JP3890520B2 - ベルト長切替機構、それを備えた運搬具および保持具 - Google Patents

ベルト長切替機構、それを備えた運搬具および保持具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、乳幼児を抱く際に使用する抱っこ具等を装着する際に、バックル等を用いてベルト(帯)の長さの調節を行うベルト長切替機構に関し、特に、簡単な操作でベルトの長さを切り替えて長短の調節が可能なベルト長切替機構と、このベルト長切替機構を備えた運搬具および保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
母親などが乳幼児をおぶう際に用いるおんぶ紐や子守帯などの抱っこ具が広く使用されている。近年、この抱っこ具として、乳幼児を背中におぶわずに、身体の前面で乳幼児を抱くようにした抱っこ具も広く知られている。
【0003】
このように、身体の前面で乳幼児を抱く場合に使用する抱っこ具を例にとって図17を参照してその基本構成を説明すると、この抱っこ具50は、母親などの着用者の腰まわりに装着される腰ベルト51と、腰ベルト51に取り付けられた乳幼児が着座するシートと乳幼児の体を包む本体53と、着用者の片側の肩にけさ掛けされる肩ベルト54とで構成される。
【0004】
この肩ベルト54には、図17に示すようにベルトの長さを調節するためのコキ55が取り付けられている。
この抱っこ具50の使用に際し、子供を降ろすときには、コキ55を調節してベルトの長さを長くし、装着者と本体53との間のスペースを広げることにより開放した空間を作って子供を降ろすようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような抱っこ具50に使用される肩ベルト54では、子供を降ろす度にコキを調節してベルトを緩めなければならないが、子供を降ろす際に十分な開口(肩ベルト54と装着者との間の開口)をつくるのを一回のベルト調節で行うことは必ずしも容易ではない。また、ベルトを緩めた状態の抱っこ具に子供を再び収容する場合も、ベルトの長さを調節して、締め直さなければならないが、子供を抱っこした後でコキを調節してベルト長を短くすることは大変手間のかかる作業となっている。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題を解決するために創作されたものであり、簡易な作業でベルト長を切替可能なベルト長切替機構と、それを備えた運搬具および保持具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のベルト長切替機構は、第一のベルトと、この第一のベルトの基端部寄りに設けられた第1係止部と、第一のベルトの先端部又は先端部寄りに第1係止部と離間して設けられた第2係止部と、第一のベルトと連結する第二のベルトと、この第二のベルトに設けられ、第一のベルトの第2係止部を挿通させる開口を備えた第3係止部と、で構成され、第3係止部が、上記開口に挿通した第2係止部の抜脱を阻止する弁体を備えており、第2係止部を第3係止部の開口に挿通後、該第2係止部を、第3係止部の上記弁体と掛止させるか又は第1係止部と係合させることにより、ベルトの長短を切り替え得るようにしたことを特徴としている。
【0008】
前記構成において、第3係止部の開口に挿通された第2係止部が第1係止部と係合しているときの第一のベルトと第二のベルトの連結寸法は、第2係止部が第3係止部の開口に挿通後に前記第2係止部が弁体と掛止しているときの第一のベルトと第二のベルトの連結寸法より短く設定されるよう構成される。
【0009】
前記構成において、第3係止部の弁体は、第2係止部の引抜き時は第2係止部に衝接することにより第2係止部の抜脱を阻止するように構成される。
【0010】
前記構成において、第3係止部は、好ましくは、枠部材と、この枠部材により画成される前記開口と、この開口内で枠部材に枢支される前記舌片状の弁体とから成り、回動する弁体の先端が枠部材の一面に掛止することで弁体の回動が停止するよう構成される。
第3係止部は、好ましくは、前記開口を備えた環状部材で構成されるか、前記開口を備えたコ字状部材で構成される。
【0011】
上記ベルト長切替機構は、運搬具や保持具に適用することができる。ここで、運搬具とは、乳児及び/又は幼児を運搬するための抱っこ具やベビーカーなどの搬送用具(機器・器具等)を含むほか、大人や老人介護用等に人を運搬するときに使用される物品を広く含む趣旨で使用される。また、保持具は、乳児及び/又は幼児が着座したときに所望の姿勢に保持するベビーチェア,チャイルドシートなどの、主として搬送用具を除く人体等を収容する用具を指しているが、大人を所望の姿勢に保持するために用いる用具類も排除するものではなく、ベルトを使用する物品類でその長さ調節が必要なものであれば、かばん,バッグ,ケース類を問わず全て本発明が適用される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
先ず、本発明の実施形態に係るベルト長切替機構を、抱っこ具に用いる場合について説明する。
図1は本発明の実施形態に係るベルト長切替機構を備えた抱っこ具1を示す正面図であり、この抱っこ具1は、図1に示すように、略台形状の乳幼児の身体を支える支持本体11と、乳幼児の胴周りに巻回されるとともに支持本体11の表側に装着されることにより乳幼児を手で支えながらの着脱が可能なホールドベルト12と、装着者の胴体に巻回される第一のベルト13,15と、第二のベルト14,16とを備えている。
【0013】
支持本体11は、上方が幅広に且つ下方に行くにつれてその幅が狭く形成されている。これにより、前向きと対面での抱っこが可能となる。また、支持本体11は布生地で構成されているため、折り畳み可能になっている。なお、支持本体11は略台形状に形成される他、楕円形や四角形状などに形成されてもよい。
【0014】
第一のベルト13と第二のベルト14は支持本体11の上端隅から延設され、また第一のベルト15と第二のベルト16は支持本体11の下端隅から延設されていて、この例では、第一のベルト13と第二のベルト14とが保護者の肩を廻して互いに連結され、また、第一のベルト15と第二のベルト16とが保護者の腰を廻して互いに連結されるようになっている。
各第一のベルト13,15の基端部寄りには第1係止部としての雌バックル13b,15bが設けられるとともに、第一のベルト13,15の先端部又は先端部寄りには上記第1係止部と離間して、第2係止部としての雄バックル13d,15dが設けられている。なお、第一のベルト13,15の第1係止部13b,15bから先端側の部位を延長部13c,15cと称す。ここでは、延長部13c,15cが第一のベルト13,15の一部として一体に形成される場合を前提に説明するが、これら延長部13c,15cは第一のベルト13,15とは別体に形成されて第一のベルト或いは第1係止部13b,15bに取り付けられるように構成されてもよい。
【0015】
さらに、各第二ベルト14,16の先端部側には第3係止部20が設けられている。この第3係止部20は、延長部13c,15cと第2係止部としての雄バックル13d,15dを挿通させるとともに、雄バックル13d,15dを掛止するものである。このため、この第3係止部20は、図2に示すように、開口21aを備えた枠部材としての環状部材21と、この環状部材21の開口21a内で回動可能に枢着される弁体22とを備え、この舌片状の弁体22により開口21aに挿通した雄バックル13d,15dの抜脱を阻止するようにしている。
【0016】
第3係止部20を構成する枠部材は略D状又は角状の環状部材21として形成され、この環状部材21により開口21aが画成される。環状部材21は、図3(a)に示すように、弁体22の軸22aが枢着される孔21bを備えるとともに、枠部材の前縁の一面が切り欠かれて段部21cが形成されている。
【0017】
弁体22は、図2及び図3(b)に示すように、中央部に軸22aと、傾斜して前方へ突出した突出片22bと、第二のベルト14,16を挿通して固定するスリット22cとを備えて形成されている。
また、この弁体22は、図5に示すように、凹部(切り欠き)22dが形成されるのが望ましい。このように構成すると、弁体22を掴む際に凹部22dに指をかけることができ、弁体22を掴み易くなる。
【0018】
そして、弁体22の軸22aを環状部材21の孔21bに嵌着することにより弁体22は軸22aの回りに環状部材21の開口21a内を回転するが、弁体22の突出片22bの下面が環状部材21の段部21cで掛止されて、それ以上下側に回転しないようになっている、すなわち、回動する弁体22の先端が環状部材21の一面に掛止することで回動が停止する。
なお、第二のベルト14,16には、図4に示すように、長さを調節するコキ30が取り付けられており、第二のベルト14,16がコキ30に係止されることで、調節した第二のベルト14,16の長さは一定に保たれる。
【0019】
このように構成された抱っこ具1の使用方法について説明する。
図6(a)に示すように、第2の係止部としての雄バックル13dを第二のベルト16の第3係止部20の開口21aに挿通し、その後図6(b)に示すように第3係止部20に挿通させた延長部13cを、第3係止部20を基点として第1係止部としての雌バックル13b側に折り返し、これらを相互に嵌合することにより、すなわち、第1係止部と第2係止部とを係合することにより、第一のベルト13と第二のベルト16とを連結する。同様に、第二のベルト14と第一ベルト15とを連結する。
【0020】
これにより、各ベルト13〜16同士の連結が完了し、これらのベルトは図7(a)及び(b)に示すような肩ベルトとして用いられるようになる。
このとき、雌バックル13bと雄バックル13dとが連結されているときには、延長部13cが第3係止部20を介して二つ折りにされている、すなわち、第3係止部20に挿通させた延長部13cが第3係止部20を基点として、延長部13cの中間部位を第3係止部20に引っ掛けた状態で雌バックル13b側に折り返されている。
【0021】
次に、装着者の腹部と支持本体11との間に乳幼児を装着者と対向させて収容し、ホールドベルト12を乳幼児の胴まわりに巻回させる。そして、乳幼児の体型に合わせてホールドベルト12の長さを調節する。その際、第一のベルト13と第二のベルト14を乳幼児の脇下に通すように位置させる。
そして、装着者の体型に合わせて第一のベルト13と第二のベルト14の長さを調節する。このようにして、図7に示すように、抱っこ具1内に子供を収容した状態での抱っこ具1の装着が完了する。
【0022】
次に、子供を抱っこ具1から降ろす場合について説明する。
ここでは、第一のベルト13と第二のベルト16とで形成するループを解除する場合を例示する。
図8(a)に示すように、雌バックル13bから雄バックル13dを外すことにより、延長部13cが伸びて第1と第2のベルトの連結長さが長くなり、子供を降ろすために十分な空間を形成する(図8(b)参照)。ここで、第3係止部20から延長部13cが引き抜かれる途中で、雄バックル13dが第3係止部20の舌状の弁体22に衝接して係止状態(図6(c)参照)になる。即ち、雄バックル13dは、図9に示すように、弁体22に衝接して第3係止部20の開口21a内に入り込むのが阻止される。このように、第3係止部20の弁体22は、雄バックル13dの挿通時は干渉しないが、雄バックル13dを第3係止部20から引抜く時は雄バックル13dに衝接することにより雄バックル13dの抜脱を阻止することができる。このとき、雄バックル13dが第3係止部20に掛止されることにより、延長部13cが雌バックル13bと第3係止部20との間に架設されて、雌バックル13bと第3係止部20との間の距離(連結寸法)が雄バックル13dが雌バックル13bと嵌合されているときの雌バックル13bと第3係止部20との間の距離(連結寸法)に比べて長くなっている。
【0023】
このようにして第1のベルトと第2のベルトとを連結したままで、合計の長さを長くすることができるため、子供をおろす作業が楽になり、広がった空間から乳幼児を降ろすことができる。或いは、子供を支えながら第3係止部20の弁体22を開け、延長部13cと雄バックル13dを第3係止部20から抜いて(図8(c)参照)、子供を抱っこ具1から降ろすようにしてもよい。
【0024】
再び乳幼児を抱っこ具1に収容する場合には、ベルト(ループ)の長さが既に調節されているので、雄バックル13dを第3係止部20の開口に通して雌バックル13bに嵌合させるだけで装着することができる。なお、乳幼児を抱きかかえる際に、ベルトの長さをバックルのベルト通し部で微調整するようにしてもよい。
【0025】
このように構成された、本発明のベルト長切替機構を備えた抱っこ具1によれば、抱っこ具1を装着した状態における第一のベルト13と第二のベルト16とが連結して形成される長さをコキ30で一度調節しておけば、その後の使用において、長さ調節を行わずにバックル13b,13d同士を締結すれば、具体的には、雄バックル13dを第3係止部20の開口21aに挿通後、雄バックル13dを、第3係止部20の弁体22と掛止させるか又は延長部で折り返して雌バックル13bと係合させるようにすれば、ワンタッチで第一のベルト13と第二のベルト16との連結長さを切り替えることができる。
【0026】
例えば、第一のベルト13と第二のベルト16とを連結して肩ベルトとして使用している際に、雄バックル13d,15dが雌バックル13b,15bから不意に外れたとしても、第3係止部20に雄バックル13d,15dが掛止されることで、単に連結長さが伸びるだけであり、第一,第二のベルトの連結が解除される訳ではないので、安全性が損なわれない。
【0027】
上記説明では、各ベルト13〜16が連結して構成される二つのループがそれぞれ肩に掛けられるタイプの抱っこ具1に基づいて説明したが、本発明のベルト長切替機構は、図8に示す片掛け式の抱っこ具に適用してもよい。この場合、第一のベルト15と第二のベルト16とが連結して形成されたループは腰ベルトとして用いられる。
【0028】
次に、本発明のベルト長切替機構を適用し得る他の物品例を示すと、例えば、図11に示すような乳幼児が食事する時等に使用するベビーチェア2に適用することができる。このベビーチェア2には、乳幼児が着座した状態から滑り落ちるのを防止するため、テーブルと座面との間にサポートベルト31が懸架されており、このサポートベルト31に本発明を適用することができる。
【0029】
この場合、サポートベルト31は、第一と第二の二つのベルトに分断され、それらの一方に第3係止部20が取り付けられ、他方に雌バックル13b(第1係止部)とそれから延設された延長部13cとその先端に設けられた雄バックル13d(第3係止部)とが取り付けられる。
【0030】
このようにベルト長切替機構を適用したベビーチェア2によれば、座面に着座した子供を降ろす際に、雄バックル13dを雌バックル13bから外せば、ワンタッチでサポートベルト31が緩められ、子供を容易に降ろすことができる。
【0031】
また、子供が着座している状態で寝てしまっても、雌バックル13bから外した雄バックル13dを第3係止部20から引き抜くことで、サポートベルト31が分割されるため、子供を静かにベビーチェア2から降ろすことができる。
【0032】
なお、本発明のベルト長切替機構は、図12に示すようなカバー40で覆って使用すると、使用者の当接部位が保護されクッション効果で柔らかく保持することができる。ここで、図12(a)は、カバー40の展開状態を、図12(b)は、カバー40がベルト長切替機構を包むように折り畳まれた使用状態を示す図である。
【0033】
本発明のベルト長切替機構は、図13(a)に示すようにベビーカー3にも適用できる。ベビーカー3のシート32の背面には、図13(b)に示すように、シート32の傾斜を調節するためのリクライニング部材33(ベルトとバックルとを備えたもの)が設けられている。このリクライニング部材33に本発明を適用することもできる。
【0034】
ここで、従来のリクライニング部材33は、図14(a)に示すように、一方のベルト33aに取り付けられたリクライニングバックル33bとそれに挿通する他方のベルト33cとで構成され、リクライニング部材33は、リクライニングバックル33bでベルト33cの長さを調節することで、シート32の傾斜を変化させるようになっている。
【0035】
このリクライニングバックル33bの代わりに本発明を適用するには、図14(b)に示すように一度長さを設定しておく。これにより、その後の使用において、雄バックル13dを雌バックル13bから外しても、微調節を行わずに、雄バックル13dが第3係止部20に掛止されることで、図14(c)に示すようにワンタッチでシート32をリクライニングの状態に切り替えることができる。また、図14(c)に示す状態から図14(b)に示す元の状態に戻す作業もワンタッチで行える。
【0036】
また、本発明のベルト長切替機構は、車両に搭載されるチャイルドシートの肩ベルトなどにも適用できる。
図15(a)は、従来のチャイルドシート4を示すが、この図に示すように、肩ベルト34には、その長さ途中にタング34aが設けられており、これがバックル35と接続されるようになっている。
本発明のベルト長切替機構をチャイルドシート4に適用すると、図15(b)に示すように、肩ベルト34に雌バックル13bとそれから延設された延長部13cとその先端に設けられた雄バックル13dとが取り付けられる。さらに、バックル35には、延長部35aを介して第3係止部20が取り付けられる。
このようなチャイルドシート4によれば、雄バックル13dを雌バックル13bから外すだけで、ベルト長を切り替えることができるので、子供の乗り降りがスムーズに行える。
【0037】
本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施できる。
例えば、抱っこ具3の説明において、第3係止部20の枠部材として環状部材21を備える場合を説明したが、これに代えて、図16に示す略コ字状などのコ字状部材23を用いてもよい。
【0038】
また、以上の説明では、第1係止部としての雌バックル13bから延長部13c(延長部)を延設し、さらにこの延長部13cの先端に第2係止部としての雄バックル13dを設けた場合を説明したが、雄バックル13dと雌バックル13bとの配置を入れ替えて、第1係止部として雄バックル13dを用い、第2係止部として雌バックル13bを用いても良い。
【0039】
また、上記説明では、第2係止部としての雄バックル13dと第1係止部としての雌バックル13bとで嵌合する場合を示したが、ファスナー,面ファスナー或いはスナップ機構などで係着しても良い。
また、本発明のベルト長切替機構は、乳幼児用の抱っこ具1,1a、ベビーチェア2、ベビーカー3、チャイルドシート4に適用し得るほか、その他の乳幼児用機器・器具等にも適用でき、また、大人及び老人介護等の福祉用の機器・器具などにも適用しえ、用途又は使用者の対象を限定する意図はない。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のベルト長切替機構によれば、第2係止部を第3係止部の開口に挿通後、第2係止部を、第3係止部の弁体と掛止させるか又は第1係止部と係合させることにより、ベルトの長短、即ち第1係止部と第3係止部との間距離をワンタッチで切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るベルト長切替機構を備えた抱っこ具を示す正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る係止部材の分解図である。
【図3】(a)は図2のB−B拡大断面図であり、(b)は図2のC−C拡大断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る抱っこ具の延長部と第二のベルトとを連結させる機構を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係る弁体を示す図である。
【図6】(a)〜(c)はそれぞれ本発明の実施形態に係るベルトの連結構成を示す説明図である。
【図7】(a)及び(b)はそれぞれ本発明の実施形態に係る抱っこ具を装着した状態を示す説明図である。
【図8】(a)〜(c)はそれぞれ本発明の実施形態に係る抱っこ具から乳幼児を降ろす手順を説明するための図である。
【図9】本発明の実施形態に係る係止部材の断面図である。
【図10】本発明の実施形態に係るベルト長切替機構を備えた他の抱っこ具を示す正面図である。
【図11】本発明のベルト長切替機構を適用したベビーチェアを示す図である。
【図12】(a)は本発明のベルト長切替機構を覆うカバーの展開図であり、(b)はその装着状態を示す図である。
【図13】(a)及び(b)はそれぞれ従来のベビーカーとその部材(リクライニング部材)を示す図である。
【図14】(a)は従来のリクライニング部位を示す図であり、(b)及び(c)はそれぞれリクライニング部材に本発明のベルト長切替機構を適用した例を示す図である。
【図15】(a)は従来のチャイルドシートを示す図であり、(b)はその肩ベルトに本発明のベルト長切替機構を適用した例を示す図である。
【図16】本発明の実施形態に係るコ字状部材を示す斜視図である。
【図17】従来の抱っこ具を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,1a 抱っこ具
2 ベビーチェア
3 ベビーカー
4 チャイルドシート
11 支持本体
12 ホールドベルト
13〜16 ベルト
13b,15b 雌バックル
13d,15d 雄バックル
13c,15c 延長部
20 第3係止部
21 環状部材
21a 開口
21b 孔
22 弁体
22a 軸
22b 突出片
22c スリット

Claims (10)

  1. 第一のベルトと、
    この第一のベルトの基端部寄りに設けられた第1係止部と、
    上記第一のベルトの先端部又は先端部寄りに上記第1係止部と離間して設けられた第2係止部と、
    上記第一のベルトと連結する第二のベルトと、
    この第二のベルトに設けられ、上記第一のベルトの第2係止部を挿通させる開口を備えた第3係止部と、で構成され、
    上記第二のベルトの第3係止部が、該第二のベルトの上記開口に挿通した上記第一のベルトの第2係止部の抜脱を阻止する弁体を備えており、
    上記第2係止部を上記第3係止部の開口に挿通後、該第2係止部を、第3係止部の上記弁体と掛止させるか又は上記第1係止部と係合させることにより、ベルトの長短を切り替え得るようにした、ベルト長切替機構。
  2. 前記第3係止部の開口に挿通された前記第2係止部が前記第1係止部と係合しているときの第一のベルトと第二のベルトの連結寸法は、前記第2係止部が前記第3係止部の開口に挿通後に前記第2係止部が弁体と掛止しているときの第一のベルトと第二のベルトの連結寸法より短く設定されることを特徴とする、請求項1記載のベルト長切替機構。
  3. 前記第3係止部の弁体は、前記第2係止部の引抜き時は前記第2係止部に衝接することにより前記第2係止部の抜脱を阻止するように構成したことを特徴とする、請求項1又は2に記載のベルト長切替機構。
  4. 前記第3係止部は、枠部材と、該枠部材により画成される前記開口と、該開口内で枠部材に枢支される前記舌片状の弁体とから成り、回動する該弁体の先端が枠部材の一面に掛止することで回動が停止するよう構成したことを特徴とする、請求項1から3の何れかに記載のベルト長切替機構。
  5. 前記第3係止部は、前記開口を備えた環状部材で成ることを特徴とする、請求項1から4の何れかに記載のベルト長切替機構。
  6. 前記第3係止部は、前記開口を備えたコ字状部材で成ることを特徴とする、請求項1から4の何れかに記載のベルト長切替機構。
  7. 請求項1から6の何れかに記載のベルト長切替機構を備えていることを特徴とする、運搬具。
  8. 前記運搬具が、乳幼児用の抱っこ具又はベビーカーであることを特徴とする、請求項7記載の運搬具。
  9. 請求項1から6の何れかに記載のベルト長切替機構を備えていることを特徴とする、保持具。
  10. 前記保持具が、乳幼児を収容保持するベビーチェア又はチャイルドシートであることを特徴とする、請求項9記載の保持具。
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