JP3885291B2 - センサ取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタやファクシミリのような印字ヘッドを備えた装置の印字ヘッド近傍等に配置可能な、センサの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェットヘッドのような印字ヘッドによる記録は、印字ヘッドの極近傍でかつ用紙排出側位置に、用紙のエッジが到達したことを検出してから開始される。その検出のためには、一般に、当該位置に対向して反射型センサが設けられる。その反射型センサは、センサ基板上に突出した状態で固定された検出素子(つまり、発光素子と受光素子)を有し、発光素子から発した光の反射光量を受光素子が検知することによってセンサとしての機能を果たす。そのセンサの設置は、例えば、印字ヘッドのキャリッジ近傍の用紙排出側位置にキャリッジバーに沿って設けられるホルダに取付ることによって、なされる。
【0003】
そのセンサの受光素子に、発光素子からの光でなく、外光が照射されると、センサは、誤検知を起こし得るので、センサは、用紙の排出口等からできる限り離して取付ることが望まれる。しかし、装置の小型化から、その要請には、制約が生じ得る。そこで、センサを、搬送される用紙表面にできるだけ近づけ、外光がセンサに入り込むのを防止することが試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したように、センサの検出素子は、基板上に突出した状態なので用紙に近づけられると、その検出素子に用紙がひっかかったり、インクが付着する虞がある。そのため、センサを用紙表面に近づけて取り付けることにも、制約が生じていた。
【0005】
また、センサはネジ等を利用してホルダに取り付けられていたが、ネジ等がじゃまになって、センサを用紙表面に近づけることが物理的に制約を受ける場合もある。更に、ネジ等を利用してセンサをホルダに取り付けることは、多少なりとも手間がかかり、ドライバなど余計な道具も必要となる。センサが劣化などして、取り替える場合毎に、このような不具合が生ずる。
【0006】
本発明は、前記問題点を解決するためになされたものであり、センサ基板から突出した状態の検出素子が存在しても、そこに、用紙がひっかかったり、インクが付着せず、しかも、外光を受けないように検出素子を用紙に充分近づけることができる、センサの取付構造を提供することを第1の目的としている。
また、本発明の第2の目的は、ネジ等を使用せず、従って、取付空間の制約を受け難く、また、余計な手間や道具も利用せずに、センサを着脱できるセンサの取付構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成する請求項1の発明は、送りローラと複数の従動回転板とに挟持されて搬送される用紙に対面し、かつ、前記複数の従動回転板を保持する第1プレート部と該第1プレート部の用紙排出側で用紙から離れる方向に伸びる第2プレート部とを有するホルダに対して、センサ基板上に突出した状態で固定された検出素子を有する反射型センサを取り付けるためのセンサ取付構造において、前記第1プレート部の用紙対面と反対の面に、前記反射型センサの前記センサ基板を収納する凹所を形成すると共に、該凹所に、前記複数の従動回転板の軸線上に位置する様に、前記検出素子を収納する窓を開口させ、該窓の窓枠部分を、前記凹所に前記センサ基板を収納したときに前記検出素子の表面が該窓枠部分の用紙側表面よりも凹んだ位置となる様に形成したことを特徴とする。
【0008】
要するに、上記請求項1の発明では、上記第1プレート部の、用紙と対面しない面に凹所が設けられるとともに、その凹所に開口した窓が設けられた構成とされ、センサは、その検出部を、窓枠部分(つまり、窓の周囲)の用紙側表面から突出させない状態で、凹所に取付られる。このように、センサの検出部は、光が遮られる窓内部に位置し、そのため、外からの光を受けることが防止される。また、その検出部に用紙がひっかかったり、インクが付着することも起き難くなる。
【0009】
上記窓の開口幅のうち、用紙の前縁に沿う方向の開口幅が、大きければ大きいほど、用紙は、検出素子にひっかかる虞が生じうる。しかし、その開口幅が大きくなるほど、窓枠の用紙側表面からの検出素子の凹み量を大きくすれば、開口幅が大きくても、用紙の検出素子へのひっかかりが防止できる。また、そのようにすれば、外光も検出素子に到達し難くなる。
【0010】
上記第1の目的に加え、第2の目的も達成する好ましい態様の請求項2の発明は、搬送される用紙に対面する第1プレート部と該第1プレート部の用紙排出側で用紙から離れる方向に伸びる第2プレート部とを有するホルダに対して、センサ基板上に突出した状態で固定された検出素子を有する反射型センサを取り付けるためのセンサ取付構造において、前記第1プレート部の用紙対面と反対の面に、前記反射型センサの前記センサ基板を収納する凹所を形成すると共に、該凹所に、前記検出素子を収納する窓を開口させ、該窓の窓枠部分を、前記凹所に前記センサ基板を収納したときに前記検出素子の表面が該窓枠部分の用紙側表面よりも凹んだ位置となる様に形成したことを特徴とするセンサ取付構造であって、前記第2プレート部に、前記凹所の用紙排出側で、該凹所に収納された前記センサ基板の用紙排出側上角を押さえることができ且つ用紙搬送方向に撓み得る第1係止片を設けると共に、前記第1プレート部に、前記第1係止片によって前記用紙排出側上角を押さえられた状態の前記センサ基板の用紙侵入側の縁を係止する第2係止片を設け、前記第1係止片と前記第2係止片とによって前記センサ基板を前記凹所に固定可能とすることを特徴とする。
【0011】
この態様では、センサ基板の用紙排出側上角を第1係止片にかけ、且つセンサ基板の用紙侵入側を前記凹所からやや浮かした状態で、センサを用紙排出方向に押し込み、その方向に第1係止片を撓ませ(つまり、第1係止片と、第2係止片との空間を拡げ)、センサ基板の用紙侵入側の縁が第2係止片に係止可能な状態とする。続けて、センサ基板の用紙侵入側の浮いている縁を、凹所表面に近づける。その後、上記の押し込み力を解除すると、撓んだ第1係止片が用紙侵入側に戻ろうとする力によって、センサの用紙侵入側上角が、第2係止片に係止される。こうして、センサは、ホルダに取り付けられる。センサをホルダから取り外すには、センサ基板の用紙侵入側の縁を、用紙排出側に押せばよい。そうすると、第1係止片が用紙排出側に撓んで、センサ基板もその方向に移動して、まず、センサ基板の用紙侵入側上角が第2係止片からはずれ、その後は、容易にセンサ全体がホルダから外れる。
【0012】
この態様では、ネジ等を利用せずに、センサのホルダに対する着脱が即座に可能なので、着脱に際して、余計な時間や道具が不要である。また、そのセンサの取付にネジ等が利用されないので、取付空間の制約を受け難く、この点からも、センサを、用紙に近づけて取り付けることが可能である。同様な理由から、印字ヘッドのキャリッジにできるだけ近づけて、即ち、センサを用紙の排出口からできるだけ離して、取付けることも可能となる。
【0013】
請求項3の発明は、上記センサ取付構造において、前記第1プレート部に、前記センサのケーブルを収納するため、前記凹所に連絡するケーブル収納用の凹溝を形成すると共に、該凹溝の上部に、該凹溝内に収納された前記ケーブルの浮き上がりを防止する浮き上がり防止片を設けたことを特徴とする。
【0014】
この態様では、センサのケーブルも、凹溝に収納され、その浮き上がりが浮き上がり防止片によって防止される。従って、ホルダの取り扱い時や、ホルダが印字装置等に取り付けられている時に、ケーブルが邪魔になることはない。
更に、本発明の好ましい形態では、ホルダの表面が黒色とされる。この形態では、ホルダ表面に外からの光が当たっても、その表面に光は吸収される。従って、外光が乱反射せず、窓内に配置された検出素子に外光が達するようなことが防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について説明する。
まず、本発明に係るセンサ取付構造がいかなる装置に利用されるかを示すために、その構造を備えるセンサホルダが設置されたマルチファンクション・デバイスの一例を図面を参照しつつ説明する。なお、マルチファンクション・デバイスとは、例えば、複写機能、留守番電話機能、電話機能、ファクシミリ機能、読み取り機能、プリント機能等の多目的機能を備えた装置をいうが、必ずしもこれら機能を全て有している必要はなく、また、これら以外の機能を有していてもよい。もっとも、本発明を実施するに当たっては、マルチファンクション・デバイスに限らず、ファクシミリ専用装置等に適用しても構わない。
【0016】
図1は、上記マルチファンクション・デバイスの外観斜視図である。
図1において、マルチファンクション・デバイス1は装置本体2を有する。この装置本体2の上面には、操作パネルユニット5が配設されている。かかる操作パネルユニット5の左側後方位置には、表示装置としての液晶ディスプレイ6が配設されている。
【0017】
詳細には、操作パネルユニット5の左側には、ダイヤル入力を行うためのダイヤルボタン7が配置されている。このダイヤルボタン7は、「1」〜「0」の数値ボタンの他に、アスタリスク「*」、シャープ「#」といったボタンも含んでいる。また、操作パネルユニット5の右側には、その手前位置から後方位置に向かって、操作を停止するためのストップキー8、操作を開始するためのスタートキー9、本装置をカラーコピー機として使用するためのカラーコピー操作用キー10、本装置をカラープリンタとして使用するためのカラープリンタ操作用キー11、本装置を留守番電話機として使用するための留守番電話機能キー12が配設されている。
【0018】
また、操作パネルユニット5の中央には、ダイヤル操作を簡便化するためのワンタッチダイヤルキー13、本装置をファクシミリとして使用するためのファクシミリ操作用キー14が配設されている。利用者がこれらキー7,8,9,10,11,12,13,14を適宜操作することにより、本装置をマルチファンクション・デバイスとして機能させることができる。
【0019】
また、操作パネルユニット5の後方位置には、これから読み取られる原稿を、積層した状態でスタックする原稿スタック部15が設けられている。この原稿スタック部15の後方位置には、さらに、未記録の記録用紙Pを積層した状態でスタックする用紙送り部16が設けられている。
【0020】
また、操作パネルユニット5の手前側位置には、読み取られた原稿を積層した状態でスタックする原稿スタッカ17が設けられている。そして、この原稿スタッカ17の下方には、記録済みの用紙を積層した状態でスタックする記録済み用紙スタッカ18が設けられている。
【0021】
前記原稿スタック部15と原稿スタッカ17との間を搬送される原稿は、図2に示されるように、マルチファンクション・デバイス1の装置本体2の内部、すなわち、操作パネルユニット5の下側の案内通路19に沿って搬送されるようになっている。具体的には、操作パネルユニット5の下方には、案内通路19に沿って原稿分離用ローラ20及びこの原稿分離用ローラ20に対向当接する分離片21が配設されている。また、この原稿分離用ローラ20の下流側には、上下一対の案内ローラ22が配設されている。そして、更に、案内ローラ22の下流側には、原稿スタッカ17の手前に位置する様に、上下一対の案内ローラ23が配設されている。これらの構成により、原稿スタック部15で積層された原稿は、原稿分離用ローラ20と分離片21とによって一枚ずつ分離され、案内ローラ22,23によって、テンションを付与されながら下流側に向かって搬送される。そして、下流側に向かって搬送される原稿は、装置本体2の内部前方側に配設された読取装置24によって読み取られる。
【0022】
案内ローラ22,23の間には、読取位置25が設定されている。この読取位置25にある原稿面の情報が、光電変換素子としての読取装置24によって読み取られる。この読取装置24は、光源としてのランプL1、第1反射ミラー26、複数の反射ミラー等を含む光学系27及びCCD装置28を備えている。CCD装置28は、CCD29を実装した基板30によって構成されている。
【0023】
従って、案内通路19に沿って搬送された原稿は、ランプL1によって読取位置25で照射され、この原稿面からの反射光は、反射ミラー26、光学系27を介してCCD29に入力される。CCD29を実装した基板30を装置本体2の上方側に配置した理由は、読取装置24(CCD装置28)が上方側に配置されることになって、読み取り用の原稿の取り扱いが簡便になるからである。
【0024】
また、装置本体2内部の読取装置24の後方には、印字機構IKが配設されている。この印字機構IKは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色のインクを収納したインクカートリッジと、用紙送り部16から搬送された用紙面にカラー画像を記録するためのインクジェットヘッドIDを備えている。この印字機構IKは、いわゆるシリアル印字タイプであって、シリアル方式でカラー画像を用紙面に記録することができる。すなわち、インクジェットヘッドIDは、装置本体2の左右方向に移動しながら、用紙面上の一ライン分カラー画像を記録するとともに、一ラインのカラー画像の記録が完了すると、次の一ラインだけ搬送し、再びその一ラインのカラー画像を記録できるように構成されている。
【0025】
用紙送り部16でスタックされた未記録の記録用紙Pは、図2,図3に示す様に、用紙送りローラ41,42,43によって所定の搬送経路45に沿って一枚ずつ、記録済み用紙スタッカ18へと搬送されていく。また、印字機構IKのインクジェットヘッドIDに対面すると共にキャリッジバー46に沿って伸びる様にプラテン47が取り付けられている。このプラテン47上に設定される印字位置48に記録用紙Pが到達したとき、上述の印字機構IKのシリアル印字機能により、印字が実行される。なお、プリンタ或いは複写機として機能するときはカラーにて印字がなされ、ファクシミリ機能に伴う印字出力の際にはモノクロで印字が実行される。上記印字の実行は、正確には、用紙送りローラ43上に、用紙Pのエッジが到達した時点をセンサ(図1〜3には図示されていない)で検出し、その時点から所定のタイミングで開始される。
【0026】
上記センサは、本発明の一実施形態であるセンサ取付構造が応用されているホルダ60に取り付けられている。そのセンサが取り付けられ、マルチファンクション・デバイスに配置されているホルダ近傍の様子を図4に断面図として示す。また、そのセンサの平面図を図5に示す。
【0027】
図4に示すように、ホルダ60は、インクジェットヘッドID近傍部の用紙排出側(以下、「後方側」と称する)位置でキャリッジバー46に沿って取り付けられており、用紙Pに対面する第1プレート部分70と、その後方側に連なり、用紙Pから離れる方向に伸びる第2プレート部分71とからなる。ホルダ60の材料は、プラスチック製であり、全体が黒に着色されている。
【0028】
センサ51は、図5に示すように、略「凸」字形状のセンサ基板51Aと、その上に突出した状態で設けられた検出部51Bと、検出部51Bに電気的に接続されたケーブル51Cとからなる。
なお、図4に示したように、キャリッジバー46に沿って、間隔をあけて複数配置されている上記送りローラ43に対向・当接する位置に、周囲に歯の付いた複数の従動回転板61もホルダ60によって保持されている。そのホルダ60に、センサ51と従動回転板61とが取り付けられた状態を、上方から見た図を図6に示す。図示したように、ホルダ60の第1プレート部分70の用紙侵入側(以下、「前方側」と称する)の縁70Aに、その縁70Aに垂直に伸びる複数の切り込み70Bが設けられ、各々の切り込み70Bを挟む位置に軸受け部70Cが設けられており、従動回転板61は、切り込み部70Bに配され且つ回転軸62を軸受け部70Cに支持された状態で、ホルダ60にセットされている。センサ51は、以下に詳細に説明するセンサ51の取付構造によって取り付けられている。
【0029】
本発明に係わるセンサ51の取付構造の平面図を図7に、その構造のA1−A1,A2−A2断面図を、図8(A)、(B)に、その構造のB1−B1,B2−B2断面を図9(A)、(B)にそれぞれ示す。底面図を、図10に、背面図を図11に示し、また、上記構造を上方斜め前方側から(図8に示した矢印方向に)見た図を図12に示す。尚、図12は、当該構造の理解を容易にするためのものであって、図7ないし図11に示した構造の主要部分を概略的に記載したものである。
【0030】
例えば、図7、図9、図12に示されるように、ホルダ60の第1プレート部分70の用紙と対面しない側の面(以下、「上面」と称する)に、隣接部70Dに対して凹んだ凹所72が設けられている。その凹所72の形状は、センサ基板51Aの形状にほぼ対応している(以下、この凹所72を、「センサ収納部72」と呼ぶ)。センサ収納部72には、窓73が開口されている。ここには、図5に示したセンサ基板51Aから突出した検出素子51Bが収納される。但し、図4に示したように、窓73の周囲の用紙対面側第1プレート表面73A(つまり、窓枠の用紙対向側第1プレート表面)に対し、使用すべき検出素子51Bが、凹んだ位置にくるように、窓73及びその周囲は構成される。
【0031】
例えば、図12に示されるように、第1プレート部分70は、その前方側の縁70Aの近傍で且つその縁70Aに沿って間隔をあけて2箇所に(詳しくは、そのような箇所でしかもセンサ収納部72を挟む2箇所)に、係止片(本発明に云う第2係止片」に対応する)74を有する。その係止片74は、図8、図9に示されるように、第1プレート部分70の上面から上方に伸び、上側部分74Aのみが、後方側に曲がったかぎ状片である。この係止片74によって、前方側に配置されるべき、センサ基板51の縁51X(図5参照)が、その両サイド部分の上角において、係止されうる。
【0032】
図12に示されるように、第2プレート部分71の、センサ収納部72の後方位置には、センサ収納部72に向かって伸びる2つの平行な切り込み75、76が存在し、それらの切り込み75、76は、縁70Aに沿って伸びる切り込み77によって連結されている。従って、第2プレート部分71は、凹所であるセンサ収納部72に向かって伸び、且つ用紙搬送方向に撓み得る舌片(本発明に云う「第1の係止片」に対応する)78が存在する。舌片78下端の両側78Aは、舌片78下端の中央部78Bよりもセンサ収納部72方向に長く伸びしかも図8、9に示されるように前方側に切り欠き78Cが存在する。その舌片78の下端によって、後方に配置されるべき、センサ基板51の縁51Y(図5参照)が、両サイド部分の上角において、係止されうる。
【0033】
図7、8、12に示されるように、第1プレート部分70には、センサ収納部72に連絡して凹溝79が設けられ、その凹溝79の前方側位置に隣接して、凹溝79の前方側を部分的に覆うように、突起80A、Bが設けられている(図6も参照)。この凹溝79には、センサ51のケーブル51Cが配される。
【0034】
上記構成をした、ホルダ60のセンサ取付構造に、センサ51を次のように着脱できる。
図5に示したセンサ51のケーブル51Cを、その前方側に配置される縁部51CXを、ホルダ60の突起80にかけた状態で、凹溝79にセットし、ケーブル51Cの浮き上がりを防止した状態とする。その状態でセンサ基板51の後方側縁51Yの上角を、舌片78下端の切り欠き78Cにかける。このとき、センサ基板51Aの前方側は、未だ、センサ収納部72を構成する凹面からやや離した(浮かせた)状態としておく。
【0035】
次いで、センサ基板51Aを後方側に向けて押しつけ、舌片78、特にその両側78Aを後方側に撓ませ、その状態で、センサ基板51Aの浮いた前方側を、下方(即ち、センサ収納部72に接近する方向)に下げ、センサ基板51Aの前方側縁51Xの上角を係止片74のかぎ部分74Aにかけ得る状態とする。そして、上記の押しつけ力を解除する。すると、センサ基板51Aの前方側の上角は係止片74によって、その後方側の上角は舌片78の両側78Aによって押さえ付けられ、結果として、図6に示したように、センサ51は、センサ収納部72に保持される。なお、センサ51のホルダ60からの取り外しは、センサ基板51Aの前方側の縁51Xであって係止片74に係止されていない中央部を、後方側に押しつけつつ、その中央部分をセンサ収納部72から上方に離していくことによって、容易に達成可能である。
【0036】
センサ51を取り付けたホルダ60は、前記したように、更に、従動回転板61を取り付けて、図3、4に示したように、キャリッジ近傍に設けられる。その場合、図4に示したように、センサ51の検出素子51Bは、窓枠73の用紙対面側第1プレート表面73Aよりも凹んだ位置に存在するので、用紙排出口等からの不要な外光が当該素子に侵入しがたい。しかも、同じ理由で、検出素子51Bがホルダに保持された状態で、充分用紙に近づけても、検出素子51Bに用紙がひっかかったり、インクが付着するようなことが起き難い。
【0037】
特に、前記窓73の、用紙前縁に沿う方向の開口幅が、大きければ大きいほど(つまり、用紙前端が上側に撓んで、窓内に侵入しやすくなるほど)、窓73周囲の用紙対面側第1プレート表面73Aからの検出素子51Bの凹み量を、大きくすれば、上記開口幅が大きくなっても、用紙Pが検出素子51Bにひっかかり難い。また、外光も検出素子51Bに到達し難くなる。更に、本実施の形態では、ホルダが黒に着色されているので、外光がホルダ表面で乱反射せず、窓内の検出素子に外光が到達するようなことも防止される。
【0038】
また、ホルダ60に対するセンサ51の前記着脱法の説明から明らかなように、センサ51の取付がネジ等を利用せずに、実行可能である。従って、その着脱に余計な手間や道具が不必要であり、また、搬送用紙Pの表面にできる限り近づけて取付可能である。
なお、上記舌片の下端中央部もその両端部と同じ長さとして、その下端の全体に係止用の切り欠きを設けるなど、本発明のセンサ取付構造は、種々の変形が可能である。
【0039】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明のセンサ取付構造によれば、センサ基板から突出した状態の検出素子に、用紙がひっかかったり、インクが付着せず、しかも、外光を受けない状態で、検出素子を用紙に充分近づけることができる、
また、好ましい形態では、取付空間の制約を受け難く、しかも、余計な手間や道具も利用せずに、センサをホルダに着脱することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のセンサ取付構造が利用されたマルチファンクション・デバイスの一例の外観斜視図。
【図2】 上記マルチファンクション・デバイスの要部の側面図。
【図3】 上記マルチファンクション・デバイスの要部の断面図。
【図4】 上記マルチファンクション・デバイスにおける、インクジェットヘッドから、その下流にかけての断面図。
【図5】 センサの模式平面図。
【図6】 ホルダにセンサと回転従動板を設けた状態を示す図。
【図7】 本発明に係るセンサ取付構造の一形態の平面図。
【図8】 上記センサ取付構造の断面図。
【図9】 上記センサ取付構造の他の断面図。
【図10】 上記センサ取付構造の背面図。
【図11】 上記センサ取付構造の底面図。
【図12】 上記センサ取付構造の模式図。
【符号の説明】
1 マルチファンクション・デバイス、 2 装置本体、 5 操作パネル 6 液晶デバイス、 7 ダイヤルボタン、 8 ストップキー、
9 スタートキー、 14 ファクシミリ操作用キー、 15 原稿スタック 部、17 原稿スタッカ、 18 記録済み用紙スタッカ、
24 読取装置、 41,42,43 紙送りローラ、 45 搬送経路、
46 キャリッジバー、 48 印字位置、 49 キャリッジ、
51 センサ、 51A センサ基板、 51B 検出部、
51C ケーブル、 60 ホルダ、 61 従動回転板、
70 第1プレート、 71 第2プレート、 72 センサ収納部、
73 窓、 74 係止片、 75、76、77 切り込み、
78 舌片、 78A 舌片両側、 78B 舌片中央部、
78C 切り欠き、79 凹溝、 80 突起、
ID インクジェットヘッド、 IK 印字機構 P 用紙

Claims (4)

  1. 送りローラと複数の従動回転板とに挟持されて搬送される用紙に対面し、かつ、前記複数の従動回転板を保持する第1プレート部と該第1プレート部の用紙排出側で用紙から離れる方向に伸びる第2プレート部とを有するホルダに対して、センサ基板上に突出した状態で固定された検出素子を有する反射型センサを取り付けるためのセンサ取付構造において、
    前記第1プレート部の用紙対面と反対の面に、前記反射型センサの前記センサ基板を収納する凹所を形成すると共に、
    該凹所に、前記複数の従動回転板の軸線上に位置する様に、前記検出素子を収納する窓を開口させ、
    該窓の窓枠部分を、前記凹所に前記センサ基板を収納したときに前記検出素子の表面が該窓枠部分の用紙側表面よりも凹んだ位置となる様に形成したこと
    を特徴とするセンサ取付構造。
  2. 搬送される用紙に対面する第1プレート部と該第1プレート部の用紙排出側で用紙から離れる方向に伸びる第2プレート部とを有するホルダに対して、センサ基板上に突出した状態で固定された検出素子を有する反射型センサを取り付けるためのセンサ取付構造において、
    前記第1プレート部の用紙対面と反対の面に、前記反射型センサの前記センサ基板を収納する凹所を形成すると共に、
    該凹所に、前記検出素子を収納する窓を開口させ、
    該窓の窓枠部分を、前記凹所に前記センサ基板を収納したときに前記検出素子の表面が該窓枠部分の用紙側表面よりも凹んだ位置となる様に形成したこと
    を特徴とするセンサ取付構造であって、
    前記第2プレート部に、前記凹所の用紙排出側で、該凹所に収納された前記センサ基板の用紙排出側上角を押さえることができ且つ用紙搬送方向に撓み得る第1係止片を設けると共に、
    前記第1プレート部に、前記第1係止片によって前記用紙排出側上角を押さえられた状態の前記センサ基板の用紙侵入側の縁を係止する第2係止片を設け、
    前記第1係止片と前記第2係止片とによって前記センサ基板を前記凹所に固定可能とすること
    を特徴とするセンサ取付構造。
  3. 請求項2記載のセンサ取付構造において、
    前記第1プレート部に、前記センサのケーブルを収納するため、前記凹所に連絡するケーブル収納用の凹溝を形成すると共に、該凹溝の上部に、該凹溝内に収納された前記ケーブルの浮き上がりを防止する浮き上がり防止片を設けたことを特徴とするセンサ取付構造。
  4. 搬送される用紙に対面する第1プレート部と該第1プレート部の用紙排出側で用紙から離れる方向に伸びる第2プレート部とを有するホルダに対して、センサ基板上に突出した状態で固定された検出素子を有する反射型センサを取り付けるためのセンサ取付構造において、
    前記第1プレート部の用紙対面と反対の面に、前記反射型センサの前記センサ基板を収納する凹所を形成すると共に、
    該凹所に、前記検出素子を収納する窓を開口させ、
    該窓の窓枠部分を、前記凹所に前記センサ基板を収納したときに前記検出素子の表面が該窓枠部分の用紙側表面よりも凹んだ位置となる様に形成したこと
    を特徴とするセンサ取付構造であって、
    前記ホルダの表面が黒色であることを特徴とするセンサ取付構造。
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