JP2000026803A - ガラス着色用コ―ティング組成物およびその製造方法 - Google Patents

ガラス着色用コ―ティング組成物およびその製造方法

Info

Publication number
JP2000026803A
JP2000026803A JP11110252A JP11025299A JP2000026803A JP 2000026803 A JP2000026803 A JP 2000026803A JP 11110252 A JP11110252 A JP 11110252A JP 11025299 A JP11025299 A JP 11025299A JP 2000026803 A JP2000026803 A JP 2000026803A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic
group
coating composition
glass
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11110252A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuro Oizumi
哲朗 大泉
Naohisa Hirota
尚久 廣田
Sueyuki Hashimoto
季行 橋本
Hisao Tanaka
久夫 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority to JP11110252A priority Critical patent/JP2000026803A/ja
Publication of JP2000026803A publication Critical patent/JP2000026803A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0033Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0033Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
    • C09B67/0034Mixtures of two or more pigments or dyes of the same type
    • C09B67/0035Mixtures of phthalocyanines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0033Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
    • C09B67/0034Mixtures of two or more pigments or dyes of the same type
    • C09B67/0038Mixtures of anthraquinones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0033Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
    • C09B67/0041Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions mixtures containing one azo dye

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】流動性、貯蔵安定性に優れ、且つガラスにコー
ティングされた際に所望の紫外ないし可視光吸収特性、
耐水性、耐紫外線特性、耐傷つき性を有し、光沢、透明
性、鮮明性、着色力に優れるリサイクル可能なガラス着
色用コーティング組成物を提供する。 【解決手段】有機顔料と、顔料分散剤と、ケイ素アルコ
キシド化合物もしくは金属アルコキシド化合物と、有機
樹脂とをロールミルを用いて混練分散し固形チップ化し
た後、ケイ素アルコキシド化合物もしくは金属アルコキ
シド化合物を配合するガラス着色用コーティング組成物
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色ガラス製品の
リサイクルを目的にしたガラス表面に着色ガラスゲル薄
膜を形成するための着色コーティング組成物に関し、さ
らに詳しくは再溶融時に無色化することにより着色ガラ
ス製品を無色ガラスとしてリサイクルを可能とする着色
ガラス用コーティング組成物に関する。
【0002】
【従来技術】近年、資源保護、環境保全の観点から資源
のリサイクルに対する要望が高くなってきている。ガラ
スは地球上に豊富に存在する二酸化珪素を主成分として
いること、また、回収しカレットとして再溶融すること
により再利用可能であることから省資源化およびリサイ
クルの面から優れた素材である。しかし、ガラス製品に
は無色のものと着色されたものとがあり、着色には種々
の遷移金属が用いられているため、着色されたものは再
溶融により無色に戻すことが困難である。そのため、無
色のガラス製品と着色ガラス製品とを一緒に回収してリ
サイクル処理することは困難であり、分別回収する必要
がある等の問題から、そのリサイクル率は低く止まって
いる。
【0003】そこで、再溶融時に着色ガラスを無色化す
る方法として、ゾル−ゲル法を用いて有色ガラスゲル薄
膜をガラスにコーティングする方法、即ち、有機色素を
含有する金属アルコキシド溶液をガラスにコーティング
し低温で焼成してガラスに有色ガラスゲル薄膜を形成す
る方法が提案されている。
【0004】例えば、有機染料を含有する金属アルコキ
シド溶液をガラスに塗布し焼成してガラスゲル薄膜を形
成する方法が提案されている(特開平1−320742
号公報参照)。しかしながら、有機染料の分解温度の関
係から焼成温度を300℃以下にする必要があり、得ら
れるガラス薄膜は細孔が極めて多く多孔質なものとな
る。その結果、耐水性の問題即ち細孔からの水や薬品等
の進入により色素が溶出する問題がある。また、このガ
ラスゲル薄膜は酸素等も透過するため耐紫外線特性が悪
く、色素が酸化退色する等の問題もあった。
【0005】そこで上記の問題を解決するため、ガラス
ゲル薄膜の細孔より大きな粒径の色素粒子および該色素
粒子に対し吸着作用を有する分散剤を含むコーティング
組成物を使用し300℃以下で焼成してガラスゲル薄膜
を形成する方法が提案されている(特開平5−1786
23号公報参照)。しかしながら、この方法では耐水性
および耐紫外線特性が十分とはいえず、また、有機色素
として有機顔料を用いた場合には顔料の分散性、分散安
定性が十分ではなく、流動性、貯蔵安定性、コーティン
グ膜の光沢、透明性、鮮明性、着色力等において満足な
品質が得られていない。
【0006】上記課題の内、耐水性および耐紫外線特性
を改良する方法として特定の高分子紫外線吸収剤を含有
した金属アルコキシド溶液をガラス瓶に塗布し焼成して
ガラスゲル薄膜を形成する方法が提案されている(特開
平9−239311号参照)。しかしながら、この方法
では有機顔料を用いた場合には上記と同様の問題を有し
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、流動性、貯
蔵安定性に優れ、且つガラスにコーティングされた際に
所望の紫外ないし可視光吸収特性、耐水性、耐紫外線特
性、耐傷つき性を有し、光沢、透明性、鮮明性、着色力
に優れるリサイクル可能なガラス着色用コーティング組
成物を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、有機顔料と、
顔料分散剤と、ケイ素アルコキシド化合物もしくは金属
アルコキシド化合物と、有機樹脂とを含有することを特
徴とするガラス着色用コーティング組成物に関する。
【0009】更に本発明は、更に重合性有機基含有アル
コキシシラン化合物を含む上記ガラス着色用コーティン
グ組成物に関する。
【0010】更に本発明は、顔料分散剤が、界面活性
剤、樹脂型分散剤、および有機色素残基もしくは複素環
残基含有アミン誘導体からなる群から選ばれる少なくと
も一種である上記ガラス着色用コーティング組成物に関
する。
【0011】更に本発明は、有機色素残基もしくは複素
環残基含有アミン誘導体が、下記一般式(1)で表され
る化合物である上記ガラス着色用コーティング組成物に
関する。 一般式(1) P−〔X−Y−Z−N(R1 )R2n (但し、式中、Pは有機色素残基または複素環残基を表
し、XはS、C、N、OまたはHから選ばれる2〜15
個の原子で構成される化学的に合理的な組み合わせから
なる2価の結合基を表し、Yは直接結合、−N(R)−
(但し、RはHまたは炭素数1〜18のアルキル基また
は−Z−N(R1 )R2を表す。)または−O−を表
し、Zは炭 素数1〜6のアルキレン基を表し、R1
2 はそれぞれ独立に、置換されていてもよい炭素数1
〜18のアルキル基またはR1 、R2とでN、Oまたは
Sを含んでもよい置換されていてもよい複素環を表し、
nは1〜3の整数を表す。)
【0012】更に本発明は、有機色素残基もしくは複素
環残基含有アミン誘導体が、下記一般式(2)で表され
る化合物である上記ガラス着色用コーティング組成物に
関する。 一般式(2)
【0013】
【化5】
【0014】(但し、式中、Tは−NH2 、P−X−
(但し、Pは有機色素残基または複素環残基を表し、X
はS、C、N、OまたはHから選ばれる2〜15個の原
子で構成される化学的に合理的な組み合わせからなる2
価の結合基を表す。)または
【0015】
【化6】
【0016】を表し、Qは
【0017】
【化7】
【0018】または
【0019】
【化8】
【0020】を表し、Aは水酸基または−N(R)−Z
−N(R1 )R2を表し 、RはH、炭素数1〜18のア
ルキル基または−Z−N(R1 )R2を表し、Zは炭素
数1〜6のアルキレン基を表し、R1 、R2 はそれぞれ
独立に、置換されていてもよい炭素数1〜18のアルキ
ル基またはR1 、R2 とでN、OまたはSを含んでもよ
い置換されていてもよい複素環を表す。)
【0021】更に本発明は、有機樹脂が、アクリル樹
脂、ポリビニルアセタール樹脂、セルロース樹脂および
ウレタン樹脂からなる群から選ばれた少なくとも一種で
あることを特徴とする上記ガラス着色用コーティング組
成物に関する。
【0022】更に本発明は、有機系紫外線吸収剤を含有
する上記ガラス着色用コーティング組成物に関する。
【0023】更に本発明は、摩擦抵抗低減剤を含有する
上記ガラス着色用コーティング組成物に関する。
【0024】更に本発明は、有機顔料と、顔料分散剤
と、有機樹脂とをロールミルを用いて混練分散し固形チ
ップ化した後、ケイ素アルコキシド化合物もしくは金属
アルコキシド化合物を配合するガラス着色用コーティン
グ組成物の製造方法に関する。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明において用いられるケイ素
アルコキシド化合物または金属アルコキシド化合物は、
一般式(3)で表される化合物もしくはその縮合体を含
む。 一般式(3) M(OR3)r (式中、Mはケイ素原子または3価もしくは4価の金属
原子を表し、R3は炭素数1〜4のアルキル基を表し、
rは3または4の整数を表す。) 一般式(3)中のMのの金属として、Ti、Ni、Z
r、Zn、Al、Fe、Co等が挙げられる。一般式
(3)中のMがSi、Ti、Zr、Alであるものが好
ましい。ケイ素アルコキシシド化合物または金属アルコ
キシド化合物は、単独、若しくは目的に応じて混合して
用いることができるが、再溶融時に無色となる必要性か
ら多量の遷移金属元素の含有は好ましくない。
【0026】本発明のケイ素アルコキシド化合物もしく
は金属アルコキシド化合物として、一般式(3)で表さ
れる化合物の縮合多量体、有機官能基および/または有
機樹脂により変性物もしくはその縮合多量体等であって
もよい。特に一般式(3)中のMがSiの場合の縮合多
量体は、下記一般式(4)で表される重合シリケートと
なり、具体的にはエチルシリケート40、またはメチル
シリケート51(いずれも商品名:三菱化学社製)が使
用できる。 一般式(4) R3(OSi(OR32)qOR3 (式中、R3は1〜4のアルキル基を表し、qは2〜1
0の整数を表す。)
【0027】本発明において用いられる有機顔料は、印
刷インキおよび塗料等に用いられている有機顔料および
カーボンブラック、黒鉛等であり、具体的には、フタロ
シアニン系、アゾ系、アントラキノン系、キナクリドン
系、ジオキサジン系、ジケトピロロピロール系、イソイ
ンドリノン系、イソインドリン系、キノフタロン系、ア
ントラピリジン系、アンサンスロン系、インダンスロン
系、フラバンスロン系、ペリノン系、ペリレン系顔料、
カーボンブラック、黒鉛等がある。
【0028】有機顔料の配合割合は、ケイ素アルコキシ
ド化合物または金属アルコキシド化合物100重量部に
対して0.01〜200重量部が好ましく、0.01重
量部よりも少ないと十分な着色力が得られず、200重
量部よりも多く用いると薄膜の強度が低下する。
【0029】本発明における顔料分散剤としては、界面
活性剤、樹脂型分散剤、有機色素残基または複素環残基
含有アミン誘導体を単独、もしくは組み合わせて用いる
ことができ、また上記の系にカップリング剤、キレート
系分散剤、レシチン等を添加してもよい。
【0030】本発明の有機色素残基もしくは複素環残基
含有アミン誘導体は、一般式(1)で表される化合物ま
たは一般式(2)で表される化合物を挙げることができ
る。
【0031】一般式(1)および一般式(2)中のPは
有機色素残基または複素環残基を表す。有機色素残基と
しては、フタロシアニン系、不溶性アゾ系、アゾレーキ
系、アントラキノン系、キナクリドン系、ジオキサジン
系、ジケトピロロピロール系、アントラピリジン系、ア
ンサンスロン系、インダンスロン系、フラバンスロン
系、ペリノン系、ペリレン系、チオインジゴ系等の残基
がある。これらの有機色素残基は任意に選択することが
できるがコーティング組成物に使用する有機顔料と同一
または類似の骨格および色相を有するものを使用した方
が実用上有利である。即ち、非集合性、非結晶性、流動
性等に効果が大きいばかりでなく、有機顔料単独の場合
と比較して色相の変化が少なく好ましい。
【0032】また、複素環残基としては、例えば、チオ
フェン、フラン、キサンテン、ピロール、イミダゾー
ル、イソインドリン、イソインドリノン、ベンズイミダ
ゾロン、インドール、キノリン、カルバゾール、アクリ
ジン、アクリドン、アントラキノン等がある。一般式
(1)または一般式(2)のPが複素環残基の場合、ジ
アミン誘導体が無色ないしは殆ど着色していないものが
得られるため、汎用性の点で好ましい。
【0033】一般式(1)および一般式(2)中の結合
基Xは、S、C、N、O、Hから選ばれる2〜15個の
原子で構成される化学的に合理的な組み合わせからなる
2価の結合基であり、例えば、−SO2 −、−CO−、
−CH2 −、−O−、−COO−、−NH−、−N=N
−又はこれらの組み合わせであり、好ましくは−SO 2
−、−CO−、−CH2−、−CH2 NHCOCH2
等がある。
【0034】一般式(1)および一般式(2)中のR
1 、R2 は、炭素数1〜18のアルキル基を示し、これ
らのアルキル基は、メチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基等の低級アルキル基が好ましい。アルキル基は
最大で炭素数18までの範囲で分岐していてもよく、置
換されていてもよい。さらに場合によってはR1 、R2
が連結してさらにN、OまたはSを含む5員または6員
の複素環を形成していてもよい。
【0035】本発明の一般式(1)の化合物の製造方法
は、まず公知の方法により有機色素または複素環に−S
2 Cl、−COCl、−CH2 Cl、−CH2 NHC
OCH2 Cl−等の置換基を導入し、一般式(1)に対
応するZ−N(R1 )R2 の構造を有するアミン化合物
と反応させ一般式(1)の有機色素誘導体を得る。Z−
N(R1 )R2 の構造を有するアミン化合物としては、
例えば、N,N−ジメチルアミノメチルアミン、N,N
−ジメチルアミノエチルアミン、N,N−ジエチルアミ
ノエチルアミン、N,N−ジブチルアミノエチルアミ
ン、N,N−ジエチルアミノプロピルアミン、N,N−
ジブチルアミノプロピルアミン、N,N−ジメチルアミ
ノブチルアミン、N,N−ジエチルアミノブチルアミ
ン、N,N−ジプロピルアミノブチルアミン、N,N−
ジブチルアミノブチルアミン、N,N−ジエチルアミノ
ヘキシルアミン、N,N−ジイソブチルアミノペンチル
アミン、N,N−メチル−ラウリルアミノプロピルアミ
ン、N,N−エチル−ヘキシルアミノエチルアミン、
N,N−ジステアリルアミノエチルアミン、N,N−ジ
オレイルアミノエチルアミン、N,N−ジステアリルア
ミノブチルアミン、N,N−ジメチルアミノメタノー
ル、N,N−ジメチルアミノエタノール、N,N−ジエ
チルアミノエタノール、N,N−ジブチルアミノメタノ
ール、N,N−ジブチルアミノエタノール、N,N−ジ
ブチルアミノプロパノール、N,N−ジエチルアミノブ
タノール、N,N−ジオレイルブタノール、N−アミノ
エチルピペリジン、N−アミノエチル−4−ピペコリ
ン、N−アミノエチルモルホリン、N−アミノプロピル
ピペリジン、N−アミノプロピル−2−ピペコリン、N
−アミノプロピル−4−ピペコリン、N−アミノプロピ
ルモルホリン、N−アミノメチルピペリジン、またはN
−ヒドロキシメチルピペリジン、N−ヒドロキシエチル
ピペリジン、N−ヒドロキシプロピルピペリジン、N−
ヒドロキシエチルピペコリン、N−ヒドロキシプロピル
ピペコリン、N−ヒドロキシメチルピロリジン、N−ヒ
ドロキシエチルモルホリン、N−ヒドロキシブチルモル
ホリン、N,N,N’,N’−テトラメチルジエチレン
トリアミン、N−アミノプロピルモルフォリン、N−ア
ミノプロピルチアゾリジン等がある。
【0036】本発明の一般式(2)の化合物の製造方法
を示す。例えば、一般式(2)のTがP−X−である場
合、Pを常法に従ってクロルスルホン化するか、あるい
はPにあらかじめスルホン基あるいはカルボキシル基で
置換されている場合、常法に従って、塩化チオニル、五
塩化リン等でクロライド化した後、下記一般式(5)で
表される化合物と反応させることによって該化合物を得
ることができる。 一般式(5)
【0037】
【化9】
【0038】(式中、Q、R、R1、R 2、Aは上記と
同じ意味を表す。)
【0039】一般式(5)で表される化合物は、例え
ば、p−アミノ−アセトアニライドと塩化シアヌルとを
等モルで反応させた化合物と上述したZ−N(R1 )R
2 の構造を有するアミン化合物を反応させ、塩酸水溶液
などで加水分解することにより製造できる。なお、塩化
シアヌルの塩素原子の一個を未反応とすると、加水分解
を受けて、水酸基となる。
【0040】又、一般式(5)で表される化合物は、p
−アミノ−アセトアニライドの代わりにp−ニトロ−ア
ニリンを使用して、アミン類と反応させた後、ニトロ基
を還元することによってもを製造できる。
【0041】又、一般式(2)で表される化合物は、ジ
アミノジアントラキノンと塩素化シアヌルとを反応させ
て得られた化合物に、上述したZ−N(R1 )R2 の構
造を有するアミン化合物を反応させることによっても得
ることができる。
【0042】本発明に使用できる有機色素残基もしくは
複素環残基含有アミン誘導体を具体例を示す。 化合物A
【0043】
【化10】
【0044】化合物B
【0045】
【化11】
【0046】化合物C
【0047】
【化12】
【0048】化合物D
【0049】
【化13】
【0050】化合物E
【0051】
【化14】
【0052】化合物F
【0053】
【化15】
【0054】本発明において有機色素残基もしくは複素
環基含有アミン誘導体は、乾燥した粉末状で有機顔料の
分散時に使用してもよいし、あらかじめ有機顔料と混合
して使用してもよい。溶媒または鉱酸水溶液に溶解ある
いは分散したものを使用する場合は、有機顔料の水また
は溶剤のスラリーに添加し有機顔料の表面に吸着させる
か、あるいはアゾ系顔料においてはカップリング中、フ
タロシアニン系、キナクリドン系及びジオキサジン系顔
料などにおいてはソルトミリング法および硫酸溶解法な
どの顔料化工程中に有機色素残基もしくは複素環基含有
アミン誘導体の粉末あるいは溶液あるいは分散液を添加
し顔料の表面に吸着させ濾過後必要に応じて乾燥する方
法によって得られる顔料組成物として使用してもよい。
【0055】本発明において用いられる樹脂型分散剤と
は、塩基性物質とポリエステル化合物あるいはアクリル
ポリマーを結合させた高分子共重合物で、重量平均分子
量1,000〜100,000、アミン価10〜200
mgKOH/gのものである。これらの樹脂型分散剤は、特開
昭60−166318号公報、特開昭61−17493
9号公報及び特開昭46−7294号公報等に開示され
ている。重量平均分子量が1,000未満では十分な立
体障害が得られず、分散効果は低下し、重量平均分子量
が100,000より大きくても逆に凝集作用が生じる
場合があり好ましくない。
【0056】このような樹脂型分散剤は市販のものでよ
く、例えば、Solsperse24000、Solsperse20000(ゼネカ
(株)製)、Disperbyk-160、Disperbyk-161、Disperbyk-
162、Disperbyk-163、Disperbyk-182(ビックケミー社
製)等が挙げられる。
【0057】本発明に用いられる界面活性剤としては、
アニオン性、非イオン性、カチオン性、両イオン性活性
剤が好適に用いられる。アニオン性活性剤としては、脂
肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルアリールス
ルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアル
キルスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アル
キルジアリールエーテルジスルホン酸塩、アルキルリン
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポ
リオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸塩、ナ
フタレンスルホン酸フォルマリン縮合物、ポリオキシエ
チレンアルキルリン酸エステル塩、グリセロールボレイ
ト脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセロール脂
肪酸エステル等が例示できる。
【0058】非イオン性活性剤としては、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
アリールエーテル、ポリオキシエチレンオキシプロピレ
ンブロックコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン、フッ素系、シリコン
系等の非イオン性活性剤が例示できる。カチオン性活性
剤としては、アルキルアミン塩、第4級アンモニウム
塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルイミダゾリウム
塩等が例示できる。
【0059】両イオン性活性剤としては、アルキルベタ
イン、アルキルアミンオキサイド、ホスファジルコリン
等が例示できる。
【0060】本発明に用いられるカップリング剤および
キレート系分散剤としては、シラン系、チタネート系、
アルミニウム系のカップリング剤およびキレート系分散
剤が好適に用いられる
【0061】シラン系としては、ビニルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエ
チル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプト
プロピルトリメトキシシラン等が例示できる。
【0062】チタネート系としては、イソプロピルトリ
イソステアロイルチタネート、イソプロピルトリス(ジ
オクチルパイロホスフェート)チタネート、イソプロピ
ルトリ(N−アミノエチル−アミノエチル)チタネー
ト、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファイト)
チタネート、テトラ(2,2−ジアリルオキシメチル−
1−ブチル)ビス(ジトリデシル)ホスファイトチタネ
ート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシア
セテートチタネート、イソプロピルトリドデシルベンゼ
ンスルホニルチタネート、イソプロピルトリクミルフェ
ニルチタネート等が例示できる。
【0063】アルミニウム系としては、アセトアルコキ
シアルミニウムジイソプロピレート、エチルアセトアセ
テートアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウム
トリス(エチルアセトアセテート)、アルミニウムトリ
ス(アセチルアセトネート)等が例示できる。
【0064】本発明のガラス着色用コーティング組成物
を製造するには、有機顔料、顔料分散剤および有機樹脂
に溶剤を添加してサンドグラインダミルで分散させる
か、または上記成分から溶剤を除いた成分をロールミル
で分散させ固形チップ化するかにより顔料の濃縮分散体
を作成した後、ケイ素アルコキシド化合物もしくは金属
アルコキシド化合物および添加剤を配合する。このう
ち、ロールミルを用いて固形チップ化する製法は、高せ
ん断力により有機顔料を一次粒子まで破壊することがで
き、顔料分散剤の存在により、有機顔料の再凝集を防止
できるので好ましい。
【0065】本発明において顔料分散剤として有機色素
残基もしくは複素環残基含有アミン誘導体を使用する場
合、有機顔料および有機樹脂と単にロールミル分散時に
混合されるだけでも良いが、ロールミルによる分散の前
に予め加熱混合し溶解状態にしておくと、上記アミン誘
導体と有機樹脂との親和性が向上するだけでなく、有機
顔料と均一且つ速やかに混合されるため、生産性が向上
する。
【0066】本発明において用いられる顔料分散剤の使
用される割合は有機顔料100重量部に対して0.1〜
30重量部であって、0.1重量部よりも少ないと効果
が得られず、30重量部よりも多く用いても用いた分の
効果が得られない。
【0067】本発明のガラス着色用コーティング組成物
は、重合性有機基含有アルコキシシラン化合物を配合す
ることが好ましい。重合性有機基含有アルコキシシラン
化合物としては、下記一般式(6)で表される化合物が
ある。 一般式(6) R4pSi(OR3)4-p (式中、R4は重合性有機基を表し、R3は炭素数1〜4
のアルキル基を表し、pは1〜3の整数を表す。) 一般式(6)で表される化合物は、重合性有機基R4
有するアルコキシシラン化合物である。重合性有機基と
は不飽和性二重結合または開環性環状基を有し、それら
が開裂して付加を繰り返す性質を有する有機基、および
重合付加物を繰り返す有機基である。
【0068】このような重合性有機基の例としては、重
合性不飽和二重結合を有する基として、ビニル基、2−
プロペニル基、イソプロペニル基、アクリロイル基、メ
タクリロイル基、γ−メタクリロキシプロピル基、開環
性環状基として、環状エーテル基、特に環状モノエーテ
ル基、ラクトン基、ラクタム基、酸無水物、イソシアネ
ート基(および水酸基)、およびその他が挙げられる。
これらの中で、ビニル基、またはγ−メタクリロキシプ
ロピル基が好ましい。
【0069】このような化合物において、具体的には、
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、また、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ランが好ましい。また、これらのうち複数のものを組み
合わせて使用してもよい。
【0070】本発明のコーティング組成物は、適当な溶
媒に溶解または分散させてもよい。このとき用いる溶媒
は、用いる化合物の種類、顔料の種類、または分散条件
により選択されるが、一般的には、エタノール、プロパ
ノール、ブタノール、およびその他である。ここで、顔
料分散性の点からブタノールが好ましく、またガラス質
被膜をフロスト調にする場合にはエタノールが好まし
い。
【0071】本発明のコーティング組成物は、ケイ素ア
ルコキシ化合物または金属アルコキシ化合物15〜80
モル%および重合性有機基含有アルコキシシラン化合物
85〜20の割合で配合されることが好ましい。
【0072】さらに、有機官能基および/または有機樹
脂により変性したケイ素アルコキシド化合物もしくは金
属アルコキシド化合物を使用することにより、コーティ
ングにおける膜厚を厚くすることができ、また、形成さ
れたガラスゲル薄膜の可撓性付与、各種耐性付与および
コーティング組成物の貯蔵安定性等を向上することが出
来る。このような変成に用いられるものとしては、シラ
ンカップリング剤、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、
エポキシ樹脂等があり、ケイ素アルコキシド化合物もし
くは金属アルコキシド化合物と公知の方法により縮合反
応させることによって変性することができる。
【0073】上記反応に使用する溶媒としては、メタノ
ール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノー
ル、ペンタノール、メトキシエタノール、エトキシエタ
ノール、プロポキシエタノール等の殆ど全てのアルコー
ルが使用出来る。また、触媒として有機酸、無機酸、ア
ミン、カップリング剤等を使用してもよい。
【0074】本発明において用いられる有機樹脂として
は、金属アルコキシド化合物と相溶し顔料分散能を有す
るものであれば特に限定されないが、特定の極性基を有
するものが好適である。極性基部分で一部金属アルコキ
シド化合物の−OH基等と縮合反応を起こし3次元的に
架橋し、さらに有機顔料および顔料分散剤とも親和性を
有することにより、コーティング塗膜は、高硬度、光耐
熱性、高耐薬品性、高綿密性でありながら柔軟性をも有
し且つ有機顔料の分散性およびコーティング組成物の貯
蔵安定性にも優れる。
【0075】極性基としては、−OH基、−COOH
基、−NCO基が好ましく、また、有機樹脂の構造とし
ては特に限定されないが、金属アルコキシド化合物溶液
との相溶性、有機顔料の分散性の点からアクリル樹脂、
ポリビニルアセタール樹脂、セルロース樹脂、ウレタン
樹脂が好ましい。これらの有機樹脂の分子量は数平均で
500〜100,000が好ましく、さらに好ましくは
1,000〜50,000である。
【0076】本発明において用いられ有機樹脂の使用さ
れる割合は有機顔料100重量部に対して0.1〜15
0重量部であって、0.1重量部よりも少ないと効果が
得られず、150重量部よりも多く用いると薄膜の強度
が低下する。
【0077】本発明において用いられる有機系紫外線吸
収剤は、有機顔料の耐紫外線特性の向上のみならず、ガ
ラス基材にコーティングされた際に紫外線よる分解等を
保護する目的があり、その構造に関し特に限定されない
が、具体例としてはベンゾトリアゾール系、ベンゾフェ
ノン系等がある。
【0078】ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤とし
ては、2−(2−ヒドロキシフェニル−3,5−ジ−t
−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒ
ドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−ヒドロキシフェニル−5−クロロ
ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−
ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール、2−{2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−
テトラヒドロフタルイミドメチル)−5−メチルフェニ
ル}ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,
5−ジノニルフェニル)ベンゾトリアゾール等がある。
【0079】ベンゾフェノン系の紫外線吸収剤として
は、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−
4−オクトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロ
キシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾン等がある。
【0080】本発明において用いられる有機系紫外線吸
収剤の使用される割合は、コーティング液100重量部
に対して0.01〜5重量部であって、0.01重量部
よりも少ないと効果が得られず、5重量部よりも多く用
いても用いた分の効果が得られないばかりか条件によっ
ては薄膜から溶出する等の悪影響を与える。
【0081】さらに、本発明においてコーティング液の
総量に対する固形分の総量(有機顔料、顔料分散剤、金
属アルコキシド化合物、有機樹脂、有機系紫外線吸収
剤)の割合は、0.1〜50重量%が好ましく、0.1
重量%以下では実用的な膜厚が得られず、50重量%以
上ではコーティング液の安定性に問題が生じる。
【0082】また、本発明の目的を阻害しない範囲で他
の添加剤を加えてもよい。他の添加剤としては、例え
ば、架橋剤、加水分解防止剤、粘度調整剤等がある。
【0083】さらに本発明のガラス着色用コーティング
組成物は、被膜形成後の摩擦抵抗、特に滑り摩擦を低減
させるための摩擦抵抗低減剤を含むことができる。この
ような摩擦抵抗低減剤は、被膜に配合され、被膜が硬化
した後に、表面を平滑にする、被膜硬度を適当に調整す
る、およびその他の効果により、被膜表面の滑り摩擦抵
抗係数を低減するものである。したがって、このような
摩擦抵抗低減剤を本発明のガラス質被膜形成コーティン
グ組成物に配合して基材を被覆すると、被膜がその他の
物質と接触したときに被膜表面の擦り傷の発生量を低減
させることができる。
【0084】本発明のガラス質被膜形成コーティング組
成物に用いることができる摩擦抵抗低減剤は、本発明の
効果を損なわないものであれば任意のものを用いること
ができるが、例えば変性ポリシロキサン系のもの、より
具体的にはS030(製品名、独国Defra社製)が
挙げられる。
【0085】ガラス基材表面に着色ガラスゲル薄膜を形
成するためのコーティング方法としては、特に限定され
ないが、本発明のコーティング液組成物をガラス表面に
スピンコーター、ロールコーター、ディップコーター、
ホイルコーター、バーコーター等のコーティング装置に
より、焼成後の膜厚が0.1〜5μmさらに好ましくは
0.5〜3μmになるようにコーティングする。
【0086】0.1μm未満では着色力が不足し、5μ
m以上ではひび割れや白濁および色斑等が生じる場合が
ある。また、ガラス基材表面に形成された着色ガラスゲ
ル薄膜はガラス基材自体の傷つきを防止することにより
ガラス基材自体の耐傷つき性、耐衝撃性等を向上させる
機能をも有しているが、0.1μm以下ではその効果が
十分に期待出来ない。
【0087】塗布後、乾燥・焼成することによりガラス
基材表面に着色ガラスゲル薄膜を形成することが出来
る。焼成温度は、有機顔料および有機色素誘導体の分解
性の点から300℃以下が好ましい。
【0088】または、コーティング剤が光重合開始剤を
含む場合、光を照射することで重合反応を起こさせて硬
化させることもできる。照射する光は、通常、可視光ま
たは紫外光であるが、紫外光であることが好ましい。ま
た、これらの光の光源は任意であるが、水銀ランプ、キ
セノン放電管、水素放電管、ブラックライトランプ、各
種のレーザー光源、およびその他が挙げられる。
【0089】光照射と加熱処理は、それぞれ一方のみで
も被膜を硬化させることが可能であるが、熱処理時間の
短縮と、より高い硬度を発現させるという点からその両
方を組み合わせることが好ましい。
【0090】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0091】(実施例1)クロモフタルレッドA2B
(チバガイギー社製、C.I.Pigment Red 177)7.5
部、ポリビニルアセタール樹脂3.0部、1−ブタノー
ル89.1部、および顔料分散剤(化合物D)0.4部
をサンドグラインダーミルで十分に分散し、得られた赤
色分散体組成物33.4部に対しテトラエトキシシラン
6.5部、水1.2部、硝酸1.0部、メタノール2.
0部、エタノール18.0部、2−プロパノール2.0
部、1−ブタノール35.9部をミキサーで混合し赤色
コーティング組成物を得た。
【0092】(実施例2)リオノールブルーFG735
1(東洋インキ製造(株)社製、C.I.Pigment Blue15:3)
15.0部、ポリビニルアセタール樹脂6.0部、1−
ブタノール78.2部、および顔料分散剤(化合物E)
0.8部をサンドグラインダーミルで十分に分散し、得
られた青色分散体組成物16.7部に対しテトラエトキ
シシラン6.5部、水1.2部、硝酸1.0部、メタノ
ール2.0部、エタノール18.0部、2−プロパノー
ル2.0部、1−ブタノール52.6部をミキサーで混
合し青色コーティング組成物を得た。
【0093】(実施例3)パリオトールエローL182
0(BASF社製、C.I.Pigment Yellow139)15.0
部、ポリビニルアセタール樹脂6.0部、1−ブタノー
ル78.2部、および顔料分散剤(化合物C)0.8部
をサンドグラインダーミルで十分に分散し、得られた黄
色分散体組成物16.7部に対しテトラエトキシシラン
6.5部、水1.2部、硝酸1.0部、メタノール2.
0部、エタノール18.0部、2−プロパノール2.0
部、1−ブタノール52.6部をミキサーで混合し黄色
コーティング組成物を得た。
【0094】(実施例4)実施例2の青色分散体組成物
16.7部に対しテトラエトキシシラン1.3部、エチ
ルシリケート40(商品名:三菱化学社製)1.3部、
ビニルトリメトキシシラン3.9部、水1.2部、硝酸
1.0部、メタノール2.0部、エタノール18.0
部、2−プロパノール2.0部、1−ブタノール52.
6部をミキサーで混合し青色コーティング組成物を得
た。
【0095】(実施例5)クロモフタルレッドA2B
(チバガイギー社製、C.I.Pigment Red 177)68.
8.0部、ポリビニルアセタール樹脂27.5部、顔料
分散剤(化合物D)3.7部を2ロールミルを用いて、
20回処理し、固形チップとした。次に得られた固形チ
ップ10.9部を1−ブタノール89.1部で溶解し、
サンドグラインダーミルで十分に分散し、得られた赤色
分散体組成物33.4部に対しテトラエトキシシラン
6.5部、水1.2部、硝酸1.0部、メタノール2.
0部、エタノール18.0部、2−プロパノール2.0
部、1−ブタノール35.9部をミキサーで混合し赤色
コーティング組成物を得た。
【0096】(実施例6)リオノールブルーFG735
1(東洋インキ製造(株)社製、C.I.Pigment Blue 15:
3)68.8部、ポリビニルアセタール樹脂27.5
部、顔料分散剤(化合物E)3.7部を2ロールミルを
用いて、20回処理し、固形チップとした。次に得られ
た固形チップ21.8部を1−ブタノール78.2部で
溶解し、サンドグラインダーミルで十分に分散し、得ら
れた青色分散体組成物16.7部に対しテトラエトキシ
シラン6.5部、水1.2部、硝酸1.0部、メタノー
ル2.0部、エタノール18.0部、2−プロパノール
2.0部、1−ブタノール52.6部をミキサーで混合
し青色コーティング組成物を得た。
【0097】(実施例7)パリオトールエローL182
0(BASF社製、C.I.Pigment Yellow139)68.8
部、ポリビニルアセタール樹脂27.5部、顔料分散剤
(化合物C)3.7部を2ロールミルを用いて、20回
処理し、固形チップとした。次に得られた固形チップ2
1.8部を1−ブタノール78.2部で溶解し、サンド
グラインダーミルで十分に分散し、得られた黄色分散体
組成物16.7部に対しテトラエトキシシラン6.5
部、水1.2部、硝酸1.0部、メタノール2.0部、
エタノール18.0部、2−プロパノール2.0部、1
−ブタノール52.6部をミキサーで混合し黄色コーテ
ィング組成物を得た。
【0098】(実施例8)実施例6の2ロールミル分散
経由により得られた青色分散体組成物16.7部に対し
テトラエトキシシラン1.3部、エチルシリケート40
(商品名:三菱化学社製)1.3部、ビニルトリメトキ
シシラン3.9部、水1.2部、硝酸1.0部、メタノ
ール2.0部、エタノール18.0部、2−プロパノー
ル2.0部、1−ブタノール52.6部をミキサーで混
合し青色コーティング組成物を得た。
【0099】(実施例9)実施例5において顔料分散剤
を界面活性剤ニューコールB10(日本乳化剤社製)に
代えた他は、同操作にて赤色コーティング組成物を得
た。
【0100】(実施例10)実施例5において顔料分散
剤を樹脂型分散剤ソルスパーズ2400(ゼネカ社製)
に代えた他は、同操作にて赤色コーティング組成物を得
た。
【0101】(比較例1〜4)実施例1〜4において顔
料分散剤を添加せずに着色組成物を得た。
【0102】実施例1〜10、比較例1〜4より得たコ
ーティング組成物中の顔料の平均粒子径および該組成物
を膜厚1.5μになるよう塗布した後、ヘイズ率の測定
を行い結果を表1に示した。
【0103】
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、流動性、貯蔵安定性に
優れ、且つガラスにコーティングされた際に所望の紫外
ないし可視光吸収特性、耐水性、耐紫外線特性、耐傷つ
き性を有し、光沢、透明性、鮮明性、着色力に優れるリ
サイクル可能なガラス着色用コーティング組成物を得る
ことが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 175/04 C09D 175/04 (72)発明者 田中 久夫 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機顔料と、顔料分散剤と、ケイ素アル
    コキシド化合物もしくは金属アルコキシド化合物と、有
    機樹脂とを含有することを特徴とするガラス着色用コー
    ティング組成物。
  2. 【請求項2】 更に重合性有機基含有アルコキシシラン
    化合物を含む請求項1記載のガラス着色用コーティング
    組成物。
  3. 【請求項3】 顔料分散剤が、界面活性剤、樹脂型分散
    剤、および有機色素残基もしくは複素環残基含有アミン
    誘導体からなる群から選ばれる少なくとも一種である請
    求項1または2記載のガラス着色用コーティング組成
    物。
  4. 【請求項4】 有機色素残基もしくは複素環残基含有ア
    ミン誘導体が、下記一般式(1)で表される化合物であ
    る請求項3記載のガラス着色用コーティング組成物。 一般式(1) P−〔X−Y−Z−N(R1 )R2n (但し、式中、Pは有機色素残基または複素環残基を表
    し、XはS、C、N、OまたはHから選ばれる2〜15
    個の原子で構成される化学的に合理的な組み合わせから
    なる2価の結合基を表し、Yは直接結合、−N(R)−
    (但し、RはHまたは炭素数1〜18のアルキル基また
    は−Z−N(R1 )R2を表す。)または−O−を表
    し、Zは炭 素数1〜6のアルキレン基を表し、R1
    2 はそれぞれ独立に、置換されていてもよい炭素数1
    〜18のアルキル基またはR1 、R2とでN、Oまたは
    Sを含んでもよい置換されていてもよい複素環を表し、
    nは1〜3の整数を表す。)
  5. 【請求項5】 有機色素残基もしくは複素環残基含有ア
    ミン誘導体が、下記一般式(2)で表される化合物であ
    る請求項3記載のガラス着色用コーティング組成物。 一般式(2) 【化1】 (但し、式中、Tは−NH2 、P−X−(但し、Pは有
    機色素残基または複素環残基を表し、XはS、C、N、
    OまたはHから選ばれる2〜15個の原子で構成される
    化学的に合理的な組み合わせからなる2価の結合基を表
    す。)または 【化2】 を表し、Qは 【化3】 または 【化4】 を表し、Aは水酸基または−N(R)−Z−N(R1
    2を表し 、RはH、炭素数1〜18のアルキル基また
    は−Z−N(R1 )R2を表し、Zは炭素数1〜6のア
    ルキレン基を表し、R1 、R2 はそれぞれ独立に、置換
    されていてもよい炭素数1〜18のアルキル基またはR
    1 、R2 とでN、OまたはSを含んでもよい置換されて
    いてもよい複素環を表す。)
  6. 【請求項6】 有機樹脂が、アクリル樹脂、ポリビニル
    アセタール樹脂、セルロース樹脂およびウレタン樹脂か
    らなる群から選ばれた少なくとも一種である請求項1な
    いし5いずれか記載のガラス着色用コーティング組成
    物。
  7. 【請求項7】 有機系紫外線吸収剤を含有する請求項1
    ないし6いずれか記載のガラス着色用コーティング組成
    物。
  8. 【請求項8】 摩擦抵抗低減剤を含有する請求項1ない
    し7いずれか記載のガラス着色用コーティング組成物。
  9. 【請求項9】 有機顔料と、顔料分散剤と、有機樹脂と
    をロールミルを用いて混練分散し固形チップ化した後、
    ケイ素アルコキシド化合物もしくは金属アルコキシド化
    合物を配合するガラス着色用コーティング組成物の製造
    方法。
  10. 【請求項10】 顔料分散剤が、界面活性剤、樹脂型分
    散剤、および有機色素残基もしくは複素環残基含有アミ
    ン誘導体からなる群から選ばれる少なくとも一種である
    請求項9記載のガラス着色用コーティング組成物の製造
    方法。
JP11110252A 1998-04-27 1999-04-19 ガラス着色用コ―ティング組成物およびその製造方法 Pending JP2000026803A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11110252A JP2000026803A (ja) 1998-04-27 1999-04-19 ガラス着色用コ―ティング組成物およびその製造方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11636298 1998-04-27
JP10-116362 1998-04-27
JP11636398 1998-04-27
JP10-116363 1998-04-27
JP11110252A JP2000026803A (ja) 1998-04-27 1999-04-19 ガラス着色用コ―ティング組成物およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000026803A true JP2000026803A (ja) 2000-01-25

Family

ID=27311688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11110252A Pending JP2000026803A (ja) 1998-04-27 1999-04-19 ガラス着色用コ―ティング組成物およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000026803A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001207122A (ja) * 2000-01-27 2001-07-31 Dainippon Ink & Chem Inc ガラス着色用塗装剤およびその塗装物
KR20010088473A (ko) * 2001-07-19 2001-09-28 이강섭 투명한 유리에 특수도료를 이용하여 자외선 차단 효과를지닌 칼라 코팅처리 기법
JP2010215247A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Kirin Brewery Co Ltd 着色コーティングガラスびん
EP2383316A2 (en) * 2009-01-09 2011-11-02 Nepes Co., Ltd. Transparent color coating composition containing nanosize dispersed pigments, coated substrate and method for preparing same
GB2521593A (en) * 2013-11-22 2015-07-01 Westcrowns Contracting Services Ltd Improved wall

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001207122A (ja) * 2000-01-27 2001-07-31 Dainippon Ink & Chem Inc ガラス着色用塗装剤およびその塗装物
JP4587007B2 (ja) * 2000-01-27 2010-11-24 Dic株式会社 ガラス着色用塗装剤およびその塗装物
KR20010088473A (ko) * 2001-07-19 2001-09-28 이강섭 투명한 유리에 특수도료를 이용하여 자외선 차단 효과를지닌 칼라 코팅처리 기법
EP2383316A2 (en) * 2009-01-09 2011-11-02 Nepes Co., Ltd. Transparent color coating composition containing nanosize dispersed pigments, coated substrate and method for preparing same
EP2383316A4 (en) * 2009-01-09 2013-08-21 Nepes Co Ltd TRANSPARENT COLOR COATING COMPOSITION WITH DISPERSED PIGMENTS IN NANOFORMATE, COATED SUBSTRATE, AND MANUFACTURING METHOD THEREFOR
US8759436B2 (en) 2009-01-09 2014-06-24 Nepes Co., Ltd. Transparent color coating composition containing nanosize dispersed pigments, coated substrate and method for preparing same
JP2010215247A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Kirin Brewery Co Ltd 着色コーティングガラスびん
GB2521593A (en) * 2013-11-22 2015-07-01 Westcrowns Contracting Services Ltd Improved wall

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1505128B1 (en) Pigment dispersion and ink composition for ink-jet
JP6184432B2 (ja) 方法、分散物および使用
KR101189567B1 (ko) 수지피복안료의 제조방법, 수지피복안료, 수성안료 분산액 및 이를 함유하는 수성착색제 조성물
JP4727418B2 (ja) 顔料分散液及び顔料分散液の製造方法、並びにこれを用いたインク組成物
US6989054B2 (en) Ink jet white ink and titanium dioxide slurry therefor
KR101115836B1 (ko) 안료
US7682443B2 (en) Organic-pigment aqueous dispersion, method of producing the same, and colored coating composition and coated article using the same
JP3149707B2 (ja) 顔料の分散方法および水性顔料分散体
JP2000303025A (ja) ガラス着色用コーティング組成物
JP2011162722A (ja) カラーフィルター用赤色顔料分散物、その製造方法及びそれを含有するカラーフィルター用顔料分散レジスト組成物
JP2000026803A (ja) ガラス着色用コ―ティング組成物およびその製造方法
EP0955275B1 (en) Coating composition for coloring a glass, process for the preparation thereof and use thereof
KR20070023621A (ko) 잉크젯 잉크용 수성 안료 분산액 및 잉크젯 잉크 조성물
KR20170129416A (ko) 트리아진 작용기가 도입된 트리아진 유도체, 이를 포함하는 안료 분산 조제 및 이를 포함하는 안료 분산액
EP1576063B1 (en) Inkjet printer ink
CN1090657C (zh) δ型阴丹酮蓝颜料及其制造方法
JPH09279075A (ja) インクジェットプリンター用インク及びその製造方法
EP4083150A1 (en) Aqueous inkjet printing ink composition
JP2011057772A (ja) 表面処理有機顔料粒子およびその製造方法
JP2004256726A (ja) 白色顔料インク組成物
JP3861882B2 (ja) コーティング用組成物
JP2004204112A (ja) インクジェットプリンター用インク及び記録方法
JP3861881B2 (ja) ディスプレイコーティング用組成物
JP2002069325A (ja) 顔料分散液の製造方法及び顔料分散液
JP2000007965A (ja) インクジェット用インク