JP3884863B2 - メッセージ伝達システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、簡易に文字メッセージを伝達することのできるメッセージ伝達システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、発信者からの文字や数字等のメッセージを受信者に伝達するシステムとしては、現在ポケベル等のページャシステムが主に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらページャシステムにおいては、無線にてメッセージデータが各受信者が所持する受信端末に一方的に送信されて受信されることから、無線電波が届かない場所においてはメッセージを受信することができないことから、多数の基地局を設置する必要があり、システム全体のコストが膨大なものとなり、その利用料金が高いものとなってしまうとともに、これらメッセージを受信するには、前記基地局より送出される無線電波を受信し、これを復調してメッセージデータを復号処理する必要があることから、複雑な機構を有する電子機器やこれら機器を動かす電力等が必要とされ、よって受信端末も高価となり、その大きさも小型化するには限度があるという問題があり、安価にしかも簡便に文字や数字等のメッセージを伝達できるシステムは存在しなかった。
【0004】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、安価にしかも簡便に文字や数字等のメッセージを伝達できるシステムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明のメッセージ伝達システムは、受信者に個別に割り当てられた受信者識別情報が登録され、発信者からの入力文字または数字をメッセージデータとして特定の受信者の受信者識別情報に関連付けて記憶し、受信端末から出力される受信者識別情報に基づいて、その受信者識別情報に関連付けられて登録されている前記メッセージデータをその受信端末に出力するホストコンピュータと、
このホストコンピュータにデータ通信可能に接続され、受信者の受信者識別情報の入力に基づいて、その受信者識別情報を前記ホストコンピュータに出力するとともに、その受信者識別情報に該当し、前記ホストコンピュータより出力されるメッセージデータを受信し、複数回の印字書き換えが可能とされたリライトカードにこのメッセージデータを印字する受信端末と、
から成り、
前記リライトカードが、それを所持する利用者の暗証番号を磁気または電気的に記憶可能とされ、前記受信端末には、リライトカードが挿入された際に、このリライトカードに記憶されている前記暗証番号をリライトカードより読み出す読み出し装置および暗証番号を入力する入力部とが設けられ、前記リライトカードより読み出された暗証番号と前記入力された暗証番号が一致した場合にのみ、メッセージデータが印字されるようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、ホストコンピュータに記憶されたメッセージが受信端末において、利用者が所持するリライトカードに印字され、メッセージが伝達されるようになり、リライトカードは複数回書き換え可能とされていることから、利用者は複雑な電子機器やそれらを駆動する電力を必要としない安価で簡便なリライトカードを所持するだけで、メッセージを繰り返し受け取ることができるようになる。また、リライトカードを粉失したり、盗まれたりした場合でも、所定の利用者以外の人が、そのリライトカードを利用することを防止することができる。
【0006】
本発明のメッセージ伝達システムは、前記リライトカードが、それを所持する利用者に固有の受信者識別情報を磁気または電気的に記憶可能とされ、前記受信端末には、リライトカードが挿入された際に、このリライトカードに記憶されている前記受信者識別情報をリライトカードより読み出す読み出し装置が設けられていることが好ましい。
このようにすれば、前記リライトカードを受信端末に挿入することにより、自動的に受信者識別情報が読み出されるようになるため、一々利用者が自己の受信者識別情報を入力する手間を省くことができるばかりか、受信者識別情報の入力間違えがなく、自分以外の利用者のメッセージを誤って受信してしまうこともない。
【0008】
本発明のメッセージ伝達システムは、前記リライトカードが、残金データを磁気または電気的に記憶可能とされ、前記受信端末には、リライトカードが挿入された際に、このリライトカードに記憶されている前記残金データをリライトカードより読み出す読み出し装置が設けられ、メッセージデータが印字された際に、前記残金データより所定の金額が減額され、減額された新たな残金データが、リライトカードに記憶、更新されるとともに印字されるようになっていることが好ましい。
このようにすれば、予めリライトカードに記憶された金額分のメッセージを受信できるようになり、利用料金が未回収となることを防止できるばかりか、残金データが印字されることから、残金がどの位であるかを利用者は随時確認することができるようになる。
【0009】
本発明のメッセージ伝達システムは、前記リライトカードの印字エリアに印字できないメッセージデータがある場合には、続きのメッセージが存在することが印字されるようになっていることが好ましい。
このようにすれば、リライトカードにおけるメッセージの印字エリアには限度があることから、これら印字エリアに一度に印字されない、続きのメッセージがあることを印字することにより、利用者はその続きのメッセージを再度印字させることにより、長いメッセージでも受信できるようになる。
【0010】
本発明のメッセージ伝達システムは、前記リライトカードに、印字回数が印字されるようになっていることが好ましい。
これらリライトカードは、その書き換えを繰り返し行うことにより、その印字品位が劣化することから、これら書き換えが所定回数繰り返えされた際に、交換する必要があるが、印字回数を印字することにより、これらリライトカードの交換時期を正確に判断することができるようになる。
【0011】
本発明のメッセージ伝達システムは、前記ホストコンピュータにおいて、受信端末に出力されたメッセージデータを随時消去するようになっていることが好ましい。
このようにすれば、ホストコンピュータより出力されたメッセージデータは、確実にリライトカードに印字されることから、これを消去することで、メッセージデータの記憶容量を有効に活用することができるようになる。
【0012】
本発明のメッセージ伝達システムは、前記受信端末が電話機と一体化され、電話回線を介して前記ホストコンピュータに接続されていることが好ましい。
このようにすれば、既に架設されている電話に代えて受信端末を設置することができ、新たな電話回線や専用の通信回線等を架設する必要がなく、容易に受信端末を設置してシステムを安価にて構築することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
【0014】
(実施例)
図1は、本実施例のメッセージ伝達システムの構成概要を示す図であり、図2は、本実施例におけるメッセージ伝達システムの受信端末を示す外観斜視図であり、図3は、本実施例のメッセージ伝達システムの構成を示すブロック図であり、図4は、本実施例のメッセージ伝達システムに用いたリライトカードおよびその使用状況を示す図であり、図5は本実施例のメッセージ伝達システムに用いたリライトカードの構成を示す断面図である。
【0015】
本実施例のメッセージ伝達システムは、図1に示されるようなシステム構成とされており、個々の利用者の受信者識別情報であるID番号およびインターネットアドレスが予め登録され、一般電話回線6を介して電話機3より入力される、発信者からのメッセージを文字および数字のメッセージデータとして、そのメッセージが伝達される受信者の前記ID番号に関連付けて記憶するとともに、コンピュータ通信ネットワークであるインターネットを介して各コンピュータより伝送される電子メール等のメッセージデータを、該当するインターネットアドレスのID番号に関連付けて記憶するホストコンピュータ1と、このホストコンピュータ1と電話回線7を介して接続され、リライトカード13に前記発信者からのメッセージを印字する、一般の公衆電話と一体化された受信端末4とから主に構成されている。
【0016】
この本実施例において一般の公衆電話と一体化された受信端末4は、図2にしめされるような外観を有しており、外観的には通常のプリペイドカード挿入口8およびその排出口9や、テンキー部12が設けられ、プリペイドカードが使用可能とされた公衆電話とほぼ同様とされているが、その前面に、前記の複数回書き換え印字が可能なリライトカードを挿入可能とされたリライトカード挿入口10が設けられており、このリライトカード挿入口10に連接されて、受信端末4内部には、リライトカードリーダライタ11が配置されている。
【0017】
これら本実施例のメッセージ伝達システムの構成は、図3に示されるようになっており、まず前記ホストコンピュータ1内部には、前記電話回線6に接続されたスピーチネットワーク部25と、電話回線を通じて送信される発信者からのトーン信号を受信し、所定の数字や文字等のキャラクタデータに変換するとともに、応答メッセージのデジタルデータを音声に変換して出力可能とされた変換部26とを具備する電話回線ボード24と、前記の各コンピュータ2と通信ケーブル5およびインターネットを介して接続され、データの送受信が可能とされた通信部23と、電話回線7を介して前記受信端末4と接続され、受信端末4とのデータ送受信を行う通信モデム部28と、時刻情報を出力可能とされたリアルタイムクロック(RTC)27と、予め受信者の受信者識別情報であるID番号とインターネットアドレスが記憶されているとともに、前記電話回線ボード24および通信部23より受け付けた発信者からのメッセージデータおよび各制御プログラム等を記憶するハ−ドディスク等から成る記憶装置22と、これら各部の制御や、判断処理等を実施する中央演算処理装置(CPU)21とから構成されており、このホストコンピュータ1には予めインターネットのドメイン名が付与されている。
【0018】
また、本実施例のメッセージ伝達システムを構成する前記受信端末4の構成は、前記電話回線7に接続され、通常の公衆電話機部14と、後述する通信モデム17との電話回線7との接続の切り替えを実施するスピーチネットワーク部18と、このスピーチネットワーク部18に接続され、前記通信回線7を介してホストコンピュータ1とのデータ通信を行う通信モデム17と、前記スピーチネットワーク部18に接続され、通常の公衆電話機能を有し、前記プリペイドカード挿入口8およびその排出口9や、テンキー部12を具備する公衆電話機部14と、前記メッセージを書き換え印字可能とされたリライトカード13が挿入可能とされ、その印字部29の印字および消去を実施するサーマル印字部19および、本実施例で用いたリライトカード13には、図5に示されるように前記印字部29の反対面に磁気印刷層33が設けられた構成となっており、これら磁気印刷層33から記憶されているデータを読み出し/書き込みを実施するための磁気記憶読み出し部20とを具備するリライトカードリーダライタ11と、前記通信モデム17を介して受信される各種メッセージデータや前記リライトカードリーダライタ11によりリライトカード13より読み出される各データや、後述する制御部15が実施する制御内容が記述されたプログラム等を記憶するメモリ16と、これら各部に接続され、所定のプログラムに基づいてその制御等を実施する制御部15とから成っており、通常においては一般の公衆電話として使用でき、前記リライトカード13を挿入することにより、メッセージデータを受け取ることのできる受信端末として機能するようになっている。
【0019】
また、本実施例において使用した前記リライトカード13の構成と印字および書き換えの原理について説明すると、本実施例に用いたリライトカード13は、図5に示されるような構成とされ、基材である所定厚みのポリエチレンテレフタレートフイルム(PETフィルム)30の一面に、磁気記録が可能なように磁気印刷層33が設けられ、その反対面の所定位置には、前記印字部29が設けられ、この印字部29は、前記PETフィルム30の表面にアルミ蒸着層31が形成され、その上面に所定の加熱により光の透過性が変化するサーモクロミックフィルム層32が設けられた構成とされており、このサーモクロミックフィルム層32は、所定温度である約120℃程度に加熱された部分が、図4の(1)に示されるように、その内部に間隙が形成されて透過する光が乱反射されて白くなり、その他の加熱されない部分とコントラストが形成されて印字がなされ、これら印字を消去して書き換えを実施する場合には、印字部29の前面を約90℃程度の温度に加熱することにより、図4の(2)に示されるように、前記印字された部分の間隙が元に復元されてコントラストが消失し、図4の(3)のように、再度の印字ができるようになっている。
【0020】
また、本実施例では、前記したように制御部15によりこれら印字回数が磁気データとして前記磁気印刷層33に記憶、更新されるようになっているとともに、前記印字部29の下部位置に、その印字回数が印字限度回数を分母として印字されるようになっており、利用者等が目視にても印字回数や印字可能な残回数等を確認できるようになっている。
【0021】
以下に、本実施例のメッセージ伝達システムの動作について説明する。
【0022】
まず、発信者は、受信者に伝達したいメッセージを通常の電話機3またはインターネットに接続されているコンピュータ2より入力する。
【0023】
インターネットを介しての入力の際は、電子メールを用い、前記受信者に付与されたメールアドレスに所望のメッセージを付与して送信し、このメッセージデータが前記ホストコンピュータ1に通信ケーブル5および通信部23を介して伝送され、前記記憶装置22にその受信者の前記ID番号および前記RTC27より出力されるその受信時刻データと関連付けられて記憶される。
【0024】
また、発信者が電話機3を用いてメッセージの入力を実施する場合には、まず発信者は電話機3よりホストコンピュータ1の電話番号を入力して電話をかけ、これによる呼び出し信号に基づいて、前記電話回線ボード24に設けられた前記スピーチネットワーク部25が、オフフックを行い、電話を接続する。
【0025】
この接続とともに、ホストコンピュータ1の前記CPU21は、前記記憶装置22より応答メッセージである「送信者のID番号を入力して下さい」のメッセージデータを読み出し、前記変換部26において音声に変換し、発信者に送出する。
【0026】
このメッセージを受けて、発信者は電話機3のテンキー部12より受信者のID番号を入力し、この入力に基づくトーン信号が前記変換部26により所定の数字および文字等のキャラクタデータに変換されて前記CPU21に出力される。
【0027】
この発信者によって入力され、変換されたID番号データは、そのID番号データが前記記憶装置22に予め登録されたものであるかを前記CPU21により検索され、そのID番号データに該当するID番号が登録されている場合にのみ、次のメッセージ入力ステップへ進み、これが予め登録されたものでない場合には、再度のID番号データを入力する音声メッセージを出力され、それが所定の回数(本実施例では3回)となった場合には、電話回線を切断するようになっている。
【0028】
前記において発信者によって入力されたID番号データが登録されているものである場合には、CPU21は、「送りたいメッセージを入力して、最後に#を入力して下さい」の音声メッセージを前記と同様にして発信者に送出し、このメッセージに基づき、発信者は所望のメッセージを数字または所定の文字コードをテンキー部12より入力し、最後に「#」キーを入力する。
【0029】
これらテンキー部12より入力され、トーン信号とされたメッセージは、前記変換部26において、所定の数字または文字データであるキャラクタデータに変換されてCPU21に出力され、その時刻情報と前記において入力された受信者のID番号データとに関連付けられて記憶部22に記憶される。
【0030】
この際、本実施例では前記のようにテンキー部12より入力されたトーン信号を変換部26により数字や文字データに変換しているが、これを発信者からの音声を数字や文字データに変換するようにしても良い。
【0031】
これら発信者より受け付けられ、記憶されたメッセージデータは、適宜訂正の有無を確認するために、前記記憶されたメッセージデータを音声にて再生して発信者に送出し、それで良いかどうかを確認するようにしても良く、本実施例においては、入力されたメッセージを訂正するか否かの音声メッセージを発信者に出力し、この可否の確認を実施しており、確認がなされた後に電話回線が前記スピーチネットワーク部25により切断される。
【0032】
このようにして受け付けられた発信者よりのメッセージは、随時記憶装置22に記憶されていく。
【0033】
この段階において、受信者が自分の所持するリライトカード13を前記受信端末4のリライトカード挿入口10に挿入すると、リライトカードリーダライタ11がリライトカード13の挿入を検出し、その検出を制御部15に出力する。
【0034】
この出力に基づき制御部15は、スピーチネットワーク18を切り替えて通信モデム17に電話回線7を接続させ、前記ホストコンピュータ1の通信モデム部28に電話をかけさせて接続し、データ通信可能な状態とする。
【0035】
制御部15は、前記リライトカードリーダライタ11の磁気記憶読み出し部20により、リライトカード13の磁気印刷層33に予め記憶されている受信者のID番号、暗証番号、印字回数データ並びに残金データの読み出しを実施させ、読み出されたID番号データを前記通信モデム17より出力するとともに、これらデータを一次的にメモリ16に記憶する。
【0036】
次いで受信者は、前記受信端末4のテンキー部12より、所定の暗証番号を入力する。
【0037】
この入力に基づき、前記リライトカード13より読み出された暗証番号と入力された暗証番号が前記制御部15において比較され、これが一致しない場合には、リライトカード13を排出して印字を実施しないようになっている。
【0038】
この前記においてホストコンピュータ1に出力されたID番号データは、通信モデム部28により受信されてID番号データが前記CPU21に出力される。
【0039】
CPU21は、このID番号データに関連付けられているメッセージデータが存在するか否かを検索し、それが存在する場合には、そのメッセージを全て通信モデム部28より受信端末4へ出力し、そのメッセージデータを消去する。
【0040】
これら受信端末4に出力された発信者よりのメッセージデータは、通信モデム17により受信されて制御部15に出力されるとともに、メモリ16に一次記憶される。
【0041】
これら受信され、メモリ16に記憶されたメッセージデータは、前記リライトカードリーダライタ11のサーマル印字部19により、図4の(2)に示すように、印字が所定の加熱により一度消去された後、再度前記受信時刻とともに印字されて前記リライトカード挿入口10より排出される。
【0042】
この際、前記メモリ16に記憶されている印字回数に基づき、その回数に1を加えた印字回数データが、前記リライトカード13の磁気印刷層33に記録、更新されるとともに、その更新された印字回数が図4の(3)に示されるように、印字部29の下部に印字されるようになっている。
【0043】
また、これら印字されるメッセージが、印字部29に記録できない場合や、複数のメッセージが存在して全ての印字ができない場合には、図4の(3)のように、続きのメッセージがあることが印字されるようになっており、受信者は、メッセージの内容を確認した後に、再度リライトカード13をリライトカード挿入口10に挿入することにより、前記メモリ16に記憶されている残存するメッセージが印字部29に新たに印字される。
【0044】
またこの際において、本実施例では受信端末の利用回数に応じて所定の利用料金を課金するようになっており、前記メモリ16に記憶された残金データより所定の利用料金が減額され、新たな残金データが算出されて、この新たな残金データが、全てのメッセージが印字された段階において、前記リライトカード13に記憶、更新され、その残金データが前記印字部29に印字されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これを月額一定の利用料金として課金しても良いが、本実施例のようにすれば、利用料金が未回収となることを防止できることから好ましい。
【0045】
以上、本実施例を図面に基づき説明してきたが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲での変更や追加があっても、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0046】
また、前記本実施例では、受信端末を公衆電話と一体化し、電話回線を用いて接続しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら受信端末を専用のものとし、ホストコンピュータ1と専用回線にて接続するようにしても良いが、本実施例にようにすれば、新たな電話回線や専用回線を架設する必要もなく、容易に受信端末4を設置することができるようになることから好ましい。
【0047】
また、本実施例では、受信者にメッセージが伝達された際にホストコンピュータ1のメッセージを消去しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、所定期間これらメッセージを記憶、保持するようにしても良く、更には発信者が、自分のメッセージが受信者に伝達されたか否かを確認できるようにすること等は任意とされる。
【0048】
また、本発明において、印字および消去を行う印字部29をサーモクロミックフィルム層32により実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の方法により書き換え可能な印字部としても良い。
【0049】
また、本実施例では、リライトカード13を磁気データを記憶可能としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらデータを電子的に記憶可能とされたICカードとしても良い。
【0050】
また、前記実施例では、受信者のID番号を入力するようにされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これを受信者に固有の電話番号として、この電話番号に電話をかけることにより省略するようにしても良い。
【0051】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0052】
(a)請求項1の発明によれば、ホストコンピュータに記憶されたメッセージが受信端末において、利用者が所持するリライトカードに印字され、メッセージが伝達されるようになり、リライトカードは複数回書き換え可能とされていることから、利用者は複雑な電子機器やそれらを駆動する電力を必要としない安価で簡便なリライトカードを所持するだけで、メッセージを繰り返し受け取ることができるようになる。また、リライトカードを粉失したり、盗まれたりした場合でも、所定の利用者以外の人が、そのリライトカードを利用することを防止することができる。
【0053】
(b)請求項2の発明によれば、前記リライトカードを受信端末に挿入することにより、自動的に受信者識別情報が読み出されるようになるため、一々利用者が自己の受信者識別情報を入力する手間を省くことができるばかりか、受信者識別情報の入力間違えがなく、自分以外の利用者のメッセージを誤って受信してしまうこともない。
【0055】
(c)請求項3の発明によれば、予めリライトカードに記憶された金額分のメッセージを受信できるようになり、利用料金が未回収となることを防止できるばかりか、残金データが印字されることから、残金がどの位であるかを利用者は随時確認することができるようになる。
【0056】
(d)請求項4の発明によれば、リライトカードにおけるメッセージの印字エリアには限度があることから、これら印字エリアに一度に印字されない、続きのメッセージがあることを印字することにより、利用者はその続きのメッセージを再度印字させることにより、長いメッセージでも受信できるようになる。
【0057】
(e)請求項5の発明によれば、その書き換えを繰り返し行うことにより、その印字品位が劣化することから、これら書き換えが所定回数繰り返えされた際に、交換する必要があるが、印字回数を印字することにより、これらリライトカードの交換時期を正確に判断することができるようになる。
【0058】
(f)請求項6の発明によれば、ホストコンピュータより出力されたメッセージデータは、確実にリライトカードに印字されることから、これを消去することで、メッセージデータの記憶容量を有効に活用することができるようになる。
【0059】
(g)請求項7の発明によれば、既に架設されている電話に代えて受信端末を設置することができ、新たな電話回線や専用の通信回線等を架設する必要がなく、容易に受信端末を設置してシステムを安価にて構築することができる。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるメッセージ伝達システムの構成概要を示す図である。
【図2】本発明の実施例におけるメッセージ伝達システムの受信端末を示す外観斜視図である。
【図3】本発明の実施例におけるメッセージ伝達システムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例におけるメッセージ伝達システムに用いたリライトカードおよびその使用状況を示す図である。
【図5】本発明の実施例におけるメッセージ伝達システムに用いたリライトカードの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
l ホストコンピュータ
2 コンピュータ
3 電話機
4 受信端末
5 通信ケーブル
6 電話回線
7 電話回線
8 プリペイドカード挿入口
9 排出口
10 リライトカード挿入口
11 リライトカードリーダライタ
12 テンキー部
13 リライトカード
14 公衆電話機部
15 制御部
16 メモリ
17 通信モデム
18 スピーチネットワーク部
19 サーマル印字部
20 磁気記憶読み出し部
21 中央演算処理装置(CPU)
22 記憶装置
23 通信部
24 電話回線ボード
25 スピーチネットワーク部
26 変換部
27 リアルタイムクロック(RTC)
28 通信モデム部
29 印字部
30 ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)
31 アルミ蒸着層
32 サーモクロミックフイルム層
33 磁気印刷層

Claims (7)

  1. 受信者に個別に割り当てられた受信者識別情報が登録され、発信者からの入力文字または数字をメッセージデータとして特定の受信者の受信者識別情報に関連付けて記憶し、受信端末から出力される受信者識別情報に基づいて、その受信者識別情報に関連付けられて登録されている前記メッセージデータをその受信端末に出力するホストコンピュータと、
    このホストコンピュータにデータ通信可能に接続され、受信者の受信者識別情報の入力に基づいて、その受信者識別情報を前記ホストコンピュータに出力するとともに、その受信者識別情報に該当し、前記ホストコンピュータより出力されるメッセージデータを受信し、複数回の印字書き換えが可能とされたリライトカードにこのメッセージデータを印字する受信端末と、
    から成り、
    前記リライトカードが、それを所持する利用者の暗証番号を磁気または電気的に記憶可能とされ、前記受信端末には、リライトカードが挿入された際に、このリライトカードに記憶されている前記暗証番号をリライトカードより読み出す読み出し装置および暗証番号を入力する入力部とが設けられ、前記リライトカードより読み出された暗証番号と前記入力された暗証番号が一致した場合にのみ、メッセージデータが印字されるようになっていることを特徴とするメッセージ伝達システム。
  2. 前記リライトカードが、それを所持する利用者に固有の受信者識別情報を磁気または電気的に記憶可能とされ、前記受信端末には、リライトカードが挿入された際に、このリライトカードに記憶されている前記受信者識別情報をリライトカードより読み出す読み出し装置が設けられている請求項1に記載のメッセージ伝達システム。
  3. 前記リライトカードが、残金データを磁気または電気的に記憶可能とされ、前記受信端末には、リライトカードが挿入された際に、このリライトカードに記憶されている前記残金データをリライトカードより読み出す読み出し装置が設けられ、メッセージデータが印字された際に、前記残金データより所定の金額が減額され、減額された新たな残金データが、リライトカードに記憶、更新されるとともに印字されるようになっている請求項1または2に記載のメッセージ伝達システム。
  4. 前記リライトカードの印字エリアに印字できないメッセージデータがある場合には、続きのメッセージが存在することが印字されるようになっている請求項1〜3のいずれかに記載のメッセージ伝達システム。
  5. 前記リライトカードに、印字回数が印字されるようになっている請求項1〜4のいずれかに記載のメッセージ伝達システム。
  6. 前記ホストコンピュータにおいて、受信端末に出力されたメッセージデータを随時消去するようになっている請求項1〜5のいずれかに記載のメッセージ伝達システム。
  7. 前記受信端末が電話機と一体化され、電話回線を介して前記ホストコンピュータに接続されている請求項1〜6のいずれかに記載のメッセージ伝達システム。
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