JP3879221B2 - 車両屋上装着型空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンデンシングユニットの左右両側にクーリングユニットを搭載する車両屋上装着型空調装置に関するもので、特にバス車両に用いて好適な技術である。
【0002】
【従来の技術】
車両屋上装着型空調装置は、車室内の換気のために外気導入機構を搭載するものがある。
この外気導入機構の外気導入口は、走行時のラム圧による流入空気量の増大を期待して、車両進行方向の正面に設置される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、正面に外気導入口を設けると、雨水の室内進入を防ぐために、複雑な水切り機構が必要になる。なお、従来の水切り機構の一例として、外気導入口に複数のルーバを設置するとともに、スポンジ等の水切りフィルタを並設する機構や、外気導入口に複数のルーバを設置するとともに、その内側に進入した雨水を下方に落とす垂下板と、その後方に垂下した雨水が巻き上がるのを防ぐ巻返板とを並設する複雑な機構が知られている。
また、進行方向の左右側面に外気導入口を設ける方法もあるが、ラム圧による流入空気量の増大が期待できず、十分な換気量を得るのが困難になる。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、上記の不具合を解消するべくなされたもので、その目的は、車両走行時のラム圧を有効に利用して外気導入を行うとともに、水切り機構が簡素な車両屋上装着型空調装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1の手段〕
請求項1を採用することにより、次の作用を奏する。
外気導入時は、車両走行時のラム圧を受けるコンデンシングユニットの正面の外側外気導入口から前方空間内に外気を導入する。この前方空間内に導入された外気は、左右のクーリングユニットの正面の内側外気導入口からクーリングユニット内に導かれる。そして、クーリングユニット内に導かれた外気はクーリングユニットを介して車室内に吹き出される。
【0006】
外側外気導入口はコンデンシングユニットの正面であり、且つ内側外気導入口はクーリングユニットの正面であるため、内側外気導入口は外側外気導入口に対して左右にオフセットされる。
このため、降雨走行時においては、外側外気導入口から外気とともに進入した雨水は下ケースの正面にぶつかり、大半の雨水は落下する。前方空間内において一部の雨水が外気の流れによって飛散するが、内側外気導入口が外側外気導入口から左右にオフセットされて離れているため、前方空間内で飛散する雨水が内側外気導入口に到達するのが抑えられ、結果的に雨水がクーリングユニットに到達する不具合が抑えられる。
このように、上下ケースの前方に形成される前方空間と、外側外気導入口と内側外気導入口をオフセットさせるとういう簡素な機構によって水切りが可能になる。
【0007】
降雨走行時、外側外気導入口から外気とともに進入した雨水が下ケース正面にぶつかって落下するが、オフセット量が小さい場合や高速走行時では外気の流れによって雨水が内側外気導入口に届く不具合が生じる。
そこで、外側外気導入口から外気とともに進入した雨水がぶつかる下ケースの正面に、ぶつかった雨水を強制的に落下させる複数の水切り溝を設けることにより、雨水が内側外気導入口に届く不具合を抑えることができる。つまり、複数の水切り溝を設けるという簡単な構成を追加するのみで、オフセット量が小さい場合や高速走行時においても、クーリングユニット内に雨水が進入する不具合を抑えることができる。
【0008】
〔請求項2の手段〕
請求項2を採用したことにより、外気による換気の切り替えができる。
【0009】
〔請求項3の手段〕
降雨走行時、外側外気導入口から外気とともに進入した雨水が下ケース正面にぶつかって落下するが、オフセット量が小さい場合や高速走行時では外気の流れによって前方空間内で飛散する雨水が内側外気導入口に届く不具合が生じる。
そこで、請求項3を採用し、前方空間内に水切り板を設けて前方空間内における外気の流れを蛇行させることにより、飛散した雨水が落下して内側外気導入口に届く不具合が抑えられる。つまり、水切り板を設けるという簡単な構成を追加するのみで、高速走行時においてもクーリングユニット内に雨水が進入する不具合を抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を2つの実施例に基づき説明する。
〔実施例の構成〕
図1ないし図3は実施例を説明する図面で、図1は車両屋上に装着される空調装置の概略図、図2は空調装置を搭載するバス車両の正面図、図3は空調装置を搭載するバス車両の三面図である。
【0012】
本実施例に示すバス車両1には、車両屋上に空調装置が搭載されている。
この空調装置は、コンデンサ2およびコンデンサファン3を搭載するコンデンシングユニット4と、その左右両側に配置されてエバポレータ5およびエバポレータファン6を搭載するクーリングユニット7とから構成される。なお、コンデンサ2およびエバポレータ5は周知の冷凍サイクルの構成部品である。
コンデンシングユニット4の内部にはコンデンサ2が2列搭載され、左右のクーリングユニット7の内部にはエバポレータ5が1列づつ搭載されている。なお、コンデンサ2およびエバポレータ5は、図1に示すように、それぞれ一方向へ長い立方形状を呈し、それぞれの長辺が車両の進行方向に沿って延びるように配置されている。
【0013】
コンデンシングユニット4および左右のクーリングユニット7は、3つに区画された有底容器状の下ケース8内に別々に収納される。この下ケース8は、有天容器状の上ケース9に覆われて、各ユニットが独立した室内に収納される。
この上ケース9は、下ケース8を覆った際に、車両進行方向側において下ケース8の前面との間に前方空間Aを形成するものである。なお、下ケース8は、各ユニット毎に分割可能に設けても良いし、一体であっても良い。
【0014】
下ケース8および上ケース9によって形成される前方空間Aを利用して、外気導入時に車両走行風とともに進入する雨水がクーリングユニット7内に進入するのを防ぐ水切り機構が設けられている。
この水切り機構は、車両進行方向の正面から外気を前方空間A内に入れるための外側外気導入口11と、前方空間A内に進入した外気をクーリングユニット7内に入れるための内側外気導入口12とを備える。
外側外気導入口11は、コンデンシングユニット4の正面の上ケース9に設けられており、内側外気導入口12は、左右の各クーリングユニット7の正面の下ケース8に設けられている。この結果、左右の内側外気導入口12は、中央の外側外気導入口11に対してオフセットされ、外側外気導入口11から左右の内側外気導入口12まで十分離れた距離(例えば30cm以上)が確保される。
【0015】
前方空間Aの内部には、外側外気導入口11と内側外気導入口12との間において前方空間A内に突出し、外側外気導入口11から進入して内側外気導入口12へ流れる外気流の流れを蛇行させて、前方空間A内で飛散する雨水を落下させる水切り板13が設けられている。この水切り板13は、この実施例では左右1枚づつ設けられている。
【0016】
外側外気導入口11には、木の葉等の異物が前方空間A内に進入するのを防ぐメッシュ14が設けられている。
また、左右の内側外気導入口12には、内側外気導入口12を開閉する外気ドア15が設けられており、この外気ドア15は車室内を外気導入によって換気したい際に乗員の操作によって開かれるものである。
【0017】
また、この実施例では、前方空間Aに取り入れられた外気をコンデンシングユニット4内に取り入れて、コンデンシング能力をアップさせる補助吸込口16が設けられている。この補助吸込口16は、外側外気導入口11と対向する下ケース8の正面、つまりコンデンシングユニット4の正面の下ケース8に設けられたものである。この補助吸込口16には、補助吸込口16を開閉する補助ドア17が設けられており、この補助ドア17は真夏などコンデンシング能力をアップさせたい際に乗員の操作によって開かれるものである。
【0018】
〔実施例の作動〕
雨天走行時に車室内換気のために外気ドア15が開かれた状態における水切り機構の作動を説明する。
車両走行によるラム圧によって外側外気導入口11から大量の外気が前方空間A内に進入する。外側外気導入口11から外気とともに前方空間A内に進入した雨水は、下ケース8の正面(および、閉じられた補助ドア)にぶつかり、大半の雨水は落下する。しかし、前方空間A内において一部の雨水が外気の流れによって飛散するが、外側外気導入口11から内側外気導入口12までオフセットされて十分離れているため、前方空間A内で飛散した雨水が内側外気導入口12に到達するのが抑えられる。また、外側外気導入口11から内側外気導入口12までの間に簡単な水切り板13を設けているため、前方空間A内で飛散する雨水が内側外気導入口12に到達するのがより効果的に抑えられる。
この結果、雨天走行時に外気導入を行う際、ラム圧による大量の外気導入が行え、且つ外気に混入する雨水がクーリングユニット7内に進入する不具合が抑えられる。
【0019】
〔実施例の効果〕
上記で示したように、車両走行時のラム圧を有効に利用して外気導入を行うとともに、下ケース8と上ケース9によって形成される前方空間Aを利用した簡素な水切り機構によって雨水がクーリングユニット7内に進入するのを防ぐことができる。
【0020】
路線バスなど、高速走行を行わないバス車両1では上記の実施例の水切り構造で十分対処できても、高速バスなど高速走行を行うバス車両1では、外気流の高速化により下ケース8の正面にぶつかった雨水が十分落下せず、外気流に乗って内側外気導入口12に届く不具合が生じる。
そこで、図4に示すように、外側外気導入口11から外気とともに進入した雨水がぶつかる下ケース8の正面に、縦方向に伸びる複数の突起によって構成される水切り溝18を設け、下ケース8の正面にぶつかった雨水を強制的に落下させる。これにより、外気流が高速で下ケース8の正面にぶつかっても、雨水の大半が強制的に落下するため、雨水が内側外気導入口12に届く不具合を抑えることができる。つまり、複数の水切り溝18を設けるという簡単な構成を追加するのみで、高速走行時においてもクーリングユニット7内に雨水が進入する不具合を抑えることができる。
【0021】
また、この実施例では、水切り板13の枚数を増やして前方空間A内で飛散する雨水をより効果的に落下させるように設けられている。この結果、例えば外側外気導入口11から内側外気導入口12へ直接進入しようとする雨水を確実に落下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両屋上装着型空調装置の概略図である。
【図2】バス車両の正面図である。
【図3】バス車両の三面図である。
【図4】水切り機構の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 バス車両
2 コンデンサ
4 コンデンシングユニット
5 エバポレータ
7 クーリングユニット
8 下ケース
9 上ケース
11 外側外気導入口
12 内側外気導入口
13 水切り板
15 外気ドア
16 補助吸込口
17 補助ドア
18 水切り溝
A 前方空間
Claims (3)
- 車両屋上に装着され、冷凍サイクルのコンデンサを収納するコンデンシングユニットと、
このコンデンシングユニットの左右両側に配置され、前記冷凍サイクルのエバポレータを収納するクーリングユニットと、
前記コンデンシングユニットおよび前記左右のクーリングユニットを収納する有底容器状の下ケースと、
この下ケースを覆うとともに、車両進行方向側において前記下ケースの正面との間に前方空間を形成する有天容器状の上ケースと、を備え、
前記上ケースは、前記コンデンシングユニットの車両進行方向正面に外気を前記前方空間内に取り入れる外側外気導入口が設けられ、
前記下ケースは、前記左右のクーリングユニットの車両進行方向正面に外気を前記クーリングユニット内に取り入れる内側外気導入口が設けられ、
前記前方空間を介して外気が前記クーリングユニット内に取り入れられ、
前記外側外気導入口と対向する前記下ケースの正面には、縦方向に伸びる複数の突起よりなる水切り溝が設けられることを特徴とする車両屋上装着型空調装置。 - 請求項1の車両屋上装着型空調装置は、
前記外側外気導入口あるいは前記内側外気導入口の少なくとも一方を開閉する外気ドアを備える
ことを特徴とする車両屋上装着型空調装置。 - 請求項1または請求項2の車両屋上装着型空調装置において、
前記前方空間内の前記外側外気導入口から前記内側外気導入口の間には、前記前方空間内に突出する水切り板が設けられた
ことを特徴とする車両屋上装着型空調装置。
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---|---|---|---|
JP01230698A JP3879221B2 (ja) | 1998-01-26 | 1998-01-26 | 車両屋上装着型空調装置 |
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JPH11208259A JPH11208259A (ja) | 1999-08-03 |
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1998
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