JP3876393B2 - 車両用録音再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者が欲する音楽を自動的に録音再生することができる、コンピュータを利用した音楽の録音再生装置で、特に車載用として利用する車両用録音再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両において音楽を聴く手段としては、FMなどのラジオ放送,CD,MD,カセットテープなどが使われており、利用者は自らが選択したラジオ局の放送を聴いたり、自らが持ち込んだCD,MD,カセットテープなどのパッケージメディアを選択したりして、自らの嗜好やその時の走行状況や心理状況により好きなメディアソースを選択して、音楽を楽しむことができる。
【0003】
また、カセットテープやMDやDATなどの記録可能メディアを用いることによって、ユーザの聴いている音楽ソースをユーザの指示によって記録し、ユーザの指示によって再生をすることができる。
【0004】
また、索引構造を用いてコンピュータにおけるデータ(特にマルチメディア情報)を保存し、検索する方法、例えば、特開平6−325104号公報に示されている。この方法では、音楽や写真などのマルチメディア情報を単純なキーワードによる索引情報として記録するものでなく、索引構造として文法規則に基づきマルチメディア情報の保存及び検索を行う。そのため、従来のキーワード索引では表現できなかったマルチメディア情報を保存検索するための索引情報を持つことができ、ユーザの欲する情報により近いものを検索することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例の音楽の再生方法や装置では、以下のような問題点があった。
【0006】
(1) ユーザがラジオ放送などを聴いている途中で、記録しておきたいと思った曲を記録することができない。
【0007】
(2) ユーザの操作により録音する場合、曲の切れ目毎にユーザが操作を行い、曲の切れ目を記録することが必要である。
【0008】
(3) ユーザが自分の聴きたい音楽だけを聴きたいときに、メディアの選択だけでは自分の聴きたい音楽以外のものまで流れてしまい聞くことになる。
【0009】
(4) 車両の運転中などに、自分の聴きたい音楽を何度も指定するのが面倒であり、かつ、音楽を選択するためにユーザの意識が運転操作に関係のないところに行くのは危険である。
【0010】
本発明は、このような音楽の特に車両用録音再生装置において、車両の走行状況や走行している場所や時刻などによって、過去に同一の条件で聴いたことのある音楽だけを自動的に選択し、再生すること、またユーザが音楽を聴いているときに、ボタンや音声による指示のみで該当の音楽を記録保存すること、またラジオ放送などでそのとき、聴いている曲が良いと思ったときにその曲の先頭からの終わりまでを記録保存することができることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、次のようないくつかの解決手段を有するものである。
【0012】
(1) 第1の解決手段は、音楽ソース入力選択手段からの音楽のうち、ユーザが音楽ソースを選択して再生している音楽を自動的に圧縮する音楽圧縮手段と、前記音楽圧縮手段からの圧縮音楽を記憶する記憶手段と、前記記憶手段からの圧縮音楽を元の音楽に自動的に復元する音楽伸張手段と、前記音楽伸張手段からの音楽を再生する再生手段と、時刻を取得する時刻検出手段と、車両の走行位置を検出するローケーション手段と、前記車両の走行状況を検出する走行状況検出手段と、を有し、前記記憶手段に前記圧縮音楽を記憶する際に、前記圧縮音楽の開始アドレスと、前記圧縮音楽が前記記憶手段に記憶された時刻、前記走行位置、前記走行状況の少なくとも一つを含む管理テーブルを自動的に構築するようにしたことにより、ユーザが聴いている音楽のみを自動的に選択して、記録保存しておくことができる。
【0013】
(2) 第2の解決手段は、前記音楽ソース入力選択手段からの音楽のうち、ユーザが選択した音楽ソースから音楽の開始と終了のタイミングを自動検出して音楽の部分のみを抽出し、前記音楽の部分を自動的に前記記憶手段に記録できるようにした音楽の切れ目の検出手段を有することにより、記録した音楽を再生する際に、曲単位に再生することができる。
【0015】
(3) 第3の解決手段は、当該車両用録音再生装置は、前記記憶手段に記憶された前記管理テーブルを検索し、前記車両の現在の時刻、走行状況、走行位置の少なくとも一つが一致する前記圧縮音楽を再生することができ、車両の走行状況や車両の走行している位置,時刻に応じて、記憶手段から音楽を選択して再生できるようにしたことにより、ユーザが特に意識しなくても、自分の聴きたい音楽に近いものを聴くことができる。
【0016】
(4) 第4の解決手段は、前記管理テーブルは、音楽ソースを特定するための情報を含み、当該車両用録音再生装置は、前記記憶手段に記憶された前記管理テーブルを検索し、前記車両の現在の時刻、走行状況、走行位置の少なくとも一つが一致する前記音楽ソースを選択するようにしたことにより、ユーザが特に意識しなくても、自分の聴きたい音楽に近いものを聴くことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態は、ユーザが指定した音楽ソースが入力手段や音声認識手段を通して入力され、CPUはその音楽ソースを認識して、音楽ソース入力・選択手段を通して、CDやMDやFMラジオなどから音楽を入力する。入力された音楽は、セレクタを通り、アンプで増幅された後に、スピーカから再生される。それと同時に、入力された音楽は、音声圧縮手段で圧縮されて、記憶手段に記録され、それと同時に音楽ソースの情報(音楽ソース,ディスク番号,トラック番号など)や記録日時,車両走行状況などが記録される。
【0018】
記憶手段に蓄えられた音楽データは、車両走行状況などに応じて、CPUに自動的に選択され、音声伸張手段で伸張されてセレクタを通り、アンプで増幅された後に、スピーカから再生される。
【0019】
このようにして車両内においては、ユーザが選択して再生している音楽を自動的に録音してユーザの嗜好にあった音楽のデータベースを自動的に構築し、再生する際には車両の走行状況などに応じて自動的にユーザの嗜好にあった音楽を選択して再生させることができる作用を有する。以下、各実施の形態について、図1から図7を用いて説明する。
【0020】
図1は本発明の各実施の形態全体に共通した車両録音再生装置の構成を示すブロック図である。
【0021】
図1において、1は音楽ソース入力と選択手段、2はMD(ミニディスク)で使用されているATRAC(Adaptive Transform Coding)などの音声圧縮手段、3は半導体メモリや磁気ディスク装置や光ディスク装置などの記憶手段、4はATRACなどの音声伸張手段、5はセレクタ、6はアンプ、7はスピーカ、8は音楽の切れ目の検出手段、9はCPU、10は車両走行状況の検出手段、11はナビゲーション装置などのロケーション手段、12は音声認識手段、13はタッチパネルやスイッチやリモコンなどの入力手段、14は時計などの時刻検出手段である。
【0022】
次に上記構成の車両用録音再生装置の動作の説明を行う。まず、最初にユーザの選択した曲を再生し、それと同時に再生情報が記録される場合について説明する。
【0023】
入力手段13によって、CDなどの音楽ソースがユーザによって選択され、それがCPU9に検出される。CPU9は音楽ソース入力・選択手段1を通して、CDチェンジャーなどにディスク番号iと曲番号jを選択するためのコマンドを送り、それと同時にCDチェンジャーからの曲が入力されるように、音楽ソース入力・選択手段1を切り替える。
【0024】
CDからの曲は、音声圧縮手段2に入力され、ATRACなどの圧縮手段によって圧縮された後、記憶手段3としてのフラッシュメモリなどの半導体メモリやハードディスクなどの磁気ディスク、ミニディスクやDVDなどの光ディスクに記録される。さらにそれと同時に、チェンジャーのディスク番号やトラック番号が記録される。
【0025】
選択された音楽ソースがMDの場合は、ディスク番号,トラック番号のみでなく、ディスク名,曲名,走行状況,日時も同時に記録される。その際に、車両の走行状況として、車両走行状況検出手段10から、走行中/停車中や渋滞中/高速走行中などの走行状況を検出し、ロケーション手段11からは、車両の走行位置を検出して、走行状況として記憶手段3に記録する。さらに、時刻検出手段14から、日時を読み出して、日時のエリアに記録する。
【0026】
音楽ソース入力・選択手段1の出力はセレクタ5に入力され、アンプ6で電力増幅され、スピーカ7から音として出力される。
【0027】
FM放送などの場合に、音楽の切れ目を検出するために、音楽ソース入力・選択手段1の出力は、音楽の切れ目の検出手段8に入力され、そこで曲の切れ目が検出された時には、別の管理番号で登録し、記憶手段3に記録する。ここで、FM放送がFM多重などで曲名などを送っている場合は、その情報も含めてCPU9は記憶手段3に記録する。
【0028】
音声認識手段12は、音楽の記録中に曲名を音声で入力したり、音楽ソースを選択したりなどの入力手段13の代替として使用される。
【0029】
次に、記憶手段3に録音していた音楽を再生する場合について説明する。いくつかの再生方法があるが、その中で最も簡単な方法について説明する。通常、ユーザの操作によって音楽ソースが選択された場合は、記憶手段3に自動的に音楽が記録されるが、ユーザの指示により、自動記録した音楽を選択した場合は、記憶手段3に記録された音楽を再生する。その時、通常は、記録された順序に従ってそのまま再生し、ユーザの指示によって、記録している次の曲に飛ばしたり、曲名を指定して再生することができる。
【0030】
このようにして、車両の中で聴いた音楽を自動的に記録し、ユーザの指示によって記録した音楽を再生することができるため、ユーザは一度聴いた好きな曲を簡単に選択して聴くことができる。
【0031】
(実施の形態1)
図2と図3は、図1の記憶手段3に記憶されるデータの構成を示したもので、図2は、記録される音楽の1曲ずつの管理情報(管理テーブル)であり、図3は、1曲ずつのを音を記録しているデータエリアである。
【0032】
図2において、15-aは、記憶部に記録される曲の番号#であり、1行目の曲については0である。15-bは、最終アクセス日時であり、記録された日時または、最後に該当の曲を聴いた日時または、上記両方の日時で、1行目の曲については、1995.9.1の17:30である。15-cは、音楽のソース名で、1行目の曲については、MDチェンジャー(MD−CH)である。15-dは、ディスク#であり、1行目の曲については、ディスク(DISC1)である。ここで、ソース名がFMなどのラジオの場合は、2行目の曲のようにFMチューナー(CH1)にプリセットされチャンネル番号になり、CDの場合には、ディスクが1枚なので、3行目の曲のようにこの部分は空欄になる。15-eは、ディスク名であり、1行目の曲については、ベストヒット1970になり、2行目の曲のように、FMなどのラジオの場合は、放送局名(J−Wave)または、放送局名が不明な場合は空欄となり、3行目の曲のようにCDの場合には、ディスク名が分からないため空欄、若しくは、ユーザによってディスク名が入力されている場合はその名称が入る。15-fは、トラック番号(TRK#)であり、1行目の曲については、トラック(TRK)2である。2行目の曲のように、FMなどのラジオの場合には、周波数(84.1MHz)が入る。15-gは、曲名であり、1行目の曲については、ストレンジャーである。15-hは、曲を記録した時の走行状況のデータである。15-iは、該当の曲のデータエリアでの開始アドレスであり、1行目の曲については、クラスタ1,セクタ1から記録番号#0のデータが入っていることを示す。15-jは、ユーザマークであり、曲に対するユーザの分類用キーワードや曲を自動消去しないなどの情報をユーザからの指示に従って記録するエリアである。
【0033】
図3は、管理テーブル(図2)の記録番号毎の圧縮されたまたは、非圧縮の音楽データであり、16-aは、記録番号#0(曲名:ストレンジャー)のデータを示し、16-bは、記録番号#1(曲名:Call Me)のデータを示し、16-cは、記録番号#2(曲名不明)のデータを示す。図3の例では、ディスク状記録媒体を想定し、データを扱う単位として、セクタ数j=1クラスタとなるようなデータの管理を行っている。この場合は、曲はセクタ単位で長さを可変することができる。
【0034】
このように、ユーザが聴いている音楽を自動的に録音し、ディスク状記録媒体などの記憶手段3に記録して管理することができるため、ユーザが無意識のうちに自分の聴いた音楽のデータベースを構築し、更にそれを利用できるという作用を持つ。
【0035】
(実施の形態2)
図1において、音楽の切れ目の検出手段8が音楽の切れ目の検出処理を行うが、CDやMDなどのディスク媒体の場合は、現在再生中のトラック番号を知ることができるため、トラック番号の変化、例えばトラック1からトラック2に変化したときを検出する。また、FMなどのラジオ放送では、FM多重で曲名などを受信することができるため、受信した曲名情報の変化点を検出することによって、切れ目を検出する。また、FM多重での曲名情報などが受信できない場合は、現在再生中の放送がある一定時間無音状態(ある一定の音圧レベル以下を無音と規定する)が続いたらそこを切れ目として判断する。
【0036】
次に、図1のCPU9が、音楽の部分のみを記録するために行う処理のフローチャートについて図4を用いて説明する。ただし、破線で囲んだ処理(P3とP9は後述する実施の形態4、P6とP11〜P13は実施の形態3)は後で説明する。
【0037】
まず、曲の先頭を検出したかを確認する(P1)。もし、先頭を検出しなければ先頭を検出するまでここで待つ。曲の先頭を検出したら、管理テーブル(図2)に記録番号と記録日時と音データを記録するエリア(図3のデータエリア)の記録を開始するアドレス(スタートアドレス)を書き込む(P2)。続いて、データエリアへの音楽データの記録を開始する(P4)。
【0038】
次に、図1の記憶手段3に空き領域が有るかを確認する(P5)。空き領域がない場合には、図2の管理テーブルを検索し、最もアクセス頻度の低い音楽を管理テーブルから消去して、図3のデータエリアへの音楽データの書き込みは現在の書き込みエリアから消去して空いたエリアへ書き込みを行うように設定する(P10)。曲の最後を検出するまで、音楽データの記録を続ける(P7)。曲の最後を検出したら、音楽データの記録を終了させて、次の書き込み開始アドレスを求める(P8)。その後、処理(P1)に戻って、次の曲の先頭を検出する処理を行い、以降は同様の処理が繰り返される。
【0039】
このように、音楽の開始と終了のタイミングを検出することにより、音楽部分のみを切り出して記録することができるため、記憶手段3を有効に活用することができ、さらにユーザにとって必要となる情報のみを記録することができるという作用を有する。
【0040】
(実施の形態3)
図4を用いて説明するが、ここでは前記実施の形態2との差分(破線で囲まれている部分)のみを説明する。ユーザが音楽を聴いている時は、自動的に音楽を録音しているが、その時入力手段13からのキー入力または、音声認識手段12からの音声によりユーザからの指示の有無を確認する(P6)。ユーザの指示がある場合、指示が「消去」のときは、音楽データの記録を終了させる(P11)。そして、現在の記録番号の管理データをクリアして、次の曲の書き込み開始アドレスを求める(P12)。その後、処理(P1)に戻って、次の曲の先頭を検出する処理を行い、以降は同様の処理が繰り返される。
【0041】
次に、ユーザの指示が「マーク指定」の場合(図2の15-j)は、管理テーブルのマークエリア(図3)にユーザ指定のマークをつける(P13)。そして、処理(P5)にに戻り記録の処理を続ける。
【0042】
このように、ユーザが音楽を聴いているときに、音声認識手段12や入力手段13によりユーザの指示を受けることができるため、ユーザが好きな音楽のみを記憶手段3に記録したり、記録する音楽の分類情報を音楽と一緒に記憶手段3に記録することができ、ユーザの嗜好にあった音楽のみを記録することができるという作用を有する。
【0043】
(実施の形態4)
図4を用いて説明するが、ここでは前記実施の形態2との差分(破線で囲まれている部分)のみを説明する。まず、曲の先頭を検出し(P1)、管理テーブルに開始アドレス(15-i)を書き込んだ後(P2)に、走行状況のデータのチェックを開始させる(P3)。さらに、曲の最後を検出し(P7)、音楽データの記録を終了させた後に(P8)、記録した曲全体についての走行状況の平均値のデータを図1の記憶手段3内の管理テーブル(図2)の走行状況(15-h)の部分に書き込む(P9)。
【0044】
ここで、走行状況の構成の例について、図5を用いて説明する。図5において、16-aには走行パターンが入り、この分類としては、「渋滞中」,「通常走行中」,「峠道走行中」,「高速走行中」などの分類をして、図1の車両走行状況検出手段10から平均車速やハンドル切り角やブレーキの使い方などを検出し、走行パターンを求める。16-bは走行車両の走行位置であり、図1のロケーション手段11より求めた、位置情報(緯度経度)である。16-cは位置補足情報であり、図1のロケーション手段11より求めた、曲の記録中の位置の補足情報である。例えばこの分類は、「海辺」,「都市部国道」,「都市高速」,「山岳路」,「地方部国道」,「地方部高速」などになる。16-dは、天候で車両走行状況検出手段10からのワイパーの動きの有無などで検出した「晴れ」,「雨」などが入る。
【0045】
次に、図1のCPU9が、記憶手段3に記録された音楽の再生をする場合に行う図6に示す音楽再生処理のフローチャートについて説明する。図6において、まず、現在の再生モードに従って、次の曲を選択する(S1)。ここでいう再生モードとは、例えば記憶手段3に記録された曲を記録順に音声伸張手段4で伸張されて、セレクタ5,アンプ6,スピーカ7を経て再生するモードや走行状況にあわせて選択するモードやユーザによって曲毎につけられたマーク(例えば、ドライブ,リラックス,デートなどの分類マーク)で、指定されたジャンルの音楽のみを選択して再生する。
【0046】
次に、選択された曲または、ユーザに指定された曲、または条件に合った曲を再生する(S2)。次に、現在の曲の再生が終了したかを確認し(S3)、終了している場合は処理(S1)に飛ぶ。終了していなければ図1の音声認識手段12や入力手段13を通して、ユーザからの指示があるかを確認し(S4)、ユーザの指示が無ければ、処理(S2)を繰り返して行う。
【0047】
ユーザからの指示がある場合、「消去」のときは、ユーザに対して、消去しても良いかの確認を行い(S5)、消去しても良いときのみ管理テーブル(図2)から現在再生中の曲を消去する(S6)。消去してはいけないときは、ユーザからの指示が無かった場合と同様になる。「次に飛ばす」の場合は、再生する曲を次の曲に進めて、処理(S1)に飛ぶ(S7)。「マーク再生」の場合は、指定されたマークの曲のみの再生モードに切り換えて、処理(S1)に飛ぶ(S8)。「マーク設定」の場合は、現在再生中の曲の管理テーブル(図2)に指定マーク(ドライブなどのマーク)をつけ、処理(S2)に飛ぶ(S9)。
【0048】
次に図1のCPU9が、次の曲の選択を行う処理のフローチャートについて図7を用いて説明する。前記図6の音楽再生フローの処理(S8)において、再生モードになったとき、この再生モードが走行状況による自動選択のモードか確認する(T1)。もし走行状況による自動選択モードでないときは管理テーブル(図2)に登録された次の番号の曲を選択する(T4)。また処理(T1)において、走行状況による自動選択モードのときは、現時点からある一定期間前までの走行状況を調べる(T2)。そして、前記調査した走行状況に従って、管理テーブル(図2)に登録された曲の中から、次の曲を選択する(T3)。
【0049】
このように、再生中の音楽を記録すると同時に車両の走行状況も記録しているため、記録された音楽を再生する際に、車両の走行状況に応じて再生する音楽を選択することができるため、ユーザの運転状況に応じた好みの音楽を自動的に聴くことができるという作用を有する。
【0050】
(実施の形態5)
図1を用いて動作を説明する。図1において、ユーザは入力手段13や音声認識手段12を通して音楽ソースを指定する。CPU9は、それを検出して指定された音楽ソースを、音楽ソース入力・選択手段1を通して選択し、音楽が入力される。入力された音楽は、セレクタ5を通り、アンプ6で増幅され、スピーカ7から音として出力される。CPU9は、現在の音楽再生中の情報を車両走行状況検出手段10とロケーション手段11と時刻検出手段14から入力したデータを元に、図2の管理テーブルの情報を書き込む。図2の管理テーブルの情報は、前記実施の形態1で説明した内容と同じである。但し、この場合には図1の記憶手段3に対して音楽データの書き込みを行わないため、開始アドレスは使用しない。
【0051】
次に、上記管理テーブルの情報に従って再生する場合について説明する。図1において、CPU9は、車両走行状況検出手段10とロケーション手段11と時刻検出手段14からの情報に従って、現在の走行状況を求める。そこで、CPU9は、図2の管理テーブルに記録された走行状況を検索し、同一の走行状況の音楽を検出したら、図1の音楽ソース選択・検出手段1を制御して、同一の音楽ソースを選択する。例えば、CPU9が求めた現在の走行状況が「通常走行中」の場合、CPU9は、記憶手段3の中の管理テーブル(図2)の走行状況を検索する。そこで、走行状況が「通常走行中」の音楽が見つかったら、CPU9は、管理テーブルからソース名(15-c)とディスク番号(15-e)とTRK番号(15-f)を調べる。その後、CPU9は、音楽ソース入力・選択手段1を通して、該当のソースの該当ディスクの該当トラック番号(例えば、MDチェンジャーのディスク#1のトラック#1)を選択し、その曲を再生する。もし、該当のソースが既に抜き取られている場合や、交換されている場合や、FMなどのラジオであった場合は、管理テーブルを再検索して、前記図7で説明した処理のフローチャートに従い次の候補の音楽を選択する。
【0052】
このように、ユーザが選択して再生している音楽のソース情報を車両の走行状況と共に記憶しておくことにより、走行状況に応じてユーザの嗜好に近い音楽を自動的に選択して再生することができるという作用を有する。さらに、音楽の音データそのものを記録せずに、どのソースを再生していたかというソース情報のみを記憶しておくため、実施の形態1に比べ、記憶手段の容量を少なくすることもできる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の車両用録音再生装置は、以下に示す効果を有する。
【0054】
(1) ユーザが聴いている音楽を自動的に録音し、ディスク状記録媒体などの記憶手段に記録して管理することができるため、ユーザが無意識のうちに自分の聴いた音楽のデータベースを構築し、それを利用できるため、ユーザの好きな音楽をいつでも簡単に選択して聴くことができるという有利な効果が得られる。
【0055】
(2) 音楽の開始と終了のタイミングを検出することにより、音楽部分のみを切り出して記録することができるため、記憶手段を有効に活用することができ、さらにユーザにとって必要となる情報のみを記録することができるという有利な効果が得られる。
【0057】
(3) 再生中の音楽を記録すると同時に車両の走行状況も記録しているため、記録された音楽を再生する際に、車両の走行状況に応じて再生する音楽を自動的に選択することができるため、ユーザの運転状況に応じた好みの音楽を聴くことができるという有利な効果が得られる。
【0058】
(4) ユーザが選択して再生している音楽のソース情報を車両の走行状況と共に記憶しておくことにより、走行状況に応じてユーザの嗜好に近い音楽を自動的に選択して再生することができるという有利な効果が得られる。さらに、音楽の音データそのものを記録せずに、どのソースを再生していたかという再生ソース情報のみを記憶しておくため、記憶手段の容量を少なくすることができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施の形態全体に共通した車両用録音再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の各実施の形態1〜5における、音楽を記録再生する際の記憶手段内の管理テーブルの構成を示す図である。
【図3】本発明の各実施の形態1〜4における、音楽データを記録する記憶手段内のデータエリアの構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2〜4における、音楽を記録する場合のフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態4と5における、音楽を記録する際の管理テーブルの走行状況の構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態4と5における、記録した音楽の再生処理のフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態4と5における、記録した音楽の次の曲の選択フローチャートである。
【符号の説明】
1…音楽ソース入力・選択手段、 2…音声圧縮手段、 3…記憶手段、 4…音声伸張手段、 5…セレクタ、 6…アンプ、 7…スピーカ、 8…音楽の切れ目の検出手段、 9…CPU、 10…車両走行状況検出手段、 11…ロケーション手段、 12…音声認識手段、 13…入力手段、 14…時刻検出手段。
Claims (4)
- 音楽ソース入力選択手段からの音楽のうち、ユーザが音楽ソースを選択して再生している音楽を自動的に圧縮する音楽圧縮手段と、前記音楽圧縮手段からの圧縮音楽を記憶する記憶手段と、前記記憶手段からの圧縮音楽を元の音楽に自動的に復元する音楽伸張手段と、前記音楽伸張手段からの音楽を再生する再生手段と、時刻を取得する時刻検出手段と、車両の走行位置を検出するローケーション手段と、前記車両の走行状況を検出する走行状況検出手段と、を有し、前記記憶手段に前記圧縮音楽を記憶する際に、前記圧縮音楽の開始アドレスと、前記圧縮音楽が前記記憶手段に記憶された時刻、前記走行位置、前記走行状況の少なくとも一つを含む管理テーブルを自動的に構築することを特徴とする車両用録音再生装置。
- 前記音楽ソース入力選択手段からの音楽のうち、ユーザが選択した音楽ソースから音楽の開始と終了のタイミングを自動検出して音楽の部分のみを抽出し、前記音楽の部分を自動的に前記記憶手段に記録できるようにした音楽の切れ目の検出手段を有することを特徴とする請求項1記載の車両用録音再生装置。
- 当該車両用録音再生装置は、前記記憶手段に記憶された前記管理テーブルを検索し、前記車両の現在の時刻、走行状況、走行位置の少なくとも一つが一致する前記圧縮音楽を再生することを特徴とする請求項1または2記載の車両用録音再生装置。
- 前記管理テーブルは、音楽ソースを特定するための情報を含み、当該車両用録音再生装置は、前記記憶手段に記憶された前記管理テーブルを検索し、前記車両の現在の時刻、走行状況、走行位置の少なくとも一つが一致する前記音楽ソースを選択することを特徴とする請求項1または2記載の車両用録音再生装置。
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