JP7358131B2 - 冷媒冷却システム - Google Patents
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Description
また、このような課題は、飲料製品を製造する設備以外にも、冷媒を冷却するシステムを備える設備全般に当てはまる。
本開示の一態様に係る冷媒冷却システムは、冷却用冷媒を冷却する高段冷凍機と、前記高段冷凍機で冷却した冷却用冷媒を貯留する中温槽と、前記中温槽から排出された冷却用冷媒が供給され、冷却用冷媒を冷却する低段冷凍機と、前記低段冷凍機で冷却した冷却用冷媒であって、前記中温槽に貯留されている冷却用冷媒よりも温度が低い冷却用冷媒を貯留する低温槽と、前記低温槽から排出された冷却用冷媒を供給先へ導く供給配管と、前記供給先から排出された冷却用冷媒が導かれ、前記中温槽に貯留されている冷却用冷媒よりも温度が高い冷却用冷媒を貯留する高温槽と、前記高温槽に貯留されている冷却用冷媒を前記高段冷凍機へと導く高温配管と、前記中温槽に貯留されている冷却用冷媒を前記高段冷凍機へと導き、前記高温配管と合流する第1中温配管と、前記中温槽に貯留されている冷却用冷媒を前記低段冷凍機へと導く第2中温配管と、前記低温槽に貯留されている冷却用冷媒を前記低段冷凍機へと導き、前記第2中温配管と合流する低温配管と、を備えている。
本実施形態に係る飲料製品製造設備1は、炭酸ガス入りの飲料製品を製造可能とされている。飲料製品製造設備1は、以下の工程によって炭酸ガス入りの飲料製品を製造する。
図1に示すように、まず、飲料製品の原料となる原水を第1冷却工程で冷却する。次に、脱気工程で冷却した原水を脱気する。次に、調合工程で、脱気した原水にシロップ等を調合する。次に、第2冷却工程で、シロップ等を調合した原水を冷却する。次に、炭酸注入工程で、冷却されたシロップ等を含んだ原水に炭酸ガスを注入し、製品液を生成する。次に、充填工程で、製品液を瓶等の容器に充填する。次に、加熱工程で、容器に充填された製品液(以下、「飲料製品」と称する。)を加熱する。次に、箱詰め工程で、加熱した飲料製品を段ボール等の梱包容器に梱包する。そして、出荷工程で、梱包された飲料製品を出荷する。
高温側冷却部10は、図2に示すように、冷水を生成する2台の高段冷凍機11と、冷水を生成する2台の低段冷凍機12と、高段冷凍機11及び低段冷凍機12で生成された冷水を貯留する冷水タンク13と、冷水タンク13からの冷水で原水を冷却する高温側熱交換器(供給先)14と、を有している。なお、2台の高段冷凍機11は、並列に配置されており略同一の機能を有しているので、以下の説明ではまとめて高段冷凍機11として説明する。また、図2以外の図面では、2台の高段冷凍機11をまとめて図示している。また、2台の低段冷凍機12も同様に、低段冷凍機12としてまとめて説明する。また、図2以外の図面では、2台の低段冷凍機12をまとめて図示している。
高段冷凍機11及び低段冷凍機12は、蒸発器で冷媒と冷水とを熱交換することで冷水を冷却している。蒸発器で冷却された冷水は、高段冷凍機11及び低段冷凍機12から排出され、図2及び図3に示すように、冷水タンク13へ導かれる。高段冷凍機11及び低段冷凍機12は、凝縮器で冷媒と水とを熱交換することで、冷媒を冷却するとともに、水を加熱する。高段冷凍機11の凝縮器で加熱された水(以下、各冷凍機で加熱された水を「温水」と称する)は、第1冷却塔51へ送られ冷却される。第1冷却塔51で冷却された温水は高段冷凍機11へ戻される。また、低段冷凍機12の凝縮器で加熱された温水は、加熱部80及び第2冷却塔52を経て、低段冷凍機12へ戻される。加熱部80及び第2冷却塔52の詳細については後述する。
図3に示すように、高段冷凍機11と高温槽17とは、高温槽排出配管(高温配管)20によって接続されている。高温槽排出配管20は、高温槽17から排出された冷水を高段冷凍機11へ導く。また、中温槽16と高温槽排出配管20の途中位置とは、第1中温槽排出配管(第1中温配管)21が接続されている。中温槽16から排出された冷水は、第1中温槽排出配管21を流通した後に高温槽排出配管20に合流し、高温槽排出配管20を介して高段冷凍機11へ導かれる。また、高温槽排出配管20には、第1中温槽排出配管21との合流地点よりも上流側(高温槽17側)に、高温槽排出配管弁(高温配管弁)20aが設けられている。また、第1中温槽排出配管21との合流地点よりも下流側(高段冷凍機11側)には、内部を流通する冷水の温度を計測する第1温度センサ(第1温度検出部)20b及び高段側ポンプ20cが設けられている。第1温度センサ20bは、高段側ポンプ20cの上流側に設けられている。第1中温槽排出配管21には、第1中温槽排出配管弁(第1中温配管弁)21aが設けられている。高温槽排出配管弁20a及び第1中温槽排出配管弁21aは、開度を調整することで、高温槽排出配管20及び第1中温槽排出配管21を流通する冷水の流量を調整可能な流量調整弁である。また、高段冷凍機11と中温槽16とは、中温槽供給配管22が接続されている。中温槽供給配管22は、高段冷凍機11で冷却され、高段冷凍機11から排出された冷水を中温槽16へ導く。
図3に示すように、低温槽15と第1ラインに設けられた高温側熱交換器14とは、第1冷水供給配管28によって接続されている。第1冷水供給配管28は、低温槽15から排出された冷水を第1ラインの高温側熱交換器14へ導く。第1冷水供給配管28には、上流側から順番に、第1冷水供給ポンプ28a、第1冷水供給配管開閉弁28b及び第1冷水供給配管調整弁28cが設けられている。また、低温槽15と第2ラインに設けられている高温側熱交換器214とは、第2冷水供給配管(第2供給配管)29によって接続されている。第2冷水供給配管29は、低温槽15から排出された冷水を第2ラインの高温側熱交換器214へ導く。第2冷水供給配管29には、上流側から順番に第2冷水供給ポンプ29a、第2冷水供給配管開閉弁29b及び第2冷水供給配管調整弁29cが設けられている。また、低温槽15には、他のラインへと接続される第3冷水供給配管30が接続されている。第3冷水供給配管30を介して他のラインへ導かれた冷水は、他のラインで利用される。
ディアレータ41は、高温側熱交換器14で冷却された原水を容器内で散布するとともに、真空ポンプ44によって容器内を真空引きすることで、原水を脱気する。ディアレータ41で脱気された原水は、第3原水配管45を介してブレンダ42に導かれる。第3原水配管45には、原水ポンプ45aが設けられている。ブレンダ42は、原水とシロップとを混合する装置である。詳細には、ブレンダ42は、ディアレータ41で脱気された原水に対して、シロップ配管46を介して供給されるシロップを調合する。ブレンダ42でシロップを調合された原水は、第4原水配管47を介して低温側熱交換器63へ導かれる。サチュレータ43は、低温側熱交換器63で冷却された原水が第5原水配管48を介して供給される。サチュレータ43は、低温側熱交換器63で冷却された原水に対して、炭酸ガス配管49を介して供給される炭酸ガスを注入する。サチュレータ43で炭酸ガスを注入された原水は、製品液として製品液配管50を介して充填機へ導かれる。
低温側冷却部60は、図4及び図5に示すように、ブラインを冷却するブライン冷凍機61と、ブライン冷凍機61で生成されたブラインを貯留するブラインタンク62と、ブラインタンク62からのブラインで原水を冷却する低温側熱交換器63と、を有している。
ブライン冷凍機61は、蒸発器で冷媒とブラインとを熱交換することでブラインを冷却している。蒸発器で冷却されたブラインは、ブライン冷凍機61から排出され、図4及び図5に示すように、ブラインタンク62へ導かれる。ブライン冷凍機61は、凝縮器で冷媒とブラインとを熱交換することで、冷媒を冷却するとともに、ブラインを加熱する。ブライン冷凍機61の凝縮器で加熱されたブラインは、ブライン冷却塔へ送られ冷却される。ブライン冷却塔で冷却されたブラインはブライン冷凍機61へ戻される。なお、図2では、図示の関係上、第1冷却塔51とブライン冷却塔とをまとめて図示している。
図4及び図5に示すように、低温ブライン槽64と第1ラインに設けられている低温側熱交換器63とは、第1ブライン供給配管69によって接続されている。第1ブライン供給配管69は、低温ブライン槽64から排出されたブラインを第1ラインの低温側熱交換器63へ導く。第1ブライン供給配管69には、上流側から順番に、第1ブライン温度センサ69a及び第1ブラインポンプ69bが設けられている。また、低温ブライン槽64と第2ラインに設けられている低温側熱交換器263とは、第2ブライン供給配管70によって接続されている。第2ブライン供給配管70は、低温ブライン槽64から排出されたブラインを第2ラインの低温側熱交換器263へ導く。第2ブライン供給配管70には、上流側から順番に第2ブライン温度センサ70a及び第2ブラインポンプ70bが設けられている。
このように、第1ラインと第2ラインとは、高段冷凍機11及び低段冷凍機12、冷水タンク13、ブライン冷凍機61及びブラインタンク62を共有している。
高温温水槽85と第1ラインに設けられているウォーマ熱交換器82とは、第1温水供給配管91によって接続されている。第1温水供給配管91には温水供給ポンプ91aが設けられている。ウォーマ熱交換器82と低温温水槽84とは温水排出配管93によって接続されている。また、高温温水槽85と第2ラインに設けられているウォーマ熱交換器(図示省略)とは、第2温水供給配管92によって接続されている。
制御装置100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、ROMやその他の記憶媒体に予めインストールしておく形態や、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
第1温度決定部102は、第1ラインの低温側熱交換器63に供給されるブラインの温度を決定する。第2温度決定部103は、第2ラインの低温側熱交換器263に供給されるブラインの温度を決定する。冷凍機温度決定部104は、第1温度決定部102が決定した温度と第2温度決定部103が決定した温度とに基づいて、ブライン冷凍機61から排出されるブラインの温度を決定する。第1ブライン温度制御部105は、ブラインタンク62から第1ラインの低温側熱交換器63へ導かれるブラインの温度が、第1温度決定部102が決定した温度となるように、第1ブライン排出配管弁71a及び第1ブラインバイパス配管弁73aの開度を制御する。第2ブライン温度制御部106は、ブラインタンク62から第2ラインの低温側熱交換器263へ導かれるブラインの温度が、第2温度決定部103が決定した温度となるように、第2ブライン排出配管弁72a及び第2ブラインバイパス配管弁74aの開度を制御する。冷凍機制御部107は、ブライン冷凍機61から排出されるブラインの温度が、冷凍機温度決定部104が決定した温度となるように、ブライン冷凍機61を制御する。
また、第2ブライン温度制御部106は、ブラインタンク62から第2ラインの低温側熱交換器263へ導かれるブラインの温度が、第2温度決定部103が決定した温度となるように、第2ブライン排出配管弁72a及び第2ブラインバイパス配管弁74aの開度を制御する。第2ブライン温度制御部106がブラインの温度を調整する方法は、第1ブライン温度制御部105と略同様なので、詳細な説明は省略する。
温水温度の設定値は、図11の実線で示すように、低段冷凍機12の負荷率が30%となると25℃(冷却モード)または33℃(加熱モード)へ変更される。ただし、実際の温水温度は、図11の破線で示すように、毎分0.5℃のペースで上昇または下降するように、ファン制御部112が冷却塔のファン54の回転数を調整する。
高段冷凍機入口温度制御部121は、第1温度センサ20bの計測した温度が所定の第1温度範囲となるように、高温槽排出配管弁20a及び第1中温槽排出配管弁21aの開度を制御する。低段冷凍機入口温度制御部122は、第2温度センサ23bの計測した温度が所定の第2温度範囲となるように、第2中温槽排出配管弁23a及び低温槽排出配管弁24aの開度を制御する。第1温度範囲変更部123は、第1温度範囲を高段冷凍機11の負荷率に応じて変更する。また、第2温度範囲変更部124は、第2温度範囲を低段冷凍機12の負荷率に応じて変更する。出口温度制御部125は、高段冷凍機11から排出される冷水の温度が、中温槽温度センサ16aが検出した温度に基づいた温度となるように、高段冷凍機11を制御する。
また、第2温度範囲変更部124は、第2温度範囲を低段冷凍機12の負荷率に応じて変更する。具体的には、低段冷凍機12の起動時に、図13に示すように、圧縮機が起動してから所定時間経過後に、第2温度範囲を5℃程度から11.5℃程度まで変化させる。なお、第2温度範囲の上昇を上昇させる際には、毎分0.5℃のペースで上昇させる。
まず、ステップS1でブライン冷凍機61運転ボタンが「OFF」から「ON」に変更されると、ステップS2で制御装置100はブライン冷凍機61を起動する。次に制御装置100は、ステップS3で、ブライン冷凍機61が立ち上がるまで所定時間(t2)待機する。次に制御装置100は、ステップS4でブライン冷凍機61の制御判定周期の所定時間(t1)待機する。
次に制御装置100は、ステップS5で冷凍機設定温度判定を行う。具体的には、冷凍機温度決定部104が、第1温度決定部102が決定した温度と、第2温度決定部103が決定した温度と比較して、低い方の温度をブライン冷凍機61出口温度として決定する。このとき、ブライン制御部101は、ブライン冷凍機61出口の設定温度が変更されているか否かを判定する。具体的には、現状のブライン冷凍機61出口温度と、新たに決定したブライン冷凍機61出口温度とが同じ温度の場合には、設定温度が変更されていないと判断する。また、現状のブライン冷凍機61出口温度と、新たに決定したブライン冷凍機61出口温度とが異なる温度の場合には、設定温度が変更されていると判断する。
ステップS5で、設定温度が変更されていないと判断すると、制御装置100はステップS6に進む。一方、設定温度が変更されていないと判断すると、制御装置100はステップS8に進む。ステップS8では、ブライン冷凍機61出口温度の設定を、新たに決定した温度に変更する。そして、冷凍機制御部107が、ブライン冷凍機61から排出されるブラインの温度が、冷凍機温度決定部104が決定した温度となるように、ブライン冷凍機61を制御する。次に、制御装置100はステップS9に進み、設定温度の変更が反映されるまで所定時間(t2)待機し、ステップS6に進む。
ステップS6では、ブライン冷凍機61運転ボタンが「ON」から「OFF」に変更されているかを判断する。「ON」から「OFF」に変更されていないと判断した場合には、ステップS5に戻る。「ON」から「OFF」に変更されていると判断した場合には、ステップS7に進み、ブライン冷凍機61を停止させて本処理を終了する。
まず、ステップS11で温水制御部110が、温水タンク81及び加熱部80の運転を自動モードとする。自動モードとは、低段冷凍機12の負荷率に応じて、冷却モードと加熱モードとを自動的に切り替えるモードである。次に、ステップS12で低段冷凍機12の負荷率が30%以上か否かを判断する。負荷率が30%以上ではないと判断した場合には、ステップS17へ進み冷却モードでの運転を開始する。冷却モードでの運転を開始した後は、ステップS12へ戻る。
なお、冷凍機の合計負荷の閾値は例示であって、上記説明の数値に限定されない。合計負荷の閾値は、冷凍機の容量等に応じて設定される。上記の例は、例えば、1100kWの冷凍機の場合の一例を説明したものである。
原水タンク2に貯留されている原水は、大気の温度と同程度の温度(本実施形態では、一例として30℃程度)で貯留されている。原水タンク2に貯留されている原水は、図4に示すように、第1原水配管26を介して高温側熱交換器14へ導かれる。高温側熱交換器14で原水は、冷水と熱交換することで10℃程度まで冷却される。高温側熱交換器14で冷却された原水は、第2原水配管27を介してディアレータ41へ導かれ脱気される。脱気された原水は、第3原水配管45を介してブレンダ42に導かれ、ブレンダ42でシロップ液を調合される。シロップ液を調合された原水は、ブレンダ42から排出され、第4原水配管47を介して低温側熱交換器63へ導かれる。低温側熱交換器63で原水は、ブラインと熱交換することで3℃程度まで冷却される。低温側熱交換器63で冷却された原水は、第5原水配管48を介してサチュレータ43へ導かれ炭酸ガスを注入され製品液となる。サチュレータ43から排出された製品液は、製品液配管50を介して充填機へ導かれ容器に充填され飲料製品となる。飲料製品は、加熱槽83(図6参照)に導かれ、加熱槽83で30℃程度まで加熱される。加熱された箱詰機で梱包容器に梱包される。梱包された飲料製品は、その後出荷される。
冷水タンク13に貯留されている冷水は、各槽によって温度が異なっている。具体的には、低温槽15には5℃程度の冷水が貯留され、中温槽16には11.5℃程度の冷水が貯留され、高温槽17には17.5℃程度の冷水が貯留されている。図2及び図3に示すように、高段冷凍機11へは、冷水タンク13の高温槽17及び/又は中温槽16に貯留されている冷水が導かれる。高段冷凍機11へ導かれた冷水は、高段冷凍機11内を循環する冷媒と熱交換することで、11.5℃程度まで冷却される。高段冷凍機11で冷却された冷水は、高段冷凍機11から排出され、中温槽供給配管22を介して中温槽16へ導かれる。低段冷凍機12へは、中温槽16及び/又は低温槽15に貯留されている冷水が導かれる。低段冷凍機12へ導かれた冷水は、低段冷凍機12内を循環する冷媒と熱交換することで、5℃程度まで冷却される。低段冷凍機12で冷却された冷水は、低段冷凍機12から排出され、低温槽供給配管25を介して低温槽15へ導かれる。
ブラインタンク62に貯留されている冷水は、各槽によって温度が異なっている。具体的には、低温ブライン槽64には-2℃程度のブラインが貯留され、高温ブライン槽65には6℃程度のブラインが貯留されている。図4及び図5に示すように、高温ブライン槽65に貯留されているブラインは、冷凍機供給側配管67を介して、ブライン冷凍機61へ導かれる。ブライン冷凍機61へ導かれたブラインは、ブライン冷凍機61内を循環する冷媒と熱交換することで、-2℃程度まで冷却される。ブライン冷凍機61で冷却されたブラインは、ブライン冷凍機61から排出され、冷凍機排出側配管68を介して低温ブライン槽64へ導かれる。
温水タンク81に貯留されている温水は、各槽によって温度が異なっている。具体的には、低温温水槽84には33℃程度の温水が貯留され、高温温水槽85には38℃程度の温水が貯留されている。
低段冷凍機12において、温水は低段冷凍機12内を循環する冷媒と熱交換することで、38℃程度まで加熱される。低段冷凍機12で加熱された温水は、図6に示すように、低段冷凍機12から排出され、高温温水槽供給配管87及び/又は低温温水槽供給配管88を介して、高温温水槽85又は低温温水槽84へ導かれる。詳細には、加熱部80で飲料製品の加熱を行う加熱モードでは、高温温水槽85へ導かれる。また、低段冷凍機12に供給されるブラインの温度を低下させる冷却モードでは、低温温水槽84へ導かれる。
加熱モードでは、高温温水槽85に貯留されている温水が、温水供給配管を介してウォーマ熱交換器82へ導かれる。ウォーマ熱交換器82へ導かれた温水は、加熱水と熱交換することで加熱水を加熱するとともに、加熱水によって33℃程度まで冷却される。ウォーマ熱交換器82で冷却された温水は、温水排出配管93を介して低温温水槽84へ導かれる。第2ラインのウォーマ熱交換器へ導かれる温水も、第1ラインと略同様に、ウォーマ熱交換器82で冷却され低温温水槽84へ導かれる。
低温温水槽84へ導かれた温水は、第1温水戻り配管89を介して冷却塔熱交換器53へ導かれる。冷却塔熱交換器53へ導かれた温水は、温水と第2冷却塔52に設けられたファン54によって送られてくる外気とを熱交換することで33℃程度まで冷却される。冷却塔熱交換器53で冷却された温水は、第2温水戻り配管90を介して低段冷凍機12へ導かれる。
冷却モードでは、低温槽15に貯留されている温水が、第1温水戻り配管89を介して冷却塔熱交換器53へ導かれる。冷却塔熱交換器53へ導かれた温水は、温水と第2冷却塔52に設けられたファン54によって送られてくる外気とを熱交換することで25℃程度まで冷却される。冷却塔熱交換器53で冷却された温水は、第2温水戻り配管90を介して低段冷凍機12へ導かれる。
このようにして、飲料製品製造設備1では、温水が循環している。
ウォーマ熱交換器82において加熱水は、温水と熱交換することで、35℃程度まで加熱される。ウォーマ熱交換器82で加熱された加熱水は、加熱水供給配管94を介して加熱槽83(詳細には第3槽83c)へ導かれる。加熱槽83では、飲料製品を加熱する。飲料製品を加熱することで、加熱水は30℃程度まで冷却される。飲料製品を加熱した加熱水は加熱槽83から排出され、加熱水排出配管95を介して、ウォーマ熱交換器82へ導かれる。このようにして、飲料製品製造設備1では、加熱水が循環している。
本実施形態では、サチュレータ43へ導かれる原水を、高温側冷却部10で冷却した後に低温側冷却部60で冷却している。すなわち、原水を2段階に分けて冷却している。このように、2つの冷却部によって原水を冷却することで、1つの冷却部で原水を冷却する場合と比較して、各冷却部で冷却する熱量を小さくすることができる。これにより、各冷却部で必要とされる動力を少なくすることができるので、各冷却部で効率よく原水を冷却することができる。したがって、飲料製品製造設備1全体のエネルギ効率を向上させることができる。
また、原水を高温側冷却部10で20℃以下まで冷却している。これにより、高温側冷却部10において好適に原水を冷却しているため、高温側冷却部10の下流側に設けられている低温側冷却部60で冷却する熱量が過度に増大しない。したがって、低温側冷却部60で必要とされる動力の増大を抑制することができるので、飲料製品製造設備1全体のエネルギ効率を向上させることができる。
また、ディアレータ41の前で、原水の温度を所定の温度範囲としているので、ディアレータ41及びディアレータ41の下流側の装置(例えば低温側冷却部60やサチュレータ43等)において安定して運転を行うことができる。
また、本実施形態では、第1ラインの低温側熱交換器63と第2ラインの低温側熱交換器263とは、異なるサチュレータ43へ原水を供給している。また、ブラインが、1つのブラインタンク62から第1ラインの低温側熱交換器63及び第2ラインの低温側熱交換器263へ導かれている。これにより、すなわち、第1ラインの低温側熱交換器63と第2ラインの低温側熱交換器263との熱源を統合することができる。
例えば、第1ラインのサチュレータ43及び/又は第2ラインのサチュレータ(図示省略)で製造する製品が変更された場合、当該サチュレータ43へ供給される原水の量が長期的に変更される。このような場合には、当該サチュレータ43へ供給する原水を冷却する熱交換器に導かれる原水の量も長期的に変更される。
このような場合において、第1ラインの低温側熱交換器63で利用するブラインを冷却するブライン冷凍機61と、第2ラインの低温側熱交換器263で利用するブラインを冷却するブライン冷凍機61とが異なっている場合(すなわち、熱源が統合されていない場合)には、各熱交換器に導かれる原水の量に応じてブライン冷凍機61の負荷を変動させる必要がある。
一方、本実施形態では、上述のように第1ラインの低温側熱交換器63と第2ラインの低温側熱交換器263との熱源を統合しているので、第1ラインの低温側熱交換器63又は第2ラインの低温側熱交換器263において供給される原水の量が変化した場合であっても、各熱交換器に供給される原水の量に応じた量のブラインを、ブラインタンク62から各熱交換器へ導くことができる。これにより、各熱交換器で生じた変化の影響がブライン冷凍機61へ及び難くすることができるので、ブライン冷凍機61の運転効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、第1温度決定部102が決定した温度と第2温度決定部103が決定した温度とに基づいて、ブライン冷凍機61から排出されるブラインの温度を決定する。これにより、例えば、冷凍機温度決定部104が決定した温度が、第1温度決定部102が決定した温度及び第2温度決定部103が決定した温度と近い場合には、各ラインの低温側熱交換器63へ導かれるブラインの温度の調整幅が小さくなる。したがって、調整に必要なエネルギの低減または調整に必要なエネルギ損失を抑制することができる。よって、飲料製品製造設備1全体のエネルギ効率を向上させることができる。
低段冷凍機12は、負荷率が低くなると、低段冷凍機12に備えられている圧縮機の回転数が下がる等の要因からサージングが発生し易くなる。本実施形態では、上述のように、負荷率が所定の値以下の場合に、低段冷凍機12へ導かれる温水の温度を低減することができる。これにより、負荷率が低い場合であっても、温水の温度を低減することで循環冷媒の圧力差を小さくできるので、サージングを抑制することができる。
また、第2冷却塔52で冷却された温水は、低段冷凍機12を通過して温水タンク81の低温温水槽84に導かれる。すなわち、温水が高温温水槽85を介することなく、循環している。これにより、加熱部80へ導く温水が貯留されている高温温水槽85には、冷却された温水が供給されない。したがって、高温温水槽85に貯留されている温水の温度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、低段冷凍機12から排出される温水を高温温水槽85へ導くか低温温水槽84へ導くかによって、加熱部80において低段冷凍機12の排熱を利用可能な状態と、低段冷凍機12の排熱を利用しない状態とを切り換えている。したがって、低段冷凍機12を停止することなく、加熱部80において排熱を利用するか否かを切り換えることができる。
また、本実施形態では、温水が、1つの温水タンク81から第1ラインの加熱部80及び第2ラインの加熱部へ導かれている。これにより、第1ラインの加熱部80と第2ラインの加熱部との熱源を統合することができる。
例えば、第1ラインの加熱部80及び/又は第2ラインの加熱部で加熱する製品が変更された場合、当該加熱部80で加熱する熱量が長期的に変更される。このような場合には、加熱部80へ供給する温水の量も長期的に変更される。
このような場合において、第1ラインの加熱部80で加熱に利用する温水を加熱する低段冷凍機12と、第2ラインの加熱部で加熱に利用する温水を加熱する低段冷凍機12とが異なっている場合(すなわち、熱源が統合されていない場合)には、各加熱部80へ導く温水の量に応じて低段冷凍機12の負荷を変動させる必要がある。
一方、本実施形態では、上述のように第1ラインの加熱部80と第2ラインの加熱部との熱源を統合しているので、第1ラインの加熱部80又は第2ラインの加熱部において必要とする温水の量が変化した場合であっても、各加熱部80で必要とされる量の温水を、温水タンク81から各加熱部80へ導くことができる。これにより、各加熱部80で生じた変化の影響が低段冷凍機12へ及び難くすることができるので、低段冷凍機12の運転効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、高温槽17及び中温槽16から高段冷凍機11へ冷水が導かれる。このように、高温側熱交換器14での負荷が変動した場合に影響を大きく受ける高温槽17と、高温槽17よりも影響が小さい中温槽16とから高段冷凍機11へ冷水を導いている。これにより、高温槽17からのみ高段冷凍機11へ冷水を導く構成と比較して、高段冷凍機11へ導かれる冷水の温度を安定させ易くすることができる。また、本実施形態では、中温槽16及び低温槽15から低段冷凍機12へ冷水が導かれる。このように、高温側熱交換器14での負荷が変動した場合に影響を受け易い中温槽16と、中温槽16よりも影響が小さい低温槽15とから低段冷凍機12へ冷水を導いている。これにより、中温槽16からのみ低段冷凍機12へ冷水を導く構成と比較して、低段冷凍機12へ導かれる冷水の温度を安定させ易くすることができる。
高温側熱交換器14での負荷が変動すると、高段冷凍機11へ戻ってくる冷水の温度が変化する。これに対して、高温槽17を介することで、冷凍機への戻り温度を徐々に変化させることができる。
本実施形態では、高段冷凍機11から排出される冷水の温度が、中温槽温度センサ16aが検出した温度に基づいた温度となるように、高段冷凍機11を制御している。これにより、中温槽16に貯留される冷水の温度を所定の温度に維持することができる。したがって、中温槽16の下流側においても冷水の温度を安定させることができる。
例えば、各高温側熱交換器14で利用する冷水の量が変更された場合において、各高温側熱交換器14で利用する冷水を冷却する冷凍機が異なっている場合(すなわち、熱源が統合されていない場合)には、各高温側熱交換器14に導かれる冷水の量に応じて冷凍機の負荷を変動させる必要がある。
一方、本実施形態では、各高温側熱交換器14へ供給する冷水を冷却する冷凍機が共通しているので、各高温側熱交換器14において利用される冷水の量が変化した場合であっても、各高温側熱交換器14で利用される冷水の量を、低温槽15から各高温側熱交換器14へ導くことができる。これにより、各高温側熱交換器14で利用する冷水の量の変化の影響が低段冷凍機12及び高段冷凍機11へ及び難くすることができるので、低段冷凍機12及び高段冷凍機11の運転効率を向上させることができる。
例えば、上記実施形態では、炭酸ガスを含んだ飲料製品を製造するラインが2つの例について説明したが、本開示はこれに限定されない。炭酸ガスを含んだ飲料製品を製造するラインは、1つであってもよく、また3つ以上の複数であってもよい。
本開示の一態様に係る冷媒冷却システムは、冷却用冷媒を冷却する高段冷凍機(11)と、前記高段冷凍機(11)で冷却した冷却用冷媒を貯留する中温槽(16)と、前記中温槽(16)から排出された冷却用冷媒が供給され、冷却用冷媒を冷却する低段冷凍機(12)と、前記低段冷凍機(12)で冷却した冷却用冷媒であって、前記中温槽(16)に貯留されている冷却用冷媒よりも温度が低い冷却用冷媒を貯留する低温槽(15)と、前記低温槽(15)から排出された冷却用冷媒を供給先(14)へ導く供給配管(28)と、前記供給先(14)から排出された冷却用冷媒が導かれ、前記中温槽(16)に貯留されている冷却用冷媒よりも温度が高い冷却用冷媒を貯留する高温槽(17)と、前記高温槽(17)に貯留されている冷却用冷媒を前記高段冷凍機(11)へと導く高温配管(20)と、前記中温槽(16)に貯留されている冷却用冷媒を前記高段冷凍機(11)へと導き、前記高温配管(20)と合流する第1中温配管(21)と、前記中温槽(16)に貯留されている冷却用冷媒を前記低段冷凍機(12)へと導く第2中温配管(23)と、前記低温槽(15)に貯留されている冷却用冷媒を前記低段冷凍機(12)へと導き、前記第2中温配管(23)と合流する低温配管(24)と、を備えている。
また、上記構成では、高温槽及び中温槽から高段冷凍機へ冷却用冷媒が導かれる。このように、供給先での負荷が変動した場合に影響を大きく受ける高温槽と、高温槽よりも影響が小さい中温槽とから高段冷凍機へ冷却用冷媒を導いている。これにより、高温槽からのみ高段冷凍機へ冷却用冷媒を導く構成と比較して、高段冷凍機へ導かれる冷却用冷媒の温度を安定させ易くすることができる。また、上記構成では、中温槽及び低温槽から低段冷凍機へ冷却用冷媒が導かれる。このように、供給先での負荷が変動した場合に影響を受け易い中温槽と、中温槽よりも影響が小さい低温槽とから低段冷凍機へ冷却用冷媒を導いている。これにより、中温槽からのみ低段冷凍機へ冷却用冷媒を導く構成と比較して、低段冷凍機へ導かれる冷却用冷媒の温度を安定させ易くすることができる。
上記構成では、高段冷凍機から排出される冷却用冷媒の温度が、第3温度検出部が検出した温度に基づいた温度となるように、高段冷凍機を制御している。これにより、中温槽に貯留される冷却用冷媒の温度を所定の温度に維持することができる。したがって、中温槽の下流側においても冷却用冷媒の温度を安定させることができる。
例えば、各供給先で利用する冷却用冷媒の量が変更された場合において、各供給先で利用する冷却用冷媒を冷却する冷凍機が異なっている場合(すなわち、熱源が統合されていない場合)には、各供給先に導かれる冷却用冷媒の量に応じて冷凍機の負荷を変動させる必要がある。
一方、上記構成では、各供給先へ供給する冷却用冷媒を冷却する冷凍機が共通しているので、各供給先において利用される冷却用冷媒の量が変化した場合であっても、各供給先で利用される冷却用冷媒の量を、低温槽から各供給先へ導くことができる。これにより、各供給先で利用する冷却用冷媒の量の変化の影響が冷凍機へ及び難くすることができるので、冷凍機の運転効率を向上させることができる。
2 :原水タンク
10 :高温側冷却部(冷媒冷却システム)
11 :高段冷凍機
12 :低段冷凍機
13 :冷水タンク
14 :高温側熱交換器(供給先)
15 :低温槽
16 :中温槽
16a :中温槽温度センサ(第3温度検出部)
17 :高温槽
18 :第1冷水隔壁(第1隔壁)
18a :第1堰部(第1連通部)
19 :第2冷水隔壁(第2隔壁)
19a :第2堰部(第2連通部)
20 :高温槽排出配管(高温配管)
20a :高温槽排出配管弁(高温配管弁)
20b :第1温度センサ(第1温度検出部)
20c :高段側ポンプ
21 :第1中温槽排出配管(第1中温配管)
21a :第1中温槽排出配管弁(第1中温配管弁)
22 :中温槽供給配管
23 :第2中温槽排出配管(第2中温配管)
23a :第2中温槽排出配管弁(第2中温配管弁)
23b :第2温度センサ(第2温度検出部)
23c :低段側ポンプ
24 :低温槽排出配管(低温配管)
24a :低温槽排出配管弁(低温配管弁)
25 :低温槽供給配管
26 :第1原水配管
27 :第2原水配管
27a :原水温度センサ
28 :第1冷水供給配管
28a :第1冷水供給ポンプ
28b :第1冷水供給配管開閉弁
28c :第1冷水供給配管調整弁
29 :第2冷水供給配管(第2供給配管)
29a :第2冷水供給ポンプ
29b :第2冷水供給配管開閉弁
29c :第2冷水供給配管調整弁
30 :第3冷水供給配管
31 :第1高温槽供給配管
32 :第2高温槽供給配管
33 :第1冷水バイパス配管
33a :第1冷水バイパス配管開閉弁
34 :第2冷水バイパス配管
34a :第2冷水バイパス配管開閉弁
40 :DBS装置
41 :ディアレータ
42 :ブレンダ
43 :サチュレータ
44 :真空ポンプ
45 :第3原水配管
45a :原水ポンプ
46 :シロップ配管
47 :第4原水配管
48 :第5原水配管
49 :炭酸ガス配管
50 :製品液配管
51 :第1冷却塔
52 :第2冷却塔
53 :冷却塔熱交換器
54 :ファン
60 :低温側冷却部
61 :ブライン冷凍機
62 :ブラインタンク
63 :低温側熱交換器
64 :低温ブライン槽
65 :高温ブライン槽
66 :ブライン隔壁
67 :冷凍機供給側配管
67a :第3ブラインポンプ
68 :冷凍機排出側配管
69 :第1ブライン供給配管
69a :第1ブライン温度センサ
69b :第1ブラインポンプ
70 :第2ブライン供給配管
70a :第2ブライン温度センサ
70b :第2ブラインポンプ
71 :第1ブライン排出配管
71a :第1ブライン排出配管弁
72 :第2ブライン排出配管
72a :第2ブライン排出配管弁
73 :第1ブラインバイパス配管
73a :第1ブラインバイパス配管弁
74a :第2ブラインバイパス配管弁
80 :加熱部
81 :温水タンク
82 :ウォーマ熱交換器
83 :加熱槽
83c :第3槽
84 :低温温水槽
85 :高温温水槽
85a :第1温水温度センサ
86 :温水隔壁
87 :高温温水槽供給配管
87a :高温温水槽供給配管弁
88 :低温温水槽供給配管
88a :低温温水槽供給配管弁
89 :第1温水戻り配管
89a :温水排出ポンプ
90 :第2温水戻り配管
90a :第2温水温度センサ
91 :第1温水供給配管
91a :温水供給ポンプ
92 :第2温水供給配管
93 :温水排出配管
94 :加熱水供給配管
95 :加熱水排出配管
95a :加熱水ポンプ
96 :蒸気供給配管
97 :加熱水温度センサ
100 :制御装置
101 :ブライン制御部
102 :第1温度決定部
103 :第2温度決定部
104 :冷凍機温度決定部
105 :第1ブライン温度制御部
106 :第2ブライン温度制御部
107 :冷凍機制御部
108 :原水温度制御部
110 :温水制御部
111 :切換制御部
112 :ファン制御部
113 :温水供給ポンプ制御部
120 :冷水制御部
121 :高段冷凍機入口温度制御部
122 :低段冷凍機入口温度制御部
123 :第1温度範囲変更部
124 :第2温度範囲変更部
125 :出口温度制御部
214 :第2ラインの高温側熱交換器
263 :第2ラインの低温側熱交換器
Claims (7)
- 冷却用冷媒を冷却する高段冷凍機と、
前記高段冷凍機で冷却した冷却用冷媒を貯留する中温槽と、
前記中温槽から排出された冷却用冷媒が供給され、冷却用冷媒を冷却する低段冷凍機と、
前記低段冷凍機で冷却した冷却用冷媒であって、前記中温槽に貯留されている冷却用冷媒よりも温度が低い冷却用冷媒を貯留する低温槽と、
前記低温槽から排出された冷却用冷媒を供給先へ導く供給配管と、
前記供給先から排出された冷却用冷媒が導かれ、前記中温槽に貯留されている冷却用冷媒よりも温度が高い冷却用冷媒を貯留する高温槽と、
前記高温槽に貯留されている冷却用冷媒を前記高段冷凍機へと導く高温配管と、
前記中温槽に貯留されている冷却用冷媒を前記高段冷凍機へと導き、前記高温配管と合流する第1中温配管と、
前記中温槽に貯留されている冷却用冷媒を前記低段冷凍機へと導く第2中温配管と、
前記低温槽に貯留されている冷却用冷媒を前記低段冷凍機へと導き、前記第2中温配管と合流する低温配管と、を備えた冷媒冷却システム。 - 前記高温配管は、内部を流通する冷却用冷媒の流量を調整する高温配管弁を有し、
前記第1中温配管は、内部を流通する冷却用冷媒の流量を調整する第1中温配管弁を有し、
前記第2中温配管は、内部を流通する冷却用冷媒の流量を調整する第2中温配管弁を有し、
前記低温配管は、内部を流通する冷却用冷媒の流量を調整する低温配管弁を有し、
前記高温配管と前記第1中温配管との合流部分よりも前記高段冷凍機側を流通する冷却用冷媒の温度を検出する第1温度検出部と、
前記第2中温配管と前記低温配管との合流部分よりも前記低段冷凍機側を流通する冷却用冷媒の温度を検出する第2温度検出部と、
前記第1温度検出部の検出した温度が所定の第1温度範囲となるように、前記高温配管弁及び前記第1中温配管弁の開度を制御する高段冷凍機入口温度制御部と、
前記第2温度検出部の検出した温度が所定の第2温度範囲となるように、前記第2中温配管弁及び前記低温配管弁の開度を制御する低段冷凍機入口温度制御部と、を備えた請求項1に記載の冷媒冷却システム。 - 前記第1温度範囲を前記高段冷凍機の負荷に応じて変更するとともに、前記第2温度範囲を前記低段冷凍機の負荷に応じて変更する請求項2に記載の冷媒冷却システム。
- 前記中温槽に貯留されている冷却用冷媒の温度を検出する第3温度検出部と、
前記高段冷凍機から排出される冷却用冷媒の温度が、前記第3温度検出部が検出した温度に基づいた温度となるように、前記高段冷凍機を制御する出口温度制御部と、を備えた請求項1から請求項3のいずれかに記載の冷媒冷却システム。 - 前記低温槽の内部に形成される空間と前記中温槽の内部に形成される空間とは第1隔壁によって隔てられていて、前記第1隔壁には空間同士を連通する第1連通部が形成されている請求項1から請求項4のいずれかに記載の冷媒冷却システム。
- 前記高温槽の内部に形成される空間と前記中温槽の内部に形成される空間とは第2隔壁によって隔てられていて、前記第2隔壁には空間同士を連通する第2連通部が形成されている請求項1から請求項5のいずれかに記載の冷媒冷却システム。
- 前記低温槽から排出された冷媒用冷媒を、前記供給先とは異なる他の供給先へ導く第2供給配管を備えている請求項1から請求項6のいずれかに記載の冷媒冷却システム。
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