JP3881288B2 - 5−アリールペンタノールの製造法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピラン化合物から香料あるいは医薬、農薬等の合成中間体として有用な5−アリールペンタノールの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から5−アリールペンタノールを得る方法として、パラジウム等の金属触媒および無機プロトン酸や酸性珪藻土といった酸性物質を用いた2−フェニル−4−メチレンピランの水素化分解反応による5−アリール−3−メチルペンタノールを製造する方法(スイス特許第655932号)、パラジウム触媒存在下、過塩素酸を含む酢酸中で2−フェニルテトラヒドロピランの水素化分解反応により5−フェニルペンタノールを製造する方法(J.Am.Chem.Soc.,70,1490〜1492(1948))が知られている。
【0003】
一方、酸性物質を使用しないと水素化分解反応の速度が著しく遅くなるため、酸性物質の不在下でのピラン化合物の水素化分解反応による5−アリールペンタノールの効率的な製造法に関する先行技術は知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、酸性物質を使用する方法では副生物が多く、必ずしも5−アリールペンタノールの収率は高くなく、酸性物質の使用により製造設備の腐食の問題があり、廃棄物が増加することから環境への負荷が大きく工業的には好ましくない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、周期律表VIII族貴金属から選ばれる2種以上の元素の担持触媒存在下及び/又は酸性タイプのパラジウム担持触媒存在下に水素化分解反応を行うことにより、特別の耐腐食性設備を使用せずに、副生物の生成を抑制し、高収率で工業的に満足できる方法で目的物を得る方法を見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は一般式(1)
【0006】
【化3】
【0007】
(式中、R1は1個又は2個以上のアルキル基又はアルコキシ基で置換されていてもよい総炭素数6〜12のアリール基を示し、R2は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基若しくはアルケニル基、又は炭素数1〜6のアルキリデン基若しくはアルケニリデン基を示し、R3は水素原子、又は炭素数1〜6のアルキル基若しくはアルケニル基を示し、点線の結合のうち一つは二重結合を示す。)で表されるピラン化合物の水素化分解を、周期律表VIII族貴金属であるパラジウム、白金及びロジウムから選ばれる2種以上の元素の担持触媒並びに酸性タイプのパラジウム担持触媒から選ばれる1種以上の触媒の存在下で行う、一般式(2)
【0008】
【化4】
【0009】
(式中、R1及びR3は前記と同じ基を示し、R4は、R2が1価の基である場合はR2を示し、R2が2価の基である場合はR2Hを示し、R2は前記と同じ基を示す)で表される5−アリールペンタノールの製造法である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる式(1)で表されるピラン化合物において、R1は、好ましくは炭素数1〜6のアルキル基又はアルコキシ基で置換されていてもよい総炭素数6〜12のアリール基を示す。該アリール基としては、フェニル基、ナフチル基が挙げられるが、フェニル基が好ましい。R1として特に好ましくは、フェニル基、又はo−,m−若しくはp−トリル基であり、最も好ましくはフェニル基である。R2は、好ましくは水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基若しくはアルキリデン基を示し、更に好ましくは水素原子、メチル基又はメチレン基、特に好ましくは水素原子又はメチル基である。R3は、好ましくは水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を示し、特に好ましくは水素原子又はメチル基である。好ましいピラン化合物としては、6−フェニル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン、6−フェニル−2,4−ジメチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン、6−p−トリル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン等が挙げられる。
【0011】
本発明に用いられる周期律表VIII族貴金属から選ばれる2種以上の元素の担持触媒において、周期律表VIII族貴金属としてはパラジウム、白金、ロジウムが挙げられる。また、担体としては炭素、アルミナ、シリカゲル、硫酸バリウム、ゼオライト、炭酸カルシウムが挙げられる。かかる担持触媒は、一つの担体に2種以上の貴金属元素を担持しても、1種の貴金属元素を担持したものを2種以上混合して使用しても良い。担持触媒における貴金属元素の担持率はそれぞれの元素については0.1〜10重量%が好ましく、2種以上の元素の合計としては1〜20重量%が好ましい。これらの触媒は公知の方法、例えば含浸担持法(「触媒調製化学」尾崎萃編集、講談社発行)によって担体に金属を含浸させ、これを高温で水素還元する方法で得られるが、市販のものをそのまま使用しても良い。市販品としては、例えばエヌ・イー ケムキャット社製のパラジウム−白金カーボン粉末やパラジウムカーボン粉末、白金カーボン粉末等が入手できる。
【0012】
本発明に用いられる酸性タイプのパラジウム担持触媒とは、パラジウムを炭素、アルミナ、シリカゲル、硫酸バリウム、ゼオライト、炭酸カルシウムより選ばれた少なくとも一種の担体に担持した固体パラジウム触媒であって、水に分散させたときの水のpHが7未満のもの、好ましくは2〜6のもの、特に好ましくは3〜5.5のものであり、例えば触媒4gを純水30gに5分間分散させたときの水のpHが7未満のもの、好ましくは2〜6になるもの、特に好ましくは3〜5.5になるものである。pHが7以上になると5−アリールペンタノールの生成速度が著しく低下する。担持触媒におけるパラジウムの担持率は0.5〜10重量%、特に2〜10重量%が好ましい。かかる触媒は公知の方法、例えば含浸担持法(「触媒調製化学」尾崎萃編集、講談社発行)によって担体に金属を含浸させ、これを高温で水素還元する方法で得られるが、市販のものをそのまま使用しても良い。市販品としては、例えばエヌ・イー ケムキャット社製のパラジウムカーボン粉末の中から上記pHの範囲に入るものを選んで入手できる。
【0013】
担持触媒の使用量は担持率にもよるが、少ないと反応速度が遅く、また逆に多いと炭化水素や5−アリールペンタノールのベンゼン環が水素化された過剰反応物といった副生物が多く生成する上に経済的ではないので、ピラン化合物に対して通常0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜5重量%用いられる。特に、周期律表VIII族貴金属から選ばれる2種以上の元素の担持触媒を使用する場合は0.01〜2重量%、好ましくは0.05〜1重量%用いられる。また、酸性タイプのパラジウム担持触媒を使用する場合は、通常0.1〜5重量%、好ましくは0.3〜2重量%用いられる。いずれの担持触媒も再使用することもできる。
【0014】
本発明における反応は、溶媒を用いて行うこともできる。溶媒としては、アルコール系溶媒が好ましく、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール等が挙げられる。これらの溶媒は単独でもよいが、2種以上の混合物でもよい。
溶媒の使用量が多いと5−アリールペンタノールの生産性が低下する上に経済的ではないので、溶媒の使用量はピラン化合物に対して60重量%以下が好ましい。しかし、強いて溶媒を使用しなくてよい。
【0015】
反応温度は一定温度でも行うことができるが、副生物の生成を抑制し、5−アリールペンタノールの生成速度を向上させるため、反応前半は比較的低温で行い、反応後半において反応前半より反応温度を上昇させる方が好ましい。
本発明で反応後半としては原料のピラン化合物の転化率が約60〜95%、特に約80〜90%になった時点以降が好ましく、時間的には反応温度等によって異なるが、反応開始後、通常約1〜4時間を経過した以降である。反応後半において反応前半より反応温度を上昇させる。反応温度上昇速度は、3〜20℃/分が好ましい。
【0016】
ピラン化合物の水素化分解反応は反応温度に関しては約30〜300℃、好ましくは約40〜200℃で行われる。原料であるピラン化合物を充分反応させ、副生物の生成を抑制するためには、反応前半において、約40〜100℃、好ましくは50〜80℃で行うのがよい。その後、5−アリールペンタノールの生成速度を向上させるために反応後半において、反応前半の温度よりも約30〜260℃だけ上昇させるのがよい。生成した5−アリールペンタノールがさらに過剰反応するのを抑制するためには、反応前半の温度よりも約30〜160℃、更に好ましくは約40〜130℃だけ上昇させるのが良い。また、反応後半における反応温度は約120〜180℃が好ましい。
【0017】
反応時の水素圧力は、あまり小さいと5−アリールペンタノールの生成速度が充分でなくなるので、0.2〜10MPaG、好ましくは0.5〜5MPaGである。
【0018】
【発明の効果】
本発明によると、炭化水素の生成を抑制しつつ、製造設備の腐食の問題がなく、高い収率で5−アリールペンタノールを製造することができる。
【0019】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1
SUS304製オートクレーブに6−フェニル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン110gと2−プロパノール44gおよび4.5%Pd−0.5%Ptカーボン粉末含水品(エヌ・イー ケムキャット社製)0.55gを仕込んだ。水素で2MPaGに加圧した後、温度80℃で7時間反応させた。反応終了後、反応混合物から触媒を濾過した後、ガスクロマトグラフィーで分析した結果、5−フェニル−3−メチルペンタノールの収率は83.1%であった。また、炭化水素が3.6%、過剰反応物が0.8%含まれていた。
【0020】
実施例2
SUS304製オートクレーブに6−フェニル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン110gと2−プロパノール44g、5%Pdカーボン粉末含水品(酸性タイプ触媒、pH3.9、エヌ・イー ケムキャット社製)0.50g、5%Rhカーボン粉末含水品(エヌ・イー ケムキャット社製)0.06gを仕込んだ。水素で2MPaGに加圧した後、温度80℃で7時間反応させた。反応終了後、反応混合物から触媒を濾過した後、ガスクロマトグラフィーで分析した結果、5−フェニル−3−メチルペンタノールの収率は80.7%であった。また、炭化水素が1.4%、過剰反応物が0.5%含まれていた。
【0021】
実施例3
SUS304製オートクレーブに6−フェニル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン110gと2−プロパノール44gおよび4.5%Pd−0.5%Ptカーボン粉末含水品(エヌ・イー ケムキャット社製)0.22gを仕込んだ。水素で2MPaGに加圧した後、温度60℃で2時間反応させた。6−フェニル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピランの転化率が88%であることがガスクロマトグラフィーで確認された。その後、温度を19分間で150℃まで昇温し、さらに5時間反応させた。反応終了後、反応混合物から触媒を濾過した後、ガスクロマトグラフィーで分析した結果、5−フェニル−3−メチルペンタノールの収率は93.4%であった。また、炭化水素が1.3%、過剰反応物が2.1%含まれていた。
【0022】
実施例4
SUS304製オートクレーブに6−フェニル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン、2−フェニル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン及び2−フェニル−4−メチレンテトラヒドロ−2H−ピランの混合物(組成比53:46:1)110gと2−プロパノール44gおよび4.5%Pd−0.5%Ptカーボン粉末含水品(エヌ・イー ケムキャット社製)0.22gを仕込んだ。水素で2MPaGに加圧した後、温度60℃で2時間反応させた。原料ピラン化合物の転化率が88%であることがガスクロマトグラフィーで確認された。その後、温度を19分間で150℃まで昇温し、さらに5時間反応させた。反応終了後、反応混合物から触媒を濾過した後、ガスクロマトグラフィーで分析した結果、5−フェニル−3−メチルペンタノールの収率は93.0%であった。また、炭化水素が1.8%、過剰反応物が2.1%含まれていた。
【0023】
実施例5
SUS304製オートクレーブに6−フェニル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン150gと4.5%Pd−0.5%Ptカーボン粉末含水品(エヌ・イー ケムキャット社製)0.30gを仕込んだ。水素で2MPaGに加圧した後、温度60℃で2時間反応させた。6−フェニル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピランの転化率が84%であることがガスクロマトグラフィーで確認された。その後、温度を18分間で150℃まで昇温し、さらに5時間反応させた。反応終了後、反応混合物から触媒を濾過した後、ガスクロマトグラフィーで分析した結果、5−フェニル−3−メチルペンタノールの収率は89.8%であった。また、炭化水素が0.7%、過剰反応物が1.9%含まれていた。
【0024】
実施例6
SUS304製オートクレーブに6−フェニル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン100gと2−プロパノール50gおよび5%Pdカーボン粉末含水品(酸性タイプ触媒、pH3.9、エヌ・イー ケムキャット社製)1.0gを仕込んだ。水素で2MPaGに加圧した後、温度150℃で8時間反応させた。反応終了後、反応混合物から触媒を濾過した後、ガスクロマトグラフィーで分析した結果、5−フェニル−3−メチルペンタノールの収率は87.6%であった。また、炭化水素が4.1%、過剰反応物が6.4%含まれていた。
【0025】
実施例7
SUS304製オートクレーブに6−フェニル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン110gと2−プロパノール44gおよび5%Pdカーボン粉末含水品(酸性タイプ触媒、pH4.1、エヌ・イー ケムキャット社製)1.1gを仕込んだ。水素で2MPaGに加圧した後、温度80℃で1時間反応させた。6−フェニル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピランの転化率が97%であることがガスクロマトグラフィーで確認された。その後、温度を14分間で150℃まで昇温し、さらに3時間反応させた。反応終了後、反応混合物から触媒を濾過した後、ガスクロマトグラフィーで分析した結果、5−フェニル−3−メチルペンタノールの収率は92.0%であった。また、炭化水素が1.9%、過剰反応物が4.1%含まれていた。
【0026】
実施例8
SUS304製オートクレーブに6−フェニル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン100gと2−プロパノール50gおよび5%Pdカーボン粉末含水品(酸性タイプ触媒、pH3.9、エヌ・イー ケムキャット社製)1.0gを仕込んだ。水素で2MPaGに加圧した後、温度60℃で2時間反応させた。6−フェニル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピランの転化率が89%であることがガスクロマトグラフィーで確認された。その後、温度を20分間で150℃まで昇温し、さらに3時間反応させた。反応終了後、反応混合物から触媒を濾過した後、ガスクロマトグラフィーで分析した結果、5−フェニル−3−メチルペンタノールの収率は93.1%であった。また、炭化水素が0.8%、過剰反応物が3.8%含まれていた。
【0027】
比較例1
SUS304製オートクレーブに6−フェニル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン110gと2−プロパノール44gおよび5%Pdカーボン粉末含水品(pH8.6、エヌ・イー ケムキャット社製)0.22gを仕込んだ。水素で2MPaGに加圧した後、温度60℃で2時間反応させた。6−フェニル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピランの転化率が83%であることがガスクロマトグラフィーで確認された。その後、温度を20分間で150℃まで昇温し、さらに5時間反応させた。反応終了後、反応混合物から触媒を濾過した後、ガスクロマトグラフィーで分析した結果、5−フェニル−3−メチルペンタノールの収率は3.5%であった。また、炭化水素が0.5%、過剰反応物が0.1%含まれていた。
【0028】
比較例2
SUS304製オートクレーブに6−フェニル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン100gと2−プロパノール50gおよび5%Pdカーボン粉末含水品(pH8.6、エヌ・イー ケムキャット社製)1.0gを仕込んだ。水素で2MPaGに加圧した後、温度80℃で2時間反応させた。その後、温度を180℃まで昇温し、さらに6時間反応させた。反応終了後、反応混合物から触媒を濾過した後、ガスクロマトグラフィーで分析した結果、5−フェニル−3−メチルペンタノールの収率は21.7%であった。また、炭化水素が1.8%、過剰反応物が1.5%含まれていた。
【0029】
比較例3
SUS304製オートクレーブに6−フェニル−4−メチル−5,6−ジヒドロ−2H−ピラン100g、2−プロパノール50g、5%Pdカーボン粉末含水品(pH8.6、エヌ・イー ケムキャット社製)1.0gおよび酢酸を12.0g仕込んだ。水素で2MPaGに加圧した後、温度80℃で1時間反応させた。その後、温度を150℃まで昇温し、さらに3時間反応させた。反応終了後、反応混合物から触媒を濾過した後、ガスクロマトグラフィーで分析した結果、5−フェニル−3−メチルペンタノールの収率は80.4%であった。また、炭化水素が10.7%、過剰反応物が6.5%含まれていた。なお、SUS製オートクレーブの内壁には腐食と思われる黒色の斑点が見られた。

Claims (6)

  1. 一般式(1)
    (式中、R1は1個又は2個以上のアルキル基又はアルコキシ基で置換されていてもよい総炭素数6〜12のアリール基を示し、R2は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基若しくはアルケニル基、又は炭素数1〜6のアルキリデン基若しくはアルケニリデン基を示し、R3は水素原子、又は炭素数1〜6のアルキル基若しくはアルケニル基を示し、点線の結合のうち一つは二重結合を示す。)で表されるピラン化合物の水素化分解反応を、周期律表VIII族貴金属であるパラジウム、白金及びロジウムから選ばれる2種以上の元素の担持触媒並びに酸性タイプのパラジウム担持触媒から選ばれる1種以上の触媒の存在下で行う、一般式(2)
    (式中、R1及びR3は前記と同じ基を示し、R4は、前記R2が1価の基である場合はR2を示し、R2が2価の基である場合はR2Hを示し、R2は前記と同じ基を示す)で表される5−アリールペンタノールの製造法。
  2. 反応後半において、反応温度を反応前半より上昇させて行う請求項1記載の製造法。
  3. 反応前半の反応温度が40〜100℃で、反応後半において反応温度を反応前半より30〜160℃上昇させて反応させる請求項1又は2記載の製造法。
  4. 原料のピラン化合物の転化率が80〜90%になった時点以降を反応後半とする請求項2又は3記載の製造法。
  5. 上記周期律表VIII族貴金属であるパラジウム、白金及びロジウムから選ばれる2種以上の元素の担持触媒が、パラジウム及び白金を担持した触媒である請求項1ないし4のいずれか1項記載の製造法。
  6. 上記酸性タイプのパラジウム担持触媒が、水に分散させたときの水のpHが2〜6になる触媒である請求項1ないし4のいずれか1項記載の製造法。
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