JP3870037B2 - 排気管支持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原動機等の振動発生源に接続された排気管を車体等の被支持体に対し吊り下げ支持するために用いられる排気管支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の排気管支持装置として、上側に配設されかつ車体側に取り付けられる上側取付部と、下側に配設されかつ排気管側に取り付けられる下側取付部とを一対の連結ばね部によって互いに連結して構成したものが知られている(例えば実開昭61−38338号公報、特開平8−183353号公報、又は特開平8−230492号公報)。
【0003】
こうした排気管支持装置では、上下方向のばね定数を低下させることで原動機等の振動発生源に接続された排気管の振動を吸収することが好ましい。一方、排気管と車体側の部材との干渉を回避すべく、この排気管が上下方向又は左右方向へ大きく変位することは規制をしたいという要求がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記公報に記載された排気管支持装置は、連結ばね部が略上下方向に延びて配設されているため、この排気管支持装置に上下方向の荷重が入力されたときには、上記連結ばね部に引張・圧縮が作用することになる。このため、上下方向のばね定数は比較的高くなってしまう。
【0005】
そこで、上下方向のばね定数を低下させるために、例えば上記連結ばね部の断面積を減少させてばね定数を低下させることが考えられるが、こうして連結ばね部の断面積を減少させてしまうと、上記連結ばね部の変形量が大きくなってしまう。このため、下側取付部に取り付けられた排気管が大きく変位してしまうことになり、この排気管と車体側の部材とが干渉してしまうことになる。このように従来の排気管支持装置では、上下方向のばね定数と変位の規制とは互いに関連しているため、両者がそれぞれ所望の特性を有するように設計することは極めて困難である。
【0006】
また、上記実開昭61−38338号公報には、上側取付部と下側取付部とが一対の連結ばね部によって互いに連結されたゴム弾性体を囲むように、金属製のリング部材を設けた排気管支持装置が記載されており、下側取付部が変位したときにはこの下側取付部を上記リング部材に当接させることによって、下側取付部の変位を規制するようにしている。しかしながら、この排気管支持装置では、金属製のリング部材を新たに製造する必要があるため、排気管支持装置の製造における工程数がその分増加してしまうこととなる。その結果、製造コストが増大してしまうという不都合がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、排気管と被支持体との間に配設されて該排気管を該被支持体に吊り下げ支持する排気管支持装置において、上下方向のばね定数を低下させることにあり、加えて、製造コストの増大を招くことなく排気管の変位を規制可能にすると共に、上記ばね定数の設計と変位規制の設計とを互いに独立して行い得る構造の排気管支持装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、連結ばね部の配設経路を工夫することによって、上下方向の荷重が入力されたときにはこの連結ばね部に曲げが作用するようにした。
【0009】
具体的に、請求項1記載の発明は、排気管と被支持体との間に配設されて該排気管を該被支持体に吊り下げ支持する排気管支持装置を対象とし、上側に配設されかつ上記被支持体側に取り付けられる上側取付部と、下側に配設されかつ上記排気管側に取り付けられる下側取付部と、上記上側及び下側取付部を互いに連結する連結ばね部とをゴム弾性体により一体に形成する。
【0010】
そして、上記上側取付部を、上記下側取付部の左右両側の斜め上方に互いに離されて配設された第1及び第2取付部から構成し、上記連結ばね部の上記第1及び第2取付部から下側取付部に至る経路を、該第1及び第2取付部における互いに離れた側の部位から上記第1及び第2取付部の上方位置を通ってこの第1及び第2取付部の中央位置に至った後、上記第1及び第2取付部の間を通って上記下側取付部に至るように設定し、上記連結ばね部が、上記上側取付部から下側取付部に至る経路中における上記第1及び第2取付部の上方位置に設けられて、上記下側取付部に上下方向の荷重が入力したときに曲げが作用する梁部分を有することを特定事項とするものである。
【0011】
これにより、下側取付部に上下方向の荷重が入力すれば、第1及び第2取付部の上方位置に設けられた連結ばね部の梁部分に曲げが作用することになる。このため、上下方向のばね定数が低くなる。こうして、上下方向の荷重入力によって連結ばね部に引張・圧縮が作用する従来の排気管支持装置に比べて、上下方向のばねを大幅に軟らかくすることができる。
【0012】
また、第1及び第2取付部が下側取付部の左右両側それぞれの斜め上方に配設されているため、この下側取付部が、第1及び第2取付部に対して上下方向に相対変位すれば、この下側取付部と第1及び第2取付部とが互いに当接することになり、その変位が所定量に規制される。これにより、上下方向のばねを大幅に軟らかくすることと、上下方向の変位を所定量に規制することとの相反する2つの要求を共に満足させることができる。
【0013】
この排気管支持装置においては、連結ばね部における第1及び第2取付部の間を通って下側取付部に至る部位の上端部に、上方に突出する凸部をゴム弾性体により一体に形成してもよい。
【0014】
こうすることで、排気管支持装置に上下方向の振動が入力して上記下側取付部が上下方向に相対変位すれば、上記連結ばね部に形成された凸部が、この凸部に相対向するように配設されている被支持体に当接する。これにより、上記下側取付部の上下方向の変位を確実に所定量に規制することができる。
【0015】
さらに、第1及び第2取付部に、下側取付部の下方位置から該下側取付部の両側外方位置を通って第1及び第2取付部のそれぞれに連結されるストッパー部をゴム弾性体により一体に形成してもよい。
【0016】
こうすることで、下側取付部の外周囲がストッパー部によって囲まれるようになるため、この下側取付部が上下方向又は左右方向に相対変位すれば、上記下側取付部とストッパー部とが互いに当接することになり、その変位が所定量に規制される。これにより、上下方向のばねを大幅に軟らかくすることと、上下方向及び左右方向の変位を所定量に規制することとが同時に実現する。
【0017】
また、下側取付部の変位は、この下側取付部とストッパー部との当接により規制されるため、上記連結ばね部のばね定数とは別に設定することが可能である。このため、連結ばね部のばね定数の設計と、変位規制の設計とを互いに独立して設計することが可能になる。
【0018】
請求項4記載の発明は、排気管と被支持体との間に配設されて該排気管を該被支持体に吊り下げ支持する排気管支持装置を対象とし、上側に配設されかつ上記被支持体側に取り 付けられる上側取付部と、下側に配設されかつ上記排気管側に取り付けられる下側取付部と、上記上側及び下側取付部を互いに連結する連結ばね部とをゴム弾性体により一体に形成する。
【0019】
そして、上記上側取付部を、上記下側取付部の左右両側の斜め上方に互いに離されて配設された第1及び第2取付部から構成し、上記連結ばね部の上記第1及び第2取付部から下側取付部に至る経路を、該第1及び第2取付部における互いに離れた側の部位からそれぞれ下方に延びた後に、上記下側取付部に至るように設定する。そして、連結ばね部が、上記上側取付部から下側取付部に至る経路中における上記第1及び第2取付部の下方位置に設けられて、上記下側取付部に上下方向の荷重が入力したときに曲げが作用する梁部分を有するとして、上記第1及び第2取付部の中央位置における該第1及び第2取付部の斜め上方に、ゴム弾性体により上記下側取付部と一体に形成された係合部を配設し、上記第1及び第2取付部には、上記係合部の上方位置から該係合部の両側外方位置を通って上記第1及び第2取付部のそれぞれに連結されるストッパー部をゴム弾性体により一体に形成する。
【0020】
これにより、上記下側取付部に上下方向の荷重が入力すれば、第1及び第2取付部の下方位置に設けられた連結ばね部の梁部分に曲げが作用するため、上下方向のばね定数が低くなる。
【0021】
また、下側取付部が上下方向又は左右方向に相対変位すれば、この下側取付部と一体に形成された係合部が上下方向又は左右方向に変位する。この係合部の外周囲はストッパー部によって囲まれているため、上記係合部が変位するとストッパー部と当接することになる。こうして、係合部の変位が所定量に規制されるため、これに伴い下側取付部の変位も所定量に規制される。その結果、上下方向のばねを大幅に軟らかくすることと、上下方向及び左右方向の変位を所定量に規制することとが同時に実現する。
【0022】
また、下側取付部の変位は係合部とストッパー部との当接により規制されるため、上記連結ばね部のばね定数とは別に設定することが可能である。このため、連結ばね部のばね定数の設計と、変位規制の設計とを互いに独立して設計することが可能になる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明における排気管支持装置によれば、連結ばね部が上側取付部から下側取付部に至る経路中に梁部分を有しているため、下側取付部に上下方向の荷重が入力すれば、連結ばね部の梁部分に曲げが作用することになり、上下方向のばね定数を低くすることができる。こうして、上下方向の荷重入力によって連結ばね部に引張・圧縮が作用する従来の排気管支持装置に比べて、上下方向のばねを大幅に軟らかくすることができる。
【0024】
また、第1及び第2取付部を下側取付部の左右両側それぞれの斜め上方に配設することにより、下側取付部が第1及び第2取付部に対して上下方向に相対変位すれば、この下側取付部と第1及び第2取付部とが互いに当接することになり、その変位を所定量に規制することができる。また、連結ばね部の上端部に凸部を設けることで、下側取付部の上下方向の変位を確実に所定量に規制することができる。
【0025】
さらに、下側取付部の下方位置からその両側外方位置を通って第1及び第2取付部のそれぞれに連結されるストッパー部を設ける、又はこの下側取付部に一体に形成された係合部と、この係合部の上方位置からその両側外方位置を通って第1及び第2取付部のそれぞれに連結されるストッパー部を設けることで、下側取付部が上下方向又は左右方向に相対変位すれば、この下側取付部又は係合部と、ストッパー部とが互いに当接することになり、下側取付部の変位を所定量に規制することができる。
【0026】
こうして、上下方向のばねを大幅に軟らかくすることと、上下方向及び左右方向の変位を所定量に規制することとの相反する2つの要求を共に満足させることができる。
【0027】
また、下側取付部の変位は、この下側取付部又は係合部と、ストッパー部又は第1及び第2取付部との当接により設定されるため、連結ばね部のばね定数とは別に設定することが可能であり、これにより、連結ばね部のばね定数の設計と、変位規制の設計とを互いに独立して行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0029】
<第1実施形態>
図1〜図3は、本発明の実施形態に係る排気管支持装置Aを示し、このものは、一定の厚みを有する正面視で略矩形状のものであって、均一なゴム弾性体により形成されている。
【0030】
上記排気管支持装置Aは、上側に配設された上側取付部1と、下側に配設された下側取付部21とを備えていて、この上側取付部1と下側取付部21とは連結ばね部3によって互いに連結されている。上記上側取付部1は被支持体としての車体61側に取り付けられる一方、下側取付部21は排気管62側に取り付けられるように構成されており、これにより、上記排気管62が、上記排気管支持装置Aを介して車体61に吊り下げ支持されるようになっている。尚、図2及び図3は、排気管62(図示省略)が取り付けられることによって下側取付部21が下方の正規位置まで変位した状態(1G状態)の排気管支持装置Aを示している。
【0031】
上記上側取付部1は、左右方向に互いに離されて配設された第1及び第2取付部11,12から構成されており、各取付部11,12には、上記車体61側の支持部材61aが挿入される取付孔11a,12aが形成されている。
【0032】
上記下側取付部21は左右方向に延びる横長形状に形成されており、その中心位置には上記排気管62側の支持部材62aが挿入される取付孔2aが形成されている。この下側取付部21は上記第1及び第2取付部11,12の中央位置における該第1及び第2取付部11,12の斜め下方に配設されているため、この下側取付部21の左右の両側部分は上記第1及び第2取付部11,12の直下に位置している。
【0033】
上記連結ばね部3は略水平方向に延びる第1及び第2の梁部分31,32と、鉛直方向に延びる一つの連結部分33とから構成されており、この第1及び第2の梁部分31,32と連結部分33とは、この連結部分33の上端で互いに連結されている。
【0034】
上記第1の梁部分31は、第1取付部11における第2取付部12とは離れた側の部位からこの第1取付部11の上方位置を、この第1取付部11とは所定の隙間を空けた状態で略水平方向に延びて配設されている。一方、上記第2の梁部分32は、第2取付部12における第1取付部11とは離れた側の部位からこの第2取付部12の上方位置を、この第2取付部12とは所定の隙間を空けた状態で略水平方向に延びて配設されている。また、上記連結部分33は、上記第1及び第2取付部11,12の間を、この第1及び第2取付部11,12とは所定の隙間を空けた状態で鉛直方向に延びて配設されて、その下端が上記下側取付部21に接続されている。これにより、上記連結ばね部3の上記第1及び第2取付部11,12から下側取付部21に至る経路が、上記第1及び第2取付部11,12における互いに離れた側の部位から各第1及び第2取付部11,12の上方位置を通って上記第1及び第2取付部11,12の中央位置に至った後、上記第1及び第2取付部11,12の間を通って上記下側取付部21に至るように設定されている。こうして、上記第1及び第2取付部11,12の周囲には、上記排気管支持装置Aの肉厚方向に貫通する空所13,13が形成されている。
【0035】
また、上記下側取付部21の下方位置から、この下側取付部21の両側外方位置を通って第1及び第2取付部11,12のそれぞれに連結されるストッパー部41がゴム弾性体により一体に形成されている。これにより、上記下側取付部21の周囲には、排気管支持装置Aの肉厚方向に貫通しかつ上記第1及び第2取付部11,12の周囲の空所13,13と互いに連通している空所41aが形成されている。
【0036】
そして、上記排気管支持装置Aにおいては、下側取付部21に上下方向の荷重が入力すると、連結ばね部3の梁部分31,32に曲げが作用することになる。しかも、上記連結ばね部3の梁部分31,32の長さは比較的長いため、上記連結ばね部3のばね定数が大幅に低くなる。その結果、上下方向の荷重入力により連結ばね部に引張・圧縮が作用する従来の排気管支持装置に比べて、上下方向のばねを大幅に軟らかくすることができ、上記排気管62の上下方向の振動を効果的に吸収することができる。また、連結ばね部3の梁部分31,32の長さが比較的長いため、この梁部分31,32の曲げ変形に伴う歪を小さくすることができる。
【0037】
また、上記下側取付部21に前後方向(図2の紙面に直交する方向)の荷重が入力したときは、上記連結ばね部3の梁部分31,32及び連結部分33の長さが長いため変位し易い。このため、この連結ばね部3のばね定数が低くなり、これにより、上記排気管62の前後方向の変位を許容することができる。
【0038】
一方、下側取付部21が上方に大きく相対変位したときは、この下側取付部21における左右の両側部分が上記第1及び第2取付部11,12にそれぞれ当接する。これにより、下側取付部21のそれ以上の相対変位が規制される。また、上記下側取付部21が下方に大きく相対変位したときは、この下側取付部21がストッパー部41に当接するため、このストッパー部41の剛性によって下側取付部21のそれ以上の相対変位が規制される。また、上記下側取付部21が左右方向に大きく相対変位したときにも、この下側取付部21がストッパー部41にそれぞれ当接するため、この下側取付部21のそれ以上の変位が規制される。こうして、下側取付部21の上下方向及び左右方向のそれぞれに対する変位が所定量に規制される。その結果、この下側取付部21に取り付けられた排気管62と、車体61との干渉を回避することができる。
【0039】
このように、上記排気管支持装置Aでは、上下方向及び前後方向のばね定数は、連結ばね部3によって設定されるのに対し、下側取付部21の変位は、この下側取付部21と第1及び第2取付部11,12又はストッパー部41との干渉によって規制される。従って、ばね定数と変位規制とは、排気管支持装置Aにおける互いに異なる部位によってそれぞれ設定されることで、ばね定数の設計と、変位規制の設計とを互いに独立して行うことができる。
【0040】
例えば、ばね定数の設計においては、連結ばね部3における梁部分31,32の長さや、その断面積を調整することでばね定数を調整することが可能である。具体的には、各空所13の長さを長くすれば梁部分31,32の長さが長くなり(図2の一点鎖線参照)、また、梁部分31,32の厚みt1を調整すれば断面積を調整することができ、これによりばね定数を調整することができる。
【0041】
これに対し、変位規制の設計においては、下側取付部21の周囲に設けられた空所41aの大きさを変更したり、ストッパー部41の断面積を調整する(厚みt2を調整する)ことでストッパー部41の剛性を変更したりすることで、下側取付部21の最大変位量を調整することが可能である。
【0042】
このように、ばね定数の設計と変位規制の設計とを互いに独立して行うことによって、排気管支持装置Aの設計の容易化が図られると共に、上下方向及び前後方向のばねを大幅に軟らかくすることと、上下方向及び左右方向の変位を所定量に規制することとの相反する2つの要求を共に満足させることができる。
【0043】
また、上記排気管支持装置Aは、ゴム弾性体の一体成形により形成することができるため、製造の容易化が図られると共に製造コストを低減することができる。
【0044】
<第2実施形態>
図4は、第2実施形態に係る排気管支持装置Bを示していて、このものでは、連結ばね部3の上部に凸部34が設けられており、下側取付部22が上下方向に相対変位したときにはこの凸部34が車体61に当接することで、この下側取付部22の変位を規制するように構成されている。尚、上記第1実施形態と同様の構成の部位については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0045】
上記凸部34は、上記連結ばね部3における連結部分33の上端部に、上方に突出するように設けられており、ゴム弾性体の一体成形により形成されている。上記凸部34の上端と車体61との間には、所定の隙間が形成されている。
【0046】
また、上記下側取付部22は、上記第1実施形態に係る下側取付部21とは異なり、正面視で略正方形状に形成されている。このため、第1実施形態における下側取付部21では、その左右の両側部分が第1及び第2取付部11,12に直下に位置していたが、この第2実施形態における下側取付部22では、第1及び第2取付部11,12に直下に位置する部分が存在しない。
【0047】
また、この下側取付部22が略正方形状に形成されるのに対応して、ストッパー部42の形状が変更されている。具体的には、上記ストッパー部42において上記下側取付部22の両側外方位置を通る部分の厚みが分厚く形成されており、これにより、上記第2取付部22の周囲に形成される空所42aが、上記第1実施形態のものと略同じ大きさを有するようになっている。
【0048】
尚、第2実施形態に係る排気管支持装置Bでは、第1及び第2取付部11,12の上側に形成される空所13,13が、この第1及び第2取付部11,12の左右外方位置まで延びて形成されており、これにより、連結ばね部3の梁部分31,32の長さが、第1実施形態に係る排気管支持装置Aにおける梁部分31,32の長さよりも長くなっている。
【0049】
そして、この第2実施形態に係る排気管支持装置Bの下側取付部22に上下方向の荷重が入力したときには、上記第1実施形態に係る排気管支持装置Aと同様に、上記連結ばね部3の梁部分31,32に曲げが作用するため、上下方向のばね定数を低くすることができる。これにより、上記排気管62の振動を効果的に吸収することができる。
【0050】
また、連結ばね部3の長さが長いため、上記第1実施形態に係る排気管支持装置Aと同様に排気管62の前後方向の変位を許容することができる。
【0051】
一方、上記下側取付部22が下方又は左右方向に大きく相対変位したときは、この下側取付部22がストッパー部42に当接するため、このストッパー部42の剛性によって下側取付部22のそれ以上の変位が規制される。また、上記下側取付部22が上方に大きく相対変位したときは、上記凸部34が車体61に当接するようになり、上記連結ばね部3の連結部分33に圧縮が作用して下側取付部22のそれ以上の変位を確実に規制することができる。
【0052】
このように、第2実施形態に係る排気管支持装置Bにおいても、ばね定数と変位規制とは、排気管支持装置Bにおける互いに異なる部位によって設定される。このため、ばね定数の設計と変位規制の設計とを互いに独立して行うことができ、ばねと変位規制とのそれぞれについて所望の性能を得ることができる。
【0053】
<第3実施形態>
図5は、第3実施形態に係る排気管支持装置Cを示していて、上側取付部1が第1及び第2取付部11,12から構成されている点は上記第1及び第2実施形態と同様であるが、連結ばね部3が、この第1及び第2取付部11,12の下側に配設されている点が、上記第1及び第2実施形態とは異なる。尚、上記第1実施形態と同様の構成の部位については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0054】
上記連結ばね部3は略水平方向に延びる第1及び第2の梁部分35,36を備えており、第1の梁部分35は、第1取付部11における第2取付部12とは離れた側の部位からこの第1取付部11の下方位置を、この第1取付部11とは所定の隙間を空けた状態で略水平方向に延びて配設されており、その先端が上記下側取付部23の側部に連結されている。一方、第2の梁部分36は、第2取付部12における第1取付部11とは離れた側の部位からこの第2取付部12の下方位置を、この第2取付部12とは所定の隙間を空けた状態で略水平方向に延びて配設されており、その先端が上記下側取付部23の側部に連結されている。これにより、上記連結ばね部3の上記第1及び第2取付部11,12から下側取付部23に至る経路が、上記第1及び第2取付部11,12における互いに離れた側の部位からそれぞれ下方に延びた後に、上記下側取付部23に至るように設定されている。こうして、上記第1及び第2取付部11,12の下側には、上記排気管支持装置Aの肉厚方向に貫通する空所14が形成されている。
【0055】
また、上記第1及び第2取付部11,12の中央位置における該第1及び第2取付部11,12の斜め上方には係合部5が配設されており、この係合部5は、鉛直方向に延びる連結部51を介して下側取付部23と連結されている。上記係合部5は、左右方向に延びる横長形状に形成されており、この係合部5の左右の両側部分は、上記第1及び第2取付部11,12の直上に位置している。
【0056】
また、上記係合部5の上方位置から該係合部5の両側外方位置を通って上記第1及び第2取付部11,12のそれぞれに連結されるストッパー部43がゴム弾性体により一体に形成されている。これにより、上記係合部5の周囲には、排気管支持装置Aの肉厚方向に貫通しかつ上記第1及び第2取付部11,12の下側の空所14と互いに連通している空所43aが形成されている。
【0057】
そして、第3実施形態に係る排気管支持装置Cにおいては、下側取付部23に上下方向の荷重が入力したときには、上記連結ばね部3の梁部分35,36に曲げが作用するため、上下方向のばね定数を低くすることができる。これにより、上記排気管62の振動を効果的に吸収することができる。
【0058】
一方、下側取付部23が下方に大きく相対変位したときは、この下側取付部23と一体になって変位をする係合部5の左右両側部分が第1及び第2取付部1112にそれぞれ当接する。これにより、上記係合部5の変位が規制され、これと共に下側取付部23のそれ以上の相対変位が規制される。また、上記下側取付部23が上方又は左右方向に大きく相対変位したときは、上記係合部5がストッパー部43に当接するため、このストッパー部43の剛性によって係合部5及び下側取付部23のそれ以上の相対変位が規制される。こうして、下側取付部23の上下方向及び左右方向のそれぞれに対する変位が規制される。その結果、この下側取付部23に取り付けられた排気管62と、車体61との干渉を回避することができる。
【0059】
このように、第3実施形態に係る排気管支持装置Cでも、上下方向のばね定数は連結ばね部3によって設定されるのに対し、下側取付部23の変位は、係合部5と第1及び第2取付部11,12又はストッパー部43との干渉によって規制される。このため、ばね定数の設計と変位規制の設計とを互いに独立して行うことが可能であり、排気管支持装置Cの設計の容易化が図られると共に、上下方向のばねを大幅に軟らかくすることと、上下方向及び左右方向の変位を所定量に規制することとの相反する2つの要求を共に満足させることができる。
【0060】
<他の実施形態>
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記実施形態に係る排気管支持装置A〜Cでは、下側取付部21〜23において排気管62が取り付けられる取付孔2aを一つだけ形成しているが、この取付孔は複数にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係る排気管支持装置の使用状態を示す斜視図である。
【図2】 第1実施形態に係る排気管支持装置を示す正面図である。
【図3】 図2のI−I断面を示す断面図である。
【図4】 第2実施形態に係る排気管支持装置を示す図2対応図である。
【図5】 第3実施形態に係る排気管支持装置を示す図2対応図である。
【符号の説明】
A〜C 排気管支持装置
1 上側取付部
11 第1取付部(上側取付部)
12 第2取付部(上側取付部)
21〜23 下側取付部
3 連結ばね部
31,32 梁部分(連結ばね部)
35,36 梁部分(連結ばね部)
33 連結部分(連結ばね部)
34 凸部
41〜43 ストッパー部
5 係合部
61 車体(被支持体)
62 排気管

Claims (4)

  1. 排気管と被支持体との間に配設されて該排気管を該被支持体に吊り下げ支持する排気管支持装置であって、
    上側に配設されかつ上記被支持体側に取り付けられる上側取付部と、
    下側に配設されかつ上記排気管側に取り付けられる下側取付部と、
    上記上側及び下側取付部を互いに連結する連結ばね部とがゴム弾性体により一体に形成され、
    上記上側取付部は、上記下側取付部の左右両側の斜め上方に互いに離されて配設された第1及び第2取付部から構成され、
    上記連結ばね部の上記第1及び第2取付部から下側取付部に至る経路は、該第1及び第2取付部における互いに離れた側の部位から上記第1及び第2取付部の上方位置を通ってこの第1及び第2取付部の中央位置に至った後、上記第1及び第2取付部の間を通って上記下側取付部に至るように設定されており
    上記連結ばね部は、上記上側取付部から下側取付部に至る経路中における上記第1及び第2取付部の上方位置に設けられて、上記下側取付部に上下方向の荷重が入力したときに曲げが作用する梁部分を有している
    ことを特徴とする排気管支持装置。
  2. 請求項1において、
    連結ばね部における第1及び第2取付部の間を通って下側取付部に至る部位の上端部には、上方に突出する凸部がゴム弾性体により一体に形成されている
    ことを特徴とする排気管支持装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    第1及び第2取付部には、下側取付部の下方位置から該下側取付部の両側外方位置を通って第1及び第2取付部のそれぞれに連結されるストッパー部がゴム弾性体により一体に形成されている
    ことを特徴とする排気管支持装置。
  4. 排気管と被支持体との間に配設されて該排気管を該被支持体に吊り下げ支持する排気管支持装置であって、
    上側に配設されかつ上記被支持体側に取り付けられる上側取付部と、
    下側に配設されかつ上記排気管側に取り付けられる下側取付部と、
    上記上側及び下側取付部を互いに連結する連結ばね部とがゴム弾性体により一体に形成され、
    上記上側取付部は、上記下側取付部の左右両側の斜め上方に互いに離されて配設された第1及び第2取付部から構成され、
    上記連結ばね部の上記第1及び第2取付部から下側取付部に至る経路は、該第1及び第2取付部における互いに離れた側の部位からそれぞれ下方に延びた後に、上記下側取付部に至るように設定されており、
    上記連結ばね部は、上記上側取付部から下側取付部に至る経路中における上記第1及び第2取付部の下方位置に設けられて、上記下側取付部に上下方向の荷重が入力したときに曲げが作用する梁部分を有し、
    上記第1及び第2取付部の中央位置における該第1及び第2取付部の斜め上方には、ゴム弾性体により上記下側取付部と一体に形成された係合部が配設され、
    上記第1及び第2取付部には、上記係合部の上方位置から該係合部の両側外方位置を通って上記第1及び第2取付部のそれぞれに連結されるストッパー部がゴム弾性体により一体に形成されている
    ことを特徴とする排気管支持装置。
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