JP3887539B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、賞球の未払出し個数などの遊技関連情報の表示が可能な表示手段を備えたパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からパチンコ遊技機では、遊技盤の遊技領域内に、例えば、始動入賞口や大入賞口と言われる各種入賞口が配設されている。そして、打球発射装置によって前記遊技盤内に打球された遊技球が前記各入賞口に入賞すると、当該入賞口に各別に対応する所定個数の賞球(例えば、5個、10個、15個など)が払出されるようになっている。
【0003】
ところで、従来のパチンコ遊技機にあっては、前記入賞口への遊技球の入賞に基づき払出されるべき賞球のうち、未払出し状態にある賞球の総数(以下、「未払出し個数」という。)を表示するための表示手段を遊技盤の遊技領域内や特別図柄表示装置内に設けることが考え出されている。このようなパチンコ遊技機によれば、前記表示手段に表示された未払出し個数を確認することで賞球の払出し状態を把握することができると共に、遊技者側並びに遊技店側の双方における不利益な状況(例えば、賞球の払出し個数が少ない又は多い場合など)を解消することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記遊技盤の遊技領域内や特別図柄表示装置内は遊技中に遊技者の視線が集中するために前記表示手段の設置場所として適している反面、これらの部材はパチンコ遊技機の機種変更時に交換の対象となる交換部位とされている。そのため、前記表示手段は、機種変更の度に新たな遊技盤や特別図柄表示装置に組み付ける必要がありその作業が煩雑であった。また、前記表示手段を前記特別図柄表示装置内に設ける場合には、前記表示手段の設置スペース分だけ大当たりやリーチなどの各種演出用のスペースが減少してしまい遊技性を損なう要因となる可能性もあった。
【0005】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、遊技機の組付性や遊技性を損なうことなく、賞球の未払出し個数に係る遊技関連情報を良好な視認性のもとで表示することができるパチンコ遊技機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、機体の外郭をなす外枠と、当該外枠の前面側に組み付けられるとともに遊技盤がセットされる中枠と、当該中枠の前面側に横開き状態で開閉可能に組み付け整合される前枠と、前記中枠の前面側において前記前枠の下部に組み付け整合されるとともに遊技機からの賞球が払出される貯留皿とを備えたパチンコ遊技機において、前記外枠の一側縁には、球貸しシステムに利用されるカードユニット部が装着されるとともに、前記貯留皿の上面には遊技者が遊技機から貸し球を払出し受ける際に操作する球貸し操作部が設けられ、前記貯留皿には、前記カードユニット部のカード挿入口にプリペイドカードを挿入して前記球貸し操作部を操作することにより前記遊技機から遊技球が払出されるようになっており、前記貯留皿の上面には、前記遊技機から払出される遊技球の供給口と前記遊技球を前記遊技機に取り込むための取込口との間に前記遊技球を貯留する凹状の貯留通路が形成されており、前記遊技盤の遊技領域には、その中央に図柄組み合わせゲームを行う図柄表示装置が配設されるとともに前記図柄表示装置の下方に始動入賞口が配設され、さらに前記始動入賞口の下方であって前記遊技領域の下方に大入賞口が配設されており、前記大入賞口の左側に前記貯留皿の前記供給口が位置し、かつ前記大入賞口の右側に前記貯留皿の前記取込口が位置し、前記大入賞口の下方において前記貯留皿の前記貯留通路が左右方向に延びており、前記図柄表示装置とは別に、賞球の未払出し個数に係る遊技関連情報を少なくとも表示する表示手段を前記球貸し操作部とともに前記貯留皿の上面に設け、かつ前記表示手段を前記取込口側に設け、前記表示手段の表示内容を遊技機表側から視認可能とした。
【0008】
請求項2に記載の発明は、機体の外郭をなす外枠と、当該外枠の前面側に組み付けられるとともに遊技盤がセットされる中枠と、当該中枠の前面側に横開き状態で開閉可能に組み付け整合される前枠と、前記中枠の前面側において前記前枠の下部に組み付け整合されるとともに遊技機からの賞球が払出される貯留皿とを備えたパチンコ遊技機において、前記外枠の一側縁には、球貸しシステムに利用されるカードユニット部が装着されるとともに、前記貯留皿の上面には遊技者が遊技機から貸し球を払出し受ける際に操作する球貸し操作部が設けられ、前記貯留皿には、前記カードユニット部のカード挿入口にプリペイドカードを挿入して前記球貸し操作部を操作することにより前記遊技機から遊技球が払出されるようになっており、前記球貸し操作部は、貸し球を払出し受ける際に操作する球貸しボタンと、前記カードユニット部のカード挿入口に挿入されたプリペイドカードを返却する際に操作する返却ボタンと、前記カードユニット部のカード挿入口に挿入されたプリペイドカードの残金を表示する残金表示部とを有し、前記貯留皿の上面には、前記遊技機から払出される遊技球の供給口と前記遊技球を前記遊技機に取り込むための取込口との間に前記遊技球を貯留する凹状の貯留通路が形成されており、前記遊技盤の遊技領域には、その中央に図柄組み合わせゲームを行う図柄表示装置が配設されるとともに前記図柄表示装置の下方に始動入賞口が配設され、さらに前記始動入賞口の下方であって前記遊技領域の下方に大入賞口が配設されており、前記大入賞口の左側に前記貯留皿の前記供給口が位置し、かつ前記大入賞口の右側に前記貯留皿の前記取込口が位置し、前記大入賞口の下方において前記貯留皿の前記貯留通路が左右方向に延びており、前記図柄表示装置とは別に、賞球の未払出し個数に係る遊技関連情報を少なくとも表示する表示手段を前記残金表示部に並設した状態で前記貯留皿の上面で、かつ前記取込口側に設け、前記表示手段の表示内容を遊技機表側から視認可能とした。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明に係るパチンコ遊技機(以下、「遊技機」という。)を具体化した第1の実施形態を図1〜図3に基づき詳細に説明する。なお、以下の説明において、「上」「下」「左」「右」「前」「後」は、遊技機10の機表側(遊技者側)から見た場合の「上」「下」「左」「右」「前」「後」を示すものとする。
【0011】
図1に略示するように、遊技機10において機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材(例えば、遊技盤13、前枠14や上球皿18など)をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱可能に組み付けられている。そして、前記中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するための前枠14が横開き状態で開閉可能に組付け整合されている。
【0012】
また、前記前枠14の上部側であって左右側縁近傍には、各種遊技状態(例えば、大当たり、リーチ、図柄変動など)に応じた遊技効果を遊技者に付与するために点灯(点滅)・消灯する左右一対の電飾表示部15が配設されている。そして、前記前枠14の左側に位置する前記電飾表示部15の下部には、後述する球貸し操作部24の操作に基づいた遊技球(貸し球)の払出し状態を表示する払出し表示部としての球貸し表示部16が配設されている。なお、前記球貸し表示部16は、貸し球の払出し時に点灯表示するようになっている。また、前記前枠14の上部中央側(左右の電飾表示部15の間)には、賞球の払出し状態を表示する払出し表示部としての賞球表示部17が配設されている。なお、前記賞球表示部17は、賞球の払出し時に点灯表示するようになっている。そして、前記各表示部15〜17は、それぞれLEDなどの発光ランプ15a〜17aの表面を所定形状のレンズ部材15b〜17bにより覆った形態で構成された発光表示体となっている。
【0013】
また、前記中枠12の前面側(前記前枠14の下部側)には、前記遊技機10から賞球又は貸し球として払い出された遊技球を貯留するための上球皿(貯留皿)18が遊技者側に膨出した形態で前記前枠14と同様に横開き状態で開閉可能に組付け整合されている。さらに、前記中枠12の前面側であってその下部(上球皿18の下部)には、例えば、前記上球皿18から溢れ出て機内部の図示しない溢れ球通路を流下した遊技球を貯留するための下球皿19、並びに、打球発射装置20などが装着されている。また、前記遊技機10の機裏側(機内部)であって前記遊技盤13の下方には、遊技機10の遊技状態制御を行うための主基板34が装着されている(図1に点線で示す。)。
【0014】
そして、前記上球皿18には、遊技機10から払出される遊技球の供給口18aに連設して凹状の貯留通路18bが形成されている。また、前記貯留通路18bの下流側には遊技球を遊技機10内に取り込むための取込口(取込部)18cが形成されており、当該取込口18cを通過した遊技球は前記打球発射装置20により前記遊技盤13内に打球されるようになっている。さらに、前記上球皿18の右側縁近傍には、遊技者と対向した形態で押しボタン式の球抜き操作部21が配設されている。そして、前記球抜き操作部21は、遊技者により押下操作されると機内部に設けられた図示しない球抜き通路を介して前記上球皿18側に貯留された遊技球を前記下球皿19側に流下させるようになっている。
【0015】
また、前記外枠11の一側縁(図1において左側縁)には球貸しシステムに利用されるカードユニット部22が装着されている。そして、前記カードユニット部22のカード挿入口23にプリペイドカードが挿入されて前記上球皿18の上部前面に設けられた球貸し操作部24が操作されると、前記カードの有効金額内における一定額単位に対して所定個数(例えば、100円に対し25個)の貸し球を払出し得るようになっている。
【0016】
なお、前記球貸し操作部24は、球貸ボタン24a、返却ボタン24b及び残金表示部24cから構成されている。そして、前記球貸ボタン24aは、遊技者により押下操作されると所定個数の貸し球(遊技球)を前記供給口18aを介して前記上球皿18内に払い出すようになっている。また、前記返却ボタン24bは、遊技者により押下操作されると前記カード挿入口23に挿入状態の前記プリペイドカードを返却するようになっている。さらに、前記残金表示部24cは、球貸し可能数に係る遊技関連情報、即ち、前記プリペイドカードの有効(残金)金額(例えば、500円、1000円など)を表示するようになっている。そして、前記残金表示部24cは、有効金額に応じた数字を、例えば、7セグメントLEDなどにより発光表示する発光表示体とされており、前記残金表示部24cを構成する表示基板(図示しない)は前記上球皿18内に組み付けられている。
【0017】
次に、前記遊技盤13の構成について図2を用いて説明すると、前記遊技盤13の前面側である遊技領域Hの略中央には、所定の図柄による図柄組み合わせゲームが行われる特別図柄表示装置25が配設されている。そして、前記特別図柄表示装置25の下方には始動入賞口26及び大入賞口27が配設されると共に、当該大入賞口27の左右側方には普通入賞口28,29が配設されている。また、前記各入賞口26〜29の奥方には、当該入賞口26〜29に入賞した遊技球を検知する電磁式(又は機械式)の検知スイッチSW1〜SW4が設けられている(図3に示す。)。
【0018】
従って、前記遊技機10では、前記検知スイッチSW1〜SW4による遊技球の入賞検知に伴い前記各入賞口26〜29に各別に対応した所定個数の遊技球(賞球)が前記上球皿18又は下球皿19に払出されるようになっている。また、前記遊技機10では、前記始動入賞口26への遊技球の入賞検知がなされると前記特別図柄表示装置25において図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。
【0019】
そして、本実施形態では、図1に示すように、遊技機10における機種変更時の非交換部位である前記上球皿18において前記球抜き操作部21の近傍に遊技関連情報(賞球の未払出し個数)を表示するための表示手段としての未払出し個数カウンタ(以下、「カウンタ」という。)30が配設されている。また、前記カウンタ30は、前記球貸し操作部24を構成する発光表示体としての前記残金表示部24cの近傍に配置されている。そして、前記カウンタ30は、図示しない表示基板上に英数字が表示可能な複数(本実施形態では3つ)の発光体31a〜31cから構成される表示部31を備えている。なお、前記発光体31a〜31cとしては、例えば、7セグメントLEDなどが使用されており、本実施形態では前記表示部31において3桁の数字(0〜999)又は3桁のアルファベット(例えば、「FFF」)が表示されるようになっている。
【0020】
また、前記カウンタ30は、前記表示部31の前面側(英数字の表示面側)を除いて前記上球皿18の内部に埋設された形態で装着されている。そして、前記上球皿18には、前記表示部31の前面側と対応する位置に視認窓部18dが形成されている。また、前記視認窓部18dには、前記表示部31の前面側を保護するために覆い被される透明状のレンズ部材32が取り付けられている。従って、前記カウンタ30の表示内容(例えば、賞球の未払出し個数に対応する3桁の数値又はアルファベット)は、遊技中において前記遊技機10の機表側(遊技者側)から視認可能とされている。また、前記カウンタ30は機内部の前記主基板34と配線接続されており、当該配線は前記上球皿18の左側縁に位置する開閉連結具33の近傍を通って前記主基板34に延設されている。そのため、前記開閉連結具33を回動中心として前記上球皿18が横開き状態とされた場合でも前記配線が邪魔にならないようになっている。
【0021】
なお、前記遊技関連情報とは、遊技状態(大当たり、リーチ、図柄変動、賞球の払出しなど)に応じて適宜変動する情報を意味するものであり、例えば、遊技機10の設計時に定めた規定賞球数や規定大当たり確率などの仕様関連情報を意味するものではない。また、賞球の未払出し個数とは、前記各入賞口26〜29への遊技球の入賞に基づき払出されるべき賞球のうち、未払出し状態にある賞球の総数を言う。
【0022】
次に、前記カウンタ30に対し遊技関連情報として賞球の未払出し個数を表示するための電気的構成について図3に基づき説明する。
前記遊技機10の機裏側(機内部)には、前記主基板34、払出し制御基板35及び球払出装置36が装着されている。そして、前記払出し制御基板35は、前記主基板34からの制御信号(例えば、賞球数に対応する賞球制御信号など)に基づき前記球払出装置36を駆動制御するための制御基板となっている。また、前記球払出装置36は、前記払出し制御基板35の駆動制御に基づき遊技球(賞球又は貸し球)を払出す装置であり、周知のとおり払出した遊技球を検出するための球計数センサ36a及び払出し可能な遊技球の有無を検出するための球制御センサ36bを備えて構成されている。なお、前記球払出装置36は賞球の払出し装置、並びに、貸し球の払出し装置を兼用しており、前記球貸し操作部24は前記払出し制御基板35と配線接続されている。
【0023】
そして、前記主基板34にはCPU34aが備えられており、当該CPU34aには、前記各入賞口26〜29に設けられた前記各スイッチSW1〜SW4からの入賞信号を入力する入力ポート34bが接続されている。また、前記CPU34aには出力ポート34cが接続されており、当該出力ポート34cを介して前記カウンタ30及び払出し制御基板35に各種制御信号が出力されるようになっている。
【0024】
そして、前記主基板34(入力ポート34b)には、前記球払出装置36の球計数センサ36aが接続されており、前記球払出装置36から1個の遊技球(賞球)が払い出される毎に出力される賞球払出し信号が入力されるようになっている。さらに、前記払出し制御基板35と前記球払出装置36は双方向に信号の入出力が可能な状態で接続されている。そして、前記払出し制御基板35からは前記球払出装置36に対し駆動制御に係る制御信号が、前記球払出装置36からは前記払出し制御基板35に対し前記両センサ36a,36bからの各種信号がそれぞれ出力されるようになっている。
【0025】
従って、前記各入賞口26〜29に遊技球が入賞すると、前記各スイッチSW1〜SW4からは前記主基板34のCPU34aに対し入力ポート34bを介して入賞信号が出力される。そして、前記CPU34aでは当該入賞信号に各別に対応する賞球数(例えば、5個、10個、15個など)を図示しない記憶手段から読み出すと共に、前記主基板34は前記各入賞口26〜29に対応する前記賞球数を合算した賞球総数を管理(記憶)し、当該賞球総数が賞球の未払出し個数に相当する。また、前記主基板34は、前記入賞信号を入力する毎に当該入賞信号に基づく賞球数を前記賞球総数に加算し新たな賞球総数の値とする。
【0026】
そして、前記CPU34aは、前記賞球総数を賞球の未払出し個数として前記カウンタ30に表示すべく、当該カウンタ30に対し制御信号を出力する。また、前記カウンタ30では、前記制御信号を前記各発光体31a〜31cに表示する数値(又はアルファベット)に変換処理し、前記賞球総数に対応する賞球の未払出し個数を前記表示部31に表示する。そのため、遊技者は前記表示部31に表示された、例えば、「25」などの数字に基づき25個の賞球が未払出し状態であることを把握できる。
【0027】
一方、前記CPU34aは、前記入賞信号に基づき前記払出し制御基板35に対し前記賞球制御信号を出力する。そして、前記払出し制御基板35では、前記球払出装置36を駆動制御するための制御信号を前記球払出装置36に出力し、当該球払出装置36により遊技球(賞球)の払出しが行われる。このとき、遊技球(賞球)の払出しを検知した前記球計数センサ36aからは、前記主基板34及び払出し制御基板35に対し前記賞球払出し信号が出力される。
【0028】
そして、前記賞球払出し信号を入力した前記主基板34(CPU34a)では、管理している前記賞球総数の値(例えば、「25」)を減算(−1)し、減算後の賞球総数の値(「24」)を新たな賞球総数の値として管理(記憶保持)する。また、前記CPU34aは、減算後の賞球総数の値を表示すべく前記カウンタ30に対し制御信号を出力し、前記カウンタ30では当該制御信号に基づき前記表示部31の表示を変更(例えば、「25」→「24」)する。そのため、遊技者は前記表示部31に表示された数字の減少により賞球の払出しが行われていることを把握できる。
【0029】
以下、同様に各入賞口26〜29に遊技球が入賞すると前記入賞信号に基づき前記賞球総数の値が加算されて前記表示部31の数字が増加し、遊技球が1個払出される毎に前記賞球総数の値が減算されて前記表示部31の数字が減少する。また、主基板34で管理されている賞球総数の値が3桁の数値(999個)を越えると(1000個以上になると)、前記表示部31には3桁のアルファベット(例えば、「FFF」)が表示される。従って、遊技者(又は遊技店の店員)は賞球の未払出し個数が1000個以上であることを把握できる。そして、前記賞球総数の値が999個以下になると、前記表示部31に表示された3桁のアルファベット(FFF)は3桁の数値に変更され賞球の未払出し個数が数値で表示される。なお、前記主基板34は、前記各入賞口26〜29に遊技球の入賞がなされず前記賞球総数の値が0(ゼロ)である場合、前記カウンタ30に対し「0」を表示させるようになっている。
【0030】
また、主基板34は、管理している賞球総数の値が0(ゼロ)である場合に前記賞球払出し信号を入力すると、前記賞球総数の値を減算し所定の負の値(例えば、「−3」)に達するまで前記カウンタ30に対し負の値(「−1」「−2」)を点滅表示させるようになっている。従って、前記カウンタ30に負の値が表示されることで遊技者(又は遊技店の店員)は、遊技機10が過剰払出し状態であることを把握できる。
【0031】
また、主基板34は、前記球計数センサ36aが所定時間(例えば、10秒)ON状態(遊技球の検知状態)である場合、又は、前記球制御センサ36bが所定時間(例えば、10秒)OFF状態(遊技球の非検知状態)である場合、前記カウンタ30に対し表示中の数字(又はアルファベット)を点滅表示させるようになっている。従って、前記カウンタ30の表示内容が点滅表示されることで遊技者(又は遊技店の店員)は、遊技機10が賞球の払出しエラー(球詰まり状態又は球切れ状態)であることを把握できる。即ち、前記カウンタ30は、賞球の払出しエラーに係る遊技関連情報を表示するためのエラー報知手段を兼用している。
【0032】
次に、遊技機10の機種変更が行われる態様について説明すると、当該機種変更時においては、前記遊技盤13(特別図柄表示装置25)、並びに、主基板34が主に交換の対象となる交換部位とされている。従って、機内部に配設された前記遊技盤13(特別図柄表示装置25を含む)は遊技機10から取り外され、新たな遊技盤13と交換される。一方、前記上球皿18は、機種変更後においても継続して使用可能であり、交換の対象とならない非交換部位とされている。そのため、前記上球皿18に配設された前記球貸し操作部24及びカウンタ30は、機種変更時において非交換部品となり交換されないようになっている。従って、新たな遊技盤13及び主基板34が遊技機10に組み付けられた後、前記カウンタ30では再び賞球の未払出し個数の表示が可能とされる。なお、非交換部位とは、機種変更後の遊技機10においてパチンコ遊技を行う上で何ら遊技に影響を与えない部位であり、前記遊技機10の外観変更や破損などの特別な理由がない限り交換する必要のない部位である。
【0033】
従って、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)前記カウンタ30は、非交換部位である上球皿18に配設されている。そのため、遊技機10の機種変更後においても前記カウンタ30を継続して使用することができる。従って、機種変更後、新たに前記カウンタ30を組み付ける必要がなく、遊技機10の組付性を向上させることができる。また、前記カウンタ30の再利用(リサイクル)が可能となり、遊技機10の部品点数の削減や低資源化などに貢献することができる。
【0034】
(2)また、カウンタ30は、上球皿18において遊技に直接関与しない部位に配設されている。そのため、前記カウンタ30がパチンコ遊技の邪魔になることなく高い遊技性を維持することができる。また、前記上球皿18を遊技関連情報の表示部として機能させることで、遊技機10におけるデッドスペースを少なくし遊技機10の限られたスペースを有効に活用することができる。さらに、前記上球皿18は、前記中枠12の前面側に位置しているため前記遊技盤13に打球された遊技球と前記カウンタ30との接触が回避でき、前記カウンタ30の故障や破損などを抑制することができる。
【0035】
(3)さらに、カウンタ30は遊技機10の中で遊技中において遊技者の視線に入る部位(上球皿18)に配設されている。そのため、遊技者は遊技を邪魔されることなく前記カウンタ30の表示内容を視認することができる。
【0036】
(4)前記カウンタ30は、球抜き操作部21の近傍に配置されている。そのため、遊技者がパチンコ遊技の終了時において上球皿18に貯留された遊技球を下球皿19側に流下させる際に、賞球の未払出し分を確認することができる。従って、賞球の未払出し分を残した状態でパチンコ遊技を終了することを抑制でき、遊技者は獲得した賞球を漏れなく得ることができる。
【0037】
(5)前記カウンタ30は、球貸し操作部24(残金表示部24c)の近傍に配置されている。そのため、遊技者は球貸ボタン24aを押下操作する際に前記カウンタ30の表示内容を確認することで、球貸しが必要な状態であるか否かを容易に判断することができる。特に、大当たり時などにおいて上球皿18に遊技球が貯留されていない場合でも、前記カウンタ30の表示内容を確認することで必要以上に球貸しを行うことがなく遊技者の不利益を解消することができる。
【0038】
(6)前記カウンタ30には、遊技関連情報として賞球の未払出し個数を表示している。そのため、遊技者は、未払出し個数の表示変化から賞球の払出しが正確に行われていることを容易に確認することができる。また、遊技店側は前記カウンタ30の表示内容から賞球の払出しが正常であるか、又は、異常であるかを判別することができ、遊技機10への不正行為などの回避、故障や配線不良などの早期発見に貢献することができる。
【0039】
(7)前記カウンタ30には、前記各入賞口26〜29へ遊技球が入賞する毎に対応する賞球数を加算した未払出し個数が表示されると共に、1個の賞球が払出される毎に減算された未払出し個数が表示されるようになっている。そのため、前記カウンタ30の表示内容はリアルタイムに変化し、遊技者はより正確な賞球の未払出し個数を把握することができる。
【0040】
(8)前記カウンタ30は、賞球の未払出し個数の表示に加えて過剰払出しの個数(「−1」「−2」など)や賞球の払出しエラーなどの遊技関連情報を表示するようになっている。そのため、遊技者や遊技店の店員は、前記カウンタ30の表示内容から遊技機10のエラー状態も把握することができると共に、遊技店側の不利益(賞球を余分に払出すことなど)を解消することができる。また、エラー状態の早期発見に貢献することもできる。
【0041】
(9)前記カウンタ30は、複数種の表示形態を有している。即ち、賞球の未払出し個数が1000個以上になるとアルファベットを表示する。また、過剰払出しの場合は負の値を表示し、賞球の払出しエラーの場合は点滅表示するようになっている。そのため、遊技者や遊技店の店員は、賞球の払出し状態を容易に識別することができる。
【0042】
(10)前記カウンタ30(表示部31)は、レンズ部材32で覆われた形態で上球皿18に配設されている。そのため、前記カウンタ30は前記レンズ部材32により保護され、当該カウンタ30の破損や故障を抑制することができる。
【0043】
(第2の実施形態)
次に、前記上球皿18において前記第1の実施形態とは相違する前記カウンタ30の取付位置について図4及び図5に基づき説明する。なお、以下の実施形態においては既に説明した実施形態と同一構成は同一番号を付し、重複した説明は省略する。
【0044】
図4及び図5には、前記上球皿18を遊技機10の上側から見た状態がそれぞれ示されている。そして、図4において前記カウンタ30は、前記上球皿18の上部前面側に前記表示部31の前面側を除いて前記上球皿18の内部に埋設された形態で装着されている。また、前記上球皿18には、前記表示部31の前面側と対応する位置に視認窓部18dが形成されている。そして、前記視認窓部18dには、前記表示部31の前面側を覆い被せるように前記レンズ部材32が取り付けられており、前記カウンタ30の表示内容は、遊技中において前記遊技機10の機表側(遊技者側)から視認可能となっている。また、前記カウンタ30の配置は、前記球貸し操作部24における残金表示部24cの近傍であると共に、前記上球皿18における取込口18cの近傍とされている。
【0045】
さらに、図5において前記カウンタ30は、前記球貸し操作部24の残金表示部24cに対し前後方向に並設した状態で配置されている。また、前記上球皿18には、前記残金表示部24cと前記表示部31の前面側と対応する位置に視認窓部18dが形成されている。そして、前記視認窓部18dには、前記残金表示部24cと前記表示部31の前面側を覆い被せるように前記レンズ部材32が取り付けられている。従って、前記カウンタ30の表示内容などは、遊技中において前記遊技機10の機表側(遊技者側)から視認可能となっている。
【0046】
そして、何れの前記カウンタ30も前記第1の実施形態における前記カウンタ30と同様に前記主基板34に配設接続されている。従って、前記カウンタ30には賞球の未払出し個数が表示されると共に、前記各入賞口26〜29へ遊技球が入賞する毎に前記賞球総数の値が加算されて前記表示部31の数字が増加し、遊技球が1個払出される毎に前記賞球総数の値が減算されて前記表示部31の数字が減少するようになっている。
【0047】
従って、本実施形態によれば、前記第1の実施形態の効果(1)〜(10)に加えてさらに以下の効果を得ることができる。
(11)図4及び図5に示す前記カウンタ30は、前記球貸し操作部24と同様に前記上球皿18の上部前面に配置されている。そのため、遊技者は球貸し操作部24と同一視線で前記カウンタ30の表示内容を確認することができる。
【0048】
(12)また、図5に示す前記カウンタ30は、前記球貸し操作部24の残金表示部24cに並設されている。そのため、前記カウンタ30を前記球貸し操作部24の構成部品として扱うことができ、遊技機10の部品点数を削減することができる。また、上球皿18に前記カウンタ30の取付部位を新たに設ける必要がなく、遊技機10の簡素化や組付性の向上に貢献することができる。さらに、前記残金表示部24cと前記カウンタ30が遊技機10の前面側において同一部位にまとめられ、遊技機10の意匠性を向上させることができる。
【0049】
(第3の実施形態)
次に、本発明に係る遊技機を具体化した第3の実施形態を図6に基づき詳細に説明する。そして、本実施形態では、前記上球皿18以外の遊技機10における機種変更時の非交換部位である前記前枠14に前記カウンタ30が配設されている。また、図6には前記前枠14のみが略示されており、前記カウンタ30の取付位置が3ヶ所示されている。なお、前記カウンタ30は、以下に説明する何れか一つの取付位置に配設されていれば良い。
【0050】
まず、第1の取付位置として前記カウンタ30は前記前枠14の上部中央に設けられた発光表示体としての前記賞球表示部17に配設されている。そして、前記カウンタ30は、その左右側方に前記賞球表示部17を構成する前記発光ランプ17aが配置された形態で前記前枠14に対し取着されている。また、前記発光ランプ17aを覆う前記レンズ部材17bには、前記カウンタ30と対応する位置に貫通孔からなる視認窓部17cが形成されている。そして、前記視認窓部17cには前記カウンタ30の表面を覆い被せるように前記レンズ部材32が取り付けられている。従って、前記カウンタ30の表示内容は、遊技中において前記遊技機10の機表側(遊技者側)から視認可能とされている。
【0051】
次に、第2の取付位置として前記カウンタ30は、前記前枠14に設けられた前記電飾表示部15のうち、左側に位置する電飾表示部15と前記球貸し表示部16との間に配設されている。即ち、前記カウンタ30は、発光表示体である前記電飾表示部15又は前記球貸し表示部16の近傍に配置されている。そして、前記発光ランプ15a,16aを覆う前記レンズ部材15b,16bには、前記カウンタ30と対応する位置に貫通孔からなる視認窓部37が形成されている。また、前記視認窓部37には前記カウンタ30の表面を覆い被せるように前記レンズ部材32が取り付けられている。従って、前記カウンタ30の表示内容は、遊技中において前記遊技機10の機表側(遊技者側)から視認可能とされている。
【0052】
次に、第3の取付位置として前記カウンタ30は前記前枠14の左上部、即ち、前記中枠12と前枠14を組み付けるための開閉連結具38の近傍であると共に前記電飾表示部15の近傍に配置されている。そして、前記カウンタ30は、前記表示部31の前面を除いて前記前枠14の内部に埋設された形態で装着されている。また、前記前枠14には、前記カウンタ30と対応する位置に視認窓部14aが形成されている。そして、前記視認窓部14aには、前記表示部31の前面側を覆い被せるように前記レンズ部材32が取り付けられている。従って、前記カウンタ30の表示内容は、遊技中において前記遊技機10の機表側(遊技者側)から視認可能とされている。
【0053】
そして、前記第1〜第3の取付位置に配設された何れの前記カウンタ30も前記主基板34と配線接続されており、当該配線は前記開閉連結具38近傍を通って前記主基板34に延設されている。そのため、前記開閉連結具38を回動中心として前記前枠14が横開き状態とされた場合でも前記配線が邪魔にならないようになっている。そして、前記カウンタ30には賞球の未払出し個数が表示されると共に、前記各入賞口26〜29へ遊技球が入賞する毎に前記賞球総数の値が加算されて前記表示部31の数字が増加し、遊技球が1個払出される毎に前記賞球総数の値が減算されて前記表示部31の数字が減少するようになっている。
【0054】
従って、本実施形態によれば、前記第1の実施形態の効果(6)〜(10)に加えてさらに以下の効果を得ることができる。
(13)前記カウンタ30は、非交換部位である前枠14に配設されている。そのため、遊技機10の機種変更後においても前記カウンタ30を継続して使用することができる。従って、機種変更後、新たに前記カウンタ30を組み付ける必要がなく、遊技機10の組付性を向上させることができる。また、前記カウンタ30の再利用(リサイクル)が可能となり、遊技機10の部品点数の削減や低資源化などに貢献することができる。
【0055】
(14)また、カウンタ30は、前枠14において遊技に直接関与していない部位に配設されている。そのため、前記カウンタ30がパチンコ遊技の邪魔になることなく高い遊技性を維持することができる。また、前記前枠14を遊技関連情報の情報表示部として機能させることで、遊技機10におけるデッドスペースを少なくし遊技機10の限られたスペースを有効に活用することができる。さらに、前記前枠14は、前記中枠12の前面側に位置しているため前記遊技盤13に打球された遊技球と前記カウンタ30との接触が回避でき、前記カウンタ30の故障や破損などを抑制することができる。
【0056】
(15)また、前記カウンタ30は、前枠14において遊技中に遊技者の視線に入る電飾表示部15、球貸し表示部16若しくは賞球表示部17の近傍に配置されている。そのため、遊技者は遊技を邪魔されることなく前記カウンタ30の表示内容を視認することができる。
【0057】
(16)また、前記カウンタ30は、前枠14の上部側に配置されている。そのため、遊技中の遊技者が前記カウンタ30の表示内容を確認できることは勿論のこと、パチンコ島間の通路を巡回している遊技店の店員からも前記カウンタ30の表示内容が見易く視認性を向上させることができる。
【0058】
(17)また、前記カウンタ30と前記主基板34は、既存の遊技機10における前記電飾表示部15、球貸し表示部16若しくは賞球表示部17とランプ制御基板(図示しない)との配線形態と同様に配線接続を行うことができる。そのため、前記前枠14に前記カウンタ30の配線経路を新たに設ける必要がなく、遊技機10の構成の複雑化を抑制できると共に組付性を維持することができる。
【0059】
(18)第1の取付位置では、前記カウンタ30が前記賞球表示部17に配設されている。そのため、賞球の払出し時において前記賞球表示部17の点灯状態と共に前記カウンタ30の表示内容を確認することができ、賞球の払出し状態を正確に把握することができる。
【0060】
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記各実施形態では、遊技機10の非交換部位である前枠14又は上球皿18に前記カウンタ30が配設されているが、その他の非交換部位である前記中枠12に前記カウンタ30を配設しても良い。この場合、前記中枠12の前面側には前記前枠14が組み付けられるため、当該前枠14に視認窓部を形成し前記カウンタ30の表示内容を機表側から視認できるようにする。さらに、その他の非交換部位である前記下球皿19に前記カウンタ30を配設しても良い。
【0061】
・前記各実施形態における前記カウンタ30の取付位置は、前記各実施形態で記載した取付位置に限定されるものではない。即ち、前記前枠14又は上球皿18において前記カウンタ30の表示内容が遊技者側から視認可能であれば、その取付位置は適宜変更することができる。
【0062】
・前記各実施形態における賞球の未払出し個数の表示は、賞球総数を管理しているパチンコ遊技であれば、セーフ球検出装置の搭載/未搭載に拘わらず適用することができる。
【0063】
・前記各実施形態では、前記カウンタ30に3桁の数値が表示できるようになっているが、前記発光体31a〜31cの数を増やし、例えば、4桁の数値を表示できるようにしても良い。
【0064】
・前記各実施形態では、遊技機10の球貸しシステムとしてプリペイドカード式が採用されているが、現金式の球貸しシステムが装着された遊技機10においても前記各実施形態と同様に適用することができる。また、前記球払出装置36は、前記各実施形態のように賞球の払出し用と貸し球の払出し用を兼用していても良いし、賞球及び貸し球を別々の球払出装置により払出す場合であっても前記各実施形態と同様に適用することができる。
【0065】
・前記各実施形態では、前記カウンタ30がエラー報知手段を兼用しているが、賞球の未払出し個数のみを表示させるようにしても良い。また、過剰払出し状態である場合の表示を省略しても良いし、負の値の表示に代えて例えば「E」などのアルファベットを表示しても良い。
【0066】
・前記各実施形態では、主基板34において賞球総数が管理されているが、当該賞球総数を前記払出し制御基板35側で管理し、当該賞球総数を前記カウンタ30に表示させても良い。
【0067】
・前記第1,第2の実施形態において、前記カウンタ30を球貸し操作部24の残金表示部24cと兼用し、前記カウンタ30に賞球の未払出し個数並びに球貸しに係る遊技関連情報を表示させても良い。即ち、同一の表示基板によって、例えば、賞球の未払出し個数とプリペイドカードの有効金額を交互に表示したり、表示色などを変更して表示しても良い。このように構成すれば、前記カウンタ30と残金表示部24cを同一部品として扱うことができ、部品点数の削減や遊技機10の組付性の向上に貢献することができる。
【0068】
次に上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
【0069】
(イ)前記表示手段は、複数種の表示形態に基づき前記遊技関連情報を表示する。
【0071】
(ロ)前記表示手段は、球貸しに係る遊技関連情報をさらに表示する。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技機の組付性や遊技性を損なうことなく、賞球の未払出し個数に係る遊技関連情報を良好な視認性のもとで表示することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。
【図2】 遊技盤を示す正面図。
【図3】 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。
【図4】 上球皿に設けられた未払出し個数カウンタの別態様を示す部分拡大図。
【図5】 同じく、未払出し個数カウンタの別態様を示す部分拡大図。
【図6】 未払出し個数カウンタが設けられた前枠を示す部分正面図。
【符号の説明】
10…パチンコ遊技機、12…中枠、13…遊技盤、14…前枠、15…電飾表示部(発光表示体)、16…球貸し表示部(払出し表示部,発光表示体)、17…賞球表示部(払出し表示部,発光表示体)、18…上球皿(貯留皿)、18c…取込口(取込部)、19…下球皿(貯留皿)、21…球抜き操作部、24…球貸し操作部、30…未払出し個数カウンタ(表示手段)。
Claims (2)
- 機体の外郭をなす外枠と、当該外枠の前面側に組み付けられるとともに遊技盤がセットされる中枠と、当該中枠の前面側に横開き状態で開閉可能に組み付け整合される前枠と、前記中枠の前面側において前記前枠の下部に組み付け整合されるとともに遊技機からの賞球が払出される貯留皿とを備えたパチンコ遊技機において、
前記外枠の一側縁には、球貸しシステムに利用されるカードユニット部が装着されるとともに、前記貯留皿の上面には遊技者が遊技機から貸し球を払出し受ける際に操作する球貸し操作部が設けられ、前記貯留皿には、前記カードユニット部のカード挿入口にプリペイドカードを挿入して前記球貸し操作部を操作することにより前記遊技機から遊技球が払出されるようになっており、
前記貯留皿の上面には、前記遊技機から払出される遊技球の供給口と前記遊技球を前記遊技機に取り込むための取込口との間に前記遊技球を貯留する凹状の貯留通路が形成されており、
前記遊技盤の遊技領域には、その中央に図柄組み合わせゲームを行う図柄表示装置が配設されるとともに前記図柄表示装置の下方に始動入賞口が配設され、さらに前記始動入賞口の下方であって前記遊技領域の下方に大入賞口が配設されており、前記大入賞口の左側に前記貯留皿の前記供給口が位置し、かつ前記大入賞口の右側に前記貯留皿の前記取込口が位置し、前記大入賞口の下方において前記貯留皿の前記貯留通路が左右方向に延びており、
前記図柄表示装置とは別に、賞球の未払出し個数に係る遊技関連情報を少なくとも表示する表示手段を前記球貸し操作部とともに前記貯留皿の上面に設け、かつ前記表示手段を前記取込口側に設け、前記表示手段の表示内容を遊技機表側から視認可能としたパチンコ遊技機。 - 機体の外郭をなす外枠と、当該外枠の前面側に組み付けられるとともに遊技盤がセットされる中枠と、当該中枠の前面側に横開き状態で開閉可能に組み付け整合される前枠と、前記中枠の前面側において前記前枠の下部に組み付け整合されるとともに遊技機からの賞球が払出される貯留皿とを備えたパチンコ遊技機において、
前記外枠の一側縁には、球貸しシステムに利用されるカードユニット部が装着されるとともに、前記貯留皿の上面には遊技者が遊技機から貸し球を払出し受ける際に操作する球貸し操作部が設けられ、前記貯留皿には、前記カードユニット部のカード挿入口にプリペイドカードを挿入して前記球貸し操作部を操作することにより前記遊技機から遊技球が払出されるようになっており、
前記球貸し操作部は、貸し球を払出し受ける際に操作する球貸しボタンと、前記カードユニット部のカード挿入口に挿入されたプリペイドカードを返却する際に操作する返却ボタンと、前記カードユニット部のカード挿入口に挿入されたプリペイドカードの残金を表示する残金表示部とを有し、
前記貯留皿の上面には、前記遊技機から払出される遊技球の供給口と前記遊技球を前記遊技機に取り込むための取込口との間に前記遊技球を貯留する凹状の貯留通路が形成されており、
前記遊技盤の遊技領域には、その中央に図柄組み合わせゲームを行う図柄表示装置が配設されるとともに前記図柄表示装置の下方に始動入賞口が配設され、さらに前記始動入賞口の下方であって前記遊技領域の下方に大入賞口が配設されており、前記大入賞口の左側に前記貯留皿の前記供給口が位置し、かつ前記大入賞口の右側に前記貯留皿の前記取込口が位置し、前記大入賞口の下方において前記貯留皿の前記貯留通路が左右方向に延びており、
前記図柄表示装置とは別に、賞球の未払出し個数に係る遊技関連情報を少なくとも表示する表示手段を前記残金表示部に並設した状態で前記貯留皿の上面で、かつ前記取込口側に設け、前記表示手段の表示内容を遊技機表側から視認可能としたパチンコ遊技機。
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