JP3888434B2 - 電池の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、巻回型や積層型の発電要素の電極を集電接続体を介して端子に接続する電池の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気自動車等で用いる従来の大型の非水電解質二次電池の構成例を説明する。この非水電解質二次電池は、図5に示すように、長円筒形巻回型の発電要素1を図示しない長円筒形容器状の電池容器に収納したものであり、この電池容器の上端開口部を塞ぐ蓋板に取り付けられた図示しない正極端子と負極端子を発電要素1の正極と負極に接続するために、金属板からなる集電接続体2,3を用いている。発電要素1は、帯状の正極1aと負極1bとをセパレータ1cを介し上下にずらして長円筒形に巻回したものであり、これにより長円筒形の上端面には正極1aの活物質未塗工部であるアルミニウム箔が突出すると共に、下端側には負極1bの活物質未塗工部である銅箔が突出するようになっている。なお、図面では説明を分かりやすくするために、電極1a,1bの巻回数を少なく示しているが、実際には極めて密に多数回の巻回が行われる。
【0003】
正極側の集電接続体2は、アルミニウム板からなり、発電要素1の上端面に配置される。また、負極側の集電接続体3は、銅板からなり、発電要素1の下端面に配置されると共に、側端部が発電要素1の外周側面に沿って上端部まで引き出されている。これらの集電接続体2,3には、アルミニウム板や銅板を波板状に折り曲げることにより2箇所ずつの凹部2a,3aが形成されている。そして、正極側の集電接続体2の凹部2aには、発電要素1の上端面に突出する正極1aのアルミニウム箔が複数枚ずつ挟み込まれ、超音波溶接やレーザー溶接により接続固定されると共に、負極側の集電接続体3の凹部3aには、発電要素1の下端面に突出する負極1bの銅箔が複数枚ずつ挟み込まれ、超音波溶接やレーザー溶接により接続固定されている。即ち、超音波溶接の場合、図6に示す正極側の集電接続体2では、波板状の凸部の両側面にそれぞれホーン4,4を圧接して超音波振動を印加することにより、凹部2aに挟み込まれた正極1aの複数枚のアルミニウム箔を溶着させて超音波溶接が行われる。また、負極側の集電接続体3の場合も同様である。そして、レーザー溶接の場合には、集電接続体2,3の波板状の凸部の側面に凹部2a,3aに通じる窓を設け、この窓にレーザー光を照射することにより、凹部2a,3aに挟み込まれた複数枚のアルミニウム箔や銅箔を溶着させる。
【0004】
図5に示した正極側の集電接続体2は、波板状に折り曲げたアルミニウム板の側端部が、図面では省略されているが、蓋板に取り付けられた正極端子の下端部に溶接やかしめ加工等によって接続固定される。また、負極側の集電接続体3は、発電要素1の外周側面に沿って引き出された上端部が、図面では省略されているが、蓋板に取り付けられた負極端子の下端部に接続固定される。そして、これにより、発電要素1の電極1a,1bが正極端子と負極端子に接続されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、超音波溶接やレーザー溶接は、溶接領域がある程度広くなると共に溶接作業に多少の時間を要するために集電接続体2,3の溶接部での発熱量が大きくなるので、セパレータ1cがこの熱によって収縮するおそれがあり、電池の信頼性が低下するという問題が発生していた。即ち、例えば図6に示した正極側の集電接続体2を超音波溶接する場合には、ホーン4,4からの超音波振動によって発生した摩擦熱により正極1aのアルミニウム箔が溶着するまでに多少の時間を要するので、この間に熱が下方にも広がって負極1bとの間に介在させたセパレータ1cにも伝わる。すると、多孔質樹脂シートからなるこのセパレータ1cは、熱収縮により上端辺が下方に移動するので、負極1bの上端が正極1aに接触して内部短絡を起こすおそれが生じると共に、多孔質の微細な孔が潰れて電解液の透過性が阻害され電池性能が低下することになる。そして、この事情は、負極側の場合も同様である。また、レーザー溶接の場合にも、集電接続体2,3の凸部に形成された窓に沿ってレーザー光を走査させて電極1a,1bのアルミニウム箔や銅箔を溶着させるので、この走査の間にレーザー光の熱がセパレータ1cに伝わるおそれがある。
【0006】
ここで、集電接続体2,3と電極1a,1bの金属箔との溶接にスポット溶接を用いると、通電時間が極めて短いために熱の影響も溶接部に限定されるので、セパレータ1cを熱収縮させるようなおそれはなくなる。しかしながら、電極1a,1bの集電金属箔や集電接続体2,3は、電池の内部抵抗を小さくするために導電性のよい金属材料を用いる必要がある。このため、集電接続体2,3と電極1a,1bの集電金属箔とを重ねてスポット溶接の電流を流しても、ジュール熱による十分な発熱が得られず、これらを確実に溶着させることができないという問題があった。
【0007】
本発明は、かかる事情に対処するためになされたものであり、集電接続体と電極の集電金属箔を導電性の低い金属材と共にスポット溶接することにより、セパレータが熱収縮するようなおそれがなくなり、しかも、電極の金属箔を集電接続体に確実に溶着させることができる電池の製造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の電池の製造方法は、端子に繋がる金属製の集電接続体を波板状に折り曲げた凹部に、発電要素の端面から突出した電極の複数枚の集電金属箔を、集電接続体よりも導電性の低い金属材を介し又はこの金属材と共に重ね合わせて挟み込み、これらの集電接続体と集電金属箔と金属材とをスポット溶接により溶着させことを特徴とする。
【0009】
請求項1の発明によれば、スポット溶接の電流が導電性の高い集電接続体と電極の集電金属箔に流れる際に、導電性の低い金属材にも流れることになるので、この金属材で大きなジュール熱が発生し、電極の集電金属箔を確実に溶着させることができるようになる。しかも、スポット溶接の通電時間は極めて短いので、溶接時に発生した熱が周囲に伝わって、セパレータを熱収縮させるようなおそれもなくなる。しかも、集電接続体の波板状の凹部に複数枚の集電金属箔や金属材を挟み込むことができるので、スポット溶接のための組み立て作業を容易にすることができる。
【0010】
なお、本請求項において、集電金属箔を金属材と共に重ね合わせるとは、独立した部品としての金属材を複数枚の集電金属箔の片端若しくは両端及び/又は間に配置して重ね合わせることを意味し、集電金属箔を金属材を介し重ね合わせるとは、集電接続体の表面に金属材を張り合わせて溶接用金属層を形成したクラッド材を用いる請求項2に示すような場合や、この集電接続体の表面に金属材をメッキし又は塗布焼結させる等して溶接用金属層を形成した集電接続体を用いるような場合を意味する。また、本請求項において、電極の複数枚の集電金属箔とは、積層型の発電要素のように個別の複数枚の電極を積層することにより集電金属箔も個別のものが複数枚重なり合っている場合の他に、1枚の電極を巻回したり折り曲げることにより同じ電極の集電金属箔が互いに重なり合っている場合のものも含む。そして、これらは、以降の請求項においても同様である。
【0011】
請求項2の電池の製造方法は、前記金属材が、集電接続体の表面に形成された溶接用金属層であり、複数枚の集電金属箔をこの集電接続体の溶接用金属層を形成した面に重ね合わせ、これらの集電金属箔と溶接用金属層及び/又は集電接続体とをスポット溶接により溶着させことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明によれば、金属板の表面に溶接用金属層を形成したクラッド材の集電接続体を用いることにより、金属材を重ね合わせる手間を省くことができ、スポット溶接のための組み立て作業が従来と同様の手間で済むようになる。
【0013】
なお、前記発電要素は、正極と負極をセパレータを介して長円筒形に巻回し、この長円筒形の一方の端面に正極の集電金属箔を突出させると共に、他方の端面に負極の集電金属箔を突出させた長円筒形巻回型のものとすることができる。このようにすれば、長円筒形巻回型の発電要素の接続を信頼性が高く確実なものにすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1〜図4は本発明の一実施形態を示すものであって、図1は正極の複数枚のアルミニウム箔を凹部に挟み込んでスポット溶接した集電接続体の部分拡大縦断面図、図2はクラッド材の集電接続体を用いた場合の部分拡大縦断面図、図3は板状の接続部を形成した集電接続体を用いた場合の部分拡大縦断面図、図4は櫛刃状の接続部を形成した集電接続体を用いた場合の部分拡大縦断面図である。なお、図5〜図6に示した従来例と同様の機能を有する構成部材には同じ番号を付記する。
【0016】
本実施形態は、従来例と同様に、大型の非水電解質二次電池について説明する。この非水電解質二次電池は、図5に示したように、長円筒形巻回型の発電要素1の上端面に突出する正極1aのアルミニウム箔が正極側の集電接続体2に接続されると共に、この発電要素1の下端面に突出する負極1bの銅箔が負極側の集電接続体3に接続される。
【0017】
正極側の集電接続体2は、図1に示すように、アルミニウム板を波板状にした凹部2aに、発電要素1の上端面に突出した正極1aの複数枚ずつのアルミニウム箔が挟み込まれる。また、この凹部2aの一端には、溶接用金属板5も正極1aのアルミニウム箔と重ね合わせて挿入されている。溶接用金属板5は、集電接続体2のアルミニウム板の金属材料であるアルミニウムやアルミニウム合金よりも導電性の低い、即ち同じ断面積で同じ長さであれば、より電気抵抗の大きい金属材料からなる板材である。また、この溶接用金属板5は、正極電位で電解液に溶解しない金属である必要があるので、具体的には例えば3V系の非水電解質二次電池の場合には、ニッケルやSUS304等の一般的なステンレス鋼、又は、チタニウム等を用い、4V系の非水電解質二次電池の場合には、モリブデンの添加によってSUS304よりも耐食性を高めたSUS316やSUS317等のステンレス鋼、又は、チタニウム等を用いる。
【0018】
上記集電接続体2は、凹部2aに正極1aの複数枚のアルミニウム箔と溶接用金属板5とを挟み込んだ状態で、凸部の両側面にそれぞれスポット溶接用電極6,6を圧接して、これらのスポット溶接用電極6,6間に瞬間的に大きな電流を流すことによりスポット溶接を行う。この際、スポット溶接の電流は、集電接続体2の凹部2aの一方の板片側から、正極1aの複数枚のアルミニウム箔と溶接用金属板5とを通り抜けて、他方の板片側に流れる。なお、図では、説明を分かりやすくするために、集電接続体2の凹部2aが深さに比べて幅広く示されているが、実際には、厚さ20μm程度の正極1aのアルミニウム箔が10枚程度重ねて挟み込まれるために、凹部2aの幅は溶接用金属板5の厚さを含めても数百μm程度であり、この凹部2aの深さは5〜6mm程度あるので、スポット溶接の際の電流がこの凹部2aを迂回して直接流れるようなことは生じない。また、このスポット溶接で発生するジュール熱の熱量は、抵抗値をRとし電流をIとすると、RIを通電時間だけ時間積分したものに比例する。従って、この電流Iが導電性が高く抵抗Rの小さい集電接続体2の板片とアルミニウム箔を通り抜ける際には発熱量が少ないが、導電性が低く抵抗Rの大きい溶接用金属板5を通り抜ける際に大きなジュール熱を発することになる。そして、この溶接用金属板5での発熱によって、正極1aの複数枚のアルミニウム箔等が部分的に溶融し、集電接続体2の凹部2aの内面に確実に溶着することになる。また、このスポット溶接の通電時間は極めて短いので、電流Iを大きくすることにより局所的瞬間的に大きな温度上昇が発生したとしても、発生する熱量の総量はそれほど大きなものとはならず、溶接部の周囲まで過剰に加熱するようなこともない。
【0019】
この結果、本実施形態によれば、スポット溶接の電流が導電性の低い溶接用金属板5を通り抜ける際に大きなジュール熱を生じさせるので、複数枚の正極1aのアルミニウム箔を集電接続体2の凹部2aに確実に溶着させることができるようになる。また、スポット溶接の電流は極めて短時間しか流れないので、このスポット溶接時に発生した熱がセパレータ1cを過剰に熱っして熱収縮を起こさせるというようなおそれもなくなる。
【0020】
なお、上記実施形態では、図5に示したように、集電接続体2に2箇所の凹部2aを形成して、それぞれの凹部2aに正極1aの複数枚のアルミニウム箔を挟み込んで溶着させる場合について示したが、このような複数枚のアルミニウム箔を溶着させる接続部は、集電接続体2に少なくとも1箇所あればよく、3箇所以上あってもよい。
【0021】
また、上記実施形態では、溶接用金属板5を集電接続体2の凹部2aの一端に挿入した場合を示したが、正極1aの複数枚のアルミニウム箔が重なり合った間に挿入することもできる。さらに、この溶接用金属板5は、1枚に限らず、任意枚数を挿入することもできる。さらに、この溶接用金属板5は、平坦な板材に限らず、例えばU字形に曲げた板材とし、このU字形の凹部に正極1aの複数枚のアルミニウム箔を挿入すると共に、この溶接用金属板5自体を集電接続体2の凹部2aに嵌め込むようにすることもできる。さらに、上記実施形態では、板材からなる溶接用金属板5について示したが、この溶接用金属板5は、必ずしも板材である必要はなく、十分な発熱が得られるなら、金属箔や網材、金属繊維の不織布、金属焼結板等の任意の形態の金属材を用いることができる。
【0022】
また、上記実施形態では、溶接用金属板5を集電接続体2と別部品とする場合を示したが、図2に示すように、集電接続体2にクラッド材を用いることにより一体化することもできる。即ち、アルミニウム板の一方の面に、溶接用金属板5と同様の金属材料を張り合わせて溶接用金属層7を形成したクラッド材を用い、この溶接用金属層7が凹部2aの内側面となるように波板状に折り曲げて集電接続体2を作製する。この場合は、従来の超音波溶接の場合と同様の手順で、集電接続体2の凹部2aに正極1aの複数枚のアルミニウム箔を挟み込むだけでよいので、スポット溶接のための組み立て作業を容易にすることができるようになる。さかも、この集電接続体2のクラッド材は、正極1aの複数枚のアルミニウム箔と重なる接続部分を含む一部だけに溶接用金属層7を形成したものであってもよい。さらに、クラッド材に代えて、集電接続体2の表面にメッキを施したり厚膜の焼結等により溶接用金属層7を形成することもできる。
【0023】
また、上記実施形態では、溶接用金属板5や溶接用金属層7の平坦な面に正極1aのアルミニウム箔等を重ね合わせる場合について示したが、この溶接用金属板5や溶接用金属層7の表面の1箇所又は複数箇所に凸状や畝状等のプロジェクションを形成し、ここに正極1aのアルミニウム箔等を重ね合わせるようにすることもできる。このようなプロジェクションを設けると、スポット溶接の電流が流れる断面積がプロジェクションの先端部に制限されるので、より大きなジュール熱が発生すると共に、この発熱の領域をさらに局所化することができるようになる。
【0024】
また、上記実施形態では、集電接続体2の波板状の凹部2aに正極1aの複数枚のアルミニウム箔を挟み込む場合について示したが、図3に示すように、集電接続体2に形成した垂直な板状の接続部と溶接用金属板5との間に正極1aの複数枚のアルミニウム箔を挟んだ状態でスポット溶接を行うようにすることもできる。さらに、この場合にも、溶接用金属板5は、複数枚のアルミニウム箔の間に挿入することができ、集電接続体2の板状の接続部に溶接用金属板5を沿わせ、この溶接用金属板5に複数枚のアルミニウム箔を重ねるようにすることもできる。また、この集電接続体2を図2に示したクラッド材等で構成し、板状の接続部の溶接用金属層7側に複数枚のアルミニウム箔を重ね合わせるようにしてもよい。さらに、この溶接用金属板5は、平坦な板材に限らず、例えばU字形に折り曲げた板材とし、このU字形の凹部に正極1aの複数枚のアルミニウム箔を挟み込んだ溶接用金属板5の外側面に集電接続体2の接続部を重ね合わせたり、この溶接用金属板5のU字形の凹部に正極1aの複数枚のアルミニウム箔と共に集電接続体2の接続部を挟み込むようにすることもできる。
【0025】
また、上記実施形態では、アルミニウム板を板金加工した集電接続体2を用いる場合について示したが、鋳物や切削加工により削り出したアルミニウム材料を用いることもできる。例えば図4に示す集電接続体2は、櫛刃状に突出した接続部の間に正極1aの複数枚のアルミニウム箔を挟み込んで両側からスポット溶接用電極6,6によりスポット溶接を行うようにしている。この場合も、溶接用金属板5は、複数枚のアルミニウム箔の間や両端のいずれの位置に挿入してもよく、複数枚の溶接用金属板5を挿入することもできる。また、集電接続体2の接続部の表面にメッキ等により溶接用金属層7を形成することもできる。
【0026】
また、上記実施形態では、正極端子を集電接続体2に溶接やかしめ加工等によって接続固定する場合について示したが、この集電接続体2の一部に正極端子を一体的に形成することもできる。
【0027】
また、上記実施形態では、正極1aの複数枚のアルミニウム箔を集電接続体2に接続固定する場合について示したが、負極1bの複数枚の銅箔を集電接続体3に接続する場合にも同様に実施可能である。この場合の溶接用金属板5や溶接用金属層7に用いる金属材は、負極側の集電接続体3の銅板の金属材料である銅や銅合金よりも導電性の低い金属材料を用いる。しかも、この金属材は、負極電位で負極活物質と合金化しない金属である必要があるので、具体的には例えばニッケルやSUS304等の一般的なステンレス鋼、又は、チタニウム等を用いる。
【0028】
また、上記実施形態では、正極側の集電接続体2と正極1aの集電金属箔にアルミニウム板とアルミニウム箔を用いる場合について示したが、正極電位で電解液に溶解しない金属であれば、このようなアルミニウムやアルミニウム合金以外の金属材料を用いることもできる。さらに、負極側の集電接続体3と負極1bの集電金属箔に銅板と銅箔を用いる場合について示したが、負極電位で負極活物質と合金化しない金属であれば、このような銅や銅合金以外の金属材料を用いることもできる。この場合、溶接用金属板5や溶接用金属層7に用いる金属材は、これらの集電接続体2,3の金属材料よりも導電性の低いものを用いる必要がある。
【0029】
また、上記実施形態では、非水電解質二次電池について説明したが、発電要素の電極と端子との間を集電接続体で接続する構成のものであれば、他の種類の電池にも同様に実施可能である。さらに、上記実施形態では、長円筒形巻回型の発電要素1について説明したが、通常の円筒形のものやその他の形状の巻回型の発電要素を用いた場合にも同様に実施可能であり、電極の複数枚の集電金属箔を重ね合わせて集電接続体に接続可能なものであればよいので、積層型等の他の形式の発電要素を用いた場合にも同様に実施可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の電池の製造方法によれば、スポット溶接の電流が導電性の低い金属材に流れることにより、この金属材で大きなジュール熱を発生させることができるので、導電性の高い電極の集電金属箔を確実に溶着させることができるようになる。しかも、スポット溶接の通電時間は極めて短いので、溶接時に発生した熱が周囲に伝わって、セパレータを熱収縮させるようなおそれもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すものであって、正極の複数枚のアルミニウム箔を凹部に挟み込んでスポット溶接した集電接続体の部分拡大縦断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態を示すものであって、クラッド材の集電接続体を用いた場合の部分拡大縦断面図である。
【図3】 本発明の一実施形態を示すものであって、板状の接続部を形成した集電接続体を用いた場合の部分拡大縦断面図である。
【図4】 本発明の一実施形態を示すものであって、櫛刃状の接続部を形成した集電接続体を用いた場合の部分拡大縦断面図である。
【図5】 電極を集電接続体を介して端子に接続した非水電解質二次電池の長円筒形巻回型の発電要素を示す斜視図である。
【図6】 従来例を示すものであって、正極の複数枚のアルミニウム箔を凹部に挟み込んでスポット溶接した集電接続体の部分拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 発電要素
1a 正極
1b 負極
2 集電接続体(正極側)
2a 凹部
3 集電接続体(負極側)
3a 凹部
5 溶接用金属板
7 溶接用金属層

Claims (2)

  1. 端子に繋がる金属製の集電接続体を波板状に折り曲げた凹部に、発電要素の端面から突出した電極の複数枚の集電金属箔を、集電接続体よりも導電性の低い金属材を介し又はこの金属材と共に重ね合わせて挟み込み、これらの集電接続体と集電金属箔と金属材とをスポット溶接により溶着させことを特徴とする電池の製造方法
  2. 前記金属材が、集電接続体の表面に形成された溶接用金属層であり、複数枚の集電金属箔をこの集電接続体の溶接用金属層を形成した面に重ね合わせ、これらの集電金属箔と溶接用金属層及び/又は集電接続体とをスポット溶接により溶着させことを特徴とする請求項1に記載の電池の製造方法
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