JP3876570B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等の移動体の乗員を車両衝突時等の緊急時に保護するためのエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両例えば自動車に設置されるエアバッグ装置は、折り畳まれたエアバッグと、該エアバッグを収容する収容部材と、衝突時等にガスを噴出してエアバッグを膨張させるインフレータ(ガス発生器)等を備えている。
【0003】
運転席用エアバッグ装置の多くは、収容部材は、リテーナ(又はコンテナ)等と称されるベース部材と、開裂可能なモジュールカバーとで構成されており、エアバッグ及びインフレータが該リテーナに取り付けられ、エアバッグを該モジュールカバーで覆っている。インフレータが作動すると、モジュールカバーが開裂し、エアバッグが車両室内に向って膨張する。
【0004】
助手席用エアバッグ装置の多くは、容器状のコンテナと称されるベース部材内に折り畳まれたエアバッグを収容し、このコンテナをリッド又はモジュールカバー等と称されるカバーで覆っている。インフレータが作動すると、リッドが開裂するか、又はドアの如く開き出し、エアバッグが車両室内に膨張する。
【0005】
従来のエアバッグ装置の1種として、エアバッグ内にテザーベルトを設けたものがある。このテザーベルトの一端はエアバッグの先端部に縫合され、後端はリテーナ又はコンテナに連結されている。インフレータが作動した場合、エアバッグは、このテザーベルトがピンと張った状態となるまで膨張する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエアバッグ装置は、インフレータが作動してエアバッグが膨張した場合、エアバッグのリテーナ又はコンテナからの突出長さを調節することはできない。
【0007】
本発明は、このエアバッグの突出長さ、あるいは膨張したエアバッグの大きさを調節することができるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のエアバッグ装置は、折り畳まれたエアバッグの基端がベース部材に取り付けられ、このエアバッグを覆うカバーが設けられると共に、該エアバッグ内にガスを供給してエアバッグを膨張させるガス供給手段を有するエアバッグ装置において、該エアバッグの基端に延長片が設けられており、該エアバッグの基端をベース部材に支持する支持装置と、この支持装置の支持を解除する解除装置と、前記延長片をベース部材に固定する固定手段とを備えており、該解除装置は、衝突速度が所定値以上、又は乗員の体重が所定値以上のときには解除作動し、衝突速度が所定値以下、又は乗員の体重が所定値以下のときには解除作動しないものであることを特徴とするものである。
【0009】
かかる本発明のエアバッグ装置によると、解除装置を働かせないときにはエアバッグの基端が支持装置を介して直接的にベース部材(例えばリテーナ)に支持され、解除装置が作動するとエアバッグは延長片を介してベース部材に連結される。従って、解除装置を制御することにより、車両の衝突速度や乗員の体重に応じてエアバッグの突出長さを調節することが可能となる。
【0010】
本発明の一態様では、支持装置は、エアバッグの基端と延長片の一端とを挟持するリングと、該リングから突出するロッドと、該ロッドを掴む掴み手段とを有する。
【0011】
この掴み手段は、該ロッドの外周に周設された溝と、該ロッドが内嵌したスリーブと、該スリーブに設けられたボール保持孔と、該ボール保持孔に収容されたボールと、該スリーブが内嵌したキャップとを備え、該キャップの内周面には大径部と小径部とが設けられており、該小径部がボール保持孔に対面するとボールが該溝に押し込まれ、大径部がボール保持孔に対面するとボールが該溝から退出可能となるものが好適である。
【0012】
この解除装置は、該キャップが内嵌したシリンダと、該シリンダ内にガスを供給してキャップを移動させるためのガス発生器とを備えてなること好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。図1は実施の形態に係る運転席用エアバッグ装置の断面図、図2は図1の一部の拡大断面図、図3,4は図1,2のエアバッグ装置の作動状態の断面図である。
【0014】
このエアバッグ装置10は、ステアリングに設置されるリテーナ12と、折り畳まれたエアバッグ14と、このエアバッグ14のガス導入口14aに連結された環状の第1延長片20と、該第1延長片20に連結された環状の第2延長片22と、このエアバッグ14を覆っており、リテーナ12の起立片12bに連結されたモジュールカバー16と、インフレータ18と、エアバッグ14のガス導入口14aの周縁部及び第1延長片20の内周側を挟持している1対のリング24,26と、該リング24,26をリテーナ12に支持させている支持装置30と、この支持装置30の支持を解除する解除装置50と、第2延長片22の内周側をリテーナ12に固定しているフレーム28等を備えている。
【0015】
インフレータ18の先端側は、リテーナ12の主板面の中央開口12aを通ってリテーナ12の前方に突出しており、その外周にガス噴出口18aを備えている。インフレータ18は、そのフランジ18cがリベット18bによってリテーナ12に固定されている。
【0016】
エアバッグ14のガス導入口14aの周縁部と環状の第1延長片20の内周縁部とは縫目20aによって連結され、第1延長片20の外周縁部と第2延長片22の外周縁部とは縫目20bによって連結されている。フレーム28はリング24,26よりも外周側に配置され、ボルト28a及びナット28bによってリテーナ12に固定されている。
【0017】
支持装置30は、リング24に固着され、リング26の孔26aを貫通したロッド32と、該ロッド32の後端側の外周面に周設された半円弧形断面形状の溝34と、リテーナ12に固着されており、該ロッド32が内嵌しているスリーブ36と、該スリーブ36に周方向に所定間隔を置いて複数個(例えば3個又は4個)設けられたボール保持孔38と、該ボール保持孔38内に収容された真球形のボール40と、該スリーブ36が内嵌したキャップ42と、キャップ42を支持装置50のストッパ52に押し当てるように付勢しているバネ44とを備えている。
【0018】
キャップ42の内周面には小径部42aと大径部42bとが設けられており、小径部42aがボール保持孔38と対面しているときにはボール40がスリーブ36の内周面から突出して溝34内に入り込み、これによりロッド32がロックされ、スリーブ36から該ロッド32が抜出不能となっている。キャップ42が前進して大径部42bがボール保持孔38と対面すると、ボール40はスリーブ36の外周面から突出可能となる。ボール40が溝34から退出すると、ロッド32はスリーブ36から抜出可能となる。
【0019】
支持解除装置50は、キャップ42に外嵌したシリンダ54と、該シリンダ54の内周面から突出した前記ストッパ52と、該シリンダ54が連結されたダクト56と、該ダクト56に固設されたガス発生器58とを備えている。ダクト56には過剰なガスを放出するための開口60が設けられている。
【0020】
なお、前記支持装置30は、リング24,26の周方向に所定間隔をおいて複数個(例えば3〜6個)設けられており、各支持装置30のキャップ42がそれぞれ各シリンダ54に内嵌している。
【0021】
車両が衝突すると、インフレータ18が作動し、モジュールカバー16が開裂し、エアバッグ14が膨張する。
【0022】
この際、車両の衝突速度が所定値以下である場合、あるいは運転席乗員の体重が所定値以下である場合、ガス発生器58は作動せず、キャップ42はストッパ52に当接したままとなる。この場合、ボール40が溝34内に入り込んでおり、ロッド32はスリーブ36から抜出不可能である。従って、図3の通り、エアバッグ14の基端側がリング24,26及び支持装置30によってリテーナ12に固定され、エアバッグ14のみが膨張する。
【0023】
車両の衝突速度が所定値以上である場合、あるいは運転席乗員の体重が所定値以上である場合には、ガス発生器58が作動し、キャップ42が前進し、その大径部42bがスリーブ36のボール保持孔38と対面する。これにより、ボール40が溝34から退出し、図4の通りロッド32がスリーブ36から抜け出す。この結果、エアバッグ14と共に第1延長片20及び第2延長片22も膨張し、エアバッグ14が乗員に近い位置まで膨張する。
【0024】
上記実施の形態では延長片をエアバッグに縫合等により結合しているが、エアバッグと延長片とを一体のパネルにて構成しても良い。
【0025】
上記実施の形態は運転席用エアバッグ装置に関するものであるが、本発明は助手席用など各種のエアバッグ装置に適用可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上の通り、本発明のエアバッグ装置は、膨張したエアバッグの先端位置ないし大きさを調節できるので、車両の衝突速度や乗員の体重に応じてエアバッグの位置、大きさを調節することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る運転席用エアバッグ装置の断面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】図1,2のエアバッグ装置の作動状態の断面図である。
【図4】図1,2のエアバッグ装置の作動状態の断面図である。
【符号の説明】
10 運転席用エアバッグ装置
12 リテーナ
14 エアバッグ
16 モジュールカバー
18 インフレータ
20 第1延長片
22 第2延長片
24,26 リング
28 フレーム
30 支持装置
32 ロッド
34 溝
36 スリーブ
38 ボール保持孔
40 ボール
42 キャップ
44 バネ
50 支持解除装置
52 ストッパ
54 シリンダ
56 ダクト
58 ガス発生器
Claims (4)
- 折り畳まれたエアバッグの基端がベース部材に取り付けられ、このエアバッグを覆うカバーが設けられると共に、該エアバッグ内にガスを供給してエアバッグを膨張させるガス供給手段を有するエアバッグ装置において、
該エアバッグの基端に延長片が設けられており、該エアバッグの基端をベース部材に支持する支持装置と、この支持装置の支持を解除する解除装置と、前記延長片をベース部材に固定する固定手段とを備えており、
該解除装置は、衝突速度が所定値以上、又は乗員の体重が所定値以上のときには解除作動し、衝突速度が所定値以下、又は乗員の体重が所定値以下のときには解除作動しないものであることを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項1において、前記支持装置は、エアバッグの基端と延長片の一端とを挟持するリングと、該リングから突出するロッドと、該ロッドを掴む掴み手段とを有することを特徴とするエアバッグ装置。
- 請求項2において、前記掴み手段は、該ロッドの外周に周設された溝と、該ロッドが内嵌したスリーブと、該スリーブに設けられたボール保持孔と、該ボール保持孔に収容されたボールと、該スリーブが内嵌したキャップとを備え、
該キャップの内周面には大径部と小径部とが設けられており、該小径部がボール保持孔に対面するとボールが該溝に押し込まれ、大径部がボール保持孔に対面するとボールが該溝から退出可能となることを特徴とするエアバッグ装置。 - 請求項3において、前記解除装置は、該キャップが内嵌したシリンダと、該シリンダ内にガスを供給してキャップを移動させるためのガス発生器とを備えてなることを特徴とするエアバッグ装置。
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