JP3863471B2 - テレビドアホン装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はテレビドアホン装置に係り、特に、玄関子機にて撮像された映像がモニタに出画中の室内親機において、玄関子機からの呼び出しを検出できるテレビドアホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種のテレビドアホン装置として、図5の概略外観図に示す構成のテレビドアホン装置が提案されている。
【0003】
図5の概略外観図において、通常、玄関(玄関先)に設置される玄関子機51(の筐体面)には、呼出ボタン60、カメラ61、子機マイク62、子機スピーカ63が配置されている。なお、玄関子機51の具体的な構成の図示および説明は省略する。
【0004】
図5の概略外観図において、通常、室内に設置される室内親機52(の筐体面)には、親機スピーカ70、モニタ71、(通話装置を構成する)ハンドセット72、フックスイッチ73が配置されており、この室内親機52は、伝送線路L51、L52をそれぞれ介して玄関子機51に接続されている。
【0005】
また、室内親機52は、図6のブロック図に示すように、上述の親機スピーカ70、モニタ71、ハンドセット72、フックスイッチ73と、呼出検出回路74、映像復調回路75、親機通話回路76、親機電源供給回路77、CPU78、インターフェース(以下、親機I/Fという。)79とが備えられている。
【0006】
さらに、室内親機52の映像復調回路75は、図7のブロック図に示すように、リミッタアンプ80、遅延回路81、位相比較回路82、低域通過フィルタ(ローパスフィルタ)83、エンペローブ検波回路84、反転回路85、(加算手段を構成する)加算回路86、ビデオアンプ87が備えられている。
【0007】
このように構成された従来例のテレビドアホン装置において、玄関先に居る来訪者による呼出操作、すなわち、図5の概略外観図に示す玄関子機51の呼出ボタン60が予め押下されており、これに起因して図5の概略外観図および図6のブロック図に示す室内親機52の親機スピーカ70から呼出音が鳴動され、併せて玄関子機51のカメラ61にて撮像された映像が室内親機52のモニタ71に出画されている出画中の場合に、玄関先に居る来訪者が玄関子機51の呼出ボタン60を(再度)押下すると、玄関子機51のカメラ61にて撮像された映像であり、変調された後、伝送線路L51、L52の2線間、室内親機52の親機I/F79を介して映像復調回路75へ伝送されるFM変調信号S51には、図8の説明図に示すようにFMキャリア断続が発生する。
【0008】
また、図7のブロック図に示す室内親機52の映像復調回路75において、リミッタアンプ80は、図8の説明図に示すFM変調信号S51をロジックレベルまで増幅させ、増幅されたFM変調信号S52は、そのまま位相比較回路82に入力されるとともに、遅延回路81を介して所定の時間遅延されたFM変調信号S53として位相比較回路82に入力される。ここで、FM変調信号S51に発生しているFMキャリア断続の期間は、遅延回路81にて設定された遅延時間と比較して十分に長いため、位相比較回路82から低域通過フィルタ83およびエンペローブ検波回路84への出力をなす映像信号S54は、当該FMキャリア断続の期間内L(Low)レベルに固定される。
【0009】
さらに、図7のブロック図に示す室内親機52の映像復調回路75において、低域通過フィルタ83を通過された映像信号S55は、当該映像復調回路を介して復調された後、図8の説明図に示す映像同期信号の下側に大きなパルスを発生させ、このパルスがノイズとなり、モニタ71に出画される映像の輝度を大きく変化させたり同期の乱れを起こさせるため、低域通過フィルタ83を通過された映像信号S55と、エンペローブ検波回路84からのエンペローブ検波信号S56を反転回路85を介して反転させた出力信号S57とを加算回路86にて加算させることにより、上述の映像同期信号の下側に発生する不要なパルスを除去でき、加算回路86からの映像信号S58は、ビデオアンプ86を介して増幅された映像信号S59としてモニタ71へ伝送されるとともに、CPU78に対して来訪者からの出画中呼び出しを検出させることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例のテレビドアホン装置において、室内親機52の映像復調回路75では、位相比較回路82からの映像信号S54をエンペローブ検波回路84および反転回路85を介してエンペローブ検波/出力反転しているため、正当な呼出信号成分の振幅性パルスでもエンペローブ検波回路84が誤作動して映像信号に影響を与えたり、誤った呼び出しをCPU78に対して検出させる虞があった。
【0011】
また、室内親機52の映像復調回路75を構成するエンペローブ検波回路84および反転回路85は回路構成が複雑であり、大きな基板面積を必要とする難点があった。
【0012】
さらに、室内親機52の映像復調回路75において、来訪者からの出画中呼び出しをCPU78にて検出させるにあたり、このCPU78では、加算回路86からの映像信号S58についてキャリア検出するため、特別な制御が必要とされる難点があった。
【0013】
本発明は、上述の難点を解消するためになされたもので、玄関子機にて撮像/変調されたFM変調信号に発生するFMキャリア断続の検出を当該FM変調信号のパルス幅に基づいて行うことにより、室内親機のモニタに映像が出画中における玄関子機からの呼び出しを、簡易な回路構成で、かつ誤動作のない高精度で検出できるテレビドアホン装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明のテレビドアホン装置は、玄関子機の呼出ボタンが押下されたとき伝送線路を介して接続された室内親機にて呼出検出され親機スピーカから呼出音が鳴動され、玄関子機のカメラにて撮像された映像を室内親機のモニタに出画し、室内親機の通話装置と玄関子機の子機マイクおよび子機スピーカとの間で通話を行うテレビドアホン装置である。また、玄関子機は、カメラにて撮像された映像信号をFM変調信号に変調するための映像変調回路を備えている。また、室内親機は、FM変調信号を映像信号に復調するための映像復調回路を備えている。さらに、映像復調回路は、FM変調信号が入力される入力ポートの直流電位を中点電位から遷移させた電位に設定するための第1のCMOSロジックICと、第1のCMOSロジックICのロジックゲートから出力されるパルス幅と設定した時間とを比較するための比較手段と、設定した時間よりも長いパルスの入力に対して一定時間のパルスを出力するための第2のCMOSロジックICと、第2のCMOSロジックICの出力を復調後の映像信号に加算するための加算手段とを備えることにより、玄関子機の呼出ボタンが押下されたとき、呼び出しをかけるためのFMキャリア断続時に発生する映像同期信号下側に出力されるパルスを除去して第2のCMOSロジックICの出力を呼び出しを検出させるための信号として利用するものである。
【0015】
このようなテレビドアホン装置によれば、室内親機の映像復調回路の第1のCMOSロジックICの入力ポートの直流電位を中点電位より少し高い電位に設定することにより、玄関子機のカメラにて撮像され、映像変調回路を介して変調されたFM変調信号が微小な信号でも増幅せずに当該第1のCMOSロジックを駆動させることができる。また、第1のCMOSロジックICのロジックゲートからの出力信号のパルス幅を予め設定した時間と比較し、設定した時間よりも長いパルスの入力に対して一定時間のパルスを第2のCMOSロジックICのロジックゲートから出力させ、この出力信号と検波後の映像信号とを加算手段を介して加算することにより、室内親機のモニタに映像が出画中における玄関子機からの呼出時に発生する映像同期信号下側に出力される不要なパルスを除去できるばかりでなく、第2のCMOSロジックICのロジックゲートからの出力信号は、待受時においてはL(Low)レベル、呼出時においてはH(High)レベルにそれぞれ固定される2値信号であるため、玄関子機からの出画中呼び出しをCPUにて容易に検出させるための呼出信号成分となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のテレビドアホン装置を適用した好ましい形態の実施例について、図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施例によるテレビドアホン装置を正面から見た概略外観図であり、通常、玄関(玄関先)に設置される玄関子機1と、伝送線路L1、L2をそれぞれ介して玄関子機1に接続されており、通常、室内に設置される室内親機2とで構成されている。
【0018】
図1の概略外観図において、玄関子機1(の筐体面)には、玄関先に居る来訪者が室内の居住者を呼び出すために押下する呼出ボタン10と、呼出操作を行った来訪者の映像や玄関先近傍の映像を撮像するためのカメラ11と、来訪者が居住者との間で通話を行うために使用する子機マイク12および子機スピーカ13とが配置されている。
【0019】
また、図1の概略外観図において、室内親機2(の筐体面)には、玄関先に居る来訪者による玄関子機1からの呼び出しを室内の居住者に対して呼出発報させるための呼出音を鳴動する親機スピーカ20と、玄関子機1のカメラ11にて撮像された映像を出画するためのモニタ21と、居住者が来訪者との間で通話を行うために使用する通話装置、ここでは、ハンドセット通話を行うためのハンドセット22と、ハンドセット22の取り上げの有無に起因してフックオフ/オンされるフックスイッチ23とが配置されている。
【0020】
図2は、本発明の実施例によるテレビドアホン装置の構成を示すブロック図である。
【0021】
図2のブロック図において、玄関子機1は、上述の呼出ボタン10、カメラ11、子機マイク12、子機スピーカ13と、カメラ11にて撮像された映像信号をFM変調信号に変調するための映像変調回路14と、子機マイク12および子機スピーカ13と後述するインターフェース17との間の通話ラインを形成するための子機通話回路15と、室内親機2の後述する親機電源供給回路27から供給されてくる直流電源を、当該玄関子機の構成各部/回路へそれぞれ動作電源として供給するための子機電源供給回路16と、呼出ボタン10、映像変調回路14、子機通話回路15、子機電源供給回路16と伝送線路L1、L2との間の信号伝送ライン(通話ライン)、電源供給ラインをそれぞれ形成するためのインターフェース(以下、子機I/Fという。)17とが備えられている。
【0022】
また、図2のブロック図において、室内親機2は、上述の親機スピーカ20、モニタ21、ハンドセット22、フックスイッチ23と、待受時における玄関子機1からの呼び出しを、伝送線路L1、L2の2線間に予め重畳されている直流電源の電位降下に基づいて検出するための呼出検出回路24と、モニタ21に出画させる映像である玄関子機1からのFM変調信号を映像信号に復調するための映像復調回路25と、ハンドセット22と後述するインターフェース29との間の通話ラインを形成するための親機通話回路26と、当該室内親機および玄関子機1の構成各部/回路を駆動させる動作電源として、直流電源を供給するための親機電源供給回路27と、当該室内親機の構成各部/回路を制御するためのCPU28と、呼出検出回路24、映像復調回路25、親機通話回路26、親機電源供給回路27と伝送線路L1、L2との間の信号伝送ライン(通話ライン)、電源供給ラインをそれぞれ形成するためのインターフェース(以下、親機I/Fという。)29とが備えられている。
【0023】
図3は、室内親機2の映像復調回路25の具体的な構成を示す回路ブロック図である。
【0024】
図3の回路ブロック図において、室内親機2の映像復調回路25は、コンデンサC1を介して入力される玄関子機1からのFM変調信号の直流電位を、直列接続された各抵抗R1、R2、R3の抵抗値に起因した所定の電位に設定するための入力ポート電位設定回路30と、親機電源供給回路27からの直流電源が動作電源となり、入力ポート電位設定回路30を介して所定の電位に設定されたFM変調信号の直流電位を中点電位から若干高く遷移させた電位に設定するための第1のCMOSロジックIC31と、第1のCMOSロジックIC31のロジックゲート31aからの出力をなすFM変調信号のパルス幅と設定した時間、ここでは、並列接続された抵抗R4およびコンデンサC2の積で設定される時間(以下、第1の設定時間という。)とを比較するための比較手段を構成するパルス幅識別回路32と、第1のCMOSロジックIC31のロジックゲート31aからの出力信号を反転させるためのNOR(ノア回路)33と、NOR33の出力ゲート33aからの出力信号をトリガとして、一定のパルス幅、ここでは、並列接続された抵抗R5およびコンデンサC3の積で設定される時間(以下、第2の設定時間という。)とを比較するための比較手段を構成するパルス幅設定回路34と、第1の設定時間よりも長いパルスの入力に対して第2の設定時間のパルスを出力するための第2のCMOSロジックIC35と、第1のCMOSロジックIC31のロジックゲート31aからの出力をなすFM変調信号を所定の時間遅延させるための遅延回路36と、第1のCMOSロジックIC31のロジックゲート31aからの出力をなすFM変調信号の位相と遅延回路36を介して遅延された出力をなすFM変調信号の位相とを比較するための位相比較回路37と、位相比較回路37からの出力をなす映像信号について低周波数帯域のみを通過させるための低域通過フィルタ(ローパスフィルタ)38と、低域通過フィルタ38を通過された映像信号を増幅するためのビデオアンプ39と、第2のCMOSロジックIC35のロジックゲート35aからの出力信号とビデオアンプ39を介して増幅された映像信号とを加算するための加算手段を構成する加算回路40とが備えられている。
【0025】
図3の回路ブロック図に示す室内親機2の映像復調回路25において、第1のCMOSロジックIC31の入力ポートの一方には、入力ポート電位設定回路30(の直列接続された抵抗R1、R2、R3の交点)、コンデンサC1を介して親機I/F29が接続され、入力ポートの他方には、第2のCMOSロジックIC35のロジックゲート35aが接続されており、ロジックゲート31aには、パルス幅識別回路32を構成する抵抗R4と、位相比較回路37の入力ポートの一方と、遅延回路36を介して位相比較回路37の入力ポートの他方とがそれぞれ接続されている。また、NOR33の入力ポートの一方および他方には、パルス幅識別回路32を構成する抵抗R4、コンデンサC2がそれぞれ接続されており、出力ゲート33aには、パルス幅設定回路34を構成する抵抗R5を介して第2のCMOSロジックIC35の入力ポートの一方が接続されている。また、第2のCMOSロジックIC35の入力ポートの他方には、パルス幅識別回路32を構成する抵抗R4、コンデンサC2がそれぞれ接続されており、ロジックゲート35aには、加算回路40の入力ポートの一方と、CPU28とがそれぞれ接続されている。また、位相比較回路37の出力ポートには、低域通過フィルタ38、ビデオアンプ39を介して加算回路40の入力ポートの他方が接続されており、この加算回路40の出力ポートには、モニタ21が接続されている。
【0026】
このように構成された本発明の実施例によるテレビドアホン装置において、以下、具体的な動作について図面を参照して説明する。
【0027】
玄関先に居る来訪者による呼出操作、すなわち、図1の概略外観図および図2のブロック図に示す玄関子機1の呼出ボタン10が予め押下されており、これに起因して室内親機2の親機スピーカ20から呼出音が鳴動され、併せて玄関子機1のカメラ11にて撮像された映像が室内親機2のモニタ21に出画されている出画中の場合に、玄関先に居る来訪者が玄関子機1の呼出ボタン10を(再度)押下すると、図2のブロック図に示す玄関子機1のカメラ11にて撮像された映像であり、映像変調回路14を介して変調された後、子機I/F17、伝送線路L1、L2の2線間、室内親機2の親機I/F29を介して映像復調回路25へ伝送されるFM変調信号S1には、図4の説明図に示すようにFMキャリア断続が発生する。
【0028】
図3のブロック図に示す室内親機2の映像復調回路25において、入力ポート電位設定回路30は、コンデンサC1を介して入力される玄関子機1からのFM変調信号S1の直流電位を、直列接続された各抵抗R1、R2、R3の抵抗値に起因した所定の直流電位、ここでは、図2のブロック図に示す親機電源供給回路27からの直流電源の電源電圧Vddの1/2よりも若干高い直流電位V1に遷移させ、遷移させた直流電位V1が中心値となるFM変調信号S2を第1のCMOSロジックIC31に出力する。また、第1のCMOSロジックIC31のロジックゲート31aからの出力は、通常、電源電圧Vddの1/2の直流電位が閾値とされ、H(High)レベル、またはL(Low)レベルとなる、ここでは、FM変調信号S2の直流電位が直流電位V1よりも高い場合にはLレベルのFM変調信号S3を、一方、FM変調信号S2の直流電位が直流電位V1よりも低い場合にはHレベルのFM変調信号S3を出力する。このFM変調信号S3は、パルス幅識別回路32の抵抗R4を介してコンデンサC2に蓄電されるばかりでなく、そのまま位相比較回路37に入力されるとともに、遅延回路36を介して所定の時間(詳述せず)遅延されたFM変調信号S4として位相比較回路37に入力される。
【0029】
また、図3のブロック図に示す室内親機2の映像復調回路25において、位相比較回路37は、第1のCMOSロジックIC31のロジックゲート31aからのFM変調信号S3の位相と遅延回路36からのFM変調信号S3の位相とを比較する。ここで、FM変調信号S1に発生しているFMキャリア断続の期間は、遅延回路36にて設定された遅延時間と比較して十分に長いため、この位相比較回路37から低域通過フィルタ38、ビデオアンプ39を介して加算回路40への出力をなす映像信号S5は、FMキャリア断続の期間内Lレベルに固定される。
【0030】
また、図3のブロック図に示す室内親機2の映像復調回路25において、玄関子機1からのFM変調信号S1に発生する図4の説明図に示すキャリア断続の期間内、第1のCMOSロジックIC31の入力ポートの一方に入力されるFM変調信号S2の直流電位は、電源電圧Vddの1/2よりも若干高くなり、このキャリア断続の期間内においてロジックゲート31aからの出力をなすFM変調信号S3はLレベルに固定される。なお、キャリア断続の期間は、キャリアの周期として比較して十分に長く設定、例えば、キャリアの周波数12MHzおよび周期0.083μSと比較してキャリア断続の期間の周波数は12MHzであり、周期は33μSに設定されているものとする。
【0031】
また、図3のブロック図に示す室内親機2の映像復調回路25において、パルス幅識別回路32にて設定される時間(第1の設定時間)t1は、抵抗R4とコンデンサC2との積である時定数で決定され、第1のCMOSロジックIC31のロジックゲート31aからのFM変調信号S3のキャリアの周期の数倍、ここでは、約0.3μSであり、FM変調信号S3にキャリア断続が発生している期間内には第1の設定時間t1よりも長いパルスが入力されるため、コンデンサC2に蓄電されている電荷が放電し、NOR33の入力ポートの一方および他方の直流電位、第2のCMOSロジックIC35の入力ポートの一方がそれぞれLレベルとなり、ゆえに、NOR33の出力ポート33aの電位はHレベルとなる。
【0032】
また、図3のブロック図に示す室内親機2の映像復調回路25において、パルス幅設定回路34にて設定される時間(第2の設定時間)t2は、抵抗R5とコンデンサC3との積である時定数で決定され、ここでは、約60μSであり、第2のCMOSロジックIC35の入力ポートの他方の電位は、第2の設定時間t2である約60μSだけ遅延されてHレベルとなるため、第2のCMOSロジックIC35のロジックゲート35aからの出力信号S6は、第2の設定時間t2の期間内のみHレベルに固定され、この出力信号S6は、第1のCMOSロジックIC31の入力ポートの一方、加算回路40、CPU28にそれぞれ伝送される。
【0033】
また、図3のブロック図に示す室内親機2の映像復調回路25において、第1のCMOSロジックIC31は、何れか一方の入力ポートがHレベルになっていれば、ロジックゲート31aからの出力はLレベルに固定されるため、第2のCMOSロジックIC35のロジックゲート35aからの出力信号S6は、FM変調信号S1に発生しているキャリア断続の期間が短い場合でも、第2の設定時間t2の期間内、必ずHレベルとなる。
【0034】
また、図3のブロック図に示す室内親機2の映像復調回路25において、加算回路40は、ビデオアンプ39を介して増幅されたFM変調信号S5と第2のCMOSロジックIC35のロジックゲート35aからの出力信号S6とを加算することにより、図4の説明図に示す映像同期信号下側に発生する不要なパルスを除去でき、加算回路40からの映像信号S7に基づいて映像を出画するモニタ21では、玄関子機からの出画中呼出時における映像を、輝度の変化や同期の乱れが防止された鮮明な映像で出画させることができる。
【0035】
さらに、図2のブロック図に示す室内親機2において、映像復調回路25を構成する図3のブロック図に示す第2のCMOSロジックIC35のロジックゲート35aからの出力信号S6が入力されたCPU28は、玄関先に居る来訪者による出画中呼び出しを検出して親機スピーカ20から呼出音を鳴動させ、この呼出発報とともにモニタ21に出画された映像を確認した室内の居住者がハンドセット22を取り上げて呼出応答すると、フックスイッチ23がフックオフされ、これを検出したCPU28の制御により、居住者が使用するハンドセット22と、親機通話回路25、親機I/F29、伝送線路L1、L2の2線間、玄関子機1の子機I/F17、子機通話回路15を介して来訪者が使用する子機マイク12および子機スピーカ13との間の通話ラインが形成され、この通話ラインを介して音声信号を送受信させることにより通話が成立、すなわち、室内の居住者によればハンドセット通話、玄関先に居る来訪者によればハンズフリー通話を行うことができる。
【0036】
なお、本発明の実施例によるテレビドアホン装置では、室内の居住者が玄関先に居る来訪者との通話を行うために使用する室内親機2の通話装置として、ハンドセット通話を行うためのハンドセット22を適用し、このハンドセット22の取り上げの有無に起因してフックオフ/オンされるフックスイッチ23のスイッチング状態を検出したCPU28が通話ラインを形成させたが、通話装置はハンドセット22に限定されず、呼出音を鳴動させる親機スピーカ20に受話機能を備えるとともに親機マイクおよび通話ボタンを備え、これらを親機通話回路25に接続し、呼出応答としての通話ボタンの押下を検出したCPU28が通話ラインを形成させることによりハンズフリー通話を行うこともでき、この場合、上述の実施例に適用させたハンドセット22およびフックスイッチ23は不要となる。また、上述のハンドセット通話を行うための通話装置とハンズフリー通話を行うための通話装置は、室内親機2に並存でき、この場合、通話切替手段を備えることにより、室内の居住者はハンドセット通話、ハンズフリー通話の何れか一方の通話手段を選択可能となる。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のテレビドアホン装置によれば、室内親機のモニタに映像が出画中における玄関子機からの呼出時において、FM変調信号に発生するFMキャリア断続は、室内親機の映像復調回路にて当該FM変調信号のパルス幅に基づいて検出される。また、FMキャリア断続の検出による出力信号は、玄関子機からの出画中呼び出しを検出させるための呼出信号成分となり、出画中呼び出しを高精度で検出できるばかりでなく、FMキャリア断続時に発生する映像同期信号下側に出力される不要なパルスを除去でき、玄関子機からの出画中呼出時における映像は、輝度の変化や同期の乱れが防止された鮮明な映像でモニタに出画されることにより、従来例で適用されたキャリアのエンベロープ検波および出力反転させるための回路が不要となり部品点数の低減による構成の簡素化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるテレビドアホン装置を正面から見た概略外観図である。
【図2】本発明の実施例によるテレビドアホン装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施例によるテレビドアホン装置において、室内親機の映像復調回路の具体的な構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例によるテレビドアホン装置において、室内親機の映像復調回路にて行われる信号処理を説明するための説明図である。
【図5】従来例のテレビドアホン装置を正面から見た概略外観図である。
【図6】従来例のテレビドアホン装置において、室内親機の構成を示すブロック図である。
【図7】従来例のテレビドアホン装置において、室内親機の映像復調回路の具体的な構成を示すブロック図である。
【図8】従来例のテレビドアホン装置において、室内親機の映像復調回路にて行われる信号処理を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1・・・・・玄関子機
2・・・・・室内親機
10・・・・・呼出ボタン
11・・・・・カメラ
12・・・・・子機マイク
13・・・・・子機スピーカ
15・・・・・映像変調回路
20・・・・・親機スピーカ
21・・・・・モニタ
22・・・・・ハンドセット(通話装置)
31・・・・・第1のCMOSロジックIC
31a・・・・・(第1のCMOSロジックICの)ロジックゲート
32・・・・・パルス幅識別回路(比較手段)
35・・・・・第2のCMOSロジックIC
40・・・・・加算回路(加算手段)
L1、L2・・・・・伝送線路
Claims (1)
- 玄関子機(1)の呼出ボタン(10)が押下されたとき伝送線路(L1、L2)を介して接続された室内親機(2)にて呼出検出され親機スピーカ(20)から呼出音が鳴動され、前記玄関子機のカメラ(11)にて撮像された映像を前記室内親機のモニタ(21)に出画し、前記室内親機の通話装置(22)と前記玄関子機の子機マイク(12)および子機スピーカ(13)との間で通話を行うテレビドアホン装置であって、
前記玄関子機は、前記カメラにて撮像された映像信号をFM変調信号に変調するための映像変調回路(14)を備え、
前記室内親機は、前記FM変調信号を前記映像信号に復調するための映像復調回路(25)を備え、
前記映像復調回路は、前記FM変調信号が入力される入力ポートの直流電位を中点電位から遷移させた電位に設定するための第1のCMOSロジックIC(31)と、前記第1のCMOSロジックICのロジックゲート(31a)から出力されるパルス幅と設定した時間とを比較するための比較手段(32)と、前記設定した時間よりも長いパルスの入力に対して一定時間のパルスを出力するための第2のCMOSロジックIC(35)と、前記第2のCMOSロジックICの出力を復調後の映像信号に加算するための加算手段(40)とを備えることにより、前記玄関子機の呼出ボタンが押下されたとき、呼び出しをかけるためのFMキャリア断続時に発生する映像同期信号下側に出力されるパルスを除去して前記第2のCMOSロジックICの出力を前記呼び出しを検出させるための信号として利用することを特徴とするテレビドアホン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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