JP3880031B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像情報を担った光ビームによって副走査方向に移動する感光体面を周期的にライン走査し、露光走査(光書込)を行う画像形成装置に関し、より詳細には、書込むべき画像情報を作成するアプリケーションボードの拡張性に優れ、カラー画像処理に適した高品質の画像を形成し得る光書込信号を生成する手段を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、画像情報を担った光ビームにより、副走査方向に移動する感光体面を周期的にライン走査し、光書込を行う画像形成部を有するものが知られている。
画像形成装置の画像形成部には、アプリケーションボード(例えばプリンタコントローラ、コピーアプリ、FAXアプリ等のアプリにより生成された画像を画像形成部で利用可能な画像データに変換する回路を有する基板)から送り込まれた書き込むべき画像データに応じLD(レーザダイオード)を駆動するための書込信号を生成するLDB(LDコントロールボード)を備え、異なるアプリケーションボードから送られてくる様々な画像データに応じた書込信号を生成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した3種類のアプリケーションを例にとっても、そのアプリケーションの機能の違いから、画像情報の画素密度が異なる。例えば、プリンタコントローラは、1200,600,300dpiが主流であるが、コピーアプリでは600dpi、FAXアプリではdpi系の解像度ではなく、本/mmの解像度が主流となり、画素密度は多岐にわたる。
このために、画像形成部のLDBが、ポリゴンモータの回転速度やLDを点灯する周波数をそのつど可変制御し、対応する必要があるが、調整が容易ではなく、多岐にわたるアプリケーションに対応して適正な画像形成を行うことを難しくしている。
そこで、画像形成装置の書込密度を画像情報がとり得る各画素密度の最小公倍数(上記の例では、1200dpi)とし、出力対象となる画像情報の画素密度がこの書込密度と異なる場合、書込密度に対する画素密度の比に応じ、画像情報(画素データ)を重複して用いることにより、書込密度に合わせた画素データを得る処理(即ち、2,3,・・,nという値をとる書込密度に対する画素密度の比に応じ、ラインメモリ等に保持させた画素データを、2,3,・・,n度と重複して用いることにより、書込密度に合わせた画素データを得る処理、以下これを「ダブリング処理」と記す)が一般的に良く用いられている。しかしながら、この処理方法を採っても、アプリケーションボードと画像形成部の間のI/F(インターフェース)もまちまちとなっているために、不整合が発生し、適正な画像形成を行うことを困難にしている。特に、各色の書込位置(位相)を整合させる必要があるタンデムタイプ(後述の図1、図2参照)のカラー画像の形成において顕著である。
本発明は、画像情報を担った光ビームにより、副走査方向に移動する感光体面を主走査方向に周期的にライン走査し、光書込を行う画像形成装置における上述の従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、書込むべき画像情報を作成するアプリケーションボードの拡張性に優れ、カラー画像処理に適した高品質の画像を形成し得る光書込信号を生成するための手段を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、副走査方向に移動可能とした感光体と、画像情報を担った光ビームを主走査方向に周期的にライン走査させ、該光ビームにより前記感光体面を露光する走査露光手段を有する画像形成部と、アプリケーションボードにおいて作成される画像データを前記画像形成部に与えるインターフェースを備えた画像形成装置において、前記インターフェースは、前記画像形成部にて、前記光ビームを主走査ライン上の所定位置で検知することによって得られる光ビーム検知信号に基づいて、書込信号の位相を合わせるための基準信号を生成する基準信号生成回路と、前記基準信号と、前記書込信号の位相を規定する設定値と、前記画像形成部の書込密度に対する前記画像データの画素密度の比とに基づいて、前記アプリケーションボードから前記画像形成部に対して前記画像データを転送するタイミングを規定するためのタイミング信号を生成するタイミング生成回路とを有し、前記画像形成部は、前記タイミング信号を与えられた前記アプリケーションボードから、このタイミング信号に同期して転送される前記画像データを、前記画像形成部の書込密度に対する前記画像データの画素密度の比に基づいてn(nは自然数)重複して前記画像形成部の書込密度に合わせる手段を備えたことを特徴とする。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1に記載された画像形成装置において、前記タイミング生成回路は、前記タイミング信号として、副走査有効領域トリガー信号及び主走査ライントリガー信号を生成するものであることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明を添付する図面とともに示す以下の実施例に基づき説明する。
図1は、本発明の実施例に係わるタンデムタイプといわれるカラー画像形成装置の概要を示す。
図1を参照すると、本実施例に係わるタンデムタイプのカラー画像形成装置は、各々異なる色(即ち、イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:C、ブラック:K)の画像を転写紙1に形成するために各色に対応した数の画像形成部を有し、各画像形成部は、転写紙1を搬送する搬送ベルト2に沿って一列に配置されている。
搬送ベルト2は、その一方が駆動回転する駆動ローラと他方が従動回転する従動ローラである搬送ローラ3,4によって架設されており、搬送ローラ3,4の回転により図示の矢印方向に回転駆動される。
搬送ベルト2の下部には、転写紙1が収納された給紙トレイ5が備えられている。収納された転写紙1のうち最上位置にある転写紙は、画像形成時には給紙され、途中レジストセンサ14により画像の書込を行う光学ユニットの動作とのタイミングが取られ、静電吸着によって搬送ベルト2上に吸着される。
吸着された転写紙1は、第1の画像形成部(イエロー)に搬送され、ここでイエローの画像形成が行われる。第1の画像形成部(イエロー)は、感光体ドラム6Yと感光体ドラム6Yの周囲に配置された帯電器7Y、露光器8、現像器9Y、感光体クリーナ10Yから構成されている。
感光体ドラム6Yの表面は、帯電器7Yで一様に帯電された後、露光器8によりイエローの画像に対応したレーザ光11Yで露光され、静電潜像が形成される。
【0007】
感光体ドラム6Y上に形成された静電潜像は、現像器9Yで現像され、感光体ドラム6Y上にトナー像を形成する。トナー像は感光体ドラム6Yと搬送ベルト2上の転写紙1と接する位置(転写位置)で転写器12Yによって転写され、転写紙上にイエロー単色の画像を形成する。
転写が終わった感光体ドラム6Yは、ドラム表面に残った不要なトナーを感光体クリーナ10Yによってクリーニングされ、次の画像形成に備えることとなる。
このように、第1の画像形成部(イエロー)でイエローが転写された転写紙1は、搬送ベルト2によって第2の画像形成部(マゼンタ)に搬送される。ここでも、第1の画像形成部(イエロー)と同様に感光体ドラム6M上にトナー像を形成するが、今度はマゼンタによるトナー像が形成され、イエローが転写された転写紙1上に重ねて転写される。なお、画像形成の手順はイエローと変わりがないので、説明は省略する。
さらに、転写紙は、第3の画像形成部(シアン)、続いて第4の画像形成部(ブラック)に搬送され、同様に形成されたシアン、ブラックのトナー像が重ねて転写されて、各色の転写が完了するとカラー画像が形成されることになる。
第4の画像形成部(ブラック)を通過してカラー画像が形成された転写紙は、搬送ベルト2から剥離され、定着器13にて定着された後、排紙される。
【0008】
図2は、図1に示した実施例における露光器8を構成する光学ユニットを示すもので、図1の上方から見た図である。
図2を参照して、光学ユニットを詳細に説明すると、LDユニットK31およびLDユニットY32からの光ビームは、それぞれポリゴンミラー37に対して対称的な光路を経由して感光体ドラム面を露光走査する。
各光ビームは、シリンダレンズCYL_K33、CYL_Y34を通り、反射ミラーK35、反射ミラーY36によってポリゴンミラー37の下方面に入射し、ポリゴンミラー37が回転することにより光ビームを偏向し、fθレンズKC38、fθレンズYM39を通り、第1ミラーK40、第1ミラーY41によって折り返される。
一方、LDユニットC42およびLDユニットM43からの光ビームは、CYL_C44、CYL_M45を通り、ポリゴンミラー37の上方面に入射し、ポリゴンミラー37が回転することにより光ビームを偏向し、fθレンズKC38、fθレンズYM39を通り、第1ミラーC46、第1ミラーM47によって折り返される。
主走査方向の書込開始位置より上流側にそれぞれシリンダミラーCYM_KC48、CYM_YM49およびセンサKC50、センサYM51が設けられていおり、fθレンズKC38、fθレンズYM39を通った光ビームをCYM_KC48、CYM_YM49よって反射集光させて、センサKC50、センサYM51に入射するような構成となっている。
これらのセンサは、主走査方向の同期をとるための同期検知センサである。また、LDユニットK31およびLDユニットC32からの光ビームでは、共通のCYM_KC48ならびにセンサKC50を使用している。LDユニットY32およびLDユニットM43についても同様である。
同じセンサに2色の光ビームが入射することとなるので、各色の光ビームのポリゴンミラー37への入射角を異なるようにすることで、それぞれの光ビームがセンサKC50、センサYM51に入射するタイミングを変え、時系列的にパルス列として出力されるようになっている。
また、図2に示すようにKとCおよびYとMは逆方向に走査される。以下、2色に対して共通の同期検知センサKC50,YM51からの出力を各色成分に分離する方法については、従来色々な方法が発表されていることから、本実施例の説明では割愛する。
【0009】
次に、上記した光学ユニットの構成要素であるLDユニット各々の動作を制御する回路について説明する。
図3は、LDB(LDコントロールボード)への画像情報の転送を行うためのI/Fを備えた制御回路の構成を示すブロック図である。
この制御回路は、図3に示すように、Y,M,C,Kの各色毎に設けたLDB111〜114とコピーアプリ100との間に介在するI/Fとして、基準信号生成回路106とY,M,C,Kの各色毎のタイミング生成回路102〜105を備える。
基準信号生成回路106は、Y,M,C,Kの書込信号の位相を合わせるための基準信号を生成する。
各色毎のタイミング_Y生成回路102、タイミング_M生成回路103、タイミング_C生成回路104、タイミング_K生成回路105は、各色の画像情報を転送するタイミング信号として、主走査ライントリガー信号(書込同期信号XWRSYNC)及び副走査有効領域トリガー信号(フレーム同期信号XFSYNC)を生成し、この信号をコピーアプリ100に通知する。
コピーアプリ100は、作成した画像情報を通知されてきた各色毎のタイミング信号に合わせ込んで書込画像データとし、タイミング生成回路102〜105を介して、画像形成装置本体側でレーザビーム書込を行うLDを点灯制御するために各色毎のLDB111〜114に転送する。
また、同期分離回路(Y)107、同期分離回路(M)108は、図2に示した同期信号検知用のセンサYM51の出力からY,M各色の同期信号に分離する回路で、同様に同期分離回路(C)109、同期分離回路(K)110は、同期信号検知用のセンサKC50の出力からK,C各色の同期信号に分離する回路である。
LDB(Y)111は、LDユニットY32(図2参照)に内蔵されており、同様に、LDB(M)112はLDユニットM43、LDB(C)113はLDユニットC42、LDB(K)114はLDユニットK31に内蔵されている。
【0010】
図3に示した制御回路の動作を図4に示すタイミングチャートを参照して詳細に説明する。
各色の同期分離回路107〜110からライン走査に応じて同期信号が1ライン毎に出力される。即ち、同期分離回路(Y)107から同期信号DETP_Y、同期分離回路(M)108からDETP_M、同期分離回路(C)109からDETP_C、同期分離回路(K)110からDETP_Kが出力される。
なお、同期信号DETP_Y,DETP_M,DETP_C,DETP_Kは、図4に示すように、それぞれのタイミングで出力され、非同期信号となる。これは、Y,M側とC,K側で同一のミラー面を使用していないことや、各色のLDユニットから出射するLD光の位置が異なることによる。
ただし、図4のXで示したように、各色に対応する同期信号DETPのアサートエッジが来ない期間が存在し、その期間を光学系の部品精度から導き出すことが出来る。このXで示される期間内に、後述する基準信号生成回路106は、書込信号の位相を合わせ、各色間相互に適正な書込みを可能とするための基準信号(CNT_LD)を生成する。
LDB(Y)111は、同期分離回路(Y)107からのDETP_Yを基にしてLD(Y)の書込クロックで同期をとった同期信号DPSYNC_Yを基準信号生成回路106に出力する。同様に同期信号として、LDB(M)112はDPSYNC_M、LDB(C)113はDPSYNC_C、LDB(K)114はDPSYNC_Kを出力する。
基準信号生成回路106は、上述のように、Y,M,C,Kの同期信号DPSYNCのアサートエッジが来ない期間X内、即ちY,M,C,Kの同期信号DPSYNCに独立に、このCNT_LD(基準信号)を発生させるように、タイミングを定める。このCNT_LD(基準信号)を基準にして、後段のタイミング生成回路102〜105で各色の書込のタイミングが規定される。
【0011】
タイミング_Y生成回路102は、転写紙1の先端通過時にその検知信号としてレジストセンサ101(図1では、レジストセンサ14として示す)から出力されるXSTARTを受け、コピーアプリ100に出力するタイミング信号を生成する処理を開始する。この処理では、基準信号CNT_LDに基づいて、フレーム同期信号XFSYNC_Y(副走査有効領域トリガー信号)と書込同期信号XWRSYNC_Y(主走査ライントリガー信号)をタイミング信号として生成する。
即ち、XSTARTを受けた直後に、基準信号生成回路106から入力されてくる基準信号CNT_LDを起点として、予め各色のフレームの位相(位置)関係を規定する設定値PFGDLY_Yに従って、副走査有効領域トリガー信号として機能するフレーム同期信号XFSYNC_Yをアサートする(なお,本実施例では、設定値PFGDLYは、主走査ライン数で設定されるので、各色の同期信号DPSYNCのカウント値が設定値に達したときに、フレーム同期信号XFSYNCをアサートする)。
また、DPSYNC_Yに応じた信号としてタイミング_Y生成回路102で生成される書込同期信号XWRSYNC_Y(主走査ライントリガー信号)も、フレーム同期信号XFSYNC_Yとともにコピーアプリ100に転送される。なお、図4に示されるXLDSYNC_Yは、書込同期信号XWRSYNC_Yを生成する中間段階で発生する同期信号で、DPSYNC_Yに応じた信号である。
Y以外の色についても同様で、XFSYNC_Mは、CNT_LDからPFGDLY_Mの設定ライン数分DPSYNC_Mをカウントすることでアサートし、XFSYNC_Cは、CNT_LDからPFGDLY_Cの設定ライン数分DPSYNC_Cをカウントすることでアサートし、XFSYNC_Kは、CNT_LDからPFGDLY_Kの設定ライン数分DPSYNC_Kをカウントすることでアサートし、それぞれ書込同期信号XWRSYNC_M,XWRSYNC_C,XWRSYNC_Kとともに、コピーアプリ100に転送する。
【0012】
図5は、コピーアプリ100で生成され、LDB111〜114に送信される信号および画像情報の送信タイミングを示すタイムチャートである。ここに、コピーアプリ100は、タイミング生成回路102〜105から転送されてくるフレーム同期信号XFSYNC(副走査有効領域トリガー信号)と書込同期信号XWRSYNC(主走査ライントリガー信号)に同期させて、生成した信号および画像情報をLDB111〜114に送信する。従って、図5において、タイミング生成回路102〜105から転送されてくるフレーム同期信号XFSYNCおよび書込同期信号XWRSYNCについては、図4と同じ信号を記載している。
図5に示すタイムチャートを参照して動作を詳細に説明すると、コピーアプリ100は、タイミング生成回路102〜105から受け取ったフレーム同期信号XFSYNC(副走査有効領域トリガー信号)からフレームゲート信号XIPUFGTを生成し、また、同様に書込同期信号XWRSYNC(主走査ライントリガー信号)から主走査ライン同期信号XIPULSYCを各色について生成し、これらのフレームゲート信号XIPUFGTと主走査ライン同期信号XIPULSYCに画像情報IPUDATのラインデータを合わせ込んで、各色に対応したLDB111〜114にタイミング生成回路102〜105を介して転送する(なお、図3中のコピーアプリ100からタイミング生成回路102〜105への出力信号は、タイミング生成回路102〜105からLDB111〜114への出力信号と同じ、即ち、XIPUFGT,XIPULSYC,IPUDATである)。上記のように、フレームゲート信号XIPUFGTのアサート期間のみ、画像情報IPUDATのラインデータの合わせ込み処理を実施することで、次の印刷ジョブが直ぐに発生しても、直ちに対応することが可能となる。
LDB111〜114では、転送されたこれらの信号に従い、コピーアプリ100からの画像情報に応じてLDの点灯を制御して露光を行う。
本実施例では、コピーアプリ100を接続した例について説明を行ったが、コピーアプリをプリンタアプリ(コントローラ)やFAXアプリに交換されるか、或いはこれらのアプリを増設していずれかを選択して使用する場合でも、同様のI/Fとすることで、容易に画像形成が可能となる。なお、アプリを増設する場合、アプリを選択する選択信号を設け、選択されていないアプリの出力をHi−zとすることで、対応可能とする。
【0013】
前述のような3種類のアプリケーション中の選択したアプリから転送された画像データにより画像を形成する場合を例にとると、そのアプリケーションの機能の違いから、画像情報の画素密度が、例えば、プリンタコントローラは、1200,600,300dpiが主流で有るが、コピーアプリでは600dpi、FAXアプリではdpi系の解像度ではなく、本/mmの解像度が主流となり、画素密度がそれぞれ異なる。
本発明では、画素密度の違いに対して、従来のようなポリゴンモータの回転速度(光ビームによる主走査の周期)やLDを点灯する周波数をそのつど可変制御することをせずに、固定化された同期信号DETPを基準とし、画素密度が異なる場合、ライン間引きを行うことにより対応しうるようにする。
このために、アプリ側から出力される主走査ライン同期信号XIPULSYCの基になる、書込同期信号XWRSYNCを生成することで、アプリ側に対して1つの書込同期信号XWRSYNCに対して、1ラインのデータを転送するというシンプルなI/Fを使用し、これを実現している。
また、画像形成装置の書込密度を、各アプリが採用する画素密度の最小公倍数、即ち上記の3種のアプリを例にすると1200dpiとし、この画素密度と書込密度の違いを、書込密度に対する画素密度の比に応じ、ラインメモリ等に保持させた画素データを重複して用いるダブリング処理([0003]の説明を参照)を行うことにより対応する。
【0014】
図5のタイムチャートに示す動作例では、ポリゴンモータの回転速度(光ビームによる主走査の周期)やLDを点灯する周波数を固定し、書込密度を一定(例えば、1200dpi)で動作させるように設定されている。
また、このチャートに示す例では、タイミング生成回路102〜105で間引きなしに生成された書込同期信号XWRSYNCに応じてアプリ100から画像データのライン同期信号XIPULSYNCを発生させ、各ライン同期信号XIPULSYNCに各ライン毎の画像情報IPUDATを合わせ込んでいる。
このように、図5の動作例は、画像形成部で形成される画像の書込密度がアプリ側の画素密度と同一である場合を示している。
【0015】
次に、アプリ側の画素密度と画像形成装置側の書込密度が異なる場合の動作例を以下に示す。例えば、アプリ側の画素密度が画像形成装置側の書込密度の1/2である場合、即ち画素密度が600dpiで、書込密度が1200dpiの場合である。
図6は、この場合における本発明の動作例を示すタイムチャートである。同図は、タイミング生成回路102〜105からコピーアプリ100に転送される信号の送信タイミングに対応させて、コピーアプリ100で生成されLDB111〜114に送信される信号および画像情報の送信タイミングを示している
ここで前述した画素密度と書込密度が同一の時と異なるのは、この場合に、各色に対応したタイミング生成回路102〜105において、フレーム同期信号XFSYNCをアサートした後、XLDSYNC(図4、参照)を基に1/2間引きを行っている点にあり、この間引きによって、画素密度に応じた書込同期信号XWRSYNCを生成し、アプリケーションボード100へ出力することになる。
ここに、間引き率はアプリ側の画素密度と画像形成装置側の書込密度の比によって決められる。アプリボード100は、これらのフレーム同期信号XFSYNC、書込同期信号XWRSYNCが入力されるとそれらを基に、フレームゲート信号XIPUFGT、主走査ライン同期信号XIPULSYC、画像データIPUDATを1:1となるよう転送を開始する。つまり、図6のチャートに示すように、タイミング生成回路102〜105で1/2間引きして生成された書込同期信号XWRSYNCに応じてアプリ100から画像データの主走査ライン同期信号XIPULSYNCを発生させ、各主走査ライン同期信号XIPULSYNCに各ライン毎の画像情報IPUDATを合わせ込んでいる。
従って、ここではアプリ100における1ライン分の画像データをダブリング処理(書込密度1200dpiに対する画素密度600dpiの比が“2”であるから、1画素を重複して“2画素”分に用いて、書込密度に合わせた画素データに処理)して画像形成が行われることになる。
このようにアプリ側の画素密度と画像形成部の書込密度が異なる場合でも、1主走査ライン同期信号で1ライン分の画像データを転送するという簡単なインタフェースで対応でき、しかも1ライン分の画像データをもとに書込密度に合わせた処理を行うので、画像形成部におけるLDBの書込ユニットの制御が簡略化される。
【0016】
フレームゲート信号XIPUFGTは、所定ライン数分の画像情報の転送を完了すると、フレームゲート信号XIPUFGTをネゲートする。前述のタイミング生成回路は、フレームゲート信号XIPUFGTがネゲートされると、書込同期信号XWRSYNCの間引き処理を中止し、通常のタイミングに戻し、次の画像形成待ちとなる。
ここで、LDB111〜114はラインメモリを使用しダブリング処理で1200dpi化を実施し、感光体ドラムに露光を行う。その他の画素密度に関しても、本方式を応用することで対応可能となる。
また、FAXアプリで用いられる、16本/mm系の密度に関しては、dpi換算すると406dpiとなり、ポリゴンモータの微調は必要となるが、タイミング生成回路は、画素密度400dpi時に近似させ書込同期信号XWRSYNCを生成する。また、画像形成に用いる画素データは、書込密度1200dpiに対する画素密度400dpiの比が“3”であるから、1画素を重複して“3画素”分に用いて、書込密度に合わせた画素データを得るダブリング処理を行うことで対応可能となる。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、基準信号生成回路、タイミング生成回路及びアプリケーションボードから転送される画像データを画像形成部の書込密度に合わせる手段を有するI/Fを特徴構成として有するので、従来の画像形成部のように、書込密度に応じて画像情報の合わせ込みを行い、カラー画像の場合には、各色の書込信号の位相ずれを調整する、といったデータの処理手段を備える必要がない。また、アプリケーションボードでは、I/Fから与えられるタイミング信号(フレームゲート信号及び主走査ライン同期信号)によって規定されたタイミングで 1 ライン分の画像データをそのままの画素密度で転送する、という動作を行うだけでよいので、アプリケーションボードの負担(メモリ等)を少なくでき、このためアプリケーションボードの拡張性に優れた構成が得られる。したがって、画像形成部とアプリケーションボードの間に不整合の発生し易いカラー画像の形成においても、色ずれ等が生じない高品質な画像を形成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係わるタンデムタイプのカラー画像形成装置の概要を示す。
【図2】 図1に示した実施例における露光器を構成する光学ユニットを示す。
【図3】LDB(LDコントロールボード)への画像情報の転送を行うためのI/Fを備えた制御回路の構成を示す。
【図4】 図3に示した制御回路の動作を示すタイミングチャートを示す。
【図5】 タイミング生成回路から転送された同期信号対応させて、コピーアプリからLDBに送信される信号、画像情報の送信タイミングを示す。
【図6】 図5と同様のチャートで、画素密度が書込密度の1/2である場合の動作を示す。
【符号の説明】
6Y,6M,6C,6K・・感光体ドラム、
8・・露光器、
14,101・・レジストセンサ、
31,32,42,43・・LD(レーザダイオード)ユニット、
50,51・・同期信号検知センサ、
100・・コピーアプリ、
102,103,104,105・・タイミング生成回路、
106・・基準信号生成回路、
107,108,109,110・・同期分離回路、
111,112,113,114・・LDB(LDコントロールボード)。
Claims (2)
- 副走査方向に移動可能とした感光体と、
画像情報を担った光ビームを主走査方向に周期的にライン走査させ、該光ビームにより前記感光体面を露光する走査露光手段を有する画像形成部と、
アプリケーションボードにおいて作成される画像データを前記画像形成部に与えるインターフェースを備えた画像形成装置において、
前記インターフェースは、前記画像形成部にて、前記光ビームを主走査ライン上の所定位置で検知することによって得られる光ビーム検知信号に基づいて、書込信号の位相を合わせるための基準信号を生成する基準信号生成回路と、
前記基準信号と、前記書込信号の位相を規定する設定値と、前記画像形成部の書込密度に対する前記画像データの画素密度の比とに基づいて、前記アプリケーションボードから前記画像形成部に対して前記画像データを転送するタイミングを規定するためのタイミング信号を生成するタイミング生成回路とを有し、
前記画像形成部は、前記タイミング信号を与えられた前記アプリケーションボードから、このタイミング信号に同期して転送される前記画像データを、前記画像形成部の書込密度に対する前記画像データの画素密度の比に基づいてn(nは自然数)重複して前記画像形成部の書込密度に合わせる手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載された画像形成装置において、
前記タイミング生成回路は、前記タイミング信号として、副走査有効領域トリガー信号及び主走査ライントリガー信号を生成するものであることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (4)
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Publications (2)
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