JP5189626B2 - 電池の製造方法、電池、溶接前正極板の製造方法、及び溶接前正極板 - Google Patents

電池の製造方法、電池、溶接前正極板の製造方法、及び溶接前正極板 Download PDF

Info

Publication number
JP5189626B2
JP5189626B2 JP2010194331A JP2010194331A JP5189626B2 JP 5189626 B2 JP5189626 B2 JP 5189626B2 JP 2010194331 A JP2010194331 A JP 2010194331A JP 2010194331 A JP2010194331 A JP 2010194331A JP 5189626 B2 JP5189626 B2 JP 5189626B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positive electrode
plate
welding
current collector
before welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010194331A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012054038A (ja
Inventor
秀生 中村
義範 柴田
徹 杉山
孝博 工原
嘉典 西尾
豪 小谷
聡 米山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Primearth EV Energy Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Primearth EV Energy Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Primearth EV Energy Co Ltd filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2010194331A priority Critical patent/JP5189626B2/ja
Priority to US13/217,570 priority patent/US8765300B2/en
Publication of JP2012054038A publication Critical patent/JP2012054038A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5189626B2 publication Critical patent/JP5189626B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/04Construction or manufacture in general
    • H01M10/049Processes for forming or storing electrodes in the battery container
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/04Construction or manufacture in general
    • H01M10/0413Large-sized flat cells or batteries for motive or stationary systems with plate-like electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/64Carriers or collectors
    • H01M4/70Carriers or collectors characterised by shape or form
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/64Carriers or collectors
    • H01M4/70Carriers or collectors characterised by shape or form
    • H01M4/80Porous plates, e.g. sintered carriers
    • H01M4/808Foamed, spongy materials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/34Gastight accumulators
    • H01M10/345Gastight metal hydride accumulators
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/49Method of mechanical manufacture
    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/49108Electric battery cell making

Description

本発明は、電池の製造方法、電池、溶接前正極板の製造方法、及び溶接前正極板に関する。
近年、ハイブリッド車、電気自動車などの車両やノート型パソコン、ビデオカムコーダなどのポータブル電子機器の駆動用電源には、例えば、ニッケル水素二次電池などの二次電池が利用されている。
このような二次電池には、たとえば特許文献1に例示される積層型の二次電池、具体的には、正極板と負極板をセパレータを介して交互に積層すると共に、正極板のリード部(正極集電部)を正極集電板に、負極板のリード部(負極集電部)を負極集電板に、それぞれ溶接した電極体を、電池容器に収容した二次電池がある。
さらに、この特許文献1では、正極板として、発泡メタル板の内部に活物質を充填した構成とすると共に、リード部(正極集電部)として、活物質未充填の発泡メタルを加圧圧縮するとともに、その一面にニッケルリード板を溶接したものを用いることが開示されている。また、負極板と負極集電板との接続に当たり、負極板の端部に三角形状の突起を形成し、この突起が負極集電板に形成した溝に挿入された形態に負極板を配置し、負極集電板の外側から電子ビームを照射して、負極板の突起と負極集電板の溝とを接合する(特許文献の図4参照)ことが記載されている。また、正極板と正極集電板との接続も、同様に行うこと、即ち、正極板のリード部(正極集電部)の端部に三角形状の突起を形成し、この突起が正極集電板に形成した溝に挿入された形態に正極板を配置し、正極集電板の外側から電子ビームを照射して、正極板の突起と正極集電板の溝とを接合することが記載されている。
特開2006−351376号公報
ところで、特許文献1に記載の電池では、前述したように、正極板のリード部(正極集電部)は、活物質未充填の発泡メタル板(発泡ニッケル板)を加圧圧縮するとともに、その一面にニッケルなどからなるリード板(金属リード板)を溶接した構成としている。
また、特許文献1に記載の電池の負極板及び正極板を製造するに当たっては、プレス加工によって形成している。従って、正極板を形成するには、発泡メタル板の内部に活物質を充填する一方、活物質未充填の発泡メタルを加圧圧縮するとともに、その一面にニッケルリード板を溶接した大判を用意し、これをプレス加工(プレス打ち抜き)によって正極板とすることが行われる。
しかしながら、図13に示すように、プレス加工で正極板30を形成すると、活物質未充填の発泡メタルを加圧圧縮するとともにリード板を溶接したリード部35の三角形状の突起35Tにおいて、溶接されたはずの圧縮された発泡メタル(発泡ニッケル板)36がリード板37から剥離することがあった。すると、圧縮された発泡メタル36は脆いため、突起35Tをなす部分の一部が脱落して異物FMとなることがあり、場合によっては、この異物FMによって、正極板と負極板とが短絡する虞があった。
本発明は、かかる知見に基づいてなされたものであって、発泡メタル板を圧縮した圧縮正極基板にリード部材を付着させた正極集電部を備える正極板を用いた電池の製造方法及びこのような電池を提供することを目的とする。さらには、このような電池に用いる溶接前正極板の製造方法及び溶接前正極板を提供することを目的とする。
そして、その解決手段は、発泡メタル板を圧縮した圧縮正極基板にリード部材を付着させた正極集電部を含む正極板と、上記正極板の上記正極集電部に溶接された正極集電板と、を有する電極体を備える電池の製造方法であって、溶接前の上記正極板である溶接前正極板を、溶接前の上記正極集電部である溶接前正極集電部から突出した突起部を有するよう形成する溶接前正極板形成工程と、溶接前の上記正極集電板である溶接前正極集電板を溶融させることで、上記溶接前正極板の上記溶接前正極集電部の上記突起部に溶接する溶接工程と、を備え、上記溶接前正極板形成工程において、上記溶接前正極板の上記突起部は、その幅をW、周長をSとしたとき、S≦1.3Wを満たす形状に形成される電池の製造方法である。
この電池の製造方法では、溶接前正極板の突起部が、S≦1.3Wを満たす形状に形成される。
このため、溶接前正極板において、突起部の圧縮正極基板がリード部材から剥がれ、さらに、剥がれた圧縮正極基板の一部が脱落して異物化する不具合を防止し、信頼性の高い電池を製造できる。
加えて、この溶接前正極板は、溶接前正極集電部に突起部を有しているので、正極板と正極集電板とを確実に溶接した電池を製造することができる。
さらに、この電池の製造方法では、正極板(溶接前正極板)において、正極集電部(溶接前正極集電部)は、発泡メタル板を圧縮した圧縮正極基板を用いている。圧縮正極基板は、圧縮していない発泡メタル板を用いた正極集電部に比して、リード部材を確実に付着させることができる上、強度が高く、一部が欠けて脱落しにくいので、突起部において、圧縮正極基板がリード部材から剥がれ難い。また、圧縮正極基板の一部が脱落して異物化し難いため、さらに信頼性の高い電池を製造できる。
なお、正極集電部をなすリード部材としては、例えば、鋼やニッケルなどからなる金属リード板が挙げられる。
また、溶接の手法としては、溶接前正極集電板を溶融させて、溶接前正極板の突起部とを溶接できる手法であればよい。具体的には、エネルギビームを溶接前正極集電板に照射して溶接するのが、深い溶け込み深さが得られるので好ましい。なお、エネルギビームとしては、レーザビーム、電子ビームが挙げられる。
その他、溶接前正極板の突起部は、S≦1.2Wを満たす形状とすると、より圧縮正極基板がリード部材から剥がれにくくなり、さらに好ましい。
あるいは、溶接前正極板の突起部の突出高さを0.1〜0.2mmすると、より圧縮正極基板がリード部材から剥がれにくくなり、さらに好ましい。
また、上述の電池の製造方法であって、前記溶接前正極集電板は、前記溶接前正極板の前記溶接前正極集電部の前記突起部の少なくとも一部を挿入可能な凹部をなす形態である電池の製造方法とすると良い。
この電池の製造方法では、溶接前正極集電板が凹部をなす形態とされている。このため、この凹部に溶接前正極板の突起部を挿入して係合させることで、溶接前正極集電板と溶接前正極板との位置合わせが容易にできる。
さらに、前述のいずれかの電池の製造方法であって、前記突起部は、少なくともその先端周縁が円弧をなす形態である電池の製造方法とすると良い。
この電池の製造方法では、突起部を、少なくともその先端周縁が円弧をなす形態としているので、特に突起部の圧縮正極基板がリード部材から剥がれ難い。従って、圧縮正極基板の一部が脱落して異物化する不具合を確実に防止し、さらに信頼性の高い電池を製造できる。
さらに、前述のいずれかの電池の製造方法であって、前記溶接前正極板形成工程は、前記発泡メタル板に正極活物質を担持させた担持部、及び、上記正極活物質を有さない上記発泡メタル板に帯状金属板を付着させた付着部を含む正極用大判から、前記突起部を有する前記溶接前正極板をプレス打ち抜きする打ち抜き工程である電池の製造方法とすると良い。
この電池の製造方法では、担持部と付着部を含む正極用大判を、打ち抜き工程でプレス打ち抜きして、突起部を有する溶接前正極板を形成する。しかも、この突起部は、S≦1.3Wを満たす形状を有している。
このため、打ち抜き工程でプレス打ち抜きし、その際に突起部を形成した溶接前正極板において、この突起部の圧縮正極基板がリード部材から剥がれ、さらに、圧縮正極基板の一部が脱落して異物化する不具合を、容易に防止できる。
加えて、このプレス打ち抜きで、突起部を有する溶接前正極板を形成するので、これを容易に形成することができる。
さらに、前述のいずれかの電池の製造方法であって、前記溶接工程は、前記溶接前正極集電板にエネルギビームを照射して行う電池の製造方法とすると良い。
この電池の製造方法では、エネルギビームを溶接前正極集電板に照射して溶接するので、深い溶け込み深さを容易に得られ正極集電板と正極板の正極集電部とを、確実に溶接することができる。
なお、エネルギビームとしては、YAGレーザ、COレーザ、半導体レーザ、エキシマレーザなどのよるレーザビームが挙げられる。その他、電子ビームなど他のエネルギビームを用いることもできる。
他の解決手段は、発泡メタル板を圧縮した圧縮正極基板にリード部材を付着させた正極集電部を含む正極板と、上記正極板の上記正極集電部に溶接された正極集電板と、を有する電極体を備える電池であって、溶接前の上記正極板である溶接前正極板は、溶接前の上記正極集電部である溶接前正極集電部に、この溶接前正極集電部から突出する突起部であって、上記突起部の幅をWとし、上記突起部の周長をSとしたとき、S≦1.3Wを満たす形状の突起部を有してなり、上記溶接前正極板の上記溶接前正極集電部の上記突起部と溶接前の上記正極集電板である溶接前正極集電板とを溶接してなる電池である。
この電池では、溶接前正極板の溶接前正極集電部に突起部を有しているので、溶接前正極板と溶接前正極集電板とを確実に溶接した電池とすることができる。
しかも、この突起部は、S≦1.3Wを満たす形状を有している。このため、この突起部において圧縮正極基板がリード部材から剥がれることがなく、圧縮正極基板の一部が脱落して異物化する不具合を防止し、信頼性の高い電池とすることができる。
さらに、上述の電池であって、前記溶接前正極板の前記突起部は、少なくともその先端周縁が円弧をなす形態である電池とすると良い。
この電池では、溶接前正極板の突起部を、少なくともその先端周縁が円弧をなす形態としている。しかも、この突起部は、前述したように、S≦1.3Wを満たす形状を有している。
このため、この電池では、溶接前正極板の突起部において、圧縮正極基板がリード部材から剥がれ、さらには、剥がれた圧縮正極基板の一部が脱落して異物化する不具合を、特に適切に防止することができ、さらに信頼性の高い電池とすることができる。
さらに他の解決手段は、発泡メタル板を圧縮した圧縮正極基板にリード部材を付着させた溶接前正極集電部、を含む溶接前正極板の製造方法であって、上記溶接前正極板を、上記溶接前正極集電部から突出した突起部を有するよう形成する溶接前正極板形成工程を備え、上記溶接前正極板形成工程において、上記溶接前正極板の上記突起部は、その幅をW、周長をSとしたとき、S≦1.3Wを満たす形状に形成される溶接前正極板の製造方法である。
この溶接前正極板の製造方法では、溶接前正極板形成工程で、突起部を有する溶接前正極板を形成する。しかもこの突起部は、S≦1.3Wを満たす形状を有している。
このため、この突起部において圧縮正極基板がリード部材から剥がれ、さらに、圧縮正極基板の一部が脱落して異物化する不具合を防止できる。
なお、この溶接前正極板は、溶接前正極集電部に突起部を有しているので、この溶接前正極板を用いることで、溶接前正極集電板と確実に溶接することができる。
さらに他の解決手段は、発泡メタル板を圧縮した圧縮正極基板にリード部材を付着させた溶接前正極集電部を含む溶接前正極板であって、上記溶接前正極集電部は、この溶接前正極集電部から突出する突起部を有し、上記突起部は、その幅をW、周長をSとしたとき、S≦1.3Wを満たす形状を有してなる溶接前正極板である。
この溶接前正極板は、溶接前正極集電部に突起部を有している。さらに、この突起部は、S≦1.3Wを満たす形状を有している。
このため、この突起部において圧縮正極基板がリード部材から剥がれ難く、剥がれた圧縮正極基板の一部が脱落して異物化する不具合を防止することができる。
なお、この溶接前正極板を用いれば、溶接前正極集電部に突起部を有しているので、溶接前正極集電板と確実に溶接することができる。
二次電池100の斜視図である。 電池ケース110の分解斜視図である。 二次電池の部分破断断面図である。 電極体の斜視図である。 電極体のうち、図4におけるA−A’断面図である。 溶接前正極板の(a)は平面図、(b)は(a)のC−C’断面図、(c)は(a)のD部拡大図である。 溶接前正極集電板の断面図である。 (a)は、溶接前正極板と溶接前正極集電板との配置を示し、(b)は溶接後の正極板と正極集電板との接続の形態を示す部分拡大断面図である。 突起部の幅W、及び、突起部の円弧状の周長Sが異なる溶接前正極板について、突起部の剥がれの有無を検査した結果を示すグラフである。 溶接前正極集電板と各溶接前正極板との配置を示す説明図である。 正極集電板と各正極板との接続状態を示す説明図である。 正極用大判の斜視図である。 従来形態にかかる溶接前正極板の部分拡大斜視図である。
先ず、本実施形態に係る二次電池100の構造について、図面を参照して説明する。本実施形態にかかる二次電池100は、図1〜図4に示すように、ケース本体部材111、蓋部材118、及び注液蓋119を有する直方体形状の電池ケース110内に、図4に示す電極体120を複数(本実施形態では6ヶ)備えるニッケル水素蓄電池の電池パックである。
図2に示すように、この電池ケース110のうち、ケース本体部材111は、外形が直方体形状とされ、図2中、右下方向が開放された中空凹状であるが、5つの隔壁112により互いに区画された6つの収容部113を備えている。この隔壁112のうち、図中上方寄りには、隣接する収容部113同士を連通する接続孔112Hが開口している。後述するように、各収容部113に収容した電極体120同士は、この接続孔112Hを通じて直列に接続される。また、ケース本体部材111の上壁部111Uには、各収容部113に連通する注液孔113Hが、隣り合う収容部113同士で近接して、2つずつペアとなって形成されている。この注液孔113Hは、後述するように、電解液(図示しない)の注液後に、上壁部111Uに固着する注液蓋119で、2つずつ封止される。また、ケース本体部材111のうち、一方の端壁部111T1(図2中、左下側)には総正端子114が、他方の端壁部111T2(図2中、右上側)には総負端子115が形成されている。蓋部材118は、電極体120をケース本体部材111の収容部113にそれぞれ収容し、互いに接続した後に、ケース本体部材111に固着され、このケース本体部材111を封止する。なお、このケース本体部材111は、樹脂の射出成形により一体成形されている。
ケース本体部材111の各収容部113内には、図4に示す電極体120がそれぞれ配置され、電解液(図示しない)が含浸されている。この電極体120は、図4及び図5に示すように、正極板130と、負極板140と、袋状のセパレータ150とを備える。このうち、正極板130は袋状のセパレータ150内に挿入されている。電極体120は、セパレータ150内に挿入された正極板130と、負極板140とが交互に積層された、積層型の電極体である。
なお、各々の正極板130は、その一端部(図4において上側、図5において右側)に位置する正極集電部135において、正極集電板160と溶接されている。同様に、各々の負極板140は、その一端部(図4において下側、図5において左側)に位置する負極集電部145において、負極集電板170と溶接されている。
このうち、正極板130を正極集電板160に溶接する前の溶接前正極板230は、図6に示すように、その大部分を占める矩形状の正極部131と、この正極部131の端部に位置する溶接前正極集電部235(正極集電部135)とからなる。このうち正極部131は、発泡メタル板(本実施形態では発泡ニッケル板)からなる正極基板132に水酸化ニッケルを含む正極活物質133を担持させてなる。一方、溶接前正極集電部235(正極集電部135)は、正極活物質を含まない発泡メタル板を厚み方向に圧縮した圧縮正極基板136に、金属リード板(本実施形態では鋼板)137を超音波溶接によって貼り付けてなる。この溶接前正極板230(正極板130)は、後述するように、正極用大判200をプレス打ち抜きすることで形成される。
なお、溶接前正極板230の溶接前正極集電部235には、その端縁135Fからドーム状(外周が円弧となる、円板の一部形状)に突出する突起部235Tが、4箇所形成されている。この4つの突起部235Tは、端縁135Fに均等に配置されている。さらに、この突起部235Tは、図6(c)に拡大して示すように、その幅をWとし、その円弧状の周長をSとしたとき、S≦1.3Wの寸法となる突出形状とされている。
負極板140も、正極板130とほぼ同様の形態を有している。即ち、負極板140は、その大部分を占める矩形状の負極部141と、この負極部141の端部に位置する負極集電部145とからなる。このうち、負極部141は、金属多孔板(本実施形態ではニッケルパンチングメタル)に水素吸蔵合金粉末を塗着してなる。一方、負極集電部142は、金属多孔板そのものを用いる。この負極板140(溶接前負極板240)も、金属多孔板の所定部位に水素吸蔵合金粉末を塗着した負極用大判を、プレス打ち抜きすることで形成される。
セパレータ150には、ポリオレフィン樹脂やポリアミド樹脂など、親水化処理された合成繊維からなる不織布を用いる。電解液には、例えば、KOHを含む比重1.2〜1.4のアルカリ水溶液を用いる。
図7に示す溶接前正極集電板260(正極集電板160)は、細長板状で、ニッケルメッキ鋼板をプレス成形したものである。この溶接前正極集電板260は、断面コ字状に成形され、正極板130と溶接してこれを保持する正極板保持部161と、この正極板保持部161から延び、電池ケース110(ケース本体部材111)内で、隣り合う電極体120の負極集電板170と接続する接続タブ165とを有する。
このうち、正極板保持部161には、前述した溶接前正極板230の突起部235Tに適合する4箇所に金属板を略W字状に屈曲させた屈曲変形部263及びこれに伴う凹部24が設けてある。このため、図8(a)に拡大して示すように、この凹部264に溶接前正極板230の突起部235Tの一部を収容するように、溶接前正極集電板260と溶接前正極板230とを配置して、後述するレーザ溶接を行うことができる。
なお、溶接により、溶接前正極集電板260の屈曲変形部263及び溶接前正極板230の突起部235Tを溶接すると、両者が溶け込んで、図8(b)に拡大して示すように、正極集電板160の正極板保持部161と正極板130の突起部135Tとの間に、溶接部162が形成される。かくして、正極集電板160と正極板130の正極集電部135とが、機械的にも電気的にも接続される。
また、溶接前負極集電板(負極集電板170)も、詳述しないが、溶接前正極集電板260(正極集電板160)と同様の形態を有しており、同様にして、負極集電板170と負極板140の負極集電部145とを溶接する。
また、溶接前正極集電板260(正極集電板160)の接続タブ165には、隣り合う電極体120の負極集電板170の接続タブ175と接続するための接続端子部166が形成されている。
なお、この点も、負極集電板170について同様であり、負極集電板170の接続タブ175には、電池ケース110内で隣り合う電極体120の正極集電板160の接続タブ165と接続するための接続端子部176が形成されている(図3参照)。
即ち、本実施形態の二次電池100では、図3に示すように、隣り合う一方の電極体120の正極集電板160の接続端子部166と、他方の電極体120の負極集電板170の接続端子部176とが、それぞれケース本体部材111の隔壁112に形成した同じ接続孔112Hに挿入され、抵抗溶接により接続されている。
この二次電池100では、溶接前正極板230の溶接前正極集電部235に突起部235Tを有しているので、この正極板130の正極集電部135と正極集電板160とを(溶接前正極板230の溶接前正極集電部235と溶接前正極集電板260とを)、確実に溶接した二次電池100とすることができる。
しかも、この突起部235は、S≦1.3Wを満たす形状を有している。このため、次述するように、突起部235において圧縮正極基板136が金属リード板137から剥がれることが無く、圧縮正極基板136の一部が脱落して異物化する不具合を防止し、信頼性の高い二次電池100とすることができる。
加えてこの二次電池100では、溶接前正極板230の突起部235Tを、少なくともその先端周縁235SSが円弧をなす形態としている。具体的には、溶接前正極板230の突起部235Tを、その周縁235Sが円弧をなすドーム状に突出した形状としている。しかも、この突起部235Tは、S≦1.3Wを満たす形状を有している。
このため、この二次電池100では、溶接前正極板230の突起部253Tにおいて、圧縮正極基板136が金属リード板137から剥がれ、さらには、剥がれた圧縮正極基板136の一部が脱落して異物化する不具合を、特に適切に防止することができ、さらに信頼性の高い二次電池100とすることができる。
また、本実施例の溶接前正極板230は、溶接前正極集電部235に突起部235Tを有している。さらに、この突起部235Tは、S≦1.3Wを満たす形状を有している。
このため、この突起部235Tにおいて圧縮正極基板136が金属リード板137から剥がれ難く、剥がれた圧縮正極基板136の一部が脱落して異物化する不具合を防止することができる。
なお、この溶接前正極板230を用いれば、溶接前正極集電部235に突起部235Tを有しているので、溶接前正極集電板260と確実に溶接することができる。
次いで、この二次電池100において、溶接前正極板230の溶接前正極集電部235に形成した突起部235Tの形態に関する検討結果について、以下に説明する。
突起部235Tの幅W、及び、突起部の円弧状の周長Sが異なる溶接前正極板のサンプルを、後述するのと同様のプレス打ち抜きにより製造した。そして、形成された突起部235Tにおいて、圧縮正極基板136と金属リード板137の間に、剥がれが生じているかどうかについて検査した。
その結果を、図9のグラフに示す。
このグラフにおいて、左下から右上方向に延びる破線は、S=W、即ち、突起部を設けない場合を示す。また、○印は、圧縮正極基板136が金属リード板137から剥がれていないサンプルを、×印は、剥がれが生じたサンプルを示す。このグラフから、破線より左上の領域(突起部が形成される領域)において、破線、即ちS=Wに近い場合には、剥がれが生じない(○印)が、破線から遠い場合、即ち、突起部の突出量が大きく、周長SがWに比して大きくなっている場合には、剥がれが生じる(×印)ことが判る。
そして、左下から右上方向に延びる一点鎖線よりも破線側、即ち、S≦1.3Wの場合には、突起部に剥がれが生じないことが判る。
さらには、左下から右上方向に延びる二点鎖線よりも破線側、即ち、S≦1.2Wの場合には、さらに確実に突起部に剥がれが生じないことが判る。
なお、本実施形態では、突起部235Tをプレス打ち抜きにより形成しているが、突起部235Tの形成手法は特に限定されない。
また、本実施形態では、突起部235Tをドーム状としているが、少なくとも、突起部の先端周縁235SSが円弧をなす形態とすればよい。
次いで、本実施形態に係る二次電池100の製造方法について説明する。
先ず、図12に示す正極用大判200を用意する。この正極用大判200は、2条の担持部201の間に、付着部205を形成してなる。このうち、担持部201は、帯状で、発泡メタル板(発泡ニッケル板)202に正極活物質203を担持させてなる。一方、付着部205は、2条の担持部の間において、正極活物質203を担持させないで厚み方向に圧縮した圧縮発泡メタル部206の一方面(図中上面)に、帯状の鋼板である帯状金属板207を、超音波溶接で固着したものである。この正極用大判200は、帯状の発泡メタル板に、その幅方向中央を残して正極活物質ペーストを塗布して担持部201を形成する。一方、発泡メタル板202の幅方向中央は、ロールプレスにより圧縮し、圧縮発泡メタル部206とする。さらに、この圧縮発泡メタル部206の一方面に帯状の鋼板を超音波溶接して、付着部205を形成する。
その後、打ち抜き工程において、この正極用大判200から、プレス打ち抜きにより、溶接前正極板230を形成する(図6参照)。具体的には、内側が溶接前正極集電部235となる形態で、幅方向に対称に、2ヶずつ打ち抜く。
但し、このプレス打ち抜きの際、溶接前正極集電部235に突起部235Tを形成するのであるが、前述した従来技術が三角形状に形成していたのに対し、本実施形態では、この突起部235Tを、正極集電部から突出するドーム状の突起部であって、S≦1.3Wを満たす形状とする。
すると、既に図9を参照して説明したように、突起部235Tは形成されているものの、従来技術(図13参照)と異なり、この突起部235Tをなす圧縮正極基板136が金属リード板137から剥離することがない。従来技術のように、三角形状とする場合に比して、突起部235Tをプレス打ち抜きで形成する際に、この突起部235T(特にその先端部)に掛かる応力が小さく、圧縮正極基板136が金属リード板137から剥がれにくいためと考えられる。
したがって、この溶接前正極板230を用いて製造した二次電池100では、従来技術と異なり、突起部235Tをなす圧縮正極基板136が欠けて、異物となることがなく、信頼性の高い二次電池とすることができる。
また、同様のプレス打ち抜きにより、前述したように、負極用大判から溶接前負極板も形成する。
さらに、溶接前正極板230に袋状のセパレータ150を被せ、袋状のセパレータ150内にそれぞれ挿入した複数の溶接前正極板230と、複数の溶接前負極板とを、それぞれ溶接前正極集電部235と溶接前負極集電部が、それぞれ外側に位置するように配置しつつ、交互に積層する。
さらに、溶接前正極集電板260の正極板保持部161が、積層された溶接前正極板230の溶接前正極集電部235に直交するように、溶接前正極集電板260を配置する。この際、図8(a)に示すように、溶接前正極集電板260の凹部264に、溶接前正極板230の溶接前正極集電部235の突起部235Tの一部が挿入されるように、位置決めをする。このように、溶接前正極集電板260に凹部264を形成すると共に、溶接前正極板230の溶接前正極集電部235に突起部235Tを形成することで、溶接前正極集電板260と溶接前正極板230との位置決めが容易にできる。
なお、図10に示すように、溶接前正極板230の位置(図中上下方向の位置)は、交差内でばらつく。したがって、溶接前正極板230の突起部235Tと溶接前正極集電板260の凹部264(屈曲変形部263)との間の間隙dの大きさにはバラツキが生じ、間隙dが大きいもの、小さいものも生じ得る。
また、次述するレーザ溶接によって、溶接前正極集電板260の屈曲変形部263を溶融させた場合に、その溶融部分の表面に形成された酸化被膜によって、溶融部分の変形や塗れ拡がりが妨げられる場合がある。
しかしながら、本実施形態では、溶接前正極板230の溶接前正極集電部235に突起部235Tを形成しているので、屈曲変形部263が溶けた溶融部分が、突起部235Tに届きやすく、確実に正極集電板260と正極板130の正極集電部135とを溶接することができる。
溶接工程では、溶接前正極集電板260と溶接前正極板230との位置決めした後、図8(a)に矢印で示すように、溶接前正極集電板260の屈曲変形部263に、図中上方からレーザビームLを照射し、屈曲変形部263を溶融させる。なお、レーザビームLは、溶接前正極集電板260の幅方向(図8(a)において紙面に直交する方向、図10において左右方向)に移動させて、各正極板130と溶接する。レーザビームLを発生する装置としては、YAGレーザ、COレーザ、半導体レーザ、エキシマレーザなどを用いることができる。
溶接前正極板230の溶接前正極集電部235に突起部235Tは、溶接前正極集電板260の屈曲変形部263と共に溶融して一体となり、冷却後、図8(b)及び図11に示す溶接部162となる。
なお、このように溶接前正極板230の溶接前正極集電部235に突起部235Tを設けているので、図10における間隙dの大きさがばらついていても、いずれの正極板230についても、図11に示すように、適切に正極集電板160に溶接することができる。
なお、図8(a)に示すように、突起部235Tの突出高さをh、溶接前正極板230の寸法公差により生じる溶接前正極板230(突起部235Tを除く)から溶接前正極集電板260までの最大隙間の大きさをs、溶接前正極集電板260の凹部264の深さをfとする。この場合に、この三者の関係を、s≦h≦fとすることにより、正極集電板160と正極板130の正極集電部135とを、より確実に溶接することができる。
その後、同様にして、溶接前負極板と溶接前負極集電板とを溶接して、図4,図5に示す電極体120を完成する。
なお、溶接前正極板230の突起部235Tの突出高さhを、0.1〜0.2mmすると、より圧縮正極基板136が金属リード板137から剥がれにくくなる。
次いで、各々の電極体120を、ケース本体部材111の収容部113内に収容し、隣り合う電極体120うち、一方の電極体120の正極集電板160と他方の電極体120の負極集電板170とを接続する。具体的には、隔壁112の接続孔112H内に位置する、一方の電極体120における正極集電板160の接続タブ165の接続端子部166と、他方の電極体120における負極集電板170の接続タブ175の接続端子部176とを、抵抗溶接により接続する。なお、両端に位置する電極体の接続端子部166,176については、ケース本体部材11の端壁部111T1,111T2にそれぞれ埋め込まれた総正端子114あるいは総負端子115と接続する。これにより、各電極体120は、電気的に直列に接続され、総正端子114は、直列接続された6つの電極体120全体の正極端子となる。同様に、総負端子115は、直列接続された6つの電極体120全体の負極端子となる。
その後、熱板溶接により、ケース本体部材111に平板状の蓋部材118を被せて封着する。さらに、注液孔113Hを通じて、各収容部113内に電解液を注入し、その後、注液蓋119を熱板溶接により、ケース本体部材111の上壁部111Uに被せて封着する。かくして、二次電池100が完成する。
この二次電池100の製造方法では、前述したように、溶接前正極板230の突起部235Tが、S≦1.3Wを満たす形状に形成される。このため、この溶接前正極板230において、突起部235Tの圧縮正極基板136が金属リード板137から剥がれ、さらに、剥がれた圧縮正極基板136の一部が脱落して異物化する不具合を防止し、信頼性の高い二次電池100を製造できる。
加えて、この溶接前正極板230は、溶接前正極集電部235に突起部235Tを有しているので、正極板130と正極集電板160とを確実に溶接した二次電池100を製造することができる。
特に、本実施形態の二次電池100の製造方法では、溶接前正極集電板260が凹部264をなす形態とされている。このため、この凹部264に溶接前正極板230の突起部235Tを挿入して係合させることで、溶接前正極集電板260と溶接前正極板230との位置合わせが容易にできる。
また、突起部235Tを、少なくともその先端周縁235SSが円弧をなす形態としているので、特に突起部の圧縮正極基板136が金属リード板137から剥がれ難い。従って、圧縮正極基板136の一部が脱落して異物化する不具合を確実に防止し、さらに信頼性の高い二次電池100を製造できる。特に本実施形態では、突起部235Tの周縁235S全体が円弧をなすドーム状としているので、圧縮正極基板136が金属リード板137から剥がれ難く、特に信頼性が高い二次電池100となる。
さらに、二次電池100の製造方法では、正極板130(溶接前正極板230)において、正極集電部135(溶接前正極集電部235)は、発泡メタル板を圧縮した圧縮正極基板136を用いている。圧縮正極基板136は、圧縮していない発泡メタル板を用いた正極集電部に比して、金属リード板137を確実に付着させることができる上、強度が高く、一部欠けて脱落しにくいので、突起部235Tにおいて、圧縮正極基板136が金属リード板137から剥がれ難い。また、圧縮正極基板136の一部が脱落して異物化し難いため、さらに信頼性の高い二次電池100を製造できる。
さらにこの二次電池100の製造方法では、担持部201と付着部205を含む正極用大判200を、打ち抜き工程でプレス打ち抜きして、突起部235Tを有する溶接前正極板230を形成する。しかも、この突起部235Tは、S≦1.3Wを満たす形状を有している。
このため、打ち抜き工程でプレス打ち抜きし、その際に突起部235Tを形成した溶接前正極板230において、この突起部235Tの圧縮正極基板136が金属リード板137から剥がれ、さらに、圧縮正極基板136の一部が脱落して異物化する不具合を、容易に防止できる。
加えて、このプレス打ち抜きで、突起部235Tを有する溶接前正極板230を形成するので、これを容易に形成することができる。
この本実施形態では、レーザビームLを溶接前正極集電板260に照射して溶接するので、深い溶け込み深さを容易に得られ正極集電板160と正極板130の正極集電部135とを、確実に溶接することができる。
また、本実施形態の溶接前正極板の製造方法では、溶接前正極板形成工程(打ち抜き工程)で、突起部235Tを有する溶接前正極板230を形成する。しかもこの突起部235Tは、S≦1.3Wを満たす形状を有している。
このため、この突起部235Tにおいて圧縮正極基板136が金属リード板137から剥がれ、さらに、剥がれた圧縮正極基板136の一部が脱落して異物化する不具合を防止できる。
なお、この溶接前正極板230は、溶接前正極集電部235に突起部235Tを有しているので、この溶接前正極板230を用いることで、溶接前正極集電板260と確実に溶接することができる。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態では、二次電池100として、6ヶの電極体120を収容した電池パックを例示した。しかし、1つの電極体を電池ケース内に保持する単電池としても良い。また、上記実施形態では、複数の正極板及び負極板を積層した積層型の電極体120を例示したが、正極板及び負極板を捲回した捲回型の電極体を用いる電池としても良い。
また、上述の実施形態では、レーザビームLを用いた例を示したが、これに変えて、電子ビームなど他のエネルギビームを用いることもできる。さらに、溶接前正極集電板を溶融させ、溶接前正極板230と溶接できる手法であれば、他の溶接手法を採用することもできる。
100 二次電池
120 電極体
130 正極板
131 正極部
132 正極基板(発泡メタル板)
133 正極活物質
135 正極集電部
136 圧縮正極基板
137 金属リード板
140 負極板
141 負極部
150 セパレータ
160 正極集電板
161 正極板保持部
162 溶接部
170 負極集電板
200 正極用大判
201 担持部
202 発泡メタル板
203 正極活物質
205 付着部
206 圧縮発泡メタル部
207 帯状金属板
230 溶接前正極板
235 溶接前正極集電部
235T 突起部
235S (突起部の)周縁
235SS (突起部の)先端周縁
W (突起部の)幅
S (突起部の)周長
260 溶接前正極集電板
263 屈曲変形部
264 凹部
d 間隙
L レーザビーム(エネルギビーム)

Claims (9)

  1. 発泡メタル板を圧縮した圧縮正極基板にリード部材を付着させた正極集電部を含む正極板と、
    上記正極板の上記正極集電部に溶接された正極集電板と、を有する
    電極体を備える
    電池の製造方法であって、
    溶接前の上記正極板である溶接前正極板を、溶接前の上記正極集電部である溶接前正極集電部から突出した突起部を有するよう形成する溶接前正極板形成工程と、
    溶接前の上記正極集電板である溶接前正極集電板を溶融させることで、上記溶接前正極板の上記溶接前正極集電部の上記突起部に溶接する溶接工程と、を備え、
    上記溶接前正極板形成工程において、上記溶接前正極板の上記突起部は、その幅をW、周長をSとしたとき、S≦1.3Wを満たす形状に形成される
    電池の製造方法。
  2. 請求項1に記載の電池の製造方法であって、
    前記溶接前正極集電板は、
    前記溶接前正極板の前記溶接前正極集電部の前記突起部の少なくとも一部を挿入可能な凹部をなす形態である
    電池の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電池の製造方法であって、
    前記突起部は、少なくともその先端周縁が円弧をなす形態である
    電池の製造方法。
  4. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の電池の製造方法であって、
    前記溶接前正極板形成工程は、
    前記発泡メタル板に正極活物質を担持させた担持部、及び、上記正極活物質を有さない上記発泡メタル板に帯状金属板を付着させた付着部を含む正極用大判から、前記突起部を有する前記溶接前正極板をプレス打ち抜きする
    打ち抜き工程である
    電池の製造方法。
  5. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の電池の製造方法であって、
    前記溶接工程は、
    前記溶接前正極集電板にエネルギビームを照射して行う
    電池の製造方法。
  6. 発泡メタル板を圧縮した圧縮正極基板にリード部材を付着させた正極集電部を含む正極板と、
    上記正極板の上記正極集電部に溶接された正極集電板と、を有する
    電極体を備える
    電池であって、
    溶接前の上記正極板である溶接前正極板は、
    溶接前の上記正極集電部である溶接前正極集電部に、この溶接前正極集電部から突出
    する突起部であって、
    上記突起部の幅をWとし、上記突起部の周長をSとしたとき、S≦1.3Wを満たす形状の
    突起部を有してなり、
    上記溶接前正極板の上記溶接前正極集電部の上記突起部と溶接前の上記正極集電板である溶接前正極集電板とを溶接してなる
    電池。
  7. 請求項に記載の電池であって、
    前記溶接前正極板の前記突起部は、少なくともその先端周縁が円弧をなす形態である
    電池。
  8. 発泡メタル板を圧縮した圧縮正極基板にリード部材を付着させた溶接前正極集電部、を含む
    溶接前正極板の製造方法であって、
    上記溶接前正極板を、上記溶接前正極集電部から突出した突起部を有するよう形成する溶接前正極板形成工程を備え、
    上記溶接前正極板形成工程において、上記溶接前正極板の上記突起部は、その幅をW、周長をSとしたとき、S≦1.3Wを満たす形状に形成される
    溶接前正極板の製造方法。
  9. 発泡メタル板を圧縮した圧縮正極基板にリード部材を付着させた溶接前正極集電部を含む溶接前正極板であって、
    上記溶接前正極集電部は、この溶接前正極集電部から突出する突起部を有し、
    上記突起部は、その幅をW、周長をSとしたとき、S≦1.3Wを満たす形状を有してなる
    溶接前正極板。
JP2010194331A 2010-08-31 2010-08-31 電池の製造方法、電池、溶接前正極板の製造方法、及び溶接前正極板 Active JP5189626B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010194331A JP5189626B2 (ja) 2010-08-31 2010-08-31 電池の製造方法、電池、溶接前正極板の製造方法、及び溶接前正極板
US13/217,570 US8765300B2 (en) 2010-08-31 2011-08-25 Battery manufacturing method, battery, pre-welding positive plate manufacturing method, and pre-welding positive plate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010194331A JP5189626B2 (ja) 2010-08-31 2010-08-31 電池の製造方法、電池、溶接前正極板の製造方法、及び溶接前正極板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012054038A JP2012054038A (ja) 2012-03-15
JP5189626B2 true JP5189626B2 (ja) 2013-04-24

Family

ID=45697686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010194331A Active JP5189626B2 (ja) 2010-08-31 2010-08-31 電池の製造方法、電池、溶接前正極板の製造方法、及び溶接前正極板

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8765300B2 (ja)
JP (1) JP5189626B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5232840B2 (ja) 2010-09-03 2013-07-10 日立ビークルエナジー株式会社 二次電池およびその製造方法
JP5694210B2 (ja) * 2012-02-01 2015-04-01 株式会社東芝 磁気ディスク装置、リードライト制御方法、及びコントローラ
CN103258985B (zh) * 2013-05-02 2016-01-13 福建卫东新能源有限公司 一种电池结构及其制造方法
DE102018208854A1 (de) * 2018-06-05 2019-12-05 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Verfahren zum Verbinden zweier Bauteile
US11544332B2 (en) * 2020-02-10 2023-01-03 Gregory Cho Bipartite graph construction
US20230282890A1 (en) * 2022-03-04 2023-09-07 EnerVenue, Inc Electrode Stack Assembly for a Metal Hydrogen Battery

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2068290C (fr) * 1992-05-08 1999-07-13 Michel Gauthier Prise de contact electrique sur des anodes de lithium
JPH09213299A (ja) * 1996-01-31 1997-08-15 Toyota Autom Loom Works Ltd 蓄電池の集電構造
JP3831525B2 (ja) * 1998-06-30 2006-10-11 三洋電機株式会社 電池
JP2000077054A (ja) * 1998-09-01 2000-03-14 Sanyo Electric Co Ltd 電池とその製造方法
CN1172400C (zh) * 1999-08-10 2004-10-20 三洋电机株式会社 非水电解液二次蓄电池及其制造方法
JP4850996B2 (ja) * 2000-04-28 2012-01-11 パナソニック株式会社 極板ユニットおよび電池
JP3935749B2 (ja) * 2002-03-13 2007-06-27 三洋電機株式会社 二次電池
JP4520105B2 (ja) * 2003-04-17 2010-08-04 パナソニック株式会社 電池用電極及びその製造方法
JP4876444B2 (ja) * 2005-06-16 2012-02-15 トヨタ自動車株式会社 電池と電池製造方法
JP4966677B2 (ja) * 2007-01-31 2012-07-04 日立ビークルエナジー株式会社 二次電池、及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20120052380A1 (en) 2012-03-01
US8765300B2 (en) 2014-07-01
JP2012054038A (ja) 2012-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5189626B2 (ja) 電池の製造方法、電池、溶接前正極板の製造方法、及び溶接前正極板
CN107611291B (zh) 电池及其制造方法
JP5472687B2 (ja) 二次電池およびその製造方法
JP4850996B2 (ja) 極板ユニットおよび電池
JP5081932B2 (ja) 密閉型電池およびその製造方法
US20150056506A1 (en) Connecting contact leads to lithiumbased electrodes
CN109768339B (zh) 二次电池
JP2014529165A (ja) 製造工程性の向上したジェリーロール及びこれを備えた電池セル
JP6593304B2 (ja) 蓄電デバイスおよび蓄電デバイスの製造方法
JPWO2018155521A1 (ja) 角形二次電池及びその製造方法
JPWO2018155522A1 (ja) 角形二次電池
JP4984340B2 (ja) 電池の製造方法
JP2012243403A (ja) 二次電池
US20090029244A1 (en) Battery, and battery manufacturing method
JP2007115584A (ja) 二次電池とその製造方法及び二次電池用集電板
JPH10284046A (ja) 非水電解液二次電池
JP4202539B2 (ja) 密閉電池の製造方法
JP2002270148A (ja) 円筒密閉型リチウム二次電池の製造方法及びリチウム二次電池
JP2001126703A (ja) モジュール電池
JP2019029226A (ja) 蓄電素子の製造方法
JP6988305B2 (ja) 二次電池の製造方法
JP2008066048A (ja) リチウムイオン二次電池
JP5514618B2 (ja) 二次電池
JP2003187779A (ja) 電 池
CN115922047A (zh) 超声波接合用焊头

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130124

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160201

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5189626

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160201

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250