JP2567695Y2 - スパッド用スカートパッキン - Google Patents

スパッド用スカートパッキン

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JP2567695Y2
JP2567695Y2 JP2952793U JP2952793U JP2567695Y2 JP 2567695 Y2 JP2567695 Y2 JP 2567695Y2 JP 2952793 U JP2952793 U JP 2952793U JP 2952793 U JP2952793 U JP 2952793U JP 2567695 Y2 JP2567695 Y2 JP 2567695Y2
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packing
spud
toilet
skirt
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伸也 藤井
英郎 勝山
寿仁 後藤
敏郎 川澄
啓 澁木
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株式会社イナックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】洗浄水を供給するための洗浄管を
便器等に接続するには、普通、スパッドが利用される。
本考案は、スパッドを便器等に取り付ける際に用いられ
るスカートパッキンに関し、便器等の製作精度や施工状
態に多少の難が有ったとしても漏水を生じさせないよう
にすることを目的とするものである。
【0002】
【従来の技術】図7に示す如く、フラッシュバルブ20
等の給水源から洗浄水を供給するための洗浄管30を便
器40に接続しようとする場合、便器40にスパッドを
取り付け、これに洗浄管30を接続するというのが一般
的な手法である。
【0003】図8に示す如く、便器40に洗浄管を接続
するためのスパッドは、スパッド本体10,スカートパ
ッキン13,平型パッキン14,スリップワッシャ15
及び締付ナット16等の部材からなる。スパッド本体1
0は金属製であって、外周面に、給水口41内へ挿入さ
れるテーパ面部11と締付ナット16が螺合されるネジ
部12とが設けられている。
【0004】便器40にスパッド本体10を取り付ける
手順を説明すると、まず便器40の給水口41内へスパ
ッド本体10のテーパ面部11を挿入し、続いて、スパ
ッド本体10に外嵌させたスカートパッキン13を給水
口41内へ挿入したのち、平型パッキン14及びスリッ
プワッシャ15を介して締付ナット16をネジ部12に
螺合させて締めつけることにより、図9の如き取付構造
を構成する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】コスト低減化のため、
スパッド本体を、金属製に代えて、合成樹脂で製作する
ことが試みられている。ところが、スパッド本体を合成
樹脂製とした場合、漏水の起こる頻度が、従前の金属製
のものに比べて高くなるという問題をきたしている。図
10の(A)及び(B)に対比して示す如く、合成樹脂
製スパッド本体17を製作するにあたり、金属製スパッ
ド本体10と、管内径d,便器に挿入されるテーパ面部
11(18)の最大外径D,及び長さ寸法Lを同一にし
て且つ同等の強度を持たせようとすると、合成樹脂製ス
パッド本体17は、その肉厚tを金属製の肉厚t
りも大きく設定しなくてはならない。このため、合成樹
脂性スパッド本体17は、ネジ部19の外径寸法S
が、金属製スパッド本体10のネジ部12の外径寸法
に比べて大きくなり、その分だけ、テーパ面部18
の幅寸法を小さくせざるを得ない。その結果、スパッド
本体17とスカートパッキンとの接触面積が小さくなる
ため充分な押圧力を作用させることができなくなり、便
器40の製作精度や施工状態に少しの難点が有っても、
止水性能が損なわれ、漏水を来すものと考えられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、スパッド本体
が合成樹脂から成るスパッドを便器に取り付けるに際
し、便器の製作精度や施工状態が多少不良であっても確
実に漏水を阻止することのできるスパッド用スカートパ
ッキンを提供するものであって、その特徴とするところ
は、外側周面における小径側端面から連続する領域又は
小径側端面の近傍領域に、大径側領域よりも大きいテー
パを有する絞り面を形成したことである。
【0007】
【作用】本考案に係るスカートパッキンは、小径側端面
から運続して又はその近傍に絞り面を形成したので、こ
れをスパッド本体と便器との間に介装して締付ナットを
締めつけると、絞り面部分が給水口内へ入り込んで便器
に密接する。絞り面は、テーパが大きく設定されている
ため、便器との接触面積が広い。それ故、仮に、便器の
製作精度が悪く給水口の形状に難が有ったり、施工不良
のためスパッド本体が傾いた状態で便器に取り付けられ
たりしたとしても、スカートパッキンは、便器との間に
隙間を形成することなく水密性を保持するから、確実な
止水機能を発揮する。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を、図面を用いて説明
する。図1は、本考案に係るスカートパッキン1(以
下、「本案パッキン」と言う)の一実施例を示す半断面
正面図である。本実施例における本案パッキン1は、外
側周面に、小径側端面2から連続して絞り面3が形成さ
れ、そのテーパが、大径側領域4のテーパに比べて大き
く設定されている点に特徴を有している。但し、最大外
径、厚み寸法及び材質等については、従来製品(SBR
製、硬度約70)と共通であって何ら差し支えない。
【0009】図2は、本案パッキン1を用いた合成樹脂
製スパッド本体17の取付構造を示す側面断面図であ
る。図示する如く、本案パッキン1は、絞り面3を給水
口41内へ入り込ませた状態で便器40と密接するた
め、スパッド本体17におけるテーパ面部18の幅が狭
くとも、優れた止水機能を発揮することができる。な
お、図面において、従来例を示す図8乃至図10と共通
の部材には、同一の番号を付してある。
【0010】ところで、スパッド本体が合成樹脂製であ
るスパッドの取り付けにあたり、便器の製作精度や施工
状態が良好である場合には、従来のスカートパッキンで
も、漏水を防止することが可能である。しかしながら、
便器の製作精度や施工状態が不良である場合、従来製品
は漏水をしばしば来すのに対し、本案パッキン1は、顕
著に優れた止水性能を発揮する。これを、本考案者ら
は、次のような実験により確かめた。図3及び図4に示
す如く、本案パッキン1及び従来パッキン13を用いて
スパッド本体17を取り付けるにあたり、便器40と平
型パッキン14との間に厚さ5mmのスペーサー5を挟
ませることにより、スパッド本体17が傾斜した施工不
良の状態を作為的に形成し、この状態で通水して、便器
給水口における漏水の有無を、目視観察により確認し
た。実験には、同一品番であって、給水口部分に凹みの
有る便器Aと、給水口部分に突起の有る便器Bの、比較
的漏水を起こしやすいとされている2種類の製品を使用
し、各便器ごとに、本案パッキン1及び従来パッキン1
3それぞれについて3回ずつスパッド本休17の取付施
工を行ったのち通水した。なお、締付トルクはいずれも
157.5kgf・cmに設定し、通水量は15リット
ルである。結果を、表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】表1から分かるように、本案パッキン1で
も、従来パッキン13でも、施工状態が良好な場合(ス
ペーサー無しの場合)には、止水性能に顕著な差異は生
じない。しかしながら、厚さ5mmのスペーサー5を挟
持させてスパッド本体17を作為的に傾斜させた場合、
本案パッキン1によれば確実に漏水が防止されるのに対
し、従来パッキン13では止水機能が損なわれる。これ
は、図3に示すように、本案パッキン1では便器40と
の接触状態が良好に維持され、水密性が確保されるのに
対し、従来パッキン13では、図4に示すように変形が
生じ、便器40との接触状態が不良となるためと思われ
る。このように、本案パッキン1は、施工状態が不良の
ときに、従来品と比べて格段に優れた止水機能を発揮す
ると言うことができる。
【0013】なお、実験では、締付トルクの値を一定に
設定したにもかかわらず、締付ナット16の締め込み量
h(図3参照)にばらつきが生じた。具体的には、本案
パッキン1を用いた場合で8〜13mm、従来パッキン
13を用いた場合は10〜20mmである。このことか
ら、締付トルクの設定を厳密に行うことの困難な実際の
施工現場においては、締付ナット16の締め込み量に
は、より一層のばらつきが生じているものと想像され
る。従って、便器の製作精度や施工状態に多少の不良が
あったとしても、漏水を確実に防止できる本案パッキン
1は、その実用的価値において、従来パッキンよりも遥
に優っている。
【0014】ところで、本案パッキンの形状は、図1の
ものに限定されるのではない。例えば、図5に示す如
く、絞り面3と小径側端面2との境界部3a及び絞り面
3と外側周面の大径側領域4との境界部3bそれぞれに
適宜曲率の湾曲面を形成して、いわゆるアール面と成せ
ば、より一層の水密性の向上を見込むことができる。ま
た、図6に示すように、図1のパッキン形状に比べて、
絞り面3の幅を大きく取ると共にそのテーパをやや小さ
く設定する等の変更も可能であり、絞り面の幅やそのテ
ーパの大きさ等は、使用対象に応じて適宜選択すること
ができる。更に、本案パッキンは、便器以外にスパッド
を取り付ける場合にも利用可能である。このように、本
考案は、実施の態様に即して応用することを妨げるもの
ではない。
【0015】
【考案の効果】本案パッキンは、簡単な形状でありなが
ら優れた漏水防止機能を有するものであって、とりわけ
便器等の製作精度や施工状態が不良の場合に、格別の止
水性能を発揮する。しかも、従来品に比して、コストを
特に増大させるものでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案パッキンの一実施例を示す半断面正面図で
ある。
【図2】本案パッキンを用いて便器にスパッドを取り付
けた状態を示す側面断面図である。
【図3】本案パッキンを用いて便器にスパッドを取り付
けた状態を示すものであって、スペーサーを挟持させて
作為的に施工不良状態を形成した場合を示す側面断面図
である。
【図4】従来のスカートパッキンを用いて便器にスパッ
ドを取り付けた状態を示すものであって、スペーサーを
挟持させて作為的に施工不良状態を形成した場合を示す
側面断面図である。
【図5】本案パッキンの他の実施例を示す半断面正面図
である。
【図6】本案パッキンのさらに異なる実施例を示す半断
面正面図である。
【図7】洗浄管が接続された便器を示す側面図である。
【図8】便器に従来パッキンを用いて洗浄管接続用のス
パッドを取り付ける要領を示すものであって、各部材を
分解して示す一部断面側面図である。
【図9】便器に従来パッキンを用いて洗浄管接続用のス
パッドを取り付けた状態を示す部分断面側面図である。
【図10】便器に洗浄管を接続する際に使用するスパッ
ドのスパッド本体を示すものであって、(A)は金属製
スパッド本体を示す半断面側面図、(B)は合成樹脂製
スパッド本体を示す半断面側面図である。
【符号の説明】
1 本案パッキン 2 小径側端面 3 絞り面 3a 湾曲面(絞り面と小径側端面との境界部) 3b 湾曲面(絞り面と外側周面の大径側領域との境界
部) 4 外側周面の大径側領域 14 平型パッキン 15 スリップワッシャー 16 締付ナット 17 スパッド本体(合成樹脂製) 30 洗浄管 40 便器 41 給水口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 川澄 敏郎 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社イナックス エンジニアリング内 (72)考案者 澁木 啓 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株 式会社イナックス エンジニアリング内 (56)参考文献 実開 昭60−186392(JP,U) 実公 昭49−33498(JP,Y1)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器等に洗浄管を接続するためのスパッ
    ドを取り付ける際に用いられる環状スカート型のパッキ
    ンであって、外側周面における小径側端面から連続する
    領域又は小径側端面の近傍領域に、大径側領域よりも大
    きいテーパを有する絞り面が形成されていることを特徴
    とするスパッド用スカートパッキン。
  2. 【請求項2】 請求項1のスパッド用スカートパッキン
    において、絞り面と小径側端面との境界部及び該絞り面
    と外側周面の大径側領域との境界部に適宜曲率の湾曲面
    が形成されているスパッド用スカートパッキン。
JP2952793U 1993-04-23 1993-04-23 スパッド用スカートパッキン Expired - Lifetime JP2567695Y2 (ja)

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JPH0679879U JPH0679879U (ja) 1994-11-08
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JP5979581B2 (ja) * 2012-03-14 2016-08-24 Toto株式会社 掃除口の固定構造
JP7344439B2 (ja) * 2019-08-30 2023-09-14 Toto株式会社 水洗大便器

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