JP4145982B2 - 子守帯 - Google Patents

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  • Carriages For Children, Sleds, And Other Hand-Operated Vehicles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、母親などが乳幼児を抱く際に使用される子守帯に関し、特に使用する場合は身体の前面において乳幼児を腰掛けさせて抱き、不使用時には被覆部材に収容して腰部に係止するように構成した子守帯に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在では、子守の際に乳幼児をおぶわずに子守帯を用いて身体の前面で抱くことが多い。このような子守帯の一例が特開平9−135752号公報に「乳幼児保持具」として開示されている。以下、図19〜図21を参照して、この従来の乳幼児保持具の概要を説明する。乳幼児保持具91は、母親などの着用者92の腰のまわりに装着される腰ベルト93と、乳幼児94の臀部を受ける座面95を形成するものであり、腰ベルト93に取り付けられかつ着用者92の下腹部から張り出すように位置される保持台96を備えている。また、保持台96には、座面95から立ち上がるパッド壁97が設けられている。
【0003】
乳幼児保持具91を用いて子守を行う場合は、図21に示すように腰ベルト93を腰の回りに掛けて保持台96を腹部に固着する。そして、図20に示すように座面96からパッド壁97を立てる。パッド壁97の正面形状は略T字型であり、座面96との角度は略100°程度に設定されている。
この状態で図21に示すように保持台96上に乳幼児94を跨がせ、バッグ98内に収納されているサポートベルト99を出して乳幼児94の背中から着用者92の肩に掛け回して、乳幼児94の背中をパッド壁97とともに押さえる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記乳幼児保持具91の構成では、子守帯を使用しない場合、パッド壁97は座面95の上面に折られるだけであり、それ以上に小型化することはできない。従って、乳幼児保持具91を腰のまわりに装着している間は、乳幼児94を抱くか抱かないかの如何に関わらず、パッド壁97の高さに応じて大きく嵩ばる突起物が着用者92の腰のまわりに存在することになる。このため、着用者は乳幼児94を抱いていない場合であっても腰のまわりに違和感を感じるうえに、行動が束縛され不便である。
【0005】
また、座面95はほぼ水平であり、座面95に対してパッド壁97はほぼ垂直に立てられる。このため乳幼児94がパッド壁97に背もたれのように寄り掛かると、背面側に反り返る姿勢になってしまい、そのままでは脱落の危険がある。この脱落を防止するためにサポートベルト99を利用するが、それだけでは乳幼児の保持が十分とはいえず、少なくとも着用者の片手で乳幼児94の背中を軽く押さえ、着用者92側に押さえ込む必要がある。しかし、片手を常に乳幼児94の背中に当てておくため、着用者92は行動が制限され不便である。
【0006】
また、座面95から腰ベルト93が引き出される位置は、座面95に跨がった乳幼児94の両足を下げる位置に相当するが、この位置は図19及び図20に示すように幅広になっている。このため、乳幼児94によっては、両足を無理に左右に大きく広げる必要があり、長時間にわたって使用する場合は乳幼児に負担をかけることとなり、不快になったり、鬱血やO脚になる可能性が存在した。
【0007】
本発明は前記問題点を解消するものであり、その目的は不使用時にはコンパクトに折り畳むことができ、乳幼児を抱く場合はホールド性に優れた子守帯を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の子守帯の発明は、装着者の腰まわりに固着されるベルトと、該ベルトと一体に設けられた当て板と、を備えた子守帯であって、前記当て板は前記装着者の腹部に沿うように位置決めされるとともに、該当て板に対して略平行に折り畳み可能な座板および背当て板とを有しており、前記当て板に対して略平行に折り畳み状態にある前記座板と前記背当て板とが引き出し動作によって前記当て板から離反して腰掛け部を形成し、一方、折り畳み動作によって、前記腰掛け部の形成状態から前記座板と前記背当て板とが前記当て板に向けて該当て板に対して略平行に折り畳まれる子守帯において前記当て板を支点として前記座板及び前記背当て板を所定角度に開き且つ折り畳ませるためのリンク機構を構成する連結部材を有することを特徴としている。
以上の構成により、乳幼児を子守りする場合は、当て板に対して略平行に折り畳まれた状態から座板と背当て板を引き出して腰掛け部を形成して使用し、使用しない場合は当て板に対して略平行に折り畳んで小型化することができる。
また、前記座板や背当て板の折り畳みや組み立てが簡単になる。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の子守帯において、前記座板が腰掛け部形成状態で前記当て板に対し鋭角に開くことを特徴としている。このようにすることにより、乳幼児が前傾姿勢となり常に母親に抱きつく状態に置かれることとなり、脱落し難くなる等の安全性が向上する。
さらに、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の子守帯において、前記当て板の一端を支点として前記座板の一端に係合して座板を開状態に保持するとともに係合を解除することにより折り畳み状態にするロック部材を備えたことを特徴としている。このようにすることにより、ロック解除紐を引くことにより、係合を解除して簡単に折り畳むことができる。
また、請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の子守帯において、前記背当て板の背面に物品収納部を形成したことを特徴としている。このようにすることにより、座板及び前記背当て板を折り畳んだ場合不使用の肩ベルトなどの物品をこの物品収納部に収納することができるので、長尺の肩ベルトなどが剥き出しにならず取り扱いが便利となる。また、テッシュペーパーなどの小物もここに収納することができるので、乳幼児を抱いた状態で小物が簡単に取り出すことができる。
また、請求項5記載の発明は、請求項1又は2記載の子守帯において、前記背当て板が、該背当て板に重合わされるとともにガイド構成により引き出されて前記背当て板を延長させる可動背当て板を備えていることを特徴としている。このようにすることにより、背当て部を縮めて乳幼児を簡単に載せることができ、乳幼児を載せた後、乳幼児に最適な位置にまで背当て部を伸長することができるので便利である。
さらに、請求項6記載の発明は、請求項1又は2記載の子守帯において、前記座板が、該座板に載せられる前記乳幼児の脚間隔を小にする括れ部分が形成されたことを特徴としている。このようにすることにより、乳幼児の両足を左右に大きく広げる必要がなく、乳幼児の姿勢を楽にして子守りすることができ、鬱血したり、O脚になる可能性が小さくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、図1〜図18を参照して本発明に係る子守帯実施形態を説明する。図1は子守帯の外観構成を示す斜視図である。図中符号1は子守帯であり、この子守帯1は、当て板32(図10参照)を包む当て板収納部2と、この当て板収納部2の両側から延び、例えば母親などの子守をする者(以下、装着者という)3(図2参照)の腰部に巻回されるベルト4と、このベルト4の端部を着脱するベルトバックル5と、腰部のうちの背面側等に当てつける幅広の腰パッド6と、使用時に前記当て板収納部2から引き離される座部7と、この座部7から立ち上げられ、この座部7に座った幼児の背もたれとなる背当て部8と、この背当て部8の上部の両側から引き出される肩ベルト9と、この肩ベルト9に設けられた肩パッド11と、肩ベルト9の両端を固着するラダー12等を備えている。
【0011】
また、図17において背当て部8の背面に物品収納部75を形成し、その物品収納部75の上端に開閉ファスナー14を設けるとともに、物品収納部75の下端に背面ファスナ15を設けている。さらに、背当て部8の上側に布製のフラップ13の一端が縫い付けられ、そのフラップ13の他端は自由端になっており、この他端側に面ファスナ16が縫着されている。そして、子守帯1が使用される場合は、座部7や背当て部8が後述するように組み立てられたあと、物品収納部75の上端を開閉するファスナ14を開けて中に収納されている肩ベルト9等を引き出して肩に掛けるとともに、開状態になっているファスナ14を前記フラップ13で覆って、フラップ13の前記面ファスナ16で物品収納部75の下端の背面ファスナ15を係止する。このフラップ13によって、ファスナ14の一部を覆うことができ、見栄えを良くすることができる。
【0012】
一方、子守帯1を使用しない場合は、図8に示すように肩ベルト9等は背当て部8の背面に形成された物品収納部75(図17参照)に収納した後、座部7と背当て部8を当て板収納部2に向けてこれと略平行に折り畳むことにより偏平形状にすることができ、不使用時の小型化を図ることができる。この場合、背当て部8の上側の布製のフラップ13は背当て部8の背面に沿って下降させ、当て板収納部2の背面に設けた面ファスナ17に面ファスナ16で係止する。
座部7の裏面には、ロック解除紐21の一端が引き出し可能に露呈している。このロック解除紐21は、これを前方に引き出すことによって座部7や背当て部8を折り畳むためのものであり、この折り畳み機構については後述する。
【0013】
次に、子守帯1の使用形態について順次説明する。第1の使用形態は肩ベルト9を使用しない使用形態で、図2に示すようにベルト4を腰部に巻くとともに、当て板収納部2から矢印Aに示すように座部7を回動させながら背当て部8を矢印Bに示すように起こすと腰掛け部が組み立て上がる。肩ベルト9等を使用しない時は、この肩ベルト9を背当て部8の物品収納部75(図17参照)内に収納し、ファスナ14で閉じておく。なお、背当て部8の物品収納部75については図17を参照して後述する。フラップ13を、図2中の円内に示すように背当て部8の背面に沿って下降させて当て板収納部2の背面に設けた面ファスナ17に面ファスナ16で係止する。
【0014】
第2の使用形態は、肩ベルト9を使用する使用形態で、図3に示すようにベルト4を腰部に巻くとともに、背当て部8の物品収納部75(図17参照)から肩ベルト9を出して装着者3の肩に掛けるものである。この場合、肩ベルト9間に橋渡すようにして設けた背ベルト9Aは、幼児22の背中を押さえるようになり、安全である。
【0015】
上記第1および第2の使用形態は、共に、乳幼児の座らせ方に2通り考えられる。1つは乳幼児を装着者に向かい合わせで座らせるもの(Aタイプ)、もう1つは乳幼児を装着者に背を向けて座らせるもの(Bタイプ)である。第1の使用形態は特に乳児の子守りに向いており、運動に自由度のある第2の使用形態は幼児の子守りに向いているといえる。また、乳幼児を装着者の方向に向けて座らせるAタイプは、乳幼児が眠くなって装着者に寄り添って眠るような時に向いており、装着者に背を向けて乳幼児を座らせるものBタイプは、乳幼児に歩行前方の広い視界を楽しませるときに向いているといえる。
図3は、上記第2の使用形態におけるAタイプを示しており、一方、図4は、上記第2の使用形態におけるBタイプを示している。
また、図5と図6は、それぞれ上記第1の使用形態におけるAタイプとBタイプを示している。
本発明による子守帯は、このように4通りの使い方ができ、しかも従来のものと比べて安全で、取扱いが簡単である。
【0016】
背当て部8は、図7に模式的に示したように、座部7に対して上下に位置調整できるようになっている。この調節機構については後述するが、これは乳幼児の大きさに応じて調整でき、また、乳幼児を持ち上げてここに座らせる際には最下部にしておくと座らせ易いので、このように上下に位置調整できるようになっている。そして、前記いずれの使用形態にあっても、装着者3の腰部に負担がかからないように図9に示すように腰部に腰パッド6が当て付けられている。
【0017】
以上の使用形態から明らかなように、子守帯1は不使用時には偏平状に折り畳むことができ、折り畳み状態から幼児22を座らせ得るように組み立てられ、組み立て形態や幼児22の座らせ方・支え方も多岐にわたる。
このような種々の機能は、次に説明する連結基板31やそれを覆う部材の構成によって得られる。
【0018】
連結基板31は、本発明の子守帯1の骨格をなすものであり、ポリプロピレンやポリアミド等の合成樹脂を成型したものである。その構成は図10に示すように、収納部3内に収納されて装着者3の腹部に当てつけられる当て板32、座部7を構成する座板33、背当て部8を構成する背当て板34に大別される。
当て板32と座板33とは、連結ピン35により蝶番状に連結されているが、連結ピン35は当て板32に設けた軸受部36と、座板33に設けた軸受部37とを交互に挿通している。当て板32の中央上部には、連結部材38の一端を回動自在に連結する連結軸受部39が設けられている。
【0019】
連結部材38の一端は連結ピン41を介して連結軸受部39に回動自在に取付けられ、他端は背当て板34の下端に回動自在に取付られている。連結軸受部39の両側には、ベルト4の両端部を固定する凹状の固定部42A、42Bが設けられ、その外側には引き出し枠43A、43Bが設けられている。
当て板32は、装着者3の腹部等に当て付けられるものであるから、横方向に緩く弓なりに形成され、下端はスリット44により短冊状に形成されている。したがって、当て板32の下部は弾性を有するようになり、装着者の腹部の体型の如何に関わらずフィットし、違和感を感じることがなくなる。
【0020】
座板33は、幼児22の臀部を載せるものであり、その平面形状は図18に示すように楕円形に近い板体である。しかし、座わり心地を良好にするため中央部がやや窪んだ形状に形成されている。この窪み形状は、底面に形成した補強リブ45(図10参照)の高さ変化によって理解できる。座板33の上端には軸受部46が設けられ、軸受部46を挿通した連結ピン47により、背当て部34が回動自在に取り付けられる。
【0021】
背当て板34は、図12に示すように板体を側面J字形に形成したものであり、下端が連結ピン48によって前記連結部材38の他端に回動自在に取付られている。図11に示すように、背当て板34の上部は、可動背当て板51を上下方向にスライドさせるガイド部34Aを構成している。ガイド部34Aには、縦方向に2条のガイド溝52が形成され、各ガイド溝52の上下に、ガイド溝52の幅を狭めるようにして係止突起52A、52Bが形成されている。係止突起52A、52Bの形成位置の両側には、係止突起52A、52Bに弾性を付与するためのスリット53が形成されている。したがって、係止突起52A、52Bの近傍部は、弾性を有するようになる。
各ガイド溝52、52の上部位置には、図11及び図12に示すようにガイド突起54、54が設けられている。ガイド突起54は、図13に示す可動背当て板51に形成したガイド溝55、55に嵌合されて、背当て板34に対する可動背当て板51のガイドと位置決めを行うものである。このガイド及び係止作用等については、後に詳細に説明する。
【0022】
可動背当て板51は、図7に示したように背当て部8を上下に移動、換言すれば伸縮させるためのものである。可動背当て板51は、図13及び図14に示すように板状であるが、幼児22の背にフィットし易いように緩く湾曲した形状になっている。
可動背当て板51には、図13に示すように縦方向に2条のガイド溝55が形成され、各ガイド溝55の上下に、ガイド溝55の幅を狭めるようにして係止突起55A、55Bが形成され、その両側には係止突起55A、55Bに弾性を付与するためのスリット56が形成されている。したがって、係止突起55A、55Bの近傍部は弾性を有するようになる。
ガイド溝55の下部位置には、図13及び図14に示すようにガイド突起57が設けられている。ガイド突起57は、前記可動背当て板51に形成したガイド溝52に嵌合されて、背当て板34に対する可動背当て板51のガイドと位置決めを行うものである。
なお、ガイド溝55の両外側には、使用形態について説明した肩ベルト9を固定するための固定部58A、58Bが設けられている。
【0023】
背当て板34に可動背当て板51を組付ける場合は、図10及び図15に示すように背当て板34の内側(装着者3の方向)上部に可動背当て板51の下部を重ねる。そして、背当て板34のガイド突起54(図11参照)を可動背当て板51のガイド溝55に挿入し、可動背当て板51のガイド突起57(図13参照)を背当て板34のガイド溝52に挿入する。次に、各ガイド突起54、57に図10に示すようにワッシャ及びネジ59を螺合させることにより、抜け出しが規制される。
この結果、可動背当て板51を下方に押し込んだ場合は、ガイド突起57がガイド溝52に形成した係止突起52Bを乗り越え、ガイド突起54はガイド溝55に形成した係止突起55Aを乗り越えるので、背当て板34と可動背当て板51とが重なり、図5に示した使用形態になる。乳幼児を下から持ち上げて座部に座らせる時、このような可動背当て板51を下方に押し込んだ状態で行えば簡単に座部に座らせることができる。
【0024】
一方、可動背当て板51を上方に引き上げると、ガイド突起57が係止突起52B、52Aを乗り越えるとともに、ガイド突起54が係止突起55A、55Bを乗り越えて位置決めされる。この状態を側面から見ると、図10に示すとおりであり、図3等に示した使用形態になる。
因みに、連結基板31の材質について例示すると、当て板32はポリプロピレン、背当て板34、可動背当て板51はポリプロピレンより復元力のあるナイロン、ロック部材61にはポリアセタール、スポンジ65として説明した部材にはポリウレタン等が適用されている。但し、前記材質に限定されるものではなく、他の代替品に変えることができる。
【0025】
次に、連結基板31の折り畳み等の作用について説明する。
連結基板31を組み立てた状態では、連結部材38に設けたロック部材61が図15の中央切欠部に示すように座板33の底面に形成した係合突起62の下部に係合している。ロック部材61は、連結ピン41を中心に回動するように形成され、当て板32の一端とに固定されたバネ63によって常に図15中連結ピン41を中心として時計方向に付勢されている。
この構成では、座板33に対し自重によって連結ピン35を中心に半時計方向に回動しようとする力が作用している。しかし、ロック部材61がバネ63によって時計方向に引かれ、図示の如く係合突起62の下部に当接している状態では、座板33の重み(幼児22を載せている場合は幼児22の体重が加算される)はロック部材61に掛かり、ロック部材61は連結ピン41により前記重みを受ける。したがって、座板33は幼児22を載せても回動せず、安全に幼児22を抱き続けることができる。
【0026】
ところで、ロック部材61の上部には、ロック解除紐21の一端が係止されている。したがって、ロック解除紐21を図15の左方に引くと、ロック部材61がバネ63の引っ張り力に抗して図中半時計方向に回動することになる。この結果、座板33の係合突起62とロック部材61との係合状態が解除されて、座板33や背当て板34が連結部材38を含むリンク機構によって、図15に実線で示す状態から想像線で示すように折り畳まれるようになる。
想像線で示した状態から更に折り畳みを継続すると、最終的に図16に示すように当て板32、座板33、背当て板34が完全に重なるようになり、全体としてコンパクトな形状に変化する。
【0027】
一方、折り畳み状態(図16参照)から組み立てる場合は、背当て板34等を手指で掴み、上方に引き上げるようにする。この結果、図15に示すように開かれ、更に引き上げるとロック部材61がバネ63の引っ張り力により、係合突起62の下部に自動的に入り込む。座板33は安定化され、その上に幼児22を載せて安全に抱くことができる。
図22にリンク機構の1実施例が示されている。図22において、ほぼ鉛直に置かれる当て板に、黒丸で示す連結ピン41でリンク機構のアームL1、L2、L3、L4のうちのアームL1とL2が係止され、他のアームのL1とL2が連結ピン35で、L3とL4が連結ピン47で、L4とL3が連結ピン48で互いに回動可能に結合されている。アームL2の上に座面が形成されている。アームL1、L2、L3、L4の寸法はそれぞれ24.4mm、83.6mm、78.7mm、26.8mmで、当て板とアームL1との角度は7.5°、当て板と座面との角度は43.6°となっている。すなわち、乳幼児が座る座面は従来例のように当て板に対して直角ではなく、本発明によれば43.6°とかなり鋭角に形成されている。このことにより、乳幼児が座面に座ると自然に前傾姿勢になって母親に抱きつく状態に置かれ、従来と比べて著しく安全となる。
【0028】
次に、前記連結基板31とカバーについて説明する。連結基板31を構成する各部材には、図15に示すようにスポンジ65が貼付されている。そして、連結基板31とスポンジ65等の周囲を布等の軟性材料により覆い、図1に示した子守帯1を完成する。
図17は、子守帯1の構成を模式的に示したものであり、連結基板31を構成する各部材は板状に図示して同一符号を付してある。当て板収納部2は、当て板32とスポンジ65とを当て板収納部71によって覆った構成になっている。当て板収納部71は合繊等の布製で実現できる。また、当て板収納部71の装着者側の下方には面ファスナ17が設けられている。そして、当て板収納部71の上部に孔711が形成され、この孔711を通してロック解除紐21が引き出されている。
【0029】
座部7は、座板33や連結部材38、スポンジ65を布製の被覆部材72で覆った構成になっている。また、背当て部8は、背当て板34や可動背当て板51、スポンジ65を布製の被覆部材73によって覆った構成になっている。被覆部材73に物品収納部75が縫着されており、上部にはファスナ14が設けられている。この物品収納部75に不使用時の肩ベルト9や、テッシュペーパー等の小物、財布等を収納すると便利である。
また、被覆部材73の上部にはフラップ13が縫い付けられ、物品収納部75を覆ってフラップ13に設けられた面ファスナ16が物品収納部75の面ファスナ15に係止できるようになっている。
【0030】
連結部材31は、先に説明したように折り畳まれるが、折り畳み時には座部7と背当て部8とが当て板収納部2近くに当て板収納部2対して平行に畳まれる。この際、フラップ13は上部に位置したままであるから、フラップ13の面ファスナ16を当て板収納部71に設けられた面ファスナ17に係止させることができる。この使用形態は、図8について説明したとおりである。
【0031】
更に注目すべきことは、座板33の平面形状が図18に示すように略楕円形に形成され、図18の下側部分、即ち乳幼児22を座らせた時に膝から下げる部分Pが括(えぐ)れ形状に形成されていることである。このため、乳幼児22の両足が従来のように無理に広げられることがなく、乳幼児22が無理な姿勢にならない。したがって、前記座部7の傾斜と相まって、乳幼児22を疲れることなく、楽な姿勢で、しかも落下等の危険がなく抱き続けることができる。
【0032】
以上に本発明の実施形態を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず種々の変形が可能である。例えば、ロック部材61か係合部材62のいずれかに段差を形成し、座板33の傾斜角度を複数段に設定することもできる。
【0033】
【発明の効果】
本発明に係る子守帯は、下記のような種々の効果を有する。
(1)乳幼児を子守りする場合は、当て板に対して略平行に折り畳まれた状態から座板と背当て板を引き出して腰掛け部を形成して使用し、使用しない場合は当て板に対して略平行に折り畳んで小型化することができる。
(2)乳幼児が前傾姿勢となり常に母親に抱きつく状態に置かれることとなり、脱落し難くなる等の安全性が向上する。
(3)前記座板や背当て板の折り畳みや、組み立てが簡単になる。
(4)ロック解除紐を引くことにより、係合を解除して簡単に折り畳むことができる。
(5)座板及び前記背当て板を折り畳んだ場合不使用の肩ベルトなどの物品をこの物品収納部に収納することができるので、長尺の肩ベルトなどが剥き出しにならず取り扱いが便利となる。また、テッシュペーパーなどの小物もここに収納することができるので、乳幼児を抱いた状態で小物が簡単に取り出すことができる。
(6)背当て部を縮めて乳幼児を簡単に載せることができ、乳幼児を載せた後、乳幼児に最適な位置にまで背当て部を伸長することができるので便利である。
(7)当て板にスリットを形成して柔軟性を持たせたので、装着者の腹部の体型の如何に関わらずフィットし、違和感を感じることがなくなる。
(8)乳幼児の両足を左右に大きく広げる必要がなく、乳幼児の姿勢を楽にして子守りすることができ、鬱血したり、O脚になる可能性が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る子守帯の外観構成を示す斜視図である。
【図2】子守帯の第1の使用形態を示す斜視図である。
【図3】子守帯の第2の使用形態のAタイプを示す斜視図である。
【図4】子守帯の第2の使用形態のBタイプを示す斜視図である。
【図5】子守帯の第1の使用形態のAタイプを示す斜視図である。
【図6】子守帯の第1の使用形態のBタイプを示す斜視図である。
【図7】背当て部の伸縮を示す模式的説明図である。
【図8】背当て部等を収納部に収納した状態を示す斜視図である。
【図9】腰パッドの形態を示す斜視図である。
【図10】連結基板の構成を示す斜視図である。
【図11】背当て板の構成を示す側面図である。
【図12】背当て板の構成を示す他の側面図である。
【図13】可動背当て板の構成を示す側面図である。
【図14】可動背当て板の構成を示す他の側面図である。
【図15】連結基板の折り畳み作用を示す一部切り欠き側面図である。
【図16】連結基板の折り畳み形態を示す側面図である。
【図17】子守帯の構造を模式的に示す断面図である。
【図18】座板の構成を示す平面図である。
【図19】従来の乳幼児用保持具の構成を示す斜視図である。
【図20】パッド壁を立てた状態を立てた状態を示す斜視である。
【図21】乳幼児保持具の使用形態を示す斜視図図である。
【図22】本発明のリンク機構の1実施例図である。
【符号の説明】
1 子守帯
2 収納部
3 装着者
4 ベルト
6 腰パッド
7 座部
8 背当て部
13 フラップ
15、16、17 面ファスナ
21 ロック解除紐
22 乳幼児
31 連結基板
32 当て板
33 座板
34 背当て板
35、41、47、48 連結ピン
38 連結部材
51 可動背当て板
52、55 ガイド溝
54、57 ガイド突起
61 ロック部材
62 係合突起
63 バネ
71〜73 被覆部材
75 物品収納部

Claims (6)

  1. 装着者の腰まわりに固着されるベルトと、該ベルトと一体に設けられた当て板と、を備えた子守帯であって、前記当て板は前記装着者の腹部に沿うように位置決めされるとともに、該当て板に対して略平行に折り畳み可能な座板および背当て板とを有しており、前記当て板に対して略平行に折り畳み状態にある前記座板と前記背当て板とが引き出し動作によって前記当て板から離反して腰掛け部を形成し、一方、折り畳み動作によって、前記腰掛け部の形成状態から前記座板と前記背当て板とが前記当て板に向けて該当て板に対して略平行に折り畳まれる子守帯において
    前記当て板を支点として前記座板及び前記背当て板を所定角度に開き且つ折り畳ませるためのリンク機構を構成する連結部材を有することを特徴とする子守帯。
  2. 前記子守帯において、前記座板は腰掛け部形成状態で前記当て板に対し鋭角に開くことを特徴とする請求項1記載の子守帯。
  3. 前記子守帯において、前記当て板の一端を支点として前記座板の一端に係合して座板を開状態に保持するとともに係合を解除することにより折り畳み状態にするロック部材を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の子守帯。
  4. 前記子守帯において、前記背当て板の背面に物品収納部を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の子守帯。
  5. 前記子守帯において、前記背当て板は、該背当て板に重合わされるとともにガイド構成により引き出されて前記背当て板を延長させる可動背当て板を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の子守帯。
  6. 前記子守帯において、前記座板は、該座板に載せられる前記乳幼児の脚間隔を小にする括れ部分が形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の子守帯。
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