JP3887246B2 - 木造住宅の改修方法と該方法にて施工された壁改修構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は耐震性・断熱性に関して不十分であった旧式木造住宅の新たな改修方法及びその改修構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在建てられている新築木造住宅は、改正された建築基準法に沿って所定の耐力壁の使用や構造材の接合部の補強がなされて十分な耐震性を有すると共に、所定の断熱材が壁内に充填され断熱性に対して配慮がなされているだけでなく、窓や出入口等の開口部における気密性や壁内に張設された防湿シートにより内壁材を通して壁内に侵入しようとする生活蒸気を防止していることなど様々な点について対策が施され、保温・断熱性をはじめとする居住性の向上に力が注がれている。
【0003】
しかしながら昭和50年代以前では省エネルギーや地震を始めとする様々な問題に対して建築基準法の規制が緩く、それ以前に建てられた木造住宅には断熱性や耐震性、耐久性などが不足していた。そこで、これら旧式木造住宅に対しては従来から補強金物や筋かい或いは構造用耐力面材を用いて耐震補強する構法が提案されている。しかしながら単に補強金物や筋かい等の補強材を壁内に設置しただけでは一時的に耐震性が向上するものの、冬季に室内からの生活蒸気が壁内に侵入して壁内結露を引き起こすという点までは防止しえず、これが壁構造材を壁内から腐朽させ、住宅の耐久性を落とすに至るという点までは対策し得ていなかった。
【0004】
また、室内からの内壁材を通しての湿気の壁内への侵入を抑えても、床下湿気や天井裏の湿気が壁内に侵入し、生活湿気と同様に壁内結露を生じさせるため、前記改修によって改修直後の耐震性は向上するものの長期の耐震性・耐久性には前述の理由から疑問があった。また、前述の改修では建物の隙間や断熱について全く考慮していないため、補強材による耐震性は向上しても居住性は改修以前と変わらず、改修費用をかけた割には居住性が目に見えて改善せず、生活者にとって満足度は十分と言えなかった。
【0005】
図12、13は旧式木造住宅の外壁(1)の一部の斜視図とその断面図で、布基礎(20)の上に土台(15)が敷設されており、その上に柱部材(12)[柱部材(12)には通常の柱(12a)及び間柱(12b)を含む。]が所定間隔で立設されており、その上には胴差し(24)が設置されている。
【0006】
前記土台(15)に根太(21)が一定間隔で配設されており、その上に床材(4a)が敷設されている。従って、土台(15)と床材(4a)との間には根太(21)の太さに等しい連通間隙(8)が形成され、床下(6)の湿気がこの連通間隙(8)を通って壁内に侵入する。一方、壁面の上部にあっては、天井取り付け用の野縁(22)の下面に天井材(3a)が取り付けられて天井面(3)が形成されている。図から分かるように柱部材(12)の側面に取り付けられた野縁(22a)と胴差し(24)との間に連通間隙(7)があり、この部分から壁内に天井裏(5)の湿気が侵入する。その結果、前述のように結露による外壁構造材の腐朽が内側から進行する。(室内からの生活湿気を遮断する樹脂シートも当然なく、この面でも結露が進む構造になっていた。)
【0007】
また、外壁材(25)と内壁材(2)との間に断熱材(11)が充填されておらず空洞であったので、前述のように住宅自体の断熱性が悪く、冬は寒く夏は暑いという住環境の悪さを生活者に与えていた。それ故、この住環境の悪さを補うため、夏はクーラーを使用し、冬は暖房器具を使用しなければならず、省エネルギーの面でも非常に劣悪な条件にあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明にあっては断熱性・耐震性に欠け、しかも住み心地が悪い古い木造住宅の改修において、耐震性は勿論、断熱性も格段に向上させることができ、住み心地の良い快適な木造住宅に作り変えることができる新規な耐震改修方法とその構造を開発することを解決課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1は本発明の木造住宅の改修方法に関し、
(a)既存住宅の壁(1)の室内側内壁材(2')を取り外し、
(b)天井面(3)との突き合わせ部分或いはそれより若干下の部分及び床面(4)との突き合わせ部分或いはそれより若干上の部分にて天井裏(5)及び床下(6)との連通間隙(7)(8)を閉塞する通気閉塞用受け部材(9)(10)を壁内にそれぞれ取り付け、
(c)上下の通気閉塞用受け部材(9)(10)間にて壁内に断熱材(11)を配設し、
(d)室内側から柱部材(12)、通気閉塞用受け部材(9)(10)に室内側内壁材(2)として構造用面材(2a)を固着することを特徴とする。
【0010】
このように通気閉塞用受け部材(9)(10)を柱部材(12)の間に取り付けることで、これら受け部材(9)(10)にて天井裏(5)及び床下(6)との連通間隙(7)(8)を閉塞するので、天井裏(5)や床下(6)から連通間隙(7)(8)を通って壁内に侵入してくる湿気を遮断することができ、閉塞用壁内結露を防止して壁構造部材の腐朽を防止することができる。更に、壁内に断熱材(11)を新たに配設するので、断熱性が向上し住環境の向上を図ることができる。また、室内側内壁材(2)として構造用面材(2a)を固着することで通気閉塞用受け部材(9)(10)と協働して壁面耐力の向上による耐震性向上を図ることができる。なお、対象となる壁(1)は外壁のみならず内壁も含まれる。
【0011】
なお、断熱材(11)には防湿用のシート材(18)が予め張設されているものとそうでないものとがある。シート材(18)が予め張設されている場合は、そのシート材(18)を柱部材(12)に固定して柱部材(12)間の平面をこのシート材(18)で室内側空間と遮断することになるが、シート材(18)がない場合には、必要に応じて断熱材(11)の充填後、別途用意したシート材(18)を柱部材(12)に固定して柱部材(12)間の平面をこのシート材(18)で室内側空間と遮断することになる。
【0012】
請求項2は、請求項1の木造住宅の改修方法の更なる改良で、「請求項1の(b)工程で補強金物(14)により壁(1)を構成する柱部材(12)の柱脚部(12c)と土台(15)とを固着する」ことを特徴とするもので、補強金物(14)による柱脚部(12c)と土台(15)との固着により木造住宅の耐震性が大幅に向上する。
【0013】
請求項3は、木造住宅の改修方法における腐朽防止に関し、「請求項1または2の(b)工程で、少なくとも柱部材(12)及び土台(15)のいずれか一方に防腐処理剤を塗布する」ことを特徴とする。また、請求項4は「前記(b)工程で、壁(1)を構成する構成部材(12)(15)…の傷み具合を点検し、必要に応じて不具合を生じている構造部材を新しい構造部材(12)(15)…に取り替えた後、通気閉塞用受け部材(9)(10)や補強金物(14)の設置、あるいは防腐処理剤の塗布を行う」ことを特徴とするものでこれにより、柱部材(12)や土台(15)等の壁構造部材の腐朽を遅延させることができ、改修した木造住宅の耐久性向上を図ることができる。
【0014】
請求項5は、請求項1に記載された方法による木造住宅の壁改修構造で、「天井面(3)との突き合わせ部分あるいはその若干下の部分及び床面(4)との突き合わせ部分あるいはその若干上の部分において、天井裏(5)及び床下(6)との連通間隙(7)(8)を閉塞する通気閉塞用受け部材(9)(10)が壁(1)を構成する柱部材(12)の間に設置され、前記上下の通気閉塞用受け部材(9)(10)間にて壁内に断熱材(11)が充填されている」ことを特徴とするもので、通気閉塞用受け部材(9)(10)による壁内への湿気流入防止(結露防止)と断熱性向上が図られる。
【0015】
請求項6は、「請求項5の木造住宅の壁改修構造において、壁(1)を構成する柱部材(12)の柱脚部(12c)と土台(15)とが補強金物(14)にて固着されている」ことを特徴とするもので、旧式木造住宅の耐震性を飛躍的に向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示実施例に従って詳述する。図1〜3は本発明の実施態様1における施工手順を示すもので、図4〜6はその断面図である。図1は改修対象の木造住宅の壁部分の一部で、図1の構成の説明として図12の説明を援用する。
【0017】
天井裏(5)との連通間隙(7)を閉塞する通気閉塞用受け部材(9)の幅は、柱(12a)や間柱(12b)を含む柱部材(12)の幅に等しく、且つその長さは隣接する柱(12a)同士の間或いは柱(12a)と間柱(12b)の間又は間柱(12b)同士の間「以下、単に柱部材(12)間という」の長さに等しく、天井面(3)との突き合わせ部分に一致してあるいは若干その下の部分において、柱部材(12)間に取り付けられ、柱部材(12)間の空間を完全に閉塞するものである。取り付け方は例えば図1のX拡大図に示すように柱部材(12)に斜めから釘打ちして固定される。
【0018】
この場合、本明細書全体を通じて言えることであるが、後述するように内壁材(2)としての構造用面材(2a)の上端が通気閉塞用受け部材(9)に釘打ちできるようにすることが好ましいため、構造用面材(2a)の上端の釘打ち代が天井面(3)より下側に突出していることが望ましい。図の場合及び他の実施でも同様であるが、天井側通気閉塞用受け部材(9)の上面と天井材(3a)の下面とが一致するように配設されている。なお、建物の構造によっては天井裏(5)から冷気が壁内に流入しない場合もあり、このような場合には必ずしも柱(12a)や間柱(12b)と同じ奥行きにする必要はない。
【0019】
一方、床面(4)との連通間隙(8)を閉塞する通気閉塞用受け部材(10)は、その高さは土台(15)の上面から床面(4)の上面を越える高さになっており、且つその長さは隣接する柱部材(12)同士間の長さに等しく、必要がある場合、根太(21)が嵌り込む凹部(26)がその下面に形成されている。図4〜6の場合は根太(21)の端部が土台(15)上に釘着されているため、前記凹部(26)が形成されることになる。そして、土台(15)に釘打ちされ、柱部材(12)同士間にて通気間隙(8)を完全に閉塞する。
【0020】
図7〜8は床面側通気閉塞用受け部材(10)の他の例で、凹部(26)が形成されておらず根太(21)の上に設置される例であり、柱部材(12)の幅と床面側通気閉塞用受け部材(10)の幅が等しく且つ柱部材(12)間の長さと床面側通気閉塞用受け部材(10)の長さが等しく、柱部材(12)間の空間全体が閉塞されるようになっている。尤も、建物の構造によっては床下(6)から湿気が壁内に流入しない場合もあり、このような場合には必ずしも柱(12a)や間柱(12b)と同じ奥行きにする必要はない。
【0021】
前記通気閉塞用受け部材(9)(10)や内壁材(2)に使用される構造用耐力面材(2a)は、通常の製材その他、集成材、MDF(中密度繊維板)、合板、ディメンション・ランバー(公称厚さが2インチ以上5インチ未満、幅2インチ以上の針葉樹で、材面が寸法加工された構造用材)、LVL(単板積層材/Laminated Veneer Lumber)、PSL(Parallel Strand Lumber)など、構造用面材はダイライトMK(大建工業(株)の登録商標)や合板、火山性ガラス質複層板、OSB(Oriented Strandboard)、パーティクルボード、石膏ボード、ケイカル、板等の単体または複合材からなる。なお、新たに使用される内壁材(2)は強度に優れており、これを柱部材(12)や上下の通気閉塞用受け部材(9)(10)にその4周を釘打ちすることで壁面の耐力を大幅に向上させることができる。
【0022】
断熱材(11)はグラスウール、ロックウール等の無機質繊維系断熱材、ビーズ法ポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、押出法ポリスチレンフォーム、フェノールフォーム保温板、硬質ウレタンフォーム、吹き付け硬質ウレタンフォーム等の発泡プラスチック系断熱材、シージングボード、タタミボード、吹き込み用セルロースファイバー等の木質繊維系断熱材などからなる。断熱材(11)の中には防湿のためのシート材(18)が予め取り付けられている製品(図示せず)もある。
【0023】
シート材(18)は、室内からの湿気の壁内への侵入を防止することを目的として使用されるもので、ポリエチレンシート、アルミニウムコーティングクラフト紙などの樹脂シートや複合シートからなる。断熱材(11)にシート材(18)が予め張設されていない場合、必要に応じて別途用意したシート材(18)が使用されることになる。壁仕上げ材(19)はクロスや和紙等の壁紙やボード状壁材料からなる。
【0024】
補強金物(14)は、略L字状の金属部材、例えばビルトコーナー(株式会社カナイ製)が使用される。この補強金物(14)は、水平取付片(14a)の一辺に垂直取付片(14b)を立設し、そのコーナー部にリブ(14c)を1乃至複数個設けた略L字形の金属部材で、水平取付片(14a)及び垂直取付片(14b)に取り付け孔(14d)が複数個穿設され、端部に鍔(14e)が設けられている。
【0025】
防腐処理剤としては、最近のシックハウス等の環境問題に考慮して室内に残留しても体に外の少ない天然塗料、たとえばキシラモンファーストガード(武田薬品工業株式会社製)、ヤシ油主体、木酢液などが使用される。
【0026】
次に、本発明にかかる旧式木造住宅の壁部分の改修方法について説明する。まず、既存の壁(1)[以下、外壁を中心に説明するが、内壁の場合でもほぼ共通する。]の室内側内壁材(2')を取り外し、壁内の傷み具合を点検する。壁内の構造材(たとえば、柱部材(12)、土台(15)、筋かい、接合金物など)が傷んでいる場合、新しいものと取り替える。
【0027】
続いて、柱部材(12)や土台(15)などに防腐処理剤を塗布する。然る後、柱部材(12)の柱脚部(12c)と土台(15)との入隅部分に外壁材(25)側に沿って略L字形の補強金物(14)を配置し、水平取付片(14a)を土台(15)に、垂直取付片(14b)を柱脚部(12c)に釘打ち固定する(実施形態3の場合)。(実施形態1、2の場合は、補強金具(14)を使用することなく直接次の床側通気閉塞用受け部材(10)を取り付けることになる。)
【0028】
次ぎに、床側の通気閉塞用受け部材(10)を床材(4a)の壁側端部に接するようにして土台(15)に釘打ち固定し、土台(15)と床材(4a)との間に存在する通気閉塞用受け部材(10)を全面にわたって閉塞する。土台(15)上に根太(21)の端部が取り付けられている場合には、床側通気閉塞用受け部材(10)の下面に設けられている凹部(26)内に前記根太(21)の端部が嵌り込むようになっている(実施形態1の場合)。
【0029】
実施形態2の場合、根太(21)の上に床側通気閉塞用受け部材(10)を配設し、その端部を柱部材(12)に釘打ち固定する。この場合前述のように床側通気閉塞用受け部材(10)は柱部材(12)間の空間全面を閉塞するようになる。この場合で、補強金物(14)を使用する場合、補強金物(14)に接触しない部分あるいは補強金物(14)と干渉しないように切欠(図示せず)を設けて取り付けられる。勿論、この場合も床下(6)から湿気が壁内に侵入しないような構造となっている場合には、床側通気閉塞用受け部材(10)の大きさは柱部材(12)間の空間全体を閉塞する必要はない。ただし、いずれの場合でも内壁材(2)となる構造用面材(2a)の下端が床側通気閉塞用受け部材(10)に釘打ちされるようになっていることは好ましく、実施形態1〜3を通じて床側通気閉塞用受け部材(10)の上端は床材(4a)より上に突出しており、この突出部分が構造用面材(2a)の下端部分の釘打ち代になる。
【0030】
同様に、天井側の通気閉塞用受け部材(9)を天井面(3)との突き合わせ部分に一致する部分(=天井高、通常2,400mm前後)或いはそれよりも若干下の部分において柱部材(12)間に配設し、その端部を柱部材に斜めから釘打ち固着する。天井側通気閉塞用受け部材(9)は、前述のように柱部材(12)の幅と等しいので、柱部材(12)同士の間の間隙を全面にわたって完全に閉塞する。またこの天井側通気閉塞用受け部材(9)は前述のように天井面(3)の突き合わせ部分に一致して設置されるので、天井裏の湿気は天井側通気閉塞用受け部材(9)に遮断されて壁内に流入しない。
【0031】
前記天井側通気閉塞用受け部材(9)の取り付け位置は、内壁材(2)として使用される構造用面材(2a)の上端が釘打ちできるような位置になることが耐力向上のために好ましい。実施形態1〜3を通じて天井側通気閉塞用受け部材(9)の取り付け位置は、図の場合、天井側通気閉塞用受け部材(9)の上面が天井面(3)の下面に一致するように取り付けられている。勿論、天井側通気閉塞用受け部材(9)の下面が天井面(3)の下面より下側に突出するようにしておいてもよい。この突出部分が構造両面材(2a)の上端部分の釘打ち代となる。なお、上記天井側通気閉塞用受け部材(9)は天井裏からの通気を止めるために柱(12a)や間柱(12b)と同じ奥行きにすることが望ましいが、建物の構造によっては天井裏(5)から冷気が壁内に流入しない場合もあり、このような場合には必ずしも柱(12a)や間柱(12b)と同じ奥行きにする必要はない。
【0032】
また場合によっては壁内の中間部分に横架材(図示せず)を設けたり、面材(図示せず)を張ってもよい。面材は1枚物を使用してもよいし、分断して上下又は左右2枚使いでもよい。
【0033】
上下の通気閉塞用受け部材(9)(10)の取り付けが終了すると、上下の通気閉塞用受け部材(9)(10)の間にて柱部材(12)の間の壁内空間に断熱材(11)を挿入・配設する。そして、必要に応じて断熱材(11)の室内側の面にシート材(18)を張設し、その周辺をタッカーにて柱部材(12)の室内側面に止め付ける。
【0034】
前述のように断熱材の中には防湿のための樹脂シート材が予め取り付けられている製品(図示せず)があり、そのような場合には樹脂シート材の突出した耳部分をタッカーにて柱部材(12)の室内側面に止め付けることになる。
【0035】
断熱材(11)及びシート材(18)の施工が終了すると、構造用耐力面材(2a)で構成された内壁材(2)を柱部材(12)の室内側に配設し、その四周全周を柱(12a)や間柱(12b)及び上下の通気閉塞用受け部材(9)(10)に釘またはビスにて固定する。内壁材(2)間に隙間があった場合、コーキング材やテープで当該隙間を充填・閉塞する。続いて、内壁材(2)上に化粧材(壁紙やボード状壁材)を張設する。最後に、床や天井の取り合い部分を巾木(28)や廻縁(29)で納める。
【0036】
部屋全体をリフォームする場合は、壁を取り替えている最中に床や天井を張り替えたり、既存の天井材や床材の上から壁紙や薄物化粧ボード、床材等で抑えてもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、通気閉塞用受け部材によって天井裏及び床下との連通間隙を閉塞することができるので、壁内の結露を防止することができ、壁構造部材の腐朽を防止することができるようになる。更に、壁内に断熱材を新たに配設するので、断熱性が向上し住環境の向上を図ることができる。また、室内側内壁材として構造用面材を使用し、この四周を通気閉塞用受け部材や柱部材に固着するので壁面耐力を大幅に向上させ、耐震性向上を図ることができる。また、改修に際して補強金物を取り付けるので、旧式木造住宅の耐震性を大幅に向上させることができる。加えて、防腐処理剤の塗布や傷んでいる構造部分の取り替えなどを行うので、改修した木造住宅の耐久性向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の通気閉塞用受け部材の施工状態を示す一部切欠斜視図
【図2】図1の場合においてシート材と内壁材を張設した状態を示す一部切欠斜視図
【図3】図1の場合において壁仕上げ材を張設した状態を示す一部切欠斜視図
【図4】図1の断面図
【図5】図2の断面図
【図6】図3の断面図
【図7】本発明の実施形態2の通気閉塞用受け部材の施工状態を示す一部切欠斜視図
【図8】図7の断面図
【図9】本発明の実施形態3の通気閉塞用受け部材の施工状態を示す一部切欠斜視図
【図10】図9の断面図
【図11】本発明に使用される補強金物の斜視図
【図12】旧式住宅の外壁部分の一部切欠斜視図
【図13】図12の断面図
【符号の説明】
(1) 既存住宅の壁
(2)(2') 室内側内壁材
(2a) 構造用面材
(3) 天井面
(4) 床面
(5) 天井裏
(6) 床下
(7)(8) 連通間隙
(9)(10) 通気閉塞用受け部材

Claims (6)

  1. (a)既存住宅の壁の室内側内壁材を取り外し、
    (b)天井面との突き合わせ部分或いはそれより若干下の部分及び床面との突き合わせ部分或いはそれより若干上の部分にて天井裏及び床下との連通間隙を閉塞する通気閉塞用受け部材を壁内にそれぞれ取り付け、
    (c)上下の通気閉塞用受け部材間にて壁内に断熱材を配設し、
    (d)室内側から柱部材、通気閉塞用受け部材に室内側内壁材として構造用面材を固着することを特徴とする木造住宅の改修方法。
  2. 請求項1の木造住宅の改修方法における(b)工程で、補強金物により壁を構成する柱部材の柱脚部と土台とを固着することを特徴とする木造住宅の改修方法。
  3. 請求項1または2に記載の木造住宅の改修方法における(b)工程で、柱及び土台に防腐処理剤を塗布することを特徴とする木造住宅の改修方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の木造住宅の改修方法における(b)工程で、壁を構成する構成部材の傷み具合を点検し、必要に応じて不具合を生じている構造部材を新しい構造部材に取り替えた後、通気閉塞用受け部材や補強金物の設置、あるいは防腐処理剤の塗布を行うことを特徴とする木造住宅の改修方法。
  5. 天井面との突き合わせ部分或いはその下の部分及び床面との突き合わせ部分或いはその上の部分において、天井裏及び床下との連通間隙を閉塞する通気閉塞用受け部材が壁を構成する柱部材の間に設置され、前記上下の通気閉塞用受け部材間にて壁内に断熱材が充填されていることを特徴とする木造住宅の壁改修構造。
  6. 請求項5の木造住宅の壁改修構造において、壁を構成する柱部材の柱脚部と土台とが補強金物にて固着されていることを特徴とする木造住宅の壁改修構造。
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