JP3861882B2 - コーティング用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス瓶やサングラスおよび液晶表示装置のディスプレイパネルの様なガラス基材上に、高透明着色層を形成するための着色組成物に関する。
ガラス製品は、例えば、ガラス瓶やサングラス、また液晶表示装置などに設けられるフィルター類やブラウン管パネルなどの様に、内容物の保護や意匠性を付与する為であったり、表示用ディスプレイのコントラスト向上という光学的機能を付与する等の目的で着色されて用いられることが少なくない。
従来ガラスの着色と言えば、遷移金属イオンを用いてガラス自体を着色する方法が採られていたが、近年はいわゆるゾル−ゲル法を用いて有色ガラスゲル薄膜をガラス基材上にコーティングする方法、即ち、有機色素(中でも顔料)を含有する金属アルコキシド溶液をガラスにコーティングし、低温で焼成してガラスに有色ガラスゲル薄膜を形成する方法が数多く提案されている。これは、従来の金属イオンにより着色されたガラスでは再溶融しても無色に戻ることが無くリサイクルに不向きであるのに対して、ゾル−ゲル法による着色では有機色素を使用する為、溶融時に有機顔料が焼失して再び無色のガラスに戻ること、また有機顔料がとりわけ多彩な色相、耐光性、耐水性を有している等の理由による。しかしながら、ゾル−ゲル法による着色の場合、一般的に膜厚が数100nm〜数μmと非常に薄いため膜強度の確保が重要であること、またガラスの透明性を維持する為に顔料を微細分散する必要がある。
特許文献1〜3に、アルコールに可溶な活性剤や樹脂などの分散剤を用いて、有機顔料を金属アルコキシド溶液中に分散させ、ガラス基材に塗布後、焼成して着色する方法が提案されている。しかしながらこれらの場合、使用できる分散剤がアルコールに可溶、かつ金属アルコキシドとの相溶性が良好のものに限られてしまうこと、また、一般的な有機顔料では、樹脂と相互作用する表面官能基の量が少ない為、分散安定化に必要な樹脂量が多くなってしまい、塗膜形成時にシリカゾル同士の結合を阻害してしまう問題、更に分散剤と顔料の相互作用が不十分であると分散剤の脱着が起こり、顔料が容易に再凝集してしまうといった問題がある。
これらの問題を解決するために、有機色素等を母体骨格として側鎖に酸性基や塩基性基を置換基として有する顔料誘導体と分散樹脂とを併用して分散を行う方法が、特許文献4に開示されている。この有機色素誘導体の作用機構としては、各種誘導体の極性官能基と樹脂の極性官能基が酸−塩基反応や水素結合等の相互作用をすることにより、これら誘導体が溶剤中に溶出し、この溶出物が有機色素残基を吸着部位として有機顔料に吸着して、樹脂層が立体反発効果を示し、顔料の分散安定化を図るというものである。しかしながらこの場合でも、塗膜の高透明性を維持する為に顔料の微細化を進めていくと、少なからず分散安定化に必要な樹脂量が増えてしまうこと、またアルコール可溶の分散剤を使用している為、例えば、多層コーティングを行う様な場合には、オーバーコートしたときに分散剤の溶解に起因する色斑が発生してしまうといった問題が残る。
特開平5−178623号公報 特開2001−72888号公報 特開2002−194287号公報 特開2000−26803号公報
塩基性官能基を有する有機色素誘導体または塩基性官能基を有するトリアジン誘導体を、酸存在下、有機溶剤中で吸着処理した有機顔料を使用することで、塗料としての分散・希釈安定性が良好かつ、塗膜にしたときの物性が良好なコーティング用組成物を提供することにある。
すなわち、本発明は、有機顔料と、塩基性官能基を有する有機色素誘導体または塩基性官能基を有するトリアジン誘導体とを、分子量が300以下の存在下、誘電率が15以上の有機溶剤中で吸着処理した有機顔料分散体を含有してなることを特徴とするコーティング用組成物に関する。
また、本発明は、上記の有機溶剤がプロトン性の溶剤を含有することを特徴とするコーティング用組成物に関する。
また、本発明は、上記組成物が更にケイ素アルコキシド化合物もしくは金属アルコキシド化合物を含有することを特徴とするコーティング用組成物に関する。
更に、本発明は、上記吸着処理がメディア型分散機で行われることを特徴とする、コーティング用組成物に関する。
本発明におけるコーティング用組成物は、塗料としての分散・希釈安定性が良好であるとともに、非常に高透明且つ耐擦傷性に優れた着色塗膜を作製することができる。
本発明に用いる有機顔料としては、印刷インキ、塗料等に使用される、カラーインデックスに記載された各種顔料が用いられ、フタロシアニン系、キナクリドン系、ベンズイミダゾロン系、アントラキノン系、ジオキサジン系、ジケトピロロピロール系、アンサンスロン系、インダンスロン系、フラバンスロン系、ペリノン系、ペリレン系、イソインドリン系、イソインドリノン系、アゾ系等が例示される。有機顔料をさらに詳細に例示すると次のとおりである。トルイジンレッド、トルイジンマルーン、ハンザエロー、ベンジジンエロー、ピラゾロンレッドなどの不溶性アゾ顔料、リソールレッド、ヘリオボルドー、ピグメントスカーレット、パーマネントレッド2Bなどの溶性アゾ顔料、アリザリン、インダンスロン、チオインジゴマルーンなどの建染染料からの誘導体,フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーンなどのフタロシアニン系,キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタなどのキナクリドン系、ペリレンレッド、ペリレンスカーレット、ペリレンブラックなどのペリレン系、イソインドリノンエロー、イソインドリノンオレンジなどのイソインドリノン系、ピランスロンレッド、ピランスロンオレンジなどのピランスロン系、チオインジゴ系、縮合アゾ系、ベンズイミダゾロン系、その他の顔料として、フラバンスロンエロー、アシルアミドエロー、キノフタロンエロー、イソインドリンエロー、ニッケルアゾエロー、銅アゾメチンエロー、ペリノンオレンジ、アンスロンオレンジ、ジアンスラキノニルレッド、ジオキサジンバイオレット、ジケトピロロピロール等が例示できる。
このような顔料をカラーインデックス(C.I.)ナンバーでより具体的に例示すると次のとおりである。C.I.ピグメントエロー12、13、14、17、20、24、74、83、86、93、109、110、117、125、128、137、138、139 147、148、150、151、153、154、155、166、168、180、184 、185、C.I.ピグメントオレンジ16、36、43、51、55、59、61、C.I.ピグメントレッド9、48、49、52、53、57、97、122、123、149、168、177、180、192、202,206、207、209、215、216、217、220、223、224、226、227、228、238、240、254、255、C.I.ピグメントバイオレット19、23、29、30、37、40、42、50、C.I.ピグメントブルー15、15:1、15:3、15:6、16、22、60、64、80、C.I.ピグメントグリーン7、36、C.I.ピグメントブラウン23、25、26、C.I.ピグメントブラック31,32等が例示できる。
有機色素誘導体またはトリアジン誘導体の吸着性、脱着性を考えた場合、ロジン処理等の表面処理がされていない有機顔料を使用することが好ましい。また、有機顔料の粒径としては、特に限定されるものではないが、通常のインキや塗料に用いる有機顔料粒径範囲と同様に0.01〜1μmが好ましく、特に、0.01〜0.1μmが好ましい。ただし、ここでいう粒径とは電子顕微鏡などで測定された平均一次粒子径を示す。
本発明に用いる、塩基性官能基を有する有機色素誘導体および、塩基性官能基を有するトリアジン誘導体は、下記一般式(1)または(3)で表される。
一般式(1)
Figure 0003861882
式中の記号は下記の意味を表す。
1;有機色素残基、アントラキノン残基またはアミノ基を有するアリール基
1;直接結合,−CONH−Y2 −,−SO2 NH−Y2- または−CH2 NHCOCH2 NH−Y2 −(Y2;置換基を有してもよいアルキレン基またはアリーレン基を表す。)
1 ;−NH−または−O−
Z;水酸基、アルコキシ基または下記一般式(2)で示される基で、nは1〜4の整数を表す。またn=1の場合 −NH−X−Qであってもよい。
1 ,R2 ;それぞれ独立に置換もしくは無置換のアルキル基。
m;1〜6の整数。
一般式(2)
Figure 0003861882
式中の記号は下記の意味を表す。
3 ;−NH−または−O−
,R ;それぞれ独立に置換もしくは無置換のアルキル基またはR3 とR4 とが一体
となって形成されたヘテロ環。
m;1〜6の整数。
一般式(3)
2−(−X2−Y4)n
式中の記号は下記の意味を表す。
2;有機色素残基またはアントラキノン残基
2;直接結合,−CONH−Y5−,−SO2 NH−Y5 −または−CH2 NHCOCH2NH−Y2 −(Y2は置換基を有してもよいアルキレン基またはアリーレン基を表す。)
4;下記一般式(4)で示される基
n;1〜4の整数。
一般式(4)
Figure 0003861882
式中の記号は下記の意味を表す。
5 , R6; それぞれ独立に置換もしくは無置換のアルキル基
m;1〜6の整数。
上記一般式(1)のQ、(3)のQにおける有機色素残基としてはフタロシアニン系色素、アゾ系色素、キナクリドン系色素、ジオキサジン系色素、アントラピリミジン系色素、アンサンスロン系色素、インダンスロン系色素、フラバンスロン系色素、ペリレン系色素、ペリノン系色素、チオインジコ系色素、イソインドリノン系色素、トリフェニルメタン系色素等の顔料または染料が挙げられる。上記一般式(1)のQ1 におけるアミノ基を有するアリール基としては、例えばアミノフェニル基、アミノナフチル基などが挙げられ、この時ベンゼン環にはアミノ基に加え、他の置換可能な場所にハロゲン基、アミノ基、ニトロ基、水酸基、カルボキシル基、スルホン酸基、アルコキシ基、置換または無置換のアルキル基の何れかの置換基を有してもよい。
有機顔料への塩基性官能基を有する有機色素誘導体または塩基性官能基を有するトリアジン誘導体の吸着処理は、塩基性官能基を有する有機色素誘導体または塩基性官能基を有するトリアジン誘導体を、酸存在下で有機溶剤に溶解させ、その溶液中に有機顔料を添加して混合することで吸着処理が進行するものである。そして、有機顔料に、塩基性官能基を有する有機色素誘導体または塩基性官能基を有するトリアジン誘導体を吸着処理することにより、顔料表面に導入された有機色素またはトリアジン誘導体の塩基性官能基と酸との塩形成により生じる四級アンモニウム塩残基どうしの電荷反発により、解凝集が起こるものと思われる。
このとき用いる酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、強酸と弱塩基の反応によって得られる塩類の無機化合物、カルボン酸類、スルホン酸類の様な有機酸等、分子量が300以下、好ましくは200以下の酸が使用できるが、中でも有機酸類が好ましく、カルボン酸類が特に好ましい。添加する酸量としては、有機色素誘導体またはトリアジン誘導体に含まれる塩基性官能基量に対して0.1〜10当量添加することが出来るが、0.5〜5当量が好ましい。
またこのとき使用する有機溶剤としては、誘電率が15以上、好ましくは20以上の極性溶剤を使用する。誘電率が15を下回ると塩基性官能基を有する有機色素誘導体または塩基性官能基を有するトリアジン誘導体の溶解性が著しく低下する。具体的には、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、ブタノール等のアルコールや1,2−エタンジオールや1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール等のグリコール系溶剤、アセトン、メチルエチルケトンの様なケトン類、その他N−メチルピロリドン、アセトニトリル、N,N―ジメチルホルムアミド、スルホラン、ジメチルスルホキシド等が挙げられるが、誘電率が上記の条件を満たすものであれば、特に制限はない。また、これらの溶剤は単独または2種類以上を併用して用いることができるが、使用に当たってはアルコール類やグリコール類等のプロトン性溶剤を含有させることが好ましい。また、常温では粘ちょうなグリセリン等を上記の溶剤に溶解して使用することもできる。
塩基性官能基を有する有機色素誘導体またはトリアジン誘導体溶液の濃度は、1〜100mmol/Lであるが、1〜50mmol/Lが好ましく、さらに好ましくは5〜20mmol/Lである。
有機顔料のスラリー濃度は、用いる顔料の比表面積等の固有の特性値や、有機色素誘導体またはトリアジン誘導体を溶解させるために添加する酸量によって適正濃度が変動するため、特に限定されるものではないが、通常5〜50%が好ましい。
有機顔料への塩基性官能基を有する有機色素誘導体または塩基性官能基を有するトリアジン誘導体の吸着処理は、通常顔料分散に使用している分散機が使用できる。以下に具体例を挙げるが、それらに限定されるものではない。例えば、ペイントコンディショナー(レッドデビル社製)、ボールミル、サンドミル(シンマルエンタープライゼス社製「ダイノミル」等)、アトライター、パールミル(アイリッヒ社製「DCPミル」等)、コボールミル、ホモミキサー、ホモジナイザー(エム・テクニック社製「クレアミックス」等)、湿式ジェットミル(ジーナス社製「ジーナスPY」、ナノマイザー社製「ナノマイザー」等)等を用いることができる。コスト、処理能力等を考えた場合、メディア型分散機を使用するのが好ましい。また、メディアとしてはガラスビーズ、ジルコニアビーズ、アルミナビーズ、磁性ビーズ、ステンレスビーズ等を用いることができる。
塗膜時の高透明性を得るためには、有機顔料を分散粒径として0.5μm以下好ましくは、0.2μm以下に微細化するのが望ましい。ここでいう分散粒径とは、一般的な粒度分布計、例えば、動的光散乱方式の粒度分布計(日機装社製「マイクロトラックUPA」)で測定される値である。
未吸着の塩基性官能基を有する有機色素誘導体または塩基性官能基を有するトリアジン誘導体は、使用製品の耐水性、ブリード等への影響が懸念される為、溶剤希釈またはケイ素アルコキシド化合物もしくは金属アルコキシド化合物の溶液で希釈する前に、遠心分離、限外濾過等の操作により除去することが望ましい。
コーティング用着色組成物として、通常は上記の有機顔料分散体を種々の溶剤で希釈して使用する。使用できる溶剤としては、相溶する溶剤であれば特に限定はなく、アルコールあるいは、ケトン、エーテル、エステル類等種々の有機溶剤が使用できるが、例えば、オーバーコート材としてアルコキシシラン系のバインダーを用いる場合等は、希釈溶剤としてアルコールやグリコール類を用いることが好ましい。即ち、用いるオーバーコート材に応じて適当な希釈溶剤を単独または2種以上の組み合わせで選択できる。希釈の方法としては、溶剤に有機顔料分散体を加える方法、もしくは、有機顔料分散体に溶剤を加える方法のいずれでも良い。
また、本発明におけるコーティング用着色組成物は、バインダー成分として下記の一般式(5)から(7)で表されるケイ素アルコキシド化合物および/もしくは金属アルコキシド化合物を含有しても良い。
(RSi(OR4−p (5)
(OSi(OROR (6)
M(OR (7)
式中、
は、炭素数1から4のアルキル基および/または重合性有機基であり、
およびRは炭素数1から4のアルキル基であり、
pは1から3の整数であり、
qは1から10の整数であり、
Mは3価または4価の金属イオンであり、
rはMの価数に応じて3または4の整数であり、
各化合物が複数のR、R、またはRを含むとき、それらは同一であっても異なっていてもよい。
一般式(5)で表される化合物は、アルキル基および/または重合性有機基を有するアルコキシシラン化合物である。重合性有機基とは不飽和性二重結合を有し重合付加を繰り返す有機基、または開環性環状基を有し、それらが開裂して付加を繰り返す性質を有する有機基である。このような重合性有機基の例としては、重合性不飽和二重結合を有する基として、ビニル基、2−プロペニル基、イソプロペニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、γ−メタクリロキシプロピル基、開環性環状基として、環状エーテル基、特に環状モノエーテル基、ラクトン基、ラクタム基、酸無水物、イソシアネート基(および水酸基)、およびその他が挙げられる。これらの中で、ビニル基、またはγ−メタクリロキシプロピル基が好ましい。このような化合物において、具体的には、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、また、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランが好ましい。また、これらのうち複数のものを組み合わせて使用してもよい。
一般式(6)で表されるアルコキシシラン化合物は、一般式(5)の化合物と相まって、マトリックス材料を基材表面と親和させる効果を有するものである。 このような化合物としては、一般式(6)を有する化合物であれば任意のものを用いることができるが、テトラメトキシシラン、またはテトラエトキシシランが特に好ましい。しかし、安全衛生上から、これらのモノマーが使用困難である場合、重合シリケート、具体的にはエチルシリケート40、またはメチルシリケート51(いずれも商品名:三菱化学社製)が使用できる。
本発明において用いられる金属アルコキシド化合物としては、金属アルコキシド、金属アルコキシドの縮合多量体、有機官能基および/または有機樹脂により変性した金属アルコキシド、有機官能基および/または有機樹脂により変性した金属アルコキシドの縮合多量体等が好適に用いられる。
一般式(7)中の金属イオンは、一般的には3価または4価のものが用いられ、Si、Ti、Ni、Zr、Zn、Al、Fe、Co等が挙げられるが、特にTi、Zr、またはAlが好ましい。これらの金属アルコキシドは単独、若しくは目的に応じて混合して用いることができる。また、金属アルコキシドは毒性および安定性等の問題から縮合多量体として用いることもできる。
また、一般式(5)〜(7)におけるRまたはRは、炭素数があまり多いと、硬化後のコーティング膜の耐有機溶剤性が劣化したりするため、通常は、Rにおいては炭素数が2以下、Rにおいては炭素数が4以下である。
これらの化合物は、任意の方法で混合されてマトリックス材料とされる。通常は、化合物が液体であればそのまま、化合物が固体であればその化合物を適当な溶剤に溶解または分散させて、混合することによりマトリックス材料を得る。また、これらの化合物を配合した後に適当な溶剤に溶解または分散させてもよい。このとき用いる溶剤は、用いる化合物の種類、顔料の種類、または分散条件により選択されるが、一般的には、メタノール、エタノール、プロパノール、およびその他である。また触媒として有機酸、無機酸等を使用しても良い。
ケイ素アルコキシド化合物および/もしくは金属アルコキシド化合物を含有するコーティング用着色組成物を調製する方法としては、上述の有機顔料分散体もしくはその溶剤希釈液を、ケイ素アルコキシド化合物および/もしくは金属アルコキシド化合物の混合液またはそれらの溶剤溶液に添加して混合しても良いし、有機顔料分散体もしくはその溶剤希釈液に、ケイ素アルコキシド化合物および/もしくは金属アルコキシド化合物の混合液またはそれらの溶剤溶液を添加して混合しても良い。またその後必要に応じて再度分散工程に掛けても良い。その他の方法として、有機顔料と、塩基性官能基を有する有機色素誘導体または塩基性官能基を有するトリアジン誘導体とを、酸存在下、有機溶剤中で吸着処理する時点において、ケイ素アルコキシド化合物および/もしくは金属アルコキシド化合物を添加しても良い。
以下、実施例に基づき本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。実施例中、部は重量部を表す。また、実施例における、分散粒度(平均粒径(D50))を動的光散乱方式の粒度分布計(日機装社製、マイクロトラックUPA)を用いて測定した。また着色塗膜の透明性をヘイズメーター(日本電色社製、COH−300A)で、また強度を鉛筆硬度で評価した。
<オーバーコート用塗布液の調製>
テトラエトキシシラン11.4部、エチルシリケート40(三菱化学社製)9.8部、水3.9部、硝酸3.3部、メタノール6.5部、エタノール58.6部、イソプロピルアルコール(IPA)6.5部を3時間撹拌した後、IPA:n−ブタノール=7:3(重量比)の混合液で、固形分濃度が1.0重量%になるように希釈し、オーバーコート用の塗布液(コート液1))を得た。
<バインダー液の調製>
テトラエトキシシラン9.8部、エチルシリケート40(三菱化学社製)8.1部、ビニルトリメトキシシラン3.3部、水3.9部、硝酸3.3部、メタノール6.5部、エタノール58.6部、イソプロピルアルコール(IPA)6.5部を3時間撹拌混合し、バインダー液(バインダー液2))を得た。
ガラス瓶にメタノール89.9部、一般式(8)で示されるフタロシアニン誘導体(誘導体A)0.5部および塩酸0.1部を仕込み、混合溶解した後、LIONOL BLUE E(東洋インキ製造社製フタロシアニン顔料、Pigment Blue 15:6)を9.5部加え、ジルコニアビーズをメディアとしてペイントシェーカーで分散し、顔料分散液(分散液A)を得た。次にこの分散液Aを、顔料の濃度が0.2重量%となるようにメタノール:エタノール=1:1(重量比)の混合液で希釈し、平均粒径81nmのコーティング用組成物(コーティング組成物A)を得た。このコーティング組成物Aをガラス基材上にスピンコートし、風乾後、その上にコート液1)をスピンコートし、200℃で15分焼成して、着色塗膜を得た。
一般式(8)
Figure 0003861882
ガラス瓶にメタノール89.9部、誘導体Aを0.5部および氷酢酸0.1部を仕込み、混合溶解した後、LIONOL BLUE E(東洋インキ製造社製フタロシアニン顔料)を9.5部加え、ジルコニアビーズをメディアとしてペイントシェーカーで分散し、顔料分散液(分散液B)を得た。次にこの分散液Bを、顔料の濃度が0.2重量%となるようにメタノール:エタノール=1:1(重量比)の混合液で希釈し、平均粒径55nmのコーティング用組成物(コーティング組成物B)を得た。このコーティング組成物Bをガラス基材上にスピンコートし、風乾後、その上にコート液1)をスピンコートし、200℃で15分焼成して、着色塗膜を得た。
ガラス瓶に1,2−エタンジオール89.9部、誘導体Aを0.5部および氷酢酸0.1部を仕込み、混合溶解した後、LIONOL BLUE E(東洋インキ製造社製フタロシアニン顔料)を9.5部加え、ジルコニアビーズをメディアとしてペイントシェーカーで分散し、顔料分散液(分散液C)を得た。次にこの分散液Cを、顔料の濃度が0.2重量%となるようにメタノール:エタノール=1:1(重量比)の混合液で希釈し、平均粒径33nmのコーティング用組成物(コーティング組成物C)を得た。このコーティング組成物Cをガラス基材上にスピンコートし、風乾後、その上にコート液1)をスピンコートし、200℃で15分焼成して、着色塗膜を得た。
ガラス瓶にメタノール89.8部、一般式(9)で示されるアントラキノン誘導体(誘導体B)を0.6部および氷酢酸0.2部を仕込み、混合溶解した後、クロモフタルレッドA2B(チバスペシャリティーケミカルズ社製アントラキノン顔料)を9.4部加え、ジルコニアビーズをメディアとしてペイントシェーカーで分散し、顔料分散液(分散液D)を得た。次にこの分散液Dを、顔料の濃度が0.2重量%となるようにメタノール:エタノール=1:1(重量比)の混合液で希釈し、平均粒径90nmのコーティング用組成物(コーティング組成物D)を得た。このコーティング組成物Dをガラス基材上にスピンコートし、風乾後、その上にコート液1)をスピンコートし、200℃で15分焼成して、着色塗膜を得た。
一般式(9)
Figure 0003861882
ガラス瓶にエタノール89.8部、誘導体Bを0.5部および氷酢酸0.2部を仕込み、混合溶解した後、LIONOL GREEN 6YK(東洋インキ製造社製フタロシアニン顔料、Pigment Green 36)を9.5部加え、ジルコニアビーズをメディアとしてペイントシェーカーで分散し、顔料分散液(分散液E)を得た。次にこの分散液Eを、顔料の濃度が0.2重量%となるようにメタノール:エタノール=1:1(重量比)の混合液で希釈し、平均粒径152nmのコーティング用組成物(コーティング組成物E)を得た。このコーティング組成物Eをガラス基材上にスピンコートし、風乾後、その上にコート液1)をスピンコートし、200℃で15分焼成して、着色塗膜を得た。
ガラス瓶にメタノール89.9部、一般式(10)で示されるジオキサジン誘導体を0.6部および氷酢酸0.1部を仕込み、混合溶解した後、LIONOGEN VIOLET R6100(東洋インキ製造社製ジオキサジン顔料)を9.4部加え、ジルコニアビーズをメディアとしてペイントシェーカーで分散し、顔料分散液(分散液F)を得た。次にこの分散液Fを、顔料の濃度が0.2重量%となるようにメタノール:エタノール=1:1(重量比)の混合液で希釈し、平均粒径131nmのコーティング用組成物(コーティング組成物F)を得た。このコーティング組成物Fをガラス基材上にスピンコートし、風乾後、その上にコート液1)をスピンコートし、200℃で15分焼成して、着色塗膜を得た。
一般式(10)
Figure 0003861882
ガラス瓶にメタノール89.8部、一般式(11)で示されるトリアジン誘導体を0.5部および氷酢酸0.2部を仕込み、混合溶解した後、IRGAZIN Yellow 5GLT(チバスペシャリティーケミカルズ社製、アゾメチン顔料)を9.5部加え、ジルコニアビーズをメディアとしてペイントシェーカーで分散し、顔料分散液(分散液G)を得た。次にこの分散液Gを、顔料の濃度が0.2重量%となるようにメタノール:エタノール=1:1(重量比)の混合液で希釈し、平均粒径124nmのコーティング用組成物(コーティング組成物G)を得た。このコーティング組成物Gをガラス基材上にスピンコートし、風乾後、その上にコート液1)をスピンコートし、200℃で15分焼成して、着色塗膜を得た。
一般式(11)
Figure 0003861882
実施例2で得られた分散液Bとバインダー液2)を、顔料:その他の固形分=3:7となる比率で混合且つ、エタノール:IPA=85/15の混合液で固形分濃度が6重量%となるように希釈し、平均粒径67nmのコーティング用組成物(コーティング組成物H)を得た。このコーティング組成物Hをガラス基材上にスピンコートし、70℃で5分予備乾燥後、200℃で15分焼成し、着色塗膜を得た。
分散液Bの代わりに実施例4で得られた分散液Dを使用した以外は、実施例8と同様にして、平均粒径104nmのコーティング用組成物(コーティング組成物I)を得た。このコーティング組成物Iをガラス基材上にスピンコートし、70℃で5分予備乾燥後、200℃で15分焼成し、着色塗膜を得た。
分散液Bの代わりに実施例5で得られた分散液Eを使用した以外は、実施例8と同様にして、平均粒径160nmのコーティング用組成物(コーティング組成物J)を得た。このコーティング組成物Jをガラス基材上にスピンコートし、70℃で5分予備乾燥後、200℃で15分焼成し、着色塗膜を得た。
分散液Bの代わりに実施例6で得られた分散液Fを使用した以外は、実施例8と同様にして、平均粒径150nmのコーティング用組成物(コーティング組成物K)を得た。このコーティング組成物Kをガラス基材上にスピンコートし、70℃で5分予備乾燥後、200℃で15分焼成し、着色塗膜を得た。
分散液Bの代わりに実施例7で得られた分散液Gを使用した以外は、実施例8と同様にして、平均粒径141nmのコーティング用組成物(コーティング組成物L)を得た。このコーティング組成物Lをガラス基材上にスピンコートし、70℃で5分予備乾燥後、200℃で15分焼成し、着色塗膜を得た。
実施例8で得られたコーティング組成物Hをガラス基材上にスピンコートし、70℃で5分予備乾燥後、その上にコート液1)をスピンコートした後、風乾、続いて200℃で15分焼成し、着色塗膜を得た。
比較例1
ガラス瓶にメタノール87.5部、エマルゲンA60(花王社製、非イオン系界面活性剤:ポリオキシエチレン誘導体)2.5部を仕込み混合溶解した後、LIONOL BLUE Eを10部加え、ジルコニアビーズをメディアとしてペイントシェーカーで分散したが、分散液は著しく凝集していた。
比較例2
ガラス瓶にメタノール87部、デモールN(花王社製、アニオン系界面活性剤:βナフタレンスルホン酸−ホルマリン縮合物のナトリウム塩)3部を仕込み混合溶解した後、LIONOL BLUE Eを10部加え、ジルコニアビーズをメディアとしてペイントシェーカーで分散し、顔料分散液(分散液M)を得た。次にこの分散液Mを、顔料の濃度が0.2重量%となるようにメタノール:エタノール=1:1(重量比)の混合液で希釈し、平均粒径383nmのコーティング用組成物(コーティング組成物M)を得た。このコーティング組成物Mをガラス基材上にスピンコートし、風乾後、140℃で10分乾燥し、着色塗膜を得た。
比較例3
ガラス瓶にメタノール83部、Solsperse 20000(アビシア社製、アルコールに可溶の樹脂型分散剤)7部を仕込み混合溶解した後、LIONOL BLUE Eを10部加え、ジルコニアビーズをメディアとしてペイントシェーカーで分散し、顔料分散液(分散液N)を得た。次にこの分散液Nを、顔料の濃度が0.2重量%となるようにメタノール:エタノール=1:1(重量比)の混合液で希釈し、平均粒径102nmのコーティング用組成物(コーティング組成物N)を得た。このコーティング組成物Nをガラス基材上にスピンコートし、風乾後、その上にコート液1)をスピンコートしたところ、下層の溶出が原因と思われる塗膜の色斑が生じた。
比較例4
ガラス瓶にメタノール83部、エスレックBL−10(積水化学社製ポリビニルブチラール樹脂)7部を仕込み、混合溶解した後LIONOL BLUE Eを10部加え、ジルコニアビーズをメディアとしてペイントシェーカーで分散し、顔料分散液(分散液P)を得た。この分散液Pとバインダー液2)を、顔料:その他の固形分=3:7となる比率で混合且つ、エタノール:IPA=85/15の混合液で固形分濃度が6重量%となるように希釈し、平均粒径122nmのコーティング用組成物(コーティング組成物P)を得た。このコーティング組成物Pをガラス基材上にスピンコートし、70℃で5分予備乾燥後、200℃で15分焼成し、着色塗膜を得た。
実施例1から1および比較例1から4で得られたコーティング組成物の分散粒径と、着色塗膜の評価結果を表1に示す。
Figure 0003861882

Claims (5)

  1. 有機顔料と、塩基性官能基を有する有機色素誘導体または塩基性官能基を有するトリアジン誘導体とを、分子量が300以下の存在下、誘電率が15以上の有機溶剤中で吸着処理した有機顔料分散体を含有することを特徴とするコーティング用組成物。
  2. プロトン性の有機溶剤を含有することを特徴とする請求項1記載のコーティング用組成物。
  3. 更に、ケイ素アルコキシド化合物もしくは金属アルコキシド化合物を含有してなることを特徴とする請求項1または2記載のコーティング用組成物。
  4. 吸着処理がメディア型分散機で行われる請求項1ないしいずれか記載のコーティング用組成物。
  5. 用途がガラス基材の着色コーティングである請求項1ないしいずれか記載のコーティング用組成物。
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