JP2007091060A - インフレーター - Google Patents

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Abstract

【課題】膨張用ガスの吐出量を増大させつつアクチュエータを駆動可能なインフレーターを提供すること。
【解決手段】本発明のインフレーター11は、ディスクタイプとされるとともに、点火装置26・27の点火時に燃焼して膨張用ガスを発生するガス発生剤28を内部に充填させて構成される主燃焼室23と補助燃焼室24との2つの燃焼室と、膨張用ガスを吐出可能な複数のガス吐出口15aと、を、備える。補助燃焼室24側に、アクチュエータ31が、配設される。アクチュエータ31が、補助燃焼室24内に配置されるピストン部32と、ピストン部32に連結される作動片33と、を備えて構成され、補助燃焼室24内に充満された膨張用ガスによってピストン部32が押圧されることにより、作動片33がインフレーター11外での移動動作を行なうように、構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、エアバッグに膨張用ガスを供給するためのインフレーターに関する。
従来、インフレーターとしては、アクチュエータを駆動させる駆動機構としても作動する構成のものがあった。具体的には、従来のインフレーターは、2つの点火装置を備え、一方の点火装置側に、エアバッグの外周壁と連結されて、エアバッグの膨張完了形状を規制するテザーを連結させ、この点火装置の作動時にのみ、インフレーターとテザーとの連結を解除する構成とされていた。(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第6,918,614号公報
しかし、従来のインフレーターは、内部に充填した圧縮ガスを利用するものであって、膨張用ガスの吐出量を増大させながらアクチュエータを駆動させる構成のものではなかった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、膨張用ガスの吐出量を増大させつつアクチュエータを駆動可能なインフレーターを提供することを目的とする。
本発明に係るインフレーターは、ディスクタイプとされるとともに、
内部を2分割されて、それぞれ、点火装置の点火時に燃焼して膨張用ガスを発生するガス発生剤を内部に充填させて構成される主燃焼室と補助燃焼室との2つの燃焼室と、膨張用ガスを吐出可能な複数のガス吐出口と、を、備えるデュアルタイプのインフレーターであって、
補助燃焼室側に、ガス発生剤が燃焼して発生する膨張用ガスによる補助燃焼室内の内圧上昇によって、駆動可能に構成されるアクチュエータが、配設され、
アクチュエータが、補助燃焼室内に配置されるピストン部と、ピストン部に連結される作動片と、を備えて構成され、補助燃焼室内に充満された膨張用ガスによってピストン部が押圧されることにより、作動片がインフレーター外での移動動作を行なうように、構成されていることを特徴とする。
本発明のインフレーターでは、ガス発生剤を燃焼させて発生し、補助燃焼室内に充満する膨張用ガスによって、ピストン部を押圧し、このピストン部が押圧されることにより、作動片がインフレーター外での移動動作を行なうようにして、アクチュエータを駆動させる構成であることから、補助燃焼室に配置される点火装置が作動すれば、確実にアクチュエータを駆動させることができる。また、本発明のインフレーターでは、アクチュエータの駆動時に、膨張用ガスが発生することから、この発生した膨張用ガスを、ガス吐出口から吐出させることもでき、アクチュエータの駆動時に、膨張用ガスの吐出量も増大させることができる。
したがって、本発明のインフレーターでは、膨張用ガスの吐出量を増大させつつアクチュエータを駆動させることができる。
また、上記構成のインフレーターにおいて、補助燃焼室の内周面及びピストン部の外周面に、ピストン部の押圧時に、作動片を本体部の軸方向に対して回転させつつ移動可能とする案内部を、形成する構成とすれば、作動片の動作として、インフレーターの軸方向に沿った突出だけでなく、軸方向に対して螺旋状に回転させる回転動作も可能となることから、作動片の動作バリエーションを増大させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の一実施形態であるインフレーターを使用したステアリングホイール用のエアバッグ装置Mを、図1〜3に示す。なお、実施形態における前後・上下・左右の方向は、特に断らない限り、車両に搭載させたステアリングホイールWの直進操舵時を基準とするものであり、ステアリングホイールWを組み付けるステアリングシャフトSS(図3の二点鎖線参照)の軸方向に沿った上下を上下方向とし、ステアリングシャフトSSの軸直交方向である車両の前後を前後方向とし、ステアリングシャフトSSの軸直交方向である車両の左右を左右方向として、前後・上下・左右を示すものである。
エアバッグ装置Mは、図1〜3に示すように、ステアリングホイールWの中央のボス部Bの上部側に配置される構成である。ステアリングホイールWは、操舵時に把持するリング部Rと、中央に配置されてステアリングシャフトSSに連結されるボス部Bと、リング部Rとボス部Bとを連結する4本のスポーク部Sと、を備えて構成されている。また、ステアリングホイールWは、構成部品上では、エアバッグ装置Mとステアリングホイール本体1とを備えて構成されている。
ステアリングホイール本体1は、リング部R・ボス部B・スポーク部Sの各部を連結するように配置されるアルミニウム合金等からなる芯金2と、リング部Rとリング部R側の各スポーク部Sとの芯金2を被覆する合成樹脂製の被覆層3と、ボス部Bの下部に配置される合成樹脂製のロアカバー4と、を備えて構成されている。
エアバッグ装置Mは、図1〜3に示すように、折り畳まれたエアバッグ36と、エアバッグ36に膨張用ガスを供給するインフレーター11と、エアバッグ36とインフレーター11とを収納して保持するバッグホルダ8と、折り畳まれたエアバッグの上方を覆うパッド6と、から構成されている。
パッド6は、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂製として、エアバッグの膨張時に所定位置を破断させて開き可能に構成される天井壁部6aと、天井壁部6aの外周縁付近から下方へ延びる略四角筒形状の側壁部6bと、を備えて構成されている。
バッグホルダ8によるエアバッグ36とインフレーター11との保持は、エアバッグ36内に配置されるリテーナ9に形成されるボルト9aを利用して行なう。具体的には、エアバッグ36内における後述するガス流入口39の周縁に配置される円環状のリテーナ9から下方へ延びる4本のボルト9aを、エアバッグ36のガス流入口39周縁・バッグホルダ8・インフレーター11のフランジ部15bに貫通させてナット10止めすることにより、エアバッグ36とインフレーター11とをバッグホルダ8に保持させている。また、バッグホルダ8によるパッド6の保持は、パッド6の側壁部6bとバッグホルダ8とをリベット(図符号省略)止めすることにより、行っている。
インフレーター11は、図2〜4に示すように、円盤状のディスクタイプとし、かつ、化学反応(燃焼反応)により膨張用ガスを発生させるパイロタイプとしている。さらに、実施形態のインフレーター11は、図4に示すように、内部を主燃焼室23と補助燃焼室24との2室に分割される本体部12と、2つの点火装置26・27と、を備えるデュアルタイプとしており、上面側に、アクチュエータ31を備える構成とされている。
本体部12は、略円筒形状とされており、上面側に配置される円形の天井壁部13と、下面側に配置される円形の底壁部14と、天井壁部13と底壁部14とを連結するように略円筒形とされる周壁部15と、から構成されている。そして、周壁部15における天井壁部13側となる上端側の部位には、複数のガス吐出口15aが、全周にわたって配設されている。また、周壁部15には、インフレーター11をバッグホルダ8に保持させるための略四角板状のフランジ部15bが、周壁部15の軸方向と直交して周壁部15から外方に突出するように、配設されている。本体部12におけるフランジ部15bの上部側のガス吐出口15aを配設された部位は、車両搭載時において、ガス流入口39からエアバッグ36内に挿入された状態で、エアバッグ36内に配置されることとなる。
また、本体部12内には、周壁部15と軸方向を一致させるような円筒形状とされて天井壁部13と底壁部14とに連結され、本体部12内の領域を区画する区画壁部16が、配設されている。また、本体部12内における周壁部15の内周側には、金網からなる円筒状のフィルタ19が、配設されている。このフィルタ19は、後述するガス発生剤28が燃焼して発生した膨張用ガスのスラグ捕集と冷却とのために、配設されるものである。また、各ガス吐出口15aは、図4に示すように、膨張用ガスを透過するシール部材20で内側から塞ぐように、覆われている。さらに、区画壁部16における上下方向の略中間となる位置には、区画壁部16に囲まれる領域を略2分割するように、天井壁部13に略沿って隔壁17が、配設されている。
そして、実施形態の場合、内周側に配置されて区画壁部16、天井壁部13、及び、隔壁17に囲まれる隔壁17の上方側の部位が、補助燃焼室24とされ、外周側に配置されて区画壁部16、周壁部15、天井壁部13、及び、底壁部14に囲まれる略円筒状の部位が、主燃焼室23とされている。主燃焼室23と補助燃焼室24とには、それぞれ、ガス発生剤28が充填されている。ガス発生剤28は粒状とされて、燃焼時に、膨張用ガスを発生させることとなる。また、区画壁部16における点火装置26側となる部位には、点火装置26の後述する伝火剤26bから発生する火炎を主燃焼室23側に噴出させるための貫通孔16aが、形成されている。また、区画壁部16には、主燃焼室23と補助燃焼室24とを連通して、補助燃焼室24内において発生した膨張用ガスを主燃焼室23側に吐出可能とする連通孔16bが、形成されている。この連通孔16bは、アクチュエータ31の作動(補助燃焼室24内の内圧確保)を妨げない程度の開口面積を備える構成とされている。また、隔壁17には、点火装置27の後述する伝火剤27bから発生する火炎を補助燃焼室24側に噴出させるための貫通孔17aが、形成されている。
そして、隔壁17と区画壁部16とで囲まれる本体部12における底壁部14側となる部位には、隔壁18により区画されるようにして、2つの点火装置26・27が、配設されている。各点火装置26・27は、それぞれ、点火具26a・27aと、点火具26a・27aの上方に配置される伝火剤26b・27bと、を備えている。各点火具26a・27aは、それぞれ、本体部12における底壁部14に固定されており、図示しないリード線に結線されている。なお、この図示しないリード線は、図示しないエアバッグ作動回路と電気的に接続されている。各伝火剤26b・27bは、点火具26a・27aを作動させて着火される構成である。実施形態の場合、点火装置26の点火具26aが作動されて伝火剤26bが着火されると、伝火剤26bから発生する火炎が、区画壁部16の貫通孔16aから主燃焼室23内に噴出し、主燃焼室23内のガス発生剤28Aが、燃焼を開始することとなる。また、点火装置27の点火具27aが作動されて伝火剤27bが着火されると、伝火剤27bから発生する火炎が、隔壁17の貫通孔17aから補助燃焼室24内に噴出し、補助燃焼室24内のガス発生剤28Bが、燃焼を開始することとなる。なお、実施形態では、区画壁部16に、主燃焼室23と補助燃焼室24とを連通する連通孔16bが、形成されているが、主燃焼室23と補助燃焼室24とに充填されるガス発生剤28A・28Bはそれぞれ、独立して燃焼する構成であり、点火装置26のみが作動して主燃焼室23に充填されるガス発生剤28Aのみが燃焼した場合にも、ガス発生剤28Aの燃焼は、連通孔16bを介して補助燃焼室24内に伝播しない構成とされている。
そして、実施形態のインフレーター11では、補助燃焼室24側に配設される点火装置27は、車両に搭載される図示しない乗員検知センサが、大柄な乗員や後方に着座した乗員を検知した状態で、図示しない衝突検知センサが車両の衝突を検知した場合にのみ、エアバッグ作動回路からの作動信号を入力させるように、構成されている。そして、実施形態の場合、点火装置27は、作動時には、点火装置26と略同時に作動するように、構成されている。
アクチュエータ31は、図4に示すように、本体部12における天井壁部13の中央付近となる位置に、配置されている。アクチュエータ31は、補助燃焼室24内に配設される略円板状のピストン部32と、ピストン部32から天井壁部13を貫通して本体部12の上方に突出するように配設される作動片33と、を備えて構成されている。
ピストン部32は、外径寸法を、補助燃焼室24の内周面を構成する区画壁部16の内径寸法と略同一に構成されている。そして、ピストン部32の外周面と、区画壁部16の内周面とには、ピストン部32の押圧時に、作動片33を本体部12の軸方向に対して回転させつつ移動可能とする案内部34が、形成されている。具体的には、案内部34として、区画壁部16における上端近傍部位(天井壁部13側部位)に、螺旋状の案内溝部16cが、形成され、ピストン部32の外周面に、案内溝部16cに嵌合可能とされる嵌合突起32aが、形成されている。そして、ピストン部32は、点火装置27が作動して補助燃焼室24内に充填されるガス発生剤28Bが燃焼して発生した膨張用ガスにより、押圧されると、案内溝部16cと嵌合突起32aとに案内されて、回転しつつ、上方に移動することとなる。
作動片33は、ピストン部32から本体部11の軸方向に沿った上方に突出するように配設されるとともに先端を天井壁部13より上方に突出させるように構成される首部33bと、首部33bの先端から首部33bに対して直交するように突出している係止頭部33aと、から構成されている。この係止頭部33aは、車両搭載時において、左右方向に略沿って配設されるもので、エアバッグ36の後述する乗員側壁部41に連結された厚さ規制部材51の係止プレート52における係止孔52a周縁に係止されている。作動片33は、点火装置27の作動時に、ピストン部32の上方移動に伴って、係止頭部33aを軸回り方向に回転させるように構成されており、実施形態の場合、点火装置27が作動して、ピストン部32が上方移動すると、作動片33の係止頭部33aが上方から見て時計回り方向に90゜回転移動して、図4の括弧内に示すごとく、前後方向に略沿って配設されることとなり、厚さ規制部材51の係止プレート52の係止孔52aから抜け可能となって、係止孔52a周縁との連結状態を解除するように、構成されている。
エアバッグ36は、インフレーター11から吐出される膨張用ガスを内部に流入させて膨張可能な袋状とされており、ポリアミド糸やポリエステル糸等の可撓性を有した織布から、形成されている。
実施形態の場合、エアバッグ36は、図5・6に示すように、袋状のバッグ本体37と、バッグ本体37内に配置されてバッグ本体37の膨張完了時の形状を規制するテザー46と、バッグ本体37の膨張完了時の厚さを規制する厚さ規制部材51と、から構成されている。
バッグ本体37は、それぞれ、略円形状とされて、膨張完了時にステアリングホイールW側に位置する車体側壁部38と、乗員側に位置する乗員側壁部41と、から構成されている。車体側壁部38における中央付近には、インフレーター11の本体部12を下方から挿入させるガス流入口39が、配設されている。ガス流入口39の周縁には、リテーナ9のボルト9aを挿通させるための取付孔(図符号省略)が、形成されている。実施形態の場合、バッグ本体37は、車体側壁部38を構成する略円形の車体側基布43と、乗員側壁部41を構成する略円形の乗員側基布44と、の周縁相互を縫着させて構成されている。
テザー46は、バッグ本体37の膨張完了時における車体側壁部38と乗員側壁部41との離隔距離を規制するもので、バッグ本体37と同様にポリアミド糸やポリエステル糸等の可撓性を有した織布から構成されている。実施形態の場合、テザー46は、車体側壁部38側に連結される車体側部材47と、乗員側壁部41側に連結される乗員側部材48との端部47b・48c相互を結合させて構成されている。乗員側部材48は、略円形とされて乗員側壁部41の中央付近に縫着される連結部48aと、連結部48aの左右両側に延びる帯状の延設部48bと、から構成されている。車体側部材47は、帯状とされて、それぞれ、一端47a側を、ガス流入口39の左右両側となる部位に縫着される構成である。そして、各車体側部材47の他端47bと、延設部48bの端部48cとを、連結させることにより、車体側壁部38におけるガス流入口39近傍部位と、乗員側壁部41の中央付近とが連結されることとなる。
厚さ規制部材51は、バッグ本体37やテザー46と同様に、ポリアミド糸やポリエステル糸等の可撓性を有した織布から構成されており、先端51c側に、板金製の係止プレート52を備える構成である。厚さ規制部材51は、略円形とされて乗員側壁部41の中央付近に縫着される連結部51aと、連結部51aの前後両側に延びる帯状の延設部51bと、から構成されている。そして、延設部51bは、相互に重ねあわされた状態で、先端51c側に、係止プレート52を配設させた構成とされている。延設部51bは、長さ寸法を、テザー46の長さ寸法(延設部48bと車体側部材47とをあわせた長さ寸法)よりも小さくするように、形成されている。
係止プレート52は、略四角板状とされて、厚さ規制部材51における先端51cの上下両側を挟持させるように、先端51cの上下両側に2枚配設されている。そして、係止プレート52には、インフレーター11の作動片33を挿通可能な係止孔52aが、貫通して形成されている。この係止孔52aは、作動片33の係止解除時に、係止頭部33aを挿通可能とするように、前後方向に沿った長穴状とされて(図1・4参照)、車両搭載時に、元部側の部位に作動片33の首部33aを挿通させて、左右方向に略沿って配置される係止頭部33bを周縁において係止可能に、構成されている。そして、アクチュエータ31が作動して、係止頭部33bが、前後方向に略沿って配置されるように、90゜回転移動すると、係止頭部33bが、係止孔52a周縁との係止を解除されて、係止孔52aから抜け可能に配置されることとなる。
すなわち、厚さ規制部材51は、係止プレート52を、インフレーター11におけるアクチュエータ31の作動片33に係止させて、アクチュエータ31の非作動時に、作動片33と乗員側壁部41との離隔距離を規制して、エアバッグ36の膨張完了時における厚さ寸法を規制するように、構成されている。そして、アクチュエータ31の作動時には、係止プレート52は、係止孔52a周縁と係止頭部33aとの係止を解除されて、厚さ規制部材51による厚さ規制は解除されることとなる。実施形態の場合、厚さ規制部材51は、延設部51bの長さ寸法を、テザー46の長さ寸法(車体側部材47と延設部48bとをあわせた長さ寸法)よりも、小さく設定されており、バッグ本体37は、アクチュエータ31非作動時において、アクチュエータ31作動時よりも、厚さ寸法を小さくした状態で膨張を完了させることとなる。
次に、本発明のインフレーター11を使用したエアバッグ装置Mの車両への搭載について説明をする。まず、エアバッグ36内にリテーナ9を配置させて、エアバッグ36を折り畳む。このとき、厚さ規制部材51の係止プレート52は、ガス流入口39から出しておく。そして、折り畳まれたエアバッグ36を、リテーナ9のボルト9aを突出させるようにしてバッグホルダ8に収納し、インフレーター11を、作動片33の係止頭部33bを係止プレート52の係止孔52a周縁に係止させつつ、フランジ部15bにリテーナ9のボルト9aを挿通させるようにして、本体部12をガス流入口39に挿通させる。その後、ボルト9aにナット10を締結させ、パッド6を、所定箇所でバッグホルダ8にリベット止めすれば、エアバッグ装置Mを組み立てることができる。
そして、バッグホルダ8に形成される連結部位を利用すれば、エアバッグ装置Mを、車両に取付済みのステアリングホイール本体1に組み付けることができる。そして、このとき、ステアリングホイールWの組立と、車両へのステアリングホイールWの搭載と、が完了することとなる。
ステアリングホイールWの車両への搭載後、衝突検知センサが衝突を検知すると、図示しないリード線を経て、作動信号が点火装置26・27に入力されて、点火装置26・27が作動すれば、ガス発生剤28が燃焼を開始して、膨張用ガスがガス吐出口15aから吐出され、折り畳まれて収納されるエアバッグ36が、膨張用ガスを流入させて膨張し、パッド6の所定位置を破断させて形成された開口から大きく突出し、膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態のインフレーター10では、着座している乗員に応じて、アクチュエータ31が作動し、エアバッグ36の膨張完了時における厚さ寸法を変更することとなる。
具体的には、図示しない乗員検知センサが、大柄な乗員や後方に着座している乗員を検知した状態で、衝突検知センサが車両の衝突を検知した場合には、インフレーター11の点火装置26・27が、ともに、エアバッグ作動回路からの作動信号を入力させて、作動されることとなる。そして、点火装置27の作動により、補助燃焼室24内に充填されるガス発生剤28Bが燃焼し、膨張用ガスが発生すると、アクチュエータ31が作動を開始することとなる。具体的には、膨張用ガスにより押圧されて、ピストン部32が回転しつつ上方に移動することとなって、作動片33の係止頭部33aが回転し、エアバッグ36に配設される厚さ規制部材51の係止プレート52との係止を解除されることとなる。そして、エアバッグ36が、インフレーター11から吐出される膨張用ガスを内部に流入させ、図5のB及び図7の二点鎖線に示すごとく、厚さ規制部材51による厚さ規制を解除された状態で、膨張を完了させることとなる。膨張完了時の厚さ寸法を大きくするように膨張を完了させたエアバッグ36では、エネルギーの大きな大柄乗員や、後方に着座している乗員が前方移動してエアバッグ36と干渉した際にも、底付きを招くことなく、乗員を的確に保護することができる。
図示しない乗員検知センサが、小柄な乗員や前方に着座している乗員を検知した状態で、衝突検知センサが車両の衝突を検知した場合には、インフレーター11は、点火装置26のみが、エアバッグ作動回路からの作動信号を入力させて、作動されることとなる。そして、エアバッグ36は、インフレーター11から吐出される膨張用ガスを内部に流入させ、図5のA及び図7の実線に示すごとく、厚さ規制部材51により厚さを規制された状態で、膨張を完了させることとなる。膨張完了時の厚さ寸法を小さくするように膨張を完了させたエアバッグ36では、運動エネルギーの小さな小柄乗員でも、的確に保護することができ、また、乗員が前方に着座していても、エアバッグ36を、乗員とステアリングホイールWとの間に迅速に膨張完了させることができて、好ましい。
そして、実施形態のインフレーター11では、ガス発生剤28Bを燃焼させて発生し、補助燃焼室24内に充満する膨張用ガスによって、ピストン部32を押圧し、このピストン部32が押圧されることにより、作動片33がインフレーター11外での移動動作を行なうようにして、アクチュエータ31を駆動させる構成であることから、補助燃焼室24に配置される点火装置27が作動すれば、確実にアクチュエータ31を駆動させることができる。また、実施形態のインフレーター11では、アクチュエータ31の駆動時に、膨張用ガスが発生することから、この発生した膨張用ガスを、ガス吐出口15aから吐出させることもでき、アクチュエータ31の駆動時に、膨張用ガスの吐出量も増大させることができる。
したがって、実施形態のインフレーター11では、膨張用ガスの吐出量を増大させつつアクチュエータ31を駆動させることができる。
また、実施形態のインフレーター11では、補助燃焼室24の内周面に螺旋状の案内溝部16cを配設させ、ピストン部32の外周面に嵌合突起32aを配設させて、ピストン部32の押圧時に、作動片33を本体部12の軸方向に対して回転させつつ移動させる構成である。勿論、作動片の動作としては、これに限られるものではなく。例えば、作動片を、回転させることなく、インフレーターの軸方向に沿って突出させ、係止プレートとの係止を解除させるように、構成してもよい。
また、実施形態では、インフレーター11に配設されるアクチュエータ31として、エアバッグ36の膨張完了時における厚さ寸法を変更するように作動するものが使用されているが、アクチュエータとしてはこれに限られるものではなく、例えば、アクチュエータとして、エアバッグに通常形成される余剰ガス排気用のベントホールの開口面積を変更して、エアバッグの膨張完了時における内圧を変更可能とするような構成のものを使用してもよい。
さらに、実施形態では、アクチュエータ31を、インフレーター11における本体部12の上面側に配設させているが、アクチュエータの配置位置はこれに限られるものではなく、例えば、インフレーター本体部の下面側に配設させる構成としてもよい。アクチュエータをインフレーター本体部の下面側に配設させる場合、アクチュエータは、作動片を、エアバッグ装置の外部であるインフレーターの下面側に突出させるようにして作動することとなる。また、実施形態では、アクチュエータを、ディスクタイプのインフレーターの端面に配設させている。ディスクタイプのインフレーターは、平板状の広い端面を備えていることから、アクチュエータや作動片に係止される係止部材の配置スペースを広く確保することができ、アクチュエータや作動片の搭載の自由度が増大することとなって、好ましい。
なお、実施形態では、インフレーター11をステアリングホイール用のエアバッグ装置Mに使用しているが、本発明のインフレーターは、助手席用のエアバッグ装置にも適用可能である。
本発明の一実施形態であるインフレーターが使用されるステアリングホイールの平面図である。 同実施形態のステアリングホイールの概略断面図であり、図1のII−II部位に対応する。 同実施形態のステアリングホイールの概略断面図であり、図1のIII−III部位に対応する。 同実施形態のインフレーターの概略断面図である。 同実施形態で使用されるエアバッグの概略断面図である。 同実施形態のエアバッグの製造時における構成部材を示す概略分解斜視図である。 同実施形態においてエアバッグの膨張完了状態を示す概略断面図である。
符号の説明
6…パッド、
8…バッグホルダ、
11…インフレーター、
15a…ガス吐出口、
16c…案内溝部、
23…主燃焼室、
24…補助燃焼室、
26・27…点火装置、
28A・28B…ガス発生剤、
31…アクチュエータ、
32…ピストン部、
32a…嵌合突起、
33…作動片、
34…案内部、
36…エアバッグ、
39…ガス流入口、
51…厚さ規制部材、
52…係止プレート
W…ステアリングホイール
M…エアバッグ装置。

Claims (2)

  1. ディスクタイプとされるとともに、
    内部を2分割されて、それぞれ、点火装置の点火時に燃焼して膨張用ガスを発生するガス発生剤を内部に充填させて構成される主燃焼室と補助燃焼室との2つの燃焼室と、前記膨張用ガスを吐出可能な複数のガス吐出口と、を、備えるデュアルタイプのインフレーターであって、
    前記補助燃焼室側に、前記ガス発生剤が燃焼して発生する膨張用ガスによる前記補助燃焼室内の内圧上昇によって、駆動可能に構成されるアクチュエータが、配設され、
    該アクチュエータが、前記補助燃焼室内に配置されるピストン部と、該ピストン部に連結される作動片と、を備えて構成され、前記補助燃焼室内に充満された膨張用ガスによって前記ピストン部が押圧されることにより、前記作動片が前記インフレーター外での移動動作を行なうように、構成されていることを特徴とするインフレーター。
  2. 前記補助燃焼室の内周面及び前記ピストン部の外周面に、前記ピストン部の押圧時に、前記作動片を前記本体部の軸方向に対して回転させつつ移動可能とする案内部が、形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインフレーター。

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