JP3861482B2 - スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パネル状の被取付部材に形成した取付孔に一部を挿入した形で取り付けられるスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にこの種のスイッチは、ボディ13(図1(a)参照)の一面に操作部であるハンドル11が露出し、ハンドル11を設けた一面に沿って形成したフランジ12と、ボディ13の両側面に沿って配置した板ばね状の一対の取付ばね15との間で、被取付部材に設けた取付孔の周部を挟持することによって、被取付部材に固定されるように構成されている。
【0003】
取付ばね15はフランジ12から遠い一端部(図の下端部)がボディ13に一体に結合され、フランジ12に近い他端部(図の上端部)はボディ13とは分離されている。これは、取付ばね15の両端部をボディ13に結合する場合に比較すると、取付ばね15を撓ませるのが容易になるからである。取付ばね15の上端部はボディ13から離れて位置し、取付ばね15を上端部がボディ13に近付くように撓ませると復帰力が作用する。また、取付ばね15の上下の中間部には外側に突出する形の屈曲部が形成され、取付ばね15が厚み方向(つまり左右方向)により撓みやすくなっている。
【0004】
図7に示すように、取付ばね15の上端部の外側面には階段状の凹凸部15bが形成され、この凹凸部15bが被取付部材2に設けた取付孔2aの周縁に係止されることにより、被取付部材2に対して取付ばね15が係止される。凹凸部15bは被取付部材2の厚みの相違に対応可能となるように取付ばね15の上下の所定範囲に形成される。ここに、図7では右側の取付ばね15のみを示しているが、取付ばね15は左右対称であるから、左側の取付ばね15も同様に機能するのは言うまでもない。
【0005】
ところで、上述したように、取付ばね15の上端部がボディ13から分離され、しかも取付ばね15には屈曲部が形成されているから、取付ばね15を小さい力で撓ませることができ、被取付部材2の取付孔2aにボディ13を挿入する際の挿入力が比較的小さくなっている。
【0006】
その一方で、取付ばね15は撓みやすいから、スイッチ1が被取付部材2に固定された状態で、スイッチ1に図中に矢印で示す上向きの外力F1が作用すると、取付ばね15の屈曲部が撓んでスイッチ1がパネル2から浮き上がる可能性がある。そこで、取付ばね15の上端部にはボディ13に近付く向きに突出する突起15aを設け、ボディ13の側面には突起15aが下方に移動するのを阻止するように突起15aを係止する爪16を突設してある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、取付ばね15に設けた突起15aの先端部は、図8に示すように、突起15aと爪16とを含む面内で湾曲しているから、爪16が突起15aに接触すると突起15aを爪16の先端側に移動させる向きの力が作用することになる。その結果、外力F1が大きいときには、突起15aが爪16を乗り越えて、図9のように、取付ばね15が被取付部材2に押されて座屈することがあり、このような状態になると取付ばね15は復帰できなくなって破損することになる。
【0008】
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、比較的小さい挿入力で取り付けることができるようにしながらも、取付ばねの座屈による破損を防止することができるスイッチを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、操作部が露出するとともに操作部側にフランジが形成されたボディと、板ばね状であってボディの側面に沿って配置されフランジから離れた一端部がボディの側面に結合されるとともにフランジ側の他端部がボディとは分離されてボディの側面から離れている複数個の取付ばねとを備え、パネル状の被取付部材に形成した取付孔にボディが挿入された状態で上記取付孔の周部を上記フランジと上記取付ばねの上記他端部との間に挟持するスイッチであって、取付ばねの上記他端部にボディに向かって突起が突設され、ボディの側面において取付ばねに対向する部位には上記突起のフランジから離れる向きへの移動を阻止する爪が突設され、上記突起と上記爪との対向面は平面状に形成されているものである。この構成によれば、取付ばねにおけるフランジ側の端部がボディから分離されていることによって取付ばねが撓みやすく、被取付部材の取付孔に挿入する際の挿入力が比較的小さいのはもちろんのこと、取付ばねに設けた突起とボディに設けた爪との対向面が平面状であることにより、両者の接触面積を比較的大きくとることができるので、突起と爪との距離を小さくする向きの外力が作用したとしても突起が爪を乗り越えて外れるのを防止することができ、結果的に取付ばねの突起が爪から外れることによる取付ばねの座屈を防止することができる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記爪における上記対向面とは反対側に上記爪の先端側ほど上記フランジに近付く向きに傾斜した傾斜面が形成されているものである。この構成によれば、仮に突起が爪から外れたとしても突起を傾斜面に沿って案内することで突起を爪に係止される位置に戻すのが容易になる。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、上記突起におけるフランジとの対向面から先端面に至る部位に面取部が形成されているものである。この構成によれば、仮に突起が爪から外れたとしても爪に形成された傾斜面に対して突起の面取部を接触させながら突起を案内して突起を爪に係止される位置に戻すことができるから、突起が爪から外れたときに元の位置に戻すのが一層容易になる。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、上記ボディの側面における上記爪と上記フランジとの間は他の部位よりも後退しているものである。この構成によれば、ボディの側面が後退していない場合よりも突起と爪との対向面の面積を大きくとることができ、結果的に突起が爪から外れるのを一層確実に防止することが可能になる。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、上記爪における上記突起との対向面が、上記突起と上記爪との上記対向面を近付ける向きの外力に対して取付ばねに作用する応力の向きと直交する平面に平行とされているものである。この構成によれば、突起と爪との距離を小さくする向きの外力が作用したときに取付ばねに作用する応力に対して突起と爪との対向面が直交しているから、突起と爪とを滑らせる向きの分力が発生せず、突起と爪とをより強固に係止することができる。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、上記突起の先端面に凹部が形成され、上記ボディの側面において上記爪よりも上記フランジに近い側に上記凹部と係合する凸部が突設されているものである。この構成によれば、突起と爪との距離を近付ける向きの外力が作用しても、爪と凸部との2箇所で突起を係止することができるから、突起が爪を乗り越えるのを一層確実に防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
(実施形態1)
本実施形態では、図1(a)に示すように、箱状のボディ13の一面(図の上面)に露出した操作部としてのハンドル11が、ボディ13に対してシーソー動作することにより接点がオンオフされるシーソースイッチをスイッチ1として例示する。このスイッチ1は、ボディ13においてハンドル11が露出する面とは反対側の面(図の下面)に、外部回路と接続するための差込形接続端子14が突出する。差込形接続端子14は、相手側端子に差し込むことによって相手側端子に保持接続されるものである。なお、以下の説明では上下、左右などを図1に示す向きを用いて説明するが、スイッチ1の取付方向を限定する趣旨ではない。
【0017】
従来構成としても説明したように、ボディ13におけるハンドル11側の外周にはフランジ12が突設され、ボディ13の両側面には板ばね状の一対の取付ばね15がそれぞれ設けられる。各取付ばね15は、ボディ13の各側面に沿って配置されており、フランジ12から離れた端部がボディ13の側面に一体に結合されて固定端となり、フランジ側12に近い端部がボディ13からは分離されて自由端になっている。ボディ13は一般に合成樹脂成形品であって、フランジ12および取付ばね15は通常はボディ13と同時一体に成形される。取付ばね15の自由端は、ボディ13の側面から離れており、取付ばね15の自由端をボディ13に近付ける向きに外力を作用させると、取付ばね15には復帰力が生じる。また、取付ばね15の固定端と自由端との間にはボディ13から離れる向きに突出する形の屈曲部が形成され、取付ばね15は固定端と自由端とを通る断面が略く字形に形成されている。
【0018】
取付ばね15の自由端側には、図1(b)のように、ボディ13に向かって突出する突起15aが突設され、この突起15aが下方に移動するのを防止するためにボディ13の側面には爪16が突設されている。取付ばね15の上端部であってボディ13とは反対側の面(つまり、取付ばね15の外側面)には、取付ばね15の長手方向(上下方向)に凹凸を繰り返す階段状に形成された凹凸部15bが形成される。
【0019】
しかして、このスイッチ1は、パネル状の被取付部材2(図7参照)に取り付けられるものであって、被取付部材2に設けた取付孔2aにボディ13を挿入しフランジ12を被取付部材2の前面(図7の上面)に当接させることで被取付部材2に固定されるようになっている。すなわち、フランジ12が被取付部材2に当接した状態では、取付孔2aの周縁により取付ばね15がボディ13に近付く向きに押されるとともに、凹凸部15bが取付孔2aの周縁に係止され、フランジ12と取付ばね15の上端部との間で取付孔2aの周部が挟持される。この状態において、ハンドル11を操作するときにはフランジ12を被取付部材2に押し付ける向きの力が作用するから、被取付部材2に対してボディ13が下向きに移動することはない。
【0020】
一方、差込形接続端子14に相手側端子を接続する際には、図1(b)に矢印で示すように、ボディ13を上向きに押す外力F1が作用する。このとき、取付ばね15の凹凸部15bは取付孔2aの周縁により下向きに押され、取付ばね15に下向きの応力が発生する。つまり、突起15aが爪16に近付くように下向きに移動する。ここに、フランジ12と爪16との距離は突起15aが上下に移動可能となる程度に設定されている。突起15aが爪16に当接すると突起15aは爪16に係止されて下向きの移動が禁止されるから、ボディ13が被取付部材2に対して上向きに移動することも防止される。
【0021】
ただし、従来構成として説明したように、爪16が突起15aを十分に係止することができなければ、突起15aが爪16を乗り越えて突起15aが爪16から外れることがある。そこで、本実施形態では、図1(b)に示すように、爪16における突起15aとの対向面を、取付ばね15の固定端と自由端とを含む面およびボディ13の側面に直交する平面状の係止面16aとし、突起15aには爪16の係止面16aに対向する平面状の接触面15cを形成してある。この構成によって、突起15aと爪16とが当接する際に平面同士が接触することになり、突起15aと爪16とに滑りが生じないから、図1(b)に矢印で示す向きの外力F1がボディ13に作用しても、突起15aが爪16を乗り越えるのを防止することができる。つまり、差込形接触端子14に相手側端子を接続するときなどに被取付部材2に対してボディ13が移動するのを防止することができる。
【0022】
ところで、爪16の下面側は爪16の先端に向かってフランジ12に近付くように傾斜した傾斜面16bになっている。したがって、仮に突起15aが爪16を乗り越えて係止状態が解除されるようなことがあっても(図9の状態)、突起15aを傾斜面16bに沿って案内することができ、突起15aと爪16との位置関係を図1(b)に示す元の位置に容易に戻すことができる。さらに、突起15aにおいてボディ13との対向面とフランジ12との対向面とに跨る部位は、弧状に湾曲する面取部を形成しており、傾斜面16bにはこの面取部が接触するから、突起15aを爪16の傾斜面16bに沿って一層容易に案内することができる。
【0023】
図1に示す実施形態では、爪16の係止面16aと傾斜面16bの上端との間に所定の上下幅Wを有する直線部16cを形成することで、爪16の突出量をあまり大きくせずに突起15aを戻りやすくし、しかも爪16全体の上下幅を比較的大きくとって爪16の強度を高めてある。なお、図2に示すように、傾斜面16bの上端を係止面16aまで延長した形状を採用してもよい。図2に示す爪16と図1に示す爪16との上下幅および突出寸法が等しいとすれば、図2に示す爪16の傾斜面16bはボディ13に対する立ち上がり角度が図1に示す爪16の傾斜面16bよりも小さくなり、突起15aが爪16から外れたときに復帰させるのがより容易になる。
【0024】
(実施形態2)
本実施形態は、図3に示すように、ボディ13の側面において爪16とフランジ12との間を他の部分よりも後退させたものである。この構成を採用すると、他の寸法が実施形態1の構成と等しいならば、爪16の係止面16aの面積が大きくなり、それだけ突起15aにおける接触面15cの面積も大きくすることができる。つまり、突起15aと爪16との係止しろKを実施形態1よりも大きくとることができ、突起15aが爪16を乗り越えるのを一層確実に防止することができる。
【0025】
なお、ボディ13の側面を後退させるにあたって、図4のように、ボディ13の側壁の厚みBを小さくすれば内部形状に影響を与えることなく係止しろKを大きくとることができる。ただし、ハンドル11を操作してもボディ13の強度が保たれるように、ボディ13の側壁の厚みBを小さくするには限界があるが、成形可能な限界寸法(約0.3mm)までは小さくすることができる。他の構成および機能は実施形態1と同様である。
【0026】
(実施形態3)
上述の実施形態では、爪16に設けた係止面16aをフランジ12と平行となる平面状に形成していたが、ボディ13を被取付部材2(図7参照)に対して上方に移動させるような外力F1が作用したときに、実際には取付ばね15に図5に矢印で示す向きの応力F2が発生するのであって、応力F2はフランジ12に対して直交していないから、実施形態1の構成では突起15aの接触面15cと爪16の係止面16aとが接触したときに、両者を滑らせる向きの分力が生じることになる。
【0027】
そこで、本実施形態では、図5に示すように、爪16に設けた係止面16aを取付ばね15の固定端と自由端とを含む面(図の面に平行な面)内でボディ13の側面に対して角度θで傾斜させてある。つまり、係止面16aは爪16の先端に向かってフランジ12に近付く向きに傾斜しているのであり、角度θは係止面16aが応力F2に対して直交するように設定される。また、突起15aの接触面15cは係止面16aに対向するように形成される。
【0028】
上述の条件でボディ13の側面に対して係止面16aがなす角度θを設定すれば、ボディ13に上向きの外力F1が作用して突起15aの接触面15cと爪16の係止面16aとが接触したときに、取付ばね15に生じた応力F2は接触面15cと係止面16aとを滑らせる向きの分力を発生させないから、突起15aと爪16との係止強度が高くなる。他の構成および機能は実施形態1と同様である。
【0029】
(実施形態4)
本実施形態は、図6に示すように、実施形態3の構成に加えて取付ばね15に設けた突起15aの先端面に凹部15dを形成し、ボディ13の側面にはこの凹部15dと係合する凸部17を形成したものである。また、スイッチ1を被取付部材2(図7参照)に取り付けたときに、突起15aの接触面15cと爪16の係止面16aとの距離C2と、凹部15dの上面15eと凸部17の上面17aとの距離C1が等しくなるように寸法を設定してある。
【0030】
このような構成を採用すると、突起15aの接触面15cと爪16の係止面16aとの距離を近付ける向きに外力F1が作用したときに、接触面15cと係止面16aとが接触するだけではなく、同時に凹部15dの上面15eと凸部17の上面17aとが接触するから、取付ばね15に生じる応力F2を爪16と凸部17とで分割して受けることになり、大きな応力F2が作用しても突起15aが爪16から外れるのを防止することができる。他の構成および機能は実施形態1と同様である。
【0031】
なお、上述した各実施形態では、スイッチ1としてハンドル11がシーソー動作するシーソースイッチを例示したが、スイッチ1としては押釦スイッチやスライドスイッチなどを用いることもできる。
【0032】
【発明の効果】
請求項1の発明は、操作部が露出するとともに操作部側にフランジが形成されたボディと、板ばね状であってボディの側面に沿って配置されフランジから離れた一端部がボディの側面に結合されるとともにフランジ側の他端部がボディとは分離されてボディの側面から離れている複数個の取付ばねとを備え、パネル状の被取付部材に形成した取付孔にボディが挿入された状態で取付孔の周部をフランジと取付ばねの他端部との間に挟持するスイッチであって、取付ばねの他端部にボディに向かって突起が突設され、ボディの側面において取付ばねに対向する部位には突起のフランジから離れる向きへの移動を阻止する爪が突設され、突起と爪との対向面は平面状に形成されているものであり、取付ばねにおけるフランジ側の端部がボディから分離されていることによって取付ばねが撓みやすく、被取付部材の取付孔に挿入する際の挿入力が比較的小さいのはもちろんのこと、取付ばねに設けた突起とボディに設けた爪との対向面が平面状であることにより、両者の接触面積を比較的大きくとることができるので、突起と爪との距離を小さくする向きの外力が作用したとしても突起が爪を乗り越えて外れるのを防止することができ、結果的に取付ばねの突起が爪から外れることによる取付ばねの座屈を防止することができるという利点がある。
【0033】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、爪における対向面とは反対側に爪の先端側ほどフランジに近付く向きに傾斜した傾斜面が形成されているものであり、仮に突起が爪から外れたとしても突起を傾斜面に沿って案内することで突起を爪に係止される位置に戻すのが容易になるという利点がある。
【0034】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、突起におけるフランジとの対向面から先端面に至る部位に面取部が形成されているものであり、仮に突起が爪から外れたとしても爪に形成された傾斜面に対して突起の面取部を接触させながら突起を案内して突起を爪に係止される位置に戻すことができるから、突起が爪から外れたときに元の位置に戻すのが一層容易になるという利点がある。
【0035】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、ボディの側面における爪とフランジとの間は他の部位よりも後退しているものであり、ボディの側面が後退していない場合よりも突起と爪との対向面の面積を大きくとることができ、結果的に突起が爪から外れるのを一層確実に防止することが可能になるという効果がある。
【0036】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、爪における突起との対向面が、突起と爪との対向面を近付ける向きの外力に対して取付ばねに作用する応力の向きと直交する平面に平行とされているものであり、突起と爪との距離を小さくする向きの外力が作用したときに取付ばねに作用する応力に対して突起と爪との対向面が直交しているから、突起と爪とを滑らせる向きの分力が発生せず、突起と爪とをより強固に係止することができるという効果がある。
【0037】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、突起の先端面に凹部が形成され、ボディの側面において爪よりもフランジに近い側に凹部と係合する凸部が突設されているものであり、突起と爪との距離を近付ける向きの外力が作用しても、爪と凸部との2箇所で突起を係止することができるから、突起が爪を乗り越えるのを一層確実に防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示し、(a)は側面図、(b)は要部を拡大した側面図である。
【図2】同上の他の構成例を示す要部を拡大した側面図である。
【図3】本発明の実施形態2を示す要部を拡大した側面図である。
【図4】同上を示す要部断面図である。
【図5】本発明の実施形態3を示す要部を拡大した側面図である。
【図6】本発明の実施形態4を示す要部を拡大した側面図である。
【図7】従来例を示す要部断面図である。
【図8】同上を示す要部を拡大した側面図である。
【図9】同上の問題点を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1 スイッチ
2 被取付部材
11 ハンドル
12 フランジ
13 ボディ
15 取付ばね
15a 突起
15c 接触面
15d 凹部
16 爪
16a 係止面
16b 傾斜面
17 凸部

Claims (6)

  1. 操作部が露出するとともに操作部側にフランジが形成されたボディと、板ばね状であってボディの側面に沿って配置されフランジから離れた一端部がボディの側面に結合されるとともにフランジ側の他端部がボディとは分離されてボディの側面から離れている複数個の取付ばねとを備え、パネル状の被取付部材に形成した取付孔にボディが挿入された状態で上記取付孔の周部を上記フランジと上記取付ばねの上記他端部との間に挟持するスイッチであって、取付ばねの上記他端部にボディに向かって突起が突設され、ボディの側面において取付ばねに対向する部位には上記突起のフランジから離れる向きへの移動を阻止する爪が突設され、上記突起と上記爪との対向面は平面状に形成されていることを特徴とするスイッチ。
  2. 上記爪において上記対向面とは反対側には上記爪の先端側ほど上記フランジに近付く向きに傾斜した傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1記載のスイッチ。
  3. 上記突起においてフランジとの対向面から先端面に至る部位には面取部が形成されていることを特徴とする請求項2記載のスイッチ。
  4. 上記ボディの側面において上記爪と上記フランジとの間は他の部位よりも後退していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のスイッチ。
  5. 上記爪における上記突起との対向面は、上記突起と上記爪との上記対向面を近付ける向きの外力に対して取付ばねに作用する応力の向きと直交する平面に平行であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のスイッチ。
  6. 上記突起の先端面に凹部が形成され、上記ボディの側面において上記爪よりも上記フランジに近い側に上記凹部と係合する凸部が突設されて成ることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のスイッチ。
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