JP3863256B2 - 製パン機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、パンの材料をパン容器に入れて自動的にパンを作るだけでなく、天然酵母やサワー種を用いた手間のかかる高度な製パン調理も行える製パン機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から複数の製パンメニューの中から希望するメニューを選択し、必要なパン材料をパン容器の中にセットするだけで、パン材料を混練する練り工程と、生地を発酵させる発酵工程と、膨らんだ生地をつぶすガス抜き工程と、生地をパンの形に膨らます成形発酵工程と、膨らんだ生地を焼き上げる焼成工程からなる製パン工程を順次実行し、自動的にパンを作る製パン機が知られている。そして、製パンメニューとしては、製パンに必要な練りから焼成までの全工程を実行するものの他にも、練りから発酵までを行いパン生地のみを作るものなどが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような製パン機では、天然酵母やサワー種を用いたパンを作ることができなかった。一般にサワー種を用いた製パン方法では、風味や食感に優れたパンを作ることができることから、欧米諸国等では広く行われ定着した製法となっている。この製法の手順は、▲1▼ライ麦粉と水を混合しておこし種を作り、▲2▼このおこし種にライ麦粉と水を何回かに分けて添加し所定の大きさの元種(スタータ)を作り、▲3▼この元種を小麦粉、水及び少量のイースト菌と混合して発酵温度にてスポンジのように培養発酵させてサワー種を作り、▲4▼このサワー種に製パン材料を入れた後、練り−発酵−焼成の通常の製パン工程を実行するものである。
【0004】
このような製法は、風味や食感が良好である代わりに、手間と時間が掛かるという欠点がある。中でもスタータからサワー種をおこす手順▲3▼は、発酵温度を保ちながら所定時間(例えば1時間)おきにかき混ぜるという作業が必要となるため、時間的なゆとりがない場合には、サワー種による製パンが行えないという問題があり、従前の製パン機ではこのような面倒な工程を自動化するメニューは設けられていなかった。
そこで本発明は、サワー種を培養発酵させる工程が自動的に実行できるメニューを設け、誰でも簡単にサワーブレッドを作ることができる製パン機を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために本発明は、ヒータ、練り装置、温度センサを備えたオーブン室と、該オーブン室に着脱自在に装着されるパン容器と、複数の製パンメニューを記憶した記憶手段と、該記憶手段から製パンメニューを選択する入力手段と、該入力手段で選択した製パンメニューに沿って前記ヒータ、練り装置を駆動して製パンを実行する制御手段を備えた製パン機において、オーブン室内を発酵温度に保持して材料を培養発酵し、この発酵中の材料を練り装置を介して所定時間おきに混合する酵母培養プロセスと、該酵母培養プロセスを実行した後に練りから焼きもしくは練りから発酵までを行う製パンプロセスとを実行する製パンメニューを設け、該製パンメニューにおける酵母培養プロセスから製パンプロセスに切り替わる時にその旨を報知する報知手段を備え、前記制御手段は、報知手段が作動したら一旦製パン動作を中断させ、製パンプロセスにおける材料を投入してから再度スタートされると製パンプロセスを実行するものである。
【0007】
更に、前記酵母培養プロセスは、所定の範囲内で時間を可変に設定できるようにしたものである。
【0009】
【作用】
本発明によれば、元種と小麦粉、水及びイーストを混合して培養発酵させるプロセスを設けたので、過程で簡単にサワー種を作ることができる。このプロセスは、所定の範囲内で時間設定可能であり、この設定した時間の中でオーブン室内を発酵温度(およそ30℃)に保持する培養発酵工程と、練り装置を駆動して種をかき混ぜる混合工程とが所定時間(1時間程度)おきに実行される。設定時間経過後は、報知手段によってその旨を報知するとともに、残りの製パン材料の投入を促し、再びスタート指令がなされると、通常の製パン動作(練り〜焼成又は練り〜発酵)を実行してサワー種を用いたパンすなわちサワーブレッドが得られるのである。
【0010】
【実施例】
以下、図面を基に、本発明の実施例について説明する。図1及び図2において、1は製パン機本体で、底部に基台2を固定し、該基台2には上面に焼成ケース3を下面にモータ4が配設されている。5は蓋体で、焼成ケース3の上面に開閉自在に取り付けられている。6は基板ケースで、モータ4の上面に取り付けられ回路基板7を内蔵し上面に表示パネル8を備えている。9は各種パン材料が投入される断面長方形のパンケースで、底部中央に回転軸10が突出され、該回転軸10に練り羽根11を取り付けて前記焼成ケース3内に着脱される。12は温度センサで、焼成ケース3の外壁に設けられている。13はヒータで、焼成ケース3の内部下方においてパンケース9を囲むようにほぼ水平に配設されている。
【0011】
図3は本発明の機能ブロック図を示し、14は制御部で、メモリ15を内蔵したマイクロコンピュータ16と、トランス17及びブザー18を備えたパワーボード19とから構成されている。パワーボード19には、モータ4,温度センサ12,ヒータ13及びマイクロコンピュータ16が接続され、マイクロコンピュータ16には、表示パネル8が備えられており、これら制御部14は、前記基板ケース6内に内装されている。
【0012】
表示パネル8は、液晶表示素子(LCD)からなり、その表面には、透明なタッチスイッチ20が貼着されており、表示される画面に合わせて入力の有効,無効が切り替わるようになっており、操作の進行や製パンプログラムの進行に合わせて変更される。
【0013】
図4はサワーブレッドメニューを実行した場合の表示パネル8の表示画面、図5はサワーブレッドメニューの動作を示すフローチャート図、図6はサワーブレッドメニューのタイミングチャートであり、これらの図面を基にサワーブレッドを作る方法について説明する。
【0014】
電源を投入すると、表示パネル8には、メニュー選択画面(a)が表示され、メニュー選択待ちの状態となる(1)。ここから”サワーブレッド”を選択すると、時間設定画面(b)が表示され、サワー種を培養発酵させる酵母培養プロセスの時間設定待ちとなる(2)。この酵母培養プロセスの時間は2〜18時間の範囲で1時間単位に任意で設定が可能である。
【0015】
時間設定画面(b)から”材料”が入力されると、酵母培養プロセスに必要な材料を表示する画面(c)に切り替わる。そして、画面(b)から”スタート”が入力されると(3)、表示パネル8には選択した製パンメニュー、実行中のプロセス、終了までの時間を示す画面(d)が表示され、酵母培養プロセスが実行される。酵母培養プロセスは、まず、練り羽根11を中速で回転させて所定時間(ここでは1分間)材料をかき混ぜる動作が行われ(4)、続いてヒータ13を作動してオーブン室内を発酵温度(ここでは30℃)に保持して材料を培養発酵する動作が行われる(5)。この後、オーブン室内は発酵温度に保持され、所定時間(ここでは1時間)毎に処理(4)のかき混ぜ動作が実行され、前記処理(2)で設定した時間中に順次実行するものである(6),(7)。
尚、練り羽根の回転速度、かき混ぜ時間、発酵温度及びかき混ぜを実行する時間間隔は、上記したものに限定されるものではない。
【0016】
設定時間が経過すると、ブザー18が鳴動して酵母培養プロセスの終了を報知する(8)とともに、練り羽根11及びヒータ13の作動が中断される(9)。こうして作られたサワー種を用いて通常の製パンを行うことになるが、表示パネル8には画面(e)が表示され、パンを焼き上げるまでのメニューと、パン生地発酵までのメニューのいずれかが選択できるようになっており、希望に応じたメニュー選択が行われる(10)。
【0017】
この画面(e)でも”材料”を入力することができるようになっており、再び画面(c)を呼び出して、製パンに必要な材料を確認することができる。そして、画面(e)から”スタート”が入力されると(11)、表示パネル8には選択した製パンメニュー、実行中のプロセス、終了までの時間を示す画面(f)が表示され、処理(10)で選択したメニューに沿って従来と同様の製パン動作が行われるのである(12)。
【0018】
このようにサワーブレッドメニューでは、サワー種を培養させる酵母培養プロセスが自動的に実行でき、そのプロセスの時間も任意に設定できるため、従前困難であった一般家庭での調理が可能になり、手軽にサワーブレッドを楽しむことができるようになる。尚、サワーブレッドメニューで製パンを行う場合、前記図4の画面(c)に示した材料レシピィで調理することで充分おいしいサワーブレッドを作ることができた。
【0019】
【発明の効果】
以上のように本発明は構成され、従来の製パン機に酵母培養プロセスを付加したことにより、誰でも簡単にサワーブレッドを楽しむことができるようになり、製品自身の商品価値がアップする。また、酵母培養プロセスの時間は、所定の範囲で任意に設定ができるため、各家庭におけるオリジナルなサワー種を作ることができる。
【0020】
そして、酵母培養プロセスと製パンプロセスを実行するサワーブレッドメニューを備えたことにより、サワーブレッドを作る上で最も面倒であった長時間発酵させながら所定時間毎に材料をかき混ぜるという工程を自動化することができ、失敗することなくサワーブレッドを作れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の製パン機を示す外観図である。
【図2】同製パン機の内部断面図である。
【図3】同製パン機の制御系を示すブロック図である。
【図4】同製パン機におけるサワーブレッドメニュー選択時の表示パネルの動作を示す説明図である。
【図5】同製パン機におけるサワーブレッドメニューのフローチャート図である。
【図6】同製パン機におけるサワーブレッドメニューのタイミングチャート図である。
【符号の説明】
1 製パン機本体
4 モータ
8 表示パネル
9 パンケース
11 練り羽根
12 温度センサ
13 ヒータ
18 ブザー
Claims (2)
- ヒータ、練り装置、温度センサを備えたオーブン室と、該オーブン室に着脱自在に装着されるパン容器と、複数の製パンメニューを記憶した記憶手段と、該記憶手段から製パンメニューを選択する入力手段と、該入力手段で選択した製パンメニューに沿って前記ヒータ、練り装置を駆動して製パンを実行する制御手段を備えた製パン機において、
オーブン室内を発酵温度に保持して材料を培養発酵し、この発酵中の材料を練り装置を介して所定時間おきに混合する酵母培養プロセスと、該酵母培養プロセスを実行した後に練りから焼きもしくは練りから発酵までを行う製パンプロセスとを実行する製パンメニューを設け、該製パンメニューにおける酵母培養プロセスから製パンプロセスに切り替わる時にその旨を報知する報知手段を備え、前記制御手段は、報知手段が作動したら一旦製パン動作を中断させ、製パンプロセスにおける材料を投入してから再度スタートされると製パンプロセスを実行することを特徴とする製パン機。 - 上記請求項1に記載の製パン機において、前記酵母培養プロセスは、所定の範囲内で時間を可変に設定できるようにしたことを特徴とする製パン機。
Priority Applications (2)
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JP23716997A JP3863256B2 (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 製パン機 |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23716997A JP3863256B2 (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 製パン機 |
Publications (2)
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Family Applications (1)
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JP23716997A Expired - Fee Related JP3863256B2 (ja) | 1997-04-24 | 1997-09-02 | 製パン機 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
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1997
- 1997-09-02 JP JP23716997A patent/JP3863256B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH1176069A (ja) | 1999-03-23 |
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