JP3877835B2 - 自動車のスロットル制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のエンジンへの吸入空気量を調整するスロットル弁の開度を電気的に制御する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、特開平3−141841号公報で開示されたスロットル制御装置を示す。図6において、1はアクセルペダルであって、これは、乗員による矢印W方向への操作により実線示の初期位置から同方向へ回転動作し、乗員による矢印W方向への操作力が減少することにより、図外のスプリングのばね力で矢印W方向とは反対向きに回転動作し、乗員からの操作力がゼロとなることにより、上記スプリングのばね力で初期位置に復帰する。2はアクセル操作量検出手段であって、これは、第1アクセルセンサ2aと第2アクセルセンサ2bとを備える。第1・第2アクセルセンサ2a,2bは、乗員によるアクセルペダル1の初期位置からの操作量に相当する個別の信号をマイクロコンピュータが内蔵された制御部12に出力する。3はアクセルスイッチを示し、これはアクセルペダル1が操作さているか否かを検出するもので、例えば、アクセルペダル1の位置が初期位置より離れている間はオン動作してオン信号を制御部12に出力し、アクセルペダル1の位置が初期位置に存在する際にオフ動作してオフ信号を制御部12に出力する。4は自動車に搭載されたエンジンである。5はエンジン回転センサであって、これは、エンジン4の回転数に相当する信号を制御部12に出力する。6は自動車に搭載された車速センサであって、これは、これを搭載した自動車の車速に相当する信号を制御部12に出力する。7は吸気パイプであって、これは、図外のエアーフィルタで浄化された清浄な空気をエンジン4の吸気口に導入する。8はスロットル弁であって、これは吸気パイプ7の所定位置の内部に設けられ、弁軸8aを中心として、吸入吸気量がエンジンストールの生じるまでに絞り込まれる実線示の全閉位置から吸入吸気量が最大となる点線示の全開位置の方向へ回転し、又は、全開位置から全閉位置の方向へ回転してエンジン4の吸入空気量を調整する。9はスロットルアクチュエータであって、これは、吸気パイプ7の外部に設けられ、制御部12から出力された信号に応じて、スロットル弁8を駆動して全閉位置を基準とした回転角度に開度させる。10はスロットル開度センサであって、これは、吸気パイプ7の外部に設けられ、スロットル弁8の開度を検出し、その検出開度に相当する信号を制御部12に出力する。11は自動車に搭載されたメインスイッチであって、これは、図外のキープレートが鍵穴11aに差し込まれてオフ位置11bの側からAAC位置11cを経てIG位置11dに回転操作されてIG位置11dのイグニションスイッチをオン動作することにより、自動車に搭載した図外のスタータモータを図外のバッテリからの電力供給で回転駆動し、エンジン4の駆動を開始する。制御部12は、メインスイッチ11の鍵穴11aに差し込まれたキープレートのAAC位置11cへの到達でバッテリより動作電力が供給されて起動し、制御部12に内蔵された図外のメモリに予め書き込まれたプログラムに従ってスロットル弁8の開度を電気的に制御するスロットル開度制御手段13と、同メモリに予め書き込まれたプログラムに従ってスロットル弁8が全閉位置に固着したことを電気的に判定する弁固着診断手段23とを備える。
【0003】
次に、動作について説明する。メインスイッチ11の鍵穴11aに差し込まれたキープレートの操作により、乗員がアクセルペダル1を未操作で、スタータモータが回転駆動した際に、スロットル開度制御手段13が演算した目標スロットル開度によりスロットルアクチュエータ9を介してスロットル弁8を全閉位置よりエンジン4の始動に必要な空気量がエンジン4に供給される位置に開度する。そして、エンジン4が駆動した状態において、運転者がアクセルペダル1を踏み込み操作すると、第1・第2アクセルセンサ2a,2bがアクセルペダル1の操作量に応じた信号を制御部12に出力する。そして、スロットル開度制御手段13が第1・第2アクセルセンサ2a,2bからのアクセルペダル1の操作量の平均値を演算し、この平均値とエンジン回転センサ5からのエンジン回転数と車速センサ6からの車速及びバッテリへの電気的な負荷量等の情報を、スロットル開度制御手段13に予め設定された演算式に代入して目標スロットル開度を演算し、この目標スロットル開度とスロットル開度センサ10からの検出スロットル開度との偏差に応じて当該偏差をゼロにするような開度制御信号をスロットルアクチュエータ9に出力する。これにより、スロットルアクチュエータ9が、バッテリから開度制御信号に応じた電力の供給を受けて、スロットル弁8を目標スロットル開度となるように開度制御する。このように、運転者の意志は、アクセルペダル1の操作量を通じて第1・第2アクセルセンサ2a,2bでスロットル開度制御手段13に伝えられ、スロットルアクチュエータ9によりスロットル弁8を目標スロットル開度となるように電気的に制御し、エンジン4の出力を調整する。又、アクセルスイッチ3がオン動作している状態において、スロットル開度センサ8からの検出スロットル開度としての電圧検出値が弁固着診断手段23に予め設定されたスロットル弁8の全閉位置に相当する電圧判定値以下であると、弁固着診断手段23はスロットル弁8が全閉位置に固着したものと判定する。そして、この固着判定の結果により、弁固着診断手段23が、図外のスプリングのばね力をスロットル弁8に作用させて、スロットル弁8を中立開度位置まで戻していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来のスロットル制御装置では、検出スロットル開度が電圧判定値以下という1つの判定条件でスロットル弁8の全閉位置への固着を判定しているので、目標スロットル開度が小さく、スロットル弁8が全閉位置付近に開度制御されるような場合、当該制御中であるにも拘わらず、固着判定してしまう等の問題があった。
【0005】
そこで、この発明は、スロットル弁の全閉位置への固着判定の検出精度を向上することができる自動車のスロットル制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
1つの本発明に係る自動車のスロットル制御装置は、アクセルペダルの操作量を含む情報より演算した目標スロットル開度とスロットル弁の開度を検出するスロットル弁開度検出手段からの検出スロットル開度との偏差により、スロットル弁の開度が目標スロットル開度となるようにスロットル弁を電気的に開度制御してエンジンの吸入空気量を調整するスロットル開度制御手段と、エンジンの吸入吸気量がエンジンストールを生じるまでに絞り込まれる全閉位置にスロットル弁が固着したことを電気的に判定する弁固着診断手段とを備えた自動車のスロットル制御装置において、弁固着診断手段を弁全閉判定手段とエンジン安定動作判定手段と開度偏差判定手段と弁故障検出手段とより構成し、弁全閉判定手段で検出スロットル開度が全閉判定基準値以下か否かを判定し、エンジン安定動作判定手段でエンジン回転数が安定動作判定基準値以下か否かを判定し、開度偏差判定手段で検出スロットル開度と目標スロットル開度との偏差が偏差判定基準値以上か否かを判定し、弁故障検出手段で弁全閉判定手段での検出スロットル開度が全閉判定基準値以下である判定結果とエンジン安定動作判定手段でのエンジン回転数が安定動作判定基準値以下である判定結果と開度偏差判定手段での検出スロットル開度と目標スロットル開度との偏差が偏差判定基準値以上である判定結果との全部が成立することによりスロットル弁が全閉位置に固着した状態であることを推定して故障発生信号を出力することを特徴としている。
【0008】
もう1つの本発明に係る自動車のスロットル制御装置は、アクセルペダルの操作量を含む情報より演算した目標スロットル開度とスロットル弁の開度を検出するスロットル弁開度検出手段からの検出スロットル開度との偏差により、スロットル弁の開度が目標スロットル開度となるようにスロットル弁を電気的に開度制御してエンジンの吸入空気量を調整するスロットル開度制御手段と、エンジンの吸入吸気量がエンジンストールを生じるまでに絞り込まれる全閉位置にスロットル弁が固着したことを電気的に判定する弁固着診断手段とを備えた自動車のスロットル制御装置において、弁固着診断手段を弁全閉判定手段と弁動作量判定手段と開度偏差判定手段とエンジン安定動作判定手段と弁故障検出手段とより構成し、弁全閉判定手段で検出スロットル開度が全閉判定基準値以下か否かを判定し、弁動作量判定手段で検出スロットル開度の所定時間当たりの変化が動作判定基準値以下か否かを判定し、開度偏差判定手段で検出スロットル開度と目標スロットル開度との偏差が偏差判定基準値以上か否かを判定し、エンジン安定動作判定手段でエンジン回転数が安定動作判定基準値以下か否かを判定し、弁故障検出手段で弁全閉判定手段での検出スロットル開度が全閉判定基準値以下である判定結果と弁動作量判定手段での検出スロットル開度の所定時間当たりの変化が動作判定基準値以下である判定結果と開度偏差判定手段での検出スロットル開度と目標スロットル開度との偏差が偏差判定基準値以上である判定結果とエンジン安定動作判定手段でのエンジン回転数が安定動作判定基準値以下である判定結果との全部が成立することによりスロットル弁が全閉位置に固着した状態であることを推定して故障発生信号を出力することを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面と共に前記従来例と同一部分に同一符号を付して説明する。
【0016】
実施の形態1.
図1は実施の形態1のスロットル制御装置の全体を示し、図2は実施の形態1のスロットル弁の固着判定のフローチャートを示す。
【0017】
図1において、運転者がメインスイッチ11の鍵穴11aに差し込んだキープレートを操作し、乗員がアクセルペダル1を未操作で、スタータモータが回転駆動した際に、スロットル開度制御手段13が、演算した目標スロットル開度により、スロットルアクチュエータ9を介してスロットル弁8を、全閉位置より、エンジン4の始動に必要な空気量がエンジン4に供給される位置に開度する。そして、エンジン4が駆動した状態において、運転者がアクセルペダル1を踏み込み操作すると、アクセル操作量検出手段2の第1・第2アクセルセンサ2a,2bがアクセルペダル1の操作量に応じた信号を制御部12のスロットル開度制御手段13に出力する。そして、スロットル開度制御手段13が第1・第2アクセルセンサ2a,2bからの操作量の平均値を演算し、この平均値とエンジン回転センサ5からのエンジン回転数と車速センサ6からの車速及びバッテリへの電気的な負荷量等の情報を、スロットル開度制御手段13に予め設定された演算式に代入して目標スロットル開度を演算し、この目標スロットル開度とスロットル開度センサ10からの検出スロットル開度との偏差に応じて当該偏差をゼロにするような開度制御信号をスロットルアクチュエータ9に出力する。これにより、スロットルアクチュエータ9が、バッテリから上記開度制御信号に応じた電力の供給を受け、スロットル弁8を目標スロットル開度となるように制御してエンジン4の出力を調整する。
【0018】
この実施の形態1の場合、制御部12の弁固着診断手段14が弁全閉判定手段15と弁動作量判定手段16と開度偏差判定手段17と弁故障検出手段18とを備える。
【0019】
弁全閉判定手段15は、検出スロットル開度が弁全閉判定手段15に記憶された全閉学習値+Δx1からなる全閉判定基準値X1以下か否かを判定することにより、スロットル弁8が全閉位置付近に位置するか否かを判定する。即ち、弁全閉判定手段15は、検出スロットル開度が全閉判定基準値X1以下であれば、スロットル弁8が全閉位置付近に位置すると判定し、検出スロットル開度が全閉判定基準値X1より高ければ、スロットル弁8が全閉位置付近より全開位置の側に離れていると判定する。全閉学習値は、キープレートがメインスイッチ11のOFF位置11bの側よりACC位置11cに到達して、制御部12が起動しかつアクセルスイッチ3からのオフ信号を受け取っている状態で、エンジン4が駆動を開始する前の検出スロットル開度をスロットル弁8の全閉位置として弁全閉判定手段15に記憶したものである。Δx1は弁全閉判定手段15に予め設定した一定値である。
【0020】
弁動作量判定手段16は、検出スロットル開度の所定時間Tmsec当たりの変化が弁動作量判定手段16に予め一定値として設定された動作判定基準値X2以下か否かを判定することにより、スロットル弁8の動きが少ないか否かを判定する。即ち、弁動作量判定手段16は、検出スロットル開度の所定時間Tmsec当たりの変化が動作判定基準値X2以下であれば、スロットル弁8の動きが少ないと判定し、検出スロットル開度の所定時間Tmsec当たりの変化が動作判定基準値X2より高ければスロットル弁8の動きが大きいと判定する。
【0021】
開度偏差判定手段17は、目標スロットル開度と検出スロットル開度との偏差が開度偏差判定手段17に一定値として予め設定された偏差判定基準値X3以上か否かを判定することにより、目標スロットル開度と検出スロットル開度との偏差が大きいか否かを判定する。
【0022】
弁故障検出手段18は、弁全閉判定手段15でのスロットル弁8が全閉位置付近に位置する判定結果と、弁動作量判定手段16でのスロットル弁8の動きが少ない判定結果と、開度偏差判定手段17での目標スロットル開度と検出スロットル開度との偏差が大きい判定結果との全部が成立すると、スロットル弁8が全閉位置に固着した状態であることを推定して故障発生信号を退避走行バルブ19と故障警報手段21とに出力する。
【0023】
退避走行バルブ19は、スロットル弁8の周りの吸気パイプ7にスロットル弁8を迂回して清浄な空気をエンジン4の吸気口の側に導くように接続したバイパスパイプ20に設けられ、スロットル弁8が正常に動作している間はバイパスパイプ20を閉じるように閉弁動作しており、弁故障検出手段18からの故障発生信号によりバイパスパイプ20を開くように開弁動作する。即ち、スロットル弁8の正常な動作中は退避走行バルブ19が閉じ、スロットル弁8が全閉位置に固着した場合に退避走行バルブ19が開き、この退避走行バルブ19の開動作により清浄な空気が吸気パイプ7からスロットル弁8を迂回するバイパスパイプ20を経由してエンジン4の吸気口に吸入される。
【0024】
故障警報手段21は、ブザー、ランプ、表示器又は発声器等の1つ又は複数により形成され、弁故障検出手段18からの故障発生信号により、音、光、声又は表示等でスロットル弁8が全閉位置に固着したことを乗員に知らせる。
【0025】
この実施の形態1によれば、メインスイッチ11の鍵穴11aに差し込まれたキープレートの操作により、エンジン4が駆動し、スロットル弁8がスロットル開度制御手段13により開度制御されている状態において、弁固着診断手段14がマイクロコンピュータの処理の1周期毎に、図2のフローチャートを実行してスロットル弁8の全閉位置への固着の有無を診断する。即ち、図2のステップ201〜203に示すように、検出スロットル開度が全閉判定基準値X1以下であることから、スロットル弁8が全閉位置付近に位置する場合で、かつ、検出スロットル開度の所定時間Tmsec当たりの変化が動作判定基準値X2以下であることから、スロットル弁8の動きが少ない場合で、更に、目標スロットル開度と検出スロットル開度との偏差が偏差判定基準値X3以上であることから、目標スロットル開度と検出スロットル開度との偏差が大きい場合には、ステップ204において、スロットル弁8が全閉位置に固着したと判定する(スロットル弁8の全閉位置への固着を検出する)。
【0026】
要するに、この実施の形態1では、スロットル弁8が全閉位置付近で動きが少なく、スロットル弁8の開度が目標スロットル開度より掛け離れているという3つの判定条件が成立した場合に、スロットル弁8の全閉位置への固着を判定するので、検出スロットル開度がスロットル弁8の全閉位置に相当する判定基準値以下という1つの判定条件でスロットル弁8の全閉位置への固着を判定する場合に比べて、スロットル弁8の全閉位置への固着判定の検出精度を向上することができる。
【0027】
又、ステップ204のスロットル弁8の全閉位置固着検出により、弁故障検出手段18が退避走行バルブ19を開弁動作してバイパスパイプ20を開くので、清浄な空気を吸気パイプ7からスロットル弁8を迂回するバイパスパイプ20を経由してエンジン4の吸気口に吸入することができる。よって、スロットル弁8が全閉位置に固着しても、エンジンストールの発生を阻止して、自動車を通常走行より退避走行へ緊急避難することができる。
【0028】
しかも、弁故障検出手段18が故障警報手段21を警報動作してスロットル弁8の全閉位置への固着を乗員に知らせるので、乗員が自動車を通常走行から緊急避難のための退避走行への移行操作を適切に行うことができる。
【0029】
実施の形態2.
図3は実施の形態2のスロットル制御装置の全体を示し、図4は実施の形態2のスロットル弁の固着判定のフローチャートを示す。
【0030】
図3に示すように、この実施の形態2では、弁固着判定手段14に、実施の形態1の弁動作量判定手段16に代えて、エンジン安定動作判定手段22を設け、このエンジン安定動作判定手段22により、エンジン回転センサ5からのエンジン回転数がエンジン安定動作判定手段22に一定値として予め設定された安定動作判定基準値Nx以上か否かを判定することにより、エンジン回転数が安定動作判定基準値Nxより高く、エンジン4がエンジンストールを発生しない場合か否かを判定する。
【0031】
即ち、前記実施の形態1では、ステップ202で検出スロットル開弁の所定時間Tmsec当たりの変化が動作判定基準値X2以下である場合、スロットル弁8の動きが少ないと判定しているが、検出スロットル開度と目標スロットル開度との偏差が少なければ、スロットル弁8の動きが実質的に少ないので、目標スロットル開度が全閉位置付近に設定され、かつ、スロットル弁8の動きが実質的に少なければ、スロットル弁8が全閉位置に固着したと誤判定する場合が想定される。
【0032】
そこで、エンジン回転数が安定動作判定基準値Nxより高くエンジンストールが発生しない場合は、スロットル弁8の全閉位置への固着判定を行う必要がないので、この実施の形態2では、図4のステップ402に示すように、エンジン回転数がエンジン回転数が安定動作判定基準値Nxより高い場合は、スロットル弁8の全閉位置での固着判定を回避して、スロットル弁8の全閉位置への固着の誤判定を防止することができる。
【0033】
実施の形態3.
図5は実施の形態3のスロットル弁の固着判定のフローチャートを示し、この実施の形態3は実施の形態1と実施の形態2とを組み合わせ、ステップ502でスロットル弁8の動きが少ないか否かを判定し、ステップ504でエンジン回転数が安定動作判定基準値Nx以上か否かを判定することにより、エンジン回転数が安定動作判定基準値Nxより低い場合のみ、スロットル弁8の全閉位置への固着の判定を行うようにすれば、スロットル弁8の全閉位置への固着の判定の感度を上げて、スロットル弁8の全閉位置への固着の誤判定を防止することができる。
【0034】
この実施の形態3では構成図を省略したが、図1の弁固着診断手段14に、図3のエンジン安定動作判定手段22を付加した形態になる。
【0036】
1つの本発明によれば、スロットル弁が全閉位置又はその付近に位置し、エンジンがエンジンストールを発生し得る不安定な回転数で、スロットル弁の開度が目標スロットル開度より掛け離れているという3つの判定条件が成立した場合に、スロットル弁の全閉位置への固着を判定しているので、検出スロットル開度がスロットル弁の全閉位置に相当する判定基準値以下という1つの判定条件でスロットル弁の全閉位置への固着を判定する場合に比べて、スロットル弁の全閉位置への固着判定の検出精度を向上することができる。換言すれば、エンジン回転数が安定動作判定基準値より高くエンジンストールが発生しない場合は、スロットル弁の全閉位置への固着判定を行う必要がないので、エンジン回転数が安定動作判定基準値より高い場合は、スロットル弁の全閉位置での固着判定を回避して、スロットル弁の全閉位置への固着の誤判定を防止することができる。
【0037】
もう1つの本発明によれば、スロットル弁が全閉位置又はその付近に位置して動きが少なく、エンジンがエンジンストールを発生し得る不安定な回転で、スロットル弁の開度が目標スロットル開度より掛け離れているという4つの判定条件が成立した場合に、スロットル弁の全閉位置への固着を判定しているので、検出スロットル開度がスロットル弁の全閉位置に相当する判定基準値以下という1つの判定条件でスロットル弁の全閉位置への固着を判定する場合に比べて、スロットル弁の全閉位置への固着判定の検出精度を向上することができる。換言すれば、スロットル弁が全閉位置又はその付近の位置で動きが少なく、エンジン回転数が安定動作判定基準値より低い場合のみ、スロットル弁の全閉位置への固着の判定を行うようにすれば、スロットル弁の全閉位置への固着の判定の感度を上げて、スロットル弁の全閉位置への固着の誤判定を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す構成図である。
【図2】 同実施の形態1の固着判定のフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す構成図である。
【図4】 同実施の形態2の固着判定のフローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態3の固着判定のフローチャートである。
【図6】 従来の自動車のスロットル制御装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 アクセルペダル、2 アクセル開度検出手段、4 エンジン 5 エンジン回転センサ、8 スロットル弁、10 スロットル開度センサ、12 制御部、13 スロットル開度制御手段、14 弁固着診断手段、15 弁全閉判定手段、16 弁動作量判定手段、17 開度偏差判定手段、18 弁故障検出手段、19 退避走行バルブ、20 バイパスパイプ、22 エンジン安定動作判定手段。
Claims (2)
- アクセルペダルの操作量を含む情報より演算した目標スロットル開度とスロットル弁の開度を検出するスロットル弁開度検出手段からの検出スロットル開度との偏差によりスロットル弁の開度が目標スロットル開度となるようにスロットル弁を電気的に開度制御してエンジンの吸入空気量を調整するスロットル開度制御手段と、エンジンの吸入吸気量がエンジンストールを生じるまでに絞り込まれる全閉位置にスロットル弁が固着したことを電気的に判定する弁固着診断手段とを備えた自動車のスロットル制御装置において、弁固着診断手段を、検出スロットル開度が全閉判定基準値以下か否かを判定する弁全閉判定手段と、エンジン回転数が安定動作判定基準値以下か否かを判定するエンジン安定動作判定手段と、検出スロットル開度と目標スロットル開度との偏差が偏差判定基準値以上か否かを判定する開度偏差判定手段と、弁全閉判定手段での検出スロットル開度が全閉判定基準値以下である判定結果とエンジン安定動作判定手段でのエンジン回転数が安定動作判定基準値以下である判定結果と開度偏差判定手段での検出スロットル開度と目標スロットル開度との偏差が偏差判定基準値以上である判定結果との全部が成立することによりスロットル弁が全閉位置に固着した状態であることを推定して故障発生信号を出力する弁故障検出手段とより構成したことを特徴とする自動車のスロットル制御装置。
- アクセルペダルの操作量を含む情報より演算した目標スロットル開度とスロットル弁の開度を検出するスロットル弁開度検出手段からの検出スロットル開度との偏差によりスロットル弁の開度が目標スロットル開度となるようにスロットル弁を電気的に開度制御してエンジンの吸入空気量を調整するスロットル開度制御手段と、エンジンの吸入吸気量がエンジンストールを生じるまでに絞り込まれる全閉位置にスロットル弁が固着したことを電気的に判定する弁固着診断手段とを備えた自動車のスロットル制御装置において、弁固着診断手段を、検出スロットル開度が全閉判定基準値以下か否かを判定する弁全閉判定手段と、検出スロットル開度の所定時間当たりの変化が動作判定基準値以下か否かを判定する弁動作量判定手段と、検出スロットル開度と目標スロットル開度との偏差が偏差判定基準値以上か否かを判定する開度偏差判定手段と、エンジン回転数が安定動作判定基準値以下か否かを判定するエンジン安定動作判定手段と、弁全閉判定手段での検出スロットル開度が全閉判定基準値以下である判定結果と弁動作量判定手段での検出スロットル開度の所定時間当たりの変化が動作判定基準値以下である判定結果と開度偏差判定手段での検出スロットル開度と目標スロットル開度との偏差が偏差判定基準値以上である判定結果とエンジン安定動作判定手段でのエンジン回転数が安定動作判定基準値以下である判定結果との全部が成立することによりスロットル弁が全閉位置に固着した状態であることを推定して故障発生信号を出力する弁故障検出手段とより構成したことを特徴とする自動車のスロットル制御装置。
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