JP3890977B2 - 給湯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、暖房運転および給湯運転を実行可能な給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、給湯装置は、給湯装置本体と、それに2芯ケーブル等によって接続された遠隔操作装置とを備えて構成されている。一般に給湯装置本体は屋外に、遠隔操作装置は台所や風呂場等の屋内にそれぞれ設置される。給湯装置本体には、給湯用、風呂追い焚き用および暖房用等の熱交換器を備える燃焼ユニットと、この燃焼ユニットを制御する電子基板からなる制御部とが設けられている。給湯装置本体には、温水床暖房装置、温水エアコン、浴室暖房乾燥装置等の暖房用機器が接続され、暖房用の熱交換器によって加温された湯水がそれらに供給される。また、給湯装置本体には、これら暖房用機器の試運転を行うための操作表示部が設けられている。
【0003】
ところで、給湯装置本体のメンテナンス時には、通常、遠隔操作装置が用いられる。すなわち、遠隔操作装置を操作することにより、その表示部に、入水温度の検出値やファン回転数の検出値等といった給湯装置本体の運転用データをメンテナンス用データとして表示し、それを確認することができるようになっている。
【0004】
ここで、給湯装置本体内にメンテナンス用の操作表示部を設ければ、作業員は、メンテナンス時に、給湯装置本体の設置場所において作業を行うことができ便利である。しかし、部品コストおよび給湯装置本体内のスペースの都合上、給湯装置本体内には、メンテナンス用の操作表示部を設けることができないといった制約がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、給湯装置本体と遠隔操作装置との間で通信を行うための通信回路が故障したり、給湯装置本体と遠隔操作装置との間の2芯ケーブルが断線したりすると、給湯装置本体と遠隔操作装置との通信が不可能となる。そのため、メンテナンス時に、遠隔操作装置において運転用データを確認することができなくなるといった問題点があった。
【0006】
【発明の開示】
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、給湯装置本体のメンテナンス時における問題点を解消することのできる給湯装置を提供することを、その課題とする。
【0007】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本願発明によれば、暖房運転の試運転における試運転データを表示するための表示部を備えた給湯装置本体と遠隔操作装置とを有し、前記暖房運転および給湯運転を実行可能な給湯装置であって、前記給湯装置本体内に設けられ、前記暖房運転の試運転を行うために用いられる複数の操作スイッチからなる第1の操作部と、前記給湯装置本体内に設けられ、前記暖房運転または給湯運転における動作形態を調整するために用いられる複数の操作スイッチからなる第2の操作部と、前記給湯装置本体または遠隔操作装置の機種設定用データを記憶する記憶手段と、前記第1の操作部の操作スイッチまたは第2の操作部の操作スイッチに対して各操作部の通常の操作と異なる所定の操作が行われると、当該操作に対応する前記機種設定用データを前記記憶手段から読み出して前記表示部に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする、給湯装置が提供される。ここで、試運転データとは、給湯装置が現地に設置される際に行われる、暖房運転の試運転時に表示されるデータをいい、エラーコード等を含むものをいう
【0009】
好ましい実施の形態によれば、前記記憶手段は、複数種類のデータからなる機種設定用データをデータ毎に異なるアドレスに記憶しており、前記表示部は、複数個の7セグメント表示器からなり、前記表示制御手段は、前記所定の操作に対応する種類のデータとそのデータのアドレスを前記記憶手段から読み出し、前記表示部に表示させる
【0010】
他の好ましい実施の形態によれば、前記表示制御手段により前記表示部に前記機種設定用データが表示された後、前記第1の操作部の所定の操作スイッチまたは第2の操作部の所定の操作スイッチが操作されると、前記表示部に表示されたデータ又はアドレスの内容を変更する表示内容変更手段を更に備える
【0013】
こで、暖房運転または給湯運転における動作形態を調整するための操作スイッチとは、たとえばガス圧設定用の操作スイッチ等である。
【0014】
他の好ましい実施の形態によれば、前記給湯装置本体は、その外枠の一部に、一定方向に進退自在な可動部を一体的にまたは別体で備えたシートで覆われた開口を有しており、前記第1及び第2の操作部は、前記可動部が押圧操作されることにより、外部から操作可能とされ、前記表示部は、前記シートを通して外部から視認可能とされている。
【0015】
本願発明によれば、給湯装置本体内に設けられ、本来、暖房運転の試運転を行う際に試運転データを表示していた表示部を利用して、給湯装置本体または遠隔操作装置の機種設定用データを表示させることができる。そのため、メンテナンス時に、機種設定用データをメンテナンス用データとして表示するようにすれば、作業員は、給湯装置本体の設置場所において、給湯装置本体に備えられた表示部のデータを見ながら装置の調整、保守を行うことができる。したがって、遠隔操作装置との通信不具合による問題点を解消することができるとともに、給湯装置本体のメンテナンス時における作業性を向上させることのできる給湯装置を提供することができる。
【0016】
本願発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
【0018】
図1は、本願発明に係る給湯装置を示す概略構成図である。この給湯装置は、給湯装置本体1と、複数の遠隔操作装置2と、複数の暖房用機器3とによって構成されている。
【0019】
給湯装置本体1は、たとえば住宅の屋外に設置され、給湯用、風呂追い焚き用、および暖房用の熱交換器等を有する燃焼ユニット(図示せず)と、給湯装置本体1の全体動作を制御する制御部11と、各暖房用機器3の試運転を行うための試運転用操作表示部12とを備えている。給湯装置本体1は、遠隔操作装置2や暖房用機器3からの操作信号や各種のセンサからの検出信号に基づいて、燃焼や給湯等を行う。
【0020】
遠隔操作装置2は、台所および風呂場等の屋内に設置され、給湯装置本体1を遠隔操作するものである。たとえば風呂場に設置される遠隔操作装置2は、図2に示すように、ケースの表面に、各種の操作スイッチ21からなる操作部、表示部22およびスピーカ23が設けられている。操作スイッチ21は、ユーザによって給湯運転や暖房運転を入力するために操作されるものである。表示部22は、たとえば多数の蛍光体をドットマトリクス状に配置した蛍光管や液晶ディスプレイ等からなる。
【0021】
遠隔操作装置2は、図示しないマイクロコンピュータを備え、マイクロコンピュータは、ユーザによる操作スイッチ21の操作内容に基づいて、各部の動作制御やデータ処理を実行し、必要に応じて表示部22に、たとえば風呂湯温の設定温度やバーナの点火状況等を表示したり、スピーカ23から音声を出力したりする。
【0022】
暖房用機器3は、給湯装置本体1からの湯水によりそれぞれ所定の暖房機能を発揮する機器であり、たとえば温水床暖房装置、温水エアコン、または浴室暖房乾燥装置といった機器である。
【0023】
給湯装置本体1の制御部11は、たとえば電子部品が搭載された1枚のプリント基板によって構成され、マイクロコンピュータ13(以下、単に「マイコン13」という)、EEPROM14、通信部15,16および操作部17を有している。マイコン13は、給湯装置本体1の制御中枢となるものであり、図示しないROMに記憶されている運転実行プログラム、あるいは遠隔操作装置2や暖房用機器3から送られる操作信号等に基づいて、各種の燃焼器の燃焼状態およびバルブの開閉状態等を制御する。また、マイコン13は、メンテナンス時に、試運転用操作表示部12の操作スイッチ(後述)からの操作入力を受け、表示器(後述)にメンテナンス用データを表示させるように制御する。また、EEPROM14には、積算燃焼時間、積算通電時間等の給湯装置本体1の製品寿命に関わるデータ、機種設定データ、および故障履歴データ等といった、停電等によって消失されてはならないデータが記憶されている。
【0024】
通信部15は、遠隔操作装置2との通信を行うためのものであり、所定の変復調方式に基づいた変復調回路によって構成されている。給湯装置本体1と遠隔操作装置2とは、電源供給を行うための2芯ケーブル4によって接続されており、上記通信部15において変調されたデータ信号は、電源電圧に重畳され、この2芯ケーブル4を介して遠隔操作装置2に伝達される。また、遠隔操作装置2から上記2芯ケーブル4を介して伝達されたデータ信号は、上記通信部15において復調され、マイコン13に送られる。
【0025】
通信部16は、各暖房用機器3との通信を行うためのものであり、所定の半2重シリアル方式の通信を行う回路によって構成されている。給湯装置本体1と各暖房用機器3とは、ケーブル5によって接続されており、給湯装置本体1は、各暖房用機器3とたとえばポーリング通信を行う。なお、操作部17については、後述する。
【0026】
試運転用操作表示部12は、たとえば電子部品が搭載された1枚のプリント基板によって構成され、図3に示すように、複数の操作スイッチSW1〜SW7、複数のLEDランプL1〜L5,L11〜L20、およびエラー時にエラーコードを表示するための7セグメントLEDからなる表示器12aを備えている。試運転用操作表示部12は、操作スイッチSW1〜SW7による操作信号をマイコン13に伝達するとともに、マイコン13からの指令信号に基づいて、表示器12aに所定の表示データを表示させる。
【0027】
詳細には、操作スイッチとしては、自動で試運転を開始するための「自動試運転スイッチ」SW1、ふろの試運転を行うための「ふろ試運転スイッチ」SW2、自動で水張りのみを行うための「自動水張りスイッチ」SW3、手動で水張りのみを行うための「水張りスイッチ」SW4、試運転の結果を表示器に表示させるための「試運転結果確認スイッチ」SW5、エラー時にエラーコードを表示器12aに表示させるための「エラーコード呼出スイッチ」SW6、および表示させたエラーコードをリセットするための「エラーコードリセットスイッチ」SW7が設けられている。
【0028】
LEDランプとしては、装置の正常動作を示すための「OKランプ」L1、操作スイッチの「自動試運転スイッチ」、「ふろ試運転スイッチ」、「自動水張りスイッチ」および「水張りスイッチ」にそれぞれ対応したランプL2〜L5、接続した各暖房用機器3を示す複数の端末ランプL11〜L20(本実施形態では10個)が設けられている。また、試運転用操作表示部12には、各暖房用機器3に対応した複数のインテリジェント通信コネクタC1〜C10、および複数の熱動弁コネクタC11〜C16が設けられている。
【0029】
図4は、給湯装置本体1の斜視図である。給湯装置本体1は、筐体26と、筐体26から取り外し自在に設けられた正面パネル27とを備えている。ここで、給湯装置本体1のメンテナンス時に、試運転用操作表示部12の操作スイッチSW1〜SW7を操作したり、表示器12aを視認したりするために、正面パネル27を筐体26から取り外すと、外気が直接、筐体26内に入り込み、正面パネル27が取り付けられている通常時の給排気等の燃焼条件が得られないことがある。そこで、本実施形態では、正面パネル27を取り外すことなく、試運転用操作表示部12の各操作スイッチSW1〜SW7が操作できるような、あるいは表示器12aが視認できるような構造を採用している。
【0030】
具体的には、正面パネル27の下部であって、試運転用操作表示部12の各操作スイッチSW1〜SW7および表示器12aと対向する位置に、開口28が形成されており、開口28を覆うように透明樹脂性シート29が設けられている。透明樹脂性シート29は、図5に示すように、たとえば操作スイッチSW1に対向する部位に可動部29aを有している。
【0031】
この可動部29aを外部から押圧操作すると、可動部29aが奥行方向に移動し、可動部29aの先端が試運転用操作表示部12の操作スイッチSW1に当接、押圧し、操作スイッチSW1がオン状態に入力されるようになっている。可動部29aは、透明樹脂性シート29の、操作スイッチSW2〜SW7に対向する部位にも形成されている。なお、可動部29aは、操作スイッチSW1〜SW7のうち、特定の操作スイッチに対してのみ形成されていてもよい。
【0032】
また、上記透明樹脂性シート29によって、それを介して試運転用操作表示部12の表示器12aを視認することができる。そのため、給湯装置本体1の正面パネル27を取り付けた状態のまま、試運転用操作表示部12の各操作スイッチSW1〜SW7、表示器12aを操作、視認することができる。なお、正面パネル27に形成される開口28は、試運転用操作表示部12の基板全面が透明樹脂性シート29を介して視認できるような大きさに形成されていてもよい。
【0033】
ここで、本実施形態の特徴は、本来、暖房用機器3の試運転調整用に設けられている試運転用操作表示部12の表示器12aに、暖房運転および給湯運転における運転用データを表示させることができる点にある。ここで、運転用データとは、通電時間、燃焼時間、燃焼回数、ポンプ回転数、出湯設定温度、出湯温度、入水温度、缶体温度、ファン設定回転数、ファン回転数、缶体流量、バイパス流量、設定流量、給湯流量制御用ステッピングモータ位置データ、給湯流量制御用ステッピングモータ位置リミッタ出力データ、故障履歴データ、出力号数データ、設定号数データ、およびガス種データ等といったメンテナンス時に用いられるデータや、実際の暖房運転および給湯運転においてマイコン13内部で取り扱われるデータを含むものをいう。これらの運転用データは、メンテナンス時や故障時等に、作業員が、試運転用操作表示部12における操作スイッチSW1〜SW7を操作することにより、表示器12aに表示させることのできるデータである。
【0034】
従来では、これらの運転用データは、給湯装置本体1に接続されている遠隔操作装置2を用い、それに対して所定のコードを入力することにより、通常の動作とは異なる特殊モードにして運転用データを表示するようにされており、たとえば遠隔操作装置2の不具合や遠隔操作装置2との間における断線等があると、遠隔操作装置2に上記運転用データを表示させることはできなかった。
【0035】
しかしながら、本実施形態によれば、給湯装置本体1内に設けられた、暖房用機器3の試運転時に用いる試運転用操作表示部12を利用して、運転用データを表示させることができるため、遠隔操作装置2の不具合等が生じても、良好に運転用データを表示させることができる。また、作業員は、給湯装置本体1が設置された場所において、給湯装置本体1に備えられた試運転用操作表示部12のデータを見ながら調整作業や保守作業を行うことができるので、作業の効率化を図ることができる。
【0036】
以下、メンテナンス時における試運転用操作表示部12を用いた具体的な操作手順を説明する。まず、操作スイッチSW1〜SW7のうち、「試運転結果確認スイッチ」SW5を所定時間(たとえば3秒)、継続して押圧されると、制御部11のマイコン13は、運転用データを表示するための特殊モードが設定されたことを認識し、処理を特殊モードに移行させる。
【0037】
次に、「エラーコード呼出スイッチ」SW6が押圧されると、マイコン13は、運転用データの最初の項目を、図6に示すように、表示器12aに所定のコードで表示させる。
【0038】
次いで、「エラーコードリセットスイッチ」SW7が押圧されると、マイコン13は、メンテナンス用データの最初の項目に対応したデータを、図7に示すように、表示器12aに表示させる。これにより、ユーザは、直前に設定した項目におけるデータを確認することができる。
【0039】
そして、「エラーコード呼出スイッチ」SW6が押圧されるたびに、マイコン13は、各項目を順次表示する。次いで、マイコン3は、所望の項目が表示された後に、「エラーコードリセットスイッチ」SW7が押圧されると、その項目に対応したデータを表示する。
【0040】
このようにして、給湯装置本体1のメンテナンス時における運転用データを表示させることができる。なお、特殊モードにするための設定、項目の設定、データの表示等に用いられる操作スイッチは、上記した操作スイッチに限られるものではない。
【0041】
また、本実施形態では、ガス種、号数、排気バリエーション等が異なる給湯装置本体1の機種の設定を行う際にも、本来、暖房用機器3の試運転調整用に設けられている試運転用操作表示部12が利用されて、機種の設定における各種データを入力することができる。
【0042】
すなわち、従来では、製品の工場出荷時あるいは現地設置時において、遠隔操作装置を操作することにより機種設定モードにして、遠隔操作装置の表示部において表示される内容を確認しながら機種を設定していた。この場合、遠隔操作装置に不具合が発生したり、遠隔操作装置との通信ができなくなったりした場合には、機種設定が不可能となる。
【0043】
また、従来では、機種設定を行う他の手段として、制御部に設けられた機種設定用のスイッチ等が用いられていた。具体的には、制御部を構成するプリント基板上には、給湯装置本体1の機種を設定するために、たとえばディップスイッチ、ジャンパー設定穴、あるいはショートコネクタ取付ピンが設けられており、上記設定スイッチを設定したり、ジャンパー設定穴同士をシャンパーで短絡したり、あるいはショートコネクタ取付ピンにショートコネクタを取り付けたりすることにより、給湯装置本体1の機種が設定されていた。
【0044】
そこで、上述したように、試運転用操作表示部12を利用して、機種の設定における各種データを入力するようにすれば、従来の、遠隔操作装置との通信における問題点を解消することができる。さらに、従来の制御部におけるスイッチ等を省略することができ、部品コストの低減化およびプリント基板や給湯装置の省スペース化を図ることができる。
【0045】
以下、機種の設定を行う場合の、試運転用操作表示部12を用いた具体的な操作手順を説明する。まず、操作スイッチSW1〜SW7のうち、「自動水張りスイッチ」SW3および「水張りスイッチ」SW4を同時に押圧した状態で、商用電源のコンセント(図示せず)を投入するか、あるいは給湯器内に備えられた漏電ブレーカ(図示せず)のスイッチを押して商用電源を通電状態にする等の操作を行う。
【0046】
これにより、制御部11のマイコン13は、機種設定モードが設定されたことを認識し、処理を機種設定モードに移行させる。次いで、マイコン13は、図8に示すように、表示器12aの下位1桁目にデータを表示させ、表示器12aの下位2,3桁目にそのデータに対するアドレスを表示させる。このアドレスは、機種設定用データを記憶しておくための、予めEEPROM14内に設けられた所定のアドレスをいう。
【0047】
表示器12aに表示されているアドレスの値を変更する場合には、「自動水張りスイッチ」SW3および「水張りスイッチ」SW4をオフした後、「自動水張りスイッチ」SW3を押圧することにより、アドレスの値を増加させる。また、「水張りスイッチ」SW4を押圧することにより、アドレスの値を低下させる。また、データの内容を変更させる場合には、「試運転結果確認スイッチ」SW5を用いる。すなわち、押圧するごとに「1」、「0」が切り替わり表示される。
【0048】
この状態で、「自動水張りスイッチ」SW3および「水張りスイッチ」SW4を同時に所定時間(たとえば3秒)継続して押圧すると、変更したアドレスの値およびデータの内容が設定される。すなわち、マイコン13は、マイコン13内のRAM(図示せず)およびEEPROM14の指定されたアドレスに、設定されたデータを記憶させる。
【0049】
このようにして、給湯装置本体1の機種の設定を行うことができる。なお、アドレスやデータの設定等に用いられる操作スイッチは、上記した操作スイッチに限られるものではない。
【0050】
次に、本願発明の他の実施形態について説明する。この他の実施形態では、機種の設定を行う際、制御部11の操作部17における操作スイッチが利用されて、機種の設定における各種データを入力することができる点に特徴がある。すなわち、給湯装置本体1の制御部11には、操作部17として、図9に示すように、「能力大スイッチ」SW11、「能力小スイッチ」SW12、「UPスイッチ」SW13、「DOWNスイッチ」SW14等のガス圧調整用スイッチが設けられ、これらによっても機種の設定を行うことができる。そのため、制御部11において、給湯装置本体1の機種の設定を行うために設けられていたディップスイッチ等を省略することができ、部品コストの低減化およびプリント基板や給湯装置の省スペース化を図ることができる。
【0051】
以下、機種設定する場合の、制御部11の操作部17を用いた具体的な操作手順を説明する。まず、操作スイッチSW11〜SW14のうち、「能力小スイッチ」SW12および「DOWNスイッチ」SW14を同時に押圧した状態で、商用電源のコンセント(図示せず)を投入するか、あるいは給湯器内に備えられた漏電ブレーカ(図示せず)のスイッチを押して商用電源を通電状態にする等の操作を行う。
【0052】
これにより、制御部11のマイコン13は、機種設定モードであることを認識する。次いで、マイコン13は、図8に示したように、試運転用操作表示部12の表示器12aの下位1桁目にデータを表示させ、表示器12aの下位2,3桁目にそのデータに対するアドレスを表示させる。
【0053】
表示器12aに表示されているアドレスの値を変更する場合には、「能力小スイッチ」SW12および「DOWNスイッチ」SW14をオフした後、「能力小スイッチ」SW12を押圧することにより、アドレスの値を増加させる。また、「DOWNスイッチ」SW14を押圧することにより、アドレスの値を低下させる。また、データの内容を変更させる場合には、「能力大スイッチ」SW11を用いる。すなわち、押圧するごとに「1」、「0」が切り替わり表示される。
【0054】
この状態で、「能力小スイッチ」SW12および「DOWNスイッチ」SW14を同時に所定時間(たとえば3秒)継続して押圧すると、変更したアドレスの値およびデータが設定される。すなわち、マイコン13は、マイコン13内のRAM(図示せず)およびEEPROM14の指定されたアドレスに、設定されたデータを記憶させる。
【0055】
このようにして、給湯装置本体1の機種の設定を行うことができる。なお、アドレスやデータの設定等に用いられるスイッチは、上記したスイッチに限られるものではない。
【0056】
もちろん、この発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではない。たとえば、試運転用操作表示部12における操作スイッチ、LED、および表示器の数、配置、各部品に設定された意味内容等は、上記した実施形態に限るものではない。また、給湯装置本体1に接続される遠隔操作装置2の数は任意である。
【0057】
また、上記実施形態においては、可動部29aを透明樹脂性シート29と一体に形成したが、押圧部を押圧することにより作動杆が移動して操作スイッチSW1を作動させるような装置を透明樹脂性シート29に装着してもよい。また、可動部29aの部分は、透明樹脂性シート29と別体であってもよい。また、上記透明樹脂性シート29は、表示器12aを視認可能であれば、透明でなくてもよい。
【0058】
【発明の効果】
本願発明によれば、給湯装置本体内に設けられ、本来、暖房運転の試運転を行う際に試運転データを表示していた表示部を利用して、給湯装置本体または遠隔操作装置の機種設定用データを表示させることができる。そのため、メンテナンス時に、機種設定用データをメンテナンス用データとして表示するようにすれば、作業員は、給湯装置本体の設置場所において、給湯装置本体に備えられた表示部のデータを見ながら、装置の調整、保守を行うことができる。したがって、遠隔操作装置との通信不具合による問題点を解消することができるとともに、給湯装置本体のメンテナンス時における作業性を向上させることのできる給湯装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る給湯装置を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す遠隔操作装置の正面図である。
【図3】図1に示す試運転用操作表示部の正面図である。
【図4】給湯装置本体の斜視図である。
【図5】給湯装置本体の正面パネルの断面図である。
【図6】試運転用操作表示部の表示器における表示例を示す図である。
【図7】試運転用操作表示部の表示器における表示例を示す図である。
【図8】試運転用操作表示部の表示器における表示例を示す図である。
【図9】制御部の要部正面図である。
【符号の説明】
1 給湯装置本体
2 遠隔操作装置
3 暖房用機器
11 制御部
12 試運転用操作表示部
12a 表示器
13 マイクロコンピュータ
14 EEPROM

Claims (4)

  1. 暖房運転の試運転における試運転データを表示するための表示部を備えた給湯装置本体と遠隔操作装置とを有し、前記暖房運転および給湯運転を実行可能な給湯装置であって、
    前記給湯装置本体内に設けられ、前記暖房運転の試運転を行うために用いられる複数の操作スイッチからなる第1の操作部と、
    前記給湯装置本体内に設けられ、前記暖房運転または給湯運転における動作形態を調整するために用いられる複数の操作スイッチからなる第2の操作部と、
    前記給湯装置本体または遠隔操作装置の機種設定用データを記憶する記憶手段と、
    前記第1の操作部の操作スイッチまたは第2の操作部の操作スイッチに対して各操作部の通常の操作と異なる所定の操作が行われると、当該操作に対応する前記機種設定用データを前記記憶手段から読み出して前記表示部に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする、給湯装置。
  2. 前記記憶手段は、複数種類のデータからなる機種設定用データをデータ毎に異なるアドレスに記憶しており、
    前記表示部は、複数個の7セグメント表示器からなり、
    前記表示制御手段は、前記所定の操作に対応する種類のデータとそのデータのアドレスを前記記憶手段から読み出し、前記表示部に表示させる、請求項1に記載の給湯装置。
  3. 前記表示制御手段により前記表示部に前記機種設定用データが表示された後、前記第1の操作部の所定の操作スイッチまたは第2の操作部の所定の操作スイッチが操作されると、前記表示部に表示されたデータ又はアドレスの内容を変更する表示内容変更手段を更に備える、請求項1または2に記載の給湯装置。
  4. 前記給湯装置本体は、その外枠の一部に、一定方向に進退自在な可動部を一体的にまたは別体で備えたシートで覆われた開口を有しており、
    前記第1及び第2の操作部は、前記可動部が押圧操作されることにより、外部から操作可能とされ、
    前記表示部は、前記シートを通して外部から視認可能とされた、請求項1ないし3のいずれかに記載の給湯装置。
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