JP2003048004A - 複合材製圧延ロールおよびその製造方法 - Google Patents
複合材製圧延ロールおよびその製造方法Info
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- JP2003048004A JP2003048004A JP2001237967A JP2001237967A JP2003048004A JP 2003048004 A JP2003048004 A JP 2003048004A JP 2001237967 A JP2001237967 A JP 2001237967A JP 2001237967 A JP2001237967 A JP 2001237967A JP 2003048004 A JP2003048004 A JP 2003048004A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】耐摩耗性に優れるとともに脆性破壊が生じ難
く、しかも、ワークに対して効率よく圧延加工を施すこ
とが可能な複合材製圧延ロールおよびその製造方法を提
供する。 【解決手段】非酸化物セラミックス粒子と金属粒子との
混合粉末を成形して、圧延ロールの形状に対応する形状
の成形体とする(成形工程S1)。次いで、この成形体
の表面にホウ素化合物含有溶液を塗布する(塗布工程S
2)。その後、焼結工程S3において成形体を焼結する
ことにより、複合材製圧延ロールが得られる。または、
成形体を焼結することにより多孔質体とし、次いで、該
多孔質体の内部に触媒含有溶液を含浸した後、該多孔質
体の表面にホウ素化合物含有溶液を塗布した後に該多孔
質体の再焼結(緻密化)を行うようにしてもよい。
く、しかも、ワークに対して効率よく圧延加工を施すこ
とが可能な複合材製圧延ロールおよびその製造方法を提
供する。 【解決手段】非酸化物セラミックス粒子と金属粒子との
混合粉末を成形して、圧延ロールの形状に対応する形状
の成形体とする(成形工程S1)。次いで、この成形体
の表面にホウ素化合物含有溶液を塗布する(塗布工程S
2)。その後、焼結工程S3において成形体を焼結する
ことにより、複合材製圧延ロールが得られる。または、
成形体を焼結することにより多孔質体とし、次いで、該
多孔質体の内部に触媒含有溶液を含浸した後、該多孔質
体の表面にホウ素化合物含有溶液を塗布した後に該多孔
質体の再焼結(緻密化)を行うようにしてもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合材製圧延ロー
ルおよびその製造方法に関し、一層詳細には、高強度お
よび高硬度と高靱性とを兼ね備え、しかも、ワークに対
して効率よく圧延加工を施すことが可能な複合材製圧延
ロールおよびその製造方法に関する。
ルおよびその製造方法に関し、一層詳細には、高強度お
よび高硬度と高靱性とを兼ね備え、しかも、ワークに対
して効率よく圧延加工を施すことが可能な複合材製圧延
ロールおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークに対して圧延加工を施す圧延ロー
ルには、硬度、耐摩耗性、耐熱性、耐酸化性、圧縮強度
等に優れ、さらに、高弾性率で摩擦係数が小さいこと、
圧延する際に生じる小片が付着することがない程度に磁
力が弱いこと、ワークと反応しないことが要求される。
このような観点から、近年では、コバルト(Co)粉末
と炭化タングステン(WC)粉末が焼結されてなるWC
−Co系超硬合金や、モリブデン(Mo)粉末と炭化チ
タン(TiC)粉末が焼結されてなるTiC系サーメッ
ト等、金属とセラミックスとを含有する複合材料からな
る複合材製圧延ロールが活用されつつある。この種の複
合材製圧延ロールには、一回の圧延加工における圧下率
を大きくすることができるという利点がある。
ルには、硬度、耐摩耗性、耐熱性、耐酸化性、圧縮強度
等に優れ、さらに、高弾性率で摩擦係数が小さいこと、
圧延する際に生じる小片が付着することがない程度に磁
力が弱いこと、ワークと反応しないことが要求される。
このような観点から、近年では、コバルト(Co)粉末
と炭化タングステン(WC)粉末が焼結されてなるWC
−Co系超硬合金や、モリブデン(Mo)粉末と炭化チ
タン(TiC)粉末が焼結されてなるTiC系サーメッ
ト等、金属とセラミックスとを含有する複合材料からな
る複合材製圧延ロールが活用されつつある。この種の複
合材製圧延ロールには、一回の圧延加工における圧下率
を大きくすることができるという利点がある。
【0003】なお、圧延ロールの表面の硬度や耐摩耗性
をさらに向上させるため、該表面に対し、物理的気相成
長(PVD)法や化学的気相成長(CVD)法によって
TiNやTiCからなる被膜が形成されることもある。
をさらに向上させるため、該表面に対し、物理的気相成
長(PVD)法や化学的気相成長(CVD)法によって
TiNやTiCからなる被膜が形成されることもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】圧延ロールが著しく摩
耗した場合には、ワークを所定の厚みの板材に展延する
ことが困難となるため、交換が必要となる。
耗した場合には、ワークを所定の厚みの板材に展延する
ことが困難となるため、交換が必要となる。
【0005】ところで、圧延ロールの寸法は、一般的な
ものでも直径1cm〜1m、長さ50cm〜1.5m程
度であり、大きなものでは直径4m、長さ5mに及ぶこ
ともある。一方、上記したような複合材料は小寸法のも
のでも高価であり、必然的に、前記のような寸法の複合
材製圧延ロールはかなり高価である。このため、交換頻
度が多くなると、複合材製圧延ロールの購入費が高騰し
て圧延加工コストも上昇してしまうという不具合を招
く。したがって、複合材製圧延ロールには、通常の圧延
ロールに比して耐摩耗性が優れていることが要求され
る。
ものでも直径1cm〜1m、長さ50cm〜1.5m程
度であり、大きなものでは直径4m、長さ5mに及ぶこ
ともある。一方、上記したような複合材料は小寸法のも
のでも高価であり、必然的に、前記のような寸法の複合
材製圧延ロールはかなり高価である。このため、交換頻
度が多くなると、複合材製圧延ロールの購入費が高騰し
て圧延加工コストも上昇してしまうという不具合を招
く。したがって、複合材製圧延ロールには、通常の圧延
ロールに比して耐摩耗性が優れていることが要求され
る。
【0006】複合材製圧延ロールの耐摩耗性を向上させ
るには、セラミックスの組成比を高くすることによって
該ロールの硬度を向上させればよい。しかしながら、こ
の場合、該ロールの強度および靱性が低下し、その結
果、該ロールに脆性破壊が生じ易くなるという不具合が
惹起される。このような理由から、充分な耐摩耗性を有
しながらも脆性破壊が生じにくい複合材製圧延ロール
は、これまでのところ得られていない。
るには、セラミックスの組成比を高くすることによって
該ロールの硬度を向上させればよい。しかしながら、こ
の場合、該ロールの強度および靱性が低下し、その結
果、該ロールに脆性破壊が生じ易くなるという不具合が
惹起される。このような理由から、充分な耐摩耗性を有
しながらも脆性破壊が生じにくい複合材製圧延ロール
は、これまでのところ得られていない。
【0007】また、PVD法やCVD法により被膜を形
成する場合、被膜形成対象の大きさや形状に制約を受け
るという不都合があるため、被膜を効率よく形成するこ
とができない。このため、複合材製圧延ロールの製造コ
ストを上昇させ、結局、複合材製圧延ロールの価格をさ
らに高騰させてしまう。しかも、この被膜は、高応力下
では容易に剥離してしまう。
成する場合、被膜形成対象の大きさや形状に制約を受け
るという不都合があるため、被膜を効率よく形成するこ
とができない。このため、複合材製圧延ロールの製造コ
ストを上昇させ、結局、複合材製圧延ロールの価格をさ
らに高騰させてしまう。しかも、この被膜は、高応力下
では容易に剥離してしまう。
【0008】本発明は上記した問題を解決するためにな
されたもので、被膜が形成されなくとも充分な耐摩耗性
を有するとともに優れた靱性を示し、しかも、ヤング率
も向上した複合材製圧延ロールおよびその製造方法を提
供することを目的とする。
されたもので、被膜が形成されなくとも充分な耐摩耗性
を有するとともに優れた靱性を示し、しかも、ヤング率
も向上した複合材製圧延ロールおよびその製造方法を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、WC、TiC、TiN、TaC、Nb
C、VC、Cr2C3の群から選択された少なくとも1つ
の非酸化物セラミックスを85〜97重量%含有すると
ともに、Fe、Ni、Coまたはこれらの1種以上を構
成元素とする合金の群から選択された少なくとも1つの
金属を3〜15重量%含有し、かつ前記金属にBが重量
割合で1〜10ppm固溶されている複合材料で構成し
たことを特徴とする。なお、Bの割合は、複合材製圧延
ロールの全体で前記の範囲内であればよく、局所的には
7〜30ppm程度で固溶されていてもよい。
めに、本発明は、WC、TiC、TiN、TaC、Nb
C、VC、Cr2C3の群から選択された少なくとも1つ
の非酸化物セラミックスを85〜97重量%含有すると
ともに、Fe、Ni、Coまたはこれらの1種以上を構
成元素とする合金の群から選択された少なくとも1つの
金属を3〜15重量%含有し、かつ前記金属にBが重量
割合で1〜10ppm固溶されている複合材料で構成し
たことを特徴とする。なお、Bの割合は、複合材製圧延
ロールの全体で前記の範囲内であればよく、局所的には
7〜30ppm程度で固溶されていてもよい。
【0010】Bが上記の割合で固溶された金属は、固溶
前に比して硬度および強度が向上する。したがって、複
合材製圧延ロールにおいて、靱性を向上させて脆性破壊
が生じることを回避するために金属の組成比を大きくし
た場合であっても、硬度および強度を確保することがで
きる。すなわち、高硬度および高強度と高靱性とを兼ね
備える複合材料を構成することができ、結局、耐摩耗性
に優れかつ脆性破壊が生じ難い複合材製圧延ロールとす
ることができる。しかも、この複合材製圧延ロールはヤ
ング率が大きく、このために一回の圧延加工における圧
下率を大きくすることができる。すなわち、ワークに対
して効率よく圧延加工を施すことができるという利点も
有する。
前に比して硬度および強度が向上する。したがって、複
合材製圧延ロールにおいて、靱性を向上させて脆性破壊
が生じることを回避するために金属の組成比を大きくし
た場合であっても、硬度および強度を確保することがで
きる。すなわち、高硬度および高強度と高靱性とを兼ね
備える複合材料を構成することができ、結局、耐摩耗性
に優れかつ脆性破壊が生じ難い複合材製圧延ロールとす
ることができる。しかも、この複合材製圧延ロールはヤ
ング率が大きく、このために一回の圧延加工における圧
下率を大きくすることができる。すなわち、ワークに対
して効率よく圧延加工を施すことができるという利点も
有する。
【0011】なお、Bが1ppm未満である場合には、
複合材製圧延ロールの硬度(耐摩耗性)、強度、および
靱性を向上させる効果に乏しい。また、10ppmを超
える場合、複合材製圧延ロールの靱性が低下するので脆
性破壊が生じ易くなる。
複合材製圧延ロールの硬度(耐摩耗性)、強度、および
靱性を向上させる効果に乏しい。また、10ppmを超
える場合、複合材製圧延ロールの靱性が低下するので脆
性破壊が生じ易くなる。
【0012】ここで、この複合材製圧延ロールは、Ti
C、TiN、TaC、NbC、VC、Cr2C3の群から
選択された少なくとも1つを5〜45重量%含有し、か
つWCを含有する複合材料からなるものであることが好
ましい。WCを含有する複合材製圧延ロールは、製造コ
ストが安価となるからである。また、TiC、TiN、
TaC、NbC、VC、Cr2C3の群から選択された少
なくとも1つによって複合材製圧延ロールの耐酸化性が
向上する。
C、TiN、TaC、NbC、VC、Cr2C3の群から
選択された少なくとも1つを5〜45重量%含有し、か
つWCを含有する複合材料からなるものであることが好
ましい。WCを含有する複合材製圧延ロールは、製造コ
ストが安価となるからである。また、TiC、TiN、
TaC、NbC、VC、Cr2C3の群から選択された少
なくとも1つによって複合材製圧延ロールの耐酸化性が
向上する。
【0013】さらに、Cr、V、Mo、Alの群から選
択された少なくとも1つを含有することが好ましい。こ
の場合、複合材製圧延ロールの磁力が弱くなるので、圧
延加工の際にワークから欠損して生じた小片が該複合材
製圧延ロールに付着することはない。したがって、次な
るワークに対して圧延加工を施す際に、このワークに傷
が付くことを回避することができる。
択された少なくとも1つを含有することが好ましい。こ
の場合、複合材製圧延ロールの磁力が弱くなるので、圧
延加工の際にワークから欠損して生じた小片が該複合材
製圧延ロールに付着することはない。したがって、次な
るワークに対して圧延加工を施す際に、このワークに傷
が付くことを回避することができる。
【0014】該ロールを構成する複合材料中では、非酸
化物セラミックス粒子の粒径が5〜100μmに達し、
かつ該粒子同士が融着し合うことにより3次元網目構造
が形成されることがある。この理由は、Bが、上記した
ような非酸化物セラミックス粒子の粒成長を促進する粒
成長促進剤としても機能するからである。そして、この
場合、該非酸化物セラミックスが強度、靱性および硬度
に優れたものとなるので、結局、複合材製圧延ロールも
強度、靱性および硬度に優れたものとなる。
化物セラミックス粒子の粒径が5〜100μmに達し、
かつ該粒子同士が融着し合うことにより3次元網目構造
が形成されることがある。この理由は、Bが、上記した
ような非酸化物セラミックス粒子の粒成長を促進する粒
成長促進剤としても機能するからである。そして、この
場合、該非酸化物セラミックスが強度、靱性および硬度
に優れたものとなるので、結局、複合材製圧延ロールも
強度、靱性および硬度に優れたものとなる。
【0015】ここで、3次元網目構造とは、複数個の粒
子が互いに融着してなる線状粒子鎖同士が立体的に結合
することによって形成された、3次元的に連なる立体粒
子鎖として定義される。
子が互いに融着してなる線状粒子鎖同士が立体的に結合
することによって形成された、3次元的に連なる立体粒
子鎖として定義される。
【0016】そして、非酸化物セラミックス粒子が窒化
されており、かつ端部が湾曲していることが好ましい。
この場合、粒子端点で起こる応力集中が小さくなるの
で、複合材製圧延ロールに優れた耐久性が発現するから
である。換言すれば、複合材製圧延ロールの長寿命化を
図ることができるからである。
されており、かつ端部が湾曲していることが好ましい。
この場合、粒子端点で起こる応力集中が小さくなるの
で、複合材製圧延ロールに優れた耐久性が発現するから
である。換言すれば、複合材製圧延ロールの長寿命化を
図ることができるからである。
【0017】また、本発明に係る複合材料の製造方法
は、非酸化物セラミックス粒子と金属粒子の混合粉末を
成形して成形体とする成形工程と、前記成形体の表面に
ホウ素化合物含有溶液を塗布する塗布工程と、ホウ素化
合物含有溶液が塗布された前記成形体を焼結して焼結体
とする焼結工程と、を有することを特徴とする。
は、非酸化物セラミックス粒子と金属粒子の混合粉末を
成形して成形体とする成形工程と、前記成形体の表面に
ホウ素化合物含有溶液を塗布する塗布工程と、ホウ素化
合物含有溶液が塗布された前記成形体を焼結して焼結体
とする焼結工程と、を有することを特徴とする。
【0018】塗布工程において塗布されたホウ素化合物
含有溶液に溶解ないし分散されたホウ素化合物中のB
は、焼結工程において、非酸化物セラミックス粒子の粒
成長剤として機能する。このため、該粒子が大きく粒成
長するので、非酸化物セラミックスの強度、靱性および
硬度が向上する。
含有溶液に溶解ないし分散されたホウ素化合物中のB
は、焼結工程において、非酸化物セラミックス粒子の粒
成長剤として機能する。このため、該粒子が大きく粒成
長するので、非酸化物セラミックスの強度、靱性および
硬度が向上する。
【0019】しかも、Bが金属中に固溶されるので、金
属の硬度および強度も向上する。このため、複合材製圧
延ロールにおける靱性を向上させるために金属の組成比
を大きくした場合であっても、該複合材製圧延ロールの
硬度(耐摩耗性)および強度を確保することができる。
属の硬度および強度も向上する。このため、複合材製圧
延ロールにおける靱性を向上させるために金属の組成比
を大きくした場合であっても、該複合材製圧延ロールの
硬度(耐摩耗性)および強度を確保することができる。
【0020】このように、成形体にホウ素化合物含有溶
液を塗布することにより、耐摩耗性に優れ、かつ脆性破
壊が生じ難い複合材製圧延ロールを製造することができ
る。
液を塗布することにより、耐摩耗性に優れ、かつ脆性破
壊が生じ難い複合材製圧延ロールを製造することができ
る。
【0021】さらにまた、本発明は、非酸化物セラミッ
クス粒子と金属粒子の混合粉末を成形して成形体とする
成形工程と、前記成形体を焼結して多孔質体とする一次
焼結工程と、前記多孔質体の内部に触媒含有溶液を含浸
する含浸工程と、前記多孔質体の表面にホウ素化合物含
有溶液を塗布する塗布工程と、ホウ素化合物含有溶液が
塗布された前記多孔質体を焼結して焼結体とする二次焼
結工程と、を有することを特徴とする。
クス粒子と金属粒子の混合粉末を成形して成形体とする
成形工程と、前記成形体を焼結して多孔質体とする一次
焼結工程と、前記多孔質体の内部に触媒含有溶液を含浸
する含浸工程と、前記多孔質体の表面にホウ素化合物含
有溶液を塗布する塗布工程と、ホウ素化合物含有溶液が
塗布された前記多孔質体を焼結して焼結体とする二次焼
結工程と、を有することを特徴とする。
【0022】このように、成形体に替えて多孔質体とし
ても、上記したBの作用によって耐摩耗性に優れかつ脆
性破壊が生じ難い複合材製圧延ロールを製造することが
できる。
ても、上記したBの作用によって耐摩耗性に優れかつ脆
性破壊が生じ難い複合材製圧延ロールを製造することが
できる。
【0023】しかも、この場合、触媒含有溶液に含有さ
れた触媒によって非酸化物セラミックス粒子の粒成長が
一層促進されるので、上記の製造方法で得られる複合材
料に比して硬度、強度および靱性が一層優れる複合材製
圧延ロールを得ることができる。すなわち、耐摩耗性に
一層優れかつ脆性破壊が著しく生じ難い複合材製圧延ロ
ールを製造することができる。
れた触媒によって非酸化物セラミックス粒子の粒成長が
一層促進されるので、上記の製造方法で得られる複合材
料に比して硬度、強度および靱性が一層優れる複合材製
圧延ロールを得ることができる。すなわち、耐摩耗性に
一層優れかつ脆性破壊が著しく生じ難い複合材製圧延ロ
ールを製造することができる。
【0024】ここで、前記触媒含有溶液に含有される触
媒の好適な例としては、Fe、Ni、Co、Mn、C
r、Ti、ZrまたはAlの少なくともいずれか1つを
挙げることができる。
媒の好適な例としては、Fe、Ni、Co、Mn、C
r、Ti、ZrまたはAlの少なくともいずれか1つを
挙げることができる。
【0025】いずれの場合においても、前記混合粉末に
Cr、V、Mo、Alの群から選択された少なくとも1
つをさらに混合することが好ましい。この場合、磁力が
弱く、したがって、ワークから欠損して生じた小片が付
着し難い複合材製圧延ロールを得ることができるからで
ある。
Cr、V、Mo、Alの群から選択された少なくとも1
つをさらに混合することが好ましい。この場合、磁力が
弱く、したがって、ワークから欠損して生じた小片が付
着し難い複合材製圧延ロールを得ることができるからで
ある。
【0026】なお、前記ホウ素化合物含有溶液に含有さ
れるホウ素化合物の好適な例としては、ホウ化チタン、
ホウ化モリブデン、六方晶系窒化ホウ素または炭化ホウ
素を挙げることができる。
れるホウ素化合物の好適な例としては、ホウ化チタン、
ホウ化モリブデン、六方晶系窒化ホウ素または炭化ホウ
素を挙げることができる。
【0027】さらに、焼結体を得る際の雰囲気を窒素と
することが好ましい。Bは、上記の非酸化物セラミック
スに対して窒化触媒としても機能する。そして、窒化さ
れた非酸化物セラミックス粒子の端部は湾曲して丸みを
帯びる。このため、粒子端点で起こる応力集中が小さく
なり、その結果、複合材料に優れた耐久性が発現するの
で、複合材製圧延ロールの長寿命化を図ることができ
る。
することが好ましい。Bは、上記の非酸化物セラミック
スに対して窒化触媒としても機能する。そして、窒化さ
れた非酸化物セラミックス粒子の端部は湾曲して丸みを
帯びる。このため、粒子端点で起こる応力集中が小さく
なり、その結果、複合材料に優れた耐久性が発現するの
で、複合材製圧延ロールの長寿命化を図ることができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る複合材製圧延
ロールおよびその製造方法につき好適な実施の形態を挙
げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
ロールおよびその製造方法につき好適な実施の形態を挙
げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0029】本実施の形態に係る複合材製圧延ロール
は、非酸化物セラミックスと金属とを含有してなり、金
属内にはホウ素が固溶されている。
は、非酸化物セラミックスと金属とを含有してなり、金
属内にはホウ素が固溶されている。
【0030】非酸化物セラミックスは、複合材製圧延ロ
ールに硬度および強度をもたらす成分である。すなわ
ち、非酸化物セラミックスの組成比が高いほど複合材製
圧延ロールの硬度および強度が高くなる。
ールに硬度および強度をもたらす成分である。すなわ
ち、非酸化物セラミックスの組成比が高いほど複合材製
圧延ロールの硬度および強度が高くなる。
【0031】非酸化物セラミックスとしては、WC、T
iC、TiN、TaC、NbC、VC、Cr2C3の群か
ら選択された少なくとも1つが選定される。これらは、
複合材製圧延ロールを得る際の焼結時に、後述するホウ
素化合物によって粒成長が促進される。すなわち、本実
施の形態に係る複合材製圧延ロールにおいては、該ロー
ルを構成する複合材料中で、非酸化物セラミックス粒子
同士が融着し合うことによって該粒子同士による3次元
網目構造が形成されている。このため、該非酸化物セラ
ミックスが強度、靱性および硬度に優れたものとなり、
結局、複合材料(複合材製圧延ロール)も強度、靱性お
よび硬度に優れたものとなる。
iC、TiN、TaC、NbC、VC、Cr2C3の群か
ら選択された少なくとも1つが選定される。これらは、
複合材製圧延ロールを得る際の焼結時に、後述するホウ
素化合物によって粒成長が促進される。すなわち、本実
施の形態に係る複合材製圧延ロールにおいては、該ロー
ルを構成する複合材料中で、非酸化物セラミックス粒子
同士が融着し合うことによって該粒子同士による3次元
網目構造が形成されている。このため、該非酸化物セラ
ミックスが強度、靱性および硬度に優れたものとなり、
結局、複合材料(複合材製圧延ロール)も強度、靱性お
よび硬度に優れたものとなる。
【0032】ここで、非酸化物セラミックスにはWCが
含有されていることが好ましい。WC粒子は他の物質の
粒子よりも安価に市販されており、このために複合材製
圧延ロールを低コストで製造することができるからであ
る。そして、複合材製圧延ロールの耐酸化性を向上させ
るためには、TiC、TiN、TaC、NbC、VC、
Cr2C3の群から選択された少なくとも1つとWCとを
併用するようにすればよい。
含有されていることが好ましい。WC粒子は他の物質の
粒子よりも安価に市販されており、このために複合材製
圧延ロールを低コストで製造することができるからであ
る。そして、複合材製圧延ロールの耐酸化性を向上させ
るためには、TiC、TiN、TaC、NbC、VC、
Cr2C3の群から選択された少なくとも1つとWCとを
併用するようにすればよい。
【0033】なお、該ロールを得る際の焼結を窒素雰囲
気下で行うと、非酸化物セラミックス粒子の端部は湾曲
して丸みを帯びる。この場合、粒子端点で起こる応力集
中が小さくなるので、該ロールに優れた耐久性が発現
し、寿命が長期化する。
気下で行うと、非酸化物セラミックス粒子の端部は湾曲
して丸みを帯びる。この場合、粒子端点で起こる応力集
中が小さくなるので、該ロールに優れた耐久性が発現
し、寿命が長期化する。
【0034】該ロール中での非酸化物セラミックスの粒
径は、概ね5〜100μmの範囲内でかつ略一様であ
る。原材料として使用されるセラミックス粒子の粒径は
0.1〜3μmであることがほとんどであるので、焼結
により20〜50倍程度の粒成長を起こす。
径は、概ね5〜100μmの範囲内でかつ略一様であ
る。原材料として使用されるセラミックス粒子の粒径は
0.1〜3μmであることがほとんどであるので、焼結
により20〜50倍程度の粒成長を起こす。
【0035】金属は、該ロールに高靱性をもたらす成分
である。すなわち、金属の含有量が高いほど該ロールの
靱性が向上し、その結果、割れや欠け等の脆性破壊が生
じ難くなる。
である。すなわち、金属の含有量が高いほど該ロールの
靱性が向上し、その結果、割れや欠け等の脆性破壊が生
じ難くなる。
【0036】金属としては、非酸化物セラミックス粒子
を焼結する際に融解を起こすことのないもの、換言すれ
ば、非酸化物セラミックス粒子の緻密化が行われる温度
よりも融点が高いものであって、かつBを固溶すること
が可能なものが選定される。具体的には、Fe、Ni、
Coまたはこれらの1種以上を構成元素とする合金の群
から選択された少なくとも1つである。
を焼結する際に融解を起こすことのないもの、換言すれ
ば、非酸化物セラミックス粒子の緻密化が行われる温度
よりも融点が高いものであって、かつBを固溶すること
が可能なものが選定される。具体的には、Fe、Ni、
Coまたはこれらの1種以上を構成元素とする合金の群
から選択された少なくとも1つである。
【0037】金属には、これらに加えて、Cr、V、M
o、Alがさらに含有されていてもよい。これらの金属
は磁力が著しく弱く、したがって、これらが添加された
複合材製圧延ロールは磁力が小さくなる。このため、ワ
ークに対して圧延加工を施す際にこのワークから欠損し
て生じた小片が該ロールに付着することが抑制されるの
で、次に圧延加工が施されるワークの表面に傷が付くこ
とを回避することができる。
o、Alがさらに含有されていてもよい。これらの金属
は磁力が著しく弱く、したがって、これらが添加された
複合材製圧延ロールは磁力が小さくなる。このため、ワ
ークに対して圧延加工を施す際にこのワークから欠損し
て生じた小片が該ロールに付着することが抑制されるの
で、次に圧延加工が施されるワークの表面に傷が付くこ
とを回避することができる。
【0038】そして、本実施の形態に係る複合材製圧延
ロールにおいては、該ロールを構成する複合材料に含有
された金属中にホウ素(B)が重量割合で1〜10pp
m固溶されている。このように極少量のBが固溶された
金属では、固溶前に比して強度および硬度が向上する。
このため、金属の組成比が大きい複合材料からなる複合
材製圧延ロールであっても、Bを固溶していない金属を
含有する複合材料からなる複合材製圧延ロールに比して
優れた強度および硬度を示す。
ロールにおいては、該ロールを構成する複合材料に含有
された金属中にホウ素(B)が重量割合で1〜10pp
m固溶されている。このように極少量のBが固溶された
金属では、固溶前に比して強度および硬度が向上する。
このため、金属の組成比が大きい複合材料からなる複合
材製圧延ロールであっても、Bを固溶していない金属を
含有する複合材料からなる複合材製圧延ロールに比して
優れた強度および硬度を示す。
【0039】また、金属の組成比が大きいので、該ロー
ルの靱性も向上する。例えば、Bが固溶されたCoを1
5重量%含有するWC−Co系複合材料からなる複合材
製圧延ロールは、Bが固溶されていないCoを6重量%
含有するWC−Co系複合材料からなる複合材製圧延ロ
ールに比して、非酸化物セラミックスの組成比が小さい
ながらも強度や硬度に優れる。また、Coの組成比が著
しく高いことから、靱性も著しく優れている。
ルの靱性も向上する。例えば、Bが固溶されたCoを1
5重量%含有するWC−Co系複合材料からなる複合材
製圧延ロールは、Bが固溶されていないCoを6重量%
含有するWC−Co系複合材料からなる複合材製圧延ロ
ールに比して、非酸化物セラミックスの組成比が小さい
ながらも強度や硬度に優れる。また、Coの組成比が著
しく高いことから、靱性も著しく優れている。
【0040】さらに、この複合材製圧延ロールは、Bが
固溶されていない金属を含有する複合材製圧延ロールに
比して耐酸化性や耐熱性に優れ、かつ表面の摩擦抵抗係
数が低い。すなわち、本実施の形態に係る複合材製圧延
ロールは、圧延ロールとして好適な特性を備える。
固溶されていない金属を含有する複合材製圧延ロールに
比して耐酸化性や耐熱性に優れ、かつ表面の摩擦抵抗係
数が低い。すなわち、本実施の形態に係る複合材製圧延
ロールは、圧延ロールとして好適な特性を備える。
【0041】なお、Bが1ppm未満である場合には、
強度、硬度および靱性に乏しいロールとなる。また、1
0ppmを超えると、ロールの靱性が低下するので脆性
破壊が生じ易くなる。Bの固溶量は、例えば、湿式化学
分析によって定量することができる。
強度、硬度および靱性に乏しいロールとなる。また、1
0ppmを超えると、ロールの靱性が低下するので脆性
破壊が生じ易くなる。Bの固溶量は、例えば、湿式化学
分析によって定量することができる。
【0042】このBは、後述するように、複合材製圧延
ロールとなる成形体または多孔質体の表面に塗布された
ホウ素化合物含有溶液に含有されたホウ素化合物を源と
して金属中に拡散したものである。ここで、ホウ素化合
物含有溶液とは、ホウ素化合物が溶解ないし分散された
溶液のことをいう。
ロールとなる成形体または多孔質体の表面に塗布された
ホウ素化合物含有溶液に含有されたホウ素化合物を源と
して金属中に拡散したものである。ここで、ホウ素化合
物含有溶液とは、ホウ素化合物が溶解ないし分散された
溶液のことをいう。
【0043】複合材料においては、非酸化物セラミック
スの組成比が高くなると、必然的に金属の組成比が低く
なる。その結果、該複合材料、ひいては複合材製圧延ロ
ールの靱性が低下する。一方、非酸化物セラミックスの
組成比が低くなる金属の組成比が高くなり、硬度および
強度が乏しくなる。このため、非酸化物セラミックスと
金属の組成比は、複合材製圧延ロールの硬度、強度およ
び靱性が損なわれることのない範囲に設定される。具体
的には、非酸化物セラミックスの組成比を85〜97重
量%、金属の組成比を3〜15重量%とする。非酸化物
セラミックスの組成比を90〜95重量%、金属の組成
比を5〜10重量%とすることがより好ましい。
スの組成比が高くなると、必然的に金属の組成比が低く
なる。その結果、該複合材料、ひいては複合材製圧延ロ
ールの靱性が低下する。一方、非酸化物セラミックスの
組成比が低くなる金属の組成比が高くなり、硬度および
強度が乏しくなる。このため、非酸化物セラミックスと
金属の組成比は、複合材製圧延ロールの硬度、強度およ
び靱性が損なわれることのない範囲に設定される。具体
的には、非酸化物セラミックスの組成比を85〜97重
量%、金属の組成比を3〜15重量%とする。非酸化物
セラミックスの組成比を90〜95重量%、金属の組成
比を5〜10重量%とすることがより好ましい。
【0044】ここで、TiC、TiN、TaC、Nb
C、VC、Cr2C3の群から選択された少なくとも1つ
と、WCとを非酸化物セラミックスとして併用する場
合、前記群の少なくとも1つの割合は、複合材製圧延ロ
ールを構成する複合材料全体に対して5〜45重量%に
設定することが好ましい。すなわち、非酸化物セラミッ
クスを90重量%含有し、かつ金属を10重量%含有す
る複合材製圧延ロールの場合、例えば、WCを75重量
%、TiCを15重量%、Coを10重量%に設定すれ
ばよい。
C、VC、Cr2C3の群から選択された少なくとも1つ
と、WCとを非酸化物セラミックスとして併用する場
合、前記群の少なくとも1つの割合は、複合材製圧延ロ
ールを構成する複合材料全体に対して5〜45重量%に
設定することが好ましい。すなわち、非酸化物セラミッ
クスを90重量%含有し、かつ金属を10重量%含有す
る複合材製圧延ロールの場合、例えば、WCを75重量
%、TiCを15重量%、Coを10重量%に設定すれ
ばよい。
【0045】なお、前記群から選択された少なくとも1
つの割合が5重量%未満または45重量%を超える場合
のいずれにおいても、複合材製圧延ロールの耐酸化性を
向上させる効果に乏しくなる。5重量%未満では耐酸化
性を向上させる成分の量が充分ではなく、一方、複合材
料の耐酸化性は、前記群から選択されたものの割合が4
5重量%で略飽和するからである。
つの割合が5重量%未満または45重量%を超える場合
のいずれにおいても、複合材製圧延ロールの耐酸化性を
向上させる効果に乏しくなる。5重量%未満では耐酸化
性を向上させる成分の量が充分ではなく、一方、複合材
料の耐酸化性は、前記群から選択されたものの割合が4
5重量%で略飽和するからである。
【0046】このように構成された複合材製圧延ロール
は、Bが固溶されていない金属を含有する複合材製圧延
ロールに比してヤング率が大きい。このため、一回の圧
延加工における圧下率を大きくすることができる。すな
わち、ワークに対して効率よく圧延加工を施すことがで
きる。
は、Bが固溶されていない金属を含有する複合材製圧延
ロールに比してヤング率が大きい。このため、一回の圧
延加工における圧下率を大きくすることができる。すな
わち、ワークに対して効率よく圧延加工を施すことがで
きる。
【0047】本実施の形態に係る複合材製圧延ロール
は、冷間圧延装置および熱間圧延装置のいずれにおいて
も使用することができる。すなわち、2段圧延装置、4
段圧延装置、6段圧延装置、ゼンジマー圧延装置、プラ
ネタリ圧延装置、ユニバーサル圧延装置等をはじめとす
る種々の圧延装置のワークロールとして採用することが
できる。また、ガイドロールやバックアップロールとし
て使用するようにしてもよい。
は、冷間圧延装置および熱間圧延装置のいずれにおいて
も使用することができる。すなわち、2段圧延装置、4
段圧延装置、6段圧延装置、ゼンジマー圧延装置、プラ
ネタリ圧延装置、ユニバーサル圧延装置等をはじめとす
る種々の圧延装置のワークロールとして採用することが
できる。また、ガイドロールやバックアップロールとし
て使用するようにしてもよい。
【0048】上記した複合材製圧延ロールは、以下のよ
うにして製造することができる。
うにして製造することができる。
【0049】本発明の第1実施形態に係る複合材料の製
造方法(以下、第1の製法という)のフローチャートを
図1に示す。第1の製法は、成形体を得る成形工程S1
と、前記成形体の表面の全部または一部にホウ素化合物
含有溶液を塗布する塗布工程S2と、ホウ素化合物含有
溶液が塗布された前記成形体を焼結して複合材製圧延ロ
ールとする焼結工程S3とを有する。
造方法(以下、第1の製法という)のフローチャートを
図1に示す。第1の製法は、成形体を得る成形工程S1
と、前記成形体の表面の全部または一部にホウ素化合物
含有溶液を塗布する塗布工程S2と、ホウ素化合物含有
溶液が塗布された前記成形体を焼結して複合材製圧延ロ
ールとする焼結工程S3とを有する。
【0050】まず、成形工程S1において、非酸化物セ
ラミックス粒子と金属粒子の混合粉末を調製する。
ラミックス粒子と金属粒子の混合粉末を調製する。
【0051】ここで、非酸化物セラミックス粒子として
は、WC、TiC、TiN、TaC、NbC、VC、C
r2C3の群から選択された少なくとも1つの粒子が選定
される。なお、複合材製圧延ロールにおける割合が上記
した範囲内になるように、TiC、TiN、TaC、N
bC、VC、Cr2C3の群から選択された少なくとも1
つの粒子と、WC粒子とを混合して非酸化物セラミック
ス粒子とすることが好ましい。一方、金属粒子として
は、Fe、Ni、Coまたはこれらの1種以上を構成元
素とする合金の群から選択された少なくとも1つの粒子
が選定される。上記したように、Cr、V、Mo、Al
の粒子をさらに添加してもよい。いずれの場合において
も、非酸化物セラミックス粒子と金属粒子とは、85:
15〜97:3の割合で混合される。
は、WC、TiC、TiN、TaC、NbC、VC、C
r2C3の群から選択された少なくとも1つの粒子が選定
される。なお、複合材製圧延ロールにおける割合が上記
した範囲内になるように、TiC、TiN、TaC、N
bC、VC、Cr2C3の群から選択された少なくとも1
つの粒子と、WC粒子とを混合して非酸化物セラミック
ス粒子とすることが好ましい。一方、金属粒子として
は、Fe、Ni、Coまたはこれらの1種以上を構成元
素とする合金の群から選択された少なくとも1つの粒子
が選定される。上記したように、Cr、V、Mo、Al
の粒子をさらに添加してもよい。いずれの場合において
も、非酸化物セラミックス粒子と金属粒子とは、85:
15〜97:3の割合で混合される。
【0052】このようにして調製された混合粉末に対し
て成形荷重を加え、複合材製圧延ロールの形状に対応す
る形状の成形体を作製する。成形法としては、プレス成
形法やシート成形法を採用することができる。
て成形荷重を加え、複合材製圧延ロールの形状に対応す
る形状の成形体を作製する。成形法としては、プレス成
形法やシート成形法を採用することができる。
【0053】または、混合粉末にエチルアルコール等の
溶媒を添加した後、金型のキャビティに該混合粉末を溶
媒ごと充填し、この状態で金型により混合粉末および溶
媒に対して圧力を加えるようにしてもよい。この場合、
圧力が加えられた直後に溶媒がまず流動して混合粉末と
分離し、該混合粉末と金型との間に介在するようにな
る。その結果、混合粉末が溶媒から略均等に押圧される
ようになるので、混合粉末から成形体を作製する最中に
クラックや欠けが発生することが著しく抑制される。す
なわち、この成形方法においては、混合粉末に対し、ま
ず、溶媒による等圧成形が遂行される。
溶媒を添加した後、金型のキャビティに該混合粉末を溶
媒ごと充填し、この状態で金型により混合粉末および溶
媒に対して圧力を加えるようにしてもよい。この場合、
圧力が加えられた直後に溶媒がまず流動して混合粉末と
分離し、該混合粉末と金型との間に介在するようにな
る。その結果、混合粉末が溶媒から略均等に押圧される
ようになるので、混合粉末から成形体を作製する最中に
クラックや欠けが発生することが著しく抑制される。す
なわち、この成形方法においては、混合粉末に対し、ま
ず、溶媒による等圧成形が遂行される。
【0054】加圧が進行するに従って、溶媒は、金型の
クリアランスを介してキャビティ外に排出される。この
ため、混合粉末は、次に金型で直接押圧される。このよ
うに、溶媒を排出するようにしているので、金型による
混合粉末の加圧が妨げられることはない。
クリアランスを介してキャビティ外に排出される。この
ため、混合粉末は、次に金型で直接押圧される。このよ
うに、溶媒を排出するようにしているので、金型による
混合粉末の加圧が妨げられることはない。
【0055】そして、この場合、樹脂、パラフィンおよ
びワックス等を粉末に添加する必要がない。したがっ
て、脱脂工程を省略することができるので、多元系セラ
ミックス粉末を効率よく製造することができる。
びワックス等を粉末に添加する必要がない。したがっ
て、脱脂工程を省略することができるので、多元系セラ
ミックス粉末を効率よく製造することができる。
【0056】次いで、得られた成形体の表面に対し、塗
布工程S2において、ホウ素化合物含有溶液を塗布す
る。塗布は、例えば、スプレー塗布等の公知技術により
遂行することができる。
布工程S2において、ホウ素化合物含有溶液を塗布す
る。塗布は、例えば、スプレー塗布等の公知技術により
遂行することができる。
【0057】ホウ素化合物含有溶液の好適な例として
は、ホウ化チタン(TiB2)、ホウ化モリブデン(M
oB2)、六方晶系窒化ホウ素(h−BN)または炭化
ホウ素(B4C)がキシレンやトルエンあるいはアセト
ン等の有機溶媒に溶解ないし分散された溶液を挙げるこ
とができる。これらの有機溶媒は揮発性であるので、成
形体から容易に除去することができる。
は、ホウ化チタン(TiB2)、ホウ化モリブデン(M
oB2)、六方晶系窒化ホウ素(h−BN)または炭化
ホウ素(B4C)がキシレンやトルエンあるいはアセト
ン等の有機溶媒に溶解ないし分散された溶液を挙げるこ
とができる。これらの有機溶媒は揮発性であるので、成
形体から容易に除去することができる。
【0058】なお、金属へのBの固溶量は、ホウ素化合
物含有溶液の塗布量を設定することによって制御するこ
とができる。
物含有溶液の塗布量を設定することによって制御するこ
とができる。
【0059】最後に、焼結工程S3において、前記成形
体を焼結する。すなわち、非酸化物セラミックス粒子を
粒成長させる。
体を焼結する。すなわち、非酸化物セラミックス粒子を
粒成長させる。
【0060】この際、ホウ素化合物は、まず、非酸化物
セラミックス粒子を促進させる。このため、非酸化物セ
ラミックス粒子同士の融着が容易に起こり、その結果、
粒子が5〜100μm程度にまで成長するとともに、粒
子同士が融着し合うことによる3次元網目構造が形成さ
れる。このため、強度、靱性および硬度に優れた複合材
製圧延ロールが得られる。
セラミックス粒子を促進させる。このため、非酸化物セ
ラミックス粒子同士の融着が容易に起こり、その結果、
粒子が5〜100μm程度にまで成長するとともに、粒
子同士が融着し合うことによる3次元網目構造が形成さ
れる。このため、強度、靱性および硬度に優れた複合材
製圧延ロールが得られる。
【0061】焼結工程S3は、窒素雰囲気下で行うこと
が好ましい。ホウ素化合物は、非酸化物セラミックスと
窒素との反応を促進する窒化触媒としても機能する。窒
化された上記非酸化物セラミックス粒子の端部は湾曲し
て丸みを帯びるので、粒子端点で起こる応力集中が小さ
くなる。このため、優れた耐久性を有する複合材製圧延
ロールを得ることができるようになるからである。
が好ましい。ホウ素化合物は、非酸化物セラミックスと
窒素との反応を促進する窒化触媒としても機能する。窒
化された上記非酸化物セラミックス粒子の端部は湾曲し
て丸みを帯びるので、粒子端点で起こる応力集中が小さ
くなる。このため、優れた耐久性を有する複合材製圧延
ロールを得ることができるようになるからである。
【0062】そして、ホウ素化合物を構成するBは、金
属中に固溶し、該金属の強度および硬度をともに向上さ
せる。その結果、Bを固溶していない金属を含有する複
合材製圧延ロールに比して金属の組成比が大きい場合で
あっても、強度および硬度に優れた焼結体(複合材製圧
延ロール)が製造されるに至る。金属の組成比を大きく
することにより、複合材製圧延ロールの靱性も向上す
る。
属中に固溶し、該金属の強度および硬度をともに向上さ
せる。その結果、Bを固溶していない金属を含有する複
合材製圧延ロールに比して金属の組成比が大きい場合で
あっても、強度および硬度に優れた焼結体(複合材製圧
延ロール)が製造されるに至る。金属の組成比を大きく
することにより、複合材製圧延ロールの靱性も向上す
る。
【0063】次に、本発明の第2実施形態に係る複合材
料の製造方法(以下、第2の製法という)につき、その
フローチャートである図2を参照して説明する。なお、
第1の製法と同様の操作を行う工程については第1の製
法と同一の工程名を付し、その詳細な説明を省略する。
料の製造方法(以下、第2の製法という)につき、その
フローチャートである図2を参照して説明する。なお、
第1の製法と同様の操作を行う工程については第1の製
法と同一の工程名を付し、その詳細な説明を省略する。
【0064】第2の製法は、成形体を得る成形工程S1
0と、前記成形体を焼結して多孔質体とする一次焼結工
程S20と、前記多孔質体を触媒含有溶液に含浸する含
浸工程S30と、前記多孔質体の表面または一部にホウ
素化合物含有溶液を塗布する塗布工程S40と、ホウ素
化合物含有溶液が塗布された前記多孔質体を再焼結して
焼結体(複合材製圧延ロール)とする二次焼結工程S5
0とを有する。
0と、前記成形体を焼結して多孔質体とする一次焼結工
程S20と、前記多孔質体を触媒含有溶液に含浸する含
浸工程S30と、前記多孔質体の表面または一部にホウ
素化合物含有溶液を塗布する塗布工程S40と、ホウ素
化合物含有溶液が塗布された前記多孔質体を再焼結して
焼結体(複合材製圧延ロール)とする二次焼結工程S5
0とを有する。
【0065】まず、成形工程S10において、上記成形
工程S1に準拠して成形体を作製する。この際の成形荷
重は、一次焼結工程S20で多孔質体が確実に得られる
ようにするために、成形体の開気孔が閉塞されることが
ない程度に設定される。具体的には、成形荷重を100
〜300MPa程度とすることが好ましい。この場合、
金属粒子が塑性変形を起こすことを回避することができ
るので、成形体の開気孔が閉塞されることはない。
工程S1に準拠して成形体を作製する。この際の成形荷
重は、一次焼結工程S20で多孔質体が確実に得られる
ようにするために、成形体の開気孔が閉塞されることが
ない程度に設定される。具体的には、成形荷重を100
〜300MPa程度とすることが好ましい。この場合、
金属粒子が塑性変形を起こすことを回避することができ
るので、成形体の開気孔が閉塞されることはない。
【0066】次いで、一次焼結工程S20において、開
気孔が残留するように前記成形体を焼結して多孔質体と
する。この時点で緻密な焼結体とすると、含浸工程S3
0において、該焼結体に触媒含有溶液を含浸させること
が困難となるからである。
気孔が残留するように前記成形体を焼結して多孔質体と
する。この時点で緻密な焼結体とすると、含浸工程S3
0において、該焼結体に触媒含有溶液を含浸させること
が困難となるからである。
【0067】したがって、一次焼結工程S20における
焼結温度や時間は、金属粒子同士の融着が起こり、該粒
子同士にネックが形成された状態で終了されるように設
定される。すなわち、一次焼結工程S20では、非酸化
物セラミックス粒子は緻密化されない。
焼結温度や時間は、金属粒子同士の融着が起こり、該粒
子同士にネックが形成された状態で終了されるように設
定される。すなわち、一次焼結工程S20では、非酸化
物セラミックス粒子は緻密化されない。
【0068】次いで、含浸工程S30において、前記多
孔質体の内部に触媒含有溶液を含浸させる。具体的に
は、触媒含有溶液中に前記多孔質体を浸漬する。この浸
漬により、該多孔質体の開気孔を介して触媒含有溶液が
内部へと浸透する。
孔質体の内部に触媒含有溶液を含浸させる。具体的に
は、触媒含有溶液中に前記多孔質体を浸漬する。この浸
漬により、該多孔質体の開気孔を介して触媒含有溶液が
内部へと浸透する。
【0069】触媒は、後述する二次焼結工程S50にお
いて非酸化物セラミックス粒子の粒成長を促進する物質
であれば特に限定されるものではないが、好適な例とし
ては、Fe、Ni、Co、Mn、Cr、Ti、Zrまた
はAl等を挙げることができる。触媒含有溶液として
は、上記した金属を含有する硝酸塩や酢酸塩等の金属塩
を溶媒に溶解ないし分散させたものを使用すればよい。
溶媒も特に限定されるものではないが、水やアルコール
等を好適な例として挙げることができる。または、チタ
ニウムイソプロポキシド等、これらの金属アルコキシド
を触媒含有溶液として使用するようにしてもよい。勿
論、有機溶媒で金属アルコキシドを希釈してもよい。
いて非酸化物セラミックス粒子の粒成長を促進する物質
であれば特に限定されるものではないが、好適な例とし
ては、Fe、Ni、Co、Mn、Cr、Ti、Zrまた
はAl等を挙げることができる。触媒含有溶液として
は、上記した金属を含有する硝酸塩や酢酸塩等の金属塩
を溶媒に溶解ないし分散させたものを使用すればよい。
溶媒も特に限定されるものではないが、水やアルコール
等を好適な例として挙げることができる。または、チタ
ニウムイソプロポキシド等、これらの金属アルコキシド
を触媒含有溶液として使用するようにしてもよい。勿
論、有機溶媒で金属アルコキシドを希釈してもよい。
【0070】含浸工程S30を行った後は、自然放置に
より触媒含有溶液を乾燥して溶媒を揮散除去させる。ま
たは、多孔質体を330〜390Kで30分程度加熱し
て触媒含有溶液を乾燥するようにしてもよい。これによ
り、溶媒の大部分が多孔質体から揮散除去して触媒が残
留する。
より触媒含有溶液を乾燥して溶媒を揮散除去させる。ま
たは、多孔質体を330〜390Kで30分程度加熱し
て触媒含有溶液を乾燥するようにしてもよい。これによ
り、溶媒の大部分が多孔質体から揮散除去して触媒が残
留する。
【0071】次いで、塗布工程S40において、多孔質
体の表面に対してホウ素化合物含有溶液を塗布する。塗
布は、上記したように、スプレー塗布等により遂行する
ことができる。
体の表面に対してホウ素化合物含有溶液を塗布する。塗
布は、上記したように、スプレー塗布等により遂行する
ことができる。
【0072】次いで、二次焼結工程S50において、ホ
ウ素化合物含有溶液が塗布された多孔質体を再焼結して
焼結体(複合材製圧延ロール)とする。すなわち、上記
焼結工程S3と同様に、非酸化物セラミックス粒子を粒
成長させるとともに金属中にBを固溶させる。
ウ素化合物含有溶液が塗布された多孔質体を再焼結して
焼結体(複合材製圧延ロール)とする。すなわち、上記
焼結工程S3と同様に、非酸化物セラミックス粒子を粒
成長させるとともに金属中にBを固溶させる。
【0073】二次焼結工程S50における非酸化物セラ
ミックス粒子の粒成長は、Bの他、上記した触媒によっ
ても促進される。このため、得られる複合材料の硬度お
よび強度は、第1の製法により製造された複合材料に比
して大きくなる。勿論、この場合においても、Bの作用
によって、粒子同士が融着し合うことによる3次元網目
構造が形成される。
ミックス粒子の粒成長は、Bの他、上記した触媒によっ
ても促進される。このため、得られる複合材料の硬度お
よび強度は、第1の製法により製造された複合材料に比
して大きくなる。勿論、この場合においても、Bの作用
によって、粒子同士が融着し合うことによる3次元網目
構造が形成される。
【0074】この二次焼結工程S50も、第1の製法に
おける焼結工程S3と同様に、窒素雰囲気下で行うこと
が好ましい。上記したように、窒化された上記非酸化物
セラミックス粒子の端部が丸みを帯びるので粒子端点で
の応力集中が小さくなり、その結果、複合材製圧延ロー
ルに優れた耐久性が発現するからである。
おける焼結工程S3と同様に、窒素雰囲気下で行うこと
が好ましい。上記したように、窒化された上記非酸化物
セラミックス粒子の端部が丸みを帯びるので粒子端点で
の応力集中が小さくなり、その結果、複合材製圧延ロー
ルに優れた耐久性が発現するからである。
【0075】勿論、ホウ素化合物を構成するBは、金属
中に固溶して該金属の強度および硬度をともに向上させ
る。すなわち、Bを固溶していない金属を含有する複合
材製圧延ロールに比して金属の組成比が大きい場合であ
っても、強度および硬度が大きな焼結体(複合材製圧延
ロール)が製造されるに至る。金属の組成比を大きくす
ることにより、必然的に靱性も向上する。
中に固溶して該金属の強度および硬度をともに向上させ
る。すなわち、Bを固溶していない金属を含有する複合
材製圧延ロールに比して金属の組成比が大きい場合であ
っても、強度および硬度が大きな焼結体(複合材製圧延
ロール)が製造されるに至る。金属の組成比を大きくす
ることにより、必然的に靱性も向上する。
【0076】このように、成形体または多孔質体の表面
にホウ素含有溶液を塗布することにより、非酸化物セラ
ミックス粒子同士が互いに融着した3次元網目構造が形
成されるので、該非酸化物セラミックスの強度、硬度お
よび靱性が向上する。このため、優れた強度、硬度およ
び靱性を有する複合材製圧延ロールが得られる。
にホウ素含有溶液を塗布することにより、非酸化物セラ
ミックス粒子同士が互いに融着した3次元網目構造が形
成されるので、該非酸化物セラミックスの強度、硬度お
よび靱性が向上する。このため、優れた強度、硬度およ
び靱性を有する複合材製圧延ロールが得られる。
【0077】しかも、ホウ素化合物を構成するBが金属
中に固溶するので、該金属の強度および硬度が向上す
る。したがって、複合材製圧延ロールにおける金属の組
成比を大きくすることができるので、該複合材製圧延ロ
ールの強度、硬度および靱性を一層向上させることもで
きる。
中に固溶するので、該金属の強度および硬度が向上す
る。したがって、複合材製圧延ロールにおける金属の組
成比を大きくすることができるので、該複合材製圧延ロ
ールの強度、硬度および靱性を一層向上させることもで
きる。
【0078】また、この複合材製圧延ロールは耐摩耗性
に優れているので、TiCやTiN等からなる被膜を形
成する必要がない。このため、製造コストが高騰化する
ことを回避することもできる。
に優れているので、TiCやTiN等からなる被膜を形
成する必要がない。このため、製造コストが高騰化する
ことを回避することもできる。
【0079】
【実施例】平均粒径1μmの炭化タングステン(WC)
粒子が93重量%、平均粒径1.4μmのコバルト(C
o)粒子が7重量%となるように秤量し、ヘキサンを用
いて両粒子を湿式混合して混合粉末とした。そして、ヘ
キサンが9重量%となるまで乾燥した後、金型にて10
0MPaの加圧力でこの混合粉末を縦20mm×横20
mm×長さ120mmの直方体形状に成形した。なお、
成形は、前記金型のクリアランスからヘキサンを排出し
ながら行った。
粒子が93重量%、平均粒径1.4μmのコバルト(C
o)粒子が7重量%となるように秤量し、ヘキサンを用
いて両粒子を湿式混合して混合粉末とした。そして、ヘ
キサンが9重量%となるまで乾燥した後、金型にて10
0MPaの加圧力でこの混合粉末を縦20mm×横20
mm×長さ120mmの直方体形状に成形した。なお、
成形は、前記金型のクリアランスからヘキサンを排出し
ながら行った。
【0080】次いで、この直方体状成形体を窒素雰囲気
下において900℃で30分間保持することにより、多
孔質体とした。
下において900℃で30分間保持することにより、多
孔質体とした。
【0081】さらに、該多孔質体を濃度10%の硝酸ニ
ッケル水溶液に浸漬することによって多孔質体の内部に
Niイオンを分散させた後、110℃で2時間保持する
ことにより乾燥させた。
ッケル水溶液に浸漬することによって多孔質体の内部に
Niイオンを分散させた後、110℃で2時間保持する
ことにより乾燥させた。
【0082】そして、直方体状成形体の全表面に対し
て、B4Cがキシレンに分散された溶液をスプレー塗布
した後、窒素雰囲気下において1400℃で2時間保持
することにより、WC粒子を粒成長させた。すなわち、
WCとCoの焼結体からなり、かつCoにBが固溶され
た複合材製直方体を得た。これを実施例1とする。この
実施例1の複合材製直方体におけるBの固溶量は、該複
合材製直方体の表面近傍で20ppmであり、これを複
合材製直方体全体に換算すると7ppmであった。
て、B4Cがキシレンに分散された溶液をスプレー塗布
した後、窒素雰囲気下において1400℃で2時間保持
することにより、WC粒子を粒成長させた。すなわち、
WCとCoの焼結体からなり、かつCoにBが固溶され
た複合材製直方体を得た。これを実施例1とする。この
実施例1の複合材製直方体におけるBの固溶量は、該複
合材製直方体の表面近傍で20ppmであり、これを複
合材製直方体全体に換算すると7ppmであった。
【0083】また、WC粒子を90重量%、Co粒子を
3重量%、平均粒径0.4μmのNi粒子を5重量%、
平均粒径5μmのCr粒子を2重量%として混合粉末を
得たことを除いては実施例1に準拠して、WC、Co、
NiおよびCrの焼結体からなり、かつCo、Niおよ
びCrにBが固溶された複合材製直方体を作製した。こ
れを実施例2とする。実施例2の複合材製直方体におけ
るBの固溶量は、該複合材製直方体の表面近傍では14
ppmであり、これを複合材製直方体全体に換算すると
4ppmであった。
3重量%、平均粒径0.4μmのNi粒子を5重量%、
平均粒径5μmのCr粒子を2重量%として混合粉末を
得たことを除いては実施例1に準拠して、WC、Co、
NiおよびCrの焼結体からなり、かつCo、Niおよ
びCrにBが固溶された複合材製直方体を作製した。こ
れを実施例2とする。実施例2の複合材製直方体におけ
るBの固溶量は、該複合材製直方体の表面近傍では14
ppmであり、これを複合材製直方体全体に換算すると
4ppmであった。
【0084】なお、実施例1、2の各複合材製直方体の
組織を電子顕微鏡にて観察したところ、WC粒子同士が
融着し合って3次元網目構造が形成されていることと、
WC粒子の端部が丸みを帯びていることが観察された。
組織を電子顕微鏡にて観察したところ、WC粒子同士が
融着し合って3次元網目構造が形成されていることと、
WC粒子の端部が丸みを帯びていることが観察された。
【0085】さらに、比較のため、WC粒子、Co粒
子、Ni粒子、Cr粒子の割合を図3に示すように変化
させて混合粉末とした。そして、実施例1、2に準拠し
て同一寸法の直方体状成形体とした後、該直方体状成形
体を窒素雰囲気下において1400℃で2時間保持する
ことによって複合材製直方体とした。これらをそれぞれ
比較例1〜4とする。なお、図3には、実施例1、2に
おける混合粉末の組成も併せて示した。また、実施例1
および比較例3、4の組成は、複合材製圧延ロールの原
材料として採用されている超硬合金の組成に相当するも
のである。
子、Ni粒子、Cr粒子の割合を図3に示すように変化
させて混合粉末とした。そして、実施例1、2に準拠し
て同一寸法の直方体状成形体とした後、該直方体状成形
体を窒素雰囲気下において1400℃で2時間保持する
ことによって複合材製直方体とした。これらをそれぞれ
比較例1〜4とする。なお、図3には、実施例1、2に
おける混合粉末の組成も併せて示した。また、実施例1
および比較例3、4の組成は、複合材製圧延ロールの原
材料として採用されている超硬合金の組成に相当するも
のである。
【0086】以上の各直方体状焼結体の側周壁部に対
し、表面から深さ0.2mmまでを全周に亘って切削除
去した。この切削除去後に露呈した表面につき、温度と
Aスケールのロックウェル硬度との関係を調べた。高硬
度であるほど耐摩耗性に優れた材料であることを表す。
結果を図4に示す。この図4から、実施例1、2の複合
材製直方体は、全温度領域に亘って比較例1〜4の複合
材製直方体よりも著しく高い硬度を示すこと、すなわ
ち、耐摩耗性が優れていることが明らかである。
し、表面から深さ0.2mmまでを全周に亘って切削除
去した。この切削除去後に露呈した表面につき、温度と
Aスケールのロックウェル硬度との関係を調べた。高硬
度であるほど耐摩耗性に優れた材料であることを表す。
結果を図4に示す。この図4から、実施例1、2の複合
材製直方体は、全温度領域に亘って比較例1〜4の複合
材製直方体よりも著しく高い硬度を示すこと、すなわ
ち、耐摩耗性が優れていることが明らかである。
【0087】また、実施例1および比較例1の各直方体
状焼結体につき、大越式摩耗試験機にて、低炭素鋼を相
手材とする摩耗試験を行った。すべり距離と摩耗量との
関係をグラフにして図5に示す。図5から、金属の割合
が同一であるにも関わらず、実施例1の直方体状焼結体
の方が著しく優れた耐摩耗性を有することが分かる。
状焼結体につき、大越式摩耗試験機にて、低炭素鋼を相
手材とする摩耗試験を行った。すべり距離と摩耗量との
関係をグラフにして図5に示す。図5から、金属の割合
が同一であるにも関わらず、実施例1の直方体状焼結体
の方が著しく優れた耐摩耗性を有することが分かる。
【0088】さらに、実施例1、2および比較例1、2
の各直方体状焼結体につき、抗折強度を測定した。実施
例1、比較例1については、ヤング率も測定した。結果
を図3に併せて示す。この測定結果から、金属にBを固
溶させることによって強度およびヤング率を向上させる
ことができるということがいえる。
の各直方体状焼結体につき、抗折強度を測定した。実施
例1、比較例1については、ヤング率も測定した。結果
を図3に併せて示す。この測定結果から、金属にBを固
溶させることによって強度およびヤング率を向上させる
ことができるということがいえる。
【0089】以上の結果から、複合材料を構成する金属
にBを固溶させることにより、耐摩耗性に優れ、かつ高
強度でヤング率も大きな複合材料とすることができるこ
とが諒解される。そして、該複合材料の耐摩耗性、強
度、ヤング率等は、該複合材料を圧延ロールとする際に
充分な値である。すなわち、この複合材料を使用するこ
とによって、交換頻度が少なくかつ脆性破壊が生じ難い
上、ワークに対して効率よく圧延加工を施すことが可能
な複合材製圧延ロールを得ることができる。
にBを固溶させることにより、耐摩耗性に優れ、かつ高
強度でヤング率も大きな複合材料とすることができるこ
とが諒解される。そして、該複合材料の耐摩耗性、強
度、ヤング率等は、該複合材料を圧延ロールとする際に
充分な値である。すなわち、この複合材料を使用するこ
とによって、交換頻度が少なくかつ脆性破壊が生じ難い
上、ワークに対して効率よく圧延加工を施すことが可能
な複合材製圧延ロールを得ることができる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る複合
材製圧延ロールによれば、Bが1〜10ppm固溶され
ることにより硬度および強度が向上した金属を含有す
る。このため、複合材料の靱性を向上させるために金属
の組成比を大きくした場合であっても耐摩耗性に優れた
複合材製圧延ロールとすることができるという効果が達
成される。
材製圧延ロールによれば、Bが1〜10ppm固溶され
ることにより硬度および強度が向上した金属を含有す
る。このため、複合材料の靱性を向上させるために金属
の組成比を大きくした場合であっても耐摩耗性に優れた
複合材製圧延ロールとすることができるという効果が達
成される。
【0091】しかも、この複合材製圧延ロールはヤング
率が大きい。このため、一回の圧延加工における圧下率
を大きくすることができる。すなわち、ワークに対して
効率よく圧延加工を施すことができるという利点があ
る。
率が大きい。このため、一回の圧延加工における圧下率
を大きくすることができる。すなわち、ワークに対して
効率よく圧延加工を施すことができるという利点があ
る。
【0092】また、本発明に係る複合材製圧延ロールの
製造方法によれば、成形体または多孔質体にホウ素化合
物含有溶液を塗布した後に緻密化(焼結)を行うように
している。この焼結の際、ホウ素が非酸化物セラミック
ス粒子の粒成長促進剤として機能するので該粒子同士が
良好に融着し合い、かつ金属中に固溶される。これによ
り、高硬度と高靱性とを兼ね備え、したがって、耐摩耗
性に優れかつ脆性破壊を生じ難い複合材製圧延ロールを
得ることができるという効果が達成される。
製造方法によれば、成形体または多孔質体にホウ素化合
物含有溶液を塗布した後に緻密化(焼結)を行うように
している。この焼結の際、ホウ素が非酸化物セラミック
ス粒子の粒成長促進剤として機能するので該粒子同士が
良好に融着し合い、かつ金属中に固溶される。これによ
り、高硬度と高靱性とを兼ね備え、したがって、耐摩耗
性に優れかつ脆性破壊を生じ難い複合材製圧延ロールを
得ることができるという効果が達成される。
【図1】本発明の第1実施形態に係る複合材製圧延ロー
ルの製造方法のフローチャートである。
ルの製造方法のフローチャートである。
【図2】本発明の第2実施形態に係る複合材製圧延ロー
ルの製造方法のフローチャートである。
ルの製造方法のフローチャートである。
【図3】実施例1、2および比較例1〜4の焼結体(複
合材製直方体)における原料粒子の組成比と、抗折強度
およびヤング率とを示す図表である。
合材製直方体)における原料粒子の組成比と、抗折強度
およびヤング率とを示す図表である。
【図4】実施例1、2および比較例1〜4の複合材製直
方体における温度とAスケールのロックウェル硬度との
関係を示すグラフである。
方体における温度とAスケールのロックウェル硬度との
関係を示すグラフである。
【図5】実施例1および比較例1の複合材製直方体にお
けるすべり距離と摩耗量との関係を示すグラフである。
けるすべり距離と摩耗量との関係を示すグラフである。
Claims (11)
- 【請求項1】WC、TiC、TiN、TaC、NbC、
VC、Cr2C3の群から選択された少なくとも1つの非
酸化物セラミックスを85〜97重量%含有するととも
に、Fe、Ni、Coまたはこれらの1種以上を構成元
素とする合金の群から選択された少なくとも1つの金属
を3〜15重量%含有し、かつ前記金属にBが重量割合
で1〜10ppm固溶されている複合材料で構成したこ
とを特徴とする複合材製圧延ロール。 - 【請求項2】請求項1記載の複合材製圧延ロールにおい
て、当該複合材製圧延ロールは、TiC、TiN、Ta
C、NbC、VC、Cr2C3の群から選択された少なく
とも1つを5〜45重量%含有し、かつWCを含有する
複合材料からなることを特徴とする複合材製圧延ロー
ル。 - 【請求項3】請求項1または2記載の複合材製圧延ロー
ルにおいて、さらに、Cr、V、Mo、Alの群から選
択された少なくとも1つを含有することを特徴とする複
合材製圧延ロール。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の複合
材製圧延ロールにおいて、前記非酸化物セラミックス粒
子の粒径が5〜100μmであり、かつ該粒子同士が融
着し合うことにより3次元網目構造が形成されているこ
とを特徴とする複合材製圧延ロール。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載の複合
材製圧延ロールにおいて、前記非酸化物セラミックス粒
子が窒化されており、かつ端部が湾曲していることを特
徴とする複合材製圧延ロール。 - 【請求項6】非酸化物セラミックス粒子と金属粒子の混
合粉末を成形して成形体とする成形工程と、 前記成形体の表面にホウ素化合物含有溶液を塗布する塗
布工程と、 ホウ素化合物含有溶液が塗布された前記成形体を焼結し
て焼結体とする焼結工程と、 を有することを特徴とする複合材製圧延ロールの製造方
法。 - 【請求項7】非酸化物セラミックス粒子と金属粒子の混
合粉末を成形して成形体とする成形工程と、 前記成形体を焼結して多孔質体とする一次焼結工程と、 前記多孔質体の内部に触媒含有溶液を含浸する含浸工程
と、 前記多孔質体の表面にホウ素化合物含有溶液を塗布する
塗布工程と、 ホウ素化合物含有溶液が塗布された前記多孔質体を焼結
して焼結体とする二次焼結工程と、 を有することを特徴とする複合材製圧延ロールの製造方
法。 - 【請求項8】請求項7記載の製造方法において、前記触
媒含有溶液に含有される触媒を、Fe、Ni、Co、M
n、Cr、Ti、ZrまたはAlの少なくともいずれか
1つとすることを特徴とする複合材製圧延ロールの製造
方法。 - 【請求項9】請求項6〜8のいずれか1項に記載の製造
方法において、前記混合粉末にCr、V、Mo、Alの
群から選択された少なくとも1つをさらに混合すること
を特徴とする複合材製圧延ロールの製造方法。 - 【請求項10】請求項6〜9のいずれか1項に記載の製
造方法において、前記ホウ素化合物含有溶液に含有され
るホウ素化合物を、ホウ化チタン、ホウ化モリブデン、
六方晶系窒化ホウ素または炭化ホウ素とすることを特徴
とする傾斜複合材の製造方法。 - 【請求項11】請求項6〜10のいずれか1項に記載の
製造方法において、前記焼結体を得る際の雰囲気を窒素
とすることを特徴とする複合材製圧延ロールの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001237967A JP2003048004A (ja) | 2001-08-06 | 2001-08-06 | 複合材製圧延ロールおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001237967A JP2003048004A (ja) | 2001-08-06 | 2001-08-06 | 複合材製圧延ロールおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003048004A true JP2003048004A (ja) | 2003-02-18 |
Family
ID=19068964
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001237967A Pending JP2003048004A (ja) | 2001-08-06 | 2001-08-06 | 複合材製圧延ロールおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003048004A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011060038A2 (en) * | 2009-11-10 | 2011-05-19 | Kennametal Inc. | Inert high hardness material for tool lens production in imaging applications |
JP2013086096A (ja) * | 2011-10-13 | 2013-05-13 | Jfe Steel Corp | マッシャーロール |
US9056799B2 (en) | 2010-11-24 | 2015-06-16 | Kennametal Inc. | Matrix powder system and composite materials and articles made therefrom |
CN112813333A (zh) * | 2020-11-11 | 2021-05-18 | 武汉轻工大学 | 一种TiN增强铝基复合材料及其制备方法 |
-
2001
- 2001-08-06 JP JP2001237967A patent/JP2003048004A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011060038A2 (en) * | 2009-11-10 | 2011-05-19 | Kennametal Inc. | Inert high hardness material for tool lens production in imaging applications |
WO2011060038A3 (en) * | 2009-11-10 | 2011-09-22 | Kennametal Inc. | Inert high hardness material for tool lens production in imaging applications |
US8173561B2 (en) | 2009-11-10 | 2012-05-08 | Kennametal Inc. | Inert high hardness material for tool lens production in imaging applications |
CN102612502A (zh) * | 2009-11-10 | 2012-07-25 | 钴碳化钨硬质合金公司 | 成像应用中用于工具透镜生产的惰性高硬度材料 |
US9056799B2 (en) | 2010-11-24 | 2015-06-16 | Kennametal Inc. | Matrix powder system and composite materials and articles made therefrom |
JP2013086096A (ja) * | 2011-10-13 | 2013-05-13 | Jfe Steel Corp | マッシャーロール |
CN112813333A (zh) * | 2020-11-11 | 2021-05-18 | 武汉轻工大学 | 一种TiN增强铝基复合材料及其制备方法 |
CN112813333B (zh) * | 2020-11-11 | 2022-05-13 | 武汉轻工大学 | 一种TiN增强铝基复合材料及其制备方法 |
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