JP3879996B2 - 異常監視システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、異常感知器とTVカメラとを使用する異常監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
異常監視システムは、従来より、各種存在している。例えば、異常を火災に特化した火災報知システムについての従来技術としては、カメラシステム(特許文献1参照)、自火報設備用表示操作装置(特許文献2参照)、画像監視システム(特許文献3参照)などが知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−276425号公報
【特許文献2】
特開平10−188183号公報
【特許文献3】
特開平2001−157091号公報
【0004】
特許文献1のカメラシステムでは、発変電所のようなプラント施設等に設置され、火災報知器の検知信号により検知の前後の映像を自動録画すると共に、リアルタイム映像を表示し状況把握を行っている。
また、特許文献2の自火報設備用表示操作装置では、敷地図と連動させて火災発生個所がビジュアルに判断できるようになっており、またカメラ映像の切換もカメラや火災報知器のアイコンを指示するだけでできる等、操作性の向上を実現している。
また、特許文献3の画像監視システムでは、マルチキャスト配信やブロードキャスト配信により、映像を複数箇所に配信している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来システムでは以下の3つの問題点があった。
(1)ネットワークの負荷とカメラ映像の画質
(2)緊急時の対処方法
(3)複数部署からの監視の必要性
以下、(1)〜(3)について説明する。
【0006】
(1)ネットワークの負荷とカメラ映像の画質
現在、ネットワーク回線により映像信号を配信する場合に使用される映像信号のフォーマットとして、MPEG1,MPEG2,MPEG4,MotionJPEG等がある。
これらのフォーマットではデータ量と画質との間にトレードオフの関係があり、高画質で伝送する場合にはデータ量が多くなってしまう。このため、複数箇所の映像を同時に高画質で表示させるためには、この伝送を行うネットワーク回線も高速で高価なものを使用せざるを得なかった。
【0007】
(2)緊急時の対処方法
例えば、発電所のような広大な敷地内で多くの種類の設備を管理する場合、火災発生場所や設備の種類によって連絡しなければならない管轄消防署や管轄警察署が異なっている。このため火災への対処方法(消火や設備操作方法等)もこれらの要因により異なっており、現地監視員には複雑かつ高度な行動が必要となっている。
【0008】
さらに、このような公共性の高い重要施設においては、火災発生時には誤報であるか否かに拘わらず、ある一定時間内に通報しなければならず早急な対応が要求されている。
【0009】
しかしながら、上記システムでは火災発生時の状況はカメラ映像を基に把握することはできるが、その場合に監視員がどのような対処を行えばよいかは分からない。このため、対処はマニュアル等の別の手段で行う必要があり、迅速な対応ができないという問題があった。
【0010】
(3)複数部署からの監視の必要性
また、同様に発電所等の施設では設備の種類や設置場所により、その設備を管理する部署が異なっており、火災発生時には発生した設備を管理する部署が対応にあたる。
また、緊急対策本部のような全ての情報を集中管理する部署が設営される。
さらにまた、その火災が他の設備や施設の運用にも影響を与える恐れがあるため、管理部署や緊急対策本部以外の関連部署にも必要な情報を伝えなければならない。
【0011】
このように映像を複数箇所に配信する必要があり、これはマルチキャスト配信やブロードキャスト配信によって実現することができる(特許文献3)。しかしながら、このように複数箇所に映像を配信する場合に問題となる点がある。それはカメラや旋回装置を操作する操作権である。複数箇所から操作を行う場合には混乱を防ぐために、一般的には先の操作権を確保した所が操作できる先発優先が取り入れられている。
【0012】
しかしこの方式では、先に重要でない部署が操作権を確保した場合、緊急対策本部や管理部署等が操作権を行使したい場合に、それができないといった問題点が生じていた。
上記特許文献3に記載されたシステムでは映像の配信はほとんどが1箇所のみであり、複数箇所に配信するものもあるが、カメラや旋回装置の操作優先権の問題を解決したものではなかった。
【0013】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、異常発生時において精度の高い情報を混乱なく入手できるようにし、効果的な事後対策に寄与する異常監視システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の異常監視システムによれば、
複数の監視対象個所にそれぞれ設置され、監視対象物の映像信号を出力する複数のカメラと、
それぞれのカメラに取り付けられてカメラを移動させる複数の移動装置と、
複数の監視対象個所にそれぞれ設置され、異常を検知して検知信号を出力する複数の異常検知器と、
複数のカメラにそれぞれ接続され、映像信号を分配して出力する複数の分配器と、
複数の分配器が接続され、複数の映像信号から所定数に切り換えて映像信号を出力する映像切換器と、
複数の分配器が接続され、複数の映像信号を一画面の合成映像信号として出力する合成装置と、
複数の移動装置および複数の異常検知器が接続される第1HUBと、
映像切換器に接続され、映像信号をエンコードして圧縮映像信号を出力する複数の第1エンコーダと、
合成装置に接続され、合成映像信号をエンコードして圧縮合成映像信号を出力する第2エンコーダと、
複数の第1エンコーダ、第2エンコーダおよび第1HUBが接続される第2HUBと、
第2HUBに接続され、第2エンコーダから出力された圧縮合成映像信号を記録する記録装置と、
伝送手段を介して第2HUBと接続される第3HUBと、
第3HUBに接続され、圧縮映像信号を伸張して映像信号を出力する複数の第1デコーダと、
第3HUBに接続され、圧縮合成映像信号を伸張して合成映像信号を出力する第2デコーダと、
複数の第1デコーダおよび第2デコーダが接続され、出力される複数の映像信号および合成映像信号を合成して再合成映像信号を出力する合成装置と、
合成装置に接続され、再合成映像信号をエンコードして圧縮再合成映像信号を出力する第3エンコーダと、
第3HUBに接続される複数のクライアントPCと、
システムを制御する監視サーバと、
を備え、
第3HUBから複数のクライアントPCへは、圧縮映像信号、圧縮合成映像信号、または、圧縮再合成映像信号の何れか配信することを特徴とする。
【0015】
また、請求項2記載の異常監視システムによれば、
請求項1に記載の異常監視システムにおいて、
前記監視サーバは、異常発生を前記クライアントPCに通知し、
前記クライアントPCは、異常対処方法を表示する、
ことを特徴とする。
【0016】
また、請求項3記載の異常監視システムによれば、
請求項1または請求項2に記載の異常監視システムにおいて、
前記監視サーバは、クライアントPCからの操作の優先権を設定する、
ことを特徴とする。
【0017】
【作用】
上記した(1)〜(3)の問題点を解決する本発明の異常監視システムは以下の(a)〜(c)で示すような機能を備える。
(a)複数映像と高画質映像の両立
(b)緊急時対処方法の表示
(c)複数地点への画像配信及びカメラ操作権の制御
【0018】
(a)複数映像と高画質映像の両立
複数箇所の映像を同時に監視する場合に、一の映像を再生映像(異常発生以前の録画映像)とし、他の複数映像を任意のリアルタイム映像としている。再生映像は、例えば一のディスプレイ上に四分割した画面を表示するような合成装置を介することで、必要な全てのカメラ映像を一画面として同時に記録している。任意のカメラのリアルタイム映像と必要な全てのカメラの記録映像を同時に表示させることで、異常発生時の状況把握を行い易いように配慮している。
【0019】
ネットワーク回線による配信方法は、再生映像はユニキャスト配信を行い、リアルタイム映像はマルチキャスト配信を行う。その後、合成装置を使用し、一画面に変換してからマルチキャスト配信を行う。1台のカメラ映像を表示させる場合は画面分割装置を介さずに映像信号をマルチキャスト配信する。どちらの場合もMPEG2のような高画質フォーマットを使用する。
これらの方法を採用することにより、ネットワークの負荷を増加させることなく、複数映像の同時表示と高画質映像の一画面表示を両立させると共に、カメラや監視を行うクライアント側の数量の増加しても対応できるようにした。
【0020】
(b)緊急時対処方法の表示
火災発生時には、火災発生個所に対応した下記情報をモニタ表示または印刷するようにし、災害対処方法の援助を行う。
▲1▼火災発生場所(設備名称含む)
▲2▼火災発生時間
▲3▼リアルタイム映像
▲4▼火災発生から一定時間前の録画映像
▲5▼火災発生場所(設備)に対応した管轄消防署、管轄警察署の通報先
▲6▼災害時の対処手順
▲7▼機器操作マニュアル
▲8▼災害発生場所への移動方法(地図等)
▲9▼その他の注意事項
【0021】
(c)複数地点への画像配信及びカメラ操作権の制御
火災発生時には関連する全ての部署へマルチキャスト方式により、画像を配信する。また、カメラや旋回装置の操作権は火災発生場所によりそれぞれ異なる優先権を設定し、優先権の高い方が操作できるようになっている。また、現在どこの部署がどのカメラを操作しているかを表示し、監視者に知らせるようにしている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図に基づき説明する。図1は本発明の実施形態の異常監視システムの一例の構成図、図2はクライアントPCのモニタ表示を説明する説明図である。
【0023】
異常監視システムは、図1で示すように、カメラ1,2,3,4と、移動装置5,6,7,8と、異常検知器9,10,11,12と、分配器13,14,15,16と、映像切換器17と、第1HUB18と、合成装置19と、第1エンコーダ20,21,22と、第2エンコーダ23と、記録装置24と、第2HUB25と、MC(メディアコンバータ)26,27と、空間光伝送装置28,29と、第3HUB30と、第1デコーダ31,32,33と、第2デコーダ34と、合成装置35と、第3エンコーダ36と、監視サーバ37と、クライアントPC38,39,40と、プリンタ41,42,43と、を備えるようなシステムである。
【0024】
続いて、本実施形態の各部構成について映像信号系統、および、計測・制御信号系統に関連させつつ説明する。
まず、映像信号系統に関連する構成について説明する。
カメラ1,2,3,4は、それぞれ分配器13,14,15,16に接続されている。これらのカメラ1,2,3,4は、監視対象個所における監視対象物を撮影して映像信号を出力する。
分配器13,14,15,16は、カメラ1,2,3,4が出力する映像信号を2系統に分配し、一方の系統では映像切換器17へ映像信号を出力し、他方の系統では合成装置19へ映像信号を出力する。
【0025】
一方の系統において、映像切換器17は監視サーバ37からの制御により、4台分の映像信号の内の3台分の映像信号を選択し、3個の外部出力端子から出力する。
これら3台分の映像信号は第1エンコーダ20,21,22に入力される。第1エンコーダ20,21,22は、MPEG2等のフォーマットで圧縮符号化し、最終的にデジタル信号である圧縮映像信号を生成し、第2HUB25へ出力する。
【0026】
また、他方の系統において、合成装置19は、4台分の映像信号を一画面で4分割して表示する合成映像信号を生成し、第2エンコーダ23へ出力する。
第2エンコーダ23は、MPEG2等のフォーマットで合成映像信号を圧縮符号化し、最終的に圧縮合成映像信号を生成し、第2HUB25へ出力する。
【0027】
第2HUB25では記録装置24が接続されている。記録装置24は第2エンコーダ23から出力された圧縮合成映像信号を常時記録している。このような記録装置24はHDD(Hard Disk Drive)を使用したもので、設定された最大記録時間を超えた場合は最新の映像を上書き録画して連続して録画している。
【0028】
この第2HUB25は、伝送手段に接続される。本実施形態の伝送手段は、図1に図示するように、一具体例として例示したMC(メディアコンバータ)26,27、空間光伝送装置28,29により構成されている。
しかしながら、伝送手段は、その他公衆回線等を利用する形態としても良く、適宜選択されるが、本実施形態の伝送手段は伝送速度の高速化・大容量化の点で利点がある。
【0029】
第2HUB25は、MC26にネットワーク信号を出力する。MC26はこのネットワーク信号を光信号に変換する。光信号は、空間光伝送装置28,29により遠隔地間の伝送が行われる。伝送された光信号はMC27によりネットワーク信号に戻される。MC27は第3HUB30と接続されていおり、このネットワーク信号を第3HUB30へ出力する。
【0030】
このような経路を介して、第3HUB30から直接、または、第1デコーダ31,32,33、第2デコーダ34、合成装置35、第3エンコーダ36を経た後で、クライアントPC38,39,40へ各種の映像に係る信号を配信する。この場合、▲1▼一画面表示用の配信、▲2▼再生映像のみの四画面表示用の配信、および、▲3▼リアルタイム映像を含む四画面表示用の配信の何れかを行う。
【0031】
▲1▼一画面表示用の配信
まず、一画面表示用の配信について説明する。
監視サーバ37は、第2HUB25・第3HUB30を制御して、第1エンコーダ20,21,22が出力する3つの圧縮映像信号のうち何れか1つの圧縮映像信号を選択する。本実施形態では第1エンコーダ20から出力された圧縮映像信号を選択するものとする。
【0032】
この場合、伝送手段を経て、第1エンコーダ20から第3HUB30へ、圧縮映像信号がユニキャスト配信(1対1の配信)される。
この場合、第1エンコーダ20→第2HUB25→MC26→空間光伝送装置28→空間光伝送装置29→MC27→第3HUB30という経路を経る。
この圧縮映像信号は、監視サーバ37からの制御により第3HUB30からクライアントPC38,39,40の内、配信する必要があるクライアントPCにマルチキャスト配信(1対多の配信)される。
なお、選択に応じて第1エンコーダ21から第3HUB30へのユニキャスト配信、または、第1エンコーダ22から第3HUB30へのユニキャスト配信が行われる。
一画面表示用の配信はこのようにして行われる。
【0033】
▲2▼再生映像のみの四画面表示用の配信
監視サーバ37は、第2HUB25・第3HUB30を制御して、記録装置24が出力する圧縮合成映像信号を選択する。
この場合、伝送手段を経て、記録装置24から第3HUB30へ、圧縮合成映像信号がユニキャスト配信(1対1の配信)される。
この場合、記録装置24→第2HUB25→MC26→空間光伝送装置28→空間光伝送装置29→MC27→第3HUB30という経路を経る。
この圧縮合成映像信号は、監視サーバ37からの制御により第3HUB30からクライアントPC38,39,40の内、配信する必要があるクライアントPCにマルチキャスト配信される。
再生映像のみの四画面表示用の配信はこのようにして行われる。
【0034】
▲3▼リアルタイム映像を含む四画面表示用の配信
つづいて、リアルタイム映像を含む四画面表示用の配信について説明する。
第1エンコーダ20,21,22から出力された3画像分の圧縮映像信号、および、記録装置24から出力された一画像分の圧縮合成映像信号をさらに合成して出力することとなる。
【0035】
この場合、まず、第2エンコーダ23から記録装置24へ、圧縮合成映像信号がユニキャスト配信(一対一の配信)される。この場合、第2エンコーダ23→第2HUB25→記録装置24という経路を経る。
さらに、記録装置24から第2デコーダ34へ圧縮合成映像信号がユニキャスト配信される。この場合、記録装置24→第2HUB25→MC26→空間光伝送装置28→空間光伝送装置29→MC27→第3HUB30→第2デコーダ34という経路を経る。
【0036】
そして、同様な伝送手段を経て、第1エンコーダ20から第1デコーダ31へ、第1エンコーダ21から第1デコーダ32へ、また、第1エンコーダ22から第1デコーダ33へ、それぞれ圧縮映像信号がユニキャスト配信される。
第1デコーダ31,32,33は圧縮映像信号を伸張して映像信号を生成し、また、第2デコーダ34は、圧縮合成映像信号を伸張して合成映像信号を生成する。
これら三の映像信号および合成映像信号は、合成装置35へ入力される。合成装置35はこれら三の映像信号および合成映像信号を四分割して一の画面に表示するような再合成映像信号を生成して第3エンコーダ36へ出力する。
【0037】
第3エンコーダ36は、再合成映像信号を圧縮符号化して圧縮再合成映像信号を生成して第3HUB30へ出力する。その圧縮配信用合成映像信号は監視サーバ37からの制御によりクライアントPC38,39,40の内、配信する必要があるクライアントPCへマルチキャスト配信される。
リアルタイム映像を含む四画面表示用の配信はこのようなものである。
【0038】
クライアントPC38,39,40には、それぞれプリンタ41,42,43が接続されており、ディスプレイを表示するとともに、紙媒体に情報を印刷することができる。
【0039】
このように、第3HUB30からクライアントPC38,39,40へは、一の画面に関する圧縮映像信号、複数の画面を一の画面にした再生映像に係る圧縮合成映像信号、または、複数の画面を一の画面にしたリアルタイム映像を含む圧縮再合成映像信号を出力するというものであり、いずれの場合も一の画面のデータ量であるため、高速で高価でないネットワーク回線であっても、複数個所の映像を高画質で表示する。
映像信号系統はこのように構成される。
【0040】
続いて、計測・制御信号系統について説明する。
カメラ1,2,3,4は、それぞれ雲台等の移動装置5,6,7,8に取り付けられている。これら移動装置5,6,7,8は、カメラ1,2,3,4を上下左右方向に移動させて、所望の撮影対象物の映像信号を取得できるようになされている。また、カメラ1,2,3,4の置かれている個所にはそれぞれ火災検知器等の異常検知器9,10,11,12も併せて設置されている。
【0041】
移動装置5,6,7,8はネットワーク回線を通じて制御できるようにするため、これら4台分の入力端子は第1HUB18に集線接続されている。これら移動装置5,6,7,8を制御するための制御信号は、クライアントPC38,39,40から一旦監視サーバ37に送信され、この監視サーバ37から送信されることとなる。
また、異常検知器9,10,11,12もネットワーク回線を通じて計測するため、これら4台分の出力端子は第1HUB18に集線接続されている。
これら計測信号は監視サーバ37へ送信される。
計測・制御系統はこのように構成されている。
【0042】
続いて、クライアントPC38,39,40におけるモニタ表示について説明する。
モニタ表示は、図2で示すようなものであり、第1画面選択アイコン44をマウスでクリックすると、第1リアルタイム映像48に表示させるカメラ映像を選択することができる。
【0043】
カメラ選択はカメラ配置図ウィンドウ54からカメラのアイコンを選択する。また、カメラ配置図ウィンドウ54は第1操作スイッチアイコン群55のボタンをクリックすることによって一覧表示に変更させることができ、この一覧から選択することもできる。
【0044】
カメラ選択後は第1画面選択アイコン44の色が変わり自クライアントが選択しているか、もしくは他クライアントが選択しているかが分かるようになっている。
このような選択については、第2画面選択アイコン45、または、第2画面選択アイコン46についても同様であり、重複する説明を省略する。
【0045】
再生画面アイコン47をクリックすると、記録装置24に記録されている圧縮合成映像信号の一覧がカメラ配置図ウィンドウ54に表示される。その一覧表から所望の映像を選択することにより、再生映像ウィンドウ51に映像が表示される。
【0046】
第1リアルタイム映像ウィンドウ48,第2リアルタイム映像ウィンドウ49,第3リアルタイム映像ウィンドウ50および再生映像ウィンドウ51を合わせたウィンドウには全体の敷地図を表示することもできる。さらに任意の区域の拡大も可能である。また、この欄全体を使用して1台のカメラ映像を表示させることもできる。さらに、このカメラ映像は全画面表示させることもできる。
【0047】
警報履歴ウィンドウ52には火災発生時の時間、場所等の情報を表示する。
対処方法ウィンドウ53には火災発生場所や設備に応じた最適な対処方法を表示する。
カメラ配置図ウィンドウ54にはカメラ配置図、カメラ一覧表、録画映像一覧表等を必要に応じて表示する。
【0048】
第1操作スイッチアイコン群55および第2操作スイッチアイコン群56では映像切換やカメラ、旋回装置の制御、各種システム設定を行うスイッチ群を表示する。
第1クライアント表示ウィンドウ57、第2クライアント表示ウィンドウ58、第3クライアント表示ウィンドウ59、第4クライアント表示ウィンドウ60には第1リアルタイム映像48〜第3リアルタイム映像50および再生映像51をどこのクライアントが選択しているかを表示する(例えば、「クライアントPC38を使用するクライアントaが選択している。」など)。
モニタ表示はこのようなものとなる。
【0049】
続いて異常発生時の動作例について説明する。
まず、異常検知器9〜異常検知器12のうちの何れか(あるいは複数の異常検知器)により、例えば、火災が検知された場合、その火災情報信号が、第1HUB18、第2HUB25、第3HUB30を介して、監視サーバ37に伝送される。
監視サーバ37では、この火災情報信号を通知しなければならないクライアントPC38〜クライアントPC40にネットワーク回線を通して伝送する。このような設定は、監視サーバ37において、異常検知器とクライアントPCとを関連づけて登録した管理テーブルを予め設定することで対処できる。
【0050】
火災情報信号を受け取ったクライアントPC38〜クライアントPC40では、まず、アラーム(モニタ表示、警告音鳴動)を表示し、オペレータに火災の発生を通知する。
そして、警報履歴ウインドウ52に発生日時、場所等を表示し、対処方法ウインドウ53に火災発生場所に対応した管轄消防署連絡先、管轄警察署連絡先、対処手順等を表示する。
また、第2操作スイッチアイコン群56の欄にある印刷ボタンをクリックするとその情報をプリンタ41,42,43に印刷することができる。これにより、監視者は適切かつ迅速な対処を行うことができる。
【0051】
監視サーバ37は、クライアントPC38〜クライアントPC40が火災情報を受け取った時点で、火災映像の記録を開始するように記録装置24を制御する。なお、記録装置24は、通常時から録画を行っているため火災発生以前の映像も見ることができる。
【0052】
そして、クライアントPC38〜クライアントPC40のディスプレイに、まず、リアルタイム映像48〜リアルタイム映像50および再生映像51の欄に敷地図が表示され、火災発生建屋が赤色で示される。
続いて、火災発生個所の映像がウインドウ表示され、カメラ配置図54の該当カメラが赤色で点滅表示される。
続いて、火災発生以前の映像が自動再生される。第1操作スイッチ55の操作ボタンにより四分割画面を選択すると、リアルタイム映像48と再生映像51が同時に表示される。
【0053】
これ以降は手動でカメラ切り換えや旋回装置の制御を行う。
クライアントPC38,39,40は、第3HUB30、第2HUB25、第1HUB18を介して旋回装置へ制御信号を送って画角・パン・ズーム等を制御することができる。
これらの操作は火災発生場所により、その重要度や緊急度によりクライアント間の優先順位が付けられ、仮にあるクライアントbがカメラを使用している場合でも、より優先順位の高いクライアントaが使用する場合にはその使用ができるようになっている。このような設定は監視サーバ37のアクセス管理テーブルに登録することで実現できる。
【0054】
現在、どのカメラをどのクライアントが使用しているかは、第1クライアント表示ウインドウ57〜第4クライアント表示ウインドウ60に表示される。
重要なカメラ映像を詳細に監視したい場合は、第1操作スイッチアイコン群55の操作ボタンにより1画面に切り換える。この場合、高画質映像をフルウインド表示またはモニタ画面全体の全画面表示を行う。
異常検知時の動作はこのようなものとなる。
【0055】
なお、監視を行うクライアントPCを3台(クライアントPC38,39,40)としているが、この台数はシステムの規模により自由に変更可能である。
また、遠隔地への伝送では空間光伝送装置27,28を使用しているが、これは遠隔地へ伝送できる通信手段であれば方法は問わない。
さらにまた、異常は火災・漏水・等各種の異常を対象とすることができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明では以下の効果を得ることができる。
(1)低速なネットワーク回線を使用しても、MPEG2のような高画質の映像伝送と複数箇所への映像伝送を両立させることができる。
(2)異常発生時に、異常発生個所に応じた最適な対応を即座に行うことができる。
(3)発電所のような大規模プラントにおいて、異常発生個所に応じた必要場所への映像伝送を行うとともに、複数箇所からのカメラ制御に対し優先順位を設けることで混乱の無い効率的な運用をすることができる。
【0057】
総じて、異常発生時において精度の高い情報を混乱なく入手できるようにして、効果的な事後対策に寄与する異常監視システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の異常監視システムの一例の構成図である。
【図2】クライアントPCのモニタ表示を説明する説明図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 カメラ
5,6,7,8 移動装置
9,10,11,12 異常検知器
13,14,15,16 分配器
17 映像切換器
18 第1HUB
19 合成装置
20,21,22 第1エンコーダ
23 第2エンコーダ
24 記録装置
25 第2HUB
26,27 MC(メディアコンバータ)
28,29 空間光伝送装置
30 第3HUB
31,32,33 第1デコーダ
34 第2デコーダ
35 合成装置
36 第3エンコーダ
37 監視サーバ
38,39,40 クライアントPC
41,42,43 プリンタ
44 第1画面選択アイコン
45 第2画面選択アイコン
46 第3画面選択アイコン
47 再生画面アイコン
48 第1リアルタイム映像ウィンドウ
49 第2リアルタイム映像ウィンドウ
50 第3リアルタイム映像ウィンドウ
51 再生映像ウィンドウ
52 警報履歴ウィンドウ
53 対処方法ウィンドウ
54 カメラ配置図ウィンドウ
55 第1操作スイッチアイコン群
56 第2操作スイッチアイコン群
57 第1クライアント表示ウィンドウ
58 第2クライアント表示ウィンドウ
59 第3クライアント表示ウィンドウ
60 第4クライアント表示ウィンドウ

Claims (3)

  1. 複数の監視対象個所にそれぞれ設置され、監視対象物の映像信号を出力する複数のカメラと、
    それぞれのカメラに取り付けられてカメラを移動させる複数の移動装置と、
    複数の監視対象個所にそれぞれ設置され、異常を検知して検知信号を出力する複数の異常検知器と、
    複数のカメラにそれぞれ接続され、映像信号を分配して出力する複数の分配器と、
    複数の分配器が接続され、複数の映像信号から所定数に切り換えて映像信号を出力する映像切換器と、
    複数の分配器が接続され、複数の映像信号を一画面の合成映像信号として出力する合成装置と、
    複数の移動装置および複数の異常検知器が接続される第1HUBと、
    映像切換器に接続され、映像信号をエンコードして圧縮映像信号を出力する複数の第1エンコーダと、
    合成装置に接続され、合成映像信号をエンコードして圧縮合成映像信号を出力する第2エンコーダと、
    複数の第1エンコーダ、第2エンコーダおよび第1HUBが接続される第2HUBと、
    第2HUBに接続され、第2エンコーダから出力された圧縮合成映像信号を記録する記録装置と、
    伝送手段を介して第2HUBと接続される第3HUBと、
    第3HUBに接続され、圧縮映像信号を伸張して映像信号を出力する複数の第1デコーダと、
    第3HUBに接続され、圧縮合成映像信号を伸張して合成映像信号を出力する第2デコーダと、
    複数の第1デコーダおよび第2デコーダが接続され、出力される複数の映像信号および合成映像信号を合成して再合成映像信号を出力する合成装置と、
    合成装置に接続され、再合成映像信号をエンコードして圧縮再合成映像信号を出力する第3エンコーダと、
    第3HUBに接続される複数のクライアントPCと、
    システムを制御する監視サーバと、
    を備え、
    第3HUBから複数のクライアントPCへは、圧縮映像信号、圧縮合成映像信号、または、圧縮再合成映像信号の何れか配信することを特徴とする異常監視システム。
  2. 請求項1に記載の異常監視システムにおいて、
    前記監視サーバは、異常発生を前記クライアントPCに通知し、
    前記クライアントPCは、異常対処方法を表示する、
    ことを特徴とする異常監視システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の異常監視システムにおいて、
    前記監視サーバは、クライアントPCからの操作の優先権を設定する、
    ことを特徴とする異常監視システム。
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