JP3875508B2 - バッテリーホルダー用部品及びバッテリーホルダーの実装方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント配線基板に実装され、ボタン形電池を収容することにより、ボタン形電池の各電極をそれぞれプリント配線基板上の電源パターンへ電気接続させるバッテリーホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機等携帯通信機器には、機器内の各回路素子に電源を供給するボタン形電池が取り付けられる。このボタン形電池は、バッテリーが消耗したり、故障した際に交換できるように、プリント配線基板に実装されたバッテリーホルダーに着脱自在に収容され、バッテリーホルダーを介して機器内の各回路素子に電源を供給するようにしている。
【0003】
図9、図10は、この従来のバッテリーホルダー100を示すもので、絶縁ケース101と、絶縁ケース101に固定された+極端子片102及び−極端子片103とから構成されている。
【0004】
絶縁ケース101は、上方(平面側)に開口する円筒状に形成され、円筒状の内部が、上方からボタン形電池を収容して位置決めするバッテリー収容室104となっている。
【0005】
+極端子片102と−極端子片103は、導電性の板バネ片で形成され、図9に示すように、それぞれの基端側が絶縁ケース101の対向部位でインサート成形されることにより片持ち支持されている。このうち、一方の+極端子片102の自由端側は、バッテリー収容室104の側方に臨み、バッテリー収容室104に収容されるボタン形電池の外周面に露出する+電極に弾性接触し、他方の−極端子片103は、バッテリー収容室104の底面中央に臨み、ボタン形電池の底面に露出する−電極に弾性接触するようになっている。
【0006】
+極端子片102と−極端子片103の他端は、絶縁ケース101の底面と同一平面となるように引き出される。バッテリーホルダー100は、この引き出された他端を、それぞれプリント配線基板105の+極電源パターン105aと−極電源パターン105bへ半田接続することにより、プリント配線基板105上に実装される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この従来のバッテリーホルダー100によれば、バッテリー収容室104にボタン形電池が収容自在で、ボタン形電池を収容すれば、プリント配線基板105の+極電源パターン105aと−極電源パターン105bにボタン形電池の電源が接続する。
【0008】
しかしながら、+極端子片102と−極端子片103を支持するために、絶縁ケース101を用いるため、その分、バッテリーホルダー100の外径が大きくなり、重量も増加するので、小型、軽量化が要求される携帯通信機器には不適であり、また、プリント配線基板105上への実装面積も増加することから、実装密度向上の障害となっていた。
【0009】
更に、絶縁ケース101に対して+極端子片102と−極端子片103を支持するため、これらの端子片102、103を固定するインサート成形工程や組み立て工程が必要となっていた。
【0010】
このような問題から、絶縁ケース101を用いない工夫も検討され、例えば、一方の+極端子片を、ボタン形電池を位置決め支持するような形状に加工し、プリント配線基板105の電源パターン105a、105bへ半田接続することにより固定された端子片で、ボタン形電池の電極へ電気接続しつつ、ボタン形電池を位置決め支持するバッテリーホルダーも検討されている。
【0011】
しかしながら、このバッテリーホルダーでは、+極端子片と−極端子片を、それぞれ別の工程で実装することとなるため、実装工程が増加するという問題が生じる。
【0012】
また、+極端子片と−極端子片を別工程で実装すると、電源パターンに半田付けした後の相対位置がずれることがあり、その結果、ボタン形電池の位置決めにがたつきが生じたり、収容したボタン形電池の電極に端子片が弾性接触しない場合やボタン形電池の電極から端子片の接触部が外れる場合があり、接続不良が生じる原因となった。
【0013】
本発明は、上述問題に鑑みてなされたもので、絶縁ケースを用いずに、小型、軽量化を図るとともに、ボタン形電池を正確に位置決め収容し、電極への接続不良が生じないバッテリーホルダーを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述の目的に鑑み、請求項1に係るバッテリーホルダー用部品は、プリント配線基板の第1電源パターンに半田接続される枠状プレートと、ボタン形電池を包囲し、抜け止め片がボタン型電池の平面に弾性接触するように枠状プレートの複数部位に立設された複数のバネ接片とを有する第1端子片と、第1端子片の枠状プレート内に間隔を隔てて配置され、プリント配線基板の第2電源パターンに半田接続される第2端子片と、第1端子片の枠状プレートと第2端子片に跨って粘着され、第1端子片の枠状プレートと第2端子片が、それぞれプリント配線基板の第1電源パターンと第2電源パターンに対向するとともに、第1端子片のバネ接片と第2端子片で、ボタン形電池を収容自在とするバッテリー収容室が形成されるように、第1端子片と第2端子片を相対的に位置決めする粘着テープとを備え、
第1端子片の枠状プレートと第2端子片を、それぞれプリント配線基板の第1電源パターンと第2電源パターンに半田付けした状態で、第1端子片の抜け止め片と第2端子片との間でバッテリー収容室に収容されるボタン形電池を挟持し、ボタン形電池の外周面に露出する第1電極へ第1端子片のバネ接片を弾性接触させ、ボタン形電池の底面に露出する第2電極へ第2端子片を接触させることを特徴とする。
【0015】
請求項2のバッテリーホルダー用部品は、第1端子片が、第2端子片を打ち抜く導電性金属板の領域の外側を打ち抜いて形成されることを特徴とする。
【0016】
請求項3のバッテリーホルダー用部品は、粘着テープが、第1端子片の枠状プレートと第2端子片を半田接続する半田の融点で粘着性を失い収縮する熱発泡剥離シートであることを特徴とする。
【0017】
請求項4のバッテリーホルダーの実装方法は、プリント配線基板の第1電源パターンに半田接続する枠状プレートと、ボタン形電池を包囲するように枠状プレートの複数部位から立設した複数のバネ接片とを有する第1端子片に対し、プリント配線基板の第2電源パターンに半田接続する第2端子片を、枠状プレートと同一平面上で、かつ枠状プレート内に間隔を隔てて配置する第1工程と、枠状プレートと第2端子片に跨って粘着テープを粘着し、第1端子片と第2端子片を位置決めする第2工程と、粘着テープで連結された第1端子片の枠状プレートと第2端子片とを、それぞれプリント配線基板の第1電源パターンと第2電源パターンに半田付けし、プリント配線基板上に固着される第1端子片と第2端子片の間にボタン形電池を収容自在とするバッテリー収容部を形成する第3工程とからなり、バッテリー収容部に収容されるボタン形電池の外周面に露出する第1電極へ第1端子片のバネ接片を弾性接触させ、ボタン形電池の底面に露出する第2電極へ第2端子片を接触させることを特徴とする。
【0018】
請求項5のバッテリーホルダーの実装方法は、第2端子片を打ち抜く導電性金属板の領域の外側から枠状プレートとその周縁に連続する帯状片を打ち抜き、打ち抜いた後、帯状片を折り曲げ加工して帯状プレートから立設されるバネ接片を形成することを特徴とする。
【0019】
請求項6のバッテリーホルダーの実装方法は、粘着テープは、第1端子片の枠状プレートと第2端子片を半田接続する半田付けする第3工程で、粘着性を失い収縮する熱発泡剥離シートであることを特徴とする。
【0020】
請求項1のバッテリーホルダー用部品と請求項4のバッテリーホルダーの実装方法では、第1端子片の枠状プレートと第2端子片は、それぞれプリント配線基板の第1電源パターンと第2電源パターンに対向するように、粘着テープで相互に位置決めされるので、一度の実装工程で、相対位置ずれなく、第1電源パターンと第2電源パターンに半田付けされる。
【0021】
第1端子片と第2端子片は、それぞれ、プリント配線基板の半田付け部を固定端として片持ち支持され、バッテリー収容室に収容されるボタン形電池を位置決め支持するとともに、その外周面と底面に露出する電極に接触して電気接続するバッテリーホルダーとして作用する。
【0022】
また、端子片を支持する絶縁ケースを用いないので、部品点数が減少し、バッテリーホルダー全体が小型、軽量となる。
【0023】
請求項2のバッテリーホルダー用部品と請求項5のバッテリーホルダーの実装方法では、第2端子片の外側に第1端子片を打ち抜く導電性金属板の領域を確保でき、効率的な材料取りができる。
【0024】
また、それぞれを打ち抜いた位置で、第1端子片の枠状プレート内に間隔を隔てて配置される第2端子片とすることができるので、打ち抜いた相対位置の状態で、粘着テープを貼り付けることができる。
【0025】
請求項3のバッテリーホルダー用部品と請求項6のバッテリーホルダーの実装方法では、第1端子片の枠状プレートと第2端子片を、プリント配線基板の電源パターンへ半田付けする工程で、粘着テープが粘着性を失って収縮するので、ボタン形電池を収容するじゃまにならず、端子片とボタン形電池の間に残って、接続不良が生じることもない。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係るバッテリーホルダー用部品1Aとバッテリーホルダー1の実装方法について、図1乃至図8を用いて説明する。
【0027】
バッテリーホルダー用部品1Aは、図8に示すように、収容するボタン形電池110の+、−電極110b、110aに対応させた一対の+極端子板2、一極端子板3と、これらに跨って粘着される粘着テープ4で構成され、プリント配線基板105に実装された状態で、本実施の形態においては粘着テープ4が取り除かれ、バッテリーホルダー1となるものである。
【0028】
本実施の形態に係るバッテリーホルダー1に収容されるボタン形電池110は、底面に、図2及び図8において斜線で示す−電極110aが露出し、また、残る側面及び平面を含む外周面に、−電極110aと絶縁された+電極110bが露出している。
【0029】
+極端子板2は、後述するように、隣青銅等の導電性金属板を打ち抜いた後、折り曲げて形成されるもので、リング状の枠状プレート21と、枠状プレート21の周縁から曲げ起こされた3本のバネ接片22からなっている。
【0030】
枠状プレート21は、円環から円周方向に沿って120度の円弧が切り欠かかれたリング状に打ち抜き形成されたもので、リング状の内径は、ボタン形電池110の外径よりやや短い内径となっている。尚、図8において、枠状プレート21から外方に突出する突片5aは、後述するキャリア6と連結する連結片5を切断した後、枠状プレート21側に残った連結片5の切断片である。
【0031】
バネ接片22は、リング状の両端と、両端から120度離れた枠状プレート21の3カ所の部位に立設され、各バネ接片22は、その部位の内周縁と外周縁から曲げ起こされた一対の位置決め片22a及び抜け止め片22bからなっている。位置決め片22aは、鉛直方向に曲げ起こされた状態で、収容されるボタン形電池110の外側面に弾性接触し、また、抜け止め片22bは、外周縁から鉛直方向に曲げ起こされた後、位置決め片22aの上方を乗り越え、中心に向かって斜め下方に折り返され、収容されるボタン形電池110の平面に弾性接触するものである。
【0032】
−極端子板3も、+極端子板2と同一の導電性金属板から打ち抜いて形成されたもので、枠状プレート21の内方に間隔を隔てて枠状プレート21と同一面上に配置されるように、外径が枠状プレート21の内径より小さい外径で、120度間隔で3カ所の切り欠きが形成された円板状本体32が形成されている。3カ所の切り欠きは、その外側の導電性金属板に、+極端子板2の位置決め片22aを打ち抜く領域を残す為のものである。
【0033】
円板状本体32の中心には、表面に接触信頼性を保つために金メッキが施された接触突起32aが下方から打ち出し形成されている。また、円板状本体32の一周縁には、中心から外方に向かって引き出し片31が一体に連設されている。引き出し片31は、+極端子板2の切り欠かれた部分から外方に引き出され、+極端子板2と接触しないように−極端子板3を外方に引き出すものである。
【0034】
粘着テープ4は、+極端子板2の枠状プレート21と−極端子板3の表面に跨って粘着されるもので、+極端子板2と−極端子板3とを連結し、少なくともプリント配線基板105へ実装するまで、両者を相互に位置決めする為のものである。本実施の形態においては、粘着テープ4は、+極端子板2と−極端子板3を半田付けする際の熱で、粘着性を失って収縮する熱発泡剥離シートを用いている。
【0035】
図6及び図8に示すように、粘着テープ4は、3カ所の部位のバネ接片22と干渉しない枠状プレート21の表面と、円板状本体32の表面に跨って粘着されるもので、円板状本体32の接触突起32aが突出する領域には、逃げ孔41を穿設して、接触突起32aを露出させるようにしている。しかしながら、本実施の形態のように、実装後に粘着テープ4を取り除く場合には、必ずしも逃げ孔41を穿設する必要はない。
【0036】
粘着テープ4によって、+極端子板2と−極端子板3とを相対位置決めした図6、図7に示す状態では、+極端子板2のバネ接片22と−極端子板3の円板状本体32で、これらの内部に、ボタン形電池110を位置決め収容するバッテリー収容室7が形成される。
【0037】
また、この状態で、+極端子板2の枠状プレート21と、−極端子板3の円板状本体32及び引き出し片31は、図8に示すように、プリント配線基板105の+側電源パターン105aと−側電源パターン105b上に対向するように、相対的に位置決めされる。
【0038】
以下、これらのバッテリーホルダー用部品1Aを加工する工程を、図3乃至図7で説明する。
【0039】
一対の+極端子板2と−極端子板3は、これらを連結するキャリア6とともに、1枚の導電性金属板から図3に示す形状に打ち抜かれる。キャリア6には、複数組のバッテリーホルダー用部品1Aを連続して成形するために、図中省略した左右に他の組の+極端子板2と−極端子板3が、同時に打ち抜かれている。この際に、図示するように、+極端子板2は、−極端子板3を打ち抜いた領域の外側に打ち抜かれ、円板状本体32の3カ所の切り欠きを利用して、+極端子板2の位置決め片22aが打ち抜かれる。
【0040】
打ち抜かれた+極端子板2は、図3の一点鎖線で示す位置でキャリア6から切断され、3カ所の部位の内周縁と外周縁から各一対の位置決め片22aと抜け止め片22bが曲げ起こされて、図4に示すバネ接片22が形成される。また、この曲げ加工に前後して、円板状本体32の中心に接触突起32aが打ち出し形成される。
【0041】
続いて、図5に示すように、起立するバネ接片22を避けて、枠状プレート21の表面と円板状本体32の表面に跨って粘着テープ4を貼り付け、+極端子板2と−極端子板3を相対位置決めする。粘着テープ4の貼付工程においては、+極端子板2と−極端子板3が、導電性金属板から打ち抜かれた位置で、+極端子板2の枠状プレート21内に間隔を隔てて−極端子板3が配置される関係となっているので、打ち抜いた位置から移動させることなく、その位置で粘着テープ4を貼り付けることができる。
【0042】
粘着テープ4を貼り付けた後、図中一点鎖線で示す位置で、キャリア6から連結片5を切断して、バッテリーホルダー用部品1Aを得る。キャリア6から切り離した図6、図7に示すバッテリーホルダー用部品1Aは、チップマウンター(図示せず)に適したエンボステープに収容される。
【0043】
バッテリーホルダー用部品1Aのプリント配線基板105への実装は、チップマウンタの吸着ヘッドを粘着テープ4に押し当て、吸引しながらバッテリーホルダー用部品1Aをエンボステープから取り出し、プリント配線基板105のクリーム半田が付着された+側電源パターン105aと−側電源パターン105bに配置する。このとき、粘着テープ4により+極端子板2と−極端子板3は相対位置決めされているので、それぞれ位置ずれなく、対応する+側電源パターン105aと−側電源パターン105b上に配置することができる。
【0044】
次いで、プリント配線基板105とともに、リフロー炉に通して、枠状プレート21を+側電源パターン105aに、−極端子板3を−側電源パターン105bにそれぞれ半田接続する。このとき、リフロー炉内は、半田の融点以上の温度に熱せられるので、粘着テープ4は、その粘着性を失い、収縮し、バッテリー収容室7内に残される。
【0045】
粘着性を失った粘着テープ4は、ボタン形電池110の各電極と+極端子板2若しくは一極端子板3との電気接続に支障をきたすものでなければ、そのまま放置しておいてもよいが、本実施の形態では、吸引してバッテリー収容室7から取り出す。
【0046】
図1、図2は、このようにしてプリント配線基板105に実装したバッテリーホルダー1の平面図と、縦断面図であり、+極端子板2と−極端子板3は、+側電源パターン105aと−側電源パターン105bに半田付けされ、これらに電気接続するとともに、プリント配線基板105上に固定される。
【0047】
このように構成されたバッテリーホルダー1の抜け止め片22bを開いて、−電極110aが表れる底面を下向きとしてボタン形電池110をバッテリー収容室7内に挿入すると、前述したように、120度間隔で3カ所の部位から立設されたバネ接片22の位置決め片22aが外側面に弾性接触し、プリント配線基板105と平行な水平方向に対してがたつきなく位置決めされる。尚、ボタン形電池110を挿入する際に、ボタン形電池110が当接することにより抜け止め片22bが撓むが、撓む方向に位置決め片22aが起立しているので、塑性変形するまで撓むことがない。
【0048】
また、接触突起32aから抜け止め片22bの自由端までの高さは、ボタン形電池110の鉛直方向の高さより、わずかに低くなっているので、原位置へ復帰しようとする抜け止め片22bによって、ボタン形電池110は、バッテリー収容室7内に位置決めされる。このとき、ボタン形電池110は、弾性変形する抜け止め片22bと−極端子板3の接触突起32aの間で挟持されるので、+極端子板2の抜け止め片22bは、ボタン形電池110の外周面である上面の+電極110bに弾性接触し、−極端子板3の接触突起32aは、−電極110aに所定の接触圧で接触する。その結果、ボタン形電池110の+電極110bと−電極110aは、それぞれ、+極端子板2、−極端子板3を介して、+側電源パターン105aと−側電源パターン105bに電気接続する。
【0049】
ボタン形電池110が消耗したり、故障した場合には、抜け止め片22bを外方へ撓ませることにより、バッテリー収容室7から取り出し、他の電池110と交換できる。
【0050】
本発明は、上述の実施の形態に限られるものではなく、例えば、−極端子板3は、弾性変形するものではなくてもよいので、+極端子板2のように弾性特性が要求されることはなく、それぞれ別の導電性金属板から切り起こすものであってもよい。
【0051】
また、バネ接片の形状は、収容するボタン形電池を抜け止めして位置決めするものであれば、上述の実施の形態に限らず、種々の形状とすることができる。
【0052】
更に、上述の実施の形態では、抜け止め片22bを、ボタン形電池110の+電極110bに弾性接触させ、+極端子板2と電気接続させているが、位置決め片22aを、ボタン形電池110の+電極110bに電気接続する接続片として作用させてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1と4の発明によれば、絶縁ケースを用いずに、2種類の第1端子片及び第2端子片のみで、ボタン形電池を位置決め収容し、かつボタン形電池の各電極をプリント配線基板の対応する電源パターンへ電気接続できるので、バッテリーホルダーの小型、軽量化が可能となり、プリント配線基板の実装面積を縮小させることができる。
【0054】
また、粘着テープを貼り付けるだけで、第1端子片と第2端子片を、相対位置決めできるので、絶縁ケースに一体成形で取り付けたり、組み立てる工程を省略できる。
【0055】
また、請求項2と5の発明によれば、これに加えて、第2端子片の外側に第1端子片を打ち抜く導電性金属板の領域を確保でき、効率的な材料取りができる。
【0056】
更に、打ち抜いた位置から移動させることなく、第1端子片の枠状プレート内に間隔を隔てて第2端子片を配置した状態で、粘着テープを貼り付けることができる。
【0057】
また、請求項3と6の発明によれば、これに加えて、第1端子片と第2端子片を、プリント配線基板のパターンへ半田付けする工程で、粘着テープが収縮するので、ボタン形電池を収容するじゃまにならず、端子片とボタン形電池の間に残って、接続不良が生じることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリント配線基板105に実装したバッテリーホルダー1の平面図である。
【図2】バッテリーホルダー1の縦断面図である。
【図3】バッテリーホルダー用部品1Aを加工する工程で、+極端子板2と−極端子板3を導電性金属板から打ち抜いた状態を示す要部平面図である。
【図4】バッテリーホルダー用部品1Aを加工する工程で、バネ接片22を曲げ加工した状態を示す要部平面図である。
【図5】バッテリーホルダー用部品1Aを加工する工程で、粘着テープ4を貼り付けた状態を示す要部平面図である。
【図6】バッテリーホルダー用部品1Aの平面図である。
【図7】バッテリーホルダー用部品1Aの縦断面図である。
【図8】バッテリーホルダー用部品1Aとボタン形電池110の分解斜視図である。
【図9】従来のバッテリーホルダー100の縦断面図である。
【図10】バッテリーホルダー100の平面図である。
【符号の説明】
1 バッテリーホルダー
1A バッテリーホルダー用部品
2 第1端子片(+極端子板)
3 第2端子片(−極端子板)
4 粘着テープ
7 バッテリー収容室
21 枠状プレート
22 バネ接片
105 プリント配線基板
105a 第1電源パターン(+側電源パターン)
105b 第2電源パターン(−側電源パターン)
110 ボタン形電池
110a 第2電極(−電極)
110b 第1電極(+電極)
Claims (6)
- プリント配線基板(105)の第1電源パターン(105a)に半田接続される枠状プレート(21)と、ボタン形電池(110)を包囲し、抜け止め片(22b)がボタン型電池(110)の平面に弾性接触するように枠状プレート(21)の複数部位に立設された複数のバネ接片(22)とを有する第1端子片(2)と、
第1端子片(2)の枠状プレート(21)内に間隔を隔てて配置され、プリント配線基板(105)の第2電源パターン(105b)に半田接続される第2端子片(3)と、
第1端子片(2)の枠状プレート(21)と第2端子片(3)に跨って粘着され、
第1端子片(2)の枠状プレート(21)と第2端子片(3)が、それぞれプリント配線基板(105)の第1電源パターン(105a)と第2電源パターン(105b)に対向するとともに、
第1端子片(2)のバネ接片(22)と第2端子片(3)で、ボタン形電池(110)を収容自在とするバッテリー収容室(7)が形成されるように、第1端子片(2)と第2端子片(3)を相対的に位置決めする粘着テープ(4)とを備え、
第1端子片(2)の枠状プレート(21)と第2端子片(3)を、それぞれプリント配線基板(105)の第1電源パターン(105a)と第2電源パターン(105b)に半田付けした状態で、第1端子片(2)の抜け止め片(22b)と第2端子片(3)との間でバッテリー収容室(7)に収容されるボタン形電池(110)を挟持し、ボタン形電池(110)の外周面に露出する第1電極(110b)へ第1端子片(2)のバネ接片(22)を弾性接触させ、ボタン形電池(110)の底面に露出する第2電極(110a)へ第2端子片(3)を接触させることを特徴とするバッテリーホルダー用部品。 - 第1端子片(2)は、第2端子片(3)を打ち抜く導電性金属板の領域の外側を打ち抜いて形成されることを特徴とする請求項1に記載のバッテリーホルダー用部品。
- 粘着テープ(4)は、第1端子片(2)の枠状プレート(21)と第2端子片(3)を半田接続する半田の融点で粘着性を失い収縮する熱発泡剥離シートであることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載のバッテリーホルダー用部品。
- プリント配線基板(105)の第1電源パターン(105a)に半田接続する枠状プレート(21)と、ボタン形電池(110)を包囲するように枠状プレート(21)の複数部位から立設した複数のバネ接片(22)とを有する第1端子片(2)に対し、プリント配線基板(105)の第2電源パターン(105b)に半田接続する第2端子片(3)を、枠状プレート(21)と同一平面上で、かつ枠状プレート(21)内に間隔を隔てて配置する第1工程と、
枠状プレート(21)と第2端子片(3)に跨って粘着テープ(4)を粘着し、第1端子片(2)と第2端子片(3)を位置決めする第2工程と、
粘着テープ(4)で連結された第1端子片(2)の枠状プレート(21)と第2端子片(3)とを、それぞれプリント配線基板(105)の第1電源パターン(105a)と第2電源パターン(105b)に半田付けし、プリント配線基板(105)上に固着される第1端子片(2)と第2端子片(3)の間にボタン形電池(110)を収容自在とするバッテリー収容部を形成する第3工程とからなり、
バッテリー収容部に収容されるボタン形電池(110)の外周面に露出する第1電極(110b)へ第1端子片(2)のバネ接片(22)を弾性接触させ、ボタン形電池(110)の底面に露出する第2電極(110a)へ第2端子片(3)を接触させることを特徴とするバッテリーホルダーの実装方法。 - 第2端子片(3)を打ち抜く導電性金属板の領域の外側から枠状プレート(21)とその周縁に連続する帯状片を打ち抜き、打ち抜いた後、帯状片を折り曲げ加工して帯状プレートから立設されるバネ接片(22)を形成することを特徴とする請求項4記載のバッテリーホルダーの実装方法。
- 粘着テープ(4)は、第1端子片(2)の枠状プレート(21)と第2端子片(3)を半田接続する半田付けする第3工程で、粘着性を失い収縮する熱発泡剥離シートであることを特徴とする請求項4又は5のいずれか1項に記載のバッテリーホルダーの実装方法。
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