JP3888324B2 - 指令情報伝達確認システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、指令センターから伝達された指令情報を列車の乗務員に復唱させることによって、前記指令情報が前記乗務員に伝達されたことを前記指令センターで確認する指令情報伝達確認システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
列車の運転は概ねダイヤ通りに運行されているが、踏切支障、多数乗降の停車時分の延伸、人身事故などの原因で遅れが生じることがある。このような事態が発生した場合に、列車の運転の乱れを最小限に止め、速やかに正常な状態に復帰させるための指令情報伝達確認システムが各鉄道会社に導入されている。
【0003】
従来の指令情報伝達確認システムは、図5と図6に示す如く、指令センター1と在線中の複数の列車3と、これらを接続する列車無線ネットワーク2で構成されている。そして、従来の指令情報伝達確認システムの処理の流れは、例えば図7〜図9の三種類のいずれかである。
【0004】
図7に示す第1の従来例では、指令情報を発する事態が発生すると、指令センター1の指令員は指令情報を伝達すべき列車を特定し、列車番号を指定してスイッチ16を押下する(301)。すると、送受信管理システム14は、列車在線データ記憶部15を参照し(302)、指令員が特定した列車の送受信部31を呼び出してスピーカ33から呼び出し音を出力する(303)。乗務員が送受話器を取り上げると、指令センター1の送受信部11と当該列車の送受信部31との回線が確立する(304)。指令員が指令情報を音声で発すると、マイク12から入力され、送受信部11から発せられ、列車無線ネットワーク2を介して、当該列車の送受信部31で受信され、送受話器から出力される(305)。乗務員が指令情報の復唱を音声で行うと、送受話器から入力され、送受信部31から発せられ、列車無線ネットワーク2を介して、指令センター1の送受信部11で受信され、スピーカ13から出力される(306)。指令員は、送信されてきた復唱内容と先に送信した指令情報の内容が一致したかを判定し(307)、一致しない場合には復唱催促を音声で発する(308)。この復唱催促は、復唱が指令情報と一致したと指令員が判断するまで繰り返される。ステップ307で、指令情報と復唱の内容が一致したと判定した場合、指令員は回線切断スイッチを押下する。すると、送受信管理システム14は、それまで確立していた列車との回線を切断する(309)。指令員は、伝達すべき指令情報がある限り、この処理を繰り返す(310)。そして全ての指令情報伝達の確認がなされると、処理は完了する。
【0005】
また、図8に示す第2の従来例では、指令情報を発する事態が発生すると、指令センター1の指令員は指令情報を伝達すべき区間を特定し、スイッチ16を押下する(401)。すると、送受信管理システム14は、マイク12を指令員が特定した区間へ送信を行う送受信部11に接続する(402)。指令員は指令情報を伝達すべき列車を特定し、列車を指名する音声を発すると、マイク12から入力され、送受信部11から発せられ、列車無線ネットワーク2を介して、当該区間に在線する列車の送受信部31で受信され、スピーカ33から出力される(403)。指名された列車の乗務員が送受話器を取り上げると、指令センター1の送受信部11と当該列車の送受信部31との回線が確立する(404)。指令員が指令情報を音声で発すると、マイク12から入力され、送受信部11から発せられ、列車無線ネットワーク2を介して、当該列車の送受信部31で受信され、スピーカ33から出力される(405)。乗務員が指令情報の復唱を音声で行うと、マイク32から入力され、送受信部31から発せられ、列車無線ネットワーク2を介して、指令センター1の送受信部11で受信され、スピーカ13から出力される(406)。指令員は送信されてきた復唱内容と先に送信した指令情報の内容が一致したかを判定し(407)、一致しない場合には復唱催促を音声で発する(408)。この復唱催促は、復唱が指令情報と一致したと指令員が判断するまで繰り返される。ステップ407で、指令情報と復唱の内容が一致したと判断した場合、指令員は回線切断スイッチを押下する。すると、送受信管理システム14は、それまで確立していた列車との回線を切断する(409)。指令員は、伝達すべき指令情報がある限り、この処理を繰り返す(410)。そして全ての指令情報伝達の確認がなされると、処理は完了する。
【0006】
更に、図9に示す第3の従来例は、一つの指令情報を複数の列車に伝達する場合に用いられる方法である。すなわち指令情報を発する事態が発生すると、指令センター1の指令員は指令情報を伝達すべき区間を特定し、スイッチ16を押下する(501)。すると、送受信管理システム14は、マイク12を指令員が特定した区間へ送信を行う送受信部11に接続する(502)。指令員が指令情報を音声で発すると、マイク12から入力され、送受信部11から発せられ、列車無線ネットワーク2を介して、当該区間に在線する全ての列車の送受信部31で受信され、スピーカ33から出力される(503)。指令員は指令情報の伝達確認をすべき列車を特定し、列車を指名する音声を発すると、マイク12から入力され、送受信部11から発せられ、列車無線ネットワーク2を介して、当該列車の送受信部31で受信され、スピーカ33から出力される(504)。乗務員が送受話器を取り上げると、指令センター1の送受信部11と当該列車の送受信部31との回線が確立する(505)。乗務員が指令情報の復唱を音声で行うと、マイク32から入力され、送受信部31から発せられ、列車無線ネットワーク2を介して、指令センター1の送受信部11で受信され、スピーカ13から出力される(506)。指令員は送信されてきた復唱内容と先に送信した指令情報の内容が一致したかを判定し(507)、一致しない場合には復唱催促を音声で発する(508)。この復唱催促は、復唱が指令情報と一致したと指令員が判断するまで繰り返される。ステップ507で、指令情報と復唱の内容が一致したと判断した場合、指令員は回線切断スイッチを押下する。すると、送受信管理システム14は、それまで確立していた列車との回線を切断する(509)。指令員はこの処理を、指令情報の伝達確認をすべきすべての列車に対して順々に行う(510)。そして対象となる全ての特定列車について指令情報伝達の確認がなされると、処理は完了する。
【0007】
上述した如く、従来の指令情報伝達確認システムは、特定列車の本数が数本以内であれば、指令情報伝達の確認を十分に行うものである。しかしながら、例えば中央線の新宿から三鷹の間の下り線、山手線の内回りの如く、ラッシュアワー時には多数の列車が在線している線区を特定し、複数の列車に同一の指令情報を伝達する場合、復唱による確認は非常に時間がかかるという問題がある。
【0008】
また、運行管理システムが発生した変更データに基づいて生成された乗務員指示情報が、列車無線ネットワークを介して列車上に送信され、運転室のディスプレイに表示されるシステムもある。このようなシステムでは、乗務員は目視により内容を確認しており、誤認により指示内容の不正確な把握が発生する危険性がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする第1の課題は、指令員が発した指令情報と乗務員が発した復唱との一致または不一致を自動的に判定し、指令情報伝達確認を確実に行うことができる指令情報伝達確認システムを提供することである。
【0010】
本発明が解決しようとする第2の課題は、指令員が発した指令情報と乗務員が発した復唱との一致または不一致、又は運行管理システムが発生した変更データに基づいて生成された乗務員指示と乗務員が発した復唱との一致または不一致を自動的に判定し、指令情報伝達確認を確実に行うことができる指令情報伝達確認システムを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記第1の課題を解決する指令情報伝達確認システムは、列車無線ネットワークを利用した指令情報伝達確認システムであって、指令データ記憶手段と、復唱データ記憶手段と、前記指令データ記憶手段に記憶された指令情報データと前記復唱データ記憶手段に記憶された復唱データとを比較し一致信号又は不一致信号を発生するデータ判定手段と、前記一致信号に基づいて指令情報伝達の確認を行う伝達確認手段と、前記不一致信号に基づいて前記乗務員に対して復唱を催促する復唱催促手段と、前記指令情報と復唱と復唱催促の送受信を管理する送受信管理システムとで構成されている。なお、前記指令情報データは指令員が発した指令情報に基づいて自然言語解析ツールを利用して作成されたデータであり、例えば、前記指令情報から抽出された複数の自然言語のキーワードで構成されたデータである。また、前記復唱データは乗務員が発した復唱に基づいて自然言語解析ツールを利用して作成されたデータであり、例えば、前記復唱情報から抽出された複数の自然言語キーワードで構成されたデータである。
【0012】
前記指令情報は指令センターの指令員によって発せられた音声指令である。また、前記伝達確認手段は前記送受信管理システムが作成し更新する管理テーブルを含むものであり、前記管理テーブルは指令センターの指令員が行った列車特定行為に基づき列車在線データを参照して作成され、前記一致信号に基づいて更新されるものである。
【0013】
上記第2の課題を解決する指令情報伝達確認システムは、データネットワークを利用した指令情報伝達確認システムであって、指令データ記憶手段と、復唱データ記憶手段と、前記指令データ記憶手段に記憶された指令情報データ又は乗務員指示データと前記復唱データ記憶手段に記憶された復唱データとを比較し一致信号又は不一致信号を発生するデータ判定手段と、前記一致信号に基づいて指令情報伝達の確認を行う伝達確認手段と、前記不一致信号に基づいて前記乗務員に対して復唱を催促する復唱催促手段と、前記指令情報と乗務員指示と復唱と復唱催促の送受信を管理する送受信管理システムとで構成されている。なお、前記指令データ記憶手段に記憶される乗務員指示データは、乗務員指示の中から抽出された複数の自然言語のキーワードを含むデータである。前記乗務員指示は、列車運行管理システムからの変更データに基づいて作成される。
【0014】
乗務員に伝達される乗務員指示は、列車運行システムによって発せられた変更データに基づいて作成された音声ファイルである。また、前記伝達確認手段は前記送受信管理システムが作成し更新する管理テーブルを含むものであり、前記管理テーブルは前記列車運行システムの列車特定信号に基づき列車在線データを参照して作成され、前記一致信号に基づいて更新されるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係る指令情報伝達確認システムの第1実施形態は、図1にブロック図で示す如く、列車無線ネットワーク10を利用して指令情報と復唱の伝達を行うものである。
【0016】
図1のシステムにおいて、指令センター側には送受信部11、送受信部11に接続されたマイク12とスピーカ13、送受信部11を制御する送受信管理システム14、列車在線データ記憶部15、送受信管理システム14に指令情報開始信号を与えるスイッチ16、ディスプレイ17、管理テーブル記憶部18、及びデータ判定部が設置されている。また、列車側には送受信部31、送受信部31に接続されたマイク32とスピーカ33が設置されている。
【0017】
列車在線データ記憶部15は、現在の運行情報、即ち、どこにどの列車が走行或いは停車しているかのデータを記憶しているもので、運行管理システム等の列車在線データ記憶部である。
【0018】
スイッチ16は、指令員が発話を開始する前に押下することにより、発話相手を線区や区間で特定し、また送受信管理システム14を起動させる信号を発生させるものである。
【0019】
管理テーブル記憶部18には、指令員が発話する情報送付先リスト、発話時刻、応答時刻及び応答状態等を示す管理テーブルが記憶される。
【0020】
前記データ判定部は、指令センターから列車に伝達した指令情報の内容と、伝達された乗務員の復唱情報の内容とを自然言語解析技術を利用して比較検討するもので、制御部21、指令情報データを記憶する指令データ記憶部22、復唱データを記憶する復唱データ記憶部23、入出力部24及び自然言語解析ツール25とから構成されている。
【0021】
前記指令データ記憶部22には、送受信部11から入出力部24を介して入力された指令情報の中から抽出された自然言語のキーワードが指令情報データとして記憶される。また、前記復唱データ記憶部23には、送受信部11から入出力部24を介して入力された乗務員の復唱情報の中から抽出された自然言語のキーワードが復唱データとして記憶される。
【0022】
制御部21は、プログラムに従って、指令データ記憶部22から指令データを読み出し、復唱データ記憶部23から復唱データを読み出し、これら読み出したデータを比較検討し、同一内容であるか否かの判定を行う。内容が一致しない場合には、音声等で乗務員に再度の復唱を要求する。この要求は、指令データと復唱データの内容が一致するまで繰り返される。
【0023】
図1に示す本発明に係る指令情報伝達確認システムの指令センター側の処理の流れは、例えば図3の如くである。指令員がスイッチ16を操作して指令情報を送信すべき線区を特定すると(101)、送受信管理システム14は列車在線データ記憶部15に記憶されている列車在線データを参照し(102)、管理テーブルを作成する(103)。作成された管理テーブルは、指令を送信すべき列車が列車番号で具体的に特定された一覧表である。続いて、送受信管理システム14は管理テーブルを管理テーブル記憶部18に記憶し、ディスプレイ17に表示する。続いて、指令員がマイク12に向かって音声で指令情報を発すると、送受信部11は指令情報を送信する(104)。指令情報は、列車無線ネットワーク10を介して管理テーブルに掲載された全ての列車に一斉に送信される。続いて、指令情報は、入出力部24を介して制御部21に入力される。制御部21は、自然言語解析ツール25を利用して指令情報データを作成し指令データ記憶部22に記憶する(105)。
【0024】
送受信管理システム14は復唱情報を受信すると(106)、当該復唱情報を発した列車を列車番号で特定し、データ判定部の制御部21に入力する(107)。制御部21は、前記列車番号と入出力部24から入力された復唱情報とを復唱データ記憶部23に記憶する(108)。
【0025】
続いて、制御部21は、指令データ記憶部22に記憶されている指令データと復唱データ記憶部に記憶されている復唱データとを読み出して、これらデータの比較を行い、指令内容と復唱内容が一致しているか否かを判定する(109)。制御部21は、指令内容と復唱内容が一致していると判定した場合には一致信号を発生し、送受信管理システム14に入力する(110)。すると、送受信管理システム14は管理テーブル記憶部18に記憶されている管理テーブルを更新する(111)。
【0026】
この管理テーブルの更新は、例えば、特定列車番号の一覧表の中から指令と同じ内容の復唱を送信した列車番号の欄に、復唱を確認した旨の識別マークを付すことで行われる。更新された管理テーブルはディスプレイ17に表示され、指令員は目視で前記列車番号の列車に指令情報が伝達されたことを確認できる。
【0027】
ステップ109において、制御部21は、指令内容と復唱内容が一致しないと判定した場合には不一致信号を発生し、送受信管理システム14に入力する(113)。すると、送受信管理システム14は復唱催促情報を発生し(114)、列車無線ネットワークを介して前記特定列車に送信する(115)。
【0028】
管理テーブルの更新が終了すると、送受信管理システム14は、全ての特定列車について管理テーブルの更新が行われたか否かを判断する(112)。ステップ112における判断結果がNOならば、送受信管理システム14は次ぎの特定列車からの復唱情報の受信を待つ(106)。ステップ112における判断結果がYESならば、送受信管理システム14は指令情報伝達確認作業を終了する(116)。なお、一定時間内に応答が確認されない列車があると、送受信管理システム14は指令員にディスプレイ17によってその旨を知らせるようになっている。
【0029】
次ぎに、上述の指令センター側の処理の流れに対応する列車側の処理の流れは、例えば図4の如くである。列車の送受信部31は、指令情報を受信すると(201)、スピーカ33から乗務員に指令情報を伝達する(202)。乗務員が送受話器を取り上げると、当該列車の送受信部31と指令センター1の送受信部11の回線が接続される。前記乗務員が指令情報を復唱すると、送受信部31は復唱情報を指令センター1に送信する(203)。続いて送受信部31は、復唱催促が受信されたか否かを判断し(204)、判断結果がNOならば処理を終了させる(206)。ステップ204の判断結果がYESならば、送受信部31は復唱催促を乗務員に伝達する(205)。前記乗務員が再度復唱を行うと、送受信部31は復唱情報を指令センターに送信する(203)。
【0030】
本発明に係る指令情報伝達確認システムの第2実施形態は、図2にブロック図で示す如く、データネットワーク10を利用したシステムである。
【0031】
図2のシステムにおいて、指令センター側には送受信部11、送受信部11に接続されたマイク12とスピーカ13、送受信部11を制御する送受信管理システム14、列車在線データ記憶部15、送受信管理システムに指令情報開始信号を与えるスイッチ16、ディスプレイ17、管理テーブル記憶部18、データ判定部、列車運行システム26、音声ファイル作成装置27が設置されている。また、列車側には送受信部31、送受信部31に接続されたマイク32とスピーカ33、制御部34、音声ファイル記憶部35及び音声再生装置36が設置されている。
【0032】
図2に示す指令情報伝達確認システムは、指令員を介さずに列車運行システム26から乗務員に直接指示を出すことも可能なシステムで、列車へは指令員の指令情報又は運行管理センターからの乗務員指示が伝達される。乗務員が発した音声による指令情報と乗務員が発した復唱の送受信、及び前記指令情報と前記復唱との比較、比較結果による伝達確認又は復唱催促の処理の流れは、図3に示すとおりである。
【0033】
次ぎに、指令員を介さずに列車運行システム26から乗務員に直接指示を出した場合の乗務員指示と乗務員が発した復唱の送受信、及び前記乗務員指示と前記復唱との比較、比較結果による伝達確認又は復唱催促の処理の流れは、以下の通りである。
【0034】
即ち、運行に関する変更が発生した場合等に、音声ファイル作成装置27は列車運行システム26からの変更データを基に乗務員指示の音声ファイルを作成する。送受信管理システム14は、変更データを必要とする送信先列車を特定し、送受信部11から乗務員指示の音声ファイルを送信する。同時に、音声ファイル作成装置27は、複数の自然言語のキーワードを含む指令情報データを作成し、指令データ記憶部22に記憶する。前記指令情報データに含まれる複数の自然言語のキーワードは、列車運行システム26からの変更データを基に作成された乗務員指示から、音声ファイル作成装置27によって抽出される。また、送受信管理システム14は、列車在線データを参照して管理テーブルを作成し、管理テーブル記憶部18に記憶する。列車の送受信部31は前記音声ファイルを受信し、音声ファイル記憶部35に記憶する。制御部34はプログラムに従って、音声ファイル記憶部35から前記音声ファイルを読み出し、音声再生装置36を制御して音声再生を行う。乗務員はスピーカ33から音声で乗務員指示を聞き、復唱する。
【0035】
復唱が送受信部11で受信された場合、復唱データは復唱データ記憶部23に記憶される。復唱受信後の処理の流れは、図3のステップ106から116までと同じである。この場合、比較されるデータは、乗務員指示データと復唱データである。なお、図2のシステムにおいて、音声ファイルだけでなく、同時に文字情報として送信することにより、耳と目で情報を確認することも可能である。また、データネットワークとしてIP(Internet Protocol)ネットワークを利用した場合、VoIP(Voice Over Internet Protocol)技術等を使って音声をIPパケット化し、複数の列車に同じデータを送るようにすれば、回線容量の節約と信頼性の高い情報伝送が可能である。
【0036】
なお、図1と図2の実施形態において、制御部21、指令データ記憶部22、復唱データ記憶部23、入出力部24、自然言語解析ツール25は指令センターに設置されているとして説明したが、これらは他の場所に設置してもよい。また、必要ならば、これらは分散して設置してもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明は、指令員の指令情報が送信された時に自然言語解析ツールを利用して作成され指令データ記憶部に記憶された指令情報データと、乗務員から復唱が受信された時に自然言語解析ツールを利用して作成され復唱データ記憶部に記憶された復唱データとを比較するデータ判定手段を備えたことを特徴とするものである。従って、本発明により、指令情報と復唱との一致または不一致を自動的に判定し、指令情報伝達確認を確実に行うことができる指令情報伝達確認システムを提供することができた。
【0038】
また、本発明は、送受信管理システムが列車在線データを参照して作成した管理テーブルを、前記データ判定手段の一致信号に基づいて自動的に更新することを特徴とするものである。従って、指令情報を伝達すべき列車の本数が多数であっても、指令情報の伝達確認を行うことができるようになった。
【0039】
更に、本発明は機械系による指令情報伝達の確認であるので、あいまいさや勘違いは発生しないので、従来の人間系による確認に比べて信頼性と利便性が格段に高まった。そして、本発明は機械系による指令情報伝達の確認システムであるので、高度の情報通信技術を採用した列車運行管理システムとの連携も可能であり、システムの拡張性が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の指令情報伝達確認システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施形態の指令情報伝達確認システムの構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す指令情報伝達確認システムの指令センター側における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図4】図1に示す指令情報伝達確認システムの列車側における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図5】従来の指令情報伝達確認システムの構成を示すブロック図である。
【図6】指令情報伝達確認システムが適用される鉄道システムの概念構成図である。
【図7】第1の従来例の指令情報伝達確認システムの指令センター側における処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】第2の従来例の指令情報伝達確認システムの指令センター側における処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】第3の従来例の指令情報伝達確認システムの指令センター側における処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 指令センター
2 列車無線ネットワーク
3 列車
10 列車無線ネットワーク又はデータネットワーク
11 送受信部
12 マイク
13 スピーカ
14 送受信管理システム
15 列車在線データ記憶部
16 スイッチ
17 ディスプレイ
18 管理テーブル記憶部
21 制御部
22 指令データ記憶部
23 復唱データ記憶部
24 入出力部
25 自然言語解析ツール
26 列車運行システム
27 音声ファイル作成装置
31 送受信部
32 マイク
33 スピーカ
34 制御部
35 音声ファイル記憶部
36 音声再生装置

Claims (4)

  1. 列車無線ネットワークを介して特定列車の乗務員に伝達された指令情報が自然言語解析ツールを利用して作成された指令情報データとして記憶される指令データ記憶手段と、
    前記列車無線ネットワークを介して伝達された前記乗務員の復唱が自然言語解析ツールを利用して作成された復唱データとして記憶される復唱データ記憶手段と、
    前記指令データ記憶手段に記憶された指令情報データと前記復唱データ記憶手段に記憶された復唱データとを比較し一致信号又は不一致信号を発生するデータ判定手段と、
    前記一致信号に基づいて指令情報伝達の確認を行う伝達確認手段と、
    前記不一致信号に基づいて復唱催促を発生し前記列車無線ネットワークを介して伝達し前記乗務員に対して復唱を催促する復唱催促手段と、
    前記指令情報と復唱と復唱催促の送受信を管理する送受信管理システムとから構成された指令情報伝達確認システム。
  2. 前記指令情報は指令センターの指令員によって発せられた音声指令であり、
    前記伝達確認手段は前記送受信管理システムが前記指令員の列車特定行為に基づき列車在線データを参照して作成し前記一致信号に基づいて更新する管理テーブルを含むものであることを特徴とする請求項1の指令情報伝達確認システム。
  3. データネットワークを介して特定列車の乗務員に伝達された指令情報が自然言語解析ツールを利用して作成された指令情報データとして記憶され又は列車運行管理システムからの乗務員指示が乗務員指示データとして記憶される指令データ記憶手段と、
    前記データネットワークを介して伝達された前記乗務員の復唱が自然言語解析ツールを利用して作成された復唱データとして記憶される復唱データ記憶手段と、
    前記指令データ記憶手段に記憶された指令情報データ又は乗務員指示データと前記復唱データ記憶手段に記憶された復唱データとを比較し一致信号又は不一致信号を発生するデータ判定手段と、
    前記一致信号に基づいて指令情報又は乗務員指示の伝達確認を行う伝達確認手段と、
    前記不一致信号に基づいて復唱催促を発生し前記データネットワークを介して伝達し前記乗務員に対して復唱を催促する復唱催促手段と、
    前記指令情報と乗務員指示と復唱と復唱催促の送受信を管理する送受信管理システムとから構成された指令情報伝達確認システム。
  4. 前記乗務員指示は列車運行システムによって発せられた変更データに基づいて作成された音声ファイルであり、
    前記伝達確認手段は前記送受信管理システムが前記列車運行システムの列車特定信号に基づき列車在線データを参照して作成し前記一致信号に基づいて更新する管理テーブルを含むものであることを特徴とする請求項3の指令情報伝達確認システム。
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