JP2001313068A - 極板ユニットおよび電池 - Google Patents
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Abstract
短絡を抑制した極板ユニットおよびそれを用いた電池を
提供する。 【解決手段】 複数の正極板2と複数の負極板3とがセ
パレータ4を介して交互に積層された極板群と、前記正
極板2と接続されるように前記極板群の一側面に接合さ
れた正極集電板5と、前記負極板3と接続されるように
前記極板群の別の一側面に接合された負極集電板6とを
含む極板ユニット1において、前記極板群の前記負極集
電板6が接合された側面を除く全ての側面で、前記正極
板2の縁端部を、前記負極板3の縁端部よりも突出させ
た。
Description
びそれを用いた電池に関するものである。
進んでいる。特に、電気自動車の走行駆動電源としての
用途は、地球環境保護およびエネルギー資源の有効利用
の要求が増大するなかで、今後の需要が大いに期待され
ている。このような用途の多様化に伴い、二次電池にお
いては電池特性および信頼性の更なる向上が求められて
いる。
極板群52および電解液を収納した電槽51を、安全弁
56を備えた蓋体57で閉じた構造を有している。図1
5に示すように、前記極板群52は、複数の正極板61
と複数の負極板62とが、セパレータ63を介して交互
に積層した構造を有している。正極板61および負極板
62は、基板に活物質を充填した構造を有している。図
14に示すように、正極板からはリード53が引き出さ
れ、蓋体57に設けられた正極端子54に接続されてい
る。同様に、負極板からリードが引き出され、蓋体57
に設けられた負極端子55に接続されている。
は、金属板を切断することにより作製される。負極板の
基板にはパンチングメタルが使用されるため、その切断
によって発生するバリは少ない。これに対して、正極板
の基板には発泡メタルが使用されるため、その切断によ
り繊維状のバリが発生し易い。そのため、図15に示す
ように、上記従来の二次電池を構成する極板群52にお
いては、正極板61の端部に発生したバリ61aがセパ
レータ63を貫通して負極板62と接触し、これによっ
て、正負極板間の内部短絡が発生するという問題があっ
た。
板群の側面が露出しているため、電池を構成するために
極板群を電槽に挿入する際、極板が電槽の壁面に接触し
て損傷するおそれがあるという問題があった。このよう
な問題を解決する二次電池の構造として、極板群の一側
面に正極集電板を接合し、極板群の別の一側面に負極集
電板を接合した極板ユニットを、電解液とともに電槽内
に収納し、前記両集電板を、電槽に設けられた正極端子
および負極端子にそれぞれ接続した構造が考えられる。
この極板ユニットによれば、極板群の側面が集電板で被
覆されているため、電槽への挿入時に極板が受ける損傷
を低減することができる。このような極板ユニットにお
いて、極板群と集電板との接合は溶接により達成でき、
その溶接部を複数箇所に設けることによって接合強度お
よび集電効率を向上させることができる。しかしなが
ら、極板群と集電板との接合強度および集電効率の更な
る向上が求められている。
生したバリに起因する内部短絡を抑制した極板ユニット
およびそれを用いた信頼性の高い電池を提供することで
ある。また、本発明の第2の目的は、極板群と、その側
面に接合された集電板との接合強度および集電効率を向
上させた極板ユニットおよびそれを用いた信頼性の高い
電池を提供することである。
るため、本発明の第1の極板ユニットは、複数の正極板
と複数の負極板とがセパレータを介して交互に積層され
た極板群と、前記正極板と接続されるように前記極板群
の一側面に接合された正極集電板と、前記負極板と接続
されるように前記極板群の別の一側面に接合された負極
集電板とを含み、前記極板群の前記負極集電板が接合さ
れた側面を除く全ての側面において、前記正極板の縁端
部が、前記負極板の縁端部よりも突出していることを特
徴とする。
の縁端部にバリが存在する場合であっても、そのバリが
負極板に接触しない。よって、正極板のバリに起因した
正負極間の短絡を抑制することができる。なお、極板群
における「側面」とは、極板の積層方向に平行な面であ
る。
正極板および前記負極板の各々が、前記正極集電板また
は前記負極集電板と接合される側の縁端部に形成された
位置決め孔を有していることが好ましい。
は、前記正極板および前記負極板の各々が、活物質が充
填された電極部と、前記電極部と前記正極集電板または
前記負極集電板との間に介在するリード部とを有し、前
記位置決め孔が前記リード部に形成されていることが好
ましい。
は、前記正極板および前記負極板の各々に前記位置決め
孔が複数個形成されており、前記位置決め孔の少なくと
も1つが円形であり、別の少なくとも1つが長円形であ
ることが好ましい。
は、前記正極板または前記負極板が、前記正極集電板ま
たは前記負極集電板と接合される側の縁端部を露出させ
た状態で、前記セパレータに包み込まれていることが好
ましい。この好ましい例によれば、正極板と負極板との
短絡がより十分に抑制される。
第2の極板ユニットは、正極板と負極板とがセパレータ
を介して積層された帯状の極板群が、その長辺方向に沿
って巻回されており、前記極板群の少なくとも短辺側の
側面において、前記正極板の縁端部が、前記負極板の縁
端部よりも突出していることを特徴とする。
板のバリに起因した正負極間の短絡を抑制することがで
きる。
第3の極板ユニットは、複数の正極板と複数の負極板と
がセパレータを介して交互に積層された極板群と、前記
極板群の一側面に複数の溶接部によって接合された集電
板とを含み、前記集電板の前記極板群との接合面におい
て、前記溶接部が、前記集電板の集電密度が高い領域ほ
ど前記溶接部同士の間隔が狭くなるように形成されてい
ることを特徴とする。
けた場合、集電板における集電密度のばらつきが大きく
なる傾向があるが、集電密度の高い部分は、集電板と極
板群との接合面に大きな熱的応力がかかるため、その接
合が破壊されやすくなるという問題がある。しかしなが
ら、前記第3の極板ユニットによれば、集電密度の高い
部分において、接合強度および集電効率が高くなるよう
に、溶接部が密に設けられているため、集電板の集電作
用に対する信頼性を向上させることができる。
面積当たりに流れる電流を意味する。極板群の側面全面
を被覆するように集電板を接合して、集電板の一方の端
部に外部端子を接続した場合、外部端子に近い領域ほ
ど、集電板の集電密度が高くなる。
集電板が、一方の端部が前記極板群から突出するように
配置されており、前記溶接部が、前記集電板の前記極板
群から突出した端部に近い領域ほど前記溶接部同士の間
隔が狭くなるように形成された構造とすることができ
る。
においては、その端部を、他の電池構成部材(例えば、
外部端子など)と電気的に接続する接続部として機能さ
せることができるが、この場合、集電板の前記端部に近
い領域ほど集電密度が高くなる。よって、この集電板の
端部に近い領域ほど、接合強度および集電効率が高くな
るように、溶接部同士を密に設けることにより、集電板
の接合信頼性を向上させることができる。
第4の極板ユニットは、複数の正極板と複数の負極板と
がセパレータを介して交互に積層された極板群と、前記
極板群の一側面に複数の溶接部によって接合された集電
板とを含み、前記極板の各々の前記集電板と接合される
側の縁端部に位置決め孔が形成されており、前記集電板
の前記極板群との接合面において、前記溶接部が、その
真下に前記位置決め孔が位置しないように形成されてい
ることを特徴とする。
板群の集電板と接合される側面において、各極板の縁端
部を精度良く揃えることにより、極板群と集電板との接
合強度および接合の信頼性を向上させることができる。
前記第4の極板ユニットによれば、各極板に位置決め孔
が形成されているため、この位置決め孔にピンを挿入す
ることによって極板の縁端部を精度良く揃えることがで
き、その結果、極板群と集電板との接合強度および接合
の信頼性を向上させることができる。
ると、その部分は他の部分に比べて強度が小さくなるた
め、集電板溶接時の熱によって変形または破断し易くな
ることが考えられる。このような極板の変形または破断
は、集電板と極板群との接合強度および接合の信頼性の
低下を招く一因となる。しかし、前記第4の極板ユニッ
トによれば、溶接部が、位置決め孔が形成された部分を
避けて形成されるため、集電板と極板群との接合強度お
よび接合の信頼性の低下を抑制することができる。
極板の各々が、活物質が充填された電極部と、前記電極
部と前記正極集電板または前記負極集電板との間に介在
するリード部とを有し、前記位置決め孔が前記リード部
に形成されていることが好ましい。
は、前記正極板および前記負極板の各々に前記位置決め
孔が複数個形成されており、前記位置決め孔の少なくと
も1つが円形であり、別の少なくとも1つが長円形であ
ることが好ましい。
においては、前記溶接部が、前記極板の積層方向に沿っ
た線状であることが好ましい。この好ましい例によれ
ば、集電板と極板群との接合強度および接合の信頼性
を、更に向上させることができる。
においては、前記溶接部において、前記集電板と前記極
板群との間にロウ材が配置されていることが好ましい。
この好ましい例によれば、比較的低温でロウ材が溶融し
て集電板と極板群とを溶接することができるため、集電
板と極板群との接合強度および接合の信頼性を更に向上
させることができる。
極板ユニットのいずれかを、電解液とともに電槽に収納
した電池である。
発明の第1の実施形態に係る電池の一例を示す図であ
り、同図(a)は平面図であり、同図(b)は正面図で
ある。また、図11は、図10のA−A方向断面図であ
る。この電池は、内部が複数の区画に分割された電槽1
0と、その各区画に収納された極板ユニット1とを備え
ている。
よびセパレータが積層した極板群と、これに接合された
正極集電板および負極集電板とを備えている。この極板
ユニット1の構造については後に詳説する。
た極板ユニット1同士が、電気的に接続されている。極
板ユニット1同士の電気的接続は、例えば、電槽10内
の区画間を隔てる隔壁10aに貫通孔を設け、この貫通
孔に接続金具16を装着し、隔壁10aを隔てて隣接す
る極板ユニット1の正極集電板と負極集電板とを、それ
ぞれ接続金具16に接続することによって達成される。
画に収納された極板ユニットの正極集電板は、正極外部
端子14に接続されている。また、他方の端部に位置す
る区画に収納された極板ユニットの負極集電板は、負極
外部端子15に接続されている。
もに、電解液が収納されている。電解液の種類は、特に
限定されるものではなく、所望の電池に応じて適宜選択
される。例えば、ニッケル−水素電池の場合、水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムなどの水溶
液が使用される。
の蓋体11には、電槽10内の圧力に応じて作動する安
全弁12が設けられている。更に、蓋体11には、電池
温度を検出するセンサを装着するための装着部13が設
けられていてもよい。また、電槽10の外表面には、複
数の電池を集積して使用する場合の放熱性を向上させる
ため、リブ10bが設けられていてもよい。
正面図である。また、図2は、図1のA−A方向断面図
であり、図3は、図1のB−B方向断面図である。
正極板2、負極板3およびセパレータ4が積層した極板
群と、これに接合された正極集電板5および負極集電板
6とを備えている。
同図(a)は正面図であり、同図(b)は平面図であ
る。正極板2は、基板に、活物質が充填された電極部2
1と、活物質が充填されていないリード部22とが形成
された構造を有している。また、リード部22には、補
強板24が積層されていることが好ましい。
限定するものではなく、電池の種類に応じて適宜決定さ
れる。例えば、ニッケル−水素二次電池を構成する極板
ユニットの場合は、基板として発泡ニッケル基板または
ニッケル繊維基板が使用され、活物質として水酸化ニッ
ケルが使用される。
同図(a)は正面図であり、同図(b)は平面図であ
る。負極板3は、基板に、活物質が充填された電極部3
1と、活物質が充填されていないリード部32とが形成
された構造を有している。
限定するものではなく、電池の種類に応じて適宜決定さ
れる。例えば、ニッケル−水素二次電池を構成する極板
ユニットの場合は、基板として穿孔ニッケル基板が使用
され、活物質としてAB5型またはAB2型(Aは典型金
属元素であり、Bは遷移金属元素である。)の水素吸蔵
合金が使用される。
全体形状を矩形とし、その一辺の縁端部にリード部を設
けた構造とすることができる。このとき、極板のリード
部が形成された側の辺の長さ(L2、L3)は、それに
直交する辺の長さ(D2、D3)よりも大きいことが好
ましい。
た側の辺の長さ(L2)は、負極板3のリード部32が
形成された側の辺の長さ(L3)よりも長い。
れぞれ、位置決め孔23および33が形成されているこ
とが好ましい。各極板の位置決め孔は、極板群を構成し
たときに、同一極性の極板に形成された位置決め孔同士
が重なり合うように配置される。
極板3は、互いの電極部同士を対向させるように、セパ
レータ4を介して交互に積層される。これにより、極板
群が構成されている。
を、リード部を露出させた状態で包み込むことが好まし
い。例えば、セパレータ4として複数の袋状物を使用
し、その各々に正極板2および負極板3の少なくとも一
方を1枚ずつ内包した構造とすることができる。また、
セパレータ4としてつづら折り状の帯状物を使用し、そ
の折り重ねられた面同士間に極板を1枚ずつ挿入した構
造とすることもできる。なお、セパレータ4の材料につ
いては特に限定するものではなく、例えば、多孔質フィ
ルム、不織布、織布などが使用される。
においては、一側面において、正極板2のリード部が、
負極板3の縁端部よりも突出している。この側面には、
正極集電板5が接合されている。また、別の一側面にお
いては、負極板3のリード部が、正極板2の縁端部より
も突出している。この側面には、負極集電板6が接合さ
れている。これにより、極板ユニット1が構成されてい
る。
極板ユニット1においては、極板群の集電板が接合され
ていない側面において、正極板2の縁端部が負極板3の
縁端部よりも突出している。そのため、図4に示すよう
に、正極板2の縁端部にバリ2aが存在する場合でも、
そのバリ2aが負極板3に接触しないので、正負極間の
短絡発生が抑制される。なお、図4は、図3におけるC
部分の拡大図である。
長さ(図4のX)は、特に限定するものではないが、例
えば0.3〜2mmである。
板5および6は、極板群側面の少なくとも一部を被覆す
る板状物である。図7は、正極集電板5の一例を示す図
であり、同図(a)は平面図であり、同図(b)は断面
図である。また、図8は、正極集電板5と極板群の接合
の形態を示す斜視図であり、図9は、図8のA−A方向
断面図である。なお、図7〜9および下記説明は、正極
集電板5と極板群との接合の形態に関するものである
が、負極集電板6と極板群との接合についても、これと
同様の形態とすることができる。
数の溶接部7が形成されている。本実施形態において
は、溶接部7同士の間隔について特に限定されないが、
第2の実施形態で説明するように、集電板の集電密度に
応じて変化させることが好ましい。更に、第3の実施形
態で説明するように、溶接部7を位置決め孔が形成され
た部分を避けて形成することが好ましい。
た線状であることが好ましい。更に、各溶接部7には、
正極集電板5と極板群との間に、例えばニッケルロウな
どのロウ材8が介在していることが好ましい。
な方法で製造することができる。
基板を作製し、これに、電極部およびリード部を形成す
る。電極部は、正極用基板の電極部を形成する領域に活
物質を含むペーストを充填した後、これを乾燥すること
により形成される。また、リード部は、正極用基板のリ
ード部を形成する領域を厚み方向に加圧して圧縮し、そ
の表面に補強板を接合することにより形成される。更
に、リード部に位置決め孔が形成され、正極板が作製さ
れる。この正極板を複数枚作製し、各正極板を、袋状の
セパレータによって、リード部を露出させた状態で被覆
する。
を作製し、これに、電極部およびリード部を形成する。
電極部は、負極用基板の電極部を形成する領域に複数の
孔を形成した後、活物質を含むペーストを塗着し、乾燥
することにより形成される。また、リード部について
は、その形成のための加工を特に必要としない。更に、
リード部に位置決め孔が形成され、負極板が作製され
る。
負極板とを交互に積層して、極板群を作製する。続い
て、正極板および負極板の位置決め孔に、それぞれ、位
置決めピンを挿入する。これにより、極板群の一側面に
おいて正極板のリード部が突出し、別の一側面において
は負極板のリード部が突出し、且つ、残りの側面におい
ては正極板の縁端部が突出するように、各極板を位置決
めする。同時に、極板群の正極板のリード部が突出した
側面と、正極板のリード部が突出した側面とにおいて、
各極板の縁端部を揃える。
の位置決め孔を形成した場合は、円形の位置決め孔と長
円形の位置決め孔にピンを挿入する。長円形の孔は、極
板の回転防止用として作用する。これにより、各極板の
寸法および位置決め孔形成位置の公差を吸収し、位置決
めおよび縁端部揃えを効率良く行うことができる。
側面に、正極集電板を接合する。正極集電板の接合は、
正極集電板を極板群側に向けて押圧した状態で、正極集
電板の正極板と接合される面とは反対の面に電子ビーム
またはレーザを照射することにより実施される。
位置決めピンを抜き取った後、極板群の負極板リード部
が突出した側面に負極集電板を接合する。この工程は、
正極集電板の接合と同様にして実施される。その後、負
極板の位置決め孔に挿入された位置決めピンを抜き取ら
れ、極板ユニットが完成する。なお、正極板の位置決め
ピンは、負極集電板の接合が終了した後に、負極板の位
置決めピンとともに抜き取ってもよい。
態に係る電池は、極板ユニットにおいて、極板群と集電
板との接合面に溶接部が特定の配置で設けられているこ
と以外は、第1の実施形態と同様の構造を有している。
本実施形態の電池は、例えば、図10および図11に示
すような構造を有している。
1〜図4に示すような構造を有しており、正極板2、負
極板3およびセパレータ4が積層した極板群と、これに
接合された正極集電板5および負極集電板6とを備えて
いる。
および図6に示すような構造を有している。各極板の構
造および構成材料は、第1の実施形態と同様である。但
し、本実施形態においては、正極板2の辺の長さ(L
2)と、負極板3の辺の長さ(L3)との関係につい
て、特に限定するものではない。しかしながら、第1の
実施形態で説明したように、前記L2が前記L3よりも
長いことが好ましい。
2と前記負極板3とがセパレータ4を介して交互に積層
されて、極板群が構成されている。この極板群の一側面
においては、正極板2のリード部が負極板3の縁端部よ
りも突出しており、ここに正極集電板5が接合されてい
る。また、別の一側面においては、負極板3のリード部
が正極板2の縁端部よりも突出しており、ここに負極集
電板6が接合されている。また、特に限定するものでは
ないが、本実施形態においても第1の実施形態と同様
に、極板群の集電板が接合されていない側面において、
正極板2が負極板3よりも突出していることが好まし
い。
板5および6は、極板群側面の少なくとも一部を被覆す
る板状物であり、その一端が極板群から突出している。
この突出部5aおよび6aは、極板ユニットと、他の電
池構成部材(例えば、図10および図11に示す電池に
おいては、外部端子15および16または接続金具1
6)とを電気的に接続する接続部として機能する。
との接合面には、複数の溶接部7が形成されている。溶
接部7同士の間隔は、正極集電板の突出部5aに近い領
域ほど狭く、突出部5aに遠い領域ほど広くなるように
設定される。換言すれば、溶接部7の間隔は、正極集電
板における集電密度の高い領域ほど狭くなるように設定
される。
は、極板の積層方向に沿った線状であることが好まし
い。更に、各溶接部7には、正極集電板5と極板群との
間に、例えばニッケルロウなどのロウ材8が介在してい
ることが好ましい。
電板5と極板群との接合の形態に関するものであるが、
負極集電板6と極板群との接合についても、これと同様
の形態とすることができる。
1の実施形態と同様の方法で製造することができる。こ
の場合、極板群に集電板を接合する工程において、電子
ビームまたはレーザを、極板群側面の長手方向に適当な
間隔をあけて複数箇所に照射し、この照射箇所同士の間
隔を、集電板の突出部に近い領域ほど狭く、突出部に遠
い領域ほど広くなるように設定する。これにより、複数
の溶接部が、前述したような配置形態で形成される。 (第3の実施形態)本発明の第3の実施形態に係る電池
は、極板ユニットにおいて、極板群と集電板との接合面
において溶接部が特定の箇所を避けて設けられているこ
と以外は、第1の実施形態と同様の構造を有している。
本実施形態の電池は、例えば、図10および図11に示
すような構造を有している。
1〜図4に示すような構造を有しており、正極板2、負
極板3およびセパレータ4が積層した極板群と、これに
接合された正極集電板5および負極集電板6とを備えて
いる。
および図6に示すような構造を有している。各極板の構
造および構成材料は、第2の実施形態と同様である。但
し、本実施形態における正極板2および負極板3には、
位置決め孔23および33が必ず形成されている。
2と前記負極板3とがセパレータ4を介して交互に積層
されて、極板群が構成されている。この極板群の一側面
においては、正極板2のリード部が負極板3の縁端部よ
りも突出しており、ここに正極集電板5が接合されてい
る。また、別の一側面においては、負極板3のリード部
が正極板2の縁端部よりも突出しており、ここに負極集
電板6が接合されている。また、特に限定するものでは
ないが、本実施形態においても第1の実施形態と同様
に、極板群の集電板が接合されていない側面において、
正極板2が負極板3よりも突出していることが好まし
い。
板5および6は、極板群側面の少なくとも一部を被覆す
る板状物であり、その一端が極板群から突出している。
との接合面には、複数の溶接部7が形成されている。こ
の溶接部7は、位置決め孔23が形成された領域を避け
て形成される。すなわち、図8および図9に示すよう
に、溶接部7は、その真下に位置決め孔23が位置しな
いように形成される。
(Y)は、例えば2mm以上に設定される。
の実施形態と同様に、溶接部7同士の間隔は、集電板の
突出部5aに近い領域ほど狭く、突出部5aに遠い領域
ほど広くなるように設定されることが好ましい。
は、極板の積層方向に沿った線状であることが好まし
い。更に、各溶接部7には、正極集電板5と極板群との
間に、例えばニッケルロウなどのロウ材8が介在してい
ることが好ましい。
電板5と極板群との接合の形態に関するものであるが、
負極集電板6と極板群との接合についても、これと同様
の形態とすることができる。
2の実施形態と同様の方法で製造することができる。こ
の場合、極板群に集電板を接合する工程において、電子
ビームまたはレーザを、位置決め孔の真上を避けた箇所
に照射する。これにより、複数の溶接部が、前述したよ
うな位置に形成される。
4の実施形態に係る電池の一例を示す断面図である。こ
の電池は、円筒形の電槽40と、これに収納された極板
ユニット41とを備えている。
極板43およびセパレータ44を備えている。更に、正
極板42から引き出された正極リード45と、負極板か
ら引き出された負極リード46を備えている。この極板
ユニット41の構造については、後に詳説する。
48で閉じられている。極板ユニットの正極リード45
は、正極端子を兼ねた蓋体48と電気的に接続されてお
り、負極リード46は、負極端子を兼ねた電槽40と電
気的に接続されている。
ット41とともに、電解液が収納されている。電解液の
種類は特に限定されるものではなく、例えば、第1の実
施形態と同様のものを使用することができる。
て説明する。この極板ユニット41は、正極板42、負
極板43およびセパレータ44が積層され、更にこれが
巻回された構造を有している。
れ、帯状基板に活物質が充填されたものである。また、
各極板を構成する基板および活物質としては、特に限定
するものではなく、例えば、第1の実施形態と同様のも
のを使用することができる。
切断加工して作製された基板に、活物質を充填すること
により作製される。発泡ニッケル板の切断により、正極
板の縁端部にはバリが発生する場合がある。このバリ
は、発泡ニッケル板平面から特定の方向に突出し、その
突出方向は、加工時における切断刃の発泡ニッケル板に
対する動きの方向によって決まる。
が、負極板43の長辺よりも長くなるように設定され
る。この両者の差は、例えば0.3〜2mmである。こ
の条件を満足するものであれば、各極板の具体的な寸法
は特に限定されるものではなく、電池のサイズに応じて
適宜決定することができる。
パレータ44を介して積層されて、極板群が構成されて
いる。この極板群においては、正極板42と負極板43
は、正極板42の端部にバリが存在する場合に、このバ
リが負極板43側に向かって突出するように積層され
る。
タを使用することができる。その寸法については、特に
限定するものではないが、長辺および短辺が、それぞ
れ、正極板の長辺および短辺よりも長いことが好まし
い。また、セパレータ44の材料としては、例えば、第
1の実施形態と同様のものを使用することができる。
状に巻回される。更に、正極板42からは正極リード4
5が引き出され、負極板43からは負極リード46が引
き出されて、極板ユニット41が構成される。
を説明するための模式図である。また、同図(b)は、
前記極板ユニットの中心部付近の構造を示す断面図であ
り、同図(c)は、前記極板ユニットの最外部付近の構
造を示す断面図である。
うに、前記極板ユニットは、極板群49の短辺側の側
面、すなわち巻回の巻き始めとなる端部の側面(A)と
巻き終わりとなる端部の側面(B)において、正極板4
2の縁端部が負極板43の縁端部よりも突出している。
正極板42の負極板43よりも突出した部分の長さ(図
中のX)は、特に限定するものではないが、例えば0.
3〜2mmである。
図13に示すように、正極板42の縁端部にバリ42a
が存在する場合でも、そのバリ42aが負極板43に接
触しないので、正負極間の短絡発生が抑制される。
極板群の長辺側の側面においても、正極板12の縁端部
が負極板13の縁端部よりも突出していることが好まし
い。
び第2の極板ユニットによれば、極板群の特定の側面に
おいて、正極板の縁端部が負極板の縁端部よりも突出し
ているため、正極板のバリに起因した正負極間の短絡を
抑制することができる。
ば、極板群の側面に複数の溶接部によって集電板が接合
されており、前記溶接部が、前記集電板の集電密度が高
い領域ほど前記溶接部同士の間隔が狭くなるように形成
されているため、集電板の接合強度および集電効率に対
する信頼性を向上させることができる。
ば、極板群の側面に複数の溶接部によって集電板が接合
されており、前記溶接部の真下に、前記極板群を構成す
る各極板に位置決め孔が位置しないように、前記溶接部
が形成されているため、集電板の接合強度および接合の
信頼性を向上させることができる。
ある。
る。
正面図であり、同図(b)は平面図である。
正面図であり、同図(b)は平面図である。
正面図であり、同図(b)は断面図である。
された部分を示す斜視図である。
(a)は平面図であり、同図(b)は正面図である。
である。
るための図であり、同図(a)は模式図、同図(b)は
中心部付近の断面図、同図(c)は最外部付近の断面図
である。
ある。
である。
Claims (14)
- 【請求項1】 複数の正極板と複数の負極板とがセパレ
ータを介して交互に積層された極板群と、前記正極板と
接続されるように前記極板群の一側面に接合された正極
集電板と、前記負極板と接続されるように前記極板群の
別の一側面に接合された負極集電板とを含み、前記極板
群の前記負極集電板が接合された側面を除く全ての側面
において、前記正極板の縁端部が、前記負極板の縁端部
よりも突出していることを特徴とする極板ユニット。 - 【請求項2】 前記正極板および前記負極板の各々が、
前記正極集電板または前記負極集電板と接合される側の
縁端部に形成された位置決め孔を有している請求項1に
記載の極板ユニット。 - 【請求項3】 前記正極板および前記負極板の各々が、
活物質が充填された電極部と、前記電極部と前記正極集
電板または前記負極集電板との間に介在するリード部と
を有し、前記位置決め孔が前記リード部に形成されてい
る請求項2に記載の極板ユニット。 - 【請求項4】 前記正極板および前記負極板の各々に前
記位置決め孔が複数個形成されており、前記位置決め孔
の少なくとも1つが円形であり、別の少なくとも1つが
長円形である請求項2または3に記載の極板ユニット。 - 【請求項5】 前記正極板または前記負極板が、前記正
極集電板または前記負極集電板と接合される側の縁端部
を露出させた状態で、前記セパレータに包み込まれてい
る請求項1〜4のいずれかに記載の極板ユニット。 - 【請求項6】 正極板と負極板とがセパレータを介して
積層された帯状の極板群が、その長辺方向に沿って巻回
されており、前記極板群の少なくとも短辺側の側面にお
いて、前記正極板の縁端部が、前記負極板の縁端部より
も突出していることを特徴とする極板ユニット。 - 【請求項7】 複数の正極板と複数の負極板とがセパレ
ータを介して交互に積層された極板群と、前記極板群の
一側面に複数の溶接部によって接合された集電板とを含
み、前記集電板の前記極板群との接合面において、前記
溶接部が、前記集電板の集電密度が高い領域ほど前記溶
接部同士の間隔が狭くなるように形成されていることを
特徴とする極板ユニット。 - 【請求項8】 前記集電板が、一方の端部が前記極板群
から突出するように配置されており、前記溶接部が、前
記集電板の前記極板群から突出した端部に近い領域ほど
前記溶接部同士の間隔が狭くなるように形成されている
請求項7に記載の極板ユニット。 - 【請求項9】 複数の正極板と複数の負極板とがセパレ
ータを介して交互に積層された極板群と、前記極板群の
一側面に複数の溶接部によって接合された集電板とを含
み、前記極板の各々の前記集電板と接合される側の縁端
部に位置決め孔が形成されており、前記集電板の前記極
板群との接合面において、前記溶接部が、その真下に前
記位置決め孔が位置しないように形成されていることを
特徴とする極板ユニット。 - 【請求項10】 前記極板の各々が、活物質が充填され
た電極部と、前記電極部と前記正極集電板または前記負
極集電板との間に介在するリード部とを有し、前記位置
決め孔が前記リード部に形成されている請求項9に記載
の極板ユニット。 - 【請求項11】 前記正極板および前記負極板の各々に
前記位置決め孔が複数個形成されており、前記位置決め
孔の少なくとも1つが円形であり、別の少なくとも1つ
が長円形である請求項9または10に記載の極板ユニッ
ト。 - 【請求項12】 前記溶接部が、前記極板の積層方向に
沿った線状である請求項7〜11のいずれかに記載の極
板ユニット。 - 【請求項13】 前記溶接部において、前記集電板と前
記極板群との間にロウ材が配置されている請求項7〜1
2のいずれかに記載の極板ユニット。 - 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載の極
板ユニットが、電解液とともに電槽に収納された電池。
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