JP3874333B2 - 電子写真感光体及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアナログ・デジタル複写機、レーザプリンタ、レーザファクシミリ等の電子写真装置に使用される電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真感光体の光導電性素材として、Se、CdS、ZnO等の無機材料に対し、感度、熱安定性、毒性等に優位性を有する有機光導電性材料を用いた電子写真感光体の開発が盛んに行われており、多くの複写機やプリンタ等に有機光導電性材料を用いた電子写真感光体が搭載されようになった。
【0003】
この有機光導電性材料としては、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、シアニン顔料、アズレン顔料またはスクアリウム顔料などが知られており、特にアゾ顔料は幅広い分光吸収を持つと共に光感度を有し、結晶形の種類によって様々なバリエーションが得られることから、デジタル記録方式における光源として用いられる半導体レーザ用の電子写真感光体として盛んに研究されている。
【0004】
この有機顔料は、一般には電荷発生物質として樹脂及び溶媒中に分散され塗工液として使用されるが、有機顔料の分散安定性が最適でないと、塗工液の長期保存による分散性の悪化により均一な塗布が行えず、塗膜に濃淡のムラが発生する。
【0005】
しかし、近年の複写機やプリンタ、特にデジタル記録方式を用いた電子写真装置の高画質化に伴い、電子写真感光体の塗膜は均一性が要求されており、塗膜に濃淡のムラが発生すると、主に写真等のハーフトーン画像にも濃淡のムラが現れるという問題を有していた。
【0006】
これらの問題に対し、特開平5−303213号公報、特開平5−333570号公報、特開平2000−66422号公報には、電荷発生物質を分散する際に特定の分散媒を用いることによって高い分散安定性を得る方法が提案されている。しかしながら、これらの方法は分散液作製時は非常に効果があるものの、長期にわたる保存によって分散性が悪化していくことから、粘度上昇、塗工液のよどみ等が発生し塗膜に濃淡のムラが発生してしまうという問題があり、十分なものは得られていない。
【0007】
また、特開平8−6271号公報においては、電荷発生物質を疎水性分散剤と共にバインダー樹脂中に分散することによって分散性を向上させる方法が開示されている。しかしながら、これらの分散剤は分散安定性を向上させる効果はあるものの、感度や残留電位等の電気特性を悪化させるものが多く、また初期特性においては良好な電気特性を持つものの、繰り返し使用の際に電気特性を悪化させるといった問題を生じていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、アゾ顔料を分散して用いる電子写真感光体において、顔料の分散安定性及び塗工性に優れ、かつ電気特性の良好な電子写真感光体は得られていないのが現状である。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、アゾ顔料を分散して用いる電子写真感光体において、アゾ顔料の長期分散安定性及び塗工性を改善し塗膜ムラのない感光層を形成すると共にそれによる悪影響がなく優れた電気特性を有する電子写真感光体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記問題点に関して検討したところ、ポリカルボン酸ポリマーの1種をアゾ顔料と分散して用いることにより、長期分散安定性及び塗工性が改善され、濃淡ムラのない感光層塗膜が得られること、また優れた電気特性を有する電子写真感光体が得られることを知り、本発明に至った。
すなわち、本発明によれば、第一に、導電性支持体上に電荷発生物質としてアゾ顔料を含有する感光層を有する電子写真感光体において、上記感光層が少なくともアゾ顔料と共に分散剤として100〜300mgKOH/gの酸価を有する飽和または不飽和のポリカルボン酸ポリマーを含有する感光層用塗工液を用いて形成されていることを特徴とする電子写真感光体が提供される。
【0010】
第二に、上記第一に記載した電子写真感光体において、上記ポリカルボン酸ポリマーが上記アゾ顔料100重量部に対して0.2〜20重量部使用されることを特徴とする電子写真感光体が提供される。
【0012】
に、上記第一、第二または第二に記載した電子写真感光体において、上記アゾ顔料がフルオレノン骨格を有することを特徴とする電子写真感光体が提供される。
【0013】
に、少なくとも電子写真感光体、帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段を具備してなる画像形成装置において、上記電子写真感光体が上記第一〜第に記載のいずれかの電子写真感光体であることを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明において使用される100〜300mgKOH/gの酸価を有するポリカルボン酸ポリマーは、ポリカルボン酸成分が2価カルボン酸及び必要により3価以上のカルボン酸類からなる。ポリマー成分は分散溶媒に可溶であり、結着樹脂との相溶性が高ければ、いかなるものも用いることが可能である。
【0015】
2価カルボン酸類の具体例としては、(1)マレイン酸、フマール酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、マロン酸、アゼライン酸、メサコン酸、シトラコン酸、グルタコン酸等の炭素数2〜20の脂肪酸ジカルボン酸、(2)シクロヘキサンジカルボン酸、メチルメジック酸等の炭素数8〜20の脂環式ジカルボン酸、(3)フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トルエンジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸などの炭素数8〜20の芳香族ジカルボン酸、(4)イソドデセニルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸等の側鎖に炭素数4〜35の炭化水素基を有するアルキルもしくはアルケニルコハク酸、並びにこれら2価カルボン酸の無水物や低級アルキル(メチル、ブチルなど)エステルが挙げられる。
【0016】
3価以上のカルボン酸類の具体例としては、(1)1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸等の炭素数7〜20の脂肪族ポリカルボン酸、(2)1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸等の炭素数9〜20の脂環式ポリカルボン酸、(3)1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸及び1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸等の炭素数9〜20の芳香族ポリカルボン酸、並びにこれらの無水物や低級アルキル(メチル、ブチル等)エステルが挙げられる。
【0017】
これらのポリカルボン酸ポリマー化合物は、市販品として、例えばビックミラー社製の商品名BYK−104、BYK−220Sや花王社製のホモゲノールL−18、その他これに準ずる構造を持つものとして入手できる。
【0018】
さらに本発明によれば、100〜300mgKOH/gの酸価を有するポリカルボン酸ポリマー化合物の添加量が、感光層に含有されるアゾ顔料100重量部に対し0.2〜20重量部であることがより好ましい効果を与える。添加量が前記範囲より少ないと、分散安定性、塗工性に効果が小さく、また前記範囲よりも多い場合は感度低下や繰り返し使用時の残留電位の上昇が起こり易くなる。
【0019】
本発明において、100〜300mgKOH/gの酸価を有するポリカルボン酸ポリマー化合物を感光層に含むことによりアゾ顔料の長期分散安定性及び塗工性が極めて良好となり、かつ優れた電気特性を有する理由は明らかでないが、該化合物がアゾ顔料間を埋めることによって立体的に凝集を防ぎ、アゾ顔料と異符号の電荷を有することにより顔料間に電気的反発を付加させる等の役割を果たし、さらに該化合物の酸価が高いことによりアゾ顔料から発生する電荷が注入され易くなるためと考えられる。
【0020】
次に本発明により形成される電子写真感光体の層構成及び使用される材料について説明する。
まず、導電性支持体としては、体積抵抗が1010Ω・cm以下の導電性を示す材料、例えばアルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金などの金属、酸価スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を、蒸着またはスパッタリングによりフィルム状もしくは円筒状のプラスチック、紙に被覆したものや、JIS30003系、JIS5000系、JIS6000系等のアルミニウム合金を、EI法、ED法、DI法、II法など一般的な方法により管状に成形を行ったもの、さらにはダイヤモンドバイト等による表面切削加工や研磨、陽極酸化処理等を行ったものを用いることができる。また、特開昭52−36016号公報に開示されたエンドレスニッケルベルト、エンドレスステンレスベルトも導電性支持体として用いることができる。
【0021】
導電性支持体上に形成される感光層は、電荷発生機能と電荷輸送機能を併せ持つ単層型の感光層や電荷発生物質を含有する電荷発生層及び電荷輸送物質を含有する電荷輸送層を積層した積層型の感光層のいずれでもよい。また、支持体上から感光層への電荷注入防止や干渉縞防止の目的のため、支持体上に中間層を設けてもよい。
【0022】
中間層の構成は、結着樹脂や結着樹脂中に粒子を分散したものが用いられ、結着樹脂としてはポリビニルアルコール、ニトロセルロース、ポリアミド、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、ポリウレタン、アルキッド−メラミン樹脂などの熱硬化性樹脂などを利用することができる。中間層に分散させる粒子としては酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、シリカ及びそれらの表面処理品が用いられ、酸化チタンが分散性、電気特性においてより好ましく、ルチル型とアナターゼ型いずれのものも用いることが可能である。本発明における中間層を形成するには、例えば上述の結着樹脂を有機溶剤中に溶解し、その溶液中に上述の粒子をボールミル、サンドミル等の手段で分散し、支持体上に塗布、乾燥すればよい。中間層の厚みは10μm以下、好ましくは0.1〜6μmである。
【0023】
電荷発生層は、電荷発生物質及び上記分散剤からなり、必要に応じて結着樹脂、さらに必要に応じて電荷輸送物質を添加してもよい。電荷発生物質としてはアゾ顔料が用いられる。例えば、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−95033号公報)、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−132547号公報)、スチルベン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−138229号公報)、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−21728号公報)、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−22834号公報)、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−12742号公報)、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−17733号公報)、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−2129号公報)、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−17734号公報)などが挙げられ、特にフルオレノン骨格を有するアゾ顔料は電気特性においてより好ましい。
【0024】
また、金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、アズレニウム塩顔料、スクエアリック酸メチン顔料、ペリレン顔料、アントラキノン系顔料または多環キノン系顔料、キノンイミン系顔料、ジフェニルメタン及びトリフェニルメタン系顔料、ベンゾキノン及びナフトキノン系顔料、シアニン及びアゾメチン系顔料、インジゴイド系顔料、ビスベンゾイミダゾール系顔料などを、必要に応じて前記アゾ顔料を2種以上の混合物として用いることができる。
【0025】
結着樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミドなどが挙げられる。これらの結着樹脂は単独または2種以上の混合物として用いることができる。
【0026】
本発明における電荷発生層用塗工液は、アゾ顔料及び上記分散剤を前添加し、必要に応じてバインダー樹脂と共にテトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジオキサン、ジクロロエタン、ブタノン等の溶媒を用いてボールミル、アトライター、サンドミルなどにより分散し、分散液を適度に希釈して作製するのが分散剤の効果が大きく好ましい。塗布方法としては浸漬塗工法、スプレーコート法、ロールコート法、ブレード塗工法などを用い、塗布、乾燥すればよい。このようにして形成される電荷発生層の膜厚は0.01〜5μm程度が適当であり、特に0.05〜2μmが好ましい。
【0027】
電荷輸送層は電荷輸送物質を主成分としてなる層であり、電荷輸送物質及びバインダー樹脂を適当な溶剤、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、モノクロルベンゼン、ジクロルエタン、塩化メチレン、シクロヘキサノンなどに溶解あるいは分散し、その溶液あるいは分散液を塗布し乾燥させることにより形成することができる。
【0028】
電荷輸送物質には、正孔輸送物質と電子輸送物質とが有り、電子輸送物質としては、例えば、クロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド、3,5−ジメチル−3′,5′−ジターシャリーブチル−4,4′−ジフェノキノンなどの電子受容性物質が挙げられる。これらの電子輸送物質は単独または2種以上の混合物として用いることができる。
【0029】
正孔輸送物質としては、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリルアントラセン)、1,1−ビズ−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、アクリジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、チオフェン誘導体などが挙げられる。これらの正孔輸送物質は単独または2種以上の混合物として用いることができる。
【0030】
電荷輸送層に用いられる結着樹脂としては、ポリカーボネート(ビスフェノールA型、ビスフェノールZ型等)、ポリエステル、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、ポリスチレン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニリデン、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、フェノキシ樹脂などが挙げられる。これらの結着樹脂は単独または2種以上の混合物として用いることができる。結着樹脂の使用量は、電荷輸送物質100重量部に対して0〜150重量部が適当である。
【0031】
また、結着樹脂として、結着樹脂としての機能及び電荷輸送物質としての機能を有する高分子電荷輸送物質を用いることができる。このような高分子電荷輸送物質としては、
(a)主鎖及び/または側鎖にカルバゾール環を有する重合体
例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール、特開昭50−82056号公報、特開昭54−9632号公報、特開昭54−11737号公報、特開平4−183719号公報に記載の化合物等が例示できる。
(b)主鎖及び/または側鎖にヒドラゾン構造を有する重合体
例えば、特開昭57−78402号公報、特開平3−50555号公報に記載の化合物等が例示できる。
(c)主鎖及び/または側鎖にポリシリレン重合体
例えば、特開昭63−285552号公報、特開平5−19497号公報、特開平5−70595号公報に記載の化合物等が例示できる。
(d)主鎖及び/または側鎖に第3級アミン構造を有する重合体
例えば、N,N−ビス(4−メチルフェニル)−4−アミノポリスチレン、特開平1−13061号公報、特開平1−19049号公報、特開平1−1728号公報、特開平1−105260号公報、特開平2−167335号公報、特開平5−66598号公報、特開平5−40350号公報に記載の化合物等が例示できる。
【0032】
また、電荷輸送層には、必要により、可塑剤、レベリング剤、酸化防止剤などを添加することもできる。こうした可塑剤としては、例えば、ハロゲン化パラフィン、ジメチルナフタレン、ジブチルナフタレン、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフェート等やポリエステル等の重合体及び共重合体などが挙げられる。レベリング剤としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイルなどのシリコーンオイル類や側鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマーあるいはオリゴマーが使用され、その使用量はバインダー樹脂に対して0〜1重量部程度が適当である。酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系化合物、硫黄系化合物、リン系化合物、ヒンダードアミン系化合物、ピリジン誘導体、ピペリジン誘導体、モルホリン誘導体等の酸化防止剤を使用でき、その使用量は結着樹脂100重量部に対して0〜5重量部程度が適当である。このようにして形成される電荷輸送層の膜厚は5〜100μm程度が適当である。
【0033】
次に単層型感光層について説明する。本発明による単層型感光体は、電荷発生物質、上記分散剤、電荷輸送物質及び結着樹脂からなる。電荷発生物質、分散剤、電荷輸送物質としては上述の材料を用いることができる。このような単層型の感光層を形成するには、電荷発生物質、電荷輸送物質、分散剤及び結着樹脂を適当な溶剤、例えばテトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジオキサン、ジクロロエタン、ブタノンなどの溶剤にボールミル、アトライター、サンドミルなどにより溶解ないし分散させ、これを適度に希釈して塗布し乾燥させればよい。分散剤の添加量は、上記と同様、電荷発生物質100重量部に対して0.2〜20重量部とすることが好ましく、この範囲から外れた場合は上記と同様の不具合が生ずるようになる。塗布は浸漬塗工法、スプレーコート法、ロールコート法、ブレード塗工法などを用いて行うことができる。結着樹脂としては電荷輸送層の結着樹脂として例示した結着樹脂をそのまま用いることができる。また電荷発生層の結着樹脂として例示した結着樹脂と混合して用いてもよい。またピリリウム系染料及びビスフェノールA型ポリカーボネートから形成される共晶錯体に、電荷輸送物質を添加した単層型の感光層も、適当な溶媒を用い上記と同様な塗工法により形成することができる。
【0034】
さらに単層型の感光層には、必要により可塑剤やレベリング剤、酸化防止剤などを添加することもできる。このようにして形成される単層型の感光層の膜厚は5〜100μm程度が適当である。
【0035】
また、感光層の上に必要に応じて膜厚0.5〜10μmの保護層を形成してもよい。保護層は酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、シリカ及びそれらの表面処理品等の分散粒子を結着樹脂中に含有させたものや、さらに電荷輸送物質を加えたものを用いることができる。
【0036】
次に本発明による電子写真感光体が搭載される電子写真装置について説明する。電子写真プロセスには、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、分離手段、クリーニング手段などの各手段として、公知のいずれの手段も使用することができる。例えば、帯電手段においてはコロナ帯電方式に代表される非接触帯電方式、帯電ローラ、帯電ブラシなどに代表される接触もしくは近接配置帯電方式のいずれも使用できる。特に、オゾン発生量が少なく、印加電圧の小さい接触帯電方式は良好に使用される。帯電ローラにはシリコーンゴム、ポリウレタンゴム、クロロプレンゴム、イソプレンゴム、EPDMゴム、エポキシゴム、ブチルゴム等の帯電部材が用いられる。また帯電ブラシにおいては、レーヨン繊維、カーボン繊維等の導電性ブラシや、導電スリーブとこれに内包されるマグネットロールとこのマグネットロールの磁界により磁気拘束された導電性磁性粒子(導電性磁性キャリア)で構成された磁気ブラシ等が用いられる。露光手段においては、半導体レーザを用い、その波長は780nm以下、好ましくは780〜500nmであり、解像度を向上するためにレーザビーム径を絞るなどのものも良好に使用できる。現像手段においては、湿式現像法、乾式現像法のいずれも良好に使用できる。また、高解像度の画像を得るために、トナー粒径を小さくする、カプセルトナーを用いるなども非常に有用である。転写手段においては直接紙に転写する手段はもちろんのこと、転写ベルト、転写ドラムなどの中間転写体を用いることも有用である。クリーニング手段として、ブレード法、ブラシ法などの公知の方法を用いることができる。また、転写効率及びクリーニング効率を向上するため、感光体の表面エネルギーを低減させるべく、外添剤を感光体表面に具備できる装置を併用することは有用であり、良好に使用される。
【0037】
【実施例】
次に、実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。なお、実施例中、部はすべて重量部を表わす。
電荷発生材料の分散安定性と電子写真感光体の塗膜品質及び電気特性の関係を調べるため、電子写真感光体を次のような方法で作製した。
実施例1
ED法により作製した外径30mm、長さ340mmの無切削アルミニウム素管の表面に下記組成からなる混合物をボールミルで72時間分散して作製した中間層用塗工液を塗布し、130℃20分間乾燥して膜厚3μmの中間層を形成した。
Figure 0003874333
次に、下記構造式(I)で示されるジスアゾ顔料10部、分散剤として酸価180mgKOH/gのポリカルボン酸ポリマー(ビックケミー社製BYK−P104)0.5部をポリビニルブチラール(積水化学工業社製BM−2)4部をシクロヘキサノン150部に溶解した樹脂液に添加し、ボールミルにて72時間分散を行った。分散終了後、シクロヘキサノン210部を加え3時間分散を行い、電荷発生層用塗工液を作製した。これを前記中間層上に塗布し、130℃10分間乾燥して膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0038】
【化1】
Figure 0003874333
次に、下記組成からなる電荷輸送層用塗工液を前記電荷発生層上に塗布し、130℃20分間乾燥して平均膜厚25μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を得た。
下記構造式(II)で示される電荷輸送物質 7部
【0039】
【化2】
Figure 0003874333
ポリカーボネート樹脂
(三菱ガス化学社製ユーピロンZ200) 10部
シリコーンオイル(信越化学工業社製KF−50) 0.002部
テトラヒドロフラン 100部
【0040】
実施例2
電荷輸送層用塗工液に用いた分散剤として、酸価100mgKOH/gのポリカルボン酸ポリマー(ビックケミー社製BYK−220S)を用いた以外は実施例1と同様に電子写真感光体を作製した。
【0041】
実施例3
電荷発生物質を構造式(I)で示されるアゾ顔料の代わりに下記構造式(III)で示されるアゾ顔料を用いた以外は実施例1と同様に電子写真感光体を作製した。
【0042】
【化3】
Figure 0003874333
【0043】
実施例4
電荷発生物質を構造式(I)で示されるアゾ顔料の代わりに下記構造式(IV)で示されるアゾ顔料を用いた以外は実施例1と同様に電子写真感光体を作製した。
【0044】
【化4】
Figure 0003874333
【0045】
実施例5
電荷発生物質に構造式(I)で示されるアゾ顔料6部及びX型無金属フタロシアニン顔料(大日本インキ化学工業社製Fastogen Blue81208B)4部を用いた以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0046】
比較例1
電荷発生層用塗工液にポリカルボン酸ポリマー化合物を添加しない以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0047】
比較例2
電荷発生層用塗工液に用いた分散剤として、変性アクリル系ブロック共重合体(ビックケミー社製Disperbyk−2000)を用いた以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0048】
比較例3
電荷発生層用塗工液に用いた分散剤として、塩基性高分子共重合体(味の素ファインテクノ社製アジスパーPH711)を用いた以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0049】
参考例1
電荷発生層用塗工液をポリカルボン酸ポリマー化合物0.01部添加して作製した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0050】
参考例2
電荷発生層用塗工液をポリカルボン酸ポリマー化合物3部添加して作製した以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0051】
得られた電子写真感光体の塗膜評価として、顔料の凝集によるピンホールや濃淡ムラの有無を目視により観察した。また長期分散安定性を評価するため、実施例、比較例及び参考例の各電荷発生層用塗工液を6ヶ月間常温にて静置保存し、その後同様に電子写真感光体を作製し塗膜評価を行った。結果を表1に示す。なお、塗膜評価は三段階評価で行い、結果を○(良好)、△(やや濃淡ムラがあるがOK)、×(濃淡ムラ大でNG)で示した。
【0052】
【表1】
Figure 0003874333
【0053】
表1から電荷発生層用塗工液に分散剤として100〜300mgKOH/gの酸価を有するポリカルボン酸ポリマーを用いた実施例の感光体塗膜は、塗工液を6ヶ月保存後成膜したものも濃淡ムラがなく良好な結果が得られていることが分かる。
【0054】
次に実施例、比較例及び参考例で得られた各電子写真感光体の特性をリコー製静電特性試験装置を用いて次のような評価を行った。まず、−5.2KVの放電電圧にてコロナ放電を10秒間行い、次いで暗減衰させ、暗減衰10秒後に655nmの単色光10μW/cm2を照射した。この時、帯電開始後10秒の表面電位V10(−V)、暗減衰10秒後の表面電位V20(−V)を半分の電位に光減衰させるのに必要な露光量をE1/2(μJ/cm2)と露光20秒後の表面電位V40を測定した。
また、静電疲労として−6KVのコロナ放電と660nmの除電LEDにて表面電位−800V、電流値35μAに30分保持させ、その後同様の測定を行って疲労後の静電特性を評価した。結果を表2に示す。なお、評価は三段階で行い、○(初期、疲労特性とも良好)、△(初期特性は良いが疲労特性がNG)、×(初期、疲労後ともNG)で示した。
【0055】
【表2】
Figure 0003874333
【0056】
表2からポリカルボン酸ポリマー以外の分散剤を用いた比較例2、3及びポリカルボン酸ポリマーを過剰に添加した参考例2の感光体は、感度劣化や露光後の残留電位が高く、電気特性が劣っていることが明らかである。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明は、導電性基体上に電荷発生物質としてアゾ顔料を含有する感光層を有する電子写真感光体において、上記感光層を少なくともアゾ顔料と共に分散剤として100〜300mgKOH/gの酸価を有する飽和または不飽和のポリカルボン酸ポリマーを含有する感光層用塗工液を用いて形成するものであり、これによればアゾ顔料の分散安定性が優れ、感光層塗工液を長期間保存しても分散性が悪化せず、塗膜に濃淡ムラが発生しない。のみならず、該分散剤による悪影響もなく、優れた静電特性を有する電子写真感光体を得ることができる。
また、上記酸価を有するポリカルボン酸ポリマーを用いることによりアゾ顔料から発生する電荷を注入し易くさせ感度向上をもたらす。
【0058】
請求項2の発明は、上記ポリカルボン酸ポリマーを上記アゾ顔料100重量部に対して0.2〜20重量部使用するというものであり、この範囲において上述した優れた特性を得ることができる。すなわち、0.2重量部より少なくてはその効果が小さく、また20重量部より多くては感度低下や残留電位を上昇させる欠点を招く。
【0060】
請求項の発明は、上記アゾ顔料がフルオレノン骨格を有するとするもので、フルオレノン骨格を有するものによれば、とりわけ高感度を得ることができる。
【0061】
請求項の発明は、少なくとも電子写真感光体、帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段を具備してなる画像形成装置において、電子写真感光体として上記いずれかの電子写真感光体を用いるもので、上述したアゾ顔料の分散性の優れた電子写真感光体を搭載することにより、特に半導体レーザを光源として用いるデジタル記録方式により、画像品質の優れた画像形成装置を得ることができる。

Claims (4)

  1. 導電性支持体上に電荷発生物質としてアゾ顔料を含有する感光層を有する電子写真感光体において、前記感光層が少なくともアゾ顔料と共に分散剤として100〜300mgKOH/gの酸価を有する飽和または不飽和のポリカルボン酸ポリマーを含有する感光層用塗工液を用いて形成されていることを特徴とする電子写真感光体。
  2. 請求項1記載の電子写真感光体において、前記ポリカルボン酸ポリマーが前記アゾ顔料100重量部に対して0.2〜20重量部使用されることを特徴とする電子写真感光体。
  3. 請求項1または2記載の電子写真感光体において、前記アゾ顔料がフルオレノン骨格を有することを特徴とする電子写真感光体。
  4. 少なくとも電子写真感光体、帯電手段、画像露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段を具備してなる画像形成装置において、前記電子写真感光体が請求項1〜記載のいずれかの電子写真感光体であることを特徴とする画像形成装置。
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