JP3884803B2 - 2次元運動生成装置 - Google Patents

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  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力軸回転を出力部材のX方向およびこれに対して直交するY方向の2次元運動に変換するようにした2次元運動生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の2次元運動生成装置としては、例えば実公平6−16365号公報(Int.Cl.G12B 5/00)に開示されたものが知られている。この従来の装置は2基の駆動モータを備え、一方の駆動モータの回転軸に設けた第1アームと、更に他の第2アームとか連結板および第1レールとを用いて平行クランク機構を構成し、該第1レールに摺動可能に2個の第1,第2スライダを設ける一方、他方の駆動モータの回転軸に第3アームを設け、この第3アームに設けた第3スライダに摺動可能に取付けた第2レールを前記第1レールに対して直角に配置する。そして、出力部材となるテーブルに前記第1,第2スライダを固定すると共に、前記第2レールを固定するようになっている。
【0003】
そして、一方の駆動モータを駆動して第1アームを回転することにより、平行クランク機構を介してテーブルに移動力を加え、このテーブルを第2レールと第3スライダにガイドさせてX方向に直線的に移動させる。一方、他方の駆動モータを駆動して第3アームを回転することにより、前記テーブルを第1レールと第1,第2スライダにガイドさせてY方向に直線的に移動させる。従って、前記2基の駆動モータをそれぞれ駆動することにより、前記テーブルをX,Yの2次元方向に直線的に移動できるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の2次元運動生成装置にあっては、駆動モータつまり駆動源を2基設ける必要がある。また、これら駆動モータの回転をテーブルの2次元方向の移動に変換するにあたって、一方の駆動モータには第1アーム,第2アーム,連結板および第1レール等の複数の部材を用いて構成される平行クランク機構を連結すると共に、該第1レールをテーブルに取付けるための第1,第2スライダを設ける必要がある。一方、他方の駆動モータでは第3アーム,第3スライダおよびテーブルに取付けられる第2レールとを設ける必要がある。
【0005】
従って、前記従来の装置では駆動源を2個必要とし、またこれら駆動源の回転からテーブルを2次元方向の移動に変換するための構成部品が著しく多くなり、かつ構成が複雑で、その分、故障の発生原因が増加し耐久性に劣ると共に、平行クランク機構の作動を伴うため、装置の高速運転を達成し難いという各種課題があった。
【0006】
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて、単一駆動源の回転運動を2次元方向の運動に変換できるようにし、かつこの変換を可能とする装置構成を簡単化し、耐久性が高くかつ高速運転が可能となる2次元運動生成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために請求項1に示す本発明の2次元運動生成装置は、回転駆動力が入力される入力軸と、スライド基面上に、X方向およびこれと直交するY方向の2次元方向に移動自在に設けられた出力部材と、前記出力部材にX方向に長く形成された第1案内溝と、前記出力部材に互いに間隔を隔ててY方向に長く形成された第2,第3案内溝と、前記第1案内溝および前記第2,第3案内溝に、それぞれ係合部材を介して揺動先端部が係合された第1,第2,第3揺動アームと、前記入力軸回転を、前記第1揺動アームの揺動運動に変換する第1揺動変換機構と、前記入力軸回転を、前記第2,第3揺動アームの互いに同期する揺動運動に変換する第2,第3揺動変換機構と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に示す本発明の2次元運動生成装置は、前記第1揺動変換機構と前記第2,第3揺動変換機構とは、入力軸に一体回転可能に設けられ、外周面に所定の幾何学的曲線からなるテーパリブをそれぞれ形成した第1,第2,第3ローラギアカムと、これら第1,第2,第3ローラギアカムのテーパリブにカムフォロアを介して係合される第1,第2,第3従節ターレットとを備えたカム機構でそれぞれ構成したことを特徴とする。
【0009】
更に、請求項3に示す本発明の2次元運動生成装置は、前記第1揺動変換機構と前記第2,第3揺動変換機構の一方とは、入力軸に一体回転可能に設けられ、外周面に所定の幾何学的曲線からなるテーパリブをそれぞれ形成した第1,第2ローラギアカムと、これら第1,第2ローラギアカムのテーパリブにカムフォロアを介して係合される第1,第2従節ターレットとを備えたカム機構でそれぞれ構成する一方、前記第2,第3揺動変換機構の他方は、前記第2,第3揺動アームそれぞれに一体回転可能に設けた第1,第2ギアを互いに噛合させたギア機構で構成したことを特徴とする。
【0010】
以上の構成になる本発明の2次元運動生成装置の作用を、以下に述べる。
【0011】
請求項1の2次元運動生成装置にあっては、入力軸の回転は第1揺動変換機構を介して第1揺動アームを揺動運動させると共に、第2,第3揺動変換機構を介して第2,第3揺動アームを揺動運動させる。
【0012】
前記第1揺動アームが揺動運動されると、揺動先端部の係合部材が第1案内溝を介して、スライド基面上で出力部材を移動させようとする。このとき、互いに間隔を隔てて形成した第2,第3案内溝に第2,第3揺動アームの係合部材がそれぞれ係合しているため、出力部材はこれら第2,第3案内溝の係合部材によってその移動方向が規制されて、当該出力部材はこれら第2,第3案内溝が長く形成されているY方向に回転することなく直線的に移動する。
【0013】
一方、前記第2,第3揺動アームが同期して揺動運動されると、それぞれの揺動先端部の係合部材が第2,第3案内溝を介して、スライド基面上で出力部材を移動させようとする。このとき、前記第2,第3揺動アームは相互に離れた位置で互いに同期して揺動されるため、かつ第1案内溝に第1揺動アームの係合部材が係合しているため、出力部材は第1案内溝の係合部材によってその移動方向が規制されて、当該出力部材は第1案内溝が長く形成されているX方向に回転することなく直線的に移動する。
【0014】
また、請求項2の2次元運動生成装置にあっては、前記第1揺動変換機構と前記第2,第3揺動変換機構とを、入力軸に一体回転可能に設けられ、外周面に所定の幾何学的曲線からなるテーパリブをそれぞれ形成した第1,第2,第3ローラギアカムと、これら第1,第2,第3ローラギアカムのテーパリブにカムフォロアを介して係合される第1,第2,第3従節ターレットとを備えたカム機構でそれぞれ構成したので、入力軸の回転によって第1,第2,第3ローラギアカムがそれぞれ回転すると、それぞれのローラギアカムのテーパリブに係合したカムフォロアは、テーパリブの幾何学的曲線に沿って各第1,第2,第3従節ターレット周りに往復移動するため、これら第1,第2,第3従節ターレットが揺動回転される。従って、各第1,第2,第3従節ターレットの回転軸に第1,第2,第3揺動アームをそれぞれ取付けることにより、従節ターレットそれぞれの揺動回転を各揺動アームに伝達することができる。
【0015】
更に、請求項3の2次元運動生成装置にあっては、前記第1揺動変換機構と前記第2,第3揺動変換機構の一方とを、入力軸に一体回転可能に設けられ、外周面に所定の幾何学的曲線からなるテーパリブをそれぞれ形成した第1,第2ローラギアカムと、これら第1,第2ローラギアカムのテーパリブにカムフォロアを介して係合される第1,第2従節ターレットとを備えたカム機構でそれぞれ構成したので、前記請求項2で述べたと同様に入力軸回転によってローラギアカムのテーパリブに係合されたカムフォロアは各第1,第2従節ターレット周りに往復移動してこれら第1,第2従節ターレットを揺動回転することができる。一方、前記第2,第3揺動変換機構の他方は、前記第2,第3揺動アームそれぞれに一体回転可能に設けた第1,第2ギアを互いに噛合させたギア機構で構成したので、第2揺動アームと第3揺動アームとの間では互いに噛合された第1ギアおよび第2ギアを介して揺動回転を伝達できるため、これら第2,第3揺動アームは互いに同期して逆方向に揺動回転される。このように、第2,第3揺動アームが逆方向に揺動回転した場合にも、それぞれを同期させておくことにより、出力部材を平行状態を保った状態でスライド基面上で上記X方向に回転することなく直線的に移動させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。図1から図8は本発明にかかる2次元運動生成装置の一実施形態を示し、図1は2次元運動生成装置の平面図、図2は2次元運動生成装置の断面平面図、図3は2次元運動生成装置の断面正面図、図4は2次元運動生成装置の断面側面図、図5から図8は2次元運動生成装置の作動状態を順を追ってそれぞれ示す平面図である。
【0017】
即ち、本実施形態の2次元運動生成装置10は、図1から図4に示すように箱型に形成されるハウジング11を備え、このハウジング11にベアリング12,12aを介して入力軸14が回転自在に取付けられると共に、該ハウジング11の上面に出力部材としての移動テーブル16が配置され、前記入力軸14の回転によって、移動テーブル16をX方向(図1中上下方向)およびこれに対して直交するY方向(図1中左右方向)へ2次元移動させるようになっている。
【0018】
前記ハウジング11の上面11aにはガイドブロック18が固定され、該ガイドブロック18の上面をスライド基面18aとして、このスライド基面18a上に前記移動テーブル16が相対移動自在に載置される。また、前記ガイドブロック18の周縁部には、移動テーブル16の上面に折り返される保持部18bが形成され、この保持部18bと前記スライド基面18aとの間に移動テーブル16の周縁部をスライド可能に挟むことにより、該移動テーブル16の離脱を防止するようになっている。
【0019】
前記移動テーブル16の図3中左端部の下面16aには、X方向に長溝となる第1案内溝20が形成されると共に、該移動テーブル16の中央部の下面および図中右端部の下面に、それぞれがY方向に長溝となる第2案内溝22および第3案内溝24が適宜間隔Lをもって形成される。
【0020】
一方、前記スライドブロック18には、前記第1,第2,第3案内溝20,22,24の形成位置に対応して開口部18c,18d,18eが形成され、これら開口部18c,18d,18eにはそれぞれに対応して第1,第2,第3揺動アーム26,28,30が配置される。このとき、第2,第3揺動アーム28,30も前記第2,第3案内溝22,24と同様に前記間隔L分だけ離隔される。前記第1,第2,第3揺動アーム26,28,30は、ハウジング11の上面11aおよび下面11bに、それぞれベアリング32,32…を介して回転自在に支持された回転軸34,36,38の上端部に、ビス40,40…を介して一体回転可能に取付けられる。
【0021】
また、前記第1,第2,第3揺動アーム26,28,30の先端部上側には、それぞれカムフォロア42,44,46が回転自在に取付けられ、これらカムフォロア42,44,46は、それぞれが対応する前記第1,第2,第3案内溝20,22,24に摺動自在に係合される。
【0022】
前記入力軸14には、前記回転軸34,36,38に対応する位置に第1,第2,第3ローラギアカム48,50,52が一体回転可能に取付けられる。これら第1,第2,第3ローラギアカム48,50,52は、外周面48a,50a,52aに所定の幾何学的曲面を成すテーパリブ54,56,58が形成される。また、前記回転軸34,36,38には、第1,第2,第3従節ターレット60,62,64がそれぞれ対応して一体回転可能に取付けられる。
【0023】
前記第1,第2,第3従節ターレット60,62,64の外側には、それぞれ一対のカムフォロア60a,60b、62a,62b、64a,64bが所定間隔を設けて取付けられ、これら対を成すカムフォロア60a,60b、62a,62b、64a,64bは、前記テーパリブ54,56,58の両側を挟み込むようにして係合される。そして、前記第1ローラギアカム48と前記第1従節ターレット60とによって第1揺動変換機構66が構成され、前記第2ローラギアカム50と前記第2従節ターレット62とによって第2揺動変換機構68が構成され、かつ、前記第3ローラギアカム52と前記第3従節ターレット64とによって第3揺動変換機構70が構成される。
【0024】
ここで、前記第2,第3ローラギアカム50,52は、それぞれに形成されたテーパリブ56,58の幾何学的形状が同一に形成され、かつ、それぞれの回転位相が同一となるように配置される。また、前記第1ローラギアカム48は、テーパリブ54が前記第2,第3ローラギアカム50,52のテーパリブ56,58とは異なる予め設定した幾何学的形状をもって形成される。
【0025】
以上の構成により本実施形態の2次元運動生成装置10にあっては、入力軸14に回転駆動力が入力されると、該入力軸14と共に第1,第2,第3ローラギアカム48,50,52が同期して回転される。すると、それぞれのローラギアカム48,50,52のテーパリブ54,56,58に係合したカムフォロア60a,60b、62a,62b、64a,64bが、テーパリブ54,56,58の幾何学的曲線に沿って入力軸14の軸心C方向に沿って往復移動されるため、第1,第2,第3従節ターレット60,62,64が揺動回転する。これら前記第1,第2,第3従節ターレット60,62,64の揺動回転は、回転軸34,36,38を介して第1,第2,第3揺動アーム26,28,30に伝達され、これら第1,第2,第3揺動アーム26,28,30を揺動回転する。
【0026】
このとき、第1ローラギアカム48のテーパリブ54は、第2,第3ローラギアカム50,52のテーパリブ56,68と異なる幾何学的形状をもって形成されているため、第1揺動アーム26と第2,第3揺動アーム28,30とは異なるタイミングで揺動回転される。一方、第2,第3ローラギアカム50,52は、それぞれに形成されたテーパリブ56,58の幾何学的形状が同一に形成され、かつそれぞれの回転位相が同一となるように配置されているため、第2,第3揺動アーム28,30は同期して同一回転角で揺動回転される。
【0027】
従って、図5の初期状態から図6に示すように前記第1揺動アーム26が反時計回りに揺動回転されると、揺動先端部のカムフォロワ42が第1案内溝20を介して、スライド基面18a上で移動テーブル16を移動させようとする。このとき、互いに距離Lを隔てて形成した第2,第3案内溝22,24に第2,第3揺動アーム28,30のカムフォロワ44,46がそれぞれ係合しているため、移動テーブル16はこれら第2,第3案内溝22,24のカムフォロワ44,46によってその移動方向が規制されて、当該移動テーブル16はこれら第2,第3案内溝22,24が長く形成されているY方向で図中右方に直線的に移動する。
【0028】
一方、前記図6の状態から図7に示すように前記第2,第3揺動アーム28,30が同期して時計回りに揺動回転されると、それぞれの揺動先端部のカムフォロワ44,46が第2,第3案内溝22,24を介して、スライド基面18a上で移動テーブル16を移動させようとする。このとき、前記第2,第3揺動アーム28,30は相互に距離L離れた位置で互いに同期して揺動されるため、かつ第1案内溝20に第1揺動アーム26のカムフォロワ42が係合しているため、移動テーブル16は第1案内溝20のカムフォロワ42によってその移動方向が規制されて、当該移動テーブル16は第1案内溝20が長く形成されているX方向で図中下方に直線的に移動する。
【0029】
そして、図7の状態から図8に示すように第1揺動アーム26が時計回りに揺動回転することにより、移動テーブル16は図6とは逆方向の、Y方向で図中左方に戻される。また、図8の状態から前記図5に示したように第2,第3揺動アーム28,30が反時計回りに揺動回転することにより、移動テーブル16は図7とは逆方向の、X方向で図中上方に戻され、初期状態に復帰される。
【0030】
従って、本実施形態の2次元運動生成装置10にあっては、単一の入力軸14の回転からスライド基面18a上における移動テーブル16のX方向およびY方向への2次元直線運動を生成することができる。そしてこのような運動を、移動テーブル16自体に形成した第1,第2,第3案内溝20,22,24に第1,第2,第3揺動アーム26,28,30のカムフォロワ42,44,46を直接係合させるというきわめて簡単な構成で得ることができる。従って、当該運動を生成するための構成部品数を削減できて、これにより2次元運動生成装置10の耐久性を著しく向上できて導入伝達トルクを増大でき、また滑らかな作動を確保することができて運動装置10の高速運転化を図ることができる。
【0031】
図9から図12は本発明の他の実施形態の2次元運動生成装置10aを示し、前記実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。図9は2次元運動生成装置の平面図、図10は2次元運動生成装置の断面平面図、図11は2次元運動生成装置の断面正面図、図12は2次元運動生成装置の断面側面図である。
【0032】
即ち、この実施形態の2次元運動生成装置10aは、前記実施形態と同様に入力軸14の回転を、第1,第2,第3揺動変換機構66,68,70を介して第1,第2,第3揺動アーム26,28,30の揺動回転に変換されるようになっている。ここで、前記第1揺動変換機構66と第2揺動変換機構68とは、前記実施形態と同様に第1,第2ローラギアカム48,50と、カムフォロア60a,60b、62a,62bを設けた第1,第2従節ターレット60,62とを備えたカム機構で構成されるが、第3揺動変換機構70は、第2揺動アーム28に一体回転可能に設けた第1ギア72と、前記第3揺動アーム30に一体回転可能に設けて前記第1ギア72に噛合させた第2ギア74とを備えたギア機構で構成してある。
【0033】
従って、この実施形態の2次元運動生成装置10aにあっては、入力軸14の回転は第1,第2ローラギアカム48,50と第1,第2従節ターレット60,62とを介して第1,第2揺動アーム26,28の揺動回転に変換される。一方、第3揺動変換機構70が第1ギア72と第2ギア74とで構成されているので、第3揺動アーム30には、互いに噛合されたこれら第1,第2ギア72,74を介して第2揺動アーム28の揺動回転が伝達される。本実施形態では第1,第2ギア72,74は揺動回転に必要な回転角を伝達できる必要最小限の大きさで扇形に形成される。
【0034】
ところで、前記第2,第3揺動アーム28,30は互いに逆方向に揺動回転されることになるが、これら第2,第3揺動アーム28,30は同期して回転されるので、移動テーブル16を平行状態を保った状態でX方向およびY方向に直線移動させることができる。
【0035】
図1から図8に示した前記実施形態にあっては、第2,第3案内溝22,24間に適宜間隔Lを設けるに、それぞれの案内溝22,24を分離して形成した場合を開示したが、これに限ることなく本実施形態に示すように両案内溝22,24を連続させて形成してもよい。
【0036】
本実施形態にあっては、カム機構とギア機構とによる複合構成により、2次元運動生成装置10を更に簡単な構造とすることができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1に示す2次元運動生成装置にあっては、入力軸回転を第1,第2,第3揺動変換機構を介して第1,第2,第3揺動アームの揺動運動に変換させ、第1揺動アームの係合部材を出力部材のX方向に長く形成した第1案内溝に係合させると共に、第2,第3揺動アームの係合部材を出力部材に互いに間隔を隔ててY方向に長く形成した第2,第3案内溝に係合させることによって、単一の入力軸の回転からスライド基面上における出力部材のX方向およびY方向への2次元直線運動を生成することができる。そしてこのような運動を、出力部材自体に形成した第1,第2,第3案内溝に第1,第2,第3揺動アームの係合部材を直接係合させるというきわめて簡単な構成で得ることができる。従って、当該運動を生成するための構成部品数を削減できて、これにより2次元運動生成装置の耐久性を著しく向上できて導入伝達トルクを増大でき、また滑らかな作動を確保することができて運動装置の高速運転化を図ることができる。
【0038】
また、本発明の請求項2に示す2次元運動生成装置にあっては、前記第1,第2,第3揺動変換機構をカム機構により簡単な構成とすることができ、またカム機構によるスムーズな動作により2次元運動生成装置の耐久性をさらに向上させることができる。
【0039】
更に、本発明の請求項3に示す2次元運動生成装置にあっては、カム機構とギア機構とによる複合構成により、2次元運動生成装置を更に簡単な機構で構成することができるという各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す2次元運動生成装置の平面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す2次元運動生成装置の断面平面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す2次元運動生成装置の断面正面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す2次元運動生成装置の断面側面図である。
【図5】本発明の一実施形態の2次元運動生成装置の初期状態を示す平面図である。
【図6】本発明の一実施形態で出力部材のY方向右方への移動状態を示す平面図である。
【図7】本発明の一実施形態で出力部材のX方向下方への移動状態を示す平面図である。
【図8】本発明の一実施形態で出力部材のY方向左方への移動状態を示す平面図である。
【図9】本発明の他の実施形態を示す2次元運動生成装置の平面図である。
【図10】本発明の他の実施形態を示す2次元運動生成装置の断面平面図である。
【図11】本発明の他の実施形態を示す2次元運動生成装置の断面正面図である。
【図12】本発明の他の実施形態を示す2次元運動生成装置の断面側面図である。
【符号の説明】
10 2次元運動生成装置
11 ハウジング
14 入力軸
16 移動テーブル
18a スライド基面
20 第1案内溝
22 第2案内溝
24 第3案内溝
26 第1揺動アーム
28 第2揺動アーム
30 第3揺動アーム
42,44,46 カムフォロア
48 第1ローラギアカム
50 第2ローラギアカム
52 第3ローラギアカム
60 第1従節ターレット
62 第2従節ターレット
64 第3従節ターレット
66 第1揺動変換機構
68 第2揺動変換機構
70 第3揺動変換機構
72 第1ギア
74 第2ギア

Claims (3)

  1. 回転駆動力が入力される入力軸と、
    スライド基面上に、X方向およびこれと直交するY方向の2次元方向に移動自在に設けられた出力部材と、
    前記出力部材にX方向に長く形成された第1案内溝と、
    前記出力部材に互いに間隔を隔ててY方向に長く形成された第2,第3案内溝と、
    前記第1案内溝および前記第2,第3案内溝に、それぞれ係合部材を介して揺動先端部が係合された第1,第2,第3揺動アームと、
    前記入力軸回転を、前記第1揺動アームの揺動運動に変換する第1揺動変換機構と、
    前記入力軸回転を、前記第2,第3揺動アームの互いに同期する揺動運動に変換する第2,第3揺動変換機構と、を備えたことを特徴とする2次元運動生成装置。
  2. 前記第1揺動変換機構と前記第2,第3揺動変換機構とは、入力軸に一体回転可能に設けられ、外周面に所定の幾何学的曲線からなるテーパリブをそれぞれ形成した第1,第2,第3ローラギアカムと、これら第1,第2,第3ローラギアカムのテーパリブにカムフォロアを介して係合される第1,第2,第3従節ターレットとを備えたカム機構でそれぞれ構成したことを特徴とする請求項1に記載の2次元運動生成装置。
  3. 前記第1揺動変換機構と前記第2,第3揺動変換機構の一方とは、入力軸に一体回転可能に設けられ、外周面に所定の幾何学的曲線からなるテーパリブをそれぞれ形成した第1,第2ローラギアカムと、これら第1,第2ローラギアカムのテーパリブにカムフォロアを介して係合される第1,第2従節ターレットとを備えたカム機構でそれぞれ構成する一方、
    前記第2,第3揺動変換機構の他方は、前記第2,第3揺動アームそれぞれに一体回転可能に設けた第1,第2ギアを互いに噛合させたギア機構で構成したことを特徴とする請求項1に記載の2次元運動生成装置。
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