JP3204493B2 - 位相調整機能付光導波路の作製方法 - Google Patents

位相調整機能付光導波路の作製方法

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JP3204493B2 JP1517096A JP1517096A JP3204493B2 JP 3204493 B2 JP3204493 B2 JP 3204493B2 JP 1517096 A JP1517096 A JP 1517096A JP 1517096 A JP1517096 A JP 1517096A JP 3204493 B2 JP3204493 B2 JP 3204493B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位相調整機能付光
導波路の作製方法に関する。詳しくは、省電力で光路長
を調節することができる単一モード光導波路の作製方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平面基板上に作製される単一モー
ド光導波路、特にシリコン基板上に作製可能な石英系ガ
ラス単一モード光導波路は、光ファイバーとの整合性に
優れており、実用的な導波路形光部品の実現手段として
期待されている。
【0003】とりわけ、石英系ガラス単一モード光導波
路より構成される導波型光干渉計は、単一モード光ファ
イバー通信用などの重要な光部品として期待されてい
る。ここで、導波型光干渉計の分野においては、伝搬光
の位相を調節する機能を光導波路に具備させることが必
要であり、また、実用上は、伝搬光の位相を調節するた
めに必要な電力を如何に小さくするかが大きなポイント
となっている。
【0004】図6に基本的な従来の位相調整部を有する
光導波路の概略構成例として、例えば、石英系ガラス導
波路における例を示す。同図に示すように、シリコン基
板1上に石英系ガラスよりなるクラッド層2が形成され
ると共にこのクラッド層2には石英系ガラスよりなるコ
ア部3が埋め込まれ、更に、このコア部3の上部のクラ
ッド層2の表面に位相調整器として薄膜ヒータ4が形成
されている。
【0005】このような石英系導波路構造は、SiC
l4、GeCl4などの原料ガスの加水分解反応を利用した
ガラス膜の堆積技術、反応性イオンエッチング技術及び
ウェットエッチングの組み合わせにより作製される。以
上のような構成において、薄膜ヒータ4に通電し、クラ
ッド層3を介してコア部2を加熱すると、いわゆる熱光
学効果により、コア部2の屈折率が増加し、薄膜ヒータ
4の下部の実効的な光路長が変化し、伝搬光の位相を変
化させることができる。石英系ガラスの屈折率の温度変
化に対する変化率dn/dTは、10 -5[1/℃]程度
であるから、1cmの長さに渡って光導波路の温度を1
0℃上昇させると、1μm程度光路長を変化させること
ができる。
【0006】しかしながら、図6のような構成において
は、薄膜ヒータ4により発生した熱は、コア部2の近傍
の温度上昇に費される他、大部分の熱はシリコン基板1
に拡散してしまうので、加熱効率が悪く消費電力が増大
してしまう。また、同一シリコン基板1上に複数個の位
相調節に用いる薄膜ヒータを集積化すると、シリコン基
板1を介して、一方の薄膜ヒータの熱が近傍にある他の
導波路まで伝わり、相互干渉を起こしてしまう。
【0007】そこで、これらの問題を解決すべく、図5
に示す方法が提案されている(特開平1−158413
号)。図5に示す光導波路では、コア部3の長手方向に
沿って、その左右4か所にシリコン基板1まで達する溝
51a,51b,52c,52dをクラッド層2に設け
ると共にコア部3の直下におけるシリコン基板1に空胴
としてシリコン基板除去領域54を設けることにより、
コア部3を含むクラッド層2である光導波路部53aを
シリコン基板1より分離し、この光導波路部53aを5
00μm間隔のブリッジ構造部52a、52bを介して
クラッド層2より支えている点が図6に示すものと異な
る。
【0008】この光導波路は、先ず、従来より用いられ
ている火炎堆積技術と反応性エッチングによる微細加工
技術の組み合わせにより石英系ガラス基板をシリコン基
板1上に作製し、次いで、真空蒸着法と化学エッチング
により、薄膜ヒータを4を形成し、引続き、溝51a,
51b,52a,52bを反応性エッチングにより作製
し、その後、これらの溝51a,51b,52a,52
bを連通するように化学エッチングすることにより、シ
リコン基板除去領域54を形成することにより作製す
る。化学エッチングの際には、シリコン基板1の裏面は
腐食されないようにマスキングしている。
【0009】このような、シリコン基板1から分離した
構造の導波路の構造は、シリコン基板除去領域54にお
いて断熱効果が生じるため、前述した図6に示す基本的
な構造の導波路に比べて、約10分の1の消費電力で位
相調節を実現することができた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示す断熱用の溝を形成した導波路は構造上から基板より
分離しているため、光導波路部53a,53bの幅、厚
さ及び導波路と基板を接続しているブリッジ構造部52
a,52bの幅が約50μmと細いため機械的な強度が
弱く、作製後の取扱が難しくなるという問題があった。
つまり、図5に示す構造の場合は、作製されたブリッジ
構造の導波路は指で触ると折れてしまう程強度的に弱
く、取り扱いが難しかったのである。
【0011】また、ヒータ4に加える電力を大きくする
と熱応力により導波路部が破断してしまうこともあっ
た。現実的に実用に供される回路には図5に示した構造
は用いられず、図6に示した構造が用いられる場合が殆
どである。これは、前述した機械的強度や煩雑な作製工
程が実用上問題となっていることに他ならない。本発明
は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、機械的
強度が強く且つより簡便な方法で部分的な断熱構造を有
する位相調整機能付光導波路の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の請求項1に係る位相調整機能付光導波路の作製方
は、基板上に形成されるクラッド層と、該クラッド層
に埋め込まれたコア部と、前記コア部の上部に設けられ
た光路長を調節するための位相調整用ヒータとを備えた
位相調整機能付光導波路の作製方法であって、前記基板
の一部を機械加工により除去して除去領域を形成する手
順と、前記除去領域に適合する形状に、前記基板より熱
伝導率が低い材料を機械加工により形成し、その後両基
板を一体化することで複合基板を形成する手順と、前記
複合基板上に、前記クラッド層と前記コア部とからなる
光導波路を作製する手順と、前記熱伝導率が低い材料の
上部に位相調整用ヒータを作製する手順からなることを
特徴とする。
【0013】また、上記目的を達成する本発明の請求項
に係る位相調整機能付光導波路の作製方法は、請求項
1において、更に、前記クラッド層はSiO2を主成分と
する石英系ガラスであり、且つ、前記コア部はSiO2
主成分とする石英系ガラスであり、前記複合基板のうち
熱伝導率が比較的低い材料として石英が用いられ、前記
複合基板のうち熱伝導率が比較的高い材料としてシリコ
ンが用いられることを特徴とする。
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の位相調整機能付光導波路
は、基板上に作製される、コア部をクラッド層が取り囲
んでなる光導波路であって、該コア部の上部に光路長を
調整するためのヒータが設けられていることにより位相
調整ができる光導波路において、基板は熱伝導率の比較
的高い材料、例えば、シリコン(熱伝導率=1.5W/
cm・deg)よりなる基板と、熱伝導率が比較的低い
材料、例えば、石英(熱伝導率=0.014W/cm・
deg)よりなる基板とを組み合わせた複合基板であ
り、熱伝導率が比較的低い材料で作製されている基板の
上部に前記コア部が配置されるものである。
【0016】更に、この複合基板を実現する方法として
は、一方の基板を機械加工により基板の一部を除去し、
その除去領域に適合する形状に他方の基板を機械加工に
より作製し、その後両基板を一体化させるものである。
本発明では、熱伝導率の異なる材料を組み合わせた複合
基板とし、コア部は熱伝導率の比較的低い材料の上に配
置することで、断熱構造が構成でき、且つ、導波路が基
板と一体化しているので機械的強度に優れている。
【0017】よって、本発明の光導波路は、単一基板上
に作製される光導波路に比べ断熱効果が高く、断熱用の
溝を設けた光導波路に比べて機械的強度が大きい。ま
た、本発明で用いる複合基板は、機械加工により作製で
きるので、パターンニングやエッチング等の煩雑な作製
工程に比較し、簡便且つ安価に複合基板を作製すること
ができる。
【0018】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の第1の実施例に係る位相調整機能
付光導波路を図1に示す。同図に示すように、本実施例
では、位相を調整する薄膜ヒータ4が装荷されている領
域の下部に位置するシリコン基板1が部分的に石英基板
5に置換されたものである。
【0019】その他の構成は、図6に示す光導波路と同
じ構成である。即ち、前述したように、シリコン基板1
上に石英系ガラスよりなるクラッド層2が形成されると
共にこのクラッド層2には石英系ガラスよりなるコア部
3が埋め込まれ、更に、このコア部3の上部のクラッド
層2の表面に位相調整器として薄膜ヒータ4が形成され
ている。
【0020】ここで、シリコン基板1の厚さは700μ
m、クラッド層2の厚さは50μm、コア部3の断面寸
法は8μm角であり、コア部3とクラッド層2との比屈
折率差は0.2%である。薄膜ヒータ4のサイズは、厚
さ0.3μm、幅50mm、長さ4mmである。このよ
うな構成の光導波路において、約100mWの電力を薄
膜ヒータ4に供給すると、光導波路の光路長が0.4μ
m増加することが観測された。この光路長増加は薄膜ヒ
ータ4の下に位置するコア部近傍の温度が約10度上昇
することに相当する。
【0021】比較例として、図6に示す従来の基本的な
構成の光導波路において、薄膜ヒータ4による光路長変
化を調べたところ、0.4μmの光路長変化を得るのに
必要な薄膜ヒータ4への供給電力は約300mWであっ
た。この例から明らかなように、本実施例では、図6に
示す従来構成に比べて3分の1以下の電力供給で位相調
整を実現することができた。
【0022】また、本実施例の光導波路は、図5に示す
ブリッジ構造部による断熱構造を有する光導波路に比較
し、遙に強い機械的強度を持ち、実際に作製後のウェハ
ーを図6の構造の場合と同じように取り扱っても全く問
題なかった。しかも、図5に示す光導波路は、断熱構造
であるブリッジ構造部の導波路を作製するのに、パター
ニングやエッチング等の煩雑な作製工程を用いていたの
に比較し、本実施例で用いる複合基板は断熱構造とし
て、主に機械加工により、簡便且つ安価に作製できると
言う利点がある。
【0023】このような構成の石英系光導波路は、図2
に示す手順を経て作製される。先ず、図2(a)に示す
ように、シリコン基板1の薄膜ヒータ4の装荷されるべ
き領域の下部に位置する部分を、例えば、ドリル加工の
ような機械加工若しくはレーザ加工で研削し、図2
(b)に示すように穴を開けて、シリコン基板研削領域
21を形成し、加熱処理により表面に熱酸化膜を形成し
た。
【0024】次に、図2(c)に示すように、シリコン
基板研削領域21にその径に合わせた石英基板5を嵌め
込み、1400度程度加熱処理を施すことにより、シリ
コン基板1と石英基板5とを接続し一体化した。接続部
分に段差が生じた場合など、必要に応じて表面を研磨し
た。引き続き、図2(d)に示すように、従来より用い
ている火炎堆積技術と反応性エッチングによる微細加工
技術の組み合わせにより、石英系ガラス導波路を複合基
板上に作製した。
【0025】その後、図2(e)に示すように、真空蒸
着法でクロム金属膜を蒸着し、化学エッチングでパター
ン化することにより、ヒータ4を形成した。また、今回
の複合基板の作製において、機械加工は任意の位置に数
μmの位置制度で形成でき、光導波路の配置を特に制限
するものではなかった。
【0026】〔実施例2〕本発明の第2の実施例に係る
位相調整機能付光導波路を図3に示す。本実施例は、光
スイッチに応用したものである。特に、図3は、複数個
の光スイッチを集積した例である。
【0027】即ち、シリコン基板1上には、石英系光導
波路により構成される方向性結合器(3dB)31a,
31b,31c,31dと、これら方向性結合器31a
〜31dを連結するように、位相調整に用いる薄膜ヒー
タ付き導波路32a,32b,32c,32dとが配置
され、全体としてマッハ・ツェンダー光干渉回路を構成
している。
【0028】薄膜ヒータ付き導波路32a,32b,3
2c,32dは、実施例1と同様に、シリコン基板1に
複数の細溝を各々研削し、これらの細溝に石英基板5
a,5b,5c,5dを各々嵌め込んで一体化すること
により複合基板とし、その石英基板5a〜5d上に各々
石英系ガラス導波路を形成し、更に、その上に薄膜ヒー
タを形成したものである。
【0029】ここで、薄膜ヒータ付き導波路32a〜3
2dの間隔は200μm、入力端33a,33b,33
c,33dの間隔、出力端34a,34b,34c,3
4dの間隔についても同様である。薄膜ヒータ付き導波
路32a〜32dの実効的加熱長は10mmである。こ
れ以外の概略寸法は、実施例1と同様である。本実施例
の光導波路において、シリコン基板1上の細溝の研削加
工には、ダンシング・ソーを用いた。また、今回の複合
基板の作製において、機械加工は任意の向きに数μmの
位置制度で形成でき、光導波路の配置を特に制限するも
のではない。
【0030】このような構成の光導波路において、入力
端33aから入力された信号光は、光干渉原理に基づい
て、出力端34bから出力されるが、薄膜ヒータ付き光
導波路32a又は32bに電力を供給して、光路長を信
号光の1/2波長だけ変化させると、公知の干渉原理に
より、信号光は出力端34aから出力される。即ち、本
回路は光スイッチとして機能する。
【0031】上述した薄膜ヒータ付き導波路32a〜3
2dにおいて、任意の薄膜ヒータに電力を供給して、ス
イッチの切替え動作を行わせると、薄膜ヒータより発生
した熱は各細溝内で断熱されているため、シリコン基板
1を通じて拡がらず、隣接する薄膜ヒータ付き導波路3
2a〜32dでの信号光の通過強度を測定したところ、
強度変化は0.1%以下であった。
【0032】比較例として、図6に示すような従来構造
の光導波路において、同一基板上に複数個のスイッチ列
を集積した回路を作製し、特定の光スイッチの切替え動
作のために薄膜ヒータに電力を供給して、同様な実験を
行った。その結果、発生した熱がシリコン基板を介して
広がり、隣接したスイッチに影響を与えて相互干渉が生
じたため、数%の強度変化が見られ実用上不都合であっ
た。
【0033】尚、本実施例においても、従来構成のスイ
ッチに比べて、3分の1以下に消費電力化が達成されて
おり、消費電力の低減が相互干渉の低減に寄与している
ことも見逃せない。
【0034】〔実施例3〕本発明の第3の実施例に係る
位相調整機能付光導波路を図4に示す。本実施例は、光
合分波器に応用した例である。即ち、シリコン基板1上
には、石英系光導波路により構成される方向性結合器
(3dB)31a,31bと、これら方向性結合器31
a,31bを結合するように、位相調整に用いる薄膜ヒ
ータ付き導波路42a,42bが配置されている。薄膜
付き導波路42aは薄膜付き導波路42bに比べて、Δ
Lだけ導波路長が長くなっており、全体として非対象マ
ッハ・ツェンダー光干渉回路を構成している。
【0035】薄膜ヒータ付き導波路42a,42bは、
実施例1と同様に、シリコン基板1の一部を除去して除
去領域を形成し、この除去領域に石英基板5を嵌め込ん
で一体化することにより複合基板とし、その上に石英系
ガラス導波路を形成し、更に、その上に薄膜ヒータを形
成したものである。本実施例の光導波路において、シリ
コン基板1上の除去領域の形成加工には、ドリル及びワ
イヤカッターを用いた。また、今回の複合基板の作製に
おいて、機械加工は任意の向きに数μmの位置制度で形
成でき、光導波路の配置を特に制限するものではない。
【0036】このような構成の光導波路において、入力
端33aから入力された波長λの光は、光干渉原理に基
づき、波長λに応じて、出力端34a,34bからそれ
ぞれsin2(neπΔL/λ),cos2(neπΔL/λ)で表される対
入力強度比で出力される。即ち、本回路は光合分波器と
して機能する。薄膜ヒータに通電することで、ΔLを調
整することにより、透過波長特性を微調することができ
る。尚、本回路においても、この微調に必要な電力を少
なくすることができた。
【0037】更に、本実施例では、通常のシングルモー
ドファイバを用いた光通信システムで回避しなければな
らない、分波特性の偏波依存性が以下に述べるように回
避された。通常のシリコン基板を用いた基板の場合、ガ
ラス導波路の面内方向にシリコン基板と石英系ガラスを
用いた導波路の熱膨張係数の差に起因する圧縮応力が生
じるので、導波する光の偏波によって光が感じる屈折率
eが僅かに異なり、分波特性に偏波依存性が生じてい
た。
【0038】しかし、本実施例の回路では、遅延差を与
え得る導波路42a,42bの下部に位置する基板は石
英基板5であり熱膨張係数はほぼ等しいことから偏波依
存性は生じなかった。以上、三つの実施例では、シリコ
ン基板上の石英系ガラス導波路を例として本発明の構
成、作用を説明したが、これは石英系光導波路が光ファ
イバとの整合性の点で実用上有利なためである。しか
し、本発明は、石英系ガラス導波路にのみ限られるもの
ではなく、他のガラス系材料に対して適用できることは
もちろんでる。
【0039】また、以上の実施例では、複合基板として
シリコンと石英ガラスから構成される場合について述べ
たが、本発明の特徴が熱伝導率の異なる材料を複合した
基板を使うことにあるので、シリコンとサファイヤ、シ
リコンと多成分ガラス等の他の組み合わせの複合基板に
も適用できることは自明である。
【0040】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明では、熱伝導率の異なる複数の材料を
組み合わせた複合基板を用い、コア部を複合基板のうち
熱伝導率が比較的低い材料の上に配置したので、従来の
ものに比較して機械的強度が向上し作製後の取り扱いが
簡単で、且つ、簡便で安価に、低電力動作であり、且つ
相互干渉の少ない光路長調整可能な単一モード光導波路
を提供できる。また、付帯的な効果として偏波依存性を
低減することができた。従って、本発明は、低電力動作
の光路長調節可能な単一モード光導波路を実用する上で
極めて効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図(a)は本発明の第1の実施例に係る位相
調整機能付光導波路の概略構成を示す平面図、同図
(b)は同図(a)中のA−A′線断面図、同図(c)
は同図(a)中のB−B′線断面図である。
【図2】本発明の位相調整機能付光導波路の作製方法の
一実施例を示す工程図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る位相調整機能付光
導波路の概略構成を示す平面図である。
【図4】本発明の第3の実施例に係る位相調整機能付光
導波路の概略構成を示す平面図である。
【図5】同図(a)は従来の光導波路の平面図、同図
(b)は同図(a)中のC−C′線断面図、同図(c)
は、同図(a)中のD−D′線断面図である。
【図6】同図(a)は従来の位相調整部を有する光導波
路の概略構成例である石英系ガラス導波路の平面図、同
図(b)は同図(a)中のE−E′線断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 クラッド層 3 コア部 4 薄膜ヒータ 5,5a,5b,5c,5d 石英基板 21 シリコン基板研削領域 31a,31b,31c,31d 方向性結合器 32a,32b,32c,32d,42a,42b 薄
膜ヒータ付き導波路 33a,33b,33c,33d 入力端 34a,34b,34c,34d 出力端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大森 保治 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−34525(JP,A) 実開 昭59−126220(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/12 - 6/14 G02F 1/00 - 1/125 G02F 1/29 - 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成されるクラッド層と、該ク
    ラッド層に埋め込まれたコア部と、前記コア部の上部に
    設けられた光路長を調節するための位相調整用ヒータと
    を備えた位相調整機能付光導波路の作製方法であって、
    前記基板の一部を機械加工により除去して除去領域を形
    成する手順と、前記除去領域に適合する形状に、前記基
    板より熱伝導率が低い材料を機械加工により形成し、そ
    の後両基板を一体化することで複合基板を形成する手順
    と、前記複合基板上に、前記クラッド層と前記コア部と
    からなる光導波路を作製する手順と、前記熱伝導率が低
    い材料の上部に位相調整用ヒータを作製する手順からな
    ることを特徴とする位相調整機能付光導波路の作製方
    法。
  2. 【請求項2】 前記クラッド層はSiO2を主成分とする
    石英系ガラスであり、且つ、前記コア部はSiO2を主成
    分とする石英系ガラスであり、前記複合基板のうち熱伝
    導率が比較的低い材料として石英が用いられ、前記複合
    基板のうち熱伝導率が比較的高い材料としてシリコンが
    用いられることを特徴とする請求項1記載の位相調整機
    能付光導波路の作製方法
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