JP3869315B2 - 計測冶具 - Google Patents

計測冶具 Download PDF

Info

Publication number
JP3869315B2
JP3869315B2 JP2002167316A JP2002167316A JP3869315B2 JP 3869315 B2 JP3869315 B2 JP 3869315B2 JP 2002167316 A JP2002167316 A JP 2002167316A JP 2002167316 A JP2002167316 A JP 2002167316A JP 3869315 B2 JP3869315 B2 JP 3869315B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pedestal
rotor
measuring
measured
inclined surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002167316A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004012337A (ja
Inventor
拓朗 伊藤
和人 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2002167316A priority Critical patent/JP3869315B2/ja
Publication of JP2004012337A publication Critical patent/JP2004012337A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3869315B2 publication Critical patent/JP3869315B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Length-Measuring Instruments Using Mechanical Means (AREA)
  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転電動機の機械加工に係る寸法計測に用いられる計測冶具に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は、回転電動機の一種であるタービン電動機の回転子9を回転軸に直交する面から見た断面図である。
【0003】
同図に示すように、この回転子9には、内部に溝となるスロット91が設けられ、このスロット91には、コイルスロット部92、回転子楔溝部93が形成され、この回転子楔溝部93には、傾斜面94および端面95が形成される。
【0004】
また、このスロット91は、回転子9の中心より放射状に複数設けられる。
【0005】
コイルスロット部92は、その断面形状が概ね長方形であり、また、長手方向がスロット91の中心軸に対して平行である。
【0006】
回転子楔溝部93は、スロット91の内側に対して、左右にフランジが張り出た形状となる。
【0007】
傾斜面94は、回転子9の表面96に対して傾斜面となる。
【0008】
また、端面95は、表面96に対する軸線と平行になる。
【0009】
図11は、回転子9内のスロット91に回転子コイル97およびスロット楔98を収めた状態を示す断面図である。
【0010】
同図に示すように、回転子9のコイルスロット部91には、タービン電動機の回転子コイル97が収められ、回転子楔溝部93には、回転子コイル97をスロット91内に固定するスロット楔98が収められる。
【0011】
回転子楔溝部93の形状はタービン発電機の発電効率に影響を与えるので、この回転子楔溝部93の正確な寸法の計測を行う必要があるのだが、この計測に用いられる計測器はノギスまたはマイクロメータ等であり、これらの計測器を回転子楔溝部93に当接して計測していた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、回転子9の表面96は曲面であるので、単にノギスまたはマイクロメータ等で回転子楔溝部93の端面部の寸法を計測したのでは、端面95からの距離によって数値が大きく異なり、十分な計測精度を得ることが出来ない問題があった。また、基準となるゲージを使用した場合には、加工した回転子楔溝部93とゲージのそれぞれの寸法が一致しているかどうかは確認出来ても、回転子楔溝部93の端面部の寸法の値そのものを計測することは出来ない問題があった。
【0013】
本発明は、前記課題に鑑みなされたもので、例えば回転子楔溝部などの、曲面または傾斜面からなる部材の寸法を高精度で計測することが可能になる計測冶具を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の請求項1に係わる計測冶具は、端面を挟んで、曲面と傾斜面とが相対向する被計測部材の端面部の厚さを計測する計測冶具であって、前記被計測部材の端面に隙間無く当接する端面当接部および前記被計測部材の傾斜面と同傾斜角度の傾斜面をもつ固定端を有する台座と、この台座に対して取り付けられ、前記被計測部材の端面部の厚さを計測する計測器とを備えたことを特徴とする。
【0015】
つまり、本発明の請求項1に係わる計測冶具では、台座の固定端の傾斜面と被計測部材の傾斜面および台座の端面当接部と被計測部材の端面をそれぞれ隙間なく接触させて、計測器により被計測部材の端面部の厚さを計測することになる。
【0016】
また、本発明の請求項2に係わる計測冶具は、請求項1に記載の計測冶具であって、前記台座の固定端の傾斜面と同傾斜角度である傾斜面および厚さが既知である端面部を有する基準部材を用いて計測値を校正することを特徴とする。
【0017】
つまり、本発明の請求項2に係わる計測冶具では、台座の固定端の傾斜面と基準部材の傾斜面および台座の端面当接部と基準部材の端面をそれぞれ接触させて、計測器による基準部材の端面部の寸法の計測を行い、この計測値と基準部材の端面部の寸法とを比較して計測量を校正した上で、台座の固定端の傾斜面と被計測部材の傾斜面および台座の端面当接部と被計測部材の端面をそれぞれ隙間なく接触させて、計測器により被計測部材の端面部の厚さを計測することになる。
【0018】
また、本発明の請求項3に係わる計測冶具は、請求項1または請求項2に記載の計測冶具であって、前記台座の固定端を、異なる傾斜角度を有する複数の固定端に交換可能とし、任意の傾斜面の傾斜角度を有する前記被計測部材に対応することを特徴とする。
【0019】
つまり、本発明の請求項3に係わる計測冶具では、異なる傾斜角度を有する被計測部材に合わせて交換可能な台座の固定端の傾斜面と被計測部材の傾斜面および台座の端面当接部と被計測部材の端面とをそれぞれ隙間なく接触させて、計測器により被計測部材の端面部の厚さを計測することになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下図面により本発明の第1実施形態について説明する。
【0021】
図1は、本発明の第1実施形態に係わる第1の回転子計測装置の側面を示す図である。
【0022】
同図に示すように、この第1の回転子計測装置は、台座(冶具台座)1およびこの台座1に対して取り付けられるとともに、回転子楔溝部93の端面部の計測に用いるマイクロメータ2を含んだ構成である。
【0023】
まず、台座1は略端面コ字状であり、この台座1の内壁面が、上辺である上部フレーム14に対して垂直である垂直面13および、下辺を形成する固定端11の上面に固定端傾斜面12として形成される。
【0024】
なお、垂直面13は、回転子楔溝部93の端面95を当接させるために、端面95より大きい寸法に形成され、固定端傾斜面12は、回転子楔溝部93の傾斜面94を当接させるために、傾斜面94より小さい寸法に形成され、固定端傾斜面12の垂直面13に対する傾斜角度は、傾斜面94に対する端面95の傾斜角度と全く同じ角度に形成される。
【0025】
マイクロメータ2は、回転部21、スピンドル22および計測子23を含んだ構成であり、回転部21にスピンドル22が取り付けられ、このスピンドル22の先端に計測子23が設けられる。
【0026】
このマイクロメータ2は、そのスピンドル22及び計測子23が台座1の上部フレーム14を貫通する形で上部フレーム14の上側から取り付けられる。
【0027】
マイクロメータ2の回転部21は、回転子楔溝部93の端面部の寸法を計測するユーザの操作により左右に回転させることが可能であり、この回転部21の回転に連動して、スピンドル22および計測子23が上下に移動する。
【0028】
そして、回転部21の下部には、計測対象の計測値すなわち回転子楔溝部93の端面部の厚さを示す目盛り24が刻まれる。
【0029】
つまり、この目盛り24が示す計測値の変化がスピンドル22の移動量となる。
【0030】
なお、回転子楔溝部93の端面95を台座1の垂直面13に当接させて、マイクロメータ2の計測子23を表面96に接触させたときに目盛り24が示す値は、回転子楔溝部93の厚さの値を示すものとする。
【0031】
なお、これらの条件を満たすものであれば、台座1の構成は別のものであっても差し支えない。
【0032】
次に、前記構成による第1の回転子計測装置を用いた回転子楔溝部93の端面部の計測手順について説明する。
【0033】
図2は、同実施形態に係わる第1の回転子計測装置に基準ブロック3を当接させた状態を示す側面図である。
【0034】
図3は、同実施形態に係わる第1の回転子計測装置による計測手順を示すものである。
【0035】
図2に示すように、回転子楔溝部93の端面部の厚さを計測するのに先立って、基準ブロック3を用意する。
【0036】
この基準ブロック3は、傾斜面94の傾斜角度と同じであって、かつ台座1の固定端傾斜面12と当接させることができる傾斜面31および垂直面13と当接させることができる端面32を有するとともに、かつ、端面部の厚さt1が既知の部材である。
【0037】
基準ブロック3を用いるのは、台座1に対して回転子楔溝部93を当接させて、マイクロメータ2により計測を行った値が正確でない場合があり、計測量の校正を行う必要があるためである。
【0038】
そして、基準ブロック3の傾斜面31を台座1の固定端傾斜面12に当接させるとともに、この基準ブロック3の端面32を台座1の垂直面13に当接させる。
【0039】
次に、マイクロメータ2の計測子23を基準ブロック3の上部水平面33に接触させて、マイクロメータ2の目盛り24が示す値(計測値)を読み取る(ステップS1)。
【0040】
この時に、マイクロメータ2の目盛り24が示す値は、本来、基準ブロック3の端面部の厚さt1と同一となるべきなのだが、台座1の使用状況などによる形状の変化により一致しない場合がある。
【0041】
この計測値のずれは、基準ブロック3に代えて、計測対象である回転子楔溝部93の端面部の寸法を計測した場合でも同様に生ずることになるので、この計測値のずれ、すなわち既知である基準ブロック3の端面部の厚さt1とマイクロメータ2の目盛り24が示す値との差を器差として計測する。
【0042】
つまり、マイクロメータ2による基準ブロック3の端面部の厚さt1を計測したときの目盛り24の値がAであって、基準ブロック3の端面部の厚さt1の既知の値がBである場合には、器差であるCは、
C=A−B ・・・(1)
により求められる(ステップS2)。
【0043】
図4は、同実施形態に係わる第1の回転子計測装置に回転子楔溝部93を当接させた状態を示す側面図である。
【0044】
次に、同図に示すように、台座1の固定端傾斜面12に回転子9の傾斜面94を当接させるとともに、台座1の垂直面13に端面95を当接させる。
【0045】
そして、マイクロメータ2の回転部21を操作して、当該マイクロメータ2の計測子23を回転子9の表面96に接触させて、マイクロメータ2の目盛り24が示す値を読み取る(ステップS3)。
【0046】
この時、マイクロメータ2の目盛り24が示す値には、先程算出した器差Cが反映されていないので、回転子楔溝部93の端面部の厚さt2の値ではない。そこで、マイクロメータ2の計測値に器差Cを反映させて、回転子楔溝部93の端面部の厚さt2を算出する。
【0047】
つまり、マイクロメータ2により回転子楔溝部93の端面部の厚さt2を計測したときの目盛り24の読み取り値がDであるときは、回転子楔溝部93の端面部の厚さt2であるEは、
E=D−C ・・・(2)
により求められることになる(ステップS4)。
【0048】
したがって、前記構成の第1の回転子計測装置によれば、固定端傾斜面12および垂直面13を有する台座1にマイクロメータ2を取り付けた上で、まず、端面部の厚さt1が既知の基準ブロック3を台座1に当接させた状態でマイクロメータ2により基準ブロック3の端面部の厚さt1の計測を行い、器差を算出した上で、代わって計測対象の回転子楔溝部93を台座1に当接させて、回転子楔溝部93の端面部の厚さt2の計測を行い、この計測値に器差を反映させて、正確な値を算出するので、回転子楔溝部93の端面部の厚さを計測することができる。また、機械加工をするにあたり、正確な目安寸法を得ることが出来るともに加工後の寸法計測が容易になる。
【0049】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
【0050】
上記図10における回転子9の直径が異なる場合、あるいはタービン発電機の種類が異なるなどの理由で傾斜面94の傾斜角度が異なる場合には、前記第1実施形態で用いた台座1に代えて、傾斜面94と当接できる固定端傾斜面12を有する台座1を用いる必要があるが、回転子9の直径またはタービン発電機の種類が異なるたびに新たに台座1を用意していたのでは、台座1の製造コストおよびマイクロメータ2を着脱する手間が多大になってしまう。そこで、タービン発電機の形状あるいは傾斜面94の傾斜角度が変化した際の回転子楔溝部93の端面部の計測にあたって、部品の交換を簡単にするのが、この第2実施形態の趣旨である。
【0051】
図5は、本発明の第2実施形態に係わる第2の回転子計測装置の側面を示す図である。
【0052】
同図に示すように、この第2の回転子計測装置は、交換型台座4およびこの交換型台座4に取り付けられるマイクロメータ2を含んだ構成である。
【0053】
なお、このマイクロメータ2は、前記第1実施形態で用いたものと同じである。
【0054】
交換型台座4は、マイクロメータ2が取り付けられる上部台座41およびこの上部台座41に取り付けられる下部台座42で構成され、この下部台座42は上部台座41に対して、例えば、ネジ47による螺合により、異なる傾斜角度をもつ別の下部台座42をそれぞれ取り付けることが可能である。
【0055】
上部台座41と下部台座42を組み合わせた交換型台座4は、前記第1実施形態で用いた台座1と同様に略断面コ字状なっており、この交換型台座4の内壁面は、上辺である上部フレーム46に対して垂直である垂直面44および、交換型台座4の下辺を形成する固定端45の上面に固定端傾斜面43として形成される。
【0056】
下部台座42の固定端傾斜面43は、傾斜面94より小さい寸法に形成され、固定端傾斜面43の垂直面44に対する傾斜角度は、計測対象である傾斜面94の端面95に対する傾斜角度と同じ傾斜角度に形成される。
【0057】
また、上部台座41の垂直面44は、端面95より大きい寸法に形成される。
【0058】
また、前記第1実施形態と同様のマイクロメータ2が上部台座41の上部フレーム46を貫通する形で上部フレーム46の上側から取り付けられる。
【0059】
なお、これらの条件を満たすものであれば、交換型台座4の構成は別のものであっても差し支えない。
【0060】
次に、前記構成による第2の回転子計測装置を用いた回転子楔溝部93の端面部の計測手順について説明する。
【0061】
まず、第2の回転子計測装置による回転子楔溝部93の端面部の計測量を校正するために、前記第1実施形態と同様の基準ブロック3を用意し、この基準ブロック3の傾斜面31を下部台座42の固定端傾斜面43に当接させるとともに、基準ブロック3の端面32を上部台座41の垂直面44に当接させる。
【0062】
そして、前記第1実施形態と同様に、マイクロメータ2の計測子23を基準ブロック3の上部水平面33に接触させたうえで、マイクロメータ2の目盛り24が示す値を読み取り、このとき読み取った目盛り24の値をAとして、基準ブロック3の端面部の厚さt1をBとしたときの器差Cを算出する。
【0063】
そして、基準ブロック3に代えて、回転子9の傾斜面94を下部台座42の固定端傾斜面43に当接させるとともに、端面95を上部台座の垂直面44に当接させた上で、前記第1実施形態と同様にマイクロメータ2を操作して、計測子23を回転子9の表面96に接触させて、目盛り24が示す値を読み取る。
【0064】
そして、(2)式に従って、マイクロメータ2の目盛り24が示す値であるDおよび先程求めた器差Cに基づいて、回転子楔溝部93の端面部の厚さt2である算出値Eを算出する。
【0065】
したがって、前記構成の第2の回転子計測装置によれば、固定端傾斜面43と垂直面44を有する交換型台座4にマイクロメータ2を取り付けた上で、計測対象の回転子楔溝部93の形状に対応した固定端45を有する下部台座42を上部台座41に対して取り付けた上で、まず、端面部の厚さt1が既知の基準ブロック3を交換型台座4に当接させた状態でマイクロメータ2により端面部の厚さt1の計測を行って器差を算出する。代わって、回転子9の回転子楔溝部93を交換型台座4に当接させて、マイクロメータ2の計測子23を回転子9の上部に接触させた上で端面部の厚さt2を計測し、この計測値に器差を反映させて正確な値を算出するので、傾斜面94の傾斜角度がそれぞれ異なる各回転子楔溝部93の端面部の正確な厚さを計測することができる。
【0066】
図6は、同実施形態に係わる第2の回転子計測装置において、下部台座42を延長型下部台座48に代えた状態を示す図である。
【0067】
なお、本実施形態では、図6に示すように、回転子楔溝部93の端面95の寸法が垂直面44の寸法より大きい場合に、交換型台座4の下部台座42を、垂直面44の延長部分を有する延長型下部台座48に代えた構成としてもよい。これにより垂直面44の寸法を変更することが出来るので、回転子楔溝部93の端面95の寸法が異なる各回転子9の回転子楔溝部93の端面部を測定する場合において、交換型台座4の一部を交換するのみで済むようになる。
【0068】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
【0069】
上記図10における回転子9の直径が小さく回転子9の表面96の曲率が大きくなる場合には、上記図4に示すように、その回転子9の表面96にマイクロメータ2の計測子23を接触させて回転子楔溝部93の端面部の厚さt2を計測しても、計測子23の接触位置が安定せずに正しい計測値を求めることができない場合がある。そこで、表面96の曲率の大小に関わらず、回転子楔溝部93の端面部の厚さt2を正確に計測することが出来るようにするのが、この第3実施形態の趣旨である。
【0070】
図7は、本発明の第3実施形態に係わる第3の回転子計測装置の側面を示す図である。
【0071】
同図に示すように、この第3の回転子計測装置は、オフセット型台座5およびこのオフセット型台座5に取り付けられるマイクロメータ2を含んだ構成である。
【0072】
なお、このマイクロメータ2は、前記第1実施形態で用いたものと同じである。
【0073】
このオフセット型台座5の内壁面は、オフセット型台座5の上辺である上部フレーム51に対して垂直である垂直面52、この垂直面52に対して垂直であるとともに上部フレーム46に対して平行である段部水平面53、この段部水平面57に対して垂直である段部垂直面54、および、この段部垂直面54に対して所定の傾斜角度を有するとともにオフセット型台座5の下辺を形成する固定端55の上面である固定端傾斜面56として形成される。
【0074】
段部垂直面54は、前記第1実施形態で用いた台座1の垂直面13に代わって、計測対象の回転子楔溝部93の端面95を当接させる部分であり、この当接した回転子楔溝部93の端面95の上端にマイクロメータ2の計測子23が接触する構成となる。
【0075】
また、マイクロメータ2は、そのスピンドル22及び計測子23がオフセット型台座5の上部フレーム51を貫通する形で上部フレーム51の上側から取り付けられる。
【0076】
なお、回転子楔溝部93の端面95を段部垂直面54に当接させるために、垂直面52および段部垂直面54は、それぞれ寸法の和が回転子9の端面95より大きい寸法に形成され、段部垂直面54は、端面95より大きい寸法に形成される。
【0077】
また、回転子楔溝部93の傾斜面94をオフセット型台座5の固定端傾斜面56に当接させるために、固定端傾斜面56は回転子楔溝部93の傾斜面94より小さい寸法に形成され、固定端傾斜面12の垂直面13に対する傾斜角度は、端面95に対する傾斜面94の傾斜角度と全く同じである。
【0078】
なお、これらの条件を満たすものであれば、オフセット型台座5の構成は別のものであっても差し支えない。
【0079】
次に、前記構成による第3の回転子計測装置を用いた回転子楔溝部93の端面部の計測手順について説明する。
【0080】
まず、回転子楔溝部93の端面部の計測量を校正するために、前記第1実施形態と同様の基準ブロック3を用意し、この基準ブロック3の傾斜面31をオフセット型台座5の固定端傾斜面56に当接させるとともに、基準ブロック3の端面32を段部垂直面54に当接させる。
【0081】
そして、前記第1実施形態と同様に、マイクロメータ2の計測子23を基準ブロック3の上部水平面33に接触させたうえで、マイクロメータ2の目盛り24が示す値を読み取り、このとき読み取った目盛り24の値をAとして、基準ブロック3の端面部の厚さt1をBとしたときの器差Cを算出する。
【0082】
次に、基準ブロック3に代えて、回転子9の傾斜面94を固定端傾斜面56に当接させるとともに、回転子9の端面95を段部垂直面54に当接させた上で、前記第1実施形態と同様にマイクロメータ2を操作して、計測子23を回転子9の表面96に接触させて目盛り24に示される値を読み取る。
【0083】
そして、(2)式に従って、マイクロメータ2の目盛り24に示される値であるDおよび先程求めた器差Cに基づいて、回転子楔溝部93の端面部の厚さt2である算出値Eを算出する。
【0084】
したがって、前記構成の第3の回転子計測装置によれば、段部垂直面54および固定端傾斜面56を有するオフセット型台座5にマイクロメータ2を取り付けて、まず、端面部の厚さt1が既知の基準ブロック3をオフセット型台座5に当接させた状態でマイクロメータ2による端面部の厚さt1の計測を行い、器差を算出した上で、代わって回転子楔溝部93をオフセット型台座5に当接させ、マイクロメータ2の計測子23を回転子9の表面96に接触させた上で、回転子楔溝部93の端面部の厚さt2を計測し、この計測値に器差を反映させて、正確な値を算出するので、回転子9の直径が小さい場合でも、回転子楔溝部93の端面部の正確な厚さを知ることができる。
【0085】
なお、本実施形態においては、オフセット型台座5を、固定端傾斜面56が含まれる下部台座および上部フレーム51が含まれる上部台座に分割し、この下部台座を、前記第2実施形態と同様に任意の傾斜面および端面を有する各回転子楔溝部93の形状に対応させて交換可能な構成としてもよい。
【0086】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
【0087】
上記図4に示すように、回転子9の表面96に計測子23を接触させて計測をした場合に、表面96に凹凸またはゴミなどが存在する、あるいは、機械加工に伴って、表面96にバリまたはエッジなどが生じている場合には正確な計測が出来ない。そこで、回転子9の表面96の状態に関わらず、回転子楔溝部93の端面部の厚さt2を計測出来るようにするのが、この第4実施形態の趣旨である。
【0088】
図8は、本発明の第4実施形態に係わる第4の回転子計測装置の側面を示す図である。
【0089】
同図に示すように、この第4の回転子計測装置は、前記第1実施形態と同様の台座1およびこの台座1に取り付けられるマイクロメータ2を含んだ構成である。
【0090】
なお、このマイクロメータ2は、前記第1実施形態で用いたものと同じである。ただし、このマイクロメータ2の先端の計測子23は、球面状に加工された形状になっている。
【0091】
この場合の、基準ブロック3を用いた計測値の校正、および計測対象である回転子楔溝部93の端面部の厚さt2の計測手順は前記第1実施形態のそれと同じである。
【0092】
したがって、前記構成の第4の回転子計測装置によれば、マイクロメータ2の計測子23の先端形状が球面形状になっていて、計測子23と表面96との接触状態を点接触にすることができるので、回転子9の表面96の凹凸、ゴミ、機械加工に伴うバリ、エッジなどの影響を受けずに回転子楔溝部93の端面部の厚さを正確に知ることができる。
【0093】
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
【0094】
上記図4に示すように、マイクロメータ2を用いて回転子楔溝部93の端面部の厚さt2の計測をした場合には、マイクロメータ2の目盛り24の読み取り部分が計測者の視点に対して見えない位置に移動してしまう場合があり、即座に計測値を判断出来なくなってしまう。そこで、計測を行った場合に常に一目で回転子楔溝部93の端面部の厚さt2の計測値を計測出来るようにするのが、この第5実施形態の趣旨である。
【0095】
図9は、本発明の第5実施形態に係わる第5の回転子計測装置の側面を示す図である。
【0096】
同図に示すように、この第5の回転子計測装置は、前記第1実施形態と同様の台座1およびこの台座1に取り付けられるダイアルゲージ6を含んだ構成である。
【0097】
このダイアルゲージ6は、目盛り部61、ステム62、スピンドル63および計測子64で構成されており、スピンドル63を上下に移動させることで、目盛り部61の指針が動作する。なお、ダイアルゲージ6は、前記第1実施形態で用いたマイクロメータ2と比較して、スピンドル63の上下により計測対象を長手方向に連続して簡単に計測出来る利点を有する。
【0098】
このダイアルゲージ6は、そのスピンドル63及び計測子64が台座1の上部フレーム14を貫通する形で上部フレーム14の上側から取り付けられる。
【0099】
次に、前記構成による第5の回転子計測装置を用いた回転子楔溝部93の端面部の計測手順について説明する。
【0100】
まず、前記第1実施形態と同様の基準ブロック3を台座1に当接させるとともに、ダイアルゲージ6の計測子64を基準ブロック3の上部水平面33に接触させて、目盛り部61が示す値を読み取る。
【0101】
この時の目盛り部61が示す値は、本来、基準ブロック3の端面部寸法t1と同一となるべきなのだが、台座1の使用状況などによる形状の変化により、一致しない場合があるので、このとき読み取った目盛り24の値をAとして、基準ブロック3の端面部の厚さt1をBとしたときの器差Cを算出する。
【0102】
そして、基準ブロック3に代えて、回転子9の傾斜面94を台座1の固定端傾斜面12に当接させるとともに、端面95を台座1の垂直面13に当接させた上で、ダイアルゲージ6を操作して、計測子64を回転子9の表面96に接触させて目盛り部61が示す値を読み取る。
【0103】
そして、(2)式に従って、ダイアルゲージ6の目盛り部61が示す値であるDおよび先程求めた器差Cに基づいて、回転子楔溝部93の端面部の厚さt2である算出値Eを算出する。
【0104】
したがって、前記構成の第5の回転子計測装置によれば、固定端傾斜面12と垂直面13を有する台座1にダイアルゲージ6を取り付けた上で、まず、端面部の厚さt1が既知の基準ブロック3を台座1に当接させた状態で、ダイアルゲージ6により端面部の厚さt1の計測を行い、器差を算出した上で、代わって回転子楔溝部93を台座1に当接させて計測を行い、この計測値に器差を反映させて、正確な値を算出するので、計測値の読み取りが容易になる上、計測する作業者の計測時の姿勢が不適切な状態であっても操作が簡単になるために、回転子楔溝部93の端面部の厚さを迅速かつ容易に計測することが可能になる。
【0105】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に係わる計測冶具によれば、台座の固定端の傾斜面と被計測部材の傾斜面および台座の端面当接部と被計測部材の端面をそれぞれ隙間なく接触させて、計測器により被計測部材の端面部の厚さを計測できるようになる。
【0106】
また、本発明の請求項2に係わる計測冶具によれば、台座の固定端の傾斜面と基準部材の傾斜面および台座の端面当接部と基準部材の端面をそれぞれ接触させて、計測器による基準部材の端面部の寸法の計測を行い、この計測値と基準部材の端面部の寸法とを比較して計測量を校正した上で、台座の固定端の傾斜面と被計測部材の傾斜面および台座の端面当接部と被計測部材の端面をそれぞれ隙間なく接触させて、計測器により被計測部材の端面部の厚さを計測できるようになる。
【0107】
また、本発明の請求項3に係わる計測冶具によれば、異なる傾斜角度を有する被計測部材に合わせて交換可能な台座の固定端の傾斜面と被計測部材の傾斜面および台座の端面当接部と被計測部材の端面とをそれぞれ隙間なく接触させて、計測器により被計測部材の端面部の厚さを計測できるようになる。
【0108】
したがって、本発明は、例えば回転子楔溝部などの曲面または傾斜面からなる部材の寸法を高精度で計測することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる第1の回転子計測装置の側面を示す図。
【図2】同実施形態に係わる第1の回転子計測装置に基準ブロックを当接させた状態を示す側面図。
【図3】同実施形態に係わる第1の回転子計測装置による計測手順を示すフローチャート。
【図4】同実施形態に係わる第1の回転子計測装置に回転子楔溝部を当接させた状態を示す側面図。
【図5】本発明の第2実施形態に係わる第2の回転子計測装置の側面を示す図。
【図6】同実施形態に係わる第2の回転子計測装置において、下部台座を延長型下部台座に代えた状態を示す図。
【図7】本発明の第3実施形態に係わる第3の回転子計測装置の側面を示す図。
【図8】本発明の第4実施形態に係わる第4の回転子計測装置の側面を示す図。
【図9】本発明の第5実施形態に係わる第5の回転子計測装置の側面を示す図。
【図10】回転電動機の一種であるタービン発電機の回転子を回転軸に直交する面から見た断面図。
【図11】回転子内のスロットに回転子コイルおよびスロット楔を収めた状態を示す断面図。
【符号の説明】
1・・・台座(冶具台座)
2・・・マイクロメータ
3・・・基準ブロック
4・・・交換型台座
5・・・オフセット型台座
6・・・ダイアルゲージ
9・・・回転子
11・・・固定端
12・・・固定端傾斜面
13・・・垂直面
14・・・上部フレーム
21・・・回転部
22・・・スピンドル
23・・・計測子
24・・・目盛り
31・・・基準ブロック傾斜面
32・・・基準ブロック端面
33・・・基準ブロック上部水平面
41・・・上部台座
42・・・下部台座
43・・・交換型台座固定端傾斜面
44・・・交換型台座垂直面
45・・・交換型台座固定端
46・・・交換型台座上部フレーム
47・・・ネジ
48・・・延長型下部台座
51・・・オフセット型台座上部フレーム
52・・・オフセット型台座垂直面
53・・・オフセット型台座段部水平面
54・・・オフセット型台座段部垂直面
55・・・オフセット型台座固定端
56・・・オフセット型台座固定端傾斜面
61・・・ダイアルゲージ目盛り部
62・・・ダイアルゲージステム
63・・・ダイアルゲージスピンドル
64・・・ダイアルゲージ計測子
91・・・スロット(スロット溝)
92・・・コイルスロット部
93・・・回転子楔溝部
94・・・回転子楔溝部傾斜面
95・・・回転子楔溝部端面
96・・・回転子表面
97・・・回転子コイル
98・・・スロット楔
t1・・・基準ブロックの端面部の厚さ
t2・・・回転子楔溝部の端面部の厚さ

Claims (8)

  1. 端面を挟んで、曲面と傾斜面とが相対向する被計測部材の端面部の厚さを計測する計測冶具であって、
    前記被計測部材の端面に隙間無く当接する端面当接部および前記被計測部材の傾斜面と同傾斜角度の傾斜面をもつ固定端を有する台座と、
    この台座に対して取り付けられ、前記被計測部材の端面部の厚さを計測する計測器と、
    を備えたことを特徴とする計測冶具。
  2. 請求項1に記載の計測冶具であって、
    前記台座の固定端の傾斜面と同傾斜角度である傾斜面および厚さが既知である端面部を有する基準部材を用いて計測値を校正することを特徴とする計測冶具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の計測冶具であって、
    前記台座の固定端を、異なる傾斜角度を有する複数の固定端に交換可能とし、任意の傾斜面の傾斜角度を有する前記被計測部材に対応することを特徴とする計測冶具。
  4. 請求項3に記載の計測冶具であって、
    前記台座の固定端を、前記台座の端面当接部を延長する端面当接部延長部を有する固定端とすることを特徴とする計測冶具。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の計測冶具であって、
    前記端面を前記計測器の計測部位に対応した位置に配置したことを特徴とする計測冶具。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の計測冶具であって、
    前記計測器の先端の形状を球面形状とすることを特徴とする計測冶具。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の計測冶具であって、
    前記計測器をマイクロメータとすることを特徴とする計測冶具。
  8. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の計測冶具であって、
    前記計測器をダイアルゲージとすることを特徴とする計測冶具。
JP2002167316A 2002-06-07 2002-06-07 計測冶具 Expired - Fee Related JP3869315B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002167316A JP3869315B2 (ja) 2002-06-07 2002-06-07 計測冶具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002167316A JP3869315B2 (ja) 2002-06-07 2002-06-07 計測冶具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004012337A JP2004012337A (ja) 2004-01-15
JP3869315B2 true JP3869315B2 (ja) 2007-01-17

Family

ID=30434610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002167316A Expired - Fee Related JP3869315B2 (ja) 2002-06-07 2002-06-07 計測冶具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3869315B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100425942C (zh) * 2006-03-15 2008-10-15 哈尔滨汽轮机厂有限责任公司 汽轮机三缸接配及内部套找中用的发光式内径千分尺
CN103994700B (zh) * 2014-05-29 2017-02-01 上海新跃仪表厂 一种用于孔径千分尺的示值超差修复装置及修复方法
CN105675279B (zh) * 2016-01-15 2017-12-19 中国航空动力机械研究所 用于压气机试验件同轴度调整的测试工装
KR102125403B1 (ko) * 2019-01-02 2020-06-22 한국항공우주산업 주식회사 챔퍼 검사용 치구
CN113720233B (zh) * 2021-08-20 2023-10-31 山西北方机械制造有限责任公司 一种用于长方体斜面尺寸测量的装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004012337A (ja) 2004-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1467175B1 (en) Reference fixture for roundness measuring instrument
JP2006098392A (ja) 自己校正機能付き角度検出器
JP2000180103A (ja) Cmm校正ゲージ及びcmmの校正方法
CN104422419A (zh) 一种外径的v形测量方法及气门盘部外径的v形检具
CN108955480A (zh) 一种半径测量装置及半径测量方法
JP3869315B2 (ja) 計測冶具
JP4689988B2 (ja) 表面性状測定機の校正標本
JP4764638B2 (ja) 測定装置
CN201740532U (zh) 水平尺和建筑工程检测器组的检定装置
JP2004198350A (ja) 厚み測定器
CN201397109Y (zh) 气缸体轴承座侧面位置度检具
JPH049701A (ja) キー溝測定装置及びその使用方法
CN101487683A (zh) 超大直径精密检测仪
JP2008524576A (ja) 直定規の直線度測定のための順次式マルチプローブ法
JP2010008277A (ja) 可変端度器
US6289713B1 (en) Method of calibrating gages used in measuring intensity of shot blasting
CN104786099A (zh) 一种用于伺服刀架重复定位精度的测试装置及测试方法
JP4484111B2 (ja) 歯車歯面形状測定機の評価法
Sanjid Improved direct comparison calibration of small angle blocks
JP2005214740A (ja) 位相補正値測定方法
CN219829731U (zh) 泵壳用桥尺检具
CN220853362U (zh) 一种盘套类零件的圆度检测装置
KR200456100Y1 (ko) 마이크로미터류 치수 검사지그
KR200182165Y1 (ko) 구멍 깊이 측정값의 신뢰성을 향상시킨 계측장비
CN216205995U (zh) 一种自定心孔位、沟槽尺寸测量装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061010

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061012

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees