JP3859654B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、ウエハプロセスにおいてパッケージング工程が行われるWCSP(Wafer Level Chip Size Package)に適用して有効な半導体装置の製造方法に関する。
半導体チップと同等のサイズのパッケージは、一般に、CSP(Chip Size Package)と呼ばれている。また、半導体ウェハに形成されている半導体チップに対して、半導体ウェハ状態のままパッケージングを行った後、個片化して得られるCSPはWCSPと呼ばれている。
WCSP製造するための一工程である樹脂封止工程には、上金型及び下金型を使用する工程が知られている。
固定上型と、この固定上型に対向配置された可動下型から構成される半導体ウェハの樹脂封止用金型が使用される封止工程が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献に開示されている樹脂封止工程は、具体的には、以下の工程を含んでいる。
すなわち、固定上型にはフィルムが配置される。可動下型上にはバンプ電極搭載面(電極ポスト搭載面)を上にした状態で半導体ウェハが載置される。バンプ電極搭載面上に粉末状或いは顆粒状の樹脂材料が設けられる。これら両金型を型締めした後に、金型を加熱して、樹脂材料を溶融させる。
次いで、バンプ電極先端部にフィルムを当接させて、このフィルムを介して金型内の樹脂を押圧することによって、半導体ウェハのバンプ電極搭載面を樹脂で封止する。最後に金型を型開きして、半導体ウェハを金型から離型する。また、この封止工程において、金型内を真空引きして所定の真空状態にする構成が開示されている。
特開2000−260796号公報
WCSPの上述したような金型を用いる樹脂封止工程において、下型に載置されている半導体ウェハ上に、直接的に溶融前の樹脂を載せる工程を含む場合には、溶融前の硬い樹脂が半導体ウエハ表面と接触することになるため、例えば、ウエハ表面を傷つける恐れ、もしくはウェハ上に形成されているバンプ電極を変形させてしまう恐れがある。また、金型内が十分に真空にされる前に、溶融前の硬い樹脂が加熱された半導体ウェハに接触してしまうため、封止樹脂内に空気だまりが発生し易くなる。その結果、封止樹脂内にボイドが発生し易くなる恐れがあった。このようなボイドの発生は、製造される半導体装置の歩留まりが低下してしまうことを意味する。
そこで、この発明は、上述した課題を解決するためになされたものである。この発明の目的の1つは、封止樹脂内にボイドが生じることを防止することができる樹脂封止工程を提供することである。
この発明の代表的な半導体装置の製造方法は、主として以下の工程を含んでいる。
すなわち、突起電極が形成された半導体装置形成領域と該半導体装置形成領域を囲む周辺領域とを有する第1の主表面と、該第1の主表面に対向する第2の主表面とを有する半導体ウエハを準備する。第1及び第2の金型であって、該第1の金型と該第2の金型とによってキャビティーが形成されるように構成された第1及び第2の金型を準備する。
前記第1の主表面側が露出するよう前記半導体ウエハを前記第1の金型側で保持する。フィルム状部材を前記第2の金型上に配置する。
前記第1及び第2の金型によって前記キャビティーが形成された時における前記突起電極の頂面と前記フィルム状部材との間の距離よりも短くなるような高さを有する樹脂を、前記フィルム状部材の樹脂配置領域上の所定領域に供給する。前記第1の金型及び第2の金型を加熱する。
前記第1の金型と前記第2の金型とを前記フィルム状部材を介して接触させる
ことにより前記キャビティーを形成し、前記キャビティー内に前記第1の主表面及び前記樹脂を配置させる。
前記キャビティー内を減圧するとともに前記キャビティーの容積を減少させることで、前記樹脂が溶融した溶融樹脂を前記第1の主表面に接触させて前記第1の主表面上に封止部を形成する。
この発明の半導体装置の製造方法によれば、キャビティ内を減圧する前に、半導体ウエハの主表面と溶融前の樹脂とが接触することがない。従って、例えば、ウエハ表面を傷つくこと、及びウェハ上に形成されているバンプ電極を変形させることを防止することができる。また、フィルム状部材により、金型からの封止樹脂の剥離が容易となる。従って、信頼性の高い半導体装置を、歩留まりよく製造することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態につき説明する。なお、図面には、この発明が理解できる程度に各構成成分の形状、大きさ及び配置関係が概略的に示されているに過ぎず、これによりこの発明が特に限定されるものではない。
また、以下の説明において、特定の材料、条件及び数値条件等を用いることがあるが、これらは単なる好適例の1つに過ぎず、従って、何らこれらに限定されない。また、以下の説明に用いる各図において同様の構成成分については、同一の符号を付して示し、その重複する説明を省略する場合もあることを理解されたい。
[半導体装置の構成例]
まず、この発明の製造方法により形成される半導体装置10の構成例について、図1を参照して概略的に説明する。
図1(A)は、半導体装置10の上方から見た、構成要素の配置関係を説明するための透過的な平面図である。形成されている配線構造の説明を容易にするために、その上面側に実際には形成されている封止部を透過するように示してある。図1(B)は、図1(A)のI−Iで示した一点破線で切断した切り口を示す模式的な断面図である。
半導体装置10は、WCSP構造を有している。半導体基板12には、ウェハプロセスにより、回路素子、すなわち所要の回路素子の構成領域が形成されている。なお、図1(A)及び(B)において、回路素子の構成領域が形成されている基板領域を14で示してあり、また、以下の説明において、この基板領域を単に素子領域14と称する。素子領域14は、一般に、LSIなどの集積回路を有する複数の能動素子によって構成される。以下の説明では、半導体基板12にこのような素子領域14が形成されている構造体を半導体本体13と称する。この半導体本体13において、素子領域14の表面14aが、半導体本体13の表面とされている。
素子領域14には、一般に、多層の配線構造(図示せず。以下、内部配線とも称する。)が形成されていて、これら複数の能動素子が協働して所定の機能を発揮できるように形成されている。素子領域14上には前述の回路素子及び配線構造に接続される複数の電極パッド(以下、回路素子接続用パッドとも称する。)18が設けられて半導体ウェハ11を構成している。図1に示す構成によれば、複数の回路素子接続用パッド18は、隣接する回路素子接続用パッド18同士のピッチが同一となるように、半導体ウェハ11の領域中の外周側領域に沿って設けられている。
回路素子用接続パッド18に囲まれる、半導体ウェハ11の中心側領域には複数の外部端子32が配置されている。
複数の外部端子32は、隣接する外部端子32同士のピッチが同一となるように設けられている。
複数の外部端子32は、複数の回路素子接続用パッド18と、いわゆるファンイン方式の複数の配線構造30によって、電気的に接続されている。
図1(B)に示したように、半導体本体13上には、パッシベーション膜20が、回路素子接続用パッド18の一部分を露出させて設けられている。このパッシベーション膜20上には、絶縁膜22が形成されている。
絶縁膜22は、回路素子接続用パッド18の一部分を露出させて設けられている。この絶縁膜22から露出している回路素子接続用パッド18には配線が接続されている。
配線構造30は、外部端子32と電気的に接続される電極ポスト28(電極ポストは突起電極とも称される)及び電極ポスト28と回路素子接続用パッド18を電気的に接続する再配線層24とを含んでいる。なお、この再配線層24の一部分を電極ポスト用パッド26としてあり、電極ポスト28をこの電極ポスト用パッド26と電気的に接続してある。
配線構造30、すなわち再配線層24が形成されている絶縁膜22上には、電極ポスト28を埋め込み、かつ封止部34の表面から電極ポスト28の頂面を露出させて、封止部34が、設けられている。
電極ポスト部28の、封止部34から露出した頂面には、例えば半田ボールである外部端子32が設けられている。
[半導体装置の製造方法]
次に、図1(A)及び(B)を参照して説明した半導体装置10の製造方法について、図2(A)及び(B)及び図3(A)〜(C)を参照して概略的に説明する。
この発明の半導体装置10は、半導体基板12にマトリクス状に、複数個が配列されて形成された後、個片化されて得られる。
まず、図2(A)及び(B)を用いて、この発明の半導体装置10の製造工程を半導体ウェハ11から切り出して個片化するための個片化工程と関連付けて説明する。
図2(A)は、いわゆるウェハプロセスが終了し、かつ個片化が行われていない状態の半導体ウェハ11を上方から見た概略的な平面図である。図2(B)は、個片化されたときに半導体装置10となるべき構造体が、半導体ウェハ11中に占める領域関係を説明するために、図2(A)の一部領域を拡大して示した概略的な平面部分拡大図である。
図2(A)に示したように、半導体ウェハ11には、複数のスクライブラインL1が格子状に形成されている。これらスクライブラインL1によって区画される領域のそれぞれに、半導体装置10が形成されている。
半導体ウェハ11には、その外周に沿って、半導体装置10が形成されていない部分領域である周辺領域11dが存在している。この周辺領域11dに囲まれる半導体ウェハ11の部分領域が、半導体装置10が形成される半導体チップ形成領域11cである。
次に、この図2(A)において、ドットパターンを付与して示した半導体装置10の周辺を拡大して図2(B)に示す。図2(B)において、スクライブラインを符号L1を付与して示してある。スクライブラインL1によって区画される領域のそれぞれが、個片化されたときに半導体装置10となる。
すなわち、半導体装置10は、第1スクライブラインL1に沿って、半導体ウェハ11から切り出されて個片化されることで得られる。
以下に半導体装置10の製造方法を図3を参照して概略的に説明する。
図3(A)、(B)及び(C)は、製造工程を説明するために、製造中途の1つの構造体を代表として、図1(B)と同様に切断した切り口を示す概略的な断面図である。
図3(A)に示したように、シリコン(Si)基板である半導体基板12には、通常のウェハプロセスにより、複数の能動素子等を含む回路素子を構成する素子領域14が作り込まれている。
周知の通り、複数の能動素子は、多層の配線構造(図示せず。)により互いに接続されていて、所定の機能を発揮できるように形成される。
素子領域14の表面14a上には、Al(アルミニウム)を含む合金、Au(金)を含む合金、及びCu(銅)を含む合金のうちから選択された一種の合金を材料として構成される回路素子接続用パッド18が形成される。
次いで、半導体基板12には、例えばシリコン窒化膜(SiN)を用いて構成されるパッシベーション膜20が、膜厚0.5〜1.0μm程度で形成される。
このパッシベーション膜20は、回路素子接続用パッド18の一部分を露出させる開口部、すなわち窓が形成されている。
次に、図3(B)に示したように、従来既知のスピンコート法(スピン塗布法)により、パッシベーション膜20上に、例えば絶縁材料であるポリイミドを、厚み10μm程度でコーティングして、絶縁膜22を形成する。絶縁膜22には、回路素子接続用パッド18の一部分を露出させる開口部23を形成する。
次いで、回路素子接続用パッド18に接続され、開口部23から絶縁膜22上へ導出される配線構造30を形成し、図3(B)に示す構造体、すなわち、半導体ウェハ11を得る。
図3(B)に示したように、開口部23から導出される再配線層24を絶縁膜上に形成する。
続いて、形成された再配線層24上に、電極ポスト28を形成する。この工程は、公知のホトリソグラフィ技術によりパターン化されたレジストをマスクにして、例えば導体である銅(Cu)を従来公知の方法によりメッキした後、レジストを除去する工程として形成する。
また、電極ポスト28は、延在方向(図面において、紙面の上下方向)に対して垂直方向の断面形状が円となる円柱状とするのが好適である。
このようにして、半導体本体13、パッシベーション膜20、接続用パッド18、絶縁膜22及び配線構造30を有する半導体ウェハ11が形成される。
然る後、図3(C)に示したように、例えば、エポキシ系のモールド樹脂を用いて、半導体ウェハ11上に封止部34を形成する。
次いで、グラインド(研削)工程を行って電極ポスト28の頂面を、封止部34から露出させる。
上述したパッケージングが終了した状態の半導体ウェハ11を、図2(B)に示して既に説明したスクライブラインL1に沿って切削することで個片化する。
このようにして、図1を用いて説明した構造を有する複数の半導体装置10を1枚のウェハから製造することができる。
以下、この発明の半導体装置の製造方法における封止工程を、説明する。
〈金型の構成の説明〉
まず、図4及び5を使用して、この発明の製造方法に適用して好適な封止装置(金型)の構成例につき説明する。
図4(A)は、第1の金型を設置状態において下側(クランプ側)から見た概略的な平面図であり、図4(B)は、同様に第2の金型を設置状態において上側から見た概略的な平面図である。
図5は、第1及び第2の金型を対向させて配置して、封止装置設置状態として示す概略的な断面図である。図5において、第1及び第2の金型100及び200は、図4(A)及び(B)に示したI−I及びII−II一点破線で切断した切り口で示してある。
図5に示したように、この発明の製造方法に使用して好適な封止装置300は、第1の金型100と第2の金型200とを具えている。第1の金型100は、第2の金型200の上側に、第2の金型200と対向するように設けられている。
これら第1の金型100及び第2の金型200のいずれか一方又は双方には、これらを互いに対向させた状態で、これらの相対距離を調節するための金型昇降機構が設けられている(図示しない。)この金型昇降機構により、第1及び第2の金型は型締めされ、第1及び第2の金型100及び200により、気密にされた間隙(以下、単にキャビティと称する。)が形成される(後述する)。このとき、上述した金型昇降機構により、このキャビティを維持した状態で、型締めされた第1及び第2の金型を昇降させることができる。このキャビティには、キャビティ内の雰囲気を真空引きするためのキャビティ吸排気手段が吸気又は排気自在に接続されている。
第1の金型100は、第1基部120を有している。この第1基部120の下面側には基板接触領域120aが設定されている。第1基部120には、半導体ウェハを通すことができる間隔を維持しつつ、第1基部の外周に沿って囲むように、支持アーム112が取り付けられている。この例では、第1基部120を貫通させて6つの支持アーム112を取り付けてある。この支持アーム112は、油圧シリンダ等の伸縮自在な機能部材により構成される。
支持アーム112の下端側には、クランプ110が設けられている。支持アーム112の下端部は、クランプ110を貫いてこれに固着されている。
図4(A)に示したように、クランプ110には、支持すべき半導体ウェハの形状に合わせた開口部114が形成されている。クランプ110の開口部114の周端に沿って開口部114を囲む、所定幅の部分領域は、基板支持領域110aとして設定される。
この基板支持領域110aは、図2を用いて説明した半導体ウェハ11の周辺領域11dに対応する領域であるので、半導体ウェハ及びこの半導体ウエハに設定される周辺領域に合わせて、開口部114の大きさを設定することにより、任意好適な範囲の部分領域を、基板支持領域110aとして設定すればよい。
第2の金型200は、第2基部210を含んでいる。この第2基部210の中央部には、第1の金型100が具えるクランプ110の開口部114と対向配置されてステージ220が設けられている。第2基部210には、ステージ220を囲むように形成される吸排気孔212が形成されていて、この吸排気孔212には、第2基部210及びステージ220上に載置される離型フィルム(この離型フィルムはフィルム状部材とも称される。このフィルムに関する説明は製造工程の説明において詳述する。)を吸着するための吸排気機構230が設けられている。この吸排気機構230は、例えば、真空ポンプと、この真空ポンプと吸排気孔212とを接続する配管により構成される。例えば、第2の金型200、すなわち第2基部210及びステージ220のいずれか一方又は双方を、マイクロスケールの孔を多数有するホーラス材により構成するのも好適である。この場合には、第2基部210及びステージ220のいずれか一方又は双方に吸排気機構230を接続する構成とすればよい。
ステージ220の形状は、開口部114の形状と同一形状とするのがよい。ステージ220の平面サイズは、開口部114の大きさよりも若干小さくするのがよい。
ステージ220は、ステージ昇降機構222を具えている。このステージ昇降機構222は、ステージ220を昇降自在に昇降させる。ステージ昇降機構222は、例えば油圧シリンダ、サーボモータ等により構成するのがよい。
〈封止工程の説明〉
(第1の実施の形態)
図6及び7を参照して、第1の実施の形態の封止工程につき説明する。
図6(A)及び(B)は、第1の実施の形態の封止工程を説明するための模式的な断面図である。図1(B)と同様の断面の切り口を模式的に示してある。
図7(A)及び(B)は、第1の実施の形態の封止工程を説明するための図6に続く断面図である。
なお、以下の製造工程の説明において、半導体ウェハ11は、図3(B)に示したウェハプロセスにより電極ポスト28の形成工程までが終了した構造体を指すものとする。図示及び説明を簡略化するために、実際には形成されている素子領域14、回路素子接続用パッド18、パッシベーション膜20、絶縁膜22、再配線層24及び電極ポスト用パッド26については、図示及びその説明を省略し、これらの構造が半導体ウェハ11に含まれるものとして説明する。
また、以下の説明において、図3(B)に示した構造の絶縁膜22の表面側を、半導体ウェハ11の第1の主表面11aとし、この第1の主表面11aと対向する面を第2の主表面11bと定義し、図2(A)に示したように、半導体ウェハ11には、実際には、個片化により半導体装置10となる複数の構造体がマトリクス状に配列されて形成されるが、図中、個片化により半導体装置10となる2つの構造体のみを示して説明するものとする。
まず、図6(A)に示したように、クランプ110の基板支持領域110aに半導体ウェハ11を載置する。この半導体ウェハ11の載置は、図2に示した半導体ウェハ11の周辺領域11dを基板支持領域110aに接触させて行う。このとき、クランプ110の開口部114内に、この開口部114の上側から下側に向かって、電極ポスト28を突出させる。すなわち、半導体ウェハ11の第1の主表面11aを開口部114から露出させる。
次いで、クランプ110が接続されている支持アーム112を短縮することで、第1の金型100の基板接触領域120aに半導体ウェハ11の第2の主表面11bを接触させてこの接触状態を保持する。この基板接触領域120aには、例えば、貫通孔及びこれに接続される配管及び真空ポンプを含む吸着機構を設けておいて、この吸着手段とクランプ110により、半導体ウェハ11を吸着保持してもよい。
次に、離型フィルム40を、第2の金型200上、すなわち第2基部210及びステージ220上に配置する。離型フィルム40は、市販されている公知の離型フィルムを適用することができる。例えば、離型フィルム40として、RM−4110(商品名:日立化成株式会社製)を適用することができる。この離型フィルムは、厚みが0.04mmであり、アクリル系材料により形成される離型層とポリエステル系の材料により形成されるベース層とからなる二層構造を有している。この離型フィルム40には、後の工程で樹脂が載置される領域である樹脂配置領域40aが設定される。この樹脂配置領域40aは、第2の金型表面の一部領域上を占めるように設定される。好ましくは、第1の金型100の開口部114の中心に樹脂配置領域40aの中心が来るように合わせるのがよい。
そして、吸排気孔212と、これに接続されている吸排気機構230により真空引きすることで、離型フィルム40を吸着保持する。
次に、第1の金型と第2の金型とを、第1の金型100の開口部114の輪郭内に第2の金型200のステージ220の輪郭が収まるように、位置合わせする。
次いで、第1及び第2の金型のいずれか一方又は双方を、図示されていないヒータ等の加熱機構により、加熱する。この加熱温度については後述する。この加熱機構は冷却することもできる加熱冷却機構とすることもできる。
次に、離型フィルム40の樹脂配置領域40a上に、所定量の顆粒状樹脂50を、計量カップ又は従来公知の治具等を用いて、例えば円錐状に堆積させる。この堆積形状は円錐形状に限られず、種々の底面形状を有する略錐体形状とすることができる。
この顆粒状樹脂50は、市販のエポキシ系樹脂を使用するのが好適である。この顆粒状樹脂50の粒径は、0.1〜2mmの範囲とするのがよい。一般に、エポキシ系樹脂は、160℃から180℃の範囲で、粘度が最も低く流動性が高い状態となり、かつこのような状態を長い時間保つことができる。従って、顆粒状樹脂として、エポキシ系樹脂を使用する場合には、上述した金型の加熱温度は、160℃から180℃の範囲に設定するのがよい。
顆粒状樹脂50の量については、適用される半導体ウェハ11のサイズ、形成される半導体装置10の仕様、すなわち、最終的に封止樹脂の占める容積を勘案して決定される。
具体的には、例えば8インチ径の半導体ウェハ11に封止工程を行うとすると、半導体ウェハ11上の封止樹脂により封止されるべき面積と封止樹脂の高さとを乗じ、求められた体積(封止樹脂の見かけ上の体積)から電極ポストの占める体積を減じて、体積(真の体積)として算出する。加えて、一般に、樹脂は硬化処理に基因してその体積が収縮又は膨張する。従って、この真の体積は、硬化処理による樹脂の体積の収縮又は膨張を考慮して算出する。このようにして算出された封止樹脂の真の体積に基づいて、重量に換算する。
例えば、8インチ(1インチ=2.54cm)径の半導体ウェハを使用し、所要の顆粒状樹脂50の換算重量が12g(グラム)であると仮定すると、離型フィルム40上には、樹脂配置領域40aとして直径100mm程度の円形の領域を設定するのが好適である。そして、樹脂配置領域40aに、好ましくは、厚みh1が最大10mm程度の円錐状となるように堆積させればよい。
次いで、図6(B)に示したように、金型昇降機構(図示せず。)により、第1の金型100と第2の金型200とを接触させて型締めする。このとき、金型圧力は、樹脂漏れが起こらない範囲とすればよい。具体的には、10t(トン)(98000N)〜60t(トン)(588000N)とすればよい。このようにして、第1の金型100及び第2の金型200、すなわち、クランプ110と第2基部210とにより、キャビティ60が画成される。
図6(B)に示した、型締め時のキャビティ60の高さhは、第1及び第2の金型100及び200により規定される。この高さhには、半導体ウェハ11の厚みが含まれる。
また、電極ポスト28の頂面と離型フィルム40との距離h0は、顆粒状樹脂50の最大厚みh1よりも大きな距離となるように設定するか、或いは顆粒状樹脂50の最大厚みh1が、電極ポスト28の頂面と離型フィルム40との距離h0よりも小さくなるように、顆粒状樹脂を堆積させればよい。
次いで、温度を維持した状態で、キャビティ60に吸気又は排気自在に接続されているキャビティ吸排気手段(図示せず。)により、キャビティ60内を、ボイドの発生を考慮して、最大でも133.3Pa(パスカル)(1torr)程度と設定される所定の真空度まで減圧する。
図7(A)に示したように、真空度が上昇するにつれて、顆粒状樹脂50は、徐々に溶融して、ステージ220及び第2基部210の表面上に相当する離型フィルム表面全面を覆うように徐々に広がっていく。図中、顆粒状樹脂50が完全に溶解した状態を溶融樹脂50’として示してある。
所定の真空度に至るまでの時間は、樹脂の硬化が始まるタイミングを考慮して、少なくとも溶融樹脂50’の硬化が始まる前までに所定の真空度に至るように調節する。
上述したように顆粒状樹脂50としてエポキシ系樹脂を使用する場合には、ボイドの発生(溶融樹脂50’が硬化し始める時間)を考慮して、離型フィルム40上に顆粒状樹脂を載せてから5秒以内に所定の真空度に至るようにするのがよい。
この減圧を開始するタイミングとほぼ同一のタイミングで、図7(B)に示したように、ステージ220を、ステージ昇降機構222を作動させてキャビティ60内の空気だまり(間隙)が消失するまで徐々に上昇させるか、又はステージ220を固定した状態で第1及び第2の金型を上述した金型昇降機構により、下降させてキャビティ60内の空気だまり(間隙)を消失させる。結果として、溶融樹脂50’は、第1の主表面11aに接触してこれに接着される。
このようにキャビティ60内は、封止部中にボイドの形成が実質的に防止される所定の真空度まで減圧される必要がある。従って、キャビティ60内がこの所定の真空度に至るまでの時間は、ステージ220を上昇させるか又は第1及び第2の金型を下降させるかして、キャビティ60内の空気だまりを完全に消失させるまでの時間よりも短く設定するのが好ましい。換言すると、キャビティ60内が所定の真空度に到達するまでに要する時間に、ステージ220を上昇するか又は第1及び第2の金型を下降する距離は、溶融樹脂50’と第1の主表面11aとの距離よりも短く設定するのがよい。
上述したように、顆粒状樹脂50としてエポキシ系樹脂を用いた場合には、加熱をさらに加えることで、溶融樹脂50’の硬化を行う。この硬化処理は、選択された封止樹脂の材料に応じた適宜の工程とするのがよい。この硬化処理により、溶融樹脂50’は、封止部として形成される。
上述したように、第2の金型上の一部領域、すなわちステージ220に載置される封止樹脂が、徐々に溶融して、徐々に離型フィルム表面上に広がっていく構成とし、キャビティ60内が所定の真空度に至るまでの時間を、ステージ220を上昇させるか又は第1及び第2の金型を下降させるかして、キャビティ60内の空気だまりを完全に消失させるまでの時間よりも短くなるように設定し、かつ所定の真空度に至るまでの時間を上述のように設定(5秒以下)すれば、封止工程に基因する空気だまりによるボイドの発生を効果的に防止して、歩留まりよくかつ高精度に封止部を形成することができる。
封止樹脂の硬化処理が終了した後、第1及び第2の金型100及び200の型締めを解除して、半導体ウェハ11を第1の金型100及び離型フィルム40から剥離する。
次いで、電極ポスト28の頂面を、グラインド工程により露出させ、外部端子を形成する。
最後に、個片化工程を行って、複数個の半導体装置10を得る。
(第2の実施の形態)
図8を参照して、第2の実施の形態の封止工程につき説明する。なお、第2の実施の形態に適用される封止装置300は、第1の実施の形態で説明した装置と同一であるのでその構成要素の詳細な説明は省略する。また、第1の実施の形態の封止工程と異なる点は、ステージ220上に載置される樹脂材料の形状のみであるので、同一となる工程については、その詳細な説明を省略する。
図8(A)及び(B)は、第2の実施の形態の封止工程を説明するための模式的な断面図である。図1(B)と同様の断面の切り口を模式的に示してある。
図8(A)に示したように、クランプ110の基板支持領域110aに、半導体ウェハ11を、図2に示した半導体ウェハ11の周辺領域11dが基板支持領域110aに接触するように載置する。このときクランプ110の開口部114の上側から下側に向かって、半導体ウェハ11の第1の主表面11aを開口部114から露出させる。
次いで、第1の金型100の基板接触領域120aに半導体ウェハ11の第2の主表面11bを接触させて保持する。
次に、離型フィルム40を、第2の金型200上、すなわち第2基部210及びステージ220上に配置する。この離型フィルム40には、後の工程で樹脂が載置される領域である樹脂配置領域40aが設定されている。
そして、吸排気孔212と、これに接続されている吸排気機構230により真空引きすることで、離型フィルム40を吸着保持する。
次に、第1の金型100と第2の金型200とを、第1の金型100の開口部114の輪郭内に第2の金型200のステージ220の輪郭が収まるよう位置合わせする。
次いで、第1及び第2の金型のいずれか一方又は双方を、図示されていない加熱機構により、加熱する。
次に、離型フィルム40の樹脂配置領域40a上に、ペレット状に成型された樹脂ペレット70を、載置する。
この樹脂ペレット70は、市販のエポキシ系樹脂を材料として成形するのが好適である。
樹脂ペレット70の重量、換言すれば封止樹脂材料の量については、第1の実施の形態と同様に、適用される半導体ウェハ11のサイズ、形成される半導体装置10の仕様、すなわち、最終的に封止樹脂の占める容積を勘案して決定される。
第1の実施の形態と同様にして換算された重量に相当する顆粒状又は粉体状の封止樹脂材料を、この実施の形態ではペレット状に成型(打錠)する。
この成型工程について、以下に説明する。この成形工程には、従来公知のいわゆる簡易打錠機を使用することができる。簡易打錠機の構成については、その詳細な説明を省略する。
まず、上述の手順により、硬化処理後の体積に基づいて換算された重量の顆粒状樹脂を、所望の形状の型内に投入する。投入時に顆粒状樹脂が型内に占める体積を100%とするとき、好ましくはその30〜70%の体積の樹脂ペレットとなるように圧縮打錠する。樹脂ペレット70の硬さは、好ましくは、例えば、手で保持したとしても崩れない程度の硬さとする。樹脂ペレット70の形状は、特に限定されないが、溶融して半導体ウェハ12の形状に近い形として、離型フィルム40上に広がる必要があるので、好ましくは、円筒形状とするのがよい。
樹脂ペレット70の平面サイズには、特に制限はないが、厚みh2については、考慮する必要がある(後述する。)。顆粒状樹脂に加えられる圧力及び加圧時間は、加圧後に所定の体積とすることができれば任意好適な条件を選択することができる。
次に上述した温度を維持した状態で、第1の金型100及び第2の金型200を、第1の金型100の開口部114の輪郭内に、第2の金型200のステージ220の輪郭が収まるように位置合わせする。
次いで、図8(B)に示したように、金型昇降機構(図示せず。)により、第1の金型100と第2の金型200とを接触させて両金型を型締めする。このようにして、第1の金型100及び第2の金型200、すなわち、クランプ110と第2基部210とにより、キャビティ60が画成される。
図8(B)に示した、型締め時のキャビティ60の高さhは、第1及び第2の金型100及び200により規定される。この高さhには、半導体ウェハ11の厚みが含まれる。
また、電極ポスト28の頂面と離型フィルム40との距離h0は、樹脂ペレット70の厚みh2よりも大きな距離となるように設定するか、或いは樹脂ペレット70の厚みh2が、電極ポスト28の頂面と離型フィルム40との距離h0よりも小さくなるようにすればよい。
次いで、温度を保持した状態で、キャビティ60に吸気又は排気自在に接続されているキャビティ吸排気手段により、所定の真空度まで減圧する。
真空度が上昇するにつれて、樹脂ペレット70は、徐々に溶融して、ステージ220及び第2基部210の表面上に相当する離型フィルム表面全面を覆うように徐々に広がっていく。
所定の真空度に至るまでの時間は、樹脂の硬化が始まるタイミングを考慮して、少なくとも溶融樹脂の硬化が始まる前までに所定の真空度に至るように調節する。
上述したように樹脂ペレット70としてエポキシ系樹脂を使用する場合には、ボイドの発生(溶融樹脂が硬化し始める時間)を考慮して、離型フィルム40上に樹脂を載せてから5秒以内に所定の真空度に至るようにするのがよい。
この減圧を開始するタイミングとほぼ同一のタイミングで、図7(B)に示したように、ステージ220を、ステージ昇降機構222を作動させてキャビティ60内の空気だまり(間隙)が消失するまで徐々に上昇させるか、又はステージ220を固定した状態で第1及び第2の金型を上述した金型昇降機構により、下降させてキャビティ60内の空気だまり(間隙)を消失させる。結果として、溶融樹脂は、第1の主表面11aに接触してこれに接着される。
このようにキャビティ60内は、封止部中にボイドの形成が実質的に防止される所定の真空度まで減圧される必要がある。従って、キャビティ60内がこの所定の真空度に至るまでの時間は、ステージ220を上昇させるか又は第1及び第2の金型を下降させるかして、キャビティ60内の空気だまりを完全に消失させるまでの時間よりも短く設定するのが好ましい。換言すると、キャビティ60内が所定の真空度に到達するまでに要する時間に、ステージ220を上昇するか又は第1及び第2の金型を下降する距離は、溶融樹脂と第1の主表面11aとの距離よりも短く設定するのがよい。
上述したように、樹脂ペレット70としてエポキシ系樹脂を用いた場合には、加熱をさらに加えることで、溶融樹脂の硬化を行う。この硬化処理は、選択された封止樹脂の材料に応じた適宜の工程とするのがよい。この硬化処理により、溶融樹脂は、封止部として形成される。
封止樹脂の硬化処理が終了した後、第1及び第2の金型100及び200の型締めを解除して、半導体ウェハ11を第1の金型100及び離型フィルム40から剥離する。
次いで、電極ポスト28の頂面を、グラインド工程により露出させ、外部端子を形成する。
このようにして、樹脂ペレット70を封止工程に適用しても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、予め封止樹脂材料をペレット状に成形しておくので、第2の金型上へ封止樹脂材料を載せる作業が治具等の供給手段を用いることなくよりスムーズに行える。従って、製造工程をより簡略化することができる。
この発明の半導体装置の製造方法は、いわゆるWCSPに適用して好適である。この発明の樹脂封止工程によれば、金型内のキャビティを真空引きする際に、電極ポストに顆粒状樹脂が接触しないので、電極ポストの変形を効果的に防止することができる。また、離型フィルムにより、金型からの封止樹脂の剥離が容易となる。従って、信頼性の高い半導体装置を、歩留まりよく製造することができる。
図1(A)は、半導体装置10の上方から見た、構成要素の配置関係を説明するための透過的な平面図であり、図1(B)は、図1(A)のI−Iで示した一点破線で切断した切り口を示す模式的な断面図である。 図2(A)は、半導体ウェハ12を上方から見た概略的な平面図であり、図2(B)は、図2(A)の一部領域を拡大して示した概略的な平面部分拡大図である。 図3(A)、(B)及び(C)は、半導体装置の製造工程を説明するために、製造中途の1つの構造体を代表として、図1(B)と同様に切断した切り口を示す概略的な断面図である。 図4(A)は、第1の金型を設置状態において下側(クランプ側)から見た概略的な平面図であり、図4(B)は、同様に第2の金型を設置状態において上側から見た概略的な平面図である。 図5は、第1及び第2の金型を、図4(A)及び(B)に示したI−I及びII−II一点破線で切断した切り口を封止装置設置状態として示す概略的な断面図である。 図6(A)及び(B)は、第1の実施の形態の封止工程を説明するための模式的な断面図である。 図7(A)及び(B)は、第1の実施の形態の封止工程を説明するための図6に続く断面図である。 図8(A)及び(B)は、第2の実施の形態の封止工程を説明するための模式的な断面図である。
符号の説明
10:半導体装置(半導体チップ)
11:半導体ウェハ
11a:第1の主表面
11b:第2の主表面
11c:周辺領域
11d:半導体チップ形成領域
12:半導体基板
13:半導体本体
14:素子領域
18:回路素子接続用パッド
20:パッシベーション膜
22:絶縁膜
23:開口部
24:再配線層
26:電極ポスト用パッド
28:電極ポスト
30:配線構造
32:外部端子
34:封止部
40:離型フィルム
40a:樹脂配置領域
50:顆粒状樹脂
50’:溶融樹脂
60:キャビティ
70:樹脂ペレット
100:第1の金型
110:クランプ
110a:支持領域
112:支持アーム
114:開口部
120:第1基部
120a:基板接触領域
200:第2の金型
210:第2基部
212:吸排気孔
220:ステージ
222:ステージ昇降機構
230:吸排気機構
300:封止装置

Claims (9)

  1. 突起電極が形成された半導体装置形成領域と該半導体装置形成領域を囲む周辺領域とを有する第1の主表面と、該第1の主表面に対向する第2の主表面とを有する半導体ウエハを準備する工程と、
    第1及び第2の金型であって、該第1の金型と該第2の金型とによってキャビティーが形成されるように構成された第1及び第2の金型を準備する工程と、
    前記第1の主表面側が露出するよう前記半導体ウエハを前記第1の金型側で保持する工程と、
    フィルム状部材を前記第2の金型上に配置する工程と、
    前記第1及び第2の金型によって前記キャビティーが形成された時における前記突起電極の頂面と前記フィルム状部材との間の距離よりも短くなるような高さを有する樹脂を、前記フィルム状部材の樹脂配置領域上の所定領域供給する工程と、
    前記第1の金型及び第2の金型を加熱する工程と、
    前記第1の金型と前記第2の金型とを前記フィルム状部材を介して接触させる
    ことにより前記キャビティーを形成し、前記キャビティー内に前記第1の主表面及び前記樹脂を配置させる工程と、
    前記キャビティー内を減圧するとともに前記キャビティーの容積を減少させることで、前記樹脂が溶融した溶融樹脂を前記第1の主表面に接触させて前記第1の主表面上に封止部を形成する工程と、
    を含む半導体装置の製造方法。
  2. 前記所定領域に供給される樹脂は、顆粒状であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記顆粒状の樹脂は、前記フィルム状部材上に略円錐状に供給されることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記所定領域に供給される樹脂は、顆粒状樹脂を所定の形状に成形した樹脂ペレットであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記樹脂ペレットは、顆粒状樹脂を顆粒状態の体積の30%〜70%の範囲の体積に圧縮打錠することによって形成されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1の主表面上に封止部を形成する工程において、前記キャビティーの減圧は、前記封止部中にボイドが形成されない所定の真空度まで行い、前記キャビティーの容積の減少を前記キャビティー内が前記所定の真空度に到達した後に停止させることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記キャビティーの容積の減少は、前記第2の金型を構成する可動ステージが前記第1の金型方向へと上昇することによって実行され、上記キャビティーの減圧を開始してから前記キャビティーが前記所定の真空度に到達するまでに要する減圧時間に該可動ステージが上昇する距離を、前記溶融樹脂と前記第1の主表面との間の距離よりも短く設定することを特徴とする請求項に記載の半導体装置の製造方法。

  8. 前記第1の主表面上に封止部を形成する工程において減圧される前記キャビティーの真空度は、最大でも133.3Paまで徐々に減圧されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記所定領域に樹脂を供給する工程から前記封止部を形成する工程は、最大でも5秒間で実施されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
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