JP3992042B2 - 画像データ処理装置及び画像データ処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像ファイリングシステムにより記録媒体に記録された複数の画像データの内容を一覧できるようにインデックスカードに印刷するための画像データ処理装置及び画像データ処理方法に関する。
従来、スキャナ等から画像データを取り込んで、その取り込んだ画像データを光ディスク等の記録媒体に記録して画像データをファイリングする画像ファイリングシステムが知られている。この画像ファイリングシステムは、スキャナから取り込んだ画像を一時的に記憶するメモリと、メモリに記録された画像データに対して、拡大,縮小,及び回転等の画像処理を施す画像処理装置と、画像処理された画像データを光ディスクに記録する記録装置を有している。
特開平7−28974号公報 特開平6−195435号公報 特開平6−149224号公報
ところで、最近の光ディスクは非常に大きな記憶容量を有しているため、1枚の光ディスクに数百個の画像データを記憶することができる。また、この画像ファイリングシステムでは、1枚のディスクだけではなく、複数枚のそれぞれのディスクに数百枚の画像データを記憶されることによって、数千枚の画像データをファイルリングできるようになっている。
しかし、画像データを記録するディスクの数が増えると、ユーザは、どのディスクにどのような画像データが記録されているかを見分けることができなくなってしまう。オペレータの所望する画像データを、複数のディスクの中に記録された大量の画像データの中から探しだそうとすると、一旦ディスクを記録再生装置に装着して、ディスクの中に記録された画像データを読み出してモニタで確認しなければならない。従って、複数のディスクに対してこのような処理を行うと、時間のみならず非常に多くの労力を必要とする。
本発明は、このような問題点を鑑みてなされたものであり、画像ファイリングシステムによりディスクに記憶されている各画像データを容易に判断することができるようにするための画像データ処理装置及び画像データ処理方法を提供するものである。
本発明に係る画像データ処理装置は、画像入力手段より入力された原画像データを異なる解像度の複数の画像データに変換する変換手段と、上記変換手段により変換された異なる解像度の複数の画像データと、上記変換手段により上記原画像データに施した画像加工処理を示す画像加工情報とを記録媒体に記録する記録手段とを備え、上記変換手段は、少なくとも、上記入力された原画像データをサムネイル表示用の最も低い解像度の画像データと、上記サムネイル表示用画像データより解像度の高い印刷用画像データとに変換し、上記記録手段は、各画像ディレクトリに含まれる上記サムネイル表示用画像データのうち、任意に選択されたサムネイル表示用画像データを当該画像ディレクトリ順に記録した総合インデックスファイルを上記記録媒体に記録することを特徴とする。
また、本発明に係る画像データ処理方法は、画像入力手段より入力された原画像データを異なる解像度の複数の画像データに変換する変換工程と、上記変換工程により変換された異なる解像度の複数の画像データと、上記変換工程により上記原画像データに施した画像加工処理を示す画像加工情報とを記録媒体に記録する記録工程とを有し、上記変換工程は、少なくとも、上記入力された画像データをサムネイル表示用の最も低い解像度のサムネイル表示用画像データに変換する工程と、上記入力された原画像データを上記サムネイル表示用画像データより解像度の高い印刷用画像データに変換する工程とを含み、上記記録工程では、各画像ディレクトリに含まれる上記サムネイル表示用画像データのうち、任意に選択されたサムネイル表示用画像データを当該画像ディレクトリ順に記録した総合インデックスファイルを上記記録媒体に記録することを特徴とする。
本発明によれば、原画像データに施した画像加工処理を示す画像加工情報を記録媒体に記録することにより、原画像データを記憶媒体に記憶しなくても、原画像データがどのような状態で画像入力手段により入力され、複数の画像データがどのように画像加工処理されたかを、この画像加工情報に基づいて認識でき、また、少なくとも、入力された画像データをサムネイル表示用の最も低い解像度のサムネイル表示用画像データと、上記サムネイル表示用画像データより解像度の高い印刷用画像データとに変換するので、より大きな記録領域を記録媒体において確保しつつ、この記録媒体に記録されている各画像データを画像加工情報により容易に判断することができる。
さらに、本発明によれば、各画像ディレクトリに含まれるサムネイル表示用画像データのうち、任意に選択されたサムネイル表示用画像データを該画像ディレクトリ順に記録した総合インデックスファイルを記録媒体に記録するので、ユーザにより指定されたサムネイル表示用画像データがどの画像データに含まれているかを検索することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、本発明に係る印刷画像データ生成装置は、例えば図1に示すような静止画像ファイリングシステムに適用される。
1.[静止画像ファイリングシステムの構成]
この静止画像ファイリングシステムは、フィルムや写真等から画像の読み取りを行うスキャナ部1と、当該静止画像ファイリングシステムで取り込み或いは記録した画像データに応じた静止画像をプリントするプリンタ部2と、当該静止画像ファイリングシステムで取り込んだ画像データからプリント用の高解像度画像データ,モニタ表示用の中間解像度画像データ及びインデックス表示用の低解像度画像データを形成する画像処理ブロック3とを有している。上記画像処理ブロック3には、ビデオテープレコーダ装置やカメラ装置等の他の映像機器からの画像データを取り込むビデオ入力部8と、当該画像処理ブロック3を介した画像データに応じた静止画像が表示されるモニタ装置9とがそれぞれ接続されている。
また、当該静止画像ファイリングシステムは、当該静止画像ファイリングシステムに取り込んだ画像データに間引き,圧縮伸張処理を施す間引き圧縮伸張ブロック4と、上記各解像度の画像データを、当該静止画像ファイリングシステムに記録媒体として設けられている光ディスクに記録し再生するストレージ部5と、当該静止画像ファイリングシステム全体の制御を行うシステムコントローラ6とを有している。上記システムコントローラ6には、後に説明するが、画像データを再生順に並べ換えて上記光ディスクに記録する際に該光ディスクから読み出した画像データを一旦記憶するランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)6aが設けられている。また、このシステムコントローラ6には、上記画像データの取り込み,記録,再生,プリント等を指定するための操作部10が接続されている。
そして、当該静止画像ファイリングシステムは、上記スキャナ部1,プリンタ部2,画像処理ブロック3,間引き,圧縮伸張処理ブロック4,ストレージ部5及びシステムコントローラ6を、それぞれバスライン7を介して接続することにより構成されている。
1−1[スキャナ部の構成]
上記スキャナ部1は、図2に示すようにネガフィルム,ポジフィルム,写真等に記録されている静止画像を読み取るCCDイメージセンサ1aと、該CCDイメージセンサ1aからアナログ信号として供給される画像信号をデジタル変換して画像データを形成するA/D変換器1bと、該A/D変換器1bからの画像データにシェーディング補正や色マスキング補正等の補正処理を施す補正部1cと、上記バスライン7に接続されたインターフェース1dとで構成されている。
1−2[プリンタ部の構成]
上記プリンタ部2は、図3に示すように上記バスライン7に接続されたインターフェース2aと、供給される画像データをプリントに適したデータ変換処理を施すデータ変換回路2bと、上記データ変換回路2bからの画像データに応じた静止画像をプリンタ用紙2dにプリントするサーマルヘッド2cとで構成されている。このプリンタ部におけるプリント動作は、プリント枚数,色合い等を制御するための後に説明するプリント制御データに応じて制御されるようになっている。
1−3[画像処理ブロックの構成]
上記画像処理ブロック3は、図4に示すように当該静止画像ファイリングシステムに取り込まれた画像データを一旦記憶するメインメモリ11a及び上記スキャナ部1或いはビデオ入力部8等を介して取り込まれた画像データを一旦記憶するビデオメモリ11bからなるフレームメモリ11と、上記メインメモリ11aに記憶された画像データに対して拡大処理や縮小処理等の画像処理を施す画像処理回路12とを有している。また、上記フレームメモリ11を制御するメモリコントローラ13と、上記画像処理回路12における画像処理動作を制御する画像処理コントローラ14と、上記バスライン7に接続されたインターフェース15とを有している。
上記フレームメモリ11は、赤色(R)の画像データが読み書きされるR用フレームメモリ,緑色(G)の画像データが読み書きされるG用フレームメモリ及び青色(B)の画像データが読み書きされるB用フレームメモリで構成されている。
上記各色用フレームメモリは、論理的には、例えば縦×横×深さが1024画素×1024画素×4ビットで計4Mビットの記憶領域を有する4つのDRAM(Dynamic RAM)を深さ方向に2段積層し、計8つのDRAMで2048×2048×8ビットの記憶領域を有するように構成されている。また、上記フレームメモリ11は、論理的には、上記2048×2048×8ビットの記憶領域を有する各色用のフレームメモリを、それぞれ深さ方向に例えばRGBの順で積層して構成されている。このため、上記フレームメモリ11は、2048×2048×24ビットの記憶領域を有することとなる。
1−4[間引き,圧縮伸張処理ブロックの構成]
上記間引き,圧縮伸張処理ブロック4は、図5に示すように上記バスライン7に接続されたインターフェース4aと、上記インターフェース4aを介して供給される高解像度画像データを一旦記憶するバッファ4bと、上記バッファ4bからの高解像度画像データを1/4に間引き処理することより中間解像度画像データを形成する1/4間引き回路4cと、上記1/4間引き回路4cからの中間解像度画像データを一旦記憶するバッファメモリ(バッファ)4dとを有している。また、上記バッファ4dから読み出された中間解像度画像データを1/60に間引き処理することにより低解像度画像データを形成する1/60間引き回路4eと、上記バッファ4bからの高解像度画像データ,上記1/4間引き回路4cからの中間解像度画像データ及び上記1/60間引き回路4eからの低解像度画像データをそれぞれ選択して出力するセレクタ4fとを有している。また、上記セレクタ4fにより選択された各画像データを、圧縮処理に適した所定画素単位のブロックに分割するラスタ−ブロック変換回路4gと、上記ラスタ−ブロック変換回路4gによりブロック化された画像データに固定長符号化処理を施す圧縮伸張回路4hと、当該間引き,圧縮伸張処理ブロック4における間引き,圧縮伸張処理動作を制御する間引き,圧縮伸張コントローラ4iとを有している。
1−5[ストレージ部の構成]
上記ストレージ部5は、図6に示すように上記バスライン7に接続されたインターフェース5aと、上記間引き,圧縮伸張処理ブロック4からの各解像度の画像データに対して8−14変調処理を施すEFM回路5bと、上記EFM回路5bからの画像データを光ディスク20に記録し再生するディスク記録再生部5cと、当該ストレージ部5全体の動作を制御するストレージ部コントローラ5dとで構成されている。
1−6[ビデオ入力部の構成]
上記ビデオ入力部8は、図7に示すようにコンポジットビデオ信号用の入力端子8aと、Y(輝度)/C(クロマ)セパレートのフォーマットで供給されるビデオ信号用の入力端子8bと、RGBのフォーマットで供給されるビデオ信号用の入力端子8cと、上記各入力端子8a〜8cを介して供給される各フォーマットのビデオ信号に対して当該静止画像ファイリングシステムに適した画像サイズに変換する処理を施すビデオ処理部8dと、上記ビデオ処理部8dからアナログ信号として供給される各ビデオ信号をデジタルデータに変換して各画像データを形成するA/D変換器8eとで構成されている。
2.[記録動作の概要]
次に、このような構成を有する静止画像ファイリングシステムの第1の記録動作の説明をする。
まず、所望の画像データを上記ストレージ部5の光ディスク20に記録する場合、ユーザは、上記操作部10を操作して画像データの取り込み先(スキャナ部1或いはビデオ入力部8)を指定すると共に、取り込んだ画像データの出力先を上記ストレージ部5に設定する。これにより、上記システムコントローラ6が、スキャナ部1或いはビデオ入力部8を動作状態に制御する。
2−1[スキャナ部の動作説明]
上記スキャナ部1は、反射原稿,透過原稿の両方の画像が読み取り可能となっている。具体的には、上記スキャナ部1は、例えば上記反射原稿としてEサイズの写真,Lサイズの写真,A6サイズの写真の読み取りが可能となっており、また、上記透過原稿として35mm,ブローニサイズのネガフィルムの読み取りが可能となっている。なお、上記スキャナ部1は、上記反射原稿として、上記35mm,ブローニサイズのネガフィルムをそのままのサイズでプリントした原稿の読み取りも可能となっている。
上記スキャナ部1は、上記フィルム,写真等が原稿読み取り台に載置されると、この原稿を図2に示すCCDラインセンサ1aを走査して読み取る。上記CCDラインセンサ1aは、上記読み取った画像に対応する画像信号を形成し、これをA/D変換器1bに供給する。上記A/D変換器1bは、上記CCDラインセンサ1aから供給される画像信号をデジタル化することにより画像データを形成し、これを補正系1cに供給する。上記補正系1cは、例えば上記35mmフィルムから画像の読み取りを行った場合、この画像データを縦×横のサイズが1200画素×1700画素のサイズの画像データに補正して出力する。
また、上記スキャナ部1は、読み取り原稿がブローニサイズのフィルム,Eサイズの写真,Lサイズの写真,A6サイズの写真の場合、それぞれ1298画素×975〜1875画素,1050×1450画素,1120画素×1575画素,1325画素×1825画素のサイズの画像データに補正して出力する。
2−2[ビデオ入力部の動作説明]
上記ビデオ入力部8は、図7に示すように例えばビデオテープレコーダ装置等からのコンポジットビデオ信号,Y(輝度)/C(クロマ)セパレートのフォーマットで供給されるビデオ信号,RGBのフォーマットで供給されるビデオ信号の3つのフォーマットのビデオ信号の入力が可能となっており、これらのビデオ信号は、それぞれ入力端子8a〜8cを介してビデオ処理系8dに供給される。
上記ビデオ処理系8dは、上記各フォーマットのビデオ信号の画素を正方格子の画素とすると共に、画像サイズを480画素×640画素とし、これをA/D変換器8eに供給する。上記A/D変換器8eは、上記ビデオ信号をデジタル化することにより上記各フォーマットのビデオ信号に対応した画像データを形成し、これを出力端子8fを介して出力する。
2−3[画像処理ブロックの動作説明]
上記スキャナ部1或いはビデオ入力部2により形成された画像データは、例えば縦×横が1024画素×1536画素の高解像度画像データであり、上記図4に示す画像処理ブロック3の入力端子18を介してフレームメモリ11内のビデオメモリ11bに供給される。
上記メモリコントローラ13は、上記ビデオメモリ11bに高解像度画像データが供給されると、これを一旦記憶すると共に、この記憶された高解像度画像データを読み出すように該ビデオメモリ11bを書き込み制御及び読み出し制御する。この高解像度画像データは、データライン17,インターフェース15,バスライン7及びデータライン16を順に介して間引き,圧縮伸張処理ブロック4に転送されると共に、メインメモリ11aに転送される。上記メモリコントローラ13は、このメインメモリ11aに転送された高解像度画像データを一旦記憶するように、該メインメモリ11aを書き込み制御する。
次に、上記メインメモリ11aに高解像度画像データが記憶されると、画像処理コントローラ14は、この高解像度画像データを例えば480画素×640画素のモニタ表示用の中間解像度画像データに変換するように画像処理回路12及びメモリコントローラ13を制御する。これにより、上記メモリコントローラ13の読み出し制御によりメインメモリ11aから高解像度画像データが読み出され画像処理回路12に供給される。そして、上記画像処理回路12により、上記高解像度画像データが中間解像度画像データに変換され、データライン16,インターフェース15,バスライン7及びデータライン17を順に介してビデオメモリ11bに供給される。メモリコントローラ13は、上記ビデオメモリ11bに中間解像度画像データが供給されると、これを一旦記憶するように該ビデオメモリ11bを書き込み制御すると共に、これを読み出すように該ビデオメモリ11bを読み出し制御する。これにより、上記ビデオメモリ11bに記憶された中間解像度画像データが読み出され、出力端子19を介して図1に示すモニタ装置9に供給される。
このモニタ装置9に供給された中間解像度画像データは、D/A変換器によりアナログ化され中間解像度のモニタ表示用の画像信号とされる。これにより、上記スキャナ部1或いはビデオ入力部8により取り込まれた画像が上記モニタ装置9に表示されることとなる。
なお、上記図4に示す画像処理コントローラ14は、上記操作部10が操作されることにより、上記スキャナ部1或いはビデオ入力部8により取り込まれた画像の拡大処理,縮小処理等の画像処理が指定されている場合は、上記メインメモリ11aから読み出された画像データに、上記指定された画像処理が施されるように画像処理回路12を制御する。この画像処理回路12により指定の画像処理が施された画像データは、上記モニタ装置9に供給される。これにより、上記指定の画像処理が施された画像が上記モニタ装置9に表示される。また、画像処理コントローラ14は、上記画像データに施した画像処理を示すデータ(画像加工情報)を、上記インターフェース15及びバスライン7を介して上記間引き,圧縮伸張処理ブロック4に供給する。
2−4[間引き,圧縮伸張処理ブロックの動作説明]
次に、ユーザは、上記モニタ装置9に表示される画像により、その画像が所望のものであるか否かを確認し、該画像が所望のものであった場合は、操作部10の操作により上記モニタ装置9に表示された画像の記録を指定する。
上記図1に示すシステムコントローラ6は、上記操作部10の操作により記録の指定がされるとこれを検出し、該記録の指定がなされたことを示すデータ及び上記画像加工情報がある場合はこれをバスライン7及び図5に示すインターフェース4aを介して間引き,圧縮伸張処理ブロック4の間引き,圧縮伸張コントローラ4iに供給する。
上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、上記画像加工情報がある場合はこれを一旦記憶すると共に、上記高解像度画像データの取り込みを行うようにインターフェース4aを制御する。上記高解像度画像データは、上記インターフェース4aを介して当該間引き,圧縮伸張処理ブロック内に取り込まれると、バッファ4bに一旦記憶される。上記バッファ4bに高解像度画像データが記憶されると、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、上記高解像度画像データを、例えばライン毎に1/4間引き回路4c及びセレクタ4fに供給するように該バッファ4bを読み出し制御する。
上記1/4間引き回路4cは、上記高解像度画像データの画素を1/4とするような間引き処理を施すことにより、480画素×640画素の中間解像度画像データを形成し、これをメモリ4dに供給する。上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、上記メモリ4dに中間解像度画像データが供給されるとこれを一旦記憶し読み出すように該メモリ4dを制御する。このメモリ4dから読み出された中間解像度画像データは、1/60間引き回路4e及びセレクタ4fに供給される。
上記1/60間引き回路4eは、上記メモリ4dから読み出された中間解像度画像データの画素を1/60とするような間引き処理を施すことにより、60画素×80画素の低解像度画像データ(インデックス用画像データ)を形成し、これをセレクタ4fに供給する。
上記セレクタ4fは、間引き,圧縮伸張コントローラ4iにより切り換え制御されている。すなわち、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、例えば上記セレクタ4fに供給される各解像度の画像データを、高解像度画像データ,中間解像度画像データ,低解像度画像データの順に選択して出力するように該セレクタ4fを切り換え制御する。上記セレクタ4fからの各解像度の画像データは、ラスタ−ブロック変換回路4gに供給される。
ラスタ−ブロック変換回路4gは、上記各画像データを圧縮符号化の処理単位である、例えば8画素×8画素の処理ブロック単位に分割し、これを圧縮伸張回路4hに供給する。
ここで、上記各解像度の画像データはラスタ−ブロック変換回路4gにおいて、8画素×8画素の処理ブロック単位に分割されるわけであるが、上記低解像度画像データは、60画素×80画素の画像サイズである。このため、この低解像度画像データを8画素×8画素の処理ブロック単位に分割しようとすると、縦方向の画素が8画素で割り切れないことから(60画素÷8画素=7.5画素)、当該低解像度画像データを8画素×8画素の処理ブロック単位で分割することはできない。このようなことから、上記ラスタ−ブロック変換回路4gは、上記低解像度画像データが供給されると、該画像データの上段或いは下段に4画素×80画素のダミーデータを付加することにより、上記60画素×80画素の低解像度画像データを、64画素×80画素の低解像度画像データとする。そして、これにより縦方向の画素が8画素で割り切れることから、上記64画素×80画素の低解像度画像データを8処理ブロック×10処理ブロックに分割して圧縮伸張回路4hに供給する。なお、上記ダミーデータは、インデックス表示の際に除去されるようになっており、該ダミーデータに係る画像(例えば黒画像や白画像)がインデックス画像に付加されて表示されることはない。
上記圧縮伸張回路4hは、離散余弦変換(DCT:Discrete Cosine Transform )回路と、量子化回路と、固定長符号化回路とで構成されており、上記各解像度の画像データは、まず、上記DCT回路に供給される。
上記DCT回路は、上記各解像度の画像データを周波数軸上に変換してDCT係数を形成する直交変換処理を行い、この直交変換処理を施した各解像度の画像データをそれぞれ量子化回路に供給する。
上記量子化回路は、例えば上記システムコントローラ6により設定された適当な量子化係数を用いて上記各解像度の画像データを量子化処理し、これらを上記固定長符号化回路に供給する。
上記固定長符号化回路は、上記適当な量子化係数で量子化された各解像度の画像データのDCT係数を固定長符号化処理し、この固定長符号化処理の結果を上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iに帰還する。上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、上記固定長符号化処理の結果に応じて、その画像データを量子化するのに最適な量子化係数を形成し、これを上記量子化回路に供給する。上記量子化回路は、上記2度目に設定された最適な量子化係数を用いて上記画像データの量子化を行い、これを上記固定長符号化回路に供給する。これにより、上記固定長符号化回路において、各解像度の画像データを所定のデータ長となるように固定長化することができる。
具体的には、このような圧縮符号化処理により、上記中間解像度画像データは、1記録単位である1クラスタの2倍の2クラスタのデータ長に固定長符号化処理され、上記高解像度画像データは8クラスタのデータ長に固定長符号化処理され、上記低解像度画像データは、1/15クラスタのデータ長に固定長符号化処理される。このように固定長符号化された各解像度の画像データは、それぞれインターフェース4a及びバスライン7を介して図6に示すストレージ部5に供給される。また、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、上述のように供給された画像データに画像加工情報が付加されている場合は、この画像加工情報を上記各解像度の画像データと共に上記ストレージ部5に供給する。
2−5[ストレージ部の動作説明]
上記間引き,圧縮伸張処理ブロック4からの各解像度の画像データ及び画像加工情報は、それぞれ図6に示すインターフェース5aに供給される。ストレージ部コントローラ5dは、上記インターフェース5aに上記各解像度の画像データ及び画像加工情報が供給されると、これらをそれぞれ当該ストレージ部5内に取り込むようにインターフェース5aを制御する。このインターフェース5aを介して当該ストレージ部5内に取り込まれた上記各解像度の画像データ及び画像加工情報は、それぞれEFM回路5bに供給される。上記EFM回路5bに上記各解像度の画像データ及び画像加工情報が供給されると、上記ストレージ部コントローラ5dは、上記固定長符号化された各解像度の画像データ及び画像加工情報に、いわゆるEFM処理(8−14変調処理)を施すように該EFM回路5bを制御する。このEFM処理された各解像度の画像データ及び画像加工情報は、それぞれディスク記録再生部5cに供給される。上記ディスク記録再生部5cに上記各解像度の画像データ及び画像加工情報が供給されると、上記ストレージ部コントローラ5dは、該各解像度の画像データ及び画像加工情報をそれぞれ光ディスク20に記録するようにディスク記録再生部5cを制御する。これにより、光ディスク20に、上記各解像度の画像データ及びその画像加工情報が記録されることとなる。
具体的には、上記光ディスク20は、例えば直径64mmの光磁気ディスクとなっており、各解像度毎に200枚分の画像データが何度でも書き換え可能となっている。そして、上記200枚分の画像データは、例えば、50枚分の画像データを1つの画像ディレクトリとして、計4つの画像ディレクトリに分割されて管理されるようになっている。従って、ユーザは、この画像データの記録を行う場合、操作部10を用いてその画像データを記録する画像ディレクトリを選択する。これにより、上記システムコントローラ6は、ストレージ部コントローラ5dを介して、上記ユーザにより選択された画像ディレクトリに上記各解像度の画像データを取り込み順に記録するように上記ディスク記録再生部5cを制御する。
なお、この際、上記低解像度画像データは、画像ディレクトリに記録されている画像を1画面に複数表示するためのインデックス用のインデックスファイルとして記録され、上記中間解像度画像データは、画像ディレクトリに記録されている所望の1つの画像を表示するためのモニタ表示用の中間解像度画像ファイルとして記録され、上記高解像度画像データは、該高解像度画像データに係る画像をプリントするためのプリント用の高解像度画像ファイルとしてそれぞれ記録される。
3.[光ディスクのフォーマットの説明]
次に、このように各解像度の画像データが記録される上記光ディスク20は、以下に説明する新規な画像記録用のフォーマットとなっている。
3−1[クラスタ構造]
まず、上記光ディスク20に対しては「クラスタ」を1単位として記録及び再生が行なわれる。1クラスタは、例えば2〜3周のトラック分に相当し、このクラスタが時間的に連続して記録されることにより1つのデータトラックが形成されるようになっている。上記1クラスタは4セクタ(1セクタは2352バイト)のサブデータ領域及び32セクタのメインデータ領域で構成されており、各アドレスが1セクタ毎にそれぞれ記録されるようになっている。
なお、各セクタにおいて実際にデータが記録されるのは、上記2352バイトのうち2048バイト分の領域であり、残りのバイトの領域には、同期パターンやアドレス等によるヘッダデータ及びエラー訂正コード等が記録される。
上記4セクタのサブデータ領域には、サブデータや、他の領域に続きのデータを記録した場合、当該他の領域に続きのデータが記録されていることを示すリンキングデータ等が記録される。
また、上記32セクタのメインデータ領域には、TOCデータ,音声データ,画像データ等が記録される。
3−2[トラック構造]
次に、上記光ディスク20の全エリアは、図8(a)に示すようにエンボスピットでデータが記録されているピットエリアと、グルーブが設けられており光磁気方式でデータが記録再生される光磁気エリア(MOエリア)とで構成されている。
上記ピットエリアは、光ディスク20に記録されている管理情報であるP−TOC(プリマスタード−テーブル・オブ・コンテンツ)が記録される再生専用管理エリアとなっており、後述するP−TOCセクタが繰り返し記録されている。
上記MOエリアは、ディスク最内周側のリードインエリアの直後からディスク最外周側のリードアウトエリアの終端までの間となっている。そして、このMOエリアのうち、上記リードインエリアの直後からディスク最外周側のリードアウトエリアの直前までの間が記録可能なレコーダブルエリアとなっている。
上記レコーダブルエリアは、当該レコーダブルエリアの先頭に形成される記録再生管理エリアと、該記録再生管理エリアの直後から上記リードアウトエリアの直前までの間に形成されたレコーダブルユーザエリアとで構成されている。
上記記録再生管理エリアは、記録再生管理用のTOCであるU−TOCが記録されるようになっている。また、上記記録再生管理エリア内における上記U−TOC以外のエリアは、光ピックアップのレーザーパワーを調整するために試し書きを行うキャリブレーションエリアとして用いられるようになっている。上記記録再生管理エリア内におけるU−TOCの記録位置は、上記P−TOCによって示されるようになっている。上記U−TOCは、このP−TOCによって示される記録再生管理エリア内の所定の位置に3クラスタ連続して記録されるようになっている。
上記レコーダブルユーザエリアは、上述の各解像度の画像データが記録されるデータトラック、及び、画像データの記録可能なエリア(未記録領域)として管理されるフリーエリアが、それぞれディスク内周側からディスク外周側にかけて順に並ぶように構成されている。
上記データトラックには、例えば図8(a)に「f1」,「f2」・・・「f5」として示す画像データを有するデータファイル及び各データファイルを管理するための「データU−TOC」が記録される。
上記データU−TOCは、上記レコーダブルエリア内であればどの位置に記録してもよいのであるが、当該静止画像ファイリングシステムにおいては、上記画像データの各データファイルのうち、ディスク最内周側となるデータファイルであるデータファイルf1の直前に記録するようになっている。
上記再生専用管理エリアに記録されたP−TOCは、図8(b)に示すように上記データU−TOCが記録される記録再生管理エリア及び上述の各解像度の画像データが記録されるデータトラック全体を管理する。
そして、上記データU−TOCは、図8(c)に示すように上記データトラックの中の各データファイルf1,f2・・・f5及び当該データトラック内におけるフリーエリア未記録ブロックをクラスタ単位で管理する。
3−3[データトラックの構成]
次に、上記画像データを有する各データファイルFL1,FL2,FL3及びデータU−TOCが記録されるデータトラックの構成を図9を用いて説明する。上述のように、このデータトラックは、上記U−TOCにおいてパーツ(ディスク上で物理的に連続する一連のデータが記録されたトラック部分)として管理され、当該データトラック内に記録された各データファイルは、該データトラック内に記録されるデータU−TOCによって管理されるようになっている。
上記データU−TOCは、図9(a)に示すように上記データトラックの物理的な先頭位置に記録される。すなわち、データトラック内における最もディスク内周側に近い位置にデータU−TOCが記録される。データトラックが複数のパーツに別れている場合は、最もディスク内周側に位置するパーツの先頭にデータU−TOCが記録されることとなる。
このデータU−TOCは、図9(b)に示すように1クラスタのブートエリア及び16クラスタのボリュームマネジメントエリアで構成されている。また、データU−TOCに続くエリアはファイルエクステンツエリアとされている。このファイルエクステンツエリアには、図9(a)に示すように画像データを含むデータファイルFL1 〜FL3 等が記録される。また、未記録ブロック「EB」には、さらにデータファイルの記録が可能となっている。
上記ボリュームマネジメントエリアは、図9(c)に示すように0〜511の計512個のマネジメントブロックから構成されている。1つのマネジメントブロックにおけるデータ領域は2048バイトとなっており、このマネジメントブロックに記録された各データが、上記データファイルの記録再生のための管理情報となっている。
すなわち、上記512個の各マネジメントブロックには、0〜511までのブロックナンバが付されており、ブロックナンバ0のマネジメントブロックが「ボリュームディスクリプタVD」として使用されるようになっている。なお、「ボリューム」とは、この場合、画像データを含む一般データが記録されるパーツの全てを含む単位である。また、ブロックナンバ1のマネジメントブロックは、「ボリュームスペースビットマップVSB」として使用され、ブロックナンバ2及びブロックナンバ3のマネジメントブロックは、「マネジメントテーブルMT」として使用されるようになっている。そして、ブロックナンバ4以降のマネジメントブロックは、ファイルエクステンツエリアの使用形態等に応じて「ディレクトリレコードブロックDRB」、「エクステンツレコードブロックERB」として使用されるようになっている。
このマネジメントエリアの各マネジメントブロックは、1ロジカルブロック(1セクタ内において、実際にデータが記録される領域で、2048バイトとなっている。例えば、32セクタは32ロジカルブロックとなる。)のサイズからなっている。このマネジメントエリア内にデータを記録再生する場合には、このロジカルブロック(マネジメントブロック)が、記録再生の最小単位とされると共に、マネジメントエリア内の管理単位とされている。
一方、画像データをファイルエクステンツエリアに記録する場合には、1ロジカルクラスタサイズのアリケーションブロックが記録再生の最小単位とされると共に、ファイルエクステンツエリア内の管理単位とされている。
なお、「ロジカルブロック」は、1クラスタ内において、実際にデータ記録領域として使用される単位で32セクタとなっており、メインデータ領域と同じ領域となっている。また、「アロケーションブロック」は、上記ロジカルクラスタと同じデータ単位を示すものである。この例の場合、1つのロジカルクラスサイズは、1つのアロケーションブロックとして表現している。従って、ディスク上におけるクラスタ数とアロケーションブロック数とは一致することとなる。そして、ディスク上でのファイルの位置は、全てこのアロケーションブロックのアロケーションブロック番号で指定されるようになっている。
3−4[ボリュームディスクリプタ]
上記ボリュームマネジメントエリアにおける先頭のマネジメントブロックはボリュームディスクリプタVDとして使用される。このボリュームディスクリプタVDは、ディスク上のデータトラック(ボリューム)の基本的な管理を行うものであり、図10に示すように同期パターン,アドレスが記録されるヘッダと、各種管理情報が記録される2048バイト分のデータエリアとで構成されている。
上記ボリュームディスクリプタVDのデータエリアにおける2バイト目から6バイト目には、当該セクタがボリュームディスクリプタのセクタであることを示す識別情報(ID)として「PIC MD」の文字データが例えばアスキーコードで記録されている。また、この識別情報に続いて、当該システムのバージョンID,ロジカルブロックサイズ,ロジカルクラスタサイズ及びアロケーションブロックサイズがそれぞれ記録されている。
具体的には、上記「ロジカルブロックサイズ」としては、データトラックのセクタ内における実際のデータエリアを示すバイト長が記録される。上記データトラックのセクタは2352バイトであり、このうち2048バイトが上記データエリアとして割り当てられている。このため、上記ロジカルブロックサイズとしては、該ロジカルブロックのバイト長である「2048」が記録されることとなる。なお、このロジカルブロックは、マネジメントエリア内における記録再生を行うための最小記録単位となっている。
次に、「ロジカルクラスタサイズ」としては、実際に管理情報やデータが記録されるクラスタであるロジカルクラスタのロジカルブロック数が記録される。1クラスタは36セクタであり、そのうち32セクタ(32ロジカルブロック)がデータ記録用として割り当てられている。このため、上記ロジカルクラスタサイズとしては、該ロジカルクラスタのブロック長である「32」が記録されることとなる。
次に、「アロケーションブロックサイズ」としては、アロケーションブロックにおけるロジカルブロック数が記録される。アロケーションブロックは、上記ロジカルクラスタと同じデータ単位を示すものであり、データトラックにおける実際に管理情報やデータファイルが記録される部分である。例えば、図9(b)に示したボリュームマネジメントエリアやファイルエクステンツエリアにおけるロジカルクラスタとしての32セクタの領域が1つのアロケーションブロックに該当する。なお、このアロケーションブロックはファイルエクステンツエリア内における記録再生の最小単位とされている。
次に、上記アロケーションブロックサイズに続いて、ボリューム内におけるアロケーションブロックの総数を示す「アロケーションブロック総数」が記録される。なお、上記光ディスク20が、オーディオデータ及び画像データが混在するいわゆるハイブリッドディスクの場合は、このアロケーションブロック総数としてピットエリアにおけるアロケーションブロック数を含んだうえでのアロケーションブロック総数が記録される。
次に、上記アロケーションブロック総数に続いて「アロケーションブロック数」が記録される。このアロケーションブロック数は、記録可能アロケーションブロック総数を示すものであり、レコーダブルエリアにおけるアロケーションブロック数が記録されるようになっている。なお、上記光ディスク20が、プリマスタードディスクの場合は、このアロケーションブロック数として「0」が記録される。
次に、上記アロケーションブロック数に続いて「未記録アロケーションブロック数」が記録される。この未記録アロケーションブロック数は、ボリューム内の記録可能アロケーションブロックのうち、まだ記録されていないアロケーションブロックの数を示すものである。
次に、上記未記録アロケーションブロック数に続いて「記録済アロケーションブロック数」が記録される。この記録済アロケーションブロック数は、ボリューム内の記録可能アロケーションブロックのうち、既に記録が行なわれたアロケーションブロックの数を示すものである。
次に、上記記録済アロケーションブロック数に続いて「ディフェクトアロケーションブロック数」が記録される。このディフェクトアロケーションブロック数は、ディスク上の傷等による欠陥を有するアロケーションブロックの数を示すものである。
次に、上記ディフェクトアロケーションブロック数に続いてボリューム内のディレクトリの数を示す「ディレクトリの数」及びボリューム内のデータファイルの数を示す「データファイル」がそれぞれ記録される。
次に、上記ディレクトリ数及びデータファイルに続いて「ID最大値」が記録される。このID最大値は、ディレクトリ又はデータファイルが形成された順に付されるIDナンバの最大値を示すものである。
次に、上記ID最大値に続いて「ボリューム属性」が記録される。このボリューム属性は、ボリュームマネジメントエリアに記録されたデータの属性を示すものであり、例えば該ボリュームマネジメントエリアがミラーモードで記録されているか否か、インビジブルファイル(秘密ファイル)であるか否か、ライトプロテクト(書き込み防止)がかけられているか否か、バックアップが必要であるか否か等を示すボリューム属性データが記録される。
次に、上記ボリューム属性に続いて「ボリュームマネジメントエリア長」が記録される。このボリュームマネジメントエリア長は、ボリュームマネジメントエリアの長さを示すものであり、該ボリュームマネジメントエリアのバイト長が記録されるようになっている。
次に、上記ボリュームマネジメントエリア長に続いて「ボリュームマネジメントエリア位置」が記録される。このボリュームマネジメントエリア位置は、ディスク上におけるボリュームマネジメントエリアの位置を示すものであり、ボリュームマネジメントエリアの最初のアロケーションブロック番号が記録されるようになっている。
次に、上記ボリュームマネジメントエリア位置に続いて、当該ボリュームマネジメントエリア内のマネジメントブロックが使用されることにより形成される他の管理ブロックが記録される。具体的には、この他の管理ブロックとして、ボリュームスペースビットマップVSBの最初のアロケーションブロックの位置を示す「ボリュームスペースビットマップ位置」,該ボリュームスペースビットマップVSBのアロケーションブロックの数を示す「ボリュームスペースビットマップ数」、マネジメントテーブルMTの最初のアロケーションブロックの位置を示す「最初のマネジメントテーブル位置」,該マネジメントテーブルMTのアロケーションブロックの数を示す「マネジメントテーブル数」が記録される。また、エクステントレコードブロックERBの最初のアロケーションブロックの位置を示す「最初のエクステントレコードブロック位置」,該エクステントレコードブロックERBのアロケーションブロックの数を示す「エクステントレコードブロック数」、ディレクトリレコードブロックDRBの最初のアロケーションブロックの位置を示す「最初のディレクトリレコードブロック位置」,該ディレクトリレコードブロックDRBのアロケーションブロックの数を示す「ディレクトリレコードブロック数」が記録される。
これにより、上記「最初のディレクトリレコードブロック」として記録されているアロケーションブロックのブロック番号を検出することにより、最初のディレクトリの位置の検索を可能とすることができる。
次に、上記各管理ブロックに続いて、ディレクトリのバイト長を示す「ルートディレクトリ長」及び該ディレクトリ内のサブディレクトリ数を示す「ルートディレクトリ数」がそれぞれ記録され、これらに続いて各種のID及びキャラクタセットコード等が記録される。上記各種のID及びキャラクタセットコードとしては、例えばブートシステムID,ボリュームID,パブリッシャーID,データプリペアーID,アプリケーションID及び該各IDのキャラクタセットコードが記録されるようになっている。また、これらの他にボリュームの形成日時,ボリュームの更新日時,満了日時,有効日時等が記録されるようになっている。
次に、このような2048バイトのデータエリアに続いて4バイトのEDCエリア及び276バイトのECCエリアが設けられている。上記ECCエリアには、いわゆるクロスインターリーブ方式に基づくよる172バイトのPパリティ及び104バイトのQパリティがそれぞれ記録されるようになっている。
なお、上記データエリアは2048バイトの領域を有するが、この2048バイトのデータエリアのうち1024〜2047バイトの領域は、システム拡張のためのシステムエクステンションエリア(システム拡張領域)として用いられるようになっている。
3−5[ボリュームスペースビットマップ]
次に、上記ボリュームマネジメントエリアにおけるブロックナンバ1のマネジメントブロックは、ボリュームスペースビットマップVSBとして使用される。このボリュームスペースビットマップVSBは、ファイルエクステンツエリアの記録状況をデータトラックの全てのアロケーションブロック単位で示しているものである。
このボリュームスペースビットマップVSBは、図11に示すように同期パターン(Sync)及びアドレスが記録されたヘッダと、2048バイトのデータエリアと、172バイトのPパリティ及び104バイトのQパリティの計276バイトからなるECCエリアとで構成されている。
上記データエリアには、アロケーションブロック及び各アロケーションブロックのタイプが記録されるようになっている。
具体的には、図12(a)に示すようにデータトラックの各アロケーションブロックには、それぞれナンバ0,ナンバ1,ナンバ2・・・の順にアロケーションブロックナンバ(AL0,AL1,AL2・・・)が付されており、ボリュームスペースビットマップVSBのデータエリアの最初のバイトである第0バイトの第7ビット及び第6ビットがナンバ0のアロケーションブロックAL0に割り当てられている。また、上記第0バイトの第5ビット及び第4ビットがナンバ1のアロケーションブロックAL1に割り当てられ、第3ビット及び第2ビットがナンバ2のアロケーションブロックAL2に割り当てられ、第1ビット及び第0ビットがナンバ3のアロケーションブロックAL3に割り当てられ、第1バイト目の第7ビット及び第6ビットがナンバ4のアロケーションブロックAL4に割り当てられる等のように、各アロケーションブロック毎にそれぞれ2ビットが割り当てられている。
上記各アロケーションブロック毎にそれぞれ割り当てられた2ビットの情報は、各アロケーションブロックのタイプを示すものであり、図12(b)に示すようにそのアロケーションブロックが未記録アロケーションブロックの場合は「00」が、記録済アロケーションブロックの場合は「01」が、ディフェクト(欠陥)アロケーションブロックの場合は「10」が、未定義のアロケーションブロックの場合は「11」がそれぞれ記録されるようになっている。
なお、データエリアの余領域、すなわち、対応するアロケーションブロックが存在しない領域には、そのビットに「11」が記録されるようになっている。
また、上記光ディスク20は、2200クラスタ分のデータエリアを有しており、AL0〜AL8191までのアロケーションブロックに情報を記録することができるのであるが、実際には、このうちAL0〜AL2199までのアロケーションブロックを用いて情報を記録するようになっている。
3−6[マネジメントテーブル]
ボリュームマネジメントエリアにおけるブロックナンバ2及びブロックナンバ3のマネジメントブロックはマネジメントテーブルMTとして使用される。
このマネジメントテーブルMTは、ボリュームマネジメントエリアにおける各マネジメントブロックの使用形態を示すものであり、図13に示すように同期パターン及びアドレスが記されたヘッダと、2048バイトのデータエリアと、4バイトのEDCエリアと、276バイトのECCエリアとで構成されている。
上記2048バイトのデータエリアには、それぞれ4バイトが割り当てられた各マネジメントブロック0エントリ〜511エントリが記録されており、これにより、ボリュームマネジメントエリアの512個のマネジメントブロックの使用内容がそれぞれ示され管理されるようになっている。
上記4バイトを有する各エントリ(0エントリ〜511エントリ)のマネジメントブロックのデータ内容は図14に示すようになっている。
まず、最初のマネジメントブロック(マネジメントブロック0エントリ)は、図14(a)に示すようにボリュームディスクリプタとして用いられるようになっており、第0バイト〜第2バイトがリザーブとなっている。また、第3バイトに当該マネジメントブロック0エントリがボリュームディスクリプタであることを示すためのエントリタイプとして、例えば「80h」が記録されるようになっている。
次に、第2番目のマネジメントブロック(マネジメントブロック1エントリ)は、図14(b)に示すようにボリュームスペースビットマップとして用いられるようになっており、第0バイト〜第1バイトにかけて未記録アロケーションブロック数が記録され、第2バイトがリザーブとなっている。また、第3バイトに当該マネジメントブロック1エントリがボリュームスペースビットマップであることを示すためのエントリタイプとして、例えば「90h」が記録されるようになっている。
次に、マネジメントテーブルとして用いられるマネジメントブロックは、図14(c)に示すように、第0バイト〜第1バイトにかけて次のマネジメントテーブル位置が記録され、第2バイトに未使用マネジメントブロック数が記録される。また、第3バイトに当該マネジメントブロックがマネジメントテーブルであることを示すためのエントリタイプとして、例えば「A0h」が記録されるようになっている。
次に、エクステントレコードブロックとして用いられるマネジメントブロックは、図14(d)に示すように第0バイト〜第1バイトにかけて次のエクステントレコードブロック位置が記録され、第2バイトに未使用エクステントレコードブロック数が記録される。また、第3バイトに当該マネジメントブロックがエクステントレコードブロックであることを示すためのエントリタイプとして、例えば「B0h」が記録されるようになっている。
次に、上記ディレクトリレコードブロックとしては、1つのマネジメントブロックを用いて記録したディレクトリレコードユニットで完結され単独で用いられる「単独ディレクトリレコードブロック」と、1つのディレクトリを構成するディレクトリレコードユニットを、複数のマネジメントブロックである複数のディレクトリレコードブロックに分割して記録して用いられる「複数ディレクトリレコードブロック」とが存在する。
上記マネジメントブロックを単独ディレクトリレコードブロックとして用いる場合、そのマネジメントブロックには、図14(e)に示すように第0ビット〜第29ビットにかけてディレクトリIDが記録される。また、最後の2ビット(第30ビット及び第31ビットにかけて)に、当該マネジメントブロックが単独ディレクトリレコードブロックであることを示すためのエントリタイプとして、例えば「00h」が記録されるようになっている。
また、複数ディレクトリレコードブロックの場合、各マネジメントブロックには、それぞれ図14(f)〜図14(h)に示すような情報が記録される。
すなわち、そのマネジメントブロックが複数ディレクトリレコードブロックの「最初のディレクトリレコードブロック(第1のディレクトリレコードブロック)」である場合、図14(f)に示すように第0バイト〜第1バイトにかけて次のディレクトリレコードブロック位置が記録され、第2バイトにディレクトリIDの上位バイトが記録される。また、第3バイトに当該マネジメントブロックが第1のディレクトリレコードブロックであることを示すためのエントリタイプとして「D0h」が記録されるようになっている。
また、そのマネジメントブロックが複数ディレクトリレコードブロックの「最後のディレクトリレコードブロック」である場合、図14(h)に示すように第0バイト〜第2バイトにかけてディレクトリIDの下位バイトが記録される。また、第3バイトに当該マネジメントブロックが最後のディレクトリレコードブロックであることを示すためのエントリタイプとして「F0h」が記録されるようになっている。
また、そのマネジメントブロックが複数ディレクトリレコードブロックの中間ディレクトリレコードブロックである場合(上述の第1のディレクトリレコードブロック、或いは最後のディレクトリレコードブロック以外のディレクトリレコードブロックである場合)、図14(g)に示すように第0バイト〜第1バイトにかけて次のディレクトリレコードブロック位置が記録され、第2バイトがリザーブとされる。また、第3バイトに当該マネジメントブロックが中間ディレクトリレコードブロックであることを示すためのエントリタイプとして「E0h」が記録されるようになっている。
3−7[ディレクトリレコードブロック]
ボリュームマネジメントエリアにおけるブロックナンバ3以降のマネジメントブロックは、「ディレクトリレコードブロックDRB」として使用される。このディレクトリレコードブロックDRBには、1つ又は複数のディレクトリレコードユニットが記録される。
ディレクトリレコードユニットとしては、ディレクトリを構成するための「ディレクトリ用ディレクトリレコードユニット」と、あるデータファイルに対応してその位置などを指定するための「ファイル用ディレクトリレコードユニット」があり、このディレクトレコードブロックの中には、当該ディレクトリの中に形成されるファイル及びサブディレクトリに応じて、ファイル用ディレクトリレコードユニット及びディレクトリ用ディレクトリレコードユニットが混在して記録されるようになっている。
ディレクトリを構成するディレクトリ用ディレクトリレコードユニットが記録されるディレクトリレコードブロックDRBは図15に示すように、同期パターン及びアドレスが記録されたヘッダと、2048バイトのデータエリアと、4バイトのEDCエリアと、276バイトのECCエリアとで構成されている。
1つのディレクトリレコードユニットには、まず、そのディレクトリレコードユニットのバイト長を示すディレクトリレコード長が記録される。1つのディレクトリレコードユニットのデータ長は可変長とされている。
次に、上記ディレクトリレコード長に続いてディレクトリの属性が記録される。具体的には、このディレクトリの属性として、当該ディレクトリレコードユニットがディレクトリのためのディレクトリレコードユニットであるか否か、このディレクトリレコードユニットが含まれるディレクトリがインビジブルディレクトリであるか否か、システムディレクトリであるか否か等の各種属性を示す情報が記録される。これにより、データファイルの位置が、後述するエクステンツレコードブロックを用いて示されているか否かを示すようになっている。
次に、上記ディレクトリの属性に続いて、ショートネームIDのキャラクタ種別を示すキャラクタセットコード(CSC)及びショートネームIDが記録される。上記ショートネームIDは、11バイトのアスキーコードで記録されるようになっており、11文字以内のディレクトリ名が記録可能となっている。
次に、上記ショートネームIDに続いて、ディレクトリ形成日時、ディレクトリ更新日時が記録され、ステイタス更新日時としてこのディレクトリレコードユニットの更新日時が記録されるようになっている。さらに、ディレクトリIDナンバ及びディレクトリ長が記録され、これらに続いて「インデックストウ DRB」と「ナンバオブDRB」が記録されるようになっている。
上記インデックストウ DRBは、指定されるサブディレクトリの内容が記録されている最初のディレクトリレコードブロックDRBにおけるボリュームマネジメントエリア内の位置を示す。このため、このインデックストウ DRBとしては、マネジメント番号0〜511の該当する何れかの値が記録されるようになっている。
上記ナンバオブDRBとしては、その指定されたディレクトリを示すためのディレクトリレコードブロック数が、マネジメントブロック数で記録されるようになっている。
次に、このナンバオブDRBに続いて「ロングネームID」が記録されるようになっている。このロングネームIDは、可変長でありそのデータ長が記録されるようになっている。なお、ロングネームIDが記録されない場合もあるが、その場合は上記ロングネームIDとして「00h」が記録される。また、ロングネームIDが偶数バイトになった場合、余りバイトを埋めるためパディングとして「00h」が記録される。そして、このロングネームIDに続くバイトは、システムエクステンションエリアとして利用されるようになっている。
ディレクトリに対応するディレクトリレコードユニットは、このような構成となっており、2048バイトのデータエリア内において複数個設けられている。
次に、あるデータファイルに対応するファイル用ディレクトリレコードユニットが記録されるディレクトリレコードブロックDRBは、図16に示すように同期パターン及びアドレスからなるヘッダと、2048バイトのデータエリアと、4バイトのEDCエリアと、276バイトのECCエリアとで構成されている。
上記2048バイトのデータエリアには、それぞれデータファイルに対応する1個又は複数のディレクトリレコードユニットが記録可能なっている。
1つのディレクトリレコードユニットは、上記図15に示したディレクトリレコードユニットと同様に、まずディレクトリレコード長が記録され、続いて属性が記録されるようになっている。そして、この属性によって、このディレクトリレコードユニットがディレクトリに対応するものではないことや、対応するデータファイルがインビジブルファイルであるか、システムファイルであるか、そのデータファイル位置がエクステントレコードユニットによって指定されるものであるか等の各種属性が示されるようになっている。
次に、上記属性に続いて図15に示したディレクトリレコードユニットと同様に、キャラクタセットコード(CSC),ファイル名を記録するショートネームID,ディレクトリ形成日時,ディレクトリ更新日時,ステイタス更新日時が記録される。上記ショートネームIDとしては、11文字以内のアスキーコードでデータファイル名が記録されるようになっている。
次に、上記ショートネームIDに続いてデータファイルIDナンバ,データファイル長,エクステントスタートロケーション,ナンバオブブロック及びアソシエイトデータ長が記録される。
上記エクステントスタートロケーションは、ファイルエクステントエリアに記録されているファイルの位置を、アロケーションブロック番号で示すようになっており、また、上記ナンバオブブロックは、エクステントスタートロケーションによって指定されたスタート位置から使用されているアロケーションブロック数を示すようになっている。
次に、上記アソシエイトデータ長続いて「インデックストウ ERB」と「ナンバオブERB」が記録される。
上記インデックストウ ERBは、分散記録されたデータファイルの各分散位置を示すためのデータを含んだエクステンツレコードブロックのボリュームマネジメントエリア内での位置を示すようになっており、0〜511のマネジメントブロック番号が記録されるようになっている。
上記ナンバオブERBは、その分散記録されたデータファイルを示すためのエクステンツレコードブロックの数を示すようになっており、マネジメントブロック数で記録されるようになっている。
次に、上記ナンバオブERBに続いて、可変長であるロングネームIDがそのデータ長で記録される。このロングネームIDが記録されない場合は、ロングネームIDとして「00h」が記録され、該ロングネームIDが偶数バイトになった場合は、余りバイトを埋めるためパディングとして「00h」が記録される。
なお、ロングネームIDに続くバイトは、システムエクステンションエリアとして利用されるようになっている。
データファイルに対応するディレクトリレコードユニットは、このように構成されており、2048バイトのデータエリア内に複数個設けることが可能となっている。
次に、画像ファイル等のデータファイルをディスク上に記録するには、以下の2通りの場合があり、その場合に応じてデータファイル位置の指定方法が異なっている。
まず、第1の場合は、記録する画像ファイルのデータ分の連続する空きエリアがディスク上で確保できる場合である。この場合には物理的に連続する領域に1つのファイルとして画像ファイルを記録するようになっている。具体的には、この場合、1つの画像ファイルが連続したアロケーションブロックで構成されるように記録される。通常は、このように物理的に連続したエリアに記録され、ファイル用のディレクトリレコードユニットの中のエクステントスタートロケーションとして記録されたアロケーションブロック番号によってデータファイルの位置が示されるようになっている。
次に、第2の場合は、記録する画像ファイルのデータ分の連続する空きエリアがディスク上で確保できない場合である。この場合には、ディスク上の分散する領域に1つの画像ファイルが分割されて記録されるようになっている。具体的には、1つの画像ファイルが複数の離れたアロケーションブロックによって構成されるように記録される。この場合は、ファイル用のディレクトリレコードユニットに含まれたインデックストウ ERBとして記録されたマネジメントブロック番号によって、後述するエクステンツレコードブロックのマネジメントエリア内での位置が指定され、このエクステンツレコードブロックに含まれたデータに基づいて、各分散エリアの位置が指定されるようになっている。
なお、上述の第1の場合には、インデックスERBのデータは記録されず、第2の場合には、エクステントスタートロケーションは記録されないようになっている。
3−8[エクステントレコードブロック]
ボリュームマネジメントエリアにおけるブロックナンバ4以降のマネジメントブロックはエクステントレコードブロックERBとして使用されるようになっている。このエクステントレコードブロックERBは、上述の第2の場合のように1つの画像ファイルが、離れたアロケーションブロックで指定される分散エリアに記録された場合に使用される。このエクステントレコードブロックERBには、各分散エリアのアロケーションブロック位置を示すためのデータが記録されるようになっている。
このエクステントレコードブロックERBには、最大で64個のエクステントレコードユニット(ERユニット)が記録可能となっている。
上記ERユニットは、32バイトのインデックス用ERユニットと、32バイトのディスクリプタ用ERユニットとで構成されている。
上記インデックス用ERユニットは、エクステントレコードブロックERB中の複数のERユニットの最先のユニットとして記録され、これにより、2番目以降のERユニットの使用状況を管理するようになっている。2番目以降のERユニットは、ディスクリプタ用ERユニットとして使用され、このユニットに含まれるデータによって各分散エリアの記録位置がアロケーションブロック番号によって示されるようになっている。
すなわち、上記エクステントレコードブロックERBは、図17に示すように同期パターン及びアドレスが記録されるヘッダと、2048バイトのデータエリアと、4バイトのEDCエリアと、276バイトのECCエリアとで構成されている。
上記2048バイトのデータエリアには、64個のエクステントレコードユニットが記録可能となっている。なお、1つのエクステントレコードユニットは32バイトで構成されている。
この図17は、データエリアの最初の32バイトのエクステントレコードユニットが、インデックス用エクステントレコードユニットとして使用されている例を示している。
このインデックス用エクステントレコードユニットでは、最初にインデックスIDが記録される。この場合、インデックスIDとしては、当該エクステントレコードユニットがインデックス用エクステントレコードユニットとして使用されていることを示す「FFFF」が記録される。
次に、上記インデックスIDに続いて、マキシマムディプスが記録される。インデックス用エクステントレコードユニットによりエクステントレコードのツリー構造が形成されるが、上記マキシマムディプスは、このエクステントレコードユニットで指定されるサブツリー階層を示すようになっている。例えば、インデックス用エクステントレコードユニットにより、エクステントディスクリプタを含むエクステントレコードユニットが指定されている場合(最下層の場合)は、上記マキシマムディプスとして「0000h」が記録されるようになっている。そして、その後にロジカルオフセット及びERインデックスが最大7個まで記録可能となっている。
上記ERインデックスは、エクステントレコードブロック中に記録された64個のERユニットのうち、どのERユニットが分散エリアを示すデータであるかを示すようになっている。このERインデックスには、0から63の該当する何れかのERユニット番号が記録されるようになっている。また、ロジカルオフセットは、ERインデックスによって示されるERユニットがデータファイルを構成するための何番目のERユニットであるかを示すデータが記録されるようになっている。
次に、この図17に示す例においては、2番目以降のERユニットが、ディスクリプタ用ERユニットとして使用されている。
上記ディスクリプタ用ERユニットには、最大8個のエクステントスタートロケーションと、アロケーションブロック数とが記録されるようになっている。
上記エクステントスタートロケーションとしては、1つの分散エリアの記録位置を示すアロケーションブロック番号が記録されるようになっている。また、上記アロケーションブロック数としては、その分散エリアを構成するアロケーションブロックの数を示すデータが記録されるようになっている。このため、1つのエクステントスタートロケーション及び1つのアロケーションブロック数で、1つの分散エリアが指定されることとなる。従って、1つのディスクリプタ用DRユニットには8個のエクステントスタートロケーション及びアロケーションブロック数が記録可能なことから、1つのディスクリプタ用DRユニットにより、最大8個の分散エリアが指定可能となる。
なお、8個以上の分散エリアを指定する場合には、新たに3番目のERユニットをディスクリプタ用ERユニットとして使用し、インデックス用ERユニットを用いて、2番目のERユニットに記録されたディスクリプタ用ERユニットに続くディスクリプタ用ERユニットと、3番目のERユニットに新たに記録されたディスクリプタ用ERユニットとをリンクさせるようにすればよい。
次に、このようにエクステントレコードブロックERBにより、複数の分散エリアに記録された画像ファイルの位置を指定する場合を説明する。
まず、ディレクトリレコードブロックDRBにおけるファイル用DRユニット中に記録されたインデックストゥERBによって、エクステントレコードブロックERBのマネジメントブロックエリア内での位置が指定されている。そして、ERBの最初のERユニットの先頭に、当該エクステントレコードユニットがインデックス用エクステントレコードユニットとして使用されていることを示す「FFFF」のデータが記録されている。このため、これを再生することにより、最初のERユニットがインデックス用ERユニットであると判断することができる。
次に、データファイルを構成する最初のERユニットを検索するために、「0000」のロジカルオフセットのデータを検索し、この「0000」のロジカルオフセットのデータに対応するERインデックスのデータを検索する。上述のように、8個の分散エリアは、このERインデックスのデータで示されるディスクリプタ用ERユニットに記録された8個のエクステントスタートロケーション及びアロケーションブロック数によりそれぞれ指定されるようになっている。このため、マネジメントエリア内のデータにより、ディスク上に分散された各画像ファイルの位置を検出することができる。従って、画像ファイルを読み出す際にディスクを検索する必要がなく、高速再生を可能とすることができる。
4.[ファイル及びファイルの階層構造の説明]
当該静止画像ファイリングシステムにおいて使用されるファイルは、管理ファイル、画像ファイル、インデックス画像ファイル等がある。
管理ファイルのファイル名の拡張子は「PMF」となっており、「PMF」の拡張子を検出することで、そのファイルが管理ファイルであることを識別するようになっている。上記管理ファイルには、総合情報管理ファイル(OVF INF.PMF)、画像データ管理ファイル(PIC INF.PMF)、プリントデータ管理ファイル(PRT INF.PMF)、再生制御管理ファイル(PMS INF.PMF)等がある。
各画像ファイルのファイル名の拡張子は「PMP」となっており、この「PMP」の拡張子を検出することで、そのファイルが画像ファイルであることを識別するようになっている。画像ファイルには、高解像度画像データHDを記録する高解像度画像ファイルと、中間解像度画像データSDを記録する中間解像度画像ファイルとがある。
上記高解像度画像ファイルは、図18(a)に示すように、アスペクト比が3:2で1536画素×1024画素の画像データを有する「PHPnnnnn.PMPファイル」と、アスペクト比が16:9で1920画素×1080画素の画像データを有する「PHWnnnnn.PMPファイル」とがある。また、高解像度画像ファイルの中の1つとして超高解像度画像データUDを記録するファイルとして、アスペクト比が3:2で3072画素×2048画素の画像データを有する「PUPnnnnn.PMPファイル」がある。
上記中間解像度画像ファイルは、図18(b)に示すように、アスペクト比が4:3で640画素×480画素の画像データを有する「PSNnnnnn.PMPファイル」と、アスペクト比が16:9で848画素×480画素の画像データを有する「PSWnnnnn.PMPファイル」とがある。
なお、拡張子が「PMP」とされた画像ファイルのファイル名は、画像の種類によって先頭の3文字(例えばPHP等)が決定され、画像ファイルの形成順に付与された画像番号により、これに続く5文字(nnnnn)が決定されるようになっている。
また、この画像記録再生システムで使用されるインデックス画像ファイルの拡張子はPMXとされており、拡張子がPMXであることを検出すると、そのファイルがインデックス画像ファイルであることを識別することができる。このインデックス画像ファイルのファイル名は、PIDXnnn.PMXで指定される。このインデックス画像ファイルには、図18(c)に示すように、25個の低解像度画像データがインデックス画像データとして収納されている。1つの低解像度画像データは、640画素×480画素の中間解像度画像データを1/80に間引いてデータレートを減少させて生成した60画素×80画素から成り立っている。
次に、当該静止画像ファイリングシステムは、階層ディレクトリ構造により光ディスク20に記録された画像データを管理するようになっている。この階層ディレクトリ構造は例えば図19に示すようになっており、画像データを記録するディレクトリD1(PIC MD)を設け、その中でファイル管理を行うようになっている。
上記ディレクトリD1の中には、全体の情報の管理を行うための総合情報管理ファイルf1(OV INF.PMF)と、全体のインデックスファイルの管理を行うための総合インデックスファイルf2(OV IDX.PMX)と、各画像ディレクトリD2〜D4(PIC00000〜PIC00002)とが設けられている。
なお、この例においては、上記画像ディレクトリとして、ディレクトリ番号が「00000」〜「00002」の各画像ディレクトリ(PIC00000)〜(PIC00002)がそれぞれ設けられている。各画像ディレクトリの「PIC」に続く5文字は、各画像ディレクトリの形成順にディレクトリ番号として付与されるようになっており、これにより画像ディレクトリ名を示すようになっている。
また、上記ディレクトリ(PIC MD)の中には、プリントの色合い,プリントサイズ,回転等のプリント制御データを管理するためのプリントディレクトリ(PRINT)と、モニタ表示する画像の表題等のテロップを管理するためのテロップディレクトリ(TERO.PMO)と、各画像の画像ナンバや該各画像に付されたキーワード検索ディレクトリ(KW DTBS.PMO)と、画像の記録日時等を管理するためのタイムスタンプディレクトリ(TS DTBS.PMO)と、指定された画像のみを再生するようなプログラム再生を管理するための再生制御ディレクトリ(PMSEQ)とが設けられている。
上記画像ディレクトリD2(PIC00000)の中には、「00000」のディレクトリ番号で指定される複数の画像ファイルを管理するための画像データ管理ファイルf3(PIC INF.PMF)と、当該画像ディレクトリD2のインデックス画像をまとめた画像インデックスファイルf4(PIDX000.PMX)とが記録されている。また、この画像ディレクトリD2の中には、画像番号が「00000」で指定される画像データに基づいて形成された中間解像度画像ファイルf5(PSN00000.PMP)と高解像度画像ファイルf6(PHP00000.PMP)とが記録されている。また、画像番号が「00001」で指定される画像ファイルデータに基づいて形成された中間解像度画像ファイルf7(PSN00001.PMP)と、超高解像度画像ファイルf9(PUP00001.PMP)とが記録されている。また、画像番号が「00002」で指定される画像データに基づいて形成された中間解像度画像ファイルf10(PSN00002.PMP)と、画像番号が「00003」で指定される画像データに基づいて形成された中間解像度画像ファイルf11(PSN00003.PMP)とが記録されている。
次に、「00001」のディレクトリ番号で指定される画像ディレクトリ(PIC00001)には、上述の画像データ管理ファイル(PIC INF.PMF)と、該各画像のインデックス画像を管理する2個のインデックスファイル(PIDX000.PMX,PIDX001.PMX)とが記録されている。なお、上記2個の画像インデックスファイルによって、この画像ディレクトリ(PIC00001)の中に記録される画像ファイルに対応するインデックス画像の管理を行うようになっており、形式的には該2つのインデックスファイルがリンクされて用いられるようになっている。
次に、上記プリントディレクトリ(PRINT)の中には、複数のプリントデータファイルを管理するためのプリントデータ管理ファイル(PRT INF.PMF)と、該プリントデータ管理ファイルにより管理されるプリントデータファイル(PRT000.PMO〜PRTnnn.PMO)が記録されている。
次に、再生制御ディレクトリ(PMSEQ)の中には、当該再生制御ディレクトリ(PMSEQ)に記録された再生制御データファイルを管理するための再生制御管理ファイル(PMS INF.PMF)と、画像シーケンスを制御するための複数の再生制御データファイル(PMS000.PMO〜PMSnnn.PMO)とが記録されている。
次に、上記図9(c)において説明したように、上記マネジメントブロックは、0〜511までのブロックナンバが付されており、ブロックナンバ0から順に、ボリュームディスクリプタVD,ボリュームスペースビットマップVSB,マネジメントテーブルMT,マネジメントテーブルMT,ディレクトリレコードブロックDRB,ディレクトリレコードブロックDRB,エクステンツレコードブロックERB,ディレクトリレコードブロックDRB,エクステンツレコードブロックERB・・・となっている。
ディレクトリD1(PIC MD)を示すためのディレクトリレコードブロックDRBは、上記ボリュームディスクリプタVDのデータによってマネジメントブロックの第4番目のブロックであることが判別できるようになっている。
すなわち、図20において、このマネジメントブロックの第4番目のブロックに記録されているディレクトリレコードブロックDRBには、ヘッダに続いて上記図19に示した総合情報管理ファイルf1及び総合インデックスファイルf2の記録位置を示すための2つのファイル用DRユニットが設けられている。
上記1番目のユニットに記録されているファイル用DRユニットは、エクステントスタートロケーション(Extent Start Location)として記録されているアロケーションブロック番号により、上記総合情報管理ファイルf1のアロケーションブロック位置を示すようになっている。また、2番目のユニットに記録されているファイル用DRユニットは、エクステントスタートロケーション(Extent Start Location)として記録されているアロケーションブロック番号により、上記総合インデックスファイルf2のアロケーションブロック位置を示すようになっている。
なお、上記総合情報管理ファイルf1及び総合インデックスファイルf2は、光ディスク20上で連続するアロケーションブロックに記録されるようになっているため、このインデックストゥERBには記録されない。
次に、この2つのファイル用DRユニットの後のユニットである、3番目のユニット及び4番目のユニットには、「00000」のディレクトリ番号の画像ディレクトリD2及び「00001」のディレクトリ番号の画像ディレクトリD3の記録位置をそれぞれ示すための2つのディレクトリ用DRユニットが設けられている。
具体的には、このディレクトリ用DRユニットにおいて、インデックストゥDRBとして記録されている0〜511のマネジメントブロック番号によって、画像ディレクトリD2に対応するDRBのマネジメントブロック内での相対的な位置が示されるようになっている。この例においては、3番目のユニットのディレクトリ用DRユニットにおけるインデックストゥDRBのデータには、上記画像ディレクトリD2のインデックストゥDRBのマネジメントブロック内でのブロック位置を示すデータとして「005」が記録されている。同様に、4番目のユニットのディレクトリ用DRユニットのインデックストゥDRBのデータには、上記画像ディレクトリD3のインデックストゥDRBのマネジメントブロック内でのブロック位置を示すデータとして「007」が記録されている。
次に、上述のようにマネジメントブロックの5番目のブロックのインデックストゥDRBは、マネジメントブロックの4番目のブロックのインデックストゥDRBにおける3番目のユニットであるディレクトリ用DRユニットによってそのブロック位置が指定されている。
この5番目のブロックのインデックストゥDRBは、画像ディレクトリD2に関するデータが記録されているブロックであり、ヘッダに続いて8個のファイル用DRユニットが設けられている。1〜7番目のユニットの7個のファイル用DRユニットには、それぞれ画像データ管理ファイルf3,画像インデックスファイルf4,中間解像度画像データファイルf5,高解像度画像データファイルf6,中間解像度画像データファイルf7,超高解像度画像データファイルf9,中間解像度画像データファイルf10の記録位置を示すためのデータがそれぞれ記録されている。また、これは、上述のファイル用DRユニットと同様に、各ファイル用DRユニットにおいて、エクステントスタートロケーションとして記録されているアロケーションブロック番号によって、上記画像データ管理ファイルf3,画像インデックスファイルf4,中間解像度画像データファイルf5,高解像度画像データファイルf6及び中間解像度画像データファイルf7の記録位置をそれぞれ示すようになっている。
上記7番目のユニットに設けられているファイル用DRユニットには、超高解像度画像データファイルf9の記録位置を示すためのデータが記録されている。この超高解像度画像データファイルは、例えば18クラスタのデータ長で連続するエリアに記録されるようになっている。なお、上記光ディスク20上に18クラスタ分の連続する空きエリアが存在しない場合、この超高解像度画像データファイルは、連続しないアロケーションブロックに分散されて記録されるようになっている。このように、1つのファイルを分散して記録した場合は、上記ファイル用DRユニットのエクステントスタートロケーションのデータでは、上記ファイルの各分散エリアを直接指定することはせず、ディレクトリレコードブロックDRB及び指定する画像ファイルf9との間にエクステントレコードブロックERBを設け、このエクステントレコードブロックERBのデータによって画像ファイルの分散エリアの位置をそれぞれ指定するようになっている。
上記図17を用いて説明したように、上記エクステントレコードブロックERBには、ヘッダに続いて4つのエクステントレコードユニット(ERユニット)が設けられている。なお、このERユニットは最大で64個設けることができるようになっている。
1番目のERユニットは、インデックス用ERユニットとして使用され、2番目及び3番目のERユニットは、ディスクリプタ用ERユニットとして使用される。上記インデックス用ERユニットには、2番目以降のERユニットに関するインデックスデータが記録されている。また、上記インデックス用ERユニットには、使用されるERユニットの数分だけ、ERインデックス及びロジカルオフセットが記録されている。
上記ERインデックスは、64個のERユニットのうち、どのERユニットが存在するかを示すデータであり、0〜63のERユニット番号で示されるようになっている。
また、上記ロジカルオフセットは、ERインデックスで示されたERユニットが、1つのファイルを構成するための何番目のERユニットのデータであるかを示すデータとなっている。
上記ディスクリプタ用ERユニットには、エクステントスタート位置及びエクステントブロック数が、それぞれ8個記録できるようになっている。
上記エクステントスタート位置は、分散エリアのスタート位置を示すためのデータであり、アロケーションブロック番号で示されるようになっている。また、エクステントブロック数は、分散エリアのデータ長を示すためのデータであり、アロケーションブロック数で示されるようになっている。このため、1つのディスクリプタ用ERユニットにより、エクステントスタート位置及びエクステントブロック数のデータに基づいて、8つの分散エリアの指定が可能となっている。
すなわち、この例の場合は図21に示すように、最初のERユニットの先頭にインデックス用のERユニットであることを示す「FFFF」のデータが記録されている。上記超高解像度画像データファイルf9のデータを構成する最初のERユニットを検索するためには、ロジカルオフセットのデータが「0000」となっているところを検索すればよい。インデックス用ERユニットには、ロジカルオフセットの「0000」に対応するERインデックスのデータとして「2」が記録されているため、2番目のERユニットが、上記ファイルf9のデータを構成する最初のERユニットであるとして検出することができる。
次に、2番目のERユニット(ディスクリプタ用ERユニット)を参照すると、上記ファイルf9の第1の分割エリアのスタート位置は、アロケーションブロック番号で「0152」であって、第1の分割エリアのデータ長は、アロケーションブロック数で「0002」であることがわかる。同様に、このディスクリプタ用ERユニットには、第2の分割エリアから第8の分割エリアに関するデータが順に記録されている。
次に、2番目のERレコードであるディスクリプタ用ERユニットに続くデータとしてインデックス用インデックスにおけるロジカルオフセット「0000」の次のデータである「0001」を検索する。ロジカルオフセットが「0001」となっているERインデックスのデータは「3」と記録されているため、2番目のERユニットに連続するデータとして3番目のERユニットが存在することを示している。
次に、3番目のERユニット(ディスクリプタ用ERユニット)を参照すると、第9の分散エリア及び第10の分散エリアのスタート位置を示すアロケーションブロック番号と、データ長を示すアロケーションブロック数がそれぞれ記録されている。
このように、エクステントレコードブロックERBのディスクリプタ用ERユニットにより、10個に分散された分散エリアのそれぞれのアロケーションブロック位置が示されているため、1つの画像ファイルが分散され記録された場合でも、エクステントレコードブロックERBを有するマネジメントブロック内において、それぞれの分散エリアの位置を把握することができる。このため、分散された各エリアを連続して1つのファイルとして光ディスク20から再生する場合においても、該ディスク上の各分散エリアをそれぞれディスク上で検索する必要がなく、高速再生を可能とすることができる。
なお、このような画像ファイルの分散記録は、上述の超高解像度画像ファイルの記録時には限られず、画像ファイルの記録を重ねることでディスク上の未記録エリアが減少し、各解像度の画像ファイルに応じた所定クラスタ分の連続する空きエリアが確保できない場合に行われるものである。
5.[ファイルの構成]
次に、上記各ファイルは、ヘッダとデータ本体とで構成されている。データ本体の開始アドレスは、ヘッダにて規定されるようになっている。データ本体は、例えば4の倍数のアドレスから開始されるようになっており、2バイト以上のデータは上位バイトが優先される。また、データサイズは固定長符号化された各画像データを除いて4の倍数とされており(上述の低解像度画像データをラスタ−ブロック変換する際に付される00hのダミーデータを含む。)、文字列はヌルデータ(00h)でターミネートされる。なお、ヘッダとデータ本体との間に空き領域を設ける構成としてもよい。
5−1[ヘッダの構成]
上記ヘッダは、複数のテーブルで構成されており、そのファイルが何のファイルであるかを示す「フォーマットテーブル」が先頭に配置され、以下、上記画像加工情報等のオプションのテーブルが任意の順番で配置されるようになっている。上記各テーブルは、例えば4の倍数のアドレスから開始されるようになっており、テーブルと次のテーブルとの間隔は256バイト以下となっている。なお、テーブルと次のテーブルとの間に空きデータが存在する構成としてもよい。
具体的には、上記テーブルの種類は、フォーマットテーブル(10h),名称テーブル(11h),コメントテーブル(12h),ディスクIDテーブル(14h),画像パラメータテーブル(20h),記録情報テーブル(21h),色管理パラメータテーブル(22h),オプションテーブル(90h)等が存在する(括弧内は各テーブルのID)。
5−2[フォーマットテーブル]
上記フォーマットテーブルは、図22に示すようにテーブルID(1バイト),次テーブルポインタ(1バイト),フォーマットバージョン(2バイト),ファイル形式(1バイト),ファイル形式バージョン(1バイト),全テーブル数(1バイト),空き領域(予約:1バイト),データ開始アドレス(4バイト),データサイズ(4バイト),空き領域(予約:4バイト)で構成されており、これらは、全てバイナリ(B)のデータ形式で記録されるようになっている。
また、上記1バイトで記録される「ファイル形式」としては、上述の総合情報管理ファイルが「00h」で記録され、画像データ管理ファイルが「01h」で記録され、プリントデータ管理ファイルが「03h」で記録され、再生制御管理ファイルが「05h」で記録され、画像データファイルが「10h」で記録され、総合インデックスファイルが「11h」で記録され、画像インデックスファイルが「12h」で記録されるようになっている。また、プリントデータファイルが「30h」で記録され、テロップデータファイルが「32h」で記録され、キーワード検索データファイルが「33h」で記録され、タイムスタンプ検索データファイルが「34h」で記録され、再生制御データファイルが「35h」で記録されるようになっている。
5−3[画像パラメータテーブル]
この画像パラメータテーブルは、高解像度画像データ及び中間解像度画像ファイルデータを記録するための各画像ファイルのヘッダに記録され、この高解像度画像データ及び中間解像度画像データの基の原画像データに関する上記画像加工情報がパラメータとして記録されている。
当該静止画像ファイリングシステムにおいては、高解像度画像データ及び中間解像度画像データは、スキャナ等から取り込んだ原画像データに基づいて形成され、高解像度画像ファイル及び中間解像度画像ファイルとして記録している。しかし、原画像自体はディスクには一切記録されないため、原画像データが残ることはない。しかし、この画像ファイルのヘッダに記録された画像パラメータテーブルのデータに基づいて、この高解像度画像データの基となった原画像がどの状態で記録され、どのように加工されて高解像度画像データ及び中間解像度画像データが形成されたかを、この各画像加工情報に基づいて認識することができる。従って、原画像データに関する情報を残すために、これらの画像パラメータテーブルのデータは画像データと共に画像ファイルのヘッダに記録され、書き換えは行われないようになっている。
次に、上記画像パラメータテーブルには、図23に示すように1バイトのテーブルIDと、1バイトの次テーブルポインタと、2バイトの画像サイズ(横サイズ)と、2バイトの画像サイズ(縦サイズ)と、1バイトの画像構成要素と、1バイトの縦横識別と、1バイトのワイドIDと、1バイトのその画像データの圧縮率と、1バイトの著作権,編集権情報と、1バイトの入力機器識別情報とが記録されるようになっている。また、3バイトの空き領域(予約)と、1バイトの上記ダミーデータの有無を示す情報等が記録されるようになっている。
上記「画像サイズ」は、画像の画素数のサイズを示す情報となっており、また、上記「画像構成要素」は、輝度(Y),色差(Cr),色差(Cb)が4:2:0の場合は「00h」が記録され、4:2:0のオルソゴナルの場合は「01h」が記録され、4:2:2の場合は「10h」が記録され、4:2:2のオルソゴナルの場合は「20h」が記録されるようになっている。なお、「オルソゴナル」とは、先頭のYデータとCデータが一致することを示すものである。
また、上記「縦横識別」は、画像を表示するための回転情報であり(反時計回り)、通常の横表示の場合は「00h」が記録され、該横表示に対して90度回転された縦表示の場合は「01h」が記録され、該横表示に対して180度回転された横表示の場合は「02h」が記録され、該横表示に対して270度回転された縦表示の場合は「03h」が記録されるようになっている。なお、「FFh」は現在のところ不定義となっている。
これらの各情報は、すべて再生され表示可能となっている。このため、ユーザは、この画像パラメータテーブルをモニタ装置9に表示することにより、その画像のパラメータを簡単に認識することができるようになっている。
5−4[総合情報管理ファイル]
上記総合情報管理ファイルは、ディレクトリ(PIC MD)に記録されている全てのデータファイルを総合的に管理するための管理ファイルである。
上記総合情報管理ファイルは、図24(a)に示すようにヘッダとデータ本体で構成されている。上記ヘッダには、上述のようにフォーマットテーブル(10h),名称テーブル(11h),コメントテーブル(12h),ディスクIDテーブル(14h),オプションテーブル(90h)がそれぞれ記録されている。
上記データ本体には、2バイトの総画像枚数,2バイトの次画像ディレクトリ番号,2バイトの画像ディレクトリ総数,1バイトの再生制御ディレクトリの有無を示す情報,1バイトの再生制御ファイル数,1バイトのプリントデータファイル数,1バイトのテロップデータファイルの有無を示す情報が記録されるようになっている。また、1バイトの検索情報ファイルの有無を示す情報,1バイトの自動起動ファイル番号,2バイトのラストアクセス画像ディレクトリ番号,2バイトのラストアクセス画像番号,8バイトのパスワード,6バイトのナレーション国語情報,2バイトの空き領域(予約),48バイトの画像ディレクトリ情報ユニットがN個(Nは画像ディレクトリ数)記録されるようになっている。なお、これらの各情報は、全てバイナリのデータ形式で記録されるようになっている。
上記「総画素枚数」は、アスペクト比が3:4の通常解像度(中間解像度画像データ)の画像の総画素枚数を示す情報であり、「次画像ディレクトリ番号」は、画像ディレクトリの最終番号に1を加算した情報であり、「画像ディレクトリ総数」は、画像ディレクトリの数(N)を示す情報である。また、「テロップデータのファイル数の有無」は、不存在の場合は「00h」,存在する場合は「01h」がそれぞれ記録されるようになっている。
上述のように、48バイトからなる画像ディレクトリ情報ユニットは、総合インデックスファイルに記録されるインデックス画像と対応付けられて記録されている。この総合インデックスファイルには、各画像ディレクトリに含まれるインデックス画像のうち、ユーザが選択した1つのインデックス画像が、画像ディレクトリ順に記録されている。従って、この総合インデックスファイルには、該画像ディレクトリから1インデックス画像を取り出しているので、画像ディレクトリと同じ数(N)のインデックス画像が記録されている。
また、この1つの画像ディレクトリ情報ユニットは、この総合インデックスファイルに記録された1つのインデックス画像に対応しており、かつ、この総合インデックスファイルのm番目に記録されているインデックス画像に対応する画像ディレクトリ情報ユニットはm番目のユニットとして記録されている。すなわち、この画像ディレクトリ情報ユニットは、総合インデックスファイルのインデックス画像の記録順と同じ順番、かつ、同じ数だけ記録されている。
各画像ディレクトリ情報ユニットは、それぞれ図24(b)に示すように2バイトのディレクトリ番号,2バイトのインデックス画像番号,2バイトのディレクトリ内画像枚数,1バイトのインデックス画像個別情報,1バイトの文字識別コード,36バイトのディレクトリ名称,4バイトの空き領域で構成されている。上記「ディレクトリ名称」以外は、すべてバイナリのデータ形式で記録されるようになっているが、「ディレクトリ名称」は、アスキーコード(A)で記録されるようになっている。
なお、この「ディレクトリ名称」が、例えばISOコード或いはJISコード等のアスキーコード以外のコードで記録される場合は、そのデータ形式は「C」となる。
上記のディレクトリ番号には、インデックス画像と対応する画像ファイルを含む画像ディレクトリを示すためのディレクトリ番号が記録され、上記インデックス画像番号には、インデックス画像に対応する画像ファイルの番号を示すための画像番号が記録されている。従って、ユーザにより総合インデックスファイルのm番目インデックス画像の指定がされると、まず、先頭からm番目の画像ディレクトリ情報ユニットを参照し、次に、この参照された画像ディレクトリ情報ユニットに記録されたディレクトリ番号のデータによって、指定された画像インデックスがどの画像ディレクトリに含まれるかを検索するようになっている。また、上記インデックス画像個別情報には、インデックス画像をモニタ表示する際の回転情報等が記録されており、インデックス画像を表示する際には、この情報に基づいて表示を行うようになっている。
5−5[画像データ管理ファイル]
画像データ管理ファイルは、各画像ディレクトリに必ず1つ設けられ、ディレクトリの中に記憶された各画像の管理を行なうためのデータが記録されるようになっている。
この画像データ管理ファイルは、図25(a)に示すようにヘッダ及びデータ本体で構成されている。上記ヘッダには、上述のようにフォーマットテーブル(10h),名称テーブル(11h),コメントテーブル(12h),ディスクIDテーブル(14h),オプションテーブル(90h)がそれぞれ記録される。
また、上記データ本体には、1バイトのリンクID,3バイトの空き領域(予約),2バイトの次画像番号,2バイトの画像枚数,2バイトの空き領域(予約),1バイトの画像インデックスファイル数,1バイトの次画像インデックスファイル番号,4×256バイトのインデックスファイル情報,16バイトの画像情報ユニットがN個(画像枚数)記録される。なお、これらの各情報は、バイナリのデータ形式で記録される。
上記「画像枚数」は、画像ディレクトリの中の総画像枚数(N)を示す情報となっている。また、「インデックスファイル情報」は、表示順に従って並べられており、実際に存在するインデックスファイル数に関係なく、例えば256個のエントリが用意されている。
また、上記16バイトの画像情報ユニットは、後述する画像インデックスファイルに記録されるインデックス画像に対応付けられて記録されている。上記画像インデックスファイルには、この画像ディレクトリに含まれるすべての画像ファイルを示すためのインデックス画像が表示順に記録されている。このため、この画像インデックスファイルには、画像ディレクトリの中の総画像枚数Nと同じ数のN個のインデックス画像が記録されていることとなる。
また、この1つの画像情報ユニットは、画像インデックスファイルに記録された1つのインデックス画像に対応しており、この画像インデックスファイルにm番目に記録されているインデックス画像に対応する画像情報ユニットは、m番目のユニットとして記録されている。すなわち、この画像情報ユニットは、画像インデックスファイルのインデックス画像の記録順と同じ順番、同じ数だけ記録されている。
次に、上記画像情報ユニットには、図25(b)に示すように2バイトのディレクトリ番号,2バイトの画像番号,1バイトの画像種別情報,1バイトの画像個別情報,1バイトのリンク数,1バイトのナレーション情報,2バイトのキーワード検索データ番号,2バイトのタイムスタンプ検索データ番号,2バイトのテロップ番号,2バイトの空き領域(予約)がそれぞれ記録されるようになっている。なお、これらの各情報は、それぞれバイナリのデータ形式で記録されるようになっている。
上記のディレクトリ番号には、インデックス画像と対応する画像ファイルを含む画像ディレクトリを示すためのディレクトリ番号が記録され、上記の画像番号には、インデックス画像と対応する画像ファイルの番号を示すための画像番号が記録されるようになっている。このため、ユーザにより画像インデックスファイルのm番目インデックス画像が指定されると、まず、先頭からm番目の画像情報ユニットを参照する。すなわち、この参照された画像情報ユニットに記録されたディレクトリ番号のデータによって、指定された画像インデックスがどの画像ディレクトリに含まれるかを検索し、次に画像番号により、その画像ディレクトリの中の何番目の画像ファイルであるかを検索するようになっている。
また、上記画像種別情報には、中間解像画像ファイルを表す「PSN」や高解像度画像ファイルを表わす「PHP」等の画像種別を示すデータが記録されており、インデックス画像によって高解像度画像ファイル及び中間解像画像ファイルを指定した際には、この画像種別情報に基づいてファイル名(先頭の3文字)が指定されることとなる。
5−6[プリントデータ管理ファイル]
上記プリントデータ管理ファイルは、図26(a)に示すようにヘッダとデータ本体とで構成されている。上記ヘッダには、フォーマットテーブル(10h),名称テーブル(11h),コメントテーブル(12h),オプションテーブル(90h)がそれぞれ記録されるようになっている。
上記データ本体には、1バイトの次プリントデータファイル番号,1バイトのプリントデータファイル総数,2バイトの空き領域(予約),4×N(数分)バイトのプリントデータファイル管理情報ユニットがそれぞれ記録されるようになっている。
上記「次プリントデータファイル番号」としては最終のプリントデータファイルの番号に1を加算した値が記録され、「プリントデータファイル総数」としては該プリントデータファイルの総数が記録され、「プリントデータファイル管理情報ユニット」としては、プリントデータファイルの数が記録されるようになっている。
上記「プリントデータファイル管理情報ユニット」には、図26(b)に示すように1バイトのプリントデータファイル番号,1バイトのプリント実行ID,2バイトの空き領域(予約)がそれぞれ記録されるようになっている。
上記プリントデータファイル番号はプリントデータファイルの番号を示す情報であって、図19に示すようにプリントデータファイルPRT000.PMOのPRTに続く3文字「000」に対応する番号が記録されている。また、上記「プリント実行ID」としては、そのプリントデータファイル番号で指定されたプリントデータファイルによってプリントを行わない場合は「01h」が記録され、そのプリントデータファイル番号で指定されたプリントデータファイルによってプリントを行う場合は「00h」が記録されるようになっている。
5−7[画像データファイル]
上記画像データファイルは、図27に示すようにヘッダとデータ本体とで構成されている。上記ヘッダには、フォーマットテーブル,画像パラメータテーブル,分割管理テーブル,名称テーブル,コメントテーブル,著作権情報テーブル,記録日時テーブル,色管理情報テーブル,アビアランス情報テーブル,カメラ情報テーブル,スキャナ情報テーブル,ラボ情報テーブル,オプションテーブルが、それぞれ記録されるようになっている。なお、上記「フォーマットテーブル」及び「画像パラメータテーブル」は、システムを構成する場合に必須記録事項となっており、これら以外はオプション事項となっている。
これらの各テーブルに記録された各データは、原画像データを加工して高解像度データ叉は中間解像画像データを形成した際の条件の示す画像加工情報等である。このため、通常の記録再生時にこれら各テーブルに記録されたデータを書き換えることはない。
なお、上記データ本体には、固定長符号化された高解像度画像データ或いは中間解像度画像データが記録されるようになっている。
5−8[総合インデックスファイル]
この総合インデックスファイルには、各画像ディレクトリに含まれる複数のインデックス画像のうち、ユーザが選択した1つのインデックス画像が、モニタ表示される順番で記録されている。従って、この総合インデックスファイルには、各画像ディレクトリと同じ数のインデックス画像が記録されていることとなる。
上記総合インデックスファイルは、インデックス画像データ(低解像度画像データ)の集合であり、当該ファイル自体にヘッダは設けられていない。インデックス画像数は、上述の総合情報管理ファイルにより「ディレクトリ総数」として記録されるようになっている。また、各インデックスは、管理ファイルの順番と同じ順番に並べられるようになっている。
具体的には、上記総合インデックスファイルは、図28(a)に示すようにそれぞれ4096バイトのインデックス画像データ0〜Nのデータ本体のみから構成されている。上記各インデックス画像データは、図28(b)に示すようにヘッダ及びデータ本体で構成されている。上記ヘッダには、フォーマットテーブルが記録されるようになっている。なお、このヘッダには、フォーマットテーブルに続いて空き領域が設けられており、ユーザの任意の情報が記録可能となっている。上記データ本体は、固定長符号化されたインデックス画像データ(低解像度画像データ)が記録されるようになっている。なお、このデータ本体には、上記インデックス画像データに続いて空き領域が設けられている。
5−9[画像インデックスファイル]
この画像インデックスファイルには、この画像ディレクトリに含まれる全ての画像ファイルを示すためのインデックス画像が、表示順に記録されている。従って、この画像インデックスファイルには、画像ディレクトリの中の総画像枚数と同じ数のN個のインデックス画像が記録されることとなる。
上記画像インデックスファイルは、インデックス画像データ(低解像度画像データ)の集合であり、図29(a)に示すように当該ファイル自体のヘッダは有しておらず、その代わりに各インデックス画像データ毎にヘッダを有する構成となっている。インデックス画像数は、上記総合情報管理ファイルでディレクトリ総数として記録されるようになっている。また、各インデックスは、管理ファイルの順番と同じ順番に並べられている。
具体的には、上記各インデックス画像データは、図29(b)に示すようにフォーマットテーブル及び空き領域を有するヘッダと、固定長符号化された低解像度画像データ及び空き領域を有するデータ本体で構成されている。上記ヘッダと低解像度画像データの総量は、例えば4096バイトとなっている。また、上記ヘッダは空き領域を含めて256バイトの固定となっている。
5−10[プリントデータファイル]
上記プリントデータファイルは、図30に示すようにヘッダ及びデータ本体で構成されている。上記ヘッダには、はフォーマットテーブル,名称テーブル,コメントテーブル,オプションテーブルがそれぞれ記録されるようになっている。また、上記データ本体には、2バイトのプリント総数,2バイトの空き領域(予約),40バイトのプリント情報ユニットがN個(画像の数分)記録されるようになっている。
上記「プリント総数」には、プリントを行う画像の総数を示す情報が記録され、「プリント情報ユニット」には、プリントを行う画像データを示すデータを及び上記画像をプリンタ2によってプリントアウトする際に、該プリンタ2を制御するためのプリント制御データ等が記録されるようになっている。
なお、これらの各情報は、それぞれバイナリのデータ形式で記録されるようになっている。
上記「プリント情報ユニット」には、図31に示すように画像データを示すデータとして2バイトの画像ディレクトリ番号,2バイトの画像番号,1バイトの画像種別を示すデータがそれぞれ記録されている。
また、上記「プリント情報ユニット」には、プリント制御データとして1バイトの印刷枚数(プリント枚数),1バイトの予約(リザーブ),1バイトの切り出しID,2バイトの切り出し開始位置(画面横方向=X方向),2バイトの切り出し開始位置(画面縦方向=Y方向),2バイトの切り出しサイズ(縦方向=X方向),2バイトの切り出しサイズ(横方向=Y方向)を示すデータがそれぞれ記録されるようになっている。また、1バイトの回転ID,1バイトのミラーID,1バイトの印刷サイズID,1バイトの定型指定,2バイトの不定型サイズ指定(横方向=X方向),2バイトの不定型サイズ指定(縦方向=Y方向),1バイトの多重ID,1バイトの多重モード,1バイトのキャプションID,1バイトのキャプション種別,1バイトの色加工IDを示すデータがそれぞれ記録されるようになっている。また、1バイトの赤色(R)ゲイン,1バイトの緑色(G)ゲイン,1バイトの青色(B)ゲイン,1バイトのコントラスト,1バイトのブライトネス,1バイトのシャープネス,1バイトのサチュレーション,1バイトのヒュー(色座標の回転角度)を示すデータがそれぞれ記録されるようになっている。
上記「印刷枚数」のプリント制御データは、同一画像のプリント枚数を示すデータである。また、「切り出しID」のプリント制御データは、ディスクに記録された高解像度画像データから所望の部分を切り出してプリントするか否かを示すデータであり、ディスクに記録された高解像度画像データをそのままプリントする場合には該切り出しIDとして「00h」が記録され、所望の部分を切り出してプリントする場合には該切り出しIDとして「01h」が記録される。
上記「切り出し開始位置」を示すプリント制御データは、上記ディスクに記録された高解像度画像データから所望の部分を切り出してプリントする場合に、画面の横方向(X方向)及び縦方向(Y方向)の各切り出し開始位置を指定するためのデータであり、それぞれ画素単位で記録される。
上記「ミラーID」は、その高解像度画像データを正転状態でプリントするか、反転状態でプリントするかを指定するためのデータであり、正転状態のプリントが指定された場合は該ミラーIDとして「00h」が記録され、反転状態のプリントが指定された場合は該ミラーIDとして「01h」が記録される。
上記「印刷サイズID」は、以下に説明する定型サイズでのプリントを行うか、任意に指定する不定型サイズでのプリントを行うかを指定するためのデータであり、定型サイズでのプリントが指定された場合は該印刷サイズIDとして「00h」が記録され、不定型サイズでのプリントが指定された場合は「01h」が記録される。
上記「定型指定」は、現存するプリントサイズの中から所望のプリントサイズを選択するためのデータであり、いわゆるE版が選択された場合は「00h」が、L版が選択された場合は「01h」が、K版が選択された場合は「02h」が、キャビネ(LL版)が選択された場合は「03h」が、6つ切りサイズが選択された場合は「04h」が、4つ切りサイズが選択された場合は「05h」がそれぞれ記録される。また、A6サイズが選択された場合は「10h」が、A5サイズが選択された場合は「11h」が、A4サイズが選択された場合は「12h」が、A3サイズが選択された場合は「13h」がそれぞれ記録される。
なお、上記「印刷サイズID」により不定型サイズでのプリントが指定された場合には、この「定型指定」のプリント制御データとしては「FFh」が記録されるようになっている。
上記「不定型サイズ指定」のプリント制御データは、上述の定型サイズのプリントサイズ以外にユーザが任意にプリントサイズを指定するためのデータであり、縦方向(X方向)及び横方向(Y方向)にそれぞれmm単位で設定可能となっている。なお、上記「印刷サイズID」により定型を選択し、上記各サイズの中から所望のプリントサイズを選択した場合には、この「不定型サイズ指定」のプリント制御データとして「FFFFh」が記録される。
上記「多重ID」のプリント制御データは、1画面を複数分割し、それぞれに同じ画像を表示する、いわゆるマルチ画面のプリント指定の有無を示すデータであり、このマルチ画面のプリントを行わない場合は「多重なし」として「00h」が記録され、マルチ画面のプリントを行う場合は「多重あり」として「01h」が記録される。
上記「多重モード」のプリント制御データは、上記マルチ画面のプリントを行う場合に、1画面を何分割するかを指定するためのデータであり、1画面を2分割する場合は「00h」が、1画面を4分割する場合は「01h」が、1画面を6分割する場合は「02h」が、1画面を8分割する場合は「03h」が、1画面を16分割する場合は「04h」がそれぞれ記録される。
上記「キャプションID」のプリント制御データは、プリントされる画像の下(或いは上)に、例えばその画像に付された表題,記録日時等の文字も一緒にプリントするか否かを指定するためのデータである。この表題,記録日時等の文字は、上述のように244バイトのアスキーコードで記録されるようになっており、244文字分(漢字であれば122文字分)が記録可能となっている。そして、上記表題,記録日時等と共に画像のプリントを行う場合は、このキャプションIDとして「01h」が記録され、該表題,記録日時等と共に画像のプリントを行わない場合は「00h」が記録される。
上記「キャプション種別」のプリント制御データは、図27を用いて説明した画像データファイルのヘッダを構成する各データをプリントするか否かを指定するためのデータである。このキャプション種別には、「名称テーブル」に含まれる名称データが画像データと共にプリントアウトされるように指定された場合、該名称テーブルのテーブルIDとして「11h」が記録され、「コメントテーブル」に含まれるコメントデータが画像データと共にプリントアウトされるように指定された場合、該コメントテーブルのテーブルIDとして「12h」が記録され、「記録日時テーブル」に含まれる記録日時データが画像データと共にプリントアウトされるように指定された場合、記録日時テーブルのテーブルIDとして「14h」が記録されるようになっている。
上記「色加工ID」のプリント制御データは、その画像に対してユーザが所望の部分に対して赤色を強調する等の色加工を施したか否かを示すデータであり、該色加工が施されなかった場合は「00h」が記録され、該色加工が施された場合は「01h」が記録される。
上記「R,G,Bの各ゲイン」のプリント制御データは、各色データのゲインを示すデータである。上記各色データは、それぞれ0倍〜5倍までのゲインを、1/256(8ビット)間隔で調整可能となっており、上記各ゲインのプリント制御データとしては、この調整されたゲインを示すデータが記録されるようになっている。
上記「コントラスト」のプリント制御データは、プリントする画像のコントラストを示すデータであり、上記ゲインと同様に1/256間隔で調整可能となっている。そして、このように調整されたコントラストを示す値が、当該プリント制御データとして記録される。
上記「ブライトネス」及び「ヒュー」のプリント制御データは、プリントする画像の明るさを示すデータであり、8ビットで示される128を±0として+方向及び−方向のパーセンテージで記録されるようになっている。
上記「シャープネス」のプリント制御データは、0倍〜5倍までの間で調整された画像のエッジ強調度を示すデータであり、1/256(8ビット)間隔で調整された値が記録されるようになっている。
また、上記「サチュレーション」のプリント制御データも0倍〜5倍までの間を、1/256(8ビット)間隔で調整された値が記録されるようになっている。
6.[記録動作]
次に、以上の階層ディレクトリ構造及び各ファイル構成を踏まえたうえで、図32及び図33のフローチャートを用いて当該静止画像ファイリングシステムの記録動作を説明する。
まず、図32に示すフローチャートにおいて、ストレージ部5がスタンバイ状態となると、このフローチャートがスタートとなりステップS1に進む。
上記ステップS1では、ユーザが光ディスク20を挿入するとステップS2に進む。これにより、挿入された光ディスク20がストレージ部5内に装着されて画像データの記録再生可能な状態となる。
上記ステップS2では、システムコントローラ6が、図6に示すストレージ部コントローラ5dを介して、図8(a)に示す光ディスク20上のP−TOCを読み込むようにディスク記録再生部5cを制御する。そして、この読み込んだP−TOCの各データを図1に示すシステムコントローラ6に転送する。上記システムコントローラ6は、この転送されるP−TOCの各データを検出することにより、データU−TOCが存在するか否かを確認すると共に、該データU−TOCの記録位置を確認する。
上記システムコントローラ6は、上記データファイルが存在する場合は、データファイルの先頭にデータU−TOCが存在すると判断してステップS3に進む。
上記ステップS3では、システムコントローラ6は、上記ストレージ部コントローラ5dを介して、図8(a)に示す光ディスク20上のデータU−TOCを読み込むようにディスク記録再生部5cを制御する。そして、データU−TOCのデータを上記システムコントローラ6のRAM6aに転送する。上記システムコントローラ6は、上記転送されたデータU−TOCのデータをRAM6aに一旦記憶し読み出すことにより、各画像ディレクトリ及び各ファイルの位置を把握してステップS4に進む。なお、ファイルの記憶位置の検索は、後の[検索時の動作説明]の項において詳しく説明する。
次に、上記ステップS4では、上記システムコントローラ6が、RAM6aに記憶されたデータU−TOCのデータに基づいて、ディレクトリ(PIC MD)及び総合情報管理ファイルが存在するか否かを判別することにより、上記光ディスク20が画像データの記録用にフォーマットされているか否かを判別する。そして、Yesの場合はステップS5に進み、Noの場合はステップS11に進む。
ステップS11では、上記光ディスク20が画像データ用にフォーマット化されていないため、システムコントローラ6が、該光ディスク20を画像データの記録用にフォーマット化する。そして、一旦、この図32及び図33に示す全ルーチンを終了し、再度記録指定がなされるまでスタンバイ状態となる。
一方、上記ステップS5では、上記システムコントローラ6が、上記ストレージ部コントローラ5dを介して全ての管理ファイルを読み出すようにディスク記録再生部5cを制御すると共に、この読み出された全ての管理ファイルをRAM6aに一旦記憶してステップS6に進む。
ステップS6では、上記システムコントローラ6が、これから記録する画像の記録モードを選択する画面を表示するようにモニタ装置9を表示制御する。具体的には、上記モニタ装置9には、1024画素×1536画素の高解像度の画像を記録するためのHD記録モードの選択画面と、2048画素×3072画素の超高解像度の画像を記録するためのUD記録モードの選択画面とが表示される。
なお、上記中間解像度の画像は、上述のように2クラスタの固定データ長で記録されるが、該中間解像度の画像を1クラスタの固定データ長で記録する記録モードを設け、上記2クラスタのデータ長での固定長符号化及び1クラスタのデータ長での固定長符号化をユーザの意思で選択可能としてもよい。これにより、2クラスタの固定データ長の記録モードが選択されたときは、解像度の高い中間解像度画像データを記録することができ、また、1クラスタの固定データ長の記録モードが選択されたときは、多少解像度は劣るが記録枚数を増やした記録を可能とすることができる。
次に、上記ステップS7では、上記システムコントローラ6が操作部10の操作状態を検出することにより、上記HD記録モード及びUD記録モードのうち、いずれかの記録モードが選択されたか否かを判別し、Noの場合は上記選択がなされるまで当該ステップS7を繰り返し、Yesの場合はステップS8に進む。
ステップS8では、システムコントローラ6が、RAM6aに記憶された総合情報管理ファイルの中の記録済みの総画像枚数(中間解像度画像データの画像の総枚数)と、画像データ管理ファイルの中の画像枚数及び画像情報の画像種別情報とに基づいて、ユーザにより指定されたHD記録モード或いはUD記録モードにおける、記録可能な画像の枚数を演算する。
具体的には、上記光ディスク20には、2クラスタの中間解像度画像データ及び8クラスタの高解像度画像データのみの組み合わせで約200枚分の画像の記録が可能であり、2クラスタの中間解像度画像データ及び18クラスタの超高解像度画像データのみの組み合わせで約100枚分の画像の記録が可能となっている。このため、光ディスク20全体の記録可能容量から記録済みの容量を差し引くと、HD記録モードが選択された場合の記録可能枚数及びUD記録モードが選択された場合の記録可能枚数をそれぞれ演算することができる。
次に、ステップS9では、システムコントローラ6が、RAM6aから総合管理ファイルの中の画像ディレクトリ情報ユニットを読み出し、ディレクトリ名称,ディレクトリ番号及び画像ディレクトリ内の画像枚数等のデータを上記モニタ装置9に表示制御してステップS10に進む。
上記ステップS10では、システムコントローラ6が操作部10の操作状態を検出することにより、ユーザからその画像データを記録する画像ディレクトリの指定があったか否かを判別し、Noの場合はステップS12に進み、Yesの場合は、図33に示すステップS14に進む。
上記ステップS12では、ユーザから画像ディレクトリの指定がなされないため、システムコントローラ6が、操作部10の操作状態を検出することにより、既存の画像ディレクトリ以外の新たな画像ディレクトリの形成が指定されたか否かを判別し、Noの場合は該新たな画像ディレクトリの形成が指定されるまで、上記ステップS10及び当該ステップS12を繰り返し、Yesの場合はステップS13に進む。
ステップS13では、新たな画像ディレクトリの形成が指定されたため、システムコントローラ6が、総合情報管理ファイルによって既存の画像ディレクトリの個数を判断して、新たな画像ディレクトリのディレクトリ番号を付すと共に、この画像ディレクトリの中に画像データ管理ファイル及び画像インデックスファイルを形成して、上記図33に示すステップS14に進む。
次に、この図33に示すステップS14では、システムコントローラ6が、指定された画像ディレクトリのインデックスファイルに記録されている全ての画像データを読み出すように、上記ストレージ部コントローラ5dを介してディスク記録再生部5cを制御すると共に、このインデックスファイルの画像データを図4に示すメインメモリ11aに転送制御してステップS15に進む。なお、上記インデックスファイルからは、ヘッダと共に固定長符号化されて記録されている画像データを伸張復号化処理することなく、そのまま読み出し上記メインメモリ11aに転送する。また、インデックスファイルの中に画像データが記録されていないときは、上記メインメモリに画像データが読み出されることはない。
ステップS15では、システムコントローラ6が操作部10の操作状態を検出することにより、ユーザから記録開始の指定があったか否かを判別し、Noの場合は該記録開始の指定があるまでこのステップS15を繰り返し、Yesの場合はステップS16に進む。
ステップS16では、上記システムコントローラ6が、これから記録しようとする画像はインデックス画像であるか否かを判別し、Noの場合はステップS17に進み、Yesの場合はステップS25に進む。
ステップS25では、システムコントローラ6が、これから記録しようとしている画像がインデックス画像であることを示すデータを図5に示す間引き,圧縮伸張コントローラ4iに供給する。間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、上記データが供給されると、圧縮伸張回路4hにインデックス画像用の固定長化係数を設定してステップS26に進む。
ステップS26では、上記システムコントローラ6が、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iを介して、上記設定された固定長化係数に基づいて、1/4に間引き処理された画像データに圧縮符号化処理を施すように圧縮伸張回路4hを制御することにより、1/15クラスタの固定データ長に固定長符号化されたインデックス画像を形成してステップS27に進む。
ステップS27では、システムコントローラ6が、図4に示すメインメモリ11aに記憶されているインデックスファイルの中にヘッダを付加した計4096バイトのインデックス画像を記録するようにメモリコントローラ13を制御してステップS28に進む。
ステップS28では、システムコントローラ6が、上記メインメモリ11aに全部のインデックス画像を記録したか否かを判別し、Noの場合は上記ステップS16に戻り、Yesの場合はステップS29に進む。
ステップS29では、上記システムコントローラ6が、RAM6aに記憶されているデータU−TOCの中のボリュームスペースビットマップVSBのアロケーションブロック番号の2ビットのエントリが「00」(使用可能アロケーションブロックを示すコード)となっている箇所を検索することにより、空きエリアを検出してステップS30に進む。
ステップS30では、上記システムコントローラ6が、ストレージ部コントローラ5dを介して上記光ディスク20上の検出された空きエリアにアクセスするようにディスク記録再生部5cを制御してステップS31に進む。
ステップS31では、上記システムコントローラ6が、ストレージ部コントローラ5dを介して上記光ディスク20上の空きエリアに上記インデックス画像を有するインデックスファイルを記録するようにディスク記録再生部5cを制御して上記ステップS23に進む。
すなわち、当該静止画像ファイリングシステムでは、上記インデックス画像を固定長符号化して光ディスク20に記録する場合、該固定長符号化した所定数のインデックス画像を光ディスク20に記録する前に、一旦、順にメインメモリ11a上に記録することにより、該メインメモリ11a上で所定数のインデックス画像から1つのインデックスファイルを形成し、この後、光ディスク20上の物理的に連続するエリアに記録するようになっている。
一方、上述のように1つのインデックス画像は、1/15クラスタのデータ長に固定長符号化される。このため、この1/15クラスタのデータ長の画像データを光ディスク20上に記録するためには、該1/15クラスタ分の画像データに対して14/15クラスタ分のダミーデータを付加して1クラスタのデータ長とする必要がある。従って、上記1/15クラスタの画像データを形成する毎にディスクに記録していたのでは、インデックス用の画像データの記録領域よりも上記ダミーデータの記録領域の方が多くなってしまい、ディスク上の記録領域を有効に利用することができない。
このため、当該静止画像ファイリングシステムでは、所定数のインデックス用の画像データを、一旦、メインメモリ11a上にインデックスファイルとして記録し、全インデックス画像データの取り込みが終了した後に、該メインメモリ11aに記録したインデックスファイルをディスク上に記録するようにしている。
すなわち、例えば25個のインデックス画像を有するインデックスファイルを記録する場合、15個のインデックス画像(15個×1/15クラスタ)を1クラスタ分の領域に記録し、残り10個のインデックス画像(10個×1/15クラスタ)と、5/15クラスタ分のダミーデータを、次の1クラスタ分の領域に記録する。これにより、ディスク上に記録されるダミーデータのデータ量を軽減することができ、該ディスク上の記録領域を有効に使用することができる。また、当該静止画像ファイリングシステムは、複数の固定長符号化したインデックス画像を、一旦、メインメモリ11a上に記録することにより、該メインメモリ11a上の所定数のインデックス画像によって1つのインデックスファイルを形成し、このインデックスファイルをディスク上の物理的に連続するエリアに記録するようにしているため、ディスク上に記録されるインデックスファイルを必ず連続したファイルとすることができる。このため、インデックスファイルを光ディスク20から読み出す場合には、ディスク上で連続して記録されていることから、高速読み出しを可能とすることができる。
なお、このインデックスファイルに新たなインデックス画像を追加する場合は、上述のように記録に先立ってインデックスファイルのデータがメインメモリ11a上に読み出される。記録の際には、新たなインデックス画像は、最後に記録されたインデックス画像の後ろに付加されているダミーデータを削除して、最後に記録されたインデックス画像の直後のエリアに記録するようになっている(ダミーデータがない場合は削除の必要はない。)。
一方、上記ステップS16においてNoと判別されステップS17に進むと、ステップS17においてシステムコントローラ6が、中間解像度の画像或いは高解像度の画像を記録するための光ディスク20上の空きエリアを検出してステップS18に進む。
具体的には、上記システムコントローラ6は、RAM6aに記憶されているデータU−TOCの中のボリュームスペースビットマップVSBのアロケーションブロック番号の2ビットのエントリが「00」(使用可能アロケーションブロックを示すコード)になっている箇所を検索することにより、上記空きエリアの検出を行う。
ステップS18では、上記システムコントローラ6が、上記ステップS17において検索された空きエリアのうち、最適な空きエリアを検出し、ここにアクセスするように上記ストレージ部コントローラ5dを介してディスク記録再生部5cを制御する。
ここで、最適な記録位置としては、同じディレクトリの下で順に記録された記録済みのファイル(最後に記録されたファイル)の後ろのエリアで、かつ、記録されるべき画像(数クラスタ分)のエリアが物理的に連続しているエリアであることが最も望ましい。
しかし、高解像度画像データ(8クラスタ)或いは超高解像度画像データ(18クラスタ)のように大きなデータを記録する場合において、光ディスク20の未記録エリアが少ない場合には、同じディレクトリの最後に記録したファイルの後ろのエリアで物理的に連続しているエリアが確保できない場合がある。このような場合は、マネジメントブロック内にエクセレントレコードブロックERBを形成し、このERBにより連続しない複数の分散エリアをリンクさせて1つのファイルを記録するようにしている。
次に、ステップS19では、上記システムコントローラ6が、間引き,圧縮伸張コントローラ4iに高解像度画像データ或いは超高解像度画像データに応じた固定長化係数を設定しステップS20に進む。
ステップS20では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、上記設定された固定長化係数に基づいて、8クラスタ分の高解像度画像データ或いは18クラスタ分の超高解像度画像データを形成するように圧縮伸張回路4hを形成してステップS21に進む。
ステップS21では、システムコントローラ6は、ストレージ部コントローラ5dを介して、上記固定長化された画像データを上記検出された光ディスク20上の最適なエリアに記録するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS22に進む。
ステップS22では、システムコントローラ6が、上記画像データの記録制御と共に、指定されたディレクトリの画像データ管理ファイルのデータと、各画像データの解像度に応じたファイル名を順次決定してステップS23に進む。
具体的には、例えば画像ディレクトリ「PIC00001」の中にネガフィルムから読み取った1〜6番の画像をHD記録モードで記録する場合は以下のようになっている。
すなわち、記録前においては、RAM6a上の画像データ管理ファイルのデータから、HD記録モードで記録されている画像は0個であると判断することができるため、1番目の画像の高解像度(HD)は、PHP00000.PMPとされ、同時に、中間解像度(SD)は、PSN00000.PMPとされる。従って、上記6枚の画像を全て記録し終わると、高解像度としてPHP00000.PMP〜PHP00005.PMP,中間解像度としてPSN00000.PMP〜PSN00005.PMPのファイルが形成されることとなる。
なお、この6枚の画像のインデックス画像を記録する場合、この6枚のインデックス画像は、メインメモリ11a上に読み込まれたPIDX000.PMXに順に記録される。このため、新たなインデックスファイルは形成されない。ただし、1つのインデックスファイルの中に記録するインデックス画像の枚数が、予め設定されたインデックス画像枚数(この説明では例えば25枚)を越える場合は、新たにPIDX001.PMX等の2番目のインデックスファイルが形成される。
次に、ステップS23では、上記システムコントローラ6が、低解像度画像データ(インデックス画像),中間解像度画像データ及び高解像度画像データ(或いは超高解像度画像データ)の3種類の解像度の画像データが全て記録されたか否かを判別し、Noの場合は、ステップS16に戻り、未だ記録の終了していない解像度の画像データを記録し、Yesの場合はステップS24に進む。
ステップS24では、システムコントローラ6が、ディスク上に記録されている上記データU−TOC,総合情報管理ファイル,画像データ管理ファイルのデータを、RAM6a上に記録されているデータU−TOC,総合情報管理ファイル,画像データ管理ファイルの各データによって更新してこの図32及び図33に示す記録動作に係る全ルーチンを終了する。
具体的には、上記データU−TOCにおいては、ボリュームディスクリプタ(VD),ボリュームスペースビットマップ(VSB),マネジメントテーブル(MT),ディレクトリレコードブロック(DRB),エクステンツレコードブロック(ERB)等の各データが主として書き換えられる。
すなわち、上記VDにおいては、アロケーションブロックに関するデータ(記録可能アロケーションブロック等),ディレクトリ数(新たなディレクトリの形成が指定された場合),ファイル数,ディレクトリレコードブロックDRBに関するデータ(新たにディレクトリ又はファイルが形成された場合),エクステントレコードブロックERBに関するデータ(新たに形成されたファイルが物理的に不連続な位置に記録され、エクステントレコードブロックERBによってリンクされている場合)等が書き換えられる。また、上記ボリュームスペースビットマップVSBにおいては、各アロケーションブロックの属性を示す2ビットのコード等が書き換えられる。
また、上記マネジメントテーブルMTにおいては、ディレクトリレコードブロックDRB及びエクステントレコードブロックERBが新たに形成された際にエントリされる。ただし、既存のディレクトリレコードブロックDRBの中の1ディレクトリレコードユニットが追加された場合は、マネジメントテーブルMTは更新されない。
また、上記ディレクトリレコードブロックDRBにおいては、新たにディレクトリが形成された場合には、ディレクトリ用ディレクトリレコードユニットが1ユニット追加される。同様に、ファイルが形成された場合は、1ファイルにつき、ファイル用ディレクトリレコードユニットが1ユニット追加される。
また、上記エクステントレコードブロックERBにおいては、上記ディレクトリレコードブロックDRBによってファイルが指定され、そのファイルが物理的に連続していない場合に形成される。なお、フォーマット時には形成されない。
次に、上記総合情報管理ファイルにおいては、総画像枚数,次画像ディレクトリ番号,画像ディレクトリ総数,画像ディレクトリ情報ユニット等のデータが主として書き換えられる。上記画像ディレクトリ情報ユニットは、画像ディレクトリが新しく形成されると、1ユニットが形成される。
次に、上記画像データ管理ファイルにおいては、画像ディレクトリが新しく形成されると、この新しく形成された画像ディレクトリの中に画像データ管理ファイルが新たに形成される。そして、画像枚数,画像インデックスファイル数,次画像インデックスファイル番号,インデックスファイル情報,画像情報ユニット等のデータが主として更新される。上記インデックスファイル情報は、インデックスファイルが新たに形成されると更新され、インデックス数は、インデックスファイルの中のインデックス数が追加されると更新される。また、画像情報ユニットは、各インデックス画像に対応して設けられているため、画像の増えた枚数分だけ画像情報ユニット数が増える。通常の記録において、画像情報ユニットの中のデータは更新されないが、インデックス画像の順番の入れ換えが行われると、画像番号の入れ換えが行われて更新される。
7.[第2の記録動作の説明]
次に、上記各解像度の画像データの他の記録動作を図34のフローチャートを用いて説明する。この図34のフローチャートは、上記図32で説明したフローチャートのステップS1〜ステップS13のルーチンが終了することにより、スタートとなりステップS41に進む。
ステップS41では、システムコントローラ6が、指定された画像ディレクトリのインデックスファイルに記録されている全ての画像データを読み出しステップS42に進む。
ステップS42では、システムコントローラ6が、操作部10の操作状態を検出することにより、ユーザからの記録開始の指定があるか否かを検出し、Noの場合は記録開始の指定があるまでこのステップS42を繰り返し、Yesの場合はステップS43に進む。
なお、この図34に示すステップS41及びステップS42は、それぞれ図33で説明したステップS14及びステップS15に対応するステップである。
次に、上記ステップS43では、システムコントローラ6が、記録する画像データが高解像度画像データ(HD又はUD)であるか、中間解像度画像データ(SD)であるか、或いは低解像度画像データ(インデックス画像データ)であるかを判別する。そして、低解像度画像データの記録時であると判別したときは、ステップS53に進み、中間解像度画像データの記録時であると判別したときはステップS44に進み、高解像度画像データの記録時であると判別したときはステップS52に進む。
上記ステップS43において低解像度画像データの記録時であると判別されて進むステップS53〜ステップS59は、上述の図33に示したステップS25〜ステップS31に対応するものである。
すなわち、上記ステップS53では、システムコントローラ6は、これから記録しようとしている画像がインデックス画像であることを示すデータを図5に示す間引き,圧縮伸張コントローラ4iに供給する。間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、上記データが供給されると、圧縮伸張回路4hにインデックス画像用の固定長化係数を設定してステップS54に進む。
ステップS54では、システムコントローラ6は、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iを介して、上記設定された固定長化係数に基づいて、1/4に間引き処理された画像データに圧縮符号化処理を施すように圧縮伸張回路4hを制御することにより、1/15クラスタの固定データ長に固定長符号化されたインデックス画像を形成してステップS55に進む。
ステップS55では、システムコントローラ6が、図4に示すメインメモリ11aに記憶されているファイルの中にヘッダを付加した計4096バイトのインデックス画像を記録するようにメモリコントローラ13を制御してステップS56に進む。
ステップS56では、システムコントローラ6が、上記メインメモリ11aに全部のインデックス画像を記録したか否かを判別し、Noの場合は上記ステップS43に戻り、Yesの場合はステップS57に進む。
ステップS57では、上記システムコントローラ6が、RAM6aに記憶されているデータU−TOCの中のボリュームスペースビットマップVSBのアロケーションブロック番号の2ビットのエントリが「00」(使用可能アロケーションブロックを示すコード)になっているところを検索することにより、空きエリアを検出してステップS58に進む。
ステップS58では、上記システムコントローラ6が、ストレージ部コントローラ5dを介して上記光ディスク20上の検出された空きエリアにアクセスするようにディスク記録再生部5cを制御してステップS59に進む。
ステップS59では、上記システムコントローラ6が、ストレージ部コントローラ5dを介して上記光ディスク20上の空きエリアに上記インデックス画像を記録するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS50に進む。
次に、上記ステップS57において低解像度画像データ用の空きエリアが、ステップS44において中間解像度画像データ用の空きエリアが、ステップS52において高解像度画像データ用(或いは超高解像度画像データ用)の空きエリアが、それぞれ検出される。この空きエリアの検出は、上述のようにRAM6aに記憶されているデータU−TOCの中のボリュームスペースビットマップVSBのアロケーションブロック番号の2ビットのエントリが「00」(使用可能アロケーションブロックを示すコード)になっている箇所を検索することにより行われるわけであるが、その際、上記各解像度の記録に対応して検索するアドレスの指定が行われる。
すなわち、低解像度画像データの記録の場合(ステップS57)を説明すると、通常の用途では、HD記録モードで最大200枚までのインデックス画像が記録可能となっている。HD記録モードが選択された場合或いはUD記録モードが選択された場合でも、いずれの場合もインデックス画像は1/15クラスタの固定データ長であるため、インデックス画像の領域として必要な領域は、200×1/15クラスタ=13.33クラスタとなる。しかし、画像ディレクトリの数が多くなると、1つの画像ディレクトリに1つ又は2つのインデックス画像しか記録しない画像ディレクトリも存在することとなる。上記画像ディレクトリの最大数は20ディレクトリに設定されているため、このような場合がインデックス画像用として記録する容量が最も必要とされ、少なくとも32クラスタ必要となる。このため、システムコントローラ6は、インデックス画像の記録時の空きエリアの検出の際には、ディスク内周から1〜32クラスタに対応するアドレスで指定されているアロケーションブロックのコードの検索を行って空きエリアを検出する。なお、この場合、他の空きエリアは検出しない。
次に、中間解像度画像データの記録の場合(ステップS44)を説明すると、HD記録モードでは最大200枚の記録が可能であり、中間解像度(SD)の画像は2クラスタの固定データ長で記録されるようになっているため、中間解像度の画像領域としては2クラスタ×200枚=400クラスタが必要となる。このため、上記システムコントローラ6は、中間解像度の画像記録の空きエリアの検出の際には、ディスク内周からインデックス画像の領域(1〜32クラスタ)以降の400クラスタ分のエリア、すなわち、33〜432クラスタに対応するアドレスで指定されるエリアのアロケーションブロックのコードの検索を行って空きエリアを検出してステップS45に進む。
同様に、UD記録モードでは、最大100枚まで記録可能であり、中間解像度(SD)の画像は2クラスタの固定データ長で記録されるようになっているため、中間解像度の画像領域としては2クラスタ×100枚=200クラスタが必要となる。このため、上記システムコントローラ6は、中間解像度の画像記録の空きエリアの検出の際には、ディスク内周からインデックス画像の領域(1〜32クラスタ)以降の200クラスタ分のエリア、すなわち、33〜232クラスタに対応するアドレスで指定されるエリアのアロケーションブロックのコードの検索を行って空きエリアを検出してステップS45に進む。
次に、高解像度画像データ及び超高解像度画像データの記録の場合(ステップS52)を説明すると、まず、HD記録モードでは、最大200枚の画像が記録可能であり、高解像度画像データは8クラスタの固定データ長とされている。このため、高解像度画像データの画像領域には、8クラスタ×200枚=1600クラスタが必要となる。このようなことから、システムコントローラ6は、上記ステップS53において、ディスク内周からインデックス画像の領域(1〜32クラスタ)と中間解像度の画像の領域(33〜432クラスタ)以降の1600クラスタ分のエリア、すなわち、433〜2032クラスタに対応するアドレスで指定されるエリアのアロケーションブロックのコードの検索を行って空きエリアを検出しステップS45に進む。
同様に、UD記録モードでは最大で100枚まで記録可能であり、超高解像度画像データは18クラスタの固定データ長とされているため、超高解像度の画像領域として18クラスタ×100=1800クラスタの空き領域が必要となる。このため、システムコントローラ6は、この超高解像度の画像記録の空き領域の検出の際には、ディスク内周からインデックス画像領域(1〜32クラスタ)と、中間解像度画像領域(33〜232クラスタ)以降の1800クラスタ分のエリア、すなわち、233〜2032クラスタに対応するアドレスで指定されるアロケーションブロックのコードの検索を行い空きエリアを検出してステップS45に進む。
次に、このような空きエリアの検索が終了するとステップS45において、システムコントローラ6が検索した空き領域の中で最適な領域にアクセスするようにストレージ部コントローラ5dを介してディスク記録再生部5cを制御してステップS46に進む。この場合の最適な記録位置としては、ディレクトリは関係なく、空きエリア検索をそれぞれ行い、最初に空きエリアが存在する位置に順に各データを記録していけばよい。従って、記録されたデータは、各エリアの先頭から順に記録されることとなる。
次にステップS46では、上記システムコントローラ6が、間引き,圧縮伸張コントローラ4iに高解像度画像データ或いは超高解像度画像データに応じた固定長化係数を設定しステップS47に進む。
ステップS47では、システムコントローラ6は、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iを介して、上記設定された固定長化係数に基づいて、8クラスタ分の高解像度画像データ或いは18クラスタ分の超高解像度画像データを形成するように圧縮伸張回路4hを制御してステップS48に進む。
ステップS48では、システムコントローラ6は、ストレージ部コントローラ5dを介して、上記固定長化された画像データを上記検出された光ディスク20上の最適なエリアに記録するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS49に進む。
ステップS49では、システムコントローラ6が、上記画像データの記録制御と共に、指定された画像ディレクトリの画像データ管理ファイルのデータと、各画像データの解像度に応じたファイル名を順次決定してステップS50に進む。
ステップS50では、上記システムコントローラ6が、低解像度画像データ(インデックス画像),中間解像度画像データ及び高解像度画像データ(或いは超高解像度画像データ)の3種類の解像度の画像データが全て記録されたか否かを判別し、Noの場合は、ステップS43に戻り未だ記録の終了していない解像度の画像データを記録し、Yesの場合はステップS51に進む。
ステップS51では、システムコントローラ6が、ディスク上に記録されている上記データU−TOC,総合管理情報ファイル,画像データ管理ファイルの関連データを、RAM6a上に記録されているデータU−TOC,総合管理情報ファイル,画像データ管理ファイルの各データに更新してこの図34示す他の記録動作に係る全ルーチンを終了する。
なお、このステップS45〜ステップS51は、上述の図33に示すステップS18〜ステップS24に対応するものである。
このような他の記録動作においては、RAM6aに記憶されたVSBの中のアロケーションブロックのアドレス指定によってそれぞれ低解像度,中間解像度,高解像度(或いは超高解像度)の検索領域を指定している。すなわち、RAM6aのVSBのデータを読み出すだけでディスク上の記録エリアをアドレス指定によって分割していることとなるため、空きエリアの検出の高速化を図ることができる。
例えば、物理的にディスク上でそれぞれのエリアの記録位置を決定して記録を行うことも考えられる。しかし、この場合はHD記録モードとUD記録モードにおいて使用するエリア量(中間解像度のエリア及び高解像度のエリア)が異なってくるため、予め最も多く必要とされる場合を想定してエリアを確保する必要がある。すなわち、中間解像度エリアではHD記録モード時の400クラスタ分、高解像度エリアではUDモード時の1800クラスタ分の各エリアを確保する必要があり、記録領域を有効に活用することができない。
また、この説明では、ディスク内周側からインデックス用,中間解像度用,高解像度用として空きエリア検索用のアドレスを指定することとしたが、これは逆にディスク外周側からインデックス用,中間解像度用,高解像度用として空きエリア検索用のアドレスを指定するようにしてもよく、設計に応じて適宜変更可能である。
このように、上記フレームメモリ11から読み出された高解像度画像データに基づいて、中間解像度画像データ及び低解像度画像データを形成し、この同じ画像の異なる解像度の画像データを上記光ディスク20に記録することにより、再生時には、画像データの出力機器或いは用途に応じた解像度の画像データを選択して再生することを可能とすることができる。
すなわち、上記光ディスク20に記録する画像データとして上記高解像度画像データのみ記録すると、モニタ装置に画像を表示する場合、上記高解像度画像データでは画素数が多すぎるため、適当な間引き処理を施してモニタ装置に供給することとなる。しかし、上記3種類の画像データを記録しておくことにより、モニタ用の中間解像度画像データを直接読み出すことができるため、モニタ装置に表示するまでの時間を短縮することができる。
また、必要とする解像度の画像データを直接読み出せることから、機器に応じて間引き処理等を行う必要がなく、該間引き処理用の回路等を省略することができる。
また、上記フレームメモリ11からの高解像度画像データに基づいて上記2種類の画像データを形成するようにしているため、上記3種類の画像データを別々に供給される場合よりも画像データを取り込む時間を短縮化することができるうえ、上記フレームメモリ11を1回のみ読み出し制御すればよいため、該フレームメモリ11の拘束時間を短縮化することができる。
さらに、上記各解像度の画像データをそれぞれ固定長符号化して記録するようにしているため、記録,読み出し時間の固定化,画像記録枚数の固定化を図ることができるうえ、扱うデータサイズが固定化されていることからファイル管理システムの構成を簡略化することができる。
8.[第2の記録動作の説明]
次に、システムコントローラ6が、高解像度画像データ及び中間解像度画像データを光ディスク20に記録すると同時に、総合インデックスファイル(OV INDX.PMX)の中にインデックス画像データを記録する第3の記録動作を説明する。
この総合インデックスファイルは、総合情報管理ファイルによって管理され、各画像ディレクトリにどのようなインデックス画像が記録されているかを1つのファイルに編集しているものである。
例えば、この例においては、25枚のインデックス画像を有している画像ディレクトリを5つ形成した場合に、各ディレクトリの頭のインデックス画像の1枚を取り出し、それぞれ順に記録して5枚のインデックス画像からなる総合インデックスファイルを形成するようになっている。また、画像ディレクトリの数が少なく設定される場合であれば、各ディレクトリからインデックス画像の先頭の5枚をそれぞれ取り出し、総合インデックスファイルを形成するようにしてもよい。
この総合インデックスファイルは画面データ用のフォーマット時に形成されることになっている。このため、画像を記録する際には既に形成されていることとなる。
この総合インデックスファイルの形成動作は、図35のフローチャートに示すようになっている。この図35に示すフローチャートのスタートは、上述の図32のステップS10においてYesと判別されることによりスタートとなり、ステップS61に進む。なお、上記ステップS10以前のルーチンは全く同様であるため、その説明は省略する。
次に、ステップS61では、システムコントローラ6が総合インデックスファイルをメインメモリ11aに読み出しステップS62に進む。
ステップS62では、システムコントローラ6が、指定された画像ディレクトリの画像インデックスファイルに記録されている全ての画像データを読み出すように、上記ストレージ部コントローラ5dを介してディスク記録再生部5cを制御すると共に、この画像インデックスファイルの画像データを図4に示すメインメモリ11aに転送制御してステップS63に進む。
なお、上記画像インデックスファイル及び総合インデックスファイルからは、ヘッダと共に固定長符号化されて記録されている画像データを伸張復号化処理することなく、そのまま読み出し上記メインメモリ11aに転送する。また、画像インデックスファイル及び総合インデックスファイルの中に画像データが記録されていないときは、上記メインメモリに画像データが読み出されることはない。
ステップS63では、システムコントローラ6が操作部10の操作状態を検出することにより、ユーザから記録開始の指定があったか否かを判別し、Noの場合は該記録開始の指定があるまでこのステップS63を繰り返し、Yesの場合はステップS64に進む。
ステップS64では、上記システムコントローラ6が、これから記録しようとする画像はインデックス画像であるか否かを判別し、Noの場合はステップS65に進み、Yesの場合はステップS72に進む。
ステップS72では、システムコントローラ6は、これから記録しようとしている画像がインデックス画像であることを示すデータを図5に示す間引き,圧縮伸張コントローラ4iに供給する。間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、上記データが供給されると、圧縮伸張回路4hにインデックス画像用の固定長化係数を設定してステップS73に進む。
ステップS73では、システムコントローラ6は、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iを介して、上記設定された固定長化係数に基づいて、1/4に間引き処理された画像データに圧縮符号化処理を施すように圧縮伸張回路4hを制御することにより、1/15クラスタの固定データ長に固定長符号化されたインデックス画像を形成してステップS74に進む。
ステップS74では、システムコントローラ6は、RAM6aに記憶されている総合情報管理ファイルのデータに基づいて、上記ステップS74で固定長符号化されたインデックス画像が、指定された画像ディレクトリにおいて、最初に記録するインデックス画像であるか否かを判別し、Noの場合はステップS81に進みインデックスの場合はステップS75に進む。
ステップS81では、システムコントローラ6が、上記固定長符号化されたインデックス画像を画像インデックスファイルの中に記録してステップS76に進む。
上記ステップS75では、上記システムコントローラ6が最初のインデックス画像を総合インデックスファイル及び画像インデックスの中にそれぞれ記録してステップS76に進む。
ステップS76では、システムコントローラ6が、図4に示すメインメモリ11aに記憶されている各インデックスファイルの中にヘッダを付加した計4096バイトのインデックス画像を記録するようにメモリコントローラ13を制御してステップS77に進む。
ステップS77では、システムコントローラ6が、上記メインメモリ11aに全部のインデックス画像を記録したか否かを判別し、Noの場合は上記ステップS64に戻り、Yesの場合はステップS78に進む。
ステップS78では、上記システムコントローラ6が、RAM6aに記憶されているデータU−TOCの中のボリュームスペースビットマップVSBのアロケーションブロック番号の2ビットのエントリが「00」(使用可能アロケーションブロックを示すコード)になっているところを検索することにより、空きエリアを検出してステップS79に進む。
ステップS79では、上記システムコントローラ6が、ストレージ部コントローラ5dを介して上記光ディスク20上の検出された空きエリアにアクセスするようにディスク記録再生部5cを制御してステップS80に進む。
ステップS80では、上記システムコントローラ6が、ストレージ部コントローラ5dを介して上記光ディスク20上の空きエリアに上記インデックス画像を記録するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS71に進む。
上述のように、上記インデックス画像を固定長符号化して光ディスク20に記録する場合、該固定長符号化したインデックス画像を光ディスク20に記録する前に、一旦、順にメインメモリ11a上に記録することにより、該メインメモリ11a上で全インデックス画像から1つのインデックスファイルを形成し、この後、光ディスク20上の物理的に連続するエリアに記録する。
一方、上記ステップS64においてNoと判別されステップS65に進むと、ステップS65では、システムコントローラ6が、中間解像度の画像或いは高解像度の画像を記録するための光ディスク20上の空きエリアを検出してステップS66に進む。
具体的には、上記システムコントローラ6は、RAM6aに記憶されているデータU−TOCの中のボリュームスペースビットマップVSBのアロケーションブロック番号の2ビットのエントリが「00」(使用可能アロケーションブロックを示すコード)になっているところを検索することにより、上記空きエリアの検出を行う。
ステップS66では、上記システムコントローラ6が、上述のように上記ステップS65において検索された空きエリアのうち、最適な空きエリアを検出し、ここにアクセスするように上記ストレージ部コントローラ5dを介してディスク記録再生部5cを制御してステップS67に進む。
次に、ステップS67では、上記システムコントローラ6が、間引き,圧縮伸張コントローラ4iに高解像度画像データ或いは超高解像度画像データに応じた固定長化係数を設定しステップS68に進む。
ステップS68では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、上記設定された固定長化係数に基づいて、8クラスタ分の高解像度画像データ或いは18クラスタ分の超高解像度画像データを形成するように圧縮伸張回路4hを形成してステップS69に進む。
ステップS69では、システムコントローラ6dが、上記固定長化された画像データを上記検出された光ディスク20上の最適なエリアに記録するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS70に進む。
ステップS70では、上述のようにシステムコントローラ6が、上記画像データの記録制御と共に、指定されたディレクトリの画像データ管理ファイルのデータと、各画像データの解像度に応じたファイル名を順次決定してステップS71に進む。
ステップS71では、上記システムコントローラ6が、低解像度画像データ(インデックス画像),中間解像度画像データ及び高解像度画像データ(或いは超高解像度画像データ)の3種類の解像度の画像データが全て記録されたか否かを判別し、Noの場合は、ステップS64に戻り未だ記録の終了していない解像度の画像データを記録し、Yesの場合は図36に示すステップS91に進む。
ここで、このようにして記録すべき画像の記録が終わると、ユーザによって、総合インデックス画像のデータの入れ換えを行うことができる。例えば、高解像度,中間解像度及びインデックスの各画像のファイルの形成と同時に形成された総合インデックスファイルには、予め各ディレクトリの最初のインデックス画像を記録するように設定されているため、各ディレクトリの1番目のインデックス画像しか記録されていない。しかし、ユーザが希望する場合には、総合管理ファイルに登録されている1番目のインデックス画像と他のインデックス画像とを入れ換えることができる。
この希望するインデックス画像の入れ換え動作は、図36のステップS91以降のルーチンに示すようになっている。
すなわち、この図36のステップS91では、システムコントローラ6が、総合インデックス画像を表示制御してステップS92に進む。
ステップS92では、システムコントローラ6が操作部10の操作状況を検出することにより、ユーザが希望するインデックス画像の指定がなされたか否かを判別し、Noの場合はこのステップS92を繰り返し、インデックスの場合はステップS93に進む。
すなわち、このステップS92では、総合インデックスファイルの中から所望のインデックス画像を指定している。これは、指定したインデックス画像に対応する画像ディレクトリを指定していることを示すものである。なお、以下の説明において、この指定された画像ディレクトリは、n番目に記録されている画像ディレクトリとする。
次に、ステップS93では、システムコントローラ6は、ステップS92で指定されたn番目の画像ディレクトリの画像インデックスファイルを再生して、モニタ装置に表示するように制御して、ステップS94に進む。
ステップS94では、システムコントローラ6は、操作部10の操作状況を検出することにより、上記モニタ装置に表示された画像インデックスファイルの所定数のインデックス画像から、所望のインデックス画像が指定されたか否かを判別し、Noの場合には、このステップS94を繰り返し、Yesの場合にはステップS95に進む。
すなわち、このステップS94では、n番目の画像インデックスファイルの中から所望のインデックス画像を指定しており、すなわちこれは、1番目のインデックス画像に換えて記録するインデックス画像を指定しているということである。なお、以下の説明において、この指定されたインデックス画像は、画像インデックスファイルのm番目に記録されているインデックス画像とする。
ステップS95では、システムコントローラ6は、メインメモリ上において、n番目の画像ディレクトリの画像インデックスファイルの中に記録されているm番目のインデックス画像データを、総合インデックスファイルの中に記録されているn番目のインデックス画像データが記録されている位置にオーバーライトするように、メモリコントローラ13を制御する。同時に、RAM6aにおいて、n番目の画像ディレクトリに対応する画像ディレクトリ情報ユニット、すなわち、n番目の画像ディレクトリ情報ユニットの中に記録されているインデックス画像番号「00001」を、新しく入れ換えたインデックス画像に対応する画像番号「0000m」で置き換えて、ステップS96に進む。
ステップS96では、システムコントローラ6が、総合情報管理ファイルを光ディスク20に記録するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS97に進む。
ステップS97では、システムコントローラ6が、ディスク上に記録されている上記データU−TOC,総合管理情報ファイル,画像データ管理ファイルの関連データを、RAM6a上に記録されているデータU−TOC,総合管理情報ファイル,画像データ管理ファイルの各データに更新して全ルーチンを終了する。
なお、上述の総合インデックスファイルは、データ記録時に、各画像ディレクトリの最初のインデックス画像1つを記録するようにしたが、画像ディレクトリ数を少なくする場合には、各画像ディレクトリの最初の5枚のインデックス画像を登録できるようにしても良い。例えば、4つの画像ディレクトリを形成し、その中の5枚のインデックス画像を登録するようにした一例を説明すると、以下に示すように画像ディレクトリ情報のユニットが、総合インデックスファイル内のインデックス画像数の5枚×4ディレクトリ=20枚に対応するように20個の以下のようなユニットを形成すれば良い。

ディレクトリ番号 インデックス 画像番号
1番目の画像ディレクトリ情報 00 00
2番目の画像ディレクトリ情報 00 01
3番目の画像ディレクトリ情報 00 02
4番目の画像ディレクトリ情報 00 03
5番目の画像ディレクトリ情報 00 04
6番目の画像ディレクトリ情報 01 00
7番目の画像ディレクトリ情報 01 01
8番目の画像ディレクトリ情報 01 02
9番目の画像ディレクトリ情報 01 03
10番目の画像ディレクトリ情報 01 04
11番目の画像ディレクトリ情報 02 00
12番目の画像ディレクトリ情報 02 01
13番目の画像ディレクトリ情報 02 02
14番目の画像ディレクトリ情報 02 03
15番目の画像ディレクトリ情報 02 04




9.[インデックス画像の再生及び表示]
次に、当該静止画像ファイリングシステムにおけるインデックス画像の再生及び表示動作を図37のフローチャートを用いてさらに詳細に説明する。
この図37に示すフローチャートは、ストレージ部5がスタンバイ状態となることによりスタートとなり、ステップS120に進む。
上記ステップS120では、ユーザが光ディスク20を挿入するとステップS121に進む。これにより、挿入された光ディスク20がストレージ部5内に装着されて画像データの再生可能な状態となる。
上記ステップS121では、上記システムコントローラ6が、光ディスク20上に記録されているP−TOC及びU−TOCを読み込むようにディスク記録再生部5cを制御し、該光ディスク20上にP−TOC及びU−TOCが存在するか否かを判別する。そして、該各TOCが存在しない場合はステップS139に進み、「ディスクエラー」を表示するように表示部26を表示制御し、該各TOCが存在する場合はステップS122に進む。
上記ステップS122では、上記システムコントローラ6が、上記P−TOC及びU−TOCを読み込むようにディスク記録再生部5cを制御してデータU−TOCの位置を確認しステップS123に進む。上記U−TOCでは、データファイルが形成されている領域を管理することができないため、データファイルが存在する場合にはその先頭にデータU−TOCが存在するものと判断される。
上記ステップS123では、システムコントローラ6が、データU−TOCのデータをRAM6aに記憶し各ディレクトリ及びファイルの位置を把握してステップS124に進む。
ステップS124では、上記システムコントローラ6が上記光ディスク20が画像記録用にフォーマットされているか否かを判別する。具体的には、上記システムコントローラ6は、RAM6aに記憶されたデータU−TOCのデータに基づいて、ディレクトリ(PIC MD),総合情報管理ファイル,画像ディレクトリ(少なくとも1つ),画像データ管理ファイル,画像インデックスファイルが存在するか否かを判別することにより、光ディスク20が画像記録用にフォーマットされているか否かを判別する。そして、Noの場合はステップS140に進み「ディスクエラー」を表示するように表示部26を表示制御してそのまま終了し、Yesの場合はステップS125に進む。
ステップS125では、上記システムコントローラ6が、上記ストレージ部コントローラ5dを介して全ての管理ファイル(総合情報管理ファイル,各ディレクトリの画像データ管理ファイル,プリント制御データ管理ファイル,再生制御管理ファイル)を読み出すようにディスク記録再生部5cを制御すると共に、この読み出された全ての管理ファイルをRAM6aに一旦記憶してステップS126に進む。
ステップS126では、システムコントローラ6が、表示する画像の指定がされているか否かを判別しYesの場合はステップS130に進み、Noの場合はステップS127に進む。
上記ステップS127では、システムコントローラ6が光ディスク20に記録されている総合インデックスファイルを検索してステップS128に進む。
特に画像ディレクトリの指定がされていない場合は、各画像ディレクトリにどのような画像データが記録されているのかを表示させてユーザに所望の画像を指定させる必要がある。このため、上記ステップS128では、システムコントローラ6が、光ディスク20に記録されている総合インデックスファイルを表示するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS129に進む。上記総合インデックスファイルは、各画像ディレクトリの中の画像インデックスファイルに記憶されているインデックス画像データのうち、任意の1枚のインデックス画像と同じインデックス画像データが、モニタの表示順に登録されているものである。この総合インデックスファイルをモニタ表示することにより、ユーザは所望の画像ディレクトリの指定が可能となる。
次に、ステップS129では、システムコントローラ6が上記操作部10の操作状態を検出することにより、上記モニタ表示されているインデックス画像からユーザが所望するインデックス画像が指定されたか否かを判別し、Noの場合は該指定がなされるまでこのステップS129を繰り返し、Yesの場合はステップS130に進む。
ステップS130では、システムコントローラ6が指定されたインデックス画像と対応する画像ディレクトリを検索してステップS131に進む。
すなわち、上記RAM6aに記憶されている総合情報管理ファイルの中の画像ディレクトリ情報ユニット(48バイトのデータ)は、表示されているインデックス画像の数(=画像ディレクトリの数)と同じ数だけ登録されており、かつ、インデックス画像の表示順と対応するように順に記録されている。例えば、総合情報管理ファイルによって表示されている2番目のインデックス画像を指定したときを一例に掲げて説明すると、まず、指定された2番目のインデックス画像に対応する48バイトの画像ディレクトリ情報ユニットは、先頭から2番目に記録されている。この2番目の画像ディレクトリ情報ユニットのディレクトリ番号には「00001」のデータが記録されており、このデータによってこのインデックス画像が記録されているディレクトリは2番目のPIC0001の画像ディレクトリであることが解る。
次に、上記ステップS131では、上記システムコントローラ6が、上記ステップS130において検索されたディレクトリ内の画像インデックスファイルを検索してステップS132に進む。
ステップS132では、上記システムコントローラ6が、検索されたディレクトリ内の最初の画像インデックスファイル(25枚分のインデックス画像を含む)を上記モニタ装置9に表示制御してステップS133に進む。
ステップS133では、上記システムコントローラ6が、上記操作部10の操作状態を検出することにより、上記モニタ装置9に表示されたインデックス画像の中からユーザ所望の画像の指定がなされたか否かを判別し、Noの場合はステップS134に進み、Yesの場合はステップS136に進む。
上記ステップS134では、上記システムコントローラ6が操作部10の操作状態を検出することにより、次の画像インデックスファイル(残り25枚分のインデックス画像を含む)の表示の指定がなされたか否かを判別し、Noの場合は上述のステップS133に戻り、Yesの場合はステップS135に進む。
上記ステップS135では、上記システムコントローラ6が残り25枚分のインデックス画像をモニタ装置9に表示制御して上述のステップS133に戻る。
一方、上記ステップS133において、インデックス画像の指定があると判別された場合はステップS136に進み、上記システムコントローラ6が、指定されたインデックス画像に対応する高解像度画像ファイル又は中間解像度画像ファイルを検索してステップS137に進む。
具体的には、上記システムコントローラ6は、上記RAM6aに記憶されている各画像ディレクトリの各画像データ管理ファイルの中から、表示されているインデックスファイルの存在する画像ディレクトリに対応する画像データ管理ファイルを選択する。その選択された画像データ管理ファイルの画像情報ユニット(16バイト)には、画像インデックスファイルの中に登録されているインデックスの数(N)と同じ数分の画像情報ユニットが登録されている。また、表示されているインデックスの順番と対応するように、この画像情報ユニットが順に記録されている。
例えば、この画像インデックスファイルによって表示されている25枚のインデックス画像が、1番目の画像ディレクトリのインデックスファイルでそのインデックスファイルの中から4番目のインデックス画像が指定された場合を説明する。まず、表示されているインデックスファイルは、1番目の画像ディレクトリのインデックスファイルであるため、上記システムコントローラ6は、RAM6a上の1番目の画像データ管理ファイルのデータを参照する。そして、4番目のインデックス画像がユーザによって指定されると、参照している画像データ管理ファイルの4番目の画像情報ユニットの検索を行う。この検索された画像情報ユニットの中のデータには、ディレクトリ番号として「00000」,画像情報として「00003」のデータが記録されている。従って、指定されたインデックス画像に対応する高解像度の画像ファイルは、画像ディレクトリ「PIC00000」の中のファイル名が「PHP000003」と判断され、中間解像度の画像ファイルは画像ディレクトリ「PIC00000」の中のファイル名が「PSN00003」と判断されることとなる。
なお、上述のようにインデックス画像が選択され、それに対応する高解像度及び中間解像度の画像ファイルを検索する際には、必ず画像データ管理ファイルの画像情報ユニットの中のデータに基づいて、これに対応する画像ファイルが検索されることとなる。
例えば後に説明する編集等によりインデックス画像の位置が変更されると、インデックス画像の表示順と画像ファイルの画像番号とにずれを生ずる。しかし、当該静止画像ファイリングシステムにおいては、インデックス画像の表示順と画像ファイルの画像番号とは一致しているため、インデックス画像の表示順が変更された場合でも、画像データ管理ファイルの画像情報ユニットによってインデックス画像と高解像度及び中間解像度の画像ファイルの対応がとれるようになっている。詳しくは後の「画像の編集」の項で詳細に説明する。
次に、上記ステップS137では、システムコントローラ6が操作部10の操作状態を検出することにより、上記検索された中間解像度の画像ファイルのモニタ表示が指定されたか否かを判別し、Yesの場合はステップS138に進み、Noの場合はこのステップS137を繰り返す。
上記ステップS138では、システムコントローラ6が、上記検索された中間解像度の画像ファイルのデータを読み出すようにディスク記録再生部5cを制御し、これにより再生された中間解像度の画像ファイルを表示するようにモニタ装置9を表示制御すると共に、上記検索された高解像度の画像ファイルのプリントアウトが指定されたか否かを判別する。そして、Noの場合は当該ステップS138を繰り返す。また、Yesの場合は、システムコントローラ6が、検索された高解像度の画像ファイルを読み出すようにディスク記録再生部5cを制御し、これをメインメモリ11aを介してプリンタ部2に供給して、この図37に示すインデックス画像の再生及び表示の全ルーチンを終了する。
なお、上記高解像度の画像ファイルが供給されたプリンタ部2では、RGBの各データとして供給された高解像度画像データをイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各データに変換し、これをYデータから順にサーマルヘッドによりプリント用紙に印刷する。
10.[ファイル及び画像ディレクトリの検索]
次に上記図19等を用いて説明したファイルの階層構造を参照して、例えば画像ファイルf5(PSN00000.PMP)を検索する場合を説明する。この検索動作は図38のフローチャートに示すようになっている。この図38に示すフローチャートは、上記RAM6aにデータU−TOCのデータが記憶され、ユーザにより所望の画像ディレクトリ及びファイル名が指定されることによりスタートとなりステップS141に進む。
上記ステップS141では、システムコントローラ6が、ボリュームマネジメントエリアのボリュームディスクリプタ(VD)に基づいて、ディレクトリ(PIC_MD)を示す最初のディレクトリレコードブロック(DRB)のブロック番号を検索してステップS142に進む。
具体的には、上記VDの最初のディレクトリレコードブロックの位置を示すデータにより、マネジメントブロック内でのDRBの位置がブロック番号で記録されている。当該静止画像ファイリングシステムにおいては、この最初のDRBのブロック番号は上述のように「0004」となっている。従って、システムコントローラ6は、ディレクトリD1(PIC_MD)を示すためのDRBは、マネジメントブロック番号「0004」で示されるDRBであると判断される。
次にステップS142では、システムコントローラ6が、上記指定されたDRBが単独のDRBであるか、連続するDRBであるかを、MTに記録されているマネジメントブロックのエントリを参照することによって判別し、単独の場合はステップS143に進み、単独ではない場合はステップS147に進む。
なお、図20で示されるファイル階層構造においては、マネジメントブロック番号「0004」のDRBは単独DRBであるため、ステップS143に進む。
上記ステップS143では、システムコントローラ6は、ディレクトリD1を表すDRBに設けられた複数のDRユニットの中から、画像ファイルf5の存在する画像ディレクトリD2(PIC00000)の記録位置を示すためのディレクトリ用DRユニットを検索する。
この図19で示されるファイル階層構造においては、ディレクトリD1を表すDRBの3番目のDRユニットが、画像ディレクトリD2の記録位置を示すためのディレクトリ用DRユニットであるため3番目のDRユニットであるディレクトリ用DRユニットが検索される。この3番目のDRユニットであるディレクトリ用DRユニットには、「インデックストゥDRB」が記録されており、この「インデックストゥDRB」として記録されているマネジメントブロック番号によって、画像ディレクトリD2を表すDRBのブロック位置が指定される。すなわち、この図19で示されているファイル階層構造においては、「インデックストゥDRB」のデータとして「0005」が記録されているため、画像ディレクトリD2を表すためのDRBは、マネジメントブロック番号「0005」で示されるDRBであると判断される。
一方、上記ステップS147では、システムコントローラ6は、上記DRBの中のDRユニットを順次検索し、指定された画像ディレクトリを示すためのディレクトリ用DRユニットがあるかを判断する。Noの場合(すなわち、リンクしている最初のDRBの中に指定された画像ディレクトリを示すDRユニットが存在してない場合)は、ステップS148に進み、Yesの場合(すなわち、リンクしている最初のDRBの中に指定された画像ディレクトリを示すDRユニットが存在する場合)は、ステップS144に進む。なお、図20のファイル階層構造において、画像ファイルf5を検索する場合には、ディレクトリD1(PIC_MD)を表すDRB及び画像ディレクトリD2(PIC00000)を表すDRBは、共に、単独のDRBであるため、このステップS147及びステップS148は使用されない。
ステップS144では、ステップS143で検索されたディレクトリ用DRユニットガ、指定されたディレクトリを示すディレクトリ用DRユニットであるか否かを判断する。当該静止画像ファイリングシステムで使用されるファイル構造は、図19に示すようにツリー構造となっているため、このステップS144では、検索されたディレクトリが、指定されたディレクトリにたどりつく過程での最後のディレクトリ(最下位層のディレクトリ)であるか否かを判断している。なお、図19のファイル階層構造において画像ファイルf5を検索する際には、ステップS143において示された画像ディレクトリD2が最下位層ディレクトリとなっているため、このステップS144での判断結果は、YESとなって、ステップS145に進む。
ステップS145では、システムコントローラ6は、ステップS143で検索された画像ディレクトリD2を表すためのDRBに設けられた複数のDRユニットの中から、画像ファイルf5の記録位置を示すためのファイル用DRユニットを検索する。
すなわち、この図19で示されるファイル階層構造においては、画像ディレクトリD2を表すDRBの3番目のDRユニットが、画像ファイルf5を示すためのファイル用DRユニットであるため、このステップS145によって3番目のDRユニットであるファイル用DRユニットが検索される。このファイル用DRユニットには「エクステントスタートロケーション」が記録されており、この「エクステントスタートロケーション」として記録されているアロケーションブック番号によって、画像ファイルf5の記録位置が指定され、ステップS146に進む。
ステップS146では、上記システムコントローラ6は、ファイルエクステンツエリア内において、ステップS145で検索されたアロケーションブック位置にアクセスして、画像ファイルf5がこのアクセスした位置に存在することを確認する。そのアクセス位置を先頭として、画像ファイルf5を再生することができる。
当該静止画像ファイリングシステムでは、上述のように画像ファイルを検索しているため、ファイル検索のための物理的な読み込みの回数を低減し、階層ディレクトリ構造になっている画像ディレクトリの中の画像ファイルを簡単にかつ高速に検索することができる。
また、階層ディレクトリ構造に関する情報を、第2の領域(ボリュームマネジメントエリア)に集中させているため、ファイル検索のために必要な情報を読み出す場合には、このボリュームマネジメントエリアのみにアクセスすれば良いため、ファイルの記録位置が把握できるため、アクセス回数を低減して、画像ファイルの読み出しを高速化することができる。
また、ボリュームマネジメントエリアには、画像データ等の大容量のデータが一切記録されておらず、管理データのみが記録されているため、RAMに記憶させる際には非常に適している。よって、一旦この管理データをこのRAMに記憶させると、ファイルを検索するために光ディスクにアクセスする回数をさらに低減することができる。
11.[画像の編集]
画像の記録が終了すると、ユーザの選択によってインデックス画像の編集を行うことが可能となる。この画像の編集は、例えばある画像ディレクトリの画像データを他の画像ディレクトリに移動させる作業や、同じ画像ディレクトリ内でインデックス画像の入れ換えを行ってインデックス画像の表示順を変更する作業等を指すものである。
以下に、一例として1番目の画像ディレクトリの5番目に表示されているインデックス画像を、2番目のディレクトリの10番目の表示位置に移動させる例を、図39のフローチャートを用いて説明する。
この図39に示すフローチャートは、所望の画像の記録が終了し、ユーザが編集指定キーをオン操作することでスタートとなりステップS151に進む。
ステップS151では、上記システムコントローラ6が、移動元の画像ディレクトリ(1番目)のインデックスファイルを読み出し、25枚のインデックス画像を表示するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS152に進む(再生動作の項を参照)。
ステップS152では、システムコントローラ6が、移動元の画像ディレクトリ内の移動するインデックス画像が指定されたか否か(1番目のディレクトリの5番目に表示されているインデックス画像が指定されたか否か)を判別し、Noの場合はこのステップS152を繰り返し、Yesの場合はステップS153に進む。
ステップS153では、システムコントローラ6が、操作部10の操作状態を検出することにより、移動先の画像ディレクトリ及び移動位置が指定されたか否か(この例の場合は、2番目のディレクトリの10番目のインデックス画像に元画像を移動させる)を判別し、Noの場合はこのステップS153を繰り返し、Yesの場合はステップS154に進む。
ステップS154では、上記システムコントローラ6が、移動元の画像ディレクトリのインデックスファイルの全インデックス画像と、移動先の画像ディレクトリのインデックスファイルの全インデックス画像とをメインメモリ11a上に読み出すようにディスク記録再生部5c等を制御してステップS155に進む。
ステップS155では、上記システムコントローラ6が、移動元(1番目の画像ディレクトリ)のインデックスファイルから移動先(2番目の画像ディレクトリ)のインデックスファイルに、指定されたインデックス画像(ヘッダも含む)のみを移動させるようにメモリコントローラ13を制御し、ステップS156に進む。
すなわち、上記画像インデックスファイルは、上述のように各インデックス画像が、ヘッダ及びデータ本体も併せて4096バイトで一定になっている。従って、この例においては、インデックスファイルの先頭から4096×3バイト以降の4096バイトが4番目のインデックス画像(ヘッダも含む)のデータと決まっているため、画像インデックスファイル内でのインデックス画像の位置が容易に把握できる。同様に、移動されるインデックス画像(4096バイト)のデータの移動先は、移動先のディレクトリ(2番目)のインデックスファイルの4096×9バイト以降のエリアに指定されるため、そのエリアに挿入される。ここで述べた挿入とは、8番目のインデックス画像と9番目のインデックス画像の間に挿入することであって、9番目のインデックス画像にオーバーライトすることではない。
次にステップS156では、システムコントローラ6が、移動元のインデックスファイルの上記移動されたインデックス画像を削除してファイルを更新し、移動先のインデックスファイルの上記移動されたインデックス画像を追加するようにメモリコントローラ13を制御する。そして、この移動先のファイルを更新してステップS157に進む。
上記ステップS157では、システムコントローラ6が、それぞれ編集した移動元のインデックスファイルと、移動先インデックスファイルとをディスク上の同じ場所に再記録してステップS158に進む。なお、同じ場所でなくても、他にエリアを確保できるところがあるのであれば、その場所でも良い。
ステップS158では、システムコントローラ6が、RAM6a上において、移動元(1番目のディレクトリ)の画像データ管理ファイル内に記録されていた複数の画像情報ユニット(16バイト)のうちの5番目に記録されている画像情報ユニットを、データを変更せずに移動先(2番目のディレクトリ)の画像データ管理ファイル内の10番目の画像情報ユニットに移動させステップS159に進む。なお、ディスク上に記録されている、高解像度及び中間解像度画像データのファイルに対しては、何らデータの更新は無い。
次に、ステップS159では、システムコントローラ6が操作部10でイジェクトが指定されたか否かを判別し、Noの場合はこのステップS159を繰り返し、Yesの場合はステップS160に進む。
ステップS160では、システムコントローラ6が、RAM6a上のデータU−TOC,総合情報管理ファイル,画像データ管理ファイルを読み出し、これをディスク上に書き込むようにディスク記録再生部5cを制御することにより、該各データを更新してこの画像の編集動作に係る全ルーチンを終了する。
ここで、例えば、高解像度又は中間解像度画像データのファイルの先頭に、インデックス画像の表示順と一致させるためのデータが記録されたヘッダを備えるようにした記録媒体を例に挙げる。このような記録媒体において、上述するような編集を行おうとすると、ヘッダのデータを書き換えることによって、インデックス画像の表示順と一致させることができる。しかし、ヘッダのデータを書き換えるためには、一旦、画像ファイルの全データ(画像データも含めて)を読み出す必要があり、ディスクからの再生に時間を要することとなる。
しかし、当該静止画像ファイリングシステムにおける上述の編集動作においては、インデックスファイルは、実際に表示される順に従ってディスク上での物理的な位置を入れ換えるが、高解像度及び中間解像度画像データは、ディスク上での位置は何ら変更せず、RAM6aに読み込まれた画像データ管理ファイルの中の画像情報ユニットのデータを入れ換える。そして、このような各データの入れ換えのみで、インデックス画像の表示順と高解像度画像ファイル及び中間解像度画像ファイルとの対応が取れるようになっている。このため、書き換えが必要とされるのは、インデックスファイル内でのインデックス画像の入れ換えと、RAM6a上の画像データ管理ファイルの書き換えのみだけである。従って、書き換えデータを非常に少なくすることができ、書き換え作業を高速化することができる。
また、インデックスファイルを表示順と同じ順になるように、インデックス画像のディスク上での物理的位置を変更しているため、インデックスファイルの高速読み出しを実現することができる。
また、同じ画像ディレクトリ内の、同じインデックスファイル内で、インデックス画像の表示を順番を変更する時も、同じような制御で行うことができる。例えば、同じインデックスファイルの中の7番目のインデックス画像を2番目に表示させるように表示順を変更する場合は、まず、インデックスファイルの全データをディスクから一旦メインメモリ
11a上に読み出し、7番目のインデックス画像を2番目に移動してインデックスファイルをメインメモリ上で編集した後、ディスク上に再記録する。一方、RAM6a上では、画像データ管理ファイル内において、7番目の16バイトの画像情報ユニットを、データを変更せずに2番目に挿入する。すなわち、同一の画像ディレクトリ内で、インデックス画像の表示の順番を変える場合においても、インデックスファイルとRAM上の画像情報ユニットのみが書き換えが行われ、実際の画像データの書き換えは行われていないことになる。
12.[インデックスプリントの説明]
以下、インデックスプリントについて説明する。ここで説明するインデックスプリントとは、ディスクカセットを収納するカセットケースの中に収納されるインデックスカードにインデックス画像をプリントすることを意味する。
以下に、具体的に図面を参照して説明する。まず、この静止画像ファイリングシステムでインデックス画像がプリントされるインデックスカード50は、例えば図40に示すように、プリント紙40上に複数個配置されるようにプリントされる。当該静止画像ファイリングシステムにおけるインデックスプリントの第1の実施例では、プリント紙40としては、A4サイズのものを使用している。このA4サイズのプリント紙40上には、8つのインデックスカード50が配置され、複数のインデックス画像がプリントされる。各インデックスカード50には、一対の画像印画部51と関連情報印画部52がそれぞれ25個プリントされる。この画像印画部51には、インデックス画像データがプリントされる。また、関連情報印画部52には、画像ディレクトリを示す番号「4」と、高解像度画像データの記録モードを示す「U」と、画像番号を示す「5」のキャラクタがプリントされる。なお、関連情報印画部52に記録される各関連情報に関する詳細な説明は後述する。次に、プリント紙40上にプリントアウトされたインデックスカード50は、切取線40Lに沿って切り取られ、縦6.3cm×横9.0cmの大きさの8枚のインデックスカード50に分離される。このインデックスカード50の大きさ(縦6.3cm×横9.0cm)は、後述するカセットケースに収納される程度の大きさとして、予め設定されている。
ディスクカセット30を収納するカセットケース60は、図41に示すように、ディスクカセット30を収納するカセット収納部61と、蓋部62とを有している。蓋部62にはインデックスカード50を係止する係止部63が設けられている。それぞれ切り放された8枚のインデックスカード50は、重ねられて係止部63に係止されるように蓋部62の内部側に収納される。
カセットケース60に収納された8枚のインデックスカード50を取り出すことによって、ディスクを再生装置に装填してディスクに記録された画像データを再生して確認する作業なしに、8枚のインデックスカード50に印画されたインデックス画像を一覧的に目視することができる。従って、ユーザは、ディスクに記録されていることを容易に識別することができる。
上記インデックスプリントの第1の実施例においては、プリント紙40としてA4サイズを使用したが、インデックス画像をプリントした後に切取線40Lに沿って切り取る作業を省略するために、インデックスカードの大きさ(縦6.3cm×横9.0cm)のプリント紙にインデックス画像をプリントすることもできる。なお、かかる場合、8回のインデックスプリントを行う。
この静止画像ファイリングシステムにおけるインデックスプリントの第2の実施例では、図42に示すようなインデックスカードを作成する。プリント紙90上には、インデックスカード80の外形を示す切取枠91と、25個のインデックス画像を有したインデックスカード80がプリントアウトされる。このインデックスカード80は、表面部80aと、背面部80bと、裏面部80cで構成される。表面部80aと背面部80bとの間、及び、背面部80bと裏面部80cとの間には、それぞれの境界を示すと共に、それに沿って折り曲げることができるように折曲線85が設けられている。表面部80aには、上述のインデックスカード50と同様に、インデックス画像が印画される画像印画部81と、インデックス画像に関する関連情報が印画される関連情報印画部82が、それぞれ25個設けられている。関連情報印画部82には、上述の関連情報印画部52と同様のデータが印画される。されに、表面部80aには、印画されたインデックス画像データが含まれる画像ディレクトリを示すべく、画像ディレクトリ名を印画する画像ディレクトリ印画部83が設けられている。背面部80bには、ディレクトリ名を示すためのディスク名を印画するディスク名称印画部84が設けられている。
インデックスカード80は、プリントアウトが終了したプリント紙90から切取枠91に沿って切り取られる。切り取られたインデックスカード80は、図43に示すように、折曲線85に沿って折り曲げられる。そして、インデックスカード80は、その表面部80aがカセットケース60の蓋部62に対応するように収納される。
カセットケース60は、透明なプラスチック樹脂で形成されているので、上述のようにインデックスカード80を収納しておくことにより、インデックスカード80の表面部80aに印画されたインデックス画像を視認することが可能である。従って、ユーザは、ディスクを再生装置に装填してディスクに記録された画像データを再生して確認することなく、インデックスカード80の表面部80aに印画されたインデックス画像を一覧的に目視することができ、ユーザはディスクに如何なる画像が記録されているかを容易に識別することができる。
また、この第2の実施例のインデックスプリントにおいては、切取枠91及び折曲線85等のインデックスカードを作成するための情報をインデックス画像データと同時にプリントしているので、インデックスカードの加工を容易に行うことができる。
上述の第1及び第2の実施例のインデックスプリントの説明では、インデックス画像をプリント紙に印刷してインデックスカードを作成することとしたが、これは例えば図44に示すように、シール上のディスクラベル99に、上述の縮小サイズの画像、アルバム名、及びディスク名等を印刷し、このディスクラベル99をディスクカセット30に張り付けるようにしてもよい。
これにより、ユーザは、ディスクカセット30の表面のディスクラベル99を見るだけで光ディスク20に記録されている画像、ディスク名等を容易に把握することができる。
また、上述の折曲線85の代わりにパンチ穴の抜打位置を印刷するようにしてもよい。この場合、ユーザは、印刷されたパンチ穴を打ち抜き、インデックスカードを例えばファイル等に綴じて保管することができる。
あるいは、上記折曲線85の代わりに背表紙部86の色をプリント紙とは異なる色に印刷して加工位置を表示するようにしても、上述の実施例と同様にユーザがインデックスカードの折曲位置を簡単に把握することができ、インデックスカードの加工を容易に行うことができる。
13.[インデックスプリントの動作説明]
本静止画像ファイリングシステムにおいては、ディスクに全ての画像データを記録し終えた後に、インデックスプリントが行えるようになっている。つまり、第1の記録動作におけるステップS24の後、又は第2の記録動作におけるステップS51の後、又は第3の記録動作におけるステップS97の後に、インデックスプリントを行うことができる。
まず、図45に示されたフローを参照して具体的に第1のインデックスプリントの動作を説明する。第1のインデックスプリントの動作は、図40に示される第1の実施例のインデックスカードをプリントする際の動作である。
第1のインデックスカードの動作フローは、上述の図33に示した動作フローのステップS24、上述の図34に示した動作フローのステップS51、又は、上述の図36に示した動作フローのステップS97が終了するとスタートし、ステップS200に進む。
ステップS200では、インデックスプリントを行うかを判断する。例えばモニタ上に「インデックスプリントを行いますか?」の文章を表示させ、オペレータがそれに応答してインデックスプリントを指示した場合にはステップS201に進む。
ステップS201では、プリントモードの選択を判断する。このプリントモードには、高解像度プリントモードと低解像度プリントモードの2つプリントモードがある。高解像度プリントモードは、インデックスカード上にプリントする複数の印刷画像データを、中間解像度画像データによって生成するモードである。また、低解像度プリントモードは、インデックスカード上にプリントする印刷画像データをインデックス画像ファイルに記録された低解像度画像データすなわちインデックス画像データによって生成するモードである。このステップS201では、オペレータが高解像度プリントモードを指定した場合にはステップS202に進み、低解像度プリントモードを指定した場合にはステップS210に進む。
先ず、高解像度プリントモードについて説明する。すなわち、上記ステップS201で高解像度プリントモードが指定されるとステップS202に進む。
このステップS202では、中間解像度ファイルを検索する。まず、システムコントローラ6は、RAM6aに記憶された画像データ管理ファイルのディレクトリ番号及び画像番号を参照し、画像ディレクトリ及び画像ファイルを指定する。指定される画像ディレクトリは、ディレクトリ番号「mmmmm」の最も小さいディレクトリである。すなわち、図19示されるファイル構造の例においては、最初に「PIC00000」が指定される。また、中間解像度ファイルは、指定されたディレクトリの中で最も画像番号「nnnnn」の小さいファイルが指定される。図19に示されるファイル構造の例においては、最初に「PSN00000.PMP」のファイルが指定される。このステップS202においては、システムコントローラ6によってファイル名が指定されると、ステップS203に進む。
ステップS203では、システムコントローラ6は、ステップS202で指定されたファイルをディスク上で検索して読み出すようにストレージコントローラ5dを制御する。ファイルの検索動作は、前述した[ファイル及び画像ディレクトリの検索]の項において説明した図38の動作フローに従って行われる。そして、ストレージ部5から読み出された中間解像度ファイルの中間解像度画像データは、JPEG伸張されて、画像処理ブロック3のメインメモリ11aに記憶される。ステップS203によって中間解像度画像データの読み出しが終了すると、ステップS204に進む。
ステップS204では、メインメモリ11aに記録された中間解像度画像データに対して画像処理を行う。この画像処理は、図46に示すように、640画素×480画素のデータを有する中間解像度画像データを間引いてデータ量を減少させ、256画素×192画素の中低解像度画像データを生成する処理である。この画像処理による画像データの低減量は、システムコントローラ6によって、プリンタ部2側の解像度に応じて自動的に設定される。この実施例においては、システムコントローラ6は、プリンタ部2の解像度は300DPIであることを了解しているので、256画素×192画素が最もこの300DPIの解像度を有したプリンタに適切であると判断する。データ量が減少されて256画素×192画素となった中低解像度画像データがメインメモリ11aの所定のアドレスに記憶されて、ステップS205に進む。
ステップS205では、メインメモリ11aに記憶された256画素×192画素の中低解像度画像データに、関連情報データが合成される。この関連情報データとは、ステップS202で指定された中間解像度ファイルと関連付けられた高解像度ファイルに関する情報である。この関連情報データは、図40で示される関連情報印画部52の領域にプリントされる。
つぎに、この関連情報データに関して具体的に説明する。関連情報データは、画像ディレクトリ番号と、高解像度画像データの記録モードと、画像番号等のデータとを備える。
まず、この関連データとしてプリントされる画像ディレクトリ番号及び画像番号に関するデータが、どのように得られたかを説明する。
先のステップS202では、RAM6aに記憶された画像データ管理ファイルのディレクトリ番号に基づいて中間解像度ファイルのディレクトリ名が指定されているので、このステップS202で指定された画像ディレクトリ番号によって、プリントされる画像ディレクトリ番号のデータが決定する。同様に、先のステップS202では、RAM6aに記憶された画像データ管理ファイルの画像番号に基づいて中間解像度ファイルのファイル名が指定されているので、ステップS202で指定された画像番号によって、プリントされる画像番号のデータが決定する。
つぎに、この関連情報データとしてプリントされる高解像度画像データの記録モードが、どのように得られるかを説明する。
記録モードとは、高解像度画像データがHD記録モード(1024画素×1536画素)又はUDモード(2048画素×3072画素)のどちらの記録モードで記録されたかを示すデータである。先に説明したように、上述の図32に示した動作フローにおけるステップS7において、必ずオペレータはHD記録モードか又はUD記録モードかを選択する。このステップS7において選択された記録モードは、画像データ管理ファイルの中に各画像ファイルの数だけ設けられた画像情報ユニットの中の画像種別情報として記録される。例えばHD記録モードであれば「b2h」で示されるデータが画像種別情報としてRAM6a内に記録され、UD記録モードであれば「b5h」で示されるデータが画像種別情報としてRAM6a内に記録される。従って、このステップS204では、まず、ステップS202で指定した中間解像度ファイルと関連する高解像度ファイルを指定する。すなわち、同じ画像番号の高解像度ファイルを指定することである。次に、指定された高解像度ファイルに対応した画像情報ユニットをRAM6aの中から検索し、検索された画像情報ユニットの中の画像種別情報を参照することによって、関連情報データとしてプリントされる記録モードが決定する。高解像度画像データが、HD記録モードで記録されたのであれば文字「H」がプリントされ、UD記録モードで記録されたのであれば文字「U」がプリントされる。
上述の例では、関連情報データとして、画像ディレクトリ番号、画像番号及び記録モードに関するデータをプリントする例を説明したが、これらのデータに限らず画像情報ユニットに記録されている画像個別情報、リンク情報、キーワード検索データ番号等のデータも容易に記録することができる。
ステップS205で全ての関連情報データがプリントされると、ステップS206に進む。
ステップS206では、全ての中間解像度画像データから中低解像度画像データが作成されたか否かを判断する。具体的には、RAM6aの中の総合情報管理ファイルの中に記録されたディレクトリ番号及び画像データ管理ファイルの中に記録された画像番号を参照する。このとき、ディレクトリ番号が最後の番号であって、かつ、画像番号が最後の番号である場合には、全ての中間解像度画像データから中低解像度画像データが作成されたと判断して、ステップS208に進む。ディレクトリ番号が最後の番号でない場合、又は、画像番号が最後の番号でない場合の何れかの場合は、まだ、検索されていない中間解像度画像データが残っていると判断してステップS207に進む。
ステップS207では、システムコントローラ6は、ステップS202で指定された中間解像度ファイルの次の中間解像度ファイルを指定する。具体的には、ステップS202で指定された画像番号をインクリメントした画像番号を有した中間解像度画像ファイルを指定する。もし、インクリメントした画像番号が存在しないのであれば、その画像ディレクトリには中間解像度画像ファイルがもう存在しないと判断し、次の画像ディレクトリの中の最も画像番号の小さい中間解像度画像ファイルを指定する。図19に示されるファイル構造の例においては、ステップS202で指定された「PSN00000.PMP」のファイルの次のファイルとして、「PSN00001.PMP」が指定される。システムコントローラ6によって次のファイル名が指定されると、ステップS203に戻る。
全ての中間解像度画像データから中低解像度画像データが作成されるまで、ステップS203→ステップS204→ステップS205→ステップS206→ステップS207→ステップS203の各ステップが繰り返され、全ての中間解像度画像データから中間解像度画像データが生成されると、ステップS208に進む。
ステップS208では、メインメモリ11aに記憶された全ての中低解像度画像データと予めシステムコントローラ6内に記録されたテンプレート画像とが合成される。このテンプレート画像データは、切り取り線41を示す画像データ及び「PICTURE MDINDEX」等の文字を示す画像データから構成される画像データである。
ステップS209では、システムコントローラ6は、メインメモリ11aに記憶された画像データをプリンタ部2に転送するように、画像処理コントローラ14を制御する。
ステップS210では、システムコントローラ6は、プリンタ部2に転送された画像データをYMCデータに変換してプリントアウトするように制御して終了する。
次に、低解像度プリントモードを説明する。すなわち、上記ステップS201で低解像度モードが指定されるとステップS211に進む。
このステップS211では、インデックス画像ファイルを検索する。具体的に説明すると、システムコントローラ6は、RAM6aに記憶された総合情報管理ファイルの中に画像ディレクトリの数だけ設けられた画像ディレクトリ情報ユニットのディレクトリ番号を参照することにより、画像ディレクトリ及びインデックス画像ファイルを指定する。指定される画像ディレクトリは、ディレクトリ番号「mmmmm」の最も小さいディレクトリである。図19に示されるファイル構造の例においては、「PIC00000」が指定される。また、インデックス画像ファイルは、指定されたディレクトリの中における最もインデックス番号「nnn」の小さいファイルが指定される。従って、図19に示されるファイル構造の例においては、「PINDX000.PMX」が指定されることになる。システムコントローラ6によって、インデックス画像ファイルが指定されると、ステップS212に進む。
ステップS212では、システムコントローラ6は、ステップS211で指定されたインデックス画像ファイルをディスク上で検索して読み出すようにストレージコントローラ5dを制御する。ファイルの検索動作は、前述した[ファイル及び画像ディレクトリの検索]の項において説明した図38の動作フローに従って行われる。
ストレージ部5から読み出されたインデックス画像ファイルに含まれる複数の低解像度画像データ(インデックス画像データ)は、図29(a)に示すように、N個のヘッダとN個のインデックス画像データとから構成されている。また、既に説明したように、このインデックス画像データは60画素×80画素の解像度を有している。このN個のインデックス画像データは、ヘッダを参照することによってJPEG伸張されて、画像処理ブロック3のメインメモリ11aに順に記憶される。このステップS212において、N個のインデックス画像データの読出しが終了すると、ステップS213に進む。
ステップS213では、メモリ11aに記憶されたN個のインデックス画像データに、関連情報データが合成される。この関連情報データは、ステップS205で説明した関連情報データと同様のデータであるので、その説明を省略する。但し、ステップS205の説明では、1つの中間解像度画像ファイルを指定する毎に、1つの関連情報データを得るようにしているが、このステップS213では、1つのインデックス画像ファイルを指定する毎に、そのインデックス画像ファイルに含まれるN個のインデックス画像に対応するように、N個の関連情報データを得るようにしている。
以下に、具体的にN個の関連情報データをどのようにして得るかを説明する。図25に示されるように、RAM6aに記憶された画像データ管理ファイルには、N個の画像情報ユニットが記憶されている。このN個の画像情報ユニットには、それぞれ、ディレクトリ番号、画像番号及び画像種別情報に関するデータが記憶されている。従って、ステップS211で指定されたインデックス画像ファイルが含まれる画像ディレクトリに存在する画像データ管理ファイルのN個の画像情報ユニットを参照することによって、N個のディレクトリ番号、N個の画像番号及びN個の画像種別情報を得ることができる。得られたN個の関連情報データは、メインメモリ11aに記憶されたN個のインデックス画像データと関連つけられてメインメモリ11aに記憶される。尚、先に説明したように、この画像データ管理ファイルに記憶されるN個の画像情報ユニットの記憶順は、インデックス画像ファイルに記憶されるN個のインデックス画像データの記憶順と同一であるので、N個の関連情報と、N個のインデックス画像データとを関連付ける容易である。
ステップS213で、N個の関連情報データがメインメモリ11aに記憶されると、ステップS214に進む。
ステップS214では、全てのインデックス画像ファイルがディスクから読み出されたか否かを判断する。具体的には、RAM6aの中に記憶された、総合情報管理ファイルのディレクトリ番号と、画像データ管理ファイルの中の次画像インデックスファイル番号とを参照する。この時、ディレクトリ番号が最後の番号であって、かつ、次画像インデックスファイル番号が最後の番号である場合には、全てのインデックス画像ファイルが、ディスクから読み出されたと判断して、ステップS216に進む。ディレクトリ番号が最後の番号でない場合、又は、画像番号が最後の番号でない場合は、まだ、指定されていないインデックス画像ファイルが残っていると判断してステップS215に進む。
ステップS215では、システムコントローラ6は、ステップS211で指定された1番目のインデックス画像ファイルの次のファイルである2番目のインデックス画像ファイルを指定する。具体的には、ステップS211で指定されたファイル番号をインクリメントしたファイル番号を有したインデックス画像ファイルを指定する。もし、インクリメントしたインデックス画像ファイルが存在しないのであれば、その画像ディレクトリにはさらなるインデックス画像ファイルが存在しないと判断し、次の画像ディレクトリの中の最もファイル番号の小さいインデックス画像ファイルを指定する。図19に示されるファイル構造の例において説明すると、ステップS211で指定された「PINDX000.PMX」のファイルの次のファイルは、画像ディレクトリ「PIC00000」には存在しない。従って、次の画像ディレクトリ「PIC00001」の最初のインデックス画像ファイル「PINDX000.PMX」が指定されることになる。このように、システムコントローラ6によって、2番目のインデックス画像ファイル名が指定されると、ステップS212に戻る。
このステップS212において、2番目のインデックス画像ファイルをディスクから読み出して、この2番目のインデックス画像ファイルに含まれるM個のインデックス画像データをメインメモリ11aに記憶する場合について説明する。ステップS215において、2番目のインデックス画像ファイルを指定したときには、既にメインメモリ11aには、1番目のインデックス画像ファイルから読み出されたN個のインデックス画像データが記憶されている。従って、新たにディスクから読み出されたM個のインデックス画像データは、(N+1,N+2,N+3,N+4,・・・,N+M)個目のインデックス画像データとして、先に記憶されたN個のインデックス画像データの後に配置されるようにメインメモリ11aに記憶される。また、2番目以降のインデックス画像ファイルから読み出されるインデックス画像データも、同様に、先に記憶されたインデックス画像データの後に配置されるようにメインメモリ11aに記憶される。
全てのインデックス画像ファイルが読み出されるまで、ステップS212→ステップS213→ステップS214→ステップS215→ステップS212の各ステップが繰り返され、全てのインデックス画像ファイルの読み出しを終了すると、メインメモリ11aには、全インデックス画像データが連続して記憶されている。
ステップS216では、メインメモリ11aに記憶された全てのインデックス画像データと予めシステムコントローラ6内に記憶されたテンプレート画像データとが合成される。このテンプレート画像データは、切り取り線41を示す画像データ及び画像データ及び「PICTURE MD INDEX」等の文字を示す画像データから構成される画像データである。
ステップS217では、システムコントローラ6は、プリンタ部2に転送された画像データをYMCデータに変換して、プリントアウトするように制御して終了する。
尚、この低解像度モードでは、インデックス画像ファイルから得られた60画素×80画素のインデックス画像データを、プリント部2へ転送した後に、図47に示すように、192画素×256画素に補間処理を行って、データ量を増やすようにしても良い。
さらに、図45に示される動作フローを参照して、第2のインデックスプリント動作を説明する。
この第2のインデックスプリント動作は、図42に示される第2の実施例のインデックスカードをプリントする際の動作である。
第1のインデックスカードプリントと第2のインデックスカードプリントの動作上の違いは、ファイルの指定のステップが異なることである。すなわち、高解像度モードモードにおいては、ステップS202とステップS207が異なり、また、低解像度モードモードにおいては、ステップS211とステップS215が異なる。このようにファイルの指定の方法が異なる理由を以下に説明する。
第2の実施例のインデックスカード80は、カセットケース60に1枚しか入れることができない。また、このインデックスカード80の大きさは限られてしまうので、ディスク上の全てのインデックス画像データをこのインデックスカード80上にプリントすることは不可能である。従って、ディスクの記録される画像データのうちから代表的な画像データのみをインデックスカード80上にプリントすることが望ましい。よって、全てのインデックス画像データを指定する第1のインデックスカードプリントと、代表的な画像データのみを指定する第2のインデックスカードプリントとは、ファイルの指定方法が異なる。以下に第1のインデックスカードプリントと異なるステップを説明し、第1のインデックスカードプリントと同様のステップの説明は省略する。
ステップS202及びステップS207では、中間解像度画像ファイルを指定する。この中間解像度画像ファイルは、総合情報管理ファイル「OV_INF.PMF」の中のN個の画像ディレクトリ情報ユニットに基づいて指定される。このN個の画像ディレクトリ情報ユニットには、総合インデックスファイル「OV_INX.PMF」に記録されているN個のインデックス画像データに関するデータが記録されている。先に説明したように、この総合インデックスファイル「OV_INX.PMF」には、各画像ディレクトリの中の画像番号の小さい順にn個(実施例では1個)のインデックス画像データが、各画像ディレクトリ毎に記憶されている。また、図24に示されるように、N個の画像ディレクトリ情報ユニットには、それぞれに、ディレクトリ番号とインデックス画像番号とが記録されている。つまり、N個の画像ディレクトリ情報ユニットを参照することによって、総合インデックスファイル「OV_INX.PMF」に記録されているN個のインデックス画像データに関するディレクトリ番号とインデックス画像番号を得ることができる。従って、このステップS202及びステップS207では、N個の画像ディレクトリ情報ユニットに基づいてN個の中間解像度画像データが順に指定されていく。
ステップS211及びステップS215では、総合インデックスファイル「OV_INX.PMF」を指定し、このファイルに記録されているN個のインデックス画像データを読み出すだけでよい。
その他のステップは、第1のインデックスカードプリントと同様である。
このようにディスクに記録された画像データを、ディスクを保管するカセットケースに装着するインデックスカードにプリントすることによって、ディスクに記録された画像データを容易に把握することができる。
また、インデックスカードにプリントされる複数のインデックス画像データに、インデックスカードをカセットケースに挿入するためにインデックスカードを加工するのに使用する加工情報を合成した印刷画像データを形成することにより、インデックスカードの作成を容易に行うことができる。
また、インデックスカードにプリントされたインデックス画像データと一緒にディレクトリ番号及びインデックス画像番号をプリントするようにしているので、このインデックスカードを見るだけで、ユーザの希望する画像がどのディレクトリの何番目に記録されているかを把握することができる。従って、ディスクを記録再生装置に装着して、どのディレクトリに所望の画像データが記録されているかを検索することなく、このインデックスカードを見るだけで、ディレクトリ番号及びインデックス画像番号を指定して、所望の画像を再生することができ、検索作業を簡略化することができる。
また、上記2つのモードを選択することにより、ユーザが希望するインデックスカードを作成することができる。
高解像度モードを選択すると、インデックス画像データよりも高解像度の中低解像度画像データを印刷画像データとしてプリントするので、高画質のインデックスカードを作成することができる。この高解像度モードでインデックスプリントを行う際には、プリンタ部2の印刷解像度に応じて、中間解像度画像データから生成される中低解像度画像データを印刷画データとして選択することにより、プリンタ部2に応じた高解像度のインデックスプリントを行うことができる。
また、低解像度モードを選択すると、モニタにインデックス画像データを表示するために作成されたインデックス画像ファイルに記憶されたインデックス画像データを印刷画像データとしてプリントするので、インデックスプリント時に新たにインデックス画像データを合成することなく、迅速にインデックスプリントを行うことができる。
また、インデックスカードにプリントされるインデックス画像データ(又は中低解像度画像データ)には、インデックス画像データと関連付けられた高解像度画像データに関する関連情報データを合成するようにしているので、ユーザはインデックスカードを見るだけで、高解像度データに関する情報を得ることができる。さらに、この関連情報データは、システムコントローラ6の中のRAM6aに記憶された画像データ管理ファイルに記録してあるので、関連付けられた高解像度画像データを含む高解像度画像ファイルを検索せずに、高解像度データに関する情報を得ることができる。つまり、ディスクへのアクセス無しに、全ての高解像度画像データに関する関連情報データをRAM6aから得ることができるので、インデックスカードに印刷される印刷画像データを迅速に形成することができる。
本発明を適用した静止画像ファイリングシステムのブロック図である。 上記静止画像ファイリングシステムに設けられているスキャナ部のブロック図である。 上記静止画像ファイリングシステムに設けられているプリンタ部のブロック図である。 上記静止画像ファイリングシステムに設けられている画像処理ブロックのブロック図である。 上記静止画像ファイリングシステムに設けられている間引き,圧縮/伸張ブロックのブロック図である。 上記静止画像ファイリングシステムに設けられているストレージ部のブロック図である。 上記静止画像ファイリングシステムに設けられているビデオ入力部のブロック図である。 上記光ディスクに記録された画像データのデータ構造を説明するための図である。 データU−TOCに形成されるマネジメントブロックを説明するための図である。 ボリュームディスクリプタのセクタ構造を説明するための図である。 ボリュームスペースビットマップのセクタ構造を説明するための図である。 アロケーションブロックの構成を説明するための図である。 マネジメントテーブルのセクタ構造を説明するための図である。 マネジメントテーブルに記録される各データを説明するための図である。 ディレクトリ用ディレクトリレコードのセクタ構造を説明するための図である。 ファイル用ディレクトリレコードのセクタ構造を説明するための図である。 エクステントレコードブロックのセクタ構造を説明するための図である。 上記静止画像ファイリングシステムにおいて、画像データの各解像度を説明するための図である。 上記静止画像ファイリングシステムにおいて、各解像度毎の画像データを管理するための階層ディレクトリ構造を説明するための図である。 上記マネジメントブロックを構成するDRB及びERBを説明するための図である。 上記マネジメントブロックを構成するERBの構成を説明するための図である。 上記階層ディレクトリ構造におけるフォーマットテーブルを説明するための図である。 上記階層ディレクトリ構造における画像パラメータテーブルを説明するための図である。 上記階層ディレクトリ構造における総合情報管理ファイルを説明するための図である。 上記階層ディレクトリ構造における画像データ管理ファイルを説明するための図である。 上記階層ディレクトリ構造におけるプリントデータ管理ファイルを説明するための図である。 上記階層ディレクトリ構造における画像データファイルを説明するための図である。 上記階層ディレクトリ構造における総合インデックスファイルを説明するための図である。 上記階層ディレクトリ構造における画像インデックスファイルを説明するための図である。 上記階層ディレクトリ構造におけるプリントデータファイルを説明するための図である。 上記プリントデータファイルに含まれるプリント情報ユニットのデータ内容であるプリント制御データを説明するための図である。 上記静止画像ファイリングシステムにおける前半の記録動作を説明するためのフローチャートである。 上記静止画像ファイリングシステムにおける後半の記録動作を説明するためのフローチャートである。 上記静止画像ファイリングシステムにおける各解像度毎の画像データの記録動作を説明するためのフローチャートである。 上記静止画像ファイリングシステムにおける総合インデックスファイルの前半の形成動作を説明するためのフローチャートである。 上記静止画像ファイリングシステムにおける総合インデックスファイルの後半の形成動作を説明するためのフローチャートである。 上記静止画像ファイリングシステムにおける再生動作を説明するためのフローチャートである。 上記静止画像ファイリングシステムにおける指定された画像データの検索動作を説明するためのフローチャートである。 上記静止画像ファイリングシステムにおける画像データの編集動作を説明するためのフローチャートである。 上記静止画像ファイリングシステムでプリントしたインデックスカードの平面図である。 インデックスカードをディスクカセットとともに収納するカセットケースの構造を示す斜視図である。 上記静止画像ファイリングシステムでプリントした他のインデックスカードの平面図である。 図42に示したインデックスカードのカセットケースへの収納状態を説明するための斜視図である。 上記静止画像ファイリングシステムにより作成したディスクラベルを張り付けたディスクカセットの平面図である。 図42に示したインデックスカードのプリントの動作を説明するためのフローチャートである。 640画素×480画素のデータを有する中間解像度画像データから256画素×192画素の中低解像度画像データを生成する画像処理を示す図である。 低解像度モードにおける192画素×256画素への補間処理を示す図である。
符号の説明
1 スキャナ部、1a CCDイメージセンサ、1b A/D変換器、1c 補正部、1d インターフェース、2 プリンタ部、2a インターフェース、2b データ変換回路、2c サーマルヘッド、2d プリンタ用紙、3 画像処理ブロック、4 間引き,圧縮伸張ブロック、4a インターフェース、4b バッファ、4c 1/4間引き回路、4d バッファ、4e 1/60間引き回路、4f セレクタ、4g ラスタ−ブロック変換回路、4h 圧縮伸張回路、4i 間引き,圧縮伸張コントローラ、5 ストレージ部、5a インターフェース、5b EFM回路、5c ディスク記録再生部、5d ストレージ部コントローラ、6 システムコントローラ、6a ランダムアクセスメモリ、7 バスライン、8 ビデオ入力部、8a〜8c 入力端子、8d ビデオ処理部、8e A/D変換器、9 モニタ装置、10 操作部、11a メインメモリ、11b ビデオメモリ、11 フレームメモリ、12 画像処理回路、13 メモリコントローラ、14 画像処理コントローラ、15 インターフェース、20 光ディスク、30 ディスクカセット、40 プリント紙、40L 切取線、50 インデックスカード、51 画像印画部、52 関連情報印画部、60 カセットケース、61 カセット収納部、62 蓋部、63 係止部、80 インデックスカード、80a 表面部、80b 背面部、80c 裏面部、81 画像印画部、82 関連情報印画部、83 画像ディレクトリ印画部、84 ディスク名称印画部、85 折曲線、86 背表紙部、90 プリント紙、91 切取枠、99 ディスクラベル

Claims (3)

  1. 画像入力手段より入力された原画像データを異なる解像度の複数の画像データに変換する変換手段と、
    上記変換手段により変換された異なる解像度の複数の画像データと、上記変換手段により上記原画像データに施した画像加工処理を示す画像加工情報とを記録媒体に記録する記録手段とを備え、
    上記変換手段は、少なくとも、上記入力された原画像データをサムネイル表示用の最も低い解像度のサムネイル表示用画像データと、上記サムネイル表示用画像データより解像度の高い印刷用画像データとに変換し、
    上記記録手段は、各画像ディレクトリに含まれる上記サムネイル表示用画像データのうち、任意に選択されたサムネイル表示用画像データを当該画像ディレクトリ順に記録した総合インデックスファイルを上記記録媒体に記録することを特徴とする画像データ処理装置。
  2. さらに、上記画像データに応じた静止画像を表示する表示手段を備え、
    上記表示手段は、上記総合インデックスファイルに記録された各サムネイル表示用画像データを、この総合インデックスファイルに応じた画像ディレクトリ順に表示することを特徴とする請求項1に記載の画像データ処理装置。
  3. 画像入力手段より入力された原画像データを異なる解像度の複数の画像データに変換する変換工程と、
    上記変換工程により変換された異なる解像度の複数の画像データと、上記変換工程により上記原画像データに施した画像加工処理を示す画像加工情報とを記録媒体に記録する記録工程とを有し、
    上記変換工程は、少なくとも、上記入力された原画像データをサムネイル表示用の最も低い解像度のサムネイル表示用画像データに変換する工程と、入力された画像データをサムネイル表示用画像データより解像度の高い印刷用画像データに変換する工程とを含み、
    上記記録工程では、各画像ディレクトリに含まれる上記サムネイル表示用画像データのうち、任意に選択されたサムネイル表示用画像データを当該画像ディレクトリ順に記録した総合インデックスファイルを上記記録媒体に記録することを特徴とする画像データ処理方法。
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