JP3862289B2 - 難燃性の熱可塑性ポリウレタン - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は、熱可塑性ポリウレタン、難燃化剤ならびに必要に応じて他の慣用添加剤、助剤を含有している難燃性ないし自然消火性の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来技術】
熱可塑性ポリウレタン(TPU)の製造方法は公知であって、多くの特許文献、技術文献に記載されている(例えばミュンヘンのカルル、ハンゼル、フェルラーク刊、「クレストシュトフ、ハントブーフ」VII巻「ポリウレタン」、R.フィーウェーク、A.ヘヒトレン編1966年第1版、G.エルテル編1983年第2版参照)。
【0003】
TPU製造のためには、ことに2官能性の構成分化合物を使用することは公知であって、その例としていわゆる軟質相を構成する高分子量ポリヒドロキシ化合物、ことにポリオキシアルキレングリコール、例えばポリオキシプロピレン−、ポリオキシエチレン−、ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレン−、ポリオキシブチレン−、ポリオキシブチレン−ポリオキシエチレン−あるいはポリオキシブチレン−ポリオキシプロピレン−グリコール、あるいはポリエステルジオール、例えばアルカンジオール−ポリアジペート、芳香族ないし脂肪族ジイソシアネート、例えば4,4′−ジフェニルメタン−ジイソシアネート(MDI)、1,6−ヘキサメチレン−ジイソシアネート(HDI)が挙げられ、また硬質相形成用の低分子量連鎖延長剤として、ジアルキレングリコール、例えば1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコールが挙げられる。
【0004】
この熱可塑性ポリウレタン(TPU)の欠点は易燃性であって、この欠点を軽減するために難燃化剤、例えばハロゲン含有化合物が添加される。しかしながらこの添加は、得られるTPU成形体の機械特性に種々の悪影響を及ぼす。またハロゲン含有物質の腐食作用にかんがみて、ハロゲンを含有しない難燃性ないし自然消火性TPU成形体を得ようとする努力がなされている。
【0005】
ポリウレタン発泡体の難燃化のために、難燃化剤としてメラミンないしメラミン誘導体の使用が提案されている(例えばUS−A−4221875号、同4258141号、同4293657号、JP−A−79/75629号、DE−A−4005373号、EP−A−389768号、同352528号)。またJP−A−79/85242号には、TPUその他のための難燃化剤としてメラミンシアヌレートの使用が記載されている。
【0006】
さらにまた、他のハロゲンを含まない種々の化合物、例えば各種の燐化合物が、熱可塑性重合体、例えばポリスチレン、ポリオレフィンの難燃化のために提案されている。しかしながら、これらの従来のハロゲン不含有難燃化剤の使用は、TPUの処理性を困難にし、しかも耐熱性を悪化させ、また機械特性の著しい低下をもたらす。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明により解決されるべきこの分野の技術的課題は、ハロゲン含有難燃化剤を含有することなく、しかも高熱火焔を伴う発火後、数秒間内にもはや火焔をあげることなく自然に消火され、秀れた難燃性を示すと同時に良好な機械特性、処理特性を示す、自然消火性の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
しかるにこの技術的課題は、難燃化剤として、少くとも1種類の有機ホスフェート化合物、有機ホスホネート化合物の一方もしくは両方を含有することを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物により解決されることが本発明者らによって見出された。本発明の有利な実施態様において、難燃化剤として、上記の有機ホスフェート、ホスホネートのほかに、さらに少なくとも1種類のメラミン誘導体、例えばメラミンシアヌレートを含有する。
【0009】
本発明による自然消火性の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物の製造は、(a)有機の、もしくは変性有機のジイソシアネートと、(b)高分子量の、ことに2官能性のポリヒドロキシル化合物とを、また必要に応じてさらに(c)連鎖延長剤とを、(d)少なくとも1種類の難燃化剤および(e)少なくとも1種類の触媒の存在下に、(f)必要に応じてさらに他の助剤、添加剤の存在下に反応させることにより行われる。ただし、難燃化剤(d)としては、少なくとも1種類の有機ホスフェート化合物、有機ホスホネート化合物の一方もしくは両方、あるいはこれらとメラミン誘導体との混合物が使用される。
【0010】
熱可塑性ポリウレタンを、以下においてTPUと略称する。これ自体は公知の、本質的に線形の、熱塑性加工処理され得るポリウレタンである。
【0011】
有機ホスフェート化合物、有機ホスホネート化合物をTPUに添加することにより難燃性成形体が得られることのみならず、これによりTPUの機械特性ならびに重要な処理特性、使用技術的特性が悪影響を受けないことは、まったく予想し得なかったところである。
【0012】
本発明による難燃化のためには、原則的に、従来慣用の方法により製造され得るすべての、それ自体公知のTPUが使用され得るが、ことに有利な結果は、ポリエステルTPUの場合にもたらされる。
【0013】
本発明によるTPU樹脂組成物およびその構成分(a)から(f)について、以下に個別的に詳述する。
【0014】
(a)有機もしくは変性有機ジイソシアネートとしては、脂肪族、脂環式、ことに芳香族のジイソシアネートが使用される。具体的に例示すれば、例えばヘキサメチレン−ジイソシアネート−1,6、2−メチル−ペンタメチレン−ジイソシアネート−1,5、2−エチル−ブチレン−ジイソシアネート−1,4のような脂肪族ジイソシアネートあるいはこれらの少なくとも2種類の混合物、イソホロン−ジイソシアネート、1,4−シクロヘキサン−ジイソシアネート、1−メチル−2,4−もしくは−2,6−シクロヘキサン−ジイソシアネート、ならびに対応する異性体混合物、4,4′−、2,4′−、2,2′−ジシクロヘキシルメタン−ジイソシアネート、ならびに対応する異性体混合物のような脂環式ジイソシアネート、ことに芳香族ジイソシアネート、例えば、2,4−トルイレン−ジイソシアネート、2,4−および2,6−トルイレン−ジイソシアネート混合物、4,4′−、2,4′−、2,2′−ジフェニルメタン−ジイソシアネート、2,4′−および4,4′−ジフェニルメタン−ジイソシネート混合物、ウレタン変性液状4,4′−、2,4′−ジフェニルメタン−ジイソシアネート、これら両者の混合物、4,4′−ジイソシアネート−ジフェニルエタン−1,2、4,4′−、2,4′−、2,2′−ジイソシアネート−ジフェニルエタン−1,2の3者混合物、ことに好ましいのは少なくとも95重量%の4,4′−ジイソシアネート−ジフェニルエタン−1,2含有分を有するこの3者混合物および1,5−ナフチレン−ジイソシアネートである。以上のうちでもことに好ましいのは、4,4′−ジフェニルメタン−ジイソシアネート分が96重量%より多い4,4′−ジフェニルメタン−ジイソシアネート異性体混合物、ことにほぼ純粋の4,4′−ジフェニルメタン−ジイソシアネートである。
【0015】
有機ジイソシアネートは、場合により3官能性もしくはさらに多官能性ポリイソシアネートの比較的少量、例えば有機ジイソシアネートに対し、3モル%まで、ことに1モル%までの量で代替され得るが、この量もさらに熱塑性処理可能のポリウレタンを含有するように抑制されねばならない。これらポリイソシアネートを2官能性ジイソシアネートよりも大量に使用することは、ポリウレタンの化学的架橋が過剰に進行しないように、反応性水素原子を有する、2官能性以下の官能性化合物を使用することにより補償され得る。2官能性以上のイソシアネートの例としては、ジフェニルメタン−ジイソシアネートと、ポリフェニル−ポリメチレン−ポリイソシアネートの混合物、いわゆる粗MDIならびにイソシアヌレート、尿素、ビウレット、アロファネート、ウレタンおよび/あるいはカルボジイミドで変性された液状の4,4′−および/あるいは2,4′−ジフェニルメタン/ジイソシアネートが挙げられる。
【0016】
また分子量制御剤としても使用され得る適当な、反応性水素原子を有する単官能性化合物としては、例えばブチル−、ジブチル−、オクチル−、ステアリル−、N−メチルステアリル−アミン、ピロリドン、ピペリジン、シクロヘキシルアミンのようなモノアミンおよびブタノール、アミノアルコール、1−エチルヘキサノール、オクタノール、ドデカノール、シクロヘキサノール、エチレングリコールモノエチルエーテルのようなモノアルコールが挙げられる。
【0017】
(b)500から8000の分子量を有する高分子量ポリヒドロキシル化合物としては、ポリエーテルジオールおよびことにポリエステルジオールが適当である。例えば架橋可能TPU製造の際に良好な結果をもたらし得るようなポリブタジエンジオールが使用される。さらに他の、ポリマー連鎖中にエーテル基ないしエステル基を有するヒドロキシ基含有ポリマー、例えばポリオキシメチレンのようなポリアセタール、ことに水不溶性ホルマール、例えばポリブタンジオールホルマール、ポリヘキサンジオールホルマール、ならびにポリカルボネート、ことにジフェニルカルボネートおよびヘキサンジオール−1,6からエステル交換により得られるポリカルボネートも使用され得る。ポリヒドロキシル化合物は、少なくとも優勢的に線形であり、イソジアネート反応において2官能的に形成されねば成らない。いわゆるポリヒドロキシル化合物は、個別的構成分あるいは混合物形態で使用され得る。
【0018】
適当なポリエーテルジオールは、公知の方法で、例えばアルキレンオキサイドを、水酸化アルカリ金属、例えば水酸化ナトリウムないしカリウム、アルカリ金属アルキレート、例えばナトリウムメチレート、ナトリウムないしカリウムメチレート、カリウムイソプロピレートを触媒として、2ないし3個、ことに2個の反応性水素原子と結合された少なくとも1種類の出発分子の添加下に陰イオン重合させて得られ、あるいはまた、アルキレン基に2から4個の炭素原子を有する1種類もしくは複数種類のアルキレンオキサイドから、触媒としてルイス酸、例えば四塩化アンチモン、ボロフルオライドエーテレートないしブリーチングアースを使用して、陽イオン重合により得られる。
【0019】
適当なアルキレンオキサイドは、例えばテトラヒドロフラン、1,3−プロピレンオキサイド、1,2−ないし2,3−ブチレンオキサイド、ことにエチレンオキサイド、1,2−プロピレンオキサイドである。アルキレンオキサイドは単独で、あるいは複数種類のものを相次いでないしは混合物として使用され得る。出発分子としては、例えば水、有機ジカルボン酸、例えばこはく酸、アジピン酸、グルタール酸、アルカノールアミン、例えばエタノールアミン、N−アルキルアルカノールアミン、N−アルキルジアルカノールアミン、例えばN−メチル−、N−エチルジエタノールアミン、ことに2価の、場合によりエーテルブリッジ結合を有するアルコール、例えばエタンジオール、プロパンジオール−1,2ないし−1,3、ブタンジオール−1,4、ジエチレングリコール、ペンタンジオール−1,5、ヘキサンジオール−1,6、ジプロピレングリコール、2−メチルペンタンジオール−1,5、2−エチルブタンジオール−1,4である。出発分子は単独でも、混合物としても使用され得る。
【0020】
ことに有利に使用されるのは、50%以上の、ことに60から80重量%のOH基が1級ヒドロキシル基であり、エチレンオキサイドの少くとも一部が末端ブロックとして位置するエチレンオキサイドおよび1,2−プロピレンオキサイドから形成されるポリエーテルオールである。この種のポリエーテルオールは、例えば出発分子にまず1,2−プロピレンオキサイドが、次いでエチレンオキサイドが重合せしめられ、あるいはまず1,2−プロピレンオキサイド全部がエチレンオキサイドの一部と共重合せしめられ、次いでエチレンオキサイドの残部が重合せしめられ、あるいは段階的にまずエチレンオキサイドの一部が、次いで1,2−プロピレンオキサイド全部が、その後にエチレンオキサイドの残部が出発分子と重合せしめられることにより得られる。ことに適当であるのは、テトラヒドロフランのヒドロキシル基含有重合生成物である。
【0021】
本質的に線形のポリエーテルオールは、通常、500から8000、好ましくは600から6000、ことに800から3500の分子量を有するものであって、ポリオキシテトラメチレングリコールは500から2800の分子量を有するのが好ましい。これらは単独でも使用されるが、異種類のものの混合物としても使用される。
【0022】
適当なポリエステルジオールは、例えば炭素原子数2から12、ことに4から6のジカルボン酸と、ジオールから製造され得る。ジカルボン酸としては、例えばこはく酸、グルタール酸、アジピン酸、コルク酸、アゼライン酸、セバチン酸のような脂肪族ジカルボン酸、例えばフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸のような芳香族ジカルボン酸が使用される。ジカルボン酸は、単独でも、あるいは例えばこはく酸、グルタル酸およびアジピン酸を混合した混合物の形態でも使用され得る。ポリエステルオールの製造は、場合によりジカルボン酸の代わりに対応するカルボン酸の誘導体、例えばアルコール基中に1から4個の炭素原子を有するジカルボン酸モノエステルないしジエステルを使用し得る。ジカルボン酸の無水物ないしジクロライドも使用され得る。ジオールの例としては、2から10個、ことに2から6個の炭素原子を有するグリコール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、ブタンジオール−1,4、ペンタンジオール−1,5、ヘキサンジオール−1,6、デカンジオール−1,10、2,2−ジメチルプロパンジオール−1,3、プロパンジオール−1,3、ジプロピレングリコールなどが挙げられる。所望の特性に応じて、ジオールは単独で、あるいはこれら相互の混合物として使用される。
【0023】
上述したジオールの炭酸エステル、ことに炭素原子数4から6のもの、例えばブタンジオール−1,4および/あるいはヘキサンジオール−1,6エステル、ω−ヒドロキシカルボン酸との縮合生成物、例えばω−ヒドロキシカプロン酸、ラクトン、ことに、置換もしくは非置換ω−カプロラクトンとの重合生成物が好ましい。
【0024】
ポリエステルジオールとしては、ことにエタンジオールポリアジペート、1,4−ブタンジオールポリアジペート、エタンジオール−1,4−ブタンジオールポリアジペート、1,6−ヘキサンジオールネオペンチルグリコールポリアジペート、1,6−ヘキサンジオール−1,4−ブタンジオールポリアジペート、ポリカプロラクトンが有利に使用される。
【0025】
ポリエステルジオールは、原則として500から6000、ことに800から3500の分子量を有する。
【0026】
(c)一般的に60から400、ことに60から300の分子量を有する連鎖延長剤としては、炭素原子数2から12、ことに2、4もしくは6個の炭素原子を有する脂肪族ジオール、例えばエタンジオール、ヘキサンジオール−1,6、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ことにブタンジオール−1,4が挙げられる。テレフタル酸と炭素原子数2から4のグリコールとのジエステル、例えばテレフタル酸−ビス−(エチレングリコール)もしくは−(ブタンジオール−1,4)、ヒドロキノンのヒドロキシアルキレンエーテル、例えば1,4−ジ−(β−ヒドロキシエチル)−ヒドロキノン、ポリテトラメチレングリコール(分子量162から378)も適当である。
【0027】
TPUの硬さおよび融点を調整するため、構成分(b)と(c)の使用量割合は、広い範囲で変えられる。すなわち、硬さおよび溶融粘度は、連鎖延長剤(c)の量割合を多くするにつれて増大するが、溶融係数は減少する。
【0028】
軟質TPU、例えばショア硬さAが95以下、ことに95から75のTPUを製造するためには、例えば本質的に2官能性ポリヒドロキシル化合物(b)とジオール(c)の使用量割合を1:1から1:5、ことに1:1.5から1:4.5とし、(b)、(c)の混合物のヒドロキシル当量が200以上、ことに230から450となるようにするが、硬質TPU、例えばショア硬さAが98以上、ことに55から75(D)までのTPUを製造するにはモル比(b):(c)を1:5.5から1:15、ことに1:6から1:12とし、得られる(b)と(c)の混合物が110から200、ことに120から180のヒドロキシル当量を示すようにする。
【0029】
(d)難燃化剤として、本発明においては、有機ホスフェート化合物と、有機ホスホネート化合物の両方もしくはいずれか一方を使用する。
【0030】
ホスフェートとしては、燐酸のエスエル、ことにトリエステル、例えばトリアルキルホスフェート、ことにトリアリールホスフェート、例えばトリフェニルホスフェートが使用される。本発明によるTPU樹脂組成物用難燃化剤としては、一般式(I)
【0031】
【化3】
で表される燐酸エステルが使用される。ただし、式中のRは置換されていてもよいアルキル、シクロアルキルあるいはフェニルを意味し、nは1から15の数値を意味する。
【0032】
式(I)のRは、アルキル、ことに炭素原子数1から8のアルキルを意味し、シクロアルキルの例としては、例えばシクロヘキシルが挙げられる。しかしながら、式(I)の燐酸エステルとしては、Rがフェニルもしくはアルキル置換フェニルを意味するものが好ましい。nはことに1、あるいは約3から6の範囲に在るのが好ましい。燐酸エステル(I)の好ましい例としては、1,3−フェニレン−ビス−(ジフェニル)−ホスフェート、1,3−フェニレン−ビス−(ジキシレニル)−ホスフェートならびにnが3から6の平均オリゴマー度を有する対応するオリゴマー生成物である。
【0033】
有機ホスホネート化合物としては、ホスホン酸エステル、ことにアルキルもしくはフェニルホスホン酸のジエステルであって、ことに本発明による難燃化剤としては、一般式(II)
【0034】
【化4】
で表されるホスホネートが使用される。ただし、式中のR1 は置換されていてもよいアルキル、シクロアルキルあるいはフェニルを意味し、あるいは両R1 が合体して環を形成してもよく、R2 は置換されていてもよいアルキル、シクロアルキルあるいはフェニルを意味する。
【0035】
ことに好ましい環式ホスホネートは、ペンタエリトリットから誘導された、
【0036】
【化5】
(ただしR2 =CH3 、C6 H5 )、ネオペンチルグリコールから誘導された、
【0037】
【化6】
(ただしR2 =CH3 、C6 H5 )、ブレンツカテキンから誘導された、
【0038】
【化7】
(ただしR2 =CH3 、C6 H5 )であるが、またR2 =非置換もしくは置換フェニルである環式ホスホネート
【0039】
【化8】
も使用され得る。
【0040】
本発明において燐酸エステルは、単独でも、あるいは異種エステル相互の混合物としても使用されることもでき、これはホスホン酸エステルについても同様である。さらにまた1種類もしくは複数種類の燐酸エステルと、1種類もしくは複数種類のホスホン酸エステルとの混合物も、TPU樹脂組成物用難燃化剤として使用することができる。しかしながら、一般的には燐酸エステルもしくはホスホン酸エステルが使用される。
【0041】
本発明の有利で好ましい実施態様においては、燐酸エステルおよび/あるいはホスホン酸エステルは、TPU樹脂組成物用難燃化剤として、1種類もしくは複数種類のメラミン誘導体との混合物として使用されることができ、この場合燐酸エステルおよび/あるいはホスホン酸エステルのメラミン誘導体に対する使用量割合は、5:1から1:5の範囲になされるのが好ましい。
【0042】
このメラミン誘導体としては、メラミンシアヌレート、メラミンホスフェート、メラミンボレート、ことに、メラミンシアヌレートが好ましい。適当なメラミン誘導体は、市販形態において使用され得るが、粒度は10μmよりも90%の小さいものが好ましい。
【0043】
(e)TPU製造用の、ことにジイソシアネート(a)のNCO基と、構成分(b)および(c)のヒドロキシル基との間の反応を促進するための適当な触媒は、当技術分野において公知、慣用の、例えばトリエチルアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、N−メチルモルホリン、N,N´−ジメチルピペラジン、ジアザビシクロ−(2,2,2)−オクタンのような3級アミン、ことに有機金属化合物、例えば錫のジアセテート、ジオクトエート、ジラウレートのようなチタン酸エステル、鉄化合物、錫化合物、例えばジブチル錫アセテート、ジブチル錫ジラウレートのような脂肪族カルボン酸の錫ジアルキル酸であって、これらの触媒は、慣用の通り、ポリヒドロキシル化合物(b)および連鎖延長剤(c)の混合物100重量部に対して、0.001から0.1重量部の割合で使用される。
【0044】
(f)TPU樹脂組成物製造の場合、重合体構成分に対してさらに他の助剤および/あるいは添加剤が添加され得る。例えば滑剤、重合禁止剤、加水分解、光、熱、変色に対する安定剤、着色剤、顔料、有機、無機充填剤、増強剤などである。
【0045】
これら助剤、添加剤は、TPU製造用構成分ないし反応混合物中に添加される。さらに他の方法では、これら助剤、添加剤(f)は、TPUに添加され、次いで溶融せしめられるか、あるいはTPU溶融体に直接添加される。
【0046】
使用可能の助剤、添加剤は、専門文献、例えば1962年ないし1964年、インターサイエンス、パブリッシャーズ刊、「ハイポリマーズ」XVI 巻ポリウレタン1部、2部J.H.サンダース、K.C.フリッシュの論稿、1966年ないし1983年、カルル、ハンゼル社刊、「クンストシュトフ、ハントブーフ」第1および2版、7巻、ポリウレタン、西独特許出願公開2901774号公報に記載されている。
【0047】
本発明によるTPU樹脂組成物を製造するため、この構成分(a)、(b)および場合によりさらに(c)は、難燃化剤(d)と、触媒(e)、場合によりさらに助剤、添加剤(f)の存在下に反応せしめられる。この場合、ジイソシアネート(a)のNCO基の、構成分(b)、(c)のヒドロキシル基合計量に対する当量割合が0.95から1.10対1、好ましくは0.98から1.08対1、ことに0.98から1.08対1、ことに約1.0から1.05対1となるように使用される。
【0048】
本発明による難燃化ないし自然消火性のTPU樹脂組成物を製造するためには、平均分子量が少くとも100000、好ましくは少くとも400000、ことに600000以上のTPUが使用される。このTPUの分子量上限は、原則的に所望の諸特性範囲のような加工処理可能性により決定される。本発明によるTPUの平均分子量が800000を超えることはない。TPU用の上述構成分(a)、(b)に対する所定の平均分子量は、ゲル透過性クロマトグラフィーにより確定される重量平均が重要である。
【0049】
本発明による難燃化TPU樹脂組成物に含まれるTPUは、ポリエステルを基礎とするもの、すなわち、上述のジイソシアネート(a)、高分子量ポリエステルオールおよび連鎖延長剤(c)からの熱塑性処理可能重付加生成物を基礎とするものが好ましい。
【0050】
本発明による自然消火性のTPU樹脂組成物は、一般にTPUと難燃化剤の混合物に対して、約35から80重量%、ことに50から75重量%のTPUと、3から15重量%、ことに5から12重量%の有機ホスフェート化合物および/あるいは有機ホスホネート化合物および場合により0から50重量%のメラミン誘導体から成る難燃化剤とを含有する。本発明によりTPU樹脂組成物を難燃化するためにメラミン誘導体を併用する場合、これは原則的に、TPUおよび難燃化剤の混合物に対して、少くとも10重量%、ことに20から35重量%の量で使用される。
【0051】
本発明による自然消火性のTPU樹脂組成物には、難燃化剤のほかに、さらに他の助剤および/あるいは添加剤(f)が、それぞれの公知、慣用の有効量で使用される。
【0052】
本発明によるTPU樹脂組成物は、自然消火性であり、かつ良好な機械特性および加工処理特性を有する。
【0053】
以下の実施例と対比例により、本発明をさらに詳細に説明すると同時にその秀れた効果を実証し、構成分、組成分の使用量、製造されたTPU樹脂組成物の特性を各表に掲記する。
【0054】
【対比例】
平均分子量(重量平均)1000のポリオキシテトラメチレングリコール(PTHF)と、4,4´−ジフェニルメタンジイソシアネートおよびブタンジオール−1,4とから、約180℃の温度で難燃化剤を添加することなく、ベルト法によりショア硬さA85のTPU成形体を製造し、その特性を測定した。
【0055】
【実施例1−7】
TPU成形体を対比例と同様にして、ただし下表に示されるように難燃化剤として、メラミンシアヌレート、燐酸1,3−フェニレンテトラキシレニルエステル(生成物1)、燐酸−1,3−フェニレンテトラフェニルエステル(生成物2)、燐酸−1,3−フェニレンテトラフェニルエステルオリゴマー(平均オリゴマー度n=3)(生成物3)を使用して製造した。表中に使用される重量%は混合物全量に対するものである。
【0056】
【表1】
摩耗、DIN53516による
ZF、引張り強さ(N/mm3 )
燃焼性、UL94V試験法によるテスト
V0 極めて良好
V1 良好
否 評価不能
i.O.* ハンド燃焼テストで試料を検査し、V0−V1に対応する反応を示した。
【0057】
本発明によるTPUは、すべて満足すべき機械特性を示しつつ、燃焼試験は良好な結果を示した。
Claims (6)
- 熱可塑性ポリウレタン、難燃化剤ならびに必要に応じて他の慣用助剤、添加剤を含有する自然消火性の熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物であって、
難燃化剤として、
有機燐酸エステル化合物および有機ホスホネート化合物の一方もしくは両方と、
メラミンシアヌレートと、
を含有することを特徴とする熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。 - 難燃化剤として、上記一般式(I)で表され、式中のRがフェニルあるいはアルキル置換フェニルを意味する場合の有機燐酸エステル化合物を含有することを特徴とする、請求項(2)による熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。
- 熱可塑性ポリウレタンが、1種類もしくは複数種類のジイソシアネート、1種類もしくは複数種類の高分子量ポリエステルジオールならびに連鎖延長剤としての1種類もしくは複数種類の低分子量ジオールから得られる重付加生成物であることを特徴とする、請求項(1)から(4)のいずれかによる熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。
- 熱可塑性ポリウレタンと難燃化剤との混合物が、35から80重量%の熱可塑性ポリウレタンと、3から15重量%の有機燐酸エステル化合物および有機ホスホネート化合物の一方もしくは両方と、10から50重量%のメラミンシアヌレートとから成ることを特徴とする、請求項(1)から(5)のいずれかによる熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物。
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