JP3870712B2 - 循環冷却水の処理方法及び処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は循環冷却水の処理方法及び処理装置に係り、特にpH3〜6の条件下で脱イオン処理する工程を有した循環冷却水の処理方法及び処理装置に関する。また、本発明は、pH3〜6の条件下で逆浸透膜処理する脱イオン工程を有した水処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
循環冷却水系においては、系内のスケール成分の濃縮によるスケール障害を防止するために冷却塔から系内の水をブロー水として排出し、このブロー水量に見合う水量の水を補給水として補給している。このブロー水は、循環冷却水系の6〜8倍の高濃縮運転により、硬度成分やシリカ等のスケール成分が既に析出限界にまで濃縮された水である。このため、一般的には、これを回収して再利用することはなされていなかったが、逆浸透(RO)膜分離装置(以下「RO膜装置」と称す。)で脱塩して回収、再利用する方法も提案されている(特開平2−95493号公報、特開平4−250880号公報)。
【0003】
しかしながら、冷却塔から排出されたブロー水を直接RO膜装置で処理すると、RO膜装置内でのスケール成分の濃縮により、RO膜面に直ちにスケールが発生し、運転を継続することができなくなる。
【0004】
この問題を解決するために、ブロー水から硬度成分を除去するための軟化装置をRO膜装置の前段に設けることが考えられる。即ち、ブロー水をまず軟化装置で処理し、カルシウムやマグネシウム等のスケール成分を除去した後、アルカリを添加してシリカ溶解度の高い高アルカリ条件にpH調整した後、RO膜装置で脱塩処理すれば、スケール障害を防止して安定に運転を継続することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、軟化装置による軟化処理と、高アルカリ条件でのRO膜装置による処理との組み合わせでは、軟化処理に要するイオン交換樹脂コスト及び再生薬品コスト、高アルカリ条件とするためのpH調整及びその後の再中和に要する薬品コストが嵩み、また、装置設備も複雑で設備コストも高くなるため、ブロー水の処理に要する費用が高くつくという欠点がある。
【0006】
本発明は上記従来の問題点を解決し、少ない薬品使用量と簡易な処理設備でブロー水を安定かつ安価に処理し、循環冷却水系の補給水としての再利用を可能とする循環冷却水の処理方法及び処理装置を提供することを目的とするものであり、pH3〜6の条件下で脱イオン処理する工程を有した循環冷却水の処理方法及び処理装置を提供することを第1の目的とする。
【0007】
また、本発明は、このpH3〜6の条件下で脱イオン処理する工程により、ブロー水以外の循環冷却水をも処理しうる水処理方法を提供することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の循環冷却水の処理方法は、循環冷却水をpH3〜6の条件下で脱炭酸処理した後、更にpH3〜6の条件下で脱イオン処理することを特徴とする。
【0009】
本発明の循環冷却水の処理装置は、酸添加手段、脱炭酸処理手段、脱イオン処理手段が配設されると共に、該脱炭酸処理手段及び該脱イオン処理手段に導入される被処理水をpH3〜6に調整するためのpH調整手段を設けてなることを特徴とする。
【0010】
RO膜装置等の脱イオン処理手段の前段で、循環冷却水をpH3〜6の弱酸性で脱炭酸処理することにより、効果的に水中の炭酸イオン、重炭酸イオンを炭酸ガスとして除去することができ、後段のRO膜装置等の脱イオン処理手段でのスケール障害の最も大きな要因となる炭酸カルシウム等の炭酸塩スケールの析出を有効に防止することが可能となる。更に、脱イオン処理手段、例えば、RO膜装置内では、なお残留するシリカがRO膜分離により濃縮されるが、pH3〜6の弱酸性でRO膜処理するため、シリカの濃度が100mg/L以上、特に300〜800mg/Lになってもシリカによるスケール障害を防止して安定して長期間運転することが可能となる。
【0011】
本発明において、脱イオン処理する水は、脱イオン処理手段でのスケール障害を確実に防止するために、スケール防止剤が添加されていることが好ましい。
【0012】
本発明においては、脱イオン処理手段での目詰まりや閉塞を防止するため、脱イオン処理する水は、懸濁物質除去処理されていることが好ましい。
【0013】
ところで、本発明者らは、上記の循環冷却水の処理方法及び装置を用いた水処理について種々検討を重ねたところ、上記の脱炭酸処理を行わない場合でも、脱イオン処理のためのRO膜装置でのスケール発生を防止して安定運転(脱イオン処理運転)を継続できる場合があることを見出した。
【0014】
即ち、循環冷却水をpH3〜6の条件下で膜濾過した後、RO膜装置で脱イオン処理すると、RO膜装置でのスケール発生が防止され、長期にわたり安定して脱イオン処理できることが見出された。
【0015】
本発明の水処理方法は、かかる知見に基づいて創案されたものであり、循環冷却水をpH3〜6の条件下で膜濾過処理した後、逆浸透膜処理することを特徴とするものである
【0016】
かる本発明の水処理方法にあっては、酸添加等によって被処理水のpHを3〜6とすることにより、水中の微生物代謝物や微細粒子、コロイダル物質が凝集して比較的大きな粒子状となり、これが膜濾過により効率的に除去される。
【0017】
例えば、pH調整をしない冷却水(pH8.6、25℃)を0.45μmミリポアフィルターで500mmHgの減圧濾過した場合、1Lの水を濾過するために要する濾過時間は415秒であるが、塩酸を加えてpH5.0に調整した冷却水で同様の濾過を行うと、1Lの水の濾過時間は251秒と大幅に短縮される。
【0018】
これは、冷却水中の微生物代謝物や微細粒子、コロイダル物質が自己凝集し、ミリポアフィルター表面で捕捉された結果である。
【0019】
一般に、冷却水中の有機物は、補給水すなわち自然水、河川水、井水、市水、工水由来の天然有機物、微生物代謝物、そして冷却水に添加される冷却水薬品等と考えられる。このうち、天然有機物や微生物代謝物である蛋白質等はpH3〜6に等電点を持つ物質が多い。また、懸濁物質をその等電点付近とすると凝集する等電点凝集現象はよく知られている。従って、pH3〜6に調整することで、冷却水中の微生物代謝物や微細粒子、コロイダル物質が自己凝集し、ミリポアフィルター表面で効率的に捕捉されるようになる。
【0020】
また、この被処理水は、pHを3〜6と酸性にしたものであることから、RO膜濃縮水が、カルシウムを全硬度で1000mg/L as CaCO以上、シリカ100mg/L以上となるように濃縮しても炭酸カルシウムスケールの発生及びシリカによるスケール障害が抑制される。このような作用機構により、循環冷却水、長期にわたり安定して膜濾過処理及びRO膜処理することができる。
【0021】
そして、本発明の方法で処理することにより、RO膜濃縮水をカルシウム全硬度2000〜5000mg/L as CaCO、シリカ300〜800mg/Lまで濃縮することが可能となった。
【0022】
この水処理方法においても、被処理水にスケール防止剤及び/又はスライム防止剤を添加した後、膜濾過を行うことが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0024】
まず、図1を参照して本発明の循環冷却水の処理方法及び処理装置の実施の形態を説明する。
【0025】
図1は本発明の循環冷却水の処理方法及び処理装置の実施の形態を示す系統図である。図中、1はストレーナ、2は脱炭酸塔であり、入口にpH計2Aを備える。3は膜濾過装置、4は中間槽であり、pH計4Aとレベルスイッチ4Bを備える。5はRO膜装置である。V〜Vは開閉弁を示す。
【0026】
冷却塔からのブロー水は、ストレーナ1で除塵された後、スライム防止剤とpH調整のためのHCl等の酸が添加され、その後脱炭酸塔2で脱炭酸処理される。
【0027】
ここでスライム防止剤としては、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)等の次亜塩素酸塩、塩素ガス、クロラミン、塩素化イソシアヌル酸塩などの塩素剤、ジブロモヒダントインなどの臭素剤、DBNPA(ジブロモニトリロプロピオンアシド)、MIT(メチルイソチアゾロン)などの有機剤が適用できる。
【0028】
なお、冷却水には熱交換器由来の銅、鉄などの重金属イオンが含まれている。酸化作用を持つ次亜塩素酸塩と重金属イオンの存在下で酢酸セルロース系RO膜が促進劣化を受けることがある。また、ポリアミド系RO膜は次亜塩素酸塩との接触で劣化する。従って、スライム防止剤としては有機剤が好ましい。次亜塩素酸塩は膜劣化の原因になる可能性が高いため、できる限り適用を避け、適用する場合には残留塩素を除去した後、RO膜装置に通水するのが好ましい。
【0029】
スライム防止剤は一般に循環冷却水に添加されていることから、スライム防止剤の添加は必ずしも必要とされないが、処理系内のスライム障害を防止するためには、スライム防止剤を2〜10mg/L程度添加することが望ましい。
【0030】
脱炭酸塔2の入口でのpH調整は、pHが3〜6、好ましくはpHが4.5〜5.5の範囲となるように行う。このような酸性条件とすることにより、ブロー水中のMアルカリ成分、即ち炭酸イオン(CO 2−)や重炭酸イオン(HCO )を炭酸ガスに変換して脱炭酸塔2で効率的に除去し、後段のRO膜装置5での炭酸成分に起因するスケール障害を有効に防止することができると共に、RO膜装置5を透過する炭酸成分を低減して処理水の水質を向上することができる。この脱炭酸効率の面からはpHが低い方が望ましいが、過度にpHが低いと、脱炭酸塔2の流出水のpHが下がり過ぎ、RO膜装置5の前段においてpHを再調整する必要が生じたり、腐食の問題が生じるため、調整pHはpH3〜6、好ましくは4.5〜5.5とする。
【0031】
脱炭酸塔2の流出水は、ポンプPにより懸濁物質除去手段としての膜濾過装置3に導入され、膜濾過により、水中のSS(懸濁物質)が除去される。この膜濾過装置3は、RO膜装置5の膜汚染の原因となる水中の濁質やコロイダル成分を除去するためのものであり、MF(精密濾過)膜、UF(限界濾過)膜等、好ましくはUF膜を用いることができ、その膜型式にも特に制限はなく、中空糸型、スパイラル型等の膜濾過装置を採用することができる。また、濾過方式にも制限はなく、内圧濾過、外圧濾過、クロスフロー濾過、全量濾過のいずれの方式も適用可能である。
【0032】
この膜濾過装置3の濃縮水は脱炭酸塔2に返送され、透過水は必要に応じてpH調整剤、スケール防止剤が添加された後、中間槽4に貯留される。
【0033】
この膜濾過装置3では、膜の目詰りによる膜性能の低下を防止するために定期的に逆洗を行う必要がある。膜濾過時には、弁V,V,Vを開、弁V,Vを閉として脱炭酸処理水を導入し、濃縮水及び透過水を取り出すが、逆洗時には、弁V,V,Vを閉、弁V,Vを開として、逆洗空気を膜濾過装置3の膜の透過側から逆流させ、逆洗排水を系外へ排出する。なお、この逆洗の間、ポンプPからの脱炭酸処理水は脱炭酸塔2に返送する。
【0034】
RO膜装置5の入口側でのpH調整は、シリカによるスケール障害を防止するために、pH3〜6、好ましくは4.5〜5.5となるように行う。脱炭酸処理して得られる脱炭酸処理水は、脱炭酸処理前に比較してpHが変動する。このため、この中間槽4の入口側では必要に応じてpH調整剤として塩酸、硫酸、硝酸などの酸やNaOH、KOHなどのアルカリを添加する。RO膜装置5におけるスケール障害防止の面からは、この調整pHは酸性にすることが好ましいが、過度に調整pHが低いと機器や配管材質の腐食の原因となるので、上記pH範囲とする必要がある。
【0035】
スケール防止剤は、例えばホスホン酸系、ポリリン酸系、ポリアクリル酸系、ポリアクリルアミド系等のスケール防止剤を用いることができるが、有機系のスケール防止剤はRO膜装置でのファウリングの原因となることがあるため、ホスホン酸系、ポリリン酸系のスケール防止剤が好適に用いられる。
【0036】
前述の如く、ブロー水等の循環冷却水には、既にスケール防止剤が添加されていることから、このスケール防止剤の添加は必ずしも必要とされないが、1〜20mg/L程度の添加により、RO膜装置5内でのスケール生成をより確実に防止することができ好ましい。なお、スケール防止剤は、RO膜装置5の前段で添加されていれば良く、RO膜装置5の入口部に限らず、脱炭酸塔2の入口側又は出口側その他、その添加箇所には特に制限はない。
【0037】
中間槽4内の水はポンプPによりRO膜装置5に導入され、RO膜処理され、濃縮水と透過水がそれぞれ系外へ排出される。
【0038】
このRO膜装置5のRO膜の種類としては、特に制限はなく、処理する循環冷却水の水質(循環冷却水系に供給される原水水質や循環冷却水系での濃縮倍率)によって適宜決定されるが、脱塩率については85%以上、特に90%以上のものが好ましい。脱塩率がこれよりも悪いと、脱イオン効率が悪く、良好な水質の処理水(透過水)を得ることができない。
【0039】
なお、図1に示す装置において、膜濾過装置3の逆洗排水、RO膜装置5の濃縮水及び透過水は、必要に応じてpH調整された後系外へ排出される。
【0040】
図1に示す装置は本発明の実施の形態の一例であって、本発明はその要旨を超えない限り、何ら図示のものに限定されるものではない。
【0041】
酸添加手段としては、被処理水導入ラインやライン中に設けたラインミキサに直接或いは、別途設けたpH調整槽に、酸を薬注ポンプ等により添加することなどを挙げることができる。ここで使用される酸は特に限定されるものではなく、塩酸、硫酸、硝酸などの無機酸を好適に用いることができる。
【0042】
脱炭酸処理手段としては、通常の炭酸ガス除去手段を用いることができ、脱炭酸塔等の他、脱気膜や曝気塔などを採用することができる。
【0043】
また、脱イオン処理手段としては、RO膜装置の他、イオン交換樹脂や電気透析装置、連続式電気脱イオン装置などを使用することができるが、冷却水は通常塩濃度が高いこと、更に、処理水質の要求水質の点で、RO膜装置を用いるのが最も好ましく、他の処理手段は効率が悪いので不適当である。
【0044】
pH調整手段としては、本実施例では脱炭酸塔2の入口に酸添加手段を設け、脱炭酸塔2とRO膜装置5との間にpH調整剤添加手段を設け、脱炭酸塔入口側及びRO膜装置入口側のそれぞれで、各薬剤の添加量を自動或いは手動によって調整することで実施している。しかし、RO膜装置5の入口側のpH調整剤添加手段を省略して、脱炭酸塔2の入口側での酸添加のみにより、脱炭酸塔2の入口側及びRO膜装置5の入口側のpHを共に上記pH範囲に収まるよう調整することも可能である。
【0045】
SS除去手段としては、特に制限はなく、膜濾過装置の他、カートリッジフィルタ等を用いることもできる。
【0046】
このSS除去手段は、RO膜装置等の脱イオン処理手段の前段に設ければ良く、脱炭酸処理手段の前でも後でも良い。図1に示す如く、脱炭酸処理手段である脱炭酸塔と脱イオン処理手段であるRO膜装置との間に設けた場合には、スケールの生成し易い循環冷却水がそのまま流入することによる膜濾過装置等のSS除去手段でのスケール障害の問題が解消されるという利点がある。
【0047】
また、脱炭酸処理手段の前段にSS除去手段を設けた場合には、膜濾過装置等のSS除去手段の逆洗排水等として系外へ排出される水量分のpH調整剤を節減することができ、また、pH調整前の水が導入されることで、SS除去手段の構成材料を耐酸性のものにする必要がなくなるという利点がある。
【0048】
このSS除去手段は、被処理水中のSSが少ない場合には、これを省略することができるが、通常の場合、後段のRO膜装置の安定運転のためには、これをRO膜装置の前段側に設けてSSを除去するのが好ましい。
【0049】
なお、図1においては、冷却塔のブロー水を原水として処理を行っているが、本発明で対象とする被処理水はブロー水に限らず、本発明では循環冷却水系の循環配管から循環冷却水の一部又は全部を引き抜いて本発明に従って処理した後当該循環冷却水系に戻すようにしても良い。また、循環冷却水に限らず、カルシウム及びシリカを含む被処理水であれば自然水、河川水、井水、市水、工水にも適用可能である。
【0050】
次に、図2を参照して本発明の水処理方法の実施の形態を説明する。
【0051】
図2は本発明の水処理方法の実施の形態を示す系統図である。図中、11は濾過原水槽であり、pH計11Aを備える。12は膜濾過装置、13は濾過水槽、14はRO膜装置である。V〜V12は開閉弁を示す。
【0052】
冷却塔からのブロー水等の被処理水は、濾過原水槽11に導入され、この濾過原水槽11でスライム防止剤及びスケール防止剤とpH調整のためのHCl等の酸が添加され、撹拌空気で均一に混合撹拌される。なお、被処理水はその濾過原水槽11に導入してもよいが、土砂、落ち葉などの大きな浮遊物の流入を防止するために、Y型ストレーナー等の簡易な濾過手段を設け、これらを除去した後、濾過原水槽11に導入することが好ましい。
【0053】
循環冷却水は一般にpH8〜9であるため、本発明では、酸、好ましくはHCl、HSO等の鉱酸を添加してpH3〜6、好ましくは4.5〜5.5に調整する。このpH調整のための酸は、膜濾過装置12の前段で添加すれば良く、濾過原水槽11に限らず、給水又は送水のための配管に添加しても良いが、均一に混合してpHを安定させるために濾過原水槽11に、濾過原水槽11のpH計11Aの測定値に連動して添加するのが好ましい。
【0054】
スケール防止剤としては、前述のホスホン酸系、ポリアクリル酸系などが適用できるが、有機系のスケール防止剤はRO膜装置でのファウリング原因となることがあるため、ホスホン酸系、ポリリン酸系のスケール防止剤を用いるのが好ましい。なお、前述の如く、循環冷却水には既にスケール防止剤が添加されているので、本システムでのスケール防止剤の添加は必ずしも必要ではないが、効果を確実なものにするためにごく少量、例えば1〜50mg/L程度好ましくは1〜10mg/Lを添加することが好ましい。即ち、スケール防止剤はpHが変動した場合、処理の安定化に寄与するため、これを添加することが望ましい。
【0055】
スライム防止剤としては、前述の如く、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)等の次亜塩素酸塩、塩素ガス、クロラミン、塩素化イソシアヌル酸塩などの塩素剤、ジブロモヒダントインなどの臭素剤、DBNPA、MITなどの有機剤が採用できるが、前記と同様の理由からスライム防止剤としては有機剤が好ましい。なお、循環冷却水には既にスライム防止剤が添加されているので、スライム防止剤についても、その添加は必ずしも必要ではない。しかし、スライム防止剤は消費、分解され易いため、効果を確実なものにするためにごく少量、例えば0.1〜10mg/L程度特に0.5〜5mg/L程度添加するのが好ましい。
【0056】
図2においては、濾過原水槽11が空気撹拌されている。この撹拌は必ずしも必要とされるものではないが、添加薬剤を均一に混合するためには、撹拌を行うことが望ましい。濾過原水槽11での撹拌は、槽内に気液界面を多く発生させて、水中の炭酸ガスを大気中に放散させ易くするという効果もあり、好ましい。撹拌手段としては特に制限はなく、空気撹拌の他、機械撹拌、水流撹拌等であっても良いが、空気撹拌が簡便である。
【0057】
濾過原水槽11でpH調整されると共に、スケール防止剤及びスライム防止剤が添加された水は、ポンプPにより膜濾過装置12に導入され、膜濾過により、水中のSS(懸濁物質)が除去される。この膜濾過装置12は、RO膜装置14の膜汚染の原因となる水中の濁質やコロイダル成分を除去するためのものであり、MF膜、UF膜等、好ましくはUF膜を用いることができ、その膜型式にも特に制限はなく、中空糸型、スパイラル型等の膜濾過装置を採用することができる。また、濾過方式にも制限はなく、内圧濾過、外圧濾過、クロスフロー濾過、全量濾過のいずれの方式も適用可能である。
【0058】
この膜濾過装置12の濃縮水は濾過原水槽11に返送され、透過水は濾過水槽13に送給される。
【0059】
この膜濾過装置12では、膜の目詰りによる膜性能の低下を防止するために定期的に逆洗を行う必要がある。膜濾過時には、弁V,V,Vを開、弁V,V10を閉として濾過原水槽11の水を導入し、濃縮水及び透過水を取り出すが、逆洗時には、弁V,Vを閉、弁V,V10を開として、ポンプPからの濾過原水と共に、逆洗空気を膜濾過装置12の膜の原水側から導入し、逆洗排水を系外へ排出する。この逆洗排水は、アルカリ剤を添加してpHを中性にした後放流する。
【0060】
本発明ではpH3〜6に調整した水を膜濾過するため、前述の如く、この膜濾過装置12での膜濾過性が著しく向上し、短時間で効率的な濾過を行える。
【0061】
濾過水槽13の水はポンプPによりRO膜装置14に導入されてRO膜処理され、透過水は必要に応じてpH調整され、処理水として取り出される。RO膜処理の濃縮水の一部は濾過水槽13に循環され、残部はアルカリ剤が添加されてpH中性に調整された後、放流される。この濃縮水の循環水量と放流水量は、弁VとVの開度で調整される。
【0062】
このRO膜装置5のRO膜の種類としては、特に制限はなく、処理する循環冷却水の水質(循環冷却水系に供給される原水水質や循環冷却水系での濃縮倍率)によって適宜決定される。膜材質としては、酢酸セルロース系、ポリアミド系等を用いることができ、脱塩率については85%以上、特に90%以上のものが好ましい。脱塩率がこれよりも低いと、脱イオン効率が悪く、良好な水質の処理水(透過水)を得ることができない。
【0063】
ルシウム及びシリカスケールを防止して安定にRO膜処理する本発明の効果を顕著に得る上で、被処理水としては、カルシウムを全硬度で30mg/L as CaCO以上、例えば100〜700mg/L、シリカを30mg/L以上、例えば50〜150mg/L含む循環冷却水が好適である。
【0064】
そして、RO膜処理では、濃縮水はカルシウムを全硬度で1000mg/L as CaCO以上、例えば2000〜5000mg/L、シリカを100mg/L以上、例えば300〜800mg/L以上で濃縮運転することが好ましい。
【0065】
なお、本発明の水処理方法では、炭酸ガスが残留し処理水(RO膜装置の透過水)の水質が若干低下する(電気伝導率が大きくなる)傾向があるが、炭酸ガスについては、前述の如く、濾過原水槽の撹拌で一部除去することが可能であり、要求水質を十分に満足する処理水を得ることができる。また、本発明の水処理方法では、脱炭酸塔や脱気膜などの脱炭酸処理手段を用いても良い。
【0066】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
【0067】
実施例1
図1に示す装置により、冷却塔のブロー水(pH8.6〜8.7,全硬度:約500mg/L as CaCO,シリカ:約100mg/L)を0.4m/hrの処理量で処理した。
【0068】
各装置の仕様は次の通りであり、脱炭酸塔の入口において、スライム防止剤として12%NaClO溶液を5mg/L添加すると共に、HClを添加して脱炭酸塔入口での被処理水をpH4.9±0.2に調整した。
【0069】
また、RO膜処理する水には必要に応じてNaOH等を添加してpH4.9±0.2に調整すると共にスケール防止剤としてホスホン酸系スケール防止剤を20mg/L添加した。
ストレーナ:バケット型,80メッシュ
脱炭酸塔 :直径200mm,高さ2700mm
膜濾過装置:0.2μmMF膜
RO膜装置:4インチRO膜(脱塩率94%)1本
運転圧力1.8〜2.1MPa
【0070】
その結果、RO膜装置の透過水量は約2L/minで100時間の連続運転後も殆ど透過水量の低下を引き起こすことなく、安定な処理が可能であった。
【0071】
なお、RO膜装置の給水、濃縮水及び透過水(処理水)の水質は表1に示す通りであり、補給水として再利用可能な水を得ることができた。
【0072】
比較例1
実施例1の状態から脱酸塔入口のHCl添加を中止したところ、RO膜装置における透過水量は、HCl添加時の2L/minから、約20時間後には1.5L/minに大幅に低下し、その後2〜3時間で透過水量は1L/minとなり、運転を継続することができなくなった。
【0073】
【表1】
Figure 0003870712
【0074】
実施例2
図2に示す装置により、冷却塔のブロー水(pH8.7〜8.8,全硬度:約500mg/L as CaCO,シリカ:約100mg/L)を0.3m/hrの処理量で処理した。
【0075】
各装置の仕様は次の通りである。なお、pH調整の酸にはHClを使用し、pH4.5〜5.5に調整した。スケール防止剤にはホスホン酸系スケール防止剤4mg/Lを、スライム防止剤にはメチルイソチアゾロン系スライム防止剤1mg/Lを濾過原水槽に添加した。
濾過原水槽:容量200L、撹拌は原水流撹拌
膜濾過装置:公称孔径0.02μm、外圧濾過型中空糸膜(クラレ(株)SF−31
00−PV)1本
濾過水槽 :容量100L
RO膜装置:合成高分子系スパイラル型RO膜(脱塩率99%)(栗田工業(株)K
ROA98−4HP)1本
運転圧力1.3〜1.4MPa、水回収率80%
【0076】
その結果、RO膜装置は透過水量約28L/minで17日間安定した運転が可能であり、スケール障害やスライム障害は発生しなかった。なお、RO膜装置の給水、濃縮水及び透過水の水質は表2に示す通りであり、補給水として再利用可能な水を得ることができた。
【0077】
比較例2
実施例2において、HClによるpH調整値を6.2〜7.0としたこと以外は同様にして処理を行った。
【0078】
その結果、17時間後にはRO膜装置の透過水量は1.0L/minまで低下し、透過水質も悪化した。RO膜装置の給水、濃縮水及び透過水の水質は表2に示す通りであった。
【0079】
実施例3
実施例2において、全硬度約600mg/L as CaCO、シリカ約130mg/Lの冷却水ブロー水を用いて、HClによるpH調整値を約4程度にしたこと以外は同様にして処理を行った。表2に示す如く、本実施例においても実施例1と同様安定した処理が可能であった。
【0080】
【表2】
Figure 0003870712
【0081】
この結果から、単に膜濾過水をRO膜処理するだけでは、安定処理を継続し得ないことがわかる。
【0082】
また、比較例2において、透過水量の低下は炭酸カルシウムの析出をきっかけとしたシリカスケール析出が原因と考えられる。比較例2の実験の後に膜エレメントを解体し、SEM−EDX分析を行った結果、膜表面は粉末状の析出物で覆われており、この析出物はほぼ100%シリカであった。
【0083】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明の循環冷却水の処理方法及び処理装置によれば、循環冷却水をpH3〜6の条件下で脱炭酸処理した後、pH3〜6の条件下で脱イオン処理することにより、従来、回収、再利用されずに排水として排出されていた循環冷却水系の冷却塔のブロー水等を、多量の薬品を必要とすることなく、簡易な装置で安定かつ安価に処理して再利用することが可能となり、循環冷却水系の補給水量を大幅に低減することが可能となる。
【0084】
また、本発明の水処理方法によれば、循環冷却水をpH3〜6の条件下で膜濾過処理した後、RO膜処理することにより、より簡素なシステムでRO膜装置のスケール障害を防止して長期にわたり安定な水処理運転を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の循環冷却水の処理方法及び処理装置の実施の形態を示す系統図である。
【図2】 本発明の水処理方法の実施の形態を示す系統図である。
【符号の説明】
1 ストレーナ
2 脱炭酸塔
3 膜濾過装置
4 中間槽
5 RO膜装置
11 濾過原水槽
12 膜濾過装置
13 濾過水槽
14 RO膜装置

Claims (11)

  1. 循環冷却水をpH3〜6の条件下で脱炭酸処理した後、更にpH3〜6の条件下で脱イオン処理することを特徴とする水処理方法。
  2. 循環冷却水にスケール防止剤を添加することを特徴とする請求項1の水処理方法。
  3. 脱イオン処理する前に、懸濁物質除去処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の水処理方法。
  4. 前記脱イオン処理が逆浸透膜処理であって、該逆浸透膜処理において濃縮水のカルシウム全硬度2000〜5000mg/L as CaCO 、シリカ濃度300〜800mg/Lまで濃縮することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の水処理方法。
  5. 循環冷却水の処理装置であって、
    酸添加手段、脱炭酸処理手段、脱イオン処理手段が配設されると共に、該脱炭酸処理手段及び該脱イオン処理手段に導入される被処理水をpH3〜6に調整するためのpH調整手段を設けてなる水処理装置。
  6. 更にスケール防止剤添加手段を設けたことを特徴とする請求項の水処理装置。
  7. 更に脱イオン処理手段よりも前段に懸濁物質除去手段を設けたことを特徴とする請求項又はに記載の水処理装置。
  8. 前記脱イオン手段が逆浸透膜装置であって、該逆浸透膜装置において濃縮水のカルシウム全硬度2000〜5000mg/L as CaCO 、シリカ濃度300〜800mg/Lまで濃縮することを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の水処理装置。
  9. 循環冷却水をpH3〜6の条件下で膜濾過処理した後、逆浸透膜処理することを特徴とする水処理方法。
  10. 循環冷却水にスケール防止剤及び/又はスライム防止剤を添加した後、膜濾過処理することを特徴とする請求項に記載の水処理方法。
  11. 前記脱イオン処理が逆浸透膜処理であって、該逆浸透膜処理において濃縮水のカルシウム全硬度2000〜5000mg/L as CaCO 、シリカ濃度300〜800mg/Lまで濃縮することを特徴とする請求項8又は9に記載の水処理方法。
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