JP3861478B2 - 鉄道車両用ブレーキ試験装置 - Google Patents
鉄道車両用ブレーキ試験装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3861478B2 JP3861478B2 JP31173498A JP31173498A JP3861478B2 JP 3861478 B2 JP3861478 B2 JP 3861478B2 JP 31173498 A JP31173498 A JP 31173498A JP 31173498 A JP31173498 A JP 31173498A JP 3861478 B2 JP3861478 B2 JP 3861478B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake
- torque
- attached
- meter
- oscillating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、特に鉄道車両用に用いられるブレーキ試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の自動車用ブレーキ試験装置の構成を示し、1,2はベースであり、ベース1上にはフライホイル3が軸受台4,5により回転自在に支持され、フライホイル3の回転軸6の一端には直流モータからなる駆動機7の回転軸8がカップリング9により接続されている。又、回転軸6の他端には被試験ブレーキ10の回転側(ブレーキディスク)10aが取り付けられる。一方、ベース2上にはベース1方向へ移動可能な移動台11が設けられ、移動台11上には一対の揺動軸受台12,13が設けられ、揺動軸受台12,13にはトルクメータ19の揺動軸14が揺動自在に支持され、揺動軸14には揺動部15が取り付けられている。揺動部15にはトルクアーム16が水平方向に突出して設けられるとともに、移動台11上には荷重計(ロードセル)17が取り付けられ、トルクアーム16と荷重計17は連結部材18により連結されている。又、揺動軸14の一端には被試験ブレーキ10の固定側(ブレーキライニング)10bが取り付けられている。
【0003】
上記構成において、試験に際しては、移動台11をベース1方向へ移動し、駆動機7を駆動してフライホイル3及び回転側10aを回転させる。ここで、固定側10bを作動させて回転側10aを制動すると、回転軸6のトルクが被試験ブレーキ10を介して揺動軸14へ伝わり、この制動トルクはトルクアーム16を介して荷重計17に加わり、荷重計17により測定される。
【0004】
被試験ブレーキ10が鉄道車両用の場合、回転軸6側及び揺動軸14側に特別なアタッチメントを介して回転側10a及び固定側10bを取り付けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、鉄道車両用ブレーキは自動車用ブレーキに比べて、質量が大きく、大きなトルクも加わるため、回転軸や揺動軸に曲げや振動が発生し、トルクに関する正確なデータを得ることができなかった。又、被試験ブレーキ10の軸方向両側に大形の装置が配設されているために、被試験ブレーキ10のブレーキ試験中の状態を十分に観察することができなかった。さらに、被試験ブレーキ10の取り付け、取り外しの際に、移動台11を移動させてトルクメータ部分を1m以上移動させる必要があり、作業に時間を要するとともに、移動スペースのために試験室が大きくなった。
【0006】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、回転軸や揺動軸に曲げや振動が発生せず、正確な制動トルクを測定することができ、またブレーキテスト中に被試験ブレーキの状態を十分に観察することができ、かつ試験室のスペースを小さくすることができる鉄道車両用ブレーキ試験装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る鉄道車両用ブレーキ試験装置は、一端に駆動機の回転軸か連結されたフライホイルの回転軸の他端に一対の回転軸受台により回転自在に支持されたトルクメータの回転軸の一端を連結し、このトルクメータの回転軸に回転軸受台間において揺動軸受を介して揺動部を揺動自在に支持し、揺動部に水平方向に突出して設けたトルクアームを固定部に取り付けた荷重計と連結するとともに、このトルクアームにハンドル操作によりトルクメータの回転軸と直角方向に移動可能なスライドベースを設け、このスライドベースにブレーキ取付台及び被試験ブレーキの固定側のみ取り付け、かつトルクメータの回転軸の他端に被試験ブレーキの回転側を取り付けたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面とともに説明する。図1及び図2はこの実施形態による鉄道車両用ブレーキ試験装置のトルクメータ部分の被試験ブレーキ取り付け状態での横断平面図及び正面図を示し、図3は全体構成図、図4及び図5は同じくトルクメータ部分の被試験ブレーキを取り付けない状態での平面図及び正面図である。図において、20,21はベース2上に立設された一対の回転軸受台であり、各回転軸受台20,21はトルクメータ22の回転軸23を一対の回転軸受24,25を介して回転自在に支持する。回転軸23の一端はカップリング26を介して回転軸6の他端に連結されている。
【0009】
又、回転軸23には回転軸受台20,21間においてころがり軸受からなる一対の揺動軸受27,28を介して揺動部29を揺動自在に支持する。揺動部29の左右には水平方向に突出した一対のトルクアーム30を設け、一方のトルクアーム30はベース2上に設けた荷重計17と連結部材18を介して連結する。他方のトルクアーム30にはトルク検定装置31を連結する。ただし、トルク検定装置31はトルク検定時以外は取り外しておく。
【0010】
又、各トルクアーム30における回転軸23の他端側にはそれぞれスライドベース32を水平方向スライド自在に設け、スライドベース32には水平方向に多くのねじ穴32aを設ける。33はスライドベース32を水平方向に移動させる移動ハンドルである。34は一方のスライドベース32のねじ穴32aに取り付けられたブレーキ取付台であり、ブレーキ取付台34には被試験ブレーキ10の固定側10bを取り付ける。又、回転軸23の他端にはアタッチメント35,36を介して回転側10aを取り付ける。
【0011】
上記構成において、駆動機7によりトルクメータ22の回転軸23を介して被試験ブレーキ10の回転側10aを回転させた状態で固定側10bを回転側10aに係止して制動すると、トルクアーム30にトルクが発生し、このトルクを荷重計17により測定する。
【0012】
上記実施形態においては、一対の回転軸受台20,21により支持された回転軸23に回転軸受台20,21間で揺動自在に支持されたトルクアーム30に被試験ブレーキ10の固定側10bが取り付けられており、固定側10bの支持剛性を高めることができ、曲げや振動によるトルク測定精度の低下を最小限に抑えることができる。又、被試験ブレーキ10の回転側10a及び固定側10bがいずれも端部に位置するために、ブレーキ動作、ブレーキ温度分布、ブレーキ摩耗、ブレーキ鳴き等の観察を充分に行うことができる。さらに、被試験ブレーキ10の取り付け、取り外しの際にはスライドベース32を移動ハンドル33により水平方向に移動させるだけであり、トルクメータ22を全体的に軸方向に移動させる必要はなく、労力を軽減できるとともに、スペースを小さくすることができる。又、トルクアーム30が大きくて剛性の高いものがあるため、固定側10bの取り付けスペースが十分あり、大形または各種形状の被試験ブレーキ10の取り付けが極めて容易となる。
【0013】
【発明の効果】
以上のようにこの発明の請求項1によれば、トルクメータの回転軸にその回転軸受台間で揺動軸受を介して揺動部を揺動自在に支持し、この揺動部に設けたトルクアームに被試験ブレーキの固定側を取り付けており、この固定側の支持剛性を高めることができ、質量や印加トルクが大きい鉄道車両用ブレーキであっても曲げや振動によるトルク測定精度の低下を防ぐことができる。又、被試験ブレーキの固定側及び回転側のいずれも端部に位置するため、動作状態の確認が容易となる。
【0014】
又、トルクアームにハンドル操作によりトルクメータの回転軸と直角方向に移動可能なスライドベースを設け、このスライドベースにブレーキ取付台及び被試験ブレーキの固定側のみ取り付けているので、被試験ブレーキの取り付け,取り外し、点検などの際にはハンドル操作によりスライドベースを移動させるだけでよく、トルクメータを全体的に軸方向に移動させる必要はなく、労力を軽減できるとともに、設置スペースを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による鉄道車両用ブレーキ試験装置のトルクメータ部分の被試験ブレーキ取り付け状態での横断平面図である。
【図2】 この発明による鉄道車両用ブレーキ試験装置のトルクメータ部分の被試験ブレーキ取り付け状態での正面図である。
【図3】 この発明による鉄道車両用ブレーキ試験装置の構成図である。
【図4】 この発明による鉄道車両用ブレーキ試験装置のトルクメータ部分の被試験ブレーキを取り付けない状態での平面図である。
【図5】 この発明による鉄道車両用ブレーキ試験装置のトルクメータ部分の被試験ブレーキを取り付けない状態での正面図である。
【図6】 従来装置の構成図である。
【符号の説明】
3…フライホイル
6,8,23…回転軸
7…駆動機
10…被試験ブレーキ
10a…回転側
10b…固定側
17…荷重計
18…連結部材
20,21…回転軸受台
22…トルクメータ
24,25…回転軸受
27,28…揺動軸受
29…揺動部
30…トルクアーム
32…スライドベース
34…ブレーキ取付台
Claims (1)
- 一端に駆動機の回転軸が連結されたフライホイルの回転軸の他端に一対の回転軸受台により回転自在に支持されたトルクメータの回転軸の一端を連結し、このトルクメータの回転軸に回転軸受台間において揺動軸受を介して揺動部を揺動自在に支持し、揺動部に水平方向に突出して設けたトルクアームを固定部に取り付けた荷重計と連結するとともに、このトルクアームにハンドル操作によりトルクメータの回転軸と直角方向に移動可能なスライドベースを設け、このスライドベースにブレーキ取付台及び被試験ブレーキの固定側のみ取り付け、かつトルクメータの回転軸の他端に被試験ブレーキの回転側を取り付けたことを特徴とする鉄道車両用ブレーキ試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31173498A JP3861478B2 (ja) | 1998-11-02 | 1998-11-02 | 鉄道車両用ブレーキ試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31173498A JP3861478B2 (ja) | 1998-11-02 | 1998-11-02 | 鉄道車両用ブレーキ試験装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000136974A JP2000136974A (ja) | 2000-05-16 |
JP3861478B2 true JP3861478B2 (ja) | 2006-12-20 |
Family
ID=18020837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31173498A Expired - Fee Related JP3861478B2 (ja) | 1998-11-02 | 1998-11-02 | 鉄道車両用ブレーキ試験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3861478B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5374107B2 (ja) * | 2008-10-08 | 2013-12-25 | 曙ブレーキ工業株式会社 | ブレーキダイナモメータ |
KR101136079B1 (ko) * | 2009-10-15 | 2012-05-18 | 박우석 | 기차용 브레이크 성능 시험장치 |
CN105207431A (zh) * | 2014-06-26 | 2015-12-30 | 上海新跃仪表厂 | 一种飞轮用双磁钢双转子永磁电机 |
CN108593307B (zh) * | 2017-12-29 | 2020-10-09 | 山东国晶新材料有限公司 | 一种1:1模拟工况惯量实验台架及实验方法 |
JP6910991B2 (ja) * | 2018-07-02 | 2021-07-28 | 日本電産コパル電子株式会社 | トルクセンサの支持装置 |
-
1998
- 1998-11-02 JP JP31173498A patent/JP3861478B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000136974A (ja) | 2000-05-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3191437B2 (ja) | ブレーキの試験装置 | |
JP3861478B2 (ja) | 鉄道車両用ブレーキ試験装置 | |
GB2104010A (en) | >Tyre testing apparatus | |
JPS6047984B2 (ja) | 試験台 | |
US6439037B1 (en) | Dynamometer having improved sensing configuration | |
JP3630354B2 (ja) | インストルメントパネルの加振装置 | |
JPS6011134A (ja) | タイヤの転がり抵抗測定装置 | |
JPH11304609A (ja) | ブレーキ試験装置 | |
JPH09329530A (ja) | 台上摩耗エネルギー測定試験機 | |
JP3414034B2 (ja) | ブレーキダイナモメータ用トルクメータ装置 | |
KR100388098B1 (ko) | 디스크두께측정장치 | |
JP3929155B2 (ja) | 摩擦係数測定装置 | |
JPH0926382A (ja) | 台上摩耗エネルギー測定試験機 | |
JPH0645227Y2 (ja) | トランスミッション試験装置 | |
KR101256999B1 (ko) | 섀시 다이나모미터 | |
JP2520964B2 (ja) | 複数ロ―ラ式シャシ―ダイナモメ―タ | |
JPH1164134A (ja) | ブレーキの引摺りトルク検出装置 | |
JPH08297084A (ja) | ドラムブレーキ摩擦材の摩擦試験機 | |
JP2566150Y2 (ja) | タイヤ試験機 | |
JPH0643716Y2 (ja) | 複数ローラ式シャシーダイナモメータにおけるローラ旋回用案内装置 | |
CN213812030U (zh) | 回转体零件原位测量跳动装置 | |
JPH0726670Y2 (ja) | 直流電気動力計の零点調整装置 | |
JPH06221966A (ja) | フラットシャシーダイナモメータ | |
JPS6157570B2 (ja) | ||
KR100376699B1 (ko) | 차량용 후드 오버 오프닝 강성 시험장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040823 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060530 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060606 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060803 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060905 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060918 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091006 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101006 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101006 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111006 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111006 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131006 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |