JP3868122B2 - 熱光学光変調器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信・光情報処理等の分野で用いられる光導波回路である熱光学光変調器に関するものである。更に詳しくは、熱光学効果を利用した熱光学位相変調器もしくは熱光学強度変調器の低消費電力化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信ネットワークの光化に向けて、光機能デバイスの高機能化や小型化・低コスト化に関する研究開発が盛んに行われている。これらの光機能デバイスの形態としては、バルク型などこれまでにいろいろな形態が考えられているが、その中でも、小型化・量産性に優れた平面光導波回路に対する期待は大きい。ここで、シリコン基板上に作製される石英系光導波路は、低損失であり、安定性及び光ファイバとの整合性に優れているといった特徴を有し、実用的な光回路を構成する光導波路の最有力実現手段として有望視されている。
【0003】
石英系光導波路は、本来パッシブな機能しか持たないが、石英系ガラスの熱光学効果による屈折率変化を利用した位相変調器を作製することが可能である。図11に従来作製されている熱光学位相変調器の概略構成を示す。図11(a)は上面図、図11(b)はA−A′線断面図である。
この熱光学位相変調器は、平坦なシリコン基板1上に、コア3を十分な厚さのクラッド層2で埋め込んだ埋め込み型光導波路が形成され、更に、コア3に熱を加える熱源として、コア部3上部のクラッド層表面に薄膜ヒータ4が形成されている。ここで、従来用いられている光導波路の構造は、下部クラッド層の厚さ20μm、上部クラッド層の厚さ20μm、コア3の断面寸法6μm角、コア3とクラッド2との比屈折率差0.75%である。また、薄膜ヒータは、幅50μm、長さ4mmである。そして、この構造の熱光学位相変調器においては、波長1.55μmの信号光に対して位相を2πだけ変化させるのに必要な電力は1Wであった。
【0004】
また、この熱光学位相変調器を用いた応用デバイスの例として、熱光学強度変調器が挙げられる。図12に従来の熱光学位相変調器の概略構成例を示す。図12(a)は上面図、図12(b)はB−B′線断面図である。熱光学強度変調器は、2個の方向性結合器31a,31bを2本の直線光導波路32a,32bで連結したマッハツェンダ干渉計において、一方の光導波路32aの上部に薄膜ヒータ4を形成して熱光学位相変調器を構成し、熱を加えることで2本の光導波路中の伝搬光に位相差を与えて、出射側光導波路34a,34bへの出力光強度を変化させることが出来る。この熱光学強度変調器は、2本の光導波路に位相差がない場合は、クロス側の光導波路34bに出力光が出射されるが、両者の位相差がπの場合は、反対の光導波路34aに出力されるため、薄膜ヒータへの供給電力の有無により出力側光導波路を切り替える熱光学光スイッチとして動作させることが出来る。ここで、前述の位相変調器と同じ構造の光導波路及び薄膜ヒータを用いた従来の光スイッチにおいては、スイッチングに必要な電力は0.5Wであった。
【0005】
この熱光学光スイッチは、(M×N)個組み合わせてM×Nマトリックススイッチを構成することができるが、大規模なマトリックススイッチ、例えば16×16マトリックススイッチを構成する場合には、256個の熱光学光スイッチが必要になるため、消費電力の増大が深刻な問題であり、より省電力な光スイッチ、即ち、消費電力の小さな熱光学位相変調器の実現が必須である。
【0006】
従来の熱光学位相変調器や熱光学強度変調器では、熱伝導率の高いシリコン基板への熱の拡散が消費電力を増大させていた。今までに、この低消費電力化の方法として、下部クラッド層を光導波路基板全体にわたって厚くし、熱伝導率が大きい基板への熱の拡散を防いで断熱性を向上させる検討が行われており、この方法により省電力化の効果が得られることが確認されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、あまり下部クラッド層を厚くすると、光導波路作製時の温度から常温へ戻した時に、シリコン基板とクラッド材料との熱膨張係数の差によって生じる応力複屈折が増大し、光回路の偏波特性等を劣化させる。また、光導波路基板全体にそりが大きくなり、光導波路作製工程や光ファイバ接続などの際に不具合を生じる。更に、クラッド層が厚いと、熱がクラッド層を伝わって他の光導波路部の温度を上昇させる熱干渉を起こし、他の光回路に影響を及ぼしてしまう。従って、光回路特性や作製工程の観点からは下部クラッド層の厚さを極力薄くすることが望ましい。
【0008】
本発明は、上記の課題を鑑み、光回路特性及び作製効率と低消費電力化を両立した熱光学位相変調器及び強度変調器を実現するための光導波路の構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の請求項1又は請求項2に記載した熱光学強度変調器は、光導波路により構成され、2つの3dB結合器を光導波路で連結した干渉回路であり、2つの方向性結合器で挟まれた光導波路部の一方の薄膜ヒータ下部近傍の基板上に、基板に比べて熱伝導率の小さな材料が充填された基板凹部を有する構造の熱光学位相変調器が形成されており、熱光学位相変調器側のみならず、他方の光導波路の直下近傍にも、同様の基板凹部が形成されていることを特徴とする。ここで、請求項1に記載の熱光学強度変調器においては2本の光導波路の下部にある基板凹部は同じ形状であり、また、請求項2に記載の熱光学強度変調器においては2つの基板凹部の形状は異なり、位相変調器側の方に幅の広い基板凹部が形成されており、
薄膜ヒータ下部近傍の基板上に、基板に比べて熱伝導率の小さい材料で充填された第1の基板凹部が形成され、且つ、もう一方の連結光導波路下部にも、凸状に残された基板によって前記第一の基板凹部から分離された、第2の基板凹部が形成され、
薄膜ヒータの両側のクラッド層が除去され、且つ、もう一方の連結光導波路においても同じ形状でクラッド層が除去され、且つ、前記クラッド除去層のうち連結導波路間にあるものは、前記凸状に残された基板の上部に、その下面の両エッジが基板凹部面上になるように配置され、上記基板凹部から上記2本の光導波に向かう応力を遮断し、上記2本の光導波路に加わる応力をほぼ等しくしたことを特徴とする。
【0013】
更に、上記目的を達成する本発明の請求項3に記載した熱光学強度変調器は、それぞれ請求項1ないし請求項2に記載された熱光学強度変調器において、それぞれの連結光導波路に対して基板凹部の配置が対称になるように、2本の連結光導波路の外側に、それぞれ反対側の連結光導波路下部に形成された基板凹部と同じ構造の基板凹部を配置し、薄膜ヒータの両側のクラッド層が除去され、且つ、もう一方の連結光導波路においても同じ形状でクラッド層が除去され、上記基板凹部から上記2本の連結光導波路に向かう応力を遮断し、上記2本の連結光導波路に加わる応力をほぼ等しくしたことを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成する本発明の請求項4に記載した熱光学強度変調器は、基板凹部に充填される材料が光導波路のクラッド材料であることを特徴とする。
【0016】
また、上記目的を達成する本発明の請求項5に記載した熱光学強度変調器は、基板材料がシリコンであり、また、光導波路材料がガラス材料もくしは有機材料であることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0020】
本発明の熱光学強度変調器では、2つの3dB結合器としての方向性結合器にある2本の光導波路部の一方の薄膜ヒータ下部近傍の基板上に前述の基板凹部を形成することで、従来のように、クラッド層の厚さを光導波路基板全体にわたって厚くすることなく、省電力化に必要な熱光学位相変調器近傍のクラッド層の厚さのみを厚くすることができ、省電力で、応力複屈折や基板のそりが少なく、且つ、他方の光導波路部への熱干渉が小さい熱光学強度変調器を構成することができる。
【0021】
加えて、本発明の請求項1ないし請求項2に記載した熱光学強度変調器は、上記熱光学強度変調器において、熱光学位相変調器側だけでなく他方の光導波路部にもコア部の直下近傍に同様の基板凹部を形成することで、2つの3dB結合器としての方向性結合器を連結する2本の光導波路に加わる応力をほぼ等しくすることができ、基板凹部構造の採用に伴う応力の増加が抑えられた熱光学強度変調器を作製することができる。
【0022】
更に、本発明の請求項3に記載した熱光学強度変調器は、それぞれ請求項1ないし請求項2に記載された熱光学強度変調器において、熱光学位相変調器部、及び、他方の光導波路部の両方からみて基板凹部の配置が対称になるように、平行するもう一方の光導波路部の反対側にも基板凹部を形成することで、2つの3dB結合器としての方向性結合器に挟まれた2本の光導波路に加わる熱応力を等しくすることができ、請求項1ないし請求項2に記載された熱光学強度変調器に比べて、更に基板凹部構造の採用に伴う応力の増加が抑えられた熱光学強度変調器を構成することができる。
【0023】
本発明の請求項1ないし3に記載した熱光学強度変調器は、上記構成に加え、2つの3dB結合器としての方向性結合器に挟まれた2本の光導波路共に両側のクラッド層を除去することで、薄膜ヒータで生じた熱がクラッド層中を光導波路基板の水平方向に拡散するのを防ぎ、更に省電力な熱光学強度変調器を構成することができる。また、この熱光学強度変調器は、光導波路近傍を除いた領域のクラッド層を除去することで、基板凹部で生じた応力が光導波路に影響を及ぼすのを防ぐことができ、応力複屈折による特性劣化が小さい熱光学強度変調器を構成することができる。
【0024】
本発明の請求項4に記載した熱光学強度変調器は、基板凹部に充填する材料として光導波路のクラッド材料を用いるため、作製工程での整合性が良く、また、基板凹部の充填材料と光導波路材料との間で材料物性の違いによる応力等の影響による光導波回路の特性劣化も防止できる。
【0025】
また、本発明の請求項5に記載した熱光学強度変調器は、基板材料としてシリコンを、光導波路材料としてガラス材料もしくは有機材料を用いるため、熱伝導率の差が大きい組み合わせであり、本発明による低消費電力化の有効性が非常に大きな熱光学強度変調器を実現出来る。
【0026】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例について述べる。
【0027】
[実施例1]
本発明の第1の実施例に係る熱光学位相変調器を図1に示す。図1(a)は上面図、図13(b)はC−C′線断面図である。
同図に示すように、本実施例では、シリコンからなる基板1上の薄膜ヒータ直下近傍に凹部を設け、その凹部を石英系ガラスからなるクラッド材料で満たした基板を形成し、その上に、石英系ガラスからなる埋め込み型光導波路クラッド層2が形成されるとともにこのクラッド層2には石英系ガラスからなるコア部3が埋め込まれ、更に、このコア部3の上部のクラッド層2上面にクロムからなる薄膜ヒータ4が形成されている。
【0028】
ここで、本実施例で作製した位相変調器の構造は、光導波路の構造は従来の技術の、下部クラッド層の厚さ20μm、上部クラッド層の厚さ20μm、コア部3の断面寸法6μm角、コア部3とクラッド層2との比屈折率差0.75%である。基板凹部5のサイズは深さ60μm、幅200μm、長さ5mmである。また、薄膜ヒータ4のサイズは、幅50μm、長さ4mmである。なお、以降の実施例においては、各寸法及び比屈折率差は上記と同様とした。
【0029】
このような構造の熱光学位相変調器は、図2に示す手順で作製される。まず、図2(a)に示すように、平坦なシリコン基板1の薄膜ヒータが装荷される領域の下部に位置する部分に、アルカリ水溶液を用いたウエットエッチングにより図2(b)に示すような基板凹部5を形成する。
次に、図2(c)に示すように、基板凹部5付きの基板1上に石英ガラスを主成分とするクラッド層2を火炎堆積法を用いて形成した後、研磨により上面を平坦にする。
引き続き、図2(d)に示すように、従来から石英系光導波路の作製に用いられている火炎堆積法と反応性エッチングの組み合わせにより、コア3及びクラッド層2からなる石英系光導波路を作製した。
最後に、図2(e)に示すように、真空蒸着法でクロム金属膜を蒸着し、ウエットエッチングでパターン化して、薄膜ヒータ4を形成した。
なお、本実施例においては、光導波路の作製に火炎堆積法を用いているが、これに何ら縛られるものではなく、気相法やゾルゲル法といったあらゆる方法を用いることが可能である。
【0030】
このような構造の熱光学位相変調器において、薄膜ヒータに電力を供給して位相を変えていった所、波長1.55μmの信号光に対して位相を2πだけ変化させるのに必要な電力は0.56Wであった。ここで、前述の基板凹部を有しない従来構造の位相変調器においては、同様に2πだけ位相変化させるためには1.0W必要であり、半分近くに消費電力を低減する事が可能となった。また、基板凹部の面積は、その他の光回路のそれと比べて十分小さいため、基板のそりはほとんどかわらなかった。
【0031】
なお、以後の全ての実施例における熱光学位相変調器、及び、熱光学強度変調器は、本実施例と同様に、熱伝導率の大きい基板としてシリコン基板を、基板に比べて熱伝導率の小さい材料として石英系ガラスからなるクラッド材料を使用したものである。ここでは、基板と低熱伝導率材料として、シリコン基板と石英系ガラスからなるクラッド材料の組み合わせを用いたが、光導波路材料として有機材料を用いた場合は、熱伝導率の差がより大きくなるので更に有効的である。有機材料を用いて同様の構造を作製する方法としては、上記の研磨を用いる方法も適用可能であるが、この他、金型を用いて基板凹部内と下部クラッド層を同時に形成する方法や、有機材料の粘性を調整してスピンコート法により光導波路を作製する方法等によってもこのような構造を実現できる。また、本発明は基板に形成された凹部に基板よりも熱伝導率の小さい材料を埋め込めば、他の組み合わせでも省電力効果が得られることは自明である。
【0032】
[実施例2]
本発明の第2の実施例に係る熱光学位相変調器を図3に示す。図3(a)は上面図、図3(b)はD−D′線断面図である。
同図に示すように、本実施例の熱光学位相変調器は、実施例1の熱光学位相変調器において、薄膜ヒータの両側のクラッド層を除去して、断熱溝6a,6bを形成したものであり、その他の構成は、実施例1の熱光学位相変調器と同様であるので、構成の説明は省略する。
本実施例の熱光学位相変調器の作製方法としては、薄膜ヒータ4の形成までは、実施例1と同様であり、その後、反応性エッチングを用いてクラッド層2を除去した。ここで、光導波路の水平方法のクラッド層残し幅は60μmとした。なお、これ以外の概略寸法は実施例1と同様である。
【0033】
この構造の熱光学位相変調器において、波長1.55μmの信号光に対して位相を2πだけ変化させるのに必要なヒータ供給電力は0.36Wとなり、従来構造での1Wに比べて半分以下に消費電力を低減出来た。
本実施例の熱光学位相変調器では、薄膜ヒータ3の両脇部のクラッド層が除去されているため、水平方向への熱の拡散を防ぐことができ、実施例1のいずれの熱光学位相変調器と比べて、更に省電力効果が大きかった。
【0034】
[実施例3]
本発明の第3の実施例に係る熱光学強度変調器を図4に示す。図4(a)は上面図、図4(b)はE−E′線断面図である。本実施例は、光スイッチに応用したものである。
本実施例における光スイッチでは、シリコン基板1上に、石英系光導波路により構成される3dB結合器としての方向性結合器31a,31bと、これらの方向性結合器を連結するように直線光導波路32a,32bが形成され、全体としてマッハツェンダ光干渉回路が形成されている。更に、片側の直線光導波路32aには、コア32a上部のクラッド層2表面にクロム金属膜からなる薄膜ヒータ4が、また、薄膜ヒータ4下部には基板凹部51aが形成され、実施例1に記載した熱光学位相変調器が構成されている。なお、本実施例及び以降の実施例では、3dB結合器として方向性結合器を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばマルチモード干渉型結合器等の他の3dB結合器を用いることができる。
ここで、直線光導波路32a,32bの間隔、入力端光導波路33a,33bの間隔、出力端光導波路34a,34bの間隔は全て250μmである。これ以外の概略寸法は、実施例1と同様である。なお、本実施例の光スイッチの作製手順は実施例1と同様であるので、説明は省略する。
【0035】
本実施例の光スイッチにおいて、波長1.55μmの信号光に対してスイッチング動作に必要な薄膜ヒータ4への供給電力を測定したところ、0.28Wであった。また、光スイッチのスルー側の光導波路32aでの消光比は15dBであった。ここで、従来構造の光スイッチにおいては前述の通りスイッチング電力は0.5Wであり、また、消光比は30dBであった。
【0036】
以上の結果から、本実施例の構成の光スイッチは、従来構造の光スイッチに比べて、約1/2へ省電力化が達成されることを確認した。反面、本実施例では、片側の直線光導波路32aの下部にのみ基板凹部51aが形成されているため、2本の光導波路に掛かる応力が不均一になることにより2本の直線光導波路32a,32bにおける偏波状態の変化が異なり、消光比が劣化している。
【0037】
[実施例4]
本発明の第4の実施例に係る熱光学強度変調器を図5に示す。図5(a)は上面図、図5(b)はF−F′線断面図である。本実施例は、光スイッチに応用したものである。
本実施例における光スイッチは、実施例3の光スイッチにおいて、熱光学位相変調器用直線光導波路32aの下部だけでなく、他方の直線光導波路32b下部にも熱光学位相変調器側の基板凹部51aと同寸法の基板凹部51bを形成したものである。
【0038】
本実施例の光スイッチにおいて、断熱用溝のサイズは、熱光学位相変調器側51a、及び他方の光導波路側51bとも深さ60μm、幅200μm、長さ5mmである。これ以外の概略寸法は、実施例4と同様である。なお、本実施例の光スイッチにおける、作製手順は実施例1と同様であるので、説明は省略する。
【0039】
本実施例の光スイッチにおいて、波長1.55μmの信号光に対してスイッチング動作に必要な薄膜ヒータ4への供給電力を測定したところ、0.28Wであった。また、光スイッチのスルー側の光導波路32aでの消光比は25dBであった。この値は、実施例3と比較してスイッチング電力に関しては同じながら、消光比に関しては大幅に改善された。これは、基板凹部51a,51bを両方の直線導波路に配置することにより、基板凹部に起因する応力の不均一性が大幅に低減されたことによる。
【0040】
[実施例5]
本発明の第5の実施例に係る熱光学強度変調器を図6に示す。図6(a)は上面図、図6(b)はG−G′線断面図である。本実施例は、光スイッチに応用したものである。
本実施例における光スイッチは、実施例4の光スイッチにおいて、熱光学位相変調器側の直線光導波路32a下部の基板凹部52a側を、他方の直線光導波路下部に形成された基板凹部52bに比べて幅の広い構造としている。
【0041】
本実施例の光スイッチにおいて、基板凹部のサイズは、深さ60μm、長さ5mmであり、幅に関しては、熱光学位相変調器側の断熱用溝52aが300μm、他方の直線光導波路側の断熱用溝52bが150μmである。これ以外の概略寸法は、実施例4と同様である。なお、本実施例の光スイッチの作製手順は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。
【0042】
本実施例の光スイッチにおいて、波長1.55μmの信号光に対してスイッチング動作に必要な薄膜ヒータ4への供給電力を測定したところ、0.24Wであった。また、光スイッチのスルー側の光導波路32aでの消光比は20dBであった。この値は、実施例4と比較してスイッチング電力に関しては若干低減され、消光比に関しては劣化が見られた。これは、基板凹部の幅が位相変調器側で広くなったために断熱性が向上したためである。また、消光比は基板凹部の幅が異なることにより応力が不均一となり、若干の消光比劣化として現れた。
【0043】
[実施例6]
本発明の第6の実施例に係る熱光学強度変調器を図7に示す。図7(a)は上面図、図7(b)はH−H′線断面図である。本実施例は、光スイッチに応用したものである。
本実施例における光スイッチは、実施例4の光スイッチにおいて、それぞれの直線光導波路32a,32bの下部に基板凹部51a,51bを形成し、且つ、2本の直線光導波路32a,32bに加わる応力を更に均一にするために、それぞれの直線光導波路からみて左右対称になるように、更に基板凹部51c,51dを配置したものである。
【0044】
本実施例の光スイッチにおいて、図7においては、全ての基板凹部51a,51b,51c,51dのサイズは、深さ60μm、幅200μm、長さ5mmで同じである。これ以外の概略寸法は、実施例4と同様である。なお、本実施例の光スイッチの作製手順は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。
【0045】
本実施例の光スイッチにおいて、波長1.55μmの信号光に対してスイッチング動作に必要な薄膜ヒータ4への供給電力を測定したところ、0.28Wであった。また、光スイッチのスルー側の光導波路32aでの消光比は28dBであった。この値は、実施例4と比較してスイッチング電力に関しては変わらないが、消光比に関しては従来構造とほぼ等しく劣化のない特性が得られた。これは、各光導波路に対してほぼ完全に対称性をとった基板凹部の配置にしたためである。
【0046】
[実施例7]
本発明の第7の実施例に係る熱光学強度変調器を図8に示す。図8(a)は上面図、図8(b)はI−I′線断面図である。本実施例は、光スイッチに応用したものである。
本実施例における光スイッチは、実施例6の光スイッチにおいて、2本の直線光導波路32a,32bの下部に幅の異なる基板凹部52a,52bを形成し、更に、直線光導波路32a,32bに斜め方向からの応力がかかるのを防ぐために、それぞれの直線光導波路32a,32bからみて左右対称になるように、更に幅の異なる断熱用溝52c,52dを形成したものである。
【0047】
本実施例の光スイッチにおいて、基板凹部のサイズは、深さ60μm、長さ5mmで、幅は基板凹部52a,52dが300μm、基板凹部52b,52cが100μmである。これ以外の概略寸法は、実施例4と同様である。なお、本実施例の光スイッチの作製手順は実施例1と同様であるので、その説明は省略する。
【0048】
本実施例の光スイッチにおいて、波長1.55μmの信号光に対してスイッチング動作に必要な薄膜ヒータ4への供給電力を測定したところ、0.24Wであった。また、光スイッチのスルー側の光導波路32aでの消光比は24dBであった。この値は、実施例5と比較してスイッチング電力に関して変わらないが、消光比に関しては特性改善が図られた。これは、各光導波路に対する対称性を改善するように基板凹部を配置したためである。
【0049】
[実施例8]
本発明の第8の実施例に係る熱光学位相変調器を図9に示す。図9(a)は上面図、図9(b)はJ−J′線断面図である。本実施例は、光スイッチに応用したものである。
同図に示すように、本実施例は、実施例5の熱光学強度変調器において、2本の直線光導波路32a,32bのコア部近傍を除く領域のクラッド層を除去して、断熱領域である断熱溝61a,61b,61cを形成したことを特徴とする。その他の構成は、実施例5の光スイッチと同様である。
【0050】
本実施例において、断熱溝61a,61b,61cは、反応性エッチングにより除去して形成した。光導波路の水平方向のクラッド層残し幅は60μmである。それ以外の概略寸法は、実施例5の光スイッチと同様である。なお、本実施例の光スイッチは、実施例1と同様に図2に示す手順、及び反応性エッチングによるクラッド層の除去プロセスにより作製した。
【0051】
本実施例の光スイッチにおいて、波長1.55μmの信号光に対してスイッチング動作に必要な薄膜ヒータ4への供給電力を測定したところ、0.18Wであった。また、光スイッチのスルー側の光導波路32aでの消光比は30dBであった。この値は、実施例5と比較してスイッチング電力に関しては断熱溝の効果により水平方向への熱の拡散が抑制されているためである。また、消光比に関しては、断熱溝により基板凹部から光導波路に向かう応力が遮断され、従来型に対しても劣化のない特性が得られた。また、この断熱溝の採用は、実施例6での基板凹部の形状が異なる場合に対しては非常に有効であり、断熱溝により応力不均一による消光比劣化はほぼ完全に無くすことが可能である(消光比28dBに改善された)。
【0052】
[実施例9]
本発明の第9の実施例に係る熱光学強度変調器を図10に示す。図10(a)は、上面図、図10(b)は図10(a)の破線部分Xの拡大図、図10(c)はK−K′線断面図である。本実施例は、4×4光スイッチに応用したものである。
同図に示すように、本実施例は、実施例8の光スイッチを4つ組み合わせて構成したものである。4個の薄膜ヒータ4に供給する電力を調整することで、4本ある出力側光導波路34の中から出力光が得られる出力側光導波路を任意に切り替えることができる。本実施例において、平行に並ぶ4本の直線光導波路32が等間隔で並ぶように、2つのマッハツェンダ干渉回路の距離250μmとした。それ以外の概略寸法は、実施例8の光スイッチと同様である。なお、本実施例の光スイッチは、実施例1と同様に図2に示す手順、及び反応性エッチングによるクラッド層の除去プロセスにより作製した。
【0053】
本実施例の光スイッチにおいて、全ての光スイッチ(2×2光スイッチ4個)を動作させた場合のスイッチング動作に必要な薄膜ヒータ4への供給電力は0.72Wであり、消光比は60dBであった。従来構造の光スイッチ4個を用いて4×4スイッチを構成した場合は、全ての光スイッチを動作させた場合に必要な供給電力は2.0Wであり、消光比が60dBであることから、本実施例の光スイッチでは、従来構造の光スイッチに比べて、消光比を劣化させることなく、消費電力を2分の1以下へ低減することが出来た。また、本実施例では、断熱溝61を有する構造の光スイッチを使用したが、断熱溝61を有しない光スイッチを用いた場合でも、直線光導波路32が等間隔に並ぶように熱光学強度変調器を平行に並べれば、基板凹部51の構造対称性が保たれて、直線光導波路32のコア部に加わる応力の不均一による特性劣化を十分に低く抑えることが出来る。
【0054】
【発明の効果】
以上、実施例に基づいて具体的に説明したように、本発明では、基板材料の熱伝導率が光導波路材料に対して大きい場合に、熱光学位相変調器の消費電力を低減するために、薄膜ヒータの下部近傍の基板上に基板に比べて熱伝導率の小さい材料を充填した基板凹部を配置する構造を採用している。これにより、基板全体に渡って下部クラッド層を厚くする必要が無くなり、シリコンと石英ガラスもしくは有機材料といった、基板と光導波路での熱膨張係数が大きく異なる材料の組み合わせに対して非常に有効である。また、本発明では、基板凹部と断熱溝とを相乗的に用いる事により、更に省電力な熱光学位相変調器を作製している。
【0055】
更に、本発明では、前記の熱光学位相変調器を応用して強度変調器を作製する際に、基板凹部と断熱溝を各光導波路に対して対称に並ぶように配置することで、光導波路に対する応力の不均一性を低減もしくは完全に無くすことが可能となり、省電力効果と良好な光学特性を兼ね備えた実用的な熱光学位相変調器及び強度変調器を実現する上で極めて効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施例に係る熱光学位相変調器の概略構成を示す平面図、(b)は(a)中のC−C′線断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る熱光学位相変調器の作製方法を示す工程図である。
【図3】(a)は本発明の第2の実施例に係る熱光学位相変調器の概略構成を示す平面図、(b)は(a)中のD−D′線断面図である。
【図4】(a)は本発明の第3の実施例に係る熱光学強度変調器の概略構成を示す平面図、(b)は(a)中のE−E′線断面図である。
【図5】(a)は本発明の第4の実施例に係る熱光学強度変調器の概略構成を示す平面図、(b)は(a)中のF−F′線断面図である。
【図6】(a)は本発明の第5の実施例に係る熱光学強度変調器の概略構成を示す平面図、(b)は(a)中のG−G′線断面図である。
【図7】(a)は本発明の第6の実施例に係る熱光学強度変調器の概略構成を示す平面図、(b)は(a)中のH−H′線断面図である。
【図8】(a)は本発明の第7の実施例に係る熱光学位相変調器の概略構成を示す平面図、(b)は(a)中のI−I′線断面図である。
【図9】(a)は本発明の第8の実施例に係る熱光学位相変調器の概略構成を示す平面図、(b)は(a)中のJ−J′線断面図である。
【図10】(a)は本発明の第9の実施例に係る熱光学位相変調器の概略構成を示す平面図、(b)は(a)中のK−K′線断面図である。
【図11】(a)は従来の熱光学位相変調器の概略構成を示す平面図、(b)は(a)中のA−A′線図である。
【図12】(a)は従来の熱光学強度変調器の概略構成を示す平面図、(b)は(a)中のB−B′線断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板
2 クラッド層
3 コア部
4 薄膜ヒータ
5 基板凹部
6 断熱溝
31,31a,31b 方向性結合器
32 光導波路
32a 熱光学位相変調器側光導波路
32b 他方光導波路側光導波路
33,33a,33b 入力側光導波路
34,34a,34b 出力側光導波路
51,51a,51b,51c,51d 基板凹部(標準)
52a,52d 基板凹部(幅広)
52b,52c 基板凹部(幅狭)
61a,61b,61c 断熱溝
Claims (5)
- コアを十分な厚さのクラッド層で埋め込んだ形状の埋め込み型光導波路からなり、2個の3dB結合器とこれを連結する2本の光導波路、及び、その一方の光導波路上に装荷された薄膜ヒータにより構成されるマッハツェンダ干渉計型光強度変調器において、
薄膜ヒータ下部近傍の基板上に、基板に比べて熱伝導率の小さい材料で充填された第1の基板凹部が形成され、且つ、もう一方の連結光導波路下部にも、凸状に残された基板によって前記第一の基板凹部から分離された、同じ構造の第2の基板凹部が形成され、
薄膜ヒータの両側のクラッド層が除去され、且つ、もう一方の連結光導波路においても同じ形状でクラッド層が除去され、且つ、前記クラッド除去層のうち連結導波路間にあるものは、前記凸状に残された基板の上部に、その下面の両エッジが基板凹部面上になるように配置され、前記基板凹部から前記2本の光導波路に向かう応力を遮断し、前記2本の光導波路に加わる応力をほぼ等しくしたことを特徴とする熱光学強度変調器。 - コアを十分な厚さのクラッド層で埋め込んだ形状の埋め込み型光導波路からなり、2個の3dB結合器とこれを連結する2本の光導波路、及び、その一方の光導波路上に装荷された薄膜ヒータにより構成されるマッハツェンダ干渉計型光強度変調器において、
薄膜ヒータ下部近傍の基板上に、基板に比べて熱伝導率の低い材料で充填された第1の基板凹部が形成され、且つ、もう一方の連結光導波路下部には、凸状に残された基板によって前記第一の基板凹部から分離された、前記凹部の幅よりも幅の小さい構造の第2の基板凹部が形成され、
薄膜ヒータの両側のクラッド層が除去され、且つ、もう一方の連結光導波路においても同じ形状でクラッド層が除去され、且つ、前記クラッド除去層のうち連結導波路間にあるものは、前記凸状に残された基板の上部に、その下面の両エッジが基板凹部面上になるように配置され、前記基板凹部から前記2本の光導波路に向かう応力を遮断し、前記2本の光導波路に加わる応力をほぼ等しくしたことを特徴とする熱光学強度変調器。 - 請求項1若しくは2のいずれか1項に記載の熱光学強度変調器において、
各々2本の連結光導波路から見て基板凹部の配置が対称になるように、連結光導波路の外側にそれぞれ反対側の連結光導波路下部に形成された基板凹部と同じ構造の基板凹部が配置され、
薄膜ヒータの両側のクラッド層が除去され、且つ、もう一方の連結光導波路においても同じ形状でクラッド層が除去され、前記基板凹部から前記2本の連結光導波路に向かう応力を遮断し、前記2本の連結光導波路に加わる応力をほぼ等しくしたことを特徴とする熱光学強度変調器。 - 請求項1から3のいずれかの1項に記載された熱光学強度変調器において、
基板凹部に充填される材料がクラッド材料であることを特徴とする熱光学強度変調器。 - 請求項1から3のいずれかの1項に記載された熱光学強度変調器において、
基板材料がシリコンであり、光導波路材料がガラス材料もくしは有機材料であることを特徴とする熱光学強度変調器。
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