JP3859181B2 - 導電パターン形成方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紫外線、エキシマレーザー等を含む遠紫外線等の活性光線に感応するポジ型ホトレジスト組成物を用いたパターン形成方法およびこれに用いるポジ型ホトレジスト組成物に関する。さらに詳しくは、TFT型液晶パネル等の無電解めっき法による微細な配線パターン(導電パターン)の形成に際し、基板との密着性に優れ、耐めっき性が良好で、パターン形状の良好なホトレジストパターンを形成することができるホトレジスト組成物を用いたパターン形成方法、およびこれに用いるポジ型ホトレジスト組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント配線板や液晶パネル等の製造においては、銅配線パターンやITO等の透明導電パターンが設けられた基板上にホトレジスト組成物を塗布、乾燥してホトレジスト層を設け、このホトレジスト層にポジマスクを介して活性光線を選択的に照射して露光し、ホトレジスト層の露光部分をアルカリ水溶液にて選択的に除去し、さらに露出した基板の一部または全部に無電解めっき処理を施して導体配線(導電パターン)を形成し、この上に配向膜を形成する方法が提案されている。特にTFT液晶パネル等のITOパターン上に導体配線を形成するにあたっては、解像度が高いことからポジ型ホトレジスト組成物が好ましく用いられている。
【0003】
しかしながら、従来のホトレジスト組成物を用いた場合、一般に基板とホトレジストパターンとの密着性が十分でなく、導体配線の短絡を生じるという問題があった。また、無電解めっき処理時にホトレジストパターン上に導体層が形成されるため、導電パターンの形成においてはホトレジストパターンとともにこの上に形成された導体層部分を一緒に剥離する必要があり、そのため剥離不良を起こしやすく、導体配線が断線、短絡するという問題があった。またこの他に、ポジ型ホトレジスト組成物によるホトレジストパターンでは、現像時に、活性光線の未照射部分の上層部分が板状に薄く剥がれて現像液中に浮遊し、露出した基板に再付着し、これが導体配線の短絡等を引き起こす原因となるなどの問題を有していた。これについて、特開平4−31860号公報、特開平6−43637号公報、特開平6−348017号公報に記載の技術等が提案されているが、現像残渣が生じる等の問題がある。特に、TFT型液晶パネル等のように10μmライン/10μmスペース前後の微細なパターンが要求される無電解めっき法によるパターン形成にあっては、これらの要求を十分に満たし得るホトレジスト組成物は、いまだ見出されていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その課題は、従来のホトレジスト組成物を用いた無電解めっき法の有していた欠点を解決し、特に、液晶パネル等の10μmライン/10μmスペース前後の微細なパターンが要求されるパターン形成において、パターン形状の良好なホトレジストパターンの形成方法、および断線、短絡等の生じない導電パターンの形成方法、並びにこれらパターン形成に適用される、基板との密着性に優れ、耐めっき性の良好な無電解めっき用ポジ型ホトレジスト組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、チオ尿素、チオフェン、チアゾール、チオナリド、チアゾリン、テトラメチルチオ尿素、メルカプトベンゾチアゾール、メルカプトベンゾトリアゾール、ジベンゾチアジルジスルフィド、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、およびテトラメチルチウラムジスルフィドの中から選ばれる1種または2種以上の含硫黄有機化合物を含有するポジ型ホトレジスト組成物を基板上に塗布、乾燥した後、マスクパターンを介して選択的に露光し、次いで現像し露光部分を除去することによってホトレジストパターンを形成した後、該基板上に無電解めっき処理を施すことにより、露出基板上に導電パターンを形成する、導電パターン形成方法に関する。
【0008】
上記において、含硫黄有機化合物がメルカプトベンゾチアゾールであるのが最も好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳述する。
【0010】
本発明の導電パターン形成方法に用いられるポジ型ホトレジスト組成物は、チオ尿素、チオフェン、チアゾール、チオナリド、チアゾリン、テトラメチルチオ尿素、メルカプトベンゾチアゾール、メルカプトベンゾトリアゾール、ジベンゾチアジルジスルフィド、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、およびテトラメチルチウラムジスルフィドの中から選ばれる1種または2種以上の含硫黄有機化合物((c)成分とする)を含有する。
【0011】
上記各含硫黄有機化合物は、異性体がある場合には、これら異性体も本発明範囲に含む。
【0012】
本発明では、特に上記(c)成分に加え、さらに下記(a)、(b)成分
(a)アルカリ可溶性樹脂、
(b)キノンジアジド基含有化合物
を配合した組成物、すなわち上記(a)〜(c)成分を含有してなるポジ型ホトレジスト組成物が最も好ましく用いられる。
【0013】
ここで(a)成分であるアルカリ可溶性樹脂としては、ノボラック樹脂、アセトン−ピロガロール樹脂、ポリヒドロキシスチレン樹脂、アクリル樹脂等を挙げることができる。
【0014】
ノボラック樹脂としては、例えばフェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、2,3−キシレノール、2,5−キシレノール、3,4−キシレノール、3,5−キシレノール、3,6−キシレノール、2,3,4−トリメチルフェノール、3,4,5−トリメチルフェノール、2−tert−ブチルフェノール、3−tert−ブチルフェノール、4−tert−ブチルフェノール、レゾルシノール、2−メチルレゾルシノール、カテコール、4−メチルカテコール、3−メトキシフェノール、没食子酸メチル、没食子酸エチル、4−エチルフェノール、4−プロピルフェノール、4−イソプロピルフェノール、o−メチルフェノール、m−メチルフェノール、p−メチルフェノール等のフェノール類に、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピルアルデヒド、ベンズアルデヒド等を付加重合させることによって得ることができる。中でもm−クレゾール、p−クレゾールを含有したノボラック樹脂は感度、現像性、保存安定性の点で優れた性能を有することから好ましく用いることができる。
【0015】
アセトン−ピロガロール樹脂としては、分子量が2,000程度のアセトン−ピロガロール樹脂と分子量が3,000程度のアセトン−ピロガロール樹脂の混合物が好適に用いられる。
【0016】
ポリヒドロキシスチレン樹脂としては、例えばポリヒドロキシスチレン、ポリヒドロキシメチルスチレン等が挙げられる。
【0017】
アクリル樹脂としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、アンジェリカ酸、チグリン酸、2−エチルアクリル酸、3−プロピルアクリル酸、3−イソプロピルアクリル酸、コハク酸モノヒドロキシエチルアクリレート、フタル酸モノヒドロキシエチルアクリレート、ジヒドロフタル酸モノヒドロキシエチルアクリレート、テトラヒドロフタル酸モノヒドロキシエチルアクリレート、ヘキサヒドロフタル酸モノヒドロキシエチルアクリレート、アクリル酸ダイマー、アクリル酸トリマーなどカルボキシル基を有するモノマーと、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、エチレングリコールモノメチルエーテルモノアクリレート、エチレングリコールモノメチルエーテルメタクリレート、エチレングリコールモノエチルエーテルアクリレート、エチレングリコールモノエチルエーテルメタクリレート、グリセロール(モノ)アクリレート、グリセロール(モノ)メタクリレート、アクリル酸ジメチルアミノエチルエステル、メタクリル酸ジメチルアミノエチルエステル、テトラヒドロフルフリルアクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、アクリル酸アミド、メタクリル酸アミド、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等から選ばれたモノマーとを共重合させたものが挙げられる。アクリル樹脂を用いる場合、酸価は20〜250mgKOH/g程度が好ましく、より好ましくは50〜150mgKOH/g程度である。酸価が低すぎるとアルカリ水溶液での現像が困難となり、一方、酸価が高すぎると塗膜性や分散性が悪くなる。
【0018】
このアルカリ可溶性樹脂は、重量平均分子量2,000〜200,000程度のものが好ましく、より好ましくは5,000〜150,000程度である。重量平均分子量が低すぎると膜形成能に乏しく、現像時に膜減りが激しくなるので好ましくなく、一方、高すぎると現像時間が長時間となるか、あるいは現像不能となることがあるため好ましくない。
【0019】
アルカリ可溶性樹脂は、(a)〜(c)成分の総量100重量部中、20〜80重量部の範囲で配合するのが好ましく、より好ましくは30〜70重量部である。配合量が低すぎると透明性や絶縁性、塗膜性が低下し、一方、配合量が多すぎると感度が低下し、硬化不良を起こすので好ましくない。
【0020】
(b)成分であるキノンジアジド基含有化合物としては、感光性成分として用いられ得るものであれば特に限定されるものでなく、例えば、ナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸、ナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸等のナフトキノン−1,2−ジアジドスルホニルハライドと、ヒドロキシ化合物とのエステル化物等が好ましく用いられる。具体的には、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2,4,6−トリヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,4,6−トリヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル等の、トリヒドロキシベンゾフェノンとナフトキノン−1,2−ジアジドスルホン酸とのエステル化合物;
2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2,3,4,3’−テトラヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,3,4,3’−テトラヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2,3,4,2’−テトラヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,3,4,2’−テトラヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2,3,4,4’−テトラヒドロキシ−3’−メトキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル等の、テトラヒドキシベンゾフェノンとナフトキノン−1,2−ジアジドスルホン酸とのエステル化合物;
2,3,4,2’,4’−ペンタヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,3,4,2’,4’−ペンタヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2,3,4,2’,6’−ペンタヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,3,4,2’,6’−ペンタヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル等の、ペンタヒドロキシベンゾフェノンとナフトキノン−1,2−ジアジドスルホン酸とのエステル化合物;
2,4,6,3’,4’,5’−ヘキサヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,4,6,3’,4’,5’−ヘキサヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、3,4,5,3’,4’,5’−ヘキサヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、3,4,5,3’,4’,5’−ヘキサヒドロキシベンゾフェノンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル等の、ヘキサヒドロキシベンゾフェノンと、ナフトキノン−1,2−ジアジドスルホン酸とのエステル化合物;
2,2’−ジヒドロキシジフェニルメタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,2’−ジヒドロキシジフェニルメタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2,4’−ジヒドロキシジフェニルメタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,4’−ジヒドロキシジフェニルメタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、4,4’−ジヒドロキシジフェニルメタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル等の、ジヒドロキシジフェニルメタンとナフトキノン−1,2−ジアジドスルホン酸とのエステル化合物;
1−(2−ヒドロキシフェニル)−1−(2’−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−(2−ヒドロキシフェニル)−1−(2’−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−(2−ヒドロキシフェニル)−1−(4’−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−(2−ヒドロキシフェニル)−1−(4’−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(4’−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(4’−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−フェニル−1−(2,4−ジヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−フェニル−1−(2,4−ジヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−フェニル−1−(2,6−ジヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−フェニル−1−(2,6−ジヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−(2−ヒドロキシフェニル)−2−(2’−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−(2−ヒドロキシフェニル)−2−(2’−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−(2−ヒドロキシフェニル)−2−(4’−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−(2−ヒドロキシフェニル)−2−(4’−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(4’−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(4’−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−フェニル−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−フェニル−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−フェニル−2−(2,6−ジヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−フェニル−2−(2,6−ジヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル等の、ジフェニルヒドロキシエタンとナフトキノン−1,2−ジアジドスルホン酸とのエステル化合物;
1−(2−ヒドロキシフェニル)−1−(2’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−(2−ヒドロキシフェニル)−1−(2’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−(2−ヒドロキシフェニル)−1−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−(2−ヒドロキシフェニル)−1−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−フェニル−1−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−フェニル−1−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−フェニル−1−(2,6−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−フェニル−1−(2,6−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−(2−ヒドロキシフェニル)−2−(2’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−(2−ヒドロキシフェニル)−2−(2’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−(2−ヒドロキシフェニル)−2−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−(2−ヒドロキシフェニル)−2−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2−(2−ヒドロキシフェニル)−1−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2−(2−ヒドロキシフェニル)−1−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−フェニル−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−フェニル−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2−フェニル−1−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2−フェニル−1−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−フェニル−2−(2,6−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−フェニル−2−(2,6−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2−フェニル−1−(2,6−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2−フェニル−1−(2,6−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2−(2−ヒドロキシフェニル)−2−(2’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2−(2−ヒドロキシフェニル)−2−(2’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2−(2−ヒドロキシフェニル)−2−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2−(2−ヒドロキシフェニル)−2−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2−フェニル−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2−フェニル−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2−フェニル−2−(2,6−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2−フェニル−2−(2,6−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−(2’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−(2’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−フェニル−3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−フェニル−3−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−フェニル−3−(2,6−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−フェニル−3−(2,6−ジヒドロキシフェニル)プロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル等の、ジヒドロキシフェニルプロパンとナフトキノン−1,2−ジアジドスルホン酸とのエステル化合物;
2,2’,2’’−トリヒドロキシトリフェニルメタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,2’,2’’−トリヒドロキシトリフェニルメタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2,2’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルメタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,2’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルメタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2,4’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルメタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,4’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルメタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、4,4’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルメタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、4,4’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルメタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2,2’,2’’−トリヒドロキシトリフェニルエタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,2’,2’’−トリヒドロキシトリフェニルエタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2,2’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルエタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,2’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルエタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2,4’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルエタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,4’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルエタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、4,4’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルエタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、4,4’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルエタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2,2’,2’’−トリヒドロキシトリフェニルプロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,2’,2’’−トリヒドロキシトリフェニルプロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2,2’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルプロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,2’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルプロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、2,4’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルプロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、2,4’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルプロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、4,4’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルプロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、4,4’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルプロパンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、4−[1,1−ジメチル−1−(o−ヒドロキシメチル)フェニル]−ビス(o−ヒドロキシフェニル)メタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、4−[1,1−ジメチル−1−(o−ヒドロキシメチル)フェニル]−ビス(o−ヒドロキシフェニル)メタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、4−[1,1−ジメチル−1−(o−ヒドロキシメチル)フェニル]−ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、4−[1,1−ジメチル−1−(o−ヒドロキシメチル)フェニル]−ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、4−[1,1−ジメチル−1−(p−ヒドロキシメチル)フェニル]−ビス(o−ヒドロキシフェニル)メタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、4−[1,1−ジメチル−1−(p−ヒドロキシメチル)フェニル]−ビス(o−ヒドロキシフェニル)メタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、4−[1,1−ジメチル−1−(p−ヒドロキシメチル)フェニル]−ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、4−[1,1−ジメチル−1−(p−ヒドロキシメチル)フェニル]−ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、[4−(o−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−ビス(o−ヒドロキシフェニル)メタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、[4−(o−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−ビス(o−ヒドロキシフェニル)メタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、[4−(o−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、[4−(o−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、[4−(p−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−ビス(o−ヒドロキシフェニル)メタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、[4−(p−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−ビス(o−ヒドロキシフェニル)メタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、[4−(p−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、[4−(p−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−{4−[1,1−ジメチル−1−(o−ヒドロキシフェニル)メチル]フェニル}−1,1−ビス(o−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−{4−[1,1−ジメチル−1−(o−ヒドロキシフェニル)メチル]フェニル}−1,1−ビス(o−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−{4−[1,1−ジメチル−1−(o−ヒドロキシフェニル)メチル]フェニル}−1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−{4−[1,1−ジメチル−1−(o−ヒドロキシフェニル)メチル]フェニル}−1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタン−1,2−ナフトキノンのジアジド−5−スルホン酸エステル、1−{4−[1,1−ジメチル−1−(p−ヒドロキシフェニル)メチル]フェニル}−1,1−ビス(o−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−{4−[1,1−ジメチル−1−(p−ヒドロキシフェニル)メチル]フェニル}−1,1−ビス(o−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−{4−[1,1−ジメチル−1−(p−ヒドロキシフェニル)メチル]フェニル}−1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−{4−[1,1−ジメチル−1−(p−ヒドロキシフェニル)メチル]フェニル}−1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−[4−(o−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−1,1−ビス(o−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−[4−(o−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−1,1−ビス(o−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−[4−(o−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−[4−(o−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−[4−(p−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−1,1−ビス(o−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−[4−(p−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−1,1−ビス(o−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−[4−(p−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−[4−(p−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−1,1−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−{4−[1,1−ジメチル−1−(o−ヒドロキシフェニル)メチル]フェニル}−2,2−ビス(o−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−{4−[1,1−ジメチル−1−(o−ヒドロキシフェニル)メチル]フェニル}−2,2−ビス(o−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−{4−[1,1−ジメチル−1−(o−ヒドロキシフェニル)メチル]フェニル}−2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−{4−[1,1−ジメチル−1−(o−ヒドロキシフェニル)メチル]フェニル}−2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−{4−[1,1−ジメチル−1−(p−ヒドロキシフェニル)メチル]フェニル}−2,2−ビス(o−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−{4−[1,1−ジメチル−1−(p−ヒドロキシフェニル)メチル]フェニル}−2,2−ビス(o−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−{4−[1,1−ジメチル−1−(p−ヒドロキシフェニル)メチル]フェニル}−2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−{4−[1,1−ジメチル−1−(p−ヒドロキシフェニル)メチル]フェニル}−2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−[4−(o−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−2,2−ビス(o−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−[4−(o−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−2,2−ビス(o−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−[4−(o−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−[4−(o−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−[4−(p−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−2,2−ビス(o−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−[4−(p−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−2,2−ビス(o−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル、1−[4−(p−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸エステル、1−[4−(p−ヒドロキシフェニルメチル)フェニル]−2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタンのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホン酸エステル等が挙げられる。
【0021】
これらは単独で用いても、あるいは2種以上組み合わせて用いてもよい。なお本発明で用いられる上記のようなヒドロキシ化合物のナフトキノンジアジドスルホン酸エステルではエステル化率は30〜100重量%程度であるのが好ましい。エステル化率は、〔(ナフトキノンジアジドスルホン酸エステル基モル数)/(ヒドロキシ化合物のエステル化前のヒドロキシ基モル数)〕×100で求めることができる。
【0022】
本発明においては、ポジ画像形成時、このキノンジアジド基含有化合物が活性光線の照射により、分子構造が変化し現像液に対して可溶性となる。キノンジアジド基含有化合物は、アルカリ可溶性樹脂100重量部に対して5〜200重量部の範囲で配合するのが好ましく、より好ましくは10〜150重量部である。配合量が少なすぎると感度が低下し、現像不良を起こすことがあり、一方、配合量が多すぎると透明性、絶縁性や塗膜性が悪くなり好ましくない。
【0023】
(c)成分である含硫黄有機化合物は、上述したように、チオ尿素、チオフェン、チアゾール、チオナリド、チアゾリン、テトラメチルチオ尿素、メルカプトベンゾチアゾール、メルカプトベンゾトリアゾール、ジベンゾチアジルジスルフィド、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、テトラメチルチウラムジスルフィドの中から選ばれる1種または2種以上が用いられる。これらの中でもメルカプトベンゾチアゾールが最も好ましい。
【0024】
この(c)成分である上記含硫黄化合物を含む本発明のポジ型ホトレジスト組成物は、基板との密着性を向上することができ、めっき液のしみ込みによるパターンの欠けや剥がれを未然に防止し、また触媒毒として働くため無電解めっき処理時にホトレジストパターン上に導電膜が付着することがない。さらに露光時、活性光線の乱反射を抑えることができ、反射防止剤としての効果を有するとともに、剥離時に剥離片が基板に再付着することがなくなり、多層配線板や液晶パネル等の製造において、均一な膜厚の配向膜を形成することができ、製品品質の向上を図ることができる。
【0025】
該含硫黄化合物は、(a)〜(c)成分の総量100重量部中に0.01〜20重量部の範囲で配合するのが好ましく、より好ましくは0.1〜8重量部である。配合量が少なすぎると本発明の効果を十分に奏することが難しく、一方、配合量が多すぎると感度が低下することがあり好ましくない。
【0026】
本発明のポジ型ホトレジスト組成物を溶解するための溶剤としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、2−メトキシブチルアセテート、3−メトキシブチルアセテート、4−メトキシブチルアセテート、2−メチル−3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、3−エチル−3−メトキシブチルアセテート、2−エトキシブチルアセテート、4−エトキシブチルアセテート、4−プロポキシブチルアセテート、2−メトキシペンチルアセテート、3−メトキシペンチルアセテート、4−メトキシペンチルアセテート、2−メチル−3−メトキシペンチルアセテート、3−メチル−3−メトキシペンチルアセテート、3−メチル−4−メトキシペンチルアセテート、4−メチル−4−メトキシペンチルアセテート、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルシソブチルケトン、エチルイソブチルケトン、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピル、プロピオン酸イソプロピル、2−ヒドロキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキシプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチル、メチル−3−メトキシプロピオネート、エチル−3−メトキシプロピオネート、エチル−3−エトキシプロピオネート、エチル−3−プロポキシプロピオネート、プロピル−3−メトキシプロピオネート、イソプロピル−3−メトキシプロピオネート、エトキシ酢酸エチル、オキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル、炭酸メチル、炭酸エチル、炭酸プロピル、炭酸ブチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、ピルビン酸ブチル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、ベンジルメチルエーテル、ベンジルエチルエーテル、ジヘキシルエーテル、酢酸ベンジル、安息香酸エチル、シュウ酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、γ−ブチロラクトン、ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサノン、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン等を挙げることができる。
【0027】
該溶剤は、(a)〜(c)成分の総量100重量部に対し、2000重量部以下、好ましくは1000重量部以下の範囲で配合させることができる。
【0028】
本発明のポジ型ホトレジスト組成物には、さらに必要に応じて増感剤、可塑剤、界面活性剤、消泡剤、その他の添加剤を添加することができる。
【0029】
増感剤としては、具体的にはエオシンB(C.I.No.45400)、エオシンJ(C.I.No.45380)、アルコール可溶性エオシン(C.I.No.45386)、シアノシン(C.I.No.45410)、ベンガルローズ、エリスロシン(C.I.No.45430)、2,3,7−トリヒドロキシ−9−フェニルキサンテン−6−オン、およびローダミン6G等のキサンテン色素;チオニン(C.I.No.52000)、アズレA(C.I.No.52005)、およびアズレC(C.I.No.52002)等のチアジン色素;ピロニンB(C.I.No.45005)、およびピロニンGY(C.I.No.45005)等のピロニン色素;3−アセチルクマリン、3−アセチル7−ジエチルアミノクマリン等のクマリン化合物等が挙げられる。
【0030】
可塑剤としては、ジオクチルフタレート、ジドデシルフタレート、トリエチレングリコールジカプリレート、ジメチルグリコールフタレート、トリクレジルホスフェート、ジオクチルアジペート、ジブチルセバケート、トリアセチルグリセリン等が挙げられる。
【0031】
界面活性剤としては、アニオン系、カチオン系、ノニオン系等の各種活性剤が挙げられる。
【0032】
消泡剤としてはシリコーン系、フッ素系各種消泡剤等が挙げられる。
【0033】
また上記の他に、基板との密着性向上のためにシランカップリング剤を添加してもよい。
【0034】
次に、本発明のパターン形成方法について、図1に基づいて説明する。
【0035】
図1は本発明のパターン形成方法の一実施の態様を示す。
【0036】
まず基板1上にポジ型ホトレジスト組成物を溶剤に溶解した溶液をスピンナー等を用いて塗布、乾燥させ、ホトレジスト層2を設ける(図1(a))。
【0037】
ここで、基板1としては、ITO膜等の透明導電膜が設けられたガラス基板、銅配線パターンが被覆されたガラス−エポキシ樹脂積層板などが用いられる。基板1とホトレジスト組成物との密着性を向上させるために、シランカップリング剤を該組成物中に添加しておくか、あるいは基板1に塗布等の方法により作用させておいてもよい。
【0038】
ホトレジスト層2は、ポジ型ホトレジスト組成物の材料各成分を3本ロールミル、ボールミル、サンドミル等でよく溶解、分散、混練した後、基板1上にスクリーン印刷、バーコータ、ロールコータ、リバースコータ、カーテンフローコータ、スプレーコータ等、従来より公知の方法で乾燥膜厚1〜50μm程度に塗布することにより基板1上に層として設けられる。
【0039】
塗布後、室温にて数時間〜数日放置するか、温風ヒーター、赤外線ヒーター中に数十分〜数時間入れて溶剤を乾燥除去する。
【0040】
次いで、所定のマスクパターン3を介して、活性光線によりホトレジスト層2を選択的に露光する(図1(b))。露光は、低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、エキシマレーザー発生装置などを用いて、ポジ画像を形成するに十分な量まで照射することにより行う。露光に用いる活性エネルギー線としては、高圧水銀灯の輝線であるg線(436nm)やi線(365nm)、より短波長の線源であるKrFエキシマレーザー(248nm)、電子線、X線等の活性エネルギー線が好適である。照射エネルギー線量は用いるホトレジスト組成物の種類に応じて若干異なるが、50〜2000mJ/cm2程度が好ましい。
【0041】
露光後、現像液を用いて浸漬法、スプレー法等により現像を行う。現像液としては、水またはアルカリ水溶液が好ましく、現像液に用いるアルカリ成分の例としては、ナトリウム、カリウム等アルカリ金属の水酸化物、炭酸塩、ケイ酸塩、重炭酸塩、リン酸塩、ピロリン酸塩;ベンジルアミン、ブチルアミン等の第1級アミン;ジメチルアミン、ジベンジルアミン、ジエタノールアミン等の第2級アミン;トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン等の第3級アミン;モルホリン、ピペラジン、ピリジン等の環状アミン;エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等のポリアミン;テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルフェニルベンジルアンモニウムヒドロキシド、コリン等のアンモニウムヒドロキシド類;トリメチルスルホニウムヒドロキシド、ジエチルメチルスルホニウムヒドロキシド、ジメチルベンジルスルホニウムヒドロキシド等のスルホニウムヒドロキシド類が挙げられ、現像液としてはこれらの水溶液またはこれらの緩衝液を添加したものが用いられる。現像によりホトレジスト層の露光部分が選択的に溶解除去されてマスクパターン3に忠実なポジ型ホトレジストパターン4を得ることができる。
【0042】
得られたホトレジストパターン4は、100〜200℃の範囲で数十分〜数時間放置することによってポストベーク処理を行ってもよい。
【0043】
次いで、基板表面に付着したアルカリ成分を除去するため十分に洗浄した後、図1(d)に示すように無電解めっき処理を行うことにより、ホトレジストパターン4の非形成部分である露出基板上に導電パターン5を形成する。
【0044】
無電解めっき法は、めっき液の調製、供給等を簡便に行うことができるという利点がある。あるいはまた、導電性ペースト組成物をスクリーン印刷法等により所要部分に塗布または充填することにより導電パターン5を形成してもよい。無電解めっき法の一例としては、硫酸銅/ホルムアルデヒド/EDTA/水酸化ナトリウム溶液などからなる無電解めっき浴に基板を10分〜10時間程度浸漬することによって形成することができる。
【0045】
本発明によれば、ホトレジスト組成物中に特定の含硫黄有機化合物を含有するので、基板とホトレジスト層との密着性を向上することができ、また、めっき液のしみ込みによるパターンの欠けや剥がれを未然に防止することができる。さらに、これら特定の含硫黄有機化合物が触媒毒として働くため、無電解めっき時、ホトレジストパターン上に導電膜が付着することがなく、図1(d)に示すように露出基板上にのみ選択的に導電パターン5が形成される。そのため、ホトレジストパターンを剥離する際、従来例のようにホトレジストパターンと該パターン上に形成された導電層部分を一緒に剥離する必要がなく、この剥離時に剥離不良を起こし、導体配線が断線、短絡するという従来からの問題を生じることがない。さらに配向膜を設けるに際しても、配向不良を起こすことがなく均一な膜厚を有する配向膜を形成することができる。
【0046】
なお、無電解めっき処理前に、パラジウムコロイドを分散させた水分散液を付与させることにより、基板表面がより活性化され、めっき層形成の際に、基板との密着性をより向上させることができる。パラジウムコロイドは良好な分散性を得るために0.01〜1μm程度の粒径であることが好ましく、濃度は0.5〜10g/l程度とすることが好ましい。
【0047】
所望により、これにさらに銀、錫、インジウム、ニッケル、銅、金、コバルト、亜鉛またはカドミウムの中から選ばれる少なくとも1種の可溶性金属化合物(合金化金属化合物)を含むことができ、中でも硫化錫が特に好ましい。また、パラジウムコロイドや可溶性金属化合物をキレート化するためのキレート化剤を添加してもよい。
【0048】
キレート化剤としては、塩化パラジウム、合金化金属化合物をキレート化し得るものであれば、特に限定されるものでなく、具体的には、例えばケリダム酸、オロチン酸、ヒダントインカルボン酸、スクシンイミドカルボン酸、2−ピロリドン−5−カルボン酸、カルボキシヒドロキシピリジン、カルボキシカプロラクタム、ピコリン酸またはジピコリン酸、カルボキシキサンチン、キノリンカルボン酸またはジカルボン酸、リグニン、バニリン、9−イミダジリドン−4−カルボン酸、アンモニア、アミン、アミノ酸、EDTA、塩化ナトリウム、水酸化アンモニウムや他の水酸化化合物(例えば、水酸化アルカリなど)のような塩基等が例示され、これらの中でもケリダム酸、オロチン酸、2−ピロリドン−5−カルボン酸が特に好ましい。これらキレート化剤は、1種または2種以上を組み合わせて用いられる。キレート化剤の濃度は、パラジウムコロイドおよび合金金属化合物が分散されている状態を維持できる程度であればよい。
【0049】
また、電解質は、キレート化剤と金属錯体を可溶化するに必要な程度のアルカリ性であることが必要で、通常pH8〜14程度であるが、望ましくは12〜14である。
【0050】
パラジウムコロイドへの接触は、10〜60℃程度で行うことができ、好ましくは30〜50℃程度である。また、接触時間は5〜10分間程度行えば本発明のより一層の効果を得るに十分である。
【0051】
その後、ホトレジストパターンをトリエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の、好ましくはpH13程度以上のアルカリ水溶液により剥離除去し、次いで、導電パターンおよび基板上に公知の方法によりポリイミド皮膜を形成し、ラビング処理を行うことにより均一な配向膜(図示せず)を形成することができる。
【0052】
【実施例】
以下に本発明の実施例に基づいて説明するが、本発明範囲はこれによってなんら限定されるものでない。なお以下の実施例において、調製例7、A−7(実施例7)は欠番とする。
【0053】
(調製例1) m−クレゾールとp−クレゾールとを重量比で60:40で混合し、これにホルムアルデヒドをシュウ酸触媒の存在下で加え、常法により製造したクレゾールノボラツク樹脂(重量平均分子量約7,500)10重量部に、2,3,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン1モルとナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロライド2モルとのエステル化反応生成物3重量部、メルカプトベンゾチアゾール2重量部、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート150重量部を加え、ミキサーで5分間撹拌混合した後、減圧脱気し、ポジ型ホトレジスト組成物を調製した。
【0054】
(調製例2)
調製例1において、クレゾールノボラック樹脂(m−クレゾール:p−クレゾール=60:40(重量比))10重量部の代わりに、メタクリル酸/メタクリル酸メチル/ベンジルメタクリレート/2−ヒドロキシエチルアクリレート=20/40/10/30(重量比)からなるアクリル樹脂(重量平均分子量約20,0000)10重量部を使用した以外は、調製例1と同様にしてポジ型ホトレジスト組成物を調製した。
【0055】
(調製例3)
調製例1において、メルカプトベンゾチアゾール2重量部の代わりに、チオ尿素4重量部を使用した以外は、調製例1と同様にしてポジ型ホトレジスト組成物を調製した。
【0056】
(調製例4)
調製例1において、メルカプトベンゾチアゾール2重量部の代わりに、チオフェン3重量部を使用した以外は、調製例1と同様にしてポジ型ホトレジスト組成物を調製した。
【0057】
(調製例5)
調製例1において、メルカプトベンゾチアゾール2重量部の代わりに、チアゾール3.5重量部を使用した以外は、調製例1と同様にしてポジ型ホトレジスト組成物を調製した。
【0058】
(調製例6)
調製例1において、メルカプトベンゾチアゾール2重量部の代わりに、チオナリド5重量部を使用した以外は、調製例1と同様にしてポジ型ホトレジスト組成物を調製した。
【0060】
(調製例8)
調製例1において、メルカプトベンゾチアゾール2重量部の代わりに、チアゾリン5重量部を使用した以外は、調製例1と同様にしてポジ型ホトレジスト組成物を調製した。
【0061】
(調製例9)
調製例1において、メルカプトベンゾチアゾール2重量部の代わりに、テトラメチルチオ尿素3重量部を使用した以外は、調製例1と同様にしてポジ型ホトレジスト組成物を調製した。
【0062】
(調製例10)
調製例1において、メルカプトベンゾチアゾール2重量部の代わりに、ジベンゾチアジルジスルフィド5重量部を使用した以外は、調製例1と同様にしてポジ型ホトレジスト組成物を調製した。
【0063】
(調製例11) 調製例1において、メルカプトベンゾチアゾール2重量部の代わりに、N−tert−ブチル−2−ベンゾアゾリルスルフェンアミド5重量部を使用した以外は、調製例1と同様にしてポジ型ホトレジスト組成物を調製した。
【0064】
(調製例12)
調製例1において、メルカプトベンゾチアゾール2重量部の代わりに、テトラメチルチウラムジスルフィド6重量部を使用した以外は、調製例1と同様にしてポジ型ホトレジスト組成物を調製した。
【0065】
(比較調製例1)
調製例1において、メルカプトベンゾチアゾール2重量部を加えない以外は、調製例1と同様にして、ポジ型ホトレジスト組成物を調製した。
【0066】
上記各調製例により得られたホトレジスト組成物をあらかじめ0.5μm厚のITO膜がパターン形成されたガラス基板(10cm×10cm×0.3mm)にスピンコーターを用いて乾燥膜厚2μmとなるように塗布し80℃で1分間乾燥させた。その後、10μmライン/10μmスペースを再現することのできるマスクを介して、波長436nmのg線を放射することのできる超高圧水銀灯により200mJ/cm2の紫外線を照射して露光し、トリエタノールアミン2重量%水溶液で23℃、60秒間浸漬し現像した。このとき、ホトレジストパターンの得られた基板をA−1(調製例1を使用;実施例1)、A−2(調製例2を使用;実施例2)、A−3(調製例3を使用;実施例3)、A−4(調製例4を使用;実施例4)、A−5(調製例5を使用;実施例5)、A−6(調製例6を使用;実施例6)、A−8(調製例8を使用;実施例8)、A−9(調製例9を使用;実施例9)、A−10(調製例10を使用;実施例10)、A−11(調製例11を使用;実施例11)、A−12(調製例12を使用;実施例12)、B−1(比較調製例1を使用;比較例1)とし、得られた基板をSEM(走査電子顕微鏡)で観察し、ホトレジストパターンの欠け・剥がれを観察した。結果を表1に示す。
【0067】
次に基板A−1〜A−12、およびB−1について、ITO膜の露出した基板をパラジウムコロイド水溶液(コロイド粒径0.05μm、濃度2g/l)に10分間浸漬し、次いで無電解めっき液として硫酸銅/ホルムアルデヒド/EDTA/水酸化ナトリウム(10:5:1:2重量比)の20%水溶液中に40℃、2時間浸漬することによりITO膜上に銅を選択的に被着させ、配線パターンを形成した。ホトレジストパターン上には銅配線パターンは全く形成されなかった。その後4%水酸化ナトリウム水溶液によりホトレジストパターンを剥離し、ガラス基板上に銅による導電パターンを形成した。得られた銅パターンの頂部の断線、短絡について観察した。結果を表1に示す。
【0068】
その後、配向膜としてポリイミド前駆体溶液をスピンナーにて乾燥後の膜厚が2μmとなるように塗布し、温度140℃で乾燥硬化させ、ラビング処理を施した。得られた配向膜の良否について観察した。結果を表1に示す。
【0069】
【表1】
Figure 0003859181
【0070】
○: マスクパターンに忠実にホトレジストパターンが形成された
×: ホトレジストパターンの一部に欠け、または剥がれが発生した
[断線、短絡の評価方法]
ホトレジストパターン剥離後、得られた銅配線パターンに電流を流し、導通試験を行った。
【0071】
断線
○: 断線はみられなかった
×: 一部に断線が認められた
短絡
○: 短絡はみられなかった
×: 一部に短絡が認められた
[配向膜の良否]
得られた配向膜の状態をSEMで観察した。
【0072】
○: 均一な膜厚の配向膜が得られ、配向不良はみられなかった
×: 膜厚の不均一な部分がみられ、一部に配向不良が認められた
【0073】
【発明の効果】
以上詳述したように、基板との密着性に優れ、ホトレジストパターンの剥がれによる基板の断線を未然に防止でき、無電解めっき処理時に薬液による剥がれも起こらず、耐めっき性が良好なホトレジスト組成物を用いたパターン形成方法、およびこれに用いるポジ型ホトレジスト組成物が提供される。これにより、無電解めっき処理により、特に10μmライン/10μmスペース前後の微細なパターンをより再現性よく形成することができ、多層配線板、液晶パネル等の製造においてより優れた品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパターン形成方法の工程の概念説明図である。
【符号の説明】
1 基板
2 ホトレジスト層
3 マスクパターン
4 ホトレジストパターン
5 導電パターン

Claims (2)

  1. チオ尿素、チオフェン、チアゾール、チオナリド、チアゾリン、テトラメチルチオ尿素、メルカプトベンゾチアゾール、メルカプトベンゾトリアゾール、ジベンゾチアジルジスルフィド、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、およびテトラメチルチウラムジスルフィドの中から選ばれる1種または2種以上の含硫黄有機化合物を含有するポジ型ホトレジスト組成物を基板上に塗布、乾燥した後、マスクパターンを介して選択的に露光し、次いで現像し露光部分を除去することによってホトレジストパターンを形成した後、該基板上に無電解めっき処理を施すことにより、露出基板上に導電パターンを形成する、導電パターン形成方法。
  2. 含硫黄有機化合物がメルカプトベンゾチアゾールである、請求項記載の導電パターン形成方法。
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