JP3881988B2 - 面材の支柱への装着構造およびこれを備えたパーゴラ - Google Patents

面材の支柱への装着構造およびこれを備えたパーゴラ Download PDF

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本発明は、パーゴラ等の簡易建物において、横材を渡した2本の支柱間にトレリス等の面材を装着する面材の支柱への装着構造およびこれを備えたパーゴラに関するものである。
従来のこの種の面材の支柱への装着構造として、手摺上に立設したパーゴラに適用したものが知られている。このパーゴラでは、格子状の面材本体と、この面材本体の上辺および下辺にそれぞれ設けた上金枠および下金枠と、で面材が構成されており、この面材が、その4つの角部でそれぞれブラケット金具を介して手摺上に立設した2本の支柱間に装着されている。
特開平9−296504号公報
このような、従来の面材の支柱への装着構造では、面材を装着する前に、各ブラケット金具を支柱に精度良く取り付けておく必要があり、面材の組付けが煩雑になる問題があった。また、ブラケット金具が露出すると共に、支柱と面材の枠体との間に隙間が生じ、パーゴラの意匠性が悪化する問題があった。
本発明は、横材を渡した2本の支柱間に、面材を簡単且つ見栄え良く装着することができる面材の支柱への装着構造およびこれを備えたパーゴラを提供することを課題としている。
本発明の面材の支柱への装着構造は、横材を渡した2本の支柱間に面材を、左右やり返し形式で且つ横材との間に上部間隙を存して装着する面材の支柱への装着構造において、一方の支柱はやり返しの先挿入となる呑込み深溝を有し、他方の支柱はやり返しの後挿入となる呑込み浅溝を有し、呑込み深溝には、やり返しのための余剰寸法分、呑込み浅溝側に張り出した先付け幅寄せ部材が設けられ、先付け幅寄せ部材は、横材の位置まで差し上げてやり返し動作される面材から、下方に外れた位置に配設されていることを特徴とする。
この構成によれば、面材を横材の位置まで差し上げ、やり返しにより両支柱の呑込み深溝および呑込み浅溝間に装着した後、面材を呑込み浅溝側に寄せながらこれを落とし込んで、呑込み浅溝と先付け幅寄せ部材との間に装着する。これにより、面材を、がたつきを生ずることなく且つ面材と支柱との間に隙間を生ずることなく、予め施工した支柱間に装着することができる。
この場合、先付け幅寄せ部材には、面材に係合し面材の設置高さ位置を規制する位置規制部材が設けられていることが、好ましい。
この構成によれば、面材をデッキやテラス等のベースから幾分浮いた所望の位置に設置することができる。
これらの場合、呑込み深溝には、面材の上端部に臨み、やり返しのための余剰寸法分、呑込み浅溝側に張り出した後付け幅寄せ部材が設けられていることが、好ましい。
この構成によれば、面材の下部は、呑込み浅溝および先付け幅寄せ部材により保持され、上部は、呑込み浅溝および後付け幅寄せ部材により保持される。このため、呑込み深溝および呑込み浅溝間に、面材をがたつきなく装着することができる。
この場合、面材の上端両側部には、上方に延在する一対の支柱取付け板が設けられ、一方の支柱取付け板は、呑込み深溝内に呑み込ませた状態で後付け幅寄せ部材を介して一方の支柱に固定され、他方の支柱取付け板は、呑込み浅溝内に呑み込ませた状態で他方の支柱に固定されていることが、好ましい。
この構成によれば、装着した面材と横材との間に上部間隙から、一対の支柱取付け板を介して面材を、呑込み深溝および呑込み浅溝に呑み込ませた状態で両支柱に固定することができる。これにより、面材を両支柱間に強固に設置することができる。
これらの場合、面材は、枠体にラチスを組み込んだトレリスであることが、好ましい。
この構成によれば、トレリスを、そのデザイン性を損なうことなく、両支柱間に簡単に装着することができる。
本発明のパーゴラは、上記した面材の支柱への装着構造を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、面材を支柱に簡単に装着することができ、そのデザイン性および組立ての作業性を向上させることができる。
以上のように、本発明の面材の支柱への装着構造およびパーゴラによれば、予め横材を渡した2本の支柱間に、後から面材を簡単且つ見栄え良く装着することができ、デザイン性と組立性の良好なパーゴラを提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る面材の支柱への装着構造を適用したパーゴラについて説明する。このパーゴラは、建物の正面にガーデニング用の構造物として設置され、デッキ上において周囲にトレリスを張りめぐらすと共に、上部の前半部にトレリス屋根を、後半部(建物側)にパネル屋根を設けて、構成されている。
図1ないし図3の姿図に示すように、実施形態のパーゴラ1は、建物の外壁Wから前方に水平に延びる一対の梁材2,2と、一対の梁材2,2の前端部間に渡した桁材3と、桁材3を左右の両外端部で支持する一対の支柱4,4と、外壁Wと桁材3との前後中間において一対の梁材3,3間に掛け渡した前枠5と、により主構造体が構成されている。また、外壁Wの前面には、一対の梁材2,2間に渡すように梁掛け材6が配設されており(図4参照)、この梁掛け材6と桁材3との間には、下方から見上げたときに棚材様に見える3本に補助梁材7が掛け渡されている。一対の支柱4,4は、地表から立ち上がっており、また地表上には複数の床づか8に支持されるようにして広くデッキ9が設けられている。
デッキ9上には、一対の支柱4,4間に位置して4本の補助支柱11が設けられており、これら支柱4および補助支柱11に保持させて、パーゴラ1の正面には横並びに5枚の面材用トレリス12が組み込まれている。同様に、パーゴラ1の各側面には、一方の支柱4と3本の補助支柱11により、横並びに3枚の面材用トレリス12がそれぞれ組み込まれている。この場合、正面の中間に位置する3枚の面材用トレリス12と、両側面に位置する各3枚の面材用トレリス12とは同一幅に形成され、正面の左右両端部に位置する2枚の面材用トレリス12は、上記の面材用トレリス12より幅狭に形成されている。そして、これら面材用トレリス12は、略人間の背丈の高さに形成されており、デッキ9との間に小さな下部間隙13を存して、桁材3との間には大きな上部間隙14を存して配設されている。なお、梁材2、桁材3、支柱4、前枠5、梁掛け材6、補助梁材7および補助支柱11は、いずれもアルミニウム等の形材で構成されている。
一方、外壁W、一対の梁材2,2および桁材3で構成されるパーゴラ1の上部には、外壁Wと上記の前枠5との間に片流れのハーフ屋根パネル16が設置され、また梁掛け材6と桁材3との間には、補助梁材7に支持するようにして4枚の屋根用トレリス17が設置されている。すなわち、パーゴラ1の上部は、外壁W側半部がパネル屋根Aとなっており、桁材3側半部がトレリス屋根Bとなっている。なお、図3中の符号18は、前後縦列の複数の複数の床づか8を連結する連結バーであり、符号19は、縦樋である。
図4に示すように、桁材3は、表面を木目模様に処理したアルミニウムの形材で構成され、下板部21と、下板部21の前端から直角に上方に延びる前板部22と、下板部の後端から直角に上方に延びる後板部23と、前板部22および後板部23の上端間を斜めに連結した上板部24と、上板部24の位置から前板部22を延長した前立上げ板部25と、上板部24の後部から斜めに立ち上がった支持板部26と、で一体に形成されている。上板部24は、支持板部26の基部の段部を境界にして前側傾斜部位24aと後側傾斜部位24bと、を有している。すなわち、下板部21、前板部22、後板部23および上板部24により桁材中空部28が形成され、上板部24の前側傾斜部位24a、前立上げ板25および支持板部26により、横樋の機能を有する桁内樋部29が形成されている。
また、前立上げ板部25の上部には、内向きに直角に屈曲した掛止片部25aが形成されると共に、支持板部26の上部には、内向き直角に屈曲した厚肉の固定片部26aが形成されている。掛止片部25aと固定片部26aとは、同一水平面内に配設されており、これに取り付けられる屋根のタイプに応じて、掛止片部25aは屋根構成部材の掛止部位として使用され、固定片部26aは屋根構成部材の固定部位として使用される。
例えば、図5に示すように、桁材3に隣接する屋根別に、梁タイプ屋根および桟タイプ屋根では、掛止片部25aおよび固定片部26a間に桁カバー31が取り付けられるようになっている。桁カバー31は、掛止片部25aに掛止される前部係止部33と、前部係止部33から水平に延びる樋閉止部34と、樋閉止部34の後端から下垂した下垂部35と、で一体に形成されている。桁材3に対し桁カバー31は、前部係止部33で桁材3の掛止片部25aに掛止され、樋閉止部34で桁材3の固定片部26aにビス止めされる。また、この状態で、下垂部35は桁材3の後側傾斜部位24bと僅かな間隙を存して対峙する共に、後板部23と面一に配設される。
一方、桁材3に隣接してパネル屋根Aが設けられる場合には、後述する屋根パネルの鼻隠し71が、桁材3の固定片部26aにビス止めされる。そして、本実施形態のように、桁材3に隣接してトレリス屋根Bが設けられる場合には、上記の桁カバー31と第1回り縁37が取り付けられるようになっている。第1回り縁37は、横長中空形状の回り縁本体38と、回り縁本体38から前方に斜めに延びる固定片39とで一体に形成され、この固定片39の部分で桁材3の後側傾斜部位24bにビス止めされる(図4参照)。なお、前枠5側では、上記の第1回り縁37に代えて第2回り縁40が設けられている(図4参照)。
図6に示すように、梁材2は、内側に位置する縦長の支持中空部42と、支持中空部42の下端から外側に延長するように設けた水平片43と、水平片43の外端部から立ち上がった鉛直片44とから成る梁材本体41に、鉛直片44の外側に位置して薄手の化粧カバー45をビス止めして、構成されている。この場合、梁材本体41の前端は桁材3の外端部に突き当てられる一方、化粧カバー45の前端部は、桁材3の小口を覆うように桁材3の前面位置まで延在している。
梁材本体41は、アルミニウムの形材で一体に形成されており、支持中空部42の上面には上記の前枠5が固定されるようになっている。また、支持中空部42、水平片43および鉛直片44で囲まれた空間には、上記の桁内樋部29に連なる梁内樋部47が形成されている。そして、梁材2の外壁側端部(後端部)には、梁内樋部47を縦樋19に接続するための樋接続具48が取り付けられ、且つ梁材2の後端小口は、止水板49で水密に閉塞されている(図4参照)。
化粧カバー45は、桁材3と同様に表面を木目模様に処理したアルミニウムの形材で構成され、且つその木目模様は桁材3と統一したデザインとなっている。また、化粧カバー45は、支持中空部42を隠すように桁材3と同一の高さを有し、その前端小口には、木目模様の小口キャップ(図示省略)が装着されている。これにより、桁材3および梁材2が木目模様の統一したデザインに仕上げられ、且つ両者のコーナー部が45°接合のようにスッキリしたデザインとなっている。
図4に示すように、前枠5は、ハーフ屋根パネル16の前部を支持するものであり、ベース片51と、ベース片51の前端に立ち上がった鉛直起立片52と、ベース片51の後端寄りの位置から上記桁材3の支持板部26と同様に斜めに立ち上げた傾斜起立片53と、で一体に形成されている。また、これらベース片51、鉛直起立片52および傾斜起立片53によりで囲まれた空間には、上記の桁内樋部29と同様の枠内樋部55が形成されている。この枠内樋部55を構成するベース片51の両外端部は切り欠かれており、この切欠き部分により、雨水を上記の梁内樋部47に流下させる梁・枠間排水開口56が形成されている(図4(a)参照)。そして、傾斜起立片53の上部には、内向き直角に屈曲した厚肉の固定片部53aが形成されており、この固定片部53aに後述するハーフ屋根パネル16の鼻隠し71がビス止めされている。
梁掛け材6は、梁材2の支持中空部42と同一高さを有すると共に外壁Wに添設するように配設されており、その両端部はそれぞれ左右の梁材(支持中空部42)2の内面に、その両小口を突き当てるようにして取り付けられている。梁掛け材6は、背面の上下中間部に凸状部62を有する中空部本体61と、中空部本体61の後端から凸状部62と同寸法後方に延びる上下一対の突当て片63,63と、で一体に形成されている。
各補助梁材7は、図7に示すように、略正方形の中空断面を有し、前後の小口を桁材3と梁掛け材6に突き当てるようにして固定されている。各補助梁材7の高さは、梁材2の支持中空部42と同一の高さに形成されており(梁掛け材6も同一)、屋根用トレリス17が水平に設置できるようになっている(詳細は後述する)。
一方、図1、図4および図6に示すように、ハーフ屋根パネル16は、いずれもアルミニウムの形材で形成された前端部の鼻隠し71、外壁Wに固定された後端部の垂木掛け72および両側枠73,73を四周が枠組みして、主構造部が構成されている。鼻隠し71および垂木掛け72間には、複数(本実施形態では3本)の垂木材74が側枠73に平行に掛け渡されている。また、側枠73と垂木材74と間、および隣接する垂木材74,74間には、鼻隠し71および垂木掛け72間に渡すように短冊状のパネル(屋根葺き材)75が装着されている。なお、図1中の符号76は、母屋である。
この場合、鼻隠し71は、その下部を前枠5の傾斜起立片53の基部に突き当てた状態で、上部を前枠5の固定片部53aにビス止めされ、また垂木掛け72はコーチねじ77により外壁Wに固定されている。そして、ハーフ屋根パネル16の雨水を受けるべく、鼻隠し71の前端は前枠6の枠内樋部55の直上部に臨んでいる。同様に、各側枠73は梁材2の直上部に位置しており、強風等により側枠73から側方から滴下する雨水を梁材2の梁内樋部47で直接受け得るようになっている(図6参照)。
図1、図4および図7に示すように、各屋根用トレリス17は、多数の斜格子82を交差させたトレリス本体81と、トレリス本体81の前後を支持する第1周り縁および第2回り縁40とから成り、桁材3および前枠5間において、梁材2と補助梁材7との間および隣接する補助梁材7,7間で構成された各空間(取付け空間)に装着されている。トレリス本体81は、多数の斜格子82を回動自在に連結してものであり、全体として伸縮自在に構成され両周り縁37,40間の取付け空間の矩形形状に合わせて伸展される。すなわち、トレリス本体81は、その四辺をそれぞれ両周り縁37,40および両梁材2,2の支持中空部(或いは補助梁材7)42に支持固定されている。第1回り縁37は、上述のように一方の上側面に固定片39を有する横長中空断面を有し、この固定片39の部分で桁材3の後側傾斜部位24bに固定されている。一方、第2回り縁40は正方形の中空断面を有し、その上板の端部で梁材(支持中空部42)3或いは補助梁材7にビス止めされている。なお、各斜格子82は、木材あるいは木材のチップを樹脂で固めた合成木材等で構成されている。
一方、図8および図9に示すように、支柱4は、方形中空状の支柱本体91と、支柱本体91の側面および後面に添設した同一形状の2本の支柱アタッチメント92(図9では一方のみ図示)とで構成されている。各支柱アタッチメント92は、支柱本体91の側面中央にビス止めされる取付け板部94と、取付け板部94の両側から内向き略「L」字状に延びる一対の側板部95,95とで一体に形成されており、その内部には両側板部95,95の先端間を開口端とする横向きの呑込み深溝96が構成されている。詳細は後述するが、この呑込み深溝96には、面材用トレリス12が装着される。そして、支柱4の上端には桁材3の外端部が載置され、この状態で桁材3は支柱アタッチメント92にビス止めされている。
補助支柱11は、対向する2面にそれぞれ呑込み浅溝102を形成した略方形の中空状の補助支柱本体101と、補助支柱本体101の基部をデッキ9上に固定するための固定ベース103とで構成されている。固定ベース103は、デッキ9上に着座する方形平板状のベース部105と、ベース部105の中央に突設した方形の環状突起部106とから成り、ベース部105でデッキ9上に固定されると共に、環状突起部106に補助支柱11の下端部が嵌合固定されるようになっている。これに対し、補助支柱11の上端部は、各呑込み浅溝102の上端部に隠蔽するように設けた一対の取付け板107,107を介して、桁材3の下面にビス止めされている。
補助支柱本体101に形成した呑込み浅溝102は、上記支柱アタッチメント92の呑込み深溝96に比して浅く形成されおり、面材用トレリス12をやり返しで装着する場合には、呑込み深溝96がやり返しの先挿入となり、呑込み浅溝102がやり返しの後挿入となる(図12参照)。なお、図示では省略したが、面材用トレリス12が装着されない呑込み浅溝(パーゴラ1の両側部の最後端の補助支柱11)102には、その開口端を閉塞する閉塞キャップが装着されている。
図10および図11に示すように、各面材用トレリス12は、いずれもアルミニウムの形材で形成した上枠112、下枠113および両縦枠114,114を枠組みしたトレリス枠体111に、多数の斜格子116から成るトレリス本体(ラチス)115を装着して、構成されている。トレリス本体115は、多数の斜格子116を相互に回動自在に連結したものであり、全体として伸縮自在に構成されトレリス枠体111の矩形形状に合わせて伸展される。またこの場合も、各斜格子116は、木材あるいは木材のチップを樹脂で固めた合成木材等で構成することが、好ましい。
上枠112および下枠113はいずれも枠本体112a,113aと押し縁112b,113bとから成り、同一断面形状を有すると共に相互に上下反転した状態で配設されている。この場合、トレリス枠体111に対しトレリス本体115は、その左右を両縦枠114,114に呑み込ませ、上下をそれぞれ上枠112および下枠113により押し縁形式で装着されている。各縦枠114は、一対の押さえ片118,118と、両押さえ片118,118を連結する連結片119とから成り、連結片119を境にして、内側には略「C」字状の装着溝121が、外側に略「コ」字状の浅溝122が相互に背合わせに形成されている。そして、装着溝121には、呑み込ませるようにしてトレリス本体111の縁部が装着されている。
図11(b)に示すように、トレリス枠体111は、両縦枠114,114に対し上枠112通しおよび下枠113通しで枠組みされているが、より具体的には、各縦枠114の装着溝121側のみ切り欠かれていて、浅溝122側(連結片119)は縦通しの形式で上枠112および下枠113の小口を覆っている。そして、上枠112の小口を覆う連結片119の上端部には、浅溝122内に位置して上補強板124が固定され、この上補強板124に上段付きビス125が螺合している。同様に、下枠113の小口を覆う連結片119の下端部には、浅溝122内に位置して下補強板126が固定され、またこの下補強板16に下側に位置して、連結片119の下端部は反り気味に曲げられ且つ略山形の掛止溝127が切り欠くようにして形成されている。そして、面材用トレリス12は、補助支柱(または支柱アタッチメント92)11に対し、左右の下段付きビス125,125および左右の掛止溝127,127を介して、これらに固定されるようになっている。
このように構成された各面材用トレリス12は、一対の支柱4,4、桁材(横材)3および両梁材2,2を施工した後、上記の呑込み深溝96および呑込み浅溝102を利用して、これらに補助支柱11と共に組み付けられるようになっている。具体的には、パーゴラ1の両側部にあっては、支柱4に対し後方に向かって、面材用トレリス12、補助支柱11、面材用トレリス12、補助支柱11の順で組みつけられる。また、正面にあっては、両支柱4,4間において片側から、例えば右側の支柱4から面材用トレリス12、補助支柱11、面材用トレリス12、補助支柱11の順で組み付けてゆき、最後の面材トレリス12(12a)のみ、やり返しで左側の支柱4とその右隣の補助支柱11との間に装着される(図12参照)。
この場合、やり返しで装着された最後の面材トレリス12aは、やり返しの余剰寸法分(両溝底間距離−面材トレリスの幅)、支柱アタッチメント92の呑込み深溝96と補助支柱11の呑込み浅溝102との間にガタツキをもって且つ離脱可能に装着されてしまう。そこで、本実施形態では、以下のように最後に装着される面材トレリス12a廻りの構造を、面材トレリス12aのやり返し動作を許容しつつ、ガタツキや離脱を阻止できるようにしている。
図8および図9に示すように、この面材トレリス12aでは、各縦枠114の連結片119の上端部に、上段付きビス125を螺合した上補強板124に代えて、上枠112を越えて上方に延在する上部支持用の一対の支柱取付け板131,131が固定されている。各支柱取付け板131は、上半部が浅溝122から外側に幾分突出するように屈曲している。また、補助支柱11の呑込み浅溝102内には、下部支持用の下段付きビス132aが螺合している。
一方、支柱アタッチメント92の呑込み深溝96内には、上記の余剰寸法分、前記呑込み浅溝102側に張り出した後付け幅寄せ部材134および先付け幅寄せ部材135が、上下に配設されている。本実施形態では、面材トレリス12aを桁材3の位置まで差し上げてやり返し動作させるようにし、その際、面材トレリス12aから下方に外れた位置に、先付け幅寄せ部材134を配設するようにしている。具体的には、図8において、面材トレリス12aの高さをLとし、上記の上部間隙をS1および下部間隙をS2としたときに、先付け幅寄せ部材135の上端がデッキ9の上面からL−S1+S2以下となるようにしている。実際の先付け幅寄せ部材135は、下端をデッキ9の上面に突き当てるように設けられているため、その高さ寸法は、L−S1+S2より幾分短く形成されている。そして、先付け幅寄せ部材135は、支柱アタッチメント92と共に支柱本体91にビス止めされている。
また、先付け幅寄せ部材135は、断面「コ」字状に形成され、呑込み深溝96の開口幅より幾分狭い幅に形成されている。さらに、先付け幅寄せ部材135の表面には、略上下中間に位置して下段付きビス(位置規制部材)132bが螺合している。この下段付きビス132bは、予め施工された先付け幅寄せ部材135に対し、やり返しの後に落とし込まれる面材トレリス12aが、デッキ9との間に下部間隙13を存するようにその設置高さ位置を位置規制するものである。すなわち、面材トレリス12aの下部は、その両縦枠114,114に形成した左右の掛止溝127,127が、先付け幅寄せ部材125に螺合させた下段付きビス132bおよび補助支柱11に螺合させた下段付きビス132aに係止されるようにしている。
後付け幅寄せ部材134は、先付け幅寄せ部材135と同一の形態を有しており、その下部が面材トレリス12aの上枠112の位置に来るように配設されている。すなわち、面材トレリス12aの上部は、その両縦枠114,114にビス止めした左右の支柱取付け板131,131が、先付け幅寄せ部材135におよび補助支柱11にそれぞれ螺合している。この場合も、後付け幅寄せ部材134は、支柱アタッチメント92と共に支柱本体91にビス止めされている。なお、上部空間14および下部空間13に面する呑込み深溝96および呑込み浅溝102の上部および下部は、閉塞キャップ137が装着されている。
以上のように本実施形態によれば、上部空間14を利用し、面材トレリス12aを桁材3の位置まで差し上げてやり返し動作させるようにし、且つこの状態で面材トレリス12aから外れる位置に先付け幅寄せ部材135を設けるようにしているため、やり返し動作の後、所定の位置に落とし込んだ面材トレリス12aを、支柱4の呑込み深溝96と補助支柱11の呑込み浅溝102間に、離脱不能に且つガタツクことなく装着することができる。また、面材トレリス12aの両側端は、呑込み深溝96および呑込み浅溝102内に呑み込まれた状態で、設置されるため、面材トレリス12a廻りをスッキリしたデザインに仕上げることができる。
なお、本発明の面材の支柱への装着構造は、パーゴラにおける面材用トレリスの他、フェンスや手摺における各種の面材の装着構造にも適用可能である。
本発明の一実施形態に係るパーゴラの平面図である。 実施形態に係るパーゴラの正面図である。 実施形態に係るパーゴラの側面図である。 実施形態に係るパーゴラの拡大平面図(a)、拡大裁断側面図(b)である。 桁材を基本フレームとしてその応用形態を表したシステム図である。 梁材廻りの拡大断面図である。 梁材および補助梁材を含む屋根用トレリス廻りの拡大断面図である。 支柱および補助支柱に対する面材用トレリスの取付け説明図である。 支柱および補助支柱間に装着した面材用トレリスの各部の拡大断面図である。 面材用トレリスの正面図である。 面材用トレリスの各部の拡大側面図である。 支柱および補助支柱への面材用トレリスの取付け手順の説明図である。
符号の説明
1 パーゴラ、2 梁材、3 桁材、4 支柱、11 補助支柱、12(12a) 面材用トレリス、14 上部空間、91支柱本体、92 支柱アタッチメント、96 呑込み深溝、101 補助支柱本体、102 呑込み浅溝、111 トレリス枠体、115 トレリス本体、127 係止溝、131 支柱取付け板 132a,132b 下段付きビス、134 後付け幅寄せ部材、135 先付け幅寄せ部材

Claims (6)

  1. 横材を渡した2本の支柱間に面材を、左右やり返し形式で且つ前記横材との間に上部間隙を存して装着する面材の支柱への装着構造において、
    一方の前記支柱はやり返しの先挿入となる呑込み深溝を有し、他方の前記支柱はやり返しの後挿入となる呑込み浅溝を有し、
    前記呑込み深溝には、やり返しのための余剰寸法分、前記呑込み浅溝側に張り出した先付け幅寄せ部材が設けられ、
    前記先付け幅寄せ部材は、前記横材の位置まで差し上げてやり返し動作される前記面材から、下方に外れた位置に配設されていることを特徴とする面材の支柱への装着構造。
  2. 前記先付け幅寄せ部材には、前記面材に係合し前記面材の設置高さ位置を規制する位置規制部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の面材の支柱への装着構造。
  3. 前記呑込み深溝には、前記面材の上端部に臨み、やり返しのための余剰寸法分、前記呑込み浅溝側に張り出した後付け幅寄せ部材が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の面材の支柱への装着構造。
  4. 前記面材の上端両側部には、上方に延在する一対の支柱取付け板が設けられ、
    一方の前記支柱取付け板は、前記呑込み深溝内に呑み込ませた状態で前記後付け幅寄せ部材を介して一方の前記支柱に固定され、
    他方の前記支柱取付け板は、前記呑込み浅溝内に呑み込ませた状態で他方の前記支柱に固定されていることを特徴とする請求項3に記載の面材の支柱への装着構造。
  5. 前記面材は、枠体にラチスを組み込んだトレリスであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の面材の支柱への装着構造。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の面材の支柱への装着構造を備えたことを特徴とするパーゴラ。
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