JP3861055B2 - 傾斜複合材製金型の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セラミックスと金属とを含有して構成される傾斜複合材製金型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワークを打ち抜き加工する金型は、ワークを押圧するパンチと、前記パンチの下側に配置されて該パンチが挿入される凹部を有するダイとを備える。通常、ワークはダイ上に載置される。そして、ダイ側に指向して降下されたパンチの先端部がダイの凹部に挿入されることによりワークが打ち抜かれる。
【0003】
ダイまたはパンチの構成材料としては、例えば、高炭素鋼を主成分とするSK材、SKD材もしくはSKH材(いわゆる高速度工具鋼)や、ニッケル系合金もしくはコバルト系合金等の超合金材、またはセラミックスと金属との複合材である超硬材等が採用されている。また、耐摩耗性の向上を図るために、表面がTiCやTiN等、硬質セラミックスのコーティング膜で被覆される場合もある。
【0004】
これらのうち、高速度工具鋼や超合金材には、高強度および高靭性を有するものの、耐摩耗性や圧縮強度および剛性等が不足しているという不具合がある。一方、超硬材には、耐摩耗性や圧縮強度および剛性等に優れてはいるものの、靱性が不足しており、割れや欠けが生じ易いという不具合がある。すなわち、高速度工具鋼および超合金材と超硬材は、互いに相反する特性を有しており、したがって、ダイまたはパンチの構成材料は、ワークの構成材料等に応じて選定されている。
【0005】
ダイおよびパンチは、高硬度、高強度、高靭性等をともに兼ね備えることが本来は望ましい。すなわち、高硬度であるものは耐摩耗性も高く、したがって、長寿命であるからである。また、強度が高いと、ワークが打ち抜かれる際にダイおよびパンチに高応力が作用した場合であっても変形が生じ難いからである。さらに、高靭性であるものは割れや欠けが生じ難いからである。しかしながら、上記したように、これらの特性を全て兼ね備えるダイやパンチはこれまでのところ知られていない。
【0006】
例えば、超硬材からなるダイまたはパンチの靱性を向上させるには、金属の組成比を増加すればよい。しかしながら、この場合、硬度および強度が低下してしまう。したがって、寿命が低下することが懸念される。これに対し、金属の組成比を減少すると、硬度や強度が向上する一方で靱性が低下する。このため、割れや欠けが一層生じ易くなってしまう。
【0007】
このことから諒解されるように、超硬材からなるダイやパンチにおいては、硬度および強度を向上しようとすると靱性が低下し、一方、靱性を向上しようとすると硬度および強度が低下するので、硬度および強度と靱性とを同時に向上させることは著しく困難である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、長寿命を有しかつ変形が生じ難く、しかも、割れや欠けも生じ難い傾斜複合材製金型の製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
前記の目的を達成するために、本発明は、セラミックス粒子と金属粒子とが混合されてなる混合粉末を成形して成形体とする成形工程と、
前記成形体を焼結して多孔質体とする一次焼結工程と、
前記多孔質体の内部に粒成長促進剤含有溶液を含浸させる含浸工程と、
前記粒成長促進剤含有溶液が含浸された前記多孔質体を窒化ガス雰囲気中で再焼結して緻密化することによりパンチまたはダイを得る二次焼結工程と、
を有し、
前記二次焼結工程では、昇温開始時から窒化ガスを導入することを特徴とする。
【0015】
この場合、二次焼結工程において、多孔質体の表面近傍に存在する金属粒子がセラミックス粒子に比して早期に粒成長を開始する。さらに、多孔質体の表面近傍に存在するセラミックス粒子は、窒素等の窒化ガスにより粒成長が抑制される。窒化ガスは、一般的にセラミックス粒子の粒成長を阻害するからである。その一方で、多孔質体の内部に存在するセラミックス粒子は、窒化ガスが到達し難いので粒成長が抑制されることはない。しかも、粒成長促進剤によって粒成長が促進される。このような理由から、金属粒子が表面に集中するような再配列が起こり、その結果、表面から内部に指向して金属の組成比が減少するとともにセラミックスの組成比が増加するパンチまたはダイ(傾斜複合材)が得られる。このパンチまたはダイは、金属に由来する靱性と、セラミックスに由来する硬度および強度とを兼ね備える。このため、割れや欠けが生じ難く、しかも、耐摩耗性が向上するとともに変形が生じ難い金型を構成することができる。なお、パンチまたはダイの表面のビッカース硬度は1200以上であることが好ましい。これにより、パンチまたはダイの長寿命化を図ることができるとともに、ワークの加工精度が向上するからである。
【0016】
塑性加工や打ち抜き加工に使用されるに際し、充分な硬度、強度および靱性を有するパンチとするためには、セラミックス粒子をW、Cr、Mo、Ti、V、Zr、Hf、ランタノイドの炭化物、窒化物または炭窒化物の群から選択された少なくとも1種とし、かつ金属粒子をFe、Ni、Coまたはこれらの中の2種以上で構成される合金の群から選択された少なくとも1種とすることが好ましい。さらに、金属粒子にCr、Mn、V、Tiの少なくとも1種を添加するようにしてもよい。この場合、セラミックス粒子と金属粒子との組成比は重量比で60:40〜95:5に設定される。上記したように、金属が5重量部未満であると、靱性が乏しくなるので割れや欠けが生じ易くなるからである。また、40重量部を超えると、硬度や強度が低下するので耐摩耗性が乏しくなるとともにワークの加工時に変形が生じ易くなるからである。
【0017】
なお、粒成長促進剤含有溶液に含有される粒成長促進剤としては、Fe、Ni、Co、Mn、Cr、Mo、Tiまたはランタノイドを好適な例として挙げることができる。
【0018】
また、前記窒化ガスとしては、取り扱いの容易さや反応速度を容易に制御することができる等の点から、窒素が好適である。
【0019】
上述された本発明の目的、特徴および効果は、本発明の好適な実施の形態を例示する添付図面と明細書の下記の記載からより一層明確となるであろう。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る傾斜複合材製金型の製造方法につき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
本実施の形態に係る傾斜複合材製金型の要部縦断面図を図1に示す。この傾斜複合材製金型10は、図1における下方に配置された固定盤12と、上方に配置された可動盤14とを備え、このうち、固定盤12には、ダイ取り付け本体16に補強リング18を介してダイ20が締め付け支持されている。また、ダイ20の中央部にはキャビティ22が形成されており、このキャビティ22には、ロッド24の昇降動作に追従して昇降動作するノックアウトピン25の先端部が摺動自在に挿入されている。
【0022】
可動盤14は、パンチ取り付け本体26を備え、このパンチ取り付け本体26には、パンチホルダ28を介してパンチ30が取り付けられている。可動盤14が下降動作することに伴ってパンチ30がワーク32を押圧することにより、該ワーク32が打ち抜き加工される。なお、図1における参照符号34は、ワーク32から打ち抜かれた打ち抜き屑を示す。
【0023】
ダイ20は、図1のII−II矢視断面図である図2に示すように、略円筒状であり、その表面である内周壁部および外周壁部に金属の組成比が比較的大きな金属リッチ部40a、40bが設けられている。そして、金属リッチ部40aと金属リッチ部40bとの間には、傾斜部42a、金属リッチ部40a、40bに比して金属の組成比が小さくかつセラミックスの組成比が大きなセラミックスリッチ部44、傾斜部42bが内側からこの順序で介在されている。なお、傾斜部42a、42bにおいては、金属リッチ部40a、40b側からセラミックスリッチ部44側に指向して金属の割合が漸減している。
【0024】
すなわち、ダイ20では、金属の組成比は、表面である内周壁部および外周壁部で最も高く、内部に指向して減少している。また、その逆に、セラミックスの組成比は表面である内周壁部および外周壁部で最も低く、内部に指向して増加している。
【0025】
なお、ダイ20においては、金属リッチ部40aの内周壁部がキャビテイ面となる。
【0026】
一方、パンチ30には、図1のIII−III線矢視断面図である図3に示すように、内部にセラミックスリッチ部46が設けられており、かつ表面に金属リッチ部48が設けられている。そして、これらの間には、金属リッチ部48からセラミックスリッチ部46側に指向して金属の割合が漸減する傾斜部50が介在されている。すなわち、パンチ30においても、表面から内部に指向して金属の組成比が減少しているとともにセラミックスの組成比が増加している。
【0027】
以上から諒解されるように、ダイ20およびパンチ30は、表面から内部に指向して金属の組成比が減少しかつセラミックスの組成比が増加する傾斜複合材からなる。
【0028】
ダイ20およびパンチ30の構成材料であるセラミックスとしては、W、Cr、Mo、Ti、V、Zr、Hf、ランタノイドの炭化物、窒化物または炭窒化物の群から選択された少なくとも1種が好ましく、また、金属としては、Fe、Ni、Coまたはこれらの中の2種以上で構成される合金の群から選択された少なくとも1種が好ましい。金属には、これらに加え、Cr、Mn、V、Tiの少なくとも1種がさらに含有されていてもよい。上記したセラミックスおよび金属を構成材料とすることにより、実用上必要な強度、硬度および靱性を有するダイ20およびパンチ30を得ることができる。
【0029】
上記したセラミックスおよび金属からなるダイ20およびパンチ30では、セラミックスと金属との組成比は60:40〜95:5(重量比、以下同じ)に設定される。金属が5重量部未満であると、靱性が乏しくなるので割れや欠けが生じ易くなる。また、40重量部を超えると、硬度や強度が低下するので耐摩耗性が乏しくなるとともにワークの加工時に変形が生じ易くなる。
【0030】
また、ダイ20においては、キャビティ22を形成するキャビティ面のビッカース硬度(Hv)が1200以上であることが好ましい。Hvが1200未満である場合、硬度が乏しいのでダイ20を長寿命化することが容易ではなくなる。しかも、この場合にはワークとダイ20またはパンチ30との摩擦係数(μ)が高くなり、その結果、打ち抜き加工時における発熱や発生する応力の増大が惹起されるので、ワークに表面荒れが生じ易くなる。ワークの表面荒れを低減して加工精度を向上するとともにダイ20を確実に長寿命化するためには、Hvが1300以上であることが好ましい。
【0031】
このように構成されたダイ20およびパンチ30を備える傾斜複合材製金型10は、表面が高靱性でかつ内部が高硬度および高強度を有する。すなわち、ワークが打ち抜き加工されるに際して充分な硬度、強度および靱性を兼ね備える。このため、長寿命でかつ変形が生じ難く、しかも、割れや欠けが生じ難い。
【0032】
ダイ20またはパンチ30は、その過程がフローチャートとして図4に示される製造方法により製造することができる。図4に示されるように、この製造方法は、成形体を得る成形工程S1と、前記成形体を焼結して多孔質体とする一次焼結工程S2と、前記多孔質体の内部に粒成長促進剤含有溶液を含浸する含浸工程S3と、前記多孔質体を再焼結して緻密焼結体とする二次焼結工程S4とを備える。
【0033】
まず、成形工程S1において、セラミックス粒子と金属粒子の混合粉末を調製する。上記した理由から、セラミックス粒子としては、W、Cr、Mo、Ti、V、Zr、Hf、ランタノイドの炭化物、窒化物または炭窒化物の群から選択された少なくとも1種が好ましく、また、金属粒子としては、Fe、Ni、Coまたはこれらの中の2種以上で構成される合金の群から選択された少なくとも1種が好ましい。さらに、Cr、Mn、V、Tiの少なくとも1種を添加するようにしてもよい。そして、混合粉末におけるセラミックス粒子と金属粒子との組成比は、セラミックス粒子:金属粒子=60:40〜95:5(重量比、以下同じ)とする。
【0034】
この混合粉末に成形加重を加えて、ダイ20またはパンチ30に対応する形状の成形体を作製する。この際、成形荷重は、後述する一次焼結工程S2において多孔質体が得られるようにするため、金属粒子が塑性変形を起こさない程度に設定される。具体的には、成形荷重を100〜300MPa程度とすることが好ましい。この場合、金属粒子が塑性変形を起こすことを回避することができるので、成形体の開気孔が閉塞されることはない。
【0035】
次いで、一次焼結工程S2において、開気孔が残留するように前記成形体を焼結して多孔質体とする。この時点で緻密焼結体とすると、含浸工程S3において粒成長促進剤含有溶液を内部に含浸させることが困難となるからである。
【0036】
したがって、一次焼結工程S2における焼結温度や時間は、金属粒子同士の融着が起こり、該金属粒子同士にネックが形成された状態で終了されるように設定される。すなわち、一次焼結工程S2では、セラミックス粒子同士は融着されない。このため、成形体が多孔質体になる過程においては、体積はほとんど変化しない。
【0037】
次いで、含浸工程S3において、粒成長促進剤を含有する粒成長促進剤含有溶液を前記多孔質体の内部に含浸させる。具体的には、粒成長促進剤含有溶液中に前記多孔質体を浸漬する。この浸漬により、粒成長促進剤含有溶液が多孔質体の開気孔を介してその内部へと浸透する。
【0038】
なお、粒成長促進剤は、二次焼結工程S4においてセラミックス粒子の成長を促進する物質であれば特に限定されるものではないが、Fe、Ni、Co、Mn、Cr、Mo、Tiまたはランタノイド等を好適な例として挙げることができる。粒成長促進剤含有溶液としては、上記した金属を含有する金属塩を溶媒に溶解したものや有機金属溶液を使用すればよい。
【0039】
この場合、粒成長促進剤は、溶媒中に分散または溶解されることにより単一分子またはイオンにまで解離される。したがって、含浸工程S3においては、単一分子またはイオンにまで解離された粒成長促進剤が多孔質体の内部に均一に分散される。このため、二次焼結工程S4におけるセラミックス粒子の粒成長は、多孔質体の表面から内部に亘り促進される。
【0040】
含浸工程S3を行った後には、自然放置により粒成長促進剤含有溶液を乾燥する。または、多孔質体を加熱して粒成長促進剤含有溶液を乾燥するようにしてもよい。
【0041】
最後に、二次焼結工程S4において、多孔質体を窒素等の窒化ガス雰囲気中で再焼結して緻密焼結体とする。なお、雰囲気とする窒化ガスは、二次焼結工程S4の昇温開始時から導入する。これにより、セラミックスと金属との組成比が60:40〜95:5である緻密焼結体(傾斜複合材)、すなわち、製品としてのダイ20またはパンチ30が得られるに至る。
【0042】
二次焼結工程S4では、雰囲気である窒化ガスによって、多孔質体の表面近傍に存在するセラミックス粒子の粒成長が阻害される。その一方で、窒化ガスは多孔質体の内部には到達し難い。このため、内部に存在するセラミックス粒子の粒成長が窒化ガスによって阻害される度合いは、表面に比して小さい。しかも、内部に存在するセラミックス粒子の粒成長は、前記粒成長促進剤によって促進される。
【0043】
結局、二次焼結工程S4においては、多孔質体の表面ではセラミックス粒子の粒成長が抑制され、内部では促進される。その結果、金属粒子が表面近傍に集中するような再配列が起こる。すなわち、表面では金属の組成比が高く、内部ではセラミックスの組成比が高い傾斜複合材(ダイ20、パンチ30)が得られる。
【0044】
このように、昇温開始時から窒化ガス雰囲気を導入して二次焼結工程S4を行うことにより、粒成長促進剤含有溶液が含浸された多孔質体の内部に存在するセラミックス粒子の粒成長の度合いを表面近傍に比して大きくすることができる。これに伴って金属粒子が再配列することにより、表面から内部に指向して金属の組成比が減少するとともにセラミックスの組成比が増加するダイ20またはパンチ30を得ることができる。
【0045】
なお、本実施の形態においては、成形工程S1と一次焼結工程S2とを個別に行っているが、熱間等圧成形(HIP)等のように、両工程S1、S2を同時に行うようにしてもよい。
【0046】
実施例
平均粒径1μmの炭化タングステン(WC)粉末が90重量部、平均粒径1.4μmのコバルト(Co)粉末が10重量部の割合で混合された混合粉末を100MPaの成形圧でプレス成形し、パンチ30(図1および図3参照)に対応する形状の成形体を作製した。
【0047】
次いで、この成形体を1273Kで30分間保持することにより多孔質体とした。
【0048】
次いで、この多孔質体を濃度10%の硝酸ニッケル溶液に1分間浸漬することにより該多孔質体の内部にNiイオンを分散させた後、該多孔質体を90℃で1時間保持することにより乾燥した。
【0049】
次いで、前記多孔質体を窒素雰囲気中において1400℃で90分間保持することにより、傾斜複合材であるパンチ30を得た。なお、窒素は、室温からの昇温開始時に導入を始めた。
【0050】
その一方で、上記と同様にして、傾斜複合材であるダイ20(図1および図2参照)を得た。
【0051】
また、比較のため、粒成長促進剤含有溶液に含浸しなかったことを除いては上記と同様にして作製されたダイおよびパンチ(以下、それぞれを比較ダイ、比較パンチという)を使用して上記と同一の条件下で耐久試験を行った。
【0052】
以上のようにして得られたダイ20およびパンチ30につき、金属リッチ部40a、40b、48およびセラミックスリッチ部44、46における金属の組成比をそれぞれ定量したところ、金属リッチ部40a、40b、48では13〜14重量%、セラミックスリッチ部44、46では7重量%であることが確認された。
【0053】
また、ダイ20およびパンチ30を直径方向に切断し、該切断面におけるビッカース硬度を測定した。それぞれの結果を比較ダイおよび比較パンチとともに図5および図6に示す。なお、図5においては、ダイ20のビッカース硬度は金属リッチ部40b(外周壁面)から金属リッチ部40a(キャビティ面)に指向して示されており、比較ダイのビッカース硬度もこれに対応する方向に沿って示されている。一方、図6においては、パンチ30のビッカース硬度は金属リッチ部48(表面)からセラミックスリッチ部(内部)に指向して示されており、比較パンチのビッカース硬度もこれに対応する方向に沿って示されている。
【0054】
これら図5、図6から、比較ダイおよび比較パンチは硬度が均質な均質体であるのに対し、ダイ20およびパンチ30は、表面に比して内部の方が高硬度な傾斜材であることが明らかである。
【0055】
次に、パンチ30の金属リッチ部48およびセラミックスリッチ部46における抗折強度をそれぞれ測定したところ、金属リッチ部48では5.2GPa、セラミックスリッチ部46では3.6GPaであり、比較パンチの抗折強度が2.8〜3.2GPaであるのに対して大きく向上していた。なお、セラミックスリッチ部46の剛性は597GPaであり、比較パンチに比しておよそ40GPa程高かった。すなわち、パンチ30の抗折強度および剛性は、比較パンチよりも大きくなっていることが認められた。
【0056】
このパンチ30について耐久試験を行った。具体的には、可動盤14を固定盤12に指向して降下させ、最大印加発生応力が4.3GPa、打ち抜きに要する時間が1秒の条件下で、厚みが14mmのSNCM630をパンチ30で所定時間が経過するまで打ち抜き、パンチ30に割れや欠け、変形等が発生するか否かを調べた。また、比較パンチを使用して、上記と同一の条件下で耐久試験を行った。その結果、比較パンチが数ショット、最大でも230ショットで圧潰されて拡径したのに対し、パンチ30は800ショットを経過しても変形は何ら生じておらず、割れや欠けの発生も認められなかった。
【0057】
さらに、打ち抜かれたワークの表面を観察したところ、パンチ30により打ち抜かれたワークの方が平滑であり、面精度に優れることが確認された。
【0058】
これとは別に、パンチ30および比較パンチを使用し、厚み12mmのSCM420材を冷間加工で後方押し出し成形させた後に打ち抜く作業を何回繰り返すことができるかを試験した。この場合、比較パンチは3000ショットで使用できなくなったのに対し、パンチ30は、30万ショットまで使用することが可能であった。
【0059】
さらにまた、パンチ30と比較パンチを、SUS304またはSUS316を素材として打ち抜き加工を行うことによりナットを作製するナットフォーマにて使用した。この試験においては、比較パンチの表面をTiNでコーティングしたものも用いた。なお、加工速度は150〜250cpmとした。その結果、比較パンチでは20万ショット、比較パンチの表面をTiNでコーティングしたものでは100万ショットで素材を所定の形状に打ち抜くことができなくなったのに対し、パンチ30では130万〜140万ショットまで面精度に優れる孔部を素材に形成することが可能であることが判った。
【0060】
以上の結果から、パンチ30が比較パンチに比して耐摩耗性、耐衝撃性に著しく優れていることは明らかである。
【0061】
一方、ダイ20についても耐久試験を行って寿命を調べた。具体的には、最大印加発生応力を2.8GPa、成形サイクルを1秒として、直径8mmのJISSUH35相当材を傾斜複合材製金型10のキャビティ22内で所定時間が経過するまで冷間塑性加工し、ダイ20に割れまたは欠けが発生するか否かを調べた。また、比較ダイを使用して上記と同一の条件下で耐久試験を行った。その結果、後者が20〜52分程度で割れまたは欠けが生じたのに対し、前者には10時間が経過しても割れまたは欠けの発生は認められなかった。
【0062】
これとは別に、JIS SUH38相当材を加工速度100cpmで冷間塑性加工することによってもダイ20の耐久試験を行った。その結果、比較ダイが3000ショット、長くても5000ショットで割れや摩耗によってワークを所定の形状に塑性変形させることができなくなったのに対し、ダイ20では、10万ショットまでワークを所定の形状に塑性変形させることができることが判った。
【0063】
さらにまた、比較ダイとダイ20とを使用し、ワークに対して様々な加工速度で塑性変形を施し、加工速度とダイの割れとの関係を調べた。この場合、比較ダイは、加工速度が180m/sで割れが発生したのに対し、ダイ20では、加工速度を560m/sとした時点で割れが発生した。すなわち、加工速度を著しく高めて塑性変形を施すことができた。
【0064】
以上説明したように、本発明によって得られる傾斜複合材製金型によれば、表面から内部に指向して金属の組成比が減少するとともにセラミックスの組成比が増加するパンチを具備している。このようなパンチは、高硬度および高強度と高靱性とを兼ね備えているので、金型が長寿命となるとともに、変形や割れ、欠けが著しく生じ難くなるという効果が達成される。しかも、製品精度の向上を図ることもできる。
【0065】
また、本発明に係る傾斜複合材製金型の製造方法によれば、粒成長促進剤含有溶液が含浸された多孔質体を窒化ガス雰囲気中で再焼結してパンチまたはダイ(傾斜複合材)とするようにしている。この場合、多孔質体の表面近傍に存在するセラミックス粒子は窒化ガスにより粒成長が抑制され、一方、内部に存在するセラミックス粒子は粒成長促進剤により粒成長が促進される。このために金属粒子が表面に集中するような再配列が起こり、その結果、表面から内部に指向して金属の組成比が減少するとともにセラミックスの組成比が増加する傾斜複合材からなるパンチまたはダイ、すなわち、表面が高靱性でかつ内部が高硬度のパンチまたはダイを得ることができるという効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本実施の形態に係る傾斜複合材製金型の要部縦断面説明図である。
【図2】 図2は、図1のII−II線矢視断面図である。
【図3】 図3は、図1のIII−III線矢視断面図である。
【図4】 図4は、本実施の形態に係る傾斜複合材製金型を構成するパンチおよび/またはダイの製造方法のフローチャートである。
【図5】 図5は、図2のダイにおけるビッカース硬度を外壁面からキャビティ面に指向して示すグラフである。
【図6】 図6は、図3のパンチにおけるビッカース硬度を外壁面から内部に指向して示すグラフである。

Claims (4)

  1. 表面から内部に指向してセラミックスの組成比が増加するとともに金属の組成比が減少し、かつ内部に存在するセラミックス粒子の粒成長の度合いが表面近傍に存在するセラミックス粒子に比して大きい傾斜複合材製金型(10)の製造方法であって、
    W、Cr、Mo、Ti、V、Zr、Hf、ランタノイドの炭化物、窒化物または炭窒化物の群から選択された少なくとも1種のセラミックス粒子と、Fe、Ni、Coまたはこれらの中の2種以上で構成される合金の群から選択された少なくとも1種の金属粒子とが重量比で60:40〜95:5の割合で混合されてなる混合粉末を成形して成形体とする成形工程と、
    前記成形体を焼結して多孔質体とする一次焼結工程と、
    前記多孔質体の内部に粒成長促進剤含有溶液を含浸させる含浸工程と、
    前記粒成長促進剤含有溶液が含浸された前記多孔質体を窒化ガス雰囲気中で再焼結して緻密化することによりパンチ(30)またはダイ(20)を得る二次焼結工程と、
    を有し、
    前記二次焼結工程では、昇温開始時から窒化ガスを導入することを特徴とする傾斜複合材製金型(10)の製造方法。
  2. 請求項記載の製造方法において、前記金属にさらにCr、Mn、V、Tiの少なくとも1種を混合することを特徴とする傾斜複合材製金型(10)の製造方法。
  3. 請求項又は記載の製造方法において、前記粒成長促進剤含有溶液に含有される粒成長促進剤をFe、Ni、Co、Mn、Cr、Mo、Tiまたはランタノイドとすることを特徴とする傾斜複合材製金型(10)の製造方法。
  4. 請求項のいずれか1項に記載の製造方法において、前記窒化ガスとして窒素を使用することを特徴とする傾斜複合材製金型(10)の製造方法。
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