JP2006351181A - 再生装置 - Google Patents

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昇 小山
Fumihiko Kaise
文彦 貝瀬
Hirohide Honma
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Abstract

【課題】 写真や書籍等に記録された静止画像を手軽に保存,管理等できるようにする。
【解決手段】 システムコントローラ6は、最外周側に形成される書換え不能エリア(ピットエリア)と、上記書換え不能エリアより内周側に形成され、複数のデータファイルが記録される書換え可能エリア(MOエリア)と、最内周側に形成され、上記書換え不能エリアと上記書換え可能エリアを管理する管理情報テーブルが記録される管理エリア(リードイン(P−TOC))とからなり、上記書換え可能エリアには、上記複数のデータファイルを管理する管理ファイルと、当該管理ファイルと当該管理ファイルにより管理される複数のデータファイルとを1つのデータトラックとして管理する管理テーブルとが記録されるディスク状記録媒体から、上記管理情報テーブルを読み込み、上記管理情報テーブルから取得した上記書換え可能エリアの位置情報に基づいて、上記書換え可能エリアにアクセスするようにデータを読込むストレージ部5を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばネガフィルムや写真等から画像を読み取って形成された静止画像情報や、カメラ装置,ビデオテープレコーダ装置,モニタ装置等からの静止画像情報を取り扱うディスク状記録媒体の再生装置に関する。
今日における静止画像の記録方式としては、写真用フィルムを用いるカメラ装置により被写体を撮像し、これにより形成されたネガフィルムを現像所に持参して現像及びプリントを行い、被写体の静止画像が記録された写真を得るという方式が一般的である。
特開平6-84194号公報 特開平5−219387号公報
しかし、上記写真の枚数が増えると、これを保存するアルバムの冊数も増え、保存場所に困るうえ、管理が大変面倒となる。このため、今日においては、上記写真等に記録された静止画像を手軽に保存,管理等できるような機器の開発が望まれている。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、写真や書籍等に記録された静止画像を手軽に保存,管理等できるようなディスク状記録媒体の再生装置の提供を目的とする。
本発明に係る再生装置は、最外周側に形成される書換え不能エリアと、上記書換え不能エリアより内周側に形成され、複数のデータファイルが記録される書換え可能エリアと、最内周側に形成され、上記書換え不能エリアと上記書換え可能エリアを管理する管理情報テーブルが記録される管理エリアとからなり、上記書換え可能エリアには、上記複数のデータファイルを管理する管理ファイルと、当該管理ファイルと当該管理ファイルにより管理される複数のデータファイルとを1つのデータトラックとして管理する管理テーブルとが記録されるディスク状記録媒体から、データを読込む読込み手段と、上記読込み手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る再生装置では、写真や書籍等に記録された静止画像を手軽に保存,管理等することができる。このため、従来の写真により静止画像を保存等する静止画像システムに代わる新たな静止画像システムを実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明は、例えば図1に示すような静止画記録再生システムに適用される。
1.[静止画記録再生システムの構成]
この静止画記録再生システムは、フィルムや写真等から画像の読み取りを行うスキャナ部1と、当該静止画記録再生システムで取り込み或いは記録した画像データに応じた静止画像をプリントするプリンタ部2と、当該静止画記録再生システムで取り込んだ画像データからプリント用の高解像度画像データ,モニタ表示用の中間解像度画像データ及びインデックス表示用の低解像度画像データを形成する画像処理ブロック3とを有している。上記画像処理ブロック3には、ビデオテープレコーダ装置やカメラ装置等の他の映像機器からの画像データを取り込むビデオ入力部8と、当該画像処理ブロック3を介した画像データに応じた静止画像が表示されるモニタ装置9とがそれぞれ接続されている。
また、当該静止画記録再生システムは、当該静止画記録再生システムに取り込んだ画像データに間引き,圧縮伸張処理を施す間引き圧縮伸張ブロック4と、上記各解像度の画像データを、当該静止画記録再生システムに記録媒体として設けられている光ディスク(光磁気ディスク)に記録し再生するストレージ部5と、当該静止画記録再生システム全体の制御を行うシステムコントローラ6とを有している。上記システムコントローラ6には、後に説明するが、画像データを再生順に並べ換えて上記光ディスクに記録する際に該光ディスクから読み出した画像データを一旦記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)6aが設けられている。また、このシステムコントローラ6には、上記画像データの取り込み,記録,再生,プリント等を指定するための操作部10が接続されている。
そして、当該静止画記録再生システムは、上記スキャナ部1,プリンタ部2,画像処理ブロック3,間引き,圧縮伸張処理ブロック4,ストレージ部5及びシステムコントローラ6を、それぞれバスライン7を介して接続することにより構成されている。
1−1[スキャナ部の構成]
上記スキャナ部1は、図2に示すようにネガフィルム,ポジフィルム,写真等に記録されている静止画像を読み取るCCDイメージセンサ1aと、該CCDイメージセンサ1aからアナログ信号として供給される画像信号をデジタル変換して画像データを形成するA/D変換器1bと、該A/D変換器1bからの画像データにシェーディング補正や色マスキング補正等の補正処理を施す補正部1cと、上記バスライン7に接続されたインターフェース1dとで構成されている。
1−2[プリンタ部の構成]
上記プリンタ部2は、図3に示すように上記バスライン7に接続されたインターフェース2aと、供給される画像データをプリントに適したデータ変換処理施すデータ変換回路2bと、上記データ変換回路2bからの画像データに応じた静止画像をプリンタ用紙2dにプリントするサーマルヘッド2cとで構成されている。
1−3[画像処理ブロックの構成]
上記画像処理ブロック3は、当該静止画記録再生システムに取り込まれた画像データを一旦記憶するメインメモリ11a及び上記スキャナ部1或いはビデオ入力部8等を介して取り込まれた画像データを一旦記憶するビデオメモリ11bからなるフレームメモリ11と、上記メインメモリ11aに記憶された画像データに対して拡大処理や縮小処理等の画像処理を施す画像処理回路12とを有している。また、上記フレームメモリ11を制御するメモリコントローラ13と、上記画像処理回路12における画像処理動作を制御する画像処理コントローラ14と、上記バスライン7に接続されたインターフェース15とを有している。
上記フレームメモリ11は、赤色(R)の画像データが読み書きされるR用フレームメモリ,緑色(G)の画像データが読み書きされるG用フレームメモリ及び青色(B)の画像データが読み書きされるB用フレームメモリで構成されている。
上記各色用フレームメモリは、論理的には、例えば縦×横×深さが1024画素×1024画素×4ビットで計4Mビットの記憶領域を有する4つのDRAM(Dynamic RAM)を深さ方向に2段積層し、計8つのDRAMで2048×2048×8ビットの記憶領域を有するように構成されている。また、上記フレームメモリ11は、論理的には、上記2048×2048×8ビットの記憶領域を有する各色用のフレームメモリを、それぞれ深さ方向に例えばRGBの順で積層して構成されている。このため、上記フレームメモリ11は、2048×2048×24ビットの記憶領域を有することとなる。
1−4[間引き,圧縮伸張処理ブロックの構成]
上記間引き,圧縮伸張処理ブロック4は、図5に示すように上記バスライン7に接続されたインターフェース4aと、上記インターフェース4aを介して供給される高解像度画像データを一旦記憶するバッファ4aと、上記バッファ4aからの高解像度画像データを1/4に間引き処理することより中間解像度画像データを形成する1/4間引き回路4cと、上記1/4間引き回路4cからの中間解像度画像データを一旦記憶するメモリ4dとを有している。また、上記メモリ4dから読み出された中間解像度画像データを1/60に間引き処理することにより低解像度画像データを形成する1/60間引き回路4eと、上記バッファ4bからの高解像度画像データ,上記1/4間引き回路4cからの中間解像度画像データ及び上記1/60間引き回路4eからの低解像度画像データをそれぞれ選択して出力するセレクタ4fとを有している。また、上記セレクタ4fにより選択された各画像データを、圧縮処理に適した所定画素単位のブロックに分割するラスタ−ブロック変換回路4gと、上記ラスタ−ブロック変換回路4gによりブロック化された画像データに固定長符号化処理を施す圧縮伸張回路4hと、当該間引き,圧縮伸張処理ブロック4における間引き,圧縮伸張処理動作を制御する間引き,圧縮伸張コントローラ4iとを有している。
1−5[ストレージ部の構成]
上記ストレージ部5は、図6に示すように上記バスライン7に接続されたインターフェース5aと、上記間引き,圧縮伸張処理ブロック4からの各解像度の画像データに対して8−14変調処理を施すEFM回路5bと、上記EFM回路5bからの画像データを光ディスク20に記録し再生するディスク記録再生部5cと、当該ストレージ部5全体の動作を制御するストレージ部コントローラ5dとで構成されている。
1−6[ビデオ入力部の構成]
上記ビデオ入力部8は、図7に示すようにコンポジットビデオ信号用の入力端子8aと、Y(輝度)/C(クロマ)セパレートのフォーマットで供給されるビデオ信号用の入力端子8bと、RGBのフォーマットで供給されるビデオ信号用の入力端子8cと、上記各入力端子8a〜8cを介して供給される各フォーマットのビデオ信号に対して当該静止画記録再生システムに適した画像サイズに変換する処理を施すビデオ処理部8dと、上記ビデオ処理部8dからアナログ信号として供給される各ビデオ信号をデジタルデータに変換して各画像データを形成するA/D変換器8eとで構成されている。
1−7[操作部の構成]
上記操作部10は、図8に示すような外観を有しており、その表面パネルには、ディスク挿入口30と、液晶表示板により形成された表示部26とを有している。また、上記操作部10は、ストレージ部5のメイン電源を投入するための電源キー31と、上記ディスク挿入口30を介して挿入した上記光ディスク20の取り出しを指定するイジェクトキー32と、ディスク内のアルバム選択を行うためのアルバムキー33とを有している。
また、上記操作部10は、ディスク名,アルバム名等の表示を指定するためのディスクキー34と、画像名,キーワード,記録日時等の表示を指定するためのイメージキー35と、現在の日付,時間等の表示を指定するためのクロックキー36と、指定されたアルバムの画像を記録順に自動的に再生或いは指定された各アルバムの画像を指定順に自動的に再生するオートプレイを指定するためのオートプレイキー37とを有している。
また、上記操作部10は、図39に示すように選択されたアルバムを構成する例えば25枚の画像を1画面で表示する第1のインデックス表示を指定するための第1のインデックスキー38aと、図40に示すように各アルバムの最初の画像のみを1画面で表示する第2のインデックス表示を指定するための第2のインデックスキー38bと、図41に示すように各アルバムの最初から数枚目までの画像を1画面で表示する第3のインデックス表示を指定するための第3のインデックスキー38cと、図42に示すように所定枚数おきに再生した各アルバムの画像を1画面で表示する第4のインデックス表示を指定するための第4のインデックスキー38dとを有している。
また、上記部操作部10は、各アルバムの先頭の画像のみを1枚ずつ表示して所望のアルバムの検索を行う第1のアルバムサーチ表示を指定するための第1のアルバムサーチキー56と、各アルバムの先頭から数枚目までの画像を1枚ずつ表示して所望のアルバムの検索を行う第2のアルバムサーチ表示を指定するための第2のアルバムサーチキー57と、現在の画像の1つ前の画像の再生を指定するための戻しキー39と、現在の画像の1つ後の画像の再生を指定するための送りキー40と、画像の再生を指定するための再生キー41と、記録再生の停止を指定するための停止キー42とを有している。
また、上記操作部10は、上記オートプレイの一時停止を指定するための一時停止キー43と、画像の記録を指定するための記録指定キー44と、記録時に点灯するRECインジケータ45と、編集時等に点灯する編集インジケータ46と、所望の画像を当該アルバム内の所望の位置或いは他のアルバムの所望の位置に移動させる場合に用いるムーブキー47とを有している。
また、上記操作部10は、記録されている画像の消去を指定するためのイレースキー48と、上記ムーブキー47を用いて所望の画像を当該アルバム内或いは他のアルバムに移動する際に、該所望の画像の指定に用いるエンターキー49と、数字入力或いは文字入力の際に用いるテンキー50と、上記テンキー50により入力された数字或いは文字等の消去を指定するためのクリアキー51とを有している。
以上の各キー31〜51は、使用頻度が高いものであるため、全て上記表面パネルに露出した状態で設けられている。
さらに、上記操作部10は、所望の画像の検索を指定するための検索キー52と、アルバム名,画像名等の記録を指定するためのライトキー53と、入力する文字等を指定するための上下左右キー54と、上記上下左右キー54により指定された文字等の記録を指定するためのEXECキー55とを有している。
これら各キー52〜55は、アルバム名,画像名の記録時等、特殊な用途に用いられるため普段は表面カバーで隠されており、ユーザが、必要に応じて上記表面カバーを開けて用いるようになっている。
2.[記録動作の概要]
次に、このような構成を有する静止画記録再生システムの第1の記録動作の説明をする。
まず、所望の画像データを上記ストレージ部5の光ディスク20に記録する場合、ユーザは、上記操作部10を操作して画像データの取り込み先(スキャナ部1或いはビデオ入力部8)を指定するとともに、取り込んだ画像データの出力先を上記ストレージ部5に設定する。これにより、上記システムコントローラ6が、スキャナ部1或いはビデオ入力部8を動作状態に制御する。
2−1[スキャナ部の動作説明]
上記スキャナ部1は、反射原稿,透過原稿の両方の画像が読み取り可能となっている。具体的には、上記スキャナ部1は、例えば上記反射原稿としてEサイズの写真,Lサイズの写真,A6サイズの写真の読み取りが可能となっており、また、上記透過原稿として35mm,ブローニサイズのネガフィルムの読み取りが可能となっている。なお、上記スキャナ部1は、上記反射原稿として、上記35mm,ブローニサイズのネガフィルムをそのままのサイズでプリントした原稿の読み取りも可能となっている。
上記スキャナ部1は、上記フィルム,写真等が原稿読み取り台に載置されると、この原稿を図2に示すCCDラインセンサ1aを走査して読み取る。上記CCDラインセンサ1aは、上記読み取った画像に対応する画像信号を形成し、これをA/D変換器1bに供給する。上記A/D変換器1bは、上記CCDラインセンサ1aから供給される画像信号をデジタル化することにより画像データを形成し、これを補正系1cに供給する。上記補正系1cは、例えば上記35mmフィルムから画像の読み取りを行った場合、この画像データを縦×横のサイズが1200画素×1700画素のサイズの画像データに補正して出力する。
また、上記スキャナ部1は、読み取り原稿がブローニサイズのフィルム,Eサイズの写真,Lサイズの写真,A6サイズの写真の場合、それぞれ1298画素×975〜1875画素,1050×1450画素,1120画素×1575画素,1325画素×1825画素のサイズの画像データに補正して出力する。
2−2[ビデオ入力部の動作説明]
上記ビデオ入力部8は、図7に示すように例えばビデオテープレコーダ装置等からのコンポジットビデオ信号,Y(輝度)/C(クロマ)セパレートのフォーマットで供給されるビデオ信号,RGBのフォーマットで供給されるビデオ信号の3つのフォーマットのビデオ信号の入力が可能となっており、これらのビデオ信号は、それぞれ入力端子8a〜8cを介してビデオ処理系8dに供給される。
上記ビデオ処理系8dは、上記各フォーマットのビデオ信号の画素を正方格子の画素とするとともに、画像サイズを480画素×640画素とし、これをA/D変換器8eに供給する。上記A/D変換器8eは、上記ビデオ信号をデジタル化することにより上記各フォーマットのビデオ信号に対応した画像データを形成し、これを出力端子8fを介して出力する。
2−3[画像処理ブロックの動作説明]
上記スキャナ部1或いはビデオ入力部2により形成された画像データは、例えば縦×横が1024画素×1536画素の高解像度の画像データであり、上記図4に示す画像処理ブロック3の入力端子18を介してフレームメモリ3内のビデオメモリ11bに供給される。
上記メモリコントローラ13は、上記ビデオメモリ11bに高解像度の画像データが供給されると、これを一旦記憶するとともに、この記憶された高解像度の画像データを読み出すように該ビデオメモリ11bを書き込み制御及び読み出し制御する。この高解像度の画像データは、データライン17,インターフェース15,バスライン7及びデータライン16を順に介して間引き,圧縮伸張処理ブロック4に転送されるとともに、メインメモリ11aに転送される。上記メモリコントローラ13は、このメインメモリ11aに転送された高解像度画像データを一旦記憶するように、該メインメモリ11aを書き込み制御する。
次に、上記メインメモリ11aに高解像度画像データが記憶されると、画像処理コントローラ14は、この高解像度画像データを例えば480画素×640画素のモニタ表示用の中間解像度の画像データに変換するように画像処理回路12及びメモリコントローラ13を制御する。これにより、上記メモリコントローラ13の読み出し制御によりメインメモリ11aから高解像度画像データが読み出され画像処理回路12に供給される。そして、上記画像処理回路12により、上記高解像度画像データが中間解像度画像データに変換され、データライン16,インターフェース15,バスライン7及びデータライン17を順に介してビデオメモリ11bに供給される。メモリコントローラ13は、上記ビデオメモリ11bに中間解像度画像データが供給されると、これを一旦記憶するように該ビデオメモリ11bを書き込み制御するとともに、これを読み出すように該ビデオメモリ11bを読み出し制御する。これにより、上記ビデオメモリ11bに記憶された中間解像度画像データが読み出され、出力端子19を介して図1に示すモニタ装置9に供給される。
このモニタ装置9に供給された中間解像度画像データは、D/A変換器によりアナログ化され中間解像度のモニタ表示用の画像信号とされる。これにより、上記スキャナ部1或いはビデオ入力部8により取り込まれた画像が上記モニタ装置9に表示されることとなる。
なお、上記図4に示す画像処理コントローラ14は、上記操作部10が操作されることにより、上記スキャナ部1或いはビデオ入力部8により取り込まれた画像の拡大処理,縮小処理等の画像処理が指定されている場合は、上記メインメモリ11aから読み出された画像データに、上記指定された画像処理が施されるように画像処理回路12を制御する。この画像処理回路12により指定の画像処理が施された画像データは、上記モニタ装置9に供給される。これにより、上記指定の画像処理が施された画像が上記モニタ装置9に表示される。また、画像処理コントローラ14は、上記画像データに施した画像処理を示すデータ(画像加工情報)を、上記インターフェース15及びバスライン7を介して上記間引き,圧縮伸張処理ブロック4に供給する。
2−4[間引き,圧縮伸張処理ブロックの動作説明]
次に、ユーザは、上記モニタ装置9に表示される画像により、その画像が所望のものであるか否かを確認し、該画像が所望のものであった場合は、図8に示す操作部10の記録指定キー44を操作して上記モニタ装置9に表示された画像の記録を指定する。
上記図1に示すシステムコントローラ6は、上記記録指定キー44がオン操作されるとこれを検出し、該記録の指定がなされたことを示すデータ及び上記画像加工情報がある場合はこれをバスライン7及び図5に示すインターフェース4aを介して間引き,圧縮伸張処理ブロック4の間引き,圧縮伸張コントローラ4iに供給する。
上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、上記画像加工情報がある場合はこれを一旦記憶するとともに、上記高解像度画像データの取り込みを行うようにインターフェース4aを制御する。上記高解像度画像データは、上記インターフェース4aを介して当該間引き,圧縮伸張処理ブロック内に取り込まれると、バッファ4bに一旦記憶される。上記バッファ4bに高解像度画像データが記憶されると、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、上記高解像度画像データを、例えばライン毎に1/4間引き回路4c及びセレクタ4fに供給するように該バッファ4bを読み出し制御する。
上記1/4間引き回路4cは、上記高解像度画像データの画素を1/4とするような間引き処理を施すことにより、480画素×640画素の中間解像度画像データを形成し、これをメモリ4dに供給する。上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、上記メモリ4dに中間解像度画像データが供給されるとこれを一旦記憶し読み出すように該メモリ4dを制御する。このメモリ4dから読み出された中間解像度画像データは、1/60間引き回路4e及びセレクタ4fに供給される。
上記1/60間引き回路4eは、上記メモリ4dから読み出された中間解像度画像データの画素を1/60とするような間引き処理を施すことにより、60画素×80画素の低解像度画像データ(インデックス用画像データ)を形成し、これをセレクタ4fに供給する。
上記セレクタ4fは、間引き,圧縮伸張コントローラ4iにより切り換え制御されている。すなわち、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、例えば上記セレクタ4fに供給される各解像度の画像データを、高解像度画像データ,中間解像度画像データ,低解像度画像データの順に選択して出力するように該セレクタ4fを切り換え制御する。上記セレクタ4fからの各解像度の画像データは、ラスタ−ブロック変換回路4gに供給される。
ラスタ−ブロック変換回路4gは、上記各画像データを圧縮符号化の処理単位である、例えば8画素×8画素の処理ブロック単位に分割し、これを圧縮伸張回路4hに供給する。
ここで、上記各解像度の画像データはラスタ−ブロック変換回路4gにおいて、8画素×8画素の処理ブロック単位に分割されるわけであるが、上記低解像度画像データは、60画素×80画素の画像サイズである。このため、この低解像度画像データを8画素×8画素の処理ブロック単位に分割しようとすると、縦方向の画素が8画素で割り切れないことから、当該低解像度画像データを8画素×8画素の処理ブロック単位で分割することはできない。このようなことから、上記ラスタ−ブロック変換回路4gは、上記低解像度画像データが供給されると、該画像データの上段或いは下段に4画素×80画素のダミーデータを付加することにより、上記60画素×80画素の低解像度画像データを、64画素×80画素の低解像度画像データとする。そして、これにより縦方向の画素が8画素で割り切れることから、上記64画素×80画素の低解像度画像データを8処理ブロック×10処理ブロックに分割して圧縮伸張回路4hに供給する。なお、上記ダミーデータは、インデックス表示の際に除去されるようになっており、該ダミーデータに係る画像(例えば黒画像や白画像)がインデックス画像に付加されて表示されることはない。
上記圧縮伸張回路4hは、ディスクリート・コサイン・変換回路(DCT回路)と、量子化回路と、固定長符号化回路とで構成されており、上記各解像度の画像データは、まず、上記DCT回路に供給される。
上記DCT回路は、上記各解像度の画像データを周波数軸上に変換してDCT係数を形成する直交変換処理を行い、この直交変換処理を施した各解像度の画像データをそれぞれ量子化回路に供給する。
上記量子化回路は、例えば上記システムコントローラ6により設定された適当な量子化係数を用いて上記各解像度の画像データを量子化処理し、これらを上記固定長符号化回路に供給する。
上記固定長符号化回路は、上記適当な量子化係数で量子化された各解像度の画像データのDCT係数を固定長符号化処理し、この固定長符号化処理の結果を上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iに帰還する。上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、上記固定長符号化処理の結果に応じて、その画像データを量子化するのに最適な量子化係数を形成し、これを上記量子化回路に供給する。上記量子化回路は、上記2度目に設定された最適な量子化係数を用いて上記画像データの量子化を行い、これを上記固定長符号化回路に供給する。これにより、上記固定長符号化回路において、各解像度の画像データを所定のデータ長となるように固定長化することができる。
具体的には、このような圧縮符号化処理により、上記中間解像度の画像データは、1記録単位である1クラスタの2倍の2クラスタのデータ長に固定長符号化処理され、上記高解像度の画像データは8クラスタのデータ長に固定長符号化処理され、上記低解像度の画像データは、1/15クラスタのデータ長に固定長符号化処理される。このように固定長符号化された各解像度の画像データは、それぞれインターフェース4a及びバスライン7を介して図6に示すストレージ部5に供給される。また、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、上述のように供給された画像データに画像加工情報が付加されている場合は、この画像加工情報を上記各解像度の画像データとともに上記ストレージ部5に供給する。
2−5[ストレージ部の動作説明]
上記間引き,圧縮伸張処理ブロック4からの各解像度の画像データ及び画像加工情報は、それぞれ図6に示すインターフェース5aに供給される。ストレージ部コントローラ5dは、上記インターフェース5aに上記各解像度の画像データ及び画像加工情報が供給されると、これらをそれぞれ当該ストレージ部5内に取り込むようにインターフェース5aを制御する。このインターフェース5aを介して当該ストレージ部5内に取り込まれた上記各解像度の画像データ及び画像加工情報は、それぞれEFM回路5bに供給される。上記EFM回路5bに上記各解像度の画像データ及び画像加工情報が供給されると、上記ストレージ部コントローラ5dは、上記固定長符号化された各解像度の画像データ及び画像加工情報に、いわゆるEFM処理(8−14変調処理)を施すように該EFM回路5bを制御する。このEFM処理された各解像度の画像データ及び画像加工情報は、それぞれディスク記録再生部5cに供給される。上記ディスク記録再生部5cに上記各解像度の画像データ及び画像加工情報が供給されると、上記ストレージ部コントローラ5dは、該各解像度の画像データ及び画像加工情報をそれぞれ光ディスク20に記録するようにディスク記録再生部5cを制御する。これにより、光ディスク20に、上記各解像度の画像データ及びその画像加工情報が記録されることとなる。
具体的には、上記光ディスク20は、例えば直径64mmの光磁気ディスクとなっており、各解像度毎に200枚分の画像データが記録可能となっている。そして、上記200枚分の画像データは、50枚分の画像データを1つのアルバムとして、計4つのアルバムに分割されて管理されるようになっている。従って、ユーザは、この画像データの記録を行う場合、操作部10を用いてその画像データを記録するアルバムを選択する。これにより、上記システムコントローラ6は、ストレージ部コントローラ5dを介して、上記ユーザにより選択されたアルバムに上記各解像度の画像データを取り込み順に記録するように上記ディスク記録再生部5cを制御する。
なお、この際、上記低解像度の画像データは、アルバムに記録されている画像を1画面に複数表示するためのインデックス用として記録され、上記中間解像度の画像データは、アルバムに記録されている所望の1つの画像を表示するためのモニタ表示用として記録され、上記高解像度の画像データは、係る画像をプリントするためのプリント用としてそれぞれ記録される。
3.[第1の記録動作の説明]
以上が記録動作の概要であるが、以下、第1の記録動作から第3の記録動作の3つに分けてさらに詳細に説明する。まず、第1の記録動作であるが、これは、図9のフローチャートに示すようになっている。
この図9に示すフローチャートは、上記図1に示すシステムコントローラ6がユーザによる画像データの記録の指定を検出したときにスタートとなり、ステップS1に進む。
上記ステップS1では、上記図5に示す間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、まず、上記高解像度の画像データを選択するようにセレクタ4fを切り換え制御してステップS2に進む。
上記ステップS2では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、上記圧縮伸張回路4hで用いる量子化係数等を該圧縮伸張回路4hに設定し、ステップS3に進む。
上記ステップS3では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、上記高解像度画像データに対して上述の固定長符号化処理を施すことにより、該高解像度画像データを8クラスタ分のデータ長に固定長符号化するように圧縮伸張回路4hを制御してステップS4に進む。
上記ステップS4では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、記録を行う高解像度画像データのエリアサイズ(1024画素×1536画素の計8クラスタ分)を設定してステップS5に進む。
上記ステップS5では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、上記8クラスタ分の高解像度の画像データを記録するだけの記録領域の検索を要請する検索データを形成し、これを上記ストレージ部5のストレージ部コントローラ5dに供給する。ストレージ部コントローラ5dは、上記検索データが供給されると、上記8クラスタ分の空き領域の検索を行うように、上記ディスク記録再生部5cを制御する。そして、上記ストレージ部コントローラ5dは、上記8クラスタ分の空き領域が存在する場合には、該空き領域の存在を示すデータを間引き,圧縮伸張コントローラ4iに供給し、該8クラスタ分の空き領域が存在しない場合には、該空き領域が存在しないことを示すデータを間引き,圧縮伸張コントローラ4iに供給してステップS6に進む。
上記ステップS6では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、上記ストレージ部コントローラ5dからの空き領域の有無を示すデータに基づいて、上記光ディスク20上に8クラスタ分の空き領域があるか否かを判別し、Noの場合はそのままこの図9に示すルーチンを終了し、Yesの場合はステップS7に進む。なお、上記空き領域が検出されず、このまま図9に示すルーチンを終了する場合は、上記ストレージ部コントローラ5dが空き領域がないことを示すデータをシステムコントローラ6に供給し、このシステムコントローラ6により、例えば「データを記録できるだけの空き領域がありません」等のメッセージを表示するように操作部10の表示部26が制御される。これにより、ユーザは、現在装着されている光ディスクを新しい光ディスクに交換する等の適切な対応をとることができる。
上記ステップS7では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが上記画像加工情報とともに高解像度画像データを上記ディスク記録再生部5cに供給する。そして、上記ストレージ部コントローラ5dが、光ディスク20上に高解像度画像データを記録するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS8に進む。
上記ステップS8では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、上記高解像度,中間解像度及び低解像度の画像データの3種類の画像データが全て記録されたか否かを判別し、YESの場合はそのまま終了し、NOの場合はステップS9に進む。
この時点では、上記高解像度の画像データの記録のみ終了しているため、上記ステップS8ではNOと判別されステップS9に進む。上記ステップS9では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、次に、中間解像度の画像データを選択するように上記セレクタ4fを切り換え制御し、上記ステップS2に戻る。
以下、上記ステップS2において上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iにより2クラスタに固定長符号化するための量子化係数等が計算され、ステップS3において該計算された量子化係数等に基づいて、固定長符号化処理が行われて2クラスタの固定データ長の中間解像度画像データが形成される。そして、上記ステップS4〜ステップS7において、空きエリアが検出され、この空きエリアに上記2クラスタの中間解像度画像データが記録される。
この時点で、高解像度画像データ及び中間解像度画像データの記録が終了したこととなる。このため、上記ステップS8では、NOと判別され上記ステップS9に戻ることとなる。
上記ステップS9では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、次に上記低解像度画像データを選択するように上記セレクタ4fを切り換え制御して上記ステップS2に戻る。
以下、上記ステップS2において上記システムコントローラ6により1/15クラスタに固定長符号化するための量子化係数等が計算され、ステップS3において該計算された量子化係数等に基づいて、固定長符号化処理が行われて1/15クラスタの固定データ長の低間解像度の画像データが形成される。そして、上記ステップS4〜ステップS7において、空きエリアが検出され、この空きエリアに上記1/15クラスタの低間解像度画像データが記録される。
この時点で、上記各解像度の画像データの記録が全て終了したこととなる。このため、上記ステップS8において、YESと判別され記録終了となる。
このように、上記フレームメモリ3から読み出された高解像度の画像データに基づいて、中間解像度の画像データ及び低解像度の画像データを形成し、この同じ画像の異なる解像度の画像データを上記光ディスク20に記録することにより、再生時には、画像データの出力機器或いは用途に応じた解像度の画像データを選択して再生することを可能とすることができる。
すなわち、上記光ディスク20に記録する画像データとして上記高解像度の画像データのみ記録すると、モニタ装置に画像を表示する場合、上記高解像度の画像データでは画素数が多すぎるため、適当な間引き処理を施してモニタ装置に供給することとなる。しかし、上記3種類の画像データを記録しておくことにより、モニタ用の中間解像度の画像データを直接読み出すことができるため、モニタ装置に表示するまでの時間を短縮することができる。
また、必要とする解像度の画像データを直接読み出せることから、機器に応じて間引き処理等を行う必要がなく、該間引き処理用の回路等を省略することができる。
また、上記フレームメモリ3からの高解像度の画像データに基づいて上記2種類の画像データを形成するようにしているため、上記3種類の画像データを別々に供給される場合よりも画像データを取り込む時間を短縮化することができるうえ、上記フレームメモリ3を1回のみ読み出し制御すればよいため、該フレームメモリ3の拘束時間を短縮化することができる。
さらに、上記各解像度の画像データをそれぞれ固定長符号化して記録するようにしているため、記録,読み出し時間の固定化,画像記録枚数の固定化を図ることができるうえ、扱うデータサイズが固定化されていることからファイル管理システムの構成を簡略化することができる。
ここで、上記各解像度の画像データを適当な空きエリアに記録すると、上記光ディスク20には、該各解像度の画像データが入り乱れて記録されることとなる。上記ストレージ部5の仕様は、例えば最小記録単位が1クラスタ(64Kbyte)、データ記録速度が150Kbyte、1クラスタ当たりの記録時間が64K/150K≒0.43sec、最大シーク時間が0.5secとなっており、最大シーク時間が1クラスタ当たりの記録時間を上回っている。このため、上記光ディスク20に各解像度の画像データが入り乱れて記録されると、所望の画像データを複数回のシークを行って記録再生するようになるため、記録再生に時間を要する。
また、上記各解像度の画像データが入り乱れて記録されると、画像データの削除,編集作業等が行われた場合、ディスク上に各解像度に応じたデータサイズの空きエリアが発生するため、空きエリアの検索が困難となる。
4.[第2の記録動作の説明]
そこで、上記各解像度の画像データを光ディスク20に記録する際に、各解像度の画像データ毎にそれぞれ所定の記録領域に分割して記録するようにしたのが、この第2の記録動作である。
すなわち、この第2の記録動作は、図10のフローチャートに示すようになっており、このフローチャートは、上記システムコントローラ6が、ユーザによる画像データの記録の指定を検出したときにスタートとなり、ステップS12に進む。上記光ディスク20の全記録領域は、例えば2200クラスタ分となっている。このため、上記ストレージ部5のストレージ部コントローラ5dは、上記ステップS12において、図11に示すように光ディスク20の記録領域を内周側から外周側にかけて14クラスタ分が低解像度の画像データの記録領域IAに、200クラスタ分が中間解像度の画像データの記録領域MAに、1800クラスタ分が高解像度の画像データの記録領域PAになるように3分割し、この各記録領域IA,MA,PAを認識してステップS13に進む。以下、上記ストレージ部コントローラ5dは、この認識した各画像データの記録領域IA,MA,PAに基づいて上記ディスク記録再生部5cを制御することとなる。
上記ステップS13では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iを介して上記高解像度の画像データを選択するようにセレクタ4fを切り換え制御してステップS14に進む。
上記ステップS14では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、上記圧縮伸張回路4hで用いる量子化係数等を該圧縮伸張回路4hに設定し、ステップS15に進む。
上記ステップS15では、間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、上記高解像度の画像データに対して上述の固定長符号化処理を施すことにより、該高解像度の画像データを8クラスタ分のデータ長に固定長符号化するように上記圧縮伸張回路4hを制御してステップS16に進む。
上記ステップS16では、上記ストレージ部コントローラ5dが上記8クラスタ分のデータサイズを設定するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS17に進む。
上記ステップS17では、上記ストレージ部コントローラ5dが、上記ディスク記録再生部5cに上記高解像度の画像データの記録領域PAを設定してステップS18に進む。
上記ステップS18では、上記ストレージ部コントローラ5dが、上記設定されたデータサイズ及び記録領域に基づいて上記光ディスク20の空きエリアを検出するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS19に進む。
上記ステップS19では、上記ストレージ部コントローラ5dが、上記ステップS18で検出された空きエリアに、上記8クラスタ分の高解像度画像データが全て記録できるか否かを判別し、NOの場合はそのままこのルーチンを終了し、YESの場合はステップS20に進む。なお、上記空き領域が検出されず、このまま図10に示すルーチンを終了する場合は、上記ストレージ部コントローラ5dが空き領域がないことを示すデータをシステムコントローラ6に供給し、該システムコントローラ6により、例えば「データを記録できるだけの空き領域がありません」等のメッセージを表示するように操作部10の表示部26が制御される。これにより、ユーザは、現在装着されている光ディスクを新しい光ディスクに交換する等の適切な対応をとることができる。
次に、上記ステップS20では、上記ストレージ部コントローラ5dが、上記ステップS18,ステップS19で検出された光ディスク20上の空きエリアに上記8クラスタ分の高解像度の画像データを記録するように上記ディスク記録再生部5cを制御してステップS21に進む。
上記ステップS21では、上記ストレージ部コントローラ5dが、上記高解像度,中間解像度及び低解像度の画像データの3種類の画像データが全て記録されたか否かを判別し、YESの場合はそのまま終了し、NOの場合はステップS22に進む。
この時点では、上記高解像度の画像データの記録のみが終了しているため、上記ステップS21でNOと判別されステップS22に進むこととなる。
上記ステップS22では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、次に中間解像度画像データを選択するように上記セレクタ4fを切り換え制御し、上記ステップS14に戻る。
以下、上記ステップS14において、2クラスタに固定長符号化するための量子化係数等が計算され、ステップS15において該計算された量子化係数等に基づいて、固定長符号化処理が行われて2クラスタの固定データ長の中間解像度の画像データが形成される。そして、上記ステップS16〜ステップS20において、中間解像度の画像データのデータサイズ及び記録領域MAが設定され、この空きエリアが検出され、ここに上記2クラスタのデータ長の中間解像度の画像データが記録される。
この時点で、高解像度の画像データ及び中間解像度の画像データの記録が終了したこととなる。このため、上記ステップS21では、NOと判別され上記ステップS22に戻ることとなる。
上記ステップS22では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、次に上記低解像度画像データを選択するように上記セレクタ4fを切り換え制御して上記ステップS14に戻る。
以下、上記ステップS14において、1/15クラスタに固定長符号化するための量子化係数等が計算され、ステップS15において該計算された量子化係数等に基づいて、固定長符号化処理が行われて1/15クラスタの固定データ長の低間解像度の画像データが形成される。そして、上記ステップS16〜ステップS20において、低解像度の画像データのデータサイズ及び記録領域IAが設定され、この空きエリアが検出され、ここに上記1/15クラスタのデータ長の低解像度の画像データが記録される。
この時点で、上記各解像度の画像データの記録が全て終了したこととなる。このため、上記ステップS21において、YESと判別され記録終了となる。
このように、各解像度の画像データのデータ量に応じて、光ディスク20上の記録領域を3分割し、該各記録領域IA,MA,PAに上記固定長符号化した各解像度の画像データを記録することにより、記録再生時にはその解像度の記録領域にシークして記録再生を行えばよいため、記録再生時間を短縮化することができる。
また、画像データの削除,編集作業等が行われてディスク上に各解像度に応じたデータサイズの空きエリアが発生しても、その空きエリアには、同じデータサイズの画像データを記録されることとなるため、空きエリアの検索を容易化することができ、記録時間の短縮化に貢献することができる。
次に、このように各解像度の記録領域に分割して画像データの記録を行っても、該記録領域内で再生順に記録されていなければ、記録されている画像を1枚1枚連続して自動的に読み出すオートプレイ時や、該オートプレイをさらに高速化したブラウジング時等のような画像を連続的に読み出す必要がある場合、やはりシークに時間を要することとなる。
5.[第3の記録動作の説明]
そこで、上記光ディスク20の分割された各記録領域に、各解像度の画像データを再生順に連続して記録するようにしたのがこの第3の記録動作である。
すなわち、この第3の記録動作は、図12のフローチャートに示すようになっている。この図12に示すフローチャートは、上記ストレージ部5のストレージ部コントローラ5dが、ユーザによる画像データの記録の指定を検出したときにスタートとなり、ステップS32に進む。
上記ステップS32では、上記ストレージ部コントローラ5dが、図11に示したように光ディスク20の記録領域を内周側から外周側にかけて14クラスタ分が低解像度の画像データの記録領域IAに、200クラスタ分が中間解像度の画像データの記録領域MAに、1800クラスタ分が高解像度の画像データの記録領域PAになるように3分割し、この各記録領域IA,MA,PAを認識してステップS33に進む。
上記ステップS33では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、上記高解像度の画像データを選択するようにセレクタ4fを切り換え制御してステップS34に進む。
上記ステップS34では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、上記圧縮伸張回路4hで用いる量子化係数等を該圧縮伸張回路4hに設定し、ステップS35に進む。
上記ステップS35では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、上記高解像度の画像データに対して上述の固定長符号化処理を施すことにより、該高解像度の画像データを8クラスタ分のデータ長に固定長符号化するように圧縮伸張回路4hを制御してステップS36に進む。
上記ステップS36では、上記ストレージ部コントローラ5dが、上記ディスク記録再生部5cに上記8クラスタ分のデータサイズを設定してステップS37に進む。
上記ステップS37では、上記ストレージ部コントローラ5dが、上記ディスク記録再生部5cに高解像度の画像データの記録領域PAを設定してステップS38に進む。
上記ステップS38では、上記ストレージ部コントローラ5dが、上記設定されたデータサイズ及び記録領域に基づいて、上記光ディスク20上の8クラスタ分連続した空きエリアを検出するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS39に進む。
上記ステップS39では、上記ストレージ部コントローラ5dが、上記ディスク記録再生部5cにより検出された空きエリアに、現在の高解像度の画像データを記録した場合、該記録された画像データが再生順に記録されることとなるか否かを判別し、NOの場合はステップS42に進み、YESの場合はステップS40に進む。
上記ステップS42では、上記ストレージ部コントローラ5dが、一旦、画像データの記録領域PA内の画像データを読み出すようにディスク記録再生部5cを制御し、この画像データを図1に示すシステムコントローラ6内のRAM6aに転送する。そして、上記システムコントローラ6が、このRAM6aに転送された画像データを再生順となるように並べ換え、これを上記ディスク記録再生部5cに再度転送して上記ステップS40に進む。
上記ステップS40では、上記ストレージ部コントローラ5dが、上記光ディスク20に再生順に画像データを記録するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS41に進む。
上記ステップS41では、上記ストレージ部コントローラ5dが、上記高解像度,中間解像度及び低解像度の画像データの3種類の画像データが全て記録されたか否かを判別し、YESの場合はそのまま終了し、NOの場合はステップS43に進む。
この時点では、上記高解像度の画像データの記録のみ終了しているため、上記ステップS41ではNOと判別されステップS43に進む。
上記ステップS43では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、次に中間解像度の画像データを選択するように上記セレクタ4fを切り換え制御し、上記ステップS34に戻る。
以下、上記ステップS34において、中間解像度の画像データを2クラスタに固定長符号化するための量子化係数等が計算され、ステップS35において該計算された量子化係数等に基づいて、固定長符号化処理が行われて2クラスタの固定データ長の中間解像度の画像データが形成される。そして、上記ステップS36〜ステップS40において、中間解像度の画像データのデータサイズ及び記録領域MAが設定され、この記録領域MAの空きエリアに、上記2クラスタのデータ長の中間解像度の画像データが再生順に連続して記録される。
この時点で、高解像度の画像データ及び中間解像度の画像データの記録が終了したこととなる。このため、上記ステップS41では、NOと判別され上記ステップS43に戻ることとなる。
上記ステップS43では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、次に上記低解像度の画像データを選択するように上記セレクタ4fを切り換え制御し上記ステップS34に戻る。
以下、上記ステップS34において、低解像度の画像データを1/15クラスタに固定長符号化するための量子化係数等が計算され、ステップS35において該計算された量子化係数等に基づいて、固定長符号化処理が行われて1/15クラスタの固定データ長の低解像度の画像データが形成される。そして、上記ステップS36〜ステップS40において、低解像度の画像データのデータサイズ及び記録領域IAが設定され、この記録領域IAの空きエリアに、上記1/15クラスタのデータ長の低解像度の画像データが再生順に連続して記録される。
この時点で、上記各解像度の画像データの記録が全て終了したこととなる。このため、上記ステップS41において、YESと判別されこの第3の記録動作が終了となる。
このように、上記分割された各記録領域に、固定データ長とされた各解像度の画像データを再生順に記録することにより、上記オートプレイ時やブラウジング時に、シーク無しに連続して画像データを読み出すことができるため、該オートプレイ,ブラウジングの容易化、及び、さらなる高速化を図ることができる。
なお、上記ステップS39において、再生順に連続して記録することができない場合はステップS42に進み、データの並べ換えを行って記録することとしたが、これは、再生順に連続して記録することができない場合に、その場は空きエリアに記録しておき、記録が終了したときに内部で並べ換えを行うようにしてもよい。この場合、並べ換えを行って記録を行うよりもユーザ側から見た記録時間を短縮することができる。
6.[光ディスクのフォーマットの説明]
ここで、上記各解像度の画像データ及び管理データが記録される光ディスク20のフォーマットは、以下に説明するようになっている。
フォーマットを説明するに当たり、フォーマットに関連する単位を以下に説明する。
[クラスタ]ディスクの記録再生単位。1クラスタは、32セクタのメインデータ領域と4セクタのサブデータ領域とか等構成されている。
[ロジカルブロック]1セクタ内において、実際にデータが記録される領域。2048バイトで示される。32セクタは32路地刈るブロックであらわせる。
[ロジカルクラスタ]クラス内において、データ記録領域として実際に使用される単位(メインデータ領域と同じ領域)従って、ロジカルクラスサイズは32セクタとなる。
[アロケーションブロック]ロジカルクラスタと同じデータ単位を示し、1つのロジカルクラスサイズを1つのアロケーションブロックとして表現する。従って、ディスク上において、クラスタ数とアロケーションブロック数とは一致する。ディスク上でのファイルの位置は、全てこのアロケーションブロック番号で指定される。
[パーツ]ディスク上で物理的に連続していて、一連のデータが記録されたトラック部分。
[ボリューム]画像データを含む一般データが記録されるパーツの全てを含んだ単位。
6−1[クラスタ構造]
上記光ディスク20に対しては「クラスタ」を1単位として記録(及び再生)が行われる。この1クラスタは2〜3周回トラック分に相当する。このクラスタが時間的に連続されて、1つのトラック、すなわちデータトラックが形成される。上記1クラスタは4セクタのサブデータ領域と32セクタのメインデータ領域からなる。1セクタは2352バイトである。アドレスは1セクタ毎に記録されるようになっている。
なお、各セクタにおいて実際にデータが記録されるのは2048バイトの領域であり、他のバイトは同期パターンやアドレスなどによるヘッダ及びエラー訂正コード等に用いられる。
4セクタのサブデータ領域はサブデータやリンキングエリア等に用いられ、TOCデータ,音声データ,画像データ等の記録は32セクタのメインデータ領域に行われる。
6−2[トラック構造]
次に、上記光ディスク20のエリアは、大きくわけて図13(a)に示すようにエンボスピットによりデータが記録されているピットエリアと、光磁気エリアとされてグルーブが設けられているMOエリアに分けられる。上記ピットエリアは、光ディスク20に記録されている管理情報であるP−TOC(プリマスタード−テーブル・オブ・コンテンツ)が記録される再生専用管理エリアとされており、後述するP−TOCセクタが繰り返し記録されている。
最内周側のピットエリアに続いて、ディスク最外周のリードアウトエリアまでがMOエリアとされ、ピットエリアに続く位置からリードアウトエリアの直前までが記録可能なレコーダブルエリアとされている。さらにこのレコーダブルエリアのうち、先頭エリアは記録再生管理エリアとされ、オーディオデータ等の記録再生管理用のTOCであるU−TOCの記録や、光学ピックアップのレーザーパワーを試し書きするためのキャリブレーションエリアとして用いられる。
上記U−TOCは、記録再生管理エリアにおいて所定の位置に3クラスタ連続して記録されるものであり、U−TOCが記録再生管理エリア内のどのクラスタアドレスに記録されるかはP−TOCによって示されるようになっている。
実際にオーディオデータや画像データが記録されるレコーダブルユーザーエリアは、記録再生管理エリアの後に続くエリアとなる。このレコーダブルユーザーエリアにおいて、例えばM1 ,M2 ,M3 として示すように、画像データ等を有したオーディオデータを有するオーディオデータトラックが記録され、またFL1 ,FL2 ,FL3 として示すようにデータファイルが記録される。
データファイルとされた部位における最も内周側となる部位には、データファイルの管理のためのデータU−TOCが記録される。この例では、データファイルFL1 の直前の位置にデータU−TOCが記録されていることになる。
また、レコーダブルユーザーエリアにおいて、画像データオーディオデータが記録されていない部分はフリーエリアとされる。すなわち、これは未記録領域であり、今後、画像データやオーディオデータの記録可能なエリアとして管理される。
具体適には、例えばこの図13(a)に示すように記録されたディスクに対して、U−TOCでは同図(b)のように管理を行っている。すなわち、M1 ,M2 ,M3 となるオーディオデータトラックについては、そのスタートアドレス及びエンドアドレスを管理している。またフリーエリアについても同様に管理している。
ところが、画像データ等を有するデータファイルFL1 ,FL2 ,FL3 、及びデータU−TOCが記録されている部位については、まとめて1つのデータトラックとしてU−TOCで管理している。なお、EBとはU−TOCによって管理されているデータトラック内で、実際にデータファイルが記録されていないエリアを示している。
一方、データU−TOCは、図13(b)及び(c)に示すように、U−TOCでデータトラックとして管理されている領域の先頭に、配置されている。このデータU−TOCは、データトラック内での各データファイルFL1 ,FL2 ,FL3 、及び未記録ブロックEBの記録位置をクラスタ単位で管理するようになっている。
従って、当該画像記録再生システムにおいて使用される記録媒体は、P−TOCによってディスク上のレコーダブルエリアの位置を管理し、レコーダブルエリア内において、U−TOCがデータトラック領域の位置を管理する。そして、そのデータトラック内において最も先頭に記録されているデータU−TOCは、データトラック内に記録されている画像データ等を有するデータファイルFL1 ,FL2 ,FL3 の位置をクラスタ単位で管理している。
尚、上述のトラック構造の説明において、ディスク上にオーディオトラックM1 ,M2 ,M3 を記録した場合を説明したが、当該画像記録再生システムにおいては、オーディオデータは記録する必要はないため、レコーダブルユーザーエリアの全体をデータトラックとして使用している。
6−3[データトラック]
上記U−TOCにおいてはデータトラックとしてのパーツが管理されるのみであり、データトラック内の個々のデータファイルについての管理はデータU−TOCによって行われる。
図14にデータトラックの構造例を示す。図14(a)に示すように、データトラックには物理的な先頭位置にデータU−TOCが記録される。つまり、データトラック内における最もディスク内周側に近い位置にデータU−TOCが記録される。データトラックが複数のパーツに別れている場合は、最もディスク内周側に位置するパーツの先頭にデータU−TOCが設けられることになる。
このデータU−TOCは、図14(b)に示すように1クラスタのブートエリアと、16クラスタのボリュームマネジメントエリアとから構成されている。また、データU−TOCに続くエリアはファイルエクステンツエリアとされている。このファイルエクステンツエリアには、図14(a)に示すように実際の画像データを含むデータファイルFL1 〜FL3 などが記録される。また未記録ブロックEBには、さらにデータファイルを記録可能とてなっている。
ボリュームマネジメントエリアは、図14(c)に示すように0〜511の計512個のマネージメントブロックから構成される。1つのマネージメントブロックにおけるデータ領域は2048バイトとなっている。そして、このマネージメントブロックにおけるデータが実際のデータファイルの記録/再生のための管理情報となる。
各マネージメントブロックは、0〜511までのブロックナンバが付されている。そして、ブロックナンバ0のマネージメントブロックはボリュームディスクリプタVDとして使用される。また、ブロックナンバ1のマネージメントブロックはボリュームスペースビットマップVSBとして使用され、ブロックナンバ2及びブロックナンバ3のマネージメントブロックはマネージメントテーブルとして使用される。
このブロックナンバ0〜3のマネージメントブロックについての使用形態は以上のように規定されている。ブロックナンバ4以降のマネージメントブロックはファイルエクステンツエリアの使用形態などに応じて、ディレクトリレコードブロックDRB、エクステンツレコードブロックERBとして使用される。
このマネージメントエリアの各マネージメントブロックは、1ロジカルブロック(1セクタ)のサイズから成っている。このマネージメントエリア内にデータを記録再生する場合には、このロジカルブロック(マネージメントブロック)が、記録再生の最小単位とされるとともに、マネージメントエリア内の管理単位とされている。
一方、画像データをファイルエクステンツエリアに記録する場合には、1ロジカルクラスタ(32セクタ)の領域から成るアリケーションブロックが、記録再生の最小単位とされるとともに、ファイルエクステンツエリア内の管理単位とされている。
6−4[ボリュームディスクリプタ](第1の管理ブロック)
上記ボリュームマネジメントエリアにおける先頭のマネージメントブロックはボリュームディスクリプタVDとして使用される。このボリュームディスクリプタVDは、ディスク上のデータトラック(ボリューム)の基本的な管理を行うものである。
図15にボリュームディスクリプタVDのセクタ構造を示す。このセクタでは、同期パターン及びアドレスが記されたヘッダに続いて、データエリアとなる2048バイトに各種管理情報が記録される。
まず、データエリアの2バイト目から6バイト目に、ボリュームディスクリプタのセクタであることを示すIDとして『PICMD』というコードが、例えばアスキーコードで記録され、これに続いてこのシステムのバージョンIDが記録される。
次にロジカルブロックサイズ、ロジカルクラスタサイズ、アロケーションブロックサイズが記録される。ロジカルブロックとは、データトラックにおけるセクタ内の実際のデータエリアに相当するものであり、データトラックにおけるセクタは2352バイトのうち2048バイトをデータエリアと設定している。従って、ロジカルブロックサイズとしてバイト長である『2048』が記録される。尚、このロジカルブロックは、マネージメントエリア内における記録/再生を行うための最小記録単位となる。
また、ロジカルクラスタサイズはロジカルクラスタにおけるロジカルブロック数を示す。ロジカルクラスタとは、実際に管理情報やデータが記録されるクラスタである。そして、1クラスタは36セクタとされ、そのうち32セクタ(32ロジカルブロック)がデータ記録に用いられるため、ロジカルクラスタサイズとして『32』が示される。
アロケーションブロックサイズとしてアロケーションブロックにおけるロジカルブロック数が示される。アロケーションブロックとは、ロジカルクラスタと同じデータ単位を示すものであり、データトラックにおける実際に管理情報やデータファイルが記録される部位である。
例えば、図14(b)に示したボリュームマネジメントエリアやファイルエクステンツエリアにおけるロジカルクラスタとしての32セクタの領域が、1つのアロケーションブロックとされる。尚、このアロケーションブロックはファイルエクステンツエリア内における、記録再生の最小単位とされている。
続いて、アロケーションブロック総数が記録される。これはボリューム内のアロケーションブロック総数である。オーディオ,画像データ混在のハイブリッドディスクの場合は、ピットエリアにおけるアロケーションブロック数も含まれる。また、記録可能アロケーションブロック総数として、レコーダブルエリアにおけるアロケーションブロック数が記録される。プリマスタードディスクの場合は、これはゼロとされる。
また、未記録アロケーションブロック数としてボリューム内の記録可能アロケーションブロックのうち、まだ記録されていないアロケーションブロックの数が記される。さらに、記録済アロケーションブロック数として、ボリューム内の記録可能アロケーションブロックのうち、既に記録が行われたアロケーションブロックの数が記録される。また、ディフェクトアロケーションブロック数として、傷などの欠陥があるアロケーションブロックの数が記される。次に、ボリューム内のディレクトリの数、ボリューム内のデータファイルの数が記される。
次にID最大値が記録される。ディレクトリ又はデータファイルに対しては、生成される順にIDナンバーが付されていくが、これはその最大値となる。続いて、ボリューム属性が記録される。
ここで、ボリュームマネジメントエリアがミラーモードで記録されているか否か、インビジブルファイルであるか否か、ライトプロテクトであるか否か、バックアップが必要であるか否か等が記録される。
次に、ボリュームマネジメントエリアの長さとしてそのバイト長が記録される。また、ボリュームマネジメントエリアのディスク上での位置として、ボリュームマネジメントエリアの最初のアロケーションブロック番号が記録される。続いて、このボリュームディスクリプタと同様に、ボリュームマネジメントエリア内のマネージメントブロックが使用されて形成される他の管理ブロック、すなわちボリュームスペースビットマップVSB、マネージメントテーブルMT、エクステントレコードブロックERB、ディレクトリレコードブロックDRBについて、それぞれ最初のアロケーションブロックの位置と、そのアロケーションブロック数が記録される。すなわち、この最初のディレクトリレコードブロックDRBとして記録されているアロケーションブロック番号によって、最初のディレクトリの位置を検索することができる。
続いて、ディレクトリのバイト長、及びディレクトリ内のサブディレクトリ数が記録される。さらに、図15においては各種ID等として示したが、以降データエリア内に各種のID及びキャラクタセットコード等が記録される。
すなわち、ブートシステムID、ボリュームID及びそのキャラクタセットコード、パブリッシャーID及びそのキャラクタセットコード、データプリペアーID及びそのキャラクタセットコード、アプリケーションID及びそのキャラクタセットコードが記録される。また、ボリュームの形成日時、ボリュームの更新日時、満了日時、有効日時が記録される。そしてデータエリアにおける1024〜2047バイトが、システムエクステンションエリアとされる。
なお、データエリアに続いて4バイトのEDCエリア、及び276バイトのECCエリアが設けられている。ECCエリアには172バイトのPパリティと104バイトのQパリティが記録される。
6−5[ボリュームスペースビットマップ](第2の管理ブロック)
ボリュームマネジメントエリアにおけるブロックナンバ1のマネージメントブロックはボリュームスペースビットマップVSBとして使用される。このボリュームスペースビットマップVSBは、ファイルエクステンツエリアの記録状況をデータトラックの全てのアロケーションブロック単位で示しているものである。
図16にボリュームスペースビットマップVSBのセクタ構造を示す。このセクタでは、同期パターン及びアドレスが記されたヘッダに続いて、データエリアとなる2048バイトにおいて、1つのアロケーションブロックにつき2ビットずつが割り当てられ、そのタイプが示される。なお、このボリュームスペースビットマップVSBのセクタも、データエリアに続いてEDCエリア及びECCエリアが設けられる。
図17(a)にデータエリアの内容を示す。データトラックにおけるアロケーションブロックには、ナンバー0から昇順にアロケーションブロックナンバが付されているが、ボリュームスペースビットマップVSBのデータエリアの最初のバイトにおけるビット7,6が、ナンバー0のアロケーションブロックAL0 に割り当てられ、以降2ビットずつアロケーションブロックAL1,AL2 ・・・・と割り当てられる。従って、ボリュームスペースビットマップVSBのデータエリアにおいて、アロケーションブロックAL0 〜AL8191までの情報を記すことができる。当画像記録再生システムで使用されるディスクは2200クラスタを有しており、実際には、ALO〜AL2000までのアロケーションブロックに情報が記録されている。
上記2ビットの情報は、図17(b)に示すように未記録アロケーションブロックについては「00」、記録済アロケーションブロックについては「01」、ディフェクト(欠陥)アロケーションブロックについては「10」、未定義のアロケーションブロックについては「11」とされる。なお、データエリアにおいて余りの部分、つまり対応するアロケーションブロックが存在しないビットについては「11」とされる。
6−6[マネージメントテーブル]
ボリュームマネジメントエリアにおけるブロックナンバ2及びブロックナンバ3のマネージメントブロックはマネージメントテーブルMTとして使用される。
このマネージメントテーブルMTは、ボリュームマネジメントエリアにおける各マネージメントブロックの使用形態を示している。図18にマネージメントテーブルMTのセクタ構造を示す。このセクタでは、同期パターン及びアドレスが記されたヘッダに続いて、データエリアとなる2048バイトにおいて、1つのマネージメントブロックにつき4バイトずつを割り当て、各マネージメントブロックの管理を行う。
すなわち、マネージメントブロック0エントリーからマネージメントブロック511エントリーにより、ボリュームマネジメントエリアにおける512個のマネージメントブロックのそれぞれの使用内容が示される。なお、データエリアに続いてEDCエリア及びECCエリアが設けられる。
マネージメントブロック0エントリーからマネージメントブロック511エントリーのそれぞれにおける4バイトのデータ内容を図19に示す。最初のマネジメントブロック(マネジメントブロック0)は、上述のようにボリュームディスクリプタに使用される。この場合、マネージメントブロック0エントリーでは、マネージメントブロック0がボリュームディスクリプタであることを示すため、図19(a)のように第4バイト目にエントリータイプとして「80h」が記される。
また、2番目のマネジメントブロック(マネジメントブロック1)は上述したようにボリュームスペースビットマップに使用される。この場合、マネージメントブロック1エントリーでは、マネージメントブロック1がボリュームディスクリプタであることを示すため、図19(b)に示すように第4バイト目にエントリータイプとして「90h」が記される。また、第1,第2バイト目において、未記録アロケーションブロック数が記録される。
マネージメントテーブルとされるマネージメントブロックに対応するエントリーでは、図19(c)のように、第1、第2バイト目に次のマネージメントテーブルの位置が記録され、第3バイト目に未使用のマネージメントブロック数が記録される。そして、そのマネージメントブロックがマネージメントテーブルであることを示すために、第4バイト目にエントリータイプとして「A0h」が記録される。
エクステントレコードブロックとされるマネージメントブロックに対応するエントリーでは、図19(d)に示すように第1,第2バイト目に次のエクステントレコードブロックの位置が記録され、第3バイト目に未使用のエクステントレコードブロック数が記録される。そして、そのマネージメントブロックがエクステントレコードブロックであることを示すために、第4バイト目にエントリータイプとして「B0h」が記録される。
ディレクトリレコードブロックは、1つのマネージメントブロックを用いて記したディレクトリレコードユニットでディレクトリが完結され、単独で用いられる場合と、1つのディレクトリに含まれるディレクトリレコードユニットが、複数のマネージメントブロック、すなわち複数のディレクトリレコードブロックにわけて記録される場合がある。
あるマネージメントブロックが単独ディレクトリレコードブロックとされる場合は、そのマネージメントブロックに対応するエントリーでは、図19(e)のように0〜29ビットまででディレクトリIDが記録され、最後の2ビットがエントリータイプとして「00h」とされる。
また、あるマネージメントブロックが複数ディレクトリレコードブロックの最初のディレクトリレコードブロックとされる場合は、そのマネージメントブロックに対応するエントリーでは、図19(f)に示すように第1,第2バイト目に次のディレクトリレコードブロックの位置が記録され、第3バイト目にディレクトリIDの上位バイトが記録される。そして、そのマネージメントブロックが第1のディレクトリレコードブロックであることを示すために、第4バイト目にエントリータイプとして「D0h」が記録される。
あるマネージメントブロックが複数ディレクトリレコードブロックの中間の(つまり第1又は最後ではない)ディレクトリレコードブロックとされる場合は、そのマネージメントブロックに対応するエントリーでは、図19(g)に示すように第1,第2バイト目に次のディレクトリレコードブロックの位置が記録される。そして、そのマネージメントブロックが中間のディレクトリレコードブロックであることを示すために、第4バイト目にエントリータイプとして『E0h』が記録される。
あるマネージメントブロックが複数ディレクトリレコードブロックの最後のディレクトリレコードブロックである場合は、そのマネージメントブロックに対応するエントリーでは、図19(h)のように第1,第2,第3バイト目にディレクトリIDの下位バイトが記録される。そして、そのマネージメントブロックが最後のディレクトリレコードブロックであることを示すために、第4バイト目にエントリータイプとして「F0h」が記録される。
6−7[ディレクトリレコードブロック](第3の管理ブロック)
ボリュームマネジメントエリアにおけるブロックナンバ3以降のマネージメントブロックはディレクトリレコードブロックDRBとして使用される。このディレクトリレコードブロックDRBには、1又は複数のディレクトリレコードユニットが記録される。ディレクトリレコードユニットとしては、ディレクトリを構成するためのディレクトリ用ディレクトリレコードユニットと、あるデータファイルに対応してその位置などを指定するためのファイル用ディレクトリレコードユニットがあり、このディレクトレコードブロックの中には、ディレクトリの中に形成されるファイル及びサブディレクトリに応じて、ファイル用ディレクトリレコードユニット及びディレクトリ用ディレクトリレコードユニットが混在して記録される。
図20は、ディレクトリを構成するためのディレクトリ用ディレクトリレコードユニットが記録されるディレクトリレコードブロックDRBのセクタ構造を示す。このセクタでは、同期パターン及びアドレスが記録されたヘッダに続いて、データエリアとなる2048バイトにおいて、1又は複数のディレクトリレコードユニットの記録が可能となっている。
ディレクトリレコードユニットの1つのユニットとしては、まずディレクトリレコード長が示される。ディレクトリレコードユニットの1つのユニットの長さは可変長とされているため、このディレクトリレコード長によって、そのディレクトリレコードユニットのバイト長が示される。続いてディレクトリの属性が記録される。これによって、このディレクトリレコードユニットがディレクトリのためのディレクトリレコードユニットか、このディレクトリレコードユニットが含まれるディレクトリがインビジブルディレクトリであるか、システムディレクトリであるか等の各種属性が示される。つまり、データファイルの位置が、後述するエクステンツレコードブロックを用いて示されているか否かを示している。
続いて、キャラクタセットコード及びショートネームIDが記録される。キャラクタセットコードはショートネームIDのキャラクタ種別を示す。ショートネームIDは11バイトで記録されるIDである。この11バイトのショートネームIDには、11文字以内のアスキーコードでディレクトリ名が記録されているようになっている。
続いて、ディレクトリ形成日時、ディレクトリ更新日時が記され、ステイタス更新日時としてこのディレクトリレコードユニットの更新日時が記録される。さらに、ディレクトリIDナンバー,ディレクトリ長が示される。
続いて、「インデックストゥ・DRB」と「ナンバオブDRB」が記録される。インデックストゥ・DRBは、指定されるサブディレクトリの内容が記述されている最初のディレクトリレコードブロックDRBの、ボリュームマネジメントエリア内での位置を、マネジメント番号0〜511の何れかの値によって表している。また、ナンバオブDRBは、その指定されたディレクトリを表すためのディレクトリレコードブロックの数をマネージメントブロック数であらわしている。
続いてロングネームIDの長さが記され、その長さによるロングネームIDが記録される。つまりロングネームIDは可変長である。なお、ロングネームIDを記録しない場合もあるが、そのときはロングネームIDの長さは『00h』とされる。また、ロングネームIDの長さが偶数バイトになった場合のみ、余りバイトを埋めるためパディングとして「00h」が記録される。ロングネームIDに続くバイトは、システムエクステンションエリアとして利用される。
ディレクトリに対応するディレクトリレコードユニットの1ユニットはこのように構成され、このようなディレクトリレコードユニットを2048バイトのデータエリア内において複数個設けることができる。
なお、データエリアに続いてEDCエリア及びECCエリアが設けられる。
次に、図21に、あるデータファイルに対応するファイル用ディレクトリレコードユニットが記録されるディレクトリレコードブロックDRBのセクタ構造を示す。
このセクタでは、同期パターン及びアドレスが記されたヘッダに続いて、データエリアとなる2048バイトにおいて、それぞれデータファイルに対応する1又は複数のディレクトリレコードユニットを記録可能なっている。
ディレクトリレコードユニットの1つのユニットとしては、上記図20におけるディレクトリレコードユニットと同様に、まずディレクトリレコード長が示され、続いて属性が記録される。この属性によって、このディレクトリレコードユニットがディレクトリに対応するものではないことや、対応するデータファイルがインビジブルファイルであるか、システムファイルであるか、そのデータファイル位置がエクステントレコードユニットによって指定されるものであるか、などの各種属性が示される。
続いて、図20のディレクトリレコードユニットと同様に、キャラクタセットコード、ファイル名を記録するショートネームID、ディレクトリ形成日時、ディレクトリ更新日時、ステイタス更新日時が記される。ショートネームIDには、11文字以内のアスキーコードで、データファイル名が記録されている。
続いてデータファイルのIDナンバー、データファイル長を示すデータが記録される。続いて、「エクステントスタートロケーション」と「ナンバオブブロック」が記録される。このエクステントスタートロケーションは、ファイルエクステントエリアに記録されているファイルの位置を、アロケーションブロック番号によってあらわしている。ナンバオブブロックは、エクステントスタートロケーションによって指定されたスタート位置から使用されているアロケーションブロック数を表している。
続いて、「インデックストゥ・ERB」と「ナンバオブERB」が記録される。このインデックストゥ・ERBは、分散記録されたデータファイルの各分散位置を示すためのデータを含んだエクステンツレコードブロックのボリュームマネジメントエリア内での位置を、0〜511のマネージメントブロック番号で表している。ナンバオブERBは、その分散記録されたデータファイルを示すためのエクステンツレコードブロックの数をマネージメントブロック数であらわしている。
その後、可変長であるロングネームIDの長さが記録され、その長さによるロングネームIDが記録される。ロングネームIDを記録しない場合はロングネームIDの長さは「00h」とされる。また、ロングネームIDの長さが偶数バイトになった場合のみ、余りバイトを埋めるためパディングとして「00h」が記録される。ロングネームIDに続くバイトは、システムエクステンションエリアとして利用される。
データファイルに対応するディレクトリレコードユニットの1ユニットはこのように構成され、このようなディレクトリレコードユニットを2048バイトのデータエリア内において複数個設けることができる。なお、データエリアに続いてEDCエリア及びECCエリアが設けられる。
画像ファイルなどのデータファイルをディスク上に記録する際には、以下の2通りの場合があり、その場合に応じてデータファイルの位置の指定方法が異なっている。
第1の場合は、記録する画像ファイルのデータ分の連続する空きエリアがディスク上で確保できる場合であって、このときには物理的に連続する領域に1つのファイルとして記録するようにしている。
すなわち、1つのファイルが連続したアロケーションブロックで構成されるように記録されている。通常は、このように物理的に連続したエリアに記録する。この場合は、このファイル用のディレクトリレコードユニットの中のエクステントスタートロケーションとして記録されたアロケーションブロック番号によってデータファイルの位置が示される。
第2の場合、記録する画像ファイルのデータ分の連続する空きエリアがディスク上で確保できない場合であって、このときには、ディスク上の分散する領域に1つのファイルを分散させて記録するようにしている。すなわち、1つのファイルが複数の離れたアロケーションブロックによって構成されるように記録されている。この場合は、ファイル用のディレクトリレコードユニットに含まれたインデックストゥ・ERBとして記録されたマネージメントブロック番号によって、エクステンツブロックのマネージメントエリア内での位置がしていされ、このエクステンツレコードブロックに含まれたデータに基づいて、各分散エリアの位置が指定される。このエクステンツレコードブロックに関しては後述する。尚、第1の場合には、インデックスERBのデータは記録されず、第2の場合にはエクステントスタートロケーションは記録されない。
6−8[エクステントレコードブロック]
ボリュームマネジメントエリアにおけるブロックナンバ4以降のマネージメントブロックはエクステントレコードブロックERBとして使用可能となっている。このエクステントレコードブロックは、上述のように、1つのデータファイルが、離れたアロケーションブロックで指定される分散エリアに記録された場合に使用され、このエクステントレコードブロックには、その各分散エリアのアロケーションブロック位置を示すためのデータが記録されている。
このエクステントレコードブロックには、最大で64個のエクステントレコードユニット(ERユニット)か記録されている。ERユニットと、ディスクリプタ用ERユニットから成っている。インデックス用ERユニットは、ERBの中の複数のERユニットの1番先頭のユニットとして記録され、2番目以降のERユニットの使用状況を管理している。2番目以降のERユニットはディスクリプタ用ERユニットとして使用され、このユニットに含まれるデータによって各分散エリアのアロケーションブロックが位置される。
図22は、エクステントレコードブロックDRBのセクタ構造を示す。このセクタでは、同期パターン及びアドレスが記されたヘッダに続いて、データエリアとなる2048バイトにおいて、64個のエクステントレコードユニットを記録できる。1つのエクステントレコードユニットは32バイトで構成される。
この図22においては、データエリアの最初の32バイトのエクステントレコードユニットは、インデックス用エクステントレコードユニットとして使用されている例を示している。
このインデックス用エクステントレコードユニットでは、最初にインデックスIDが記録される。このインデックスIDは「FFFF」とされて、このエクステントレコードユニットがインデックス用エクステントレコードユニットとして使用されていることを示している。
続いて、マキシマムディプスが記録される。インデックス用エクステントレコードユニットによりエクステントレコードのツリー構成が構築されるが、マキシマムディプスによって、このエクステントレコードユニットから指定されていくサブツリー階層が示される。もし、インデックス用エクステントレコードユニットが、エクステントディスクリプタを含むエクステントレコードユニットを指定している場合、つまり最下層の場合は、マキシマムディプスは「0000h」とされる。
そしてその後に、ロジカルオフセットとERインデックスを最大7個記録することができる。ERインデックスは、分散エリアを示すデータが、個のエクステントレコードブロックの中に記録可能とされた64個のERユニットのうち、どのERユニットであるかを示すデータであり、このERインデックスには、0から63の何れかのERユニット番号が記録される。ロジカルオフセットは、ERインデックスによって示されるERユニットがデータファイルを構成するための何番目のERユニットであるのかを示すデータが記録されている。
図22の例においては、続いて、2番目以降のERユニット歯、ディスクリプタ用ERユニットとして使用されている。子のディスクリプタ用ERユニットは、最大8個のエクステントスタートロケーション都、アロケーションブロック数とが記録されている。エクステントスタートロケーションには1つの分散エリアの位置を示すアロケーションブロック番号が記録され、アロケーションブロック数は、その分散エリアが有するアロケーションブロックの数を示すデータが記録されている。従って、1つのエクステントスタートロケーションと、1つのアロケーションブロック数で、1つの分散エリアが指定されることとなる。よって、1つのディスクリプタ用DRユニットには8個のエクステントスタートロケーションと、アロケーションブロック数を記録することができるため、1つのディスクリプタ用DRユニットによって最大8個の分散エリアを指定できることとなる。
また、8個以上の分散エリアを指定する場合には、新たに3番目のERユニットをディスクリプタ用ERユニットとして使用し、インデックス用ERユニットによって、2番目のERユニットに記録したディスクリプタ用ERユニットに続くディスクリプタ用ERユニットとして、3番目のERユニットに新たに記録したディスクリプタ用ERユニットをリンクさせればよい。
次に、ERBによって複数の分散エリアに記録されたデータファイルの位置を指定する場合を説明する。
まず、DRBのファイル用DRユニットの中に記録されたインデックストゥERBによって、ERBのマネジメントブロックエリア内での位置が指定されている。続いて、ERBの最初のERユニットの先頭には、「FFFF」のデータが登録されているため、この最初のERユニットは、インデックス用ERユニットと判断することができる。次に、データファイルを構成する最初のERユニットを探すためには、ロジカルオフセットのデータが「0000」となっているところを検索すればよい。よって、このインデックス用ERユニットには、ロジカルオフセットの「0000」に対応するERインデックスのデータを求める。このERインデックスのデータによって示されるディスクリプタ用ERユニットに記録された8個のエクステントスタートロケーションと、アロケーションブロック数によってそれぞれ8個の分散エリアが指定される。よって、マネージメントエリア内のデータによって、ディスク上に分散されたファイルの位置を把握することができるため、ファイルを読み出す際にディスクを検索する必要がないため高速再生を可能とすることができる。
7.[ファイル及びファイルの階層構造の説明]
当画像記録再生システムにおいて使用されるファイルは、管理ファイル、画像ファイル、インデックス画像ファイル、オーディオデータファイル等がある。
管理ファイルのファイル名の拡張子は「PMF」となっており、この拡張子がPMFであることを検出すると、そのファイルが管理ファイルであることを識別する。管理ファイルには、総合情報管理ファイル(OVF INF.PMF)、画像データ管理ファイル(PIC INF.PMF)、プリントデータ管理ファイル(PRT INF.PMF)、再生制御管理ファイル(PMS INF.PMF)等がある。各管理ファイルの具体的な説明は後述する。
次に、画像ファイルのファイル名の拡張子は「PMP」となっており、この拡張子がPMPであることを検出すると、そのファイルが画像ファイルであることを識別する。画像ファイルには、高解像度画像ファイルと、中間解像度画像データSD面を記録する中間解像度画像ファイルとがある。中間解像度画像ファイルは、アスペクト比が4:3、640画素×480画素の画像データを有したPSNnnnn.PMPファイル、アスペクト比が16:9、848画素×480画素の画像データを有したPSWnnnn.PMPファイルから構成されている。高解像度画像ファイルは、アスペクト比が3:2、1536画素×1024画素の画像データを有したPHPnnnn.PMPファイル、アスペクト比が16:9、1920画素×1080画素の画像データを有したPHWnnnn.PMPファイルから構成されている。また、高解像度画像ファイルの中の1つとして超高解像度画像データHDを記録するファイルとして、アスペクト比が3:2、3072画素×2048画素の画像データを有したPUPnnnn.PMPファイルがある。
尚、拡張子がPMPとされた画像ファイルのファイル名は、画像の種類によって先頭の3文字(例えばPHP等)が決定され、画像ファイルの作成順に付与された画像番号によって続く5文字(nnnn)が決定される。
次に、この画像記録再生システムにおいて画像データを記録する場合には、図23に示すように、光ディスクは、画像記録用のディレクトリD1(PIC MD)とその下位に設けられたサブディレクトリとして第0番目の画像ディレクトリD2(PIC00000)及び1番目の画像ディレクトリD3(PIC00001)とから成る階層ディレクトリ構造を有している。この画像ディレクトリの作成順によって付与されたディレクトリ番号によって続く5文字が決定される。
この光ディスク20に記録された各画像データは、図23に示すように画像データを記録するディレクトリとしてサブディレクトリD1(PIC MD)を設け、その中でファイル管理されるようになっている。また、複数のファイルは、さらにサブディレクトリで管理されるようになっている。
すなわち、その一例を示すと、上記ディレクトリD1の中には、全体の情報の管理を行うための総合情報管理ファイルf1(OV INF.PMF)と、全体のインデックスファイルの管理を行うための総合インデックスファイルf2(OV IDX.PMX)と、各アルバムの各画像ディレクトリD2〜D4(PIC0000〜PIC0002)とが設けられる。また、上記サブディレクトリ(PIC MD)の中には、プリントの色合い,プリントサイズ,回転等のプリント情報を管理するためのプリントディレクトリ(PRINT)と、モニタ表示する画像の表題等のテロップを管理するためのテロップディレクトリ(TERO.PMO)と、各画像の画像ナンバーや該各画像に付されたキーワード検索ディレクトリ(KW DTBS.PMO)と、画像の記録日時等を管理するためのタイムスタンプディレクトリ(TS DTBS.PMO)と、指定された画像のみを再生するようなプログラム再生を管理するための再生制御ディレクトリ(PMSEQ)とが設けられる。
なお、この例においては、上記画像ディレクトリとして、ディレクトリ番号が「0」である画像ディレクトリ(PIC0000)からディレクトリ番号が2である画像ディレクトリ(PIC0002)がそれぞれ設けられている。
上記画像ディレクトリ(PIC0000)には、その中に、ディレクトリ番号が「00000」で指定される複数の画像ファイルを管理するための画像データ管理ファイルf3(PIC INF.PMF)と、当該画像ディレクトリD2のインデックス画像をまとめた画像インデックスファイルf4(PIDX000.PMX)とが記録される。
このディレクトリ番号00000で指定される画像ディレクトリD2(PIC0000)の中には、画像番号が00000で指定される画像データから生成された中間解像度画像ファイルf5(PSN00000.PMP)と高解像度画像ファイルf6(PHP00000.PMP)とが記録されている。また、画像番号が00001で指定される画像ファイルデータから生成された中間解像度画像ファイルf7(PSN00001.PMP)と超高解像度画像ファイルf9(PUP00001.PMP)とが記録されている。また、画像番号が00002で指定される画像データから生成された中間解像度画像ファイルf10(PSN00002.PMP)と、画像番号が00003で指定される画像データから生成された中間解像度画像ファイルf11(PSN00003.PMP)が記録されている。
次に、ディレクトリ番号が「0001」で指定される画像ディレクトリ(PIC00001)には、上述の画像データ管理ファイル(PIC INF.PMF)と、該各画像のインデックス画像を管理する2個のインデックスファイル(PIDX000.PMX,PIDX001.PMX)とが記録されている。なお、上記2個の画像インデックスファイルによって、この画像ディレクトリ(PIC00001)の中に記録される画像ファイルに対応するインデックス画像を管理するようになっており、形式的には該2つのインデックスファイルがリンクされて用いられる。
次に、上記プリントディレクトリ(PRINT)は、その中に複数のプリントデータファイルを管理するためのプリントデータ管理ファイル(PRT INF.PMF)と、該プリントデータ管理ファイルにより管理されるプリントデータファイル(PRT000.PMO〜PRTnnn.PMO)が記録される。
次に、再生制御ディレクトリ(PMSEQ)の中には、当該再生制御ディレクトリ(PMSEQ)に記録された再生制御データファイルを管理するための再生制御管理ファイル(PMS INF.PMF)と、画像シーケンスを制御するための複数の再生制御データファイル(PMS000.PMO〜PMSnnn.PMO)が記録される。
次に、上記図14(c)において説明したように、上記マネージメントブロックは、0〜511までのブロックナンバが付されており、ブロックナンバ0から順に、ボリュームディスクリプタVD,ボリュームスペースビットマップVSB,マネージメントテーブルMT,マネージメントテーブルMT,ディレクトリレコードブロックDRB,ディレクトリレコードブロックDRB,エクステンツレコードブロックERB,ディレクトリレコードブロックDRB,エクステンツレコードブロックERB・・・となっている。
ディレクトリD1(PIC MD)を示すためのディレクトリレコードブロックDRBは、上記ボリュームディスクリプタVDのデータによってマネージメントブロックの第4番目のブロックであることが判別できるようになっている。図24において、このマネージメントブロックの第4番目のブロックに記録されているディレクトリレコードブロックDRBには、ヘッダに続いて上記図23に示した総合情報管理ファイルf1及び総合インデックスファイルf2の記録位置を示すための2つのファイル用DRユニットが設けられている。
具体的には、1番目のユニットに記録されているファイル用DRユニットにおいて、「エクステントスタートロケーション(Extent Start Location)」として記録されているアロケーションブロック番号によって、上記総合情報管理ファイルf1のアロケーションブロック位置を示すようになっている。また、2番目のユニットに記録されているファイル用DRユニットにおいて、「エクステントスタートロケーション(Extent Start Location)」として記録されているアロケーションブロック番号によって、上記総合インデックスファイルf2のアロケーションブロック位置を示すようになっている。なお、このファイル用DRユニットにおける「インデックストゥERB(Index to ERB)には、上記総合情報管理ファイルf1及び総合インデックスファイルf2が光ディスク20上で連続するアロケーションブロックに記録されているため、このインデックストゥERBには記録されていない。
次に、この2つのファイル用DRユニットの後、すなわち、3番目及び4番目のユニットには、ディレクトリ番号「00000」で表される画像ディレクトリD2及びディレクトリ番号「00001」で表される画像ディレクトリD3の記録位置を示すための2つのディレクトリ用DRユニットが設けられている。
具体的には、このディレクトリ用DRユニットにおいて、「インデックストゥERB(Index to DRB)」として記録されている0〜511のマネージメントブロック番号によって、画像ディレクトリD2に対応するDRBのマネージメントブロック内での相対的な位置が示されるようになっている。この例においては、3番目のユニットのディレクトリ用DRユニットにおける「インデックストゥDRB(Index to DRB)」のデータには、上記画像ディレクトリD2のDRBのマネージメントブロック内でのブロック位置を示すデータとして「005」が記録されている。同様に、4番目のユニットのディレクトリ用DRユニットの「インデックストゥDRB(Index to DRB)」のデータには、上記画像ディレクトリD3のDRBのマネージメントブロック内でのブロック位置を示すデータとして「007」が記録されている。
上述のように、マネージメントブロックの5番目のブロックのDRBは、マネージメントブロックの4番目のブロックのDRBにおける3番目のユニットであるディレクトリ用DRユニットによってそのブロック位置が指定されている。
この5番目のブロックのDRBは、画像ディレクトリD2に関するデータが記録されているブロックである。このDRBには、ヘッダに続いて8個のファイル用DRユニットが設けられている。
1〜7番目のユニットに設けられている7個のファイル用DRユニットには、それぞれ画像データ管理ファイルf3,画像インデックスファイルf4,第1の中間解像度画像データファイルf5,高解像度画像データファイルf6,第2の中間解像度画像データファイルf7,超高解像度画像データファイルf9,第3の中間解像度画像データファイルf10の記録位置を示すためのデータが記録されている。また、これは、上述のファイル用DRユニットと同様に、各ファイル用DRユニットにおいて、「エクステントスタートロケーション(Extent Start Location)として記録されているアロケーションブロック番号によって、上記画像データ管理ファイルf3,画像インデックスファイルf4,中間解像度画像データファイルf5,高解像度画像データファイルf6及び中間解像度画像データファイルf7の記録位置をそれぞれ示すようになっている。
7番目のユニットに設けられているファイル用DRユニットには、超高解像度画像データファイル(f9)の記録位置を示すためのデータが記録されている。この超高解像度画像データファイルは、例えば18クラスタのデータ長で記録されるようになっている。もし、上記光ディスク20上に18クラスタ分の連続した空きエリアが存在しない場合には、該ファイルは連続しないアロケーションブロックに分散されて記録されるようになっている。
このように、1つのファイルを分散させて記録した場合は、上記ファイル用DRユニットのエクステントスタートロケーションのデータでは、上記ファイルの各分散エリアを直接してすることはせず、DRBと指定する画像ファイルf9との間にERBを設け、このERBのデータによって画像ファイルの各分散エリアの位置を指定するようになっている。
上記ERBは、図22に示すようにヘッダに続いて4つのエクステントレコードユニット(ERユニット)が設けられている。なお、このERユニットは最大で64個設けることができるようになっている。
1番目のERユニットは、インデックス用ERユニットとして使用され、2番目及び3番目のERユニットは、ディスクリプタ用ERユニットとして使用される。上記インデックス用ERユニットには、2番目以降のERユニットに関するインデックスデータが記録されている。また、上記インデックス用ERユニットには、ERインデックスと、ロジカルオフセットとが使用されるERユニットの数分、記録されている。ERインデックスは、64個のERユニットのうち、どのERユニットが存在するかを示すデータであって、0〜63のERユニット番号で示される。ロジカルオフセットは、ERインデックスで示されたERユニットが、1つのファイルを構成するための何番目のERユニットのデータであるかを示すデータである。
上記ディスクリプタ用ERユニットには、エクステントスタート位置と、エクステントブロック数とが、それぞれ8個記録できるようになっている。上記エクステントスタート位置は、分散エリアのスタート位置を示すためのデータであって、アロケーションブロック番号で表現されている。また、エクステントブロック数は、分散エリアのデータ長を示すためのデータであって、アロケーションブロック数で表現されている。従って、1つのディスクリプタ用ERユニットによって、エクステントスタート位置とエクステントブロック数のデータに基づいて、8つの分散エリアを指定することができる。
すなわち、図25に示すように最初のERユニットの先頭にインデックス用のERユニットであることを示す「FFFFh」のデータが登録されている。次に、上記超高解像度画像データファイルf9のデータを構成する最初のERユニットを検索するためには、ロジカルオフセットのデータが「0000」となっているところを検索すればよい。インデックス用ERユニットには、ロジカルオフセットの「0000」に対応するERインデックスのデータとして「2」が記録されているため、2番目のERユニットが、上記ファイルf9のデータを構成する最初のERユニットであることを検出することができる。
次に、2番目のERユニット(ディスクリプタ用ERユニット)を参照すると、上記ファイルf9の第1の分割エリアのスタート位置は、アロケーションブロック番号で「0152」であって、第1の分割エリアのデータ長は、アロケーションブロック数で「0002」であることがわかる。同様に、このディスクリプタ用ERユニットには、第2の分割エリアから第8の分割エリアに関するデータが順に記録されている。
次に、2番目のERレコードであるディスクリプタ用ERユニットに続くデータとしてインデックス用インデックスにおけるロジカルオフセット「0000」の次のデータである「0001」を検索する。ロジカルオフセットが「0001」となっているERインデックスのデータは「3」と記録されているため、2番目のERユニットに連続するデータとして3番目のERユニットが存在することを示している。次に、3番目のERユニット(ディスクリプタ用ERユニット)を参照すると、第9の分散エリア及び第10の分散エリアのスタート位置を示すアロケーションブロック番号と、データ長を示すアロケーションブロック数がそれぞれ記録されている。
このように、ERBのディスクリプタ用ERユニットにより、10個に分散された分散エリアのそれぞれのアロケーションブロック位置が示されている。このため、1つのファイルが分散され記録された場合においても、ERBを有するマネージメントブロック内において、それぞれの分散エリアの位置を把握することができる。このため、分散された各エリアを連続して1つのファイルとして光ディスク20から再生する場合においても、該ディスク上の各分散エリアをそれぞれディスク上で検索する必要がなく、高速アクセスを可能とすることができる。
尚、この実施例では、画像ファイルをディスク上で分散させて記録する例として、超高解像度画像ファイルの記録を例に挙げたが、これは、ディスク上の未記録エリアが少なくなって18クラスタ分の連続するエリアが確保できない場合に、このような分散記録が行われるものである。また、同様に、連続する8クラスタ分のエリアが確保できない場合は、高解像度画像ファイルにおいても分散記録が行われる。尚、中将の記録においては、超高解像度画像ファイル及び高解像度画像ファイルは連続するエリアに記録される。
8.[ファイルの構成]
次に、上記各ファイルは、ヘッダとデータ本体とで構成されている。データ本体の開始アドレスは、ヘッダにて規定されるようになっている。データ本体は、例えば4の倍数のアドレスから開始されるようになっており、2バイト以上のデータは上位バイトが優先される。また、データサイズは固定長符号化された各画像データを除いて4の倍数とされており(上述の低解像度画像データをラスタ−ブロック変換する際に付される00hのダミーデータを含む。)、文字列はヌルデータ(00h)でターミネートされる。なお、ヘッダとデータ本体との間に空き領域を設ける構成としてもよい。
8−1[ヘッダの構成]
上記ヘッダは、複数のテーブルで構成されており、この中で後に説明する、そのファイルが何のファイルであるかを示す「フォーマットテーブル」が先頭に配置され、以下、上記画像加工情報等のオプションのテーブルが任意の順番で配置されるようになっている。また、各テーブルは、例えば4の倍数のアドレスから開始されるようになっており、テーブルと次のテーブルとの間隔は256バイト以下となっている。なお、テーブルと次のテーブルとの間に空きデータが存在する構成としてもよい。
具体的には、上記テーブルの種類は、フォーマットテーブル(10h),名称テーブル(11h),コメントテーブル(12h),ディスクIDテーブル(14h),画像パラメータテーブル(20h),記録情報テーブル(21h),色管理パラメータテーブル(22h),オプションテーブル(90h)等が存在する(括弧内は各テーブルの識別記号(ID))。
8−2[フォーマットテーブル]
上記フォーマットテーブルは、図26に示すようにテーブルID(1バイト),次テーブルポインタ(1バイト),フォーマットバージョン(2バイト),ファイル形式(1バイト),ファイル形式バージョン(1バイト),全テーブル数(1バイト),空き領域(予約:1バイト),データ開始アドレス(4バイト),データサイズ(4バイト),空き領域(予約:4バイト)で構成されており、これらは、全てバイナリ(B)のデータ形式で記録されるようになっている。
また、上記1バイトで記録される「ファイル形式」としては、上述の総合情報管理ファイルが「00h」で記録され、画像データ管理ファイルが「01h」で記録され、プリントデータ管理ファイルが「03h」で記録され、再生制御管理ファイルが「05h」で記録され、画像データファイルが「10h」で記録され、総合インデックスファイルが「11h」で記録され、画像インデックスファイルが「12h」で記録されるようになっている。また、プリントデータファイルが「30h」で記録され、テロップデータファイルが「32h」で記録され、キーワード検索データファイルが「33h」で記録され、タイムスタンプ検索データファイルが「34h」で記録され、再生制御データファイルが「35h」で記録されるようになっている。
8−3[画像パラメータテーブル]
この画像パラメータテーブルは、高解像度画像データ及び中間解像度画像ファイルデータを記録するための各画像ファイルのヘッダに記録され、この高解像度画像データ及び中間解像度画像データの基の原画像データに関する情報がパラメータとして記録されている。
本画像記録再生システムにおいては、高解像度画像データ及び中間解像度画像データは、スキャナ等から取り込んだ原画像データに基づいて作成され、高解像度画像ファイル及び中間解像度画像ファイルとして記録している。しかし、原画像自体はディスクには一切記録されないため、原画像データが残ることはない。しかし、この画像ファイルのヘッダに記録された画像パラメータテーブルのデータに基づいて、この高解像度画像データの基となった原画像がどの状態で記録され、どのように加工されて高解像度画像データ及び中間解像度画像データが作成されたかを、この各情報に基づいて把握することができる。従って、原画像データに関する情報を残すために、これらの画像パラメータテーブルのデータは画像データとともに画像ファイルのヘッダに記録され、書き換えは行われない。
次に、上記画像パラメータテーブルには、図27に示すように1バイトのテーブルIDと、1バイトの次テーブルポインタと、2バイトの画像サイズ(横サイズ)と、2バイトの画像サイズ(縦サイズ)と、1バイトの画像構成要素と、1バイトの縦横識別と、1バイトのワイドIDと、1バイトのその画像データの圧縮率と、1バイトの著作権,編集権情報と、1バイトの入力機器識別情報とが記録されるようになっている。また、3バイトの空き領域(予約)と、1バイトの上記ダミーデータの有無を示す情報等が記録されるようになっている。
上記「画像サイズ」は、画像の画素数のサイズを示す情報となっており、また、上記「画像構成要素」は、輝度(Y),色差(Cr),色差(Cb)が4:2:0の場合は「00h」が記録され、4:2:0のオルソゴナルの場合は「01h」が記録され、4:2:2の場合は「10h」が記録され、4:2:2のオルソゴナルの場合は「20h」が記録されるようになっている。なお、「オルソゴナル」とは、先頭のYデータとCデータが一致することを示すものである。
また、上記「縦横識別」は、画像を表示するための回転情報であり(反時計回り)、通常の横表示の場合は「00h」が記録され、該横表示に対して90度回転された縦表示の場合は「01h」が記録され、該横表示に対して180度回転された横表示の場合は「02h」が記録され、該横表示に対して270度回転された縦表示の場合は「03h」が記録されるようになっている。なお、「FFh」は現在のところ不定義となっている。
これらの各情報は、すべて再生され表示可能となっている。このため、ユーザは、この画像パラメータテーブルをモニタ装置9に表示することにより、その画像のパラメータを簡単に認識することができる。
8−4[総合情報管理ファイル(第1の管理ファイル)]
上記総合情報管理ファイルは、ディレクトリ(PIC MD)に記録されている全てのデータファイルを総合的に管理するための管理ファイルである。
上記総合情報管理ファイルは、図28(a)に示すようにヘッダとデータ本体で構成されている。上記ヘッダには、上述のようにフォーマットテーブル(10h),名称テーブル(11h),コメントテーブル(12h),ディスクIDテーブル(14h),オプションテーブル(90h)がそれぞれ記録されている。
上記データ本体には、2バイトの総画像枚数,2バイトの次画像ディレクトリ番号,2バイトの画像ディレクトリ総数,1バイトの再生制御ディレクトリの有無を示す情報,1バイトの再生制御ファイル数,1バイトのプリントデータファイル数,1バイトのテロップデータファイルの有無を示す情報が記録されるようになっている。また、1バイトの検索情報ファイルの有無を示す情報,1バイトの自動起動ファイル番号,2バイトのラストアクセス画像ディレクトリ番号,2バイトのラストアクセス画像番号,8バイトのパスワード,6バイトのナレーション国語情報,2バイトの空き領域(予約),48バイトの画像ディレクトリ情報ユニットがN個(Nは画像ディレクトリ数)記録されるようになっている。なお、これらの各情報は、全てバイナリのデータ形式で記録されるようになっている。
上記「総画素枚数」は、アスペクト比が3:4の通常解像度(中間解像度画像データ)の画像の総画素枚数を示す情報であり、「次画像ディレクトリ番号」は、画像ディレクトリの最終番号に1を加算した情報であり、「画像ディレクトリ総数」は、画像ディレクトリの数(N)を示す情報である。また、「テロップデータのファイル数の有無」は、不存在の場合は「00h」,存在する場合は「01h」がそれぞれ記録されるようになっている。
上述のように、48バイトから成る画像ディレクトリ情報ユニットは、総合インデックスファイルに記録されるインデックス画像と対応付けられて記録されている。この総合インデックスファイルには、各画像ディレクトリに含まれるインデックス画像のうち、ユーザが選択した1つのインデックス画像が、画像ディレクトリ順に記録されている。従って、この総合インデックスファイルには、額画像ディレクトリから1インデックス画像を取り出しているので、画像ディレクトリと同じ数(N)のインデックス画像か記録されている。
また、この1つの画像ディレクトリ情報ユニットは、この総合インデックスファイルに記録された1つのインデックス画像に対応しており、且つ、この総合インデックスファイルのm番目に記録されているインデックス画像に対応する画像ディレクトリ情報ユニットはm番目のユニットとして記録されている。
つまり、この画像ディレクトリ情報ユニットは、総合インデックスファイルのインデックス画像の記録順と同じ順番で、且つ、同じ数だけ記録されている。
各画像ディレクトリ情報ユニットは、それぞれ図28(b)に示すように2バイトのディレクトリ番号,2バイトのインデックス画像番号,2バイトのディレクトリ内画像枚数,1バイトのインデックス画像個別情報,1バイトの文字識別コード,36バイトのディレクトリ名称,4バイトの空き領域で構成されている。上記「ディレクトリ名称」以外は、すべてバイナリのデータ形式で記録されるようになっているが、該「ディレクトリ名称」は、アスキーコード(A)で記録されるようになっている。なお、この「ディレクトリ名称」が、例えばISOコード或いはJISコード等のアスキーコード以外のコードで記録される場合は、そのデータ形式は「C」となる。
上記のディレクトリ番号には、インデックス画像と対応する画像ファイルを含む画像ディレクトリを示すためのディレクトリ番号が記録され、上記インデックス画像番号には、インデックス画像と対する画像ファイルの番号を示すための画像番号が記録されている。よって、ユーザが総合インデックスファイルのm番目インデックス画像を指定すると、次は先頭からm番目の画像ディレクトリ情報ユニットを参照する。続いて、この参照された画像ディレクトリ情報ユニットに記録されたディレクトリ番号のデータによって、指定された画像インデックスがどの画像ディレクトリに含まれるかを判断できる。
また、上記のインデックス画像個別情報には、インデックス画像をモニタに表示する際の回転情報等が記録され、インデックス画像を表示する際には、このデータに基づいて表示を行っている。
8−6[画像データ管理ファイル]
画像データ管理ファイルは、各画像ディレクトリに必ず1つ設けられ、このディレクトリの中に記憶された各画像の管理を行うためのデータが記録されている。
次に、上記画像データ管理ファイルは、図29(a)に示すようにヘッダ及びデータ本体で構成されている。上記ヘッダには、上述のようにフォーマットテーブル(10h),名称テーブル(11h),コメントテーブル(12h),ディスクIDテーブル(14h),オプションテーブル(90h)がそれぞれ記録される。
また、上記データ本体には、1バイトのリンクID,3バイトの空き領域(予約),2バイトの次画像番号,2バイトの画像枚数,2バイトの空き領域(予約),1バイトの画像インデックスファイル数,1バイトの次画像インデックスファイル番号,4×256バイトのインデックスファイル情報,16バイトの画像情報ユニットがN個(画像枚数)記録される。なお、これらの各情報は、バイナリのデータ形式で記録される。
上記「画像枚数」は、画像ディレクトリの中の総画像枚数(N)を示す情報となっている。また、「インデックスファイル情報」は、表示順に従って並べられており、実際に存在するインデックスファイル数に関係なく、例えば256個のエントリーが用意されている。
上記のように、16バイトから成る画像情報ユニットは、後述する画像インデックスファイルに記録されるインデックス画像と対応付けられて記録されている。
この画像インデックスファイルには、この画像ディレクトリに含まれるすべての画像ファイルを示すためのインデックス画像が、表示順に記録されている。従って、この画像インデックスファイルには、画像ディレクトリの中の総画像枚数Nと同じ数のN個のインデックス画像が記録されていることになる。
また、この1つの画像情報ユニットは、この画像インデックスファイルに記録された1つのインデックス画像に対応しており、且つ、この画像インデックスファイルにm番目に記録されているインデックス画像に対応する画像情報ユニットは、m番目のユニットとして記録されている。
つまり、この画像情報ユニットは、画像インデックスファイルのインデックス画像の記録順と同じ順番で且つ、同じ数だけ記録されている。
上記「画像情報ユニット」には、図29(b)に示すように2バイトのディレクトリ番号,2バイトの画像番号,1バイトの画像種別情報,1バイトの画像個別情報,1バイトのリンク数,1バイトのナレーション情報,2バイトのキーワード検索データ番号,2バイトのタイムスタンプ検索データ番号,2バイトのテロップ番号,2バイトの空き領域(予約)がそれぞれ記録されるようになっている。なお、これらの各情報は、それぞれバイナリのデータ形式で記録されるようになっている。
上記のディレクトリ番号には、インデックス画像と対応する画像ファイルを含む画像ディレクトリを示すためのディレクトリ番号が記録され、上記の画像倍号には、インデックス画像と対応する画像ファイルの番号を示すための画像番号が記録されている。よって、ユーザが画像インデックスファイルのm番目インデックス画像を指定すると、次は、先頭からm番目の画像情報ユニットを参照する。続いて、この参照された画像情報ユニットに記録されたディレクトリ番号のデータによって、指定された画像インデックスがどの画像ディレクトリに含まれるかを判断し、画像番号によって、その画像ディレクトリの中の何番目の画像ファイルであるかを判断する。
また、上記の画像種別情報には、中間解像画像ファイルを表す「PSN」や高解像度画像ファイルを表す「PHP」等の画像種別を示すデータが記録されており、インデックス画像によって高解像度画像ファイル及び中間解像画像ファイルを指定した際には、この画像種別情報に基づいてファイル名(先頭の3文字)が指定されることになる。
8−7[プリントデータ管理ファイル]
上記プリントデータ管理ファイルは、図30に示すようにヘッダとデータ本体とで構成されている。上記ヘッダには、フォーマットテーブル(10h),名称テーブル(11h),コメントテーブル(12h),オプションテーブル(90h)がそれぞれ記録されるようになっている。
上記データ本体には、1バイトの次プリントデータファイル番号,1バイトのプリントデータファイル総数,2バイトの空き領域(予約),4×N(数分)バイトのプリントデータファイル管理情報がそれぞれ記録されるようになっている。
上記「次プリントデータファイル番号」としては最終のプリントデータファイルの番号に1を加算した値が記録され、「プリントデータファイル総数」としては該プリントデータファイルの総数が記録され、「プリントデータファイル管理情報」としては、プリントデータファイルの数が記録されるようになっている。
上記「プリントデータファイル管理情報」には、図30(b)に示すように1バイトのプリントデータファイル番号,1バイトのプリント実行ID,2バイトの空き領域(予約)がそれぞれ記録されるようになっている。上記プリントデータファイル番号はプリントデータファイルの番号を示す情報である。また、上記「プリント実行ID」としては、プリントを行わない場合は「00h」が記録され、プリントを行う場合は「01h」が記録されるようになっている。
8−8[画像データファイル]
上記画像データファイルは、図31に示すようにヘッダとデータ本体とで構成されている。上記ヘッダには、フォーマットテーブル,画像パラメータテーブル,分割管理テーブル,名称テーブル,コメントテーブル,著作権情報テーブル,記録日時テーブル,色管理情報テーブル,アビアランス情報テーブル,カメラ情報テーブル,スキャナ情報テーブル,ラボ情報テーブル,オプションテーブルが、それぞれ記録されるようになっている。なお、上記「フォーマットテーブル」及び「画像パラメータテーブル」は、システムを構成する場合に必須記録事項となっており、これら以外はオプション事項となっている。
これらの各テーブルに記録されたデータや、原画像データを加工して高解像度データ叉は中間解像画像データを生成した際の条件の示すデータである。よって、通常の記録再生において、これらのテーブルに記録されたデータは置き換えることはない。
上記データ本体は、固定長符号化された高解像度画像データ或いは中間解像度画像データが記録されるようになっている。
8−9[総合インデックスファイル]
この総合インデックスファイルには、各画像ディレクトリに含まれる複数のインデックス画像のうち、ユーザが選択した1つのインデックス画像が、モニタに表示される順番に記録されている。よってこの総合インデックスファイルには、各画像ディレクトリと同じ数の画像が記録されている。
上記総合インデックスファイルは、インデックス画像データ(低解像度画像データ)の集合であり、当該ファイル自体のヘッダは設けられていない。インデックス画像数は、上述の総合情報管理ファイルにより「ディレクトリ総数」として記録されるようになっている。また、各インデックスは、管理ファイルの順番と同じ順番に並べられるようになっている。
具体的には、上記総合インデックスファイルは、図32(a)に示すようにそれぞれ4096バイトのインデックス画像データ0〜Nのデータ本体のみから構成されている。上記各インデックス画像データは、図32(b)に示すようにヘッダ及びデータ本体で構成されている。上記ヘッダには、フォーマットテーブルが記録されるようになっている。なお、このヘッダには、フォーマットテーブルに続いて空き領域が設けられており、ユーザの任意の情報が記録可能となっている。上記データ本体は、インデックス画像データ(低解像度画像データ)が記録されるようになっている。なお、このデータ本体には、上記インデックス画像データに続いて空き領域が設けられている。
8−10[画像インデックスファイル]
この画像インデックスファイルには、この画像ディレクトリに含まれる全ての画像ファイルを示すためのインデックス画像が、表示順に記録されている。従って、この画像インデックスファイルには、画像ディレクトリの中の総画像枚数と同じ数のN個のインデックス画像が記録されている。
次に、上記画像インデックスファイルは、インデックス画像データ(低解像度画像データ)の集合であり、図33(a)に示すように当該ファイル自体のヘッダは有しておらず、その代わりに各インデックス画像データ毎にヘッダを有する構成となっている。インデックス画像数は、上記総合情報管理ファイルでディレクトリ総数として記録されるようになっている。また、各インデックスは、管理ファイルの順番と同じ順番に並べられている。
具体的には、上記各インデックス画像データは、図33(b)に示すようにフォーマットテーブル及び空き領域を有するヘッダと、固定長符号化された低解像度画像データ及び空き領域を有するデータ本体で構成されている。上記ヘッダと低解像度画像データの総量は、例えば4096バイトとなっている。また、上記ヘッダは空き領域を含めて256バイトの固定となっている。
8−11[プリントデータファイル]
上記プリントデータファイルは、図34(a)に示すようにヘッダ及びデータ本体で構成されている。上記ヘッダには、フォーマットテーブル,名称テーブル,コメントテーブル,オプションテーブルがそれぞれ記録されるようになっている。また、上記データ本体には、2バイトのプリント総数,2バイトの空き領域(予約),40×N(数分)バイトのプリント情報がそれぞれ記録されるようになっている。
上記「プリント総数」は、プリントを行う画像の総数を示す情報であり、「プリント情報」は、40バイト×プリントの総数を示す情報となっている。なお、これらの各情報は、それぞれバイナリのデータ形式で記録されるようになっている。
上記「プリント情報」は、図34(b)に示すように2バイトの画像ディレクトリ番号,2バイトの画像番号,1バイトの画像種別,2バイトの印刷枚数等が記録されるようになっている。なお、上記「印刷枚数」としては、同一画像の印刷枚数が記録されるようになっている。
9.[記録動作]
次に、以上の階層ディレクトリ構造及び各ファイル構成を踏まえたうえでの記録動作を説明する。この記録動作は、図35及び図36の各フローチャートに示すようになっている。まず、図35に示すフローチャートにおいて、ユーザが図8に示す電源キー31をオン操作することによりストレージ部5がスタンバイ状態となる。そして、このフローチャートがスタートとなりステップS51に進む。
上記ステップS51では、ユーザが図8に示すディスク挿入口30に光ディスク20を挿入してステップS52に進む。これにより、上記ディスク挿入口30を介して挿入された光ディスク20がストレージ部5内に装着されて画像データの記録可能な状態となる。
上記ステップS52では、図6に示すストレージ部コントローラ5dが、図13(a)に示す光ディスク20上のP−TOC及びU−TOCを読み込むようにディスク記録再生部5cを制御する。そして、この読み込んだP−TOC及びU−TOCの各データを図1に示すシステムコントローラ6に転送する。上記システムコントローラ6は、この転送されるP−TOC及びU−TOCの各データを検出することにより、データU−TOCが存在するか否かを確認するとともに、該U−TOCの記録位置を確認する。具体的には、上記U−TOCでは、データファイルが形成されている領域は管理することができない。このため、上記システムコントローラ6は、上記データファイルが存在する場合は、データファイルの先頭にU−TOCが存在すると判断してステップS53に進む。
上記ステップS53では、上記ストレージ部コントローラ5dが図13(a)に示す光ディスク20上のデータU−TOCを読み込むようにディスク記録再生部5cを制御する。そして、データU−TOCのデータを上記システムコントローラ6のRAM6aに転送する。上記システムコントローラ6は、上記転送されたデータU−TOCのデータをRAM6aに一旦記憶し読み出すことにより、各ディレクトリ及び各ファイルの位置を把握してステップS54に進む。なお、ファイルの記憶位置の検索は、後の[検索時の動作説明]の項において詳しく説明する。
次に、上記ステップS54では、上記システムコントローラ6が、RAM6aに記憶されたデータU−TOCのデータに基づいて、ディレクトリ(PIC MD)及び総合情報管理ファイルが存在するか否かを判別することにより、上記光ディスク20が画像データの記録用にフォーマットされているか否かを判別する。そして、Noの場合は該光ディスク20を画像データの記録用にフォーマットして一旦このルーチンを終了して再度記録指定がなされるまでスタンバイの状態となり、Yesの場合はステップS55に進む。
上記ステップS55では、上記システムコントローラ6が、上記ストレージ部コントローラ5dを介して全ての管理ファイルを読み出すようにディスク記録再生部5cを制御するとともに、この読み出された全ての管理ファイルをRAM6aに一旦記憶してステップS56に進む。
ステップS56では、上記システムコントローラ6が、これから記録する画像の記録モードを選択する画面を表示するようにモニタ装置9を表示制御する。具体的には、上記モニタ装置9には、1024画素×1536画素の高解像度の画像を記録するためのHD記録モードの選択画面と、2048画素×3072画素の超高解像度の画像を記録するためのUD記録モードの選択画面とが表示される。
なお、上記中間解像度の画像は、上述のように2クラスタの固定データ長で記録されるが、該中間解像度の画像を1クラスタの固定データ長で記録する記録モードを設け、上記2クラスタのデータ長での固定長符号化及び1クラスタのデータ長での固定長符号化をユーザの意思で選択可能としてもよい。これにより、2クラスタの固定データ長の記録モードが選択されたときは、解像度の高い中間解像度画像データを記録することができ、また、1クラスタの固定データ長の記録モードが選択されたときは、多少解像度は劣るが記録可能枚数を増やすことができる。
次に、上記ステップS57では、上記システムコントローラ6が操作部10の操作状態を検出することにより、上記HD記録モード及びUD記録モードのうち、いずれかの記録モードが選択されたか否かを判別し、Noの場合は上記選択がなされるまで当該ステップS57を繰り返し、Yesの場合はステップS58に進む。
ステップS58では、システムコントローラ6が、RAM6aに記憶された総合管理ファイルの中の記録済みの総画像枚数(中間解像度画像データの画像の総枚数)と、画像データ管理ファイルの中の画像枚数及び画像情報の画像種別情報とに基づいて、ユーザにより指定されたHD記録モード或いはUD記録モードにおける、記録可能な画像の枚数を演算する。
具体的には、上記光ディスク20には、2クラスタの中間解像度画像データ及び8クラスタの高解像度画像データのみの組合せで約200枚分の画像の記録が可能であり、2クラスタの中間解像度画像データ及び18クラスタの超高解像度画像データのみの組合せで約100枚分の画像の記録が可能となっている。このため、光ディスク20全体の記録可能容量から記録済みの容量を差し引くと、HD記録モードが選択された場合の記録可能枚数及びUD記録モードが選択された場合の記録可能枚数をそれぞれ演算することができる。
次に、ステップS59では、システムコントローラ6が、RAM6aから総合管理ファイルの中の画像ディレクトリ情報ユニットを読み出し、ディレクトリ名称,ディレクトリ番号及びディレクトリ内の画像枚数等のデータを上記モニタ装置9に表示制御してステップS60に進む。
上記ステップS60では、システムコントローラ6が操作部10の操作状態を検出することにより、ユーザからその画像データを記録するディレクトリの指定があったか否かを判別し、Noの場合はステップS62に進み、Yesの場合は、図36に示すステップS71に進む。
上記ステップS62では、ユーザからディレクトリの指定がなされないため、システムコントローラ6が、操作部10の操作状態を検出することにより、既存のディレクトリ以外の新たなディレクトリの形成が指定されたか否かを判別し、Noの場合は該新たなディレクトリの形成が指定されるまで、上記ステップS60及び当該ステップS62を繰り返し、Yesの場合はステップS63に進む。
ステップS63では、新たなディレクトリの形成が指定されたため、システムコントローラ6が、総合情報管理ファイルによって既存のディレクトリの個数を判断して、新たなディレクトリのディレクトリ番号を付すとともに、このディレクトリの中に画像データ管理ファイル及び画像インデックスファイルを形成して、上記図36に示すステップS71に進む。
次に、この図36に示すステップS71では、システムコントローラ6が、指定されたディレクトリのインデックスファイルに記録されている全ての画像データを読み出すように、上記ストレージ部コントローラ5dを介してディスク記録再生部5cを制御するとともに、このインデックスファイルの画像データを図4に示すメインメモリ11aに転送制御してステップS72に進む。なお、上記インデックスファイルからは、ヘッダとともに固定長符号化されて記録されている画像データを伸張復号化処理することなく、そのまま読み出し上記メインメモリ11aに転送する。また、インデックスファイルの中に画像データが記録されていないときは、上記メインメモリに画像データが読み出されることはない。
ステップS72では、システムコントローラ6が操作部10の操作状態を検出することにより、ユーザから記録開始の指定がなったか否かを判別し、Noの場合は該記録開始の指定があるまでこのステップS72を繰り返し、Yesの場合はステップS73に進む。
ステップS73では、上記システムコントローラ6が、これから記録しようとする画像はインデックス画像であるか否かを判別し、Noの場合はステップS74に進み、Yesの場合はステップS83に進む。
ステップS83では、これから記録しようとしている画像がインデックス画像であることを示すデータを図5に示す間引き,圧縮伸張コントローラ4iに供給する。間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、上記データが供給されると、圧縮伸張回路4hにインデックス画像用の固定長化計数を設定してステップS84に進む。
ステップS84では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、上記設定された固定長化計数に基づいて、1/4に間引き処理された画像データに圧縮符号化処理を施すように圧縮伸張回路4hを制御することにより、1/15クラスタの固定データ長に固定長符号化されたインデックス画像を形成してステップS85に進む。
ステップS85では、システムコントローラ6が、図4に示すメインメモリ11aに記憶されているインデックスファイルの中にヘッダを付加した計4096バイトのインデックス画像を記録するようにメモリコントローラ13を制御してステップS86に進む。
ステップS86では、システムコントローラ6が、上記メインメモリ11aに全部のインデックス画像を記録したか否かを判別し、Noの場合は上記ステップS73に戻り、Yesの場合はステップS87に進む。
ステップS87では、上記システムコントローラ6が、RAM6aに記憶されているデータU−TOCの中のボリュームスペースビットマップVSBのアロケーションブロック番号の2ビットのエントリーが「00」(使用可能アロケーションブロックを示すコード)になっているところを検索することにより、空きエリアを検出してステップS88に進む。
ステップS88では、上記システムコントローラ6が、ストレージ部コントローラ5dを介して上記光ディスク20上の検出された空きエリアにアクセスするようにディスク記録再生部5cを制御してステップS89に進む。
ステップS89では、上記システムコントローラ6が、ストレージ部コントローラ5dを介して上記光ディスク20上の空きエリアに上記インデックス画像を有するインデックスファイルを記録するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS80に進む。
ここで、上記インデックス画像を固定長符号化して光ディスク20に記録する場合、該固定長符号化したインデックス画像を光ディスク20に記録する前に、一旦、順にメインメモリ11a上に記録することにより、該メインメモリ11a上で全インデックス画像から1つのインデックスファイルを形成し、この後、光ディスク20上の物理的に連続するエリアに記録する。
すなわち、上述のように1つのインデックス画像は、1/15クラスタのデータ長に固定長符号化される。このため、この1/15クラスタのデータ長の画像データを光ディスク20上に記録するためには、該1/15クラスタ分の画像データに対して14/15クラスタ分のダミーデータを付加して1クラスタのデータ長とする必要がある。従って、上記1/15クラスタの画像データを形成する毎にディスクに記録していたのでは、インデックス用の画像データの記録領域よりも上記ダミーデータの記録領域の方が多くなってしまい、ディスク上の記録領域を有効に利用することができない。
しかし、この説明における静止画記録再生システムにおいては、上記インデックス用の画像データを、一旦、メインメモリ11a上にインデックスファイルとして合成し、全インデックス画像の取り込みが終了した後に、該合成したインデックスファイルをディスク上に記録するようにしている。すなわち、例えば25個のインデックス画像を有するインデックスファイルを記録する場合、15個のインデックス画像(15個×1/15クラスタ)を1クラスタ分の領域に記録し、残り10個のインデックス画像(10個×1/15クラスタ)と、5/15クラスタ分のダミーデータを、次の1クラスタ分の領域に記録する。これにより、ディスク上に記録されるダミーデータのデータ量を軽減することができ、該ディスク上の記録領域を有効に使用することができる。
また、この説明における静止画記録再生システムにおいて、高解像度の画像ファイル又は中間解像度の画像ファイルは、画像データを上記スキャナ部1等から取り込み、その画像データを固定長符号化してディスク上に記録するという一連の流れで形成され、次に画像ファイルは、次の一連の流れで形成されるようになっている。インデックスファイルの記録において、このような一連の流れを採用する場合、高解像度,中間解像度等の各解像度の画像ファイルを順に記録していくこととなる。このため、先に記録したインデックス画像の後段のエリアに記録されるべきインデックス画像のエリアが確保できない虞れがあり、このような場合は、インデックスファイルをディスク上に分散させて記録しなければならず、インデックスファイルの読み出しが遅延化する不都合を生ずる。
しかし、この説明における静止画記録再生システムにおいては、複数の固定長符号化したインデックス画像を、一旦、メインメモリ11a上に記録することにより、該メインメモリ11a上に全てのインデックス画像を含む1つのファイルを形成し、このインデックスファイルをディスク上の物理的に連続するエリアに記録するようにしているため、ディスク上に記録されるインデックスファイルを必ず連続したファイルとすることができる。このため、インデックスファイルを光ディスク20から読み出す場合には、上記連続して記録されていることから連続して再生することができ、高速読み出しを可能とすることができる。
なお、このインデックスファイルに新たなインデックス画像を追加する場合を説明すると、この場合は上述のように記録に先立ってインデックスファイルのデータがメインメモリ11a上に読み出される。記録の際には、新たなインデックス画像は、最後に記録されたインデックス画像の後ろに付加されているダミーデータを削除して、最後に記録されたインデックス画像の直後のエリアに記録する(ダミーデータがない場合は削除の必要はない。)。
一方、上記ステップS73においてNoと判別されステップS74に進むと、ステップS74では、システムコントローラ6が、中間解像度の画像或いは高解像度の画像を記録するための光ディスク20上の空きエリアを検出してステップS75に進む。
具体的には、上記システムコントローラ6は、RAM6aに記憶されているデータU−TOCの中のボリュームスペースビットマップVSBのアロケーションブロック番号の2ビットのエントリーが「00」(使用可能アロケーションブロックを示すコード)になっているところを検索することにより、上記空きエリアの検出を行う。
ステップS75では、上記システムコントローラ6が、上記ステップS74において検索された空きエリアのうち、最適な空きエリアを検出し、ここにアクセスするように上記ストレージ部コントローラ5dを介してディスク記録再生部5cを制御する。
ここで、最適な記録位置としては、同じディレクトリの下で順に記録された記録済みのファイル(最後に記録されたファイル)の後ろのエリアで、かつ、記録されるべき画像(数クラスタ分)のエリアが物理的に連続しているエリアであることが最も望ましい。
しかし、高解像度画像データ(8クラスタ)或いは超高解像度画像データ(18クラスタ)のように大きなデータを記録する場合であって、光ディスク20の未記録エリアが少ない場合には、同じディレクトリの最後に記録したファイルの後ろのエリアで物理的に連続しているエリアが確保できない場合がある。このような場合は、エクセレントレコードブロックERBを形成し、このERBにより連続しない複数の分散エリアをリンクさせて1つのファイルを記録するようにしている。
次に、ステップS76では、上記システムコントローラ6が、間引き,圧縮伸張コントローラ4iに高解像度画像データ或いは超高解像度画像データに応じた固定長化計数を設定しステップS77に進む。
ステップS77では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、上記設定された固定長化計数に基づいて、8クラスタ分の高解像度画像データ或いは18クラスタ分の超高解像度画像データを形成するように圧縮伸張回路4hを形成してステップS78に進む。
ステップS78では、ストレージ部コントローラ5dが、上記固定長化された画像データを上記検出された光ディスク20上の最適なエリアに記録するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS79に進む。
ステップS79では、システムコントローラ6が、上記画像データの記録制御とともに、指定されたディレクトリの画像データ管理ファイルのデータと、各画像データの解像度に応じたファイル名を順次決定してステップS80に進む。
具体的には、例えば画像ディレクトリPIC00001の中にネガフィルムから読み取った1〜6番の画像をHD記録モードで記録する場合は以下のようになっている。
すなわち、記録前においては、RAM6a上の画像データ管理ファイルのデータから、HD記録モードで記録されている画像は0個であると判断することができるため、1番目の画像の高解像度(HD)は、PHP00000.PMPとされ、同時に、中間解像度(SD)は、PSN00000.PMPとされる。従って、上記6枚の画像を全て記録し終わると、高解像度としてPHP00000.PMP〜PHP00005.PMP,中間解像度としてPSN00000.PMP〜PSN00005.PMPのファイルが形成されることとなる。
なお、この6枚の画像のインデックス画像を記録する場合を説明すると、この6枚のインデックス画像は、既にフォーマット時に形成され、メインメモリ11a上に読み込まれたPIDX000.PMXに全ての画像が順に記録される。このため、新たなインデックスファイルは形成されない。ただし、1つのインデックスファイルの中に記録するインデックス画像の枚数が、予め設定されたインデックス画像枚数(この説明では例えば25枚)を越える場合は、新たにPIDX001.PMX等の2番目のインデックスファイルが形成される。
次に、ステップS80では、上記システムコントローラ6が、低解像度画像データ(インデックス画像),中間解像度画像データ及び高解像度画像データ(或いは超高解像度画像データ)の3種類の解像度の画像データが全て記録されたか否かを判別し、Noの場合は、ステップS73に戻り未だ記録の終了していない解像度の画像データを記録し、Yesの場合はステップS81に進む。
ステップS81では、システムコントローラ6が上記操作部10のイジェクトキー32がオン操作されたか否かを検出し、Noの場合はこのステップS81を繰り返し、Yesの場合はステップS82に進む。
ステップS82では、システムコントローラ6が、ディスク上に記録されている上記データU−TOC,総合管理情報ファイル,画像データ管理ファイルの関連データを、RAM6a上に記録されているデータU−TOC,総合管理情報ファイル,画像データ管理ファイルの各データに更新してこの図35及び図36に示す記録動作に係る全ルーチンを終了する。
具体的には、上記データU−TOCにおいては、ボリュームディスクリプタ(VD),ボリュームスペースビットマップ(VSB),マネージメントテーブル(MT),ディレクトリレコードブロック(DRB),エクステンツレコードブロック(ERB)等の各データが主として書き換えられる。
すなわち、上記VDにおいては、アロケーションブロックに関するデータ(記録可能アロケーションブロック等),ディレクトリ数(新たなディレクトリの形成が指定された場合),ファイル数,DRBに関するデータ(新たにディレクトリ又はファイルが形成された場合),ERBに関するデータ(新たに形成されたファイルが物理的に不連続な位置に記録され、ERBによってリンクされている場合)等が書き換えられる。
また、上記VSBにおいては、各アロケーションブロックの属性を示す2ビットのコード等が書き換えられる。
また、上記MTにおいては、DRB及びERBが新たに形成された際にエントリーされる。ただし、既存のDRBの中の1ディレクトリレコードユニットが追加された場合は、MTは更新されない。
また、上記DRBにおいては、新たにディレクトリが形成された場合には、(ディレクトリ用)ディレクトリレコードユニットが1ユニット追加される。同様に、ファイルが形成された場合は、1ファイルにつき、(ファイル用)ディレクトリレコードユニットが1ユニット分追加される。
また、上記ERBにおいては、上記DRBによってファイルが形成され、そのファイルが物理的に連続していない場合に形成される。なお、フォーマット時には形成されない。
次に、上記総合管理情報ファイルにおいては、総画像枚数,次画像ディレクトリ番号,画像ディレクトリ総数,画像ディレクトリ情報ユニット等のデータが主として書き換えられる。上記画像ディレクトリ情報ユニットは、ディレクトリが形成されると、1つの画像ディレクトリ情報ユニットのデータが形成され、既存のディレクトリの中のファイルが形成され或いは更新されると、インデックス画像番号,ディレクトリ内画像枚数,インデックス画像個別識別情報等が更新される。
次に、上記画像データ管理ファイルは、ディレクトリが形成されると、この画像データ管理ファイルが新たに形成される。そして、画像枚数,画像インデックスファイル数,次画像インデックスファイル番号,インデックスファイル情報,画像情報ユニット等のデータが主として更新される。
上記インデックスファイル情報は、インデックスファイルが新たに形成されると更新され、インデックス数は、インデックスファイルの中のインデックス数が追加されると更新される。また、画像情報は、各インデックス画像に対応して記録されるため、画像の増えた枚数分だけ画像情報ユニット数が増える。通常の記録において、画像情報ユニットの中のデータは更新されないが、インデックス画像の順番の入替えが行われると、画像番号の入替えが行われて更新される。
10.[他の記録動作の説明]
次に、上記各解像度の画像データの他の記録動作を図37のフローチャートを用いて説明する。この図37のフローチャートは、上記図35で説明したフローチャートのステップS35〜ステップS63のルーチンが終了することにより、スタートとなりステップS91に進む。そして、このステップS91において、システムコントローラ6が、指定されたディレクトリのインデックスファイルに記録されている全ての画像データを読み出し、ステップS92において、システムコントローラ6が、ユーザからの記録開始の指定を検出してステップS93に進む。
なお、この図37に示すステップS91及びステップS92は、それぞれ図36で説明したステップS71及びステップS72に対応するステップである。
次に、上記ステップS93では、システムコントローラ6が、記録する画像データが高解像度画像データ(HD又はUD)であるか、中間解像度画像データ(SD)であるか、或いは低解像度画像データ(インデックス画像データ)であるかを判別する。そして、低解像度画像データの記録時であると判別したときは、ステップS104に進み、中間解像度画像データの記録時であると判別したときはステップS94に進み、高解像度画像データの記録時であると判別したときはステップS103に進む。
上記ステップS93において低解像度画像データの記録時であると判別されて進むステップS104〜ステップS110は、図36に示すステップS83〜ステップS89に対応するものである。
すなわち、上記ステップS104では、これから記録しようとしている画像がインデックス画像であることを示すデータを図5に示す間引き,圧縮伸張コントローラ4iに供給する。間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、上記データが供給されると、圧縮伸張回路4hにインデックス画像用の固定長化計数を設定してステップS105に進む。
ステップS105では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、上記設定された固定長化計数に基づいて、1/4に間引き処理された画像データに圧縮符号化処理を施すように圧縮伸張回路4hを制御することにより、1/15クラスタの固定データ長に固定長符号化されたインデックス画像を形成してステップS106に進む。
ステップS106では、システムコントローラ6が、図4に示すメインメモリ11aに記憶されているファイルの中にヘッダを付加した計4096バイトのインデックス画像を記録するようにメモリコントローラ13を制御してステップS107に進む。
ステップS107では、システムコントローラ6が、上記メインメモリ11aに全部のインデックス画像を記録したか否かを判別し、Noの場合は上記ステップS93に戻り、Yesの場合はステップS108に進む。
ステップS108では、上記システムコントローラ6が、RAM6aに記憶されているデータU−TOCの中のボリュームスペースビットマップVSBのアロケーションブロック番号の2ビットのエントリーが「00」(使用可能アロケーションブロックを示すコード)になっているところを検索することにより、空きエリアを検出してステップS109に進む。
ステップS109では、上記システムコントローラ6が、ストレージ部コントローラ5dを介して上記光ディスク20上の検出された空きエリアにアクセスするようにディスク記録再生部5cを制御してステップS110に進む。
ステップS110では、上記システムコントローラ6が、ストレージ部コントローラ5dを介して上記光ディスク20上の空きエリアに上記インデックス画像を記録するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS100に進む。
次に、上記ステップS108において低解像度画像データ用の空きエリアが、ステップS94において中間解像度画像データ用の空きエリアが、ステップS103において高解像度画像データ用(或いは超高解像度画像データ用)の空きエリアが、それぞれ検出される。この空きエリアの検出は、上述のようにRAM6aに記憶されているデータU−TOCの中のボリュームスペースビットマップVSBのアロケーションブロック番号の2ビットのエントリーが「00」(使用可能アロケーションブロックを示すコード)になっているところを検索することにより行われるわけであるが、その際、上記各解像度の記録に対応して検索するアドレスの指定が行われる。
すなわち、低解像度画像データの記録の場合(ステップS108)を説明すると、通常の用途では、HD記録モードで最大200枚までのインデックス画像が記録可能となっている。HD記録モードが選択された場合或いはUD記録モードが選択された場合でも、いずれの場合もインデックス画像は1/15クラスタの固定データ長であるため、インデックス画像の領域として必要な領域は、200×1/15クラスタ=13.33クラスタとなる。しかし、ディレクトリの数が多くなると、1つのディレクトリに1つ又は2つのインデックス画像しか記録しないディレクトリも存在することとなる。上記ディレクトリの最大数は20ディレクトリに設定されているため、このような場合がインデックス画像用として記録する容量が最も必要とされ、少なくとも32クラスタ必要となる。このため、システムコントローラ6は、インデックス画像の記録時の空きエリアの検出の際には、ディスク内周から1〜32クラスタに対応するアドレスで指定されているアロケーションブロックのコードの検索を行って空きエリアを検出する。なお、この場合、他の空きエリアは検出しない。
次に、中間解像度画像データの記録の場合(ステップS94)を説明すると、HD記録モードでは最大200枚の記録が可能であり、中間解像度(SD)の画像は2クラスタの固定データ長で記録されるようになっているため、中間解像度の画像領域としては2クラスタ×200枚=400クラスタが必要となる。このため、上記システムコントローラ6は、中間解像度の画像記録の空きエリアの検出の際には、ディスク内周からインデックス画像の領域(1〜32クラスタ)以降の400クラスタ分のエリア、すなわち、33〜432クラスタに対応するアドレスで指定されるエリアのアロケーションブロックのコードの検索を行って空きエリアを検出してステップS95に進む。
同様に、UD記録モードでは、最大100枚まで記録可能であり、中間解像度(SD)の画像は2クラスタの固定データ長で記録されるようになっているため、中間解像度の画像領域としては2クラスタ×100枚=200クラスタが必要となる。このため、上記システムコントローラ6は、中間解像度の画像記録の空きエリアの検出の際には、ディスク内周からインデックス画像の領域(1〜32クラスタ)以降の200クラスタ分のエリア、すなわち、33〜232クラスタに対応するアドレスで指定されるエリアのアロケーションブロックのコードの検索を行って空きエリアを検出してステップS95に進む。
次に、高解像度画像データ及び超高解像度画像データの記録の場合(ステップS103)を説明すると、まず、HD記録モードでは、最大200枚の画像が記録可能であり、高解像度画像データは8クラスタの固定データ長とされている。このため、高解像度画像データの画像領域には、8クラスタ×200枚=1600クラスタが必要となる。このようなことから、システムコントローラ6は、上記ステップS103において、ディスク内周からインデックス画像の領域(1〜32クラスタ)と中間解像度の画像の領域(33〜432クラスタ)以降の1600クラスタ分のエリア、すなわち、433〜2032クラスタに対応するアドレスで指定されるエリアのアロケーションブロックのコードの検索を行って空きエリアを検出しステップS95に進む。
同様に、UD記録モードでは最大で100枚まで記録可能であり、超高解像度画像データは18クラスタの固定データ長とされているため、超高解像度の画像領域として18クラスタ×100=1800クラスタの空き領域が必要となる。このため、システムコントローラ6は、この超高解像度の画像記録の空き領域の検出の際には、ディスク内周からインデックス画像領域(1〜32クラスタ)と、中間解像度画像領域(33〜232クラスタ)以降の1800クラスタ分のエリア、すなわち、233〜2032クラスタに対応するアドレスで指定されるアロケーションブロックのコードの検索を行い空きエリアを検出してステップS95に進む。
次に、このような空きエリアの検索が終了するとステップS95において、システムコントローラ6が検索した空き領域の中で最適な領域にアクセスするようにストレージ部コントローラ5dを介してディスク記録再生部5cを制御してステップS96に進む。この場合の最適な記録位置としては、ディレクトリは関係なく、空きエリア検索をそれぞれ行い、最初に空きエリアが存在する位置に順に各データを記録していけばよい。従って、記録されたデータは、各エリアの先頭から順に記録されることとなる。
次にステップS96では、上記システムコントローラ6が、間引き,圧縮伸張コントローラ4iに高解像度画像データ或いは超高解像度画像データに応じた固定長化計数を設定しステップS97に進む。
ステップS97では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、上記設定された固定長化計数に基づいて、8クラスタ分の高解像度画像データ或いは18クラスタ分の超高解像度画像データを形成するように圧縮伸張回路4hを形成してステップS98に進む。
ステップS98では、ストレージ部コントローラ5dが、上記固定長化された画像データを上記検出された光ディスク20上の最適なエリアに記録するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS99に進む。
ステップS99では、システムコントローラ6が、上記画像データの記録制御とともに、指定されたディレクトリの画像データ管理ファイルのデータと、各画像データの解像度に応じたファイル名を順次決定してステップS100に進む。
ステップS100では、上記システムコントローラ6が、低解像度画像データ(インデックス画像),中間解像度画像データ及び高解像度画像データ(或いは超高解像度画像データ)の3種類の解像度の画像データが全て記録されたか否かを判別し、Noの場合は、ステップS93に戻り未だ記録の終了していない解像度の画像データを記録し、Yesの場合はステップS101に進む。
ステップS101では、システムコントローラ6が上記操作部10のイジェクトキー32がオン操作されたか否かを検出し、Noの場合はこのステップS101を繰り返し、Yesの場合はステップS102に進む。
ステップS102では、システムコントローラ6が、ディスク上に記録されている上記データU−TOC,総合管理情報ファイル,画像データ管理ファイルの関連データを、RAM6a上に記録されているデータU−TOC,総合管理情報ファイル,画像データ管理ファイルの各データに更新してこの図37示す他の記録動作に係る全ルーチンを終了する。
なお、このステップS95〜ステップS102は、上述の図36に示すステップS75〜ステップS82に対応するものである。
このような他の記録動作においては、RAM6aに記憶されたVSBの中のアロケーションブロックのアドレス指定によってそれぞれ低解像度,中間解像度,高解像度(或いは超高解像度)の検索領域を指定している。すなわち、RAM6aのVSBにデータを読み出すだけでディスク上の記録エリアをアドレス指定によって分割していることとなるため、空きエリアの検出の高速化を図ることができる。例えば、物理的にディスク上でそれぞれのエリアの記録位置を決定して記録を行うことも考えられる。しかし、この場合はHD記録モードとUD記録モードにおいて使用するエリア量(中間解像度のエリア及び高解像度のエリア)が異なってくるため、予め最も多く必要とされる場合を想定してエリアを確保する必要がある。すなわち、中間解像度エリアではHD記録モード時の400クラスタ分、高解像度エリアではUDモード時の1800クラスタ分の各エリアを確保する必要があり、記録領域を有効に活用することができない。
また、この説明では、ディスク内周側からインデックス用,中間解像度用,高解像度用として空きエリア検索用のアドレスを指定することとしたが、これは逆にディスク外周側からインデックス用,中間解像度用,高解像度用として空きエリア検索用のアドレスを指定するようにしてもよく、設計に応じて適宜変更可能である。
11.[アルバム名等の記録]
アルバムとは、ディレクトリの下位に形成された1つの画像ディレクトリを1つのアルバムとしている。当該静止画記録再生システムにおいては、このように各解像度の画像データの記録が終了すると、上記各アルバム毎のアルバム名,各アルバムの画像毎の画像名,所望の画像を検索するためのキーワード,ディスク名が入力できるようになっている。
この場合、ユーザは、上記操作部10に設けられているライトキー53をオン操作する。上記システムコントローラ6は、上記ライトキー53がオン操作されるとこれを検出し、文字情報の入力を行うライトモードとなる。
次にユーザは、上下左右キー54を操作する。上記システムコントローラ6は、上記上下左右キー54が一回操作される毎に、例えばアルバム名,画像名,キーワード,ディスク名の文字を順に表示するように表示部26を表示制御する。ユーザは、上記表示部26に表示される文字を見て、これからどの情報の入力を行うかを決め、上記操作部10に設けられているEXECキー55をオン操作する。これにより、上記システムコントローラ6は、これから入力が行われる情報を認識する。
次に、ユーザは、上記操作部10に設けられているテンキーを操作する。これにより、上記システムコントローラ6は、上記テンキーの操作に応じた文字を表示するように上記表示部26を表示制御する。そして、ユーザは、上記表示部26に表示されるアルバム名等が所望のアルバム名等となったときに、再度、上記EXECキー55をオン操作する。
上記システムコントローラ6は、上記EXECキー55が再度オン操作されるとこれを検出し、このライトモードを終了するとともに、上記入力されたアルバム名等の文字情報を、いわゆるアスキーコードとして上記光ディスク20に記録するようにディスク記録再生部5cを制御する。
具体的には、所望の画像名の記録を行う場合、ユーザは、上記ライトキー53をオン操作して上記システムコントローラ6をライトモードとするとともに、上記上下左右キー54をオン操作して、これから入力を行う情報である“画像名”を選択する。そして、上記テンキー50を操作してその画像の画像名を入力する。これにより、上記システムコントローラ6が、上記入力された文字に対応するアスキーコードを形成し、これをディスク記録再生部5cに供給する。これにより、上記ディスク記録再生部5cは、上記画像名に対応するアスキーコードを光ディスク20に記録する。
なお、上記画像名として入力できる文字数は、例えば16文字、上記アルバム名として入力できる文字数は32文字となっており、アルファベット,片仮名,漢字等で入力できるようになっている。すなわち、1画面分で432文字(16文字×25枚分の画像+アルバム名の32文字)の入力ができるようになっている。
12.[再生動作の説明]
次に、このように光ディスク20に記録された画像データ及び文字データ(アスキーコード)を再生して上記モニタ装置9に表示する場合における当該静止画記録再生システムの動作説明をする。
この場合、ユーザは、まず、上記操作部10に設けられているアルバムキー33を操作する。上記システムコントローラ6は、上記アルバムキー33が1回オン操作される毎に、これを検出し、そのアルバムのアルバム名を再生して表示するように上記ディスク記録再生部5c及び表示部26を制御する。上記光ディスク20には、4つのアルバムが記録されるようになっており、上記アルバムキー33がオン操作される毎に、上記表示部26には4つのアルバム名が順に表示されることとなる。
次にユーザは、上記4つのアルバムの中から所望のアルバムを選択した後に第1のインデックスキー38aをオン操作する。上記システムコントローラ6は、上記第1のインデックスキー38aがオン操作されるとこれを検出し、上記選択されたアルバムのインデックス用の低解像度の画像データ及びアスキーコード(アルバム名,画像名等)を再生するように上記ディスク記録再生部5cを制御する。
1つのアルバムは、例えば50枚分の画像データで構成されており、この50枚の画像を一度に表示画面に表示してもよいが、必然的に一枚分の表示領域が狭くなり、ユーザによる所望の画像の選択が困難なものとなる虞れがある。このため、上記システムコントローラ6は、一度の指定で25枚分の低解像度用の画像データを読み出すように上記ディスク記録再生部5cを読み出し制御する。これにより、上記ディスク記録再生部5cは、まず、上記25枚分の低解像度用の画像データ及びアルバム名のアスキーコード,各画像名のアスキーコードを上記光ディスク20の内周側から読み出し、該画像データをEFM回路21を介して図5に示す圧縮伸張回路4hに供給するとともに、該アスキーコードを直接バッファ回路4bに供給する。
上記圧縮伸張回路4hは、上記画像データに低解像度用の伸張処理を施し、これをラスタ−ブロック変換回路4g及びセレクタ4fを介して上記バッファ回路4bに供給する。上記バッファ回路4bは、上記画像データ及びアスキーコードを一旦記憶する。
このように上記バッファ回路4bに上記低解像度の画像データ及びアスキーコードが記憶されると、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、該バッファ回路4bに記憶されたアスキーコードが上記画像データとともに高速転送されるように該バッファ回路4bを読み出し制御する。これにより、上記アスキーコードは画像データとともに、インターフェース4aを介してシステムコントローラ6の介在なしに図4に示すビデオメモリ11bに高速転送される。
上記ビデオメモリ11bの記憶領域は、全体的には縦×横が2048画素×2048画素となっており、そのうち、1024画素×1536画素(縦×横)の記憶領域が画像データの記憶領域(画像データエリア)、該画像データの領域以外の余領域の16画素×32画素(512バイト分)の記憶領域が、上記アスキーコードの記憶領域であるコマンドエリアとなっている。
メモリコントローラ13は、上記バッファ回路4bから画像データ及びアスキーコードが高速転送されると、該画像データを上記ビデオメモリ11bの画像データエリアに書き込み制御し、該アスキーコードを上記コマンドエリアに書き込み制御する。
このようにして上記ビデオメモリ11bの各記憶領域に画像データ及びアスキーコードが書き込まれると、上記メモリコントローラ13は、上記コマンドエリアに書き込まれているアスキーコードを読み出し、該アスキーコードの解釈を行う。そして、この解釈したアスキーコードの文字を画像データとして上記ビデオメモリ11bに書き込み制御する。
具体的には、上記コマンドエリアから読み出したアスキーコードが“41H”の場合、このアスキーコードは、アルファベットの“A”の文字を示しているため、上記メモリコントローラ13は例えば24画素×24画素の“A”の文字の画像データを形成し、この“A”の文字がその画像の下に表示されるように上記ビデオメモリ11bを書き込み制御する。
このように、ビデオメモリ11bに画像データ及びアスキーコードの文字を示す画像データ(以下、この2つの画像データをまとめて単に画像データという。)の書き込みが終了すると、上記メモリコントローラ13は、該ビデオメモリ11bに書き込まれた画像データを読み出し制御する。この画像データは、D/A変換器を介してアナログの画像信号とされモニタ装置9に供給される。
これにより、図41に示すように上記モニタ装置9の表示画面に、上記選択したアルバムのアルバム名とともに、25枚分のインデックス用の画像及び各画像の画像名が表示される。
また、ユーザは、上記選択したアルバムの残る25枚の画像を表示したい場合、上記操作部10を操作して該残る25枚の画像の表示を指定する。これにより、システムコントローラ6は、上記残る25枚の低解像度用の画像データ及び該各画像データのアスキーコードを再生するようにディスク記録再生部5cを制御する。これにより、上記残る25枚の低解像度用の画像データ及びアスキーコードが上述のように高速転送され、上記モニタ装置9に該残る25枚の画像が表示される。
次に、上記モニタ装置9にインデックス用として25枚の画像が表示されると、ユーザは、この画像の中から所望の画像を選択するように上記操作部10を操作する。
上記システムコントローラ6は、上記操作部10が操作され所望の画像が指定されるとこれを検出し、該選択された画像に対応する中間解像度の画像データを上記光ディスク20から読み出すように上記ディスク記録再生部5cを制御する。これにより、上記ディスク記録再生部5cは、光ディスク20に記録されている表示用の中間解像度を有する画像データを読み出す。この中間解像度の画像データは、上述のようにビデオメモリ11bに供給される。
上記メモリコントローラ13は、上記中間解像度の画像データがビデオメモリ11bに供給されると、これを一旦記憶し読み出してD/A変換器を介してモニタ装置9に供給する。これにより、上記モニタ装置9の表示画面に、ユーザにより選択された画像が画面一杯に表示される。
ここで、当該静止画記録再生システムは、上記インデックス用の画像を表示することなく所望の画像を選択して上記モニタ装置9に表示することができる。
すなわち、ユーザは、所望の画像が記録されているアルバム及び画像番号が解っている場合、上述のように上記操作部10に設けられているテンキー50を操作してそのアルバムを指定するとともにその画像番号を指定する。
上述のように、1つのアルバムには、50枚の画像が記録できるようになっているため、ユーザは、上記テンキー50により所望の画像番号を入力することにより所望の画像を選択する。そして、上記所望の画像番号を選択した後に再生キー41をオン操作する。
上記システムコントローラ6は、上記再生キー41がオン操作されたことを検出すると、上記指定されたアルバムの画像番号の中間解像度の画像データを読み出すように上記ディスク記録再生部5cを制御する。これにより、上記光ディスク20から指定された画像番号の中間解像度の画像データが読み出され、該中間解像度の画像データに応じた画像が上記モニタ装置9に表示される。
また、このような所望の画像の選択は、上記操作部10に設けられている検索キー52を用いても行うことができる。すなわち、上記検索キー52がオン操作されると、上記システムコントローラ6は検索モードとなる。上記システムコントローラ6は、上記検索モードとなると、上下左右キー54が1回操作される毎に、画像名,キーワード,記録日,記録時間の文字を順に表示するように表示部26を表示制御する。ユーザは、上記画像名,キーワード,記録日,記録時間の中から入力する情報を選択すると、上記テンキー50を用いて検索を行う画像の画像名,キーワード,記録日、或いは、記録時間を入力しEXECキー55をオン操作する。
これにより、上記システムコントローラ6は、上記EXECキー55がオン操作されたことを検出して検索を開始する。そして、上記画像名,キーワード等に該当する画像を検索し、この検索した画像のアルバム番号,アルバム名,画像名,画像番号等を表示するように表示部26を表示制御する。なお、該当する画像が複数ある場合は、該アルバム番号,アルバム名等を複数表示するように上記表示部26を表示制御する。
次にユーザは、上記表示部26に表示された画像名等の中から所望とする画像を上記上下左右キー54を用いて選択し、上記再生キー41をオン操作する。
上記システムコントローラ6は、上記再生キー41がオン操作されるとこれを検出し、上記選択された画像の画像データを再生するように上記ディスク記録再生部5cを制御する。
これにより、上記光ディスク20から指定された画像データが読み出され上記モニタ装置9に供給され表示される。
次に、ディスク内にどのようなアルバムが形成されているか分からず、その中から所望の画像の再生を行いたいような場合、ユーザは、上記操作部10の第2のインデックスキー38bをオン操作する。
光ディスク20に低解像度の画像データを記録する際に、予め、各アルバムの最初に記録されている低解像度の画像データを1つのインデックスファイルとして、光ディスク上に記録しておく。
上記システムコントローラ6は、上記第2のインデックスキー38bがオン操作されるとこれを検出して上記インデックスファイルを再生するように上記ディスク記録再生部5cを制御する。これにより、上記光ディスク20から上記各アルバムの最初に記録されている画像の低解像度の画像データを有するインデックスファイルが再生され、上述のようにビデオメモリ11bを介して上記モニタ装置9に供給される。
これにより、上記モニタ装置9には、各アルバム(アルバムA〜アルバムY)の先頭の画像(A1〜Y1)のみを表示することができ、ユーザは、所望の画像が記録されているアルバムを検索することができる。
次に、このように各アルバムの先頭の画像のみ表示するよりも該先頭の画像を含めて数枚の画像を同時に表示した方が、より所望のアルバムを選択し易くなる。このため、上記操作部10には、第3のインデックスキー38cが設けられている。
同様に、光ディスク20に低解像度の画像データを記録する際に、予め、各アルバムの最初に記録されている低解像度の画像データ及びこの先頭の画像から5枚目までの低解像度を1つのインデックスファイルとして、光ディスク上に記録しておく。
上記第3のインデックスキー38cがオン操作されると、上記システムコントローラ6はこれを検出し再生するように上記ディスク記録再生部5cを制御する。
これにより、上記ディスク記録再生部5cにより光ディスク20から上記各アルバムの最初に記録されている画像の低解像度の画像データ及び該先頭の画像から5枚目までの低解像度の画像データが再生され、上述のようにビデオメモリ11bを介して上記モニタ装置9に供給される。
これにより、図42に示すように上記モニタ装置9に各アルバム(アルバムA〜アルバムE)の先頭の画像から5枚目までの画像(A1〜A5,B1〜B5,C1〜C5,D1〜D5,E1〜E5)を表示することができ、ユーザは、所望の画像が記録されているアルバムを簡単に検索することができる。
次に、各アルバムの画像を連続して表示するのではなく、所定枚数おきに表示した方が、各アルバムの内容が分かり易い場合がある。このような場合のために、上記操作部10には第4のインデックスキー38dが設けられている。
同様に、光ディスク20に低解像度の画像データを記録する時に、予め、各アルバムの最初に記録されている低解像度の画像データ、先頭の画像から10枚分先に記録された低解像度の画像データ、先頭の画像から20枚分先に記録された低解像度の画像データを1つのインデックスファイルとして、光ディスク上に記録しておく。
すなわち、上記第4のインデックスキー38dがオン操作されると、上記システムコントローラ6はこれを検出し、上記インデックスファイルを再生するように上記ディスク記録再生部5cを制御する。
これにより、上記光ディスク20から10枚おきに再生された各アルバムの低解像度の画像データが再生され、上述のようにビデオメモリ11bを介して上記モニタ装置9に供給される。
これにより、上記モニタ装置9に各アルバム(アルバムA〜アルバムE)の10枚置きに再生された画像(A1,A11,A21,A31,A41、B1,B11,B21,B31,B41、C1,C11,C21,C31,C41、D1,D11,D21,D31,D41、E1,E11,E21,E31,E41)を表示することができ、ユーザは、所望の画像が記録されているアルバムをより簡単に検索することができる。
次に、上記各アルバムの画像を1画面に複数表示するのでは、1枚1枚の画像が見にくく検索しにくい場合がある。このような場合のために、上記操作部10には、第1のアルバムサーチキー56が設けられている。
すなわち、上記第1のアルバムサーチキー56がオン操作されると、上記システムコントローラ6はこれを検出し、各アルバムの先頭に記録されている画像の中間解像度の画像データを連続的に再生するように上記ディスク記録再生部5cを制御する。
これにより、上記ディスク記録再生部5cにより光ディスク20から上記各アルバムの先頭に記録されている各画像の中間解像度の画像データが再生され、上述のようにビデオメモリ11bに転送される。上記メモリコントローラ13は、上記ビデオメモリ11bに上記各中間解像度の画像データが記憶されると、これを即座に読み出し上記モニタ装置9に供給する。
これにより、図43に示すように上記モニタ装置9に各アルバム(アルバムA〜アルバムZ)の先頭に記録されている画像(A1〜Z1)を連続的に表示することができ、ユーザは、所望のアルバムを高速に検索することができる。
なお、このように連続的に表示されるアルバム(画像)から所望のアルバムを選択する場合、ユーザは、所望の画像が表示されたときに、上記停止キー42をオン操作する。上記システムコントローラ6は、このような状態で上記停止キー42がオン操作されると、該停止キー42がオン操作された時点で表示していた画像が属するアルバムが指定されたことを認識し、以後、このアルバムに基づいて再生,編集等を行うようになる。
次に、上記各アルバムの先頭の画像のみを連続的に表示したのでは、そのアルバムの内容が分からず、所望のアルバムを検索しにくい場合がある。このような場合のために、上記操作部10には、第2のアルバムサーチキー57が設けられている。
すなわち、上記第2のアルバムサーチキー57がオン操作されると、上記システムコントローラ6はこれを検出し、各アルバムの先頭に記録されている画像の中間解像度の画像データ及び例えば3枚目までの中間解像度の画像データを連続的に再生するように上記ディスク記録再生部5cを制御する。
これにより、上記ディスク記録再生部5cにより光ディスク20から上記各アルバムの先頭に記録されている各画像の中間解像度の画像データ及び3枚目までの中間解像度の画像データが再生され、上述のようにビデオメモリ11bに転送される。上記メモリコントローラ13は、上記ビデオメモリ11bに上記各中間解像度の画像データが記憶されると、これを即座に読み出し上記モニタ装置9に供給する。
これにより、図44に示すように上記モニタ装置9に各アルバム(アルバムA〜アルバムZ)の先頭から3枚目までに記録されている画像(A1〜A3,B1〜B3,C1〜C3・・・)を連続的に表示することができ、ユーザは、所望のアルバムをより高速に検索することができる。
なお、このように連続的に表示されるアルバム(画像)から所望のアルバムを選択する場合、ユーザは、所望の画像が表示されたときに、上記停止キー42をオン操作する。上記システムコントローラ6は、このような状態で上記停止キー42がオン操作されると、該停止キー42がオン操作された時点で表示していた画像が属するアルバムが指定されたことを認識し、以後、このアルバムに基づいて再生,編集等を行うようになる。
このように、光ディスク20にインデックス用の低解像度の画像データを記録しておき、上記各インデックスキー38a〜38dがオン操作されたときに、上記低解像度の画像データを読み出し、1画面に各アルバムの内容を示す複数の画像を表示することにより、或いは、上記光ディスク20にモニタ表示用の中間解像度の画像データを記録しておき、上記各アルバムサーチキー56,57がオン操作されたときに、上記中間解像度の画像データを連続的に読み出して表示することにより、所望の画像或いは所望のアルバムの検索を高速に行うことができる。
また、上記光ディスク20には、低解像度の画像データがインデックス専用として別に記録されているため、インデックス表示時には、該低解像度の画像データを直接読み出して表示することができ、高解像度の画像データを間引き処理してインデックス用の画像データを新たに形成して表示するよりも、高速に表示することができ、該インデックス表示の表示時間を短縮することができる。そして、上記インデックス表示の表示時間を短縮することができるため、所望の画像或いは所望のアルバムの検索の高速化に貢献することができる。
次に、当該静止画記録再生システムは、上記インデックス用の画像を表示することなく直接所望の画像を指定して上記モニタ装置9に表示することができる。
すなわち、ユーザは、所望の画像が記録されているアルバム及び画像番号が分かっている場合、上述のように上記操作部10に設けられているアルバムキー33,テンキー50,戻しキー39及び送りキー40を操作して所望のアルバム及び所望の画像番号を入力する。そして、上記所望の画像番号を選択した後に再生キー41をオン操作する。
上記システムコントローラ6は、上記再生キー41がオン操作されたことを検出すると、上記指定されたアルバムの画像番号の中間解像度の画像データを読み出すように上記ディスク記録再生部5cを制御する。これにより、上記光ディスク20から指定された画像番号の中間解像度の画像データが読み出され、該中間解像度の画像データに応じた画像が上記モニタ装置9に表示される。
また、当該静止画記録再生システムは、上記操作部10に設けられている検索キー52を用いて所望の画像の検索を行うこともできる。
すなわち、上記検索キー52がオン操作されると、上記システムコントローラ6は検索モードとなる。上記システムコントローラ6は、上記検索モードとなると、上下左右キー54が1回操作される毎に、画像名,キーワード,記録日,記録時間の文字を順に表示するように表示部26を表示制御する。ユーザは、上記画像名,キーワード,記録日,記録時間の中から入力する情報を選択すると、上記テンキー50を用いて検索を行う画像の画像名,キーワード,記録日、或いは、記録時間を入力しEXECキー55をオン操作する。
これにより、上記システムコントローラ6は、上記EXECキー55がオン操作されたことを検出して検索を開始する。そして、上記画像名,キーワード等に該当する画像を検索し、この検索した画像の低解像度の画像データを読み出すようにディスク記録再生部5cを制御する。なお、この検索により複数の画像が検索された場合、上記システムコントローラ6は、その複数の画像の低解像度の画像データを読み出すように上記ディスク記録再生部5cを制御する。
これにより、上記検索された画像の低解像度の画像データが、上記ビデオメモリ11bに供給される。上記メモリコントローラ13は、上記低解像度の画像データがビデオメモリ11bに記憶されるとこれを読み出して上記モニタ装置9に供給する。
次にユーザは、上記モニタ装置9に表示された画像を見て所望の画像を認識し、上記テンキー50を用いてこの画像のアルバム番号及び画像番号を入力し、上記再生キー41をオン操作する。上記システムコントローラ6は、上記指定されたアルバムから指定された画像番号の中間解像度の画像データを再生するように上記ディスク記録再生部5cを読み出し制御する。
これにより、上記所望の画像の中間解像度の画像データは、ビデオメモリ11bを介してモニタ装置9に供給され、該モニタ装置9に上記検索した所望の画像が表示されることとなる。
13.[インデックス画像の再生及び表示]
次に、上記インデックス用の低解像度画像データの画像の再生及び表示動作を図38のフローチャートを用いてさらに詳細に説明する。この図38に示すフローチャートは、ユーザが図8に示す電源キー31をオン操作することによりストレージ部5がスタンバイ状態となりスタートとなる。そして、ステップS120に進む。
上記ステップS120では、ユーザが図8に示すディスク挿入口30に光ディスク20を挿入してステップS121に進む。これにより、上記ディスク挿入口30を介して挿入された光ディスク20がストレージ部5内に装着されて画像データの再生可能な状態となる。
上記ステップS121では、上記システムコントローラ6が、光ディスク20上に記録されているP−TOC及びU−TOCを読み込むようにディスク記録再生部5cを制御し、該光ディスク20上にP−TOC及びU−TOCが存在するか否かを判別する。そして、該各TOCが存在しない場合はステップS139に進み、「ディスクエラー」を表示するように表示部26を表示制御し、該各TOCが存在する場合はステップS122に進む。
上記ステップS122では、上記システムコントローラ6が、上記P−TOC及びU−TOCを読み込むようにディスク記録再生部5cを制御してデータU−TOCの位置を確認しステップS123に進む。上記U−TOCでは、データファイルが形成されている領域を管理することができないため、データファイルが存在する場合にはその先頭にデータU−TOCが存在するものと判断される。
上記ステップS123では、システムコントローラ6が、データU−TOCのデータをRAM6aに記憶し各ディレクトリ及びファイルの位置を把握してステップS124に進む。
ステップS124では、上記システムコントローラ6が上記光ディスク20が画像記録用にフォーマットされているか否かを判別する。具体的には、上記システムコントローラ6は、RAM6aに記憶されたデータU−TOCのデータに基づいて、PIC MDのサブディレクトリ,総合情報管理ファイル,画像ディレクトリ(少なくとも1つ),画像データ管理ファイル,画像インデックスファイルが存在するか否かを判別することにより、光ディスク20が画像記録用にフォーマットされているか否かを判別する。そして、Noの場合はステップS140に進み「ディスクエラー」を表示するように表示部26を表示制御してそのまま終了し、Yesの場合はステップS125に進む。
ステップS125では、上記システムコントローラ6が、上記ストレージ部コントローラ5dを介して全ての管理ファイル(総合情報管理ファイル,各ディレクトリの画像データ管理ファイル,プリント制御データ管理ファイル,再生制御管理ファイル)を読み出すようにディスク記録再生部5cを制御するとともに、この読み出された全ての管理ファイルをRAM6aに一旦記憶してステップS126に進む。
ステップS126では、システムコントローラ6が、表示する画像の指定がされているか否かを判別しYesの場合はステップS130に進み、Noの場合はステップS127に進む。
上記ステップS127では、システムコントローラ6が光ディスク20に記録されている総合インデックスファイルを検索してステップS128に進む。
特にディレクトリの指定がされていない場合は、各ディレクトリにどのような画像データが記録されているのかを表示させてユーザに所望の画像を指定させる必要がある。このため、上記ステップS128では、システムコントローラ6が、光ディスク20に記録されている総合インデックスファイルを表示するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS129に進む。上記総合インデックスファイルは、各画像ディレクトリの下の画像インデックスファイルに記憶されているインデックス画像データのうち、任意の1枚のインデックス画像と同じインデックス画像データが、モニタの表示順に登録されているものである。この総合インデックスファイルをモニタ表示することにより、ユーザは所望のインデックス画像の指定が可能となる。
次に、ステップS129では、システムコントローラ6が上記操作部10の操作状態を検出することにより、上記モニタ表示されているインデックス画像からユーザが所望するインデックス画像が指定されたか否かを判別し、Noの場合は該指定がなされるまでこのステップS129を繰り返し、Yesの場合はステップS130に進む。
ステップS130では、システムコントローラ6が指定されたインデックス画像が記録されている画像ディレクトリを検索してステップS131に進む。
すなわち、上記RAM6aに記憶されている総合情報管理ファイルの中の画像ディレクトリ情報ユニット(48バイトのデータ)は、総合情報管理ファイルによって表示されているインデックス画像の数(=ディレクトリの数)と同じ数だけ登録されており、インデックス画像の表示順と対応するように順に記録されている。例えば、総合情報管理ファイルによって表示されている2番目のインデックス画像を指定したときを一例に掲げて説明すると、まず、指定された2番目のインデックス画像に対応する48バイトの画像ディレクトリ情報は、先頭から2番目に記録されている。この2番目の画像ディレクトリ情報ユニットのディレクトリ番号には「00001」のデータが記録されており、このデータによってこのインデックス画像が記録されているディレクトリは2番目のPIC0001のディレクトリであることが解る。
次に、上記ステップS131では、上記システムコントローラ6が、上記ステップS130において検索されたディレクトリ内の画像インデックスファイルを検索してステップS132に進む。
ステップS132では、上記システムコントローラ6が、検索されたディレクトリ内の最初の画像インデックスファイル(25枚分)を上記モニタ装置9に表示制御してステップS133に進む。
ステップS133では、上記システムコントローラ6が、上記操作部10の操作状態を検出することにより、上記モニタ装置9に表示されたインデックス画像の中からユーザ所望の画像の指定がなされたか否かを判別し、Noの場合はステップS134に進み、Yesの場合はステップS136に進む。
上記ステップS134では、上記システムコントローラ6が操作部10の操作状態を検出することにより、次の画像インデックスファイル(残り25枚分)の表示の指定がなされたか否かを判別し、Noの場合は上述のステップS133に戻り、Yesの場合はステップS135に進む。
上記ステップS135では、上記システムコントローラ6が残り25枚分の画像インデックスファイルをモニタ装置9に表示制御して上述のステップS133に戻る。
一方、上記ステップS133において、インデックス画像の指定があると判別された場合はステップS136に進み、上記システムコントローラ6が、指定されたインデックス画像に対応する高解像度画像ファイル及び中間解像度画像ファイルを検索してステップS137に進む。
具体的には、上記システムコントローラ6は、上記RAM6aに記憶されている各ディレクトリの各画像データ管理ファイルの中から表示されているインデックスファイルの存在するディレクトリに対応する画像データ管理ファイルを選択する。その選択された画像データ管理ファイルの画像情報ユニット(16バイト×N)には、画像インデックスファイルの中に登録されているインデックスの数(N)と同じ数分の16バイトの画像情報ユニットが登録されている。また、表示されているインデックスの順番と対応するように、この画像情報ユニットが順に記録されている。
例えば、この画像インデックスファイルによって表示されているインデックス画像が1番目のディレクトリのインデックスファイルでそのインデックスファイルの中から4番目のインデックス画像が指定された場合、まず、表示されているインデックスファイルは、1番目のディレクトリのインデックスファイルであるため、上記システムコントローラ6は、RAM6a上の1番目の画像データ管理ファイルのデータを参照する。そして、4番目のインデックス画像がユーザによって指定されると、参照している画像データファイルの4番目の画像情報ユニットの検索を行う。この検索された画像情報ユニットの中のデータには、ディレクトリ番号として「00000」,画像情報として「00003」のデータが記録されている。従って、指定されたインデックス画像に対応する高解像度の画像ファイルは、ディレクトリ「PIC00000」の中のファイル名が「PHP000003」と判断され、中間解像度の画像ファイルはディレクトリ「PIC00000」の中のファイル名が「PSN00003」と判断されることとなる。
なお、上述のようにインデックス画像が選択され、それに対応する高解像度及び中間解像度の画像ファイルを検索する際には、必ず画像管理ファイルの画像情報ユニットの中のデータに基づいて、これに対応する画像ファイルが検索されることとなる。
すなわち、通常(上述の例の場合)は、インデックス画像の表示順と画像ファイルの画像番号とは一致しているのであるが、例えば後に説明する編集等によりインデックス画像の位置が変更されると、インデックス画像の表示順と画像ファイルの画像番号とにずれを生ずる。なお、当該静止画記録再生システムにおいては、インデックス画像の表示順が変更された場合でも、画像データ管理ファイルの画像情報ユニットによってインデックス画像と高解像度及び中間解像度の画像ファイルの対応がとれるようになっている。詳しくは後の「画像の編集」の項で詳細に説明する。
次に、上記ステップS137では、システムコントローラ6が操作部10の操作状態を検出することにより、上記検索された中間解像度の画像ファイルのモニタ表示が指定されたか否かを判別し、Yesの場合はステップS138に進み、Noの場合はこのステップS137を繰り返す。
上記ステップS138では、システムコントローラ6が、上記検索された中間解像度の画像ファイルのデータを読み出すようにディスク記録再生部5cを制御し、これにより再生された中間解像度の画像ファイルを表示するようにモニタ装置9を表示制御するとともに、上記検索された中間解像度の画像ファイルのプリントアウトが指定されたか否かを判別する。そして、Noの場合は当該ステップS138を繰り返す。また、Yesの場合は、システムコントローラ6が、検索された高解像度の画像ファイルを読み出すようにディスク記録再生部5cを制御し、これをメインメモリ11aを介してプリンタ部2に供給して、この図38に示すインデックス画像の再生及び表示の全ルーチンを終了する。
なお、上記高解像度の画像ファイルが供給されたプリンタ部2では、RGBの各データとして供給された高解像度画像データをイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各データに変換し、これをYデータから順にサーマルヘッドによりプリント用紙に印刷する。
14.[ファイル及びディレクトリの検索]
次に上記図23等を用いて説明したファイルの階層構造を参照して、例えば画像ファイルf5(PSN00000.PMP)を検索する場合を説明する。この検索動作は図45のフローチャートに示すようになっている。この図45に示すフローチャートは、上記RAM6aにデータU−TOCのデータが記憶され、ユーザにより所望のディレクトリ及びファイル名が指定されることによりスタートとなりステップS141に進む。
上記ステップS141では、システムコントローラ6が、ボリュームマネジメントエリアのボリュームディスクリプタ(VD)に基づいて、指定されたディレクトリの下位の最初のディレクトリレコードブロック(DRB)のブロック番号を検索してステップS142に進む。
具体的には、上記VDの最初のディレクトリレコードブロックの位置を示すデータにより、マネージメントブロック内でのDRBの位置がブロック番号で記録されている。当該静止画記録再生システムにおいては、この最初のDRBのブロック番号は上述のように「4」となっている。
次にステップS142では、システムコントローラ6が、上記指定されたDRBが単独のDRBであるか、連続するDRBであるかを、MTにおけるマネージメントブロックのエントリーを参照することによって判別し、単独の場合はステップS143に進み、単独ではない場合はステップS143に進む。
上記ステップS147では、システムコントローラ6が上記DRBにディレクトリを有するディレクトリ用DRユニットが存在するか否かを判別し、Noの場合はステップS148に進み、Yesの場合はステップS144に進む。
ステップS148では、上記システムコントローラ6がリンクしているDRBを検出してステップS147に戻る。
一方、ステップS143では、システムコントローラ6が指定されたディレクトリが存在するディレクトリ用DRユニットを検索してステップS144に進む。
ステップS144では、上記指定されたディレクトリは最後のディレクトリであるか否かを判別し、Yesの場合はステップS145に進み、Noの場合はステップS141に戻る。
ステップS145では、上記システムコントローラ6が、指定されたファイルが存在するディレクトリ用DRユニットを検索し、ステップS146に進む。
ステップS146では、上記システムコントローラ6がファイルの位置を確認して全ルーチンを終了する。
15.[画像の編集]
次に、上述のように画像の記録が終了すると、ユーザの選択によってインデックス画像の編集を行うことが可能となる。この画像の編集は、例えばある画像ディレクトリの画像データを他の画像ディレクトリに移動させる作業や、同じディレクトリ内でインデックス画像の入替えを行ってインデックス画像の表示順を変更する作業等を指すものである。
以下に、一例として1番目のディレクトリの5番目に表示されているインデックス画像とそれに対応する高解像度及び中間解像度の画像データを、2番目のディレクトリの10番目の表示位置に移動させる例を、図46のフローチャートを用いて説明する。
この図46に示すフローチャートは、所望の画像の記録が終了し、ユーザが編集指定キーをオン操作することでスタートとなりステップS151に進む。
ステップS151では、上記システムコントローラ6が、移動元のディレクトリ(1番目)のインデックスファイルを読み出し、25枚のインデックス画像を表示するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS152に進む(再生動作の項を参照)。
ステップS152では、システムコントローラ6が、移動元のディレクトリ内の移動するインデックス画像が指定されたか否か(1番目のディレクトリの5番目に表示されているインデックス画像が指定されたか否か)を判別し、Noの場合はこのステップS152を繰り返し、Yesの場合はステップS153に進む。
ステップS153では、システムコントローラ6が、操作部10の操作状態を検出することにより、移動先のディレクトリ及び移動位置が指定されたか否か(この例の場合は、2番目のディレクトリの10番目のインデックス画像に元画像を移動させる)を判別し、Noの場合はこのステップS153を繰り返し、Yesの場合はステップS154に進む。
ステップS154では、上記システムコントローラ6が、移動元のディレクトリのインデックスファイルの全インデックス画像と、移動先のディレクトリのインデックスファイルの全インデックス画像とをメインメモリ11a上に読み出すようにディスク記録再生部5c等を制御してステップS155に進む。
ステップS155では、上記システムコントローラ6が、移動元(1番目のディレクトリ)のインデックスファイルから移動先(2番目のディレクトリ)のインデックスファイルに、指定されたインデックス画像(ヘッダも含む)のみを移動させてステップS156に進む。
すなわち、上記画像インデックスファイルは、上述のように各インデックス画像が、ヘッダ及びデータ本体も併せて4096バイトで一定になっている。従って、この例においては、ファイルの先頭から4096×3バイト以降の4096バイトが4番目のインデックス画像(ヘッダも含む)のデータと決まっているため、画像インデックスファイル内でのインデックス画像の位置が容易に把握できる。同様に、移動されるインデックス画像(4096バイト)のデータの移動先は、移動先のディレクトリ(2番目)のインデックスファイルの4096×9バイト以降のエリアに指定され、そのエリアに挿入される(オーバーライトではない。)。
次にステップS156では、システムコントローラ6が、移動元のインデックスファイルの上記移動されたインデックス画像を削除してファイルを更新し、移動先のインデックスファイルの上記移動されたインデックス画像を追加する編集制御を行う。そして、この移動先のファイルを更新してステップS157に進む。
上記ステップS157では、システムコントローラ6が、それぞれ編集した移動元のインデックスファイルと、移動先インデックスファイルとをディスク上の同じ場所に再記録してステップS158に進む。なお、同じ場所でなくても、他にエリアを確保できるところがあるのであれば、その場所でも良い。
ステップS158では、システムコントローラ6が、RAM6a上において、移動元(1番目のディレクトリ)の画像データ管理ファイル内に記録されていた複数の画像情報ユニット(16バイト)のうちの5番目に記録されている画像情報ユニットを、データを変更せずに移動先(2番目のディレクトリ)の画像データ管理ファイル内の10番目のユニットに移動させステップS159に進む。なお、ディスク上に記録されている、高解像度及び中間解像度の画像データのファイルに対しては、何らデータの更新はない。
次に、ステップS159では、システムコントローラ6が操作部10のイジェクトキー32がオン操作された否かを判別することにより、ディスクイジェクトが指定されたか否かを判別し、Noの場合はこのステップS159を繰り返し、Yesの場合はステップS160に進む。
ステップS160では、システムコントローラ6が、RAM6a上のデータU−TOC,総合情報管理ファイル,画像データ管理ファイルを読み出し、これをディスク上に書き込むようにディスク記録再生部5cを制御することにより、該各データを更新してこの画像の編集動作に係る全ルーチンを終了する。
高解像度又は中間解像度の画像データのファイルの先頭にインデックス画像の表示順と一致させるためのデータが記録されたヘッダを備えている場合には、ヘッダのデータを書き換えることによって、実際の画像データの位置を変更する必要はないが、ヘッダのデータを書き換えるためには、一旦、画像ファイルの全データ(画像データも含めて)を読み出す必要があり、非常に時間がかかってしまうことになる。
しかし、この編集動作においては、インデックスファイルは、実際に表示される順に従ってディスク上での物理的な位置を入れ替えるが、高解像度及び中間解像度の画像データは、ディスク上での位置は何ら変更せず、RAM6aに読み込まれた画像データ管理ファイルの中の画像情報ユニットのデータを入れ替える。そして、このような各データの入替えのみで、インデックス画像の表示順との対応が取れるようになっている。このため、書き換えが必要とされるのは、インデックスファイル内でのインデックス画像の入替えと、RAM6a上の画像データ管理ファイルの書き換えのみだけである。従って、書き換えデータを非常に少なくすることができ、書き換え作業を高速化することができる。
また、インデックスファイルを表示順と同じ順になるように、インデックス画像のディスク上での物理的位置を変更しているので、インデックスファイルの高速読み出しを実現することができる。
また、同じディレクトリ内の、同じインデックスファイル内で、インデックス画像の表示を順番を変更する時も、同じような制御で行うことができる。例えば、同じインデックスファイルの中の7番目のインデックス画像を2番目に表示させるように表示順を変更する場合は、まず、インデックスファイルの全データをディスクから一旦メインメモリ11a上に読み出し、7番目のインデックス画像を2番目に移動してファイルを編集した後、ディスク上に再記録する。一方、RAM6a上では、画像データ管理ファイル内において、7番目の16バイトの画像情報ユニットを、データを変更せずに2番目に挿入する。すなわち、同一のディレクトリ内で、インデックス画像の表示の順番を変える場合においても、インデックスファイルとRAM上の画像情報ユニットのみが書き換えが行われ、実際の画像データの書き換えは行われていないことになる。
16.[総合インデックスファイルの形成動作]
光ディスク20への記録が終了すると、システムコントローラ6は、総合インデックスファイル(OV INDX.PMX)を形成する。この総合インデックスファイルは、総合情報管理ファイルによって管理され、各ディレクトリにどのようなインデックス画像が記録されているかを1つのファイルに編集しているものである。
例えば、この例においては、25枚のインデックス画像を有しているディレクトリを5つ形成した場合に、各ディレクトリの頭のインデックス画像の1枚を取り出し、それぞれ順に編集して5枚のインデックス画像からなる総合インデックスファイルを形成するようになっている。また、ディレクトリの数が少なく設定される場合であれば、各ディレクトリからインデックス画像の先頭の5枚をそれぞれ取り出し、総合インデックスファイルを形成するようにしてもよい。
この総合インデックスファイルは画面データ用のフォーマット時に形成されることになっている。このため、画像を記録する際には既に形成されていることとなる。
この総合インデックスファイルの形成動作は、図47のフローチャートに示すようになっている。
この図47に示すフローチャートにおいて、ステップS161では、システムコントローラ6が総合インデックスフローチャートをメインメモリ11aに読み出しステップS162に進む。
ステップS162では、システムコントローラ6が、指定されたディレクトリのインデックスファイルに記録されている全ての画像データを読み出すように、上記ストレージ部コントローラ5dを介してディスク記録再生部5cを制御するとともに、このインデックスファイルの画像データを図4に示すメインメモリ11aに転送制御してステップS163に進む。なお、上記インデックスファイルからは、ヘッダとともに固定長符号化されて記録されている画像データを伸張復号化処理することなく、そのまま読み出し上記メインメモリ11aに転送する。また、インデックスファイルの中に画像データが記録されていないときは、上記メインメモリに画像データが読み出されることはない。
ステップS163では、システムコントローラ6が操作部10の操作状態を検出することにより、ユーザから記録開始の指定がなったか否かを判別し、Noの場合は該記録開始の指定があるまでこのステップS163を繰り返し、Yesの場合はステップS164に進む。
ステップS164では、上記システムコントローラ6が、これから記録しようとする画像はインデックス画像であるか否かを判別し、Noの場合はステップS165に進み、Yesの場合はステップS172に進む。
ステップS172では、これから記録しようとしている画像がインデックス画像であることを示すデータを図5に示す間引き,圧縮伸張コントローラ4iに供給する。間引き,圧縮伸張コントローラ4iは、上記データが供給されると、圧縮伸張回路4hにインデックス画像用の固定長化計数を設定してステップS173に進む。
ステップS173では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、上記設定された固定長化計数に基づいて、1/4に間引き処理された画像データに圧縮符号化処理を施すように圧縮伸張回路4hを制御することにより、1/15クラスタの固定データ長に固定長符号化されたインデックス画像を形成してステップS174に進む。
ステップS174では、システムコントローラ6が上記固定長符号化されたインデックス画像は、RAM6aに記憶されている総合情報管理ファイルのデータに基づいて、上記インデックス画像が最初のインデックス画像であるか否かを判別し、Noの場合はステップS181に進みインデックスの場合はステップS175に進む。
ステップS181では、システムコントローラ6が、上記固定長符号化されたインデックス画像を画像インデックスファイルの中に記録してステップS176に進む。
上記ステップS175では、上記器システムコントローラ6が最初のインデックス画像を総合インデックスファイル及び画像インデックスの中に記録してステップS176に進む。
ステップS176では、システムコントローラ6が、図4に示すメインメモリ11aに記憶されているファイルの中にヘッダを付加した計4096バイトのインデックス画像を記録するようにメモリコントローラ13を制御してステップS177に進む。
ステップS177では、システムコントローラ6が、上記メインメモリ11aに全部のインデックス画像を記録したか否かを判別し、Noの場合は上記ステップS164に戻り、Yesの場合はステップS178に進む。
ステップS178では、上記システムコントローラ6が、RAM6aに記憶されているデータU−TOCの中のボリュームスペースビットマップVSBのアロケーションブロック番号の2ビットのエントリーが「00」(使用可能アロケーションブロックを示すコード)になっているところを検索することにより、空きエリアを検出してステップS179に進む。
ステップS179では、上記システムコントローラ6が、ストレージ部コントローラ5dを介して上記光ディスク20上の検出された空きエリアにアクセスするようにディスク記録再生部5cを制御してステップS180に進む。
ステップS180では、上記システムコントローラ6が、ストレージ部コントローラ5dを介して上記光ディスク20上の空きエリアに上記インデックス画像を記録するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS171に進む。
上述のように、上記インデックス画像を固定長符号化して光ディスク20に記録する場合、該固定長符号化したインデックス画像を光ディスク20に記録する前に、一旦、順にメインメモリ11a上に記録することにより、該メインメモリ11a上で全インデックス画像から1つのインデックスファイルを形成し、この後、光ディスク20上の物理的に連続するエリアに記録する。
一方、上記ステップS164においてNoと判別されステップS165に進むと、ステップS165では、システムコントローラ6が、中間解像度の画像或いは高解像度の画像を記録するための光ディスク20上の空きエリアを検出してステップS166に進む。
具体的には、上記システムコントローラ6は、RAM6aに記憶されているデータU−TOCの中のボリュームスペースビットマップVSBのアロケーションブロック番号の2ビットのエントリーが「00」(使用可能アロケーションブロックを示すコード)になっているところを検索することにより、上記空きエリアの検出を行う。
ステップS166では、上記システムコントローラ6が、上述のように上記ステップS165において検索された空きエリアのうち、最適な空きエリアを検出し、ここにアクセスするように上記ストレージ部コントローラ5dを介してディスク記録再生部5cを制御してステップS167に進む。
次に、ステップS167では、上記システムコントローラ6が、間引き,圧縮伸張コントローラ4iに高解像度画像データ或いは超高解像度画像データに応じた固定長化計数を設定しステップS168に進む。
ステップS168では、上記間引き,圧縮伸張コントローラ4iが、上記設定された固定長化計数に基づいて、8クラスタ分の高解像度画像データ或いは18クラスタ分の超高解像度画像データを形成するように圧縮伸張回路4hを形成してステップS169に進む。
ステップS169では、システムコントローラ6dが、上記固定長化された画像データを上記検出された光ディスク20上の最適なエリアに記録するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS170に進む。
ステップS170では、上述のようにシステムコントローラ6が、上記画像データの記録制御とともに、指定されたディレクトリの画像データ管理ファイルのデータと、各画像データの解像度に応じたファイル名を順次決定してステップS171に進む。
ステップS171では、上記システムコントローラ6が、低解像度画像データ(インデックス画像),中間解像度画像データ及び高解像度画像データ(或いは超高解像度画像データ)の3種類の解像度の画像データが全て記録されたか否かを判別し、Noの場合は、ステップS164に戻り未だ記録の終了していない解像度の画像データを記録し、Yesの場合は図48に示すステップS191に進む。
ここで、このようにして記録すべき画像の記録が終わると、ユーザによって、総合インデックス画像のデータの入替えを行うことができる。例えば、高解像度,中間解像度及びインデックスの各画像のファイルの形成と同時に形成された総合インデックスファイルには、予め各ディレクトリの最初のインデックス画像を記録するように設定されているため、各ディレクトリの1番目のインデックス画像しか記録されていない。しかし、ユーザが希望する場合には、総合管理ファイルに登録されている1番目のインデックス画像と他のインデックス画像とを入れ替えることができる。
この希望するインデックス画像の入替え動作は、図48のステップS191以降のルーチンに示すようになっている。
すなわち、この図48のステップS191では、システムコントローラ6が、総合インデックス画像を表示制御してステップS192に進む。
ステップS192では、システムコントローラ6が操作部10の操作状況を検出することにより、ユーザが希望するインデックス画像の指定がなされたか否かを判別し、Noの場合はこのステップS192を繰り返し、インデックスの場合はステップS193に進む。
上記ステップS193では、システムコントローラ6が、そのインデックスファイルを表示制御してステップS194に進む。
ステップS194では、システムコントローラ6が操作部10の操作状況を検出することにより、上記表示したインデックス画像が指定されたか否かを判別し、Noの場合はこのステップS194を繰り返し、Yesの場合はステップS195に進む。
ステップS195では、システムコントローラ6が、ディレクトリを指定することにより、入替えを行うインデックス画像の指定を行う。すなわち、システムコントローラ6は、総合管理ファイルのデータに指定されたインデックス画像のデータをコピーし、同時に、総合情報管理ファイルの画像ディレクトリ情報ユニットのディレクトリ番号とインデックス画像番号を、指定されたディレクトリ番号とインデックス画像番号とに入れ替えてステップS196に進む。
ステップS196では、システムコントローラ6が、総合情報管理ファイルを光ディスク20に記録するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS197に進む。
ステップS197では、システムコントローラ6が上記操作部10のイジェクトキー32がオン操作されたか否かを検出し、Noの場合はこのステップS197を繰り返し、Yesの場合はステップS198に進む。
ステップS198では、システムコントローラ6が、ディスク上に記録されている上記データU−TOC,総合管理情報ファイル,画像データ管理ファイルの関連データを、RAM6a上に記録されているデータU−TOC,総合管理情報ファイル,画像データ管理ファイルの各データに更新して全ルーチンを終了する。
なお、上述の総合インデックスファイルは、データ記録時に、各ディレクトリの最初のインデックス画像1つを記録するようにしたが、ディレクトリ数を少なくする場合には、各ディレクトリの最初の5枚のインデックス画像を登録できるようにしても良い。
例えば、4ディレクトリを形成し、その中の5枚のインデックス画像を登録するようにした一例を説明すると、以下に示すように画像ディレクトリ情報のユニットが、総合インデックスファイル内のインデックス画像数の5枚×4ディレクトリ=20枚に対応するように20のユニットが形成される。
ディレクトリ番号 インデックス画像番号
1番目の画像ディレクトリ情報 00 00
2番目の画像ディレクトリ情報 00 01
3番目の画像ディレクトリ情報 00 02
4番目の画像ディレクトリ情報 00 03
5番目の画像ディレクトリ情報 00 04
6番目の画像ディレクトリ情報 01 00
7番目の画像ディレクトリ情報 01 01
8番目の画像ディレクトリ情報 01 02
9番目の画像ディレクトリ情報 01 03
10番目の画像ディレクトリ情報 01 04
11番目の画像ディレクトリ情報 02 00
また、この例では、全ての画像データを記録した後に、総合インデックスファイルを形成することとしたが、ディレクトリを形成し、その下のインデックスファイルに画像を記録する時に総合インデックスファイルにも同時に記録するようにしても良い。
17.[プリント動作]
次に、上記スキャナ部1或いはビデオ入力部8を介して取り込んだ画像、或いは、上記光ディスク20に記録した画像をプリントする場合における当該静止画記録再生システムの動作説明をする。
まず、上記スキャナ部1或いはビデオ入力部8を介して取り込んだ画像をプリントする場合、ユーザは、操作部10を操作して上述と同様にして該スキャナ部1或いはビデオ入力部8を介して取り込んだ画像をモニタ装置9に表示する。そして、上記モニタ装置9に表示される画像が所望の画像であった場合、上記操作部10を操作してその画像のプリントを指定する。
上記スキャナ部1或いはビデオ入力部8を介して取り込んだ画像データは、上記メインメモリ11aに記憶されている。このため、上記システムコントローラ6は、上記プリントが指定されると、上記メインメモリ11aに記憶されている画像データが読み出されるように、上記メモリコントローラ13を介して該メインメモリ11aを読み出し制御する。上記メインメモリ11aから読み出された画像データは、プリンタ部2のデータ変換回路2aに供給される。
上記データ変換回路2aは、上記メインメモリ11aから読み出された画像データに対してプリントに適したデータ変換処理を施す。すなわち、上記画像データが、R,G,B或いはY,Cr,Cbのかたちで供給されると、これをY(イエロー),M(マゼンタ),(シアン)のかたちに色座標変換することによりプリント用の画像データを形成し、これをサーマルヘッド2cに供給する。
上記サーマルヘッド2cは、上記画像データに応じた画像を、例えばA6サイズのプリント用紙2dに、約300DPIでプリントする。これにより、上記スキャナ部1或いはビデオ入力部8を介して取り込んだ画像データに応じた画像をプリントすることができる。
また、上記メモリコントローラ13は、画像の拡大処理或いは縮小処理,回転処理等の画像加工が指定されている場合、上記メインメモリ11aから読み出された画像データを画像処理回路12に転送制御する。上記画像処理回路12に上記画像データが転送されると、画像処理コントローラ14は、上記指定された画像処理を施すように該画像処理回路12を制御する。これにより、画像処理回路12を介して、上記指定された画像処理の施された画像データが上記プリンタ部2に供給され、該拡大処理或いは縮小処理等の画像処理を施した画像をプリントすることができる。
次に、上記光ディスク20に記録した画像をプリントする場合、ユーザは、光ディスク20に記録されているインデックス用の画像を上述の操作でモニタ装置9に表示する。そして、このインデックス用の画像の中から所望の画像を選択する。これにより、上記選択された画像が上記モニタ装置9に表示される。
ユーザは、上記モニタ装置9に表示された画像が所望の画像である場合は、上記操作部10を操作してその画像のプリントを指定する。これにより、システムコントローラ6は、現在、モニタ装置9に表示されている画像のプリント用の画像データ(高解像度画像データ或いは超高解像度画像データ)を読み出すようにディスク記録再生部5cを制御する。
上述のように、上記光ディスク20には、インデックス用の低解像度の画像データ,モニタ表示用の中間解像度の画像データ及びプリント用の高解像度の画像データの3種類の画像データがそれぞれ記録されているとともに、その画像データのプリントに関するプリント情報が予め記録されている。このため、上記システムコントローラ6は、上記再生されたプリント情報を取り込み、このプリント情報に基づいて、上記プリンタ部2のプリント枚数,色指定,画像サイズ,プリント位置等を設定制御するとともに、上記光ディスク20から読み出された高解像度画像データをプリンタ部2に供給する。 これにより、上記プリント用紙2dに、上記光ディスク20から読み出された画像データに応じた画像が、上記プリントデータに応じた画像サイズ等で指定された枚数分プリントされる。
このようなプリンタ部2におけるプリント動作及び上記プリント情報及び画像データの記録は、図49及び図50のフローチャートに示すようになっている。
すなわち、まず、図49に示すフローチャートは、当該静止画記録再生システムのメイン電源がオン操作されることによりスタートとなり、ステップS200に進む。
上記ステップS200では、上記システムコントローラ6が、上記ストレージ部5のストレージ部コントローラ5dと通信を行い、該ストレージ部5に光ディスク20が装着されているか否かを判別し、NOの場合は光ディスク20が装着されるまでこのステップS200を繰り返し、YESの場合はステップS201に進む。
上記ステップS201では、上記ストレージ部コントローラ5dが、上記光ディスク20に記録されているプリント情報を読み取るようにディスク記録再生部5cを制御し、この読み取ったプリント情報を上記システムコントローラ6に転送してステップS202に進む。
上記ステップS202では、上記システムコントローラ6が、上記ストレージ部5で読み取られたプリント情報に基づいて、その画像のプリントが指定されているか否かを判別し、NOの場合は図50に示すステップS211に進み、YESの場合はステップS203に進む。
上記図50に示すステップS211では、上記システムコントローラ6が、上記スキャナ部1或いはビデオ入力部8からの画像データの入力が指定されているか否かを判別し、NOの場合は図49に示すステップS200に戻り、上述のステップS200〜ステップS202のルーチンを繰り返し、YESの場合はステップS213に進む。
上記ステップS213では、上記システムコントローラ6が、上記ストレージ部コントローラ5dと通信し、上記光ディスク20への記録が可能な状態であるか否かを判別する。そして、NOの場合はこの図49,図50に示すルーチンを終了し、YESの場合はステップS214に進む。
上記ステップS214では、上記ストレージ部コントローラ5dが、上記スキャナ部1で読み取られた画像の画像データ、或いは、上記ビデオ入力部8から供給された画像データを上記光ディスク20に記録するようにディスク記録再生部5cを制御してステップS215に進む。
上記ステップS215では、上記システムコントローラ6がユーザにより指定されたプリント情報をストレージ部コントローラ5dに転送し、該ストレージ部コントローラ5dがこのプリント情報とともに上記画像データを光ディスク20に記録するようにディスク記録再生部5cを制御して上記図49に示すステップS202に戻る。そして、上述のルーチンを繰り返す。
次に、上記図49に示すステップS203では、上記システムコントローラ6がプリンタ部2のプリント条件(プリント枚数,色設定,用紙サイズ等)を設定してステップS204に進む。
上記ステップS204では、上記システムコントローラ6が、上記プリントデータにより指定されるプリント指定のうち、所望の色合い等を指定する色指定があるか否かを判別し、YESの場合はステップS209に進み、NOの場合はステップS205に進む。
上記ステップS209では、上記システムコントローラ6が、上記指定された色合い等となるように上記プリンタ部2のマスキング変更を行いステップS205に進む。
上記ステップS205では、上記システムコントローラ6が、上記プリントデータにより指定されるプリント指定のうち、プリントエリアの指定があるか否かを判別し、YESの場合はステップS210に進み、NOの場合はステップS206に進む。
上記ステップS210では、上記システムコントローラ6が、上記指定されたプリントエリアとなるように上記プリンタ部2の設定を変更し、ステップS206に進む。
上記ステップS206では、上記システムコントローラ6が、上記設定した条件でプリントを実行するようにプリンタ部2を制御しステップS207に進む。
上記ステップS207では、上記システムコントローラ6が、上記設定したプリントデータを消去し、ステップS208に進む。
上記ステップS208では、上記システムコントローラ6が、プリントが終了したか否かを判別し、NOの場合は、上記ステップS202に戻り上述のルーチンを繰り返し、YESの場合はそのまま終了する。
このように上記光ディスク20に、画像データとともにその画像データのプリント情報を記録しておくことにより、プリントの際にプリンタ部2において上記光ディスク20から読み出されたプリントデータに基づいて各部を自動的に設定してプリントを行うことができる。このため、面倒なプリント指定の省略を可能とすることができるうえ、例えば色合い等においても確実に所望の色合い等の指定を可能とすることができ、プリントミスの防止を図ることができる。
また、プリントの際に、プリンタ部2のプリント状態に応じて上記光ディスク20から画像データを読み出して該プリンタ部2に供給すればよく、上記光ディスク20が上記フレームメモリ11の代わりとなるため、該フレームメモリ11を省略或いは該フレームメモリ11の記憶容量の軽減を図ることができる。
さらに、上記光ディスク20には、プリント枚数等のプリントデータが記録されているため、プリントの際には、上記プリンタ部2と同じ構造を有するプリンタ装置のある場所に上記光ディスク20を持参するのみで、例えば所望の色合い,プリント枚数でプリントを行うことができる。このため、静止画像のプリントを得るシステムとして新規なシステムを提供することができる。
18.[間引き,圧縮伸張処理ブロックの他の構成]
次に、上記間引き,圧縮伸張処理ブロック4は、上記高解像度の画像データを1/4間引き回路4cで間引き処理することにより中間解像度の画像データを形成し、これをさらに1/60間引き回路4eで間引き処理して低解像度の画像データを形成することとしたが、該低解像度の画像データは、上記間引き,圧縮伸張処理ブロック4を図51に示すような構成として形成するようにしてもよい。
なお、上記図5に示す間引き,圧縮伸張処理ブロック4と同じ動作を示す箇所には同じ符号を付しその詳細な説明を省略する。
すなわち、この場合、上記間引き,圧縮伸張処理ブロックは、上記1/60間引き回路4eの代わりに、上記中間解像度の画像データをDCT処理することにより形成された直流分を低解像度の画像データとして記憶する第2のメモリ4jを有している。
このような間引き,圧縮伸張処理ブロック4は、記録時となると、上記高解像度の画像データを、1/4間引き回路4cで間引き処理して中間解像度の画像データを形成する。そして、この中間解像度の画像データを上記第1のメモリ4dに供給する。
セレクタ4fは、上述のように間引き,圧縮伸張コントローラ4iにより選択制御されており、高解像度の画像データ,中間解像度の画像データ,低解像度の画像データの順に各画像データを選択して出力する。このため、上記圧縮伸張回路4hには、上記の順に各解像度の画像データが供給され固定長符号化処理され光ディスク20に記録される。
ここで、上記圧縮伸張回路4hにおいては、8画素×8画素の処理ブロック毎にDCT処理されるため、このDCT処理により形成される直流分は、上記中間解像度の画像データを1/60に間引き処理した画像データと同じもの、すなわち、低解像度の画像データを示すこととなる。このため、上記圧縮伸張回路4h(上記DCT回路)は、上記中間解像度の画像データをDCT処理した際に形成された直流分を低解像度の画像データとして上記第2のメモリ4jに供給する。この第2のメモリ4jに記憶された低解像度の画像データは、上述のようにセレクタ4fで選択され圧縮伸張回路4hで固定長符号化処理されて光ディスク20に記録される。
このように、上記圧縮伸張回路4hのDCT回路において中間解像度の画像データをDCT処理する際に得られた直流分を低解像度の画像データとして第2のメモリ4jに記憶することにより、上記1/60間引き回路4eを省略することができ、部品点数の削減及び構成の簡略化を通じて当該静止画記録再生システムのローコスト化を図ることができる。
なお、上記DCT処理の直流分である低解像度の画像データのデータ量はそう多くはない。このため、上記フレームメモリ11の空き領域で代用することができる。これにより、上記第2のメモリ4jをも省略することができ、さらにローコスト化を図ることができる。
次に、上記圧縮伸張回路4hは、各解像度の画像データを固定長符号化するために、最初に適当な量子化係数を用いて量子化処理して固定長符号化処理し、次にこの固定長符号化処理の結果に応じて最適な量子化係数を計算して量子化処理及び固定長符号化処理を行って各解像度の画像データをそれぞれ固定のデータ長とする2パス方式を採用していたが、この2パス方式を各解像度の画像データ毎に行うと計6パス必要であり、この圧縮処理に時間を要し、記録時間が長くなる。このため、上記圧縮伸張回路4hに図52に示すような各回路を付加し、上記圧縮時間を短縮化することが好ましい。
なお、上記図5に示す間引き,圧縮伸張処理ブロック4と同じ動作を示す箇所には同じ符号を付しその詳細な説明を省略する。
すなわち、この場合、上記間引き,圧縮伸張処理ブロックは、上記圧縮伸張回路4hにおいて上記高解像度の画像データを量子化した際の量子化係数を記憶する係数メモリ62と、上記係数メモリ62に記憶された上記高解像度の画像データの量子化係数に基づいて、上記中間解像度の画像データの量子化係数を予測形成する中間解像度用係数予測回路63と、上記高解像度の画像データの量子化係数に基づいて、上記低解像度の画像データの量子化係数を予測形成する低解像度用係数予測回路64とを有している。また、上記間引き,圧縮伸張処理ブロックは、上記中間解像度用係数予測回路63からの中間解像度用の量子化係数及び上記低解像度用係数予測回路64からの低解像度用の量子化係数を切り換えて出力する第2の切り換えスイッチ65と、上記高解像度の画像データの量子化係数を上記係数メモリ62に供給するとともに、上記第2の切り換えスイッチ65からの上記中間解像度用,低解像度用の量子化係数を上記圧縮伸張回路4h内の量子化回路に供給する第1の切り換えスイッチ61とを有している。
このような間引き,圧縮伸張処理ブロックにおいては、上記各解像度の画像データがそれぞれセレクタ4fに供給される。上記セレクタ4fは、上記各画像データを、高解像度の画像データ,中間解像度の画像データ,低解像度の画像データの順に選択し、これらをラスタ−ブロック変換回路4gを介して上記圧縮伸張回路4hに供給する。
上記圧縮伸張回路4hは、上記高解像度の画像データを上述のように2パス方式で固定長符号化処理するが、この際、当該圧縮伸張回路4h内に設けられている量子化回路において上記高解像度の画像データを量子化処理したときに用いられた量子化係数を上記第1の切り換えスイッチ61の選択端子61aに供給する。
上記第1の切り換えスイッチ61は、上記システムコントローラ6により切り換え制御されており、この場合、上記システムコントローラ6は、上記選択端子61aが被選択端子61cを選択するように該第1の切り換えスイッチ61を切り換え制御する。これにより、上記高解像度の画像データを量子化する際に用いられた量子化係数が係数メモリ62に供給され一旦記憶される。
上記係数メモリ62に記憶された上記量子化係数は、中間解像度用係数予測回路63及び低解像度用係数予測回路64内の各解像度可変回路63a,64aに供給される。
上記中間解像度用係数予測回路63の解像度可変回路63aは、上記高解像度の画像データの量子化の際に用いられた量子化係数を、解像度の面から中間解像度用に可変して圧縮率可変回路63bに供給する。
上記圧縮率可変回路63bは、上記解像度可変回路63aからの量子化係数を圧縮率の面から中間解像度用に可変し、これを第2の切り換えスイッチ65の被選択端子65bに供給する。
同様に、上記低解像度用係数予測回路64の解像度可変回路64aは、上記高解像度の画像データの量子化の際に用いられた量子化係数を、解像度の面から低解像度用に可変して圧縮率可変回路64bに供給する。
上記圧縮率可変回路64bは、上記解像度可変回路64aからの量子化係数を圧縮率の面から低解像度用に可変し、これを第2の切り換えスイッチ65の被選択端子65cに供給する。
これにより、その画像データを1回で固定長符号化できる中間解像度用の量子化係数及び低解像度用の量子化係数が上記第2の切り換えスイッチの各被選択端子65b,65cに供給されることとなる。
上記第2の切り換えスイッチ65も、上記システムコントローラ6により切り換え制御されるようになっている。上記システムコントローラ6は、上記圧縮伸張回路4hに上記中間解像度の画像データが供給されたときに、上記選択端子65aで被選択端子65bが選択されるように、また、上記圧縮伸張回路4hに上記低解像度の画像データが供給されたときに、上記選択端子65aで被選択端子65cが選択されるように、上記第2の切り換えスイッチ65を切り換え制御する。また、上記システムコントローラ6は、上記圧縮伸張回路4hに上記中間解像度の画像データ又は上記低解像度用の画像データが供給されたときには、上記選択端子61aで被選択端子61bが選択されるように該第1の切り換えスイッチ61を切り換え制御する。
これにより、上記圧縮伸張回路4hに中間解像度の画像データが供給されたときには、中間解像度用係数予測回路63からの中間解像度用の量子化係数が、また、上記圧縮伸張回路4hに低解像度の画像データが供給されたときには、低解像度用係数予測回路64からの低解像度用の量子化係数が、それぞれ上記第2,第1の切り換えスイッチ65,61を順に介して上記圧縮伸張回路4hの量子化回路に供給される。そして、上記各解像度の画像データは、上記量子化回路において、上記各解像度用の量子化係数により量子化され、固定長符号化回路により固定データ長とされ上記光ディスク20に記録される。
上述のように、上記中間解像度の画像データ用の量子化係数及び低解像度の画像データ用の量子化係数は、上記高解像度の画像データを量子化した際に用いられた量子化係数に基づいて、1回で固定長符号化できるように算出された量子化係数となっている。このため、上記圧縮伸張回路20において各解像度の画像データを固定長符号化際に行われるパス数を、高解像度の画像データで2回,中間解像度の画像データで1回,低解像度の画像データで1回の、計4回に短縮することができ、固定長符号化にかかる時間を短縮することができる。
なお、上述の実施の形態の説明では、本発明を適用した静止画記録再生システムでは、スキャナ部1或いはビデオ入力部8から取り込んだ画像データに基づいて、60画素×80画素のインデックス用の低解像度画像データ,480画素×640画素のモニタ表示用の中間解像度画像データ、及び1024画素×1536画素のプリント用の高解像度画像データをそれぞれ形成することとした。しかし、この他、例えば480画素×848画素のアスペクト比が9:16のワイド画面モニタ用の画像データ,1080画素×1920画素のアスペクト比が9:16のワイド画面プリンタ用の画像データ、或いは2048画素×3072画素のアスペクト比が3:2の超高解像度写真用の画像データ等を形成し、これを光ディスク20に記録し再生するようにしてもよい。
また、上記モニタ表示用の480画素×640画素の中間解像度画像データを2クラスタのデータ長に固定長圧縮することとしたが、これは、1クラスタのデータ長の固定長圧縮と2クラスタのデータ長の固定長圧縮とをユーザの意思で選択できるようにしてもよい。これにより、ユーザは、解像度の高い表示画像を得たい場合は、上記2クラスタのデータ長の固定長圧縮を選択し、この逆に多少解像度が落ちてもよい場合は上記1クラスタのデータ長の固定長圧縮を選択することができる。このため、ユーザの選択枝を増やすことができ、当該静止画記録再生システムをより理想的な機器とすることができる。なお、この場合において、中間解像度画像データの圧縮率を2クラスタとすると、上記8クラスタで記録される高解像度画像データとの組合せで上記光ディスク20には200枚分の画像データしか記録できなかったが、該中間解像度画像データの圧縮率を1クラスタとすると、上記8クラスタで記録される高解像度画像データとの組合せで上記光ディスク20には約222枚分の画像データを記録することができ、記録可能枚数を増やすことができる。
また、各解像度の画像データを、それぞれ固定長圧縮することとしたが、これは、画像データに応じた圧縮率とするようにしてもよい。この場合、各画像に最適な圧縮率とすることができるため、最適な再生画像を得ることができる。
また、例えば上記フレームメモリ1は2048×2048の記憶領域を有しており、このうち、1024×1536が画像記憶領域、16×32がコマンドエリアである等のように各説明において具体的な数値をあげて説明したが、これは、ほんの一例であり、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明を適用した静止画記録再生システムのブロック図である。 上記静止画記録再生システムに設けられているスキャナ部のブロック図である。 上記静止画記録再生システムに設けられているプリンタ部のブロック図である。 上記静止画記録再生システムに設けられている画像処理ブロックのブロック図である。 上記静止画記録再生システムに設けられている間引き,圧縮/伸張ブロックのブロック図である。 上記静止画記録再生システムに設けられているストレージ部のブロック図である。 上記静止画記録再生システムに設けられているビデオ入力部のブロック図である。 上記静止画記録再生システムに設けられている操作部の外観を示す図である。 上記静止画記録再生システムの第1の記録動作を説明するためのフローチャートである。 上記静止画記録再生システムの第2の記録動作を説明するためのフローチャートである。 上記第2の記録動作により光ディスク上に形成された各解像度の画像データ毎の記録領域を説明するための模式図である。 上記静止画記録再生システムの第3の記録動作を説明するためのフローチャートである。 上記光ディスクに記録された画像データのデータ構造を説明するための図である。 データU−TOCに形成されるマネージメントブロックを説明するための図である。 ボリュームディスクリプタのセクタ構造を説明するための図である。 ボリュームスペースビットマップのセクタ構造を説明するための図である。 アロケーションブロックの構成を説明するための図である。 マネージメントテーブルのセクタ構造を説明するための図である。 マネージメントテーブルに記録される各データを説明するための図である。 ディレクトリ用ディレクトリレコードのセクタ構造を説明するための図である。 ファイル用ディレクトリレコードのセクタ構造を説明するための図である。 エクステントレコードブロックのセクタ構造を説明するための図である。 上記静止画記録再生システムにおいて、各解像度毎の画像データを管理するための階層ディレクトリ構造を説明するための図である。 上記マネージメントブロックを構成するDRB及びERBを説明するための図である。 上記マネージメントブロックを構成するERBの構成を説明するための図である。 上記階層ディレクトリ構造におけるフォーマットテーブルを説明するための図である。 上記階層ディレクトリ構造における画像パラメータテーブルを説明するための図である。 上記階層ディレクトリ構造における総合情報管理ファイルを説明するための図である。 上記階層ディレクトリ構造における画像データ管理ファイルを説明するための図である。 上記階層ディレクトリ構造におけるプリントデータ管理ファイルを説明するための図である。 上記階層ディレクトリ構造における画像データファイルを説明するための図である。 上記階層ディレクトリ構造における総合インデックスファイルを説明するための図である。 上記階層ディレクトリ構造における画像インデックスファイルを説明するための図である。 上記階層ディレクトリ構造におけるプリントデータファイルを説明するための図である。 上記静止画記録再生システムにおける前半の記録動作を説明するためのフローチャートである。 上記静止画記録再生システムにおける後半の記録動作を説明するためのフローチャートである。 上記静止画記録再生システムにおける各解像度毎の画像データの記録動作を説明するためのフローチャートである。 上記静止画記録再生システムにおける再生動作を説明するためのフローチャートである。 上記静止画記録再生システムにおける第1のインデックス表示の表示形態を説明するための図である。 上記静止画記録再生システムにおける第2のインデックス表示の表示形態を説明するための図である。 上記静止画記録再生システムにおける第3のインデックス表示の表示形態を説明するための図である。 上記静止画記録再生システムにおける第4のインデックス表示の表示形態を説明するための図である。 上記静止画記録再生システムにおける第1のアルバムサーチの動作を説明するための図である。 上記静止画記録再生システムにおける第2のアルバムサーチの動作を説明するための図である。 上記静止画記録再生システムにおける指定された画像データの検索動作を説明するための図である。 上記静止画記録再生システムにおける画像データの編集動作を説明するための図である。 上記静止画記録再生システムにおける総合インデックスファイルの前半の形成動作を説明するためのフローチャートである。 上記静止画記録再生システムにおける総合インデックスファイルの後半の形成動作を説明するためのフローチャートである。 上記静止画記録再生システムにおけるプリント動作を説明するためのフローチャートである。 上記プリント動作におけるサブルーチンを説明するためのフローチャートである。 上記静止画記録再生システムに設けられている間引き,圧縮伸張処理ブロックの第2の形態を説明するためのブロック図である。 上記静止画記録再生システムに設けられている間引き,圧縮伸張処理ブロックの第3の形態を説明するためのブロック図である。

Claims (4)

  1. 最外周側に形成される書換え不能エリアと、上記書換え不能エリアより内周側に形成され、複数のデータファイルが記録される書換え可能エリアと、最内周側に形成され、上記書換え不能エリアと上記書換え可能エリアを管理する管理情報テーブルが記録される管理エリアとからなり、上記書換え可能エリアには、上記複数のデータファイルを管理する管理ファイルと、当該管理ファイルと当該管理ファイルにより管理される複数のデータファイルとを1つのデータトラックとして管理する管理テーブルとが記録されるディスク状記録媒体から、データを読込む読込み手段と、
    上記読込み手段を制御する制御手段と、
    を備える再生装置。
  2. 上記管理情報テーブルは上記書換え可能エリアと上記書換え不能エリアの位置情報を備え、
    上記制御手段は、上記管理情報テーブルを読み込み、上記管理情報テーブルから取得した上記書換え可能エリアの位置情報に基づいて、上記書換え可能エリアにアクセスするように上記読込み手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  3. 上記管理テーブルは上記複数のデータファイルを管理する管理ファイルと、上記管理ファイルと上記管理ファイルにより管理される複数のデータファイルとを備える上記1つのデータトラックの位置情報を備え、
    上記制御手段は、上記管理情報テーブルを読込んだ後、上記管理テーブルを読込み上記管理テーブルから取得した上記1つのデータトラックの位置情報に基づいて、上記1つのデータトラックにアクセスするように上記読込み手段を制御する
    ことを特徴とする請求項2記載の再生装置。
  4. 上記管理ファイルは上記複数のデータファイルの位置情報を備え、
    上記制御手段は、上記管理情報テーブルと上記管理テーブルを読込んだ後、上記管理ファイルを読込むことで上記管理ファイルから取得した上記データファイルの位置情報に基づいて、上記データファイルにアクセスするように上記読込み手段を制御する
    ことを特徴とする請求項3記載の再生装置。
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JPWO2008126169A1 (ja) * 2007-03-12 2010-07-15 富士通株式会社 ストレージ管理プログラム、ストレージ管理方法およびストレージ管理装置

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