JP3868839B2 - ボトル型飲料缶用アルミニウム合金板の製造方法 - Google Patents

ボトル型飲料缶用アルミニウム合金板の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、胴部、肩部、頸部が一体成形されたボトル型飲料缶用のアルミニウム合金板の製造方法に係わり、胴部、肩部の強度と共に、特に頸部の強度に優れたボトル型飲料缶用のアルミニウム合金板の製造方法に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】
缶入り飲料水などの需要増加に伴ってアルミニウム合金製のボトル型の飲料缶が開発されてきている。ボトル型の飲料缶は図1に示すように、底部16を有する円筒状の胴部11の上部に、直径が減少する肩部12を介して頸部13が形成されている。頸部13にはキャップ(図示省略)をねじ込むためのネジ部14が形成されており、ネジ部14の先端には口当たりを良くするためのカール部15が形成されている。
【0003】
図1に示すようなボトル型飲料缶の製造方法の概要を示せば図2の通りとなる。すなわち、例えば JIS 3004 合金のようなAl−Mn−Mg系合金のブランク材1に深絞り加工を施し、カップ2を形成する。
次いでカップ2にしごき加工を施して缶体3を形成する。深絞り、しごき成形した時には板材の圧延方向に応じて、成形した缶体の上縁の高さが山谷上に変化する現象が起こる。この山谷上に変化した部分31は通常「耳」と呼ばれている。
次いで、深絞り、しごき加工を行った缶体3は耳31の部分を切断するトリム加工を行って缶の高さを揃える。トリム加工の際に除去される耳の部分の板材の割合が多いと、材料歩留まりが低下し製造コストが上昇する。従って除去すべき板材の割合(以下、「耳率」と呼ぶ)は低いことが望まれる。
【0004】
耳を除去した缶体3は、縮径加工を施して肩部12と頸部13を形成し、その先端部を形成しようとするネジの谷径と同程度の径の円筒状に絞り成形し、さらに残った部位をロールフォーミングなどによって凹凸変形させてネジ部14を形成し、最後に先端部をロールで丸くカール加工してボトル型飲料缶10とする。
【0005】
このようにボトル型飲料缶においては、従来のアルミニウム缶の主流であったDI缶( Deep drawing & Ironing 缶)に比較して頸部に一段と厳しい塑性加工を施すため、素材にも一段と高い特性が要求される。
【0006】
従来の飲料缶用のアルミニウム合金板材の製造方法としては種々の方法が提案されており、例えばスラブに造塊後均質化処理を行い、熱間圧延後、中間焼鈍を施すことなく冷間圧延する方法が知られている(例えば、特開昭59−162261号公報参照)。ところが、ボトル型アルミニウム飲料缶の場合、頸部にネッキング加工やネジ加工を施すため、従来の板材の製造方法ではネッキング加工やネジ加工で加工軟化を起こし、頸部の強度が低下する欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、胴部、肩部の強度を満足し、ネッキング加工やネジ加工で加工硬化を起し、特に頸部の強度が高いボトル型飲料用アルミニウム缶を製造するのに適したアルミニウム合金板の製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のボトル型飲料缶用アルミニウム合金板の製造方法の一つは、深絞り加工としごき加工とネッキング加工とネジ加工が施されて底部と胴部と肩部と頸部とが一体成形され前記頸部にネジ部が形成されてなるボトル型飲料缶を形成するための素材となるアルミニウム合金板の製造方法であり、重量%(以下、同じ)でSi:0.1〜0.5%、Fe:0.3〜0.7%、Cu:0.05〜0.5%、Mn:0.5〜1.5%、Mg:0.4〜1.5%、Cr:0.001〜0.05%、Zn:0.05〜0.5%、Ti:0.001〜0.05%を含有し、残部が不可避的不純物を含むAlからなる組成のアルミニウム合金を溶製し、半連続鋳造して得た鋳塊を熱間圧延に続いて冷間圧延を行った後、加熱速度10〜200℃/秒、保持温度500〜560℃、保持時間1〜30秒、冷却速度10〜200℃/秒なる条件で中間焼鈍を行ない、さらに圧下率45〜69%で最終板厚まで最終冷間圧延を行い、前記ネッキング加工時に頸部耐力の増加をもたらす特徴を有する方法を採用した。
【0009】
さらにもう一つの方法は、上記方法で中間焼鈍を2回施す方法である。すなわち、深絞り加工としごき加工とネッキング加工とネジ加工が施されて底部と胴部と肩部と頸部とが一体成形され前記頸部にネジ部が形成されてなるボトル型飲料缶を形成するための素材となるアルミニウム合金板の製造方法であり、重量%でSi:0.1〜0.5%、Fe:0.3〜0.7%、Cu:0.05〜0.5%、Mn:0.5〜1.5%、Mg:0.4〜1.5%、Cr:0.001〜0.05%、Zn:0.05〜0.5%、Ti:0.001〜0.05%を含有し、残部が不可避的不純物を含むAlからなる組成のアルミニウム合金を溶製し、半連続鋳造して得た鋳塊を熱間圧延に続いて圧下率60〜95%で冷間圧延を行った後、加熱速度10〜200℃/秒、保持温度330〜400℃、保持時間1〜30秒、冷却速度10〜200℃/秒なる条件で第1段中間焼鈍を行ない、第1段中間焼鈍後の板材を圧下率5〜40%で再度冷間圧延し、加熱速度10〜200℃/秒、保持温度500〜560℃、保持時間1〜30秒、冷却速度10〜200℃/秒なる条件で第2段中間焼鈍を行ない、さらに圧下率45〜69%で最終板厚まで最終冷間圧延を行い、前記ネッキング加工時に頸部耐力の増加をもたらす特徴を有する方法とした。
【0010】
このような方法を採用することによっても胴部、肩部の強度を満足し、ネッキング加工やネジ加工で加工硬化を起こし、特に頸部の強度が高いボトル型飲料用アルミニウム缶を製造することができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明で使用するアルミニウム合金の組成限定理由について説明する。シリコン(Si)は同時に含有されるMgとともに化合物を形成し、固溶硬化、析出硬化、分散硬化作用を及ぼすほか、Al、Mn、Feなどとも金属間化合物を形成して、しごき成型時にダイスに対する焼き付きを防止する効果を発揮する。Si含有量が0.1%未満では、所望の潤滑性能を発揮できず、ダイスへの焼き付きを防止するのに不十分である。一方、Si含有量が0.5%を越えると脆くなり加工性が劣化する。従ってSiの適正含有量は、0.1〜0.5%と設定する。
【0012】
鉄(Fe)及びクロム(Cr)は結晶の微細化と、しごき成形加工時にダイスに対する焼き付きを防止する効果を発揮する。Feの場合には含有量が0.3%未満では所望の効果が得られず、一方、Fe含有量が0.7%を越えると脆くなり加工性が劣化する。従ってFeの適正含有量は、0.3〜0.7%と設定する。Crの場合には、Cr含有量が0.001%未満では所望の効果が得られず、一方、Cr含有量が0.05%を越えると脆くなり加工性が劣化する。従ってCrの適正含有量は、0.001〜0.05%とする。
銅(Cu)はMgと金属間化合物を形成し、固溶硬化、析出硬化、分散硬化作用を及ぼす。Cu含有量が0.05%未満ではこれらの効果が乏しく、またCu含有量が0.5%を越えると加工性が劣化する。従って、Cuの適正な含有量は0.05〜0.5%に設定する。
【0013】
マンガン(Mn)はFe、Si、Alとともに金属間化合物を形成し、晶出相及び分散相となって分散効果作用を発揮するとともに、しごき成型加工時にダイスに対する焼き付きを防止する効果を発揮する。Mn含有量が0.5%未満では、所望の硬化特性が得られず、一方、Mn含有量が1.5%を越えると脆くなり加工性が劣化する。従ってMnの適正含有量は、0.5〜1.5%と設定する。マグネシウム(Mg)は固溶体強化作用を有し、圧延加工時に加工硬化性を高めるとともに、前記SiやCuと共存することで分散硬化と析出硬化作用を発揮する。Mg含有量が0.4%未満ではこれらの作用効果が十分発揮されず、またMg含有量が1.5%を越えると加工性が劣化し、特にカール加工性が低下する。従って、Mgの適正含有量は0.4〜1.5%、好ましくは0.4〜0.8%に設定する。
【0014】
亜鉛(Zn)は析出するMg、Si、Cuの金属間化合物を微細化する作用を有する。Zn含有量が0.05%未満では効果が不十分で、Zn含有量が0.5%を越えると加工性と耐食性が劣化する。従ってZnの適正な含有量は0.05〜0.5%とする。
チタン(Ti)は結晶粒を微細化し、加工性を改善する効果を発揮する。Ti含有量が0.001%未満ではこれらの効果が発揮されず、また0.05%を越えると粗大な化合物ができて、加工性が劣化する。従って、Tiの適正な含有量は0.001〜0.05%とする。
【0015】
本発明のボトル型飲料缶用アルミニウム合金板の製造方法においては、上記適正範囲の組成を有するアルミニウム合金を溶製し、鋳造して得たスラブに熱間圧延、冷間圧延を施した後、中間焼鈍を施してさらに最終冷間圧延を施して所望の板厚のボトル型飲料缶用アルミニウム合金板を得る。
つぎに、本発明におけるアルミニウム合金板の製造条件について順を追って説明する。
(第1の実施の形態)
第1の方法は、半連続鋳造して得た鋳塊を熱間圧延に続いて冷間圧延を行った後、加熱速度10〜200℃/秒、保持温度500〜560℃、保持時間1〜30秒、冷却速度10〜200℃/秒なる条件で中間焼鈍を行ない、さらに圧下率45〜80%で最終板厚まで最終冷間圧延を行う方法である。
【0016】
第1の実施形態における中間焼鈍の条件は、加熱速度:10〜200℃/秒、保持温度:500〜560℃、保持時間:1〜30秒、冷却速度:10〜200℃/秒なる条件で中間焼鈍を行なう。
加熱速度を10℃/秒以上とするのは、板材の強度を確保するためである。ただし200℃/秒を越えて急速加熱すると割れが発生するおそれがあるので好ましくない。保持温度を500℃以上とするのは、Si,Cu,Mg等の溶体化を促進させ、析出硬化性が付与されて製缶時の焼付塗装などの加熱処理で十分な材料強度を確保するためである。 溶体化効果を高めるためには、加熱温度を高くし、保持時間を長くするのが有効である。ただし、保持温度が560℃を越えると板の破断が起こり易くなるので、過度の高温は好ましくない。保持時間を長くするには連続焼鈍装置の長さを長くするか、材料の通過速度を遅くする必要があるが、いずれも生産性に影響するので、500〜560℃の温度帯での保持時間は1秒以上とし、上限は30秒に押さえることとした。
【0017】
材料強度にとって高温保持後の冷却速度も重要である。冷却速度があまり遅過ぎると粗大結晶の析出が生じて、後続の塗装焼き付け時に十分な析出硬化が起こらないので、冷却速度の下限は10℃/秒とする。また、冷却速度が200℃/秒を越えると板材に歪みが発生し易くなる。従って中間焼鈍後の冷却速度は10〜200℃/秒とするのが適当である。
【0018】
中間焼鈍後再び仕上げの冷間圧延を施して、所望の板厚の材料とする。この際、ネッキング加工やネジ加工で加工硬化する材料とするためには、最終圧延での圧下率を低くする必要がある。最終圧延での圧下率が45%未満では材料の強度不足となり、圧下率が80%を越えるとネッキング加工時に加工軟化を起こし易くなり、また、耳率も高くなる。したがって、最終冷間圧延時の圧下率は、45〜80%の範囲、より好ましくは45〜69%の範囲で圧延するのが適する。
【0019】
以上詳説したような各条件下でアルミニウム合金スラブを圧延加工して得られた板材は、ボトル型飲料缶に加工するに際して十分な強度を有し、胴部、肩部と共に、特に頸部の強度に優れたボトル型飲料缶とすることができる。
【0020】
(第2の実施形態)
本実施形態が先の第1の実施形態と異なる点は、しごき加工時の耳率を低く抑えるために、中間焼鈍を2回実施する点である。すなわち、熱間圧延に引き続いて圧下率60〜95%で冷間圧延を施した後、第1段の中間焼鈍を行う。第1段の中間焼鈍の条件は、加熱速度10〜200℃/秒、保持温度330〜400℃、保持時間1〜30秒、冷却速度10〜200℃/秒なる条件で行う。第1段の中間焼鈍は、やや低めの温度で行う。次いで、第1段中間焼鈍後の板材を圧下率5〜40%で冷間圧延し、第2段目の中間焼鈍を行なう。第2段目の中間焼鈍の条件は、加熱速度10〜200℃/秒、保持温度500〜560℃、保持時間1〜30秒、冷却速度10〜200℃/秒なる条件で中間焼鈍を行なう。第2段目の中間焼鈍は本来の溶体化を促進させて強度を増すための中間焼鈍である。第2段目の中間焼鈍を終えた材料は、さらに圧下率45〜80%、より好ましくは45〜69%で最終板厚まで最終冷間圧延を施す。
【0021】
熱間圧延後の冷間圧延圧下率、第1段の中間焼鈍条件、第2段の中間焼鈍までの冷間圧延圧下率をコントロールすることにより、第2段の中間焼鈍後に充分な立方体方位粒を生成させることができ、最終冷間圧延における圧下率を比較的低くすることで低耳率の板材が得られる。
【0022】
以上のような各条件下でアルミニウム合金スラブを圧延加工して得られた板材は、ボトル型飲料缶に加工するに際して十分な強度を有し、胴部、肩部と共に、特に頸部の強度に優れ、しごき加工時の耳率も低いボトル型飲料缶とすることができる。
【0023】
【実施例】
以下実施例を用いて本発明を具体的に説明する。
素材として表1に示す2種のアルミニウム合金を使用した。それぞれの合金の溶湯を常法により脱ガス、介在物除去を行い、半連続鋳造により厚さ550mm、幅1.5m、長さ4.5mのスラブに鋳造した。ついで、スラブに均熱化処理を施して熱間圧延した後、表2に示す条件で冷間圧延加工を施し、最終板厚0.4mmのボトル型飲料缶用のアルミニウム合金板を得た。なお、均質化処理はいずれも600℃×6時間とし、熱間圧延時の仕上げ板厚は6.5mmとした。ただし、比較例1では2.1mmとした。
【0024】
【表1】
Figure 0003868839
【0025】
【表2】
Figure 0003868839
【0026】
表2中試験例1及び試験例2は中間焼鈍を1回だけ実施した例を、試験例3から試験例5は中間焼鈍を2回実施した例を示す。また、比較例1は中間焼鈍を行わずに、熱間圧延後一気に最終板厚まで冷間圧延をした例を示す。さらに、比較例2は中間焼鈍を2回実施したものの、2回目の中間焼鈍温度が不適正な例を示している。
【0027】
さらに、このようにして得られたアルミニウム合金板のブランク材を使用して、図2の工程図に従ってボトル型飲料缶に加工した。次いで、210℃×10minの条件で塗装焼き付け相当の熱処理を行い、ネッキング加工前後の引張試験により耐力を測定し、エリクセンカップの耳率を測定した。
ネッキング前の耐力測定は、しごき加工後胴部から円周方向に試験片を切り出し、塗装焼き付け相当の熱処理を行った後、引張試験を行った。
ネッキング後の耐力測定は、縮径後ネジ加工前のストレートのものから試験片を切り出して引張試験に供した。試験片は円周方向に切り出した。
【0028】
耳率は、素材をエリクセン試験機で深絞り加工した。加工条件はポンチ径;33mm、絞り比;1.75、しわ押さえ力;3kNとした。このカップの側壁高さをデジタルマイクロメーターで測定し、次式により耳率を算出した。
(山高さ平均値−谷高さ平均値)/(谷高さ平均値)×100=耳率・・・・(1)
これらの測定結果を表3に示す。
さらに、カール加工性の判定は目視で行い、カール部に全く割れの発生が認められなかったも場合は○印を、カール部に微小な亀裂の発生が認められた場合には△印を付した。これらの結果も表3に併記する。
【0029】
【表3】
Figure 0003868839
【0030】
表3の結果から本発明のアルミニウム合金板からボトル型飲料缶を製造すれば、胴部、肩部の強度と共に、材料の加工硬化が充分達成されているので、ネッキング加工やネジ加工後に特に頸部の強度が高い、ボトル型飲料缶を製造することが可能となり、しかも加工に当たって耳率が低く抑えられるので、製造歩留まりが向上し、コストダウンに寄与することができることが判る。
【0031】
【発明の効果】
本発明の方法によるアルミニウム合金板を使用し、深絞り加工としごき加工とネッキング加工とネジ加工を施して底部と胴部と肩部と頸部とが一体成形され頸部にネジ部が形成されたボトル型飲料缶を製造すれば、胴部、肩部の強度を満足し、ネッキング加工時やネジ加工時に加工硬化を起こし、特に頸部の強度の高いボトル型飲料缶を作ることが可能となる。また、本発明の方法によるアルミニウム合金板を使用して深絞り加工としごき加工とネッキング加工とネジ加工を施して底部と胴部と肩部と頸部とが一体成形され頸部にネジ部が形成されたボトル型飲料缶を製造すれば、耳率が低いので、製造歩留まりが向上しコストダウンをはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のボトル型飲料缶の断面構造を示す図である。
【図2】 図1に示すボトル型飲料缶の概略工程を示す図である。
【符号の説明】
1・・・・・ブランク材、2・・・・・カップ、3・・・・・缶体、10・・・・・ボトル型飲料缶、11・・・・・胴部、12・・・・・肩部、13・・・・・頸部、14・・・・・ネジ部、15・・・・・カール部、16・・・・・底部、31・・・・・耳

Claims (2)

  1. 深絞り加工としごき加工とネッキング加工とネジ加工が施されて底部と胴部と肩部と頸部とが一体成形され前記頸部にネジ部が形成されてなるボトル型飲料缶を形成するための素材となるアルミニウム合金板の製造方法であり、
    重量%でSi:0.1〜0.5%、Fe:0.3〜0.7%、Cu:0.05〜0.5%、Mn:0.5〜1.5%、Mg:0.4〜1.5%、Cr:0.001〜0.05%、Zn:0.05〜0.5%、Ti:0.001〜0.05%を含有し、残部が不可避的不純物を含むAlからなる組成のアルミニウム合金を溶製し、半連続鋳造して得た鋳塊を熱間圧延に続いて冷間圧延を行った後、加熱速度10〜200℃/秒、保持温度500〜560℃、保持時間1〜30秒、冷却速度10〜200℃/秒なる条件で中間焼鈍を行ない、さらに圧下率45〜69%で最終板厚まで最終冷間圧延を行い、前記ネッキング加工時に頸部耐力の増加をもたらす特徴を有するボトル型飲料缶用アルミニウム合金板の製造方法。
  2. 深絞り加工としごき加工とネッキング加工とネジ加工が施されて底部と胴部と肩部と頸部とが一体成形され前記頸部にネジ部が形成されてなるボトル型飲料缶を形成するための素材となるアルミニウム合金板の製造方法であり、
    重量%でSi:0.1〜0.5%、Fe:0.3〜0.7%、Cu:0.05〜0.5%、Mn:0.5〜1.5%、Mg:0.4〜1.5%、Cr:0.001〜0.05%、Zn:0.05〜0.5%、Ti:0.001〜0.05%を含有し、残部が不可避的不純物を含むAlからなる組成のアルミニウム合金を溶製し、半連続鋳造して得た鋳塊を熱間圧延に続いて圧下率60〜95%で冷間圧延を行った後、加熱速度10〜200℃/秒、保持温度330〜400℃、保持時間1〜30秒、冷却速度10〜200℃/秒なる条件で第1段中間焼鈍を行ない、第1段中間焼鈍後の板材を圧下率5〜40%で再度冷間圧延し、加熱速度10〜200℃/秒、保持温度500〜560℃、保持時間1〜30秒、冷却速度10〜200℃/秒なる条件で第2段中間焼鈍を行ない、さらに圧下率45〜69%で最終板厚まで最終冷間圧延を行い、前記ネッキング加工時に頸部耐力の増加をもたらす特徴を有するボトル型飲料缶用アルミニウム合金板の製造方法。
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