JP3876456B2 - 画像合成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ネガフィルムや写真等から画像を読み取って形成された静止画像情報を編集する静止画像制御装置に用いる画像合成装置および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スキャナーを用いて画像を画像データとして読み取り、読み取った画像データを書き換え可能な記録媒体に記録する画像読み取り装置があった。また、このような画像読み取り装置で読み取った画像データをさらに他の画像データと合成して合成画像データを作成する画像合成装置があった。
【0003】
この画像合成装置において、飾り枠の中にある画像を合成する場合には、以下のような動作をするようにしていた。パソコン上で飾り枠を作成して、作成した飾り枠のデータを上述した記録媒体に記録する。記録媒体に記録された飾り枠のデータを画像合成装置に供給する。画像合成装置は、画像読み取り装置で読み取った画像データの所定の部分をキー信号で抜いて、飾り枠の中にいれるように合成することにより、画像を枠で囲む合成画像を得るようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の画像合成装置においては、飾り枠のデータを記録媒体に記録する際にも、画像データを記録媒体に記録するときと同じ記録フォーマットを用いていたので、画像と、飾り枠と、キー信号との各データを同じ記録フォーマット上に配置しなければならないので、画像合成に係るソフトウエアが複雑になると共に、ソフトウエアの開発に時間がかかるという不都合があった。
【0005】
本発明は、かかる点を考慮してなされたものであり、画像合成にかかるソフトウエアの開発を大幅に軽減することができる画像合成装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像合成装置は、階層構造の画像データ記録フォーマットで画像データを記録した画像データ記録媒体と、上記階層構造の画像データ記録フォーマットと同一の記録形式で記録した画像合成データ記録媒体と、上記画像データ記録媒体および上記画像合成データ記録媒体に記録された画像データおよび画像合成データを読み出すデータ読み出し手段と、上記データ読み出し手段により読み出された画像データを記憶する画像データ記憶手段と、上記データ読み出し手段により読み出された画像合成用の画像合成データを記憶する画像合成データ記憶手段と、上記画像データ記録フォーマットと同一の記録形式で画像合成用のキー信号のデータを記憶するキーデータ記憶手段と、上記画像データと上記画像合成データとを上記キー信号のデータを用いて画像合成を行う画像合成手段と、を備え、上記画像合成手段により上記画像データから上記キー信号のデータを基に上記画像合成データを形成するようにしたものである。
【0008】
本発明の画像合成装置によれば、以下のような作用をする。
まず、画像合成手段は、画像データ記憶手段からの第1の画像をキーデータ記憶手段からの第1のキー信号で抜いて画像合成用の第1の画像データを作る。このとき、第1のキー信号に基づいて、第1の画像データを第1のキー信号で抜いた中の画像合成用の第1の画像データが画像合成手段に供給される。次に、画像合成手段は、画像合成データ記憶手段からの第1の画像合成データをキーデータ記憶手段からの第1のキー信号で抜いて第1の画像合成データを作る。このとき、第1のキー信号に基づいて、第1の画像合成データを第1のキー信号で抜いた外の画像合成用の第1の画像合成データが画像合成手段に供給される。
【0009】
画像合成手段は、第1の画像データと第1の画像合成データとを画像合成して、第1の合成出力を作って、この第1の合成出力を画像合成データ記憶手段に入れて、画像合成データ記憶手段は第1の合成出力を第2の画像合成データとして記憶する。このとき、画像合成手段は、第1のキー信号に基づいて、第1の合成出力を画像合成記憶手段に戻す。これにより、画像合成データ記憶手段は、第1の合成出力を第2の画像合成データとして記憶する。次に、画像合成手段は、画像データ記憶手段からの第2の画像をキーデータ記憶手段からの第2のキー信号で抜いて画像合成用の第2の画像データを作る。このとき、第2のキー信号に基づいて、第2の画像データを第2のキー信号で抜いた中の画像合成用の第2の画像データを画像合成手段に供給する。
【0010】
次に、画像合成手段は、画像合成データ記憶手段からの第2の画像合成データをキーデータ記憶手段からの第2のキー信号で抜いて画像合成用の第2の画像合成データを作る。このとき、画像合成手段は、第2のキー信号に基づいて、第2の画像合成データを第2のキー信号で抜いた外の画像合成用の第2の画像合成データを画像合成手段に供給する。画像合成手段は、第2の画像データと第2の画像合成データとを画像合成して、第2の合成出力を作って、この第2の合成出力を画像合成データ記憶手段に入れて、画像合成データ記憶手段は第2の合成出力を第3の画像合成データとして記憶する。このとき、画像合成手段は、第2のキー信号に基づいて、第2の合成出力を画像合成データ記憶手段に戻す。これにより、画像合成データ記憶手段は、第2の合成出力を第3の画像合成データとして記憶する。
【0011】
次に、画像合成手段は、画像データ記憶手段からの第3の画像をキーデータ記憶手段からの第3のキー信号で抜いて画像合成用の第3の画像データを作る。このとき、画像合成手段は、第3のキー信号に基づいて、第3の画像データを第3のキー信号で抜いた中の画像合成用の第3の画像データを画像合成手段に供給する。次に、画像合成手段は、画像合成データ記憶手段から第3の画像合成データをキーデータ記憶手段からの第3のキー信号で抜いて画像合成用の第3の画像合成データを作る。このとき、画像合成手段は、第3のキー信号に基づいて、第3の画像合成データを第3のキー信号で抜いた外の画像合成用の第3の画像合成データを画像合成手段に供給する。そして、最後に、画像合成手段は、第3の画像データと第3の画像合成データとを画像合成して、合成画像としての第3の合成出力を作る。このようにして、画像合成手段は、順次、第1の合成出力および第2の合成出力を画像合成データ記憶手段に戻して第2の画像合成データおよび第3の画像合成データとして記憶させることにより作った合成画像を出力する。
【0012】
また、この発明の記録媒体によれば、以下の作用をする。
画像合成データ記録媒体の画像合成データのフォーマットを説明する。この画像合成データのフォーマットは、画像データ記録媒体の画像データのフォーマットを流用して、複数の画像合成データおよびキー信号のデータを格納する場所を指定するようにしたものである。画像合成データの階層ディレクトリ構造は、画像データの階層ディレクトリ構造に対応するものであり、他のフォーマットは、画像データのフォーマットと同様の構造となっている。
【0013】
ファイル及びファイルの階層構造の説明をする。使用される画像合成データのファイル名を示すディレクトリを先頭に設ける。以下、ディレクトリの下層に、サブディレクトリを複数設ける。サブディレクトリに画像合成データファイルおよびキー信号のデータをファイルを設ける。そして、画像合成データファイルに付与された画像合成データ番号により、このファイルが画像合成データのファイルであるか、キー信号のデータのファイルであるかを判別できるようになっている。つまり、画像合成データのファイルの画像合成データ番号と、キー信号のデータのファイルの画像合成データ番号とを分けて付与するようにした。
【0014】
このように、画像合成データ番号の先頭のファイルには画像合成データファイルを格納すると共に、それ以降の画像合成データ番号のファイルにはキーデータのファイルを格納するようにしたので、画像データのフォーマットを流用して、画像合成データ番号に意味を持たせて、画像合成データおよびキーデータのファイルを格納することにより、画像合成データおよびキーデータと画像データとを合成する際に、ソフトウエアの構成を簡単にすることができ、ソフトウエアの開発工程を削減することができると共に、画像合成の処理時間を削減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本実施例の画像合成装置について説明する前に、図5〜図10を参照しながら本実施例の画像合成装置を適用する静止画像制御装置について説明する。
【0016】
[静止画像制御装置の構成]
図5に示すように、この静止画像制御装置24は、画像データMD(ミニディスク)25とテキスチャーMD26とを各MD駆動部に収納できるように構成されている。画像データMD25には、高解像度、中解像度および低解像度の画像データが画像データのフォーマットで記録されている。また、テキスチャーMD26には、予め文字データや画像データ等が入力されていて、画像合成の初期画像となるテキスチャーのデータと、キーデータとが高解像度、中解像度および低解像度で記録されている。また、静止画像制御装置24には、画像データを表示するモニター23と、画像データの取り込み、記録、再生、プリント等を指定するための操作を行うキーボード27と、画像データを読み取るスキャナー28と、画像データをプリントするプリンター29とが接続されている。
【0017】
また、図6で示すように、静止画像制御装置24は、スキャナー28で取り込んだ画像データからプリント用の高解像度画像データ、モニター23用の中解像度画像データを生成する画像処理回路30と、画像処理回路30からの中解像度画像データからインデックス表示用の低解像度画像データを生成して高解像度、中解像度および低解像度の画像データを生成すると共に、再生された高解像度、中解像度および低解像度の画像データを画像処理用に信号処理するMDコントロール回路31、33と、画像データMD25およびテキスチャーMD26に対して画像データおよびテキスチャーデータの記録または再生をするMD駆動回路32、34と、キーボード27、スキャナー28、プリンター29と静止画像制御装置24とのインターフェースを行うインターフェース回路35とを有する。
【0018】
[スキャナーの構成]
まず、スキャナー28の構成を説明する。スキャナー28は、ネガフィルム、ポジフィルム、写真等に記録されている静止画像を読み取るCCDイメージセンサと、CCDイメージセンサからアナログ信号として供給される画像信号をディジタル変換して画像データを形成するA/D変換器と、A/D変換器からの画像データにシェーディング補正や色マスキング補正等の補正処理を施す補正部と、バスラインに接続されたインターフェースで構成されている。
【0019】
[プリンターの構成]
次に、プリンター29の構成を説明する。プリンター29は、バスラインに接続されたインターフェースと、供給される画像データをプリントに適したデータ変換処理を施すデータ変換回路と、データ変換回路からの画像データに応じた静止画像をプリンタ用紙にプリントするサーマルヘッドとで構成されている。このプリンター29におけるプリント動作は、プリント枚数、色合い等を制御するためのプリント制御データに応じて制御される。
【0020】
[MDコントロール回路の構成]
図7に示すように、各MDコントロール回路31、33は、回路全体を制御するMDコントロールCPU36と、中解像度の画像データに間引き処理を施して低解像度の画像データを生成するインデックス画像生成回路37と、静止画圧縮処理伸張を行うJPEG処理回路38と、データをバッファリングして記録または再生のインターフェースを行うCPUインターフェース回路39と、MD駆動回路32、34に対してSCSIコマンドによりデータ転送を制御するSCSIコントロール回路40とを有する。
【0021】
インデックス画像生成回路37は、中間解像度画像データを1/64に間引き処理することにより低解像度のインデックス画像データを形成する1/64間引き部を有する。また、JPEG処理回路38は、高解像度、中解像度または低解像度の各画素データを、圧縮処理に適した所定画素単位のブロックに分割するラスターブロック変換部と、ラスターブロック変換部によりブロック化された画像データに固定長符号化処理を施す圧縮伸張部とを有している。また、この圧縮伸張部は、ディスクリート・コサイン・変換回路(DCT回路)と、量子化回路と、固定長符号化回路とを有する。
【0022】
[MD駆動回路の構成]
MD駆動回路32、34は、MDコントロール回路とのインターフェースを行うインターフェース部と、MD駆動回路32、34の制御を行うコントローラと、各解像度の画像データに対して8−14変調処理を施すEFM回路と、画像データMD25およびテキスチャーデータMD26に対して画像データおよびテキスチャーデータの記録または再生を行うディスク記録再生部を有する。ここで、画像データMD25は画像データ記録媒体、テキスチャーMD26は画像合成データ記録媒体、ディスク記録再生部はデータ読み出し手段を構成する。
【0023】
[インターフェース回路の構成]
図8に示すように、インターフェース回路35は、プリンター29に供給するプリント用の高解像度の画像データを一時的に蓄積するデータバッファ43と、プリンター29に対してSCSIコマンドにより制御するSCSIコントロール回路42と、データバッファ43およびSCSIコントロール回路42を制御するSCSIコントロールCPU41とを有する。なお、モニター23およびキーボード27に対しては、データラインのみを有する。
【0024】
[画像処理回路の構成]
図9に示すように、画像処理回路30は、スキャナー28で読み取られた画像データを一時的に蓄積するバッファ44と、一次元のルックアップテーブルにより色処理を行う一次元色処理回路45と、ライン調整を行うライン調整回路46と、画像データを一時的に蓄積するデータバッファ47と、着色を行うカラーパレット回路48と、三次元のルックアップテーブルにより色処理を行う三次元色処理回路49と、バスラインの切り換えを行うバススイッチ50、51とを有する。
【0025】
また、画像処理回路30は、画像データを記憶するメインメモリ4と、テキスチャーデータを記憶するタイトルメモリ5と、キーデータを記憶するキーメモリ6と、メインメモリ4、タイトルメモリ5およびキーメモリ6に対する画像データ、テキスチャーデータおよびキーデータの書き込みまたは読み出しの制御をして画像合成を行うと共に、スキャナー28で読み取られた高解像度の画像データに間引き処理を施して中解像度の画像データを生成するメインメモリコントロール回路1とを有する。ここで、メインメモリ4は画像データ記憶手段、タイトルメモリ5は画像合成データ記憶手段、キーメモリ6はキーデータ記憶手段を構成する。
【0026】
また、画像処理回路30は、モニター23用の中解像度の画像データを記憶するビデオメモリ7と、ビデオメモリ7に対する画像データの書き込みまたは読み出しの制御をビデオメモリコントロール回路52と、メインメモリコントロール回路1とビデオメモリコントロール回路52とを制御するメモリコントロールCPU53とを有する。
【0027】
また、画像処理回路30は、キーボード27からの入力操作により、コントロール信号を生成するシステムコントロールCPU54と、システムコントロールCPU54からのコントロール信号によりモニター23の管面表示を制御する管面表示コントロール回路55と、ビデオメモリ7からのモニター23用の中解像度の画像データをアナログ画像データに変換するD/A変換回路56と、アナログ画像データを管面表示コントロール回路55からの管面表示制御信号により切り換えるアナログスイッチ57と、モニター23に出力するアナログ画像データを一次的に蓄積するバッファ58とを有する。
【0028】
ここで、取り込まれた画像データを一旦記憶するメインメモリ4と、タイトルメモリ5と、キーメモリ6とはフレームメモリで構成されている。フレームメモリは、メインメモリ4と、タイトルメモリ5に対しては、赤色(R)の画像データが読み書きされるR用フレームメモリと、緑色(G)の画像データが読み書きされるG用フレームメモリと、青色(B)の画像データが読み書きされるB用フレームメモリとで構成されていて、キーメモリ6に対しては、単色のフレームメモリで構成されている。
【0029】
上記各色用フレームメモリは、DRAM(Dynamic RAM)で構成され、論理的には、メインメモリ空間として縦×横×深さが2024画素×3072画素×8ビット×3色(RGB)のエリアをサポートし、テキスチャーメモリ空間として縦×横×深さが2024画素×3072画素×8ビット×3色(RGB)のエリアをサポートし、キーメモリ空間として縦×横×深さが2024画素×4096画素×4ビット×1色(RGBのうちの単色)のエリアをサポートするので、計16メガビットの記憶領域を有する構成である。
システムコントロールCPU54には、画像データを再生順に並べ換えてミニディスクに記録する際にミニディスクから読みだした画像データの管理情報を一旦記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)が設けられている。
【0030】
[メインメモリコントロール回路の構成]
また、図10に示すように、メインメモリコントロール回路1は、メモリコントロールCPU53からのデータや、コマンドを蓄積するCPUレジスター59と、メインメモリ4とタイトルメモリ5およびキーメモリ6に対するアクセスを行うメモリアクセス部60と、高解像度の画像データを中解像度の画像データに間引き処理を行うかまたは伸張を行う間引き伸張処理部65と、画像合成の演算を行う画像合成演算ブロック2と、DMA転送の動作を行うDMA処理部68とを有する。CPUレジスター59には、レジスタまたはDRAMにアクセスするためのチップセレクト信号(XCS REG,XCS DRAM)、データライトまたはデータリード信号(XWR,XRD)、アドレスストローブ信号(XAS)、アドレス信号(A20〜0)、データ(D7〜0)が供給される。
【0031】
[メモリアクセス部の構成]
メモリアクセス部60は、メインメモリ4とタイトルメモリ5およびキーメモリ6を構成するDRAMに対する画像データ、テキスチャーデータおよびキーデータの書き込みまたは読み出しの制御を行うDRAMアクセスコントロール回路62と、タイトルメモリ5およびキーメモリ6に対するアドレスを発生させるタイトルメモリアドレス発生回路63と、メインメモリ4に対するアドレスを発生させるメインメモリアドレス発生回路64と、DRAMのリフレッシュ動作を制御するリフレッシュコントロール回路61とを有する。DRAMアクセスコントロール回路62からは、行アドレスストローブ信号(CAS)、列アドレスストローブ信号(RAS)、ライトイネーブル信号(WE)、アウトプットイネーブル信号(OE)が出力される。タイトルメモリアドレス発生回路63からはタイトルメモリアドレス信号(TA10〜0)が出力される。メインメモリアドレス発生回路64からはメインメモリアドレス信号(MA10〜0)が出力される。ここで、タイトルメモリアドレス発生回路63はタイトルメモリ5およびキーメモリ6に対してアドレス信号を供給する。
【0032】
[間引き伸張処理部の構成]
間引き伸張処理部65は、間引き伸張の係数を有する演算係数メモリ65と、間引き伸張の演算を行う画像処理演算ブロック67とを有する。上記画像処理演算ブロック67は、スキャナー28からの高解像度画像データを1/4に間引き処理することにより中間解像度画像データを形成する1/4間引き部と、高解像度画像データ、1/4間引き部からの中間解像度画像データをそれぞれ選択して出力するセレクタ部とを有している。画像処理演算ブロック67に対しては、R,G,Bの各色のメインメモリデータ(MR7〜0,MG7〜0,MB7〜0)が入出力される。
【0033】
[画像合成演算ブロックの構成]
画像合成演算ブロック2の構成は、後述する図11で詳細に説明する。画像合成演算ブロック2に対しては、R,G,Bの各色のテキスチャーメモリデータ(TR7〜0,TG7〜0,TB7〜0)およびキー信号のデータ(K3〜0)が入出力される。
【0034】
[DMA処理部の構成]
DMA処理部68は、DMA転送のシーケンスを制御するメインシーケンサ69と、データ書き込みのDMA転送のシーケンスを制御するINT DMAシーケンサ70と、データ読み出しのDMA転送のシーケンスを制御するEXT DMAシーケンサ71と、2つのバンクの切り換えをしてデータ書き込みまたはデータ読み出しを制御するダブルバッファコントロール回路72と、2つのバンクを有するダブルバッファ73と、DMA転送クロックを制御するクロックコントロール回路74と、インターフェースを制御するインターフェースコントロール回路75とを有する。クロックコントロール回路74からはメモリコントロールCPU53の動作クロック信号(CPU XTAL)、画像クロック信号(DCLK)、4倍画像クロック信号(DCLK4)が出力される。インターフェースコントロール回路75からは、画像転送用クロック信号(PCLK)、DMA出力転送リクエスト信号(REQOUT)が出力され、DMA入力転送リクエスト信号(REQIN)が入力される。ダブルバッファ73に対してはR,G,Bの各色の画像出力データ(DR7〜0,DG7〜0,DB7〜0)が入出力される。
【0035】
[画像合成演算ブロックの構成]
図11に示すように、画像合成演算ブロック2は、メイン画像データMの符号を反転する符号反転器76と、符号反転器76の出力とタイトルデータTとを加算して加算出力(T−M)を出力する加算器77と、加算器77の加算出力(T−M)とキー信号Kとを乗算して乗算出力(T−M)*Kを出力する乗算器78と、乗算器78の乗算出力(T−M)*Kとメイン画像データMとを加算して加算出力[(T−M)*K+M]を出力する加算器80と、加算器80の加算出力[(T−M)*K+M]を一時的に蓄積するバッファ81とを有する。従ってバッファ81から出力される画像合成出力Sは、数1に示すように、
【0036】
【数1】
S=(T−M)*K+M=(1−K)*M+KT
となる。
【0037】
また、メイン画像データMは、上述した図10に示した間引き伸張処理部65の画像処理演算ブロック67からR,G,Bの各色8ビットで供給される。タイトルデータTはタイトルメモリ5からそれぞれR,G,Bの各色8ビットで供給される。キー信号Kはキーメモリ6から単色4ビットで供給される。ここで、画像合成演算ブロック2は画像合成手段を構成する。
【0038】
[記録動作の概要]
次に、このような構成を有する静止画像制御装置の通常の記録動作を説明する。まず、所望の画像データまたはテキスチャーデータを上記MD駆動回路32、34に装着された画像データMD(ミニディスク)25またはテキスチャーMD26に記録する場合、ユーザは、上記キーボード27を操作して画像データ等の取り込み先(スキャナー28)を指定すると共に、取り込んだ画像データの出力先を上記MD駆動回路32、34に設定する。これにより、上記システムコントロールCPU54がスキャナー28を動作状態に制御する。
【0039】
[スキャナーの動作説明]
まず、スキャナー28の動作説明をする。スキャナー28は、フィルム、写真等が原稿読み取り台に載置されると、この原稿をCCDラインセンサを走査させて読み取る。CCDラインセンサは、読み取った画像に対応する画像信号を形成し、これをA/D変換器に供給する。A/D変換器は、CCDラインセンサから供給される画像信号をディジタル化することにより画像データを形成し、これを補正部に供給する。補正部は、例えば、35ミリメートルフィルムから画像の読み取りを行った場合、この画像データを縦×横のサイズが1200画素×1700画素のサイズの画像データに補正して出力する。
【0040】
[画像処理回路の動作説明]
次に、画像処理回路30の動作説明をする。スキャナー28により形成された画像データは、例えば縦×横が1024画素×1536画素または2048画素×3072画素の高解像度画像データであり、この高解像度画像データがフレームメモリ内のビデオメモリ7に供給される。ビデオメモリコントロール回路52はビデオメモリ7に高解像度画像データが供給されると、これを一旦記憶すると共に、この記憶された高解像度画像データを読み出すようにビデオメモリ7を書き込み制御及び読みだし制御する。この高解像度画像データは、データライン、バスライン、バススイッチ51を順に介して、メインメモリコントロール回路1の間引き伸張処理部65に転送されると共に、メインメモリ4に転送される。メモリコントロール回路1は、このメインメモリ4に転送された高解像度画像データを一旦記憶するように、メインメモリ4を書き込み制御する。
【0041】
メインメモリ4に高解像度画像データが記憶されると、画像処理用のメモリコントロールCPU53は、この高解像度画像データを、例えば640画素×480画素のモニタ表示用の中間解像度画像データに変換するようにメモリコントロール回路1の間引き伸張処理部65を制御する。このとき、メモリコントロール回路1の読み出し制御によりメインメモリ4から高解像度画像データが読み出されメモリコントロール回路1の間引き伸張処理部65に供給される。
【0042】
そして、上記間引き伸張処理部65により、高解像度画像データが中間解像度画像データに変換され、バススイッチ51、バスライン、データラインを介してビデオメモリ7に供給される。ビデオメモリコントロール回路52は、ビデオメモリ7に中間解像度画像データが供給されると、これを一旦記憶するようにビデオメモリ7を書き込み制御すると共に、これを読み出すようにビデオメモリ7を読み出し制御する。このとき、ビデオメモリ7に記憶された中間解像度画像データが読み出され、D/A変換回路56、アナログスイッチ57、バッファ58、インターフェース回路35を介して、モニター23に供給される。
【0043】
このように、ビデオメモリ7に供給された中間解像度画像データは、D/A変換器56によりアナログ化され中間解像度のモニタ表示用の画像信号とされる。これにより、スキャナー28により取り込まれた画像がモニター23に表示されることとなる。なお、画像処理回路30のシステムコントロールCPU54は、キーボード27が操作されることにより、スキャナー28により取り込まれた画像の拡大処理、縮小処理等の画像処理が指定されている場合は、メインメモリ4から読み出された画像データに、指定された画像処理が施されるように、メモリコントロールCPU53を介して、メインメモリコントロール回路1の間引き伸張処理部65を制御する。この間引き伸張処理部65により指定の画像処理が施された画像データは、モニター23に供給される。これにより、指定の画像処理が施された画像がモニター23に表示される。また、システムコントロールCPU54は、画像データに施した画像処理を示すデータ(画像加工情報)を、バスライン、バススイッチ51を介して、メインメモリコントロール回路1の間引き、圧縮伸張処理ブロック4に供給する。
【0044】
[間引き伸張処理部の動作説明]
次に、間引き伸張処理部65の動作説明をする。ユーザは、モニター28に表示される画像により、その画像が所望のものであるか否かを確認し、画像が所望のものであった場合は、キーボード27の記録指定キーを操作してモニター23に表示された画像の記録を指定する。システムコントロールCPU54は、記録指定キーがオン操作されるとこれを検出し、記録の指定がなされたことを示すデータ及び画像加工情報がある場合はこれをバスライン及びバススイッチ51を介して、間引き伸張処理部65の間演算係数メモリ66に供給する。
【0045】
演算係数メモリ66は、画像加工情報がある場合はこれを一旦記憶すると共に、高解像度画像データの取り込みを行うように画像処理演算ブロック67を制御する。高解像度画像データは、バスライン及びバススイッチ51を介して、間引き伸張処理部65内に取り込まれると、画像処理演算ブロック67に一旦記憶される。画像処理演算ブロック67に高解像度画像データが記憶されると、演算係数メモリ66に記憶された画像加工情報に基づいて画像処理演算ブロック67は、高解像度画像データを、例えばライン毎に1/4間引き処理するように画像処理制御する。1/4間引き処理は、高解像度画像データの画素を、1/4とするような間引き処理を施すことにより、640画素×480画素の中間解像度画像データを形成する。
【0046】
画像処理演算ブロック67は、メモリコントロールCPU53により切り換え制御されている。すなわち、メモリコントロールCPU53は、例えば画像処理演算ブロック67で生成された各解像度の画像データを、高解像度画像データ、中間解像度画像データの順に選択して出力するように出力データを切り換え制御する。画像処理演算ブロック67からの各解像度画像データは、DMA処理部68内のダブルバッファ73を介して転送され、MDコントロール回路31、33のインデックス画像生成回路37を介してJPEG処理回路38に供給される。
【0047】
[インデックス画像生成回路の動作]
インデックス画像生成回路37で中間解像度画像データは、1/64間引き処理される。1/64間引き処理は、中間解像度画像データの画素を、1/64とするような間引き処理を施すことにより、80画素×60画素の低解像度画像データ(インデックス用画像データ)を形成する。
【0048】
[JPEG処理回路の動作]
メインメモリコントロール回路1のDMA処理部68内のダブルバッファ73を介して転送された高、中解像度の画像データは、インデックス画像生成回路37を介して高、中、低の各解像度の画像データとされてJPEG処理回路内のラスターブロック変換部に供給される。ラスターブロック変換部は、各画像データを圧縮符号化の処理単位である、例えば8画素×8画素の処理ブロック単位に分割し、これを圧縮伸張処理部に供給する。
【0049】
ここで、各解像度画像データは、ラスターブロック変換部において、8画素×8画素の処理ブロック単位に分割されるわけであるが、低解像度画像データは80画素×60画素の画像サイズである。このため、この低解像度画像データを8画素×8画素の処理ブロック単位に分割しようとすると、縦方向の画素が8画素で割り切れないことから(60画素÷8画素=7.5画素)、低解像度画像データを8画素×8画素の処理ブロック単位で分割することはできない。
【0050】
このようなことから、ラスターブロック変換部は、低解像度画像データが供給されると、画像データの上段あるいは下段に80画素×4画素のダミーデータを付加することにより、80画素×60画素の低解像度画像データを、80画素×64画素の低解像度画像データとする。そして、これにより縦方向の画素が8画素で割り切れることから、80画素×64画素の低解像度画像データを8処理ブロック×10処理ブロックに分割して圧縮伸張処理部に供給する。なお、ダミーデータは、インデックス表示の際に除去されるようになっており、ダミーデータに係る画像(例えば黒画像や白画像)がインデックス画像に付加されて表示されることはない。
【0051】
圧縮伸張処理部は、ディスクリート・コサイン・変換回路(DCT回路)と、量子化回路と、固定長符号化回路とで構成されており、各解像度の画像データは、まず、DCT回路に供給される。DCT回路は、各解像度の画像データを周波数軸上に変換してDCT係数を形成する直行変換処理を行い、この直行変換処理を施した各解像度の画像データをそれぞれ量子化回路に供給する。量子化回路は、例えばMDコントロールCPU36により設定された適当な量子化係数を用いて各解像度の画像データを量子化し、これらを固定長符号化回路に供給する。
【0052】
固定長符号化回路は、適当な量子化係数で量子化された各解像度の画像データのDCT係数を固定長符号化し、この固定長符号化処理の結果をMDコントロールCPU36に帰還する。MDコントロールCPU36は、固定長符号化処理の結果に応じて、その画像データを量子化するのに最適な量子化係数を形成し、これを量子化回路に供給する。量子化回路は、2度目に設定された最適な量子化係数を用いて画像データの量子化を行い、これを固定長符号化回路に供給する。これにより、固定長符号化回路において、各解像度の画像データを所定のデータ長となるように固定長符号化することができる。
【0053】
具体的には、このような圧縮符号化処理により、中間解像度画像データは、1記録単位である1クラスタの2倍の2クラスタのデータ長に固定長符号化処理され、高解像度画像データは8クラスタのデータ長に固定長符号化処理され、低解像度画像データは1/15クラスタのデータ長に固定長符号化処理される。このように固定長符号化された各解像度の画像データは、それぞれCPUインターフェース回路39及びSCSIコントロール回路40を介して、MD駆動回路32、34に供給される。SCSIコントロール回路40は、MDコントロールCPU36から、CPUインターフェース回路39を介して供給されたMD駆動回路32、34に対する動作コマンドをSCSIコマンドに変換する。そして、SCSIコントロール回路40は、各解像度の画像データをMD駆動回路32、34にSCSIインターフェースに基づいて転送する。また、MDコントロールCPU36は、供給された画像データに画像加工情報が付加されている場合には、この画像加工情報を各解像度の画像データと共にMD駆動回路32、34に供給する。
【0054】
[MD駆動回路の動作説明]
次に、MD駆動回路の動作説明をする。MDコントロール回路31、33からの各解像度の画像データ及び画像加工情報は、それぞれインターフェース部に供給される。コントローラは、インターフェース部に各解像度の画像データ及び画像加工情報が供給されると、これらをそれぞれMD駆動回路内に取り込むようにインターフェース部を制御する。インターフェース部を介してMD駆動回路に取り込まれた各解像度の画像データ及び画像加工情報は、それぞれEFM回路に供給される。EFM回路に各解像度の画像データ及び画像加工情報が供給されると、コントローラは、固定長符号化された各解像度の画像データ及び画像加工情報に、いわゆるEFM処理(8−14変調処理)を施すようにEFM回路を制御する。EFM処理された各解像度の画像データ及び画像加工情報は、それぞれディスク記録再生部に供給される。ディスク記録再生部に画像データ及び画像加工情報が供給されると、コントローラは、各解像度の画像データ及び画像加工情報をそれぞれ画像データMD(ミニディスク)25、テキスチャーデータMD(ミニディスク)26に記録するようにディスク記録再生部を制御する。これにより、ミニディスク25、26に、各解像度の画像データ及びその画像加工情報が記録されることとなる。
【0055】
具体的には、ミニディスク25、26は、直径64ミリメートルの光磁気ディスクとなっていて、各解像度毎に200枚分の画像データまたはテキスチャーデータが何度でも書き換え可能となっている。そして、200枚分の画像データまたはテキスチャーデータは、50枚分の画像データまたはテキスチャーデータを1つのアルバムとして、計4つのアルバムに分割されて管理されるようになっている。従って、ユーザは、この画像データまたはテキスチャーデータの記録を行う場合、キーボード27を用いてその画像データまたはテキスチャーデータを記録するアルバムを選択する。これにより、システムコントロールCPU54は、コントローラを介して、ユーザにより選択されたアルバムに各解像度毎の画像データまたはテキスチャーデータを取り込み順に記録するようにディスク記録再生部を制御する。
【0056】
なお、この際、低解像度画像データは、アルバムに記録されている画像を1画面に複数表示するためのインデックス用のインデックスファイルとして記録され、中間解像度画像データは、アルバムに記録されている所望の1つの画像を表示するためのモニタ表示用の中間解像度画像ファイルとして記録され、高解像度画像データは、高解像度画像データに係る画像をプリントするためのプリント用の高解像度画像ファイルとしてそれぞれ記録される。
【0057】
[本実施例の画像合成装置の構成]
以下、図1を参照しながら本実施例の画像合成装置について説明する。図1に示した本実施例の画像合成装置は、上述した静止画制御装置の図9に示した画像処理回路内のメインメモリコントロール回路1、画像合成演算ブロック2、メインメモリ4、タイトルメモリ5、キーメモリ6およびビデオメモリ7に対応する。
【0058】
なお、図5〜図11に示したものと対応するものには同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。まず、本実施例の画像合成装置の構成について説明する。図1に示すように、この画像合成装置は、メインメモリコントロール回路1と、メインメモリ4と、タイトルメモリ5と、キーメモリ6と、ビデオメモリ7と、モニター8とを有する。メインメモリコントロール回路1は、画像合成演算ブロック2と、スイッチ3とを有する。スイッチ3は、固定接点3aおよび固定接点3bと、可動接点3cとを有する。この場合、スイッチ3は、機械的なスイッチではなく、画像合成演算ブロック2の画像合成の動作を機能的に表したものである。
【0059】
ここで、メインメモリ4に記憶される画像データは上述したスキャナー28から読み取られた後にメインメモリ4に供給される場合と、画像データMD25から読み取られた後にメインメモリ4に供給される場合とがある。また、タイトルメモリ5に記憶されるテキスチャーデータとキーメモリ6に記憶されるキー信号のデータは、スキャナー28から読み取られた後にタイトルメモリ5およびキーメモリ6に供給される場合と、テキスチャーデータMD26から読み取られた後にタイトルメモリ5およびキーメモリ6に供給される場合とがある。
【0060】
この場合、画像データMD25は画像データ記録媒体、テキスチャーデータMD26は画像合成データ記録媒体、メインメモリ4は画像データ記憶手段、タイトルメモリ5は画像合成データ記憶手段、キーメモリ6はキーデータ記憶手段、画像合成演算ブロック2およびスイッチ3は画像合成手段を構成する。
【0061】
メインメモリ4には、高解像度、中解像度および低解像度の画像データ、つまり図3に示す場合では3072画素×2048画素の高解像度の第1の画像M1 、第2の画像M2 、第3の画像M3 が後述する画像データのフォーマットで記録されている。また、タイトルメモリ5には、図3に示す場合では予め文字データ、つまり3072画素×2048画素の高解像度の文字9、文字10や画像データ等が入力されていて、画像合成の初期画像となるテキスチャーのデータT1 が後述するテキスチャーデータのフォーマットでそれぞれ高解像度、中解像度および低解像度で記録されていて、画像合成の過程において、順次、第1の合成出力S1 および第2の合成出力S2 を第2のテキスチャーデータT2 および第3のテキスチャーデータT3 として記憶する。また、キーメモリ6には、図3で示す場合では3072画素×2048画素の高解像度のキー信号KのデータK1 および(1−K1 )、K2 および(1−K2 )、K3 および(1−K3 )が記録されている。
【0062】
特に、本実施例では、後述するようにテキスチャーデータのフォーマットを画像データのフォーマットを流用して複数のテキスチャーデータおよび複数のキー信号のデータを格納する場所を指定するようにしたことにより、テキスチャーデータと画像データとの合成に関わるソフトウエアの開発工程を大幅に削減した。
【0063】
スイッチ3は、キー信号Kに基づいて可動接点3cが固定接点3aまたは固定接点3bと接続可能に構成される。固定接点3aはメインメモリ4と接続されていて、キー信号Kに基づいて可動接点3cが固定接点3aに接続されたとき、画像データMをキー信号Kで抜いた中の(1−K)*Mのデータを画像合成演算ブロック2に供給可能に構成される。また、固定接点3bはタイトルメモリ5と接続されていて、キー信号Kに基づいて可動接点3cが固定接点3bに接続されたとき、テキスチャーのデータTをキー信号Kで抜いた外のKTのデータを画像合成演算ブロック2に供給可能に構成される。
このようにして、画像合成演算ブロック2は、図11に示すように、合成出力S=(T−M)*K+M=(1−K)*M+KTを出力する。ビデオメモリ7は、モニター8に表示する中解像度のデータを記憶する。
【0064】
[本実施例の画像合成装置の動作]
次に、図1、図2および図3を参照しながら、このように構成された本実施例の画像合成装置の動作について説明する。
図2において、スタートして、ステップS1で、スイッチ3はメインメモリ4からの第1の画像M1 をキーメモリ6からの第1のキー信号K1 で抜いて(1−K1 )*M1 を作る。このとき、図1において、キー信号K1 に基づいて可動接点3cが固定接点3aに接続される。そこで、スイッチ3は画像データM1 をキー信号K1 で抜いた中の(1−K1 )*M1 のデータを画像合成演算ブロック2に供給する。
【0065】
次に、ステップS2で、スイッチ3はタイトルメモリ5から第1のテキスチャーのデータT1 をキーメモリ6からの第1のキー信号K1 で抜いてK1 T1 を作る。このとき、図1において、キー信号K1 に基づいて可動接点3cが固定接点3bに接続される。そこで、スイッチ3はテキスチャーのデータT1 をキー信号K1 で抜いた外のK1 T1 のデータを画像合成演算ブロック2に供給する。
【0066】
ステップS3で、画像合成演算ブロック2は第1の合成出力S1 =(1−K1 )*M1 +K1 T1 を作って、この第1の合成出力S1 をタイトルメモリ5に入れて、タイトルメモリ5は第1の合成出力S1 を第2のテキスチャーデータT2 として記憶する。このとき、図1において、スイッチ3はキー信号K1 に基づいて可動接点3cが固定接点3bに接続されたままで、画像合成演算ブロック2は第1の合成出力S1 をタイトルメモリ5に戻す。これにより、タイトルメモリ5は、第1の合成出力S1 を第2のテキスチャーデータT2 として記憶する。
【0067】
次に、ステップS4で、スイッチ3はメインメモリ4からの第2の画像M2 をキーメモリ6からの第2のキー信号K2 で抜いて(1−K2 )*M2 を作る。このとき、図1において、キー信号K2 に基づいて可動接点3cが固定接点3aに接続される。そこで、スイッチ3は画像データM2 をキー信号K2 で抜いた中の(1−K2 )*M2 のデータを画像合成演算ブロック2に供給する。
【0068】
次に、ステップS5で、スイッチ3はタイトルメモリ5から第2のテキスチャーのデータT2 をキーメモリ6からの第2のキー信号K2 で抜いてK2 T2 を作る。このとき、図1において、キー信号K2 に基づいて可動接点3cが固定接点3bに接続される。そこで、スイッチ3は第2のテキスチャーデータT2 をキー信号K2 で抜いた外のK2 T2 のデータを画像合成演算ブロック2に供給する。
【0069】
ステップS6で、画像合成演算ブロック2は第2の合成出力S2 =(1−K2 )*M2 +K2 T2 を作って、この第2の合成出力S2 をタイトルメモリ5に入れて、タイトルメモリ5は第2の合成出力S2 を第3のテキスチャーデータT3 として記憶する。このとき、図1において、スイッチ3はキー信号K2 に基づいて可動接点3cが固定接点3bに接続されたままで、画像合成演算ブロック2は第2の合成出力S2 をタイトルメモリ5に戻す。これにより、タイトルメモリ5は、第2の合成出力S2 を第3のテキスチャーデータT3 として記憶する。
【0070】
次に、ステップS7で、スイッチ3はメインメモリ4からの第3の画像M3 をキーメモリ6からの第3のキー信号K3 で抜いて(1−K3 )*M3 を作る。このとき、図1において、キー信号K3 に基づいて可動接点3cが固定接点3aに接続される。そこで、スイッチ3は画像データM3 をキー信号K3 で抜いた中の(1−K3 )*M3 のデータを画像合成演算ブロック2に供給する。
【0071】
次に、ステップS8で、スイッチ3はタイトルメモリ5から第3のテキスチャーデータT3 をキーメモリ6からの第3のキー信号K3 で抜いてK3 T3 を作る。このとき、図1において、キー信号K3 に基づいて可動接点3cが固定接点3bに接続される。そこで、スイッチ3は第3のテキスチャーデータT3 をキー信号K3 で抜いた外のK3 T3 のデータを画像合成演算ブロック2に供給する。
そして、最後に、ステップS9で、画像合成演算ブロック2は合成画像としての第3の合成出力S3 =(1−K3 )*M3 +K3 T3 を作る。
【0072】
このようにして、画像合成演算ブロック2は、順次、第1の合成出力S1 および第2の合成出力S2 をタイトルメモリ5に戻して第2のテキスチャーデータT2 および第3のテキスチャーデータT3 として記憶させることにより作った合成画像S3 を、図10に示したメインメモリコントロール回路1内の間引き伸張処理部65で間引き処理をして中解像度の画像データとした後に、DMA処理部68でDMA転送することによりビデオメモリ7に供給して、合成画像をモニター8に表示させるようにする。
【0073】
上例では、文字データをテキスチャーデータとして画像データと画像合成する例を示したが、文字データと画像データとを画像合成したデータをテキスチャーデータとして、他の画像データと画像合成するようにしても良い。
また、文字データに限らず、飾り枠データ等をパソコン等により、上述したテキスチャーデータの記録フォーマットによりテキスチャーMD26に記録して、この飾り枠データをテキスチャーデータとして画像データと画像合成するようにしても良い。
【0074】
[ミニディスクの画像データのフォーマットの説明]
次に、図12〜図24を参照しながら、ミニディスクの画像データのフォーマットを説明する。このミニディスクの画像データのフォーマットにより記録された画像データが、図5に示した画像データMD25に記録される。このような各解像度の画像データが記録されるミニディスクは、以下に説明する新規な画像データ記録用のフォーマットとなっている。
【0075】
[クラスタ構造]
まず、クラスタ構造を説明する。ミニディスクに対しては「クラスタ」を1単位として記録及び再生が行われる。1クラスタは、例えば2〜3周のトラック分に相当し、このクラスタが時間的に連続して記録されることにより1つのデータトラックが形成されるようになっている。上記1クラスタは4セクタ(1セクタは2352バイト)のサブデータ領域及び32セクタのメインデータ領域で構成されていて、各アドレスが1セクタ毎にそれぞれ記録されるようになっている。
【0076】
なお、各セクタにおいて実際にデータが記録されるのは、2352バイトのうち2048バイト分の領域であり、残りのバイトの領域には、周期パターンやアドレス等によるヘッダーデータ及びエラー訂正コード等が記録される。4セクタのサブデータ領域には、サブデータや、他の領域に続きのデータを記録した場合、他の領域に続きのデータが記録されていることを示すリンキングデータ等が記録される。また、32セクタのメインデータ領域には、TOCデータ、音声データ、画像データ等が記録される。
【0077】
[トラック構造]
次に、トラック構造を説明する。ミニディスクの全エリアは、図12(a)に示すように、エンボスピットでデータが記録されているピットエリア100と、グルーブが設けられていて光磁気方式でデータが記録再生される光磁気エリア(MOエリア101)とで構成されている。ピットエリア100は、ミニディスクに記録されている管理情報であるP−TOC(プリマスタード・テーブルオブ・コンテンツ)107が記録される再生専用管理エリア102となっていて、後述するP−TOCセクタが繰り返し記録されている。
【0078】
MOエリア101は、ディスク最内周側のリードインエリア106の直後からディスク最外周側のリードアウトエリア114の終端までの間となっている。そして、このMOエリア101のうち、リードインエリア106の直後からディスク最外周側のリードアウトエリア114の直前までの間が記録可能なレコーダブルエリア103となっている。レコーダブルエリア103は、レコーダブルエリア103の先頭に形成される記録再生管理エリア104と、記録再生管理エリア104の直後からリードアウトエリア114の直前までの間に形成されたレコーダブルエリア105とで構成されている。
【0079】
データトラックには、「FL1 」109,「FL2 」110,「FL3 」111として示す画像データを有するデータファイル及び各データファイルを管理するための「データU−TOC」108が記録されている。「データU−TOC」108は、レコーダブルエリア103内であればどの位置に記録してもよいのであるが、静止画像制御装置においては、画像データの各データファイルのうち、ディスク最内周側となるデータファイルであるデータファイル「FL1 」109の直前に記録するようになっている。
【0080】
次に、「データU−TOC」108は、図12(b)に示すように、データトラック中の各データファイル「FL1 」109,「FL2 」110,「FL3 」111をまとめて1つのデータトラック115として管理している。このデータトラック中の及びデータトラック内における未記録ブロック「EB」112は、データファイル「FL1 」109の前段に記録される「データU−TOC」108によりクラスタ単位で管理されるようになっている。フリーエリア113は余裕領域である。
【0081】
[データトラックの構成]
次に、データトラックの構成を図13を用いて説明する。画像データを有する各データファイル「FL1 」118,「FL2 」119,「FL3 」120及びデータU−TOC117が記録されるデータトラック116の構成を説明する。データトラック116内に記録された各データファイルは、データトラック116内に記録されるデータU−TOC117によってパーツ(ディスク上で物理的に連続する一連のデータが記録されたトラック部分)として管理されるようになっている。
【0082】
データU−TOC117は,データトラック116の物理的な先頭位置に記録される。すなわち、データトラック116内における最もディスク内周側に近い位置にデータU−TOC117が記録される。データトラック116が複数のパーツに別れている場合は、最もディスク内周側に位置するパーツの先頭にデータU−TOC117が記録されることとなる。
【0083】
データU−TOC117は、1クラスタのブートエリア122及び16クラスタのボリュームマネジメントエリア123で構成されている。また、データU−TOC117に続くエリアはファイルエクステンツエリア124とされている。このファイルエクステンツエリア124には、画像データを含むデータファイル「FL1 」118,「FL2 」119,「FL3 」120、「EB」121等が記録される。未記録ブロック「EB」121には、さらにデータファイルの記録が可能となっている。
【0084】
ボリュームマネジメントエリア123は、0〜1023の計1024個のマネジメントブロック134から構成されている。1つのマネジメントブロックにおけるデータ領域は2048バイトとなっていて、このマネジメントブロックに記録された各データが、データファイルの記録再生のための管理情報となっている。
【0085】
すなわち、1024個のマネジメントブロック134には、0〜1023までのブロックナンバが付されていて、ブロックナンバ0のマネジメントブロックが「ボリュームディスクリプタVD」125として使用されるようになっている。なお、「ボリューム」とは、この場合、画像データを含む一般データが記録されるパーツの全てを含む単位である。また、ブロックナンバ1のマネジメントブロックは、「ボリュームスペースビットマップVSB」126として使用され、ブロックナンバ2及びブロックナンバ3のマネジメントブロックは、「マネジメントテーブルMT」127、128として使用されるようになっている。そして、ブロックナンバ4以降のマネジメントブロックは、ファイルエクステンツエリア124の使用形態等に応じて「ディレクトリレコードブロックDRB」129、130、132、「エクステンツレコードブロックERB」131、133として使用されるようになっている。
【0086】
このマネージメントエリアの各マネジメントブロックは、1ロジカルブロック(1セクタ内において、実際にデータが記録される領域で、2048バイトとなっている。例えば、32セクタは32ロジカルブロックとなっている。)のサイズからなっている。このマネジメントエリア123内にデータを記録再生する場合には、このロジカルブロック(マネジメントブロック)が、記録再生の最小単位とされると共に、マネジメントエリア123内の管理単位とされている。
【0087】
一方、画像データをファイルエクステンツエリア124に記録する場合には、1ロジカルクラスタサイズのアロケーションブロック記録再生の最小単位とされると共に、ファイルエクステンツエリア124内の管理単位とされている。
【0088】
なお、「ロジカルブロック」は、1クラスタ内において、実際にデータ記録領域として使用される単位で32セクタとなっていて、メインデータ領域と同じ領域となっている。また、「アロケーションブロック」は、ロジカルクラスタと同じデータ単位を示すものである。この例の場合、1つのロジカルクラスタサイズは、1つのアロケーションブロックとして表現している。従って、ディスク上におけるクラスタ数とアロケーションブロック数とは一致することとなる。そして、ディスク上でのファイルの位置は、全てこのアロケーションブロックのアロケーションブロック番号で指定されるようになっている。
【0089】
[ボリュームディスクリプタ]
次に、ボリュームディスクリプタについて図14を用いて説明する。図13に示したボリュームマネジメントエリア123における先頭のマネジメントブロックはボリュームディスクリプタVD125として使用される。このボリュームディスクリプタVD125は、ディスク上のデータトラック(ボリューム)の基本的な管理を行うものであり、同期パターン、アドレスが記録されるヘッダ135と、各種管理情報が記録される2048バイト分のデータエリア137とで構成されている。
【0090】
ボリュームディスクリプタVD125のデータエリア137における2バイト目から6バイト目には、セクタがボリュームディスクリプタのセクタであることを示す識別情報(ID)として「PIC MD」の文字データ136が例えばアスキーコードで記録されている。また、この識別情報に続いて、システムのバージョンID142、ロジカルブロックサイズ143、ロジカルクラスタサイズ144及びアロケーションブロックサイズ145がそれぞれ記録されている。
【0091】
具体的には、「ロジカルブロックサイズ」143としては、データトラックのセクタ内における実際のデータエリアを示すバイト長が記録される。データトラックのセクタは2352バイトであり、このうち2048バイトがデータエリアとして割り当てられている。このため、ロジカルブロックサイズとしては、ロジカルブロックのバイト長である「2048」が記録されることとなる。なお、このロジカルブロックは、マネジメントエリア内における記録再生を行うための最小記録単位となっている。
【0092】
次に、「ロジカルクラスタサイズ」144としては、実際に管理情報やデータが記録されるクラスタであるロジカルクラスタのロジカルブロック数が記録される。1クラスタは36セクタであり、そのうち32セクタ(32ロジカルブロック)がデータ記録用として割り当てられている。このため、ロジカルクラスタサイズとしては、ロジカルクラスタのブロック長である「32」が記録されることとなる。
【0093】
次に、「アロケーションブロックサイズ」145としては、アロケーションブロックにおけるロジカルブロック数が記録される。アロケーションブロックは、ロジカルクラスタと同じデータ単位を示すものであり、データトラックにおける実際に管理情報やデータファイルが記録される部分である。例えば、ボリュームマネジメントエリア123やファイルエクステンツエリア124におけるロジカルクラスタとしての32セクタの領域が1つのアロケーションブロックに該当する。このアロケーションブロックはファイルエクステンツエリア124内における記録再生の最小記録単位とされている。
【0094】
次に、アロケーションブロックサイズ145に続いて、ボリューム内におけるアロケーションブロックの総数を示す「アロケーションブロック総数」146が記録される。次に、アロケーションブロック総数146に続いて、記録可能アロケーションブロック総数147が記録され、レコーダブルエリアにおけるアロケーションブロック数が記録されるようになっている。なお、ミニディスクが、プリマスタードディスクの場合は、このアロケーションブロック数として「0」が記録される。
【0095】
次に、記録可能アロケーションブロック総数147に続いて、「未記録アロケーションブロック数」148が記録される。未記録アロケーションブロック数148は、ボリューム内の記録可能アロケーションブロックのうち、まだ記録されていないアロケーションブロックの数を示すものである。
【0096】
次に、未記録アロケーションブロック数148に続いて、「記録済アロケーションブロック数」149が記録される。記録済アロケーションブロック数149は、ボリューム内の記録可能アロケーションブロックのうち、既に記録が行われたアロケーションブロックの数を示すものである。
【0097】
次に、記録済アロケーションブロック数149に続いて、「ディフェクトアロケーションブロック数」150が記録される。ディフェクトアロケーションブロック数150は、ディスク上の傷等による欠陥を有するアロケーションブロックの数を示すものである。
【0098】
次に、ディフェクトアロケーションブロック数150に続いて、ボリューム内のディレクトリの数を示す「ディレクトリの数」151及びボリューム内のデータファイルの数を示す「データファイルの数」152がそれぞれ記録される。
【0099】
次に、ディレクトリの数151及びデータファイルの数152に続いて、「ID最大値」153が記録される。ID最大値153は、ディレクトリまたはデータファイルが形成された順に付されるIDナンバの最大値を示すものである。
【0100】
次に、ID最大値153に続いて、「ボリューム属性」154が記録される。ボリューム属性154は、図3に示したボリュームマネジメントエリア123に記録されたデータの属性を示すものであり、例えばボリュームマネジメントエリア123がミラーモードで記録されているか否か、インビジブルファイル(秘密ファイル)であるか否か、ライトプロテクト(書き込み防止)がかけられているか否か、バックアップが必要であるか否か等を示すボリューム属性データが記録される。
【0101】
次に、ボリューム属性データ154に続いて、「ボリュームマネジメントエリア長」155が記録される。ボリュームマネジメントエリア長155は、ボリュームマネジメントエリア123の長さを示すものであり、図13に示したボリュームマネジメントエリア123のバイト長が記録されるようになっている。
【0102】
次に、ボリュームマネジメントエリア長155に続いて、「ボリュームマネジメントエリア位置」156が記録される。ボリュームマネジメントエリア位置156は、ディスク上における図13に示したボリュームマネジメントエリア123の位置を示すものであり、ボリュームマネジメントエリア123の最初のアロケーションブロック番号が記録されるようになっている。
【0103】
次に、ボリュームマネジメントエリア位置156に続いて、図13に示したボリュームマネジメントエリア123内のマネジメントブロックが使用されることにより形成される他の管理ブロックが記録される。具体的には、この他の管理ブロックとして、ボリュームスペースビットマップVSB126の最初のアロケーションブロックの位置を示す「ボリュームスペースビットマップ位置」157、ボリュームスペースビットマップVSB126のアロケーションブロックの数を示す「ボリュームスペースビットマップ数」158、マネジメントテーブルMT1 27、128の最初のアロケーションブロックの位置を示す「最初のマネジメントテーブル位置」159、マネジメントテーブルMT1 27、128のアロケーションブロックの数を示す「マネジメントテーブル数」160が記録される。
【0104】
また、エクステントレコードブロックERB131、133の最初のアロケーションブロックの位置を示す「最初のエクステントレコードブロック位置」161、エクステントレコードブロックERB131、133のアロケーションブロックの数を示す「エクステントレコードブロック数」162、ディレクトリレコードブロックDRB129、130、132の最初のアロケーションブロックの位置を示す「最初のディレクトリレコードブロック位置」163、ディレクトリレコードブロックのアロケーションブロックの数を示す「ディレクトリレコードブロック数」164が記録される。
【0105】
これにより、「最初のディレクトリレコードブロック」として記録されているアロケーションブロックのブロック番号を検出することにより、最初のディレクトリの位置の検索を可能とすることができる。
【0106】
次に、管理情報ブロックに続いて、ディレクトリのバイト長を示す「ルートディレクトリ長」165およびディレクトリ内のサブディレクトリ数を示す「ルートディレクトリ数」166がそれぞれ記録され。これらに続いて各種のID及びキャラクタセットコード等が記録される。この各種のID及びキャラクタセットコードとしては、例えば、ブートシステムID、ボリュームID、パブリッシャーID、データプリペアーID、アプリケーションID及び各IDのキャラクタセットコードが記録されるようになっている。また、これらの他にボリュームの形成日時、ボリュームの更新日時、満了日時、有効日時等が記録されるようになっている。
【0107】
次に、このような2048バイトのデータエリア137に続いて4バイトのEDCエリア138及び276バイトのECCエリア139が設けられている。ECCエリア139には、いわゆるクロスインターリーブ方式に基づく172バイトのPパリティ140及び104バイトのQパリティ141がそれぞれ記録されるようになっている。
【0108】
なお、データエリア137は2048バイトの領域を有するが、この2048バイトのデータエリア137のうちの1024〜2047バイトの領域は、システム拡張のためのシステムエクステンションエリア(システム拡張領域)として用いられるようになっている。
【0109】
[ボリュームスペースビットマップ]
次に、ボリュームスペースビットマップの説明を図15及び図16を用いて行う。図13に示したボリュームマネジメントエリア123におけるブロックナンバ1のマネジメントブロックは、ボリュームスペースビットマップVSB126として使用される。このボリュームスペースビットマップVSB126は、ファイルエクステンツエリア124の記録状況をデータトラックの全てのアロケーションブロック単位で示しているものである。
【0110】
ボリュームスペースビットマップVSB126は、図15に示すように、同期パターン(Sync)及びアドレスが記録されたヘッダ167と、2048バイトのデータエリア168と、4バイトのEDCエリア169と、172バイトのPパリティ171及び104バイトのQパリティ172の計276バイトからなるECCエリア170とで構成されている。
データエリア168には、アロケーションブロック及び各アロケーションブロックのタイプが記録されるようになっている。
【0111】
具体的には、図16(a)に示すように、データトラックの各アロケーションブロックには、それぞれナンバ0、ナンバ1、ナンバ2、・・・の順にアロケーションブロックナンバ(AL0 ,AL1 ,AL2 ,・・・)が付されていて、ボリュームスペースビットマップVSB126のデータエリア168の最初のバイトである第0バイトの第7ビット及び第6ビットがナンバ0のアロケーションブロック「AL0 」173に割り当てられている。また、第0バイトの第5ビット及び第4ビットがナンバ1のアロケーションブロック「AL1 」174に割り当てられ、第3ビット及び第2ビットがナンバ2のアロケーションブロック「AL2 」175に割り当てられ、第1ビット及び第0ビットがナンバ3のアロケーションブロック「AL3 」176に割り当てられ、第1バイトの第7ビット及び第6ビットがナンバ4のアロケーションブロック「AL4 」177に割り当てられる等のように、各アロケーションブロック毎にそれぞれ2ビットが割り当てられる。
【0112】
各アロケーションブロック毎にそれぞれ割り当てられた2ビットの情報は、各アロケーションブロックのタイプを示すものであり、図16(b)に示すように、未記録アロケーションブロック178の場合は「00」が、記録済アロケーションブロック179の場合は「01」が、ディフェクトアロケーションブロック180の場合は「10」が、未定義のアロケーションブロック181の場合は「11」がそれぞれ記録されるようになっている。
なお、データエリアの余領域、すなわち、対応するアロケーションブロックが存在しない領域には、そのビットに「11」が記録されるようになっている。
また、ミニディスクは、2200クラスタ分のデータエリアを有していて、AL0 〜AL8191までのアロケーションブロックに情報を記録することができるのであるが、実際には、このうち、AL0 〜AL2199までのアロケーションブロックを用いて情報を記録されるようになっている。
【0113】
[マネジメントテーブル]
次に、マネジメントテーブルの説明を図17及び図18を用いて行う。図13に示したボリュームマネジメントエリア123におけるブロックナンバ2及びブロックナンバ3のマネジメントブロックは、マネジメントテーブルMT127、128として使用される。
このマネジメントテーブルMT127、128は、ボリュームマネジメントエリア123における各マネジメントブロックの使用形態を示すものであり、図17に示すように、同期パターン及びアドレスが記録されたヘッダ182と、2048バイトのデータエリア183と、4バイトのEDCエリア184と、172バイトのPパリテイ186及び104バイトのQパリテイ187からなる276バイトのECCエリア185とで構成されている。
【0114】
2048バイトのデータエリア183には、それぞれ4バイトが割り当てられた各マネジメントブロック0エントリ〜511エントリが記録されていて、これにより、ボリュームマネジメントエリア123の512個のマネジメントブロックの使用内容がそれぞれ管理されるようになっている。
4バイトを有する各エントリ(0エントリ〜511エントリ)のマネジメントブロックのデータの内容は以下に示すようになっている。
まず、最初のマネジメントブロック(マネジメントブロック0エントリ188)は、図18(a)に示すように、ボリュームディスクリプタとして用いられるようになっていて、第0バイト〜第2バイトがリザーブ190となっている。また、第3バイトにマネジメントブロック0エントリがボリュームディスクリプタであることを示すためのエントリタイプ191として、例えば「80h」が記録されるようになっている。
【0115】
次に、第2番目のマネジメントブロック(マネジメントブロック1エントリ189)は、図18(b)に示すように、ボリュームスペースビットマップとして用いられるようになっていて、第0バイト〜第1バイトにかけて未記録アロケーションブロック数192が記録され、第2バイトがリザーブ193となっている。また、第3バイトにマネジメントブロック1エントリ198がボリュームディスクリプタであることを示すためのエントリタイプ194として、例えば「90h」が記録されるようになっている。
次に、マネジメントテーブルとして用いられるマネジメントブロックは、図18(c)に示すように、第0バイト〜第1バイトにかけてマネジメントテーブル位置195が記録され、第2バイトに未記録マネジメントブロック数196が記録される。また、第3バイトにこのマネジメントブロックがマネジメントテーブルであることを示すためのエントリタイプ197として、例えば「A0h」が記録されるようになっている。
【0116】
次に、エクステントレコードブロックとして用いられるマネジメントブロックは、図18(d)に示すように、第0バイト〜第1バイトにかけて次のエクステントレコードブロック位置198が記録され、第2バイトに未使用エクステントレコードブロック数199が記録される。また、第3バイトにこのマネジメントブロックがエクステントレコードブロックであることを示すためのエントリタイプ200として、例えば「B0h」が記録されるようになっている。
次に、ディレクトリレコードブロックとしては、1つのマネジメントブロックを用いて記録したディレクトリレコードユニットで完結され単独で用いられる「単独ディレクトリレコードブロック」と、1つのディレクトリを構成するディレクトリレコードユニットを、複数のマネジメントブロックである複数のディレクトリレコードブロックに分割して記録して用いられる「複数ディレクトリレコードブロック」とが存在する。
【0117】
このマネジメントブロックを単独ディレクトリレコードブロックとして用いる場合、そのマネジメントブロックには、図18(e)に示すように、第0ビット〜第29ビットにかけてディレクトリID201が記録される。また、最後の2ビット(第30ビット及び第31ビットにかけて)に、このマネジメントブロックが単独ディレクトリレコードブロックであることを示すためのエントリタイプ202として、例えば「00h」が記録されるようになっている。
また、複数ディレクトリレコードブロックの場合、以下の図18(f)〜(h)に示すような情報が記録される。
【0118】
すなわち、そのマネジメントブロックが複数ディレクトリレコードブロックの「最初のディレクトリレコードブロック(第1のディレクトリレコードブロック)」である場合、図18(f)に示すように、第0バイト〜第1バイトにかけて次のディレクトリレコードブロック位置203が記録され、第2バイトにディレクトリIDの上位バイト204が記録される。また、第3バイトにこのマネジメントブロックが第1のディレクトリレコードブロックであることを示すためのエントリタイプ205として「D0h」が記録されるようになっている。
【0119】
また、そのマネジメントブロックが複数ディレクトリレコードブロックの「最後のディレクトリレコードブロック」である場合、図18(h)に示すように、第0バイト〜第2バイトにかけてディレクトリIDの下位バイト209が記録される。また、第3バイトにこのマネジメントブロックが最後のディレクトリレコードブロックであることを示すためのエントリタイプ210として「F0h」が記録されるようになっている。
【0120】
また、そのマネジメントブロックが複数ディレクトリレコードブロックの中間のディレクトリレコードブロックである場合(上述の、第1のディレクトリレコードブロック、あるいは最後のディレクトリレコードブロック以外のディレクトリレコードブロックである場合)、図18(g)に示すように、第0バイト〜第1バイトにかけて次のディレクトリレコードブロック位置206が記録され、第2バイトがリザーブ207とされる。また、第3バイトにこのマネジメントブロックが中間のディレクトリレコードブロックであることを示すためのエントリタイプ208として「E0h」が記録されるようになっている。
【0121】
[ディレクトリレコードブロック]
次に、ディレクトリレコードブロックについて図19及び図20を用いて説明する。図13に示したボリュームマネジメントエリア123におけるナンバ3以降のマネジメントブロックは、「ディレクトリレコードブロックDRB」129、130、131として使用される。このディレクトリレコードブロックDRB129、130、131には、ディレクトリレコードユニットが1つまたは複数記録される。
【0122】
ディレクトリレコードユニットとしては、ディレクトリを構成するための「ディレクトリ用DRユニット」230と、あるデータファイルに対応してその位置などを指定するための「ファイル用DRユニット」253があり、ディレクトリレコードブロックの中には、ディレクトリの中に形成されるファイル及びサブディレクトリに応じて、ディレクトリ用DRユニット230及びファイル用DRユニット253が混在して記録されるようになっている。
【0123】
ディレクトリを構成するディレクトリ用DRユニット230が記録されるディレクトリレコードブロックDRBは、図19に示すように、同期パターン及びアドレスが記録されたヘッダ211と、2048バイトのデータエリア212と、4バイトのEDCエリア213と、172バイトのPパリテイ215及び104バイトのQパリテイ216からなる276バイトのECCエリア214とで構成されている。
1つのディレクトリ用DRユニット230には、まず、そのディレクトリレコードユニットのバイト長を示すディレクトリレコード長217が記録される。1つのディレクトリレコードユニットのディレクトリレコード長217は可変長とされている。
【0124】
次に、ディレクトリレコード長に続いてディレクトリの属性218が記録される。具体的には、このディレクトリの属性218として、ディレクトリレコードユニットがディレクトリのためのディレクトリレコードユニットであるか否か、このディレクトリレコードユニットが含まれるディレクトリがインビンシブルディレクトリであるか否か、システムディレクトリであるか否か等の各種属性を示す情報が記録される。これにより、データファイルの位置が、後述するエクステンツレコードブロックを用いて示されているか否かを示すようになっている。
次に、ディレクトリの属性218に続いて、ショートネームIDのキャラクタ種別を示すキャラクタセットコード(CSC)219及びショートネームID220が記録される。ショートネームID220は、11バイトのアスキーコードで記録されるようになっていて、11文字以内のディレクトリ名が記録可能となっている。
【0125】
次に、ショートネームID220に続いて、ディレクトリ生成日時221、ディレクトリ更新日時222が記録され、ステイタス更新日時223としてこのディレクトリレコードユニットの更新日時が記録されるようになっている。さらに、ディレクトリIDナンバ224及びディレクトリ長225が記録され、これらに続いて「インデックストゥDRB」226と「ナンバオブDRB」227が記録されるようになっている。
インデックストゥDRB226は、指定されるサブディレクトリの内容が記録されている最初のディレクトリレコードブロックDRBにおける図13に示したボリュームマネジメントエリア123内の位置を示す。このため、インデックストゥDRB226としては、マネジメント番号0〜511の該当するいずれかの値が記録されるようになっている。
ナンバオブDRB227としては、その指定されたディレクトリを示すためのディレクトリレコードブロック数が、マネジメントブロック数で記録されるようになっている。
【0126】
次に、このナンバオブDRB227に続いて「ロングネームID」228が記録されるようになっている。ロングネームID228は、可変長であり、そのデータ長が記録されるようになっている。なお、ロングネームID228が記録されない場合もあるが、その場合はロングネームID228として「00h」が記録される。また、ロングネームID228が偶数バイトになった場合、余りバイトを埋めるためパディングとして「00h」が記録される。そして、ロングネームID228に続くバイトは、システムエクステンションエリア229として利用されるようになっている。
ディレクトリに対応するディレクトリレコードユニットは、このような構成となっていて、2048バイトのデータエリア内において複数個設けられている。
次に、あるデータファイルに対応するファイル用DRユニットが記録されるディレクトリレコードブロックDRBは、図20に示すように、同期パターン及びアドレスが記録されたヘッダ231と、2048バイトのデータエリア232と、4バイトのEDCエリア233と、172バイトのPパリテイ235及び104バイトのQパリテイ236からなる276バイトのECCエリア234とで構成されている。
【0127】
2048バイトのデータエリア232には、それぞれデータファイルに対応する1個または複数のディレクトリレコードユニットが記録可能になっている。
1つのファイル用DRユニット253には、図19に示したと同様に、まずディレクトリレコード長237が記録され、続いて属性238が記録されるようになっている。そして、この属性238によって、ディレクトリレコードユニットがディレクトリに対応するものでないことや、対応するデータファイルがインビンシブルであるか、システムファイルであるか、そのデータファイル位置がエクステントレコードユニットによって指定されるものであるか等の各種属性が示されるようになっている。
次に、属性238に続いて、図19に示したディレクトリレコードユニットと同様に、キャラクタセットコード(CSC)239、ファイル名を記録するショートネームID240、ディレクトリ生成日時241、ディレクトリ更新日時242、ステイタス更新日時243、データファイルIDナンバ244、データファイル長245が記録される。
【0128】
エクステントスタートロケーション246は、図13(b)に示すファイルエクステントエリア124に記録されているファイルの位置を、アロケーションブロック番号で示すようになっていて、また、ナンバオブブロック247はエクステントスタートロケーション246によって指定されたスタート位置から使用されているアロケーションブロック数を示すようになっている。
次に、アソシエートデータ長248に続いて「インデックストゥERB」249と「ナンバオブERB」250が記録される。
インデックストゥERB249は、分散記録されたデータファイルの各分散位置を示すためのデータを含んだエクステンツレコードブロックの図13(b)に示したボリュームマネジメントエリア123内での位置を示すようになっていて、0〜511のマネジメントブロック番号が記録されるようになっている。
ナンバオブERB250としては、その分散記録されたデータファイルを示すためのエクステンツレコードブロックの数を示すようになっていて、マネジメントブロック数で記録されるようになっている。
【0129】
次に、このナンバオブERB250に続いて、可変長であるロングネーム長がそのデータ長で記録される。このロングネーム長が記録されない場合は、ロングネームID251として「00h」が記録され、ロングネームID251が偶数バイトになった場合、余りバイトを埋めるためパディングとして「00h」が記録される。なお、ロングネームID251に続くバイトは、システムエクステンションエリア252として利用されるようになっている。
データファイルに対応するディレクトリレコードユニットは、このような構成となっていて、2048バイトのデータエリア内において複数個設けられている。
【0130】
次に、画像ファイル等のデータファイルをミニディスク25上に記録する場合には、以下の2通りの場合がり、その場合に応じてデータファイル位置の指定方法が異なっている。
まず第1の場合は、記録する画像ファイルのデータ分の連続する空きエリアがディスク上で確保できる場合である。この場合には物理的に連続する領域に1つのファイルとして画像ファイルを記録するようになっている。具体的には、この場合、1つの画像ファイルが連続したアロケーションブロックで構成されるように記録される。通常は、物理的に連続したエリアに記録され、ファイル用のディレクトリレコードユニットの中のエクステントスタートロケーション246として記録されたアロケーションブロック番号によってデータファイルの位置が示されるようになっている。
【0131】
次に、第2の場合は、記録する画像ファイルのデータ分の連続する空きエリアがディスク上で確保できない場合である。この場合にはディスク上の分散する領域に1つの画像ファイルが分割されて記録されるようになっている。具体的には、1つの画像ファイルが複数の離れたアロケーションブロックによって構成されるように記録される。この場合は、ファイル用のディレクトリレコードユニットに含まれたインデックストゥERB249として記録されたマネジメントブロック番号によって、後述するエクステンツレコードブロックのマネジメントエリア内での位置が指定され、このエクステンツレコードブロックに含まれたデータに基づいて、各分散エリアの位置が指定されるようになっている。
なお、第1の場合には、インデックストゥERB249のデータは記録されず、第2の場合には、エクステントスタートロケーション246は記録されないようになっている。
【0132】
[エクステントレコードブロック]
次に、エクステントレコードブロックについて図21を用いて説明する。図13に示したボリュームマネジメントエリア123におけるブロックナンバ4以降のマネジメントブロックはエクステントレコードブロックERB131、133として使用されるようになっている。エクステントレコードブロックERB131、133は、上述の第2の場合のように1つの画像ファイルが、離れたアロケーションブロックで指定される分散エリアに記録された場合に使用される。このエクステントレコードブロックERBには、各分散エリアのアロケーションブロック位置を示すためのデータが記録されるようになっている。
【0133】
このエクステントレコードブロックERBには、最大で64個のエクステンツレコードユニット(ERユニット)が記録可能となっている。
ERユニットは、32バイトのインデックス用ERユニット266と、32バイトのディスクリプタ用ERユニット267とで構成されている。
インデックス用ERユニット266は、エクステントレコードブロックERB中の複数のERユニットの最先のユニットとして記録され、これにより、2番目以降のERユニットの使用状況を管理するようになっている。2番目以降のERユニットは、ディスクリプタ用ERユニット267として使用され、このユニットに含まれるデータによって各分散エリアの記録位置がアロケーションブロック番号によって示されるようになっている。
【0134】
すなわち、エクステントレコードブロックERBは、図21に示すように、同期パターン及びアドレスが記録されたヘッダ254と、2048バイトのデータエリア255と、4バイトのEDCエリア256と、172バイトのPパリテイ258及び104バイトのQパリテイ259からなる276バイトのECCエリア257とで構成されている。
2048バイトのデータエリア255には、64個のエクステントレコードユニット(ERユニット)が記録可能となっている。なお、1つのエクステントレコードユニットは32バイトで構成されている。
【0135】
図21は、データエリア255の最初の32バイトのエクステントレコードユニットが、インデックス用ERユニット266として使用されている例を示す。インデックス用ERユニット266では、最初にインデックスID260が記録される。この場合、インデックスID260としては、エクステントレコードユニットがインデックス用ERユニットとして使用されている例を示す「FFFF」が記録される。
【0136】
次に、インデックスID260に続いて、マキシマムディプス261が記録される。インデックス用ERユニット266によりエクステントレコードのツリー構造が形成されるが、マキシマムディプス261は、このエクステントレコードユニットで指定されるサブツリー階層を示すようになっている。例えば、インデックス用ERユニット266により、エクステントディスクリプタを含むエクステントレコードユニットが指定されている場合(最下層の場合)は、マキシマムディプス261として「0000h」が記録されるようになっている。そして、その後にロジカルオフセット262及びERインデックス263が最大7個まで記録可能となっている。
【0137】
ERインデックス263は、エクステントレコードブロック中に記録された64個のERユニットのうち、どのERユニットが分散エリアを示すデータであるかを示すようになっている。このERインデックス263には、0から63の該当するいずれかのERユニット番号が記録されるようになっている。また、ロジカルオフセット262は、ERインデックスによって示されるERユニットがデータファイルを構成するための何番目のERユニットであるかを示すデータが記録されるようになっている。
【0138】
次に、図21に示す例においては、2番目以降のERユニットが、ディスクリプタ用ERユニット267として使用されている。
ディスクリプタ用ERユニット267には、最大8個のエクステントスタートロケーション264と、アロケーションブロック数を示すエクステントブロック数265とが記録されるようになっている。
【0139】
エクステントスタートロケーション264としては、1つの分散エリアの記録位置を示すアロケーションブロック番号が記録されるようになっている。また、アロケーションブロック数を示すエクステントブロック数265としては、その分散エリアを構成するアロケーションブロックの数を示すデータが記録されるようになっている。このため、1つのエクステントスタートロケーション264及び1つのアロケーションブロック数を示すエクステントブロック数265で、1つの分散エリアが指定されることとなる。従って、1つのディスクリプタ用DRユニット267には8個のエクステントスタートロケーション264及びアロケーションブロック数を示すエクステントブロック数265が記録可能なことから、1つのディスクリプタ用DRユニット267により、最大8個の分散エリアが指定可能となる。
【0140】
なお、8個以上の分散エリアを指定する場合には、新たに3番目のERユニットをディスクリプタ用ERユニット267として使用し、インデックス用ERユニット266を用いて、2番目のERユニットに記録されたディスクリプタ用ERユニット267に続くディスクリプタ用ERユニットと、3番目のERユニットに新たに記録されたディスクリプタ用ERユニットとをリンクさせるようにすればよい。
【0141】
次に、このようにエクステントレコードブロックERBにより、複数の分散エリアに記録された画像ファイルの位置を指定する場合を説明する。
まず、ディレクトリレコードブロックDRBにおけるファイル用DRユニット253中に記録されたインデックストゥERB249によって、エクステントレコードブロックERBのマネジメントブロックエリア内での位置が指定される。そして、ERBの最初のERユニットの先頭に、エクステントレコードユニットがインデックス用エクステントレコードユニットとして使用されていることを示す「FFFF」のデータが記録されている。このため、これを再生することにより、最初のERユニットがインデックス用ERユニット266であると判断することができる。
【0142】
次に、データファイルを構成する最初のERユニットを検索するために、「0000」のロジカルオフセット262のデータを検索し、この「0000」のロジカルオフセット262のデータに対応するERインデックスのデータを検索する。上述のように、8個の分散エリアは、このERインデックスのデータで示されるディスクリプタ用ERユニット267に記録された8個のエクステントスタートロケーション264及びアロケーションブロック数を示すエクステントブロック数265によりそれぞれ指定されるようになっている。このため、マネジメントエリア内のデータにより、ミニディスク25上に分散された各画像ファイルの位置を検出することができる。従って、画像ファイルを読み出す際にミニディスク25を検索する必要がなく、高速再生を可能とすることができる。
【0143】
[ファイル及びファイルの階層構造の説明]
次に、ファイル及びファイルの階層構造の説明を図22〜図24を用いて行う。静止画像制御装置において使用されるファイルは、管理ファイル、画像ファイル、インデックス画像ファイル等がある。
管理ファイルのファイル名の拡張子は「PMF」となっていて、「PMF」の拡張子を検出することで、そのファイルが管理ファイルであることを識別するようになっている。管理ファイルには、総合情報管理ファイル(OV INF.PMF)、画像データ管理ファイル(PIC INF.PMF)、プリントデータ管理ファイル(PRT INF.PMF)、再生制御管理ファイル(PMS INF.PMF)等がある。
【0144】
各画像ファイルのファイル名の拡張子は「PMP」となっていて、「PMP」の拡張子を検出することで、そのファイルが画像ファイルであることを識別するようになっている。画像ファイルには、高解像度画像データHDを記録する高解像度画像ファイルと、中間解像度画像データSDを記録する中間解像度画像ファイルとがある。
中間解像度画像ファイルは、アスペクト比が4:3で640画素×480画素の画像データを有する「PSNnnnnn.PMPファイル」と、アスペクト比が16:9で848画素×480画素の画像データを有する「PSWnnnnn.PMPファイル」とがある。
【0145】
高解像度画像ファイルは、アスペクト比が3:2で1536画素×1024画素の画像データを有する「PHPnnnnn.PMPファイル」と、アスペクト比が16:9で1920画素×1080画素の画像データを有する「PHWnnnnn.PMPファイル」とがある。また、高解像度画像ファイルの中の1つとして超高解像度画像ファイルHDを記録するファイルとして、アスペクト比が3:2で3072画素×2048画素の画像データを有する「PUPnnnnn.PMPファイル」と、アスペクト比が16:9で1920画素×1080画素の画像データを有する「PHWnnnnn.PMPファイル」がある。
なお、拡張子が「PMP」とされた画像ファイルのファイル名は、画像の種類によって先頭の3文字(例えばPHP等)が決定され、画像ファイルの形成順に付与された画像番号により、これに続く5文字(nnnnn)が決定されるようになっている。
【0146】
次に、静止画像制御装置は、階層ディレクトリ構造によりミニディスク25に記録された画像データを管理するようになっている。この階層ディレクトリは例えば、図12に示すように、画像データを記録するディレクトリD1(PIC MD)を設け、その中でファイル管理を行うようになっている。
ディレクトリD1の中には、全体の情報の管理を行うための総合情報管理ファイルf1(OV INF.PMF)と、全体のインデックスファイルの管理を行うための総合インデックスファイルf2(OV IDX.PMX)と、各アルバムの各画像ディレクトリD2〜D4(PIC00000〜PIC00002)とが設けられている。
【0147】
なお、この例においては、画像ディレクトリとして、ディレクトリ番号が「00000」〜「00002」の各画像ディレクトリ(PIC00000)〜(PIC00002)がそれぞれ設けられている。各画像ディレクトリの「PIC」に続く5文字は、各画像ディレクトリの形成順にディレクトリ番号として付与されるようになっていて、これにより画像ディレクトリ名を示すようになっている。各画像ディレクトリ(PIC00000)〜(PIC00002)はディレクトリD1のサブディレクトリを構成する。
【0148】
また、ディレクトリ(PIC MD)の中には、プリントの色合い、プリントサイズ、回転等のプリント制御データを管理するためのプリントディレクトリ(PRINT)と、モニタ表示する画像の表題等のテロップを管理するためのテロップディレクトリ(TEROP.PMO)と、各画像の画像ナンバや各画像に付されたキーワード検索ディレクトリ(KW DTBS.PMO)と、画像の記録日時等を管理するタイムスタンプディレクトリ(TS DTBS.PMO)と、指定された画像のみを再生するようなプログラム再生を管理するための再生制御ディレクトリ(PMSEQ)とが設けられている。
【0149】
画像ディレクトリD2(PIC00000)の中には、「00000」のディレクトリ番号で指定される複数の画像ファイルを管理するための画像データ管理ファイルf3(PIC INF.PMF)と、画像ディレクトリD2のインデックス画像をまとめた画像インデックスファイルf4(PIDX000.PMX)とが記録されている。また、この画像ディレクトリD2の中には、画像番号が「00000」で指定される画像データに基づいて形成された中間解像度画像ファイルf5(PSN00000.PMP)と高解像度画像ファイルf6(PHP00000.PMP)とが記録されている。また、画像番号が「00001」で指定される画像ファイルデータに基づいて形成された中間解像度画像ファイルf7(PSN00001.PMP)と、超高解像度画像ファイルf9(PUP00001.PMP)とが記録されている。また、画像番号が「00002」で指定される画像データに基づいて形成された中間解像度画像ファイルf10(PSN00002.PMP)と、画像番号が「00003」で指定される画像データに基づいて形成された中間解像度画像ファイルf11(PSN00003.PMP)とが記録されている。
【0150】
次に、「00001」のディレクトリ番号で指定される画像ディレクトリ(PIC00001)には、上述の画像データ管理ファイルf12(PIC INF.PMF)と、各画像のインデックス画像を管理する2個のインデックスファイルf13、f14(PIDX000.PMX,PIDX001.PMX)とが記録されている。なお、2個の画像インデックスファイルf13、f14によって、この画像ディレクトリD3(PIC00001)の中に記録される画像ファイルに対応するインデックス画像の管理を行うようになっていて、形式的には2つのインデックスファイルがリンクされて用いられるようになっている。
【0151】
次に、プリントディレクトリ(PRINT)の中には、複数のプリントデータファイルを管理するためのプリントデータ管理ファイルf17(PRT INF.PMF)と、プリントデータ管理ファイルにより管理されるプリントデータファイルf18、f19(PRT000.PMO〜PRTnnn.PMO)が記録されている。
次に、再生制御ディレクトリ(PMSEQ)の中には、再生制御ディレクトリ(PMSEQ)に記録された再生制御データファイルを管理するための再生制御管理ファイル(PMS INF.PMF)と、画像シーケンスを制御するための複数の再生制御データファイル(PMS000.PMO〜PMSnnn.PMO)とが記録されている。
【0152】
次に、図13(c)に説明したように、マネジメントブロック134は、0〜1024までのブロックナンバが付されていて、ブロックナンバ0から順に、ボリュームディスクリプタVD125、ボリュームスペースビットマップVSB126、マネージメントテーブルMT1 27、マネージメントテーブルMT1 28、ディレクトリレコードブロックDRB129、ディレクトリレコードブロックDRB130、エクステンツレコードブロックERB131、ディレクトリレコードブロックDRB132、エクステンツレコードブロックERB133・・・となっている。
【0153】
最初のディレクトリレコードブロックDRB129は、ボリュームディスクリプタVD125のデータによってマネジメントブロック134の4番目のブロックであることが判断できる。図23において、図13に示したこのマネジメントブロック134の4番目のブロックに記録されているディレクトリレコードブロックDRB129には、ヘッダの後に2つのファイル用DRユニット268、269が設けられている。このファイル用DRユニット268、269は、図22で示したファイルf1及びファイルf2の位置を示すためのユニットである。
【0154】
具体的には、1番目のユニットに記録されているファイル用DRユニット268において、「データファイル位置(Extent Start Location)」として記録されているアロケーションブロック番号によって、ファイルf1のアロケーションブロック位置を示している。同様に、2番目のユニットに記録されているファイル用DRユニット269において、「データファイル位置(Extent Start Location)」として記録されているアロケーションブロック番号によって、ファイルf2のアロケーションブロック位置を示している。なお、このファイル用DRユニット268、269における「アソシエイトデータ位置(Index to ERB)」には、ファイルf1、f2がミニディスク25上で連続するアロケーションブロックに記録されているので、Index to ERBデータは記録されていない。
【0155】
この2つのファイル用DRユニット268、269の後、つまり、3番目と4番目のユニットには、2つのディレクトリ用DRユニット270、271が設けられている。この各ディレクトリ用DRユニット270、271は、各ディレクトリの位置を示すためのユニットである。具体的には、ディレクトリ用DRユニット270、271において、「最初のディレクトリブロック位置(Indexto DRB)」として記録されているブロック番号によって、ディレクトリに対応するDRBのマネジメントブロック内での相対的なブロック位置が示される。本実施例の場合は、3番目のユニットのディレクトリ用DRユニット270における「最初のディレクトリブロック位置(Index to DRB)」のデータには、ディレクトリD2のDRBのマネジメントブロック内でのブロック位置を示すデータとして、「005」が記録されている。同様に、4番目のディレクトリ用DRユニット271の「最初のディレクトリブロック位置(Index to DRB)」のデータには、ディレクトリD3のDRBのマネジメントブロック内でのブロック位置を示すデータとして、「007」が記録されている。
【0156】
上述のように、図13に示すマネジメントブロック134の5番目のブロックのDRB130は、マネジメントブロックの4番目のブロックのDRB129における3番目のユニットであるディレクトリ用DRユニット270によってブロック位置が指定されている。この5番目のブロックのDRB130は、ディレクトリD2に関するデータが記録されているブロックである。このDRB130には、ヘッダの後のエリアの8個のファイル用DRユニット272〜279が設けられている。
【0157】
1〜6番目のユニットに設けられている6個のファイル用DRユニット272〜277には、それぞれ、ファイルf3、ファイルf4、ファイルf5、ファイルf6、ファイルf7、ファイルf8の位置を示すためのデータが記録されている。上記のファイル用DRユニット268、269と同じように、各ファイル用DRユニット272〜277において、「データファイル位置(Extent Start Location)」として記録されているアロケーションブロック番号によって、ファイルf3〜ファイルf8のアロケーションブロック位置をそれぞれ示している。
【0158】
7番目のユニットに設けられているファイル用DRユニット278には、ファイルf9の位置を示すためのデータが記録されている。ここで、このファイルf9は、高解像度用の画像ファイルであって、この高解像度のデータを記録するためには18クラスタ分のエリアが必要である。しかし、データ記録の際に、ミニディスク25上で18クラスタ連続するエリアが確保できなかったため、やむを得ず、ミニディスク25上でエリアを分散させて記録したファイルである。このように、エリアを分散させて1つのファイルを記録したときには、ファイル用DRユニット278のデータでは直接ファイルの各分散エリアの位置を指定しない。本実施例では、DRB130とファイルf9との間にERB131を介して、ERB131のデータによってファイルf9の分散エリアの各位置を指定するようにしている。
【0159】
図21で説明したように、このERB131は、ヘッダの後の領域には、4つのER(エクステントレコード)ユニットが設けられている。(最大で、64個のERユニットを設けることができる。)1番目のERユニットは、インデックス用ERユニット280として使用され、2番目及び3番目のERユニットは、ディスクリプタ用ERユニット281、282として使用される。
【0160】
このインデックス用ERユニット280には、2番目以降のERユニットに関するインデックスデータが記録されている。インデックス用ERユニット280には、ERインデックス(Ofset of ER)と、ロジカルオフセット(Logical Offset)とが、ERユニットの数だけ記録されている。ERインデックスは、64個のERユニットのうち、どのERユニットが存在するかを示すデータであって、0〜63のERユニット番号で示される。ロジカルオフセットは、ERインデックスで示されたERユニットが、1つのファイルを構成するための何番目のERユニットのデータであるかを示すデータである。
【0161】
ディスクリプタ用ERユニット281、282には、エクステントスタート位置(Extent Start Locatio)と、エクステントブロック数(Number of Blocks)とがそれぞれ8個記録できるようになっている。エクステントスタート位置(Extent Start Locatio)は、分散エリアのスタート位置を示すためのデータであって、アロケーションブロック番号で表現されている。また、エクステントブロック数(Number of Blocks)は、分散エリアのデータ長を示すためのデータであって、アロケーションブロック数で表現されている。従って、1つのディスクリプタ用ERユニットによって、エクステントスタート位置(Extent Start Locatio)と、エクステントブロック数(Number of Blocks)のデータに基づいて、8つの分散エリアを指定できることになる。
【0162】
また、同様に、図13に示すマネジメントブロック134の7番目のブロックのDRB132は、マネジメントブロック134の4番目のブロックのDRB129における4番目のユニットであるディレクトリ用DRユニット271によってブロック位置が指定されている。この7番目のブロックのDRB132は、ディレクトリD3に関するデータが記録されているブロックである。このDRB132には、ヘッダの後のエリアの5個のファイル用DRユニット283〜287が設けられている。
【0163】
1〜4番目のユニットに設けられている4個のファイル用DRユニット283〜286には、それぞれ、ファイルf11、ファイルf12、ファイルf13、ファイルf14の位置を示すためのデータが記録されている。上記のファイル用DRユニット272〜277と同じように、各ファイル用DRユニット283〜286において、「データファイル位置(Extent Start Location)」として記録されているアロケーションブロック番号によって、ファイルf11〜ファイルf14のアロケーションブロック位置をそれぞれ示している。
【0164】
5番目のユニットに設けられているファイル用DRユニット287には、ファイルf15の位置を示すためのデータが記録されている。ここで、このファイルf15は、高解像度用の画像ファイルであって、この高解像度のデータを記録するためには18クラスタ分のエリアが必要である。しかし、データ記録の際に、ミニディスク25上で18クラスタ連続するエリアが確保できなかったため、やむを得ず、ミニディスク25上でエリアを分散させて記録したファイルである。このように、エリアを分散させて1つのファイルを記録したときには、ファイル用DRユニット287のデータでは直接ファイルの各分散エリアの位置を指定しない。本実施例では、DRB132とファイルf15との間にERB133を介して、ERB133のデータによってファイルf15の分散エリアの各位置を指定するようにしている。
【0165】
ERB133の1番目のERユニットは、インデックス用ERユニット288として使用され、2番目のERユニットは、ディスクリプタ用ERユニット289として使用される。
このインデックス用ERユニット288には、2番目以降のERユニットに関するインデックスデータが記録されている。インデックス用ERユニット288には、ERインデックス(Ofset of ER)と、ロジカルオフセット(Logical Offset)とが、ERユニットの数だけ記録されている。
【0166】
ディスクリプタ用ERユニット289には、エクステントスタート位置(Extent Start Locatio)と、エクステントブロック数(Number of Blocks)とがそれぞれ8個記録できるようになっている。従って、1つのディスクリプタ用ERユニットによって、エクステントスタート位置(Extent Start Locatio)と、エクステントブロック数(Number of Blocks)のデータに基づいて、8つの分散エリアを指定できることになる。
【0167】
図24を用いて本実施例に基づいてさらに具体的に説明する。ERB131の最初のERユニット280の先頭には、「FFFF」のデータが登録されているので、この最初のERユニット280は、インデックス用ERユニット280と判断できる。次に、ファイルf9のデータを構成する最初のERユニット281を探すためには、ロジカルオフセット290のデータが「0000」となっているところを検索すれば良い。よって、このインデックス用ERユニット280には、ロジカルオフセット290の「0000」に対応するERインデックス291のデータは「2」と記録されているので、2番目のERユニット281がファイルf9のデータを構成する最初のERユニットであることがわかる。次に、2番目のERユニット(ディスクリプタ用ERユニット)281を参照すると、ファイルf9の第1の分割エリアのエクステントスタート位置292は、アロケーションブロック番号で「0152」であって、第1の分割エリアのデータ長を示すエクステントブロック数293は、アロケーションブロック数で「0002」であることがわかる。同様に、このディスクリプタ用ERユニット281には、第2の分割エリアから第8の分割エリアに関するデータが順に記録されている。
【0168】
次に、2番目のERレコードであるディスクリプタ用ERユニット281に続くデータとして、インデックス用ERユニット280におけるロジカルオフセット290の「0000」の次のデータである「0001」を検索する。ロジカルオフセット290が「0001」となっているERインデックス291のデータは「3」と記録されているので、2番目のERユニット281に連続するデータとして3番目のERユニット282が存在することを意味している。次に、3番目のERユニット(ディスクリプタ用ERユニット)282を参照すると、第9の分散エリア及び第10の分散エリアのエクステントスタート位置を示すアロケーションブロック番号「1991」、「2065」と、データ長を示すアロケーションブロック数「0002」、「0002」がそれぞれ記録されている。
【0169】
以上のように、ERBのディスクリプタ用ERユニット281、282によって、10個に分散された分散エリアのそれぞれのアロケーションブロック位置を示しているので、ファイルが分散記録されたときにおいても、ERBを有したマネジメントブロック内で、それぞれの分散エリアの位置を把握できる。よって、分散されている各エリアを連続させて1つのファイルとしてミニディスク25から読み出すときにおいても、ミニディスク25上で分散エリアのそれぞれの位置を検索する必要がないので、早いアクセスを可能とする。
なお、今回はファイルの階層構造を説明するために、高解像度のファイルf9を分散エリアで記録したと想定したが、実際は、記録済みの画像ファイルの領域が、ミニディスク25上の画像の記録エリアの90パーセントを超えた場合に、このように1つの画像ファイルを分散記録可能性が出てくる。
【0170】
[ミニディスクのテキスチャーデータのフォーマットの説明]
次に、図4を参照しながら、ミニディスクのテキスチャーデータのフォーマットを説明する。ミニディスクのテキスチャーデータのフォーマットで記録されたテキスチャーデータは、図5に示したテキスチャーMD26に記録される。このような各解像度のテキスチャーデータが記録されるミニディスク26は、以下に説明する新規なテキスチャーデータ記録用のフォーマットとなっている。
【0171】
本実施例のミニディスクのテキスチャーデータのフォーマットは、図12〜図24に示したミニディスクの画像データのフォーマットを流用して、特に、図4に示すように複数のテキスチャーデータおよびキー信号のデータを格納する場所を指定するようにしたものである。
【0172】
図4に示したテキスチャーデータの階層ディレクトリ構造は、図22に示した画像データの階層ディレクトリ構造に対応するものであり、図22以外の他のフォーマットは、図12〜図24に示したミニディスクの画像データのフォーマットと同様の構造となっている。以下、図4に示したテキスチャーデータの階層ディレクトリ構造を説明し、テキスチャーデータの他のフォーマットの説明を省略する。
【0173】
[テキスチャーデータのファイル及びファイルの階層構造の説明]
次に、ファイル及びファイルの階層構造の説明を図4を用いて行う。まず、静止画像制御装置の画像合成装置において使用されるテキスチャーデータのファイル名11をTXR MD(D1)とする。このTXR MD(D1)は、管理ファイル、テキスチャーファイル、テキスチャーインデックスファイル等がある。管理ファイルのファイル名の拡張子は「PMF」となっていて、「PMF」の拡張子を検出することで、そのファイルが管理ファイルであることを識別するようになっている。管理ファイルには、総合情報管理ファイル(OV INF.PMF)、テキスチャーデータ管理ファイル(PIC INF.PMF)、プリントデータ管理ファイル(PRT INF.PMF)、再生制御管理ファイル(PMS INF.PMF)等がある。
【0174】
各テキスチャーファイルのファイル名の拡張子は「PMP」となっていて、「PMP」の拡張子を検出することで、そのファイルがテキスチャーファイルであることを識別するようになっている。テキスチャーファイルには、高解像度テキスチャーデータHDを記録する高解像度テキスチャーファイルと、中間解像度テキスチャーデータSDを記録する中間解像度ファイルとがある。
中間解像度テキスチャーファイルは、アスペクト比が4:3で640画素×480画素のテキスチャーデータを有する「PSNnnnnn.PMPファイル」と、アスペクト比が16:9で848画素×480画素のテキスチャーデータを有する「PSWnnnnn.PMPファイル」とがある。
【0175】
高解像度テキスチャーファイルは、アスペクト比が3:2で1536画素×1024画素のテキスチャーデータを有する「PHPnnnnn.PMPファイル」と、アスペクト比が16:9で1920画素×1080画素のテキスチャーデータを有する「PHWnnnnn.PMPファイル」とがある。また、高解像度テキスチャーファイルの中の1つとして超高解像度テキスチャーファイルHDを記録するファイルとして、アスペクト比が3:2で3072画素×2048画素のテキスチャーデータを有する「PUPnnnnn.PMPファイル」と、アスペクト比が16:9で1920画素×1080画素のテキスチャーデータを有する「PHWnnnnn.PMPファイル」がある。
なお、拡張子が「PMP」とされたテキスチャーファイルのファイル名は、テキスチャーの種類によって先頭の3文字(例えばPHP等)が決定される。
特に、本実施例では、テキスチャーファイルに付与されたテキスチャー番号により、このファイルがテキスチャーデータのファイルであるか、キー信号のデータのファイルであるかを判別できるようになっている。つまり、テキスチャーデータのファイルのテキスチャー番号と、キー信号のデータのファイルのテキスチャー番号とを分けて付与するようにした。ここで、テキスチャー番号は、画像合成データ番号を構成する。
【0176】
次に、静止画像制御装置の画像合成装置は、階層ディレクトリ構造によりミニディスク26に記録されたテキスチャーデータを管理するようになっている。この階層ディレクトリは例えば、図4に示すように、テキスチャーデータを記録するTXR MD(D1)のファイル名11を設け、その中でファイル管理を行うようになっている。
TXR MD(D1)のファイル名11のディレクトリの中には、全体の情報の管理を行うための総合情報管理ファイル(OV INF.PMF)と、全体のインデックスファイルの管理を行うための総合テキスチャーインデックス12のファイル(OV IDX.PMX)と、各アルバムの各テキスチャーディレクトリD2〜D4(PIC00000〜PIC00002)とが設けられている。
この例においては、第1のディレクトリ13(PIC00000)および第2のディレクトリ19(PIC00001)について以下、具体例を挙げて説明する。
【0177】
なお、この例においては、テキスチャーディレクトリとして、ディレクトリ番号が「00000」〜「00002」の各テキスチャーディレクトリ(PIC00000)〜(PIC00002)がそれぞれ設けられている。各テキスチャーディレクトリの「PIC」に続く5文字は、各ディレクトリの形成順に付与される。このディレクトリの数だけテキスチャーを格納することができる。このディレクトリは1組のテキスチャーデータのファイルとキー信号のデータのファイルを示すようになっている。各テキスチャーディレクトリ(PIC00000)〜(PIC00002)はディレクトリTXR MD(D1)に対してサブディレクトリを構成する。
【0178】
また、TXR MD(D1)のファイル名11の中には、プリントの色合い、プリントサイズ、回転等のプリント制御データを管理するためのプリントディレクトリ(PRINT)と、モニタ表示するテキスチャーの表題等のテロップを管理するためのテロップディレクトリ(TEROP.PMO)と、各テキスチャーのテキスチャーナンバや各テキスチャーに付されたキーワード検索ディレクトリ(KW DTBS.PMO)と、テキスチャーの記録日時等を管理するタイムスタンプディレクトリ(TS DTBS.PMO)と、指定されたテキスチャーのみを再生するようなプログラム再生を管理するための再生制御ディレクトリ(PMSEQ)とが設けられている。
【0179】
ここで、第1のディレクトリ13で示されるPIC00000(D2)の中には、「00000」のディレクトリ番号で指定される複数のテキスチャーファイルを管理するためのテキスチャーデータ管理ファイル(PIC INF.PMF)と、第1のディレクトリ13で示されるPIC00000(D2)のテキスチャーインデックスをまとめたテキスチャーインデックス14を示すファイル(PIDX000.PMX)とが記録されている。
特に、この第1のディレクトリ13で示されるPIC00000(D2)の中には、テキスチャー番号が「00000」で指定されるテキスチャーA15のデータに基づいて形成された中間解像度テキスチャーデータファイル(PSN00000.PMP)と高解像度テキスチャーデータファイル(PHP00000.PMP)とが記録されている。このようにテキスチャー番号「00000」のファイルにはテキスチャーデータファイルが格納される。
また、テキスチャー番号が「00001」で指定されるキー1A16のデータに基づいて形成された中間解像度キーデータファイル(PSN00001.PMP)と、高解像度キーデータファイル(PHW00001.PMP)および(PHP00001.PMP)とが記録されている。また、テキスチャー番号が「00002」で指定されるキー2A17のデータに基づいて形成された中間解像度キーデータファイル(PSN00002.PMP)と高解像度キーデータファイル(PHP00000.PMP)とが記録されている。また、テキスチャー番号が「00003」で指定されるキー3A18のデータに基づいて形成された中間解像度キーデータファイル(PSN00003.PMP)が記録されている。このようにテキスチャー番号が「00001」〜「0000n」(ただし、nは自然数。)にはキーデータファイルが格納される。
【0180】
次に、「00001」のディレクトリ番号で指定される第2のディレクトリ19で示されるPIC00001(D3)には、上述のテキスチャーデータ管理ファイル(PIC INF.PMF)と、各テキスチャーのインデックスを管理する2個のテキスチャーインデックス20のファイル(PIDX000.PMX,PIDX001.PMX)とが記録されている。なお、2個のテキスチャーインデックスファイル(PIDX000.PMX,PIDX001.PMX)によって、この第2のディレクトリ19で示されるPIC00001(D3)の中に記録されるテキスチャーファイルに対応するテキスチャーインデックスの管理を行うようになっていて、形式的には2つのインデックスファイルがリンクされて用いられるようになっている。
特に、この第2のディレクトリ19で示されるPIC00001(D3)の中には、テキスチャー番号が「00000」で指定されるテキスチャーB21のデータに基づいて形成された中間解像度テキスチャーデータファイル(PSN00000.PMP)が記録されている。このようにテキスチャー番号「00000」のファイルにはテキスチャーデータファイルが格納される。
また、テキスチャー番号が「00001」で指定されるキー1B22のデータに基づいて形成された中間解像度キーデータファイル(PSN00001.PMP)が記録されている。このようにテキスチャー番号が「00001」〜「0000n」(ただし、nは自然数。)にはキーデータファイルが格納される。
ここで、ファイル名11はディレクトリを構成し、第1のディレクトリ13、第2のディレクトリ19は、サブディレクトリを構成し、テキスチャーA15およびテキスチャーB21は画像合成データファイルを構成し、キー1A、キー2A、キー1Bはキーデータファイルを構成する。
【0181】
次に、プリントディレクトリ(PRINT)の中には、複数のプリントデータファイルを管理するためのプリントデータ管理ファイル(PRT INF.PMF)と、プリントデータ管理ファイルにより管理されるプリントデータファイル(PRT000.PMO〜PRTnnn.PMO)が記録されている。
次に、再生制御ディレクトリ(PMSEQ)の中には、再生制御ディレクトリ(PMSEQ)に記録された再生制御データファイルを管理するための再生制御管理ファイル(PMS INF.PMF)と、テキスチャーシーケンスを制御するための複数の再生制御データファイル(PMS000.PMO〜PMSnnn.PMO)とが記録されている。
このように、図22で示した画像番号「00000」に対応するテキスチャー番号「00000」のファイルにはテキスチャーデータファイルを格納すると共に、図22で示した画像番号「0000n」に対応するテキスチャー番号「0000n」のファイルにはキーデータファイルを格納するようにしたので、画像データのフォーマットを流用して、テキスチャー番号に意味を持たせて、テキスチャーデータおよびキーデータのファイルを格納することにより、テキスチャーデータおよびキーデータと画像データとを合成する際に、ソフトウエアの構成を簡単にすることができ、ソフトウエアの開発工程を削減することができると共に、画像合成の処理時間を削減することができる。
【0182】
【発明の効果】
この発明の画像合成装置によれば、階層構造の画像データ記録フォーマットで画像データを記録した画像データ記録媒体と、階層構造の画像データ記録フォーマットと同様の階層構造の画像合成データを記録した画像合成データ記録媒体と、画像データ記録媒体および上記画像合成データ記録媒体に記録された画像データおよび画像合成データを読み出すデータ読み出し手段と、データ読み出し手段により読み出された画像データを記憶する画像データ記憶手段と、データ読み出し手段により読み出された画像合成用の画像合成データを記憶する画像合成データ記憶手段と、画像合成用のキー信号のデータを記憶するキーデータ記憶手段と、画像データと画像合成データとをキー信号のデータを用いて画像合成を行う画像合成手段と、を備え、画像合成手段により画像データをキー信号のデータで抜き取り、画像合成データと画像合成を行うようにしたので、画像合成データおよびキー信号のデータの読み出しが簡単になるので、簡単な構成で画像データと画像合成データとの画像合成を行うことができるという効果を奏する。
【0183】
また、この発明の画像合成装置は、上述において、階層構造の画像データ記録フォーマットは、ディレクトリの下層に複数のサブディレクトリを有し、各サブディレクトリの下層に複数の画像データのファイルを有し、階層構造の画像合成データ記録フォーマットは、画像合成データのファイルを示すディレクトリの下層に複数のサブディレクトリを有し、各サブディレクトリの下層に画像合成データファイルおよびキー信号のデータファイルを有するので、画像合成に必要なサブディレクトリの画像合成データおよびキー信号のデータを読み出すことにより、画像合成データおよびキー信号のデータの読み出しが簡単になるので、簡単な構成で画像データと画像合成データとの画像合成を行うことができるという効果を奏する。
【0184】
また、この発明の記録媒体は、階層構造の画像データ記録フォーマットで画像データを記録した画像データ記録媒体と、階層構造の画像データ記録フォーマットと同様の階層構造の画像合成データを記録した画像合成データ記録媒体とを有するので、画像合成データおよびキー信号のデータの読み出しを簡単にすることができ、画像合成データおよびキーデータと画像データとを合成する際に、ソフトウエアの構成を簡単にすることができ、ソフトウエアの開発工程を削減することができると共に、画像合成の処理時間を削減することができるという効果を奏する。
【0185】
また、この発明の記録媒体は、上述において、階層構造の画像データ記録フォーマットは、ディレクトリの下層に複数のサブディレクトリを有し、各サブディレクトリの下層に複数の画像データのファイルを有し、階層構造の画像合成データ記録フォーマットは、画像合成データのファイルを示すディレクトリの下層に複数のサブディレクトリを有し、各サブディレクトリの下層に画像合成データファイルおよびキー信号のデータファイルを有するので、画像データのフォーマットを流用して、画像合成番号に意味を持たせて、画像合成データおよびキーデータのファイルを格納することにより、画像合成データおよびキーデータと画像データとを合成する際に、ソフトウエアの構成を簡単にすることができ、ソフトウエアの開発工程を削減することができると共に、画像合成の処理時間を削減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における画像合成装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明における画像合成装置の一実施例の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明における画像合成装置の一実施例の動作を説明する図である。
【図4】本発明における画像合成装置の一実施例のテキスチャーデータの階層ディレクトリ構造を示す図である。
【図5】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置の外観図である。
【図6】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置のMDコントロール回路の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置のインターフェース回路の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置の画像処理回路の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置の画像処理回路内のメモリコントロール回路の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置の画像処理回路内のメモリコントロール回路に設けられた画像合成演算ブロックの回路構成例を示す図である。
【図12】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置の画像データのデータ構造を示す図である。
【図13】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置のマネジメントブロックを示す図である。
【図14】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置のボリュームディスクリプタのセクタ構造を示す図である。
【図15】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置のボリュームスペースビットマップのセクタ構造を示す図である。
【図16】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置のアロケーションブロックの構成を示す図である。
【図17】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置のマネジメントテーブルのセクタ構造を示す図である。
【図18】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置のマネジメントテーブルに記録される各データを示す図である。
【図19】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置のディレクトリ用ディレクトリレコードブロックのセクタ構造を示す図である。
【図20】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置のファイル用ディレクトリレコードブロックのセクタ構造を示す図である。
【図21】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置のエクステントレコードブロックのセクタ構造を示す図である。
【図22】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置の各解像度毎の画像データを管理するための階層ディレクトリ構造を示す図である。
【図23】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置のマネジメントブロックを構成するDRBおよびERBを示す図である。
【図24】本発明における画像合成装置の一実施例を用いる静止画像制御装置のマネジメントブロックを構成するERBを示す図である。
【符号の説明】
1 メインメモリコントロール回路、2 画像合成演算ブロック、 3 スイッチ、4 メインメモリ、5 タイトルメモリ、6 キーメモリ、7 ビデオメモリ、8 モニター、9 文字、10 文字、T1 第1のテキスチャー、T2 (S1 ) 第2のテキスチャー、T3 (S2 ) 第3のテキスチャー、S3 合成画像、M1 第1の画像、M2 第2の画像、M3 第3の画像、K1 第1のキー、K2 第2のキー、K3 第3のキー、11 ファイル名、12 テキスチャーインデックス、13 第1のディレクトリ、14 テキスチャーインデックス、15 テキスチャーA1、16 キー1A、17 キー2A、18 キー3A、19 第2のディレクトリ、20 テキスチャーインデックス、21 テキスチャーB、22 キー1B、23 モニター、24 静止画制御装置、25画像データMD、26 テキスチャーMD、27 キーボード、28 スキャナー、29 プリンター、30 画像処理回路、31 MDコントロール回路、32 MD駆動回路、33 MDコントロール回路、34 MD駆動回路、35インターフェース回路
Claims (2)
- 階層構造の画像データ記録フォーマットで画像データを記録した画像データ記録媒体と、
上記階層構造の画像データ記録フォーマットと同一の記録形式で記録した画像合成データ記録媒体と、
上記画像データ記録媒体および上記画像合成データ記録媒体に記録された画像データおよび画像合成データを読み出すデータ読み出し手段と、
上記データ読み出し手段により読み出された画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
上記データ読み出し手段により読み出された画像合成用の画像合成データを記憶する画像合成データ記憶手段と、
上記画像データ記録フォーマットと同一の記録形式で画像合成用のキー信号のデータを記憶するキーデータ記憶手段と、
上記画像データと上記画像合成データとを上記キー信号のデータを用いて画像合成を行う画像合成手段と、
を備え、上記画像合成手段により上記画像データから上記キー信号のデータを基に上記画像合成データを形成するようにしたことを特徴とする画像合成装置。 - 請求項1記載の画像合成装置において、
上記階層構造の画像データ記録フォーマットは、ディレクトリの下層に複数のサブディレクトリを有し、
各サブディレクトリの下層に複数の画像データのファイルを有し、上記階層構造の画像合成データ記録フォーマットは、画像合成データのファイルを示すディレクトリの下層に複数のサブディレクトリを有し、各サブディレクトリの下層に画像合成データファイルおよびキー信号のデータファイルを有するようにしたことを特徴とする画像合成装置。
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