JP3878780B2 - 管継手の締付け表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は主としてハウジングジョイントのような管継手に使用する管継手の締付け表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来ビルなどの構築物には、上下水道などの配管が多数布設されており、これら配管には種々の管継手が使用されている。
【0003】
またこれら継手の多くは管の接続に使用されており、使用する個所や目的に応じて形状や構造の異なるものが適用されているが、何れもナットやボルトを締付けることにより、管の接続を行うと同時に、接続部より液などの流体が漏れないようにシールしている。
【0004】
しかし配管には上述したように多数の管継手が使用されていることから、配管作業中に継手の締付けを忘れたり、締付けが不十分なため、施工後に液漏れなどが発生する事故が多発している。
【0005】
かかる事故を防止するため、管継手の締付け状態を外から見ただけで容易に確認できるようにした管継手が例えば実開昭63−145089号公報や、特許第2784365号公報などで提案されている。
【0006】
前者公報の管継手は、接続すべき薄肉ステンレス鋼管の間に継手を介在させ、かつこの継手の両端に螺挿したナットを締付けることにより、薄肉ステンレス鋼管の接続を行うと共に、継手とナットの間に、予め凸面に着色を施した皿ばねを介在させて、ナットを締付けることによりこの皿ばねを平板状に座屈させるようにしたもので、ナットを締付けた状態では、皿ばねが継手とナットの間に挟着されて着色部が外部より見えなくなることから、ナットの締付け状態が外部より容易に確認できるようになっている。
【0007】
また後者公報の管継手は、継手本体に袋ナットを締付けることにより管を接続する管継手において、継手本体に設けた係止リングを、袋ナットを締付けることにより、袋ナットに設けた外リングで覆い隠すことにより、外部から袋ナットの締付け状態が容易に確認できるように構成されている。
【0008】
しかし上記公報の管継手は、何れも継手本体の端部に袋ナットを螺合して管の接続を行う構成となっており、継手本体が円周方向に複数分割された管継手の場合、上記公報の締付けを確認する方法は適用できない。
【0009】
特にハウジング継手の場合、分割された継手本体の端部間を、管の軸線と直交する方向に設けたボルト、ナットにより締付けて管の接続を行うことから、建屋の天井や壁、床下などに近接して配管された管の継手では、天井面や壁面、床面に面したボルトやナットは、外部から見ることが困難なことから、締付けを忘れたり、締付けが不十分なために液漏れなどが発生する事故が多発している。
【0010】
かかる従来の不具合を改善するためこの出願の発明者は、特願平11−038401号で、ハウジングジョイント形管継手のようにボルト、ナットが建屋などに邪魔されて見にくい管継手であっても、締付け状態が外部から容易に確認できる管継手の締付け表示装置を出願した。
【0011】
上記出願の管継手の締付け表示装置は、互に接続すべき管の端部に嵌合したシールリングを、円周方向に分割された複数のハウジングにより挟着し、かつ各ハウジングの両端部に突設された突出部にボルト、ナットを挿通して、これらボルト、ナットを締付けることにより、管の接続を行う管継手であって、上記ボルトの頭部と突出部の間及び突出部とナットの間の少なくとも一方に、凸面に着色面を有する少なくとも一対の皿ばねを、凸面が互いに対向するよう重ねて介在させ、かつボルト、ナットを締付けることにより、上記皿ばねを平板状に座屈させて、着色面を各皿ばねにより覆い隠すことにより、ボルト、ナットの締付け状態を表示するようにしたものである。
【0012】
そして上記構成により、ボルト、ナットを締め付けると、着色面が互いに密着して覆い隠されるため、皿ばねの着色面が表出しているかを見るだけで、ボルト、ナットの締付け状態を確認することができるため、ボルト、ナットの締付けを忘れたり、締付けが不十分なため、施行後に液漏れなどが生じるのを未然に防止することができる効果を有している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記出願の管継手の締付け表示装置では、ボルト、ナットを締め付けて皿ばねを座屈させた際、着色面のほとんどは見えなくなるが、皿ばねの凸面全面に着色面を形成しているため、着色面が密着しても、各皿ばねの外周面に着色面の一部が筋状に見えることがあり、作業者はこれを締め忘れと勘違いしてさらにボルト、ナットを締付けるため、ボルト、ナットの締付けトルクが過剰となって、ハウジングやボルト、ナット及びシールリングなどの破損の原因となったり、不必要な締付け作業を行うため、作業能率の低下を招くなどの不具合がある。
【0014】
特に蛍光塗料を用いて着色面を形成した場合、締付けの完了した皿ばねの外周面に僅かに着色部が現れただけでも、光を当てることによって着色部が強調されるため、締め忘れと勘違いして、不必要な増し締め作業を行うことがよくあり、過剰な増し締めや、作業能率低下の原因となる不具合がある。
【0015】
この発明はかかる従来の不具合を改善するためになされたもので、ボルト、ナットを締付けた状態では、着色部が皿座金の外周面に表出することのない継手の締付け表示装置を提供して、不必要な増し締め作業による作業能率の低下や、ハウジングやボルト、ナット及びシールリングなどの破損を未然に防止することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の発明は、互に接続すべき管の端部に嵌合したシールリングを、円周方向に分割された複数のハウジングにより挟着し、かつ各ハウジングの両端部に突設された突出部にボルト、ナットを挿通して、これらボルト、ナットを締付けることにより、管の接続を行う管継手であって、上記ボルトの頭部と突出部の間及び突出部とナットの間の少なくとも一方に、外周部に平板部を、また内周部にテーパ部を有する一対の皿座金を、テーパ部の凸面を互に対向させて介在させ、かつ上記各皿座金の少なくとも一方のテーパ部の凸面に着色面を形成すると共に、上記ボルト、ナットを締付けることにより、上記各皿座金を平板状に座屈させて、着色面を各皿座金により覆い隠すことにより、ボルト、ナットの締付け状態を表示するようにしたものである。
【0017】
上記構成により、各皿座金の間に着色面が表出しているかを見るだけで、ボルト、ナットの締付け状態を確認することができるため、ボルト、ナットの締付けを忘れたり、締付けが不十分なため、施行後に液漏れなどが生じるのを未然に防止することができると共に、皿座金のテーパ部の凸面にのみ着色面を形成したので、各皿座金が密着した際、各皿座金の外周面に筋状に着色面が現れることがなく、これによって作業者はボルト、ナットの締め忘れと勘違いしてさらにボルト、ナットを締付けることがないので、ボルト、ナットの締付けトルクが過剰となって、ハウジングやボルト、ナット及びシールリングなどが破損するのを未然に防止することができる。
【0018】
またボルト、ナットを締付ける際、締付けトルクに応じて表示する着色面の幅が変化するので、着色面の幅を見ながらボルト、ナットを締付けることにより、常に適切な締付けトルクでボルト、ナットを締付けることができる。
【0033】
上記目的を達成するため請求項8記載の発明は、皿座金の一方を硬度の高い材料により形成して、ボルト、ナットを締付けた際、他方の皿座金を弾性変形または塑性変形させるようにしたものである。
【0034】
上記構成により、高トルクの締付け力を必要とする管継手にも対応することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面を参照して詳述する。
図1はハウジングジョイント形管継手の分解斜視図、図2は組立て状態の断面図、図3は皿座金の平面図、図4は同断面図、図5の(イ)及び(ロ)は作用説明図である。
【0038】
これら図において1は短筒状の継手本体で、円周方向に2分割されたハウジング1aより構成されており、各ハウジング1aの両端には水平方向に突出部1bが突設されている。
上記突出部1bには、上下方向へ貫通するボルト孔1cが開口されていて、これらボルト孔1cに挿通したボルト2のねじ部2aにナット3を螺装して締付けることにより、管4の接続が行えるようになっている。
【0039】
また上記ハウジング1aの内周側端面には、接続すべき管4の端部外周に形成された凹溝4aに嵌合する突条1dがほぼ半周に亘って形成されていると共に、これら突条1d間には、接続すべき管4の端部外周に嵌合するゴムなどの弾性体よりなるシールリング5が収容できるようになっている。
【0040】
一方6はこの発明の締付け表示装置で、ばね鋼などの弾性を有する金属により形成された一対の皿座金6aより構成されている。
上記皿座金6aは図3及び図4に示すように、円板の外周部に形成された環状の平板部6bと、この平板部6bの内側に形成されたテーパ部6cより構成されていて、テーパ部6cの中央部に上下に貫通するボルト孔6dが開口されており、テーパ部6cの凸面側にのみ、例えば赤色の塗料や蛍光塗料などにより着色面6eが形成されている。
そして上記一対の皿ばね6aは、ボルト2及びナット3により各ハウジング1aを締付ける際、ボルト2の頭部2bと突出部1bの間及び突出部1bとナット3の間の少なくとも一方に、テーパ部6cの凸面が互に対向するよう重ねて介在されるようになっている。
【0041】
次に上記構成された管継手を使用して管4の接続を行う作用を説明すると、まず互に接続すべき管4の端部を図1に示すように対向させ、この状態でシールリング5の両端に各管4の端部を圧入する。
このとき予め管4やシールリング5に潤滑剤などを塗布または散布することにより、管4の挿入が容易に行える。
【0042】
次に2分割された継手本体1のハウジング1aを、上下方向または左右方向よりシールリング5に嵌合して、各ハウジング1aの突条1dを各管4の凹溝4aに係合したら、突出部1bに開口されたボルト孔1cにボルト2を挿入し、ボルト2のねじ部2aにナット3を螺装するが、このとき、予めボルト2の首部に一対の皿座金6aを、テーパ部6cの凸面が互に対向するよう重ねた状態で嵌装し、またボルト孔1cへ挿入後ねじ部2a側にも一対の皿座金6a同様に嵌装する。
【0043】
これは両ハウジング1a側よりボルト、ナット2,3の締付け状態が確認できるようにするためで、配管が建屋の天井や壁、床下などに近接していて、建屋側より締付け表示装置6を見ることができない場合は、見ることができる側のハウジング1aにのみ一対の皿座金6aを介在させればよい。
【0044】
以上のようにして各ハウジング1a間をボルト、ナット2,3により仮締めした状態では、図5の(イ)に示すようにまだ皿座金6aが座屈された状態にないため、皿座金6aの着色面6eを外部より見ることができ、ボルト、ナット2,3は仮締め状態にあることを外部から容易に確認することができる。
【0045】
次に工具などを使用してボルト、ナット2,3を締付けると、ボルト、ナット2,3の締付け力により各皿座金6aのテーパ部6cが座屈されて平板状となり、本締めが完了したときには、皿座金6aの着色面6cが図5の(ロ)に示すように互に密着するため、着色面6eは各皿座金6aにより覆い隠されて外部より見えなくなる。
これによって継手本体1の締付け状態を、締付け表示装置6を見るだけで、外部より容易に確認できるため、締付けを忘れたり、締付けが不十分なために、施工後に液漏れなどが発生するのを未然に防止することができる。
【0046】
特にこの発明の実施の形態では、皿座金6aのテーパ部6cにのみ着色面6eを形成し、テーパ部6cの外周部に位置する平板部6bには着色面6eを形成していないので、各皿座金6aが互いに密着した状態では、各皿座金6aの外周面に着色面6eが筋状に現れることがない。
【0047】
これによって作業者は締付け不足と勘違いして、さらにボルト、ナット2,3を増し締めすることがないので、過剰な締め付けによりハウジング1aやボルト、ナット2,3及びシールリング5などが破損されるのを未然に防止できると共に、不必要に増し締め作業を行うことがないので、作業能率が低下することもない。
【0048】
またボルト、ナット2,3を締付けることにより、各ハウジング1aによりシールリング5が各管4の端部外周面に圧接されるため、各管4の接続を確実に行うができると共に、皿座金6aの反発力によりナット3が弛むのを防止することができる。
【0049】
なお上記実施の形態では、各皿座金6aのテーパ部6cの凸面に着色面6eを形成したが、何れか一方の皿座金6aのテーパ部6c凸面側に着色面6eを形成してもよく、また図6の(イ)に示すように、締付け表示装置6をテーパ部6c凸面に着色面6eを有する皿座金6aと、平座金6fより構成してもよい。
この場合ボルト、ナット2,3を締付けると、ボルト、ナット2,3の締付け力により皿座金6aが座屈されて平板状となり、本締めが完了したときには、皿座金6aの着色面6eが図6の(ロ)に示すように平座金6fと密着するため、着色面6eは平座金6fにより覆い隠されて外部より見えなくなる。
これによって継手本体1の締付け状態を、締付け表示装置6を見るだけで、外部より容易に確認できるため、締付けを忘れたり、締付けが不十分なために、施工後に液漏れなどが発生するのを未然に防止することができると共に、平座金6fの皿座金6aと対向する面にも、外周縁に達しないよう着色面6eを形成しておけば、ボルト、ナット2の仮締め時平座金6fの着色面6eも外部より容易に確認できるため、平座金6fを使用した場合でも着色面6eが見えにくくなることがない。
【0050】
一方前記実施の形態では、皿座金6aをばね鋼のような弾性を有する材料により形成したが、弾性のない材料により皿座金6aを形成して、ボルト、ナット2,3を締め付けて皿座金6aを塑性変形させることにより、締付け状態を表示するようにしてもよい。
【0051】
この場合、図5の(イ)及び(ロ)に示すように一対の皿座金6aをテーパ部6cの凸面が互いに対向するよう重ね合わせてもよく、図6の(イ)及び(ロ)に示すように皿座金6aと平座金6fを組合わせてもよい。
ただし、ボルト、ナット2,3の締付け後は、ボルト、ナット2,3を弛めても、皿座金6aは元の状態に復元することがないので、1度使用して皿座金6aは再使用できないと共に、皿ばねとしての機能もないので、ボルト、ナット2,3の弛み止め効果も得られない。
【0052】
また上記実施の形態及び変形例では、皿座金6gをばね鋼のような弾性を有する材料や、弾性のない材料により形成した場合について説明したが、超硬合金や工具鋼、SUS630のような硬度の高い材料により形成し、この皿座金6gと弾性を有する皿座金6aを組合わせたり、軟質材料よりなる平座金6fと組合わせても締付け表示を行うことができる。
【0053】
図7の(イ)及び(ロ)は一方の皿座金6gを硬質材料で形成し、この皿座金6gと弾性を有する皿座金6aを組合わせて、締付け状態を表示するようにしたものである。
すなわち図7の(イ)に示す仮締め状態からボルト、ナット2,3を本締めすると、硬質材料により形成された皿座金6gはその形状を維持し、弾性を有する皿座金6aが図7の(ロ)に示すように弾性変形して各皿座金6a,6gが密着するため、着色面6eが覆い隠されて外部より見えなくなり、これによって締付け状態が外部より容易に確認できるようになる。
【0054】
また図8の(イ)に示すように、皿座金6gより軟質な平座金6fと組合わせても、ボルト、ナット2,3を締め付けることによって平座金6fが図8の(ロ)に示すように弾性変形して着色面6eが見えなくなるため、締め付け状態が外部より容易に確認できるようになる。
何れの場合も、継手本体1の突出部1bに開口されたボルト孔1cは、皿座金6aや平座金6fが容易に変形できるよう、ボルト2の外径より十分に大きな径のものを使用すればよい。
【0055】
一方図9の(イ)及び(ロ)は、皿座金6aにテーパ状の皿座金を使用した変形例で、この場合も凸面に着色面6eを形成する際、着色面6eが皿座金6aの外周縁に達しないように形成することにより、上述した実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0056】
また図10の(イ)及び(ロ)は、皿座金6aに半球状の皿座金を使用した変形例で、この場合も凸球面6hに着色面6eを形成する際、着色面6eが皿座金6aの外周縁に達しないように形成することにより、上述した実施の形態と同様な作用効果が得られる。
さらに図11の(イ)ないし(ハ)は、皿座金6aの内周部に平坦面6gを形成した変形例を示すもので、皿座金6aの凸面や凸球面を互いに対向させて重ねた際、平坦面6gが互いに密着するので、皿座金6aを安定した状態で重ね合わせることができる効果がある。
【0057】
さらに上記実施の形態では、接続すべき管4の端部外周に凹溝4aを形成して、この凹溝4aにハウジング1aの突条1dを嵌合することにより、管4の接続を行うようにしたが、各管4の端部外周に環状の突条を突設して、この突条にハウジング1aを係合することにより、管4の接続を行うようにしてもよい。
さらに上記実施の形態では、ハウジングジョイント形管継手に実施した例について説明したが、円周方向に複数分割された管継手であれば、ハウジングジョイントに限定されるものではない。
【0058】
【発明の効果】
この発明は以上詳述したように、複数分割されたハウジングをボルト、ナットで締付けて管を接続する管継手の上記ボルトの頭部及びハウジングの突出部の間及び突出部とナットの間の少なくとも一方に、外周部に平板部を、また内周部にテーパ部を有する一対の皿座金を、テーパ部の凸面を互に対向させて介在させ、かつ上記各皿座金の少なくとも一方のテーパ部の凸面に着色面を形成したことから、ボルト、ナットを締付けると、各皿座金が平板状に座屈して各皿座金により着色面が覆い隠されるため、皿座金の着色部が表出しているかを見るだけで、ボルト、ナットの締付け状態を確認することができ、これによってボルト、ナットの締付けを忘れたり、締付けが不十分なため、施行後に液漏れなどが生じるのを未然に防止することができると共に、配管が建屋の天井や壁、床下などに接近していて、片側よりのみしか管継手が見えない場合でも、見える側のハウジングに、一対の皿座金または皿座金と平座金を介在させることにより、天井や壁、床などに邪魔されることなく、締付け状態を確認することができるようになる。
【0060】
さらに皿座金の凸面に蛍光塗料を塗布して着色面を形成すれば、天井裏や床下など暗い場所での作業では、締付け表示装置へ懐中電灯などで光を当てることにより着色部が発光するので、暗い場所でもボルト、ナットの締付け状態を容易に確認することができると共に、皿座金を弾性を有する材料により形成して、ボルト、ナットを締付けることにより皿座金を弾性変形させるようにすれば、皿座金の反発力でボルト、ナットが弛むのを防止することできる上、ボルト、ナットを弛めると皿座金が元の形状に復元するので再使用が可能となり、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態になる管継手の締付け表示装置を示す分解斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態になる管継手の締付け表示装置を示す組立て状態の断面図である。
【図3】この発明の実施の形態になる管継手の締付け表示装置に使用する皿座金の平面図である。
【図4】この発明の実施の形態になる管継手の締付け表示装置に使用する皿座金の断面図である。
【図5】(イ)及び(ロ)はこの発明の実施の形態になる管継手の締付け表示装置の作用説明図である。
【図6】(イ)及び(ロ)はこの発明の実施の形態になる管継手の締付け表示装置の変形例を示す説明図である。
【図7】(イ)及び(ロ)はこの発明の実施の形態になる管継手の締付け表示装置の変形例を示す説明図である。
【図8】(イ)及び(ロ)はこの発明の実施の形態になる管継手の締付け表示装置の変形例を示す説明図である。
【図9】(イ)及び(ロ)はこの発明の実施の形態になる管継手の締付け表示装置に使用する皿座金の変形例を示す説明図である。
【図10】(イ)及び(ロ)はこの発明の実施の形態になる管継手の締付け表示装置に使用する皿座金の変形例を示す説明図である。
【図11】(イ)ないし(ハ)はこの発明の実施の形態になる管継手の締付け表示装置に使用する皿座金の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
1a…ハウジング、1b…突出部、2…ボルト、3…ナット、4…管、6a…皿座金、6b…平板部、6c…テーパ部、6e…着色面、6f…平座金、6g…平坦部、6h…凸球面。

Claims (2)

  1. 互に接続すべき管4の端部に嵌合したシールリング5を、円周方向に分割された複数のハウジング1aにより挟着し、かつ各ハウジング1aの両端部に突設された突出部1bにボルト、ナット2,3を挿通して、これらボルト、ナット2,3を締付けることにより、管4の接続を行う管継手であって、上記ボルト2の頭部2bと突出部1bの間及び突出部1bとナット3の間の少なくとも一方に、外周部に平板部6bを、また内周部にテーパ部6cを有する一対の皿座金6aを、テーパ部6cの凸面を互に対向させて介在させ、かつ上記各皿座金6aの少なくとも一方のテーパ部6cの凸面に着色面6eを形成すると共に、上記ボルト、ナット2,3を締付けることにより、上記各皿座金6aを平板状に座屈させて、着色面6eを各皿座金6aにより覆い隠すことにより、ボルト、ナット2,3の締付け状態を表示することを特徴とする管継手の締付け表示装置。
  2. 皿座金6aの一方を硬度の高い材料により形成して、ボルト、ナット2,3を締付けた際、他方の皿座金6aを弾性変形または塑性変形させてなる請求項1記載の管継手の締付け表示装置。
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