JP3870886B2 - 電話端末 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットを介して伝送される音声信号に基づく音声を送受話器から入出力することによりインターネットを介した音声通話を実現する電話端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットを介した音声通話を実現するための技術が種々提案されており、これにより、インターネットを介した音声通話を実現可能な電話端末が開発され、普及し始めている。なお、インターネットを介した音声通話を実現するための技術としては、例えば、インターネット電話機能(インターネットを介した音声通話を実現する機能)を有する複数の端末を通信回線で接続し、これらの端末のうち何れか1台を親機、他を子機に設定して運用するインターネット親機電話装置(特許文献1参照)が提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−203802号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のインターネット親機電話装置においては、親機または子機のいずれかの端末が着信を受けた場合に、全ての端末を呼び出すように構成されており、着信を受けた以外の端末でも着信に応答できるもので、着信を受けた端末と発信元(着信元)とが必ずしも通話できるようにはなっていない。そのため、着信された端末の利用者が不在の場合には、他の端末の利用者が通話できるという効果を有する反面、例えば、特定端末に対する発信元からの着信が他の端末に接続されるという不具合が発生してしまっていた。
【0005】
本発明は、上記不具合を解消すべく、インターネットを介して着信を受けた際、その着信に対する音声通話を、着信を受けた端末と発信元との間で確実に開始できるようにするための技術を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記問題を解決するため請求項1に記載の電話端末は、それぞれにインターネット上の識別情報が割り当てられた複数の送受話部と、インターネットを介して伝送される音声信号を入出力すると共に、該音声信号を前記送受話部へ中継する本体部とからなる電話端末である。
これらのうち、本体部は、インターネットを介して前記識別情報に基づく着信を受けた際に、該識別情報が割り当てられている前記送受話部の使用状態として、音声通話中であるか否か、および、着信を受けた際に呼び出しを行って音声通話を開始する着信モード(通常モード)または留守電機能を利用する着信モード(留守モード)であること、を確認する状態確認手段と、該状態確認手段により確認された使用状態が、音声通話中でなく、かつ、前記通常モードである場合に、該当する送受話部を呼び出して発信元とのインターネットを介した音声通話を開始させる着信応答手段と、を備えている。
そして、この着信応答手段は、前記状態確認手段により確認された使用状態が、音声通話中である場合に、音声通話中である旨を発信元へ通知し、また、音声通話中でなく、かつ、前記留守モードである場合に、着信モードが留守モードに設定されている旨を発信元へ通知する、ように構成されている。
【0007】
このように構成された電話端末によれば、インターネットを介して識別情報に基づく着信を受けた際に、この識別情報の割り当てられている送受話部が音声通話可能かどうかを状態確認手段により確認して、この確認結果で送受話部が音声通話可能である場合は、この送受話部を呼び出して発信元(着信元)とのインターネットを介した音声通話を開始させる一方、音声通話不可能である場合には、音声通話不可能である旨のメッセージを発信元へ出力するといった処理を着信応答手段により実行することができる。このように、インターネットを介して着信を受けた際、その着信に対する音声通話を、着信を受けた送受話部(端末)と発信元との間で確実に開始することができる。
【0008】
また、インターネットを介して識別情報に基づく着信を受けた際、この識別情報の送受話部が音声通話可能な状態か否かを判定手段により判定することができ、この判定結果で音声通話可能である場合のみ、着信応答手段により送受話部の呼び出しを行うことができる。
【0009】
さらに、判定手段の判定結果で音声通話不可能である場合には、着信応答手段により出力されるメッセージによって、発信元の利用者に音声通話不可能である旨を通知することができる。
なお、上述した「インターネット上の識別情報」とは、インターネット上に存在するデバイスやデータの位置、座標などを識別するための情報(URI:Uniform Resource Identifiers)である。
【0010】
また、本体部の問合手段は、送受話部へ使用状態を問い合わせる手段であって、例えば、使用状態の通知を要求するための制御信号を送受話部へ出力することによって問い合わせを行うように構成すればよい。
また、送受話部の通知手段は、送受話部自身の使用状態を本体部へ通知する手段であって、例えば、本体部から使用状態の問い合わせを受けた際に、送受話部自身の使用状態を示す制御信号を本体部へ出力することによって通知を行うように構成すればよい。
また、請求項1に記載の電話端末は、前記本体部に、前記送受話部それぞれの着信モードを前記通常モードまたは前記留守モードに設定する本体側モード設定手段が備えられている。そして、状態確認手段は、前記本体側モード設定手段による設定状態に応じて、該当する前記送受話部の着信モードを確認する、ように構成してもよい。
また、請求項1に記載の電話端末は、上述した構成の他、前記本体部に、インターネットを介して前記識別情報に基づく着信を受けた際に、該識別情報が割り当てられている前記送受話部へ使用状態を問い合わせる問合手段が備えられている。そして、前記状態確認手段は、前記問合手段による問い合わせに対して使用状態が応答された場合であれば、該使用状態に基づいて前記送受話部の使用状態を確認する一方、使用状態が応答されない場合であれば、前記送受話部が音声通話不可能な状態であると判定する。また、前記送受話部は、当該送受話部の着信モードを前記通常モードまたは前記留守モードに設定する送受話側モード設定手段と、前記本体部から使用状態の問い合わせを受けた際に、当該送受話部が、音声通話中であるか否か、および、前記送受話側モード設定手段により設定された着信モードであること、を使用状態として前記本体部へ通知する通知手段を備えている。
また、請求項2に記載の電話端末は、請求項1に記載の電話端末であって、前記送受話部における前記通知手段は、前記本体部から使用状態の問い合わせを受けた際に、該使用状態に応じて下記(1)〜(3)のうちのいずれかの通知を行う。そして、前記本体部における前記着信応答手段は、前記状態確認手段により確認された使用状態が、音声通話中または前記留守モードである場合に、該使用状態として前記送受話部から通知されてきたメッセージを発信元へ出力する、ように構成されている。
(1)当該送受話部が音声通話中でなく、かつ、着信モードが通常モードであれば、音声通話可能である旨を使用状態として前記本体部へ通知する
(2)当該送受話部が音声通話中であれば、音声通話中である旨を示すメッセージを当該送受話部の記憶部に記憶されたメッセージの中から読み出し、該メッセージを音声通話中である旨の使用状態と共に前記本体部へ通知する
(3)当該送受話部が音声通話中でなく、かつ、着信モードが前記留守モードであれば、留守モードである旨を示すメッセージを前記記憶部に記憶されたメッセージの中から読み出し、該メッセージを留守モードである旨の使用状態と共に前記本体部へ通知する
また、請求項3に記載の電話端末は、請求項1に記載の電話端末であって、次のように構成されたものである。それは、前記送受話部において、前記通知手段は、前記使用状態と共に、該使用状態に対応する下記(1),(2)のメッセージを前記本体部へ通知して、前記本体部において、前記着信応答手段は、前記状態確認手段により確認された使用状態が、音声通話中である場合、または、音声通話中でなく、かつ、前記留守モードである場合に、その使用状態と共に通知されてきたメッセージを発信元へ通知する、といった構成である。
(1)使用状態が音声通話中 → 音声通話中である旨を通知するためのメッセージ
(2)使用状態が留守モード → 留守モードである旨を通知するためのメッセージ
また、請求項4に記載の電話端末は、請求項1から3に記載の電話端末であって、前記送受話部と前記本体部との通信がIPパケットにより実現されるように構成されている。
【0011】
また、本体部の判定手段は、送受話部が音声通話可能かどうかを判定する手段であって、例えば、送受話部が音声通話中であるか否かに基づいて、音声通話可能かどうかを判定するように構成すればよい。
より具体的な構成としては、例えば、次のように構成するとよい。
すなわち、前記送受話部が、前記本体部から使用状態の問い合わせを受けた際に、当該送受話部がインターネットを介した音声通話中であれば音声通話中であること、音声通話中でなければ音声通話中でないことを前記通知手段により通知する。そして、前記本体部が、前記送受話部から音声通話中であることが通知されたら該送受話部が音声通話不可能であり、音声通話中でないことが通知されたら該送受話部が音声通話可能であると前記判定手段により判定する、といった構成である。
【0012】
このように構成された電話端末によれば、送受話部は、本体部から使用状態の問い合わせを受けた際、送受話部自身がインターネットを介した音声通話中であれば音声通話中であること、音声通話中でなければ音声通話中でないことを通知手段により通知することができる。そして、本体部は、送受話部から音声通話中であることが通知されたら送受話部が音声通話不可能であり、音声通話中でないことが通知されたら送受話部が音声通話可能であると判定手段により判定することができる。このように、送受話部が音声通話中であるか否かに基づいて、音声通話可能かどうかを判定することができる。
【0013】
また、本体部の判定手段は、送受話部それぞれを着信に応答可能な状態か否かを設定可能に構成し、この設定状態に基づいて、音声通話可能かどうかを判定するように構成してもよい。
より具体的な構成としては、例えば、次のように構成するとよい。
すなわち、前記送受話部が、利用者の操作を受けて当該送受話部が着信に応答可能な状態か否かを設定できる設定手段を備えており、前記本体部から使用状態の問い合わせを受けた際に、前記設定手段により応答不可能な状態に設定されていれば応答不可能な状態であること、応答可能な状態に設定されていれば応答可能な状態であることを前記通知手段により通知する。そして、前記本体部が、前記送受話部から応答不可能な状態であることを通知されたら該送受話部が音声通話不可能であり、応答可能な状態であることを通知されたら該送受話部が音声通話可能であると前記判定手段により判定する、といった構成である。
【0014】
このように構成された電話端末によれば、送受話部は、本体部から使用状態の問い合わせを受けた際、送受話部自身が応答不可能な状態に設定されていれば応答不可能であること、応答可能な状態に設定されていれば応答可能であることを通知手段により通知するこ とができる。そして、本体部は、送受話部から応答不可能な状態であることが通知されたら送受話部が音声通話不可能であり、応答可能な状態であることが通知されたら送受話部が音声通話可能であると判定手段により判定することができる。このように、送受話部自身で設定された設定状態に基づいて、音声通話可能かどうかを判定することができる。
【0015】
特に、この構成においては、例えば、次のように構成するとよい。
すなわち、前記送受話部が、前記本体部から使用状態の問い合わせを受けた際に、前記設定手段により応答不可能な状態に設定されている場合、前記通知手段によって、応答不可能な状態であることを通知すると共に、応答不可能である旨を通知するためのメッセージを前記本体部へ出力する。そして、前記本体部は、前記判定手段により前記送受話部が音声通話不可能であると判定された場合には、前記着信応答手段によって、応答不可能な状態であることの通知と共に前記送受話部から入力したメッセージを、音声通話不可能である旨を通知するためのメッセージとして発信元へ出力する、といった構成である。
【0016】
このように構成された電話端末によれば、送受話部は、送受話部自身が応答不可能な状態に設定されていれば、通知手段によって、応答不可能であることを通知すると共に、応答不可能である旨を通知するためのメッセージを本体部へ出力することができる。そして、本体部は、送受話部から応答不可能な状態であることが通知されたら送受話部が音声通話可能であると判定手段により判定して、着信応答手段により、応答不可能な状態であることを通知する際には、送受話部から入力したメッセージを音声通話不可能である旨を通知するためのメッセージとして発信元へ出力することができる。
【0017】
また、この構成によれば、送受話部それぞれに対して異なるメッセージを設定しておくことによって、音声通話不可能である旨を通知するためのメッセージとして、送受話部毎に異なるメッセージを発信元へ出力することができる。
また、本体部の判定手段が、送受話部それぞれの設定状態に基づいて、音声通話可能かどうかを判定するための別の構成としては、次のように構成してもよい。
すなわち、前記本体部は、利用者の操作を受けて前記複数の送受話部それぞれが着信に応答可能な状態か否かを個別に設定できる設定手段を備え、インターネットを介して前記識別情報に基づく着信を受けた際、該識別情報の割り当てられた前記送受話部が応答不可能な状態に設定されていれば該送受話部が音声通話不可能であり、応答可能な状態に設定されていれば該送受話部が音声通話可能であると前記判定手段により判定する、といった構成である。
【0018】
このように構成された電話端末によれば、インターネットを介して前記識別情報に基づく着信を受けた際、この識別情報の割り当てられた送受話部が応答不可能な状態に設定されていれば、送受話部が音声通話不可能であり、応答可能な状態に設定されていれば、送受話部が音声通話可能であると判定手段により判定することができる。このように、本体部で設定された送受話部の設定状態に基づいて、音声通話可能かどうかを判定することができる。特に、この構成であれば、複数の送受話器の設定状態を本体部によって集中的に設定することができる。
【0019】
また、請求項5に記載の電話端末において、前記本体部は、音声信号を記録可能な音声記録手段と、前記着信応答手段により着信モードが前記留守モードに設定されている旨を発信元へ通知した後、該発信元から入力される音声信号を前記音声記録手段に記録させる記録指令手段とを備えている、ことを特徴とする。
【0020】
このように構成された電話端末によれば、着信応答手段によりメッセージを発信元へ出力した後、記録指令手段によって、発信元から入力される音声信号を音声記録手段に記録させることができる。このように、送受話部が音声通話不可能である場合には、発信元から音声信号として入力されるメッセージを記録手段により録音することによって、留守電機能を実現することができる。
【0021】
また、請求項1に記載の電話端末は、前記本体部において、前記状態確認手段が、前記問合手段による問い合わせに対して応答がなかった場合に、前記送受話部の着信モードが留守モードであると判定する、ように構成されている。
【0022】
このように構成された電話端末によれば、問合手段による問い合わせに対して送受話部からの応答がなかった場合には、送受話部が音声通話不可能であると状態確認手段により判定することができる。そのため、送受話部が、例えば、故障していて問い合わせに応答できない場合、送受話部が無線通話用の子機端末であって、この子機端末を駆動する電池の残り容量が少なくなったり、無線通話に際して子機端末が送信する電波の受信レベルが所定のしきい値以下(つまり、圏外)になったことに起因して問い合わせに応答できない場合には、送受話部が音声通話不可能であると判定することができる。
【0023】
また、それぞれにインターネット上の識別情報が割り当てられた複数の送受話部と、インターネットを介して伝送される音声信号を入出力すると共に、該音声信号を前記送受話部へ中継する本体部とからなる電話端末として、以下のような構成を考えることもできる。
具体的にいうと、前記本体部が、インターネットを介して前記識別情報に基づく着信を受けた際に、該識別情報が割り当てられている前記送受話部へ使用状態を問い合わせる問合手段と、該問合手段による問い合わせに対して応答された使用状態に基づいて、前記送受話部が音声通話可能かどうかを判定する判定手段と、該判定手段により前記送受話部が音声通話可能であると判定されたら、該送受話部のみを呼び出して発信元とのインターネットを介した音声通話を開始させる着信応答手段と、を備えている。
そして、前記送受話部が、前記本体部から使用状態の問い合わせを受けた際に、当該送受話部の使用状態を前記本体部へ通知する通知手段を備えている、ことを特徴とする。
【0024】
このように構成された電話端末によれば、インターネットを介して識別情報に基づく着信を受けた際に、この識別情報の割り当てられている送受話部が音声通話可能かどうかを判定手段により判定して、この判定結果で送受話部が音声通話可能である場合は、この送受話部を呼び出して発信元(着信元)とのインターネットを介した音声通話を開始させるといった処理を着信応答手段により実行することができる。このように、インターネットを介して着信を受けた際、その着信に対する音声通話を、着信を受けた送受話部(端末)と発信元との間で確実に開始することができる。
【0025】
また、インターネットを介して識別情報に基づく着信を受けた際、この識別情報の送受話部が音声通話可能な状態か否かを判定手段により判定することができ、この判定結果で音声通話可能である場合のみ、着信応答手段により送受話部の呼び出しを行うことができる。
【0026】
なお、上述した「インターネット上の識別情報」とは、インターネット上に存在するデバイスやデータの位置、座標などを識別するための情報である。また、本体部の問合手段は、上述したのと同様に、送受話部へ使用状態を問い合わせる手段である。また、送受話部の通知手段は、上述したのと同様に、送受話部自身の使用状態を本体部へ通知する手段である。
【0027】
また、この電話端末は、上述した電話端末と同様に構成してもよく、この場合、その電話端末と同様の作用・効果を得ることができる。
また、端末制御プログラムとして、それぞれにインターネット上の識別情 報が割り当てられた複数の送受話部と、インターネットを介して伝送される音声信号を入出力すると共に、該音声信号を前記送受話部へ中継する本体部とからなる電話端末を制御するための各種手順を、コンピュータシステムに実行させるための端末制御プログラムを考えることができる。
具体的には、インターネットを介して前記識別情報に基づく着信を受けた際に、該識別情報が割り当てられている前記送受話部の使用状態として、音声通話中であるか否か、および、着信を受けた際に呼び出しを行って音声通話を開始する着信モード(通常モード)または留守電機能を利用する着信モード(留守モード)であること、を確認する状態確認手順と、該状態確認手順にて確認された使用状態が、音声通話中でなく、かつ、前記通常モードである場合に、該当する送受話部を呼び出して発信元とのインターネットを介した音声通話を開始させる着信応答手順と、が含まれている。そして、着信応答手順では、前記状態確認手順にて確認された使用状態が、音声通話中である場合に、音声通話中である旨の発信元への通知を行い、また、音声通話中でなく、かつ、留守モードである場合に、着信モードが前記留守モードに設定されている旨の発信元への通知を行う。
【0028】
このようなプログラムにより制御されるコンピュータシステムは、請求項1に記載の電話端末の一部を構成することができるため、このコンピュータシステムを一部構成とした電話端末は、請求項1に記載の電話端末と同様の作用・効果を得ることができる。
【0029】
また、端末制御プログラムとしては、以下の例ように構成してもよい。
具体的には、インターネットを介して前記識別情報に基づく着信を受けた際に、該識別情報が割り当てられている前記送受話部の使用状態に基づいて、前記送受話部が音声通話可能かどうかを判定する判定手順と、該判定手順における前記送受話部が音声通話可能であると判定された場合は、該送受話部を呼び出して発信元とのインターネットを介した音声通話を開始させる一方、音声通話不可能であると判定された場合には、音声通話不可能である旨を通知するためのメッセージを発信元へ出力する着信応答手順と、が含まれている、といった構成である。
また、この端末制御プログラムを、判定手順においては、上述した判定手段と同様に、送受話部が音声通話可能かどうかを判定するようなプログラムとしてもよい。この場合、コンピュータシステムが、上述した電話端末の一部を構成できるため、このコンピュータシステムを一部構成とした電話端末は、その電話端末と同様の作用・効果を得ることができる。
【0030】
また、上記例の端末制御プログラムを、上述した設定手段と同様に、送受話部が着信に応答可能な状態か否かを利用者に設定させる設定手順が含まれたプログラムとして、判定手順においては、上述した判定手段と同様に、送受話部が音声通話可能かどうかを判定するようなプログラムとしてもよい。この場合、コンピュータシステムが、上述した電話端末の一部を構成できるため、このコンピュータシステムを一部構成とした電話端末は、その電話端末と同様の作用・効果を得ることができる。
【0031】
また、上記例の端末制御プログラムを、本体部に音声信号を記録可能な音声記録手段を備えた電話端末を制御するための各種手順をコンピュータシステムに実行させるための端末制御プログラムとし、上述した記録指令手段と同様に、音声信号を音声記録手段に記録させる記録指令手順が含まれたプログラムとしてもよい。この場合、コンピュータシステムが、上述した電話端末の一部を構成できるため、このコンピュータシステムを一部構成とした電話端末は、その電話端末と同様の作用・効果を得ることができる。
【0032】
また、上記例の端末制御プログラムを、判定手順においては、上述した判定手段と同様に、送受話部が音声通話不可能であると判定するようなプログラムとしてもよい。この場合、コンピュータシステムが、上述した電話端末の一部を構成できるため、このコンピュータシステムを一部構成とした電話端末は、その電話端末と同様の作用・効果を得ることができる。
【0033】
【0034】
【0035】
なお、上述した端末制御プログラムは、例えば、FD、CD−ROM、メモリーカードなどの記録媒体、インターネットなどの通信回線網を介して、電話端末自身、コンピュータシステム、または、これらを利用する利用者に提供されるものである。また、これらのシステム制御プログラムを実行するコンピュータシステムとしては、例えば、電話端末を構成するコンピュータシステム、電話端末に無線または有線の通信路を介してデータ通信可能に接続されたコンピュータシステムなどを利用することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について例を挙げて説明する。
電話端末1は、電話回線網100およびインターネット網200に接続された状態で使用されるものであって、図1に示すように、電話端末1全体の動作を制御する制御部10、ハンドセット20、無線通信用の子機端末30、ユーザインターフェース部(以降、ユーザI/F)40などにより構成される。
【0037】
制御部10は、電話回線網100を伝送される音声信号を入出力する回線制御部12、インターネット網200を伝送されるパケット単位のデータ(以降、IPパケットとする)を入出力する通信制御部14、子機端末30との間で各種制御用のIPパケットを無線通信で送受信する無線制御部16などを備えている。
【0038】
この制御部10は、回線制御部12の機能により、電話回線網100経由で入力した音声信号をハンドセット20へ出力すると共に、利用者がハンドセット20へ入力した音声に基づく音声信号を電話回線網100へ出力することができる。
【0039】
また、通信制御部14の機能により、インターネット網200経由で入力したIPパケットに基づき音声信号を生成してハンドセット20へ出力すると共に、ハンドセット20へ入力された音声信号に基づきIPパケットを生成してインターネット網200へ出力することができる。
【0040】
また、回線制御部12および通信制御部14の機能により、電話回線網100経由で入力した音声信号に基づきIPパケットを生成してインターネット網200へ出力すると共に、インターネット網200から入力したIPパケットに基づき音声信号を生成して電話回線網100へ出力することができる。
【0041】
また、回線制御部12および無線制御部16の機能により、電話回線網100経由で入力した音声信号に基づきIPパケットを生成して子機端末30へ無線通信で送信すると共に、子機端末30から無線通信で受信したIPパケットに基づき音声信号を生成して電話回線網100へ出力できる。
【0042】
そして、通信制御部14および無線制御部16の機能により、インターネット網200経由で入力したIPパケットを無線通信で子機端末30へ送信すると共に、子機端末30から無線通信で受信したIPパケットをインターネット網200へ出力できる。
【0043】
子機端末30は、第1の子機端末30a、第2の子機端末30bおよび第3の子機端末30cからなり、それぞれが、子機端末30全体の動作を制御する制御部32、複数のキー・スイッチからなる操作パネル34、マイク・スピーカおよびこれらを駆動する駆動回路からなる送受話部36、スピーカおよびスピーカを駆動する駆動回路からなるスピーカ部38などで構成される。これらのうち、操作パネル34は、文字、数字および記号を入力するための文字キー、IP着信モードを切り替えるモード切替スイッチなどを備えている。この「IP着信モード」とは、インターネット網200を介して着信を受けた際の子機端末30としての対応を示すモードであって、モード切替スイッチによって、着信を受けた際に呼び出しを行い音声通話を開始する通常モード(OFF側)、または、留守電機能を利用する留守モード(ON側)に切り替えることができる。
【0044】
この子機端末30は、制御部32によって、電話端末1本体から無線通信で受信したIPパケットに基づき音声信号を生成して送受話部36へ出力すると共に、送受話部36へ入力された音声信号に基づきIPパケットを生成して電話端末1本体へ無線通信で送信することができる。また、操作パネル34が操作された際、操作内容を示す各種制御用のIPパケットを電話端末1本体へ無線通信で送信することができ、このIPパケットを受信した電話端末1の制御部10は、制御用のIPパケットに基づいて、子機端末30の操作パネル34が操作されたことの検出および操作内容の特定が可能である。
【0045】
ユーザI/F40は、複数のキー・スイッチからなる操作パネル42、各種情報を表示する表示パネル44、スピーカおよびスピーカを駆動する駆動回路からなるスピーカ部46などで構成される。これらのうち、操作パネル42は、文字、数字および記号を入力するための文字キー、着信モードを切り替えるモード切替スイッチなどを備えている。この「着信モード」とは、電話回線網100を介して着信を受けた際の電話端末1全体としての対応、および、インターネット網200を介して着信を受けた際のハンドセット20として対応を示すものであって、モード切替スイッチによって、着信を受けた際に呼び出しを行い音声通話を開始させる通常モード(OFF側)、または、留守電機能を利用する留守モード(ON側)に切り替えることができる。
【0046】
なお、上述したハンドセット20および各子機端末30は、送受話器として機能するものであって、これらの送受話器には、図2に示したように、それぞれに異なるIPアドレスが割り当てられている。
[制御部10による電話着信処理]
以下に、制御部10が実行する電話着信処理を図3に基づいて説明する。この電話着信処理は、電話回線網100からの着信を受けた際に開始される。
【0047】
まず、着信モードが留守モードかどうかをチェックする(s100)。この処理では、操作パネル42のモード切替スイッチが、留守モード側(ON側)に切り替えられていれば留守モードであると判定し、通常モード側(OFF側)に切り替えられていれば留守モードでないと判定する。
【0048】
このs100の処理で、着信モードが留守モードでない場合(s100:NO)、ハンドセット20によりインターネット網200を介した音声通話が行われているかどうかをチェックする(s110)。
このs110の処理でハンドセット20により音声通話が行われていなければ(s110:NO)、電話端末1本体による呼び出しを開始する(s120)。この処理では、ユーザI/F40に対して呼出音の出力開始を指令して、この指令を受けたユーザI/F40がスピーカ部46により呼出音の出力を開始する。
【0049】
このs120の処理を終えた後、または、s110の処理でハンドセット20による音声通話が行われていれば(s110:YES)、第1の子機端末30aによりインターネット網200を介した音声通話が行われているかどうかをチェックする(s130)。この処理では、第1の子機端末30aに対して、使用状態の通知を要求するための制御用IPパケットを送信して、このIPパケットを受信した第1の子機端末30aからは、インターネット網200を介した音声通話中であれば音声通話中である旨を通知するための制御用IPパケットが送信されてきて、音声通話中でなければ音声通話中でない旨を通知するための制御用IPパケットが送信されてくる。これにより、第1の子機端末30aによりインターネット網200を介した音声通話が行われているかどうかをチェックする。
【0050】
このs130の処理で第1の子機端末30aによる音声通話が行われていなければ(s130:NO)、第1の子機端末30aによる呼び出しを開始する(s140)。この処理では、第1の子機端末30aに対して呼出音の出力開始を指令するための制御用IPパケットを送信して、このIPパケットを受信した第1の子機端末30aがスピーカ部38により呼出音の出力を開始する。
【0051】
このs140の処理を終えた後、または、s130の処理で第1の子機端末30aによる音声通話が行われていれば(s130:YES)、第2の子機端末30bによりインターネット網200を介した音声通話が行われているかどうかをチェックする(s150)。この処理は、s130の処理と同様に、第2の子機端末30bに制御用IPパケットを送信して、第2の子機端末30bからは、音声通話中であれば音声通話中である旨を通知するための制御用IPパケットが送信されてきて、音声通話中でなければ音声通話中でない旨を通知するための制御用IPパケットが送信されてくる。これにより、第2の子機端末30bによりインターネット網200を介した音声通話が行われているかどうかをチェックする。
【0052】
このs150の処理で第2の子機端末30bによる音声通話が行われていなければ(s150:NO)、第2の子機端末30bによる呼び出しを開始する(s160)。この処理では、第2の子機端末30bに対して呼出音の出力開始を指令するための制御用IPパケットを送信して、このIPパケットを受信した第2の子機端末30bがスピーカ部38により呼出音の出力を開始する。
【0053】
このs160の処理を終えた後、または、s150の処理で第2の子機端末30bによる音声通話が行われていれば(s150:YES)、第3の子機端末30cによりインターネット網200を介した音声通話が行われているかどうかをチェックする(s170)。この処理は、s130、s150の処理と同様に、第3の子機端末30cに制御用IPパケットを送信して、第3の子機端末30cからは、音声通話中であれば音声通話中である旨を通知するための制御用IPパケットが送信されてきて、音声通話中でなければ音声通話中でない旨を通知するための制御用IPパケットが送信されてくる。これにより、第3の子機端末30cによりインターネット網200を介した音声通話が行われているかどうかをチェックする。
【0054】
このs170の処理で第3の子機端末30cによる音声通話が行われていなければ(s170:NO)、第3の子機端末30cによる呼び出しを開始する(s180)。この処理では、第3の子機端末30cに対して呼出音の出力開始を指令するための制御用IPパケットを送信して、このIPパケットを受信した第3の子機端末30cがスピーカ部38により呼出音の出力を開始する。
【0055】
このs180の処理を終えた後、いずれかの送受話器が呼び出しに応答したかどうかをチェックする(s190)。この処理では、ハンドセット20および各子機端末30のいずれかにより通話を開始するための操作(オフフック操作)が行われたかどうかがチェックされる。
【0056】
このs190の処理で、いずれかの送受話器が呼び出しに応答していなければ(s190:NO)、s110の処理へ戻る。
一方、s190の処理で、いずれかの送受話器が呼び出しに応答したら(s190:YES)、s120、s140、s160、s180の各処理で開始した呼び出しを終了する(s200)。この処理では、ユーザI/F40に対して呼出音の出力終了が指令され、この指令を受けたユーザI/F40が呼出音の出力を終了する。また、各子機端末30に対して呼出音の出力終了を指令するための制御用IPパケットが送信され、このIPパケットを受信した各子機端末30が呼出音の出力を終了する。
【0057】
次に、s190の処理で呼び出しに応答した送受話器と発信元(着信元)との音声通話を開始させる(s210)。この処理では、電話回線網100から呼び出しに応答した送受話器までの音声信号の伝送経路を設定して、電話端末1(の送受話器)と発信元との回線が接続された状態とすることによって、音声通話が開始される。
【0058】
次に、音声通話を終了するための操作が行われるまで待機する(s220:NO)。この処理では、s190の処理で呼び出しに応答した送受話器により、音声通話を終了するための操作(オンフック操作)が行われるまで待機する。
このs220の処理で、音声通話を終了するための操作が行われたら(s220:YES)、通話終了処理を行う(s230)。この処理では、電話回線網100から呼び出しに応答した送受話器までの音声信号の伝送経路を解除して、電話端末1(の送受話器)と発信元との回線が切断された状態とすることによって、音声通話が終了される。
【0059】
このs230の処理を終えた後、本電話着信処理を終了する。
また、上述したs100の処理で、着信モードが留守モードである場合(s100:YES)、留守モードに設定されている旨を発信元へ通知する(s240)。この処理では、電話端末1(の制御部10)と発信元との回線が接続された状態とした後、留守モードに設定されている旨のメッセージ(の音声信号)を電話回線網100経由で発信元に向けて出力する。なお、このメッセージは、制御部10内蔵のメモリ内にあらかじめ記録されているものである。
【0060】
次に、留守モードに設定されている旨の通知が終了したかどうかをチェックする(s250)。この処理では、電話回線網100へのメッセージの出力が終了していれば通知が終了したと判定し、メッセージの出力が終了していなければ通知が終了していないと判定する。
【0061】
このs250の処理で、留守モードに設定されている旨の通知が終了したら(s250:YES)、発信元から電話回線網100経由で入力されるメッセージ(の音声信号)の記録を開始する(s260)。この処理では、発信元から電話回線網100経由で入力されるメッセージを、制御部10内蔵のメモリ内に記録(いわゆる留守録)し始める。また、この処理では、タイマーによるカウントをスタートする。
【0062】
次に、発信元からのメッセージの入力が終了したかどうかをチェックする(s270)。
このs270の処理で、発信元からのメッセージの入力が終了していない場合(s270:NO)、s260の処理でメッセージの記録を開始してから所定時間(本実施形態においては、20秒)経過したかどうかをチェックし(s280)、所定時間が経過していなければ(s280:NO)、s270の処理へ戻る。この処理では、s260の処理でスタートされたタイマーのカウント値をチェックすることによって、所定時間を経過したかどうかをチェックする。
【0063】
こうして、s270の処理で発信元からのメッセージの入力が終了している場合(s270:YES)、または、s280の処理で所定時間が経過しているとき(s280:YES)、発信元から電話回線網100経由で入力されるメッセージ(の音声信号)の記録を終了する(s290)。この処理では、発信元から入力されるメッセージの記録を終了すると共に、電話端末1(の制御部10)と発信元との回線が切断された状態とする。また、この処理では、タイマーをストップおよびリセットする。
【0064】
そして、通話終了処理を行った後(s300)、本電話着信処理を終了する。この処理では、s230の処理と同様に、電話端末1と発信元最寄りの交換機との回線を切断した状態とする。
また、s250の処理で、留守モードに設定されている旨の通知が終了していなければ(s250:NO)、発信元において音声通話が終了されたかどうかをチェックする(s310)。この処理では、発信元から音声通話を終了する操作(以降、オンフック操作とする)が行われた際に発信元最寄りの交換機から出力されてくる切断信号を入力したことを、発信元において音声通話が終了されたととして判定する。
【0065】
このs310の処理で、発信元において音声通話が終了されていなければ(s310:NO)、s250の処理へ戻る。
一方、s310の処理で、発信元において音声通話が終了されていれば(s310:YES)、s300の処理へ移行する。
【0066】
[制御部10によるインターネット着信処理]
以下に、制御部10が実行するインターネット着信処理を図4に基づいて説明する。このインターネット着信処理は、インターネット網200からの着信を受けた際に開始される。
【0067】
まず、インターネット網200から受けた着信がいずれの送受話器に対する着信であるかをチェックする(s410)。インターネット網200からの着信は、各送受話器に割り当てられているIPアドレスに基づいて受けることになるため、この処理では、いずれのIPアドレスに基づく着信であるかをチェックする。
【0068】
このs410の処理でハンドセット20(に割り当てられたIPアドレス)に対する着信であれば(s420:YES)、ハンドセット20に対する個別インターネット着信処理を行う(s430)。この個別インターネット着信処理は、ハンドセット20に対する着信に対応するための処理であって、具体的な処理手順は、後述の[制御部10による個別インターネット着信処理](図5)において説明する。
【0069】
また、s410の処理で第1の子機端末30a(に割り当てられたIPアドレス)に対する着信であれば(s420:NO、s440:YES)、第1の子機端末30aに対する個別インターネット着信処理を行う(s450)。この処理もs430の処理と同様に、第1の子機端末30aに対する着信に対応するための処理であって、後述の[制御部10による個別インターネット着信処理](図5)において詳述する。
【0070】
また、s410の処理で第2の子機端末30b(に割り当てられたIPアドレス)に対する着信であれば(s420:NO、s440:NO、s460:YES)、第2の子機端末30bに対する個別インターネット着信処理を行う(s470)。この処理もs430、s450の処理と同様に、第2の子機端末30bに対する着信に対応するための処理であって、後述の[制御部10による個別インターネット着信処理](図5)において詳述する。
【0071】
また、s410の処理で第3の子機端末30c(に割り当てられたIPアドレス)に対する着信であれば(s420:NO、s440:NO、s460:NO)、第3の子機端末30cに対する個別インターネット着信処理を行う(s480)。この処理もs430、s450、s470の処理と同様に、第3の子機端末30cに対する着信に対応するための処理であって、後述の[制御部10による個別インターネット着信処理](図5)において詳述する。
【0072】
こうして、s430、s450、s470、s480の処理を終えた後、本インターネット着信処理を終了する。
[制御部10による個別インターネット着信処理]
以下に、制御部10が実行する個別インターネット着信処理の処理手順を図5に基づいて説明する。この個別インターネット着信処理は、図4におけるs430、s450、s470、s480の処理の詳細な処理手順である。
【0073】
まず、インターネット網200から着信を受けた送受話器の使用状態をチェックする(s510)。この処理では、着信を受けた送受話器の使用状態として、音声通話中であるか、着信モードは留守モードであるかをチェックする。まず、着信を受けた送受話器がハンドセット20である場合は、ハンドセット20が電話回線網100またはインターネット網200を介しての音声通話中か否かをチェックすると共に、操作パネル42のモード切替スイッチによる切替状態により着信モードをチェックする。また、着信を受けた送受話器が子機端末30である場合には、子機端末30に対して、使用状態の通知を要求するための制御用IPパケットを送信する。このIPパケットを受信した子機端末30は、子機端末30自身の使用状態を示す制御用IPパケットを送信してくる。このIPパケットは、子機端末30の使用状態として、IP着信モードが留守モードであれば留守モードであること、電話回線網100またはインターネット網200を介しての音声通話中であれば音声通話中であること、音声通話中でなければ音声通話中でないことを示すものである。そして、このIPパケットにより、着信を受けた送受話器の使用状態をチェックする。
【0074】
このs510の処理でチェックした使用状態が音声通話中でない場合(s520:NO)、着信モード(またはIP着信モード)が留守モードかどうかをチェックする(s530)。
このs530の処理で着信モードが留守モードでなければ(s530:NO)、送受話器に対する呼び出しを開始する(s540)。この処理では、着信を受けた送受話器がハンドセット20であれば、ユーザI/F40に対して呼出音の出力開始を指令して、この指令を受けたユーザI/F40がスピーカ部46により呼出音の出力を開始する。また、着信を受けた送受話器が子機端末30であれば、子機端末30に対して呼出音の出力開始を指令するための制御用IPパケットを送信して、このIPパケットを受信した子機端末30がスピーカ部38により呼出音の出力を開始する。
【0075】
このs540の処理を終えた後、送受話器が呼び出しに応答したかどうかをチェックする(s550)。この処理では、オフフック操作が行われたかどうかをチェックする。
このs550の処理で、送受話器が呼び出しに応答していない場合(s550:NO)、着信が継続していれば(s560:YES)、s550の処理へ戻り、着信が継続していなければ(s560:NO)、s540の各処理で開始した呼び出しを終了する(s570)。この処理では、s540の処理で呼び出しを開始した送受話器がユーザI/F40であれば、ユーザI/F40に対して、呼出音の出力終了を指令して、この指令を受けたユーザI/F40が呼出音の出力を終了する。また、s540の処理で呼び出しを開始した送受話器が子機端末30であれば、子機端末30に対して、呼出音の出力終了を指令するための制御用IPパケットを送信して、このIPパケットを受信した子機端末30が呼出音の出力を終了する。
【0076】
このs570の処理を終えた後、本個別インターネット着信処理を終了する。
また、s550の処理で、送受話器が呼び出しに応答した場合(s550:YES)、s540の各処理で開始した呼び出しを終了する(s580)。この処理は、s570の処理と同様の処理である。
【0077】
次に、s550の処理で呼び出しに応答した送受話器と発信元との音声通話を開始させる(s590)。この処理は、図3におけるs210の処理と同様に、電話端末1(の送受話器)と発信元との回線が接続された状態とすることにより音声通話が開始される。
【0078】
次に、音声通話が継続されなくなるまで待機する(s600:NO)。この処理は、図3におけるs220の処理と同様に、オンフック操作が行われるまで待機する。
このs600の処理で、音声通話が継続されなくなったら(s600:YES)、通話終了処理を行う(s610)。この処理は、図3におけるs230、s310の処理と同様に、電話端末1(の送受話器)と発信元との回線が切断された状態とすることにより音声通話が終了される。
【0079】
このs610の処理を終えた後、本個別インターネット着信処理を終了する。
また、s510の処理でチェックした使用状態が音声通話中である場合(s520:YES)、音声通話中である旨を発信元へ通知する(s620)。この処理では、音声通話中である旨を通知するためのメッセージ(の音声信号)が、発信元へ出力される。なお、このメッセージは、制御部10内蔵のメモリ内にあらかじめ記録されているものである。
【0080】
また、s530の処理で着信モード(またはIP着信モード)が留守モードである場合(s530:YES)。留守モードに設定されている旨を発信元へ通知する(s630)。この処理では、図3におけるs240の処理と同様に、留守モードに設定されている旨のメッセージを発信元に向けて出力する。
【0081】
こうして、s630の処理を終えた後、または、s620の処理を終えた後、通知(s620またはs630の処理による)が終了したかどうかをチェックする(s640)。この処理では、図3におけるs250の処理と同様に、メッセージの出力が終了していれば通知が終了したと判定し、メッセージの出力が終了していなければ通知が終了していないと判定する。
【0082】
このs640の処理で、通知が終了していたら(s640:YES)、発信元から電話回線網100経由で入力されるメッセージ(の音声信号)の記録を開始する(s650)。この処理では、図3におけるs260の処理と同様に、発信元から入力されるメッセージを記録し始めると共に、タイマーによるカウントをスタートする。
【0083】
次に、発信元からのメッセージの入力が終了したかどうかをチェックする(s660)。
このs660の処理で、発信元からのメッセージの入力が終了していない場合(s660:NO)、s650の処理でメッセージの記録を開始してから所定時間(本実施形態においては、20秒)経過したかどうかをチェックし(s670)、所定時間が経過していなければ(s670:NO)、s660の処理へ戻る。この処理では、図3におけるs280の処理と同様に、タイマーのカウント値によって、所定時間を経過したかどうかをチェックする。
【0084】
こうして、s660の処理で発信元からのメッセージの入力が終了している場合(s660:YES)、または、s670の処理で所定時間が経過しているとき(s670:YES)、発信元から電話回線網100経由で入力されるメッセージ(の音声信号)の記録を終了する(s680)。この処理では、図3におけるs290の処理と同様に、メッセージの記録を終了して、電話端末1と発信元との回線が切断された状態とすると共に、タイマーをストップおよびリセットする。
【0085】
次に、終了処理を行った後(s690)、本電話着信処理を終了する。この処理においては、図3におけるs300の処理と同様に、電話端末1と発信元最寄りの交換機との回線を切断した状態とする。
また、s640の処理で、通知が終了していなければ(s640:NO)、発信元において音声通話が終了されたかどうかをチェックする(s700)。この処理は、図3におけるs300の処理と同様に、切断信号を入力した場合に発信元において音声通話が終了されたと判定する。
【0086】
このs700の処理で、発信元において音声通話が終了されていなければ(s700:NO)、s640の処理へ戻る。
一方、s700の処理で、発信元において音声通話が終了されていれば(s700:YES)、s690の処理へ移行する。
【0087】
[本発明との対応関係]
以上説明した実施形態において、子機端末30は送受話部であって、子機端末30を除く電話端末1本体は本体部である。この電話端末1本体は、制御部10の各機能によって、音声信号を子機端末30と電話回線網100およびインターネット網200の間で中継している。
【0088】
また、子機端末30の操作パネル34を構成するモード切替スイッチは、本発明における設定手段である。このモード切換スイッチは、IP着信モードが通常モードであるか、留守モードであるかを設定するものであるが、通常モードは着信に応答可能となるモードであり、留守モードは着信に応答不可能となるモードである。
【0089】
また、図5におけるs510の処理は本発明における問合手段であって、s520、s530の処理は本発明における判定手段である。また、s620、s630の処理、および、s540以降の処理は、本発明における着信応答手段であって、s520、s530の処理による判定結果に応じて、s620、s630の処理、および、s540以降の処理のいずれかを着信に対して行っている。
【0090】
また、子機端末30が、図5におけるs510の処理で電話端末1本体から送信される制御用IPパケットを受信した際に、自身の使用状態を示す制御用IPパケットを送信する子機端末30(を構成する制御部10の機能)は、本発明における通知手段である。
【0091】
また、図3におけるs260からs290の処理、および、図5における650から680の処理は、本発明における記録指令手段であって、この処理中にメッセージ(の音声信号)を記録するメモリ(制御部10内蔵)は、本発明における音声記録手段である。
【0092】
また、各送受話器に割り当てられているIPアドレスは、本発明における識別情報である。
[効果]
このように構成された電話端末1によれば、インターネット網200を介してIPアドレスに基づく着信を受けた際に(図4)、このIPアドレスの割り当てられている送受話器が音声通話可能かどうかを図5におけるs520、530の処理で判定して、この判定結果で送受話部が音声通話可能である場合、つまり、音声通話中でなく、通常モードである場合は、s540以降の処理で、この送受話器を呼び出して発信元とのインターネット網200を介した音声通話を開始させることができる。一方、音声通話不可能である場合、つまり、音声通話中であるか、留守モードである場合には、s620、s630の処理で音声通話不可能である旨のメッセージ(音声通話中である旨、留守モードである旨)を発信元へ出力することができる。このように、インターネット網200を介して着信を受けた際、その着信に対する音声通話を、着信を受けた送受話器と発信元との間で確実に開始することができる。
【0093】
また、インターネット網200を介してIPアドレスに基づく着信を受けた際、このIPアドレスの送受話器が音声通話可能な状態か否かを図5におけるs520、s530の処理で判定することができ、この判定結果で音声通話可能である場合のみ、s540の処理で送受話器の呼び出しを行うことができる。
【0094】
さらに、s520、s530の処理で音声通話不可能である場合には、s620、s630の処理で発信元へ出力するメッセージによって、発信元の利用者に音声通話不可能である旨(音声通話中である旨、留守モードである旨)を通知することができる。
【0095】
また、各子機端末30は、図5におけるs510の処理で電話端末1本体から送信される制御用IPパケットを受信した際、IP着信モードがいずれであるか、また、子機端末30自身が電話回線網100またはインターネット網200を介した音声通話中であれば音声通話中であること、音声通話中でなければ音声通話中でないことを制御部32の機能により通知することができる。そして、電話端末1本体の制御部10は、子機端末30からIP着信モードが留守モードであるか、音声通話中であることが通知された子機端末30が音声通話不可能であり、IP着信モードが留守モードではなく、かつ、音声通話中ではないことが通知されたら子機端末30が音声通話可能であると、s520、s530の処理で判定していることになる。このように、制御部10は、子機端末30が音声通話中であるか否か、および、IP着信モードに基づいて、音声通話可能かどうかを判定することができる。
【0096】
また、子機端末30は、図5におけるs510の処理で電話端末1本体から送信される制御用IPパケットを受信した際、モード切替スイッチの切替状態によって、通常モードであること、または、留守モードであることを通知することができる。そのため、電話端末1の制御部10は、図5におけるs530の処理で、子機端末30におけるモード切替スイッチの切替状態(設定状態)に基づいて、音声通話可能かどうかを判定することができる。
【0097】
また、図5におけるs620、s630の処理で通知を行った後、s650からs680の処理の間に、発信元から入力されるメッセージ(の音声信号)を制御部10内蔵のメモリに記録することができる。このように、送受話器が音声通話不可能である場合には、発信元から入力されるメッセージを制御部10内蔵のメモリにより録音することによって、留守電機能を実現することができる。
【0098】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、このほかにも様々な形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態においては、電話端末1に本発明の電話端末としての構成を適用したものを例示した。しかし、本発明の電話端末としての構成は、インターネット網200を介した音声通話を実現する機能を有していれば、他の装置に適用してもよい。
【0099】
また、上記実施形態においては、図3、図4、図5の各処理が、電話端末1の制御部10からなるコンピュータシステムにより実行されるように構成されたものを例示した。し かし、これらの処理の一部または全部が、電話端末1に有線・無線の信号伝送路で接続された別のコンピュータシステムにより実行されるように構成してもよい。
【0100】
また、上記実施形態においては、図3、図4、図5の各処理が、電話端末1内蔵のメモリに記憶されている処理手順に従って実行されるように構成されたものを例示した。しかし、電話端末1が、FDやメモリーカードなどの記録媒体との間でデータを入出力可能に構成されている場合には、上述の処理手順が記録されている記録媒体に基づいて、上記各処理が実行されるように構成してもよい。
【0101】
また、上記実施形態においては、図3におけるs260以降の処理、図5におけるs650以降の処理で、発信元から入力されるメッセージが制御部10内蔵のメモリに記録されるように構成されたものを例示したが、電話端末1が制御部10内蔵メモリ以外の記録媒体(例えば、ハードディスクやメモリーカード)にデータを記録および読み出し可能に構成されていれば、この記録媒体にデータテーブルを記録させるように構成してもよい。
【0102】
また、上記実施形態においては、それぞれの送受話器にIPアドレスがインターネット上の識別情報(URI:Uniform Resource Identifiers)として割り当てられているものを例示した。しかし、これら送受話器にIPアドレス以外の識別情報(例えば、URL、メールアドレス、電話番号)が割り当てられた構成を採用してもよい。
【0103】
また、上記実施形態においては、着信モードを操作パネル42、34のモード切替スイッチによりハードウェア的に切り替えることができるように構成されたものを例示した。しかし、着信モードは、ソフトウェア的に設定できるように構成してもよい。具体的には、制御部10、32内蔵のメモリに、着信モードを示すフラグを設けて、このフラグの値を操作パネル42、34の操作を受けて「0(通常モード)」または「1(留守モード)」のいずれかに設定可能に構成しておき、電話端末1本体の制御部10は図3におけるs100の処理で、また、子機端末30の制御部32は図5におけるs510の処理で制御用IPパケットを受信した際、上述のフラグにセットされた値に基づいて、着信モードがいずれに切り替えられているかどうかを判定するように構成すればよい。
【0104】
また、上記実施形態においては、それぞれの送受話器にIPアドレスがインターネット上の識別情報(URI:Uniform Resource Identifiers)として割り当てられているものを例示した。しかし、これら送受話器にIPアドレス以外の識別情報(例えば、URL、メールアドレス、電話番号)が割り当てられた構成を採用してもよい。
【0105】
また、上記実施形態においては、図5におけるs620、s630の処理で、制御部10内蔵のメモリにあらかじめ記録されているメッセージが発信元へ出力されるように構成されたものを例示した。しかし、これらの処理で発信元へ出力するメッセージは、例えば、子機端末30を構成する制御部32内蔵のメモリに記録しておくように構成してもよい。そして、s510の処理で電話端末1本体から送信された制御用IPパケットを受信した際、子機端末30自身の使用状態を示す制御IPパケットと共に、音声通話中である旨のメッセージ(の音声信号)、または、留守モードである旨のメッセージ(の音声信号)からIPパケットを生成し、このIPパケットを電話端末1本体へ送信するように構成する。
【0106】
この場合、図6に示すように、図5におけるs510の処理の後、制御部10は、音声通話中である場合、または、留守モードである場合に、これらの報知と共に子機端末30から受信したメッセージをそのまま発信元へ出力する(s625)ようにして、このs625の処理の後、s640の処理へ移行するように構成するよい。
【0107】
このように構成すれば、子機端末30は、制御部32の機能によって、子機端末30自身が音声通話中であれば、音声通話中である旨を報知すると共に、音声通話中である旨のメッセージを電話端末1本体へ送信することができる。また、留守モードに切り替えられていれば、留守モードである旨を報知すると共に、留守モードである旨のメッセージを電話端末1本体へ送信することができる。そして、電話端末1本体は、図5におけるs620、s630の処理において、子機端末30から受信したメッセージを、音声通話中である旨のメッセージ、または、留守モードである旨のメッセージとして発信元へ出力することができる。また、この構成においては、子機端末30それぞれに対して異なるメッセージを設定(制御部32内蔵のメモリに記録)しておくことによって、音声通話中である旨または留守モードである旨を通知するためのメッセージとして、子機端末30毎に異なるメッセージを発信元へ出力することができる。
【0108】
また、上記実施形態においては、子機端末30それぞれが操作パネル34のモード切替スイッチによって、着信モードを切替可能に構成されたものを例示した。しかし、子機端末30それぞれの着信モードを、電話端末1本体の操作パネル42によって切替可能に構成してもよい。なお、この構成における操作パネル42は本発明における設定手段である。
【0109】
このように構成すれば、インターネット網200を介してIPアドレスに基づく着信を受けた際、このIPアドレスの割り当てられた子機端末30の着信モードを、子機端末30から通知させることなく、電話端末1本体側でチェックすることができる。特に、この構成であれば、子機端末30それぞれの着信モードを電話端末1本体の操作パネル34によって集中的に変更することができる。
【0110】
また、制御部10は、図5におけるs510の処理で、子機端末30から送信されてきた制御用IPパケットに基づいて、子機端末30の使用状態をチェックするように構成されたものを例示した。しかし、子機端末30が、例えば、故障していて問い合わせに応答できない場合、子機端末30を駆動する電池の残り容量が少なくなったり、無線通信に際して子機端末30が送信する電波の受信レベルが所定のしきい値以下(つまり、圏外)になったことに起因して問い合わせに応答できない場合には、制御用IPパケットのやりとりが正常に行われない可能性がある。そこで、s510以降の処理において、制御部10が、図7に示すような処理を行うように構成するとよい。
【0111】
制御部10は、s510の処理として、制御用IPパケットを子機端末30へ送信した際に(s512)、タイマーをスタートさせて(s514)、子機端末30から制御用IPパケットを受信したかどうかをチェックする(s516)。そして、制御用IPパケットを受信した場合には(s516:YES)、タイマーをストップおよびリセットした後(s518)、s520の処理へ移行する。また、制御用パケットを受信していない場合には(s516:NO)、タイマーのカウント値が所定の値より小さければ(s522:NO)、s514の処理へ戻り、タイマーのカウント値が所定の値以上であれば(s522:YES)、タイマーをストップおよびリセットした後(s524)、子機端末30が音声通話不可能な状態である旨を報知して(s612)、s640の処理へ移行する。このs612の処理では、子機端末30が音声通話不可能な状態である旨を報知するためのメッセージ(の音声信号)が、発信元へ出力される。なお、このメッセージは、制御部10内蔵のメモリ内にあらかじめ記録されているものとする。
【0112】
このように構成すれば、子機端末30が、故障していて問い合わせに応答できない場合、子機端末30を駆動する電池の残り容量が少なくなったり、無線通信に際して子機端末30が送信する電波の受信レベルが所定のしきい値以下(つまり、圏外)になったことに起因して問い合わせに応答できない場合などには、s514の処理で子機端末30が音声通話不可能な状態であると判定することができる。そして、子機端末30が音声通話不可能な状態である旨を発信元へ通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における電話端末の制御系統を示すブロック図
【図2】送受話器とIPアドレスとの対応関係を示す図
【図3】電話着信処理の処理手順を示すフローチャート
【図4】インターネット着信処理の処理手順を示すフローチャート
【図5】個別インターネット着信処理の処理手順を示すフローチャート
【図6】別の実施形態における個別インターネット着信処理の処理手順を示すフローチャート
【図7】別の実施形態における個別インターネット着信処理の処理手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1・・・電話端末、10・・・制御部、12・・・回線制御部、14・・・通信制御部、16・・・無線制御部、20・・・ハンドセット、30・・・子機端末、32・・・制御部、34・・・操作パネル、36・・・送受話部、38・・・スピーカ部、40・・・ユーザインターフェース部、42・・・操作パネル、46・・・スピーカ部、44・・・表示パネル。
Claims (5)
- それぞれにインターネット上の識別情報が割り当てられた複数の送受話部と、インターネットを介して伝送される音声信号を入出力すると共に、該音声信号を前記送受話部へ中継する本体部とからなる電話端末であって、
前記本体部は、
インターネットを介して前記識別情報に基づく着信を受けた際に、該識別情報が割り当てられている前記送受話部の使用状態として、音声通話中であるか否か、および、着信を受けた際に呼び出しを行って音声通話を開始する着信モード(通常モード)または留守電機能を利用する着信モード(留守モード)であること、を確認する状態確認手段と、
該状態確認手段により確認された使用状態が、音声通話中でなく、かつ、前記通常モードである場合に、該当する送受話部を呼び出して発信元とのインターネットを介した音声通話を開始させる着信応答手段と、を備えており、
該着信応答手段は、前記状態確認手段により確認された使用状態が、音声通話中である場合に、音声通話中である旨を発信元へ通知し、また、音声通話中でなく、かつ、前記留守モードである場合に、着信モードが留守モードに設定されている旨を発信元へ通知して、
さらに、
前記本体部においては、
インターネットを介して前記識別情報に基づく着信を受けた際に、該識別情報が割り当てられている前記送受話部へ使用状態を問い合わせる問合手段を備えており、
前記状態確認手段は、前記問合手段による問い合わせに対して使用状態が応答された場合であれば、該使用状態に基づいて前記送受話部の使用状態を確認する一方、使用状態が応答されない場合であれば、前記送受話部が音声通話不可能な状態であると判定して、
前記着信応答手段は、前記状態確認手段により音声通話不可能な状態であると判定された場合に、音声通話不可能な状態である旨を発信元へ通知して、
前記送受話部は、
当該送受話部の着信モードを前記通常モードまたは前記留守モードに設定する送受話側モード設定手段と、
前記本体部から使用状態の問い合わせを受けた際に、当該送受話部が、音声通話中であるか否か、および、前記送受話側モード設定手段により設定された着信モードであること、を使用状態として前記本体部へ通知する通知手段を備えている
ことを特徴とする電話端末。 - 前記送受話部において、
前記通知手段は、前記本体部から使用状態の問い合わせを受けた際に、該使用状態に応じて下記(1)〜(3)のうちのいずれかの通知を行い、
前記本体部において、
前記着信応答手段は、前記状態確認手段により確認された使用状態が、音声通話中または前記留守モードである場合に、該使用状態として前記送受話部から通知されてきたメッセージを発信元へ出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の電話端末。
(1)当該送受話部が音声通話中でなく、かつ、着信モードが前記通常モードであれば、音声通話可能である旨を使用状態として前記本体部へ通知する
(2)当該送受話部が音声通話中であれば、音声通話中である旨を示すメッセージを当該送受話部の記憶部に記憶されたメッセージの中から読み出し、該メッセージを音声通話中である旨の使用状態と共に前記本体部へ通知する
(3)当該送受話部が 音声通話中でなく、かつ、着信モードが前記留守モードであれば、留守モードである旨を示すメッセージを前記記憶部に記憶されたメッセージの中から読み出し、該メッセージを留守モードである旨の使用状態と共に前記本体部へ通知する - 前記送受話部において、
前記通知手段は、前記使用状態と共に、該使用状態に対応する下記(1),(2)のメッセージを前記本体部へ通知して、
前記本体部において、
前記着信応答手段は、前記状態確認手段により確認された使用状態が、音声通話中である場合、または、音声通話中でなく、かつ、前記留守モードである場合に、その使用状態と共に通知されてきたメッセージを発信元へ通知する
ことを特徴とする請求項1に記載の電話端末。
(1)使用状態が音声通話中の場合は、音声通話中である旨を通知するためのメッセージ
(2)使用状態が留守モードの場合は、留守モードである旨を通知するためのメッセージ - 前記送受話部と前記本体部との通信がIPパケットにより実現されるように構成されている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電話端末。 - 前記本体部は、
音声信号を記録可能な音声記録手段と、
前記着信応答手段により着信モードが前記留守モードに設定されている旨を発信元へ通知した後、該発信元から入力される音声信号を前記音声記録手段に記録させる記録指令手段とを備えている
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の電話端末。
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