JP3875977B2 - 電子写真感光体用塗料組成物、電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体および画像形成装置 - Google Patents

電子写真感光体用塗料組成物、電子写真感光体の製造方法、電子写真感光体および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真感光体を構成する電荷発生層を形成させるために塗布される電子写真感光体用塗料組成物、それを用いて製造した電子写真感光体、その製造方法およびその電子写真感光体を用いた画像形成装置に関する。
従来、カールソンプロセスを応用した電子写真装置に用いられている電子写真感光体には、セレン合金、酸化亜鉛および硫化カドミウムなどの無機系の光導電性材料が用いられてきた。無機系の光導電性材料は、人体に有害であったり、成膜性がよくなかったり、重かったり、価格が高かったりするという欠点を有する。最近では、無機系の光導電性材料と比較して、無毒性、成膜性、軽量性および低価格などの点で優れている有機系の光導電性材料を使用した電子写真感光体の開発が盛んに行われている。
有機系の光導電性材料は、たとえば、ビスアゾ系化合物などを挙げることができるが、一般的に短波長域または中波長域の光に対しては良好な感度を示すが、長波長域の光に対して感度が低い。このため、半導体レーザを光源とした場合に実用化が困難である。長波長域の光に対して比較的感度の良好な有機系の光導電性材料として、スクエアリウム酸メチン系色素、インドリン系色素、シアニン系色素およびピリリウム系色素などが知られているが、繰り返しの使用に対する安定性にかけるので、実用化は困難である。長波長域の光に対して感度が良好で、繰り返しの使用に対する安定性も比較的良好な有機系の光導電性材料として、フタロシアニン系化合物が知られており、近年、有機系の光導電性材料として盛んに研究されている。
有機系の光導電性材料を用いた有機系電子写真感光体としては、光を受容して電荷キャリアを発生させる電荷発生層と、発生した電荷キャリアを輸送させる電荷輸送層とに分離されている、いわゆる機能分離積層型の電子写真感光体が知られている。このような機能分離積層型の有機系電子写真感光体は、それぞれの層においてその機能を発揮させるために最適な材料を用いて形成させ、それらの層を組み合わせることによって、感度を大幅に向上させることができ、露光のための光の波長に応じて、その波長の感度を高めることができるなどの利点を有している。これらの利点を有していることから、機能分離積層型の電子写真感光体が、開発の主流となり、実用化が進められており、複写機、プリンタおよびファクシミリ装置などの電子写真装置に使用されている。特に光導電性材料であるオキソチタニルフタロシアニンを電荷発生物質として用いて形成させた電子写真感光体は長波長域の光に高感度であることから、デジタル画像形成装置に多く用いられているが、比較的コストが高いという問題がある。
機能分離積層型の有機系電子写真感光体は、電荷発生層と電荷輸送層とからなる感光層を有している。感光層は、中空円筒状の導電性基体上に、有機系の電荷発生物質と結着樹脂とを有機溶媒に分散または溶解させた電子写真感光体用塗料組成物を塗布、乾燥させて電荷発生層を形成させ、その上に電荷輸送物質と結着樹脂とを有機溶媒に分散または溶解させた電子写真感光体用塗料組成物を塗布、乾燥させて電荷輸送層を形成させることによって製造される。
感光層は、薄膜であり、その膜厚が均一であることが求められる。つまり、感光層をより薄くかつ均一な厚さで塗布することによって、電子写真感光体の高機能化を実現することが可能であり、より低コストで塗布することが可能である新しい塗布方法の開発が検討されている。
感光体素管である導電性基体上に電子写真感光体用塗料組成物を塗布して感光層を形成する方法としては、従来から浸漬塗布法、ロールコーティング法、ブレード塗布法およびスプレー法などが知られている。しかしながら、均一な塗膜が得られなかったり、生産効率が悪かったりするなどの問題があった。
浸漬塗布法は、感光体素管である導電性基体の一端部を保持し、電子写真感光体用塗料組成物を塗布する面を電子写真感光体用塗料組成物の液面に対し垂直に保持したまま電子写真感光体用塗料組成物に浸漬し、その後、電子写真感光体用塗料組成物から引き上げる方法であり、感光体の製造によく用いられている。しかしながら、浸漬塗布法によって得られる層の膜厚は、電子写真感光体用塗料組成物から導電性基体を引き上げる速度、電子写真感光体用塗料組成物の粘度、電子写真感光体用塗料組成物に含まれる揮発性成分の蒸発速度などに大きく依存するので、これらを厳密に制御しなければいけない。また、導電性基体を電子写真感光体用塗料組成物から上下方向に引き上げるので重力の作用によって電子写真感光体用塗料組成物が導電性基体上をつたって垂れ落ち、導電性基体の引き上げ方向の下側の膜厚が上側の膜厚より厚くなり、上下で感度差が生じてしまう。下部に塗布された電子写真感光体用塗料組成物は乾燥しにくく、完全に乾燥しないうちに、次の電子写真感光体用塗料組成物が塗布されると、電子写真感光体用塗料組成物が混ざってしまい、所望の感光層が形成されないことがある。さらに、非印刷部となる端部への電子写真感光体用塗料組成物のまわり込みが生じ、マスキングおよび電子写真感光体用塗料組成物除去工程が必要となってしまうという問題点がある。また、導電性基体を浸漬させるため、導電性基体を浸漬することができるだけの電子写真感光体用塗料組成物が最低限必要であり、電子写真感光体用塗料組成物を使用することができる時間(ポットライフ)を過ぎた場合には、その電子写真感光体用塗料組成物を捨てざるをえず、電子写真感光体用塗料組成物の使用効率が悪いという問題もある。
ロールコーティング法は、塗布ロールに膜厚を規制した電子写真感光体用塗料組成物の膜を形成し、塗布ロールに近接もしくは当接するように配置される導電性基体と塗布ロールとをそれぞれ回転させながら塗布ロールから導電性基体上に電子写真感光体用塗料組成物を転写することによって塗布する方法である。しかしながら、塗布した後、塗布ロールと導電性基体とを引き離す際に、電子写真感光体用塗料組成物の表面張力によって余分な電子写真感光体用塗料組成物が導電性基体に付着する現象、いわゆる液引き現象が生じやすく、この液引き現象に起因して塗膜に継ぎ目が残り、膜厚が不均一になった結果、画像の欠陥が生じるという問題がある。
ブレード塗布法は、導電性基体に近接する位置にブレードを配置し、ブレードに電子写真感光体用塗料組成物を供給し、ブレードによって導電性基体に電子写真感光体用塗料組成物を塗布し、導電性基体を一回転した後ブレードを後退させる塗布法である。この方法では、高い生産性を得ることができるが、ブレードを後退させる際に、電子写真感光体用塗料組成物の表面張力により導電性基体に塗布された塗膜の一部が盛り上がり、膜厚が不均一になる問題がある。
スプレー法では、電子写真感光体用塗料組成物をスプレーノズルから微細粒として噴出させて塗布するので、塗布した後の外観は良好であるけれども、一回の塗布により形成される層の厚みが薄いので、所望の膜厚を得るためには複数回塗布を繰り返さなければならない。また、一度に多量の電子写真感光体用塗料組成物を塗布すると電子写真感光体用塗料組成物が垂れて、厚みの不均一な塗布層が形成されるという問題がある。また、スプレーノズルからコーン状に吐出するため、塗布の精度が悪く、導電性基体の端部での電子写真感光体用塗料組成物の回りこみなどを防ぐためにマスキングが必要である。また、塗着効率が悪く、未塗着の電子写真感光体用塗料組成物の回収する装置が必要となり、回収した電子写真感光体用塗料組成物を再利用するためには処理装置が新たに必要となり、塗布以外の工程が増えて生産効率が悪い。
上記以外の方法として、インクジェット方式によって電子写真感光体用塗料組成物を塗布する方法がある。インクジェット方式によって電子写真感光体用塗料組成物を塗布する方法とは、被塗布物と吐出ノズルとを相対的に移動させながら、吐出ノズルから微小ノズルから電子写真感光体用塗料組成物を液滴として吐出し、被塗布物に付着させる方法である。また、吐出ノズルから電子写真感光体用塗料組成物を吐出する方式には、圧電素子(ピエゾ素子)の振動により、電子写真感光体用塗料組成物を押し出して吐出させるピエゾ方式、ヒータに電圧をかけて電子写真感光体用塗料組成物中に気泡を発生させて電子写真感光体用塗料組成物を吐出させるバブルジェット(登録商標)方式およびヒータに電圧をかけて電子写真感光体用塗料組成物中に気泡を発生させ、その気泡を破裂させて電子写真感光体用塗料組成物を吐出させるサーマルインクジェット方式などがある。
典型的な従来の技術は、特許文献1に記載されている。特許文献1の塗液(電子写真感光体用塗料組成物)の塗布方法は、インクジェット方式によって塗液を塗布する方法である。
他の従来技術として、特許文献1の技術と類似の技術が特許文献2に記載されている。特許文献2の電子写真感光体の製造方法は、圧力をかけて複数の微小開口部から電子写真感光体形成用塗料を筋上に連続して飛翔して塗布する方法である。
特開平11−19554号公報 特許第2644582号公報
インクジェット方式において、電子写真感光体用塗料組成物は、数十μmという微小な吐出ノズルから液滴状で吐出させることによって電荷発生層を形成させる。そのため、乾燥および顔料の凝集による目詰まりを生じさせずに、いかに安定して吐出できるかが重要である。一般に、粘度の高い電子写真感光体用塗料組成物は、顔料が沈降しにくく均一性を確保しやすいが、吐出性が悪くなる。粘度の低い電子写真感光体用塗料組成物は、吐出性を確保しやすいが、顔料が沈降および凝集しやすく、ノズルの目詰まりの原因となる。
特許文献1に開示されている塗液の塗布方法によると、インクジェット方式なので、吐出される液滴は、直線的に非常に精度よく飛翔させることができ、ノズル1つ1つを制御することができるため、マスキングをする必要がなく、塗着効率が非常に高い。また、塗液を貯蔵するタンクを取り替えるだけで容易に塗液を交換することができ、電子写真感光体用塗料組成物の使いきりが可能であり生産効率が非常に高い。しかし、塗液として、溶媒にテトラヒドロフランを用いたものを使用しており、テトラヒドロフランは、沸点が低すぎるので、溶媒の揮発が早く、吐出ノズルで乾燥してしまい、ノズルが詰まってしまう。また、塗着後の膜厚の均一性(レベリング性)が充分でない。
特許文献2に開示されている電子写真感光体の製造方法によると、圧力をかけて複数の微小開口部から電子写真感光体形成用塗料を塗布するので、インクジェット方式による塗布方法とは異なり、広範囲に塗布することができる。しかしながら、この方法では、各微小開口部を単独で制御することはできず、また、圧力をかけるポンプと微小開口部との間をチューブでつなぐため、加圧と吐出に時間差が生じてしまい、精度およびレスポンスとも悪くなる。
本発明の目的は、電子写真感光体用塗料組成物を吐出ノズルから吐出し塗布する方法に
おいて、乾燥および凝集などによる吐出ノズルの目詰まりを生じず、安定して吐出でき、導電性基体上に均一な厚さで塗布できる電子写真感光体用塗料組成物、それを用いて製造した電子写真感光体、その製造方法およびその電子写真感光体を用いた画像形成装置を提供することである。
本発明は、吐出ノズルから液滴状で吐出させることによって電荷発生層を形成させる電子写真感光体用塗料組成物であって、
電荷発生物質、結着樹脂および溶媒を含み、
粘度は、1mPa・s以上10mPa・s以下であり、
前記溶媒は、沸点が120℃以上260℃以下であり、沸点の差が70℃以上110℃以下である2種の高沸点溶媒と、沸点が30℃以上120℃未満であり、前記高沸点溶媒との沸点の差が70℃以上である低沸点溶媒との3種を含み、
前記高沸点溶媒は、電子写真感光体用塗料組成物100重量部中に5重量部以上40重量部以下含むことを特徴とする電子写真感光体用塗料組成物である。
また本発明は、前記高沸点溶媒は、シクロヘキサノン、ピロリドン、n−メチルピロリドン、p−キシレンのうちのいずれかであることを特徴とする。
また本発明は、前記低沸点溶媒は、前記高沸点溶媒の1.4倍以上10倍以下含むことを特徴とする。
また本発明は、前記電荷発生物質は、フタロシアニン系化合物であることを特徴とする。
また本発明は、下引き層を導電性基体上に形成させる下引き層形成工程と、
電荷発生層を下引き層上に形成させる電荷発生層形成工程と、
電荷輸送層を電荷発生層上に形成させる電荷輸送層形成工程とを含み、
電荷発生層形成工程は、上記の電子写真感光体用塗料組成物を吐出ノズルから液滴状で吐出させる吐出手段によって電荷発生層を形成させることを特徴とする電子写真感光体の製造方法である。
また本発明は、前記吐出手段は、下引き層と吐出ノズルとを相対的に移動させながら、吐出ノズルから電子写真感光体用塗料組成物を液滴状に吐出させる手段であることを特徴とする。
また本発明は、前記吐出ノズルは、圧電素子の振動によって電子写真感光体用塗料組成物を吐出する吐出ノズルであることを特徴とする。
また本発明は、前記下引き層形成工程は、浸漬塗布法によって下引き層を導電性基体上に形成させることを特徴とする。
また本発明は、前記電荷輸送層形成工程は、浸漬塗布法によって電荷輸送層を電荷発生層上に形成させることを特徴とする。
また本発明は、上記の電子写真感光体の製造方法によって製造することを特徴とする電子写真感光体である。
また本発明は、上記の電子写真感光体を用いることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、電子写真感光体用塗料組成物は、吐出ノズルから液滴状で吐出させることによって電荷発生層を形成させるものであって、電荷発生物質、結着樹脂および溶媒を含み、その粘度は、1mPa・s以上10mPa・s以下である。そうすることによって、吐出ノズルから安定して吐出することができ、均一な膜厚を有する電荷発生層を形成することができる。また、前記溶媒は、沸点が120℃以上260℃以下である高沸点溶媒を2種含み、前記高沸点溶媒は、電子写真感光体用塗料組成物100重量部中に5重量部以上40重量部以下含む。そうすることによって、電子写真感光体用塗料組成物の溶媒が揮発することによる乾燥および凝集を生じさせにくくし、吐出ノズルの目詰まりを発生しにくくする。さらに、高沸点溶媒は、膜厚を均一にする効果(レベリング性)を高めることができるので、均一な膜厚を有する電荷発生層を形成することができる。したがって、電子写真感光体用塗料組成物は、乾燥および凝集などによる吐出ノズルの目詰まりを生じさせにくく、安定して吐出することができ、均一な厚さに塗布することができる。
また、溶媒に沸点の大きく異なる2種の高沸点溶媒を含む。そうすることによって、電子写真感光体用塗料組成物の乾燥をより防ぐことができ、塗布後のレベリング性もより高めることができる。溶媒は、沸点が30℃以上120℃未満である低沸点溶媒を含むので、塗布された後、適度に乾燥されやすく、均一な膜厚を有する電荷発生層を効率よく形成することができる。低沸点溶媒は、高沸点溶媒より沸点が70℃以上低いので、吐出時の電子写真感光体用塗料組成物の乾燥防止と塗布後の電子写真感光体用塗料組成物の乾燥とのバランスがとれる。
また本発明によれば、前記高沸点溶媒が、シクロヘキサノン、ピロリドン、n−メチルピロリドン、p−キシレンのうちのいずれかであるので、沸点が適度であり、レベリング性も高いので、より安定して吐出でき、より均一な膜厚を有する電荷発生層を形成することができる。
また本発明によれば、低沸点溶媒は、高沸点溶媒の1.4倍以上10倍以下含む。そうすることによって、吐出時の電子写真感光体用塗料組成物の乾燥防止と塗布後の電子写真感光体用塗料組成物の乾燥とのバランスがより好ましくなる。
また本発明によれば、前記電荷発生物質は、フタロシアニン系化合物であるので、長波長側の光に対して感度のよい電荷発生層を形成することができる。
また本発明によれば、下引き層形成工程で、導電性基体上に下引き層を形成する。電荷発生層形成工程で、上記の電子写真感光体用塗料組成物を吐出ノズルから液滴状で吐出させる吐出手段によって、下引き層上に電荷発生層を形成する。電荷輸送層形成工程で、電荷発生層上に電荷輸送層を形成する。そうすることによって、下引き層、電荷発生層および電荷輸送層を有する電子写真感光体であって、電荷発生層が均一な膜厚を有するものを製造することができる。
また本発明によれば、下引き層と吐出ノズルとを相対的に移動させながら、吐出ノズルから電子写真感光体用塗料組成物を液滴状に吐出させる手段を用いるので、より均一な電荷発生層を有する電子写真感光体を製造することができる。
また本発明によれば、圧電素子の振動によって電子写真感光体用塗料組成物を吐出する吐出ノズルを用いるので、コゲーションによる吐出不良を生じさせなく、安定して吐出することができ、より均一な電荷発生層を有する電子写真感光体を製造することができる。
コゲーションとは、電子写真感光体用塗料組成物をヒータで加熱して発生した気泡の圧力でノズルから吐出させるサーマルジェット方式において、電子写真感光体用塗料組成物中の樹脂などが熱分解した物質、微量の不純物および凝集物などが、ヒータ上に付着し、堆積することによってヒータによる加熱が不充分になり、安定した吐出ができなくなる現象である。
また本発明によれば、浸漬塗布法によって下引き層を導電性基体上に形成させるので、適切な膜厚の下引き層を有する電子写真感光体を製造することができる。
また本発明によれば、浸漬塗布法によって電荷輸送層を電荷発生層上に形成させるので、適切な膜厚の電荷輸送層を有する電子写真感光体を製造することができる。
また本発明によれば、上記の電子写真感光体の製造方法によって製造された電子写真感光体であるので、下引き層、電荷発生層および電荷輸送層を有する電子写真感光体であり、それぞれの層の膜厚が適切であり、電荷発生層の膜厚は均一である。
また本発明によれば、上記の電子写真感光体を用いた画像形成装置であるので、にじみおよびカブリなどのない優れた画質を有する画像を得ることができる。
[電子写真感光体用塗料組成物]
本発明の第1の実施形態として、電荷発生層用の電子写真感光体用塗料組成物について説明する。
電荷発生層用の電子写真感光体用塗料組成物は、電荷発生物質、結着樹脂および溶媒などを含んで構成されており、吐出ノズルから液滴状で吐出させることによって電荷発生層を形成させることができる。電荷発生物質および結着樹脂は、電荷発生層を形成するための材料であり、電荷発生層として機能を発揮させるものである必要がある。また溶媒によって、電子写真感光体用塗料組成物の吐出性、揮発性および塗布後のレベリング性などを調整する。
(電荷発生物質)
本発明の実施形態である電子写真感光体用塗料組成物は、電荷発生物質を含んで構成される。電荷発生物質としては、公知のものを用いることができ、可視光を吸収して電荷を発生するものであればよく、無機顔料、有機顔料および有機染料などが挙げられる。無機顔料としては、セレン、セレン合金、ヒ素−セレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛およびアモルファスシリコンなどが挙げられる。有機顔料としては、フタロシアニン系化合物、アゾ系化合物、キナクリドン系化合物、多環キノン系化合物およびペリレン系化合物などが挙げられる。有機染料としては、チアピリリウム塩およびスクアリリウム塩などが挙げられる。その中でも、フタロシアニン系化合物が好ましく、さらにオキソチタニルフタロシアニン化合物がより好ましく用いられる。
上記の物質中で、セレン、セレン合金、ヒ素−セレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛およびアモルファスシリコンのような無機顔料は比重が高く沈降性の高いので、ノズル部分で沈降、凝集を起こし、吐出不良を引き起こす可能性が高い。また、無機顔料はは非常に堅牢でノズルを磨耗させやすく、耐久性が低下するといった問題点も生じる。従って、用いる電荷発生物質としては有機顔料が好ましい。
(結着樹脂)
本発明の実施形態である電子写真感光体用塗料組成物は、結着樹脂を含んで構成される。結着樹脂としては、公知のものを用いることができ、ポリアリレート、ポリビニルブチラール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、シリコーンおよびポリアクリレートなどを挙げることができる。
(溶媒)
本発明の実施形態である電子写真感光体用塗料組成物は、溶媒を含んで構成される。溶媒としては、高沸点溶媒および低沸点溶媒を含む。高沸点溶媒および低沸点溶媒を含むことで、電子写真感光体用塗料組成物の揮発性を調整することができ、さらに、高沸点溶媒を含むので、塗布後のレベリング性を高めることができる。
高沸点溶媒の沸点は、120℃以上260℃以下であることが好ましく、より好ましくは、150℃以上260℃以下である。高沸点溶媒としては、公知の溶媒を用いることができる。たとえば、シクロヘキサノン、ピロリドン、n−メチルピロリドンおよびp−キシレンなどを挙げることができ、シクロヘキサノン、ピロリドンおよびn−メチルピロリドンがさらに好ましい。また、二種以上の高沸点溶媒を含んでもよく、その場合、沸点が高いほうの高沸点溶媒と沸点が低いほうの高沸点溶媒との沸点の差が、70℃以上110℃以下であることが好ましく、より好ましくは、80℃以上110℃以下である。たとえば、沸点が高いほうの高沸点溶媒としては、ピロリドンなどを用いることができ、沸点が低いほうの高沸点溶媒としては、シクロヘキサノンおよびp−キシレンなどを用いることができる。本発明における高沸点溶媒の含有量は、電子写真用塗料組成物100重量部に対して、5重量部以上40重量部以下である。5重量部より少ないと、吐出ノズルからの吐出性および塗布後のレベリング性が低下してしまい、40重量部より多いと、乾燥されにくくなりすぎて、塗布後の電子写真感光体用塗料組成物が垂れてしまうなど、電荷発生層の膜厚を均一にできなくなる。
低沸点溶媒の沸点は、30℃以上120℃未満であることが好ましい。また、低沸点溶媒は、高沸点溶媒との沸点の差が、70℃以上であることが好ましく、より好ましくは80℃以上である。低沸点溶媒としては、公知の溶媒を用いることができ、イソプロピルアルコール、トルエン、アセトン、エチルメチルケトン、エチルセロソルブ、酢酸エチル、酢酸メチル、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロベンゼンおよびエチレングリコールジメチルエーテルなどを挙げることができる。低沸点溶媒は、高沸点溶媒に対して1.4倍以上10倍以下の重量となるように含有することが好ましい。
(添加剤)
本発明の実施形態である電子写真感光体用塗料組成物は、化学増感剤、光学増感剤、可塑剤、レベリング剤、酸化防止剤および紫外線吸収剤などの添加剤を含んで構成してもよい。
感度を向上させ、繰り返し使用した後、残留電位の上昇および層の疲労を防ぐために、化学増感剤または光学増感剤を含んでもよい。化学増感剤として、公知の電子受容性材料を用いることができ、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸および4−クロルナフタル酸無水物などの酸無水物、テトラシアノエチレン、テレフタルマロンジニトリルおよび7,7,8,8−テトラシアノキノジメタンなどのシアノ化合物、4−ニトロベンズアルデヒドなどのアルデヒド類、アントラキノン、1−ニトロアントラキノンおよびp−ベンゾキノンなどのキノン類、2,4,7−トリニトロフルオレノンおよび2,4,5,7−テトラニトロフルオレノンなどの多環または複素環ニトロ化合物などが挙げられる。光学増感剤として、公知の色素を用いることができ、キサンテン系色素、チアジン色素、トリフェニルメタン色素、キノリン系顔料および銅フタロシアニンなどが挙げられる。
形成される層の成形性、可撓性および機械的強度を向上させるために、可塑剤を含んでもよい。可塑剤としては、公知のものを用いることができ、二塩基酸エステル、脂肪酸エステル、リン酸エステル、フタル酸エステル、塩素化パラフィンおよびエポキシ型可塑剤などが挙げられる。
形成される層のゆず肌を防止するために、レベリング剤を含んでもよい。レベリング剤としては、公知のものを用いることができ、ポリシロキサンなどが挙げられる。
形成される層の耐久性向上のために、酸化防止剤および紫外線吸収剤を含んでもよい。酸化防止剤としては、公知のものを用いることができ、フェノール系化合物、ハイドロキノン系化合物、トコフェロール系化合物およびアミン系化合物などが挙げられる。紫外線吸収剤としては、公知のものを用いることができる。
(調製方法)
上記の電荷発生物質、結着樹脂および添加剤などを溶媒に加えた後、分散機によって分散させることによって、電子写真感光体用塗料組成物を調製する。分散機としては、公知のものを用いることができ、ボールミル、サンドグラインダ、ペイントシェーカおよび超音波分散機などが挙げられる。
電子写真感光体用塗料組成物の粘度は、1mPa・s以上10mPa・s以下であることが好ましい。1mPa・sより低い塗料組成物を調製するためには大幅に固形分を下げる必要があり、重ね塗りが必要となるため塗工効率の点から好ましくない。10mPa・sより高いと、吐出ノズルから吐出しにくくなる。
[電子写真感光体の製造方法]
本発明の第2の実施形態として、電子写真感光体の製造方法について説明する。
電子写真感光体の製造方法は、下引き層形成工程、電荷発生層形成工程および電荷輸送層形成工程を含んで構成される。電荷発生層形成工程において、上述の電子写真感光体用塗料組成物を用いて電荷発生層を形成させる。
(下引き層形成工程)
まず、酸化物、結着樹脂および溶媒などを分散機によって分散させることによって下引き層用の電子写真感光体用塗料組成物を調製する。
酸化物としては、公知の酸化物を用いることができ、酸化チタン、酸化スズおよび酸化アルミニウムなどを挙げることができる。結着樹脂としては、公知の樹脂を用いることができ、ポリアミド、ポリウレタン、セルロース、ニトロセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ゼラチン、デンプン、カゼインおよびN−メトキシメチル化ナイロンなどを挙げることができる。溶媒としては、公知の溶媒を用いることができ、メチルアルコールおよび1,2−ジクロロエタンなどを挙げることができる。分散機としては、公知の分散機を用いることができ、ペイントシェーカなどを挙げることができる。
次に、調製した電子写真感光体用塗料組成物を導電性基体である感光体素管に浸漬塗布法によって塗布することによって、下引き層を形成する。
導電性基体は、感光体の電極としての役割を果たすとともに他の層の支持体としての役割も果たす。その形状は、円筒状、板状、フィルム状およびベルト状のいずれであってもよい。その材質としては、導電性のものであればよく、アルミニウム、ステンレス鋼、銅およびニッケルなどの金属材料、表面にアルミニウム、銅、パラジウム、酸化スズおよび酸化インジウムなどの導電性層を設けたポリエステルフィルム、フェノール樹脂パイプおよび紙管などの絶縁物質が挙げられる。体積抵抗が1010Ω・cm以下の導電性を示すものが好ましく、体積抵抗を調整するために表面に酸化処理を施してもよい。
(電荷発生層形成工程)
上記の電荷発生層用の電子写真感光体用塗料組成物を、吐出ノズルから下引き層を形成させた感光体素管に吐出して塗布し、乾燥、固化させることにより、電荷発生層を形成する。電子写真感光体用塗料組成物を、吐出ノズルから下引き層を形成させた感光体素管に吐出する方法として、インクジェット方式を用いた塗布方法がある。図1は、本発明で用いるインクジェット塗布装置を示す概略図である。インクジェット方式を用いた塗布方法は、図1に示したインクジェット塗布装置を用いて、電子写真感光体用塗料組成物の液滴を吐出する。導電性基体1は、回転軸2によって水平に保持され、所定の速度で回転できる。吐出部4はガイドレール3によって、導電性基体1に対し一定距離を保ったまま、回転軸2と平行に移動できる。電子写真感光体用塗料組成物は搬送路5を介して貯蔵槽6から供給される。吐出部4には圧電素子が設置されており、これに電圧を印加し、その圧電素子の伸縮によって吐出部4内の体積を変化させ、電子写真感光体用塗料組成物液滴7を吐出させることができる。
(電荷輸送層形成工程)
まず、電荷輸送物質、結着樹脂および溶媒などを分散機によって分散させることによって、電荷輸送層用の電子写真感光体用塗料組成物を調製する。
電荷輸送物質としては、公知の電荷輸送物質を用いることができ、4−ジベンジルアミノ−2−メチルベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾンなどのヒドラゾン系化合物などが挙げられる。結着樹脂としては、電荷輸送物質と相溶すればよく、たとえば、ポリカーボネート、共重合ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリビニルブチラール、ポリアミド、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリケトン、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリアクリルアミド、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂およびポリスチレン樹脂ならびにそれらの共重合樹脂などが挙げられる。これらの樹脂を単独または2種以上混合して用いてもよい。それらの中でも、ポリスチレン、ポリカーボネート、共重合ポリカーボネート、ポリアリレートおよびポリエステル樹脂は、体積抵抗が1013Ω以上あり、成膜性および電位特性に優れているので、好ましい。溶媒としては、公知のものを用いることができ、メタノールおよびエタノールなどのアルコール類、アセトン、エチルメチルケトンおよびシクロなどのケトン類、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンおよびジオキソランなどのエーテル類、クロロホルム、ジクロロメタンおよびジクロロエタンなどの脂肪族ハロゲン化炭化水素、ベンゼン、クロロベンゼンおよびトルエンなどの芳香族類などが挙げられる。なお、電荷輸送層用の電子写真感光体用塗料組成物は、電荷輸送層が厚く、何度も重ね塗りする必要があるため、高い揮発性が求められる。したがって、沸点の低い溶媒が特に好ましい。さらに、電荷発生層用の電子写真感光体用塗料組成物と同様の添加剤を含んでもよい。
次に、調製した電子写真感光体用塗料組成物を、電荷発生層を形成した感光体素管に浸漬塗布法によって塗布することによって、電荷輸送層を形成する。
電荷輸送層、下引き層は、おのおの浸漬塗布法で塗布されることが好ましい。
電荷輸送層の膜厚は、通常20μm以上の厚膜である。インクジェット方式を用いた場合、吐出性確保のため低固形分、低粘度溶液を調製する必要があり、そのため、塗り重ね回数が非常に多くなり、塗工時間が非常に長くなってしまう。また、低固形分の塗工液を重ね塗ることから乾燥性を確保するために揮発性の高い溶剤を使用する必要があり、吐出ノズル付近での乾燥固化によるノズル詰まりや、導電性基体へ付着後のレベリング不良が懸念される。
下引き層の膜厚は、1μ程度で塗液粘度も数mPa・sと低粘度であるが、酸化チタンのような比重が高く沈降性の高い顔料を用いることから、ノズル部分で沈降、凝集を起こし、吐出不良を引き起こす可能性が高い。また、酸化チタンは非常に堅牢でノズルを磨耗させやすく、耐久性が低下するといった問題点も生じる。
[電子写真感光体]
本発明の第3の実施形態として、電子写真感光体について説明する。
図2は、本発明の実施の一形態である電子写真感光体を示す概略断面図である。電子写真感光体は、上述の電子写真感光体の製造方法によって製造された電子写真感光体であり、導電性基体11の上に下引き層15が設けられ、さらにその上に感光層14が設けられた構造を有する。さらに、感光層14は、電荷発生物質を主に含む電荷発生層12と電荷輸送物質を主に含む電荷輸送層13とを積層して形成されているので、電子写真感光体は、機能分離積層型感光体である。このような感光層14を備えた感光体表面を帯電器などで負に帯電し、電荷発生層12に吸収される波長の光を照射すると、電荷発生層12中に電子および正孔の電荷が発生する。正孔は、電荷輸送層13に含まれる電荷輸送物質によって感光体表面に移動され、表面の負電荷を中和し、電荷発生層12中の電子は、正電荷が誘起された導電性支持体11の側に移動し、正電荷を中和することによって、機能分離積層型感光体が機能する。
下引き層15は、上述の下引き層形成工程によって形成される層であり、導電性基体11と感光層14との接着層としての役割と、導電性基体11から感光層14に電荷が流れ込むのを抑制するバリア層としての役割とを有する。このようにして下引き層15は、感光体の帯電特性を維持するので、感光体を長期間維持することができる。その機能を発揮するために、膜厚は、0.1μm以上10μm以下が好ましい。
電荷発生層12は、上述の電荷発生層形成工程によって形成される層であり、可視光によって電荷を発生させる層である。その機能を発揮するために、膜厚は、0.05μm以上5μm以下が好ましく、より好ましくは、0.1μm以上1μm以下である。
電荷輸送層13は、上述の電荷輸送層形成工程によって形成される層であり、電荷発生層12で発生した電荷を感光体表面まで輸送する層である。その機能を発揮するために、電荷輸送層中の電荷輸送物質の割合は、30重量%以上80重量%以下が好ましい。膜厚は、10μm以上50μm以下が好ましく、より好ましくは、15μm以上40μm以下である。
[画像形成装置]
本発明の第4の実施形態として画像形成装置について説明する。
画像形成装置は、既存の画像形成装置に上述の電子写真感光体を適用したものである。たとえば、既存の画像形成装置には、タンデム画像形成方式を用いたフルカラー複写機(シャープ社製:AR−C260)などである。
以下に本発明を実施例および比較例を用いて具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、本実施例に限定されるものではない。
検討例1]
(下引き層用の電子写真感光体用塗料組成物)
酸化チタン(TiO:表面被覆針状ルチル型)4重量部および結着樹脂として共重合ナイロン樹脂(東レ社製:CM8000)6重量部を、メチルアルコール35重量部および1,2−ジクロロエタン65重量部の混合溶媒に加えた後、それをペイントシェーカによって8時間分散して下引き層用の電子写真感光体用塗料組成物を調製した。
(電荷発生層用の電子写真感光体用塗料組成物)
チタニルフタロシアニン顔料1重量部およびポリビニルブチラール樹脂(電気化学工業社製:#6000−C)1重量部を、テトラヒドロフラン(沸点:66℃)83重量部およびシクロヘキサノン(沸点:155℃)15重量部の混合溶媒に加えた後、それをペイントシェーカによって12時間分散して電荷発生層用の電子写真感光体用塗料組成物を調製した。
(電荷輸送層用の電子写真感光体用塗料組成物)
ヒドラゾン系の電荷輸送物質として4−ジベンジルアミノ−2−メチルベンズアルデヒド−1,1−ジフェニルヒドラゾン9重量部、ビスフェノールZタイプのポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学社製:Z−400)14重量部およびシリコーン系のレベリング剤(信越化学工業社製:KF−96)0.02重量部を、テトラヒドロフラン76重量部に加えて混合させることによって、電荷輸送層用の電子写真感光体用塗料組成物を調製した。
(下引き層形成工程)
導電性基体である感光体素管として、直径30mm長さ360mmのED法によって形成されたアルミニウム製無切削円筒管を用いた。下引き層用の電子写真感光体用塗料組成物を、上記の感光体素管に浸漬塗布法により塗布し、自然乾燥させて厚さが約1.0μmの下引き層を形成した。
(電荷発生層形成工程)
電荷発生層用の電子写真感光体用塗料組成物をインクジェットプリント装置(シャープ社製:AR−2000)の改造機の吐出ノズルから60rpmで回転している感光体素管の下引き層上に1ドット30plとなるように吐出することにより塗布し、自然乾燥させて厚さが約0.2μmの電荷発生層を下引き層上に形成した。
(電荷輸送層形成工程)
電荷輸送層用の電子写真感光体用塗料組成物を上記のようにして形成された電荷発生層を設けた感光体素管に浸漬塗布法により塗布し、140℃で1時間乾燥を行い、厚さが約25μmの電荷輸送層を形成し、機能分離積層型感光体を作製した。
検討例2]
電荷発生層用の電子写真感光体用塗料組成物において、シクロヘキサノンの代わりにピロリドン(沸点:245℃)を用いる以外検討例1と同様である。
検討例3]
電荷発生層用の電子写真感光体用塗料組成物において、シクロヘキサノンの代わりにn−メチルピロリドン(沸点:200℃)を用いる以外検討例1と同様である。
検討例4]
電荷発生層用の電子写真感光体用塗料組成物において、シクロヘキサノンの代わりにp−キシレン(沸点:138.4℃)を用いる以外検討例1と同様である。
検討例5]
電荷発生層用の電子写真感光体用塗料組成物において、テトラヒドロフラン83重量部とシクロヘキサノン15重量部との代わりにテトラヒドロフラン63重量部とシクロヘキサノン35重量部とを用いる以外検討例1と同様である。
[実施例
電荷発生層用の電子写真感光体用塗料組成物において、テトラヒドロフラン83重量部とシクロヘキサノン15重量部との代わりにテトラヒドロフラン58重量部とシクロヘキサノン10重量部とピロリドン10重量部とを用いる以外検討例1と同様である。
[比較例1]
電荷発生層用の電子写真感光体用塗料組成物において、テトラヒドロフラン83重量部とシクロヘキサノン15重量部との代わりにテトラヒドロフラン98重量部を用いる以外検討例1と同様である。
[比較例2]
電荷発生層用の電子写真感光体用塗料組成物において、テトラヒドロフラン83重量部とシクロヘキサノン15重量部との代わりにシクロヘキサノン45重量部とテトラヒドロフラン53重量部とを用いる以外検討例1と同様である。
[比較例3]
電荷発生層用の電子写真感光体用塗料組成物において、チタニルフタロシアニン顔料1重量部、ポリビニルブチラール樹脂1重量部およびテトラヒドロフラン83重量部の代わりにチタニルフタロシアニン顔料2.5重量部、ポリビニルブチラール樹脂2.5重量部およびテトラヒドロフラン80重量部とする以外検討例1と同様である。
[比較例4]
電荷発生層用の電子写真感光体用塗料組成物において、シクロヘキサノンの代わりにトリプロピレングリコール(沸点:271℃)を用いる以外検討例1と同様である。
[比較例5]
電荷発生層用の電子写真感光体用塗料組成物において、テトラヒドロフラン83重量部とシクロヘキサノン15重量部との代わりにテトラヒドロフラン95重量部とシクロヘキサノン3重量部とを用いる以外検討例1と同様である。
[比較例6]
下引き層形成工程において、下引き層用の電子写真感光体用塗料組成物を浸漬塗布法により塗布する代わりに下引き層用の電子写真感光体用塗料組成物をインクジェットプリント装置の改造機の吐出ノズルから60rpmで回転している感光体素管の下引き層上に1ドット30plとなるように吐出することにより塗布する以外検討例1と同様である。
[比較例7]
電荷輸送層形成工程において、電荷輸送層用の電子写真感光体用塗料組成物を浸漬塗布法により塗布する代わりに電荷輸送層用の電子写真感光体用塗料組成物をインクジェットプリント装置の改造機の吐出ノズルから60rpmで回転している感光体素管の下引き層上に1ドット30plとなるように吐出することにより塗布する以外検討例1と同様である。
[評価]
実施例1および比較例1〜7について、次のようにして吐出性評価、保存安定性評価、外観評価、画像再現性評価および画像欠陥評価を行った。上記の方法により製造した電子写真感光体の評価を下記に示す評価方法により行い、その結果を表1、表2および表3に示す。
なお、各評価項目の説明に記載されている「○」、「△」および「×」などの記号は、表1、表2および表3で用いる評価結果を示す記号である。「○」は、非常に優れていることを示し、「△」は、実用可能であることを示し、「×」は、実用が困難であることを示す。
画像再現性評価および画像欠陥評価は、タンデム画像形成方式を用いたフルカラー複写機(シャープ社製:AR−C260)に上記の方法で製造した電子写真感光体を取り付けた装置を用いて、常温常湿下(25℃、50%)で印刷を行い、評価した。
(吐出性評価)
吐出性評価は、電荷発生層形成工程において、電荷発生層を形成させた後、下記の基準に基づいて評価した。
○:吐出ノズルに目詰まりが発生していない。
×:吐出ノズルに目詰まりが発生している。
(保存安定性評価)
保存安定性評価は、電子写真感光体用塗料組成物をサンプル瓶につめ、25℃で1週間放置した後、下記の基準に基づいて評価した。
○:沈降および凝集物が発生しない。
△:沈降が発生するが、容易に再び分散することができ、凝集物は発生しない。
×:沈降および凝集が発生する。
(外観評価)
外観評価は、形成した電荷発生層を下記の基準に基づいて評価した。
○:表面が均一である。
×:表面が不均一である。
(画像再現性評価)
記録媒体に上記の方法によりテストチャートを印刷し、下記の基準に基づいて評価した。
○:にじみまたはかすれなどのないはっきりしたものである。
×:にじみまたはかすれなどが生じてしまう。
(画像欠陥評価)
記録媒体にテストチャートを印刷し、下記の基準に基づいて評価した。
○:カブリおよび黒点などの画像の欠陥が発生しない。
×:カブリおよび黒点などの画像の欠陥が発生する。
実施例1および比較例1〜7について、上記の方法にしたがって比較評価した。結果を表1、表2および表3に示す。
Figure 0003875977
Figure 0003875977
Figure 0003875977
表1からわかるように、本発明である実施例1は、吐出性および保存安定性の優れた電子写真感光体用塗料組成物であった。その電子写真感光体用塗料組成物を用いると、外観の優れた電荷発生層を有する電子写真感光体を製造できた。さらに、その電子写真感光体を用いると、画像再現性が優れ、画像欠陥のない画像を印刷することができた。
高沸点溶媒を含まない電子写真感光体用塗料組成物である(比較例1)と、吐出性が良くなかった。溶媒として高沸点溶媒を含まず、低沸点溶媒のみを含んでいるので、溶媒が揮発しやすく、吐出ノズルで目詰まりを起こしてしまうためであると考えられる。そのような電子写真感光体用塗料組成物を用いて電子写真感光体を製造すると、電荷発生層を形成する際、塗工不良を生じてしまい、所望の電荷発生層を形成することができなかった。したがって、明らかに所望の電子写真感光体を製造することができなかったので、画像を評価する必要がないと判断した。
高沸点溶媒が40重量部より多く含む電子写真感光体用塗料組成物である(比較例2)と、吐出性および保存安定性の優れたものであったが、そのような電子写真感光体塗料組成物を用いて電子写真感光体を製造すると、表面が不均一な電荷発生層を有することとなった。高沸点溶媒が多いので、揮発しにくく、塗布された電子写真感光体塗料組成物が乾燥しにくく、垂れてしまうためであると考えられる。この電子写真感光体を用いて画像を形成すると、画像再現性が劣り、画像欠陥の生じた画像となった。
粘度が10mPa・sより大きい電子写真感光体用塗料組成物である(比較例3)と、粘度が高すぎるため、吐出性および保存安定性が良くなかった。そのような電子写真感光体用塗料組成物を用いて電子写真感光体を製造すると、電荷発生層を形成する際、塗工不良を生じてしまい、所望の電荷発生層を形成することができなかった。したがって、比較例1と同様に、明らかに所望の電子写真感光体を製造することができなかったので、画像を評価する必要がないと判断した。
高沸点溶媒として、沸点が260℃より高い溶媒を含む電子写真感光体用塗料組成物である(比較例4)と、電荷発生層が十分に自然乾燥せず、電荷輸送層用を塗工すると、電荷発生層の表面の一部が溶け出しタレなどの塗工不良を生じ、明らかに所望の電子写真感光体を製造することができなかったので、画像を評価する必要がないと判断した。
高沸点溶媒が5重量部より少なく含む電子写真感光体用塗料組成物である(比較例5)と、高沸点溶媒であるシクロヘキサノンを3重量部加えているので、吐出性は向上したが、そのような電子写真感光体塗料組成物を用いて電子写真感光体を製造すると、表面が不均一な電荷発生層を有することとなった。高沸点溶媒が少ないので、塗布された電子写真感光体用塗料組成物が乾燥しやすすぎるためであると考えられる。この電子写真感光体を用いて画像を形成すると、画像再現性が劣り、画像欠陥の生じた画像となった。
表2からわかるように、下引き層用の電子写真感光体用塗料組成物をインクジェット方式を用いて吐出して塗布する(比較例6)と、下引き層用の電子写真用塗料組成物は、充分な吐出性を有しないので、塗工不良を生じ、所望の下引き層を形成できなかった。下引き層用の電子写真感光体用塗料組成物は、堅牢性の高い酸化チタンを含有しており、インクジェット方式を用いた塗布方法では、吐出ノズルを傷めてしまうため、吐出性が劣ってしまうと考えられる。したがって、比較例1と同様に、明らかに所望の電子写真感光体を製造することができなかったので、画像を評価する必要がないと判断した。
表3からわかるように、電荷輸送層用の電子写真感光体用塗料組成物をインクジェット方式を用いて吐出して塗布する(比較例7)と、電荷輸送層用の電子写真用塗料組成物は、充分な吐出性を有しないので、塗工不良を生じ、所望の電荷輸送層を形成できなかった。電荷輸送層用の電子写真用塗料組成物は、電荷輸送層が厚いので、何度も重ね塗りする必要がある。そのため、電荷輸送層用の電子写真用塗料組成物は、揮発性を高めているが、揮発性が高いと、吐出する際に吐出ノズルでつまってしまうため、吐出性が劣ってしまうと考えられる。したがって、明らかに所望の電子写真感光体を製造することができなかったので、画像を評価する必要がないと判断した。
本発明で用いるインクジェット塗布装置を示す概略図である。 本発明の実施の一形態である電子写真感光体を示す概略断面図である。
符号の説明
1 導電性基体
2 回転軸
3 ガイドレール
4 吐出部
5 搬送路
6 貯蔵槽
7 電子写真感光体用塗料組成物液滴
11 導電性支持体
12 電荷発生層
13 電荷輸送層
14 感光層
15 下引き層

Claims (11)

  1. 吐出ノズルから液滴状で吐出させることによって電荷発生層を形成させる電子写真感光体用塗料組成物であって、
    電荷発生物質、結着樹脂および溶媒を含み、
    粘度は、1mPa・s以上10mPa・s以下であり、
    前記溶媒は、沸点が120℃以上260℃以下であり、沸点の差が70℃以上110℃以下である2種の高沸点溶媒と、沸点が30℃以上120℃未満であり、前記高沸点溶媒との沸点の差が70℃以上である低沸点溶媒との3種を含み、
    前記高沸点溶媒は、電子写真感光体用塗料組成物100重量部中に5重量部以上40重量部以下含むことを特徴とする電子写真感光体用塗料組成物。
  2. 前記高沸点溶媒は、シクロヘキサノン、ピロリドン、n−メチルピロリドン、p−キシレンのうちのいずれかであることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光体用塗料組成物。
  3. 前記低沸点溶媒は、前記高沸点溶媒に対して1.4倍以上10倍以下の重量となるように含有することを特徴とする請求項1または2記載の電子写真感光体用塗料組成物。
  4. 前記電荷発生物質は、フタロシアニン系化合物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の電子写真感光体用塗料組成物。
  5. 下引き層を導電性基体上に形成させる下引き層形成工程と、
    電荷発生層を下引き層上に形成させる電荷発生層形成工程と、
    電荷輸送層を電荷発生層上に形成させる電荷輸送層形成工程とを含み、
    電荷発生層形成工程は、請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の電子写真感光体用塗料組成物を吐出ノズルから液滴状で吐出させる吐出手段によって電荷発生層を形成させることを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
  6. 前記吐出手段は、下引き層と吐出ノズルとを相対的に移動させながら、吐出ノズルから電子写真感光体用塗料組成物を液滴状に吐出させる手段であることを特徴とする請求項5記載の電子写真感光体の製造方法。
  7. 前記吐出ノズルは、圧電素子の振動によって電子写真感光体用塗料組成物を吐出する吐出ノズルであることを特徴とする請求項6記載の電子写真感光体の製造方法。
  8. 前記下引き層形成工程は、浸漬塗布法によって下引き層を導電性基体上に形成させることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1つに記載の電子写真感光体の製造方法。
  9. 前記電荷輸送層形成工程は、浸漬塗布法によって電荷輸送層を電荷発生層上に形成させることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1つに記載の電子写真感光体の製造方法。
  10. 請求項5〜9のうちいずれか1つに記載の電子写真感光体の製造方法によって製造することを特徴とする電子写真感光体。
  11. 請求項10記載の電子写真感光体を用いることを特徴とする画像形成装置。
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