JP3870370B2 - 氷蓄熱システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の空調設備等に適用される氷蓄熱システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水を0℃未満にまで冷却して得られる過冷却水から相変化によってシャーベット状の氷を製造しこれを氷蓄熱槽に貯蔵する氷蓄熱システムが知られている。
【0003】
これを図1により説明すると、ブライン冷凍機1、2は、それぞれポンプPを介して熱交換器3、4に接続され、また、氷蓄熱槽5の終端部Eは、それぞれポンプP、熱交換器3、4を介して並列に氷蓄熱槽5の始端部Sに接続されている。さらに、氷蓄熱槽5の始端部Sは、ポンプP、負荷6を介して氷蓄熱槽5の終端部Eに接続されている。
【0004】
氷蓄熱槽5の終端部Eから熱交換器3、4に流れる水は、ブライン冷凍機1、2により−2℃程度に過冷却された後、過冷却水解除装置(図示せず)にてシャーベット状の氷が製造され氷蓄熱槽5の始端部Sに供給されるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の氷蓄熱システムにおいては、氷蓄熱槽5の終端部Eの温度にバラツキがあり、凍結防止のために、熱交換器3、4に流れる水の温度を0.5℃程度まで余熱する必要があるという問題を有している。また、このとき、氷蓄熱槽5に流入する水は−2℃程度であるから、温度差が2.5℃程度しかとれず、水搬送動力が増大するとともに、冷凍機の成績係数が低下するという問題を有している。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決するものであって、氷蓄熱槽の始端・終端部で大きな温度差を確保し、水搬送動力を低減させるとともに冷凍機の成績係数を増大させることができる氷蓄熱システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の氷蓄熱システムは、氷蓄熱槽の終端部と始端部との間に接続された冷凍機と、氷蓄熱槽の終端部に堰により区画形成された終端槽とを備え、前記冷凍機は、ブライン冷凍機と通常の冷凍機とからなり、ブライン冷凍機と通常の冷凍機を、開閉弁により直列運転または並列運転させ、前記堰には、隣接槽の上部から終端槽の下部に向けて連通路が形成されることを特徴とし、請求項2記載の発明は、請求項1記載の氷蓄熱システムにおいて、前記隣接槽が複数の槽からなり、これらの槽を前記堰を介して連結することを特徴とする。
以上
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図2は、本発明の氷蓄熱システムの1実施形態を示す構成図である。
【0009】
ブライン冷凍機1は、ポンプPを介して熱交換器3に接続されるとともに、氷蓄熱槽5の終端部Eは、開閉弁V1、ポンプP、熱交換器3を介して氷蓄熱槽5の始端部Sに接続されている。また、氷蓄熱槽5の終端部Eは、ポンプP、通常の(ブラインを用いないで水を直接冷却するタイプ)冷凍機7、開閉弁V3を介して氷蓄熱槽5の始端部Sに接続されている。さらに、開閉弁V1の下流側と開閉弁V3の上流側は開閉弁V2を介して接続されている。また、氷蓄熱槽5の始端部Sは、ポンプP、負荷6を介して氷蓄熱槽5の終端部Eに接続されている。
【0010】
上記構成からなる氷蓄熱システムの作用について説明する。蓄熱運転時には、開閉弁V1、V3が閉、開閉弁V2が開で、氷蓄熱槽5内の水は、冷凍機7と熱交換器3に直列に流れる。すなわち、氷蓄熱槽5の終端部EからポンプP、冷凍機7、開閉弁V2、ポンプP、熱交換器3を経て氷蓄熱槽5の始端部Sに流れる。追掛(放熱)運転時には、開閉弁V1、V3が開、開閉弁V2が閉で、氷蓄熱槽5内の水は、冷凍機7と熱交換器3に並列すことも可能である。すなわち、氷蓄熱槽5の終端部EからポンプP、冷凍機7、開閉弁V3を経て氷蓄熱槽5の始端部Sに流れるとともに、開閉弁V1、ポンプP、熱交換器3を経て氷蓄熱槽5の始端部Sに流れる。
【0011】
本発明においては、氷蓄熱槽5の終端部には、堰9が区画形成されこれにより終端槽5bが形成されている。堰9には、隣接槽5aの上部から終端槽5bの下部に向けて連通路が形成されており、これにより、冷却された水が隣接槽5aから終端槽5bに流れ、終端槽5bの下部から上部に向けて温度成層が形成される。さらに、蓄熱時に空調負荷があれば、終端槽5bの上部には負荷6からの暖かい水が戻されるため、終端槽5bから熱交換器3、冷凍機7に流れる温度は14℃程度にまで上昇する。従って、氷蓄熱槽5の始端・終端部での温度差を16℃程度確保することができ、水搬送動力を低減させるとともに冷凍機の成績係数を増大させることができる。
【0012】
図3は、本発明の他の実施形態を示し、氷蓄熱槽の模式的断面図である。本実施形態においては、氷蓄熱槽5の終端槽5bに隣接する隣接槽が、複数の槽5a1、5a2、5a3からなり、これらの槽を前記実施形態と同様の堰9を介して連結するようにしている。本実施形態によれば、放熱運転時に負荷から終端槽5bに戻ってきた戻り水は、それぞれの堰9を経て複数の槽5a3、5a2、5a1の順に氷を溶かしながら始端部Sから0℃近くで排出され、氷が溶けきってしまっても堰9による温度成層により全ての槽5a1、5a2、5a3、5bまで高効率で放熱させることができる。
【0013】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態においては、ブライン冷凍機を採用しているが、これに限定されるものではなく、凍結防止機能のある冷凍機を採用するようにしてもよい。また、上記実施形態においては、2台の冷凍機を用いているが、1台の冷凍機でも、3台以上の冷凍機を用いるようにしてもよい。
【0014】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、氷蓄熱槽の始端・終端部で大きな温度差を確保し、水搬送動力を低減させるとともに冷凍機の成績係数を増大させることができる。また、その分だけ氷蓄熱槽の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の氷蓄熱システムの例を示す構成図である。
【図2】本発明の氷蓄熱システムの1実施形態を示す構成図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示し、氷蓄熱槽の模式的断面図である。
【符号の説明】
1、7…冷凍機
5…氷蓄熱槽
5a…隣接槽
5b…終端槽
9…堰
E…終端部
S…始端部
Claims (2)
- 氷蓄熱槽の終端部と始端部との間に接続された冷凍機と、氷蓄熱槽の終端部に堰により区画形成された終端槽とを備え、前記冷凍機は、ブライン冷凍機と通常の冷凍機とからなり、ブライン冷凍機と通常の冷凍機を、開閉弁により直列運転または並列運転させ、前記堰には、隣接槽の上部から終端槽の下部に向けて連通路が形成されることを特徴とする氷蓄熱システム。
- 前記隣接槽が複数の槽からなり、これらの槽を前記堰を介して連結することを特徴とする請求項1記載の氷蓄熱システム。
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