JPH11225858A - 子守帯 - Google Patents

子守帯

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JPH11225858A
JPH11225858A JP10029951A JP2995198A JPH11225858A JP H11225858 A JPH11225858 A JP H11225858A JP 10029951 A JP10029951 A JP 10029951A JP 2995198 A JP2995198 A JP 2995198A JP H11225858 A JPH11225858 A JP H11225858A
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plate
baby carrier
seat
baby
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Shinobu Futamura
忍 二村
Yoshiko Iwata
佳子 岩田
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47DFURNITURE SPECIALLY ADAPTED FOR CHILDREN
    • A47D13/00Other nursery furniture
    • A47D13/02Baby-carriers; Carry-cots
    • A47D13/025Baby-carriers; Carry-cots for carrying children in seated position
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47DFURNITURE SPECIALLY ADAPTED FOR CHILDREN
    • A47D13/00Other nursery furniture
    • A47D13/02Baby-carriers; Carry-cots
    • A47D13/029Baby-carriers with waist-belt only

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  • Carriages For Children, Sleds, And Other Hand-Operated Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乳幼児を載せる座部や乳幼児を保持する背当
て部を収納部に折り畳み状態で収納することにより、不
使用時の小型化を可能にする。 【解決手段】 当て板収納部2に略平行に折り畳んだ座
部7と背当て部8を当て板収納部2から引き離すことに
より腰掛けを簡単に組み立て、また、当て板収納部2の
外面に設けたロック解除紐21を引くことにより、座部
7と背当て部8を自動的に折り畳み、当て板収納部2に
略平行に折り畳み状態にして小型化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、母親などが乳幼児
を抱く際に使用される子守帯に関し、特に使用する場合
は身体の前面において乳幼児を腰掛けさせて抱き、不使
用時には被覆部材に収容して腰部に係止するように構成
した子守帯に関する。
【0002】
【従来の技術】現在では、子守の際に乳幼児をおぶわず
に子守帯を用いて身体の前面で抱くことが多い。このよ
うな子守帯の一例が特開平9−135752号公報に
「乳幼児保持具」として開示されている。以下、図19
〜図21を参照して、この従来の乳幼児保持具の概要を
説明する。乳幼児保持具91は、母親などの着用者92
の腰のまわりに装着される腰ベルト93と、乳幼児94
の臀部を受ける座面95を形成するものであり、腰ベル
ト93に取り付けられかつ着用者92の下腹部から張り
出すように位置される保持台96を備えている。また、
保持台96には、座面95から立ち上がるパッド壁97
が設けられている。
【0003】乳幼児保持具91を用いて子守を行う場合
は、図21に示すように腰ベルト93を腰の回りに掛け
て保持台96を腹部に固着する。そして、図20に示す
ように座面96からパッド壁97を立てる。パッド壁9
7の正面形状は略T字型であり、座面96との角度は略
100°程度に設定されている。この状態で図21に示
すように保持台96上に乳幼児94を跨がせ、バッグ9
8内に収納されているサポートベルト99を出して乳幼
児94の背中から着用者92の肩に掛け回して、乳幼児
94の背中をパッド壁97とともに押さえる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記乳幼児保持具91
の構成では、子守帯を使用しない場合、パッド壁97は
座面95の上面に折られるだけであり、それ以上に小型
化することはできない。従って、乳幼児保持具91を腰
のまわりに装着している間は、乳幼児94を抱くか抱か
ないかの如何に関わらず、パッド壁97の高さに応じて
大きく嵩ばる突起物が着用者92の腰のまわりに存在す
ることになる。このため、着用者は乳幼児94を抱いて
いない場合であっても腰のまわりに違和感を感じるうえ
に、行動が束縛され不便である。
【0005】また、座面95はほぼ水平であり、座面9
5に対してパッド壁97はほぼ垂直に立てられる。この
ため乳幼児94がパッド壁97に背もたれのように寄り
掛かると、背面側に反り返る姿勢になってしまい、その
ままでは脱落の危険がある。この脱落を防止するために
サポートベルト99を利用するが、それだけでは乳幼児
の保持が十分とはいえず、少なくとも着用者の片手で乳
幼児94の背中を軽く押さえ、着用者92側に押さえ込
む必要がある。しかし、片手を常に乳幼児94の背中に
当てておくため、着用者92は行動が制限され不便であ
る。
【0006】また、座面95から腰ベルト93が引き出
される位置は、座面95に跨がった乳幼児94の両足を
下げる位置に相当するが、この位置は図19及び図20
に示すように幅広になっている。このため、乳幼児94
によっては、両足を無理に左右に大きく広げる必要があ
り、長時間にわたって使用する場合は乳幼児に負担をか
けることとなり、不快になったり、鬱血やO脚になる可
能性が存在した。
【0007】本発明は前記問題点を解消するものであ
り、その目的は不使用時にはコンパクトに折り畳むこと
ができ、乳幼児を抱く場合はホールド性に優れた子守帯
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、装着者の腰まわりに固着さ
れるベルトと、該ベルトと一体に設けられた当て板と、
を備えた子守帯において、前記当て板は前記装着者の腹
部に沿うように位置決めされるとともに、該当て板に対
して略平行に折り畳み可能な座板および背当て板とを有
しており、前記当て板に対して略平行に折り畳みに状態
ある前記座板と前記背当て板とが引き出し動作によって
前記当て板から離反して腰掛け部を形成し、一方、折り
畳み動作によって、前記腰掛け部の形成状態から前記座
板と前記背当て板とが前記当て板に向けて該当て板に対
して略平行に折り畳まれることを特徴としている。以上
の構成により、乳幼児を子守りする場合は、当て板に対
して略平行に折り畳まれた状態から座板と背当て板を引
き出して腰掛け部を形成して使用し、使用しない場合は
当て板に対して略平行に折り畳んで小型化することがで
きる。
【0009】また、請求項2記載の発明は、前記子守帯
において、前記座板は腰掛け部形成状態で前記当て板に
対し鋭角に開くことを特徴としている。このようにする
ことにより、乳幼児が前傾姿勢となり常に母親に抱きつ
く状態に置かれることとなり、脱落し難くなる等の安全
性が向上する。さらに、請求項3記載の発明は、前記子
守帯において、前記当て板を支点として前記座板及び前
記背当て板を所定角度に開き且つ折り畳ませるためのリ
ンク機構を構成する連結部材を有することを特徴として
いる。このようにすることにより、前記座板や背当て板
の折り畳みや、組み立てが簡単になる。そして、請求項
4記載の発明は、前記子守帯において、前記当て板の一
端を支点として前記座板の一端に係合して座板を開状態
に保持するとともに係合を解除することにより折り畳み
状態にするロック部材を備えたことを特徴としている。
このようにすることにより、ロック解除紐を引くことに
より、係合を解除して簡単に折り畳むことができる。ま
た、請求項5記載の発明は、前記子守帯において、前記
背当て板の背面に物品収納部を形成したことを特徴とし
ている。このようにすることにより、座板及び前記背当
て板を折り畳んだ場合不使用の肩ベルトなどの物品をこ
の物品収納部に収納することができるので、長尺の肩ベ
ルトなどが剥き出しにならず取り扱いが便利となる。ま
た、テッシュペーパーなどの小物もここに収納すること
ができるので、乳幼児を抱いた状態で小物が簡単に取り
出すことができる。また、請求項6記載の発明は、前記
子守帯において、前記背当て板が該背当て板に重合わさ
れるとともにガイド構成により引き出されて前記背当て
板を延長させる可動背当て板を備えていることを特徴と
している。このようにすることにより、背当て部を縮め
て乳幼児を簡単に載せることができ、乳幼児を載せた
後、乳幼児に最適な位置にまで背当て部を伸長すること
ができるので便利である。さらに、請求項7記載の発明
は、前記子守帯において、前記座板が該座板に載せられ
る前記乳幼児の脚間隔を小にする括れ部分が形成された
ことを特徴としている。このようにすることにより、乳
幼児の両足を左右に大きく広げる必要がなく、乳幼児の
姿勢を楽にして子守りすることができ、鬱血したり、O
脚になる可能性が小さくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、図1〜図18を参照して本
発明に係る子守帯実施形態を説明する。図1は子守帯の
外観構成を示す斜視図である。図中符号1は子守帯であ
り、この子守帯1は、当て板32(図10参照)を包む
当て板収納部2と、この当て板収納部2の両側から延
び、例えば母親などの子守をする者(以下、装着者とい
う)3(図2参照)の腰部に巻回されるベルト4と、こ
のベルト4の端部を着脱するベルトバックル5と、腰部
のうちの背面側等に当てつける幅広の腰パッド6と、使
用時に前記当て板収納部2から引き離される座部7と、
この座部7から立ち上げられ、この座部7に座った幼児
の背もたれとなる背当て部8と、この背当て部8の上部
の両側から引き出される肩ベルト9と、この肩ベルト9
に設けられた肩パッド11と、肩ベルト9の両端を固着
するラダー12等を備えている。
【0011】また、図17において背当て部8の背面に
物品収納部75を形成し、その物品収納部75の上端に
開閉ファスナー14を設けるとともに、物品収納部75
の下端に背面ファスナ15を設けている。さらに、背当
て部8の上側に布製のフラップ13の一端が縫い付けら
れ、そのフラップ13の他端は自由端になっており、こ
の他端側に面ファスナ16が縫着されている。そして、
子守帯1が使用される場合は、座部7や背当て部8が後
述するように組み立てられたあと、物品収納部75の上
端を開閉するファスナ14を開けて中に収納されている
肩ベルト9等を引き出して肩に掛けるとともに、開状態
になっているファスナ14を前記フラップ13で覆っ
て、フラップ13の前記面ファスナ16で物品収納部7
5の下端の背面ファスナ15を係止する。このフラップ
13によって、ファスナ14の一部を覆うことができ、
見栄えを良くすることができる。
【0012】一方、子守帯1を使用しない場合は、図8
に示すように肩ベルト9等は背当て部8の背面に形成さ
れた物品収納部75(図17参照)に収納した後、座部
7と背当て部8を当て板収納部2に向けてこれと略平行
に折り畳むことにより偏平形状にすることができ、不使
用時の小型化を図ることができる。この場合、背当て部
8の上側の布製のフラップ13は背当て部8の背面に沿
って下降させ、当て板収納部2の背面に設けた面ファス
ナ17に面ファスナ16で係止する。座部7の裏面に
は、ロック解除紐21の一端が引き出し可能に露呈して
いる。このロック解除紐21は、これを前方に引き出す
ことによって座部7や背当て部8を折り畳むためのもの
であり、この折り畳み機構については後述する。
【0013】次に、子守帯1の使用形態について順次説
明する。第1の使用形態は肩ベルト9を使用しない使用
形態で、図2に示すようにベルト4を腰部に巻くととも
に、当て板収納部2から矢印Aに示すように座部7を回
動させながら背当て部8を矢印Bに示すように起こすと
腰掛け部が組み立て上がる。肩ベルト9等を使用しない
時は、この肩ベルト9を背当て部8の物品収納部75
(図17参照)内に収納し、ファスナ14で閉じてお
く。なお、背当て部8の物品収納部75については図1
7を参照して後述する。フラップ13を、図2中の円内
に示すように背当て部8の背面に沿って下降させて当て
板収納部2の背面に設けた面ファスナ17に面ファスナ
16で係止する。
【0014】第2の使用形態は、肩ベルト9を使用する
使用形態で、図3に示すようにベルト4を腰部に巻くと
ともに、背当て部8の物品収納部75(図17参照)か
ら肩ベルト9を出して装着者3の肩に掛けるものであ
る。この場合、肩ベルト9間に橋渡すようにして設けた
背ベルト9Aは、幼児22の背中を押さえるようにな
り、安全である。
【0015】上記第1および第2の使用形態は、共に、
乳幼児の座らせ方に2通り考えられる。1つは乳幼児を
装着者に向かい合わせで座らせるもの(Aタイプ)、も
う1つは乳幼児を装着者に背を向けて座らせるもの(B
タイプ)である。第1の使用形態は特に乳児の子守りに
向いており、運動に自由度のある第2の使用形態は幼児
の子守りに向いているといえる。また、乳幼児を装着者
の方向に向けて座らせるAタイプは、乳幼児が眠くなっ
て装着者に寄り添って眠るような時に向いており、装着
者に背を向けて乳幼児を座らせるものBタイプは、乳幼
児に歩行前方の広い視界を楽しませるときに向いている
といえる。図3は、上記第2の使用形態におけるAタイ
プを示しており、一方、図4は、上記第2の使用形態に
おけるBタイプを示している。また、図5と図6は、そ
れぞれ上記第1の使用形態におけるAタイプとBタイプ
を示している。本発明による子守帯は、このように4通
りの使い方ができ、しかも従来のものと比べて安全で、
取扱いが簡単である。
【0016】背当て部8は、図7に模式的に示したよう
に、座部7に対して上下に位置調整できるようになって
いる。この調節機構については後述するが、これは乳幼
児の大きさに応じて調整でき、また、乳幼児を持ち上げ
てここに座らせる際には最下部にしておくと座らせ易い
ので、このように上下に位置調整できるようになってい
る。そして、前記いずれの使用形態にあっても、装着者
3の腰部に負担がかからないように図9に示すように腰
部に腰パッド6が当て付けられている。
【0017】以上の使用形態から明らかなように、子守
帯1は不使用時には偏平状に折り畳むことができ、折り
畳み状態から幼児22を座らせ得るように組み立てら
れ、組み立て形態や幼児22の座らせ方・支え方も多岐
にわたる。このような種々の機能は、次に説明する連結
基板31やそれを覆う部材の構成によって得られる。
【0018】連結基板31は、本発明の子守帯1の骨格
をなすものであり、ポリプロピレンやポリアミド等の合
成樹脂を成型したものである。その構成は図10に示す
ように、収納部3内に収納されて装着者3の腹部に当て
つけられる当て板32、座部7を構成する座板33、背
当て部8を構成する背当て板34に大別される。当て板
32と座板33とは、連結ピン35により蝶番状に連結
されているが、連結ピン35は当て板32に設けた軸受
部36と、座板33に設けた軸受部37とを交互に挿通
している。当て板32の中央上部には、連結部材38の
一端を回動自在に連結する連結軸受部39が設けられて
いる。
【0019】連結部材38の一端は連結ピン41を介し
て連結軸受部39に回動自在に取付けられ、他端は背当
て板34の下端に回動自在に取付られている。連結軸受
部39の両側には、ベルト4の両端部を固定する凹状の
固定部42A、42Bが設けられ、その外側には引き出
し枠43A、43Bが設けられている。当て板32は、
装着者3の腹部等に当て付けられるものであるから、横
方向に緩く弓なりに形成され、下端はスリット44によ
り短冊状に形成されている。したがって、当て板32の
下部は弾性を有するようになり、装着者の腹部の体型の
如何に関わらずフィットし、違和感を感じることがなく
なる。
【0020】座板33は、幼児22の臀部を載せるもの
であり、その平面形状は図18に示すように楕円形に近
い板体である。しかし、座わり心地を良好にするため中
央部がやや窪んだ形状に形成されている。この窪み形状
は、底面に形成した補強リブ45(図10参照)の高さ
変化によって理解できる。座板33の上端には軸受部4
6が設けられ、軸受部46を挿通した連結ピン47によ
り、背当て部34が回動自在に取り付けられる。
【0021】背当て板34は、図12に示すように板体
を側面J字形に形成したものであり、下端が連結ピン4
8によって前記連結部材38の他端に回動自在に取付ら
れている。図11に示すように、背当て板34の上部
は、可動背当て板51を上下方向にスライドさせるガイ
ド部34Aを構成している。ガイド部34Aには、縦方
向に2条のガイド溝52が形成され、各ガイド溝52の
上下に、ガイド溝52の幅を狭めるようにして係止突起
52A、52Bが形成されている。係止突起52A、5
2Bの形成位置の両側には、係止突起52A、52Bに
弾性を付与するためのスリット53が形成されている。
したがって、係止突起52A、52Bの近傍部は、弾性
を有するようになる。各ガイド溝52、52の上部位置
には、図11及び図12に示すようにガイド突起54、
54が設けられている。ガイド突起54は、図13に示
す可動背当て板51に形成したガイド溝55、55に嵌
合されて、背当て板34に対する可動背当て板51のガ
イドと位置決めを行うものである。このガイド及び係止
作用等については、後に詳細に説明する。
【0022】可動背当て板51は、図7に示したように
背当て部8を上下に移動、換言すれば伸縮させるための
ものである。可動背当て板51は、図13及び図14に
示すように板状であるが、幼児22の背にフィットし易
いように緩く湾曲した形状になっている。可動背当て板
51には、図13に示すように縦方向に2条のガイド溝
55が形成され、各ガイド溝55の上下に、ガイド溝5
5の幅を狭めるようにして係止突起55A、55Bが形
成され、その両側には係止突起55A、55Bに弾性を
付与するためのスリット56が形成されている。したが
って、係止突起55A、55Bの近傍部は弾性を有する
ようになる。ガイド溝55の下部位置には、図13及び
図14に示すようにガイド突起57が設けられている。
ガイド突起57は、前記可動背当て板51に形成したガ
イド溝52に嵌合されて、背当て板34に対する可動背
当て板51のガイドと位置決めを行うものである。な
お、ガイド溝55の両外側には、使用形態について説明
した肩ベルト9を固定するための固定部58A、58B
が設けられている。
【0023】背当て板34に可動背当て板51を組付け
る場合は、図10及び図15に示すように背当て板34
の内側(装着者3の方向)上部に可動背当て板51の下
部を重ねる。そして、背当て板34のガイド突起54
(図11参照)を可動背当て板51のガイド溝55に挿
入し、可動背当て板51のガイド突起57(図13参
照)を背当て板34のガイド溝52に挿入する。次に、
各ガイド突起54、57に図10に示すようにワッシャ
及びネジ59を螺合させることにより、抜け出しが規制
される。この結果、可動背当て板51を下方に押し込ん
だ場合は、ガイド突起57がガイド溝52に形成した係
止突起52Bを乗り越え、ガイド突起54はガイド溝5
5に形成した係止突起55Aを乗り越えるので、背当て
板34と可動背当て板51とが重なり、図5に示した使
用形態になる。乳幼児を下から持ち上げて座部に座らせ
る時、このような可動背当て板51を下方に押し込んだ
状態で行えば簡単に座部に座らせることができる。
【0024】一方、可動背当て板51を上方に引き上げ
ると、ガイド突起57が係止突起52B、52Aを乗り
越えるとともに、ガイド突起54が係止突起55A、5
5Bを乗り越えて位置決めされる。この状態を側面から
見ると、図10に示すとおりであり、図3等に示した使
用形態になる。因みに、連結基板31の材質について例
示すると、当て板32はポリプロピレン、背当て板3
4、可動背当て板51はポリプロピレンより復元力のあ
るナイロン、ロック部材61にはポリアセタール、スポ
ンジ65として説明した部材にはポリウレタン等が適用
されている。但し、前記材質に限定されるものではな
く、他の代替品に変えることができる。
【0025】次に、連結基板31の折り畳み等の作用に
ついて説明する。連結基板31を組み立てた状態では、
連結部材38に設けたロック部材61が図15の中央切
欠部に示すように座板33の底面に形成した係合突起6
2の下部に係合している。ロック部材61は、連結ピン
41を中心に回動するように形成され、当て板32の一
端とに固定されたバネ63によって常に図15中連結ピ
ン41を中心として時計方向に付勢されている。この構
成では、座板33に対し自重によって連結ピン35を中
心に半時計方向に回動しようとする力が作用している。
しかし、ロック部材61がバネ63によって時計方向に
引かれ、図示の如く係合突起62の下部に当接している
状態では、座板33の重み(幼児22を載せている場合
は幼児22の体重が加算される)はロック部材61に掛
かり、ロック部材61は連結ピン41により前記重みを
受ける。したがって、座板33は幼児22を載せても回
動せず、安全に幼児22を抱き続けることができる。
【0026】ところで、ロック部材61の上部には、ロ
ック解除紐21の一端が係止されている。したがって、
ロック解除紐21を図15の左方に引くと、ロック部材
61がバネ63の引っ張り力に抗して図中半時計方向に
回動することになる。この結果、座板33の係合突起6
2とロック部材61との係合状態が解除されて、座板3
3や背当て板34が連結部材38を含むリンク機構によ
って、図15に実線で示す状態から想像線で示すように
折り畳まれるようになる。想像線で示した状態から更に
折り畳みを継続すると、最終的に図16に示すように当
て板32、座板33、背当て板34が完全に重なるよう
になり、全体としてコンパクトな形状に変化する。
【0027】一方、折り畳み状態(図16参照)から組
み立てる場合は、背当て板34等を手指で掴み、上方に
引き上げるようにする。この結果、図15に示すように
開かれ、更に引き上げるとロック部材61がバネ63の
引っ張り力により、係合突起62の下部に自動的に入り
込む。座板33は安定化され、その上に幼児22を載せ
て安全に抱くことができる。図22にリンク機構の1実
施例が示されている。図22において、ほぼ鉛直に置か
れる当て板に、黒丸で示す連結ピン41でリンク機構の
アームL1、L2、L3、L4のうちのアームL1とL
2が係止され、他のアームのL1とL2が連結ピン35
で、L3とL4が連結ピン47で、L4とL3が連結ピ
ン48で互いに回動可能に結合されている。アームL2
の上に座面が形成されている。アームL1、L2、L
3、L4の寸法はそれぞれ24.4mm、83.6m
m、78.7mm、26.8mmで、当て板とアームL
1との角度は7.5°、当て板と座面との角度は43.
6°となっている。すなわち、乳幼児が座る座面は従来
例のように当て板に対して直角ではなく、本発明によれ
ば43.6°とかなり鋭角に形成されている。このこと
により、乳幼児が座面に座ると自然に前傾姿勢になって
母親に抱きつく状態に置かれ、従来と比べて著しく安全
となる。
【0028】次に、前記連結基板31とカバーについて
説明する。連結基板31を構成する各部材には、図15
に示すようにスポンジ65が貼付されている。そして、
連結基板31とスポンジ65等の周囲を布等の軟性材料
により覆い、図1に示した子守帯1を完成する。図17
は、子守帯1の構成を模式的に示したものであり、連結
基板31を構成する各部材は板状に図示して同一符号を
付してある。当て板収納部2は、当て板32とスポンジ
65とを当て板収納部71によって覆った構成になって
いる。当て板収納部71は合繊等の布製で実現できる。
また、当て板収納部71の装着者側の下方には面ファス
ナ17が設けられている。そして、当て板収納部71の
上部に孔711が形成され、この孔711を通してロッ
ク解除紐21が引き出されている。
【0029】座部7は、座板33や連結部材38、スポ
ンジ65を布製の被覆部材72で覆った構成になってい
る。また、背当て部8は、背当て板34や可動背当て板
51、スポンジ65を布製の被覆部材73によって覆っ
た構成になっている。被覆部材73に物品収納部75が
縫着されており、上部にはファスナ14が設けられてい
る。この物品収納部75に不使用時の肩ベルト9や、テ
ッシュペーパー等の小物、財布等を収納すると便利であ
る。また、被覆部材73の上部にはフラップ13が縫い
付けられ、物品収納部75を覆ってフラップ13に設け
られた面ファスナ16が物品収納部75の面ファスナ1
5に係止できるようになっている。
【0030】連結部材31は、先に説明したように折り
畳まれるが、折り畳み時には座部7と背当て部8とが当
て板収納部2近くに当て板収納部2対して平行に畳まれ
る。この際、フラップ13は上部に位置したままである
から、フラップ13の面ファスナ16を当て板収納部7
1に設けられた面ファスナ17に係止させることができ
る。この使用形態は、図8について説明したとおりであ
る。
【0031】更に注目すべきことは、座板33の平面形
状が図18に示すように略楕円形に形成され、図18の
下側部分、即ち乳幼児22を座らせた時に膝から下げる
部分Pが括(えぐ)れ形状に形成されていることであ
る。このため、乳幼児22の両足が従来のように無理に
広げられることがなく、乳幼児22が無理な姿勢になら
ない。したがって、前記座部7の傾斜と相まって、乳幼
児22を疲れることなく、楽な姿勢で、しかも落下等の
危険がなく抱き続けることができる。
【0032】以上に本発明の実施形態を説明したが、本
発明は前記実施形態に限定されず種々の変形が可能であ
る。例えば、ロック部材61か係合部材62のいずれか
に段差を形成し、座板33の傾斜角度を複数段に設定す
ることもできる。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る子守帯は、下記のような種
々の効果を有する。 (1)乳幼児を子守りする場合は、当て板に対して略平
行に折り畳まれた状態から座板と背当て板を引き出して
腰掛け部を形成して使用し、使用しない場合は当て板に
対して略平行に折り畳んで小型化することができる。 (2)乳幼児が前傾姿勢となり常に母親に抱きつく状態
に置かれることとなり、脱落し難くなる等の安全性が向
上する。 (3)前記座板や背当て板の折り畳みや、組み立てが簡
単になる。 (4)ロック解除紐を引くことにより、係合を解除して
簡単に折り畳むことができる。 (5)座板及び前記背当て板を折り畳んだ場合不使用の
肩ベルトなどの物品をこの物品収納部に収納することが
できるので、長尺の肩ベルトなどが剥き出しにならず取
り扱いが便利となる。また、テッシュペーパーなどの小
物もここに収納することができるので、乳幼児を抱いた
状態で小物が簡単に取り出すことができる。 (6)背当て部を縮めて乳幼児を簡単に載せることがで
き、乳幼児を載せた後、乳幼児に最適な位置にまで背当
て部を伸長することができるので便利である。 (7)当て板にスリットを形成して柔軟性を持たせたの
で、装着者の腹部の体型の如何に関わらずフィットし、
違和感を感じることがなくなる。 (8)乳幼児の両足を左右に大きく広げる必要がなく、
乳幼児の姿勢を楽にして子守りすることができ、鬱血し
たり、O脚になる可能性が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る子守帯の外観構成を示す斜視図で
ある。
【図2】子守帯の第1の使用形態を示す斜視図である。
【図3】子守帯の第2の使用形態のAタイプを示す斜視
図である。
【図4】子守帯の第2の使用形態のBタイプを示す斜視
図である。
【図5】子守帯の第1の使用形態のAタイプを示す斜視
図である。
【図6】子守帯の第1の使用形態のBタイプを示す斜視
図である。
【図7】背当て部の伸縮を示す模式的説明図である。
【図8】背当て部等を収納部に収納した状態を示す斜視
図である。
【図9】腰パッドの形態を示す斜視図である。
【図10】連結基板の構成を示す斜視図である。
【図11】背当て板の構成を示す側面図である。
【図12】背当て板の構成を示す他の側面図である。
【図13】可動背当て板の構成を示す側面図である。
【図14】可動背当て板の構成を示す他の側面図であ
る。
【図15】連結基板の折り畳み作用を示す一部切り欠き
側面図である。
【図16】連結基板の折り畳み形態を示す側面図であ
る。
【図17】子守帯の構造を模式的に示す断面図である。
【図18】座板の構成を示す平面図である。
【図19】従来の乳幼児用保持具の構成を示す斜視図で
ある。
【図20】パッド壁を立てた状態を立てた状態を示す斜
視である。
【図21】乳幼児保持具の使用形態を示す斜視図図であ
る。
【図22】本発明のリンク機構の1実施例図である。
【符号の説明】
1 子守帯 2 収納部 3 装着者 4 ベルト 6 腰パッド 7 座部 8 背当て部 13 フラップ 15、16、17 面ファスナ 21 ロック解除紐 22 乳幼児 31 連結基板 32 当て板 33 座板 34 背当て板 35、41、47、48 連結ピン 38 連結部材 51 可動背当て板 52、55 ガイド溝 54、57 ガイド突起 61 ロック部材 62 係合突起 63 バネ 71〜73 被覆部材 75 物品収納部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着者の腰まわりに固着されるベルト
    と、該ベルトと一体に設けられた当て板と、を備えた子
    守帯において、 前記当て板は前記装着者の腹部に沿うように位置決めさ
    れるとともに、該当て板に対して略平行に折り畳み可能
    な座板および背当て板とを有しており、 前記当て板に対して略平行に折り畳み状態にある前記座
    板と前記背当て板とが引き出し動作によって前記当て板
    から離反して腰掛け部を形成し、 一方、折り畳み動作によって、前記腰掛け部の形成状態
    から前記座板と前記背当て板とが前記当て板に向けて該
    当て板に対して略平行に折り畳まれることを特徴とする
    子守帯。
  2. 【請求項2】 前記子守帯において、 前記座板は腰掛け部形成状態で前記当て板に対し鋭角に
    開くことを特徴とする請求項1記載の子守帯。
  3. 【請求項3】 前記子守帯において、 前記当て板を支点として前記座板及び前記背当て板を所
    定角度に開き且つ折り畳ませるためのリンク機構を構成
    する連結部材を有することを特徴とする請求項1または
    2記載の子守帯。
  4. 【請求項4】 前記子守帯において、 前記当て板の一端を支点として前記座板の一端に係合し
    て座板を開状態に保持するとともに係合を解除すること
    により折り畳み状態にするロック部材を備えたことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の子守帯。
  5. 【請求項5】 前記子守帯において、 前記背当て板の背面に物品収納部を形成したことを特徴
    とする請求項1又は2記載の子守帯。
  6. 【請求項6】 前記子守帯において、 前記背当て板は、該背当て板に重合わされるとともにガ
    イド構成により引き出されて前記背当て板を延長させる
    可動背当て板を備えていることを特徴とする請求項1又
    は2記載の子守帯。
  7. 【請求項7】 前記子守帯において、 前記座板は、該座板に載せられる前記乳幼児の脚間隔を
    小にする括れ部分が形成されたことを特徴とする請求項
    1又は2記載の子守帯。
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